JP6262521B2 - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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Description

本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
吸水性ポリマーと繊維とを複合化させた吸水性複合体が種々知られている。例えば特許文献1には、吸水性ポリマーと、該ポリマー中にその繊維長の少なくとも一部分が埋め込まれた親水性繊維とからなる吸水性複合体が記載されている。特許文献2には、水不溶性吸水性樹脂と、該水不溶性吸水性樹脂中にその繊維長の少なくとも一部分が埋め込まれた繊維からなる吸水性複合材、及びセルロース系繊維からなる吸収性物品が記載されている。
以上の技術とは別に、吸水性ポリマーを繊維と混合してなるシート材料が知られている。例えば特許文献3には、シート状支持体の第1層と、高吸水性樹脂の第2層と、ミクロフィブリル状極微細繊維を主要成分とする被覆接合剤の第3層とで構成される高吸水性シートが記載されている。特許文献4には、親水化処理された透水性のある熱可塑性乾式不織布のシート材料の上に、熱可塑性樹脂が塗工され、その上に高吸水性高分子が配置され、該高吸水性高分子が該熱可塑性樹脂によって固定保持された吸収シートが記載されている。特許文献5には、熱可塑性ポリマーからなるナノファイバ集合体と、吸水量が該ナノファイバ集合体の質量の50〜80倍の高吸水性樹脂からなる吸収性物品が記載されている。特許文献6には、使い捨ておむつや生理用ナプキンなどの吸収性物品の構成部材として用いられる不織布ウェブを形成する方法が記載されている。この方法では、(a)溶融フィルムフィブリル化プロセスからナノファイバを形成する工程、(b)吸液性ゲル材料の微粒子を含有する流体流を形成する工程、(c)前記ナノファイバを前記微粒子と混合し、ナノファイバ−微粒子混合物を形成する工程、及び(d)前記混合物を表面上に堆積させて、ウェブを形成する工程が行われる。
特開昭63−63723号公報 特開昭63−73956号公報 特開平11−170414号公報 特開2001−046435号公報 特開2006−057200号公報 特表2007−528944号公報
特許文献1及び2に記載の技術では、吸水性ポリマーと繊維とを複合化した吸水性複合材をそのまま用いるか、又はパルプ等の親水性繊維と混合して用いている。つまり吸水性複合材を、多層構造からなる吸収体のうちの一層を構成する材料として用いていない。
特許文献3ないし6に記載の技術では、吸水性ポリマーが繊維とともに複合化されていないので、該ポリマーによって発現する不快な粒状感を使用者に与えることがある。また、吸水性ポリマーの脱落が起こりにくくなっているものの、該ポリマーは完全に拘束されている訳ではないので、吸水に起因する膨潤によってゲルブロッキングが発生するおそれがある。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性ないし液難透過性の裏面シート、及び両シート間に配された液保持性の吸収体を備えた吸収性物品において、
前記吸収体が、2層以上の層を積層した積層構造からなり、
前記表面シートに最も近接した位置にレジンボンド不織布からなる第1層が配されており、
前記裏面シートと第1層との間に、吸水性ポリマー表面の少なくとも一部に、繊維材料が埋め込まれて構成されている複合吸水性ポリマーからなる第2層が配されている、吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、吸収体を表面シート側から見たときの横方向への液の広がり面積が小さく、かつ吸収体の下層における液の拡散性に優れた吸収性物品が提供される。また本発明によれば、吸水速度が速く、吸水性ポリマーのゲルブロッキングが抑制された吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品における吸収体の縦断面の構造を示す模式図である。 図2(a)及び(b)は、図1に示す吸収体における液の透過及び拡散の状態を示す模式図である。 図3は、本発明の吸収性物品における別の吸収体の縦断面の構造を示す模式図である。 図4は、メルトブローン法によって極細ファイバ不織布を製造する装置を示す概略図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明の吸収性物品は、表面シート、裏面シート及び両シート間に配された吸収体を備えている。表面シートは液透過性のものであり、吸収性物品の着用状態において着用者の身体に対向する位置に配されている。裏面シートは液不透過性ないし難透過性のものであり、吸収性物品の着用状態において着用者の身体から遠い側に配されている。吸収性物品は、その具体的な用途に応じ、これらの部材のほかに、該物品の各種の性能を向上させるための部材を備えていてもよい。例えば吸収性物品の肌対向面において、該物品の幅方向両側部の位置に、該物品の長手方向に延びる一対の防漏カフを設けてもよい。各防漏カフは、吸収性物品の長手方向に延びる固定端及び自由端を有し、該固定端の位置において吸収性物品の肌対向面に固定することができる。自由端には、その延びる方向に沿って糸ゴム等の弾性部材を伸長状態で固定してもよい。
吸収体は2層以上の層を積層した積層構造からなっている。吸収体を構成する複合吸水性ポリマーからなる第2層以外の各層は、例えばシートのようにそれ自体で保形性を有している材料から構成されていてもよく、あるいは粉体を所定厚みになるように散布して形成された、保形性を有さない層であってもよい。吸収体を構成する各層は、異なる材料から構成されていることによって他の層と区別される。また、吸収体を構成する各層は、隣り合う層との対向面が所定の接合手段によって接合されていてもよく、あるいは接合されていなくてもよい。更に吸収体を構成する層のうち、表面シートに最も近接している層は、該表面シートとの対向面が接合されていてもよく、あるいは接合されていなくてもよい。同様に、更に吸収体を構成する層のうち、裏面シートに最も近接している層は、該裏面シートとの対向面が接合されていてもよく、あるいは接合されていなくてもよい。層間の接合手段、及び層と表面シート又は裏面シートとの接合手段としては、例えば接着剤による接着、熱融着、超音波接合などが挙げられる。これらの接合手段は、層を構成する材料の種類や、吸収性物品の具体的な用途に応じて適切に選択できる。
多数の層の積層構造からなる吸収体は、その積層構造の周囲が、液透過性のシートで被覆されていてもよく、あるいは被覆されていなくてもよいが、被覆されていない方がより好ましい。被覆されていないことにより、液が表面シートを透過した直後に、液の拡散や吸収速度が低下することが抑制される。また、コストの低減も図れる。液透過性のシートとしては、例えばパルプを含む親水性の薄葉紙や、親水化処理した熱可塑性繊維からなる不織布などを用いることができる。
