JP6261040B2 - 情報管理装置、情報管理方法およびプログラム - Google Patents

情報管理装置、情報管理方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報管理装置、情報管理方法およびプログラムに関し、特に農作業支援のための情報を管理する情報管理装置、情報管理方法、および、これを実現するためのプログラムに関する。
従来、栽培支援のための農作業支援装置では、多様なセンサから大量のデータを収集し、収集したデータを可視化するものがある。さらに、可視化するだけでなく、収集したデータから状況に応じた農作業を指示するシステムが存在する。
例えば、特許文献1(特開2012−39964号公報)には、作物の状態を示す作物生育情報又は環境の状態を示す環境情報を受け付け、実行すべき作業が記された作業規則情報の中から、作物生育情報又は環境情報に関する条件が合致する作業規則情報を抽出する作業支援装置が開示されている。また、この作業規則情報は作業が生育にどれだけ寄与するかを示す寄与度を含み、作業支援装置は、複数の作業規則情報を抽出した場合、寄与度に基づいて作業規則情報を選択する。
特開2012−39964号公報
上述した特許文献1に記載のような作業支援装置によれば、多くのデータに基づいて状況に応じた適切な作業を指示することができる。
しかしながら、作業内容の適切な指示を与えるためには、農業作業者の経験等により得られた知識などの多くの情報に基づいて作物の生育状況等と行うべき作業内容とを対応づけて表にまとめるなどの形式知化が必要である。すなわち、このような形式知化のためには多くの情報を整理する必要があり、上述した特許文献1に記載の作業支援装置では、容易に行うことができないという問題があった。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、農作業に関する適切な指示を与えるための情報を容易に形式知化することのできる情報管理装置、情報管理方法、および、これを実現するためのプログラムを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における情報管理装置は、作物に関する1または複数の指標、および各指標の目標値を示す情報を取得する目標値取得部と、
前記目標値取得部により取得された指標ごとに、前記目標値に基づいた複数の値の範囲を示す情報を取得し、前記指標ごとに、前記指標の値の各範囲と、前記指標の実測値が前記範囲に該当する場合に推奨される作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得する作業情報取得部とを備える。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における情報管理方法は、農作業支援のための情報を管理するための情報管理方法であって、
(a)作物に関する1または複数の指標、および各指標の目標値を示す情報を取得するステップと、
(b)前記ステップ(a)において取得された指標ごとに、前記目標値に基づいた複数の値の範囲を示す情報を取得し、前記指標ごとに、前記指標の値の各範囲と、前記指標の実測値が前記範囲に該当する場合に推奨される作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得するステップとを含む。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、農作業支援のための情報の管理を、コンピュータによって実行するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)作物に関する1または複数の指標、および各指標の目標値を示す情報を取得するステップと、
(b)前記ステップ(a)において取得された指標ごとに、前記目標値に基づいた複数の値の範囲を示す情報を取得し、前記指標ごとに、前記指標の値の各範囲と、前記指標の実測値が前記範囲に該当する場合に推奨される作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得するステップとを実行させる。
本発明によれば、農作業に関する適切な指示を与えるための情報を容易に形式知化することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す情報管理装置の具体的な構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る情報管理装置による動作の手順を示すフローチャートである。 図3に示すステップS101において入力される指標および指標の分類先の具体例を示す図である。 図3に示すステップS104において入力される各指標の目標値の具体例を示す図である。 図3に示すステップS105において入力される各指標の値の範囲の具体例(その1)を示す図である。 図3に示すステップS106において入力される制御指標の具体例(その1)を示す図である。 図3に示すステップS107において入力される優先度を示す情報の具体例(その1)を示す図である。 図3に示すステップS105において入力される指標の値の範囲、および、ステップS106において入力される制御指標の内容の具体例(その2)を示す図である。 図3に示すステップS107において入力される優先度を示す情報の具体例(その2)を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。 図14に示す実測値記憶部に記憶される実測値の一例を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1から第6の実施の形態における情報管理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
[構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、情報管理装置100は、目標値取得部11と、作業情報取得部12とを備える。
目標値取得部11は、作物に関する1または複数の指標、および各指標の目標値を示す情報を取得する。作業情報取得部12は、目標値取得部11により取得された指標ごとに、取得された目標値に基づいた複数の値の範囲を示す情報を取得する。また、作業情報取得部12は、取得された指標ごとに、指標の値の各範囲と、指標の実測値が各範囲に該当する場合に推奨される作業内容とを対応づけた情報を取得する。
このように構成された情報管理装置100によれば、農業作業者は、指標の値の範囲ごとに推奨する作業内容を入力すればよく、複数の指標を同時に考慮する必要がない。このため、入力すべき情報が明確であり、農作業に関する適切な指示を与えるための情報を容易に形式知化することができる。以下、情報管理装置100のより具体的な構成について説明する。
図2は、図1に示す情報管理装置の具体的な構成を示すブロック図である。
図2を参照して、情報管理装置100は、入出力部1と、作業情報記憶部2と、指標記憶部3と、上述した目標値取得部11および作業情報取得部12を有する情報管理部4とを備える。
入出力部1は、例えばキーボード等の入力デバイスと表示装置とを有し、ユーザにより入力される情報の取得およびユーザへの情報の提示などを行う。作業情報記憶部2は、農作業を行う期間および当該期間において推奨される作業内容などの情報を記憶する。指標記憶部3は、例えば「糖度」または「酸度」など、栽培される作物のデータであってユーザにより観測可能なデータ(以下、「指標」と称する)を記憶する。情報管理部4は、入出力部1を介して、ユーザに対する情報の入力の要求、および、ユーザにより入力された情報の管理を行う。なお、作業情報記憶部2および指標記憶部3は、情報管理装置100の外部に設けられていてもよい。
情報管理部4は、目標値取得部11および作業情報取得部12に加えて、更に、指標取得部13と、期間管理部14と、優先度取得部15と、情報提供部16とを有する。
