JP6265494B2 - インク組成物、インクジェット記録方法及び着色体 - Google Patents

インク組成物、インクジェット記録方法及び着色体 Download PDF

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本発明は、インク組成物、及び該インク組成物を用いたインクジェット記録方法、及び該インク組成物により着色された着色体に関する。
インクジェットプリンタを用いる記録方法(インクジェット記録方法)は、各種のカラー記録方法の中で、代表的な方法の1つである。この方法は、インクの小滴を発生させ、これを種々の被記録材(紙、フィルム、布帛等)に付着させて記録を行う方法である。インクジェット技術の進歩により、これまで銀塩写真やオフセット印刷によって実現されてきた高精細印刷の分野においても、インクジェット記録方法が用いられるようになってきた。更に、近年では産業用途としての需要が高まり、この用途では高速印字に対する性能が求められている。
インクジェット記録方法に用いられる被記録材としては、インク受容層を有するインクジェット専用紙や、インクジェット用光沢紙などが挙げられる。しかし、インクの吸収能力が低い、例えば、汎用普通紙等の被記録材が用いられる場合がある。このような非・難吸収性の被記録材は、インク受容層を有しないため、インクの乾燥に多くの時間を費やすことが問題となっている。
例えば、インクジェット記録装置内で、表面が印刷された用紙を即座に反転させて裏面印刷を行う、高速自動両面印刷の場合、未乾燥のインクによって反転ローラ類が汚染される等の問題が生じることがあった。
また、非・難吸収性の被記録材は、特に水系顔料インクを使用したときに、モットリングと呼ばれる現象が生じることがある。
モットリング現象とは、例えば、ベタ画像等のインクの付着量が多い画像を記録した時に、インクの付着量が被記録材のインク吸収能力を上回る事により被記録材に均一に吸収されず、未吸収のインク液滴が被記録材上に偏在して定着し、不規則な画像ムラを生じる現象を言う。
このため、非・難吸収性被記録材でも乾燥が速く、且つ高画質を得られるインクが切望されている。
インクジェット用インクに用いられる着色剤としては、水溶性の着色剤(例えば、水溶性染料)と、実質的に水に不溶な着色剤(例えば、顔料や分散染料等)との2種類が一般的に知られている。
これらのうち、顔料を含有するインクは着色剤が溶解せず、インク中に分散した状態であること知られている。更に、非・難吸収性被記録材に対して印刷適性を付与する為、種々の添加剤を加えることが提案されている。しかし、添加剤によりインクの保存安定性が劣化することも多く、その改善が要望されている。
このため、実質的に水に不溶な着色剤を含有するインクとしては、従来以上に保存安定性の向上、特に粘度の変化を極めて低く抑えたインクが強く求められている。
特許文献1は、高分子分散剤を用いて分散液を調製したインク組成物が開示されている。
また、特許文献2には、自己分散型の顔料を用いたインク組成物が開示されている。
特許文献3及び4には、ブロックポリマーを用いた分散剤の製造方法及びそれを用いる分散液の製造方法が開示されている。
特許文献5には有機テルル化合物によるブロックポリマーの製造法が開示されている。
特許文献6には、本願発明においても用いられるA−Bブロックポリマーを含有する分散液、及びインク組成物が開示されている。
特許第3534395号 特許第4016483号 国際公開第2010/013651号 特許第2675956号 特許第3839829号 国際公開第2013/115071号
本発明は、粘度の変化が極めて小さく、且つインクの吸収能力が低い被記録材に記録したときでも乾燥が速く、モットリングを生じない高画質な記録画像が得られるインク組成物、該インク組成物を用いたインクジェット記録方法、及び該インク組成物により着色された着色体の提供を課題とする。
本発明者らは前記したような課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、少なくとも、着色剤、高分子分散剤、水溶性高分子分散剤、C4−C12アルカンジオール、及びグリコールモノエーテルを含有するインク組成物により、前記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は以下の1)〜8)に関する。
1)
少なくとも、着色剤、分散剤1、分散剤2、C4−C12アルカンジオール、及びグリコールモノエーテルを含有するインク組成物であって、
分散剤1と、分散剤2とは、異なるモノマーを含有する分散剤であり、
分散剤1が、重合開始剤として下記式(1)で表される有機テルル化合物と下記式(2)で表される有機ジテルル化合物の混合物、又は下記式(1)で表される有機テルル化合物、アゾ系重合開始剤及び下記式(2)で表される有機ジテルル化合物の混合物のいずれかを用いてリビングラジカル重合法により共重合して得られるA−Bブロックポリマー(A、Bはそれぞれ異なるモノマーの重合ポリマーを意味する。)であって、Aブロックを構成するモノマーが下記式(3)で表される1種類以上のモノマーであり、Bブロックを構成するモノマーがベンジルメタクリレート及び/又はベンジルアクリレートであるインク組成物。
Figure 0006265494
(前記式(1)中、Rは、C−Cアルキル基、アリール基、置換アリール基又は芳香族ヘテロ環基を示す。R及びRは、水素原子又はC−Cアルキル基を示す。Rは、アリール基、置換アリール基、芳香族ヘテロ環基、アシル基、アミド基、オキシカルボニル基又はシアノ基を示す。)
Figure 0006265494
(前記式(2)中、Rは、前記式(1)におけるRと同じ。)
Figure 0006265494
(前記式(3)中、Rは水素原子又は炭素数4の分岐を有してもよいアルキル基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表す。)
2)
分散剤2がスチレンとアクリル酸の共重合体を含有する分散剤である上記1)に記載のインク組成物。
3)
分散剤2の重量平均分子量が3000〜50000である上記1)に記載のインク組成物。
4)
着色剤が、顔料又は分散染料である上記1)に記載のインク組成物。
5)
上記1)乃至4)のいずれか一項に記載のインク組成物の液滴を、記録信号に応じて吐出させて被記録材に付着させることにより記録を行うインクジェット記録方法。
6)
上記1)乃至4)のいずれか一項に記載のインク組成物により着色された着色体。
7)
上記5)に記載のインクジェット記録方法により着色された着色体。
8)
上記1)乃至4)のいずれか一項に記載のインク組成物を含有する容器が装填されたインクジェットプリンタ。
本発明により、粘度の変化が極めて小さく、且つインクの吸収能力が低い被記録材に記録したときでも乾燥が速く、モットリングを生じない高画質な記録画像が得られるインク組成物、該インク組成物を用いたインクジェット記録方法、及び該インク組成物により着色された着色体を提供できた。
本明細書において、「C.I」とは、「カラーインデックス」を意味する。また、本明細書においては、実施例等も含めて、「%」及び「部」については特に断りのない限り、いずれも質量基準で記載する。
