JP6264180B2 - センサー基材の組み合わせ選定システム、タッチパネルセンサーの製造装置及び検査装置 - Google Patents

センサー基材の組み合わせ選定システム、タッチパネルセンサーの製造装置及び検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6264180B2
JP6264180B2 JP2014093483A JP2014093483A JP6264180B2 JP 6264180 B2 JP6264180 B2 JP 6264180B2 JP 2014093483 A JP2014093483 A JP 2014093483A JP 2014093483 A JP2014093483 A JP 2014093483A JP 6264180 B2 JP6264180 B2 JP 6264180B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
wiring
touch panel
map data
selection system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014093483A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015210758A (ja
Inventor
忍 角
忍 角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2014093483A priority Critical patent/JP6264180B2/ja
Publication of JP2015210758A publication Critical patent/JP2015210758A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6264180B2 publication Critical patent/JP6264180B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Description

本発明は、コンピュータの位置入力装置に関し、表示画面に重ねて用いられるセンサー基材の選定システム、タッイパネルセンサーの製造方法及び検査装置に関する。
近年、入力手段としてタッチパネルが広く用いられている。一般にタッチパネルは、入出力する情報を処理する情報処理部並びに情報入力に対するタッチパネルセンサー、タッチパネルセンサー上への接触位置を検出する制御回路およびタッチパネルセンサーと当該情報処理部とを接続する配線を有する基板等を含む。タッチパネルは多くの場合、液晶ディスプレイ(LCD)もしくは、有機ELディスプレイ等の表示装置が組み込まれた種々の機器等(例えば、パーソナルコンピュータのディスプレイ、券売機等の販売機、ATM(現金自動預け払い機)、携帯電話、携帯情報端末、電子書籍端末、コピー機、デジタルオーディオプレーヤ、ゲーム機およびカーナビゲーション)に対する入力手段として表示装置とともに用いられている。このとき、タッチパネルは表示装置の組み込まれた機器の表示面上に配置され、その機器に対する直接的な入力を可能にする。
タッチパネルには、抵抗膜方式、静電容量方式、超音波方式、光学方式、電磁誘導方式などがあり、これまでは価格の面から抵抗膜方式が主流であった。しかしながら抵抗膜方式には、誤作動が多い等の欠点があり、静電容量方式を採用するメーカーが増えてきている。
一般にタッチパネルセンサーは、透明導電材料で形成された複数のX軸方向のセンサー配線とY軸方向のセンサー配線とが交差した構造からなる。例えば、携帯電話、携帯情報端末などの小型機器では、透明導電材料として酸化インンジウム・スズ(ITO)や酸化スズなどの金属酸化物が、その透明性に優れていることから用いられている。しかしながら、最近では券売機等の販売機、ATMなどの大型機器でのタッチパネルの需要が増し、前記ITOなどの金属酸化物では抵抗が大きく、様々な問題が生じている。
そこで大型機器への対応として、低抵抗材料として優れている銅、銀、金などの金属材料が検討されており、特にコストや加工性に優れる銅材が主流となっている。しかしながら、このような金属材料は遮光性(隠蔽性)が強いため、形成した配線パターンの線幅によっては容易に視認できると言う問題がある。そこで、複数のX軸方向のセンサー配線やY軸方向のセンサー配線を形成するにあたっては、容易に視認できない程度に線幅をより細くする必要がある。具体的には、たとえば線幅10μm以下、ピッチ0.5〜2mmの間隔で形成する必要がある。
上記のような緻密なセンサー配線パターンを微細に形成する方法としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムと銅箔との積層体を用いて、X軸方向またはY軸方向のセンサー配線をフォトリソ法およびエッチング法により形成する方法が知られている。
