JP6264560B2 - 冷却剤袋 - Google Patents

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Description

本発明は、分子中に結晶水を含む無機塩水和物中の結晶水を解離する時の吸熱反応によって冷却作用を生じる冷却剤を収容した冷却剤袋に関する。
分子中に結晶水を含む無機塩水和物中の結晶水を、アンモニウム塩や有機酸等の結晶水解離剤によって解離する時の吸熱反応によって冷却作用を生じる冷却剤は公知である。リン酸2ナトリウム12水塩は、クエン酸またはクエン酸とアンモニウム塩の混合物と混合すると吸熱反応が進行し、冷却作用を得ることができる(下記特許文献1)。リン酸2ナトリウム12水塩を用いると冷却時の最低温度を極端に低くすることなく、冷却状態を長い時間持続させ、さらに小さい冷却剤容量で高い冷却効果が得られる。
しかし、上述のようなリン酸2ナトリウム12水塩と、クエン酸またはクエン酸とアンモニウム塩の混合物との反応は、冷却反応が起こると解離した結晶水に反応物が溶解し、最終的に水溶液になる。この場合、冷却剤の包装体のシールが不完全であったり、破れた場合、中の液体が漏れだし、周囲を汚すことがあるので、その防止のためには、反応後は増粘したペースト状にする必要がある。
水溶液を増粘させるには、一般に水溶性の澱粉、PVC、CMC等の高分子化合物を溶解するが、冷却反応の反応中及び反応後は低温になっているので、溶解しがたく、撹拌しないと完全な溶解は不可能であり、また、冷却反応を阻害して十分な冷却性能が得られなくなる。
特開2009−22493号公報
冷却剤を袋内で混合して冷却作用を生じさせるためには、2種類の冷却剤を分離して袋内に収容するために形成されている仕切りを破壊し、その後、2種類の冷却剤を接触させる作業が必要である、このような仕切りを破壊して冷却剤を混合させる作業を行う際に、袋内の空気量が少ないと作業性が悪化する。そのために予め袋内の空気量を多くしておくと、冷却剤を混合させて冷却作用が生じた後に、冷却剤が入った袋を使用する際に、空気によって袋の厚みが厚くなり、また、袋全体が膨らんだ状態となって、袋が折り曲げにくくなり、使い勝手が悪化するという問題点がある。
そこで、本発明は、冷却剤袋内に、空気を出し入れ可能な構造を用いることで、必要な時に袋内に空気を入れ、不要な時には袋内から空気を出すことが可能な冷却剤袋を提供することを目的とする。
本発明の冷却剤袋は、リン酸2ナトリウム12水塩とピロリン酸ナトリウム10水塩を含むA剤を第1収容部に、クエン酸、またはクエン酸とアンモニウム塩の混合物を含むB剤を第2収容部に、互いに隔離して封入しており、使用時に前記A剤とB剤とを接触させる冷却剤袋であって、前記第1収容部と前記第2収容部は、第1表面用フィルム、第2表面用フィルム、および底面用フィルムを、上から順に重ねて配置して周囲をシールし、前記第1収容部と前記第2収容部とを仕切る仕切りシールを設けることによって、前記底面用フィルムと前記第2表面用フィルムとの間に、前記シールと前記仕切りシールに囲まれた状態で形成されており、前記仕切りシールを破壊すると、前記A剤と前記B剤とが接触可能となり、前記第1表面用フィルムと前記第2表面用フィルムには、複数の通気孔がそれぞれ形成されており、前記第1表面用フィルムの通気孔と、前記第2表面用フィルムの通気孔とは互いに上下に重ならないように配置されていることを特徴とする。
さらに、前記通気孔は、前記第1表面用フィルムおよび前記第2表面用フィルムに、それぞれ、複数の通気孔からなる群の状態で形成され、前記群が複数形成されており、前記第1表面用フィルムの群と前記第2表面用フィルムの群が上下に重ならないように配置されている。
また、前記第1表面用フィルムとして、レーヨン紙、ナイロン系不織布、ナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルムのいずれか1つにポリエチレンフィルムを積層したものを用い、そして、前記第2表面用フィルムとして、ナイロン系不織布、ナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルムのいずれか1つにポリエチレンフィルムを積層したもの、またはナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルムのいずれか1つの上下にポリエチレンフィルムを積層したものを用い、さらに、前記底面用フィルムとして、ナイロン系不織布、ナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルムのいずれか1つにポリエチレンフィルムを積層したもの、または、ポリエチレンフィルムにアクリル系粘着剤を塗布したもの、または、不織布に高分子ゲル、パップ剤、プラスター剤、またはテープ剤を塗布したものを用いる。
さらに、前記B剤中のアンモニウム塩が、硝酸アンモニウムであり、そして、前記A剤中に、高吸水性ポリマーおよび疎水性シリカ微粒子を含有してなり、前記B剤中に、高吸水性ポリマーを含有してなる。
