JP6265059B2 - エネルギー変換システム - Google Patents
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Description
好ましくは、任意係数をAとし、上記第1カム機構および上記第2カム機構の双方に備えられるカムについて、上記カムの山部の数をn(n=1,2,3,4・・・)とし、上記カムの回転方向における位置をrとし、上記カムの平均半径をRavgとした場合には、次の式(1)により関数f(r)が表される。
(エネルギー変換システム100)
図1は、実施の形態1におけるエネルギー変換システム100を示す図である。エネルギー変換システム100は、圧電素子11,21に荷重が加えられることにより発電する。具体的には、エネルギー変換システム100は、カム機構1(第1カム機構)と、カム機構2(第2カム機構)と、従節機構10(第1従節機構)と、従節機構20(第2従節機構)と、駆動部材50とを備える。従節機構10は、圧電素子11を含み、カム機構1に直動従節している。従節機構20は、圧電素子21を含み、カム機構2に直動従節している。
図2は、カム機構1および従節機構10を示す平面図である。図3は、カム機構1および従節機構10の分解した状態を示す斜視図である。図1〜図3を参照して、従節機構10について説明する。図示上の便宜のため、図2および図3においては、駆動部材50は部分的に図示しており、駆動部材50のラック歯51の側は記載しているが、駆動部材50のラック歯52(図1参照)の側は記載していない。
図1を再び参照して、カム機構2に従節する従節機構20は、圧電素子21、支持体22および突起部25を備える。カム機構2および従節機構20は、それぞれ、カム機構1および従節機構10と略同一の構成を有している。カム機構2、圧電素子21、支持体22および突起部25は、それぞれ、カム機構1、従節機構10の圧電素子11、支持体12および突起部15にそれぞれ対応している。カム機構2は、カム4および歯車6を備える。平面視において、本実施の形態のカム4は、略楕円形状を有している。従節機構10のカム3と従節機構20のカム4とは、同一形状である。
本実施の形態では、2つの圧電素子11,21に対応するように2つのカム3,4がそれぞれ設けられている。駆動部材50のラック歯51,52がカム3,4に対して相対移動することにより、カム3,4が回転する。カム3,4の回転に伴って、従節機構10,20の圧電素子11,21には周期的な荷重が加えられる。その一方で、従節機構10,20(突起部15,25)は、圧電素子11,21がカム機構1,2の回転による荷重を受けることに伴って、カム機構1,2に反力を付与する。反力は、トルクとして駆動部材50に周期的に作用する。
ここで、上記の実施の形態1の思想を採用する場合に、好適に実施し得るカム3,4のカム曲線の第1構成例について説明する。第1構成例(図5参照)のカム曲線を採用した場合には、カムが360°回転したときに、1周期分の正弦波形状を有するトルク曲線が表れることを特徴としている。具体的には、まず任意係数をAとする。係数Aは、従節機構10,20の突起部15,25の変位yrの振動振幅に対応する値である。次に、カム機構1およびカム機構2の双方にそれぞれ備えられるカム3,4について、カムの山部の数をn(n=1,2,3,4・・・)とし、カムの回転方向における位置をrとし、カムの平均半径をRavgとする。これらの値は、カム3,4で共通する値(同一の値)である。次の式(1)により、関数f(r)が表される。
T=k・{tanψ・yr・(Rmin+yr)}=A・sin(n・θ) ・・・(A)
図9を参照して、圧力角は、ψ=dy/drで表されるため、上記の式(A)においては、θ=r/Ravgの関係が成り立つ。ここでは、Ravg=Rmin+yr(max)の関係が成立しているものとする。yrはrの関数であるため、上記の式(A)を解くと、上記の(1)〜(3)の式が得られる。上記の実施の形態1の思想に上記の式(1)〜(3)を適用し、シミュレーションによる実験を行なったところ、駆動部材に反力として作用するトルクの合成値を十分に小さくできることが分かった。
図10を参照して、実施の形態2におけるエネルギー変換システム100Aについて説明する。上記の実施の形態1(図1参照)では、駆動部材50が往復移動する。これに対して本実施の形態のエネルギー変換システム100Aにおいては、中心軸55により支持された駆動部材50Aがカム機構1,2に対して相対的に回転移動する。駆動部材50Aは、歯車56を外周に有しており、たとえば回転するドアノブなどと連動して回転するように構成される。
図12を参照して、上記の実施の形態1,2の思想を採用する場合に、好適に実施し得るカム3,4のカム曲線の第2構成例について説明する。第2構成例のカム曲線を採用した場合には、カムが360°回転したときに、2周期分の正弦波形状を有するトルク曲線が表れることを特徴としている。具体的には、まず任意係数をAとする。係数Aは、従節機構10,20の突起部15,25の変位yrの振動振幅に対応する値である。次に、カム機構1およびカム機構2の双方にそれぞれ備えられるカム3,4について、カムの山部の数をn(n=1,2,3,4・・・)とし、カムの回転方向における位置をrとし、カムの平均半径をRavgとする。これらの値は、カム3,4で共通する値(同一の値)である。次の式(4)により、関数f(r)が表される。