しかしながら、市場の要求であるセンサー配線の益々の微細化により、配線幅のバラツキや断線などによる欠陥が、タッチパネルセンサーの品質および生産性の低下に大きく影響し問題となっている。
上記のような配線欠陥を検査する方法として、例えばプリント基板の配線検査に用いら
れている自動光学検査(AOI:Autmatic Optical Inspection)による外観検査が開示されている(特許文献1)。しかしながら、この検査方法はプリント基板用であり、前記センサー配線のような配線の組合せを調べるものではなく、本発明に係るタッチパネルセンサー用途に適用することは困難である。
特開2010−129696号公報
本発明は、平坦な透明絶縁基材の一方の面に、導電性材料からなる線状で等間隔に形成された複数の微細なセンサーラインの集合体で、その両端部がショートバーにより結線されたセンサー配線の複数が、それぞれの前記センサー配線の両端部で引き出し配線と結線した構成からなるセンサー基材を用いて、一対の前記センサー配線が互いに直交するように重ねてなるタッチパネルセンサーにおいて、一対の最良のセンサー基材の組み合わせができる選定システム、タッチパネルセンサーの製造装置及び検査装置の提供を目的とする。
本発明に係る請求項1の発明は、平坦な透明絶縁基材の一方の面に、導電性材料からなる線状で等間隔に形成された複数の微細なセンサーラインの集合体で、その両端部がショートバーにより結線されたセンサー配線の複数が、それぞれの前記センサー配線の両端部で引き出し配線と結線された構成からなるセンサー基材を用いて、前記センサー配線が互いに直交するように一対の前記センサー基材を重ねてなるタッチパネルセンサーに用いられる、前記一対のセンサー基材の組み合わせ選定システムであって、
前記センサー基材のセンサー配線の画像データを取得する手段と、
画像データから、XY座標上にセンサー配線の配線部有無の情報変換し、センサーラインとショートバーの結線形状を符号化してマップデータに変換し、保存するマップ処理手段と、
前記マップデータの一つであるマップデータAを選択して、その座標系を90°回転させて回転補正し、前記マップデータの他の一つであるマップデータBを選択して、
タッチパネルを組み立てたときと同じ位置関係になるように、位置関係を補正した上でマップデータAとBのセンサーラインがXY座標上で直交しているグリッドエリアを設定し、前記グリッドエリア毎にマップデータAとBの重なり程度を数値化してスコアとし、前記スコアをセンサー基材単位に集計して、マップデータAとBに対応するセンサー基材AとBとの一対の組み合わせの良否を判定する良否判定処理手段とを備えることを特徴とするセンサー基材の組み合わせ選定システムである。
また、請求項2の発明は、前記センサー基材Bとして、異なるn枚のセンサー基材Bを用いて良否判定処理を行い、前記センサー基材Aに対して最良のスコアを有するセンサー基材Bとの一対の組み合わせを決定する処理手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のセンサー基材の組み合わせ選定システムである。
また、請求項3の発明は、前記良否判定処理手段が、前記座標系を90°回転させて回転補正した後、予め設定したXY座標方向にシフトする量を変えてグリッドエリアのスコアを算出することを特徴とする請求項1または2に記載のセンサー基材の組み合わせ選定システムである。
また、請求項4の発明は、複数の異なるシフトする量を用いて、それぞれのシフト量に
対してセンサー基材AとBの組み合わせの良否を判定し、その判定結果の中から最良の前記組み合わせを選ぶ処理手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のセンサー基材の組み合わせ選定システムである。
また、請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載のセンサー基材の組み合わせ選定システムを具備したことを特徴とするタッチパネルセンサーの製造装置である。
また、請求項6の発明は、請求項1から4のいずれかに記載のセンサー基材の組み合わせ選定システムで得られたスコアが基準値以下のタッチパネルセンサーについて、各グリッド部について、静電容量値を測定することを特徴とするタッチパネルセンサーの検査装置である。
本発明に係る請求項1によれば、前記センサー基材のセンサー配線の画像データを取得する手段と、画像データから、XY座標上にセンサー配線の配線部有無の情報変換し、センサーラインとショートバーの結線形状を符号化してマップデータに変換し、保存するマップ処理手段と、前記マップデータの一つであるマップデータAを選択して、その座標系を90°回転させて回転補正し、前記マップデータの他の一つであるマップデータBを選択して、マップデータAとBのセンサーラインがXY座標上で直交しているグリッドエリアを設定し、前記グリッドエリア毎にマップデータAとBの重なり程度を数値化してスコアとし、前記スコアをセンサー基材単位に集計して、マップデータAとBに対応するセンサー基材AとBとの一対の組み合わせの良否を判定する良否判定処理手段とを備えることにより、従来のセンサー基材では、一本のセンサーラインの欠陥、例えば断線や位置精度の不良があるだけで不良品として扱われていたセンサー基材が、良品として扱える可能性がある。
