JP6260323B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、回転電機に関する。
車両に搭載される電動ターボチャージャは、コンプレッサを駆動するための回転電機すなわち電動モータを有している。図6(i)に示すように、従来のターボチャージャ110の電動モータ112は、ハウジング117の内部に、互いに対向するロータ113とステータ114とを有する。ステータ114はステータコア114aとステータコア114aの両端に設けられたステータコイル114bを備える。なお、図6(ii)に示すように、ステータ114のステータコア114aは、複数の薄い鋼板Sが重ね合わせられた積層鋼板によって形成されている。また、ステータコア114aとステータコイル114bとの間には絶縁距離Aが設定されている。さらに、ステータ114のステータコア114aはハウジング117に焼き嵌めによって固定される。なお、「焼き嵌め」とは、ハウジング117を熱膨張させて内径を広げ、常温のステータ114のステータコア114aを所定の位置に組み込んだ後、ハウジング117の温度を常温に戻して内径を縮め、ステータ114の位置を固定する方法である。
ここで、焼き嵌めされたステータ114のステータコア114aは、ハウジング117の内径が縮む際に、ハウジング117からの締め付け力F’を受ける。そのため、図6(ii)に示すように、ステータ114のステータコア114aの積層鋼板の端部の鋼板Sが隣り合う鋼板Sから離れて捲れ上がるように変形してしまうことがあった。特に、電動ターボチャージャ110は車両に搭載するものであるので、軽量化のためにハウジング117はアルミ製となっており、また、使用温度範囲が広いため、ハウジング117の締め付け力F’は低温時に高くなり、鋼板Sの変形の可能性はより高くなる。またさらに、電動ターボチャージャ110に使用される電動モータ112は回転数が非常に高いため、渦電流損失を低減するために積層鋼板の鋼板は通常よりも薄いものが使用されており、捲り上がり等の変形は特に顕著となる。
このように鋼板Sが変形すると、ステータ114のステータコア114aとステータコイル114bとの間に本来設定されている絶縁距離Aよりも、捲れ上がった鋼板Sとステータコイル114bとの距離Bの方が小さくなってしまう。鋼板Sとステータコイル114bとの距離Bが、設定された絶縁距離Aよりも小さい場合、電圧印加時に電気絶縁が破壊されてショートする危険性がある。
そこで、このような問題に対処するため、特許文献1に記載される電動機では、特許文献1の図3〜5に示すように、ステータコアの積層鋼板の径を両端部分のみ小さくすることで、端部の鋼板が変形して捲れ上がることを防いでいる。
特開2011−172335号公報
しかしながら、特許文献1に記載される電動機の場合、コアの両端部以外の積層鋼板においても、ハウジングと接触している箇所では依然としてハウジングの締め付け力による鋼板の変形の可能性がある。コアの端部以外の箇所であっても、ステータコイルに近接する鋼板が捲れ上がった場合、鋼板とステータコイルとの絶縁距離を正確に確保するのは困難である。また、特許文献1の電動機では、ステータのコアの両端部のみ径を小さくするために新たにステータコア用の型を作る必要があり、製造コストが上がってしまうという問題もある。
この発明は、このような問題を解決するためになされ、簡易な構造でステータコアの積層鋼板の変形を防止することができる回転電機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係る回転電機は、筐体と、筐体に回転可能に支持される回転シャフトと、回転シャフトに固定されて取り付けられるとともに、筐体の内部に収容される回転子と、筐体に固定されるとともに、回転子の径方向外側に回転子と対向して設けられる固定子とを備え、固定子は、回転シャフトの軸方向において積層された複数の鋼板によって形成されるステータコアを有し、ステータコアは筐体の内周面の径方向内側に突出して設けられる固定子受部の固定子取付面に固定して取付けられ、固定子受部の一端には、固定子取付面に隣接して、径方向内側に突出したフランジが設けられ、固定子受部の他端には、固定子取付面の径よりも大きい径を有する内径拡張領域が設けられ、さらに、内径拡張領域は、固定子取付面に隣接して、筐体の端部に向かって径方向外側に内径が広がるように軸方向に対して傾斜する傾斜面を有しており、固定子取付面に固定されるステータコアの一端はフランジに当接して設けられ、ステータコアの他端の端部部分は内径拡張領域に対向する位置に設けられるとともに、内径拡張領域はステータコアの端部部分に当接しないように形成される。