前記第1表面用フィルムと前記第2表面用フィルムとの間に吸水シートを挟み込み、前記吸水シートを前記第2表面用フィルムの通気孔を覆うように配置する。
前記第1表面用フィルムと前記第2表面用フィルムとを同じ大きさに形成し、前記底面用フィルムを、前記第1表面用フィルムおよび前記第2表面用フィルムよりも大きく形成し、前記底面用フィルムを、前記第1表面用フィルムおよび前記第2表面用フィルムからはみ出さない状態で、前記第2表面用フィルムとシールする。
前記第1表面用フィルムを着色する。
本発明の冷却剤袋は、リン酸2ナトリウム12水塩とピロリン酸ナトリウム10水塩を含むA剤を第1収容部に、クエン酸、またはクエン酸とアンモニウム塩の混合物を含むB剤を第2収容部に、互いに隔離して封入しており、使用時に前記A剤とB剤とを接触させる冷却剤袋であって、前記第1収容部と前記第2収容部は、第1表面用フィルム、第2表面用フィルム、および底面用フィルムを、上から順に重ねて配置して周囲をシールし、前記第1収容部と前記第2収容部とを仕切る仕切りシールを設けることによって、前記底面用フィルムと前記第2表面用フィルムとの間に、前記シールと前記仕切りシールに囲まれた状態で形成されており、前記仕切りシールを破壊すると、前記A剤と前記B剤とが接触可能となり、前記第1表面用フィルムと前記第2表面用フィルムには、複数の通気孔がそれぞれ形成されており、前記第1表面用フィルムの通気孔と、前記第2表面用フィルムの通気孔とは互いに上下に重ならないように配置されていることにより、第1,2収容部内への空気の出し入れが可能となり、A,B剤の接触作業が容易になり、使用時には余分な空気を出すことで、使用感を高めることが可能となる。
さらに、前記通気孔は、前記第1表面用フィルムおよび前記第2表面用フィルムに、それぞれ、複数の通気孔からなる群の状態で形成され、前記群が複数形成されており、前記第1表面用フィルムの群と前記第2表面用フィルムの群が上下に重ならないように配置されていることにより、第1,2収容部内で発生した液体が外部に漏出するのを防止し、使用者が液体で濡れたり汚れたりするのを防止することができる。
また、冷却剤成分に高吸水性ポリマーと疎水性シリカを混合することにより、35℃を越える夏場の貯蔵性を改善できる。
前記第1表面用フィルムと前記第2表面用フィルムとの間に吸水シートを挟み込み、前記吸水シートを前記第2表面用フィルムの通気孔を覆う範囲に配置することにより、第1,2収容部内で発生した液体が外部に漏出するのをより確実に防止し、使用者が液体で濡れたり汚れたりするのを防止することができる。
前記第1表面用フィルムと前記第2表面用フィルムとを同じ大きさに形成し、前記底面用フィルムを、前記第1表面用フィルムおよび前記第2表面用フィルムよりも大きく形成し、前記底面用フィルムを、前記第1表面用フィルムおよび前記第2表面用フィルムからはみ出さない状態で、前記第2表面用フィルムとシールすることにより、冷却剤袋の平面形状を大きくすることなく、前記第1収容部と前記第2収容部の容積を大きくして前記A剤と前記B剤の内容量を増加させることが可能となり、冷却作用を長時間保つことができる。
前記第1表面用フィルムを着色することにより、第1,2収容部内で発生した液体が第1表面用フィルムと第2表面用フィルムとの間に漏出したとしても目立たせないようにすることができるので、液体が漏出したとしても見た目が悪化することを防止することができる。
本発明の冷却剤袋の平面図である。 本発明の冷却剤袋の断面図である。 第1表面用フィルムの平面図である。 第2表面用フィルムの平面図である。 別の形態の本発明の冷却剤袋の平面図である。 冷却剤袋の断面図である。 第1表面用フィルムの平面図である。 第2表面用フィルムの平面図である。 吸水シートの平面図である。 底面用フィルムの平面図である。 底面用フィルムと第2表面用フィルムとをシールする手順を示す側面図である。
本発明の冷却剤袋1は、図1に示すように、リン酸2ナトリウム12水塩とピロリン酸ナトリウム10水塩を含むA剤4を第1収容部2に、クエン酸、またはクエン酸とアンモニウム塩の混合物を含むB剤5を第2収容部3に、互いに隔離して封入したものであり、使用時には前記A剤4とB剤5とを接触させて冷却反応によって、冷却作用を生じるものである。
前記冷却剤袋1の第1収容部2および第2収容部3は、図1,2に示すように、第1表面用フィルム6、第2表面用フィルム7、および底面用フィルム8によって形成されている。前記第1表面用フィルム6、前記第2表面用フィルム7、および前記底面用フィルム8は、図2の断面図に示すように、上から順に重ねて配置されている。そして、図1に示すように、矩形状の前記第1表面用フィルム6、前記第2表面用フィルム7、および前記底面用フィルム8は、互いに重ねられた状態で、周囲の4辺に沿ってシール12を行って袋状に形成し、さらに、前記第1収容部2と前記第2収容部3とを仕切る仕切りシール11を設けている。第1表面用フィルム6、第2表面用フィルム7、および底面用フィルム8は、前記シール12および前記仕切りシール11以外の部分は互いに固定されておらず、単に重なっているだけでり、前記底面用フィルム8と前記第2表面用フィルム7との間に前記第1収容部2と前記第2収容部3とが形成される。
