JP6265059B2 - エネルギー変換システム - Google Patents

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Description

本発明は、カムを用いて圧電素子に荷重を加えることにより発電するエネルギー変換システムに関する。
国際公開第2013/069516号(特許文献1)は、カム、圧電素子およびスライド部材を備えた圧電発電素子を開示している。スライド部材が移動することによって、スライド部材はカムを回転させる。カムの回転により圧電素子に荷重が周期的に加えられ、圧電素子の圧電効果により電力が発生する。
国際公開第2013/069516号
スライド部材などの駆動部材を用いてカムを回転させた場合、カムの動作により圧電素子に荷重が加えられる。その一方で、駆動部材には、圧電素子に加えられた荷重の分の反力がトルクとして作用する。駆動部材に作用するトルクは、駆動部材の動作に対して抵抗として作用する場合がある。複数のカムを用いる場合、複数のカムにより駆動部材に作用するトルクは、合成された状態で駆動部材に作用する。複数のカムにより駆動部材に作用するトルクの合成値は、小さい方が好ましい。
本発明は、複数のカムにより駆動部材に反力として作用するトルクの合成値を小さくすることが可能なエネルギー変換システムを提供することを目的とする。
本発明に基づくエネルギー変換システムは、圧電素子に荷重を加えることにより発電するエネルギー変換システムであって、第1カム機構および第2カム機構と、上記第1カム機構の回転により荷重を受ける圧電素子を含み、上記圧電素子が荷重を受けることに伴って、上記第1カム機構に反力を付与する第1従節機構と、上記第2カム機構の回転により荷重を受ける圧縮部材を含み、上記圧縮部材が荷重を受けることに伴って、上記第2カム機構に反力を付与する第2従節機構と、上記第1カム機構および上記第2カム機構に対して相対移動することにより、上記第1カム機構および上記第2カム機構を回転させる駆動部材と、を備え、上記駆動部材が上記第1カム機構および上記第2カム機構を回転させる際、上記駆動部材には、上記第1従節機構から上記第1カム機構を通して受ける第1トルクと、上記第2従節機構から上記第2カム機構を通して受ける第2トルクとが、互いに同一の周期で作用し、上記駆動部材が所定の距離だけ相対移動する間に上記駆動部材に作用する上記第1トルクの波形および上記第2トルクの波形は、位相が逆であり、変位の絶対値が互いに同一である。
好ましくは、上記圧縮部材は、圧電素子である。
好ましくは、任意係数をAとし、上記第1カム機構および上記第2カム機構の双方に備えられるカムについて、上記カムの山部の数をn(n=1,2,3,4・・・)とし、上記カムの回転方向における位置をrとし、上記カムの平均半径をRavgとした場合には、次の式(1)により関数f(r)が表される。
Figure 0006265059
上記圧電素子を含む上記第1従節機構と、上記圧縮部材を含む上記第2従節機構との双方のバネ定数をkとした場合には、次の式(2)により、上記カムの回転角度rにおける変位yが表される。
Figure 0006265059
上記カムのカム曲線L1は、次の式(3)により表される。
Figure 0006265059
好ましくは、任意係数をAとし、上記第1カム機構および上記第2カム機構の双方に備えられるカムについて、上記カムの山部の数をn(n=1,2,3,4・・・)とし、上記カムの回転方向における位置をrとし、上記カムの平均半径をRavgとした場合には、次の式(4)により関数f(r)が表される。
Figure 0006265059
上記圧電素子を含む上記第1従節機構と、上記圧縮部材を含む上記第2従節機構との双方のバネ定数をkとした場合には、次の式(5)により、上記カムの回転角度rにおける変位yが表される。
Figure 0006265059
上記カムのカム曲線L2は、次の式(6)により表される。
Figure 0006265059
好ましくは、任意係数をAとし、上記第1カム機構および上記第2カム機構の双方に備えられるカムについて、上記カムの山部の数をn(n=1,2,3,4・・・)とし、上記カムの回転方向における位置をrとし、上記カムの平均半径をRavgとした場合には、次の式(7)により関数f(r)が表される。
Figure 0006265059
上記圧電素子を含む上記第1従節機構と、上記圧縮部材を含む上記第2従節機構との双方のバネ定数をkとした場合には、次の式(8)により、上記カムの回転角度rにおける変位yが表される。
Figure 0006265059
上記カムのカム曲線L3は、次の式(9)により表される。
Figure 0006265059
上記の各構成によれば、複数のカムにより駆動部材に反力として作用するトルクの合成値を小さくすることができる。