図1には、本発明の吸収性物品における吸収体10の厚み方向に沿った断面の状態が模式的に示されている。同図中、上側が肌対向面側であり、下側が非肌対向面側である。吸収体10は、表面シート20及び裏面シート21の間に配置されている。本実施形態における吸収体10は2層構造のものである。詳細には、吸収体10は、表面シート20に最も近接した位置に配された第1層11を有している。また吸収体10は、裏面シート21と第1層11との間に配された第2層12を有している。第2層12は、裏面シート21に最も近接した位置に配されている。第1層11と第2層12とは直接に隣接しており、両層の間に他の層は介在していない。
第1層11はレジンボンド不織布から構成されている。レジンボンド不織布は、繊維ウェブにおける繊維どうしの交点を接着剤で固定することで、該ウェブを不織布化したものである。レジンボンド不織布は、繊維間距離が大きい目の粗い構造を有するものなので、液の透過性が高いという特徴を有している。また、接着剤を用いて繊維ウェブを不織布化していることに起因して、不織布のなかでは比較的剛性が高いので、外力、すなわち着用者の体圧によって変形しづらいという特徴も有している。レジンボンド不織布はこれらの特徴を有しているので、これを吸収体10の最上層に配置することで、表面シート20を通過してきた液が横方向へ拡散するよりも速く厚み方向へ優先的に透過するようになる。それによって、この吸収体10を具備する吸収性物品は、スポット吸収性に優れたものとなる。また、第1層11における液残りが少ないものとなる。スポット吸収性とは、吸収性物品をその表面シート側から見たときに、吸収された液の横方向への拡散の度合いのことを言い、スポット吸収性が高いとは、液の横方向への拡散の度合いが小さいことを言う。吸収性物品のスポット吸収性が高いことは、液の吸収後であっても吸収性物品が清潔である印象を使用者に与えやすいという有利な効果をもたらす。第1層11における液残りが少ないことは、吸収性物品の装着状態における不快な蒸れの発生が低減されるという有利な効果をもたらす。
上述した有利な効果を一層顕著なものとする観点から、レジンボンド不織布は、その坪量が10g/m以上、特に20g/m以上であることが好ましい。また200g/m以下、特に100g/m以下であることが好ましい。例えばレジンボンド不織布は、その坪量が10g/m以上200g/m以下であることが好ましく、20g/m以上100g/m以下であることが更に好ましい。同様の観点から、レジンボンド不織布は、圧力245Pa下での厚みが、0.5mm以上、特に1.0mm以上であることが好ましい。また、10mm以下、特に5.0mm以下であることが好ましい。例えばレジンボンド不織布は、圧力245Pa下での厚みが、0.5mm以上10mm以下、特に、1.0mm以上5.0mm以下であることが好ましい。
レジンボンド不織布は、上述のとおり、繊維間距離が大きい目の粗い構造を有しているレジンボンド不織布の厚み方向に沿った液の透過性の点からは、繊維間距離が大きいことが望ましい。しかし、繊維間距離が過度に大きくなると、後述する第2層12に含まれる複合吸水性ポリマー14が、レジンボンド不織布を通じて脱落する可能性がある。この観点から、レジンボンド不織布の繊維間距離は、複合吸水性ポリマー14の大きさよりも小さいことが好ましい。複合吸水性ポリマー14の大きさは、JISZ8801−1:2006に基づくふるいの目開き径(μm)で表される。レジンボンド不織布の繊維間距離(μm)は、以下の式から算出される。
Figure 0006262521
レジンボンド不織布は、1種又は2種以上の繊維から構成されている。この繊維としては、各種の熱可塑性樹脂からなる繊維を用いることができる。繊維は、単一の樹脂から構成されていてもよく、2種以上の樹脂をブレンドしたものから構成されていてもよい。あるいは、芯鞘型やサイド・バイ・サイド型などの多成分複合繊維から構成されていてもよい。熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステルやポリメタクリル酸エステルなどのアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニルやポリスチレンなどのビニル経樹脂などが挙げられる。
以上の樹脂から好適に形成される繊維は、その繊度が1.0dtex以上であることが好ましく、1.5dtex以上であることが更に好ましい。また15dtex以下であることが好ましく、10dtex以下であることが更に好ましい。例えば、繊度は1.0dtex以上15dtex以下であることが好ましく、1.5dtex以上10dtex以下であることが更に好ましい。繊度をこの範囲内に設定することで、厚み方向に沿った液の透過性が良好なレジンボンド不織布を容易に得ることができる。
レジンボンド不織布は親水化処理されていることが好ましい。親水化処理は、例えば繊維を構成する樹脂中に親水化剤を練り込んでおき、該樹脂を溶融紡糸することで達成される。あるいは、親水化処理を施していない繊維を用いてレジンボンド不織布を製造した後に、該不織布に親水化処理を施すことでも達成される。レジンボンド不織布は、その表面エネルギー(20℃)が43mN/m以上であれば、血液に対する親和性を有していると判断する。レジンボンド不織布の表面エネルギーの測定は、次の方法で行う。表面張力が既知である種々の標準液を用意する。標準液中に、レジンボンド不織布の測定片を入れたときに、該測定片が瞬時に沈降する標準液のうち、表面張力の値が最も大きい標準液の当該表面張力の値をもって、レジンボンド不織布の表面エネルギーとする。レジンボンド不織布の測定片のサイズは、縦4mm×横4mm×厚み1〜3mmとする。
後述する第2層12と異なり、レジンボンド不織布からなる第1層は、吸水性ポリマーや複合吸水性ポリマーを非含有である。
レジンボンド不織布からなる第1層11と隣接して裏面シート21の側に配された第2層12は、複合吸水性ポリマー14を堆積した堆積層からなる。第2層12は、実質的に複合吸水性ポリマー14のみからなり、単独での繊維材料は非含有となっている。「実質的に複合吸水性ポリマー14のみからなり」とは、第2層12が、不可避不純物を除き、複合吸水性ポリマー14だけから構成されていることを言う。例えば第2層12の95質量%以上が複合吸水性ポリマー14から構成されている場合には、第2層12は、実質的に複合吸水性ポリマー14のみからなると言える。不可避不純物には、例えば複合吸水性ポリマー14を製造する過程で混入する未複合化状態の吸水性ポリマーや繊維材料がある。
前記の「複合吸水性ポリマー」とは、1つの吸水性ポリマーの粒子に対して複数の繊維材料が複合化したものである。ここで言う複合化とは、繊維材料の繊維長の少なくとも一部が、吸水性ポリマーの粒子中に埋め込まれた状態になっており、かつ複数の繊維材料のうち少なくとも一部のものが、吸水性ポリマーの粒子から外に出ている状態になっていることを言う。レジンボンド不織布からなる第1層11の下側に、複合吸水性ポリマー14からなる第2層12を配置することで、複合吸水性ポリマー14が有する繊維材料が、第1層11を透過してきた液の受け渡しを円滑に行い、吸水性ポリマーによる吸液が効率的に生じる。また、該複合吸水性ポリマー14が有する繊維材料の作用によって、該複合吸水性ポリマー14が急激に膨潤しても、ゲルブロッキングが起こりづらくなる。また、該複合吸水性ポリマー14が有する繊維材料と、第1層11のレジンボンド不織布の構成繊維との相互作用に起因して、該複合吸水性ポリマー14の動きが規制され、その脱落が効果的に防止される。更に、吸水性ポリマーの表面に繊維材料が存在することで、該吸水性ポリマーに起因する粒状感が減殺される。
