JP6261319B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、特に色ずれ検出用の静電潜像パターンを形成可能な画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、高速に画像形成を行うために、各色の画像形成部を並べて構成する所謂タンデム方式が知られている。タンデム方式の画像形成装置では、各色の画像形成部から順次中間転写ベルトにトナー像を重ねて転写し、更に中間転写ベルト上に重ねて転写されたトナー像を記録材に一括して転写する構成がとられている。
この様な画像形成装置では、環境要因や各色の画像形成部における機械的要因等により、画像を重ね合わせたときに色ずれ(位置ずれ)が生じ得る。このため、色ずれ検出用の各色のトナー像を中間転写ベルトに形成し、光学センサにより各色のトナー像の相対的な位置ずれを検出して補正を行うことが知られている。しかしながら、色ずれ補正を行う際に、色ずれ検出用のトナー像を感光ドラム及び中間転写ベルトに形成し、さらに、形成したトナー像のクリーニングを行うと、ダウンタイムが発生してしまいユーザビリティーを低下させることになる。
そこで、特許文献1は、感光ドラムに形成した補正用静電潜像を検出した結果に基づき色ずれ補正を行うことにより、トナー像を形成して色ずれ補正を行う頻度を抑制し、ダウンタイムの発生を抑制することが開示されている。
特開2012−32777
しかしながら、補正用静電潜像を用いて色ずれ補正を行う際には、以下のような課題があった。すなわち、感光ドラムとプロセス手段(例えば帯電ローラ、現像ローラ、一次転写ローラ)とのニップ幅や交差角は、各部品の取り付け誤差等によってばらつきが発生してしまう。このような状況において、補正用静電潜像として形成される複数の静電潜像パターンを予め定められた幅や間隔で形成すると、静電潜像パターンの有無による検出結果に十分なコントラストが発生しない可能性がある。静電潜像パターンを用いた色ずれ補正を行う際は、感光ドラムとプロセス手段のニップ幅に静電潜像があるか否かで検出手段から出力される値が異なることによりパターンの有無を判断する。よって、静電潜像パターンがあるときの値とないときの値は大きいほど、つまり十分にコントラストが発生している状態にすることが望ましい。このようなコントラストが得られない状態では、静電潜像パターンの検出精度が低下してしまうことによって、色ずれ補正の精度が低下してしまう可能性がある。
本出願に係る発明は、以上のような状況を鑑みてなされたものであり、画像形成装置の色ずれ検出のために形成される複数の静電潜像パターンの幅や間隔を制御することで、色ずれ補正の精度低下を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、回転駆動される感光体と、前記感光体に静電潜像を形成する形成手段と、前記感光体に形成された静電潜像を検出する検出手段と、前記形成手段に複数の静電潜像パターンからなる色ずれ補正のための第1の静電潜像を形成させ、前記検出手段に前記第1の静電潜像が検出された検出結果に基づき画像形成条件を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記形成手段に前記第1の静電潜像の幅を調整するための複数の静電潜像パターンからなる第2の静電潜像を、前記第2の静電潜像の複数の静電潜像パターンの前記感光体の回転方向における幅を変化させて形成させ、前記検出手段により検出された前記第2の静電潜像の検出結果に基づき、前記第1の静電潜像の前記感光体の回転方向における幅と、前記第1の静電潜像の隣り合う静電潜像パターンの間隔と、を制御することを特徴とする。
本発明の構成によれば、画像形成装置の色ずれ検出のために形成される複数の静電潜像パターンの幅や間隔を制御することで、色ずれ補正の精度低下を抑制することができる。
画像形成装置の概略構成図 画像形成装置の制御ブロック図 各プロセス手段への高圧電源の供給系統を示す高圧電源の構成図 一次転写高圧電源回路43の回路構成を示した図 トナー像による色ずれ検出パターン 補正用静電潜像61のパターンの概要を示した図 補正用静電潜像61を用いた色ずれ補正の制御についてのフローチャート 補正用静電潜像61を検出するタイミングチャート 補正用静電潜像61の幅と間隔に対する検出電圧55の変化について示した図 補正用静電潜像の幅Ds、補正用静電潜像の間隔Diの制御について示した図 補正用静電潜像の幅Ds、補正用静電潜像の間隔Diの制御について示した図 一次転写高圧電源回路43の回路構成を示した図 パルス57を示した図 補正用静電潜像の幅Ds、補正用静電潜像の間隔Diの制御について示した図
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(第1の実施形態)
[画像形成装置]
図1は、本実施形態における画像形成装置の概略構成図である。なお、参照符号の末尾の英文字Y、M、C及びKは、それぞれ、当該部材がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像の形成に関する部材であることを示している。以下の説明において色を区別する必要が無い場合には、末尾の英文字Y、M、C及びKを除いた参照符号を使用する。まず、画像形成装置の構成について説明する。
タンデム方式の画像形成装置はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを重ねあわせることでフルカラー画像を形成するように構成されている。そして、各色の画像形成のために、レーザスキャナ11と、カートリッジ12が備えられている。カートリッジ12は、図中矢印の回転方向に回転する感光体としての感光ドラム13と、感光ドラム13に当接するクリーニングブレード14、帯電ローラ15、及び現像ローラ16によって構成されている。
更に各色の感光ドラム13と当接し、感光ドラム13上に形成されたトナー像が一次転写される像担持体としての中間転写ベルト17が設置されている。さらに、中間転写ベルト17を挟み、感光ドラム13と対向するように一次転写ローラ18が設置されている。また、中間転写ベルト17は、ベルト駆動ローラ19により回転駆動される。更に中間転写ベルト17上に形成された色ずれ補正用のトナー像を検出するために、感光ドラム13Kの下流側にレジ検出センサ20が設けられている。なお、本実施形態においては、感光ドラム13に作用する帯電ローラ15、現像ローラ16及び一次転写ローラ18の各部材のことをまとめてプロセス手段とも呼ぶ。
