JP6264668B2 - 機械システム、モータ制御装置、及びトリガ出力制御方法 - Google Patents

機械システム、モータ制御装置、及びトリガ出力制御方法 Download PDF

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開示の実施形態は、機械システム、モータ制御装置、及びトリガ出力制御方法に関する。
特許文献1には、サーボモータに同期して稼働する外部装置に対して作動を指示するトリガ信号を高精度に出力するトリガ発生装置が記載されている。
特許第5800614号
外部装置の種類によっては、モータによって移動する可動部品と外部装置との間の相対的な位置関係が最も重要な要素となる場合があり、その位置偏差がシステム全体の作動性能に大きく影響を及ぼす要因となる。しかし、上記従来技術ではそのような位置偏差については考慮されていなかった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、外部装置の動作に対する可動部品の位置精度を向上できる機械システム、モータ制御装置、及びトリガ出力制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、モータと、前記モータの駆動により可動部品を移動させる搬送機械と、前記可動部品が所定位置に到達する到達タイミングで動作させる外部装置と、所定周期の検出タイミングで前記モータの出力位置を検出する位置検出器と、前記モータの駆動を制御するとともに、前記到達タイミングに同期する出力タイミングで前記外部装置へトリガ信号を出力するモータ制御装置と、を有する機械システムであって、前記モータ制御装置は、所定のタイマ設定時間を計時するタイマと、前記タイマに対して前記タイマ設定時間を設定するタイマ時間設定部と、前記タイマによる前記タイマ設定時間の計時が終了したタイミングを前記出力タイミングとして前記トリガ信号を出力するトリガ出力部と、を有し、前記タイマ時間設定部は、前記可動部品の前記所定位置に対応する前記モータの出力位置から所定の検出タイミングにおける前記モータの出力位置と所定の遅延位置偏差を差し引いたモータ差分位置だけ、前記モータが出力するのに要する時間を前記タイマ設定時間として前記タイマに設定し、前記可動部品の前記所定位置に対応する前記モータの出力位置と所定の検出タイミングにおける前記モータの出力位置との間の偏差が、前記所定の検出タイミングにおける前記モータの出力速度で前記所定周期の間に前記モータが出力する周期差分位置と前記遅延位置偏差の和より小さい場合に前記タイマに対して前記タイマ設定時間を設定する機械システムが適用される。
また、本発明の別の観点によれば、所定周期の検出タイミングでモータの回転位置を検出する位置検出器によって検出される前記モータの駆動を制御するとともに、前記モータの駆動により移動する可動部品が所定位置へ到達する到達タイミングに同期する出力タイミングで外部装置へトリガ信号を出力するモータ制御装置であって、所定のタイマ設定時間を計時するタイマと、前記タイマに対して前記タイマ設定時間を設定するタイマ時間設定部と、前記タイマによる前記タイマ設定時間の計時が終了したタイミングを前記出力タイミングとして前記トリガ信号を出力するトリガ出力部と、を有し、前記タイマ時間設定部は、前記可動部品の前記所定位置に対応する前記モータの出力位置から所定の検出タイミングにおける前記モータの出力位置と所定の遅延位置偏差を差し引いたモータ差分位置だけ、前記モータが出力するのに要する時間を前記タイマ設定時間として前記タイマに設定し、前記可動部品の前記所定位置に対応する前記モータの出力位置と所定の検出タイミングにおける前記モータの出力位置との間の偏差が、前記所定の検出タイミングにおける前記モータの出力速度で前記所定周期の間に前記モータが出力する周期差分位置と前記遅延位置偏差の和より小さい場合に前記タイマに対して前記タイマ設定時間を設定するモータ制御装置が適用される。
