JP6259567B2 - 信号灯器 - Google Patents

信号灯器 Download PDF

Info

Publication number
JP6259567B2
JP6259567B2 JP2012285353A JP2012285353A JP6259567B2 JP 6259567 B2 JP6259567 B2 JP 6259567B2 JP 2012285353 A JP2012285353 A JP 2012285353A JP 2012285353 A JP2012285353 A JP 2012285353A JP 6259567 B2 JP6259567 B2 JP 6259567B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
viewing angle
main body
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012285353A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014127136A (ja
Inventor
真一 北島
真一 北島
渡辺 将史
将史 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Electric IndustriesLtd
Original Assignee
Koito Electric IndustriesLtd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Electric IndustriesLtd filed Critical Koito Electric IndustriesLtd
Priority to JP2012285353A priority Critical patent/JP6259567B2/ja
Publication of JP2014127136A publication Critical patent/JP2014127136A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6259567B2 publication Critical patent/JP6259567B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、車両や通行人に通行許可ないし停止指示その他の交通規制情報を視認させるための信号灯器であり、光源を灯器筐体の内部に備えた信号灯器に関する。
従来より、この種の信号灯器は、奥行きのある横長あるいは縦長の立方体ケース状の灯器筐体の内部に、光源として例えば多数のLEDを基板上に実装したものを収納し、灯器筐体の前面側が蓋体として開閉可能に構成され、この蓋体には透明の前面カバーが設けられていた。
このように光源にLEDを採用した信号灯器では、一般的にLEDやその基板が他の関連部品と組み合わされてLEDユニットとして構成されている。そして、このLEDユニットは、特許文献1の段落0020にも記載のとおり、通常は灯器筐体のうち本体側の内部ではなく、灯器筐体の前面側、すなわち開閉可能な蓋体に固定されていた。
特開2002−197592号公報
しかしながら、前述した特許文献1に記載の従来技術では、信号灯器(特にLEDユニット)のメンテナンス時において、灯器筐体の前面側にある蓋体を開く際に、軽量化されているとはいえLEDユニットも含めて持ち上げなければならず、メンテナンス時の開閉作業が面倒であると共に、蓋体を開いた状態に保持する機構も相当な強度が必要であり、余計なコストアップの要因となっていた。
また、蓋体を開いた状態においては、信号灯器におけるLEDから照射されている光を、設置場所における運転者や歩行者らは本来の信号灯器の視認方向からは確認することができない。よって、メンテナンスが長引く場合には交通事情に大きな影響を及ぼしたり、あるいは別方向への光の照射によって、運転者や歩行者らに誤解を招く虞もあった。
本発明は、以上のような従来技術の有する問題点に着目してなされたものであり、メンテナンス時における灯器筐体の前面側の開閉が容易であり、コスト高を招く虞もなく、しかも、灯器筐体の前面側を開いている状況下でも、光源からの光を本来の視認方向から容易に見ることができ、交通事情を損なう虞のない信号灯器を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]光源(23)を灯器筐体(11)の内部に備えた信号灯器(10)において、
