JP6264276B2 - 物品把持具 - Google Patents

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Description

本発明は物品を把持する物品把持具に関する。
例えば、射出成形装置では、固定型及び可動型が型締めされることで、両者の間にキャビティが形成され、ここに、加熱溶融された溶融成形材料が射出注入される。溶融成形材料が冷却及び硬化されることで、キャビティに樹脂成形品が形成される。型開きにより可動型が固定型から離間させられる際には、樹脂成形品が可動型に残る。この樹脂成形品を可動型から取出す際には取出し装置が用いられる。
図4は、一般的な取出し装置50の概略構成を示している。この取出し装置50は、可動型51に接近及び離間する方向へ移動する可動支持部52と、可動支持部52の複数箇所に取付けられた、油圧シリンダ等の直動式のアクチュエータ53と、アクチュエータ53毎に取付けられた把持片54とを備えている。そして、樹脂成形品55の取出しに際しては、可動支持部52がアクチュエータ53及び把持片54を伴って、二点鎖線で示す位置から下降される。実線で示すように、各アクチュエータ53が作動させられて全ての把持片54が樹脂成形品55に押付けられ、樹脂成形品55が把持される。この把持の後に、可動支持部52がアクチュエータ53及び把持片54を伴って上昇させられることで、樹脂成形品55が可動型51から取出される。
なお、関連する技術として、特許文献1には、樹脂成形品の形状、大きさ等に対応した把持片(特許文献1では「チャック」と記載)が設けられた取出し装置が記載されている。
特開平10−6370号公報
ところが、図4を用いて説明した従来の取出し装置50では、複数の把持片54のそれぞれを樹脂成形品55の一部分に局所的に押付けることで、その樹脂成形品55が把持される。そのため、形状や大きさの異なる樹脂成形品55毎に、把持片54及びアクチュエータ53が把持に最適な箇所に配置された取出し装置50が必要となる。しかも、取出しの対象となる樹脂成形品55が変わる毎に、その樹脂成形品55の取出しに適した取出し装置50に切替える必要がある。
こうした問題は、上述した特許文献1でも同様に起こり得る。また、取出し装置に限らず、物品を把持するもの(以下「物品把持具」という)であれば、上記の問題は同様に起こり得る。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、物品の種類に拘らず、その物品を適切に把持することのできる物品把持具を提供することにある。
上記課題を解決する物品把持具は、気密性を有する袋体内に複数の構造体を収容することにより構成された把持本体部を備え、前記把持本体部が把持の対象となる物品に押付けられた状態で、前記袋体内の空気が吸引及び排出されることにより、前記把持本体部により前記物品が把持される物品把持具であり、各構造体は、弾性を有する発泡体内に硬質粉粒体を分散させることにより形成されている。
上記の構成によれば、把持本体部が物品に押付けられる前には、袋体内の空気が排出されず、複数の構造体は袋体内で移動可能である。
物品を把持する際には、把持本体部が物品に接近させられ、その物品に押付けられる。この押付けにより、袋体が物品の形状や大きさに拘らず、その形状に沿って変形するとともに、各構造体の発泡体が弾性変形する。把持本体部は物品を把持した形状になる。物品に対しては、押付けられた把持本体部により、複数方向から同物品に向かう力が作用する。
この状態で、袋体内の空気が吸引及び排出される。この際、袋体が気密性を有しているため、内部の空気が袋体の壁部を通じて外部に漏れ出にくいし、外部の空気が袋体の壁部を通じて内部に流入しにくい。
また、隣り合う構造体間の空気や、構造体と袋体の壁部との間の空気が排出されることで袋体が収縮する。また、この際には、各発泡体の気泡内の空気も排出される。気泡間の隔壁部が、押付けられた物品側へ収縮して、気泡が小さくなる。これに対し、発泡体内に分散されている硬質粉粒体は、硬質であるため、上記空気の排出に拘らず変形しにくい。ただし、発泡体が収縮するため、この収縮に伴い硬質粉粒体は、押付けられた物品側へ移動する。その結果、上記のように物品の形状に沿って変形した把持本体部は、収縮した袋体内で硬質粉粒体が互いに接近し、かつ硬質粉粒体間に発泡体の隔壁部が充填された状態となる。この状態では、発泡体は収縮して硬くなり、弾性変形しにくく、硬質粉粒体の動きを規制する。その結果、把持本体部は硬い塊となり、物品を把持した形状を保持する。