また、本発明の別の観点によれば、所定周期の検出タイミングでモータの回転位置を検出する位置検出器によって検出される前記モータの駆動を制御するとともに、前記モータの駆動により移動する可動部品が所定位置へ到達する到達タイミングに同期する出力タイミングで外部装置へトリガ信号を出力するモータ制御装置に備えられた演算装置に実行させるトリガ出力制御方法であって、所定のタイマ設定時間を計時することと、前記タイマ設定時間を設定することと、前記タイマ設定時間の計時が終了したタイミングを前記出力タイミングとして前記トリガ信号を出力することと、を実行し、前記タイマ設定時間の設定では、前記可動部品の前記所定位置に対応する前記モータの出力位置から所定の検出タイミングにおける前記モータの出力位置と所定の遅延位置偏差を差し引いたモータ差分位置だけ、前記モータが出力するのに要する時間を前記タイマ設定時間として前記タイマに設定し、前記可動部品の前記所定位置に対応する前記モータの出力位置と所定の検出タイミングにおける前記モータの出力位置との間の偏差が、前記所定の検出タイミングにおける前記モータの出力速度で前記所定周期の間に前記モータが出力する周期差分位置と前記遅延位置偏差の和より小さい場合に前記タイマに対して前記タイマ設定時間を設定するトリガ出力制御方法が適用される。
本発明によれば、外部装置の動作に対する可動部品の位置精度を向上できる。
実施形態のモータ制御装置を備えた機械システムの機械構成と制御構成を概略的に表す図である。 到達タイミングとその直前の検出タイミングが離れている場合の遅延位置偏差の相殺手法を説明する図である。 到達タイミングとその直前の検出タイミングが近い場合の遅延位置偏差の相殺手法を説明する図である。 実施形態のトリガ出力処理を実現するために、モータ制御装置のCPUが実行する制御手順を表すフローチャートの一例である。 モータ制御装置のハードウェア構成例を表すブロック図である。
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<1:モータ制御装置とその適用システム例の概要>
図1は、本実施形態のモータ制御装置を備えた機械システムの一例についてその機械構成と制御構成を概略的に示している。この機械システム1は、所定の外観形状にある搬送物100を搬送するとともに、その外観状態をカメラ4の画像認識により検査する機能を有する。この図1において機械システム1は、回転モータ2で駆動する搬送機械3と、カメラ4と、上位制御装置5と、モータ制御装置6を有している。
搬送機械3は、平行に配置された2軸の回転軸11,12の間に環状帯体である搬送ベルト13を掛け渡したいわゆるベルトコンベアであり、回転モータ2が減速器14を介して一方側(図中の右手前側)の回転軸12を回転駆動することで上方の搬送ベルト13の表面上に置かれた搬送物100を直線的に搬送する。搬送ベルト13の表面には搬送物100を正確に位置決めして配置するトレイ15が設けられており、このトレイ15上に置かれた搬送物100は回転モータ2が出力する回転位置(以下、モータ出力位置という)に対応する搬送方向位置で搬送される。
カメラ4は、図示する例では搬送ベルト13の搬送方向における所定位置(以下、撮像基準位置という)で搬送物100の側面を撮像可能に搬送機械3の側方位置に配置されている。撮像基準位置に位置した際の搬送物100の外観画像をカメラ4が撮像し、特に図示しない外部の検査装置がこの外観画像を画像認識して搬送物100の外観状態における異常の有無を検査する。
上位制御装置5は、搬送機械3に所望の動作を行わせるための回転モータ2に関する制御指令をモータ制御装置6に出力する。
モータ制御装置6は、上位制御装置5から入力された制御指令に基づいて生成した駆動電力を回転モータ2に給電して駆動を制御するとともに、またカメラ4に対して適切なタイミングで撮像動作を行わせるようトリガ信号を出力する機能を有している。これらの機能を実現するようモータ制御装置6は、モータ駆動制御部21と、タイマ時間設定部22と、タイマ23と、トリガ出力部24を有している。