記録材Pは給紙カセット21、又は手差しトレイ22に積載されている。給紙カセット21に積載された記録材Pは、給紙ローラ23によりピックアップされる。そして分離ローラ25a、25bにより分離される。手差しトレイ22に積載された記録材Pは、給紙ローラ24によりピックアップされる。そして分離ローラ26a、26bにより分離される。その後、給紙カセット21からの搬送路と手差しトレイ22からの搬送路は合流し、共通の搬送路となる。共通の搬送路には、レジローラ27が設けられ、レジローラ27の記録材搬送方向の下流側近傍にレジセンサ28が設けられている。さらに、中間転写ベルト17と接するように二次転写ローラ29があり、二次転写ローラ29の下流側に定着器30が設置されている。
次に、電子写真プロセスについて説明する。まず、感光ドラム13表面を帯電ローラ15により均一に帯電させる。次に、レーザスキャナ11により画像データに応じたレーザ光を感光ドラム13の表面に照射する。レーザ光が照射された部分の帯電電荷が除去されることで、感光ドラム13の表面に静電潜像を形成する。現像ローラ16によって、感光ドラム13上の静電潜像を現像することで、各色のトナー像を感光ドラム13の表面に形成する。そして、感光ドラム13の表面に形成されたトナー像を一次転写ローラ18により中間転写ベルト17に順次一次転写することで、中間転写ベルト17上にトナー像が重ね合わされたカラー画像が形成される。
カラー画像の形成に応じて、給紙カセット21又は手差しトレイ22から記録材Pが給紙される。給紙された記録材Pは二次転写ローラ29まで搬送されると、二次転写ローラ29にバイアスを印加することで中間転写ベルト17上のカラー画像が二次転写される。カラー画像が二次転写された記録材Pは、定着器30に搬送され熱と圧力により定着される。定着された記録材Pは画像形成装置外の排出トレイに排出され、画像形成は終了する。
なお、ここでは一例として感光ドラム13から中間転写ベルト17にトナー像を中間転写する中間転写方式の画像形成装置を説明したが、感光ドラム13から記録材Pにトナー像を直接転写する直接転写方式の画像形成装置にも、本発明は適応可能である。
[制御ブロック図]
図2は、画像形成装置の制御ブロック図である。図2を用いて、画像形成装置の制御方法について説明する。
画像形成装置は、パーソナルコンピュータ等の外部ホスト機器31から画像形成を行うためのジョブを受信する。画像処理制御部32では、受信したジョブを、CMYK信号に変換し、階調及び濃度補正を行い、レーザスキャナ11用の露光信号としての画像データを生成する。生成した画像データは画像形成制御部33に送信される。画像形成制御部33は、受信した画像データに基づき、レーザスキャナ11等の画像形成に用いられる画像形成手段を制御し、画像の形成を行う。
画像形成制御部33は、画像形成装置の動作を制御するためのCPU331、CPU331により実行されるプログラムなどを記憶しているROM332、CPU331による制御処理時に各種データを記憶するRAM333を有している。また高速なハードウェアロジックを備えたASIC334もCPU331と接続されている。そして、画像形成制御部33は、以下の各制御部を制御する。露光制御部34は、レーザスキャナ11の駆動を行うほか、スキャナモータ(不図示)の駆動や、レーザ光量の補正等の制御を行う。
高圧制御部35は、帯電バイアス、現像バイアス、一次転写バイアス、二次転写バイアス、クリーニングバイアス等の、各バイアスを印加する制御を行う。駆動制御部36は、感光ドラム13や現像ローラ16、中間転写ベルト17等の作像系モータ(不図示)の駆動、及び記録材Pを搬送する搬送モータ(不図示)の駆動の制御を行う。定着制御部37は、定着器30の駆動や、温度調整の制御を行う。センサ制御部38は、トナー残量の検出や搬送路における記録材Pの位置検出や、レジ検出センサ20を用いた中間転写ベルト17上の色ずれ補正用画像としてのトナーパッチの検出を行う。
[高圧電源の構成図]
図3は、各プロセス手段への高圧電源の供給系統を示す高圧電源の構成図である。図3を用いて、高圧電源の供給について説明する。
帯電高圧電源回路41は、対応する帯電ローラ15に電圧を印加する。電圧を印加することで、感光ドラム13の表面にバックグラウンド電位を形成し、レーザスキャナ11からのレーザ光の照射によって静電潜像を形成可能な状態とする。現像高圧電源回路42は、対応する現像ローラ16に電圧を印加する。電圧を印加することで、感光ドラム13の静電潜像をトナーにより現像し、トナー像を形成する。一次転写高圧電源回路43は、一次転写ローラ18に電圧を印加する。電圧を印加することで、感光ドラム13上に形成されたトナー像を中間転写ベルト17上に一次転写する。二次転写高圧電源回路44は、二次転写ローラ29に電圧を印加する。電圧を印加することで、中間転写ベルト17上のトナー像を記録材Pに二次転写する。
また、帯電高圧電源回路41の夫々には、電流検出回路45が備えられている。現像高圧電源回路42の夫々には、電流検出回路46が備えられている。一次転写高圧電源回路43の夫々には、電流検出回路47が備えてられている。これらの電流検出回路の検出結果に応じて、印加するバイアス電圧(高圧)を調整する。これにより、画像形成装置内の温度や湿度変化、感光ドラム13やプロセス手段の摩耗に対して、画像形成の性能を一定に保つように制御することができる。
なお、ここでは帯電高圧電源回路41、現像高圧電源回路42、一次転写高圧電源回路43の夫々に電流検出回路が備えられている構成を一例として説明したが、これに限られるものではない。例えば、帯電高圧電源回路41Y、41M、41C、41Kのいずれか又はすべてに対して共通の電流検出回路を備える構成としてもよい。現像高圧電源回路42、一次転写高圧電源回路43についても同様である。
[高圧電源の回路図]
図4は、図3の高圧電源における一次転写高圧電源回路43の回路構成を示した図である。なお、以下の説明においては一次転写高圧電源回路43の回路を用いて静電潜像を検出する方法を一例として説明するが、帯電高圧電源回路41、現像高圧電源回路42についても同様に検出することが可能である。
