JP6265338B2 - 螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法 - Google Patents

螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法 Download PDF

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本発明は、螺鈿調の絵柄を施した布帛を製造するための製造方法に関する。
布帛に螺鈿調の絵柄を施すための製造方法として、貝殻素材を用いて絵柄素材片を加工する加工プロセスと、この絵柄素材片を用いて螺鈿調絵柄を現出させる絵柄の現出プロセスとを組み合わせた製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この製造方法における加工プロセスでは、貝殻素材を薄く切り出し、この切り出した貝殻素材の裏面側に第1樹脂被膜を形成し、次いで貝殻素材の表面に絵付けを行った後に、この第1樹脂被膜の上に第2樹脂被膜を形成する。その後、第2樹脂被膜側から貝殻素材を叩いて微粒子状にして第1樹脂被膜に固着し、更に微粒子状の貝殻素材の表面(絵付けされた表面)に透明な樹脂被膜を形成し、このようにして貝殻素材を用いた絵柄素材片が製作される。
また、この絵柄素材片を用いた現出プロセスでは、布帛の表面に絵柄素材片の外形形状を写し取り、この絵柄領域に接着剤を塗布し、更にこの接着剤の上にならし用樹脂を塗布して布帛表面の凹凸をなくし、このような状態でもって絵柄素材片を絵柄領域に接着する。その後、絵柄素材片の周縁部を筒書きして樹脂でもって縁取りし、必要に応じてこの樹脂に金箔などを散らし、更に絵柄素材片及びその縁取り樹脂を覆うように樹脂被膜を形成した後に洗浄液で未硬化の樹脂を除去し、このようにして螺鈿調の絵柄が形成される。
特公平3−10754号公報
しかしながら、このような従来の布帛の製造方法では、次の通りの問題がある。第1に、布帛の絵柄素材片及びその縁取り樹脂を覆うように樹脂被膜を形成しているが、従来用いていた樹脂では、布帛(この布帛を用いた呉服、帯、法衣など)を折りたたんだ状態で保管していると、この樹脂がにちゃついて布帛を汚すなどの問題があった。また、加工プロセスにおいて貝殻素材の表面(絵付けが施された表面)に水溶性樹脂の被膜が形成され、また現出プロセスにおいて絵柄素材片を布帛に接着した後にこの貝殻素材の表面に水溶性樹脂の被膜が形成されるので、布帛に施された絵柄素材片の輝きが鈍くなる問題があった。
本発明の第1の目的は、樹脂のにちゃつきを抑えて布帛への汚れを少なくすることができる螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、絵柄素材片を保護し、きれいな輝きを持たせることができる螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法を提供することである。
本発明の請求項1に記載の螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法は、上記第1の目的に対応して、絵柄素材片の外形形状に対応した絵柄領域に接着用樹脂を塗布する樹脂塗布工程と、前記絵柄領域に塗布された接着樹脂層の表面側に水溶性樹脂を塗布して前記絵柄領域の凹凸を埋めるならし用樹脂塗布工程と、前記ならし用樹脂塗布工程にて形成されたならし用樹脂層の表面側に前記絵柄素材片を接着する絵柄素材片接着工程と、前記絵柄素材片接着工程にて接着した前記絵柄素材片の周縁部を筒書き液で縁取りする縁取り工程と、前記縁取り工程にて縁取りした絵柄縁取り層の表面に、にちゃつきを防止するための水溶性ウレタン樹脂を塗布する縁取り部の樹脂塗布工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法では、上記第2の目的に対応して、前記絵柄素材片の表面に硝化綿を溶解させた有機溶剤を塗布する溶剤塗布工程を遂行し、前記溶剤塗布工程により前記絵柄素材片の表面に硝化綿層を形成して前記絵柄素材片を保護するとともに、それに輝きを持たせることを特徴とする。
