JP6264216B2 - 回転電機の固定子 - Google Patents

回転電機の固定子 Download PDF

Info

Publication number
JP6264216B2
JP6264216B2 JP2014148086A JP2014148086A JP6264216B2 JP 6264216 B2 JP6264216 B2 JP 6264216B2 JP 2014148086 A JP2014148086 A JP 2014148086A JP 2014148086 A JP2014148086 A JP 2014148086A JP 6264216 B2 JP6264216 B2 JP 6264216B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
stator
bus bar
windings
sectional area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014148086A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016025743A (ja
Inventor
暁斗 田村
暁斗 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014148086A priority Critical patent/JP6264216B2/ja
Priority to US14/801,957 priority patent/US9941762B2/en
Publication of JP2016025743A publication Critical patent/JP2016025743A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6264216B2 publication Critical patent/JP6264216B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Description

本発明は、車両等に搭載されて電動機や発電機として使用される回転電機の固定子に関する。
従来、車両に搭載されて使用される回転電機として、回転可能に設けられた回転子と、該回転子と径方向に対向して配置され周方向に配列された複数のスロットを有する固定子コア、及び該固定子コアのスロットに巻装された複数の相巻線よりなる固定子巻線を有する固定子と、を備えたものが一般に知られている。そして、特許文献1には、固定子コアのスロットに巻装される複数の相巻線を接続するバスバーを備えたモータ(電動機)が開示されている。
特開2013−211945号公報
ところで、上記特許文献1に開示されたバスバーは、バスバー内を流れる電流の密度の違いによって温度差が起因するストレスが発生することから、破損する恐れがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、バスバー内の電流密度の差違を抑え、温度差に起因するストレスを低減し得るようにした回転電機の固定子を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
周方向に順番に繰り返し配置されたU相スロット(UA,UB)、V相スロット(VA,VB)及びW相スロット(WA,WB)よりなる複数のスロット(31)を有する円環状の固定子コア(30)と、
前記スロットに収容されて前記固定子コアに巻装されたそれぞれ電気的位相の異なる三相(U相,V相,W相)の相巻線(41U,41V,41W)よりなる固定子巻線(40)と、
各前記相巻線と外部装置をそれぞれ電気的に接続する3個の相バスバー(61U,61V,61W)と、を備えた回転電機の固定子(20)において、
各前記相巻線は、それぞれ並列接続された複数本の並列巻線(U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4)により構成され、
前記3個の前記相バスバーは、固定部材(65)により一体化されてバスバーモジュール(60,70)とされているとともに、
各前記相バスバーはそれぞれ、該相巻線の前記並列巻線と電気的に接続される複数の枝部(63U,63V,63W,73U,73V,73W)と、前記枝部同士を電気的に接続する幹部(62U,62V,62W,72U,72V,72W)と、前記外部装置に電気的に接続される端子部(64U,64V,64W)と、からなり、
前記バスバーモジュールは、前記固定子コアに対して周方向一部に配置され、前記固定子コアのバックコアの円環形状に沿う円弧形状に形成されており、
前記3個の前記相バスバーの前記端子部は、互いに周方向に隣接して配置され、
前記幹部は、前記3個の前記相バスバーの前記幹部が前記端子部に対して周方向同じ方向にのみ延びるように配置され、前記相巻線側の端部の断面積が前記端子部側の端部の断面積よりも小さくされていることを特徴とする。