モータ駆動制御部21は、上位制御装置5から入力された制御指令と、回転モータ2に備えられたエンコーダ16(位置検出器)が検出した出力位置に基づくフィードバック制御で生成された駆動電力を回転モータ2に給電する。
タイマ時間設定部22は、上記エンコーダ16が検出したモータ出力位置と上記撮像基準位置(モータ出力位置相当に換算された位置;後に詳述)との位置関係に基づいて、タイマ23に計時させるタイマ設定時間を設定する。
タイマ23は、上記タイマ時間設定部22で設定されたタイマ設定時間が0になるまで計時する。
トリガ出力部24は、上記タイマ23によるタイマ設定時間の計時が終了した際にカメラ4に対してトリガ信号を出力する。
なお、上述したモータ駆動制御部21、タイマ時間設定部22、タイマ23、及びトリガ出力部24等における処理等は、これらの処理の分担の例に限定されるものではなく、例えば、更に少ない数の処理部(例えば1つの処理部)で処理されてもよく、また、更に細分化された処理部により処理されてもよい。また、モータ制御装置6は、後述するCPU901(図5参照)が実行するプログラムにより実装されてもよいし、その一部又は全部がASICやFPGA、その他の電気回路等の実際の装置により実装されてもよい。
<2:本実施形態の特徴>
以上説明した構成例の機械システム1は、回転モータ2の駆動により可動部品であるトレイ15を高速で移動させ、そのトレイ15上に載せた搬送物100が上記撮像基準位置に到達した際に外部装置であるカメラ4で当該搬送物100の外観状態を撮像する。カメラ4の撮像画像に基づいて搬送物100の外観状態を画像認識するためには正確な撮像基準位置で搬送物100を撮影すべきであり、つまり高速移動するトレイ15が撮像基準位置に到達する到達タイミングで同時にカメラ4に撮影動作を行わせることが望ましい。このような制御を行うために、モータ制御装置6が、エンコーダ16で検出した回転モータ2の出力位置に応じて、カメラ4に動作開始を指示するトリガ信号を出力する必要がある。
しかしながら、エンコーダ16などの一般的な位置検出器は、所定周期(所定時間間隔、サンプリング周期)の検出タイミングで断続的に回転モータ2の出力位置を検出するものが多い。また、モータ制御装置6においてトリガ信号を出力するために必要な各種の演算処理や判断処理等に要する遅延時間が生じたり、カメラ4においてもトリガ信号が入力されてから実際にその撮像動作を開始するまで所定の遅延時間が生じるなどにより、それら遅延時間の間にもトレイ15の移動が進んでしまう。以上により、上記到達タイミングと同時にカメラ4が撮像動作を開始できるよう、モータ制御装置6がエンコーダ16の検出位置に基づいて上記トリガ信号の出力タイミングを同期させることが困難となっていた。特にトリガ信号で動作させる外部装置が上述したようなカメラ4である場合には、その撮像基準位置とトレイ15との間の位置偏差(上記遅延時間に起因する位置偏差;以下、遅延位置偏差という)が、システム全体の作動性能(この例の画像認識による検査精度)に大きく影響を及ぼす要因となる。
これに対して本実施形態のモータ制御装置6は、タイマ23と、タイマ時間設定部22と、トリガ出力部24を有しており、タイマ設定時間を適切に設定することで、検出タイミング及び到達タイミングに対して適切に同期させた出力タイミングでトリガ信号を出力できる。具体的には、タイマ時間設定部22が、モータ出力位置相当に換算された撮像基準位置と、検出されたモータ出力位置と、上記の各遅延時間に対応する遅延位置偏差に基づいてタイマ設定時間を適宜設定することにより、到達タイミングと同時にカメラ4が動作を開始できるよう上記遅延位置偏差を相殺することができる。以上のような遅延位置偏差の相殺手法について、以下に順を追って説明する。
<3:遅延位置偏差の相殺手法について>
本実施形態による遅延位置偏差の相殺手法を図2、図3を用いて説明する。これら図2、図3において、上方から回転モータ2の出力速度、エンコーダ16の検出タイミング、及び回転モータ2の出力位置が同じ時系列で示されており、さらにその下方には到達タイミング周辺の時間領域(図中の楕円部参照)における検出タイミングとモータ出力位置の関係の拡大図が示されている。