変圧器431は、駆動回路432によって生成される交流信号の電圧を数十倍の振幅に昇圧する。ダイオード521、522及びコンデンサ523、524によって構成される整流回路52は、昇圧された交流信号を整流・平滑する。そして整流・平滑化された電圧信号は、出力端子53に直流電圧として出力される。オペアンプ433は、検出抵抗511、512によって分圧された出力端子53の電圧と、画像形成制御部33によって設定された電圧設定値434とが等しくなるよう、駆動回路432の出力電圧を制御する。ここで、電流検出回路54は、変圧器431の二次側回路51と接地点541との間に挿入されている。そして、一次転写高圧電源回路43から出力される電流が、感光ドラム13、一次転写ローラ18及び接地点541を経由し、電流検出回路54を流れる。また、オペアンプ542の反転入力端子は、抵抗543を介して出力端子と接続されている(負帰還されている)ので、非反転入力端子に接続されている基準電圧544に仮想接地される。従って、オペアンプ542の出力端子には、出力端子53に流れる電流量に比例した検出電圧55が出力される。すなわち、出力端子53に流れる電流が変化すると、オペアンプ542の出力端子の検出電圧55が変化する形で、抵抗543を介して流れる電流が変化することとなる。そしてこの検出電圧55は画像形成制御部33のA/Dポートに入力される。
[トナー像を用いた色ずれ補正の概要]
次に、トナー像を用いた色ずれ補正について説明する。中間転写ベルト17上に図5のようなトナー像による色ずれ検出パターン60を形成する。そして中間転写ベルト17上に設置された、色ずれ検出センサ20で色ずれ検出パターン60を検出する。図5に示す例では、ブラック(K)のトナー像を基準として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナー像との相対的な位置を計測する。これにより、相対的な色ずれ量を算出し、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の画像を形成するタイミングを変更することで、色ずれ補正を行っている。トナー像を用いた色ずれ補正は既に広く知られた技術であるため、詳細な説明については省略する。
[静電潜像を用いた色ずれ補正の概要]
静電潜像を用いた色ずれ補正を行う前に、前述したトナー像(色ずれ検出パターン60)を用いた色ずれ補正を実施し、色ずれ量を小さくする。そして、色ずれ量を小さくした状態で、レーザスキャナ11からのレーザ光を照射し、色ずれ補正に用いる複数の静電潜像パターンからなる色ずれ補正用静電潜像61(以下、補正用静電潜像ともいう)を感光ドラム13上に形成する。この補正用静電潜像61がプロセス手段を通過する際の検出値に基づき、色ずれ補正を行うことができる。具体的には、補正用静電潜像61を形成したタイミングから、補正用静電潜像61が一次転写ローラ18の検出位置に到達するまで時間を、一次転写高圧電源回路43で電流の変化を検出することで測定し、色ずれ補正制御の基準値(基準時間)として設定する。この際、現像ローラ16は現像バイアスがオフされ、更には感光ドラム13から離間されていることが補正用静電潜像61を検出する上で望ましい。これはトナーが補正用静電潜像61に付着することで、感光ドラム13上の補正用静電潜像61がある部分とない部分での電位差が少なくなってしまうからである。とはいえ、補正用静電潜像61がある部分とない部分での電位差が十分に確保される状態であれば、補正用静電潜像61にトナーが付着している状態で検出することも可能である。
基準値を測定した後、連続プリント等によって画像形成装置内の温度が変化した際等に、補正用静電潜像を用いて色ずれ補正制御を行う。感光ドラム13上に再び補正用静電潜像61を形成し、この補正用静電潜像61を形成したタイミングから、補正用静電潜像61が一次転写ローラ18の検出位置に到達するまで時間を、一次転写高圧電源回路43で電流の変化を検出することで測定する。ここで、測定された到達時間と先ほど検出した基準時間との差分が、色ずれ量となる。この色ずれ量に基づき、画像形成条件としてのレーザスキャナ11がレーザ光を照射するタイミングを調整することで色ずれを補正する。なお、色ずれを補正する方法については、形成手段としてのレーザスキャナ11のレーザ光の走査タイミング(形成タイミング)の制御に限定されるものではない。感光ドラム13の駆動速度を制御したり、レーザスキャナ11の各々に含まれる反射ミラーのメカ的な取り付け位置を調整したりすることでも補正することができる。
[補正用静電潜像61のパターンの概要]
図6(a)は、補正用静電潜像61のパターンの概要を示した図である。ここでは、一例としてイエローの画像形成ステーションについて説明するが、他の色についても同様の制御を行うことが可能である。
帯電ローラ15Yによって帯電させられた感光ドラム13Yに、レーザスキャナ11Yからレーザ光を照射することで補正用静電潜像61を形成する。形成する補正用静電潜像61は、レーザスキャナ11Yの最大走査幅で形成することが補正用静電潜像61を精度良く検出する上で望ましい。また、補正用静電潜像61の副走査方向の幅(感光ドラム13の回転方向の幅)は、感光ドラム13Yと一次転写ローラ18Yのニップ幅よりも広いことが補正用静電潜像61を精度よく検出する上で望ましい。これは、いずれも補正用静電潜像61がある部分とない部分での電位差を大きくするためである。ここでは、一例として補正用静電潜像61の副走査方向の幅を30ライン分の幅としている。更に、感光ドラム13Yの偏芯や、感光ドラム13Yの角速度ムラの影響を最小限にとどめるために、感光ドラム13Yの一周にわたり、できるだけ多くの補正用静電潜像61を形成し、検出結果を平均化処理することが望ましい。
[ドラム表面電位変化の説明]
図6(b)は、補正用静電潜像61が、プロセス手段としての一次転写ローラ18Yに到達した時の、電流検出回路54からの出力値を示したものである。図6(b)において縦軸は検出した電流変化を示す電圧を、横軸は時間を示したものである。横軸の1目盛は、レーザスキャナ11が1ラインを走査する時間となる。図6(b)では、補正用静電潜像61が一次転写ローラ18Yに到達したことで、時刻62において出力値が極小となり、その後出力値が大きくなる特性を示している。