指標取得部13は、入出力部1を介して、指標の種類の入力を要求する。ここで、指標は、「目標指標」、「制御指標」または「観測指標」のいずれかに分類されることとする。各指標の分類は、次のような基準により行われる。
すなわち、栽培される作物の価値または価格に直結する指標は「目標指標」に分類される。例えば、ミカンの場合は、糖度が高く、酸度が低く、大きさが大きいほど価格が高くなるため、これら3つの「糖度」、「酸度」および「大きさ」は「目標指標」に分類される。
また、目標指標に影響を与え、農作業により制御することのできる指標は「制御指標」に分類される。例えば、ミカンの場合は、かん水(水やり)をすると糖度が下がり、酸度が下がり、大きさが大きくなる傾向がある。また、摘花や摘果をすると実の数が減り、糖度が上がり、大きさが大きくなる傾向がある。このため、「水やり」、「摘花」および「摘果」は「制御指標」に分類される。
また、目標指標に影響を与えるが、農作業によっては直接的に制御することのできない指標は「観測指標」に分類される。例えば、ミカンの場合は、土壌水分量、実の肥大率、葉からの水分の蒸散量、および、花(実)の数は、観測可能であり「目標指標」に影響を与えるものの、農作業によっては直接的に制御することができない。このため、「土壌水分量」、「肥大率」、「水分の蒸散量」および「花(実)」は「観測指標」に分類される。
なお、「肥大率」は例えば10日間平均で実がどれだけ大きくなったかを表すもので、複数個の実を測定するものとする。「水分の蒸散量」は、水分ストレス表示シートなどのシートを葉に貼り付けて色の変化を確認することにより、色の変化が少なければ「1」、多ければ「5」というように数値化して測定することができる。「花(実)」は、例えば目視で「多い」、「普通」または「少ない」と判断してもよいし、葉と花(実)との割合で「多い」または「少ない」を判定してもよい。
指標取得部13は、入出力部1を介して、「目標指標」、「観測指標」および「観測指標」の分類基準をユーザに提示する。そして、指標取得部13は、入出力部1を介して、指標の入力とともに、各指標が「目標指標」、「制御指標」または「観測指標」のいずれに分類されるのかを入力するように要求する。
入力された指標の種類、および当該指標が「目標指標」、「制御指標」または「観測指標」のいずれに分類されるのかを示す情報は、入出力部1および指標取得部13を介して指標記憶部3に記憶される。
期間管理部14は、入出力部1を介して、栽培期間の開始および終了を示す情報の入力を要求する。
また、期間管理部14は、入出力部1を介して、栽培期間を複数の期間に分割するように要求する。なお、分割された各期間(以下、「分割期間」と称する)は等間隔でなくてもよく、長い期間や短い期間があってもよい。入力された栽培期間および当該栽培期間の分割期間を示す情報は、入出力部1および期間管理部14を介して作業情報記憶部2に記憶される。
目標値取得部11は、指標記憶部3に記憶されている指標のうち「目標指標」に分類された指標および「観測指標」に分類された指標を取得する。また、目標値取得部11は、作業情報記憶部2に記憶されている栽培期間および当該栽培期間の分割期間を示す情報を取得する。そして、目標値取得部11は、入出力部1を介して、分割期間ごとに各指標の目標値の入力を要求する。例えば、目標値取得部11は、分割期間の開始日に相当する日付において目標とされる作物の糖度の値の入力を要求する。
なお、目標値は、分割期間の全てに対して入力される必要はなく、分割期間の一部に対してのみ入力されてもよい。また、目標値の入力が行われない指標があってもよい。入力された分割期間ごとの各指標の目標値は、入出力部1および目標値取得部11を介して作業情報記憶部2に記憶される。
作業情報取得部12は、入出力部1を介して、作業情報記憶部2に記憶されている「目標指標」または「観測指標」に分類された各指標について、分割期間ごとに、複数の値の範囲の入力を要求する。
このとき、作業情報取得部12は、各指標の分割期間ごとの目標値をユーザに提示する。これにより、ユーザは、提示された目標値と、過去の実測値などとに基づいて、例えば、目標値を中心として適切と判定される作物の糖度の値の範囲を入力することができる。また、ユーザは、例えば、糖度が高いと判定される場合における糖度の下限値と、糖度が低いと判定される場合における糖度の上限値とを入力することができる。
また、作業情報取得部12は、各指標について、指標の値の範囲と、当該指標の実測値が当該値の範囲に該当する場合に推奨される作業内容、すなわち「制御内容」とを対応づけた入力を、入出力部1を介して要求する。
例えば、ユーザは、経験などにより得られた知識に基づいて、ある分割期間において観測された実測値により糖度が低いと判定される際には水やりを止めることを推奨する場合、糖度が低いと判定される値の範囲と、「水やり止」とを対応づけて入力する。入力された「制御指標」は、入出力部1および作業情報取得部12を介して作業情報記憶部2に記憶される。
優先度取得部15は、同じ分割期間において互いに異なる複数の「制御指標」が入力された場合、当該分割期間においていずれの指標に対応する「制御指標」を優先すべきかを示す情報の入力を、入出力部1を介して要求する。入力された情報、すなわち優先度を示す情報は、入出力部1および優先度取得部15を介して作業情報記憶部2に記憶される。
情報提供部16は、例えば入出力部1を介してユーザからの要求を受けると、作業情報記憶部2に記憶されている栽培期間、分割期間、指標の値の範囲、各範囲に対応する作業内容および優先度を含む表などを作成する。そして、情報提供部16は、作成した表などを、入出力部1を介してユーザに提示する。
[動作]
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る情報管理装置による動作の手順を示すフローチャートである。
ここでは、例えば、ミカン栽培を対象として、農作業に関する知識を形式知化する場合における動作手順を説明する。情報管理装置100は、図3に示すようなフローチャートにしたがって動作する。
図3を参照して、まず、指標取得部13は、入出力部1を介して、ユーザにミカン栽培に関連する指標の種類の入力、および当該指標の分類先が、「目標指標」、「制御指標」および「観測指標」のいずれであるかを示す情報の入力を要求し、当該情報を取得する(ステップS101)。
図4は、図3に示すステップS101において入力される指標および指標の分類先の具体例を示す図である。
図4に示すように、ユーザが、指標の種類として、「糖度」、「酸度」、「大きさ」、「水やり」、「施肥」、「摘花」、「摘果」、「土壌水分量」、「実の肥大率」および「水分の蒸散量」などを入力したとする。また、ユーザが、各指標の分類先として「目標指標」、「制御指標」または「観測指標」のいずれかを入力したとする。
再び図3を参照して、次に、期間管理部14は、入出力部1を介して、ユーザにミカンの栽培期間の開始および終了を示す情報の入力を要求し、当該情報を取得する(ステップS102)。
例えば、ミカンの場合、栽培期間は、開花日から収穫が始まるまででもよいし、実がなり始める7月ごろから収穫が終わる12月ごろまででもよい。ここでは、ユーザは、7月15日から12月1日までを入力したとする。
次に、期間管理部14は、入出力部1を介して、ユーザに栽培期間の分割期間を示す情報の入力を要求し、当該情報を取得する(ステップS103)。例えば、「糖度」や「酸度」の観測が2週間に一度程度である場合、ユーザは、分割期間を2週間ごとに設定する。
次に、目標値取得部11は、指標記憶部3に記憶されている指標の中から、「目標指標」に分類された指標と、「観測指標」に分類された指標とを抽出する。そして、目標値取得部11は、入出力部1を介して、分割期間ごとに、抽出した各指標の目標値を示す情報の入力をユーザに要求し、当該情報を取得する(ステップS104)。
図5は、図3に示すステップS104において入力される各指標の目標値の具体例を示す図である。