本発明によれば、各相バスバーの幹部は、各相巻線側の端部の断面積が外部装置側の端部の断面積よりも小さくされている。そのため、各相バスバーの各幹部の両端部において、各幹部内を流れる電流の密度の差が小さくなるので、温度差に起因するストレスを低減することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載された各部材や部位の後の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的な部材や部位との対応関係を示すものであり、特許請求の範囲に記載された各請求項の構成に何ら影響を及ぼすものではない。
実施形態1に係る固定子を搭載した回転電機の軸方向断面図である。 実施形態1に係る固定子の全体斜視図である。 図2のQ部の拡大図である。 実施形態1において固定子コアのスロットに導体セグメントを挿入する状態を示す説明図である。 実施形態1に係る固定子巻線の結線図である。 実施形態1に係るバスバーモジュールの斜視図である。 実施形態1に係る3本の相バスバーの斜視図である。 実施形態1に係るU相バスバーにおいて内部を流れる電流と断面積との関係を示す説明図である。 変形例1に係るU相バスバーにおいて内部を流れる電流と断面積との関係を示す説明図である。 実施形態2に係る固定子巻線の結線図である。 実施形態2に係るバスバーモジュールの斜視図である。 実施形態2に係る3本の相バスバーの斜視図である。 実施形態2に係るU相バスバーにおいて内部を流れる電流と断面積との関係を示す説明図である。 変形例2に係るU相バスバーにおいて内部を流れる電流と断面積との関係を示す説明図である。 変形例3に係るU相バスバーにおいて内部を流れる電流と断面積との関係を示す説明図である。
以下、本発明に係る回転電機の固定子の実施形態について図面を参照して具体的に説明する。
〔実施形態1〕
本実施形態に係る固定子20が搭載された回転電機1は、車両用電動機として使用されるものである。この回転電機1は、図1に示すように、有底筒状の一対のハウジング部材10a,10bが開口部同士で接合されてなるハウジング10と、ハウジング10に軸受け11,12を介して回転自在に支承される回転軸13と、回転軸13の外周に嵌合固定された回転子14と、回転子14の径方向外側に対向して配置された固定子20と、を備えている。
回転子14は、固定子20の内周側と径方向に対向する外周側に、周方向に所定距離を隔てて極性が交互に異なるように配置された複数の磁極を有する。これらの磁極は、回転子14の所定位置に埋設された複数の永久磁石により形成されている。回転子14の磁極の数は、回転電機により異なるため限定されるものではない。本実施形態では、8極(N極:4、S極:4)の回転子が用いられている。
次に、図2〜図8を参照して固定子20について説明する。固定子20は、図2及び図3に示すように、周方向に複数のスロット31を有する円環状の固定子コア30と、固定子コア30のスロット31に巻装されたそれぞれ電気的位相の異なる三相(U相、V相、W相)の相巻線41U,41V,41Wよりなる固定子巻線40と、各相巻線41U,41V,41Wと外部装置(図示せず)を電気的に接続する3個の相バスバー61U,61V,61Wを有して固定子コア30に取り付けられたバスバーモジュール60と、を備えている。
固定子コア30は、円環状の複数の電磁鋼板を固定子コア30の軸方向に積層して形成された一体型のものである。この固定子コア30は、円環状のバックコア33と、バックコア33から径方向内方へ突出し周方向に所定距離を隔てて配列された複数のティース34とからなり、隣り合うティース34の間にスロット31が形成されている(図4参照)。固定子コア30に形成されたスロット31の数は、回転子14の磁極数(8磁極)に対し、固定子巻線40の一相あたり2個の割合で形成されている。本実施形態では、8×3×2=48より、スロット数は48個とされている。即ち、48個のスロット31は、周方向に順番に繰り返し2個ずつ配置されたU相スロットUA,UB、V相スロットVA,VB及びW相スロットWA,WBよりなる(図3参照)。
固定子巻線40は、U字形状をなす複数の導体セグメント50の開放端側の端部同士を溶接で互いに接合することにより構成されている。この導体セグメント50は、矩形断面の導体と該導体の外周面を被覆する絶縁皮膜とからなる平角導線をU字形状に折り曲げて形成されている。
U字形状に形成された導体セグメント50は、図4に示すように、互いに平行な一対のストレート部51,51と、一対のストレート部51,51の一端を互いに連結するターン部52とからなる。ターン部52の中央部には、固定子コア30の端面30aに沿って延びる頭頂段部53が設けられており、頭頂段部53の両側には、固定子コア30の端面30aに対して所定の角度で傾斜した傾斜部54が設けられている。なお、符号24は、固定子コア30と固定子巻線40との間を電気絶縁するインシュレータである。