前記インク組成物が含有する着色剤は、特に限定されるず、公知の顔料、分散染料等が使用できる。又、必要に応じてこれらを併用することもできる。
顔料としては、無機顔料、有機顔料及び体質顔料等が挙げられる。
無機顔料としては、例えばカーボンブラック、金属酸化物、水酸化物、硫化物、フェロシアン化物、及び金属塩化物等が挙げられる。
カーボンブラックとしては、例えば、サーマルブラック、アセチレンブラック、オイルファーネスブラック、ガスファーネスブラック、ランプブラック、ガスブラック、及びチャンネルブラックが挙げられる。これらの中では、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等が好ましい。カーボンブラックの具体例としては、例えばRaven760ULTRA、Raven780ULTRA、Raven790ULTRA、Raven1060ULTRA、Raven1080ULTRA、Raven1170、Raven1190ULTRA II、Raven1200、Raven1250、Raven1255、Raven1500、Raven2000、Raven2500ULTRA、Raven3500、Raven5000ULTRA II、Raven5250、Raven5750、Raven7000(コロンビア・カーボン社製);Monarch700、Monarch800、Monarch880、Monarch900、Monarch1000、Monarch1100、Monarch1300、Monarch1400、Regal1330R、Regal1400R、Regal1660R、Mogul L(キャボット社製);Color Black FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Black FW200、Color Black S150、Color Black S160、Color Black S170、Printex 35、Printex U、Printex V、 Printex 140U、 Printex 140V、 SpecIal Black 4、SpecIal Black 4A、SpecIal Black 5、Special Black 6(デグサ社製);MA7、MA8、MA100、MA600、MCF−88、No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300(三菱化学社製);等が挙げられる。
有機顔料としては、例えば溶性アゾ顔料、不溶性アゾ顔料、不溶性ジアゾ顔料、縮合アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、チオインジゴ顔料、アンソラキノン顔料及びキノフタロン顔料が挙げられる。
有機顔料の具体例としては、例えばC.I.Pigment Yellow 1、2、3、12、13、14、16、17、24、55、73、74、75、83、93、94、95、97、98、108、114、128、129、138、139、150、151、154、180、185、193、199、202;C.I.Pigment Red 5、7、12、48、48:1、57、88、112、122、123、146、149、166、168、177、178、179、184、185、202、206、207、254、255、257、260、264、272;C.I.Pigment Blue 1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22、25、60、66、80;C.I.Pigment Violet 19、23、29、37、38、50;C.I.Pigment Orange 13、16、68、69、71、73;C.I.Pigment Green 7、36、54;C.I.Pigment Black 1;等が挙げられる。
体質顔料としては、例えばシリカ、炭酸カルシウム、タルク、クレー、硫酸バリウム、ホワイトカーボンなどが挙げられる。これらの体質顔料は単独で使用されることはなく、通常、無機顔料又は有機顔料と併用される。
分散染料としては、例えば、アゾベンゼン、アントラキノン等の公知の分散染料が挙げられる。
分散染料の具体例としては、例えば、 C.I.Dispers Yellow 9、23、33、42、49、54、58、60、64、66、71、76、79、83、86、90、93、99、114、116、119、122、126、149、160、163、165、180、183、186、198、200、211、224、226、227、231、237;C.I.Dispers Red 60、73、88、91、92,111、127、131、143、145、146、152、153、154、167、179、191、192、206、221、258、283:C.I.Dispers Orange 9、25、29、30、31、32、37、38、42、44、45、53、54、55、56、61、71、73、76、80、96、97;C.I.Dispers Violet 25、27、28、54、57、60、73、77、79、79:1;C.I.Dispers Blue 27、56、60、79:1、87、143、165、165:1、165:2、181、185、197、202、225、257、266、267、281、341、353、354、358、364、365、368等が挙げられる。
着色剤としては、単一の着色剤を用いることができる。また、色相の微調整等を目的として、2種類以上を併用することもできる。
前記インク組成物の総質量中における着色剤の含有量は通常1%〜30%、好ましくは1%〜10%、より好ましくは2%〜7%である。
前記インク組成物は分散剤として、分散剤1及び分散剤2の、少なくとも2種類を含有する。分散剤1と、分散剤2とは、異なるモノマーを含有する分散剤である。
分散剤1としては、重合開始剤として前記式(1)で表される有機テルル化合物と前記式(2)で表される有機ジテルル化合物の混合物、又は前記式(1)で表される有機テルル化合物、アゾ系重合開始剤及び前記式(2)で表される有機ジテルル化合物の混合物のいずれかを用いてリビングラジカル重合法により共重合して得られるA−Bブロックポリマーである。なおA−Bブロックポリマーとは、AポリマーとBポリマーが化学的に結合したポリマーを意味し、A、Bはそれぞれ異なるモノマーの重合ポリマーを意味する。
前記式(1)中、Rは、C−Cアルキル基、アリール基、置換アリール基又は芳香族ヘテロ環基を示す。R及びRは、水素原子又はC−Cアルキル基を示す。Rは、アリール基、置換アリール基、芳香族ヘテロ環基、アシル基、アミド基、オキシカルボニル基又はシアノ基を表す。
におけるC−Cアルキル基としては、直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基が挙げられる。これらの中では直鎖又は分岐鎖が好ましく、直鎖がより好ましい。炭素数の範囲としてはC−Cが好ましく、C−Cがより好ましい。