図5には、分割期間ごとの開始日が示されている。ここでは、図5に示すように、「糖度」、「酸度」および「大きさ」の各指標に関して、ユーザが、分割期間ごとの目標値を設定したとする。
再び図3を参照して、次に、目標値取得部11は、ステップS104において取得した各指標の目標値を、入出力部1を介してユーザに提示する。そして、目標値取得部11は、入出力部1を介して、各指標について、指標の値の範囲を示す情報の入力をユーザに要求し、当該情報を取得する(ステップS105)。
図6は、図3に示すステップS105において入力される各指標の値の範囲の具体例(その1)を示す図である。
図5および図6を参照して、ここでは、「糖度」、「酸度」および「大きさ」の各指標に関して、ユーザが指標の値の範囲を設定したとする。
すなわち、図5に示すように、「糖度」の「8月15日」における目標値が「8.0」である場合、ユーザは「8月15日」における「糖度」の値の範囲として「8.5超え」と、「8.5〜7.8」と、「7.5未満」との3つの範囲を設定したとする。この場合、「8月15日」において、「糖度」の値が「8.5超え」であれば「糖度」が「高い」に該当し、「糖度」の値が「7.8未満」であれば「糖度」が「低い」に該当し、「糖度」が「8.5〜7.8」であれば「糖度」が「普通」に該当する。
なお、図5および図6に示す例は一例であって、他の数値が入力されてもよい。また、値の範囲は3段階に限らず、4段階や5段階であってもよい。
また、ユーザは、図6に示される日付、すなわち分割期間の開始日、以外の日付についても各指標の値の範囲を設定することができる。
例えば、「8月1日」における「大きさ」の値の範囲として「2.80未満」と、「2.80〜3.20」と、「3.20超え」との3つの範囲が設定されているとする。また、「8月15日」における「大きさ」の値の範囲として「3.50未満」と、「3.50〜4.00」と、「4.00超え」との3つの範囲が設定されているとする。
このような場合において、ユーザは、「8月8日」における「大きさ」の値の範囲を設定することが可能である。例えば、「8月8日」は「8月1日」と「8月15日」との間であるため、ユーザは、「8月1日」の「2.80未満」と「8月15日」の「3.50未満」とに基づく「3.15(=(2.80+3.50)/2)未満」、「8月1日」の「2.80〜3.20」と「8月15日」の「3.50〜4.00」とに基づく「3.15〜3.60(=(3.20+4.00)/2)」、および、「3.60超え」の3つの範囲を、「8月8日」における「大きさ」の値の範囲として設定することができる。
また、例えば、ユーザは、「8月2日」における「大きさ」の値の範囲を設定する場合、「8月1日」の「2.80未満」と、「8月15日」「3.50未満」とに基づいて、14日間の増加量「0.7(=3.50−2.80)」を1日分に換算して「8月1日」の値に加算する線形補完を行うことができる。すなわち、ユーザは、
2.80+(3.50−2.80)*1/14=2.85
を計算することにより、「8月2日」における「大きさ」の値の範囲の一つとして「2.85未満」という範囲を設定することも可能である。
また、「8月15日」以前の日付における「糖度」の値の範囲を設定する場合のように前後の日付における指標の値の範囲が設定されていない場合や、栽培期間外の日付における指標の値の範囲を設定する場合には、値の範囲が設定されている日付のうち最も近い日付の数値を用いることができる。
再び図3を参照して、次に、作業情報取得部12は、図6に示すような各指標の分割期間ごとの値の範囲を示す表を入出力部1を介してユーザに提示する。そして、作業情報取得部12は、各分割期間における指標の値の範囲ごとに推奨される作業内容を示す情報、すなわち「制御指標」の入力をユーザに要求し、当該情報を取得する(ステップS106)。
図7は、図3に示すステップS106において入力される制御指標の具体例(その1)を示す図である。
図6および図7を参照して、ユーザは、例えば、8月15日に糖度が低ければ水やりを止めること、および、8月15日に酸度が高ければ水やりをすること、を推奨しているとする。この場合、ユーザは、例えば、図7に示すように、「8月15日」において「糖度」が「低い」に該当する枠内に「水やり止」を入力し、「8月15日」において「酸度」が「高い」に該当する枠内に「水やり」を入力する。
なお、ユーザは、より具体的な「制御指標」として、例えば、ミカンの木1本あたりの水やりの量や、ミカンの木1本あたりの摘果の量などを入力してもよい。
再び図3を参照して、次に、優先度取得部15は、図7に示すような「制御指標」を示す表を入出力部1を介してユーザに提示する。そして、優先度取得部15は、分割期間ごとにどの「制御指標」の内容を優先すべきかを示す情報の入力をユーザに要求し、当該情報を取得する(ステップS107)。
図8は、図3に示すステップS107において入力される優先度を示す情報の具体例(その1)を示す図である。
図7および図8を参照して、図7に示すように、「8月15日」において、糖度が低い場合には水やりを止めるべきであり、酸度が高い場合には水やりをすべきであると設定されている。このため、「8月15日」において糖度が低く、かつ酸度が高い場合には、推奨される「制御指標」が矛盾する。このような場合、ユーザは、分割期間ごとにどの指標に対応する「制御指標」を優先するべきかを入力する。
図8に示すように、ユーザは、例えば、優先する順に複数の指標を入力する。図8に示す例においては、ユーザは、分割期間ごとに「優先指標1」、「優先指標2」、「優先指標3」の順で優先度が高くなるように3つまでの指標を入力する。なお、3つの指標が入力されない分割期間があってもよいし、3つより多くの指標が入力される分割期間があってもよい。
以上のように、農作業者の持つ多くの知識を表形式で順々に記述していくことで、農作業に関する適切な指示を与えるための情報を容易に形式知化することが可能となる。そして、作業情報記憶部2に記憶された情報は、情報提供部16により表などに含められて、入出力部1を介して紙などに出力される。これにより、栽培に関する知識が不十分な新規就農者などに当該情報を提供することができる。
なお、図3に示すフローチャートにおいて、各ステップから、いつでも以前のステップに戻り、作業情報記憶部2または指標記憶部3に記憶されている情報を追加修正することができる。
例えば、図3に示すステップS107まで進んだときに、「肥大率」、「水分の蒸散量」および「花(実)」の指標が追加された場合、以下のような動作の流れとなる。なお、ここでは、新たに追加された指標についての目標値は入力されないこととして説明する。
この場合、ステップS107からステップS105へ戻り、目標値取得部11は、「肥大率」、「水分の蒸散量」および「花(実)」のそれぞれについて、指標の値の範囲を示す情報の入力を要求し、当該情報を取得する(ステップS105)。
そして、作業情報取得部12は、「肥大率」、「水分の蒸散量」および「花(実)」のそれぞれについて、分割期間ごとの指標の各範囲に対して「制御指標」を示す情報の入力を要求し、当該情報を取得する(ステップS106)。
図9は、図3に示すステップS105において入力される指標の値の範囲、および、ステップS106において入力される制御指標の内容の具体例(その2)を示す図である。
図9に示すように、例えば、ユーザは、「肥大率」について、栽培期間の開始から終了までにおける全期間において「2.0mm以下」、「1.5mm以下」および「1.0mm以下」という値の範囲を設定することができる。また、ユーザは、「水分の蒸散量」について、栽培期間の開始から終了までにおける全期間において「平均1以上」および「平均1未満」という範囲を設定することができる。また、ユーザは、「花(実)」について、栽培期間の開始から終了までにおける全期間において数が「多い」、「普通」および「少ない」という範囲を設定することができる。