更に、本発明の請求項3に記載の螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法では、上記第3の目的に対応して、前記絵柄素材片は、素材の裏面に透明な水溶性樹脂の被膜を形成する第1被膜形成工程と、前記素材の表面に前記絵柄素材片に対応した素材片形状を描く絵柄描写工程と、前記第1被膜形成工程により形成された第1樹脂被膜層の表面に水溶性樹脂の被膜を形成する第2被膜形成工程と、前記第2被膜形成工程により形成された第2樹脂被膜層側から叩いて前記素材を微粒子状に粉砕する粉砕工程と、前記粉砕工程後の前記素材を前記素材片形状に沿って裁断する裁断工程を遂行して形成されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法によれば、絵柄素材片を布帛に所要の通りに接着した後に、この絵柄素材片の周縁部を筒書き液で縁取し、更にこの絵柄縁取り部の表面ににちゃつきを防止するための水溶性ウレタン樹脂を塗布するので、筒書き液での縁取り部が水溶性ウレタン樹脂層で覆われる。この水溶性ウレタン樹脂層は劣化がほとんどなく、折りたたんだ状態で長期間保管してもにちゃつきが生じることがなく、布帛の汚れなどの発生を抑えることができる。
また、本発明の請求項2に記載の螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法によれば、絵柄素材片の表面に硝化綿を溶解させた有機溶剤を塗布するので、この有機溶剤が揮発することによって、絵柄素材片の表面が硝化綿層により被覆され、この硝化綿層によって絵柄素材片を保護することができるとともに、この絵柄素材片の表面に輝きを持たせることができる。
更に、本発明の請求項3に記載の螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法によれば、絵柄素材片を製作する際に素材の裏面側に第1及び第2樹脂被膜層が形成されるが、その表面側には被膜層などは形成されず、また絵柄素材片を布帛に接着する際にはその表面側に硝化綿層が設けられるのみであり、それ故に、絵柄が完成したときには、絵柄素材片の表面は硝化綿層で覆われるのみであり、従って、この絵柄素材片により構成される絵柄にきれいな輝きを持たせることができる。加えて、素材片として貝殻素材を用い且つ第2樹脂被膜層として着色した樹脂を用いる場合、着色された第2樹脂被膜層を薄い貝殻素材の内面側からこれを通して見るようになるために、貝殻素材の内面の光沢により複雑な色彩が得られ、これにより絵柄全体にきれいな輝きを持たせることができる。
本発明に従う製造方法により製作した布帛に施された絵柄の構成を示す拡大断面図。 図1の布帛の製造方法における素材の加工プロセスの流れを簡略的に示す工程図。 図2の素材の加工プロセスの工程を説明するための説明図。 図1の布帛の製造方法における絵柄の現出プロセスの流れを簡略的に示す工程図。 図4の絵柄の現出プロセスの工程を説明するための説明図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う布帛の製造方法の一実施形態について説明する。図1において、図示の布帛2は、織物生地などの布帛本体4を備え、この布帛本体4の表面に絵柄6が施され、図示の形態では、この絵柄6は複数(図1では二つ)の絵柄片8,10から構成されている。尚、図示していないが、実際の絵柄は、多数の絵柄片の集合から構成されるが、理解を容易にするために、図示の例では、これら絵柄片の二つ(絵柄片8,10)を示している。
絵柄片8,10は実質上同様の構成であり、以下、その一つの絵柄片8(10)について説明する。絵柄片8(10)は、後述する素材の加工プロセスを経て製作される絵柄素材片12(図1では、この絵柄素材片12を簡略的に示している)を備え、この絵柄素材片12が、後述する絵柄の現出プロセスによって布帛本体4に所要の通りに接着固定されて全体的な絵柄6を構成する。
次いで、図2及び図3を参照して、絵柄素材片12の製造方法について説明する。絵柄素材片12を製作するには、図3(a)で示すように、素材14として例えばアワビ貝などの貝殻を例えば四つ割りにしたもの(例えば、100mmX30mm程度の大きさのもの)を用意する(素材の準備工程S1)。そして、この貝殻素材14を外側面から内側に向かって研削し、図3(b)で示すように、その厚さtが約0.07〜0.1mm程度となるように切り出す(切出し工程S2)。このように薄く切り出すと、貝殻素材14を通してその下側を透かして見ることができる。
次に、図3(c)で示すように、薄く切り出した貝殻素材14の裏面(研削加工を施した面)に透明な水溶性樹脂を塗布した後に乾かして第1樹脂被膜層16を形成する(第1被膜形成工程S3)。この第1被膜形成工程S3で用いる水溶性樹脂としては、例えば、酢酸ビニルを主成分とし、これに適量のアクリル樹脂を混合したものを用いることができる。
そして、第1被膜形成工程S3の後に、図3(d)で示すように、貝殻素材14の表面(即ち、第1樹脂被膜層16を形成した面と反対の面)に、絵柄素材片12の形状に対応した素材片形状18を描く(素材片形状描写工程S4)。この素材片形状18は、全体の絵柄6(図1参照)が例えば花、木などである場合に例えば花びら、木の葉などとなる。