前記灯器筐体(11)は、据え付け箇所に固定されるケース状の本体(12)と、該本体(12)の前面側に開閉可能に設けられ、前記光源(23)からの光を前方へ透過させる前面カバー(16)を正面側に備えた蓋体(13)とからなり、
前記灯器筐体(11)の内部に収納され、前記光源(23)の前面側に配置された、該光源(23)からの光の視認角度を制限する視角制限プレート(30)を有し、
該視角制限プレート(30)は、樹脂によって一体成形され、光が透過する薄板状内部に細幅形で長手方向に延びる遮光性の光遮断部(32)が複数列に並ぶ状態に配置され、前記薄板状内部をなす透明樹脂から成形したプレート板(31)の内部に、前記各光遮断部(32)をなす不透明樹脂が所定間隔おきに積層され、前記光遮断部(32)の両側面(32a,32a)に、不透明な微粒子が混入されたものであり、
前記本体(12)の内部にて、前記蓋体(13)を開いた際にも前記光源(23)から光を前方へ照射可能な状態に該光源(23)を配設したことを特徴とする信号灯器(10)。
[2]光源(23)を灯器筐体(11)の内部に備えた信号灯器(10)において、
前記灯器筐体(11)は、据え付け箇所に固定されるケース状の本体(12)と、該本体(12)の前面側に開閉可能に設けられ、前記光源(23)からの光を前方へ透過させる前面カバー(16)を正面側に備えた蓋体(13)とからなり、
前記前面カバー(16)が前記光源(23)からの光の視認角度を制限する視角制限プレート(30)を兼ね、該視角制限プレート(30)として、光が透過する薄板状内部に細幅形で長手方向に延びる遮光性の光遮断部が複数列に並ぶ状態に、樹脂によって一体成形され、前記薄板状内部をなす透明樹脂から成形したプレート板(31)の内部に、前記各光遮断部(32)をなす不透明樹脂が所定間隔おきに積層され、前記光遮断部(32)の両側面(32a,32a)に、不透明な微粒子が混入されたものであり、
前記本体(12)の内部にて、前記蓋体(13)を開いた際にも前記光源(23)から光を前方へ照射可能な状態に該光源(23)を配設したことを特徴とする信号灯器(10)。
]前記光源は、基板(24)上に実装されたLED(23)を備えるユニットとして構成され、
前記本体(12)は、前記ユニットの厚さに合わせた奥行き方向に底浅なケース状に形成され、
前記蓋体(13)は、前記本体(12)の前面開口を閉じる略平板状に形成され、その正面側に同じく平板状に形成された前記前面カバー(16)が連続した平面をなす状態に組み込まれていることを特徴とする[1]または[2]に記載の信号灯器(10)。
次に、前述した解決手段に基づく作用を説明する。
前記[1]に記載の信号灯器(10)によれば、灯器筐体(11)は、据え付け箇所に固定されるケース状の本体(12)と、該本体(12)の前面側に開閉可能に設けられた蓋体(13)とからなり、灯器筐体(11)の内部に設けた光源(23)からの光は、蓋体(13)にある前面カバー(16)を透過して前方へと照射される。
ここで光源(23)は、灯器筐体(11)のうち、従来のような蓋体(13)側ではなく、本体(12)の内部にて、前記蓋体(13)を開いた際にも光源(23)から光を前方へ照射可能な状態に配設される。これにより、メンテナンス時に開閉させる蓋体(13)には光源(23)等の重量物が付加されることがなく、蓋体(13)側の重量を大幅に軽量化することができる。
しかも、蓋体(13)を開いた際にも、本体(12)の内部にある光源(23)からの光は、蓋体(13)の前面カバー(16)を通さずとも、そのまま前方へ照射できる。これにより、蓋体(13)を開いた状況下でも、光源(23)からの光を運転者や歩行者らは本来の視認方向から容易に見ることができ、メンテナンスが長引くような場合でも、交通事情に大きな影響を及ぼすことはない。
また、前記灯器筐体(11)の内部に、光源(23)の前面側に配置され、該光源(23)からの光の視認角度を制限する視角制限プレート(30)を収納する。これにより、灯器筐体(11)の外壁にフード(庇)やルーバー等の余計な構成を付加したり、外観に影響を与えることなく、視認角度を制限することが可能となる。
あるいは、前記[2]に記載の信号灯器(10)のように、前面カバー(16)を、光源(23)からの光の視認角度を制限する視角制限プレート(30)を兼ねるように構成しても良い。これにより、部品点数を削減することができ、また、既存の信号灯器における従来形の前面カバーを本発明の視角制限プレート(30)に取り替えるだけで、簡単に実施することができる。