まず本実施形態の例では、上記搬送機械3がその定常動作としてトレイ15(搬送物100)を等速度で搬送するよう制御される。つまり、上記の上位制御装置5及びモータ駆動制御部21は、モータ出力速度で図示するように回転モータ2に対して最初の加速を行った後に一定速度Vnの出力速度で駆動し、減速停止するよう制御する。これによりモータ出力位置は、図示するように定常動作時において作動時間に対し線形比例するよう変化する。
この回転モータ2の駆動中には、エンコーダ16が図示するように検出周期T(所定周期)の時間間隔にある検出タイミングでモータ出力位置を検出する。そしてこれらの検出タイミングは、トレイ15が撮像基準位置に到達する到達タイミングと一致することはまれであり、例えば図2中又は図3中それぞれの拡大図に示すように到達タイミングと検出タイミングがずれていることを想定して以下のようにタイマ設定時間を設定する。
<3−1:到達タイミングとその直前の検出タイミングが離れている場合>
到達タイミングとその直前の検出タイミングが離れている場合には、図2に示す関係の演算処理によって遅延位置偏差を相殺する。なお、以下においてトレイ15の搬送位置やそれに関係する位置偏差は全てモータ出力位置に換算するものとし、すなわち図中の撮像基準位置Pは搬送機械3上におけるトレイ15の搬送位置ではなく、撮像基準位置相当に換算したモータ出力位置で示している。
また、所定の検出タイミングから上記タイマ時間設定部22がタイマ設定時間T0を算出するまでに要する時間を内部遅延時間Taとし、この内部遅延時間Taの間だけ回転モータ2が出力する位置偏差を内部遅延位置偏差ΔPaという。また、カメラ4においてトリガ信号を入力されてから撮像動作を開始するまでに要する時間を外部遅延時間Tbとし、この外部遅延時間Tbの間だけ回転モータ2が出力する位置偏差を外部遅延位置偏差ΔPbという。本実施形態の例では、内部遅延位置偏差ΔPaと外部遅延位置偏差ΔPbの和を、遅延位置偏差ΔPとする。
そして所定の検出タイミングnで検出されたモータ出力位置Pnとして、到達タイミングとその直前の検出タイミングnの間で回転モータ2が出力する位置偏差(P−Pn)が、検出周期Tの間だけ回転モータ2が出力する周期差分位置(Vn・T)より小さい場合(つまり(P−Pn)<Vn・T)には、図2に示す遅延位置偏差の相殺を行う。すなわち、タイマ時間設定部22が、上記の位置偏差(P−Pn)から遅延位置偏差ΔPを差し引いたモータ差分位置(P−Pn−ΔP=P−Pn−(ΔPa+ΔPb))の間だけ回転モータ2が出力するのに要する時間((P−Pn−ΔP)/Vn)をタイマ設定時間T0に設定する。
このようにしてタイマ時間設定部22により設定されたタイマ設定時間T0をすぐにタイマ23が計時し、その計時が終了した時点を出力タイミングとしてトリガ出力部24がトリガ信号を出力する。これにより、タイマ時間設定部22の処理に起因する内部遅延位置偏差ΔPaと外部装置であるカメラ4の撮像動作に起因する外部遅延位置偏差ΔPbの両方を相殺して、適切な出力タイミングでトリガ信号を出力できる。
なお、内部遅延位置偏差ΔPaは、当該モータ制御装置6自体で演算できる数値(距離)であり、事前に内部的に算出して記憶しておく。また、外部遅延位置偏差ΔPbは、カメラ4の仕様とモータ出力速度Vnによって決まる数値であるため、事前に使用者が算出して後述の入力装置913(後述の図5参照)により設定入力しておく。また、撮像基準位置Pについても、事前に使用者がモータ出力位置相当に換算した値で算出し、入力装置913(後述の図5参照)により設定入力しておく。
<3−2:到達タイミングとその直前の検出タイミングが近い場合>
また、到達タイミングとその直前の検出タイミングが近い場合、すなわち到達タイミングと直前の検出タイミング(図中のn+1)の間の時間が、内部遅延時間Taと外部遅延時間Tbの和よりも小さい場合には、その直前の検出タイミングn+1からタイマ時間設定部22が処理しても間に合わない。