実施の形態1におけるエネルギー変換システムを示す平面図である。 実施の形態1におけるエネルギー変換システムに備えられるカム機構および従節機構を示す平面図である。 実施の形態1におけるエネルギー変換システムに備えられるカム機構および従節機構の分解した状態を示す斜視図である。 実施の形態1におけるエネルギー変換システムの動作を説明するための平面図である。 実施の形態1におけるエネルギー変換システムに採用されるカムのカム曲線、ならびに駆動部材に作用する第1トルク、第2トルクおよび合成トルクを示すグラフである。 カム曲線の第1構成例を算出するために用いられるカムおよび従節機構を示す第1モデル図である。 カム曲線の第1構成例を算出するために用いられるカムおよび従節機構を示す第2モデル図である。 カム曲線の第1構成例を算出するために用いられるカムおよび従節機構を示す第3モデル図である。 カム曲線の第1構成例を算出するために用いられるカムおよび従節機構を示す第4モデル図である。 実施の形態2におけるエネルギー変換システムの動作を説明するための平面図である。 実施の形態2におけるエネルギー変換システムのカムおよび従節機構を示すモデル図である。 カム曲線の第2構成例、ならびにカム曲線の第2構成例を採用した場合に駆動部材に作用する第1トルク、第2トルクおよび合成トルクを示すグラフである。 カム曲線の第2構成例に基づく第1のカム形状(n=1)を示す平面図である。 カム曲線の第2構成例に基づく第2のカム形状(n=3)を示す平面図である。 カム曲線の第2構成例に基づく第3のカム形状(n=5)を示す平面図である。 カム曲線の第3構成例、ならびにカム曲線の第3構成例を採用した場合に駆動部材に作用する第1トルク、第2トルクおよび合成トルクを示すグラフである。 カム曲線の第4構成例、ならびにカム曲線の第4構成例を採用した場合に駆動部材に作用する第1トルクおよび第2トルクを示すグラフである。 第2構成例に基づいて実測トルクと計算トルクとの対比を説明するためのグラフである。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(エネルギー変換システム100)
図1は、実施の形態1におけるエネルギー変換システム100を示す図である。エネルギー変換システム100は、圧電素子11,21に荷重が加えられることにより発電する。具体的には、エネルギー変換システム100は、カム機構1(第1カム機構)と、カム機構2(第2カム機構)と、従節機構10(第1従節機構)と、従節機構20(第2従節機構)と、駆動部材50とを備える。従節機構10は、圧電素子11を含み、カム機構1に直動従節している。従節機構20は、圧電素子21を含み、カム機構2に直動従節している。
駆動部材50は、カム機構1,2に対して相対移動可能である。たとえば、駆動部材50は、スライド式の扉に取り付けられる。カム機構1,2は、従節機構10,20とともに、扉の枠体に取り付けられる。扉の移動に伴って駆動部材50が矢印AR方向に移動することにより、カム機構1,2のカム3,4は回転する。カム3,4の回転運動は、従節機構10,20によって圧電素子11,21を圧縮するためのエネルギーに変換される。
圧縮エネルギー(荷重)を受けた圧電素子11,21は、圧電効果によって発電する(詳細は後述する)。すなわち、駆動部材50に加えられた機械的エネルギーは、圧電素子11,21によって電気的エネルギーに変換される。圧電素子11,21の発電によって図示しない無線通信ユニットなどが駆動され、遠隔地にて扉の開閉状態を検知することができる。
(カム機構1および従節機構10)
図2は、カム機構1および従節機構10を示す平面図である。図3は、カム機構1および従節機構10の分解した状態を示す斜視図である。図1〜図3を参照して、従節機構10について説明する。図示上の便宜のため、図2および図3においては、駆動部材50は部分的に図示しており、駆動部材50のラック歯51の側は記載しているが、駆動部材50のラック歯52(図1参照)の側は記載していない。
図1〜図3に示すように、カム機構1に従節する従節機構10は、圧電素子11、支持体12および突起部15を備える。圧電素子11は、四角柱状の圧電体と、一対の電極とを有しており、長手方向の両端には面11A,11Bがそれぞれ形成されている。圧電素子11の圧電体は、たとえばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる。
支持体12は、ストッパ13およびレバー14を備え、これらは一体的に形成されている。ストッパ13は、当接部13Aを有する。当接部13Aは、圧電素子11の面11Aに当接している。ストッパ13には、カム機構1が回転可能に取り付けられている。レバー14は、接続部14A、当接部14Bおよび変位部14Cを有する。レバー14は、剛性の高い金属またはセラミック等から形成される。接続部14Aは、当接部14Bと変位部14Cとを接続している。当接部14Bは、当接部14Dを有する。当接部14Dは、圧電素子11の面11Bに当接している。