その具体例例としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル等の直鎖アルキル基;イソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチル等の分岐鎖アルキル基;シクロプロピル、シクロブチル等の環状アルキル基;等が挙げられる。これらの中ではメチル、エチル又はn−ブチルが好ましい。
におけるアリール基としては、C−C10のアリール基が挙げられる。その具体例としてはフェニル、ナフチル等が挙げられ、フェニルが好ましい。
における置換アリール基としては、置換基を有している上記アリール基が挙げられる。置換基の数は通常1個〜3個、好ましくは1個又は2個である。
該置換基としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、−CORa基(Ra=C−Cアルキル基、アリール基、C−Cアルコキシ基、アリールオキシ基)、スルホニル基、フッ素原子置換C−Cアルキル基等が挙げられる。これらの中ではフッ素原子置換C−Cアルキル基が好ましく、トリフルオロメチルがより好ましい。
アリール基上の置換基の位置は特に制限されないが、アリール基がフェニル基のときは、パラ位及び/又はオルト位に置換基を有することが好ましい。
における芳香族へテロ環基としては、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子よりなる群から選択される少なくとも1種類の原子を環構成原子として、1個又は2個有する5員環若しくは6員環の芳香族ヘテロ環基が挙げられる。
その具体例としては、例えば、ピリジル基、ピロール基、フリル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピラジル基、ピリダジニル基等を挙げることができる。
前記式(1)中、R又はRにおいて、C−Cアルキル基の例としては、前記Rで示したアルキル基と、好ましいもの等を含めて同じものが挙げられる。
前記式(1)中、Rにおいて、アリール基、置換アリール基、芳香族へテロ環基の例としては前記式(1)中、Rで示した各基と、好ましいもの等を含めて同じものが挙げられる。
におけるアシル基としては、C−Cアルキルカルボニル基、又はC−C10アリールカルボニル基が挙げられる。その具体例としては、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、ナフチルカルボニル等を挙げることができる。
におけるアミド基としては、アセトアミド、マロンアミド、スクシンアミド、マレアミド、ベンズアミド、2−フルアミド等のカルボン酸アミド;チオアセトアミド、ヘキサンジチオアミド、チオベンズアミド、メタンチオスルホンアミド等のチオアミド;セレノアセトアミド、ヘキサンジセレノアミド、セレノベンズアミド、メタンセレノスルホンアミド等のセレノアミド;N−メチルアセトアミド、ベンズアニリド、シクロヘキサンカルボキサニリド、2,4’−ジクロロアセトアニリド等のN−置換アミド;等を挙げることができる。
オキシカルボニル基としては、−COORb(Rb=H、C−Cアルキル基、アリール基)で示される基を挙げることができる。これらの中ではC−Cアルキル基が好ましく、C−Cアルキル基がより好ましい。
その具体例としは、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、ter−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニル、フェノキシカルボニル等を挙げることができる。これらの中ではメトキシカルボニル、エトキシカルボニルが好ましい。
前記式(1)中、好ましい有機テルル化合物としては、RがC−C、好ましくはC−Cアルキル基であり、R及びRが水素原子又はC−Cアルキル基であり、Rがアリール基、置換アリール基、又はオキシカルボニル基である化合物である。
より好ましくは、RがC−Cアルキル基であり、R及びRが水素原子又はC−Cアルキル基であり、Rがフェニル基、置換フェニル基、メトキシカルボニル基、又はエトキシカルボニル基である化合物が挙げられる。
前記有機テルル化合物の具体的としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。(メチルテラニルメチル)ベンゼン、(1−メチルテラニルエチル)ベンゼン、1−クロロ−4−(1−メチルテラニルエチル)ベンゼン、1−トリフルオロメチル−4−(1−メチルテラニルエチル)ベンゼン、3,5−ビス−トリフルオロメチル−1−(1−メチルテラニルエチル)ベンゼン、1,2,3,4,5−ペンタフルオロ−6−(1−メチルテラニルエチル)ベンゼン、2−メチルテラニルプロピオニトリル、(2−メチルテラニルプロピル)ベンゼン、メチル2−メチルテラニル−2−メチル−プロピネート、エチル2−メチルテラニル−2−メチル−プロピネート、2−メチルテラニル−2−メチル−プロピオニトリル等を挙げることができる。また、前記において、メチルテラニルの部分がエチルテラニル、n−ブチルテラニル、n−オクチルテラニル等と変更した化合物も全て含まれる。また、国際公開第2004/014962号(4頁25行目〜7頁18行目)に記載された有機テルル化合物が挙げられる。
前記有機テルル化合物は、その使用量を適宜調整することにより、目的とする数平均分子量の重合体を得ることができる。好ましい使用量としては、概ね原料ビニルモノマーの質量(単位はグラム)を、目的とする重合体の数平均分子量で割った値(使用量の単位はモル数)であり、場合によりその値の0.3倍〜3倍程度の量を使用することが好ましい。
なお、重合するビニル系モノマーの種類により、前記重合開始剤として用いた前記式(1)で表される有機テルル化合物に加えて、前記式(2)で表されるジテルリド化合物をさらに添加することもできる。
該ジテルリド化合物の具体例としては、ジメチルジテルリド、ジエチルジテルリド、ジ−n−プロピルジテルリド、ジイソプロピルジテルリド、ジシクロプロピルジテルリド、ジ−n−ブチルジテルリド、ジ−sec−ブチルジテルリド、ジ−tert−ブチルテルリド、ジシクロブチルテルリド、ジフェニルジテルリド、ビス−(p−メトキシフェニル)ジテルリド、ビス−(p−アミノフェニル)ジテルリド、ビス−(p−ニトロフェニル)ジテルリド、ビス−(p−シアノフェニル)ジテルリド、ビス−(p−スルホニルフェニル)ジテルリド、ジナフチルジテルリド、ジピリジルジテルリド等が挙げられる。
好ましくは、ジメチルジテルリド、ジエチルジテルリド、ジ−n−プロピルジテルリド、ジ−n−ブチルジテルリド、ジフェニルジテルリドが挙げられる。
より好ましくは、ジメチルジテルリド、ジエチルジテルリド、ジ−n−プロピルジテルリド、ジ−n−ブチルジテルリドが挙げられる。
前記式(2)で表されるジテルリド化合物を使用するときは、重合開始剤として用いる前記式(1)で表される有機テルル化合物1molに対して、好ましくは0.01乃至100mol、より好ましくは0.1乃至10mol、さらに好ましくは0.1乃至5molの割合で使用する。
本発明における重合工程において使用する重合開始剤は、前記の有機テルル化合物に加え、アゾ系重合開始剤を併用することもできる。