これに対して、図3中の拡大図に示すように、到達タイミングとその所定の検出タイミングnの間で回転モータ2が出力する位置偏差(P−Pn)が、周期差分位置(Vn・T)と遅延位置偏差ΔPの和より小さい場合(つまり(P−Pn)<ΔP+Vn・T)にタイマ時間設定部22がタイマ設定時間T0を演算すればよい。つまり、到達タイミングの2つ前の検出タイミングで、タイマ時間設定部22が上記図2の場合と同様の演算処理を開始すればよい。なお、このような検出タイミングnの判定手法は、上記図2の場合に対しても適用できる。
<4:トリガ出力処理の制御フロー>
以上のような機能を実現するために、モータ制御装置6のCPU901(後述の図5参照)がソフトウェア的にトリガ出力処理を実行する場合の制御手順を、図4により順を追って説明する。まず図4において、このフローに示す処理は、モータ制御装置6が回転モータ2の駆動制御を開始した際に、実行を開始する。
まずステップS105で、CPU901は、エンコーダ16からモータ出力位置Pnが検出されるまでループ待機し、検出された場合にステップS110へ移る。
次にステップS110へ移り、CPU901は、到達タイミングとその所定の検出タイミングnの間で回転モータ2が出力する位置偏差(P−Pn)が、周期差分位置(Vn・T)と遅延位置偏差ΔPの和より小さい(つまり(P−Pn)<ΔP+Vn・T)か否かを判定する。この大小関係が成立しない場合、判定は満たされず、ステップS105に戻って同様の手順を繰り返す。
一方、上記大小関係が成立する場合、判定が満たされ、ステップS115へ移る。
ステップS115では、CPU901は、位置偏差(P−Pn)から遅延位置偏差ΔPを差し引いたモータ差分位置(P−Pn−(ΔPa+ΔPb))の間だけ回転モータ2が出力するのに要する時間((P−Pn−ΔP)/Vn)をタイマ設定時間T0に設定する。
次にステップS120へ移り、CPU901は、タイマ設定時間T0が0になるまで計時する。
次にステップS125へ移り、CPU901は、トリガ信号を出力する。そして、このフローを終了する。
以上において、ステップS105〜ステップS115の手順が各請求項記載のタイマ時間設定部22及びタイマ設定時間を設定することに相当し、ステップS120の手順が各請求項記載のタイマ及び所定のタイマ設定時間を計時することに相当し、ステップS125の手順が各請求項記載のトリガ出力部及びタイマ設定時間の計時が終了したタイミングを出力タイミングとしてトリガ信号を出力することに相当する。
<5:本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の機械システム1が備えるモータ制御装置6によれば、所定のタイマ設定時間T0を計時するタイマ23と、このタイマ23に対してタイマ設定時間T0を設定するタイマ時間設定部22と、タイマ23によるタイマ設定時間T0の計時が終了したタイミングを出力タイミングとしてトリガ信号を出力するトリガ出力部24と、を有している。これにより、タイマ設定時間T0を適切に設定することで、検出タイミング及び到達タイミングに対して適切に同期させた出力タイミングを得ることができる。
そしてタイマ時間設定部22が、撮像基準位置に対応するモータの出力位置Pから、所定の検出タイミングnにおけるモータの出力位置Pnと、各遅延時間に対応する所定の遅延位置偏差ΔPとを差し引いたモータ差分位置(P−Pn−ΔP)だけ、所定の検出タイミングにおけるモータの出力速度Vnで回転モータ2が出力するのに要する時間(T0=(P−Pn−ΔP)/Vn)をタイマ設定時間T0としてタイマ23に設定する。これにより、所定の検出タイミングnと到達タイミングの間にどのような時間間隔があっても、上記の各遅延時間に対応する遅延位置偏差ΔPを相殺して、到達タイミングと同時にカメラ4が撮像動作を開始できるよう出力タイミングを同期させることができる。この結果、外部装置の動作に対する可動部品の位置精度を向上できる。