カム機構1は、カム3および歯車5を備える。平面視において、本実施の形態のカム3は、略楕円形状を有している。カム3は、歯車5と一体化されており、カム3と歯車5とは一体的に回転する。歯車5は、駆動部材50のラック歯51に歯合するように配置される。突起部15は、円柱状の形状を有し、レバー14の変位部14Cに固定されている。カム3および突起部15は、互いに当接するように配置される。変形を抑制したり、耐摩耗性を向上させたりする観点から、カム3および突起部15は、POMや金属などにより形成し、これらの表面には摺動性を向上させる処理をするとよい。
駆動部材50が矢印AR方向(図1)に往復移動した際、ラック歯51は歯車5に対して相対的に移動する。歯車5およびカム3は、一体的に回転する。歯車5およびカム3の回転に伴って、カム3の中心軸と突起部15との間の距離は周期的に変化し、変位部14Cは揺動する。変位部14Cが揺動すると、レバー14は、ストッパ13とレバー14との接続部分近傍に位置する回転軸16を中心とした回転方向に揺動する。当接部14Dは、圧電素子11の長手方向において、当接部13Aに対して相対的に変位する。当接部14Dが圧電素子11の面11Bを押圧し、圧電素子11は繰り返し圧縮される。
すなわち、カム機構1のカム3の回転により圧電素子11が荷重を受けることになり、圧電素子11は圧電効果により発電する。駆動部材50の移動量に応じた分だけ圧電素子11に荷重が周期的に加えられ、圧電素子11において発生した電力は図示しないコンデンサ等に蓄えられることになる。
(カム機構2および従節機構20)
図1を再び参照して、カム機構2に従節する従節機構20は、圧電素子21、支持体22および突起部25を備える。カム機構2および従節機構20は、それぞれ、カム機構1および従節機構10と略同一の構成を有している。カム機構2、圧電素子21、支持体22および突起部25は、それぞれ、カム機構1、従節機構10の圧電素子11、支持体12および突起部15にそれぞれ対応している。カム機構2は、カム4および歯車6を備える。平面視において、本実施の形態のカム4は、略楕円形状を有している。従節機構10のカム3と従節機構20のカム4とは、同一形状である。
駆動部材50が往復移動した際、ラック歯52は歯車6に対して相対的に移動する。歯車6およびカム4は、一体的に回転する。歯車6およびカム4の回転に伴って、カム4の中心軸と突起部25との間の距離は変化し、圧電素子21が繰り返し圧縮される。すなわち、カム機構2のカム4の回転により圧電素子21が荷重を受けることになり、圧電素子21は圧電効果により発電する。駆動部材50の移動量に応じた分だけ圧電素子21に荷重が周期的に加えられ、圧電素子21において発生した電力は図示しないコンデンサ等に蓄えられることになる。
(第1トルク・第2トルク)
本実施の形態では、2つの圧電素子11,21に対応するように2つのカム3,4がそれぞれ設けられている。駆動部材50のラック歯51,52がカム3,4に対して相対移動することにより、カム3,4が回転する。カム3,4の回転に伴って、従節機構10,20の圧電素子11,21には周期的な荷重が加えられる。その一方で、従節機構10,20(突起部15,25)は、圧電素子11,21がカム機構1,2の回転による荷重を受けることに伴って、カム機構1,2に反力を付与する。反力は、トルクとして駆動部材50に周期的に作用する。
駆動部材50がカム機構1,2のカム3,4を回転させる際、駆動部材50には、従節機構10(突起部15)からカム機構1を通して受ける第1トルク(図4中の矢印DR3)と、従節機構20からカム機構2を通して受ける第2トルク(図4中の矢印DR4)とが、互いに同一の周期で作用する。ここでいう互いに同一の周期とは、第1トルクの周期と第2トルクの周期とが互いに同一の周期であるという意味である。そして、駆動部材50が所定の距離だけ相対移動する間に駆動部材50に作用する第1トルクの波形(図5参照)および第2トルクの波形(図5参照)は、位相が逆であり、変位(トルク)の絶対値が互いに同一である(図5,図12,図16,図17参照)。
図4および図5を参照して、上記の構成についてより具体的に説明する。図4は、駆動部材50が矢印AR1方向に移動している際のある時点におけるエネルギー変換システム100の様子を示す平面図である。図4では、歯車5,6を模式的に図示している。駆動部材50が矢印AR1方向に移動した場合、カム機構1のカム3は矢印DR1方向に回転し、カム機構2のカム4は矢印DR2方向に回転する。カム3,4については、カム3の頂点(上死点)が突起部15に当接している時に、カム4の下点(下死点)が突起部25に当接するように構成されている。図4に示す時点では、カム3についてはカム3の頂点から下点に向かうように突起部15がカム3の周面に摺接するのに対して、カム4についてはカム4の下点から頂点に向かうように突起部25がカム4の周面に摺接する。
カム3については、頂点から下点に向かうように突起部15がカム3の周面に摺接するため、カム3が突起部15から受ける回転方向における力の向きは、矢印DR3に示す方向である。矢印DR3方向は、駆動部材50の矢印AR1方向の移動によりカム3が回転する方向、すなわち矢印DR1方向と同じである。矢印DR3方向に示す力は、歯車5を通して駆動部材50にトルク(図5に示す第1トルク)として伝達され、駆動部材50が移動する方向と同じ方向に作用する。