前記仕切りシール11は、例えば、前記第1収容部2および前記第2収容部3内の空気を利用して力を加えて破壊することができ、これにより、前記第1収容部2と前記第2収容部3とは繋がり、前記A剤4と前記B剤5とは互いに接触して冷却反応が生じる。このように、前記仕切りシール11は、使用時には破壊する必要があることから、空気圧等によって破壊可能な強度とする。前記仕切りシール11の方法は、特に限定するものではないが、例えば、富士インパルス社製卓上シーラーP−300を使用し、ツマミ目盛りが2.9〜3.0の位置でシールする方法が用いられる。一方、前記シール12は、前記A剤4と前記B剤5を接触させる際にも破壊されず、かつ、使用時にも前記A剤4と前記B剤5が飛び出ないような強度が必要である。前記シール12としては、例えば、ポリエチレンフィルムでシールする方法、通気性接着剤で張り合わせる方法等を用いる。
このようにして、前記第1収容部2と前記第2収容部3は、前記底面用フィルム8と前記第2表面用フィルム7との間に、前記シール12と前記仕切りシール11に囲まれた状態で形成されており、前記第1収容部2に前記A剤4が収容され、前記第2収容部3に前記B剤5が収容されている。前記仕切りシール11は、前記冷却剤袋1の中央ではなく、前記第1収容部2が、前記第2収容部3より大きくなるように配置されている。これは、A剤4とB剤5の量に関係しており、その比率に応じて前記仕切りシール11の位置は適宜変更可能である。
前記第1表面用フィルム6と前記第2表面用フィルム7には、複数の通気孔9,10がそれぞれ形成されており、前記第1表面用フィルム6に設けられた前記通気孔9と、前記第2表面用フィルム7に設けられた通気孔10とは、図1に示すように、互いに上下に重なり合わないように配置されている。
図1に示す形態では、前記第1通気孔9は、前記第1フィルム6に3つの群となるように形成しており、前記第1収容部2の前記仕切りシール11側(図1では、第1収容部2の右側)の端部、前記仕切りシール11とは反対側(図1では、第1収容部2の左側)の端部、前記第2収容部3の前記仕切りシール11側(図1では、第2収容部3の左側)の端部、および、前記仕切りシール11とは反対側(図1では、第2収容部3の右側)の端部に位置する場所に各群には複数の通気孔が設けられている。
前記第2表面用フィルム7には、前記第1収容部2の中央部、および、前記第2収容部3の中央部に位置する2つの群として形成され、各群には複数の通気孔が設けられている。このような通気孔9,10の配置により、前記第1表面用フィルム6の通気孔9と、前記第2表面用フィルム7の通気孔10とは、互いに重なることはない。このように、前記第1,2収容部2,3内で生じた液体が外部に漏出するのを防止し、使用者が液体で濡れたり汚れたりするのを防止することができる。
このように、前記通気孔9,10を配置することにより、前記第1収容部2と前記第2収容部3内に空気を出し入れすることが可能となり、A剤4とB剤5の接触作業が容易になり、使用時には余分な空気を出すことで、使用感を高めることが可能となる。前記通気孔9,10の位置、数、大きさ、および形状は、空気が通過可能なものであれば適宜設定可能でああり、各群の形状及び数についても適宜変更可能である。
前記第1表面用フィルム6としては、レーヨン紙、ナイロン系不織布、ナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルムのいずれか1つにポリエチレンフィルムを積層したものを用いることが好ましい。前記第2表面用フィルム7としては、前記第1表面用フィルム6と前記第2表面用フィルム7とのシールとしてポリエチレンフィルムを用いる場合には、ナイロン系不織布、ナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルムのいずれか1つにポリエチレンフィルムを積層したものを用いることが好ましい。また、前記第2表面用フィルム7としては、前記第1表面用フィルム6と前記第2表面用フィルム7とのシールとして通気性接着剤で張り合わせる方法を用いる場合には、ナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルムのいずれか1つの上下にポリエチレンフィルムを積層したものを用いることが好ましい。このように、第1表面用フィルム6および第2表面用フィルム7は、シール方法等に応じて適宜選択可能であり、他の材質を用いることも可能である。