アゾ系重合開始剤としては、通常のラジカル重合に用いる開始剤であれば特に限定されないが、例えば2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(AMBN)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(ADVN)、1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)(ACHN)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート(MAIB)、4,4’−アゾビス(4−シアノバレリアン酸)(ACVA)、1,1’−アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタン)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチルアミド)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルアミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、2−シアノ−2−プロピルアゾホルムアミド、2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)、2,2’−アゾビス(N−シクロヘキシル−2−メチルプロピオンアミド)等が挙げられる。
これらのアゾ系重合開始剤は反応条件に応じて適宜選択するのが好ましい。
例えば低温重合(40℃以下)のときは2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(ADVN)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル);中温重合(40〜80℃)のときは2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(AMBN)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート(MAIB)、1,1’−アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタン);高温重合(80℃以上)のときは1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)(ACHN)、2−シアノ−2−プロピルアゾホルムアミド、2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)、2,2’−アゾビス(N−シクロヘキシル−2−メチルプロピオンアミド)、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン);等を用いるのが好ましい。
また水系溶剤を用いた反応では4,4’−アゾビス(4−シアノバレリアン酸)(ACVA)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチルアミド)、2,2’−アゾビス(2−メチルアミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]等を用いるのが好ましい。
前記アゾ系重合開始剤を使用するときは、重合開始剤として用いた前記式(1)の有機テルル化合物1molに対して、好ましくは0.01乃至100mol、より好ましくは0.1乃至10mol、さらに好ましくは0.1乃至5molの割合で使用する。
前記式(1)で表される有機テルル化合物と前記式(2)で表される有機ジテルル化合物の混合物、又は前記式(1)で表される有機テルル化合物、アゾ系重合開始剤及び前記式(2)で表される有機ジテルル化合物の混合物のいずれかを重合開始剤として、分散剤1を調整するときは、分散剤1中に有機テルル化合物を含有する。ICP発光分析法や、原子吸光法などの公知の金属測定法を用いることで分散剤1中のテルル総量を測定することができる。
前記Aブロックを構成するモノマーは、前記式(3)で表されるモノマーであり、Bブロックを構成するモノマーは、ベンジルメタクリレート及び/又はベンジルアクリレートである。
式(3)中、Rは水素原子又は炭素数4の分岐を有してもよいアルキル基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表す。また、Rが水素原子であり、Rがメチル基であるモノマー、又はRがn−ブチル基であり、Rがメチル基であるモノマーである場合が好ましく、これら2種のモノマーを併用することがより好ましい。Bポリマーを構成するモノマーは、ベンジルメタクリレート及びベンジルアクリレートから選択される1種類以上のモノマーであり、より好ましくはベンジルメタクリレートである。
分散剤1の酸価は通常90〜200mgKOH/g、好ましくは100〜150mgKOH/g、より好ましくは100〜120mgKOH/gである。
酸価が小さすぎると水、又は、水と水溶性有機溶剤の混合溶媒等の液媒体に対する溶解性が低下する問題が生じ、逆に大きすぎるとインク組成物の発色性が低下することがある。
分散剤1の重量平均分子量は通常10000〜60000、好ましくは10000〜40000、より好ましくは15000〜30000である。重量平均分子量が小さすぎると分散液の安定性が低下し、逆に大きすぎても同様である。
前記の分散剤2としては、スチレン及びその誘導体;ビニルナフタレン及びその誘導体;α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエーテル等;アクリル酸及びその誘導体;マイレン酸及びその誘導体;イタコン酸及びその誘導体;フマール酸及びその誘導体;酢酸ビニール;ビニールアルコール、ビニールピロリドン、アクリルアミド、及びその誘導体;等よりなる群の単量体から選択される、少なくとも2つの単量体(好ましくは、このうち少なくとも1つが親水性の単量体)からなる共重合体、例えば、ブロック共重合体、ランダム共重合体及びグラフト共重合体、及び/又はそれらの塩が挙げられる。これらの中ではスチレンとアクリル酸の共重合体、すなわちスチレン−アクリルポリマーが好ましい。
分散剤2の重量平均分子量は通常3000〜50000、好ましくは5000〜40000、より好ましくは5000〜30000である。
分散剤2の酸価は通常30〜400mgKOH/g、好ましくは40〜300mgKOH/g、より好ましくは50〜300mgKOH/gである。
分散剤2は合成することも、市販品として入手することも可能である。市販品の具体例としては、いずれもBASF社製の、ジョンクリル61J、67、68、450、55、555、586、678、680、682、683、690;及び、B−36等が挙げられる。
使用する分散剤の量は、一般的に分限比と呼ばれる数値で表される。この分限比は下記式で求めることができる。分限比は0.1〜1.0が好ましく、より好ましくは0.1〜0.6であり、0.2〜0.4が特に好ましい。分限比が小さすぎると分散液の安定性が低下したり、印刷物の画像が劣化したりすることがあり、逆に大きすぎても同様である。