次に電流値が変化する仕組みについて説明する。例えば、帯電ローラ15Yにて帯電された感光ドラム13の暗電位を−700V、レーザ光の照射により形成された補正用静電潜像61の明電位を−100V、一次転写ローラ18Yの転写バイアス電位を+1000Vとする。補正用静電潜像61が形成されていない暗電位の部分と補正用静電潜像61が形成された明電位の部分では、転写バイアス電位との電位差が異なり、電位差が小さい補正用静電潜像61の部分では、一次転写ローラ18Yから流れる電流量が減少する。この一次転写ローラ18Yに流れる電流量の変化を電流検出回路54で検出することで、補正用静電潜像61が一次転写ローラ18Yまで搬送されたことを検出できる。なお、ここでは、感光ドラム13と一次転写ローラ18Yの電位差を用いて、補正用静電潜像61の検出について説明した。しかし、感光ドラム13Yと現像ローラ16Y、及び感光ドラム13Yと帯電ローラ15Yを用いた場合でも、同様の原理により補正用静電潜像61の検出が可能である。
[補正用静電潜像を用いた色ずれ補正の制御フロー]
次に、図7を用いて、補正用静電潜像61を用いた色ずれ補正の制御について説明する。まず、色ずれ補正の基準となる基準値取得処理について、図7(a)、図8を参照しながら説明する。基準値取得処理が開始されると、S101において、CPU331は先に説明したトナー像を用いた色ずれ補正を実施し、色ずれ量を少なくとも小さくする。なお、すでに色ずれ量が十分に小さくなっている状態であれば、このステップは省略することも可能である。S102において、CPU331はレーザスキャナ11による補正用静電潜像61を形成してから、一次転写ローラ18により補正用静電潜像61が検出されるまでの時間を計測するためのタイマーを起動させる。それに伴い電流検出回路54からの出力値を検出するために、サンプリングを開始する。S103において、CPU331はレーザスキャナ11により補正用静電潜像61を形成させる。ここでは図8に示すように、例えば15個の補正用静電潜像61を形成している。なお、補正用静電潜像61の数は15個に限定されるものではなく、感光ドラム13の周長や補正用静電潜像61の幅によって、適宜決定することが可能である。
S104において、CPU331は補正用静電潜像61の検出処理を実行する。S103にて形成された最初の補正用静電潜像61が一次転写ローラ18に到達すると、電流検出回路54は検出電圧55を画像形成制御部33のA/Dポートに出力する。CPU331は補正用静電潜像61の形成から、検出電圧55の最小値を検出するまでの時間を計測し、時間t1としてRAM333に格納する。更に、二番目の補正用静電潜像61を検出するまでの時間をt2、三番目の補正用静電潜像61を検出するまでの時間をt3とし、15個の補正用静電潜像61の検出結果を順次RAM333に格納する。S105において、CPU331は15個の補正用静電潜像61の検出が終了すると、タイマーとサンプリングを停止させる。
S106において、CPU331は検出した15個の補正用静電潜像61の検出結果である、時間t1〜t15を平均化して、基準値を算出する。S107において、CPU331は算出した基準値をtbとしてRAM333に格納する。以上の処理により、基準値取得処理は終了となる。
次に、補正用静電潜像61を用いた色ずれ補正処理について、図7(b)、図8を参照しながら説明する。色ずれ補正処理が開始されると、S111において、CPU331はレーザスキャナ11による補正用静電潜像61を形成してから、一次転写ローラ18により補正用静電潜像61が検出されるまでの時間を計測するためのタイマーを起動させる。それに伴い、電流検出回路54からの出力値を検出するために、サンプリングを開始する。S112において、CPU331はレーザスキャナ11により補正用静電潜像61を形成させる。ここでは図8に示すように、例えば15個の補正用静電潜像61を形成している。なお、先にも述べたように、補正用静電潜像61の数は15個に限定されるものではなく、感光ドラム13の周長や補正用静電潜像61の幅によって、適宜決定することが可能である。
S113において、CPU331は補正用静電潜像61の検出処理を実行する。S112にて形成された最初の補正用静電潜像61が一次転写ローラ18に到達すると、電流検出回路54は検出電圧55を画像形成制御部33のA/Dポートに出力する。CPU331は補正用静電潜像61の形成から、検出電圧55の最小値を検出するまでの時間を計測し、時間t1としてRAM333に格納する。更に、二番目の補正用静電潜像61を検出するまでの時間をt2、三番目の補正用静電潜像61を検出するまでの時間をt3とし、15個の補正用静電潜像61の検出結果を順次RAM333に格納する。S114において、CPU331は15個の補正用静電潜像61の検出が終了すると、タイマーとサンプリングを停止させる。
S115において、CPU331は15個の補正用静電潜像61の検出結果である、時間t1〜t15を平均化して、色ずれ量trを算出する。S116において、CPU331は基準値tbと色ずれ量trを比較し、色ずれ量trから基準値tbを引いた差分値を算出する。S117において、CPU331は差分値が0以上である場合、これは、当該色に対応するレーザスキャナ11のレーザ光の照射タイミングが基準値より遅れていることを示している。よって、その場合、CPU331は当該色に対応するレーザスキャナ11のレーザ光の照射タイミングを早める。なお、早める量は、差分値に対応する。一方、差分値が0未満である場合、これは、当該色に対応するレーザスキャナ11のレーザ光の照射タイミングが基準値よりも早いことを示している。よって、その場合、CPU331は当該色に対応するレーザスキャナ11のレーザ光の照射タイミングを遅らせる。なお、遅らせる量も、差分値に応じた量となる。以上の処理を各色に対して行うことにより、各色の色ずれを補正することができる。
[補正用静電潜像61の幅と間隔の制御について]
次に、補正用静電潜像61の幅と間隔の制御について説明する。まず、図9を用いて、補正用静電潜像61の幅と間隔に対する検出電圧55の変化について説明する。図9(a)は、一次転写ローラ18側から感光ドラム13側を見た下面図である。感光ドラム13と一次転写ローラ18のニップ幅をDn、補正用静電潜像61の副走査方向の幅をDs、補正用静電潜像61と続いて形成される補正用静電潜像61の間隔をDiとする。この感光ドラム13と一次転写ローラ18、すなわち感光ドラム13とプロセス手段が接触する領域であるニップ領域が潜像検出領域となる。図9(a)におけるニップ幅Dn、補正用静電潜像61の幅Ds、補正用静電潜像61の間隔Diは、Ds≧Dn、Di≧Dnの関係にある。よって、図9(b)のように電流検出回路54の検出電圧55は、補正用静電潜像61がある部分とない部分での電位差が大きくなっており、出力値を良いコントラストで得ることができる。