また、本実施形態では特に、モータ制御装置6は、少なくとも所定の検出タイミングnから到達タイミングまでトレイ15が等速度で移動するよう回転モータ2の駆動を制御する。これにより、タイマ設定時間T0を高い精度で設定でき、到達タイミングに基づいた出力タイミングの適切な同期が可能となる。なお、回転モータ2の出力速度が経時的に変動する場合には、各検出タイミングごとにモータ出力速度を算出し、これに基づいて各位置偏差を演算すればよい。また、モータ出力速度は、今回と前回のそれぞれの検出タイミングでのモータ出力位置の差を検出周期Tで除した値で求めればよい。
また、本実施形態では特に、タイマ時間設定部22は、撮像基準位置に対応するモータ出力位置Pと所定の検出タイミングnにおけるモータ出力位置Pnとの間の偏差(P−Pn)が、所定の検出タイミングnにおけるモータ出力速度Vnで検出周期Tの間にモータが出力する周期差分位置Vn・Tと遅延位置偏差ΔPの和より小さい場合(つまり(P−Pn)<Vn・T+ΔP)にタイマ23に対してタイマ設定時間T0を設定する。これにより、タイマ設定時間T0を算出し設定する処理は到達タイミングの直前又は2つ前の検出タイミングだけ行えばよく、タイマ設定時間T0が検出周期Tより短くなってモータ制御装置6の処理負担を軽減できる。
また、本実施形態では特に、遅延位置偏差ΔPは、カメラ4がトリガ信号を入力されてから撮像作動を開始するまでに要する時間だけ回転モータ2が出力する外部遅延位置偏差ΔPbを含んでいる。これにより、カメラ4が原因で生じる外部遅延位置偏差ΔPbを相殺して、到達タイミングに基づいた出力タイミングの適切な同期が可能となる。
また、本実施形態では特に、外部遅延位置偏差ΔPbは、使用者からの入力により任意に設定可能である。これにより、カメラ4の種類や仕様に応じて外部遅延位置偏差ΔPbを適切に設定できる。
また、本実施形態では特に、遅延位置偏差ΔPは、タイマ時間設定部22がタイマ設定時間T0を算出するのに要する時間だけ回転モータ2が出力する内部遅延位置偏差ΔPaと外部遅延位置偏差ΔPbの和である。これにより、当該モータ制御装置6が原因で生じる内部遅延位置偏差ΔPaを相殺して、到達タイミングに基づいた出力タイミングの適切な同期が可能となる。
<6:変形例>
なお、開示の実施形態は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
上記実施形態では、搬送機械3を駆動するモータが回転型である場合を説明したが、他にも直動型のリニアモータを適用してもよい。
<7:モータ制御装置のハードウェア構成例>
次に、図5を参照しつつ、上記で説明したCPU901が実行するプログラムにより実装されたタイマ時間設定部22、タイマ23、及びトリガ出力部24等による処理を実現するモータ制御装置6のハードウェア構成例について説明する。
図5に示すように、モータ制御装置6は、例えば、CPU901と、ROM903と、RAM905と、ASIC又はFPGA等の特定の用途向けに構築された専用集積回路907と、入力装置913と、出力装置915と、記録装置917と、ドライブ919と、接続ポート921と、通信装置923とを有する。これらの構成は、バス909や入出力インターフェース911を介し相互に信号を伝達可能に接続されている。
プログラムは、例えば、ROM903やRAM905、記録装置917等に記録しておくことができる。
また、プログラムは、例えば、フレキシブルディスクなどの磁気ディスク、各種のCD・MOディスク・DVD等の光ディスク、半導体メモリ等のリムーバブルな記録媒体925に、一時的又は永続的に記録しておくこともできる。このような記録媒体925は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することもできる。この場合、これらの記録媒体925に記録されたプログラムは、ドライブ919により読み出されて、入出力インターフェース911やバス909等を介し上記記録装置917に記録されてもよい。