図4には、同一相の隣接する2個のスロット31A,31Bに挿入配置される2個で一組の導体セグメント50A,50Bが示されている。この場合、2個の導体セグメント50A,50Bは、それらの一対のストレート部51,51が、同一のスロット31ではなく、隣接した2個のスロット31A,31Bに別々に軸方向一端側(図4の上側)から挿入される。即ち、図4の右側にある2個の導体セグメント50A,50Bにおいて、一方の導体セグメント50Aは、一方のストレート部51が一のスロット31Aの最外層(第8層)に挿入され、他方のストレート部51が固定子コア30の反時計回り方向に1磁極ピッチ(NS磁極ピッチ)離れた他のスロット(図示せず)の第7層に挿入される。
そして、他方の導体セグメント50Bは、一方のストレート部51がスロット31Aと隣接したスロット31Bの最外層(第8層)に挿入され、他方のストレート部51が固定子コア30の反時計回り方向に1磁極ピッチ(NS磁極ピッチ)離れた他のスロット(図示せず)の第7層に挿入される。即ち、2個の導体セグメント50A,50Bは、周方向に1スロットピッチずれた状態に配置される。このようにして、全スロット31に対して偶数本の導体セグメント50のストレート部51が挿入配置される。本実施形態の場合には、各スロット31内に、合計8本のストレート部51が径方向1列に整列した状態で収容されている。
スロット31から軸方向他端側(図4の下側)へ延出した一対のストレート部51,51の開放端部は、固定子コア30の端面30aに対して所定の角度をもって斜めに斜行するように互いに周方向反対側へ捻られて、略半磁極ピッチ分の長さの斜行部55(図2参照)が形成されている。そして、固定子コア30の軸方向他端側において、導体セグメント50の所定の斜行部55の先端部同士が例えば溶接により接合されて所定のパターンで電気的に接続される。即ち、所定の導体セグメント50が直列に接続されることにより、固定子コア30のスロット31に沿って周方向に波巻きにて巻回された3本の相巻線41U,41V,41Wよりなる固定子巻線40が形成される。
なお、固定子巻線40の各相について、基本となるU字形状の導体セグメント50により、固定子コア30の周方向に8周する巻線(コイル)が形成される。しかし、固定子巻線40の各相について、出力用引き出し線及び中性点用引き出し線と接続されたセグメント、並びに1周目と2周目、・・・、7周目と8周目をそれぞれ接続するターン部を有するセグメントは、基本となる導体セグメント50とは異なる異形セグメント(図示せず)で構成される。これら異形セグメントを用いて、図5に示すように、固定子巻線40の各相巻線41U,41V,41Wの巻線端が星型結線により結線される。なお、各相巻線41U,41V,41Wは、それぞれ並列接続されたn本(本実施形態の場合、n=2で2本)の並列巻線U1,U2,V1,V2,W1,W2により構成されている。
バスバーモジュール60は、図6に示すように、3個の相バスバー61U,61V,61Wを、樹脂(固定部材)65で一体成形することにより一体化されて円弧形状に形成されたものである。このバスバーモジュール60は、固定子コア30のバックコア33の円環形状に沿う円弧形状に形成されている。このバスバーモジュール60には、図7に示すように、内周側から外周側に向かって順に互いに非接触状態で配置されたU相バスバー61U、V相バスバー61V及びW相バスバー61Wが内蔵されている。
各相バスバー61U,61V,61Wは、各相巻線41U,41V,41Wと外部装置としてのインバータ(図示せず)とをそれぞれ電気的に接続するものであって、それぞれ2個の枝部63U,63V,63Wと、2個の枝部63U,63V,63W同士を電気的に接続する1本の幹部62U,62V,62Wとを有する。
U相バスバー61Uの幹部62Uの長手方向一端部(図7の右側端部)には、インバーと接続される端子部64Uが設けられている。また、幹部62Uの長手方向他端部(図7の左側端部)及び中央部には、U相巻線41Uの2本の並列巻線U1,U2と接続される2個の第1及び第2枝部63U1,63U2が設けられている。このU相バスバー61Uの幹部62Uは、図8に示すように、第1枝部63U1側(回転電機側)の部位の断面積が、端子部64U側(インバータ側)の部位の断面積よりも小さくされている。即ち、U相バスバー61Uの幹部62Uは、インバータ側から1/n(n=2で1/2)ずつ段階的に断面積が減少するようにされている。本実施形態の場合、n=2から、U相バスバー61Uの幹部62Uは、U相巻線41U側半分の部位の断面積がインバータ側半分の部位の断面積よりも小さくされている。これにより、幹部62Uの両端部において、幹部62Uを流れる電流の密度の差が小さくなるようにされている。