その後、貝殻素材14の第1樹脂被膜層16の表面に、図3(e)で示すように、水溶性樹脂を塗布して乾かして第2樹脂被膜層20を形成する(第2被膜形成工程S5)。このときの水溶性樹脂としては、例えば顔料で所望の色、例えば赤色、緑色、青色などに着色したものを用いるようにしてもよいが、顔料を含まない透明のものを用いるようにしてもよい。尚、この第2被膜形成工程S5の後に、上述した素材片形状描写工程S4を行うようにしてもよい。
更に、第2樹脂被膜層20の表面側に、図示していないが、水溶性樹脂を塗布して乾かして第3樹脂被覆層を形成するようにしてもよい(第3被膜形成工程)。第3樹脂被膜層の水溶性樹脂としては、例えば、顔料で所望の色に着色したものを用いるようにしてもよいが、顔料を含まない透明のものを用いるようにしてもよい。
その後、図3(f)で示すように、例えばテーブル22に柔らかい布24などを敷き、この布24の上に貝殻素材14の表面(第1及び第2樹脂被膜層16,20と反対側の面)を載せ、このような状態で、第2樹脂被膜層20側から例えばゴムハンマー26を用いて矢印で示すように叩く(粉砕工程S6)。このように叩くと、第1樹脂被膜層16に接着された状態で貝殻素材14が微粒子状に粉砕され、このように粉砕することによって、折り曲げても絵柄に形崩れ、破損、微粒子片の脱落が生じることがなく、後述するようにして布帛本体4に接着しても問題が生じることがない。
しかる後、図3(g)で示すように、貝殻素材14をその表面に描かれた素材片形状18に沿って一点鎖線28,30で示すように所望形状に裁断し(裁断工程S7)、このようにして貝殻素材14を用いて絵柄素材片12が完成する。このように製作した絵柄素材片12では、図3(h)に示すように、貝殻素材14の表面はそのまま露出しているのに対し、その裏面側には透明な第1樹脂被膜層16及び着色された第2樹脂被膜層20が存在し、この絵柄素材片12は、これら第1及び第2樹脂被膜層16,20により補強されるとともに、第2樹脂被膜層20の顔料の色により絵柄素材片12に色彩的特性を持たせることができ、貝殻素材14の表面側から透かして第1及び第2樹脂被膜層16,20を見るようになる。
この実施形態では、貝殻素材14を用いて絵柄素材片12を作成しているが、貝殻素材14のみならずその他の素材、例えば宝石などの適宜の石素材などを用いても絵柄素材片を製作することもでき、本願明細書では、貝殻素材14及び石素材などを含めた素材でもって上述したようにして製作した絵柄素材片を螺鈿調の絵柄に用いる絵柄素材片と称して説明する。
次に、図4及び図5を参照して、上述した素材の加工プロセスで製作した絵柄素材片12を用いた絵柄の現出プロセスについて説明する。尚、図1及び図5において、絵柄素材片12については、図が複雑となるために、第1及び第2樹脂被膜層16,20を省略して示している。
絵柄の現出プロセスにおいては、上述した素材の加工プロセスで製作した絵柄素材片12を準備する(絵柄素材片の準備工程S11)。そして、絵柄素材片12を接着すべき布帛本体4(呉服、帯、法衣などの生地)の表面の所定部位に、この絵柄素材片12の外形形状を写し取り(輪郭取り工程S12)、この写し取った絵柄領域P(即ち、この外形形状の内側領域)に、図5(a)で示すように接着用樹脂を塗布して接着樹脂層36を形成する(樹脂塗布工程S13)。この接着用樹脂としては、接着力の強い浸透性のものが好ましく、例えばアクリル樹脂を主成分とする樹脂液を用いることができ、このような浸透性のものを用いることにより、この樹脂を布帛本体12の裏面まで浸透させることができる。この樹脂塗布工程S13においては、布帛本体12の絵柄領域Pにその裏面側からも接着用樹脂を塗布して浸透状態を高めて接着力を強くするのが望ましい。
次いで、図5(b)で示すように、布帛本体4の絵柄領域Pに施した接着樹脂層36の表面側に、水溶性樹脂液を塗布してならし樹脂層38を形成し、このようにならし樹脂層38を設けて絵柄領域Pの表面に存在する凹凸を平面状にする(ならし用樹脂塗布工程S14)。この水溶性樹脂としては、例えば、第2被膜形成工程S5で用いたものと同じもの(即ち、顔料で着色された水溶性樹脂)を用いることができる。
その後、図5(c)で示すように、準備した絵柄素材片12を布帛本体4の絵柄領域Pに合わせて接着し(絵柄素材片の接着工程S15)、かく接着した後に、図5(d)で示すように、この絵柄素材片12の周縁部に筒書き液を用いて縁取りを行って縁取り部40を形成する(縁取り工程S16)。この筒書き液としては、例えば、水溶性樹脂液に金粉を混合したものを用いることができる。そして、この筒書き液が乾かないうちに、必要に応じて、図5(e)に示すように、絵柄素材片12の縁取り部40に金箔42を散らしてこの縁取り部40に接着し(金箔散らし工程S17)、その後、絵柄素材片12の表面などに付着した金箔42を取り除く。このように金箔42を散らすことにより絵柄素材片12に一層の煌びやかさを持たせることができるが、このような煌びやかさが不要のときには、この金箔ちらし工程S17を省略するようにしてもよい。