そして、上記のように物品を把持した把持本体部が移動させられることで、その物品は、把持本体部による把持前の位置とは異なる位置へ移動させられる。
上記物品把持具において、前記硬質粉粒体は非球状をなしていることが好ましい。
上記の構成によれば、袋体内の空気が吸引及び排出されて、硬質粉粒体が互いに接触した場合、それらの硬質粉粒体が非球状をなしていると、球状をなしている場合よりも滑りにくい。従って、把持本体部は、物品を把持した形状を一層保持しやすくなる。
上記物品把持具において、前記硬質粉粒体は樹脂により形成されていることが好ましい。
硬質粉粒体として、上記の構成によるように、樹脂によって形成されたものが用いられることで、ガラスによって形成されたものよりも、硬質粉粒体の表面粗さを粗くすることが容易である。
硬質粉粒体の表面粗さが粗くなると、袋体内の空気が吸引及び排出されて、硬質粉粒体が互いに接触した場合、それらの硬質粉粒体の表面粗さが密であるよりも硬質粉粒体間の摩擦が大きくなって、同硬質粉粒体が滑りにくくなる。従って、把持本体部は、物品を把持した形状を一層保持しやすくなる。
上記物品把持具において、前記発泡体はウレタンにより形成されていることが好ましい。
ウレタンの発泡体は、ポリオール及びイソシアネートといった2種類の主原料に触媒、発泡剤、整泡剤等を混合して、泡化反応及び樹脂化反応を同時に行なわせて得られる樹脂発泡体である。この場合、主原料や助剤の種類、発泡反応の種類等を適宜選択することにより、弾性を有していて軟質の発泡体を得ることが容易である。
上記物品把持具において、前記袋体は弾性材料により形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、物品把持具による物品の把持に際し、把持本体部が物品に押付けられると、弾性を有する袋体は物品の形状に沿って収縮する。そのため、袋体の物品に対する押付け面にシワが入りにくく、その押付け面において袋体が物品に隙間の少ない状態で密着する。
上記物品把持具において、前記物品は、金型で成形された樹脂成形品であり、前記把持本体部は、前記金型から前記樹脂成形品を取出す際に同樹脂成形品に押付けられて、前記袋体内の空気を吸引及び排出されるものであることが好ましい。
上記の構成によれば、金型によって成形された樹脂成形品をその金型から取出す際には、把持本体部がその樹脂成形品に押付けられる。この押付けにより、袋体が樹脂成形品の形状に沿って変形するとともに、各構造体の発泡体が弾性変形する。把持本体部は、樹脂成形品を把持した形状になる。この状態で袋体内の空気が吸引及び排出されることで、把持本体部は硬い塊となり、樹脂成形品を把持した形状を保持する。そして、把持本体部が移動させられることで、その樹脂成形品は金型から取出される。
上記樹脂成形品とは異なる形状や大きさの樹脂成形品を金型から取出す場合には、物品把持具の構成部品が交換されることなく、その物品把持具が用いられて、上記と同様の操作が行なわれる。このような操作が可能になるのは、把持本体部が樹脂成形品に押付けられたときに、把持本体部がその樹脂成形品の形状に沿って容易に変形し得るからである。従って、物品把持具は多種類の樹脂成形品が成形される射出成形装置等の樹脂成形装置において、金型から樹脂成形品を取出す取出し装置に適している。
上記物品把持具によれば、物品の種類に拘らず、その物品を適切に把持することができる。
物品把持具を樹脂成形品の取出し装置に具体化した一実施形態を示す図であり、同取出し装置によって樹脂成形品を可動型から取出す前の状態を示す概略構成図。 一実施形態の取出し装置における構造体の内部構造を模式的に示す部分拡大断面図。 図1の取出し装置の把持本体部が樹脂成形品に押付けられながら、袋体内の空気が吸引及び排出される様子を示す概略構成図。 従来の樹脂成形品の取出し装置を示す概略構成図。
以下、物品把持具を、射出成形装置の一部をなし、かつ可動型から樹脂成形品を取出す取出し装置に具体化した一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
射出成形装置は、固定型と、この固定型に接近及び離間する、図1に示す可動型11とを金型として備えている。射出成形装置では、可動型11が固定型に接近させられて型締めされることで、両者の間にキャビティが形成され、このキャビティに、加熱溶融された溶融成形材料が射出注入される。溶融成形材料が冷却及び硬化されることで、キャビティに樹脂成形品12が形成される。この樹脂成形品12は、特許請求の範囲における「物品」に該当する。本実施形態では説明の便宜上、樹脂成形品12を単純な形状、図1及び図3では上方へ突出するように湾曲した形状で例示する。