また、V相バスバー61Vには、U相バスバー61Uと同様に、インバータと接続される端子部64Vと、V相巻線41Vの2本の並列巻線V1,V2と接続される2個の第1及び第2枝部63V1,63V2が設けられている。そして、このV相バスバー61Vの幹部62Vも、U相バスバー61Uの幹部62Uと同様に、第1枝部63V1側(回転電機側)の部位の断面積が、端子部64V側(インバータ側)の部位の断面積よりも小さくされている。即ち、V相バスバー61Vの幹部62Vも、インバータ側から1/n(n=2で1/2)ずつ段階的に断面積が減少するようにされている。本実施形態の場合、n=2から、V相バスバー61Vの幹部62Vは、V相巻線41V側半分の部位の断面積がインバータ側半分の部位の断面積よりも小さくされている。これにより、幹部62Vの両端部において、幹部62Vを流れる電流の密度の差が小さくなるようにされている。
また、W相バスバー61Wにも、U相バスバー61Uと同様に、インバータと接続される端子部64Wと、W相巻線41Wの2本の並列巻線W1,W2と接続される2個の第1及び第2枝部63W1,63W2が設けられている。そして、このW相バスバー61Wの幹部62Wも、U相バスバー61Uの幹部62Uと同様に、第1枝部63W1側(回転電機側)の部位の断面積が、端子部64W側(インバータ側)の部位の断面積よりも小さくされている。即ち、W相バスバー61Wの幹部62Wも、インバータ側から1/n(n=2で1/2)ずつ段階的に断面積が減少するようにされている。本実施形態の場合、n=2から、W相バスバー61Wの幹部62Wは、W相巻線41W側半分の部位の断面積がインバータ側半分の部位の断面積よりも小さくされている。これにより、幹部62Wの両端部において、幹部62Wを流れる電流の密度の差が小さくなるようにされている。
なお、バスバーモジュール60には、上記の各相バスバー61U,61V,61Wの他に、3個の出力端子66を有する中性線バスバー(図示せず)が内蔵されている。中性線バスバーの3個の出力端子66は、図6に示すように、バスバーモジュール60の所定位置に先端部が露出している。また、バスバーモジュール60の長手方向両端部には、取り付け用の2個の取付ピン67が設けられている。このバスバーモジュール60は、固定子コア30の軸方向一端面(図2の上方側端面)に周方向に離間して設けられた2個の取付穴(図示せず)に2個の取付ピン67がそれぞれ圧入されることにより固定子コア30に取り付けられている。
以上のように構成された本実施形態の固定子20によれば、各相バスバー61U,61V,61Wの幹部62U,62V,62Wは、各相巻線41U,41V,41W側の端部の断面積がインバータ側の端部の断面積よりも小さくされている。これにより、各幹部62U,62V,62Wの両端部において、各幹部62U,62V,62W内を流れる電流の密度の差が小さくなるので、温度差に起因するストレスを低減することができる。
特に、本実施形態では、各相バスバー61U,61V,61Wの幹部62U,62V,62Wは、インバータ側から1/nずつ段階的に断面積が減少するようにされている。そのため、各幹部62U,62V,62Wの相巻線41U,41V,41W側とインバータ側の電流密度を完全に同じにすることができるため、温度差に起因するストレスをより確実に低減することができる。
〔変形例1〕
上記の実施形態1では、各相バスバー61U,61V,61Wの幹部62U,62V,62Wの断面積が、インバータ側から1/nずつ段階的に断面積が減少するようにされていたが、例えば図9に示すU相バスバー61Uの幹部62Uのように、インバータ側の端部から回転電機側の端部に向かって断面積が滑らかに減少するようにしてもよい。なお、図示はされていないが、V相バスバー61V及びW相バスバー61Wについても同様である。
〔実施形態2〕
実施形態2に係る回転電機の固定子(図示せず)は、基本的構成が実施形態1のものと同じであるが、固定子巻線40の各相巻線41U,41V,41Wを構成する並列巻線の本数が4本(n=4で4本)である点と、バスバーモジュール70の構造が実施形態1のものと異なる。よって、実施形態1と共通する部材や構成については、同じ符号を付して詳しい説明は省略し、以下、異なる点及び重要な点について説明する。
実施形態2の固定子巻線40は、図10に示すように、それぞれ並列接続された4本の並列巻線U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4によりなる各相巻線41U,41V,41Wの巻線端が星型結線で結線されている。この固定子巻線40は、実施形態1と同様に、U字形状をなす複数の導体セグメントを所定のパターンで電気的に接続して形成されている。
実施形態2のバスバーモジュール70は、図11に示すように、3個の相バスバー71U,71V,71Wを、樹脂(固定部材)75で一体成形することにより円弧形状に形成されたものである。このバスバーモジュール70は、固定子コア30のバックコア33の円環形状に沿う円弧形状に形成されている。このバスバーモジュール70には、図12に示すように、内周側から外周側に向かって順に互いに非接触状態で配置されたU相バスバー71U、V相バスバー71V及びW相バスバー71Wが内蔵されている。
各相バスバー71U,71V,71Wは、各相巻線41U,41V,41Wと外部装置としてのインバータ(図示せず)とをそれぞれ電気的に接続するものであって、それぞれ4個の枝部73U,73V,73Wと、4個の枝部73U,73V,73Wを電気的に接続する1本の幹部72U,72V,72Wとを有する。