具体的には、本発明のセンサー基材は、1本のセンサーラインとして10μm以下の細線を0.5〜2.0mmピッチで複数本まとめて、その両端部をショットバーで結線することで一本のセンサー配線とし、さらにこのセンサー配線を略等間隔に複数形成して、その両端部を引き出し線で外部電極に接続する構造であるために、前記センサーラインの一部が断線しても、センサー配線としては両端が繋がっているため、損傷の程度により十分良品として扱うことができる可能性がある。
また、請求項2によれば、任意に選択したセンサー基材Aを固定し、前記センサー基材Bとして、異なるn枚のセンサー基材Bを用いて良否判定処理を行うことで、前記センサー基材Aに対して最良のスコアを有するセンサー基材Bとの一対の組み合わせを選定することができる。
また、請求項3によれば、前記良否判定処理手段が、前記座標系を90°回転させて回転補正した後、予め設定したXY座標方向にシフトする量を変えてグリッドエリアのスコアを算出することにより、センサー基材の全面領域に対して詳細な良否判定データを得ることができる。
また、請求項4によれば、複数の異なるシフトする量を用いて、それぞれのシフト量に対してセンサー基材AとBの組み合わせの良否を判定し、その判定結果の中から最良の前記組み合わせを選ぶことができる。
また、請求項5によれば、本発明の前記センサー基材の組み合わせ選定システムを具備することで、品質と生産性に優れたタッチパネルセンサーの製造装置を提供することがきる。
また、請求項6によれば、本発明の前記センサー基材の組み合わせ選定システムで得られたスコアが、基準値以下であるグリッド部について、静電容量値を測定することにより、タッチパネルセンサーのセンシング感度を実際に確認することで、さらに良品への見直しが可能となる。
上記で説明したように、本発明によれば、一対のセンサー基材で構成されるタッチパネルセンサーの組み立てにおいて、前記センサー配線の断線、位置やサイズの不良による歩留まりの低下を防ぐことができ、優れた生産性を有する前記センサー基板の選定システム及び製造装置を提供することができる。
本発明に係るタッチパネルセンサー配線の一実施形態を示す模式図である。 (a)センサー基材の一実施形態を示す模式図。 (b)直交する一対のセンサー基材のグリッドエリアを示す模式図。 本発明に係るタッチパネルセンサーの選定システムを具備した検査装置の一実施形態を示す模式図である。 本発明に係るタッチパネルセンサーの選定システムの処理フローを示す。 図3の処理フローに於ける各段階のセンサー配線パターンの模式図である。 (a)図2のカメラによる画像取り込みの模式図を示す。 (b)図2の画像処理及びデータ処理装置による(a)の二値化の模式図。 (c)前記画像処理及びデータ処理装置による(b)の細線化の模式図。 (d)前記画像処理及びデータ処理装置による(c)のラベリングの模式図。 (e)前記画像処理及びデータ処理装置による(d)の端点座標抽出の模式図。 本発明に係るセンサー基材の選定フローを示す。 (a)センサー基材(A,B)に対する評価フロー。 (b)センサー基材Aとセンサー基材B1〜Bnのn個に対に対する評価フロー (c)判定結果が基準値以上の組み合わせを抽出するフロー 本発明に係るタッチパネルセンサーの組立てフローを示す。
以下、図に基づいて本発明を具体的に説明する。
本発明は、図1(a)に示すように、平坦な透明絶縁基材の一方の面に、複数の線状のセンサーライン2を一つの集合単位(センサー配線A)とし、複数の前記センサー配線Aが等間隔に形成されたセンサー基材10の合否判定に係る検査及び選定システムである。前記センサー配線Aは、導電性材料からなる線状で等間隔に形成された複数の微細なセンサーライン2の集合体で、その両端部がショートバー3により結線されている。
また、本発明に係るタッチパネルセンサーは、図1(b)に示すように、前記センサー基材10を2枚用いて、センサー配線Aが互いに直交する位置に重ね合わせることで作製される。本発明は前記センサー基材10を形成するセンサーライン2及びその集合体であるセンサー配線Aの欠陥の大きさや位置を、画像データに基づいてマップ化し、合否判定をする選定システムである。
前記センサー配線Aは、複数の微細なセンサーライン2を両端に設けたショートバー3に接続している。本発明に係るセンサー基材10は、このような構造からなる前記センサー配線Aを等間隔にて複数形成することで得られる。具体的には、1番目のセンサー配線A1、2番目のセンサー配線A2、3番目のセンサー配線A3と、n番目のセンサー配線Anまで形成し、さらに各センサー配線はそれぞれ信号入出力配線5(引き出し配線)により信号入出力パッド4に接続される。