また、分散剤1と、分散剤2の使用比率は通常95/5〜50/50、好ましくは95/5〜70/30、より好ましくは95/5〜80/20である。
分限比=(分散剤1の質量+分散剤2の質量)/着色剤の質量
前記インク組成物は、C4−C12アルカンジオール、好ましくは1,2−(C4−C12)アルカンジオールを含有する。
C7以上のアルカンジオールは、一般的に難水溶性とされている。その具体例としては、例えば、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、5−メチル−1,2−ヘキサンジオール、4−メチル−1,2−ヘキサンジオール、4,4−ジメチル−1,2−ペンタンジオール等が挙げられる。これらの中では、1,2−オクタンジオールが好ましい。
また、C6以下のアルカンジオールは、一般的に水溶性とされている。その具体例としては、例えば、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ブタンジオール、4−メチル−1,2−ペンタンジオール、3,3−ジメチル−1,2−ブタンジオール等が挙げられる。これらはいずれも好ましいが、作業環境における臭気の問題が少ない点においては、1,2−ヘキサンジオールがより好ましい。
インク組成物の総質量中における、C4−C12アルカンジオールの含有量は通常0.1〜15%、好ましくは0.2〜13%、より好ましくは0.5〜10%である。
前記インク組成物は、グリコールモノエーテルを含有する。
グリコールモノエーテルとしては、エチレングリコールモノC1−C6アルキルエーテル、ジエチレングリコールモノC1−C6アルキルエーテル、トリエチレングリコールモノC1−C6アルキルエーテル、プロピレングリコールモノC1−C6アルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノC1−C6アルキルエーテル等が挙げられる。これらの中では炭素数の範囲がC1−C4アルキルのものが好ましい。また、アルキル部分としては直鎖、分岐鎖、及び環状のものが挙げられ、直鎖又は分岐鎖が好ましく、直鎖がより好ましい。
その具体例としては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−nブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル等が挙げられる。
これらの中では、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、またはジプロピレングリコールモノブチルエーテルが好ましい。
インク組成物の総質量中における、グリコールモノエーテルの含有量は通常0.1〜15%、好ましくは0.2〜13%、より好ましくは0.5〜10%である。
前記インク組成物の調製方法は特に制限されない。一例としては、着色剤と分散剤1及び分散剤2とから分散液を調製し、これにインク調製剤を加えてインク組成物を調製する方法が挙げられる。また、着色剤と分散剤1若しくは分散剤2の一方とから、分散剤を1種類含有する分散液を調製し、さらに他方の分散剤を加えて、分散剤1と分散剤2の2種類の分散剤を含有する分散液を調製することもできる。
分散剤の種類・酸価・分子量等を適宜選択することによって、着色剤の平均粒径を通常300nm以下、好ましくは50nm〜200nm、より好ましくは70nm〜180nmとすることができる。これによって、前記インク組成物の分散安定性、及びインクジェット記録に用いた時の吐出安定性が優れるとともに、記録画像の印字濃度を高くすることができる。着色剤の平均粒径は、例えば、レーザ光散乱法を用いて測定できる。
分散液を調製する方法としては、サンドミル(ビーズミル)、ロールミル、ボールミル、ペイントシェーカー、超音波分散機、マイクロフルイダイザー等を用いる方法が挙げられ、これらの中ではサンドミルが好ましい。またサンドミルを用いた分散液の調製は、系の小さいビーズ(0.01mm〜1mm径)を使用し、ビーズの充填率を大きくすること等により分散効率を高めた条件で処理することが望ましい。このような条件で分散を行うことにより、着色剤の粒子サイズを小さくすることができる。
分散液の調製後に、ろ過及び/又は遠心分離等により、粒子サイズの大きい着色剤を除去することも好ましく行われる。
また、分散液を調製するときの泡立ち等を抑える目的で、公知のシリコーン系、アセチレングリコール系等の消泡剤を添加することもできる。
但し、分散や微粒子化を消泡剤が阻害することもあり、分散や分散後の安定性に影響を及ぼさないものを適宜使用するのが好ましい。
分散液の調製においては、着色剤と分散剤が混在した状態の分散液とすることができる。また、着色剤の表面に分散剤が被覆してなるマイクロカプセルとすることもできる。
分散液の調製においては、中和剤を用いることができる。中和剤としては、例えばアルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化物、脂肪族アミン化合物及びアルコールアミン化合物等が挙げられる。
これらの中和剤は1種類を使用することも、複数を併用することもできる。
分散液の調製において、中和剤の量は制限されない。分散剤1、分散剤2の酸価の理論等量で中和した場合が100%中和度であり、理論量を超えて中和剤を使用することもできる。中和度は通常50〜200%、好ましくは80〜150%、より好ましくは100〜120%である。
アルカリ金属の水酸化物としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムが挙げられる。
アルカリ土類金属の水酸化物として、例えば水酸化ベリリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム及び水酸化ストロンチウム等が挙げられる。
これらの中では水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムが好ましい。
アルコールアミン化合物としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、メチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン及びN−メチルジエタノールアミンが挙げられる。これらの中では3級アミン類が好ましく、トリエタノールアミンがより好ましい。
脂肪族アミン化合物としては、例えばアンモニア、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジメチルアミン及びトリメチルアミンが挙げられる。これらの中ではアンモニア又はトリエチルアミンが好ましい。
前記インク組成物のpHは、保存安定性を向上させる目的で通常pH5〜11、好ましくはpH7〜10である。
また、インク組成物の表面張力は通常10〜50mN/m、好ましくは20〜40mN/mである。
また、インク組成物の粘度は通常30mPa・s以下、好ましくは20mPa・s以下である。
インク組成物のpH及び表面張力は、pH調整剤、界面活性剤等のインク調製剤の使用により適宜調整することができる。