前記底面用フィルム8としては、前記冷却剤袋1を何かに貼り付けることを目的としない場合には、ナイロン系不織布、ナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルムのいずれか1つにポリエチレンフィルムを積層したものを用いることが好ましい。また、前記底面用フィルム8としては、前記冷却剤袋1を衣類に貼るタイプとする場合には、ポリエチレンフィルムにアクリル系粘着剤を塗布したものを用いることが好ましい。そして、前記底面用フィルム8としては、前記冷却剤袋1を使用者が体に貼るタイプとする場合には、不織布に高分子ゲル、パップ剤、プラスター剤、またはテープ剤を塗布したものを用いることが好ましい。このように、前記冷却剤袋1の使用形態に応じて、前記底面用フィルム8の材質は適宜選択可能であり、他の材質を用いることも可能である。このように、本発明の冷却剤袋1は、底面用フィルム8の材質によって、衣類または体に貼るタイプとすることが可能であり、衣類または体に貼って使用する場合でも、内部の空気を抜くことで、体等にフィットさせて使用することが可能となる。
本発明の冷却剤袋1は、冷却性能に優れるリン酸2ナトリウム12水塩と、クエン酸、またはクエン酸とアンモニウム塩の混合物とを反応させる冷却剤に於いて、リン酸2ナトリウム12水塩にピロリン酸ナトリウム10水塩を配合することにより、ピロリン酸ナトリウムの両端にあるナトリウムとクエン酸のOH基、リン酸2ナトリウム12水塩の水素がたがいに置換して脱水し、重縮合して大きな分子となり増粘して、液漏れ防止効果を得ることができる。また、冷却性能が低下することはなく、低温維持性に優れ、容量の小さい冷却剤が得られる。
リン酸2ナトリウム12水塩から水分子を解離する解離剤としてクエン酸とアンモニウム塩を併用し、ピロリン酸ナトリウム10水塩を配合する場合、冷却反応後の増粘作用がより効果的に発現する。また、前記B剤5中のアンモニウム塩としては、硝酸アンモニウムが使用できる。
本発明に於いて、リン酸2ナトリウム12水塩とピロリン酸ナトリウム10水塩の配合比は、所望の最終粘度により適宜設定できるが、リン酸2ナトリウム12水塩とピロリン酸ナトリウム10水塩とクエン酸のモル比が、好ましくは5:1:4、更に好ましくは6:1:2となるようにするのがよい。リン酸2ナトリウム12水塩が上記範囲より多くなると増粘効果が得られにくく、ピロリン酸ナトリウム10水塩が上記範囲より多くなると冷却性能が低下する。クエン酸がリン酸2ナトリウム12水塩に対して上記範囲を超えると、やはり冷却性能が低下する。
前記A剤4中に、高吸水性ポリマーおよび疎水性シリカ微粒子を含有してもよい。リン酸2ナトリウム12水塩とピロリン酸ナトリウム10水塩がその融点以上に加熱された時、水和物中の結晶水が分離してリン酸2ナトリウムやピロリン酸ナトリウムを溶解した水溶液状態になるが、該水溶液は高吸水性ポリマーに吸収され、さらに高吸水性ポリマーがポリマー粒子間に存在する疎水性シリカ微粒子によって互いに隔離されるため、前記水溶液が隔離され、温度が低下して再結晶化する時に、大きな塊状にならず、初期の微細結晶に近い水和結晶物として回復する。従って、A剤4のリン酸2ナトリウム12水塩とピロリン酸ナトリウム10水塩からなる粉体混合物が、夏場などの貯蔵中に、35℃を越える夏場の貯蔵温度でも安定した状態と性能を維持することが可能になる。
本発明に使用する高吸水性ポリマーは、澱粉、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸等の水溶液ポリマーをアクリル酸ナトリウムで部分架橋したものが挙げられる。上記高吸水性ポリマーは、カルボキシル基がナトリウム塩になっており、Na+イオンが水中に拡散してゆくとポリマーの網目を押し広げ、水を入れる体積を増加すると同時に水を保有し、膨潤ゲルになるというメカニズムが知られている。高吸水性ポリマーは、電解質の塩の水溶液の場合は、電解質がNa+イオンの拡散を阻害するので吸水性能が低くなるため、本発明においては、吸水性の高いポリアクリル酸系の高吸水性ポリマーを使用することが好ましい。なお、本発明に使用する高吸水性ポリマーは、吸水性の高いポリアクリル酸系を使用する場合、吸水前の粒子径が150〜710μm程度のものが好適に使用される。
本発明に使用する疎水性シリカ微粒子は、融解した無機塩水和物を吸収後の上記高吸水性ポリマー粒子同士の接触を防ぐ作用を利用するものであるので、該作用が発現されれば特に限定されないが、高吸水性ポリマー粒子同士の接触を防ぐには表面積の大きい微粒子であることが望ましく、粒子径としては2.7〜8.4μmのものが好ましく、特に平均粒径が4μm以下の微細粒子が好ましい。また、本発明に使用する疎水性シリカ微粒子としては、具体的には、疎水化するために、合成シリカと有機ケイ素化合物を反応させたものが使用され、DBA(シリカ表面の水酸基に吸着されるn−ブチルアミンの量)が500〜1200のものが使用される。
本発明において、高吸水性ポリマーと疎水性シリカ微粒子の重量比率は、10:1〜30:1であるのが好ましい。重量比率が、10:1未満であると疎水性シリカ微粒子が多くなり、冷却剤成分の混合性や反応性が低下しやすい。重量比率が、30:1を超えると疎水性シリカ微粒子による高吸水性ポリマー同士の接触防止が不十分になりやすい。