一般的にタッチパネルの表面は、各センサー配線Aが形成された領域はタッチパネルのセンサー配線領域1として透過性が要求される。また、前記引き出し配線5を含めた領域は、通常、加飾した層の下に配置して隠蔽することが要求される。
前記センサーライン2は、例えば、平坦な透明絶縁基材の一方の面に金属箔を積層した基材を用いて、フォトリソ及びエッチング法により金属の微細な配線パターンを形成して得られる。しかしながら前記センサーライン2はより高い透過性が要求されるため、益々微細化する必要がある。
上記の要求に対して、本発明に係るセンサーライン2は、従来の微細なセンサーライン2がそれぞれ単独で前記引き出し配線5と接続するのではなく、前記微細なセンサーライン2を複数束ねて一つのショートバー3に接続することで、一つのセンサー配線Aを形成することを特徴としている。その結果、例えばセンサー配線A中の一本のセンサーライン2に断線箇所があったとしても、その他複数のセンサーライン2のうち、最低1本がセンサー配線Aの両端にあるショートバー3と導通していれば、断線している部分もセンサーとして使える場合があるので、従来に比べて、センサー配線Aの良品率が向上するので、センサー基材10の良品率も向上する。
前記導電性材料としては、低抵抗及び長期信頼性から、例えば、銅、銀、金、及びこれらの合金の金属箔を用いることが好ましい。コスト面で銅がより好ましい。また、透明絶縁基材としてはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミドなどのフィルムまたはシートを用いることができる。中でも透明性、熱安定性、コスト面などの面でPETフィルムが好ましい。
例えば、金属箔として銅を用い、透明絶縁基材としてポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムまたはシートを用いて、例えばウレタン系の二液硬化型の接着剤を介して、ドライラミネート法で積層することで、金属積層体を得ることができる。
この金属積層体を用いて、フォトリソ法及びエッチング法によりセンサー配線を形成することができる。
より具体的には、一つのセンサー配線Aとして、一本のセンサーライン2の線幅を10μm以下とし、隣接するセンサーライン2との間隔を0.5〜2.0mmピッチで複数形成(図1では5本)して、その両端をショートバー3に接続して得られる。なお、銅箔の厚みは、抵抗値と透過性を考慮して、3〜7μmが好ましい。
図1の3番目のセンサー配線A3を構成する5本のセンサーライン2は、上から3本目と5本目とにそれぞれ一箇所の断線箇所6がある。この場合、その間の4本目のセンサーライン2には断線箇所6がないので、センサーライン2上のいずれの場所で導通がとれるため、前記3番目のセンサー配線A3は実用上問題がないセンサー感度を示すことが可能である。
また、例えば、図1の4番目のセンサー配線A4を構成する5本のセンサーライン2は、上から隣接する2本目と3本目に、それぞれ二箇所の断線箇所6があるフローティング配線領域7(センサー配線の両端部が断線している領域)が存在する。この場合、前記センサー配線A3に比べて、一本のセンサーラインの中に二箇所の断線箇所6があるため、この部分はセンサーとして無効となる。しかしながら、隣接する2本目と3本目のセンサーライン2にあるフローティング配線領域7が、あっても残りのセンサー配線が有効であるため、この状態でも実用上問題のないレベルのセンサー感度を示すことが可能である。
一方、例えば、図1のn番目のセンサー配線Anを構成する5本のセンサーライン2は、上記4番目のセンサー配線A4と同様に、上から隣接する2本目と3本目のセンサーライン2に、それぞれ二箇所の断線箇所6があるフローティング配線領域7(センサーライン2の両端部が断線している領域)が存在する。すなわちこの場合は、隣接する2本目と3本目のセンサーライン2にあるフローティング配線領域7が、互いに重なる領域8があるため、前記センサー配線A4に比べてより有効な配線が少ないので、実用上のセンサー感度が得られず、不良となる。なお、上記の実用レベルのセンサー感度は発明者らの静電容量の測定結果に基づく判断によるものである。
上記で説明したように、図1に示すセンサー配線A1、A2、A3、A4、Anの配線密度によるセンサー感度は、センサー配線A1、A2>センサー配線A3>センサー配線A4>センサー配線Anの順となる。ここで上記データに基づき、例えば、センサー配線A1、A2、A3、A4は良品、センサー配線Anはセンサー感度不適により不良品扱いと規定することができる。
より具体的には、図1(b)に示すように、前記良品扱いのセンサー配線Aからなるセンサー基材10を用いて、任意にその一対のセンサー基材10を選定し、センサー配線Aが互いに直交するように重ね合わせ、センサー配線A同士で構成されるグリッドエリア18毎に、さらにセンサー配線の重なり程度を数値化して、スコアとする処理により組み合わせの最適化を図ることができる。