前記[]に記載の信号灯器(10)によれば、前記光源は、基板(24)上に実装されたLED(23)を備えるユニットとして構成される。また、前記本体(12)は、ユニットの厚さに合わせた奥行き方向に底浅なケース状に形成され、前記蓋体(13)は、本体(12)の前面開口を閉じる略平板状に形成され、その正面側に同じく平板状に形成された前面カバー(16)が連続した平面をなす状態に組み込むように構成する。
このような構成によれば、LED(23)のユニットの厚さに合わせて、灯器筐体(11)を全体的に極めて薄型に形成することが可能となる。よって、信号灯器(10)の据え付け箇所における実質的な配置スペースも極力小さくすることができ、省スペース化の要請に応じた据え付けを実現することができる。
本発明に係る信号灯器によれば、メンテナンス時における灯器筐体の前面側の開閉が容易であり、コスト高を招く虞もなく、しかも、灯器筐体の前面側を開いている状況下でも、光源からの光を本来の視認方向から容易に視認することができ、交通事情を損なう虞もない。
本発明の第1実施の形態に係る信号灯器の灯器筐体を開いた状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施の形態に係る信号灯器の灯器筐体を開いた状態を示す正面図である。 本発明の第1実施の形態に係る信号灯器を示す正面図である。 本発明の第1実施の形態に係る信号灯器を示す断面図である。 本発明の第1実施の形態に係る信号灯器を示す斜視図である。 本発明の第1実施の形態に係る信号灯器のフレーム構造を示す斜視図である。 本発明の第2実施の形態に係る信号灯器を示す断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る信号灯器に備える視角制限プレートを示す断面図である。
以下、図面に基づき本発明を代表する各種実施の形態を説明する。
図1〜図6は、本発明の第1実施の形態を示している。
本実施の形態に係る信号灯器10は、道路の交差点や鉄道線路等に設置されるものであり、図1,図2に示すように、灯器筐体11の内部に光源をなすLEDユニット20が組み込まれて構成されている。信号灯器10は、正面視で左右方向に延びた長方形であり、奥行き方向に底浅な箱状に形成されている。
灯器筐体11は、据え付け箇所に固定されるケース状の本体12と、該本体12の前面側に開閉可能に設けられた蓋体13とからなる。本体12は、後述するLEDユニット20の厚さに合わせた奥行き方向に底浅なケース状に形成され、その内部は各LEDユニット20ごとに補強用のリブ12aで区画されており、関連部品を必要に応じて内蔵し得るスペースを備えている。各リブ12aは、本体12の上下辺に対して一体に固設されており、一方のリブ12a上には組端子台17が配設され、他方のリブ12a上にはコードブッシュ18(図2参照)が配設されている。
このような本体12の内部にて、LEDユニット20は、蓋体13を開いた際にも光を前方へ照射可能な状態に配設されている。詳しく言えば、本体12の底面部には、各LEDユニット20を定位置に固定するための爪状の掛止片12bが設けられており、この掛止片12bで後述するLEDユニット20のケース21を周方向に等間隔な位置で止めることができるようになっている。ここでLEDユニット20は、その前面が蓋体13の正面内側に平行に対向する状態に配置される。
蓋体13は、前記本体12の前面開口を閉じる略平板状に形成され、その正面側に同じく平板状に形成された前面カバー16が連続した平面をなす状態に組み込まれている。本体12と蓋体13とは、それぞれ上端縁が互いにヒンジ14を介して連結されており、また、本体12の下端縁には、蓋体13の下端縁に係止する周知の留め具15が設けられている。
前面カバー16は、LEDユニット20からの光を前方へ透過させるものであり、例えば透明のガラスまたは合成樹脂からLEDユニット20の形状に合致した円板状に形成されている。この前面カバー16は無色透明が適するが、後述するLED23の発光色に合わせて着色しても良い。また、本実施の形態では、単に光を透過させるためだけの性質を有するように形成されているが、レンズ的な機能や光を拡散させる機能を備えるようにしても良い。
図3,図4に示すように、蓋体13には、横並びに3つ円形の開口部13aが設けられており、前面カバー16の正面は開口部13aに嵌合して、蓋体13の正面壁と連続した平面をなしている。図1に示すように、前面カバー16の外周には、取り付け用の底浅なフランジ16aが一体に設けられている。
一方、蓋体13の各開口部13aの周囲内側には、前記フランジ16aを位置決めして取り付けるための取付部(図示省略)が設けられている。なお、蓋体13は、本体12の前面開口に合致した長方形の平板状に形成されているが、実際はその周囲に極めて底浅な位置決め用のフランジ13bが一体に設けられている。