型開きにより可動型11が固定型から離間させられる際には、樹脂成形品12が可動型11に残る。本実施形態の取出し装置13は、この樹脂成形品12を可動型11から取出す際に用いられる。
取出し装置13の主要部は、把持本体部14によって構成されている。把持本体部14は、袋体15と、その袋体15内に収容された複数の構造体16とを備えている。
袋体15は、気密性を有する弾性材料、本実施形態ではゴムによって形成されている。袋体15の上端部には、空気を出し入れするための管状の口部15aが設けられている。この口部15aは、昇降機構22によって昇降される支持部材23に対し、挿通された状態で取付けられている。
図2に示すように、各構造体16は、弾性を有する発泡体17内に硬質粉粒体21を分散させることにより形成されている。発泡体17は、ウレタンにより、1辺が1cm〜5cmの略立方体状に形成されている。発泡体17は小さくなるに従い、樹脂成形品12の形状に対する追従性が良好となる。また、発泡体17の1辺が1cm以上であると、硬質粉粒体21を発泡体17内で分散させやすい。
ウレタンからなる発泡体17は、ポリオール及びイソシアネートといった2種類の主原料に触媒、発泡剤、整泡剤等を混合して、泡化反応及び樹脂化反応を同時に行なわせて得られる樹脂発泡体である。この発泡体17は、隔壁部19により仕切られた多数の気泡18(空洞)を有している。隣り合う気泡18は、その内部の空気を吸引及び排出させるうえでは隔壁部19によって完全に仕切られず、連通していることが望ましい。発泡体17は、主原料や助剤の種類、発泡反応の種類等が適宜選択されることで、弾性を有していて軟質となるように形成されている。
各硬質粉粒体21は、硬質の樹脂材料により非球状に形成されている。本実施形態では、各硬質粉粒体21は、1mm〜3mmの長さを有する円柱状(粒状)に形成されている。この樹脂製の硬質粉粒体21の表面粗さは、ガラスによって形成された硬質粉粒体の表面粗さよりも粗い。
これらの硬質粉粒体21は、ウレタンの発泡体17の形成に際し、そのウレタンの上記主原料に触媒、発泡剤、整泡剤等を混合したものに投入される。硬質粉粒体21が含有された状態で上記泡化反応及び樹脂化反応が行なわれることにより、発泡体17に硬質粉粒体21が分散された構造体16が構成されている。隣り合う硬質粉粒体21は、発泡体17の隔壁部19によって連結されている。なお、図2では、全ての硬質粉粒体21が隔壁部19によって被覆された状態で図示されているが、硬質粉粒体21の中には隔壁部19から露出しているものもある。
図1に示すように、上記支持部材23に挿通された袋体15の口部15aと、支持部材23から離れた箇所に設置された真空ポンプ24とは、可撓性を有するパイプ25によって連結されている。口部15aのパイプ25との接続部分には、気体(空気)のみを通し、それ以外のもの、例えば、液体や硬質粉粒体21等を捕集するフィルタ26が介装されている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用について説明する。
図1及び図2に示すように、把持本体部14が樹脂成形品12に押付けられる前には、真空ポンプ24の作動が停止させられ、袋体15内の空気が排出されない。袋体15内では、隣り合う構造体16間に空気が存在する。構造体16と袋体15の壁部との間にも空気が存在する。さらに、各構造体16における発泡体17内の気泡18にも空気が存在する。そのため、各構造体16は袋体15内で移動可能である。各構造体16の発泡体17は弾性変形可能である。従って、把持本体部14は、形状を容易に変え得る。
射出成形装置で成形されて可動型11に付着して残っている樹脂成形品12をその可動型11から取出す際には、図1において矢印で示すように、昇降機構22が作動されて、支持部材23が把持本体部14を伴って下降される。この下降により、図3に示すように把持本体部14が樹脂成形品12に接近させられ、その樹脂成形品12に上方から押付けられる。この押付けにより、袋体15は樹脂成形品12の形状に拘らず、その形状に沿って変形する。この際、把持本体部14は樹脂成形品12の上面12aだけでなく、側面12bにまで回り込んで変形することが、高い把持力を発揮するうえで望ましい。
ここで、袋体15は弾性材料であるゴムによって形成されていることから、上記のように樹脂成形品12に押付けられると、その樹脂成形品12の形状に沿って収縮する。袋体15の樹脂成形品12に対する押付け面にシワが入りにくく、その押付け面において袋体15が樹脂成形品12に隙間の少ない状態で密着する。