そして、ユーザは、「肥大率」が「2.0mm以下」の場合、「1.5mm以下」の場合、および「1.0mm以下」の場合のそれぞれについて、分割期間と「制御指標」とを対応づけて入力する。また、ユーザは、「水分蒸散量」が「平均1以上」の場合および「平均1未満」の場合のそれぞれについて、分割期間と「制御指標」とを対応づけて入力する。さらに、ユーザは、「花(実)」が「多い」場合、「普通」の場合、および「少ない」場合のそれぞれについて、分割期間と「制御指標」とを対応づけて入力する。
再び図3を参照して、次に、優先度取得部15は、分割期間ごとにどの「制御指標」を優先するかを示す情報の入力を要求し、当該情報を取得する(ステップS107)。
図10は、図3に示すステップS107において入力される優先度を示す情報の具体例(その2)を示す図である。
図10に示すように、例えば、ユーザは、「肥大率」、「水分の蒸散量」および「花(実)」を含めた指標の中から、分割期間ごとに「優先指標1」、「優先指標2」、「優先指標3」の順で優先度が高くなるように3つまでの指標を選択する。そして、ユーザは、選択した指標を入力する。なお、ユーザは、優先度を示す情報を必ずしも新たに入力する必要はない。すなわち、情報提供部16は、過去に入力された同じ日付に対応する優先度を示す情報、具体的には図8に示す優先度の情報を用いて、優先すべき「制御指標」をユーザに提供してもよい。
[効果]
このように、本発明の第1の実施の形態に係る情報管理装置100では、目標値取得部11が、作物に関する1または複数の指標、および各指標の目標値を示す情報を取得する。また、作業情報取得部12が、目標値取得部11により取得された指標ごとに、目標値に基づいた複数の値の範囲を示す情報を取得し、指標ごとに、指標の値の各範囲と、指標の実測値が範囲に該当する場合に推奨される作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得する。
このように構成された情報管理装置100によれば、農業作業者は、指標の値の範囲ごとに推奨する作業内容を入力すればよく、複数の指標を同時に考慮する必要がない。このため、入力すべき情報が明確であり、農作業に関する適切な指示を与えるための情報を容易に形式知化することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報管理装置100において、期間管理部14が、作物の栽培期間を複数の期間に分割した分割期間を示す情報を取得する。また、作業情報取得部12が、期間管理部14により取得された情報に示される分割期間ごとに、指標の値の各範囲と、作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得する。
このように、作業情報取得部12が分割期間ごとの作業情報を取得する構成により、時期に応じた適切な作業内容を指示することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報管理装置100において、優先度取得部15が、互いに異なる種類の指標にそれぞれ対応づけられた作業内容のうち、優先すべき作業内容を示す情報を取得する。
このような構成により、ある指標について実測値が該当する範囲に対応づけられた作業内容と、他の指標について実測値が該当する範囲に対応づけられた作業内容とが矛盾する場合であっても、情報管理装置100により情報の提供を受ける者は、行うべき作業内容を容易に判断することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について、図面を用いて説明する。図11は、本発明の第2の実施の形態に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。
図11を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る情報管理装置101は、図1に示す本発明の第1の実施の形態に係る情報管理装置100と比較して、更に、過去データ記憶部(記憶部)5を備える。過去データ記憶部5は、過去の日付における指標、各指標の分類先、分割期間ごとの指標の値の範囲、および、各範囲に対応づけられた「制御指標」等を記憶する。
すなわち、本発明の第2の実施の形態に係る情報管理装置101では、過去データ記憶部5が、過去の日付における指標の目標値、指標の値の範囲、および、指標の値の範囲に対応づけられた作業内容のうち少なくとも1つを示す情報を記憶する記憶する。
このような構成により、情報管理部4がユーザに対して情報の入力を要求する際、例えば過去データ記憶部5に記憶されている過去の日付における情報を抽出してユーザに提示することができる。これにより、ユーザは、過去の日付における情報を参考情報として用いて新たな情報の入力を行うことができるため、情報入力のための負担を軽減することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について、図面を用いて説明する。図12は、本発明の第3の実施の形態に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。
図12を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る情報管理装置102は、図11に示す本発明の第2の実施の形態に係る情報管理装置101と比較して、更に、時期分割部6を備える。時期分割部6は、過去データ記憶部5に記憶された過去の日付における情報を用いて、新たに入力された栽培期間に対する分割期間の候補を決定する。
具体的には、情報管理部4の期間管理部14は、入出力部1を介してユーザから栽培期間を示す情報を取得すると、過去データ記憶部5に記憶されている過去の日付における栽培期間のうち、例えば新たに入力された栽培期間と最も近い栽培期間を抽出し、抽出した栽培期間および当該栽培期間の分割期間を示す情報を時期分割部6へ出力する。
そして、時期分割部6は、取得した過去の栽培期間と、新たに入力された栽培期間とを比較して、例えば、分割期間の数が同じになるように新たに入力された栽培期間に対する分割期間の候補を決定する。また、時期分割部6は、例えば、取得した過去の栽培期間の分割期間の長さと、新たに入力された栽培期間の分割期間の長さとが同じになるように、分割期間の候補を決定してもよい。
また、時期分割部6は、以上の方法を組み合わせて分割期間の候補を決定してもよいし、過去の日付における複数の栽培期間を用いて分割期間の候補を決定してもよい。
そして、時期分割部6は、決定した分割期間の候補を、情報管理部4および入出力部1を介してユーザに提示する。
このように、本発明の第3の実施の形態に係る情報管理装置102では、過去データ記憶部5が、過去の日付における、作物の栽培期間を複数の期間に分割した分割期間を示す情報を記憶する。また、時期分割部6が、新たに作物の栽培期間を示す情報が取得されると、過去データ記憶部5に記憶された過去の日付における分割期間を示す情報に基づいて、新たに取得された情報に示される栽培期間の分割期間の候補を決定する。
このような構成により、ユーザは、過去の日付における分割期間を参考情報として用いて新たな分割期間を示す情報の入力を行うことができるため、情報入力のための負担を軽減することができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について、図面を用いて説明する。図13は、本発明の第4の実施の形態に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。
図13を参照して、本発明の第4の実施の形態に係る情報管理装置103は、図11に示す本発明の第2の実施の形態に係る情報管理装置101と比較して、更に、目標値候補決定部7を備える。目標値候補決定部7は、過去データ記憶部5に記憶された過去の日付における情報を用いて、新たに入力された指標の目標値の候補、および当該目標値に基づく指標の値の範囲の候補を決定する。