U相バスバー71Uの幹部72Uの長手方向一端部(図12の右側端部)には、インバータと接続される端子部74Uが設けられている。また、幹部72Uの長手方向の4箇所には、U相巻線41Uの4本の並列巻線U1〜U4と接続される4個の第1〜第4枝部73U1〜73U4が設けられている。このU相バスバー71Uの幹部72Uは、図13に示すように、第1枝部73U1側(回転電機側)概ね半分の部位の断面積が、端子部74U側(インバータ側)概ね半分の部位の断面積よりも小さくされている。これにより、幹部72Uの両端部において、幹部72Uを流れる電流の密度の差が小さくなるようにされている。
また、V相バスバー71Vには、U相バスバー71Uと同様に、インバータと接続される端子部74Vと、V相巻線41Vの4本の並列巻線V1〜V4と接続される4個の第1〜第4枝部73V1〜73V4が設けられている。そして、このV相バスバー71Vの幹部72Vも、U相バスバー71Uの幹部72Uと同様に、第1枝部73V1側(回転電機側)概ね半分の部位の断面積が、端子部74V側(インバータ側)概ね半分の部位の断面積よりも小さくされている。これにより、幹部72Vの両端部において、幹部72Vを流れる電流の密度の差が小さくなるようにされている。
また、W相バスバー71Wにも、U相バスバー71Uと同様に、インバータと接続される端子部74Wと、W相巻線41Wの4本の並列巻線W1〜W4と接続される4個の第1〜第4枝部73W1〜73W4が設けられている。そして、このW相バスバー71Wの幹部72Wも、U相バスバー71Uの幹部72Uと同様に、第1枝部73W1側(回転電機側)概ね半分の部位の断面積が、端子部74W側(インバータ側)概ね半分の部位の断面積よりも小さくされている。これにより、幹部72Wの両端部において、幹部72Wを流れる電流の密度の差が小さくなるようにされている。
なお、バスバーモジュール70には、上記の各相バスバー71U,71V,71Wの他に、6個の出力端子76を有する中性線バスバー(図示せず)が内蔵されている。中性線バスバーの6個の出力端子76は、図11に示すように、バスバーモジュール70の所定位置に先端部が露出している。また、バスバーモジュール70の長手方向両端部には、取り付け用の2個の取付ピン77が設けられている。このバスバーモジュール70は、固定子コア30の軸方向一端面(図2の上方側端面)に周方向に離間して設けられた2個の取付穴(図示せず)に2個の取付ピン77がそれぞれ圧入されることにより固定子コア30に取り付けられている。
以上のように構成された実施形態2の固定子20によれば、各相バスバー71U,71V,71Wの幹部72U,72V,72Wは、各相巻線41U,41V,41W側の端部の断面積がインバータ側の端部の断面積よりも小さくされている。これにより、実施形態1と同様に、各幹部72U,72V,72Wの両端部において、各幹部72U,72V,72W内を流れる電流の密度の差が小さくなるので、温度差に起因するストレスを低減することができる。
〔変形例2〕
上記の実施形態2では、各相バスバー71U,71V,71Wの幹部72U,72V,72Wは、回転電機側の端部の断面積がインバータ側の端部の断面積よりも小さくされていたが、例えば図14に示すU相バスバー71Uの幹部72Uのように、インバータ側の端部から回転電機側の端部に向かって断面積が滑らかに減少するようにしてもよい。なお、図示はされていないが、V相バスバー71V及びW相バスバー71Wについても同様である。
〔変形例3〕
上記の実施形態2では、各相バスバー71U,71V,71Wの幹部72U,72V,72Wの断面積が、インバータ側から回転電機側に向かって1/2ずつ段階的に減少するようにされていた。これに代えて、例えば図15に示すU相バスバー71Uの幹部72Uのように、U相巻線41Uを構成する並列巻線U1〜U4の本数(n)に合わせて、インバータ側から1/nずつ段階的に断面積が減少するようにしてもよい。変形例3の場合には、U相巻線41Uを構成する並列巻線U1〜U4が、4本(n=4から4本)であるので、U相バスバー71Uの幹部72Uは、インバータ側から1/n(n=4から1/4)ずつ段階的に断面積が減少するようにされている。なお、図示はされていないが、V相バスバー71V及びW相バスバー71Wについても同様である。
変形例3によれば、各幹部72U,72V,72Wのインバータ側から回転電機側までの全範囲において、各幹部72U,72V,72Wを流れる電流の密度が完全に同じにすることができるため、温度差に起因するストレスをより確実に低減することができる。
〔他の実施形態〕
本発明は、上記の実施形態1,2に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば、上記の実施形態1,2では、本発明に係る回転電機の固定子を車両用電動機に適用した例を説明したが、本発明は、車両に搭載される回転電機としての発電機あるいは電動機、さらには両者を選択的に使用し得る回転電機にも適用することができる。