<実施例1>
以下、本発明に係る一対の前記センサー基材10の組み合わせを選び出すタッチパネルセンサーの選定システムを具備した検査装置(図2参照)を用いて、図3に示す処理フローに従ってより具体的に説明する。
図2は本発明に係る検査装置の模式図を示しており、複数の前記センサー配線Aからなるセンサー基材10を走行させる機構と、センサー配線Aを撮像するラインセンサーカメラ12と、撮像情報を必要なデータに変換する画像処理及びデータ処理装置13で構成される。
図3は本発明に係るタッチパネルセンサーの選定システムの処理フローを示している。その具体的なフローを図5に示す。すなわち、図3は一つのセンサー基材に対するマップデータの取得フロー、図5(a)は一対のセンサー基材A及びセンサー基材Bに対する評価フロー、図5(b)はセンサー基材Aとセンサー基材B1〜Bnのn個に対に対する評価フロー、図5(c)は判定結果が基準値以上の組み合わせを抽出するフローを示している。以下、この処理フローについて、図4に基づき具体的に説明する。
先ず、図2に示すタッチパネル領域11内のセンサーライン2を、ラインサンサーカメラ12で撮像して、画像処理及びデータ処理装置13に画像を取り込む。このときの画像は、例えば、図4(a)に示すように、センサーライン2は多値階調の画像として取り込まれる。これにより、断線箇所6や、両端に断線箇所6を有するフローティング配線領域7の位置は確認できるが判断処理するには情報量が多すぎる。
そこで、以下の手順で、処理を行った。
図4(b)は、図4(a)の画像を二値化処理した状態を示したものである。この二値化処理とは、配線部の階調値を255に、非配線部の階調値を0を割り当てたものである。この階調値には配線部と非配線部で異なっていれば、割り当てる数値は、適宜選択することができる。
次に、図4(c)は、図4(b)の画像を細線化処理したものである。この細線化処理とは、具体的には図4(b)の画像を構成する画素の1つずつを処理対象画素として、以下の様な操作を行った。先ず処理対象画素の階調値が画素部の階調値と同じである場合、隣接する複数の画素(階調値)の中に、非画素部の階調値のものがあったときのみ、処理対象画素を非画素部の階調値に変更するという操作を繰り返し、新たな画像データとしたものである。この細線化処理により、撮像されたセンサーライン2のパターンの位置や前記断線箇所6や両端に断線箇所6を有する前記フローティング配線領域7の位置を保持したまま、この後処理する画像データの情報量を減らすことができる。
次に、図4(d)は、図4(c)の細線化処理した画像データに対してラベリング処理(ラベル付け)を行ったものである。具体的にはショートバー3に相当する画素部の階調値を全て100に変更し、次に隣接する複数の画像情報の階調情報が、画素の情報と同じ255の場合は、その階調値を100とする処理である。これを画像データ全体の画素に対して行った。こうすることで、ショートバー3と導通している配線部の階調値は100に、ショートバー3と導通していない配線部の階調値255となった。そして、図4(d)は、この処理結果を示したもので、図4(c)の画像情報上に、階調値100の画素を「a」、階調値255の画素を「b」または「c」で示したものである。(階調値0の非配線部の表示は省略した。)このラベリング処理したデータがマップデータである。こうすることで、断線のないセンサーライン14と断線のあるセンサーライン、すなわちフローティング配線領域のあるセンサーライン15との区別をすることができる。
また、図4(e)は、図4(d)のマップデータについて、1つのセンサー配線の両端にある2つのショートバー3の間で断線した箇所および、2つのショートバー3のいずれとも導通のない配線部の端点を検出して、その座標情報を検出した結果を示した概念図である。
上記したセンサー基材10のすべてのセンサー配線Aに関するマップデータをデータ処理装置13に接続した図示しない記憶装置に保存した。
また、任意に選択した別の1枚のセンサー配線10についても、上記した手順で撮像を行い、画像データからマップデータを作成して、そのマップデータを前記した図示しない記憶装置に保存した。
こうして図示しない記憶装置に保存されているマップデータの一つをマップデータAとして選択し、画素データの座標系90°回転させる回転補正を行った。これに続いて前記記憶装置に記憶されている、もう一つマップデータをマップデータBとして選択し、先に回転補正したマップデータAと組み合わせて、タッチパネルとして組み立てたときと同じ位置関係になるように、座標情報を補正した。