また、把持本体部14が樹脂成形品12に押付けられると、各構造体16の発泡体17が弾性変形する。樹脂成形品12に対しては、押付けられた把持本体部14により、複数の方向から同樹脂成形品12に向かう力が作用する。把持本体部14は樹脂成形品12を把持した形状になる。
このように把持本体部14が樹脂成形品12に押付けられた状態で、真空ポンプ24が作動されて、袋体15内の空気がフィルタ26及びパイプ25を介して吸引及び排出される。この際、袋体15が気密性を有しているため、内部の空気が袋体15の壁部を通じて外部に漏れ出にくいし、外部の空気が袋体15の壁部を通じて内部に流入しにくい。
また、隣り合う構造体16間の空気や、構造体16と袋体15の壁部との間の空気が排出されることで袋体15が収縮する。また、この際には、各発泡体17の気泡18の空気も排出され、気泡18間の隔壁部19が、押付けられた樹脂成形品12側へ収縮して気泡18が小さくなる。これに対し、発泡体17内に分散されている硬質粉粒体21は、硬質であるため、上記空気の排出に拘らず変形しにくい。ただし、発泡体17が収縮するため、この収縮に伴い硬質粉粒体21は、押付けられた樹脂成形品12側へ移動する。その結果、上記のように樹脂成形品12の形状に沿って変形した把持本体部14は、収縮した袋体15内で硬質粉粒体21が互いに接近し、かつ硬質粉粒体21間に発泡体17の隔壁部19が充填された状態となる。
この状態では、発泡体17が収縮して硬くなり、弾性変形しにくく、硬質粉粒体21の動きを規制する。その結果、把持本体部14は硬い塊となり、樹脂成形品12を把持した形状を保持する。このときの把持本体部14の硬度を測定したところ、アスカーC硬度で70°程度であった。
ここで、袋体15内の空気が吸引及び排出されて、硬質粉粒体21が互いに接触したときには、それらの硬質粉粒体21が非球状をなしていることから、球状をなしている場合よりも滑りにくい。
また、硬質粉粒体21として樹脂によって形成されたものが用いられていて、その表面粗さが、ガラスによって形成された硬質粉粒体よりも粗い。硬質粉粒体21の表面粗さが粗くなると、袋体15内の空気が吸引及び排出されて、硬質粉粒体21が互いに接触した場合、それらの硬質粉粒体21の表面粗さが密であるよりも硬質粉粒体21間の摩擦が大きくなって、同硬質粉粒体21が滑りにくい。
そして、昇降機構22が作動されて、図3において矢印で示すように、支持部材23が、樹脂成形品12を把持した把持本体部14を伴って上昇させられる。この上昇により、樹脂成形品12が可動型11から取出される。さらに、図示はしないが、樹脂成形品12が所定の箇所まで移動させられた後に、真空ポンプ24が停止されて空気が袋体15内に流入されると、把持本体部14の樹脂成形品12を把持する力が弱まり、把持本体部14から樹脂成形品12が放される。
なお、発泡体17を用いず、硬質粉粒体21のみを袋体15に充填する構造も考えられる。しかし、この構造では、袋体15内の空気が吸引及び排出されて硬質粉粒体21が互いに接近した後にも、その硬質粉粒体21は動き得る。把持本体部14は、本実施形態ほど硬くならず、樹脂成形品12に押付けられた形状を保持する力が弱い。そのため、樹脂成形品12を充分強い力で把持することが難しい。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)気密性を有する袋体15内に複数の構造体16を収容することにより把持本体部14を構成する。各構造体16を、弾性を有する発泡体17内に硬質粉粒体21を分散させることにより構成している(図1)。
そのため、樹脂成形品12(物品)の種類が変わって、把持対象物の形状や大きさが変わっても、部品交換をせずに、その樹脂成形品12を適切に把持することができる。本実施形態の取出し装置13(物品把持具)によって複数種類の樹脂成形品12を取出すことができる。樹脂成形品12毎に専用の取出し装置13を用意しなくてもすみ、樹脂成形品12の取出しのための設備に要する費用を削減することができる。また、取出す対象となる樹脂成形品12の種類が変わる毎に、取出し装置13を交換しなくてもすみ、その交換のための作業を削減することができる。
(2)硬質粉粒体21として、非球状(円柱状)をなすものを用いている(図1、図2)。
そのため、袋体15内の空気が吸引及び排出されて、硬質粉粒体21が互いに接触した場合に、硬質粉粒体21を滑りにくくし、把持本体部14が樹脂成形品12を把持した形状を一層良好に保持することができる。
(3)硬質粉粒体21として、樹脂によって形成されたものを用いている(図2)。