具体的には、情報管理部4の指標取得部13は、指標記憶部3に新たに指標が記憶されると、新たに指標が記憶されたことを目標値候補決定部7に通知する。そして、目標値候補決定部7は、情報管理部4を介して、過去データ記憶部5に記憶されている過去の日付における指標および当該指標の目標値を抽出する。そして、目標値候補決定部7は、例えば、抽出した指標の目標値を、新たに記憶された指標の目標値の候補として決定し、決定した目標値の候補を、情報管理部4および入出力部1を介してユーザに提示する。
なお、過去データ記憶部5は、過去の栽培期間における気象条件、または栽培が行われた地域などを記憶していてもよい。この場合、目標値候補決定部7は、例えば、過去データ記憶部5から、過去の日付における指標および当該指標の目標値に加えて、当該過去の日付における気象条件を抽出する。そして、目標値候補決定部7は、抽出した気象条件のうち、新たに入力された栽培期間における気象条件と最も近い日付の指標の目標値を、新たに記憶された指標の目標値の候補として決定してもよい。
また、目標値候補決定部7は、例えば、過去データ記憶部5から、過去の日付における指標および当該指標の目標値に加えて、栽培が行われた地域を示す情報を抽出してもよい。また、目標値候補決定部7は、新たに入力された栽培期間に栽培が行われる地域の情報を取得する。そして、目標値候補決定部7は、過去データ記憶部5から抽出した地域の情報と、新たに取得した地域の情報とを比較して、同一の地域において行われた栽培期間における指標の実績値または当該指標の目標値を、新たに記憶された指標の目標値の候補として決定してもよい。また、目標値候補決定部7は、以上の方法を組み合わせて指標の目標値の候補を決定してもよい。
また、情報管理部4の目標値取得部11は、作業情報記憶部2に新たに指標の目標値が記憶されると、新たに指標の目標値が記憶されたことを目標値候補決定部7に通知する。そして、目標値候補決定部7は、情報管理部4を介して、過去データ記憶部5に記憶されている過去の日付における指標および当該指標の値の範囲を抽出する。そして、目標値候補決定部7は、例えば、抽出した指標の値の範囲を、新たに記憶された指標の値の範囲の候補として決定し、決定した値の範囲の候補を、情報管理部4および入出力部1を介してユーザに提示する。
なお、過去データ記憶部5が過去の栽培期間における気象条件、または栽培が行われた地域などを記憶している場合、目標値候補決定部7は、過去データ記憶部5から、過去の日付における指標の値の範囲に加えて、当該過去の日付における気象条件を抽出してもよい。そして、目標値候補決定部7は、抽出した気象条件のうち、新たに入力された栽培期間における気象条件と最も近い日付の指標の値の範囲を、新たに入力された指標の値の範囲の候補として決定してもよい。
また、目標値候補決定部7は、過去データ記憶部5から、過去の日付における指標の値の範囲に加えて、栽培が行われた地域を示す情報を抽出してもよい。また、目標値候補決定部7は、新たに入力された栽培期間に栽培が行われる地域の情報を取得する。そして、目標値候補決定部7は、過去データ記憶部5から抽出した地域の情報と、新たに取得した地域の情報とを比較して、同一の地域において行われた栽培期間における指標の値の範囲に基づいて、新たに入力された指標の値の範囲の候補を決定してもよい。また、目標値候補決定部7は、以上の方法を組み合わせて新たに入力された指標の値の範囲の候補を決定してもよい。
このように、本発明の第4の実施の形態に係る情報管理装置103では、過去データ記憶部5が、過去の日付における指標の目標値を示す情報を記憶する。また、目標値候補決定部7が、目標値取得部11により新たに指標を示す情報が取得されると、過去データ記憶部5に記憶された過去の日付における指標の目標値を示す情報に基づいて、新たに取得された情報に示される指標の目標値の候補を決定する。
このような構成により、ユーザは、過去の日付における指標の目標値を参考情報として用いて新たな指標の目標値を示す情報の入力を行うことができるため、情報入力のための負担を軽減することができる。
また、本発明の第4の実施の形態に係る情報管理装置103では、過去データ記憶部5が、過去の日付における指標の値の範囲を示す情報を記憶する。また、目標値候補決定部7が、目標値取得部11により新たに指標を示す情報が取得されると、過去データ記憶部5に記憶された過去の日付における指標の値の範囲を示す情報に基づいて、新たに取得された情報に示される指標の値の範囲の候補を決定する。
このような構成により、ユーザは、過去の日付における指標の値の範囲を参考情報として用いて新たな指標の値の範囲を示す情報の入力を行うことができるため、情報入力のための負担を軽減することができる。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態について、図面を用いて説明する。図14は、本発明の第5の実施の形態に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。
図14を参照して、本発明の第5の実施の形態に係る情報管理装置104は、図1に示す本発明の第1の実施の形態に係る情報管理装置100と比較して、更に、作業情報提示8と、実測値記憶部9とを備える。
実測値記憶部9は、観測された指標の実測値を記憶する。作業情報提示部8は、作業情報記憶部2および指標記憶部3に記憶された情報を用いて、実測値記憶部9に記憶された実測値に応じて推奨すべき作業内容を示す情報を作成する。
図15は、図14に示す実測値記憶部に記憶される実測値の一例を示す図である。
図6、図7および図15を参照して、例えば、ユーザが「9月8日」に「糖度」および「酸度」を観測して、「糖度」が「7.8」であり、「酸度」が「3.7」であったとする。この場合、ユーザは、図15に示すように、入出力部1を介して実測値記憶部9に「糖度」および「酸度」の実測値を入力する。
そして、実測値記憶部9に実測値が記憶されると、作業情報提示部8は、作業情報記憶部2に記憶されている指標の値の範囲を示す情報、すなわち図6に示す表に基づいて、実測値記憶部9に記憶された実測値がいずれの範囲に該当するのかを判定する。
なお、同一日に同じ指標の実測値が複数入力された場合には、作業情報提示部8は、複数の実測値の平均値を用いて、当該平均値が図6に示す表に含まれる範囲のうちいずれの範囲に該当するのかを判定することができる。
ここで、「9月8日」は、「9月1日」と「9月15日」との間であるため、線形補完を行うことにより、「9月1日」における「糖度」の「7.8未満」と「9月15日」における「糖度」の「8.3未満」とに基づいて、「9月8日」において「糖度」の値が「8.05(=(7.8+8.3)/2)未満」であれば「糖度」が「低い」に該当すると判定することができる。
また、「9月1日」における「酸度」の「3.70超え」と「9月15日」における「酸度」の「3.00超え」とに基づいて、「9月8日」において「酸度」の値が「3.35(=(3.70+3.00)/2)超え」であれば「酸度」が「高い」に該当すると判定することができる。
図15に示す例の場合、「9月8日」における「糖度」が「7.8」であり、「酸度」が「3.7」であるため、作業情報提示部8は、「糖度」が「低い」に該当し、「酸度」が「高い」に該当すると判定する。
そして、作業情報提示部8は、作業情報記憶部2に記憶されている「制御指標」を示す表、すなわち図7に示す表を参照して、判定した結果に対応する「制御指標」を特定する。
作業情報提示部8は、例えば、図7に示す表に含まれている日付のうち「9月8日」より以前で最も近い日付は「9月1日」であるため、「9月1日」において「糖度」が「低い」のマス目に書かれた「水やり止」と、「9月1日」において「酸度」が「高い」のマス目に書かれた「水やり」とを特定する。
そして、作業情報提示部8は、作業情報記憶部2に記憶されている優先度を示す情報に基づいて、「糖度」と「酸度」とのいずれの指標に対応づけられた「制御指標」を優先すべきかを判定する。ここでは、「9月8日」に最も近い日付として「9月1日」において「酸度」よりも「糖度」の「制御指標」を優先することが作業情報記憶部2に記憶されているとすると、作業情報提示部8は、「酸度」よりも「糖度」の「制御指標」を優先する。