次に、予め前記記憶装置に保存しておいたグリッドエリアの座標情報を読み出した。このグリッドエリアの座標情報は、先にマップデータAを回転補正しているので、こちらも回転補正したマップデータAに対応するように変換済みである。先に読み出したグリッドエリアとは、センサー基材Aのセンサー配線上でセンサー配線Bのセンサー配線の交差する部分のことである。そのグリッドエリアの座標情報とは、センサー基材Bのセンサー配線の交差する部分について、マップデータ上のどの位置に相当するものかを示す位置情報の集合である。
そして、グリッドエリアの座標情報には、センサー基材Aのセンサー配線の1つと、センサー基材Bのセンサー配線の1つが交差する部分を単位グリッドエリアとして、各セン
サー配線が交差する位置の座標情報がまとめられていて、さらにセンサー基材1枚分の位置情報にまとめて格納されている。
次に、前記グリッドエリア毎にマップデータAとマップデータBについて、重なり程度の数値化する処理を行った。先ず、単位グリッドエリアの座標情報に指定されている座標におけるマッパデータA及びマップデータBを読み出す。このマップデータはラベル処理した時に設定した値になっているので、ショートバー3と導通している配線部であることを示す100である場合、単位グリッドエリア毎の集計値に1を加算した。その他の組合せの場合は加算なしとした。この処理を、センサー基材Aに関する単位グリッドエリア全てに対して行った。
次に、センサー基材Aとセンサー基材Bの組合せの良否判定の処理を行った。予め、単位グリッドエリアのセンサー感度が良品と判断されるものは、単位グリッドエリアの集計値が300以上であると良品であることを確認していたので、この条件を満たす単位グリッドエリアの個数をカウントして、センサー基材Aとセンサー基材Bの組合せのスコアとした。このスコアは、29000が得られ、このスコアについても、予め、2枚のタッチセンサー基材を組み立てた良品のタッイパネルはスコアが25000以上であることを確認していたので、得られたスコアが上回る数値であることから、この組合せにより良品タッチパネルが得られると判断した。
そして、センサー基材Aとセンサー基材Bを貼り合わせる装置で、センサー基材Aとセンサー基材Bを貼り合わせた後、タッチパネルセンサーを完成させた。
<実施例2>
前記センサー基材Bとして、異なる5枚のセンサー基材を用いて、実施例1の良否判定処理手段にて良否判定処理を行い、センサー基材Aと5枚のセンサー基板Bをそれぞれ組み合わせたときのスコアを比較して、最良のスコアを有するセンサー基材Bの1枚を選びだし、これをセンサー基材Aとセンサー基材Bを貼り合わせる装置でセンサー基材Aとセンサー基材Bを貼り合わせて、タッチパネルセンサーを完成させた。
<実施例3>
実施例1の良否判定処理手段がセンサー基材Aについて座標系を90゜回転させて回転補正した後、予め設定したXY座標方向にシフトする量を変える毎に、グリッドエリアのスコアを算出し、これらのスコアを比較して、最良のスコアを有するセンサー基材Aのシフト量を選びだし、センサー基材Aとセンサー基材Bを貼り合わせる装置にて、このシフト量に基づく位置でセンサー基材Aとセンサー基材Bを貼り合わせて、タッチパネルセンサーを完成させた。
<実施例4>
センサー基材8枚について、マップデータを取得し、8枚のセンサー基材を1枚ずつセンサー基材Aとして、残りの7枚のセンサー基材と組み合わせ、かつ、予め設定したXY座標方向にシフトする量を変えて、グリッドエリアのスコアを算出し、スコアの高い順に8枚のセンサー基材の対を決定して、センサー基材Aとセンサー基材Bを貼り合わせる装置にて、センサー基材の対と、シフト量に基づく位置でセンサー基材Aとセンサー基材Bを貼り合わせて、タッチパネルセンサーを完成させた。
<実施例5>
実施例4で完成したタッチパネルセンサーについて、センサー基材の組み合わせ選定システムで得られたスコアが基準値以下のタッチパネルセンサーについて、各グリッド部の静電容量値を測定するフライングプローブ装置と、静電容量値の基準値をクリアしている
グリット部の個数に応じて、分類収集する分類装置を備えた検査装置を構成し、検査、分類を行った。
1・・・・タッチパネルのセンサー配線領域
2・・・・センサーライン
3・・・・ショートバー(複数のセンサーラインを導通する配線部)
A・・・・センサー配線
A1・・1番目のセンサー配線(断線なし)
A2・・2番目のセンサー配線(断線なし)
A3・・3番目のセンサー配線(断線あり)
A4・・4番目のセンサー配線(フローティング配線領域あり)
An・・n番目のセンサー配線
4・・・信号入出力パッド
5・・・信号入出力用引き出し配線
6・・・断線箇所
7・・・フローティング配線領域
8・・・隣接するフローティング領域が重なる領域
9・・・タッチパネル全面
10・・センサー基材
11・・タッチパネル領域
12・・ラインセンサーカメラ
13・・画像処理及びデータ処理装置
14・・断線のないセンサーライン
15・・フローティング配線領域のあるセンサーライン
16・・一端が断線したセンサーライン端部(断線部端点)
17・・両端が断線したセンサーライン端部(フローティング配線領域の両端部)