そのため、硬質粉粒体21がガラスによって形成された場合よりも硬質粉粒体21の表面粗さを粗くすることができる。袋体15内の空気が吸引及び排出されて、硬質粉粒体21が互いに接触した場合に、硬質粉粒体21を滑りにくくし、把持本体部14が樹脂成形品12を把持した形状を一層良好に保持することができる。
(4)発泡体17をウレタンによって形成している。
そのため、弾性を有していて軟質である発泡体17を容易に形成することができる。
(5)袋体15を弾性材料によって形成している(図1)。
そのため、袋体15を樹脂成形品12に押付けたときに、両者を隙間の少ない状態で密着させることができ、樹脂成形品12を良好に把持することができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
・把持本体部14は、袋体15内に複数種類の構造体16が収容されたものであってもよい。この場合の種類には、発泡体17の形状や大きさの異なるものが含まれるほか、硬質粉粒体21の形状や大きさの異なるものが含まれる。
・袋体15は空気を通さず(気密性を有し)、かつ変形し得る袋状をなすものであればよく、必ずしも弾性材料(ゴム等)によって形成されなくてもよい。ただし、袋体15が弾性の低い材料によって形成された場合には、弾性材料によって形成されたものよりも、空気が吸引及び排出されたときにシワが入るおそれがある。しかし、このシワが、樹脂成形品12との接触面とは異なる箇所に入るようにすればよい。この場合には、シワは、樹脂成形品12を把持する力に影響せず、特に問題にはならない。
・袋体15の樹脂成形品12と接触する箇所に、真空ポンプ24による空気の吸引及び排出に影響を及ぼさない程度の微少な孔があけられてもよく、このようにすると袋体15を樹脂成形品12に吸着させ、取出し装置13の把持力を増大させることが可能である。
・構造体16は、発泡体17内に、形状や大きさの異なる複数種類の硬質粉粒体21を分散させることにより形成されてもよい。
・構造体16は、発泡体17内に、粒状の硬質粉粒体21と、粉状の硬質粉粒体とを混合させた状態で分散させることにより形成されてもよい。
・発泡体17は、略立方体状とは異なる形状に形成されてもよい。
・硬質粉粒体21は、樹脂によって形成される場合、中実に形成されてもよい。また、硬質粉粒体21は、硬質の発泡体に形成されてもよい。
・硬質粉粒体21としては、樹脂からなるもののほか、ガラスによって形成されたものが用いられてもよい。
・硬質粉粒体21としては、粒状に代えて粉状に形成されたものが用いられてもよい。
・硬質粉粒体21の形状に制限は特にないが、硬質粉粒体21が互いに接触した場合に滑りにくくする観点からは、非球状であることが好ましい。非球状の例としては、上記実施形態のような円柱状が代表的であるが、立方体状やそれ以外の多角体状であってもよい。
・上記物品把持具は、樹脂成形品12の取出し装置13に限らず、物品を把持する把持具として具体化されてもよい。
11…可動型(金型)、12…樹脂成形品(物品)、13…取出し装置(物品把持具)、14…把持本体部、15…袋体、16…構造体、17…発泡体、21…硬質粉粒体。

Claims (6)

  1. 気密性を有する袋体内に複数の構造体を収容することにより構成された把持本体部を備え、
    前記把持本体部が把持の対象となる物品に押付けられた状態で、前記袋体内の空気が吸引及び排出されることにより、前記把持本体部により前記物品が把持される物品把持具であり、
    各構造体は、弾性を有する発泡体内に硬質粉粒体を分散させることにより形成されている物品把持具。
  2. 前記硬質粉粒体は非球状をなしている請求項1に記載の物品把持具。
  3. 前記硬質粉粒体は樹脂により形成されている請求項1又は2に記載の物品把持具。
  4. 前記発泡体はウレタンにより形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品把持具。
  5. 前記袋体は弾性材料により形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の物品把持具。
  6. 前記物品は、金型で成形された樹脂成形品であり、
    前記把持本体部は、前記金型から前記樹脂成形品を取出す際に同樹脂成形品に押付けられて、前記袋体内の空気を吸引及び排出されるものである請求項1〜5のいずれか1項に記載の物品把持具。
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