また、プログラムは、例えば、ダウンロードサイト・他のコンピュータ・他の記録装置等(図示せず)に記録しておくこともできる。この場合、プログラムは、LANやインターネット等のネットワークNWを介し転送され、通信装置923がこのプログラムを受信する。そして、通信装置923が受信したプログラムは、入出力インターフェース911やバス909等を介し上記記録装置917に記録されてもよい。
また、プログラムは、例えば、適宜の外部接続機器927に記録しておくこともできる。この場合、プログラムは、適宜の接続ポート921を介し転送され、入出力インターフェース911やバス909等を介し上記記録装置917に記録されてもよい。
そして、CPU901が、上記記録装置917に記録されたプログラムに従い各種の処理を実行することにより、上記のタイマ時間設定部22、タイマ23、及びトリガ出力部24等による処理が実現される。この際、CPU901は、例えば、上記記録装置917からプログラムを直接読み出して実行してもよいし、RAM905に一旦ロードした上で実行してもよい。更にCPU901は、例えば、プログラムを通信装置923やドライブ919、接続ポート921を介し受信する場合、受信したプログラムを記録装置917に記録せずに直接実行してもよい。
また、CPU901は、必要に応じて、例えばマウス・キーボード・マイク(図示せず)等の入力装置913から入力する信号や情報に基づいて各種の処理を行ってもよい。
そして、CPU901は、上記の処理を実行した結果を、例えば表示装置や音声出力装置等の出力装置915から出力してもよく、さらにCPU901は、必要に応じてこの処理結果を通信装置923や接続ポート921を介し送信してもよく、上記記録装置917や記録媒体925に記録させてもよい。
なお、以上の説明における「垂直」とは、厳密な意味での垂直ではない。すなわち、「垂直」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」という意味である。
なお、以上の説明における「平行」とは、厳密な意味での平行ではない。すなわち、「平行」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に平行」という意味である。
なお、以上の説明における「等しい」とは、厳密な意味ではない。すなわち、「等しい」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に等しい」という意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 機械システム
2 回転モータ(モータ)
3 搬送機械
4 カメラ(外部装置)
5 上位制御装置
6 モータ制御装置
15 トレイ(可動部品)
16 エンコーダ(位置検出器)
21 モータ駆動制御部
22 タイマ時間設定部
23 タイマ
24 トリガ出力部
100 搬送物

Claims (7)

  1. モータと、
    前記モータの駆動により可動部品を移動させる搬送機械と、
    前記可動部品が所定位置に到達する到達タイミングで動作させる外部装置と、
    所定周期の検出タイミングで前記モータの出力位置を検出する位置検出器と、
    前記モータの駆動を制御するとともに、前記到達タイミングに同期する出力タイミングで前記外部装置へトリガ信号を出力するモータ制御装置と、
    を有する機械システムであって、
    前記モータ制御装置は、
    所定のタイマ設定時間を計時するタイマと、
    前記タイマに対して前記タイマ設定時間を設定するタイマ時間設定部と、
    前記タイマによる前記タイマ設定時間の計時が終了したタイミングを前記出力タイミングとして前記トリガ信号を出力するトリガ出力部と、
    を有し、
    前記タイマ時間設定部は、
    前記可動部品の前記所定位置に対応する前記モータの出力位置から所定の検出タイミングにおける前記モータの出力位置と所定の遅延位置偏差を差し引いたモータ差分位置だけ、前記モータが出力するのに要する時間を前記タイマ設定時間として前記タイマに設定し、