本発明において、A剤4およびB剤5はそれぞれの構成成分を混合することによって製造できる。混合の方法は、粉体専用の混合機を用いて混合するなど、各粒子を均一に混合できれば、特に限定されない。
本発明の冷却剤におけるA剤4とB剤5にはそれぞれ、本発明の作用を阻害しない範囲で増粘剤や中和剤等の添加材等の他の成分を含有してもよく、ここで挙げた材質以外を用いることも可能である。
本発明の冷却剤1において、A剤4とB剤5の一例を以下に挙げる。
冷却剤成分:リン酸2ナトリウム12水塩
ピロリン酸ナトリウム10水塩
無水クエン酸
硝酸アンモニウム
酸性ピロリン酸ナトリウム
高吸水性ポリマー
(三洋化成工業(株)製、サンフレッシュST−573)
中心粒径:150〜170μm
吸水量500g/g(脱イオン水)
疎水性シリカ微粒子
(富士シリシア化学(株)製、サイロホービック507)
平均粒径:2.7μm、DBA値:175meq/kg

A剤4
リン酸2ナトリウム12水塩 16.2g
ピロリン酸ナトリウム10水塩 3.6g
高吸水性ポリマー 1.4g
疎水性シリカ微粒子 0.2g 計21.4g

B剤5
硝酸アンモニウム 13.2g
無水クエン酸 3.0g
無水酸性ピロリン酸ナトリウム 2.2g
高吸水性ポリマー 0.4g 計16.6g
このような配合のA剤4およびB剤5を、以下の様な構成の第1表面用フィルム6、第2表面用フィルム7、および、底面用フィルム8を重ねてシール12および仕切りシール11を行うことによって形成される第1収容部2および第2収容部3にそれぞれ収容する。
第1表面用フィルム6:ナイロンスパンボンド 40g/m2
LDPE 20μm
LLDPE 25μm
第2表面用フィルム7:ナイロンスパンボンド 40g/m2
LDPE 20μm
LLDPE 25μm
底面用フィルム8 :ナイロン 15μm
LLDPE 50μm
このように、A剤を21.4g、B剤を16.6gとする場合、前記仕切りシール11の位置は、第1収容部2が6.0cm×11.5cm、第2収容部3が6.0cm×8.5cmの大きさとなるように配置し、空気圧で破壊できる程度の強度とする。
本発明の冷却剤袋1の使用方法について説明する。本発明の冷却剤袋1は、図1に示すように、A剤4が第1収容部2に収容され、B剤5が第2収容部に収容された状態で、商品として販売される。このような状態の冷却剤袋1を使用するためには、互いに隔離されている前記A剤4と前記B剤5とを接触させなければならない。そのために、前記仕切りシール11を破壊するが、その前に、前記第1収容部2と前記第2収容部3内に十分な空気が入っていない場合には、前記冷却剤袋1を振って、前記通気孔9,10から前記第1収容部2と前記第2収容部3内に空気を入れる。
前記第1収容部2と前記第2収容部3内に十分な空気が入ったら、前記冷却剤袋1の両端を手で握って急激に力を加えて、前記第1収容部2および前記第2収容部3内の空気圧を利用して前記仕切りシール11を破壊し、前記第1収容部2と前記第2収容部3とをつなげて1つの空間とする。その後、前記冷却剤袋1を振って、前記冷却剤袋1内でA剤4とB剤5とを接触させて混合させる。すると、冷却反応によって冷却作用が生じる。A剤4とB剤5とを充分に混合させた後は、前記冷却剤袋1内の空気を前記通気孔9,10から抜く。すると、前記冷却剤袋1の厚みが薄くなり使用し易くなる。その後、冷却する箇所に冷却剤袋1を押し当てるが、前記底面用フィルム8が貼り付けタイプの場合は、衣類または体に貼り付けて使用する。
このように、本発明の冷却剤袋1は、通気孔9,10を設けることにより、冷却剤袋1内への空気の出し入れが可能であることによって、第1収容部2と前記第2収容部3内に空気を入れることで、仕切りシール11の破壊およびA剤4とB剤5との混合作業が容易になり、また、使用時には内部の空気を出すことで、冷却剤袋1を薄くして容積を小さくすることで折り曲げを容易にし、使用し易くすることが可能となる。また、冷却剤成分が反応終了後、時間の経過とともに増粘し、最終的にはペースト状になる性質、および、前記通気孔9,10を互いに重ならないように配置していることによって、前記通気孔9,10からの液漏れも確実に防止することができる。
次に、別の形態の冷却剤袋21について、図5〜11を用いて説明する。前記冷却剤袋21は、図5,6に示すように、リン酸2ナトリウム12水塩とピロリン酸ナトリウム10水塩を含むA剤24を第1収容部22に、クエン酸、またはクエン酸とアンモニウム塩の混合物を含むB剤25を第2収容部23に、互いに隔離して封入したものであり、使用時には前記A剤24とB剤25とを接触させて冷却反応によって、冷却作用を生じるものである。
前記冷却剤袋1の第1収容部22および第2収容部23は、図5,6に示すように、第1表面用フィルム26、第2表面用フィルム27、底面用フィルム28、によって形成されており、さらに、前記第1表面用フィルム26と前記第2表面用フィルム27との間には、図6に示すように、吸水シート33を配置している。前記第1表面用フィルム26、前記吸水シート33、前記第2表面用フィルム27、および前記底面用フィルム28は、図6の断面図に示すように、上から順に重ねて配置されている。