前記インク組成物をインクジェットインクとして使用するときは、金属陽イオンの塩化物(例えば塩化ナトリウム)、硫酸塩(例えば硫酸ナトリウム)等の無機不純物の含有量を少なくするのが好ましい。
無機不純物の含有量の目安は、おおよそ着色剤の総質量に対して1%以下程度であり、下限は分析機器の検出限界以下、すなわち0%としてもよい。
無機不純物の少ない着色剤を製造する方法としては、例えばイオン交換樹脂で無機不純物を交換吸着する方法等が挙げられる。
前記インク組成物は、必要に応じインク調製剤を含有することができる。インク調製剤としては、例えば保湿剤、防腐防黴剤、pH調整剤、キレート剤、防錆剤、水溶性紫外線吸収剤、水溶性高分子化合物、酸化防止剤及び/又は界面活性剤等が挙げられる。
これらのインク調製剤は、それぞれ単独で使用することも、併用することもできる。
保湿剤の具体例としては、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール等のポリオール類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等の環状アミド類;尿素、チオ尿素、エチレン尿素、1,3−ジメチルイミダゾリジノン類等の尿素類;ε−カプロラクタム等のラクタム類;トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の固体のグリセリン類;マルチトール、ソルビトール、グルコノラクトン、マルトース等の糖類;等が挙げられる。
防腐防黴剤の具体例としては、例えば有機硫黄系、有機窒素硫黄系、有機ハロゲン系、ハロアリールスルホン系、ヨードプロパギル系、ハロアルキルチオ系、ニトリル系、ピリジン系、8−オキシキノリン系、ベンゾチアゾール系、イソチアゾリン系、ジチオール系、ピリジンオキシド系、ニトロプロパン系、有機スズ系、フェノール系、第4アンモニウム塩系、トリアジン系、チアジン系、アニリド系、アダマンタン系、ジチオカーバメイト系、ブロム化インダノン系、ベンジルブロムアセテート系又は無機塩系等の化合物が挙げられる。
有機ハロゲン系化合物の具体例としては、例えばペンタクロロフェノールナトリウムが挙げられる。
ピリジンオキシド系化合物の具体例としては、例えば2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウムが挙げられる。
イソチアゾリン系化合物としては、例えば1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンマグネシウムクロライド、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンカルシウムクロライド、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンカルシウムクロライド等が挙げられる。
その他の防腐防黴剤の具体例としては無水酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル、及び、アーチケミカル社製の商品名プロクセルGXL(S)、プロクセルXL−2(S)等が挙げられる。
pH調整剤としては、調製されるインクに悪影響を及ぼさずに、インクのpHを上記の範囲に制御できるものであれば任意の物質を使用することができる。その具体例としては、上記の中和剤;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩;ケイ酸ナトリウム、酢酸カリウム等の有機酸のアルカリ金属塩;リン酸二ナトリウム等の無機塩基;等が挙げられる。
キレート剤の具体例としては、例えばエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、及びウラシル二酢酸ナトリウム等が挙げられる。
防錆剤の具体例としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオグリコール酸アンモニウム、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、及びジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト等が挙げられる。
水溶性紫外線吸収剤の例としては、例えばスルホ化したベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾ−ル系化合物、サリチル酸系化合物、桂皮酸系化合物、及びトリアジン系化合物が挙げられる。
水溶性高分子化合物の具体例としては、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体、ポリアミン、及びポリイミン等が挙げられる。
酸化防止剤の例としては、例えば、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。前記有機系の褪色防止剤の例としては、ハイドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類、及び複素環類等が挙げられる。
界面活性剤の例としては、例えばアニオン、カチオン、両性、及びノニオン等の公知の界面活性剤が挙げられる。
アニオン界面活性剤としてはアルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、N−アシルアミノ酸又はその塩、N−アシルメチルタウリン塩、アルキル硫酸塩ポリオキシアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ロジン酸石鹸、ヒマシ油硫酸エステル塩、ラウリルアルコール硫酸エステル塩、アルキルフェノール型燐酸エステル、アルキル型燐酸エステル、アルキルアリールスルホン酸塩、ジエチルスルホ琥珀酸塩、ジエチルヘキシルスルホ琥珀酸塩、ジオクチルスルホ琥珀酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては2−ビニルピリジン誘導体、ポリ4−ビニルピリジン誘導体等が挙げられる。
両性界面活性剤としてはラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ポリオクチルポリアミノエチルグリシン、イミダゾリン誘導体等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のエーテル系;ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル、ソルビタンラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアレート等のエステル系;2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール等のアセチレングリコール(アルコール)系;日信化学株式会社製の商品名サーフィノール104、105PG50、82、420、440、465、485、オルフィンSTG;SIGMA−ALDRICH社製のTergItol15−S−7等のポリグリコールエーテル系;等が挙げられる。