一方、図9(c)は、感光ドラム13と一次転写ローラ18のニップ幅Dnと、補正用静電潜像61の幅Dsと、補正用静電潜像61の間隔Diとの関係が、Ds<Dn、Di<Dnとなっている。よって、図9(d)のように電流検出回路54の検出電圧55は、補正用静電潜像61がある部分とない部分での電位差が小さくなっており、出力値を良いコントラストで得ることができない。また、感光ドラム13の偏芯、感光ドラム13の角速度ムラの影響を最小限にとどめるためには、感光ドラム13の一周にわたり、できるだけ多くの補正用静電潜像61を形成することが有効である。そこで、ニップ幅Dn、補正用静電潜像の幅Ds、補正用静電潜像の間隔Diの関係を、Dn=Ds=Diと制御することが望ましい。
図10を用いて、補正用静電潜像の幅Ds、補正用静電潜像の間隔Diの制御について説明する。図10(a)は、補正用静電潜像の幅Ds、補正用静電潜像の間隔Diを調整するための複数の静電潜像パターンからなる調整用静電潜像161を示している。ここでは、一例としてn番目に形成される調整用静電潜像161の幅DsをDsnとすると、Ds1<Ds2<Ds3・・・<Dsnとなるように調整用静電潜像161を形成している。ここでは、調整用静電潜像161の数を8(n=8)としているが、これに限られるものではなく、任意の数を形成することができる。一方、調整用静電潜像の間隔Diは一定となるように形成する。
図10(b)は、調整用静電潜像161の検出結果である。調整用静電潜像の幅Ds1の検出電圧55の出力値の振幅は飽和する値となっていない。これは、幅Ds1がニップ幅Dnより小さいからである。同じく、幅Ds2〜Ds4についても、検出電圧55の出力値の振幅は大きくなっているものの飽和する値とはなっていない。調整用静電潜像の幅Ds5の検出電圧55の出力値の振幅は飽和し最小値となっている。つまり、これは調整用静電潜像の幅Dsとニップ幅Dnの関係が、Ds≧Dnとなったことを示している。以降、幅Ds6〜Ds8については、検出電圧55の出力値の振幅は飽和しているためすべて最小値となっており、幅Dsが大きくなったことに応じて検出時間が長くなっている。
この検出結果から、補正用静電潜像の幅Dsを調整用静電潜像の幅Ds5とすることで、ニップ幅Dn内のすべてに補正用静電潜像が存在する状態を実現することができる。よって、補正用静電潜像61がある部分とない部分での電位差を大きくすることができ、コントラストの良い出力値を得ることができる。また、同様に補正用静電潜像の間隔DiもDs5とすることで、ニップ幅Dn内のすべてに補正用静電潜像が存在しない状態を実現することができる。よって、補正用静電潜像61がある部分とない部分での電位差を大きくすることができ、コントラストの良い出力値を得ることができる。
なお、ここでは説明の一例として、補正用静電潜像61の幅Dsと間隔Diのいずれも補正する方法を説明した。しかし、これに限られるものではなく、どちらか一方だけを補正することも可能である。例えば、補正用静電潜像の幅Ds≧ニップ幅Dnという関係を満たせは、ニップ幅Dn内のすべてに補正用静電潜像が存在する状態を実現することができる。また、補正用静電潜像の間隔Di≧ニップ幅Dnという関係を満たせば、ニップ幅Dn内のすべてに補正用静電潜像が存在しない状態を実現することができる。
また、さらに詳細に補正用静電潜像の幅Dsと間隔Diを設定するためには、以下のような方法もある。調整用静電潜像の幅Ds1からDs4における検出電圧55の検出値と検出タイミングから、図10(b)の直線Qの傾きを求め、検出電圧55の最小値であって飽和した値である電圧Pとの交点を求める。これにより、調整用静電潜像の幅Ds4と調整用静電潜像の幅Ds5の間にある最適な幅Dsを求めることができる。また、ニップ幅Dn=補正用静電潜像の幅Ds=補正用静電潜像の間隔Diに限られるものではない。任意の検出精度を実現できるコントラストを得られる範囲内であれば、できるだけ多くの補正用静電潜像61を用いて色ずれ補正を行うために、ニップ幅Dn>補正用静電潜像の幅Ds=補正用静電潜像の間隔Diとすることもできる。また、ここでは調整用静電潜像161の幅Dsが順次大きくなるように調整用静電潜像を形成する方法を説明した。しかし、必ずしも順次大きくなるように形成する必要はなく、順次小さくなるように形成したり、ランダムに幅が変化するように形成したりしても、同様の制御を行うことが可能である。
また、上記では調整用静電潜像161の幅Dsのみを変化させて、補正用静電潜像61の幅と間隔を制御する方法について説明した。一方、調整用静電潜像161の間隔Diのみを変化させて、補正用静電潜像61の幅と間隔を制御することも可能である。
図11を用いて、調整用静電潜像161の間隔Diのみを変化させて、補正用静電潜像の幅Ds、補正用静電潜像の間隔Diを制御する方法について説明する。図11(a)は、補正用静電潜像の幅D、補正用静電潜像の間隔Diを調整するための複数の静電潜像パターンからなる調整用静電潜像161を示している。ここでは、一例としてn番目に形成される調整用静電潜像161の間隔DiをDinとすると、Di1<Di2<Di3・・・<Dinとなるように調整用静電潜像161を形成している。ここでは、調整用静電潜像161の数を8(n=8)としているが、これに限られるものではなく、任意の数を形成することができる。一方、調整用静電潜像の幅Dは一定となるように形成する。
図11(b)は、調整用静電潜像161の検出結果である。調整用静電潜像の間隔Di1の検出電圧55の出力値の振幅は初期の値まで増加する前に再び減少を始めている。これは、間隔Di1がニップ幅Dnより小さいからである。同じく間隔Di2〜Di5についても、検出電圧55の出力値の振幅は初期の値に近づいてはいるものの、初期の値まで増加する前に再び減少を始めている。調整用静電潜像161の間隔Di6の検出電圧55の出力値は初期値まで増加している。これは、間隔Diがニップ幅Dnより大きくなり、ニップ幅Dnに調整用静電潜像161が無い状態において、検出電圧55の出力値が初期値まで増加するためである。以降、間隔Di7、Di8においても、検出電圧55の出力値は初期値まで増加している。
この検出結果から、補正用静電潜像の間隔Diを調整用静電潜像の間隔Di6とすることで、ニップ幅Dn内のすべてに補正用静電潜像が存在しない状態を実現することができる。よって、補正用静電潜像61がある部分とない部分での電位差を大きくすることができ、コントラストの良い出力値を得ることができる。また、同様に補正用静電潜像の幅DsもDi6とすることで、ニップ幅Dn内のすべてに補正用静電潜像が存在する状態を実現することができる。よって、補正用静電潜像61がある部分とない部分での電位差を大きくすることができ、コントラストの良い出力値を得ることができる。