すなわち、作業情報提示部8は、推奨すべき「制御指標」として「水やり止」を特定し、入出力部1を介して、ユーザに「水やり止」というアドバイスを提示する。なお、作業情報提示部8は、「水やり止」という文字列をそのままアドバイスとして提供してもよいし、「水やり止」という文字列からテンプレートなどを用いて自然な文になるように変形してもよい。例えば、作業情報提示部8は、「糖度が低いので水やりを止めましょう。酸度が高いので水やりすべきですが、糖度を優先しましょう。」のようなアドバイスを提示してもよい。
このように、本発明の第5の実施の形態に係る情報管理装置104では、作業情報提示部8が、指標の実測値を取得し、指標の値の範囲のうち、取得した実測値が該当する範囲を特定し、特定した範囲に対応づけられた作業内容を提示する。
このような構成により、行うべき作業内容が自動的に提示されるため、情報の提供を受ける新規就農者などにとって使い勝手の良い装置を提供することができる。
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態について、図面を用いて説明する。図16は、本発明の第6の実施の形態に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。
図16を参照して、本発明の第6の実施の形態に係る情報管理装置105は、図14に示す本発明の第5の実施の形態に係る情報管理装置104と比較して、更に、環境データ取得部(計測部)10を備える。環境データ取得部10は、図示しない計測器等から環境データを取得し、取得した環境データを実測値記憶部9へ出力する。
例えば、環境データ取得部10は、土壌水分計などの計測器により観測された「土壌水分量」を示す情報や、選果機などの計測器により観測された果実の「大きさ」等を示す情報などを環境データとして取得する。そして、環境データ取得部10は、取得した環境データを実測値記憶部9へ出力し、実測値記憶部9に記憶させる。
そして、実測値記憶部9に環境データが記憶されると、作業情報提示部8は、上述した本発明の第5の実施の形態における作業情報提示部8と同様に、実測値記憶部9に記憶された実測値に応じて推奨すべき作業内容を示す情報を提示する。このとき、作業情報提示部8は、ユーザにより測定された実測値だけでなく、環境データ取得部10により取得された「土壌水分量」や「大きさ」などの指標の実測値を用いる。
このように、本発明の第6の実施の形態に係る情報管理装置105では、環境データ取得部10が、指標の実測値を計測する。また、作業情報提示部8が、環境データ取得部10により計測された実測値を取得する。
このような構成により、ユーザ自身が指標の実測値を観測して入力する必要がないため、観測および情報入力のための手間を省くことができる。
(プログラム)
本発明の第1から第6の実施の形態における情報管理装置100,101,102,103,104,105に係るプログラムは、コンピュータに、図3に示すステップを実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における情報処理装置100を実現することができる。
本発明の第1から第2の実施の形態における情報管理装置100,101の場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、入出力部11および情報管理部4(図2を参照)として機能し、処理を行う。
本発明の第1の実施の形態におけるプログラムでは、作業情報記憶部2および指標記憶部3は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置によって実現されている。また、本発明の第2の実施の形態におけるプログラムでは、作業情報記憶部2、指標記憶部3および過去データ記憶部5は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置によって実現されている。
また、本発明の第3の実施の形態における情報管理装置102の場合、コンピュータのCPUは、入出力部11、情報管理部4および時期分割部6(図12を参照)として機能し、処理を行う。本発明の第3の実施の形態におけるプログラムでは、作業情報記憶部2、指標記憶部3および過去データ記憶部5は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置によって実現されている。
また、本発明の第4の実施の形態における情報管理装置103の場合、コンピュータのCPUは、入出力部11、情報管理部4および目標値候補決定部7(図13を参照)として機能し、処理を行う。本発明の第4の実施の形態におけるプログラムでは、作業情報記憶部2、指標記憶部3および過去データ記憶部5は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置によって実現されている。
また、本発明の第5の実施の形態における情報管理装置104の場合、コンピュータのCPUは、入出力部11、情報管理部4および作業情報提示部8(図14を参照)として機能し、処理を行う。本発明の第5の実施の形態におけるプログラムでは、作業情報記憶部2、指標記憶部3および実測値記憶部9は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置によって実現されている。
また、本発明の第6の実施の形態における情報管理装置105の場合、コンピュータのCPUは、入出力部11、情報管理部4、作業情報提示部8および環境データ取得部10(図16を参照)として機能し、処理を行う。本発明の第6の実施の形態におけるプログラムでは、作業情報記憶部2、指標記憶部3および実測値記憶部9は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置によって実現されている。
ここで、本発明の第1から第6の実施の形態における情報管理装置100,101,102,103,104,105に係るプログラムを実行することによって、情報管理装置100,101,102,103,104,105を実現するコンピュータについて図17を用いて説明する。図17は、本発明の第1から第6の実施の形態における情報管理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図17に示すように、コンピュータ150は、CPU121と、メインメモリ122と、記憶装置123と、入力インターフェイス124と、表示コントローラ125と、データリーダ/ライタ126と、通信インターフェイス127と、を備える。これらの各部は、バス131を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU121は、記憶装置123に格納された、本発明の第1から第6の実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ122に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ122は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本発明の第1から第6の実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体130に格納された状態で提供される。なお、本発明の第1から第6の実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス127を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置123の具体例としては、ハードディスクの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス124は、CPU121と、キーボード及びマウスといった入力機器128との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ125は、ディスプレイ装置129と接続され、ディスプレイ装置129での表示を制御する。データリーダ/ライタ126は、CPU121と記録媒体130との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体130からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ150における処理結果の記録媒体130への書き込みを実行する。通信インターフェイス127は、CPU121と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体130の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体が挙げられる。