吸水性ポリマーとは、水を吸収することによってゲル状になり水を保持し得る物質を言う。吸水性ポリマーの例としては、アクリル酸又はアクリル酸塩を主成分とし、場合によって架橋剤を添加してなる水溶性のエチレン性不飽和モノマーを重合させて得られるヒドロゲル材料が挙げられる。また、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、スルホン化ポリスチレン及びポリビニルピリジンの架橋物、デンプン−ポリ(メタ)アクリロニトリルグラフト共重合物のケン化物、デンプン−ポリ(メタ)アクリル酸グラフト共重合物、デンプン−ポリ(メタ)アクリルエステルグラフト共重合物の加水分解物などが挙げられる。これらの吸水性ポリマーは1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
吸水性ポリマーは、例えば球状、粒状、繊維状、俵状、塊状など、これまで知られている各種の形状であり得る。また、複合吸水性ポリマー14の形状は、複合化前の吸水性ポリマーの形状を反映したものとなる。複合化前の吸水性ポリマーは、JISZ8801−1:2006に基づくふるい分けをした場合、16メッシュ、特に20メッシュを通過することが好ましく、200メッシュ、特に150メッシュを通過しないことが好ましい。例えば吸水性ポリマーは、16メッシュを通過し、200メッシュを通過しないことが好ましく、20メッシュを通過し、150メッシュを通過しないことが更に好ましい。
吸水性ポリマーと複合化される繊維材料としては、天然繊維及び合成繊維のどちらを用いてもよい。また親水性繊維及び疎水性繊維のどちらを用いてもよい。疎水性繊維を用いる場合には、吸水性ポリマーとの複合化の前、複合化中、又は複合化の後に、該疎水性繊維を親水化することが好ましい。特に、第1層11から透過してきた液を、第2層12中の複合吸水性ポリマー14へ受け渡すことを円滑に行い得る観点から、繊維材料は親水性繊維からなることが好ましい。ここで言う親水性繊維とは、親水性の材料からなる繊維、及び疎水性の材料からなるが、親水化処理が施されて親水性を示す繊維の双方を包含する。特に好ましい親水性繊維は、親水性の材料からなる繊維であるセルロース繊維である。
複合吸水性ポリマー14に用いられるセルロース繊維としては、例えば針葉樹クラフトパルプや広葉樹クラフトパルプのような木材パルプ、木綿パルプ及びワラパルプ等の天然セルロース繊維が挙げられる。あるいはレーヨン及びキュプラ等の再生セルロース繊維を用いることができる。更に、アセテート等の半合成セルロース繊維を用いることもできる。
吸水性ポリマーとの複合化に用いられる繊維材料は、その繊維長が、吸水性ポリマーの大きさよりも長くてもよく、あるいは短くてもよい。例えば繊維材料の繊維長は好ましくは0.1mm以上とすることができ、更に好ましくは0.2mm以上とすることができ、また、好ましくは50mm以下とすることができ、更に好ましくは40mmとすることができる。一層好ましくは、繊維材料の長さは、吸収性ポリマーの大きさよりも短い。特に、繊維材料としてセルロース繊維を用いる場合には、JISZ8801−1:2006に基づく40メッシュのふるいを通過する寸法を有することが好ましい。このような寸法のセルロース繊維を用いることで、吸水性ポリマーの表面の濡れ性を向上させることができ、第1層11から透過してきた液を、第2層12中の複合吸水性ポリマー14へ受け渡すことを一層円滑に行い得る。
複合吸水性ポリマー14に占める繊維材料の割合は、20質量%以上、特に30質量%以上であることが好ましい。また、80質量%以下、特に70質量%以下であることが好ましい。例えば複合吸水性ポリマー14に占める繊維材料の割合は、20質量%以上80質量%以下、特に30質量%以上70質量%以下であることが好ましい。この範囲で繊維材料を含有していることで、複合吸水性ポリマー14の脱落を効果的に防止できる。また粒状感を低減できる。更に第1層11から透過してきた液の受け渡しを一層円滑に行うことができる。
前記と同様の理由によって、複合吸水性ポリマー14に占める吸水性ポリマーの割合は、20質量%以上、特に30質量%以上であることが好ましい。また、80質量%以下、特に70質量%以下であることが好ましい。例えば複合吸水性ポリマー14に占める吸水性ポリマーの割合は、20質量%以上80質量%以下、特に30質量%以上70質量%以下であることが好ましい。
複合吸水性ポリマー14に占める繊維材料及び吸水性ポリマーの割合は、ドライ状態で重量を測定後、吸水ポリマーを溶解して除去し、乾燥させて繊維材料だけの重量を測定することにより計測できる。具体的には、まず、複合吸水性ポリマー14の重量(a)を測定する。その後、複合吸水性ポリマー14をそれぞれメッシュ製の袋(ナイロン網、250メッシュ以上)に封入し、アスコルビン酸及びリボフラビンの水溶液に一晩浸漬させる。そして、浸漬させたメッシュ製の袋ごと、複合吸水性ポリマー14を日光暴露する。その後、メッシュ製の袋を水洗し、袋の内容物の重量を測定(b)する。ここで、aは複合吸水性ポリマー14の総重量であり、bは複合吸水性ポリマー14中の繊維材料の重量であることから、a−bにより吸水性ポリマー重量が算出できる。そして、複合吸水性ポリマー14に占める繊維材料及び吸水性ポリマーの割合は、それぞれb/a、(a−b)/aにより、求めることができる。
また、複合吸水性ポリマー14の使用量そのものは、50g/m以上、特に100g/m以上であることが好ましく、400g/m以下、特に300g/m以下であることが更に好ましい。例えば複合吸水性ポリマー14の使用量は、50g/m以上400g/m以下であることが好ましく、100g/m以上300g/m以下であることが更に好ましい。この範囲で複合吸水性ポリマー14を使用することで、液の十分な吸収保持容量を有する吸収体10を得ることができる。なお、複合吸水性ポリマー14の嵩は、複合吸水性ポリマー14に用いられる繊維材料の繊維長が長いほど大きく、繊維長が短いほど小さくなる。そのため、一般に、第2層12を複合吸水性ポリマー14から構成するためには、複合吸水性ポリマーの使用量は、繊維材料の繊維長が長い場合は少なく、繊維長が短い場合は多く必要となる。
ゲルブロッキングの一層の防止の点から、第2層12において複合吸水性ポリマー14どうしは非接合状態になっていることが好ましい。
複合吸水性ポリマー14は、これまでに知られている方法で製造することができる。例えば先に述べた特許文献1及び2に記載の方法で好適に製造することができる。具体的には、吸水性ポリマーがモノマーの段階で繊維材料と複合化する方法がある。この方法に代えて、予め重合によって吸水性ポリマーを製造した後、繊維材料と複合化する方法を採用することもできる。特に、以下の(i)ないし(iii)のいずれかの方法を採用すると、繊維材料の一部が吸水性ポリマーから外に出ている状態の複合吸水性ポリマー14を首尾よく製造できるので好ましい。
(i)重合によって得られた吸水性ポリマーが、水又は含水溶剤を吸収して膨潤している状態で、これを繊維材料と混練し、その後、乾燥して粉砕する方法。
(ii)水溶性のエチレン性不飽和モノマーに、必要に応じ架橋剤を添加した系に、繊維材料を混合・分散させた状態で重合して重合物を得て、該重合物を乾燥後に解繊又は粉砕する方法。