カム4については、下点から頂点に向かうように突起部25がカム4の周面に摺接するため、カム4が突起部25から受ける回転方向における力の向きは、矢印DR4に示す方向となる。矢印DR4方向は、駆動部材50の矢印AR1方向の移動によりカム4が回転する方向、すなわち矢印DR2方向と逆向きである。矢印DR4方向に示す力は、歯車6を通して駆動部材50にトルク(図5に示す第2トルク)として伝達され、駆動部材50が移動する方向とは逆の方向に作用する。
カム3,4においては、別のタイミングでは上記と正反対の動作が行なわれる。すなわち、駆動部材50が移動する際に、カム3,4は同期して回転する(周期および位相を維持したまま回転する)。駆動部材50が移動している際、駆動部材50がカム3,4から受けるトルクには、駆動部材50の移動方向に作用する力と、駆動部材50の移動方向とは逆向きに作用する力とが含まれている。
図5は、カム3,4のカム曲線と、カム3,4の回転角度とカム3,4の回転に伴って駆動部材50が受けるトルクの大きさとの関係を示す図である。カム3,4は同一のカム曲線を有している。ここでいうカム3,4のカム曲線とは、カム3,4の回転角度と従節機構10,20の突起部15,25の変位y(図6参照)との関係に等しい。また、駆動部材50が受けるトルクとは、カム3,4の回転軸の中心と突起部15,25の中心とを通る線に対して直交する方向に作用するものである。
図5中において、駆動部材50が受けるトルクは、突起部15,25がカムの山を登る方向に移動しているときに発生する力を+とし、突起部がカムの山を下る方向に移動しているときに発生する力を−としている。駆動部材50が受けるトルクとは、図4中に矢印DR3,DR4で示した力である。矢印DR3,DR4で示した力(トルク)の絶対値は、互いに同一である。
図5に示すように、駆動部材50が所定の距離だけ相対移動する間に(カムが360°だけ回転する間に)駆動部材50に作用する第1トルクの波形(図5参照)および第2トルクの波形(図5参照)は、位相が逆であり、変位(トルク)の絶対値が互いに同一となっている。図5には、カム3,4の回転に伴って駆動部材50が受ける合成トルクと、カム3,4の回転角度との関係も示している。
カム3の回転に伴って駆動部材50が受ける第1トルクと、カム4の回転に伴って駆動部材50が受ける第2トルクとは、互いに打ち消しあう関係にある。したがって、合成トルクとして駆動部材50に作用するトルクの最大値は、個々のカム3,4により駆動部材50が受けるトルクの最大値に比べて十分に小さくなる(たとえば5%以下)。駆動部材50を駆動するためのトルクのpeak−to−peakを小さくすることができるため、駆動部材50に入力されるトルクあたりの発電量を大きくすることができる。換言すると、圧電素子ひとつあたりの発電効率を向上させることができる。
従節機構10で圧電素子11を圧縮する際に蓄えられた機械的なエネルギーは、従節機構20で圧電素子21を圧縮する際に活用される。換言すると、圧電素子11に荷重を付与する際には圧電素子21に荷重を付与していた間に蓄えられたエネルギーが使用され、圧電素子21に荷重を付与する際には圧電素子11に荷重を付与していた間に蓄えられたエネルギーが使用されるため、エネルギー使用効率がよい。
したがって、圧電素子11,21に荷重を加えるためのエネルギーを少なくすることができる。駆動部材50を駆動するためには、圧電素子11,21がエネルギーを変換した際に消費されたエネルギーや、圧電素子11,21が変形した際に消費されたエネルギー、ならびに、カム3,4と突起部15,25との間の摩擦や熱などが発生した際に消費されたエネルギーの分だけ補充するといった、必要最小限の駆動量を有する駆動が付与されればよい。
実施の形態1では、駆動部材50を挟んで従節機構10,20(カム3,4)が互いに対向するような位置に配置されているが、従節機構10,20(カム3,4)は、駆動部材50の移動方向にずれた位置に配置されていてもよいし、ラック歯51の側に2つが並んで配置されていてもよい。これらの配置であっても、上記と同様の作用および効果を得ることができる。
実施の形態1では、従節機構10が圧電素子11を含んでおり、従節機構20が圧電素子21を含んでいる。圧電素子11が発電機能を有していれば、圧電素子21は、必ずしも圧電素子として機能する必要はない。圧電素子21が発電機能を有していない部材(圧縮部材)から構成される場合であっても、その部材を圧電素子11と同様のばね定数を有するように構成することによって、第1トルクの波形(図5参照)および第2トルクの波形(図5参照)について、位相が逆であるものとし、変位(トルク)の絶対値が互いに同一であるものとすることが可能である。この場合も、上記と同様の作用および効果を得ることができる。
[カム曲線の第1構成例]