    前記可動部品の前記所定位置に対応する前記モータの出力位置と所定の検出タイミングにおける前記モータの出力位置との間の偏差が、前記所定の検出タイミングにおける前記モータの出力速度で前記所定周期の間に前記モータが出力する周期差分位置と前記遅延位置偏差の和より小さい場合に前記タイマに対して前記タイマ設定時間を設定する
    ことを特徴とする機械システム。
  2. 前記モータ制御装置は、
    少なくとも前記所定の検出タイミングから前記到達タイミングまで前記可動部品が等速度で移動するよう前記モータの駆動を制御することを特徴とする請求項1記載の機械システム。
  3. 前記遅延位置偏差は、前記外部装置が前記トリガ信号を入力されてから作動を開始するまでに要する時間だけ前記モータが出力する外部遅延位置偏差を含んでいることを特徴とする請求項1又は2記載の機械システム。
  4. 前記外部遅延位置偏差は、使用者からの入力により任意に設定可能であることを特徴とする請求項記載の機械システム。
  5. 前記遅延位置偏差は、前記タイマ時間設定部が前記タイマ設定時間を算出するのに要する時間だけ前記モータが出力する内部遅延位置偏差と前記外部遅延位置偏差の和であることを特徴とする請求項又は記載の機械システム。
  6. 所定周期の検出タイミングでモータの回転位置を検出する位置検出器によって検出される前記モータの駆動を制御するとともに、前記モータの駆動により移動する可動部品が所定位置へ到達する到達タイミングに同期する出力タイミングで外部装置へトリガ信号を出力するモータ制御装置であって、
    所定のタイマ設定時間を計時するタイマと、
    前記タイマに対して前記タイマ設定時間を設定するタイマ時間設定部と、
    前記タイマによる前記タイマ設定時間の計時が終了したタイミングを前記出力タイミングとして前記トリガ信号を出力するトリガ出力部と、
    を有し、
    前記タイマ時間設定部は、
    前記可動部品の前記所定位置に対応する前記モータの出力位置から所定の検出タイミングにおける前記モータの出力位置と所定の遅延位置偏差を差し引いたモータ差分位置だけ、前記モータが出力するのに要する時間を前記タイマ設定時間として前記タイマに設定し、
    前記可動部品の前記所定位置に対応する前記モータの出力位置と所定の検出タイミングにおける前記モータの出力位置との間の偏差が、前記所定の検出タイミングにおける前記モータの出力速度で前記所定周期の間に前記モータが出力する周期差分位置と前記遅延位置偏差の和より小さい場合に前記タイマに対して前記タイマ設定時間を設定する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  7. 所定周期の検出タイミングでモータの回転位置を検出する位置検出器によって検出される前記モータの駆動を制御するとともに、前記モータの駆動により移動する可動部品が所定位置へ到達する到達タイミングに同期する出力タイミングで外部装置へトリガ信号を出力するモータ制御装置に備えられた演算装置に実行させるトリガ出力制御方法であって、
    所定のタイマ設定時間を計時することと、
    前記タイマ設定時間を設定することと、
    前記タイマ設定時間の計時が終了したタイミングを前記出力タイミングとして前記トリガ信号を出力することと、
    を実行し、
    前記タイマ設定時間の設定では、
    前記可動部品の前記所定位置に対応する前記モータの出力位置から所定の検出タイミングにおける前記モータの出力位置と所定の遅延位置偏差を差し引いたモータ差分位置だけ、前記モータが出力するのに要する時間を前記タイマ設定時間として前記タイマに設定し、
    前記可動部品の前記所定位置に対応する前記モータの出力位置と所定の検出タイミングにおける前記モータの出力位置との間の偏差が、前記所定の検出タイミングにおける前記モータの出力速度で前記所定周期の間に前記モータが出力する周期差分位置と前記遅延位置偏差の和より小さい場合に前記タイマに対して前記タイマ設定時間を設定する
    ことを特徴とするトリガ出力制御方法。
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