これらの中ではサーフィノール系が好ましく、サーフィノール104PG50、サーフィノール440、サーフィノール465等が挙げられる。
前記した成分、含有量、含有比率等の全てにおいて、好ましいもの同士の組み合わせはより好ましく、より好ましいもの同士の組み合わせはさらに好ましい。好ましいものと、より好ましいものとの組み合わせ等についても同様である。
前記インクジェット記録方法としては、前記インク組成物の液滴を記録信号に応じて吐出させて、被記録材に付着させることにより記録を行うインクジェット記録方法が挙げられる。
前記インク組成物は、「インクタンク」、「インクカートリッジ」等と呼称される容器に注入され、インクジェットプリンタの所定の位置に装填してインクジェット記録に使用される。
インクジェット方式としては、例えば、電荷制御方式;ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式);音響インクジェット方式;サーマルインクジェット、すなわちバブルジェット(登録商標)方式;等が挙げられる。
前記インク組成物は、これらのいずれの方式においても使用できる。
前記被記録材としては特に制限はないが、インクに対して非・難吸収性の被記録材が好ましい。その具体例としては、例えば、微塗工紙、アート紙、コート紙、マット紙、キャスト紙等の塗工紙が挙げられる。
塗工紙は、表面に塗料を塗布し、美感や平滑さを高めた紙である。その塗料としては、タルク、パイロフィライト、カオリン等の各種のクレー;酸化チタン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等と、デンプン及び/又はポリビニルアルコール等とを混合したもの;等が挙げられる。
塗料は、例えば、紙の製造工程の中でコーターを用いて紙に塗布することができる。コーターには、抄紙機と直結することで抄紙・塗工を1工程とするインライン方式と、抄紙とは別工程とするオフライン方式がある。
微塗工紙とは、塗料の塗工量が12g/m以下の紙を意味する。
アート紙とは、化学パルプの使用率が100%の紙である上質紙に、40g/m前後の塗料を塗工した紙を意味する。
コート紙及びマット紙とは、20〜40g/m程度の塗料を塗工した紙のことを意味する。
キャスト紙とは、アート紙やコート紙を、キャストドラム等の機械で表面に圧力をかけることにより、光沢や記録効果がより高くなるように仕上げた紙を意味する。
前記インク組成物は、このような非・難吸収性の被記録材に記録したときに、極めて好適に本発明の効果を発揮する。
また、被記録材としては、例えば、いずれもインク受容層を有しない普通紙、グラビア印刷やオフセット印刷等に用いられるメディア;インクジェット受容層を有するインクジェット専用紙、インクジェット専用フィルム、光沢紙、及び光沢フィルム等;セルロース、ナイロン、羊毛等の繊維や布;皮革;カラーフィルター用基材;等が挙げられる。
ここで、インク受容層を有しない普通紙等の中には、前記の非・難吸収性の非記録材と同様にインク受容性の低いものが存在する。このような普通紙を用いたときも、本発明により得られる効果が極めて好適に発揮される。
本発明のインク組成物は、粘度等の変化が極めて少ないため保存安定性が優れる。また、インクジェット専用紙や汎用普通紙に限らず、非・難吸収性の非記録材を使用しても乾燥性が良好で、モットリング現象を生じない高画質な記録画像を得ることができる。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
なお、平均粒径の測定には、動的光散乱式粒径分布測定装置、LB−500、株式会社堀場製作所製を用いた。水溶液中固形分測定には、株式会社エイ・アンド・デイ社製、MS−70を用いて、乾燥重量法により求めた。
[調製例1]:分散液1の調製。
国際公開第2013/115071号の合成例3に記載のブロック共重合体を調製した。得られた高分子分散剤7.5部を2−ブタノン20部に溶解させ、均一な溶液とした。この液に0.6部の水酸化ナトリウムを46部のイオン交換水に溶解させた液を加え、1時間撹拌して乳化溶液を調製した。これにC.I.Pigment Black 7(オリオンエンジニアドカーボンズ社製 Nerox305)25部を加え、サンドグラインダーで分散を行った。分散は1500rpmの条件で15時間行った。得られた液にイオン交換水150部を滴下し、濾過することにより分散用ビーズを濾過分離した。得られた濾液からエバポレーターで2−ブタノン及び水を減圧留去することにより顔料固形分11.9%、平均粒径90nmの分散液を得た。これを「分散液1」とする。
[調製例2]:分散液2の調製。
調製例1に記載のC.I.Pigment Black 7を、C.I.Pigment Yellow 74(クラリアント社製Inkjet Yellow H5G11)に代える以外は調製例1と同様にして、顔料固形分11.4%、平均粒径100nmの分散液を得た。これを「分散液2」とする。
[調製例3]:分散液3の調製。
調製例1に記載のC.I.Pigment Black 7を、C.I.Pigment Blue 15:3(大日精化工業社製シアニンブルー A220J)に代える以外は調製例1と同様にして、顔料固形分11.9%、平均粒径95nmの分散液を得た。これを「分散液3」とする。
[調製例4]:分散液12の調製。
ジョンクリル678(MW:8500)25部、及びトリエタノールアミン14.3部をイオン交換水60.7部に溶解し、一時間撹拌して溶液を得た。得られた分散剤2の溶液を、分散液12とする。
[調製例5]:分散液4の調製。
調製例4で得た分散液12(16.8部)、イオン交換水55.2部、及びC.I.Pigment Black 7(28部)を混合し、1500rpmの条件で15時間、サンドグラインダーで分散を行った。得られた液にイオン交換水100部を滴下し、濾過して分散用ビーズを濾過分離することにより、顔料固形分13.5%、平均粒径87nmの分散液を得た。これを「分散液4」とする。
[調製例6]:分散液5の調製。
調製例5に記載のC.I.Pigment Black 7を、C.I.Pigment Yellow 74(クラリアント社製Inkjet Yellow H5G11)に代える以外は調製例5と同様にして、顔料固形分15.5%、平均粒径97nmの分散液を得た。これを「分散液5」とする。
[調製例7]:分散液6の調製。
調製例5に記載のC.I.Pigment Black 7を、C.I.Pigment Blue 15:3(大日精化工業社製シアニンブルー A220J)に代える以外は調製例5と同様にして、顔料固形分15.9%、平均粒径89nmの分散液を得た。これを「分散液6」とする。
[調製例8]:分散液7の調製。
調製例1で得た分散液1(93部)と、調整例4で得た分散液12(7部)を混合することにより、顔料固形分11.1%、平均粒径90nmの分散液を得た。これを「分散液7」とする。
[調製例9]:分散液8の調製。
調製例2で得た分散液2(93部)と、調整例4で得た分散液12(7部)を混合することにより、顔料固形分10.6%、平均粒径100nmの分散液を得た。これを「分散液8」とする。
[調製例10]:分散液9の調製。