(iii)水溶性のエチレン性不飽和モノマーに必要に応じ架橋剤を添加した系に、繊維材料を分散させ、抄紙、プレスした後、重合して重合物を得て、該重合物を乾燥後に解繊する方法。
吸収体10において、第1層11と第2層12との質量の比率は、100質量部の第1層11に対して、第2層12が150質量部以上、特に200質量部以上であることが好ましく、800質量部以下、特に600質量部以下であることが更に好ましい。例えば100質量部の第1層11に対して、第2層12を150質量部以上800質量部以下の比率で用いることが好ましく、第2層12を200質量部以上600質量部以下の比率で用いることが更に好ましい。
図1に示すおとり、本実施形態の吸収体10は2層構造なので、第1層11と第2層12とは直接に接している。この場合、両層11,12の対向面どうしは所定手段によって接合されていてもよく、あるいは接合されていなくてもよい。ここで言う接合とは、例えば接着剤による接着や、熱融着、超音波接合などのことである。両層11,12の対向面どうしを接合しておくと、吸収性物品の装着状態において該物品に外力が加わり変形が生じたときに、両層11,12間に、液の移行を阻害する空隙が生じにくくなるので好ましい。尤も、両層11,12を接合すると、吸収体10が硬くなる傾向にあり、吸収性物品のフィット感や装着感を低下させる一因になる場合がある。これに対して本実施形態の吸収体10では、比較的硬い材料であるレジンボンド不織布からなる第1層11に、第2層12の複合吸水性ポリマー14の繊維材料が絡合しやすく、機械的な結合力が生じやすいので、両層11,12の間を非接合状態としても、吸収体10に変形が生じたときに両層11,12間に空隙が生じにくいという利点がある。また、両層11,12間を非接合状態にしておくと、接着剤等の接合手段に起因する液の移行阻害がないことから、第1層11を透過してきた液が、円滑に第2層12へと導かれ、液の吸収時間が一層短縮化するので有利である。
図2には、本実施形態の吸収体10に液が排泄されたときの液の透過・吸収の状態が模式的に示されている。図2(a)及び(b)は、吸収体10の縦断面を模式的に示している。図2(a)は、表面シート11に排泄された液Lが、吸収体10の第1層11内を透過している状態を示している。上述したとおり、レジンボンド不織布からなる第1層11は、液の透過性が高いという性質を有しているので、液Lは、第1層11の横方向へ拡散するよりも、厚み方向へ優先的に透過する。その結果、液Lはスポット状に第1層11内を透過する。したがって、液Lが排泄された部位以外の領域においては、第1層11は、液Lによる汚れが生じていない。このことに起因して、吸収性物品を表面シート20の側から見ると、液Lによる汚れが生じた面積が小さく抑えられていることから、吸収性物品が清潔である印象を使用者に与えやすい。
図2(b)は、第2層12における液Lの透過・拡散の状態を示している。第1層11から第2層12へ移行した液は、第2層12に含まれている複合吸水性ポリマー14における繊維材料の作用によって、素早く該複合吸水性ポリマー14へと導かれる。また、複合吸水性ポリマー14は、その表面に多数の繊維材料が密集しており、そのことに起因して毛管力が生じるので、その毛管力を駆動力として液Lが横方向に拡散する。また、毛管力に起因して、繊維材料の間にも液Lが保持される。それによって、第2層12に含まれる複合吸水性ポリマー14の全体が液Lの吸収保持に使用される。その結果、液Lの吸収保持に寄与しない複合吸水性ポリマー14の割合が減少し、複合吸水性ポリマー14が有効活用される。
第2層12における横方向への液Lの拡散は、第2層12の厚み方向の部位のうち、主として裏面シート21寄りの部位において生じやすい。したがって、裏面シート12が透湿性を有している場合には、第2層12の裏面シート21寄りの部位において拡散した液Lが、透湿性の裏面シート12を通じて効率よく蒸散するので好ましい。透湿性の裏面シートは、一般に、熱可塑性樹脂に粉体などを練り込んだ樹脂組成物をフィルム状に成形し、その成形体を一軸又は二軸延伸して多孔質構造となしたものである。
図3には、本発明の別の実施形態が示されている。同図に示す吸収体10Aは3層構造を有している。この3層構造のうち、第1層11及び第2層12は、先に述べた実施形態と同様である。これら2層に加えて、吸収体10Aは第3層13を有している。第3層13は、裏面シート21と第2層12との間に配されている。
第3層13は不織布から構成されている。この不織布は、その構成繊維として天然繊維及び合成繊維のどちらを用いてもよい。また親水性繊維及び疎水性繊維のどちらを用いてもよい。疎水性繊維を用いた場合には、該疎水性繊維を親水化してもよい。第3層13の不織布を疎水性の状態で用いた場合には、第2層12において液が横方向に拡散しやすくなる。この場合には、吸収体10Aの最下層の裏面シートに対向する面、つまり第3層13の裏面シートに対向する面では、液広がり面積が小さくなる(例えば、後述する実施例4及び6参照)。一方、第3層13の不織布を親水性の状態で用いた場合には、第2層12から移行してきた液が、第3層13において液が横方向に拡散しやすくなる。この場合には、吸収体10Aの最下層の裏面シートに対向する面、つまり第3層13の裏面シートに対向する面での液広がり面積は、第2層12の表面での液広がり面積よりも若干広くなる(例えば、後述する実施例5、7及び8参照)。なお、親水性を有する繊維とは、親水性の材料からなる繊維、及び疎水性の材料からなるが、親水化処理が施されて親水性を示す繊維の双方を包含する。
第3層13の不織布は、その坪量が10g/m以上、特に15g/m以上であることが好ましい。また80g/m以下、特に60g/m以下であることが好ましい。例えば不織布は、その坪量が10g/m以上80g/m以下であることが好ましく、15g/m以上60g/m以下であることが更に好ましい。同様の観点から、不織布がレジンボンド不織布である場合は、圧力245Pa下での厚みが、0.5mm以上、特に1.0mm以上であることが好ましい。また、10mm以下、特に5.0mm以下であることが好ましい。例えばレジンボンド不織布は、圧力245Pa下での厚みが、0.5mm以上10mm以下、特に、1.0mm以上5.0mm以下であることが好ましい。また、不織布がナノファイバ不織布又は極細ファイバ不織布である場合は、圧力245Pa下での厚みが、0.01mm以上、特に0.05mm以上であることが好ましい。また、0.5mm以下、特に0.3mm以下であることが好ましい。例えばナノファイバ不織布又は極細ファイバ不織布は、圧力245Pa下での厚みが、0.01mm以上0.5mm以下、特に、0.05mm以上0.3mm以下であることが好ましい。不織布の坪量及び厚みをこのように設定することで、第2層12において液を効率よく横方向に拡散させることができる(第3層が疎水性の場合)。また、第2層12から透過してきた液を、第3層13において効率よく横方向に拡散させることができる(第3層が親水性の場合)。
第3層13の不織布は、1種又は2種以上の繊維から構成されている。この繊維としては、熱可塑性樹脂からなる繊維を用いる場合、該繊維は、単一の樹脂から構成されていてもよく、2種以上の樹脂をブレンドしたものから構成されていてもよい。あるいは、芯鞘型やサイド・バイ・サイド型などの多成分複合繊維から構成されていてもよい。熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステルやポリメタクリル酸エステルなどのアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニルやポリスチレンなどのビニル樹脂などが挙げられる。
第3層13の不織布がレジンボンド不織布である場合、その構成繊維は、その繊度が1.0dtex以上であることが好ましく、1.5dtex以上であることが更に好ましい。また15dtex以下であることが好ましく、10dtex以下であることが更に好ましい。例えば、レジンボンド不織布の繊度は1.0dtex以上15dtex以下であることが好ましく、1.5dtex以上10dtex以下であることが更に好ましい。また、第3層13の不織布が極細ファイバ不織布である場合、その構成繊維は、その繊維径が500nm以上であることが好ましく、1000nm以上であることが更に好ましい。また3000nm以下であることが好ましく、2500nm以下であることが更に好ましい。例えば、極細ファイバ不織布の繊維径は500nm以上3000nm以下であることが好ましく、1000nm以上2500nm以下であることが更に好ましい。この範囲の繊度を有する繊維を用いることで、第2層12において液を効率よく横方向に拡散させることができ(第3層が疎水性の場合)、また第2層12から透過してきた液を、第3層13において効率よく横方向に拡散させることができる(第3層が親水性の場合)。
特に、第3層13の不織布の構成繊維として、極細ファイバよりも更に繊維径が細い、ナノファイバと呼ばれる極細繊維を用いることが好ましい。ナノファイバを用いることで、第2層12から透過してきた液を、第3層において横方向に効率よく拡散させることができる。ナノファイバとは、その太さを円相当直径で表した場合、一般に10nm以上3000nm以下、特に10nm以上1000nm以下のものである。ナノファイバの太さは、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)観察によって、繊維を10000倍に拡大して観察し、その二次元画像から欠陥(ナノ繊維の塊、ナノ繊維の交差部分、ポリマー液滴)を除いた繊維を任意に10本選び出し、繊維の長手方向に直交する線を引き繊維径を直接読み取ることで測定することができる。
第3層13の不織布が、ナノファイバ又は極細ファイバからなる不織布である場合、そのナノファイバ不織布又は極細ファイバ不織布は親水性を有していることが好ましい。これによって、ナノファイバ又は極細ファイバを用いることによって奏される前記の有利な効果が一層顕著なものとなり、第2層12から透過してきた液を、第3層において横方向に一層効率よく拡散させることができる。
第3層13の不織布としては種々の方法で製造されたものを用いることができる。例えばスパンボンド不織布、エアスルー不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、ポイントボンド不織布などが挙げられる。また、湿式抄造法によって不織布を製造することもできる。特に、上述したナノファイバ又は極細ファイバから構成される不織布を製造する場合には、メルトブローン法を採用することが好ましい。メルトブローン法の詳細は例えば特開平4−91212号公報等に記載されている。ナノファイバ又は極細ファイバから構成される不織布を製造する別の方法として、エレクトロスピニング法(電界紡糸法)を採用することもできる。エレクトロスピニング法は、極細の繊維を製造する方法としてよく知られた方法である。例えば特開2005−290610号公報、特開2008−179629号公報、特開2010−121221号公報、特開2010−168722号公報及び特開2012−122176号公報などに記載されている。
特に、第3層13の不織布15としてレジンボンド不織布を用いると、第2層12の複合吸水性ポリマー14によって液を吸収保持しきれなかった場合、その保持しきれなかった液が第1層11の側へ逆戻りせずに、第3層13において横方向に拡散するので好ましい。
第3層13は、第2層12と直接に隣接しており、両層の間に他の層は介在していない。この場合、両層12,13の対向面どうしは所定手段によって接合されていてもよく、あるいは接合されていなくてもよい。両層12,13の対向面どうしを接合しておくと、吸収性物品の装着状態において該物品に外力が加わり変形が生じたときに、両層12,13間に、液の移行を阻害する空隙が生じにくくなるので好ましいが、両層12,13の接合によって吸収体10が硬くなる傾向にある。これに対して本実施形態の吸収体10Aでは、第2層12の複合吸水性ポリマー14の繊維材料が、第3層13の不織布の構成繊維に絡合しやすく、機械的な結合力が生じやすいので、両層12,13の間を非接合状態としても、吸収体10Aに変形が生じたときに両層12,13に空隙が生じにくいという利点がある。また、両層12,13間を非接合状態にしておくと、接着剤等の接合手段に起因する液の移行阻害がないことから、第2層12から第3層13への円滑な液の移行が行われる。
なお、第3層13を構成する不織布は、第1層11を構成するレジンボンド不織布と同様に、吸水性ポリマーや複合吸水性ポリマーを非含有である。
以上の吸収体10,10Aを備えた吸収性物品は、特にスポット吸収性に優れたものなので、生理用品、特に昼用の生理用ナプキンとして好適なものである。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態の吸収体10を備えた吸収性物品は、上述のとおり生理用ナプキンとして特に好適なものであるが、それ以外の吸収性物品、例えば使い捨ておむつ、パンティライナ、失禁パッドなどにも同様に適用することができる。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の吸収性物品を開示する。
<1>
液透過性の表面シート、液不透過性ないし液難透過性の裏面シート、及び両シート間に配された液保持性の吸収体を備えた吸収性物品において、
前記吸収体が、2層以上の層を積層した積層構造からなり、
前記表面シートに最も近接した位置にレジンボンド不織布からなる第1層が配されており、
前記裏面シートと第1層との間に、吸水性ポリマー表面の少なくとも一部に、繊維材料が埋め込まれて構成されている複合吸水性ポリマーからなる第2層が配されている、吸収性物品。
<2>
複合吸水性ポリマーからなる第2層における複合吸水性ポリマーの使用量は、50g/m以上、特に100g/m以上であることが好ましく、400g/m以下、特に300g/m以下であることが更に好ましい前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
レジンボンド不織布は、その坪量が10g/m以上、特に20g/m以上であることが好ましく、また200g/m以下、特に100g/m以下であることが好ましい前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
レジンボンド不織布は、圧力245Pa下での厚みが、0.5mm以上、特に1mm以上であることが好ましく、また10mm以下、特に5mm以下であることが好ましい前記<1>ないし<3>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<5>
レジンボンド不織布の繊維間距離が、前記複合吸水性ポリマーの大きさよりも小さい前記<1>ないし<4>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<6>
レジンボンド不織布の構成繊維の繊度が1.0dtex以上であることが好ましく、1.5dtex以上であることが更に好ましく、また15dtex以下であることが好ましく、10dtex以下であることが更に好ましい前記<1>ないし<5>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<7>
レジンボンド不織布は親水化処理されたものである前記<1>ないし<6>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<8>
レジンボンド不織布からなる第1層は、前記吸水性ポリマー及び前記複合吸水性ポリマーを非含有である前記<1>ないし<7>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<9>
前記繊維材料が、セルロース繊維である前記<1>ないし<8>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<10>
前記繊維材料が、JISZ8801−1:2006に基づく40メッシュのふるいを通過する寸法を有する前記<1>ないし<9>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<11>
第2層12の95質量%以上が前記複合吸水性ポリマーから構成されている前記<1>ないし<10>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<12>
前記複合吸水性ポリマーは、前記繊維材料の繊維長の少なくとも一部が、前記吸水性ポリマーの粒子中に埋め込まれた状態になっており、かつ複数の該繊維材料のうち少なくとも一部のものが、該吸水性ポリマーの粒子から外に出ている状態になっている前記<1>ないし<11>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<13>
複合化前の前記吸水性ポリマーは、JISZ8801−1:2006に基づくふるい分けをした場合、16メッシュ、特に20メッシュを通過することが好ましく、200メッシュ、特に150メッシュを通過しないことが好ましい前記<1>ないし<12>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<14>
前記繊維材料の繊維長は好ましくは0.1mm以上であり、更に好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは50mm以下であり、更に好ましくは40mmである前記<1>ないし<13>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<15>
前記繊維材料の長さは、前記吸収性ポリマーの大きさよりも短い前記<1>ないし<14>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<16>
前記繊維材料としてセルロース繊維を用い、該セルロース繊維はJISZ8801−1:2006に基づく40メッシュのふるいを通過する寸法を有する前記<1>ないし<15>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<17>
前記複合吸水性ポリマーに占める前記繊維材料の割合は、20質量%以上、特に30質量%以上であることが好ましく、また80質量%以下、特に70質量%以下であることが好ましい前記<1>ないし<16>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<18>
前記複合吸水性ポリマーに占める前記吸水性ポリマーの割合は、20質量%以上、特に30質量%以上であることが好ましく、また80質量%以下、特に70質量%以下であることが好ましい前記<1>ないし<17>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<19>
前記複合吸水性ポリマーは、以下の(i)ないし(iii)のいずれかの方法によって製造されたものである前記<1>ないし<18>のいずれか1に記載の吸収性物品。
(i)重合によって得られた前記吸水性ポリマーが、水又は含水溶剤を吸収して膨潤している状態で、これを前記繊維材料と混練し、その後、乾燥して粉砕する方法。
(ii)水溶性のエチレン性不飽和モノマーに、必要に応じ架橋剤を添加した系に、前記繊維材料を混合・分散させた状態で重合して重合物を得て、該重合物を乾燥後に解繊又は粉砕する方法。
(iii)水溶性のエチレン性不飽和モノマーに必要に応じ架橋剤を添加した系に、前記繊維材料を分散させ、抄紙、プレスした後、重合して重合物を得て、該重合物を乾燥後に解繊する方法。
<20>
前記裏面シートと第2層との間に、第3層が配されている前記<1>ないし<19>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<21>
第3層の不織布は、その坪量が10g/m以上、特に15g/m以上であることが好ましく、また80g/m以下、特に60g/m以下であることが好ましい前記<1>ないし<20>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<22>
前記裏面シートと第2層との間に、ナノファイバ不織布又は極細ファイバ不織布からなる第3層が配されている前記<21>に記載の吸収性物品。
<23>
ナノファイバ不織布又は極細ファイバ不織布が、エレクトロスピニング法で作製されたものである前記<22>に記載の吸収性物品。
<24>
ナノファイバ不織布又は極細ファイバ不織布が親水性を有している前記<22>又は<23>に記載の吸収性物品。
<25>
ナノファイバ不織布又は極細ファイバ不織布は、圧力245Pa下での厚みが、0.01mm以上、特に0.05mm以上であることが好ましく、また0.5mm以下、特に0.3mm以下であることが好ましい前記<22>ないし<24>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<26>
ナノファイバ不織布又は極細ファイバ不織布の構成繊維は、その繊維径が500nm以上であることが好ましく、1000nm以上であることが更に好ましく、また3000nm以下であることが好ましく、2500nm以下であることが更に好ましい前記<22>ないし<25>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<27>
ナノファイバ不織布のナノファイバは、その太さを円相当直径で表した場合、10nm以上3000nm以下、特に10nm以上1000nm以下である前記<22>ないし<26>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<28>
前記裏面シートと第2層との間に、レジンボンド不織布からなる第3層が配されている前記<21>に記載の吸収性物品。
<29>
レジンボンド不織布は、圧力245Pa下での厚みが、0.5mm以上、特に1mm以上であることが好ましく、また10mm以下、特に5mm以下であることが好ましい前記<28>に記載の吸収性物品。
<30>
レジンボンド不織布の構成繊維は、その繊度が1.0dtex以上であることが好ましく、1.5dtex以上であることが更に好ましく、また15dtex以下であることが好ましく、10dtex以下であることが更に好ましい前記<28>又は<29>に記載の吸収性物品。
<31>
第2層を構成する前記複合吸水性ポリマーどうしが非接合状態になっている前記<1>ないし<30>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<32>
第1層と第2層とが隣接して位置しており、かつ両層が非接合状態になっている前記<1>ないし<31>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<33>
第2層と第3層とが隣接して位置しており、かつ両層が非接合状態になっている前記<20>ないし<32>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<34>
前記裏面シートが透湿性を有している前記<1>ないし<33>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<35>
前記吸収体は、その積層構造の周囲が、液透過性のシートで被覆されていない前記<1>ないし<34>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<36>
生理用ナプキン、使い捨ておむつ、パンティライナ又は失禁パッドである前記<1>ないし<35>のいずれか1に記載の吸収性物品。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。特に断らない限り、「%」は「質量%」を意味する。
〔実施例1〕
本実施例では、図1に示す構造の吸収体10を以下の手順で製造した。
(1)第1層11の製造
金井重要工業製、商品名「トラベロンIJ180R」、坪量300g/cmを、ハクラ精機株式会社製、商品名「スライサーA−70LP」で薄く切ったレジンボンド不織布を作製した。この不織布の表面エネルギー(20℃)を上述の方法で測定したところ73mN/mであり、血液に対する親和性を有していることが確認された。この不織布の圧力245Pa下での厚みは3.1mmであり、繊維間距離は260μmであった。坪量は表1に示すとおりであった。
(2)第2層12の複合吸水性ポリマー14の製造
花王株式会社製、商品名「メリーズさらさらエアスルーMサイズ」の吸収体から取り出した吸水性ポリマーに質量比10倍の水を加えニーダーで混合しながら均等に膨潤させた。そこに日本製紙株式会社製、商品名「KCフロックW−400S」(微細セルロース繊維、400メッシュパス90%以上)を加えて混練後、乾燥させて表1の坪量に散布して複合吸水性ポリマー14製造した。複合吸水性ポリマーに占める繊維材料の割合は50%であり、吸水性ポリマーの割合は50%であった。
(3)吸収体10の製造
前記(2)で得られた第2層12の上に、前記(1)で得られた第1層11を非接合状態で重ね合わせた。両層を軽くプレスして、目的とする吸収体10を得た。吸収体は、一辺が55mmの正方形に形状に形成した。
〔実施例2〕
本実施例では、実施例1の前記(1)におけるレジンボンド不織布として、金井重要工業製、商品名トラベロンAF95Aを用い表1に示す坪量にスライスしたものを用いた。これ以外は実施例1と同様にして吸収体10を得た。
〔実施例3〕
本実施例では、実施例1の前記(1)におけるレジンボンド不織布として、金井重要工業製、商品名トラベロンAF50Aを用い表1に示す坪量にスライスしたものを用いた。これ以外は実施例1と同様にして吸収体10を得た。
〔実施例4〕
本実施例では、図3に示す構造の吸収体10Aを以下の手順で製造した。
(1)第1層11及び第2層12の製造
実施例1と同様にした。
(2)第3層13の製造
第3層13は、第1層11と同じものを用いた。
(3)吸収体10Aの製造
前記(2)で得られた第3層13の上に、第2層12の複合吸水性ポリマーを散布し、更にその上に第1層11を非接合状態で重ね合わせた。これらの層を軽くプレスして、目的とする吸収体10Aを得た。
〔実施例5〕
本実施例では、第1層11のレジンボンド不織布として、実施例1と同様の表1に示す坪量のものを用いた。また、実施例4で用いた第3層13のレジンボンド不織布に代えて、極細ファイバ不織布を用いた。極細ファイバ不織布は以下の方法で製造した。
図4に示す極細ファイバ不織布製造装置100を用いた。同図に示す装置100は、メルトブローン装置110を備えている。更に極細ファイバ不織布製造装置100は、搬送コンベア125を備えている。メルトブローン装置110は、本体部112及びダイ113を有する筐体部111と、該ダイ113に取り付けられた吐出ノズル114を有している。本体部112にはホッパー19が取り付けられており、そこから原料であるPPが供給される。また本体部112は、シリンダ及び該シリンダ内に配置されたスクリュ(いずれも図示せず)を備えている。
以上の構成を有する極細ファイバ不織布製造装置100を用い、メルトブローン装置110の筐体111におけるシリンダの加熱温度を250℃としてPPを溶融させた。PPの質量に対して10%の親水化剤を添加して筐体内で溶融混練を行った。親水化剤としては、ステアリルアルコールのエチレンオキサイド付加物を用いた。溶融したPPを300g/hの吐出量で吐出ノズル114から吐出した(図4中、符号Rで示す。)。吐出ノズル114に隣接する空気吹き出しノズル(図示せず)からは300℃に加熱された空気流を300L/minの流量で噴出させた。空気流に搬送されたPPの極細ファイバは、PPメッシュからなり、1m/minで周回する搬送コンベア125によって搬送させた。周囲環境は25℃、50%RHとした。このようにして得られた極細ファイバ不織布における極細ファイバの太さを電子顕微鏡観察で測定したところ1600nmであった。極細ファイバ不織布の坪量は、表1に示すとおりであった。
〔実施例6〕
本実施例では、実施例5で用いた極細ファイバ不織布に親水化剤を添加せず、疎水性のまま用いた。また、第1層11のレジンボンド不織布として、表1に示す坪量のものを用いた。これ以外は実施例1と同様にして吸収体10Aを得た。
〔実施例7〕
本実施例では、実施例5における複合吸水性ポリマーの製造で用いた繊維材料に代えて、KCフロックW−100S(微細セルロース繊維、100メッシュパス90%以上)を用いた。また、第1層11のレジンボンド不織布として、表1に示す坪量のものを用いた。これ以外は実施例5と同様にして吸収体10Aを得た。
〔実施例8〕
本実施例では、実施例5における複合吸水性ポリマーの製造で用いた繊維材料に代えて、KCフロックW−50S(微細セルロース繊維、42メッシュパス90%以上)を用いた。また、第1層11のレジンボンド不織布として、実施例1と同様の表1に示す坪量のものを用いた。これ以外は実施例5と同様にして吸収体10Aを得た。
〔比較例1〕
本比較例では、第1層11及び第3層13として、表1に示す坪量の湿式パルプシートを用いた。これ以外は実施例1と同様にして吸収体を得た。
〔比較例2〕
本比較例では、第3層13を使用しなかった。また、第1層11として、エアスルー不織布を用いた。このエアスルー不織布は、芯がポリエチレンテレフタレートからなり、鞘がポリエチレンからなる繊度2.3dtexの芯鞘型複合繊維を原料とするものであった。このエアスルー不織布の坪量は表1に示すとおりであった。これ以外は実施例1と同様にして吸収体を得た。
〔比較例3〕
本比較例では、第3層を使用しなかった。また、第1層11のレジンボンド不織布は実施例1と同様にした。更に、第2層12の複合吸水性ポリマーを使用せず、その代わりに通常の吸水性ポリマー(実施例1で用いた複合化前の吸水性ポリマーと同じもの)を用いた。これ以外は実施例1と同様にして吸収体を得た。
〔比較例4〕
市販の使い捨ておむつである「Pampers Cruisers Diapers size5」(The Procter & Gamble Company製、販売地:米国)から表面シート及び裏面シートを丁寧に剥がすことにより除去し吸収体を取り出した。得られた吸収体の構成は、表面側から順に、坪量60g/mのレジンボンド不織布層、坪量200g/mの架橋セルロース層、坪量10g/mのスパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布(以下、「SMS不織布」と呼ぶ)層、坪量250g/mの吸水性ポリマー(複合化されていないもの)層、坪量10g/mのSMS不織布層であった。また、吸水性ポリマーと、吸水性ポリマー層を挟むSMS不織布とは、ホットメルト接着剤によって接着されていた。そして、吸収体を55mm四方の正方形の形状に切り出した。この吸収体を比較例4として用いた。
〔比較例5〕
本比較例では、第2層12の複合吸水性ポリマーを使用せず、その代わりに通常の吸水性ポリマー(実施例1で用いた複合化前の吸水性ポリマーと同じもの)を用いた。また、第1層11のレジンボンド不織布として、表1に示す坪量のものを用いた。これ以外は実施例5と同様にして吸収体を得た。
〔評価〕
実施例及び比較例で得られた吸収体について、液の拡散面積を以下の方法で測定し、結果を以下の表1に示す。
〔液の拡散面積〕
吸収体における第1層の表面、第2層の表面、及び最下層の裏面(すなわち第2層の裏面(2層構造の場合)、又は第3層の裏面(3層構造の場合))における液の拡散面積を以下の手順で求めた。長手方向及び幅方向に平行となるように吸収体を55mm四方に切り出して測定サンプルを製造した。測定サンプルにおける第1層の上に、これを覆う広さのアクリル板を載置した。アクリル板の中央部には直径10mmの円筒が設けられており、該円筒内においてアクリル板は開口していた。アクリル板による圧力が650Paである状態下に、前記の円筒内に3gの馬血を一括注入した。注入した馬血が完全に吸収されるまでの時間を測定し、これを吸収時間とした。
注入が終わってから3分経過後にアクリル板を取り外し、吸収体における第1層の表面、第2層の表面、及び最下層の裏面における液の拡散面積を、画像ソフトウエア(Media Cybernetics,Inc.社製、商品名「Image-Pro Plus」)によって測定した。
なお、馬血は粘度を8.0±0.1cP(25℃)に調整したものを用いた。粘度の調整は、馬血に、馬血自体から取り出した血漿と血球成分を加えることにより、調整した。血漿と血球成分は、馬血を放置して分離した際の、それぞれ上澄み部分と沈殿部分である。
Figure 0006262521
表1に示す結果から明らかなとおり、各実施例では第1層の表面における液の拡散面積が第2層表面における液の拡散面積の1/2以下と小さく、液は第2層で十分吸収されながらスポット吸収となり見た目に安心感が得られる。実施例5及び7は、最下層の拡散面積が第1層表面の3.5倍以上であり、特にスポット吸収性に優れていることが判る。これに対して、レジンボンド不織布からなる第1層を用いなかった比較例1及び2では、第1層での拡散面積が大きく第2層を活用できていない。第2層に複合吸水性ポリマーを用いていない比較例3及び5でも、液の拡散面積が大きくなってしまうことが判る。比較例4も複合吸水性ポリマーを使用していないが、架橋セルロース層があるために第1層表面の拡散面積は小さかった。しかし、第1層表面の拡散面積は第2層表面の拡散面積の1/2よりも大きい、つまり、下層で液を拡散させる効果が小さく、比較例4は十分なスポット吸収性が低いことが判る。
10 吸収体
11 第1層
12 第2層
13 第3層
14 複合吸水性ポリマー
15 不織布
20 表面シート
21 裏面シート

Claims (10)

  1. 液透過性の表面シート、液不透過性ないし液難透過性の裏面シート、及び両シート間に配された液保持性の吸収体を備えた吸収性物品において、
    前記吸収体が、2層以上の層を積層した積層構造からなり、
    前記表面シートに最も近接した位置にレジンボンド不織布からなる第1層が配されており、
    前記裏面シートと第1層との間に、吸水性ポリマー表面の少なくとも一部に、繊維材料が埋め込まれて構成されている複合吸水性ポリマーからなる第2層が配されている、吸収性物品。
  2. 前記繊維材料が、セルロース繊維である請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記繊維材料が、JISZ8801−1:2006に基づく40メッシュのふるいを通過する寸法を有する請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記裏面シートと第2層との間に、ナノファイバ不織布又は極細ファイバ不織布からなる第3層が配されている請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記ナノファイバ不織布又は極細ファイバ不織布が親水性を有している請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記裏面シートと第2層との間に、レジンボンド不織布からなる第3層が配されている請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 第2層を構成する複合吸水性ポリマーどうしが非接合状態になっている請求項1ないし6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 第1層と第2層とが隣接して位置しており、かつ両層が非接合状態になっている請求項1ないし7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  9. 第2層と第3層とが隣接して位置しており、かつ両層が非接合状態になっている請求項4ないし8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  10. 前記裏面シートが透湿性を有している請求項1ないし9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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