図6に示すように、灯器筐体11を構成するためのフレーム構造100は、中空部を備えた閉断面形状の押出成形品を曲げ加工して外周枠110を形成し、該外周枠110の背面側開口を閉じるように薄板状のリアパネル120を装着し、外周枠110の正面側開口には薄板状のフロントパネル130を開閉可能に装着してなる。
前記押出成形品は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金等の軽量金属材料により、直線状に押し出し成形されたものであり、曲げ加工時における曲げ方向に対して直交する方向に複数の中空部(図示せず)が並んだ閉断面形状を有している。押出成形品は一対として用意されており、外周枠110の上下半分ずつを形成すべく、互いに対称形に曲げ加工された上側のアッパーパーツ110aとロアパーツ110bとが、それぞれ両端部を対接させた状態で固定されている。
図1,図4に示すように、LEDユニット20は、3色灯(三位式)の交通信号灯器に適用される場合は、青、黄、赤の点灯色ごとに個別の灯器として前記灯器筐体11の蓋体13側に組み付けられて、外部から供給された電気信号に応じて点灯するユニットである。このLEDユニット20は、前方に向かって開口する有底円筒体からなるケース21を有している。
前記ケース21の前面開口は、光源をなすLED23の基板24で覆われている。図4に示すように、基板24は、ケース21の前面開口よりやや前方の位置にてボス等の取付部22にネジ止めされており、前面開口との間に放熱用の隙間を空けた状態で配されている。ここで基板24は、一般的なプリント配線基板であり、その円形の表面側には多数のLED23が実装されている。
LED23は、発光素子を略砲弾型のモールドに埋め込んだLEDランプに限らず、リード線上に実装された発光素子のみからなるLEDチップでも良い。各LEDユニット20ごとに、3色灯の場合は図2の正面視で左から順に青色、黄色、赤色と、それぞれの灯色に発光するLED23が用いられている。
また、基板24の裏面側等の適所には、図示省略したが電線や信号線等を接続するコネクタが設けられており、電源ユニットや点灯制御を行う制御装置等に接続されている。さらに、LED23の光量は専用のスイッチによって任意に調整できるように設定されている。
次に、第1実施の形態に係る信号灯器10の作用について説明する。
本信号灯器10によれば、図1,図2に示すように、灯器筐体11は、据え付け箇所に固定されるケース状の本体12と、該本体12の前面側に開閉可能に設けられた蓋体13とからなり、灯器筐体11の内部に設けた光源であるLED23からの光は、蓋体13にある前面カバー16を透過して前方へと照射される。
ここでLED23を含むLEDユニット20は、灯器筐体11のうち、従来のような蓋体13側ではなく、本体12の内部にて、前記蓋体13を開いた際にもLED23から光を前方へ照射可能な状態に配設される。すなわち、LEDユニット20のケース21は、本体12の底面部にある掛止片12bによって、LED23の基板24が蓋体13の正面内側に平行となる状態に配設される。
このようなLEDユニット20の配設により、メンテナンス時に開閉させる蓋体13にはLEDユニット20に関連した重量物が付加されることがなく、蓋体13側の重量を大幅に軽量化することができ、蓋体13の開閉動作が容易となる。しかも、蓋体13を開いた際にも、本体12の内部にあるLED23から光は、蓋体13の前面カバー16を通さずとも、そのまま前方へ照射される。これにより、蓋体13を開いた状況下でも、LED23からの光を運転者や歩行者らは本来の視認方向から容易に見ることができ、メンテナンスが長引くような場合でも、交通事情に大きな影響を及ぼすことはない。
特に、本実施の形態に係る信号灯器10は、光源が嵩張らない形状・大きさのLEDユニット20からなり、灯器筐体11の本体12は、このLEDユニット20の厚さに合わせた奥行き方向に底浅なケース状に形成されている。また、蓋体13は、本体12の前面開口を閉じる略平板状に形成され、その正面側に同じく平板状に形成された前面カバー16が連続した平面をなす状態に組み込むように構成されている。
このような構成の信号灯器10はいわゆるフラット型と称され、LEDユニット20の厚さに合わせて、灯器筐体11を全体的に極めて薄型に形成することが可能となる。よって、信号灯器10の据え付け箇所における実質的な配置スペースも極力小さくすることができ、省スペース化の要請に応じた据え付けを実現することができる。