T=k・{tanψ・yr・(Rmin+yr)}=A・{sin(2・θ−π/2)+2} ・・・(B)
上記の第1構成例の場合と同様に、圧力角は、ψ=dy/drで表されるため、上記の式(B)においては、θ=r/Ravgの関係が成り立つ。ここでは、Ravg=Rmin+yr(max)の関係が成立しているものとする。yrはrの関数であるため、上記の式(B)を解くと、上記の(4)〜(6)の式が得られる。上記の実施の形態1の思想に上記の式(4)〜(6)を適用し、シミュレーションによる実験を行なったところ、駆動部材に反力として作用するトルクの合成値を十分に小さくできることが分かった。
図13は、カムの山数をn=1とした場合の、上記の第2構成例に基づくカム3Bの形状を示す平面図である。図14は、カムの山数をn=3とした場合の、上記の第2構成例に基づくカム3Cの形状を示す平面図である。図15は、カムの山数をn=5とした場合の、上記の第2構成例に基づくカム3Dの形状を示す平面図である。これらのカム3B,3C,3Dのいずれの構成を採用した場合であっても、第1トルクおよび第2トルクの位相が逆であるものとし、変位(トルク)の絶対値が互いに同一であるものとすることによって、駆動部材に反力として作用するトルクの合成値を小さくできる。
図16を参照して、上記の実施の形態1,2の思想を採用する場合に、好適に実施し得るカム3,4のカム曲線の第3構成例について説明する。第3構成例のカム曲線を採用した場合には、カムが360°回転したときに、1周期分の三角波形状を有するトルク曲線が表れることを特徴としている。具体的には、まず任意係数をAとする。係数Aは、従節機構10,20の突起部15,25の変位yrの振動振幅に対応する値である。次に、カム機構1およびカム機構2の双方にそれぞれ備えられるカム3,4について、カムの山部の数をn(n=1,2,3,4・・・)とし、カムの回転方向における位置をrとし、カムの平均半径をRavgとする。これらの値は、カム3,4で共通する値(同一の値)である。次の式(7)により、関数f(r)が表される。
図17を参照して、上記の実施の形態1,2の思想を採用する場合に、好適に実施し得るカム3,4のカム曲線の第4構成例について説明する。第4構成例のカム曲線は、1つのトルク曲線の中に異なる2つの周期C1,C2が表れている。第4構成例においても、駆動部材が所定の距離だけ相対移動する間に駆動部材に作用する第1トルクの波形および第2トルクの波形は、位相が逆であり、変位(トルク)の絶対値が互いに同一である。これらの点については、第4構成例は、上記の第1〜第3構成例と同様である。
T=k・{tanψ・yr・(Rmin+yr)}=A・f(θ) ・・・(C)
第1トルクは、f1(θ)という所定関数で表されるものであり、第2トルクは、f2(θ)という所定関数で表されるものである。
図18を参照して、上記の各構成例で特定している式の妥当性について検証した結果について説明する。ここでは、代表例として、上記の第2構成例に基づき検証した結果について説明する。設定条件は、カムの山数はn=1であり、変位yrの振動振幅に関する係数はA=0.016であり、カムの最小半径はRmin=6.5mmであり、バネ定数はk=3.2N/mmであり、カムの回転方向における位置の最小変化量(単位変化量)はdr=0.238mmであり、カムの最大変位はyr(max)=0.65mmである。
Claims (5)
- 圧電素子に荷重を加えることにより発電するエネルギー変換システムであって、
第1カム機構および第2カム機構と、
前記第1カム機構の回転により荷重を受ける圧電素子を含み、前記圧電素子が荷重を受けることに伴って、前記第1カム機構に反力を付与する第1従節機構と、
前記第2カム機構の回転により荷重を受ける圧縮部材を含み、前記圧縮部材が荷重を受けることに伴って、前記第2カム機構に反力を付与する第2従節機構と、
前記第1カム機構および前記第2カム機構に対して相対移動することにより、前記第1カム機構および前記第2カム機構を回転させる駆動部材と、を備え、
前記駆動部材が前記第1カム機構および前記第2カム機構を回転させる際、前記駆動部材には、前記第1従節機構から前記第1カム機構を通して受ける第1トルクと、前記第2従節機構から前記第2カム機構を通して受ける第2トルクとが、互いに同一の周期で作用し、
前記駆動部材が所定の距離だけ相対移動する間に前記駆動部材に作用する前記第1トルクの波形および前記第2トルクの波形は、位相が逆であり、変位の絶対値が互いに同一である、
エネルギー変換システム。 - 前記圧縮部材は、圧電素子である、
請求項1に記載のエネルギー変換システム。
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