1…車両用電動機(回転電機)、 20…固定子、 30…固定子コア、 31…スロット、 UA,UB…U相スロット、 VA,VB…V相スロット、 WA,WB…W相スロット、 40…固定子巻線、 41U…U相巻線、 41V…V相巻線、 41W…W相巻線、 U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4…並列巻線、 60,70…バスバーモジュール、 61U,71U…U相バスバー、 61V,71V…V相バスバー、 61W,71W…W相バスバー、 62U,62V,62W,72U,72V,72W…幹部、 63U,63V,63W,73U,73V,73W…枝部、 65…樹脂(固定部材)。

Claims (3)

  1. 周方向に順番に繰り返し配置されたU相スロット(UA,UB)、V相スロット(VA,VB)及びW相スロット(WA,WB)よりなる複数のスロット(31)を有する円環状の固定子コア(30)と、
    前記スロットに収容されて前記固定子コアに巻装されたそれぞれ電気的位相の異なる三相(U相,V相,W相)の相巻線(41U,41V,41W)よりなる固定子巻線(40)と、
    各前記相巻線と外部装置をそれぞれ電気的に接続する3個の相バスバー(61U,61V,61W)と、を備えた回転電機の固定子(20)において、
    各前記相巻線は、それぞれ並列接続された複数本の並列巻線(U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4)により構成され、
    前記3個の前記相バスバーは、固定部材(65)により一体化されてバスバーモジュール(60,70)とされているとともに、
    各前記相バスバーはそれぞれ、該相巻線の前記並列巻線と電気的に接続される複数の枝部(63U,63V,63W,73U,73V,73W)と、前記枝部同士を電気的に接続する幹部(62U,62V,62W,72U,72V,72W)と、前記外部装置に電気的に接続される端子部(64U,64V,64W)と、からなり、
    前記バスバーモジュールは、前記固定子コアに対して周方向一部に配置され、前記固定子コアのバックコアの円環形状に沿う円弧形状に形成されており、
    前記3個の前記相バスバーの前記端子部は、互いに周方向に隣接して配置され、
    前記幹部は、前記3個の前記相バスバーの前記幹部が前記端子部に対して周方向同じ方向にのみ延びるように配置され、前記相巻線側の端部の断面積が前記端子部側の端部の断面積よりも小さくされていることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 各前記相巻線は、n本(nは2以上の自然数)の前記並列巻線からなり、
    各前記相バスバーの前記幹部は、前記端子部側から1/nずつ段階的に断面積が減少していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 前記バスバーモジュールは、前記相巻線側の端部及び端子部側の端部それぞれに設けられた取付ピンを有し、前記取付ピンが前記固定子コアの軸方向端面の取付穴に圧入されることにより前記固定子コアに取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機の固定子。
JP2014148086A 2014-07-18 2014-07-18 回転電機の固定子 Active JP6264216B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014148086A JP6264216B2 (ja) 2014-07-18 2014-07-18 回転電機の固定子
US14/801,957 US9941762B2 (en) 2014-07-18 2015-07-17 Stator of rotating electric machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014148086A JP6264216B2 (ja) 2014-07-18 2014-07-18 回転電機の固定子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016025743A JP2016025743A (ja) 2016-02-08
JP6264216B2 true JP6264216B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=55272087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014148086A Active JP6264216B2 (ja) 2014-07-18 2014-07-18 回転電機の固定子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6264216B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018062006A1 (ja) * 2016-09-30 2019-07-11 日本電産株式会社 モータ、および電動パワーステアリング装置