このように、調整用静電潜像161を形成し、検出した結果に基づき、補正用静電潜像61の幅と間隔を制御することで、補正用静電潜像61がある部分とない部分での電位差を大きくすることができ、コントラストの良い出力値を得ることができる。また、幅と間隔を適切な大きさにすることができるため、感光ドラム13の一周上にできるだけ多くの補正用静電潜像61を形成することができる。よって、感光ドラム13の偏芯や、感光ドラム13の角速度ムラ等の影響を抑制し、精度の良い色ずれ補正を行うことができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態においては、検出電圧55をパルスに変換し、補正用静電潜像61を用いて色ずれ補正を行う構成において、補正用静電潜像61の幅と間隔を制御する方法について説明する。なお、本実施形態においては、先の第1の実施形態との差異について説明し、同様の構成については説明を省略する。
[高圧電源の回路図]
図12は、本実施形態における一次転写高圧電源回路43の回路構成を示した図である。なお、以下の説明においては一次転写高圧電源回路43の回路を用いて静電潜像を検出する方法を一例として説明するが、帯電高圧電源回路41、現像高圧電源回路42についても同様に検出することが可能である。また、先の第1の実施形態の図4と同様の構成については、同様の符号を付し、その説明を省略する。
コンパレータ561の反転入力端子には電流検出回路54からの検出電圧55が入力されている。一方、非反転入力端子には抵抗562と抵抗563によりあらかじめ決定される基準電圧564が入力されている。コンパレータ561は一般的にはオープンコレクタ出力となっているため、論理を確定するためのプルアップ抵抗565が接続されている。そして、コンパレータ561の反転入力端子の電位が非反転入力端子の電位よりも高い場合、パルス変換回路56はLを出力する。このような原理で、電流検出回路54からの出力される検出電圧55がパルス57に変換され、図13のようなパルス57を得ることができる。
[補正用静電潜像61の幅と間隔の制御について]
次に、図14を用いて、補正用静電潜像の幅Ds、補正用静電潜像の間隔Diの制御について説明する。図14(a)は、一次転写ローラ18側から感光ドラム13側を見た下面図である。感光ドラム13と一次転写ローラ18のニップ幅をDn、補正用静電潜像61の副走査方向の幅をDs、補正用静電潜像61と続いて形成される補正用静電潜像61の間隔をDiとする。また、図14(a)は、補正用静電潜像の幅Ds、補正用静電潜像の間隔Diを調整するための、調整用静電潜像161を示している。ここでは、一例としてn番目に形成される調整用静電潜像161の幅DsをDsnとすると、Ds1<Ds2<Ds3・・・<Dsnとなるように調整用静電潜像161を形成している。さらに、n番目に形成される調整用静電潜像161とn+1番目に形成される調整用静電潜像161の間隔DiをDinとすると、Di1<Di2<Di3・・・<Dinとなるように調整用静電潜像161を形成している。また、調整用静電潜像の幅Dsnと間隔Dinで形成された調整用静電潜像をDpnとする。ここでは、調整用静電潜像の数を8(n=8)としているが、これに限られるものではなく、任意の数を形成することができる。
図14(b)は、調整用静電潜像161の検出結果である。調整用静電潜像Dp1の検出電圧55の出力値の振幅は飽和する値とはなっていない。これは、幅Ds1がニップ幅Dnより小さいからである。同じく調整用静電潜像Dp2〜Dp5についても、検出電圧55の出力値の振幅は大きくなっているものの飽和する値とはなっていない。調整用静電潜像Dp6の検出電圧55の出力値の振幅は飽和し最小値となっている。つまり、これは幅Dsとニップ幅Dnの関係が、Ds≧Dnとなったことを示している。以降、調整用静電潜像Dp7、Dp8については、検出電圧55の出力値の振幅は飽和しているためすべて最小値となっており、幅Dsが大きくなったことに応じて検出時間が長くなっている。また、間隔Diは、調整用静電潜像Dp1〜8を順次形成する間に、すこしずつ大きくなっている。それに伴い、検出電圧55のピーク値を得る間隔が少しずつ広くなっている。
このように検出された検出電圧55は、電流検出回路54により出力された後、パルス変換回路56によりパルス57に変換され、画像形成制御部33のI/Oポートへと入力される。画像形成制御部33では、CPU331またはASIC334により、パルスのHighの期間と、パルスのLowの期間を測定する。そして、夫々Hn、LnとしてRAM333に記憶される。検出電圧55をパルス57に変換した結果を図14(b)に示す。D1〜D3において、調整用静電潜像の幅DsがVref564を超える値となっていない。よって、パルス57はLowの値のみを出力している。D4において、調整用静電潜像の幅DsがVref564を超える値となっており、超えている期間は、パルス57の出力がHighとなっている。このHighの期間をH4とする。以降、D5〜D8において、調整用静電潜像の幅Dsが大きくなるにつれて、パルス57の出力がHighとなっている期間H5〜H8も長くなっている。また、間隔Diが順次少しずつ大きくなることに応じて、パルス57の出力がLowとなっている期間L4〜L7も大きくなっている。なお、D1〜D3においては検出電圧55の振幅がVref564を超える値となっていないため、L1〜3は検出されていない。
CPU331は、検出されたHnとLnに基づき、補正用静電潜像の幅Dsと間隔Diを選択する。例えば、Vref564を調整用静電潜像Dp1の検出電圧55の振幅が飽和する値の1/2に設定すると、検出されたHnとLnのDuty比が50%に最も近いHnとLnを選択する。これにより、補正用静電潜像61がある部分とない部分での電位差を大きくすることができ、コントラストの良い出力値を得ることができる。更に、HnとLnのDuty比が50%に近い、且つパルス幅が短いHnとLnを選択することで、感光ドラム上に多くの補正用静電潜像61を形成する補正用静電潜像の幅Dsと間隔Diを選択することができる。なお、Vref564は、調整用静電潜像Dp1の検出電圧55の振幅が飽和する値の1/2に限定されるものではない。Vref564を任意の値と設定し、予め最小のニップ幅Dn=補正用静電潜像の幅DsとなるHnとLnのDuty比を決定しておき、そのDuty比に最も近いHnとLnを選択しても良い。