これにより、ステータコアの端部部分はハウジングと接触しないため、ハウジングが収縮する際にもステータコアの端部部分には力がかからない。
た、回転シャフトの軸方向における内径拡張領域の長さは、鋼板を10枚積層した長さ以上であってもよい
らにまた、ステータコアの外径が大きくなる程、回転シャフトの軸方向における内径拡張領域の長さは長くなってもよい。
この発明に係る回転電機によれば、簡易な構造でステータコアの積層鋼板の変形を防止することができる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機を有する電動ターボチャージャを用いる過給システムを模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の模式的な断面図である。 図2に示す回転電機において、ハウジングとステータコアとの固定箇所近傍を拡大した図である。 図2に示す回転電機において、ステータコアの端部近傍を拡大した図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機において、ハウジングとステータコアとの固定箇所近傍を拡大して示す模式図である。 図6(i)は、従来の例に係る回転電機の模式的な断面図であり、図6(ii)は、図6(i)に示す回転電機において、ハウジングの締め付け力が作用した際のステータコアの状態を示す拡大図である。
以下、この発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
この実施の形態に係る回転電機すなわち電動モータ12を有する電動ターボチャージャ10を含んだ過給システム100を図1に示す。
図1に示すように、車両のエンジン30には、排気ガスが流通する排気通路2及び吸入空気が流通する吸気通路3が接続されている。排気通路2には、排気ターボチャージャ40のタービン部42が設けられている。一方、吸気通路3には排気ターボチャージャ40のコンプレッサ部41が設けられている。排気ターボチャージャ40において、コンプレッサ部41とタービン部42とは一体的に接続し、排気ガスの圧力によってタービン部42が回転駆動されるとともにコンプレッサ部41も回転する。すなわち、排気ターボチャージャ40はエンジン30の排気ガスのエネルギーによって駆動されて吸入空気を圧縮する。また、吸気通路3において、排気ターボチャージャ40の下流には順次、第一インタークーラ70、電動ターボチャージャ10及び第二インタークーラ80が設けられている。
ここで、吸気通路3並びに吸気通路3に設けられた排気ターボチャージャ40及び電動ターボチャージャ10は、エンジン30に流入する吸入空気を圧縮するための過給システム100を構成する。
電動ターボチャージャ10は、吸気通路3に設けられるコンプレッサ11と、コンプレッサ11に接続される電動モータ12とを有する。すなわち、電動ターボチャージャ10は電動モータ12によって駆動されて吸入空気を圧縮する。ここで、エンジン30及び電動ターボチャージャ10には、それぞれECU60が電気的に接続する。また、吸気通路3には、電動ターボチャージャ10をバイパスするバイパス流路5が連結されている。ここで、バイパス流路5の一端は、第一インタークーラ70の下流かつ電動ターボチャージャ10の上流に設けられた第一分岐点3aに接続する。さらに、バイパス流路5の他端は、電動ターボチャージャ10の下流かつ第二インタークーラ80の上流に設けられた第二分岐点3bに接続する。バイパス流路5には逆止弁50が設けられている。
電動ターボチャージャ10の詳細な構造について、図2〜4を用いて説明する。