最初に説明した形態の冷却剤袋1では、前記第1表面用フィルム6、前記第2表面用フィルム7、および前記底面用フィルム8は、全て同じ大きさとしていたが、本形態の冷却剤袋21は、前記第1表面用フィルム26と前記第2表面用フィルム27は図7,8に示すような同じ形状および同じ大きさとし、前記底面用フィルム28は、前記第1表面用フィルム26と前記第2表面用フィルム27よりも大きいサイズを用いる。図10において網掛けしている部分が、前記底面用フィルム28が、前記第1表面用フィルム26および前記第2表面用フィルム27よりも大きい範囲である。
例えば、前記前記第1表面用フィルム26と前記第2表面用フィルム27の大きさを、6.5cm×21.0cmとすると、前記底面用フィルム28の大きさを、9.5cm×21.0cmの大きさとし、縦方向を長くしている。前記吸水シート33の大きさおよび枚数は、前記第2表面用フィルム27に設けた通気孔30の配置に合わせて設定する。
前記第1表面用フィルム26および前記第2表面用フィルム27には、図7,8に示すように、複数の通気孔29,30がそれぞれ形成されている。前記第1表面用フィルム26の中央付近には、約1.0mmの径を有する通気孔29が100個設けられている。前記第2表面フィルム27の左右両端の2箇所に、約0.5mmの径を有する通気孔30がそれぞれ100個ずつ設けられている。このように設けられた前記通気孔29と前記通気孔30は、前記第1表面用フィルム26と前記第2表面用フィルム27を重ね合わせた時に、互いに上下に重なり合わないような配置とされている。前記通気孔29,30の位置、数、大きさ、および形状は、空気が通過可能なものであれば適宜設定可能である。
前記吸水シート33は2箇所に分けて設けられた前記通気孔30を全て覆うために2枚配置されている。前記吸水シート33の枚数およびその大きさについては前記通気孔30の配置に合わせて決定する。また、吸水シート33は、吸水可能な材質であればよく、例えばレーヨンおよびポリエステルからなるシートを用いることができる。
前記第1表面用フィルム26としては、レーヨン紙、ナイロン系不織布、ナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルム等にポリエチレンフィルムを積層したもので、片面だけヒートシール可能なものを用いることが好ましい。前記第2表面用フィルム27としては、ポリエチレンフィルムまたはナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルム等の上下にポリエチレンフィルムを積層したもので、表裏共にヒートシールが可能であることが好ましい。前記第1表面用フィルム26および第2表面用フィルム27は、シール方法等に応じて適宜選択可能であり、他の材質を用いることも可能である。
前記底面用フィルム28としては、前記冷却剤袋21を何かに貼り付けることを目的としない場合には、ナイロン系不織布、ナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルム等にポリエチレンフィルムを積層したものを用いることが好ましい。また、前記底面用フィルム28としては、前記冷却剤袋21を衣類に貼るタイプとする場合には、ポリエチレンフィルムにアクリル系粘着剤を塗布したものを用いることが好ましい。そして、前記底面用フィルム28としては、前記冷却剤袋21を使用者が体に貼るタイプとする場合には、不織布に高分子ゲル、パップ剤、プラスター剤、またはテープ剤を塗布したものを用いることが好ましい。このように、前記冷却剤袋21の使用形態に応じて、前記底面用フィルム28の材質は適宜選択可能であり、他の材質を用いることも可能である。
さらに、本実施形態では、前記第1表面用フィルム26を青色に着色している。これは、第1,2収容部22,23内で発生した液体が前記第1表面用フィルム26と前記第2表面用フィルム27との間に漏出して、前記第1表面用フィルム26および前記第2表面用フィルム27に滲んだたとしても、青色に着色していることで、液体の滲みを目立たせないことで見た目が悪化することを防止するためである。
そして、前記第1表面用フィルム26、前記第2表面用フィルム27、および前記底面用フィルム28は、互いに重ねられた状態で、周囲の4辺に沿ってシール32を行って袋状に形成し、さらに、前記第1収容部22と前記第2収容部23とを仕切る仕切りシール31を設ける。この際に、2枚の吸水シート33を、前記第1表面用フィルム26と前記第2表面用フィルム27との間に、かつ、前記通気孔30を全て覆うように配置しておく。これにより、シール後に前記吸水シート33は前記第1表面用フィルム26と前記第2表面用フィルム27とに挟まれた状態となる。