また、一次転写高圧電源回路43、電流検出回路54、パルス変換回路56の構成や特性に応じて、Duty比に補正を行う設定としても良い。さらに、ニップ幅Dn=補正用静電潜像の幅Ds=補正用静電潜像の間隔Diに限られるものではない。任意の検出精度を実現できるコントラストを得られる範囲内であれば、できるだけ多くの補正用静電潜像61を用いて色ずれ補正を行うために、ニップ幅Dn>補正用静電潜像の幅Ds=補正用静電潜像の間隔DiとするHnとLnのDuty比を選択しても良い。
このように、調整用静電潜像161を形成し、検出した結果に基づき、補正用静電潜像61の幅と間隔を制御することで、補正用静電潜像61がある部分とない部分での電位差を大きくすることができ、コントラストの良い出力値を得ることができる。また、幅と間隔を適切な大きさにすることができるため、感光ドラム13の一周上にできるだけ多くの補正用静電潜像61を形成することができる。よって、感光ドラム13の偏芯や、感光ドラム13の角速度ムラ等の影響を抑制し、精度の良い色ずれ補正を行うことができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態においては、先の第1及び第2の実施形態で説明した補正用静電潜像の幅Ds、補正用静電潜像の間隔Diの制御を行うタイミングについて説明する。なお、本実施形態においては、先の第1及び第2の実施形態との差異について説明し、同様の構成については説明を省略する。
[補正用静電潜像61の幅と間隔の制御の実行タイミング]
一次転写高圧電源回路43により補正用静電潜像61を検出する構成について説明する。まず、一次転写ローラ18の劣化により変化する、感光ドラム13と一次転写ローラ18のニップ幅Dnに応じた実行タイミングについて説明する。感光ドラム13に対して、一次転写ローラ18は一定の圧力が加えられた状態で接している。よって、画像形成や経時劣化により一次転写ローラ18の硬度や直径が変化し、感光ドラム13とのニップ幅Dnは変化してしまう。そこで、一次転写ローラ18を用いた画像形成枚数や一次転写ローラ18の回転数を記憶し、予め定められた基準値との比較を行うことにより、調整用静電潜像161を形成し、補正用静電潜像61の幅と間隔を調整するか否かの判断を行う。なお、基準値は例えば、100枚の画像形成を行ったタイミングや、一次転写ローラが100回転したタイミング等、求めたい静電潜像の検出精度に応じて適宜設定することが可能である。なお、帯電高圧電源回路41により補正用静電潜像61を検出する際は、帯電ローラ15を用いた画像形成枚数や帯電ローラ15の回転数に基づき実行タイミングを制御することができる。同じく、現像高圧電源回路42により補正用静電潜像61を検出する際は、現像ローラ16を用いた画像形成枚数や現像ローラ16の回転数に基づき実行タイミングを制御することができる。
次に、一次転写ローラ18の交換により変化する、感光ドラム13と一次転写ローラ18のニップ幅Dnに応じた実行タイミングについて説明する。感光ドラム13に対して、一次転写ローラ18は一定の圧力が加えられた状態で接している。経時劣化や破損により正しく一次転写ローラ18が機能しなくなった場合、一次転写ローラ18を交換する場合がある。一次転写ローラ18が交換されると新旧のローラの硬度や直径のばらつきにより、感光ドラム13とのニップ幅Dnは変化してしまう。そこで、一次転写ローラ18が交換されると、調整用静電潜像161を形成し、補正用静電潜像61の幅と間隔を調整すると判断する。また、交換されていないとしても、単なる脱着によっても、感光ドラム13と一次転写ローラ18の位置ずれによるニップ幅Dnの変化が発生する可能性もある。よって、一次転写ローラが着脱されたタイミングにおいても、調整用静電潜像161を形成し、補正用静電潜像61の幅と間隔を調整すると判断してもよい。なお、先と同様に、帯電高圧電源回路41により補正用静電潜像61を検出する際は、帯電ローラ15が交換や着脱されたことによって、実行タイミングを制御することができる。同じく、現像高圧電源回路42により補正用静電潜像61を検出する際は、現像ローラ16が交換や着脱されたことによって、実行タイミングを制御することができる。
このように、補正用静電潜像61を検出する一次転写ローラ18等のプロセス手段の状態に応じて、調整用静電潜像161を形成し、検出した結果に基づき、補正用静電潜像61の幅と間隔の補正を行う。これにより、プロセス手段に状態変化があったとしても、適切な静電潜像を形成して、色ずれ補正を行うことができるため、精度の良い色ずれ補正を行うことができる。
11 レーザスキャナ
13 感光ドラム
15 帯電ローラ
16 現像ローラ
18 一次転写ローラ
41 帯電高圧電源回路
42 現像高圧電源回路
43 一次転写高圧電源回路
54 電流検出回路
61 補正用静電潜像
161 調整用静電潜像
331 CPU

Claims (21)

  1. 回転駆動される感光体と、
    前記感光体に静電潜像を形成する形成手段と、
    前記感光体に形成された静電潜像を検出する検出手段と、
    前記形成手段に複数の静電潜像パターンからなる色ずれ補正のための第1の静電潜像を形成させ、前記検出手段に前記第1の静電潜像が検出された検出結果に基づき画像形成条件を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記形成手段に前記第1の静電潜像の幅を調整するための複数の静電潜像パターンからなる第2の静電潜像を、前記第2の静電潜像の複数の静電潜像パターンの前記感光体の回転方向における幅を変化させて形成させ、前記検出手段により検出された前記第2の静電潜像の検出結果に基づき、前記第1の静電潜像の前記感光体の回転方向における幅と、前記第1の静電潜像の隣り合う静電潜像パターンの間隔と、を制御することを特徴とする像形成装置。
  2. 画像形成のために前記感光体に作用するプロセス手段を備え、