ここで、上記の実施の形態1の思想を採用する場合に、好適に実施し得るカム3,4のカム曲線の第1構成例について説明する。第1構成例(図5参照)のカム曲線を採用した場合には、カムが360°回転したときに、1周期分の正弦波形状を有するトルク曲線が表れることを特徴としている。具体的には、まず任意係数をAとする。係数Aは、従節機構10,20の突起部15,25の変位yの振動振幅に対応する値である。次に、カム機構1およびカム機構2の双方にそれぞれ備えられるカム3,4について、カムの山部の数をn(n=1,2,3,4・・・)とし、カムの回転方向における位置をrとし、カムの平均半径をRavgとする。これらの値は、カム3,4で共通する値(同一の値)である。次の式(1)により、関数f(r)が表される。
Figure 0006265059
圧電素子11を含む従節機構10と、圧電素子21を含む従節機構20との双方のバネ定数をkとした場合には、次の式(2)により、カムの回転方向における位置rの際の変位yが表される。
Figure 0006265059
以上の式(1),(2)を用いることによって、カム3,4のカム曲線L1は、次の式(3)により表すことができる。
Figure 0006265059
図6を参照して、上記の(1)〜(3)の式は、次のような考え方に基づき算出されるものである。すなわち、カム機構1(カム3)および従節機構10(突起部15)を図6に示すようにモデル化したとする。ここでは、カム3の山部の数nは1とし、カム3の最小半径をRminとし、カム3の最大半径をRmin+yr(max)としている。このカム3は、矢印A方向に回転する。
図7を参照して、上記の実施の形態1の場合と同様に、駆動部材50に作用するトルクを考えると、図7に示すようなモデルが得られる。すなわち、従節機構10および従節機構20が駆動部材50(図示せず)を挟んで互いに対向するように配置される。従節機構10および突起部15は、矢印A1方向に移動するカム曲線1Sによって変位(移動)するものとみなすことができ、従節機構20および突起部25は、矢印A2方向に移動するカム曲線2Sによって変位(移動)するものとみなすことができる。
図8を参照して、突起部15のカム曲線1Sに対する圧力角をψとすると、突起部15がカム3(カム曲線1S)から受ける力F1のうち、突起部15(圧電素子11)などの変位に供される力F1yは、F1cosψとなる。同様に、突起部25のカム曲線2Sに対する圧力角をψとすると、突起部25がカム4(カム曲線2S)から受ける力F2のうち、突起部25(圧電素子21)などの変位に供される力F2yは、F2cosψとなる。ここではカム曲線1S,2Sと突起部15,25との間に発生する摩擦は、これらの間に十分な潤滑手段が設けられることによって、無視できるものとする。
以上に基づいて、図5に示す第1トルクおよび第2トルクのような、360°の間に1つの正弦波の波形を有するトルクとなるカム曲線を算出すると、トルクTは次の式(A)により表される。
T=k・{tanψ・y・(Rmin+y)}=A・sin(n・θ) ・・・(A)
図9を参照して、圧力角は、ψ=dy/drで表されるため、上記の式(A)においては、θ=r/Ravgの関係が成り立つ。ここでは、Ravg=min+yr(max)の関係が成立しているものとする。yはrの関数であるため、上記の式(A)を解くと、上記の(1)〜(3)の式が得られる。上記の実施の形態1の思想に上記の式(1)〜(3)を適用し、シミュレーションによる実験を行なったところ、駆動部材に反力として作用するトルクの合成値を十分に小さくできることが分かった。
[実施の形態2]
図10を参照して、実施の形態2におけるエネルギー変換システム100Aについて説明する。上記の実施の形態1(図1参照)では、駆動部材50が往復移動する。これに対して本実施の形態のエネルギー変換システム100Aにおいては、中心軸55により支持された駆動部材50Aがカム機構1,2に対して相対的に回転移動する。駆動部材50Aは、歯車56を外周に有しており、たとえば回転するドアノブなどと連動して回転するように構成される。
駆動部材50Aの歯車56が矢印AR2方向に回転移動した場合、3つの山を有するカム3Aは矢印DR1方向に回転し、同様に3つの山を有するカム4Aは矢印DR2方向に回転する。カム3A,4Aについては、カム3Aの頂点(上死点)が突起部15に当接している時に、カム4Aの下点(下死点)が突起部25に当接するように構成されている。
図10に示す時点においては、カム3Aについてはカム3Aの頂点から下点に向かうように突起部15がカム3Aの周面に摺接するのに対して、カム4Aについてはカム4Aの下点から頂点に向かうように突起部25がカム4Aの周面に摺接する。
カム3Aについては、カム3Aが突起部15から受ける回転方向における力の向きは、矢印DR3に示す方向である。矢印DR3方向は、駆動部材50Aの矢印AR2方向の回転移動によりカム3Aが回転する方向、すなわち矢印DR1方向と同じである。矢印DR3方向に示す力は、歯車5を通して駆動部材50Aに第1トルクとして伝達され、駆動部材50Aが移動する方向と同じ方向に作用する。