図2に示すように、電動ターボチャージャ10の電動モータ12はアルミ製のハウジング17を備える。ハウジング17の外周面には複数の放熱用のフィン18が形成されている。また、ハウジング17の内部には略円柱形状の収容空間15が形成されている。収容空間15には、ハウジング17の中心軸に沿って回転シャフト16が延びている。回転シャフト16は、軸受19a,19bを介してハウジング17に回転可能に支持されている。ここで、回転シャフト16の軸方向について図2の紙面上右側をX方向とし、図2の紙面上左側をX’方向とする。そして、回転シャフト16のX’方向の一端は、ハウジング17の外部に突出して延長している。回転シャフト16においてハウジング17の外部に突出した部分には、コンプレッサ11が一体回転可能に固定して取り付けられる。
ここで、ハウジング17は筐体を構成する。
ハウジング17の収容空間15において、回転シャフト16にはロータ13が固定されて取り付けられている。すなわち、ロータ13はハウジング17の内部に収容されている。また、収容空間15に面するハウジング17の内周面には、帯状の突出部分である固定子受部37が形成される。ここで、固定子受部37は円筒形状の曲面である固定子取付面37aを有する。そして、固定子受部37のX方向における端部には、固定子取付面37aに隣接して、X方向側に向かって径方向外側に広がるように傾斜面37cが形成されている。すなわち、傾斜面37cは回転シャフト16の軸方向に対して傾斜している。そして、図3に示すように、固定子取付面37aと傾斜面37cとの境界は、傾斜面37cのX’方向における端部37eを構成する。また、傾斜面37cのX方向における端部は37fである。一方、固定子受部37のX’方向における端部には、固定子取付面37aに隣接して、径方向内側に突出したフランジ37dが形成されている。また、固定子受部37の固定子取付面37aには、略円筒形状のステータコア14aが焼き嵌めによって固定されている。ステータコア14aは、それぞれ均一の厚さtを有する複数の鋼板Stが、回転シャフトの軸方向に積層されて形成される(図4参照)。なお、ステータコア14aの外周面は円筒形状の曲面をなしている。また、ステータコア14aのX’方向における端部はフランジ37dに当接し、ステータコア14aはロータ13の外側においてロータ13に対向するように配置されて設けられる。さらに、ステータコア14aの両端にはステータコイル14bが取り付けられている。ステータコア14a及びステータコイル14bはステータ14を構成する。
なおここで、ロータ13は回転子を構成し、ステータ14は固定子を構成する。
また、フランジ37dはハウジング17の内部にX方向側からステータ14を組み入れる際に、ステータ14の位置を画定するストッパとして機能する。さらに、フランジ37dはステータコア14aのX’方向の端部の鋼板Stに当接しているため、ステータコア14aのX’方向の端部においては、フランジ37dによって鋼板Stの捲り上がりが防止される。
図3に示すように、収容空間15に面するハウジング17の内周面において、ステータコア14aのX方向の端面が径方向外側に延長した位置に相当する線を拡張部境界線37gとする。そして、ハウジング17の内周面において、傾斜面37cの端部37eと拡張部境界線37gとの間の領域は内径拡張領域37bを構成する。
回転シャフト16の軸方向におけるステータコア14aの長さはL1とし、固定子取付面37aの長さはL2とする。また、内径拡張領域37bの長さはL3(=L1−L2)とする。ここで、図4に示すように、内径拡張領域37bの長さL3は、鋼板Stが10枚並んで積層された長さ10tよりも長い。またここで、ステータコア14aにおいて、ステータコア14aのX方向における端部から鋼板10枚が積重されて並んだ部分をステータコア14aの端部部分14cとする。すなわち、ハウジング17の内周面の内径拡張領域37bは、ステータコア14aの端部部分14cに対向する位置に形成されている。
なお、固定子取付面37aの長さL2は、電動ターボチャージャ10の全ての使用温度範囲においてハウジング17に対してステータ14の固定が可能である程度の長さとする。