更に、図5(f)で示すように、絵柄素材片12の縁取り部40に透明な水溶性ウレタン樹脂を塗布して縁取り被膜層44を形成する(縁取り部の樹脂塗布工程S18)。このようにウレタン樹脂でもって縁取り被膜層44を設けることによって、金箔散らし工程S17において絵柄素材片12の縁取り部40に散らした金箔42の剥がれ、また絵柄素材片12の周縁部の浮き、剥がれなどを抑えることができる。加えて、ウレタン樹脂は経年劣化が少なく、例えば折りたたんだ状態で長期間保管してもにちゃつきが生じることがなく、この縁取り被膜層44に起因する布帛本体4の汚れの発生を抑えることができる。
しかる後、図5(g)で示すように、絵柄素材片12の表面に有機溶剤を塗布し(有機溶剤塗布工程S19)、このようにして布帛本体4の表面に絵柄素材片12を所要の通り接着させて絵柄6が完成する。この有機溶剤としては、硝化綿を溶解させたものを好適に用いることができ、このような有機溶剤を塗布すると、有機溶剤が揮発した後に絵柄素材片12の表面に硝化綿層46が残り、その表面が硝化綿層46で被覆される。このように硝化綿層46で覆うことにより、絵柄素材片12を保護することができるとともに、その表面に輝きを持たせ、絵柄素材片12により構成される絵柄6(図1参照)を煌びやかにすることができる。
特に、上述したようにして絵柄素材片12を製作し、かく製作した絵柄素材片12を上述したようにして布帛本体4に接着した場合、図1及び図5(g)に示すように、絵柄素材片12の表面には硝化綿層46しか存在せず、従って、絵柄素材片12の表面(例えば、貝殻素材14の表面)に多彩できれいな輝きを持たせることができる。
以上、本発明に従う布帛の製造方法の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、所望形状の絵柄素材片12を製作し、製作した絵柄素材片12の外形形状を布帛本体4の表面に写して絵柄領域Pを描き、この絵柄領域Pに接着用樹脂を塗布して絵柄素材片12を接着固定しているが、このようにする必要はなく、まず布帛本体4の表面に絵柄領域Pを描き、この絵柄領域Pに対応するように絵柄素材片12を裁断するとともに、この絵柄領域Pに接着用樹脂を塗布して裁断した絵柄素材片12を接着固定するようにしてもよい。
2 布帛
4 布帛本体
6 絵柄
12 絵柄素材片
14 貝殻素材
16 第1樹脂被膜層
20 第2樹脂被膜層
36 接着剤層
38 ならし樹脂層
40 縁取り部
44 縁取り被膜
46 硝化綿層

Claims (3)

  1. 絵柄素材片の外形形状に対応した絵柄領域に接着用樹脂を塗布する樹脂塗布工程と、前記絵柄領域に塗布された接着樹脂層の表面側に水溶性樹脂を塗布して前記絵柄領域の凹凸を埋めるならし用樹脂塗布工程と、前記ならし用樹脂塗布工程にて形成されたならし用樹脂層の表面側に前記絵柄素材片を接着する絵柄素材片接着工程と、前記絵柄素材片接着工程にて接着した前記絵柄素材片の周縁部を筒書き液で縁取りする縁取り工程と、前記縁取り工程にて縁取りした絵柄縁取り層の表面に、にちゃつきを防止するための水溶性ウレタン樹脂を塗布する縁取り部の樹脂塗布工程と、を含むことを特徴とする螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法。
  2. 前記絵柄素材片の表面に硝化綿を溶解させた有機溶剤を塗布する溶剤塗布工程を遂行し、前記溶剤塗布工程により前記絵柄素材片の表面に硝化綿層を形成して前記絵柄素材片を保護するとともに、それに輝きを持たせることを特徴とする請求項1に記載の螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法。
  3. 前記絵柄素材片は、素材の裏面に透明な水溶性樹脂の被膜を形成する第1被膜形成工程と、前記素材の表面に前記絵柄素材片に対応した素材片形状を描く絵柄描写工程と、前記第1被膜形成工程により形成された第1樹脂被膜層の表面に水溶性樹脂の被膜を形成する第2被膜形成工程と、前記第2被膜形成工程により形成された第2樹脂被膜層側から叩いて前記素材を微粒子状に粉砕する粉砕工程と、前記粉砕工程後の前記素材を前記素材片形状に沿って裁断する裁断工程を遂行して形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法。

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