18・・グリッドエリア

Claims (6)

  1. 平坦な透明絶縁基材の一方の面に、導電性材料からなる線状で等間隔に形成された複数の微細なセンサーラインの集合体で、その両端部がショートバーにより結線されたセンサー配線の複数が、それぞれの前記センサー配線の両端部で引き出し配線と結線された構成からなるセンサー基材を用いて、前記センサー配線が互いに直交するように一対の前記センサー基材を重ねてなるタッチパネルセンサーに用いられる、前記一対のセンサー基材の組み合わせ選定システムであって、
    前記センサー基材のセンサー配線の画像データを取得する手段と、
    画像データから、XY座標上にセンサー配線の配線部有無の情報変換し、センサーラインとショートバーの結線形状を符号化してマップデータに変換し、保存するマップ処理手段と、
    前記マップデータの一つであるマップデータAを選択して、その座標系を90°回転させて回転補正し、前記マップデータの他の一つであるマップデータBを選択して、
    タッチパネルを組み立てたときと同じ位置関係になるように、位置関係を補正した上でマップデータAとBのセンサーラインがXY座標上で直交しているグリッドエリアを設定し、前記グリッドエリア毎にマップデータAとBの重なり程度を数値化してスコアとし、前記スコアをセンサー基材単位に集計して、マップデータAとBに対応するセンサー基材AとBとの一対の組み合わせの良否を判定する良否判定処理手段とを備えることを特徴とするセンサー基材の組み合わせ選定システム。
  2. 前記センサー基材Bとして、異なるn枚のセンサー基材Bを用いて良否判定処理を行い、前記センサー基材Aに対して最良のスコアを有するセンサー基材Bとの一対の組み合わせを決定する処理手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のセンサー基材の組み合わせ選定システム。
  3. 前記良否判定処理手段が、前記座標系を90°回転させて回転補正した後、予め設定したXY座標方向にシフトする量を変えてグリッドエリアのスコアを算出することを特徴とする請求項1または2に記載のセンサー基材の組み合わせ選定システム。
  4. 複数の異なるシフトする量を用いて、それぞれのシフト量に対してセンサー基材AとBの組み合わせの良否を判定し、その判定結果の中から最良の前記組み合わせを選ぶ処理手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のセンサー基材の組み合わせ選定システム。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のセンサー基材の組み合わせ選定システムを具備したことを特徴とするタッチパネルセンサーの製造装置。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載のセンサー基材の組み合わせ選定システムで得られたスコアが基準値以下のタッチパネルセンサーについて、各グリッド部について、静電容量値を測定することを特徴とするタッチパネルセンサーの検査装置。
JP2014093483A 2014-04-30 2014-04-30 センサー基材の組み合わせ選定システム、タッチパネルセンサーの製造装置及び検査装置 Expired - Fee Related JP6264180B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014093483A JP6264180B2 (ja) 2014-04-30 2014-04-30 センサー基材の組み合わせ選定システム、タッチパネルセンサーの製造装置及び検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014093483A JP6264180B2 (ja) 2014-04-30 2014-04-30 センサー基材の組み合わせ選定システム、タッチパネルセンサーの製造装置及び検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015210758A JP2015210758A (ja) 2015-11-24
JP6264180B2 true JP6264180B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=54612862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014093483A Expired - Fee Related JP6264180B2 (ja) 2014-04-30 2014-04-30 センサー基材の組み合わせ選定システム、タッチパネルセンサーの製造装置及び検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6264180B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110764636B (zh) 2018-07-25 2021-09-21 京东方科技集团股份有限公司 一种触控模组、触控显示基板和触控显示装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0783849A (ja) * 1993-09-16 1995-03-31 Hitachi Chem Co Ltd プリント配線板の良否判定方法