    前記検出手段は、前記静電潜像が前記感光体と前記プロセス手段からなる潜像検出領域を通過するときの出力値を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2の静電潜像として、前記潜像検出領域の幅より狭い幅の静電潜像パターンと、前記潜像検出領域の幅と等しい、又はより大きい幅の静電潜像パターンを形成させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1の静電潜像の前記感光体の回転方向における幅を、前記潜像検出領域の前記感光体の回転方向における幅と等しくする、又はより大きくすることを特徴とする請求項又はに記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記検出手段により検出される検出電圧の振幅に基づき、前記第1の静電潜像の前記感光体の回転方向における幅を制御することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記検出手段は、検出される検出電圧と基準電圧を比較することでパルスを生成し、
    前記制御手段は、前記検出手段により生成されたパルスに基づき、前記第1の静電潜像の前記感光体の回転方向における幅を制御することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、画像形成枚数、又は前記プロセス手段の回転数、又は前記プロセス手段の交換、又は前記プロセス手段の着脱のいずれかに基づき、前記第1の静電潜像の調整を行うか否かを判断することを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記プロセス手段は、前記感光体を帯電する帯電手段、前記感光体に形成された静電潜像をトナーで現像して前記感光体にトナー像を形成する現像手段、前記感光体に形成されたトナー像を記録材又は像担持体に転写する転写手段のいずれかであることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記潜像検出領域は、前記感光体と前記プロセス手段とが接触する領域であることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 回転駆動される感光体と、
    前記感光体に静電潜像を形成する形成手段と、
    前記感光体に形成された静電潜像を検出する検出手段と、
    前記形成手段に複数の静電潜像パターンからなる色ずれ補正のための第1の静電潜像を形成させ、前記検出手段に前記第1の静電潜像が検出された検出結果に基づき画像形成条件を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記形成手段に前記第1の静電潜像の隣り合う静電潜像パターンの間隔を調整するための複数の静電潜像パターンからなる第2の静電潜像を、前記第2の静電潜像の複数の静電潜像パターンの隣り合う静電潜像パターンの間隔が変化するように形成させ、前記検出手段により検出された前記第2の静電潜像の検出結果に基づき、前記第1の静電潜像の隣り合う静電潜像パターンの間隔と、前記第1の静電潜像の前記感光体の回転方向における幅と、を制御することを特徴とする像形成装置。
  11. 画像形成のために前記感光体に作用するプロセス手段を備え、
    前記検出手段は、前記静電潜像が前記感光体と前記プロセス手段からなる潜像検出領域を通過するときの出力値を検出することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、前記第2の静電潜像として、前記潜像検出領域の幅より狭い間隔で隣り合う静電潜像パターンを形成させ、且つ前記潜像検出領域の幅と等しい、又はより大きい間隔で隣り合う静電潜像パターンを形成させることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御手段は、前記第1の静電潜像の隣り合う静電潜像パターンの間隔を、前記潜像検出領域の前記感光体の回転方向における幅と等しくする、又はより大きくすることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御手段は、前記検出手段により検出される検出電圧の振幅に基づき、前記第1の静電潜像の隣り合う静電潜像パターンの間隔を制御することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記検出手段は、検出される検出電圧と基準電圧を比較することでパルスを生成し、
    前記制御手段は、前記検出手段により生成されたパルスに基づき、前記第1の静電潜像の隣り合う静電潜像パターンの間隔を制御することを特徴とする請求項10乃至14の何れか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御手段は、画像形成枚数、又は前記プロセス手段の回転数、又は前記プロセス手段の交換、又は前記プロセス手段の着脱のいずれかに基づき、前記第1の静電潜像の調整を行うか否かを判断することを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記プロセス手段は、前記感光体を帯電する帯電手段、前記感光体に形成された静電潜像をトナーで現像して前記感光体にトナー像を形成する現像手段、前記感光体に形成されたトナー像を記録材又は像担持体に転写する転写手段のいずれかであることを特徴とする請求項11乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  18. 前記潜像検出領域は、前記感光体と前記プロセス手段とが接触する領域であることを特徴とする請求項11乃至17のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  19. 前記制御手段は、前記第1の静電潜像を形成させ、
    前記第1の静電潜像が前記検出手段によって検出された検出結果に基づき、色ずれ補正を行うことを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  20. 前記制御手段は、前記形成手段による形成タイミング、又は前記感光体の駆動速度、又は前記形成手段に含まれる反射ミラーの取り付け位置、のいずれかを補正することで、前記色ずれ補正を行うことを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 各色に応じた複数の感光体と、前記複数の感光体の夫々に対して作用する複数のプロセス手段と、を備えることを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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