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記27)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
作物に関する1または複数の指標、および各指標の目標値を示す情報を取得する目標値取得部と、
前記目標値取得部により取得された指標ごとに、前記目標値に基づいた複数の値の範囲を示す情報を取得し、前記指標ごとに、前記指標の値の各範囲と、前記指標の実測値が前記範囲に該当する場合に推奨される作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得する作業情報取得部とを備える、情報管理装置。
(付記2)
更に、作物の栽培期間を複数の期間に分割した分割期間を示す情報を取得する期間管理部を備え、
前記作業情報取得部は、前記期間管理部により取得された情報に示される前記分割期間ごとに、前記指標の値の各範囲と、作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得する、付記1に記載の情報管理装置。
(付記3)
更に、互いに異なる種類の前記指標にそれぞれ対応づけられた作業内容のうち、優先すべき作業内容を示す情報を取得する優先度取得部を備える、付記1または付記2に記載の情報管理装置。
(付記4)
更に、過去の日付における前記指標の目標値、前記指標の値の範囲、および、前記指標の値の範囲に対応づけられた作業内容のうち少なくとも1つを示す情報を記憶する記憶部を備える、付記1から付記3のいずれかに記載の情報管理装置。
(付記5)
前記記憶部は、過去の日付における、作物の栽培期間を複数の期間に分割した分割期間を示す情報を記憶し、
新たに作物の栽培期間を示す情報が取得されると、前記記憶部に記憶された前記過去の日付における分割期間を示す情報に基づいて、新たに取得された情報に示される栽培期間の分割期間の候補を決定する時期分割部を更に備える、付記4に記載の情報管理装置。
(付記6)
前記記憶部は、過去の日付における前記指標の目標値を示す情報を記憶し、
前記目標値取得部により新たに指標を示す情報が取得されると、前記記憶部に記憶された前記過去の日付における前記指標の目標値を示す情報に基づいて、新たに取得された情報に示される前記指標の目標値の候補を決定する目標値候補決定部を更に備える、付記4または付記5に記載の情報管理装置。
(付記7)
前記記憶部は、過去の日付における前記指標の値の範囲を示す情報を記憶し、
前記目標値取得部により新たに指標を示す情報が取得されると、前記記憶部に記憶された前記過去の日付における前記指標の値の範囲を示す情報に基づいて、新たに取得された情報に示される前記指標の値の範囲の候補を決定する目標値候補決定部を更に備える、付記4から付記6のいずれかに記載の情報管理装置。
(付記8)
更に、前記指標の実測値を取得し、前記指標の値の範囲のうち、取得した前記実測値が該当する範囲を特定し、特定した範囲に対応づけられた作業内容を提示する作業情報提示部を備える、付記1から付記7のいずれかに記載の情報管理装置。
(付記9)
更に、前記指標の実測値を計測する計測部を備え、
前記作業情報提示部は、前記計測部により計測された実測値を取得する、付記8に記載の情報管理装置。
(付記10)
農作業支援のための情報を管理するための情報管理方法であって、
(a)作物に関する1または複数の指標、および各指標の目標値を示す情報を取得するステップと、
(b)前記ステップ(a)において取得された指標ごとに、前記目標値に基づいた複数の値の範囲を示す情報を取得し、前記指標ごとに、前記指標の値の各範囲と、前記指標の実測値が前記範囲に該当する場合に推奨される作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得するステップとを含む、情報管理方法。
(付記11)
前記ステップ(b)において、作物の栽培期間を複数の期間に分割した分割期間ごとに、前記指標の値の各範囲と、作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得する、付記10に記載の情報管理方法。
(付記12)
更に、
(c)互いに異なる種類の前記指標にそれぞれ対応づけられた作業内容のうち、優先すべき作業内容を示す情報を取得するステップを含む、付記10または付記11に記載の情報管理方法。
(付記13)
更に、
(d)過去の日付における前記指標の目標値、前記指標の値の範囲、および、前記指標の値の範囲に対応づけられた作業内容のうち少なくとも1つを示す情報を記憶するステップを含む、付記10から付記12のいずれかに記載の情報管理方法。
(付記14)
更に、
(e)過去の日付における、作物の栽培期間を複数の期間に分割した分割期間を示す情報を記憶するステップと、
(f)新たに作物の栽培期間を示す情報を取得すると、前記ステップ(e)において記憶した前記過去の日付における分割期間を示す情報に基づいて、新たに取得した情報に示される栽培期間の分割期間の候補を決定するステップとを含む、付記13に記載の情報管理方法。
(付記15)
前記ステップ(d)において、過去の日付における前記指標の目標値を示す情報を記憶し、
更に、
(g)新たに指標を示す情報を取得すると、前記ステップ(d)において記憶した前記過去の日付における前記指標の目標値を示す情報に基づいて、新たに取得した情報に示される前記指標の目標値の候補を決定するステップを含む、付記13または付記14に記載の情報管理方法。
(付記16)
前記ステップ(d)において、過去の日付における前記指標の値の範囲を示す情報を記憶し、
更に、
(h)新たに指標を示す情報を取得すると、前記ステップ(d)において記憶した前記過去の日付における前記指標の値の範囲を示す情報に基づいて、新たに取得した情報に示される前記指標の値の範囲の候補を決定するステップを含む、付記13から付記15のいずれかに記載の情報管理方法。
(付記17)
更に、
(i)前記指標の実測値を取得し、前記指標の値の範囲のうち、取得した前記実測値が該当する範囲を特定し、特定した範囲に対応づけられた作業内容を提示するステップを含む、付記10から付記16のいずれかに記載の情報管理方法。
(付記18)
前記ステップ(i)において、前記指標の実測値を計測し、計測した前記実測値を取得する、付記17に記載の情報管理方法。
(付記19)
農作業支援のための情報の管理を、コンピュータによって実行するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)作物に関する1または複数の指標、および各指標の目標値を示す情報を取得するステップと、
(b)前記ステップ(a)において取得された指標ごとに、前記目標値に基づいた複数の値の範囲を示す情報を取得し、前記指標ごとに、前記指標の値の各範囲と、前記指標の実測値が前記範囲に該当する場合に推奨される作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得するステップとを実行させる、プログラム。