カム4Aについては、カム4Aが突起部25から受ける回転方向における力の向きは、矢印DR4に示す方向となる。矢印DR4方向は、駆動部材50Aの矢印AR2方向の回転移動によりカム4Aが回転する方向、すなわち矢印DR2方向と逆向きである。矢印DR4方向に示す力は、歯車6を通して駆動部材50Aに第2トルクとして伝達され、駆動部材50Aが移動する方向とは逆の方向に作用する。
カム3A,4Aにおいては、別のタイミングでは上記と正反対の動作が行なわれる。すなわち、駆動部材50Aが回転移動する際にカム3A,4Aは同期して回転する(周期および位相を維持したまま回転する)。駆動部材50Aの歯車56が所定距離だけ回転移動する間に駆動部材50Aがカム3A,4Aの回転により受ける第1トルクの波形および第2トルクの波形は、位相が逆であり、変位(トルク)の絶対値が互いに同一となっている。
カム3Aの回転に伴って駆動部材50Aが受ける第1トルクと、カム4Aの回転に伴って駆動部材50Aが受ける第2トルクとは、互いに打ち消しあう関係にある。したがって、合成力として駆動部材50Aに作用するトルクの最大値は、個々のカム3A,4Aにより駆動部材50Aが受けるトルクの最大値に比べて十分に小さくなる(たとえば5%以下)。駆動部材50Aを駆動するためのトルクのpeak−to−peakを小さくすることができるため、入力されるトルクあたりの発電量を大きくすることができる。換言すると、圧電素子を複数用いる場合に、圧電素子ひとつあたりの発電効率を向上させることができる。
図11を参照して、実施の形態2の場合についても、図11に示すようなモデルが得られる。すなわち、従節機構10および従節機構20は、駆動部材50A(図示せず)を挟んで互いに対向するように配置される。従節機構10および突起部15は、矢印A1方向に移動するカム曲線1Sによって変位するものとみなすことができ、従節機構20および突起部25は、矢印A2方向に移動するカム曲線2Sによって変位するものとみなすことができる。矢印A1方向と矢印A2方向とは、互いに逆向きである。
突起部15のカム曲線1Sに対する圧力角をψとすると、突起部15がカム3(カム曲線1S)から受ける力F1のうち、突起部15(圧電素子11)などの変位に供される力F1yは、F1cosψとなる。同様に、突起部25のカム曲線2Sに対する圧力角をψとすると、突起部25がカム4(カム曲線2S)から受ける力F2のうち、突起部25(圧電素子21)などの変位に供される力F2yは、F2cosψとなる。ここではカム曲線1S,2Sと突起部15,25との間に発生する摩擦は、これらの間に十分な潤滑手段が設けられることによって、無視できるものとする。以上のモデルに基づけば、上記の実施の形態1の場合で述べた式(1)〜(3)の思想を本実施の形態にも当てはめることが可能である。
[カム曲線の第2構成例]
図12を参照して、上記の実施の形態1,2の思想を採用する場合に、好適に実施し得るカム3,4のカム曲線の第2構成例について説明する。第2構成例のカム曲線を採用した場合には、カムが360°回転したときに、2周期分の正弦波形状を有するトルク曲線が表れることを特徴としている。具体的には、まず任意係数をAとする。係数Aは、従節機構10,20の突起部15,25の変位yの振動振幅に対応する値である。次に、カム機構1およびカム機構2の双方にそれぞれ備えられるカム3,4について、カムの山部の数をn(n=1,2,3,4・・・)とし、カムの回転方向における位置をrとし、カムの平均半径をRavgとする。これらの値は、カム3,4で共通する値(同一の値)である。次の式(4)により、関数f(r)が表される。
Figure 0006265059
圧電素子11を含む従節機構10と、圧電素子21を含む従節機構20との双方のバネ定数をkとした場合には、次の式(5)により、カムの回転方向における位置rの際の変位yが表される。
Figure 0006265059
以上の式(4),(5)を用いることによって、カム3,4のカム曲線L2は、次の式(6)により表すことができる。
Figure 0006265059
上記の(4)〜(6)の式は、次のような考え方に基づき算出されるものである。すなわち、上記の第1構成例の場合(図6参照)と同様に、カム機構1(カム3)および従節機構10(突起部15)をモデル化したとする。ここでは、カム3の山部の数nは1とし、カム3の最小半径をRminとし、カム3の最大半径をRmin+yr(max)としている。
上記の第1構成例の場合と同様に、突起部15のカム曲線1Sに対する圧力角をψとすると、突起部15がカム3(カム曲線1S)から受ける力F1のうち、突起部15(圧電素子11)などの変位に供される力F1yは、F1cosψとなる。同様に、突起部25のカム曲線2Sに対する圧力角をψとすると、突起部25がカム4(カム曲線2S)から受ける力F2のうち、突起部25(圧電素子21)などの変位に供される力F2yは、F2cosψとなる。ここではカム曲線1S,2Sと突起部15,25との間に発生する摩擦は、これらの間に十分な潤滑手段が設けられることによって、無視できるものとする。