図3に示すように、ステータコア14aの外径の大きさをΦD1とする。ΦD1は60mm前後である。なお、ステータコア14aは固定子受部37に焼き嵌めによって固定されているので、固定子受部37の固定子取付面37aの径の大きさはステータコア14aの外径の大きさとほぼ等しく、固定子取付面37aの径の大きさもΦD1とする。また、ハウジング17の内壁において固定子受部37以外の部分、すなわち傾斜面37cの端部37fからX方向に延長する部分及びフランジ37dからX’方向に延長する部分は円筒形状の曲面をなし、内径の大きさをΦD2とする。径ΦD2は、径ΦD1よりも大きい。すなわち、ハウジング17の内径の大きさは、内径拡張領域37bにおいて、X方向に向かってΦD1からΦD2に拡張しているため、内径拡張領域37bの径は固定子取付面37aの径よりも大きい。また同時に、内径拡張領域37bの径はステータコア14aの径よりも大きいため、内径拡張領域37bはステータコア14aに当接しないように形成されている。
図1を参照して、過給システム100における吸入空気の流れについて説明する。
エンジン30が所定速度以上で回転している場合、排気通路2を流入する排気の圧力によって排気ターボチャージャ40のタービン部42は回転駆動される。これにより、排気ターボチャージャ40のコンプレッサ部41が駆動され、吸気通路3を流通する吸入空気はコンプレッサ部41によって圧縮される。次に、圧縮された吸入空気は第一インタークーラ70によって冷却される。なお、この時、ECU60はエンジン30の回転数を読み込んでいる。そして、ECU60は、エンジン30が高速で回転しているか否かを判断し、エンジン30が所定速度以上の高速度で回転している場合は、電動ターボチャージャ10の電動モータ12を停止状態に維持する。回転駆動していない電動ターボチャージャ10のコンプレッサ11は、吸気通路3における吸入空気の流れに対する抵抗となる。そのため、吸入空気は第一分岐点3aを通過した後、バイパス流路5に流入する。この時、吸入空気の圧力によって逆止弁50は開状態となり、吸入空気はバイパス流路5を流通し、第二分岐点3bを介して再び吸気通路3に流入し、第二インタークーラ80を通過して、エンジン30に流入する。
一方、エンジン30の回転が所定速度以上の高速度回転から所定速度未満の低速度回転に切り替わった場合、排気ターボチャージャ40のタービン部42は排気ガスによる充分なエネルギーを得ることができない。そのため、排気ターボチャージャ40のコンプレッサ部41は吸入空気の過給圧を充分に高めることができない。ここで、ECU60は、エンジン30が所定速度以上で回転しているか否かを判断し、エンジン30が所定速度未満で回転している場合は、電動ターボチャージャ10の電動モータ12を回転駆動させる。また、停止状態にある車両が発進する際も、発進直後は排気ターボチャージャ40のタービン部42は排気ガスによる充分なエネルギーを得ることができないため、電動ターボチャージャ40を駆動させてもよい。
具体的には、蓄電池(図示せず)からインバータ(図示せず)を介してステータコイル14bに三相交流電流が流れ、ステータ14とロータ13との間に回転磁界が発生し、これによって回転シャフト16がコンプレッサ11とともに回転する(図2参照)。そのため、充分圧縮されずに排気ターボチャージャ40のコンプレッサ部41を通過した吸気通路3の吸入空気は、第一インタークーラ70及び第一分岐点3aを通過して、電動ターボチャージャ10のコンプレッサ11によって圧縮される。なお、この時、バイパス流路5に設けられた逆止弁50は閉状態であり、吸入空気はバイパス流路5には流通しない。そして、電動ターボチャージャ10により圧縮された吸入空気は第二分岐点3bを通過して、第二インタークーラ80によって冷却された後、エンジン30に流入する。
以上より、この実施の形態1に係る電動モータ12では、ハウジング17の内周面において、ステータコア14aに端部部分14cに対向する位置に設けられる内径拡張領域37bは固定子取付面37aよりも径が大きく、ステータコア14aに当接しない。そのため、焼き締め後のハウジング17の収縮による締め付け力Fをステータコア14aが受けても、ステータコア14aの端部部分14cの鋼板St自体には直接、締め付け力Fはかからない。したがって、ステータコア14aの形状を変更する必要なく、簡易な構造でステータコア14aの端部部分14cにおける鋼板Stの変形を防止することができる。
また、ステータコア14aをハウジング17の内周面に固定する方法が焼き嵌めであるため、固定用のボルト等の部品が不要であり、その分製造コストを低くすることができる。また、ハウジング17にボルト通し穴等を設ける必要がないため、電動ターボチャージャ10自体を小型化することができる。