調製例3で得た分散液3(93部)と、調整例4で得た分散液12(7部)を混合することにより、顔料固形分11.1%、平均粒径95nmの分散液を得た。これを「分散液9」とする。
[実施例1〜3]:インク組成物の調製。
調製例8〜10で得た分散液7〜9をそれぞれ用い、下記表1に記載の各成分を加えて撹拌混合して液を得た。得られた液をポアサイズ3μmのメンブランフィルターでろ過することにより、実施例1〜3のインク組成物をそれぞれ得た。
表1中、各成分の数値は部数を意味する。また、「残部」とは、イオン交換水を加えてインク組成物の総量を100部に調整したことを意味する。
[比較例1〜9]:比較用インク組成物の調製。
調製例1〜3及び調製例5〜7で得た分散液1〜6をそれぞれ用いる以外は実施例1〜3と同様にして、比較例1、3、4、6、7及び9の比較用のインク組成物をそれぞれ得た。これらの比較用インク組成物は、いずれも分散剤1又は分散剤2のいずれか1種類の分散剤を含有する。
また、調製例8〜10で得た分散液7〜9をそれぞれ用い、1,2−ヘキサンジオールの代わりにグリセリン及びジエチレングリコールを増量する以外は実施例1〜3と同様にして、比較例2、5及び8の比較用のインク組成物をそれぞれ得た。なお、インクジェット記録に好適な5.3〜6.0mPa・sの粘度範囲となるように、各比較用インク組成物のグリセリン及びジエチレングリコールの増量分を調整した。
下記表1中の略号等は以下の意味を有する。また、記号「−」は、その成分を含有しないことを意味する。
GL:グリセリン。DEG:ジエチレングリコール。1,2HD:1,2−ヘキサンジオール。BDG:ジエチレングリコールモノブチルエーテル。GXL(S):ArchChemicals社製、商品名プロキセルGXL(S)。SF465:日信化学株式会社製、商品名サーフィノール465。
Figure 0006265494
[粘度変化試験]
実施例及び比較例で得た各インク組成物をサンプル瓶に100ml採取した。これを密閉して70℃で1週間保存した。保存後の各サンプルを約25℃の室温に戻した後、各インク組成物の粘度を測定し、以下の評価基準で評価した。測定値及び評価結果を下記表2に示す。
なお、粘度測定には、回転型粘度計(R115型粘度計、東機産業株式会社製)を用いた。下記表2の粘度の単位はmPa・sである。
[粘度変化の評価基準]
A:粘度変化が初期値に対して±2%以内。
B:粘度変化が初期値に対して±2%より大きく、±5%以内。
C:粘度変化が初期値に対して±5%より大きい。
[インクジェット記録]
実施例及び比較例で得た各インク組成物を使用し、インクジェットプリンタ(EPSON株式会社製、商品名PX−105)により、被記録材としてPODグロースコート(王子製紙社製:127.9g/m)に対してインクジェット記録を行い、着色体を得た。被記録材への記録は、いずれも100%Duty画像として行った。得られた各記録物を試験片とし、以下の乾燥性試験、モットリング試験を実施した。
[速乾性試験]
前記[インクジェット記録]にて試験片を得た直後から10秒毎に指で試験片を擦り、インクが乾燥して指が汚れなくなるまでの時間を測定し、以下の評価基準で評価した。評価結果を下記表2に示す。
[速乾性評価基準]
A:30秒以内で乾燥する。
B:30秒より長く、60秒以内で乾燥する。
C:60秒より長く、90秒以内で乾燥する。
D:90秒より長く、180秒以内で乾燥する。
[モットリング試験]
前記[インクジェット記録]にて得られた試験片を24時間放置した後、各試験片のモットリングの状態を目視にて観察し、以下の評価基準で評価した。評価結果を下記表2に示す。
[モットリング評価基準]
A:モットリング現象が抑制され、実用的な画像である。
B:モットリング現象が少しではあるが発生し、実用的には問題が生じる。
C:モットリング現象による不均一で顕著な色ムラが確認され、実用的ではない。
Figure 0006265494
表2の結果から明らかなように、各実施例のインク組成物は、優れた保存安定性を有し、非・難吸収性被記録材に印刷しても速乾性が良好で、モットリング現象を生じない高画質な記録画像が得られることが確認された。
本発明のインク組成物は、優れた保存安定性を有し、非・難吸収性被記録材に印刷しても速乾性が良好で、モットリング現象を生じない高画質な記録画像が得られることから、インクジェット記録用インクとして極めて有用である。

Claims (8)

  1. 少なくとも、着色剤、分散剤1、分散剤2、C4−C12アルカンジオール、及びグリコールモノエーテルを含有するインク組成物であって、
    分散剤1と、分散剤2とは、異なるモノマーを含有する分散剤であり、
    分散剤1が、重合開始剤として下記式(1)で表される有機テルル化合物と下記式(2)で表される有機ジテルル化合物の混合物、又は下記式(1)で表される有機テルル化合物、アゾ系重合開始剤及び下記式(2)で表される有機ジテルル化合物の混合物のいずれかを用いてリビングラジカル重合法により共重合して得られるA−Bブロックポリマー(A、Bはそれぞれ異なるモノマーの重合ポリマーを意味する。)であって、Aブロックを構成するモノマーが下記式(3)で表される1種類以上のモノマーであり、Bブロックを構成するモノマーがベンジルメタクリレート及び/又はベンジルアクリレートであるインク組成物。
    Figure 0006265494
    (前記式(1)中、Rは、C−Cアルキル基、アリール基、置換アリール基又は芳香族ヘテロ環基を示す。R及びRは、水素原子又はC−Cアルキル基を示す。Rは、アリール基、置換アリール基、芳香族ヘテロ環基、アシル基、アミド基、オキシカルボニル基又はシアノ基を示す。)
    Figure 0006265494
    (前記式(2)中、Rは、前記式(1)におけるRと同じ。)
    Figure 0006265494
    (前記式(3)中、Rは水素原子又は炭素数4の分岐を有してもよいアルキル基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表す。)
  2. 分散剤2がスチレンとアクリル酸の共重合体を含有する分散剤である請求項1に記載のインク組成物。
  3. 分散剤2の重量平均分子量が3000〜50000である請求項1に記載のインク組成物。
  4. 着色剤が、顔料又は分散染料である請求項1に記載のインク組成物。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のインク組成物の液滴を、記録信号に応じて吐出させて被記録材に付着させることにより記録を行うインクジェット記録方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のインク組成物により着色された着色体。
  7. 請求項5に記載のインクジェット記録方法により着色された着色体。
  8. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のインク組成物を含有する容器が装填されたインクジェットプリンタ。
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