また、前記底面用フィルム28は、横方向の長さは、前記第1表面用フィルム26および前記第2表面用フィルム27と同じであるが、縦方向の長さが前記第1表面用フィルム26および前記第2表面用フィルム27よりも長い(図10において網掛けした部分)ので、シール32を行う際に、前記底面用フィルム28の上端および下端のシール32を横方向の部分を先に行う。
このようなシール32を行うと、図11(a)に示すように、前記第1表面用フィルム26と前記第2表面用フィルム27は、シールしていない部分も接した状態となるが、前記底面用フィルム28は前記第2表面用フィルム27とは離れた状態となり、その間には空間が生じる。この空間が前記第1収容部22と前記第2収容部23となることから、前記第1収容部22と前記第2収容部23の容積は大幅に増加することになる。
前記底面用フィルム28の左右両端の縦方向の長さは、シールする部分が前記第1表面用フィルム26および前記第2表面用フィルム27の左右両端の縦方向の長さよりも長いことから、前記底面用フィルム28と前記第2表面用フィルム27をシールするためには、前記底面用フィルム28の余分な部分を互いにシールして、前記底面用フィルム28の縦方向の未シール部分の長さを、前記第1表面用フィルム26および前記第2表面用フィルム27の縦方向の長さに合わせる。前記底面用フィルム28の余分な部分を互いにシールする際には、上下2箇所に分けてシールする。これにより、図11(b)に示すように、底面用フィルム28は上端および下端を折り返した状態で、前記第2表面用フィルム27とシールされる。
シール31についても同様に、前記底面用フィルム28の余分な部分を互いにシールし、前記底面用フィルム28と前記第2表面用フィルム27とのシール31を行う。前記シール31については、前記第1収容部22および前記第2収容部23内の空気圧等によって破壊可能な強度とする。前記仕切りシール31の方法は、特に限定するものではないが、例えば、富士インパルス社製卓上シーラーOPL−300−10を使用し、設定温度104℃、加熱時間1秒以下という条件でシールする。
これにより、図11(a)において、前記底面用フィルム28と前記第2表面用フィルム27との間に形成される前記第1収容部22および前記第2収容部23は、同じ大きさの前記底面用フィルム8と前記第2表面用フィルム7とを用いた場合よりも、容積を増加させることが可能となる。前記底面用フィルム28の余分な部分を互いにシールする方法は特に限定するものではなく、2箇所ではなく、1箇所、あるいは3箇所をシールすることも可能である。
このようにして、前記第1収容部22と前記第2収容部23は、前記底面用フィルム28と前記第2表面用フィルム27との間に、前記シール32と前記仕切りシール31に囲まれた状態で形成さることになる。そして、シール途中で、前記第1収容部22に前記A剤4を入れて、前記第2収容部23に前記B剤25を入れて置く。これによって、前記第1収容部22に前記A剤24が収容され、前記第2収容部23に前記B剤25が収容されることになるが、前記第1収容部22および前記第2収容部23の容積が増加していることから、本実施形態では、収容される前記A剤24および前記B剤25の量も増加させることができる。これにより、本実施形態の冷却剤袋21に収容できる冷却剤の総量は、前記冷却剤袋1の場合よりも、同じ大きさの平面形状であったとしても、多くすることができるので、冷却効果の生じる時間を長くすることができる。単に冷却剤袋21の平面形状を大きくし、冷却剤の総量を増加させたとしても、冷却剤が分散されて十分な冷却効果を生じないが、本実施形態の様に、密集した状態で冷却剤の量を増加させると、冷却剤の反応がより生じ易くなって十分な冷却効果を生じることができる。
本発明の冷却剤21における、A剤24とB剤25の一例を以下に挙げる。
冷却剤成分:リン酸2ナトリウム12水塩
ピロリン酸ナトリウム10水塩
無水クエン酸
硝酸アンモニウム
高吸水性ポリマー
(三洋化成工業(株)製、サンフレッシュST−573)
中心粒径:150〜170μm
吸水量500g/g(脱イオン水)
疎水性シリカ微粒子
(富士シリシア化学(株)製、サイロホービック507)
平均粒径:2.7μm、DBA値:175meq/kg

A剤24
リン酸2ナトリウム12水塩 32.0g
ピロリン酸ナトリウム10水塩 7.2g
高吸水性ポリマー 2.8g
疎水性シリカ微粒子 0.3g
食用 青色1号 微量 計42.3g

B剤25
硝酸アンモニウム 25.5g
無水クエン酸 5.2g
高吸水性ポリマー 2.0g 計32.7g
このような配合のA剤24およびB剤25の量を、冷却剤袋1のA剤4およびB剤5の量と比較すると、約2倍近くになる。冷却剤袋21の平面形状の大きさは、冷却剤袋1よりも若干大きい程度であるが、このように冷却剤の量は2倍となることから、冷却剤袋21の平面形状を大きくすることなく冷却効果の持続時間を簡単に増加させることが可能であることが明らかである。
また、本実施形態の冷却剤袋21のように冷却剤の量が増加すると、液体が発生し漏れる可能性も増加するが、本実施形態の冷却剤袋21は、吸水シート33を用いることで液体の漏れも確実に防止することができる。