JPH11352446A (ja) * 1998-06-10 1999-12-24 Sony Corp 基板組み合わせ指示装置
JP2000268726A (ja) * 1999-03-19 2000-09-29 Fujitsu Ltd プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP4797818B2 (ja) * 2006-06-13 2011-10-19 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP2012079148A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Toppan Printing Co Ltd 静電容量式透過型タッチパネルの電極層パターン欠陥検査修正システム
WO2013039050A1 (ja) * 2011-09-13 2013-03-21 グンゼ株式会社 タッチパネル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015210758A (ja) 2015-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102494178B1 (ko) 데이터 처리 장치
JP5259811B2 (ja) エッジ位置認識特性が改善された接触検出装置
JP5424209B2 (ja) タッチパネル、および表示装置
JP5443251B2 (ja) タッチパネル、および表示装置
US9846512B2 (en) Method for inspecting touch-panel electrode substrate
CN102262925A (zh) 导电片及静电电容式触摸面板
US20120247938A1 (en) Input device
US20180181787A1 (en) Touch sensor, display device including the same, and operating method of the touch sensor
CN111338496B (zh) 超薄触摸传感器
CN101819495A (zh) 图案化衬底、具有其的触摸屏传感器组件及其制造方法
CN101329610B (zh) 可修补触控式装置以及修补触控式面板的方法
CN104166487A (zh) 使用单层感应图形的触摸传感装置及其制造方法
JP2011180806A (ja) タッチパネル、および表示装置
CN104166488A (zh) 无绝缘层的使用感应图形的触摸传感装置及其制造方法
CN107037909A (zh) 触摸检测装置和带触摸检测功能的显示装置
CN107305445B (zh) 触控杂讯滤除的方法以及触控装置
KR100697902B1 (ko) 전자부품 실장용 프린트 배선판의 검사장치 및 패턴불량의 확인방법
KR101703503B1 (ko) 회로기판을 이용하여 터치센서 칩에 감지 신호를 전달하는 접촉 감지 패널 및 접촉 감지 장치
CN105320374A (zh) 触摸屏及其制造方法
US20110187670A1 (en) Touch panel
TWI394069B (zh) 觸控面板之觸控感測結構及其觸碰感測方法
JP6264180B2 (ja) センサー基材の組み合わせ選定システム、タッチパネルセンサーの製造装置及び検査装置
JP2013076616A (ja) 導電体パターン検査装置、導電体パターン検査方法及び導電体パターンが形成される基板の位置合わせ装置
US10949044B1 (en) Touch structure not affected by changes in capacitance of touch electrode to ground, touch device using same, and method for driving touch structure
JP6477164B2 (ja) タッチパネルセンサ用中間部材、及び、タッチパネルセンサ用中間部材の電気的検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6264180

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees