JP5149137B2 - 吸収性物品の吸収体 - Google Patents

吸収性物品の吸収体 Download PDF

Info

Publication number
JP5149137B2
JP5149137B2 JP2008317623A JP2008317623A JP5149137B2 JP 5149137 B2 JP5149137 B2 JP 5149137B2 JP 2008317623 A JP2008317623 A JP 2008317623A JP 2008317623 A JP2008317623 A JP 2008317623A JP 5149137 B2 JP5149137 B2 JP 5149137B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superabsorbent polymer
pulp fiber
layer
unit
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008317623A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010136950A (ja
Inventor
宗芳 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2008317623A priority Critical patent/JP5149137B2/ja
Publication of JP2010136950A publication Critical patent/JP2010136950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5149137B2 publication Critical patent/JP5149137B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる吸収体に関する。
本出願人は先に、1層以上が繊維状基材で、他の1つが高吸収性ポリマーの層であり、これらの層が交互に積層してなる吸収体を有する吸収性物品を提案した(特許文献1参照)。この吸収体においては、総重量の45%以上が高吸収性ポリマーから構成されている。高吸収性ポリマーとしては、遠心保持量が25g/g以上であり、通液時間が20秒以下のものが用いられている。
しかし前記の技術においては、吸収体の液戻りの防止についての検討がなされていないので、液戻りを確実に防止することは容易でない。
特開平9−276391号公報
本発明の目的は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収体を提供することにある。
本発明は、パルプ繊維及び高吸収性ポリマーの粒子を含んでなる吸収性物品の吸収体において、
パルプ繊維の重量に対して1倍以上の量の高吸収性ポリマーの粒子が、パルプ繊維層上に散布されてなるユニットaを、2段積層してなる基盤層上に、更にユニットaを1段積層してなるか、又はパルプ繊維の重量に対して1倍未満の量の高吸収性ポリマーの粒子が、パルプ繊維層上に散布されてなるユニットbを1段積層してなり、
吸液前の状態においては、高吸収性ポリマー層内における粒子間に空隙が存在し、該空隙を通じて、該高吸収性ポリマー層の上下に位置するパルプ繊維層の繊維どうしが絡まっている一方、吸液後の状態においては、高吸収性ポリマーの粒子が膨潤し高吸収性ポリマー層内における粒子間の空隙が消失して、該高吸収性ポリマー層の上下に位置するパルプ繊維層が離間される、吸収性物品の吸収体を提供するものである。
本発明によれば、液戻り量の少ない吸収体及びそれを備えた吸収性物品が提供される。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明の吸収体は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる。これらの吸収性物品は、着用者の肌に近い側に位置し、かつ着用者の肌に対向する表面シートと、着用者の肌から遠い側に位置する裏面シートとを有している。そしてシートの間に、吸収体が配置されている。必要に応じ、吸収性物品における表面シート上の左右両側部に、該物品の長手方向に延びる一対の防漏カフが配置されることもある。
表面シート及び裏面シートとしては、当該技術分野において通常用いられているものと同様のものを用いることができる。例えば表面シートとしては、例えば液透過性を有する不織布や穿孔フィルムなどを用いることができる。裏面シートとしては、例えば液不透過性のフィルムや、液難透過性の不織布などを用いることができる。液不透過性のフィルムは透湿性を有していてもよい。
図1には、第1の実施形態の吸収体の構造が模式的に示されている。同図中、上側が表面シート側に位置する側であり、下側が裏面シート側に位置する側である。吸収体10は、パルプ繊維及び高吸収性ポリマーの粒子を含んで構成されている。パルプ繊維及び高吸収性ポリマーの粒子はそれぞれ層状をなし、交互に積層されている。詳細には、吸収体10は、パルプ繊維層11と、そのすぐ上に直接に配置された高吸収性ポリマー層12との2層からなるユニットaが、複数段積層されて構成されている。図1に示す実施形態では、ユニットaが2段積層されて基盤層13が構成され、該基盤層13上に更にユニットaが1段積層されて吸収体10が構成されている。各ユニットaの間には何らの介在物も存在しておらず、各ユニットaは直接に接するように積層されている。なお、図示していないが、図1に示す吸収体10は、その全体が、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートによって包被されていてもよい。
ユニットaは、パルプ繊維層11aと高吸収性ポリマー層12aとからなり、高吸収性ポリマー層12aは、パルプ繊維層11aにおけるパルプ繊維の重量に対して1倍以上、好ましくは1.2倍以上の量を有している。このような構造のユニットaには、排泄された液を高吸収性ポリマー層12aによって固定し、また、固定しきれない液をパルプ繊維層11aによって平面方向に液を拡散させる
という働きがある。
パルプ繊維層11aはパルプ繊維を含んで構成されている。本明細書でいうパルプ繊維とは、木材を始めとする植物を原料とするセルロース系の吸液性繊維のことである。パルプ繊維層11aは、基本的にはパルプ繊維のみから構成されているが、他の吸液性繊維又は非吸液性繊維がパルプ繊維層11aに含まれることは妨げられない。しかし、パルプ繊維層11aには、高吸収性ポリマーが実質的に含まれていない。つまりパルプ繊維層11aは、高吸収性ポリマーを混合させないで形成した層である。高吸収性ポリマーが実質的に含まれていないとは、パルプ繊維層11aに意図的に高吸収性ポリマーを含有させることを排除する趣旨である。したがって、吸収体10の製造工程において不可避的にパルプ繊維層11aに微量の高吸収性ポリマーが混入することは、本発明においては許容される。
パルプ繊維層11aがパルプ繊維に加えて他の繊維を含む場合、当該他の繊維としては例えば、レーヨン等の吸液性を有する非天然繊維や、各種合成樹脂を原料とする非吸液性の合成繊維等が挙げられる。これらの繊維は、平面方向への液の拡散を促すことを目的としてパルプ繊維層11aに配合される。これらの繊維は、パルプ繊維層11aに含まれる繊維の全量に対して50重量%以下、特に20重量%以下の割合で配合されることが好ましい。
本実施形態で用いられるパルプ繊維の種類に特に制限はない。例えば木材種としては針葉樹及び広葉樹のいずれをも用いることができる。両者を組み合わせて用いてもよい。また、パルプ繊維の濾水度(CSF)や叩解度は、吸収体10の具体的な用途に応じて適切な値のものが用いられる。
パルプ繊維層11aの坪量は、吸収体10の具体的な用途に応じて適切な範囲が設定される。吸収体10を例えばベビー用の使い捨ておむつに適用する場合には、パルプ繊維層11aの坪量を、25〜100g/m2、特に40〜80g/m2に設定することが好ましい。吸収体10を例えば大人用の使い捨ておむつに適用する場合には、パルプ繊維層11aの坪量を、50〜170g/m2、特に100〜150g/m2に設定することが好ましい。吸収体10を例えば生理用ナプキンに適用する場合には、パルプ繊維層11aの坪量を、5〜80g/m2、特に20〜60g/m2に設定することが好ましい。
パルプ繊維層11aとともにユニットaを構成するもう一方の層である高吸収性ポリマー層12aを構成する高吸収性ポリマーとしては、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合体又は共重合体;でんぷん;架橋カルボキシメチルセルロースなどを用いることができる。アクリル酸のアルカリ金属塩としてはナトリウム塩を用いることが好ましい。アクリル酸等の共重合体に含まれる共重合成分としては、マレイン酸、イタコン酸、アクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、スチレンスルホン酸等が挙げられる。
上述した各種の高吸収性ポリマーは、その粒径が1〜1000μm、特に10〜500μmであることが好ましい。粒子の形状に特に制限はなく、例えば球状、塊状、ぶどう状、俵状などの種々の形状を採用し得る。
特に高吸収性ポリマーとして、遠心脱水法による生理食塩水の吸収量が25g/g以上、特に35g/g以上であるものを用いると、自由水の存在量を低減させることができ、したがって液戻り量を一層減少させられるという有利な効果が奏されるので好ましい。この吸収量の測定方法は、例えば本出願人の先の出願に係る特開平9−276391号公報に記載されている。
高吸収性ポリマー層12aの坪量は、パルプ繊維層11aの坪量以上であることを条件として、吸収体10の具体的な用途に応じて適切な範囲が設定される。吸収体10を例えばベビー用の使い捨ておむつに適用する場合には、高吸収性ポリマー層12aの坪量を、25〜150g/m2、特に40〜120g/m2に設定することが好ましい。吸収体10を例えば大人用の使い捨ておむつに適用する場合には、高吸収性ポリマー層12aの坪量を、50〜260g/m2、特に100〜230g/m2に設定することが好ましい。吸収体10を例えば生理用ナプキンに適用する場合には、高吸収性ポリマー層12aの坪量を、5〜120g/m2、特に20〜90g/m2に設定することが好ましい。
上述のとおり、高吸収性ポリマー層12aの量は、パルプ繊維層11aの量の1倍以上であるところ、高吸収性ポリマー層12aの量の上限は、パルプ繊維層11aの量の2倍以下、特に1.3倍以下であることが好ましい。ここでいう「量」とは「坪量」と同義である。
パルプ繊維層11aと高吸収性ポリマー層12aとの重量比が上述の関係を満たす限り、各ユニットaにおけるパルプ繊維層11a及び高吸収性ポリマー層12aの構成材料や坪量は同一でもよく、あるいは異なっていてもよい。同様に、各ユニットaの全体の坪量は同一でもよく、あるいは異なっていてもよい。また、パルプ繊維層11aの構成繊維や、高吸収性ポリマー層12aのポリマーの種類も、各ユニットaにおいて同一でもよく、あるいは異なっていてもよい。好ましくは、ユニットaを構成するパルプ繊維層11a及び高吸収性ポリマー層12aの材料は、各ユニットにおいて同じであり、かつパルプ繊維層11a及び高吸収性ポリマー層12aの坪量も、各ユニットにおいて同じである。
本実施形態においては、先に述べたとおり、ユニットaが2段積層されて基盤層13が構成されている。基盤層13においては、パルプ繊維層11aと高吸収性ポリマー層12aとが交互に積層されている。このような積層状態を採用することで、各パルプ繊維層11aにおいて液の拡散を促進させることができ、また各パルプ繊維層11aと各高吸収性ポリマー層12aとで液の固定を促進させることができる。特に、基盤層13を吸収体10における下部に配置させることで、吸収された液が吸収体10の下部に多量に移動しやすくなる。この液の移動を一層効率のよいものとする観点から、パルプ繊維層11a及び高吸収性ポリマー層12aの坪量を、上述した範囲に設定することが好ましい。
先に述べたとおり、吸収体10は、パルプ繊維層11aと高吸収性ポリマー層12aとが交互に積層されて構成されている。吸収体10が吸液前の状態において、上下で隣り合うパルプ繊維層11a間に位置する高吸収性ポリマー層12aに着目した場合、該ポリマー層12a内における高吸収性ポリマーの粒子間には複数の空隙が存在している。この空隙は、吸液前の状態の吸収体10に液が排泄された場合に、該液がポリマー層12aを透過するのに十分な大きさのものである。液がポリマー層12aを透過することによって、複数層存在しているパルプ繊維層11a及び高吸収性ポリマー層12aのすべてを液の吸収に有効に活用することができる。
しかも、前記の空隙においては、上下で隣り合うパルプ繊維層11aを構成する繊維が、該空隙を通じて絡まっている。この絡み合いによる毛管力の発現を利用して、上側に位置するパルプ繊維層11aから下側に位置するパルプ繊維層11aへの液の移動がスムーズに行われる。このことによっても、複数層存在しているパルプ繊維層11aのすべてを液の吸収に有効に活用することができる。したがって、この絡み合いは、強固なものである必要はなく、毛管力が発現する程度に繊維どうしが接している程度であれば十分である。
高吸収性ポリマー層12aに前記の空隙が存在しているか否かや、該空隙内において上下で隣り合うパルプ繊維層11aを構成する繊維が絡み合っているか否かは、吸収体10の縦断面を顕微鏡観察することによって確認することができる。
前記の空隙は、液の十分な透過を可能にする大きさであることに加え、吸収体10の吸液後においては、高吸収性ポリマーの膨潤に起因して消失する程度の大きさでもある。膨潤によるゲルブロッキングで空隙が消失することで、高吸収性ポリマー層12aは、該ポリマー層12aの上下に位置するパルプ繊維層11aを離間して、液の透過を妨げる遮蔽層として作用する。これによって、着用者の体圧により吸収体10が押されても、パルプ繊維層11aに吸収保持されている自由水は、遮蔽層として作用する高吸収性ポリマー層12aの存在によって、表面シート側に戻りづらくなる。しかも、前記の離間によって、高吸収性ポリマーの粒子間に位置していたパルプ繊維の絡み合いが解除されて引き離され、膨潤後の高吸収性ポリマー層12aにはパルプ繊維が残存しなくなるので、毛管力も発現しない。その結果、本実施形態によれば、吸収体10に吸収保持された自由水の逆戻りが起こりづらくなる。したがって、本実施形態の吸収体10を備えた吸収性物品は、肌対向面のドライ感が高いものとなり、肌トラブルが起こりづらくなる。なお、高吸収性ポリマーの吸水速度が速すぎる場合には、パルプ繊維層11aで液が拡散されて、吸収体10の下部に到達するまでの間に、高吸収性ポリマー層12aのゲルブロッキングが生じることがあるが、使用する高吸収性ポリマーとして、適切な吸水速度を有するものを用いれば、そのような不都合が起こることはない。高吸収性ポリマーの吸水速度を調整する手法は、当該技術分野において種々提案されており、具体的に述べるまでもない。
特に、本実施形態においては、吸収体10の最上層が高吸収性ポリマー層12aから構成されているので、その下に位置するパルプ層11aに含まれている自由水が、該ポリマー層12aによって効果的に遮断されるので、液戻りが起こりづらくなっている。
高吸収性ポリマー層12aにおいて高吸収性ポリマーの粒子間に所望の大きさの空隙を形成したり、空隙内においてパルプ繊維の絡み合いを生じさせたりするためには、例えばポリマー層12aを形成する高吸収性ポリマーの粒子の大きさやその散布坪量を適切に調整すればよい。あるいは、パルプ繊維層11aとポリマー層12aとを交互に積層して吸収体10を製造した後に、該吸収体10に適切な圧力を加えてプレスを行い、繊維どうしの絡み合いの程度を調整すればよい。繊維どうしの絡み合いの程度を所望のものとすることを目的として、プレスを複数回にわたって行ってもよい。プレスを行うために、例えば吸収体10を一対のゴムロール間に一回又は複数回通すことができる。この場合、例えばエアーによって圧力を調整し、ゴムロールによる挟圧の程度を変えることができる。
吸収体10の製造に特に制限はない。例えば当該技術分野において従来用いられているドラム型の積繊装置を用いることで吸収体10を製造できる。この種の積繊装置においては、ドラムの周面に、目的とする吸収体10の平面視での形状に対応した形状を有する通気性の凹部が設けられている。この凹部をドラムの周面から内部へ向けて吸引した状態下に、該凹部内にパルプ繊維及び高吸収性ポリマーの粒子を交互に堆積させることで、目的とする吸収体10が得られる。また、一つのドラム型積繊装置でパルプ繊維層を形成し、そのパルプ繊維層の上に、別の積繊装置で形成した高吸収性ポリマー層を積層し、この操作を繰り返すことでも吸収体10を製造することができる。いずれの場合であっても、パルプ繊維層と高吸収性ポリマー層とを積層するときに、高吸収性ポリマーの粒子がパルプ繊維層内に埋没しないようにするために、パルプ繊維層における繊維間の目開きを、高吸収性ポリマーの粒子の粒子の粒径よりも小さくすることが好ましい。目開きの調整のためには、例えばパルプ繊維層上に高吸収性ポリマー層を積層するに先立ち、パルプ繊維層を予備プレスして、繊維間の目開きを詰めればよい。
吸収体10の全体としての坪量は、吸収体10の具体的な用途に応じて適切な範囲が設定される。吸収体10を例えばベビー用の使い捨ておむつに適用する場合には、吸収体10の全体の坪量を、150〜750g/m2、特に240〜600g/m2に設定することが好ましい。吸収体10を例えば大人用の使い捨ておむつに適用する場合には、300〜1300g/m2、特に600〜1200g/m2に設定することが好ましい。吸収体10を例えば生理用ナプキンに適用する場合には、30〜600g/m2、特に120〜450g/m2に設定することが好ましい。
吸収体10の厚みも、吸収体10の具体的な用途に応じて適切な範囲が設定される。吸収体10を例えばベビー用の使い捨ておむつに適用する場合には、370Pa下における吸収体10の厚みを、1.2〜6mm、特に2〜5mmに設定することが好ましい。吸収体10を例えば大人用の使い捨ておむつに適用する場合には、2.4〜10.6mm、特に5〜9.8mmに設定することが好ましい。吸収体10を例えば生理用ナプキンに適用する場合には、1〜5mm、特に1〜3.7mmに設定することが好ましい。
図1に示す構造の吸収体10の変形例として、図2(a)及び(b)に示す構造のものが挙げられる。図2(a)に示す吸収体10aは、ユニットaが3段積層されてなる基盤層13の上に、更にユニットaが1段積層されて構成されている。この吸収体10aは、先に説明した吸収体10に比べて、高吸収性ポリマー層12aの層数が多いため、遮蔽効果を一層高めることができるという利点を有している。一方、図2(b)に示す吸収体10bは、ユニットaが2段積層されてなる基盤層13の上に、ユニットaが1段積層され、更にその上にパルプ繊維層11aが積層されて構成されている。この吸収体10bは、先に説明した吸収体10に比べて、平面方向の液拡散が促進され、それにより高吸収性ポリマー層12aに効率よく液を固定させることができるという利点を有している。
図3には、これまでに説明してきた吸収体と異なる別の実施形態の吸収体10cが示されている。同図に示す吸収体10cは、ユニットaが2段積層されてなる基盤層13の上に、パルプ繊維の重量に対して1倍未満の量の高吸収性ポリマーの粒子が、パルプ繊維層上に散布されてなるユニットbを、1段積層して構成されている。本実施形態におけるユニットa及び基盤層13は、これまでに説明してきたものと同じものである。したがって、これらの説明に関しては、先に述べた説明が適宜適用される。
一方、ユニットbは、ユニットaとは異なる働きを有するものである。ユニットbは、パルプ繊維層11bの上に高吸収性ポリマー層11bが配置されてなり、高吸収性ポリマー層12bは、パルプ繊維層11bにおけるパルプ繊維の重量に対して1倍未満、好ましくは0.7倍未満の量を有している。パルプ繊維層11bの坪量は、吸収体10の具体的な用途に応じて適切な範囲が設定される。吸収体10cを例えばベビー用の使い捨ておむつに適用する場合には、パルプ繊維層11bの坪量を、10〜200g/m2、特に50〜160g/m2に設定することが好ましい。吸収体10cを例えば大人用の使い捨ておむつに適用する場合には、パルプ繊維層11bの坪量を、100〜340g/m2、特に200〜300g/m2に設定することが好ましい。吸収体10cを例えば生理用ナプキンに適用する場合には、パルプ繊維層11bの坪量を、10〜160g/m2、特に40〜120g/m2に設定することが好ましい。
パルプ繊維層11bには、先に述べたパルプ繊維層11aと同様に高吸収性ポリマーが実質的に含まれていない。つまり、パルプ繊維層11bも、高吸収性ポリマーを混合させないで形成した層である。
パルプ繊維層11bとともにユニットbを構成するもう一方の層である高吸収性ポリマー層12bの坪量は、パルプ繊維層11bの坪量未満であることを条件として、吸収体10cの具体的な用途に応じて適切な範囲が設定される。吸収体10cを例えばベビー用の使い捨ておむつに適用する場合には、高吸収性ポリマー層12bの坪量を、25〜150g/m2、特に40〜120g/m2に設定することが好ましい。吸収体10cを例えば大人用の使い捨ておむつに適用する場合には、高吸収性ポリマー層12bの坪量を、50〜260g/m2、特に100〜230g/m2に設定することが好ましい。吸収体10cを例えば生理用ナプキンに適用する場合には、高吸収性ポリマー層12bの坪量を、5〜120g/m2、特に20〜90g/m2に設定することが好ましい。
ユニットbは、高吸収性ポリマーの量に比べてパルプの量の方が相対的に多くなっている。その結果、ユニットbにおいては、量の多いパルプ繊維層12bの働きによって、平面方向への液の拡散が、ユニットaに比べて促進される。その結果、基盤層13の上に、最上層としてユニットbを配置することで、パルプ繊維層の平面方向の面積が有効活用されて、吸液後の液戻り量を一層低減させることが可能となる。
上述のとおり、ユニットbにおける高吸収性ポリマー層12bの量は、パルプ繊維層11bの量の1倍未満であるところ、高吸収性ポリマー層12bの量の下限は、パルプ繊維層11bの量の0.1倍以上、特に0.4倍以上であることが好ましい。
吸収体10cにおいては、ユニットaとユニットbとの界面においても、吸液前の状態で、パルプ繊維層11bとパルプ繊維層11aとの間に位置する高吸収性ポリマー層12a中の高吸収性ポリマーの粒子間に、複数の空隙が存在している。そして、この空隙においては、上下で隣り合うパルプ繊維層を構成する繊維が、該空隙を通じて絡まっている。その結果、複数層存在しているパルプ繊維層11のすべてを液の吸収に有効に活用することができる。
本実施形態の吸収体10cにおいては、基盤層13上にユニットbが1段のみ積層されている。これに代えて、基盤層13上にユニットbを2段又はそれ以上積層することや、あるいはユニットbの上にユニットaを積層したり、パルプ繊維層を積層したりすることも可能であるが、本実施形態による液戻り量の低減効果を最大限発揮させるためには、ユニットbは1段のみ積層することが有利である。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば図3に示す実施形態においては、基盤層13が、ユニットaを2段積層したものから構成されていたが、これに代えてユニットaを3段又はそれ以上積層して基盤層13を構成してもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
〔実施例1〕
(1)ユニットaの製造
木材パルプ繊維を積繊して、坪量50g/m2のパルプ繊維層11aを製造した。このパルプ繊維層11aの上面に、高吸収性ポリマーの粒子を、散布坪量62g/m2で散布してユニットaを製造した。高吸収性ポリマーは、アクリル酸ナトリウムの重合体から構成されていた。このポリマーの遠心脱水法による生理食塩水の吸収量は26.5g/gであった。また、このポリマーの粒子の平均粒径は400μmであった。
(2)基盤層13の製造
ユニットaを2段積層して基盤層13を製造した。
(3)吸収体10の製造
基盤層13の上にユニットaを1段積層した。次いで、この積層体全体を、坪量18g/m2のティッシュペーパーで包被した。これら全体を、圧力300kPaでプレスした。このようにして、図1に示す構造の吸収体10を製造した。
(4)使い捨ておむつの製造
表面シートとして、親水油剤処理を施した2.3dtexのポリプロピレン・高密度ポリエチレン(PP・HDPE)芯鞘型複合繊維からなるエアスルー不織布(坪量10g/m2)を用いた。裏面シートとしては、坪量15g/m2のポリエチレンフィルムを用いた。両シート間に、前記で得た吸収体10を配置し、常法に従い、ベビー用の使い捨ておむつを得た。
〔実施例2〕
実施例1において、基盤層13の上にユニットaを1段積層し、更にその上に坪量50g/m2のパルプ繊維層11aを積層して、図2(b)に示す吸収体10bを得た。それ以外は実施例1と同様にして使い捨ておむつを得た。
〔実施例3〕
(1)ユニットbの製造
木材パルプ繊維を積繊して、坪量100g/m2のパルプ繊維層11bを製造した。このパルプ繊維層11bの上面に、実施例1で用いた高吸収性ポリマーと同様のポリマーの粒子を、散布坪量62g/m2で散布してユニットbを製造した。
(2)吸収体10cの製造
実施例1で製造した基盤層13の上にユニットbを1段積層した。次いで、この積層体全体を、坪量18g/m2のティッシュペーパーで包被した。これら全体を、圧力300kPaでプレスした。このようにして、図3に示す構造の吸収体10cを製造した。
(3)使い捨ておむつの製造
前記の(2)で得た吸収体10cを用いる以外は、実施例1と同様にして使い捨ておむつを得た。
〔比較例1〕
パルプ繊維200g/m2と、高吸収性ポリマーの粒子186g/m2とを均一に混合して吸収体を製造した。これ以外は実施例1と同様にして使い捨ておむつを得た。
〔比較例2〕
パルプ繊維100g/m2と、高吸収性ポリマーの粒子123g/m2とを均一に混合して下層吸収体を製造した。下層吸収体上に、実施例3で製造したユニットbを積層して吸収体を製造した。これ以外は実施例1と同様にして使い捨ておむつを得た。
〔比較例3〕
木材パルプ繊維を積繊して、坪量100g/m2のパルプ繊維層を製造した。このパルプ繊維層の上面に、実施例1で用いた高吸収性ポリマーの粒子を、散布坪量62g/m2で散布した。このようにしてユニットaを製造した。このユニットaの上に、実施例3で製造したユニットbを積層して吸収体を製造した。これ以外は実施例1と同様にして使い捨ておむつを得た。
〔比較例4〕
木材パルプ繊維を積繊して、坪量50g/m2のパルプ繊維層を製造した。このパルプ繊維層の上面に、実施例1で用いた高吸収性ポリマーの粒子を、散布坪量42g/m2で散布した。このようにしてユニットb1を製造した。これとは別に、木材パルプ繊維を積繊して、坪量100g/m2のパルプ繊維層を製造した。このパルプ繊維層の上面に、実施例1で用いた高吸収性ポリマーの粒子を、散布坪量42g/m2で散布した。このようにしてユニットb2を製造した。得られたユニットb1を2段積層し、その上にユニットb2を1段積層して吸収体を製造した。これ以外は実施例1と同様にして使い捨ておむつを得た。
〔比較例5〕
木材パルプ繊維を積繊して、坪量100g/m2のパルプ繊維層を製造した。このパルプ繊維層の上面に、実施例1で用いた高吸収性ポリマーの粒子を、散布坪量62g/m2で散布した。このようにしてユニットbを製造した。このユニットbの上に、実施例1で製造したユニットaを2段積層して吸収体を製造した。これ以外は実施例1と同様にして使い捨ておむつを得た。
〔評価〕
実施例及び比較例で得られた使い捨ておむつについて、以下の方法で液戻り量の測定を行った。その結果を以下の表1に示す。
〔液戻り量の測定方法〕
ベビー用使い捨ておむつ(花王株式会社製のメリーズ(登録商標))を表面シートが上を向くように水平に載置し、流速5g/secで150gの人工尿を注入した。注入箇所は、吸収体の腹側端部から130mmの位置の幅方向中央部とした。10分間放置した後、10cm四方のろ紙(ADVANTEC社製の硬質ろ紙4A)を20枚重ねたものを注入箇所に載せ、2分間3.5kPaの加圧を行った。加圧によって液戻りした人工尿をろ紙に吸収させた。吸収によって増加したろ紙の重量を測定し、吸収前のろ紙の重量との差を液戻り量とした。
Figure 0005149137
表1に示す結果から明らかなように、各実施例の使い捨ておむつ(本発明品)においては、液戻り量が少ないことが判る。これに対して、パルプ繊維と高吸収性ポリマーとを完全混合した吸収体を有する比較例1のおむつでは、液戻り量が非常に多いことが判る。また、比較例2に示すように、パルプ繊維と高吸収性ポリマーとを完全混合した下層吸収体上にユニットbを積層した場合であっても、液戻り量が多いことが判る。更に、実施例3と比較例3との対比から明らかなように、パルプ繊維及び吸収性ポリマーの使用量が同じであっても、ユニットaを2段積層しない比較例3では、実施例3よりも液戻り量が多くなることが判る。また、比較例4から明らかなように、基盤層として、ユニットbを2段積層したものを用いても、液戻り量を低減できないことが判る。更に、実施例3と比較例5との対比から明らかなように、ユニットbの上にユニットaを2段積層しても、液戻り量を低減できないことが判る。
図1は、本発明の吸収体の一実施形態の構造を示す模式図である。 図2(a)及び(b)は、本発明の吸収体の別の実施形態の構造を示す模式図(図1相当図)である。 図3は、本発明の吸収体の他の実施形態の構造を示す模式図(図1相当図)である。
符号の説明
10,10a,10b,10c 吸収体
11a,11b パルプ繊維層
12a,12b 高吸収性ポリマー層
13 基盤層

Claims (7)

  1. パルプ繊維及び高吸収性ポリマーの粒子を含んでなる吸収性物品の吸収体において、
    パルプ繊維の重量に対して1倍以上の量の高吸収性ポリマーの粒子が、パルプ繊維層上に散布されてなるユニットaを、2段積層してなる基盤層上に、更にユニットaを1段積層してなるか、又はパルプ繊維の重量に対して1倍未満の量の高吸収性ポリマーの粒子が、パルプ繊維層上に散布されてなるユニットbを1段積層してなり、
    吸液前の状態においては、高吸収性ポリマー層内における粒子間に空隙が存在し、該空隙を通じて、該高吸収性ポリマー層の上下に位置するパルプ繊維層の繊維どうしが絡まっている一方、吸液後の状態においては、高吸収性ポリマーの粒子が膨潤し高吸収性ポリマー層内における粒子間の空隙が消失して、該高吸収性ポリマー層の上下に位置するパルプ繊維層が離間される、吸収性物品の吸収体。
  2. ユニットaが3段積層されてなる基盤層の上に、ユニットaが1段積層されてなる請求項1記載の吸収体。
  3. 最上層が高吸収性ポリマー層である請求項1又は2記載の吸収体。
  4. 高吸収性ポリマーの粒子の遠心脱水法による生理食塩水の吸収量が25g/g以上である請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収体。
  5. ユニットaにおける高吸収性ポリマーの粒子の量が、パルプ繊維の重量に対して1.2倍以上である請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収体。
  6. ユニットbにおける高吸収性ポリマーの粒子の量が、パルプ繊維の重量に対して0.7倍未満である請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収体。
  7. 着用者の肌に近い側に位置する表面シートと、着用者の肌から遠い側に位置する裏面シートと、両シートの間に位置する、請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収体とを備えてなる吸収性物品。
JP2008317623A 2008-12-12 2008-12-12 吸収性物品の吸収体 Active JP5149137B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008317623A JP5149137B2 (ja) 2008-12-12 2008-12-12 吸収性物品の吸収体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008317623A JP5149137B2 (ja) 2008-12-12 2008-12-12 吸収性物品の吸収体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010136950A JP2010136950A (ja) 2010-06-24
JP5149137B2 true JP5149137B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=42347578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008317623A Active JP5149137B2 (ja) 2008-12-12 2008-12-12 吸収性物品の吸収体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5149137B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6544680B2 (ja) * 2015-03-30 2019-07-17 大王製紙株式会社 吸収体
JP6554028B2 (ja) * 2015-11-20 2019-07-31 花王株式会社 シート状物

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2810312B2 (ja) * 1993-12-28 1998-10-15 花王株式会社 生理用ナプキン
JPH07314613A (ja) * 1994-05-30 1995-12-05 Nippon Shokubai Co Ltd 吸水性シートおよびその製造方法並びに吸水性シートを用いた鮮度保持方法
JPH08107910A (ja) * 1994-10-11 1996-04-30 Shiseido Co Ltd 吸収性物品
JP3722550B2 (ja) * 1996-04-12 2005-11-30 花王株式会社 吸収性物品
JP2002224161A (ja) * 2001-01-31 2002-08-13 Mitsubishi Chemicals Corp 吸水性物品
ATE439109T1 (de) * 2002-12-10 2009-08-15 Japan Absorbent Tech Inst Absorberprodukt mit undurchlässigem oberflächenblatt
JP4508889B2 (ja) * 2004-01-27 2010-07-21 花王株式会社 吸収性物品
JP4919798B2 (ja) * 2006-12-27 2012-04-18 花王株式会社 吸収性シート及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010136950A (ja) 2010-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3434239B1 (en) Absorbent article
JP5868110B2 (ja) 吸収性物品
EP2901992B1 (en) Multi-layer absorbent material
KR102486259B1 (ko) 개선된 취득 분배 적층체
TWI230601B (en) Absorptive composite sheet and absorptive article using this sheet
JP4804321B2 (ja) 吸収性物品
JP2009519099A (ja) 吸収性用品
US10512567B2 (en) Soft absorbent sandwich web comprising high concentrations of superabsorbent material, cellulosic fibers and surface applied binder
JP6580171B2 (ja) 吸収体及びその製造方法並びに吸収性物品
JP6256944B2 (ja) 吸収性物品
JP2006297073A (ja) 吸収性物品
JP4536024B2 (ja) 吸収性物品
JP5581093B2 (ja) ペット用吸収性シート
JP5302612B2 (ja) 吸収性物品
JP6262521B2 (ja) 吸収性物品
EP2901993A1 (en) Undulated structure for an absorbent article
JP6912979B2 (ja) 吸収性物品
JP6840949B2 (ja) 吸収性物品
JP5149137B2 (ja) 吸収性物品の吸収体
JP2016182214A (ja) 吸収性シート及び吸収性物品
KR20210080617A (ko) 흡수 용품
JP6222627B2 (ja) 吸収性物品
JP2019154650A (ja) 吸収性物品
WO2024062957A1 (ja) 吸収性物品
US20210145658A1 (en) Absorbent body for use in an absorbent article

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121129

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5149137

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250