(付記20)
前記ステップ(b)において、作物の栽培期間を複数の期間に分割した分割期間ごとに、前記指標の値の各範囲と、作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得する、付記19に記載のプログラム。
(付記21)
前記コンピュータに、
(c)互いに異なる種類の前記指標にそれぞれ対応づけられた作業内容のうち、優先すべき作業内容を示す情報を取得するステップを更に実行させる、付記19または付記20に記載のプログラム。
(付記22)
前記コンピュータに、
(d)過去の日付における前記指標の目標値、前記指標の値の範囲、および、前記指標の値の範囲に対応づけられた作業内容のうち少なくとも1つを示す情報を記憶するステップを更に実行させる、付記19から付記21のいずれかに記載のプログラム。
(付記23)
前記コンピュータに、
(e)過去の日付における、作物の栽培期間を複数の期間に分割した分割期間を示す情報を記憶するステップと、
(f)新たに作物の栽培期間を示す情報を取得すると、前記ステップ(e)において記憶した前記過去の日付における分割期間を示す情報に基づいて、新たに取得した情報に示される栽培期間の分割期間の候補を決定するステップとを更に実行させる、付記22に記載のプログラム。
(付記24)
前記ステップ(d)において、過去の日付における前記指標の目標値を示す情報を記憶し、
前記コンピュータに、
(g)新たに指標を示す情報を取得すると、前記ステップ(d)において記憶した前記過去の日付における前記指標の目標値を示す情報に基づいて、新たに取得した情報に示される前記指標の目標値の候補を決定するステップを更に実行させる、付記22または付記23に記載のプログラム。
(付記25)
前記ステップ(d)において、過去の日付における前記指標の値の範囲を示す情報を記憶し、
前記コンピュータに、
(h)新たに指標を示す情報を取得すると、前記ステップ(d)において記憶した前記過去の日付における前記指標の値の範囲を示す情報に基づいて、新たに取得した情報に示される前記指標の値の範囲の候補を決定するステップを更に実行させる、付記22から付記24のいずれかに記載のプログラム。
(付記26)
前記コンピュータに、
(i)前記指標の実測値を取得し、前記指標の値の範囲のうち、取得した前記実測値が該当する範囲を特定し、特定した範囲に対応づけられた作業内容を提示するステップを更に実行させる、付記19から付記25のいずれかに記載のプログラム。
(付記27)
前記ステップ(i)において、前記指標の実測値を計測し、計測した前記実測値を取得する、付記26に記載のプログラム。
1 入出力部
2 作業情報記憶部
3 指標記憶部
4 情報管理部
5 過去データ記憶部(記憶部)
6 時期分割部
7 目標値候補決定部
8 作業情報提示部
9 実測値記憶部
10 環境データ取得部(計測部)
11 目標値取得部
12 作業情報取得部
13 指標取得部
14 期間管理部
15 優先度取得部
16 情報提供部
100,101,102,103,104,105 情報管理装置
121 CPU
122 メインメモリ
123 記憶装置
124 入力インターフェイス
125 表示コントローラ
126 データリーダ/ライタ
127 通信インターフェイス
128 入力機器
129 ディスプレイ装置
130 記録媒体
131 バス
150 コンピュータ

Claims (10)

  1. 作物に関する1または複数の指標、および各指標の目標値を示す情報を取得する目標値取得部と、
    前記目標値取得部により取得された指標ごとに、前記目標値に基づいた複数の値の範囲を示す情報を取得し、前記指標ごとに、前記指標の値の各範囲と、前記指標の実測値が前記範囲に該当する場合に推奨される作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得する作業情報取得部とを備える、情報管理装置。
  2. 更に、作物の栽培期間を複数の期間に分割した分割期間を示す情報を取得する期間管理部を備え、
    前記作業情報取得部は、前記期間管理部により取得された情報に示される前記分割期間ごとに、前記指標の値の各範囲と、作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得する、請求項1に記載の情報管理装置。
  3. 更に、互いに異なる種類の前記指標にそれぞれ対応づけられた作業内容のうち、優先すべき作業内容を示す情報を取得する優先度取得部を備える、請求項1または請求項2に記載の情報管理装置。
  4. 更に、過去の日付における前記指標の目標値、前記指標の値の範囲、および、前記指標の値の範囲に対応づけられた作業内容のうち少なくとも1つを示す情報を記憶する記憶部を備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報管理装置。
  5. 前記記憶部は、過去の日付における、作物の栽培期間を複数の期間に分割した分割期間を示す情報を記憶し、
    新たに作物の栽培期間を示す情報が取得されると、前記記憶部に記憶された前記過去の日付における分割期間を示す情報に基づいて、新たに取得された情報に示される栽培期間の分割期間の候補を決定する時期分割部を更に備える、請求項4に記載の情報管理装置。
  6. 前記記憶部は、過去の日付における前記指標の目標値を示す情報を記憶し、
    前記目標値取得部により新たに指標を示す情報が取得されると、前記記憶部に記憶された前記過去の日付における前記指標の目標値を示す情報に基づいて、新たに取得された情報に示される前記指標の目標値の候補を決定する目標値候補決定部を更に備える、請求項4または請求項5に記載の情報管理装置。
  7. 前記記憶部は、過去の日付における前記指標の値の範囲を示す情報を記憶し、
    前記目標値取得部により新たに指標を示す情報が取得されると、前記記憶部に記憶された前記過去の日付における前記指標の値の範囲を示す情報に基づいて、新たに取得された情報に示される前記指標の値の範囲の候補を決定する目標値候補決定部を更に備える、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の情報管理装置。
  8. 更に、前記指標の実測値を取得し、前記指標の値の範囲のうち、取得した前記実測値が該当する範囲を特定し、特定した範囲に対応づけられた作業内容を提示する作業情報提示部を備える、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報管理装置。
  9. 農作業支援のための情報を管理するための情報管理方法であって、
    (a)作物に関する1または複数の指標、および各指標の目標値を示す情報を取得するステップと、
    (b)前記ステップ(a)において取得された指標ごとに、前記目標値に基づいた複数の値の範囲を示す情報を取得し、前記指標ごとに、前記指標の値の各範囲と、前記指標の実測値が前記範囲に該当する場合に推奨される作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得するステップとを含む、情報管理方法。
  10. 農作業支援のための情報の管理を、コンピュータによって実行するためのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    (a)作物に関する1または複数の指標、および各指標の目標値を示す情報を取得するステップと、
    (b)前記ステップ(a)において取得された指標ごとに、前記目標値に基づいた複数の値の範囲を示す情報を取得し、前記指標ごとに、前記指標の値の各範囲と、前記指標の実測値が前記範囲に該当する場合に推奨される作業内容とをそれぞれ対応づけた情報を取得するステップとを実行させる、プログラム。
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