また、内径拡張領域37bは、回転シャフト16の軸方向に対して傾斜する傾斜面37cを有する。電動モータ12の組み立て時、ステータ14をX方向の側からハウジング17の収容空間15に組み付ける際には、傾斜面37cがステータコア14aの端部に当接することにより、ステータコア14aはよりスムーズに固定子取付面37aの内側に案内される。
また、内径拡張領域の長さL3は、鋼板Stを10枚積層した長さ10t以上であるため、より確実にステータコア14aの端部における鋼板Stの変形を防止することができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態に係る回転電機すなわち電動モータ22を有する電動ターボチャージャ20の構成を図5に示す。この実施の形態の電動ターボチャージャ20は、実施の形態1の電動ターボチャージャ10のハウジング17を、二つの傾斜面47c,47hが形成された固定子受部47を備えるハウジング27に置き換えたものである。
なお、図1〜4の参照符号と同一の符号は同一又は同様の構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、電動ターボチャージャ20の電動モータ22はアルミ製のハウジング27を備える。ハウジング27の外周面には複数の放熱用のフィン28が形成されている。また、ハウジング27の内部には、実施の形態1に係る電動ターボチャージャ10のハウジング17の内部と同様に略円柱形状の収容空間15が形成されている。収容空間15に面するハウジング27の内周面には、帯状の突出部分である固定子受部47が形成される。ここで、固定子受部47は円筒形状の曲面である固定子取付面47aを有する。そして、固定子受部47のX方向における端部には、固定子取付面47aに隣接して、X方向側に向かって径方向外側に広がるように傾斜面47cが形成されている。固定子取付面47aと傾斜面47cとの境界は、傾斜面47cのX’方向における端部47eを構成する。また、傾斜面47cのX方向における端部は47fである。一方、固定子受部47のX’方向における端部には、固定子取付面47aに隣接して、X’方向側に向かって径方向外側に広がるように傾斜面47hが形成されている。固定子取付面47aと傾斜面47hとの境界は、傾斜面47hのX方向における端部47kを構成する。また、傾斜面47cのX’方向における端部は47jである。また、固定子受部47の固定子取付面47aには、ステータコア14aが焼き嵌めによって固定されている。
収容空間15に面するハウジング27の内周面において、ステータコア14aのX方向の端面が径方向外側に延長した位置に相当する線を第一拡張部境界線47gとする。そして、ハウジング27の内周面において、傾斜面47cの端部47eと第一拡張部境界線47gとの間の領域は第一内径拡張領域47bを構成する。一方、ステータコア14aのX’方向の端面が径方向外側に延長した位置に相当する線は第二拡張部境界線47mとする。そして、ハウジング27の内周面において、傾斜面47hの端部47kと第二拡張部境界線47mとの間の領域は第二内径拡張領域47iを構成する。
回転シャフト16の軸方向における固定子取付面47aの長さはL4とする。また、回転シャフト16の軸方向における第一内径拡張領域47b及び第二内径拡張領域47iの長さは、それぞれL5である。また、第一内径拡張領域47b及び第二内径拡張領域47iの長さL5は、鋼板Stが10枚並んで積層された長さ10tよりも長い。またここで、ステータコア14aの端部部分14cと同様に、ステータコア14aのX’方向の端部から鋼板10枚が並んで積層された部分についても端部部分14dとする。すなわち、ハウジング17の内周面の第一内径拡張領域47b及び第二内径拡張領域47iは、それぞれステータコア14aの両端の端部部分14c,14dに対向する位置に形成されている。
なお、固定子取付面47aの長さL4は、電動ターボチャージャ20の全ての使用温度範囲においてハウジング27に対してステータ14の固定が可能である程度の長さとする。