DE102018118280A1 (de) * 2018-07-27 2020-01-30 Valeo Siemens Eautomotive Germany Gmbh Kontaktschnittstelle für einen Stator eines Elektromotors
JP7024747B2 (ja) 2019-02-26 2022-02-24 株式会社デンソー 回転電機、その固定子、および回転電機の製造方法
CN113472115A (zh) * 2021-08-16 2021-10-01 蔚然(南京)动力科技有限公司 一种并联支路数可变的扁线波绕组
CN117394567A (zh) * 2023-12-11 2024-01-12 豪森润博智能装备常州有限公司 一种电机定子绕组结构

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4654103B2 (ja) * 2005-10-05 2011-03-16 矢崎総業株式会社 配電部材
JP2007202263A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Hitachi Ltd 電動パワーステアリング用モータ
JP2009124926A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Asmo Co Ltd バスバー装置及びブラシレスモータ
JP5365862B2 (ja) * 2009-08-19 2013-12-11 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機用電機子
JP2012044854A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Hyundai Motor Co Ltd モータユニット、およびこれを備えた車両
JP5930801B2 (ja) * 2012-03-30 2016-06-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載用モータ、及びそれを用いた電動パワーステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016025743A (ja) 2016-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9608493B2 (en) Rotary electric machine and method of manufacturing the same
JP5918353B2 (ja) 回転電機のステータ構造
US9847686B2 (en) Stator for rotating electric machine
JP5070248B2 (ja) 回転電機とその製造方法
JP6394972B2 (ja) 回転電機の固定子
JP6264216B2 (ja) 回転電機の固定子
JP6068953B2 (ja) 電動モータ
JP4331231B2 (ja) ステータおよび回転電機
JP2017034847A (ja) 回転電機の固定子
JP5743162B2 (ja) 固定子および回転電機
KR20120093251A (ko) 브러시없는 동기식 모터
JP6237518B2 (ja) 回転電機の固定子
JP2012222874A (ja) 回転電機の固定子
JP6143109B2 (ja) 回転電機の固定子
JP6851920B2 (ja) ブラシレスモータ及び電動パワーステアリング装置
JP6394971B2 (ja) 回転電機の固定子
JP5363762B2 (ja) 電動工具
CN108370184B (zh) 旋转电机
WO2020246406A1 (ja) ステータ、モータ及びステータの製造方法
CN114430209A (zh) 旋转电机及其制造方法和电枢
JP2014023239A (ja) 回転電機の固定子
WO2006022440A1 (en) Stator for electric rotary machine
JP2014192997A (ja) 電動モータ
JP5583192B2 (ja) 回転電機の固定子
WO2020246408A1 (ja) バスバーユニット、ステータ及びバスバーユニットの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171204

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6264216

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250