1,21 冷却剤袋
2,22 第1収容部
3,23 第2収容部
4,24 A剤
5,25 B剤
6,26 第1表面用フィルム
7,27 第2表面用フィルム
8,28 底面用フィルム
9,10 通気孔
11,31 仕切りシール
12,32 シール
29,30 通気孔
33 吸水シート

Claims (11)

  1. リン酸2ナトリウム12水塩とピロリン酸ナトリウム10水塩を含むA剤を第1収容部に、クエン酸、またはクエン酸とアンモニウム塩の混合物を含むB剤を第2収容部に、互いに隔離して封入しており、使用時に前記A剤とB剤とを接触させる冷却剤袋であって、
    前記第1収容部と前記第2収容部は、第1表面用フィルム、第2表面用フィルム、および底面用フィルムを、上から順に重ねて配置して周囲をシールし、前記第1収容部と前記第2収容部とを仕切る仕切りシールを設けることによって、前記底面用フィルムと前記第2表面用フィルムとの間に、前記シールと前記仕切りシールに囲まれた状態で形成されており、前記仕切りシールを破壊すると、前記A剤と前記B剤とが接触可能となり、
    前記第1表面用フィルムと前記第2表面用フィルムには、複数の通気孔がそれぞれ形成されており、前記第1表面用フィルムの通気孔と、前記第2表面用フィルムの通気孔とは互いに上下に重ならないように配置されていることを特徴とする冷却剤袋。
  2. 前記通気孔は、前記第1表面用フィルムおよび前記第2表面用フィルムに、それぞれ、複数の通気孔からなる群の状態で形成され、前記群が複数形成されており、前記第1表面用フィルムの群と前記第2表面用フィルムの群が上下に重ならないように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却剤袋。
  3. 前記第1表面用フィルムとして、レーヨン紙、ナイロン系不織布、ナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルムのいずれか1つにポリエチレンフィルムを積層したものを用いることを特徴とする請求項1または2に記載の冷却剤袋。
  4. 前記第2表面用フィルムとして、ナイロン系不織布、ナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルムのいずれか1つにポリエチレンフィルムを積層したもの、またはナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルムのいずれか1つの上下にポリエチレンフィルムを積層したものを用いることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の冷却剤袋。
  5. 前記底面用フィルムとして、ナイロン系不織布、ナイロンフィルム、PETフィルム、アルミフィルムのいずれか1つにポリエチレンフィルムを積層したもの、または、ポリエチレンフィルムにアクリル系粘着剤を塗布したもの、または、不織布に高分子ゲル、パップ剤、プラスター剤、またはテープ剤を塗布したものを用いることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の冷却剤袋。
  6. 前記B剤中のアンモニウム塩が、硝酸アンモニウムであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の冷却剤袋。
  7. 前記A剤中に、高吸水性ポリマーおよび疎水性シリカ微粒子を含有してなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の冷却剤袋。
  8. 前記B剤中に、高吸水性ポリマーを含有してなることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の冷却剤袋。
  9. 前記第1表面用フィルムと前記第2表面用フィルムとの間に吸水シートを挟み込み、前記吸水シートを前記第2表面用フィルムの通気孔を覆うように配置することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の冷却剤袋。
  10. 前記第1表面用フィルムと前記第2表面用フィルムとを同じ大きさに形成し、前記底面用フィルムを、前記第1表面用フィルムおよび前記第2表面用フィルムよりも大きく形成し、前記底面用フィルムを、前記第1表面用フィルムおよび前記第2表面用フィルムからはみ出さない状態で、前記第2表面用フィルムとシールすることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の冷却剤袋。
  11. 前記第1表面用フィルムを着色したことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の冷却剤袋。
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