固定子取付面47aの径の大きさは、実施の形態1に係る固定子取付面37aの径の大きさと同様にΦD1である。また、ハウジング27の内壁において固定子受部37以外の部分、すなわち傾斜面47cの端部47fからX方向に延長する部分及び傾斜面47hの端部47jからX’方向に延長する部分は円筒形状の曲面をなし、内径の大きさをΦD3とする。径ΦD3は径ΦD1よりも大きい。すなわち、ハウジング27の内径の大きさは、第一内径拡張領域47bにおいて、X方向に向かって拡張するとともに、第二内径拡張領域47iにおいても、X’方向に向かって拡張している。したがって、第一内径拡張領域47b及び第二内径拡張領域47iの径は、それぞれ固定子取付面47aの径よりも大きい。また同時に、第一内径拡張領域47b及び第二内径拡張領域47iの径はステータコア14aの径よりも大きいため、第一内径拡張領域47b及び第二拡張領域47iはそれぞれステータコア14aに当接しないように形成されている。
以上より、この実施の形態2に係る電動ターボチャージャ20では、ステータコア14aの両端の端部部分14c,14dに対向する位置に第一内径拡張領域47b及び第二内径拡張領域47iがそれぞれ設けられている。したがって、ステータコア14aの両端の端部部分14c,14dの鋼板Stの変形を防止することができる。
なお、実施の形態1において、内径拡張領域37bの回転シャフト16の軸方向における長さL3はステータコア14aの外径の大きさΦD1に応じて変えてもよい。すなわち、ステータコア14aの外径が大きくなる程、内径拡張領域37bの長さL3は長くなり、ステータコア14aの外径が小さくなる程、内径拡張領域37bの長さL3は短くなる。具体的には、ステータコア14aの外径の大きさΦD1が60mm前後の時は、内径拡張領域37bの長さL3は鋼板Stを10枚積層した長さ10tと同程度であるが、ΦD1がさらに大きくなれば、内径拡張領域37bの長さL3もΦD1に応じて長くなる。これにより、ハウジング17からの締め付け力Fが確保されつつ、鋼板Stの変形による捲り上がりが抑えられる。実施の形態2に係る第一内径拡張領域47b及び47iの長さL5についても同様である。
12,22 電動モータ(回転電機)、13 ロータ(回転子)、14 ステータ(固定子)、14a ステータコア、14c,14d 端部部分、16 回転シャフト、17,27 ハウジング(筐体)、37a,47a 固定子取付面、37b,47b,47i 内径拡張領域、37c,47c,47h 傾斜面、St 鋼板。

Claims (3)

  1. 筐体と、
    前記筐体に回転可能に支持される回転シャフトと、
    前記回転シャフトに固定されて取り付けられるとともに、前記筐体の内部に収容される回転子と、
    前記筐体に固定されるとともに、前記回転子の径方向外側に前記回転子と対向して設けられる固定子とを備える回転電機であって、
    前記固定子は、前記回転シャフトの軸方向において積層された複数の鋼板によって形成されるステータコアを有し、
    前記ステータコアは前記筐体の内周面の径方向内側に突出して設けられる固定子受部の固定子取付面に固定して取付けられ、
    前記固定子受部の一端には、前記固定子取付面に隣接して、径方向内側に突出したフランジが設けられ、
    前記固定子受部の他端には、前記固定子取付面の径よりも大きい径を有する内径拡張領域が設けられ、
    さらに、前記内径拡張領域は、前記固定子取付面に隣接して、前記筐体の端部に向かって径方向外側に内径が広がるように前記軸方向に対して傾斜する傾斜面を有しており、
    前記固定子取付面に固定される前記ステータコアの一端は前記フランジに当接して設けられ、前記ステータコアの他端の端部部分は前記内径拡張領域に対向する位置に設けられるとともに、前記内径拡張領域は前記ステータコアの前記端部部分に当接しないように形成される回転電機。
  2. 前記回転シャフトの前記軸方向における前記内径拡張領域の長さは、前記鋼板を10枚積層した長さ以上である請求項に記載の回転電機。
  3. 前記ステータコアの前記外径が大きくなる程、前記回転シャフトの前記軸方向における前記内径拡張領域の長さは長くなる請求項1又は2に記載の回転電機。
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