以上に基づいて、図12に示す第1トルクおよび第2トルクのような、360°の間に2つの正弦波の波形を有するトルクとなるカム曲線を算出すると、トルクTは次の式(B)で表される。
T=k・{tanψ・y・(Rmin+y)}=A・{sin(2・θ−π/2)+2} ・・・(B)
上記の第1構成例の場合と同様に、圧力角は、ψ=dy/drで表されるため、上記の式(B)においては、θ=r/Ravgの関係が成り立つ。ここでは、Ravg=min+yr(max)の関係が成立しているものとする。yはrの関数であるため、上記の式(B)を解くと、上記の(4)〜(6)の式が得られる。上記の実施の形態1の思想に上記の式(4)〜(6)を適用し、シミュレーションによる実験を行なったところ、駆動部材に反力として作用するトルクの合成値を十分に小さくできることが分かった。
(カム曲線の第2構成例に基づくカム形状)
図13は、カムの山数をn=1とした場合の、上記の第2構成例に基づくカム3Bの形状を示す平面図である。図14は、カムの山数をn=3とした場合の、上記の第2構成例に基づくカム3Cの形状を示す平面図である。図15は、カムの山数をn=5とした場合の、上記の第2構成例に基づくカム3Dの形状を示す平面図である。これらのカム3B,3C,3Dのいずれの構成を採用した場合であっても、第1トルクおよび第2トルクの位相が逆であるものとし、変位(トルク)の絶対値が互いに同一であるものとすることによって、駆動部材に反力として作用するトルクの合成値を小さくできる。
上記の第1構成例のカム曲線(図5)を採用した場合には、カムの回転角度が0°(360°)のタイミングにおいて、変位yの変化が急峻となっており、わずかな音が発生することが懸念される。第2構成例を採用した場合には、カムの回転角度が0°(360°)および180°のタイミングにおいて、変位yの変化が滑らか変化するものになっており、音や不要な振動の発生はほとんどないものと考えられる。
[カム曲線の第3構成例]
図16を参照して、上記の実施の形態1,2の思想を採用する場合に、好適に実施し得るカム3,4のカム曲線の第3構成例について説明する。第3構成例のカム曲線を採用した場合には、カムが360°回転したときに、1周期分の三角波形状を有するトルク曲線が表れることを特徴としている。具体的には、まず任意係数をAとする。係数Aは、従節機構10,20の突起部15,25の変位yの振動振幅に対応する値である。次に、カム機構1およびカム機構2の双方にそれぞれ備えられるカム3,4について、カムの山部の数をn(n=1,2,3,4・・・)とし、カムの回転方向における位置をrとし、カムの平均半径をRavgとする。これらの値は、カム3,4で共通する値(同一の値)である。次の式(7)により、関数f(r)が表される。
Figure 0006265059
圧電素子11を含む従節機構10と、圧電素子21を含む従節機構20との双方のバネ定数をkとした場合には、次の式(8)により、カムの回転方向における位置rの際の変位yが表される。
Figure 0006265059
以上の式(7),(8)を用いることによって、カム3,4のカム曲線L3は、次の式(9)により表すことができる。
Figure 0006265059
[カム曲線の第4構成例]
図17を参照して、上記の実施の形態1,2の思想を採用する場合に、好適に実施し得るカム3,4のカム曲線の第4構成例について説明する。第4構成例のカム曲線は、1つのトルク曲線の中に異なる2つの周期C1,C2が表れている。第4構成例においても、駆動部材が所定の距離だけ相対移動する間に駆動部材に作用する第1トルクの波形および第2トルクの波形は、位相が逆であり、変位(トルク)の絶対値が互いに同一である。これらの点については、第4構成例は、上記の第1〜第3構成例と同様である。
第1〜第3構成例と同様な考え方に基づき、第4構成例のカム曲線においては、トルクTは、次の式(C)で表される。
T=k・{tanψ・y・(Rmin+y)}=A・f(θ) ・・・(C)
第1トルクは、f1(θ)という所定関数で表されるものであり、第2トルクは、f2(θ)という所定関数で表されるものである。
[実測トルクと計算トルクとの対比]
図18を参照して、上記の各構成例で特定している式の妥当性について検証した結果について説明する。ここでは、代表例として、上記の第2構成例に基づき検証した結果について説明する。設定条件は、カムの山数はn=1であり、変位yの振動振幅に関する係数はA=0.016であり、カムの最小半径はRmin=6.5mmであり、バネ定数はk=3.2N/mmであり、カムの回転方向における位置の最小変化量(単位変化量)はdr=0.238mmであり、カムの最大変位はyr(max)=0.65mmである。
以上の条件を上記の第2構成例の式に当てはめたところ、最大トルクTは0.223mN・m(計算トルクの最大値)であった。合成トルクとして駆動部材50に作用するトルクの最大値は、個々のカム3,4により駆動部材50が受けるトルクの最大値に比べて3.3%以下となり、十分に小さくすることが可能であった。一方で、実測トルクを測定してみたところ、その最大値は計算トルクの最大値よりも0.006mN・mだけ大きかった。その差を割合で示すと2.9%であった。したがって、第2構成例で特定している式については、十分な妥当性を有しているものと考えられる。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2 カム機構、1S,2S,L1,L2,L3 カム曲線、3,3A,3B,3C,3D,4,4A カム、5,6,56 歯車、10,20 従節機構、11 圧電素子、11A,11B 面、12,22 支持体、13 ストッパ、13A,14B,14D 当接部、14 レバー、14A 接続部、14C 変位部、15,25 突起部、16 回転軸、21 圧電素子(圧縮部材)50,50A 駆動部材、51,52 ラック歯、55 中心軸、100,100A エネルギー変換システム。

Claims (5)

  1. 圧電素子に荷重を加えることにより発電するエネルギー変換システムであって、
    第1カム機構および第2カム機構と、
    前記第1カム機構の回転により荷重を受ける圧電素子を含み、前記圧電素子が荷重を受けることに伴って、前記第1カム機構に反力を付与する第1従節機構と、
    前記第2カム機構の回転により荷重を受ける圧縮部材を含み、前記圧縮部材が荷重を受けることに伴って、前記第2カム機構に反力を付与する第2従節機構と、
    前記第1カム機構および前記第2カム機構に対して相対移動することにより、前記第1カム機構および前記第2カム機構を回転させる駆動部材と、を備え、
    前記駆動部材が前記第1カム機構および前記第2カム機構を回転させる際、前記駆動部材には、前記第1従節機構から前記第1カム機構を通して受ける第1トルクと、前記第2従節機構から前記第2カム機構を通して受ける第2トルクとが、互いに同一の周期で作用し、
    前記駆動部材が所定の距離だけ相対移動する間に前記駆動部材に作用する前記第1トルクの波形および前記第2トルクの波形は、位相が逆であり、変位の絶対値が互いに同一である、
    エネルギー変換システム。
  2. 前記圧縮部材は、圧電素子である、
    請求項1に記載のエネルギー変換システム。
  3. 任意係数をAとし、
    前記第1カム機構および前記第2カム機構の双方に備えられるカムについて、
    前記カムの山部の数をn(n=1,2,3,4・・・)とし、
    前記カムの回転方向における位置をrとし、
    前記カムの平均半径をRavgとした場合には、
    次の式(1)により関数f(r)が表され、
    Figure 0006265059

    前記圧電素子を含む前記第1従節機構と、前記圧縮部材を含む前記第2従節機構との双方のバネ定数をkとした場合には、
    次の式(2)により、前記カムの回転角度rにおける変位yが表され、
    Figure 0006265059

    前記カムのカム曲線L1は、次の式(3)により表される、
    Figure 0006265059

    請求項1または2に記載のエネルギー変換システム。
  4. 任意係数をAとし、
    前記第1カム機構および前記第2カム機構の双方に備えられるカムについて、
    前記カムの山部の数をn(n=1,2,3,4・・・)とし、
    前記カムの回転方向における位置をrとし、
    前記カムの平均半径をRavgとした場合には、
    次の式(4)により関数f(r)が表され、
    Figure 0006265059

    前記圧電素子を含む前記第1従節機構と、前記圧縮部材を含む前記第2従節機構との双方のバネ定数をkとした場合には、
    次の式(5)により、前記カムの回転角度rにおける変位yが表され、
    Figure 0006265059

    前記カムのカム曲線L2は、次の式(6)により表される、
    Figure 0006265059

    請求項1または2に記載のエネルギー変換システム。
  5. 任意係数をAとし、
    前記第1カム機構および前記第2カム機構の双方に備えられるカムについて、
    前記カムの山部の数をn(n=1,2,3,4・・・)とし、
    前記カムの回転方向における位置をrとし、
    前記カムの平均半径をRavgとした場合には、
    次の式(7)により関数f(r)が表され、
    Figure 0006265059

    前記圧電素子を含む前記第1従節機構と、前記圧縮部材を含む前記第2従節機構との双方のバネ定数をkとした場合には、
    次の式(8)により、前記カムの回転角度rにおける変位yが表され、
    Figure 0006265059

    前記カムのカム曲線L3は、次の式(9)により表される、
    Figure 0006265059

    請求項1または2に記載のエネルギー変換システム。
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