なお、信号灯器10の前述したフレーム構造100によれば、灯器筐体11のうち強度が必要な部分を押出成形品を曲げ加工するだけで形成し、強度が不要な灯器筐体11の背面には薄板状のリアパネル120を使用することで、簡易な構成でも必要な強度を得ることができ、さらなる軽量化も実現できる。しかも、設備的には、押出成形品のための専用の口金を用意して汎用の押出機に装備すれば良く、製造コストも低減することができる。
図7,図8は、本発明の第2実施の形態を示している。
本実施の形態に係る信号灯器10Aは、前述した第1実施の形態に係る信号灯器10と灯器筐体11およびLEDユニット20の基本的な構造は共通するが、灯器筐体11の内部にて、LEDユニット20の前面側に視角制限プレート30を配置した点で異なる。なお、第1実施の形態と同種の部位には同一符号を付して重複した説明を省略する。
視角制限プレート30は、LEDユニット20のLED23からの光の視認角度を制限するものであり、具体的には例えば、光が透過する薄板状内部に細幅形で長手方向に延びる遮光性の光遮断部が複数列に並ぶ状態に配置してなる。詳しくは図8に示すように、前記薄板状内部をなす透明樹脂から成形したプレート板31の内部に、前記各光遮断部32をなす不透明樹脂を所定間隔おきに積層させて一体成形している。ここで各光遮断部32の互いに対向する両側面32a,32aには、少なくとも前方(前面カバー16の正面外側に向かう方向)への光反射を防止する処理が施されている。
各光遮断部32の互いに対向する両側面32a,32aは、それぞれプレート板31の平面方向に等間隔で離間している。ここで各光遮断部32の厚さ、すなわち両側面32a,32a間の大きさは、本実施の形態では例えば0.2mmに設定され、また、互いの間隔は、本実施の形態では例えば0.7mmに設定されている。これらの具体的な寸法は、信号灯器10に求められる視認角度の制限範囲に応じて適宜設定すれば良い。
特に、プレート板31の厚さと各光遮断部32同士の間隔の値との比率によって、前記LED23からの光の視認角度を所望の角度範囲に制限することが可能となる。また、各光遮断部32自体の厚さは、前記LED23の光量を低減させない観点より、なるべく小さい値として薄く設定することが好ましい。なお、視角制限プレート30の配置に関して、各光遮断部32が縦列に並ぶ配置とすれば、左右方向における視認角度を制限することになり、各光遮断部32が横列に並ぶ配置とすれば、上下方向、すなわち遠近における視認角度を制限することになる。
プレート板31は、無色透明の樹脂であれば何でも良いが、具体的には例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC)、ASA樹脂(ASA)等が適している。また、光遮断部32は、着色不透明の樹脂であれば何でも良いが、具体的には例えば、前述したアクリル樹脂等に黒色系の着色剤としてカーボンブラックや酸化チタンを含有させれば良い。ここで重要となるのが、光遮断部32の両側面32a,32aにおける表面加工であるが、少なくとも前方(前面カバー16の正面外側に向かう方向)への光反射を防止する処理を施す。
光反射を防止する処理としては、具体的には例えば両側面32a,32aに、プレート板31である透明樹脂との境界面での光の反射を低減する微細凹凸を、公知のすりガラス処理やエンボス加工ないし植毛加工で形成したり、両側面32a,32aにノコギリ断面の数多の筋を形成したり、細かなリブ状の突起を予め一体成形するように加工しても良い。要は、プレート板31と光遮断部32の両側面32a,32aとの境界面で反射された光が、前面カバー16の正面外側に向かう方向、特に各光遮断部32の間となるプレート板31の端面より広角に拡がるような光の反射を抑制できる構造であれば何でも良い。
視角制限プレート30を樹脂で一体成形する場合には、その成形時においてプレート板31と接する光遮断部32の両側面32a,32aに、不透明な微粒子を混入させるように成形すれば、簡易に光反射を防止する処理を行うことができる。ここで視角制限プレート30の具体的な成形方法とは、プレート板31と光遮断部32を同時に押出成形する方法であって、第1の押出機から押し出される前記プレート板31の透明樹脂と、第2の押出機から押し出される前記光遮断部32の不透明樹脂とを金型内で合流させ、この金型から押し出される合流物をサイジングダイを通過させて前記視角制限プレート30を得る。
また、視角制限プレート30の具体的な配置としては、灯器筐体11の内部において、前記LED23の基板24と、該基板24の前方に配された前面カバー16との間に介装させる。ここで視角制限プレート30は、図7に示したように、前記前面カバー16の裏面側(内側)に重ね合わせるように一体に設けても良いが、基板24の前方に一体に組み付けても良い。
このような第2実施の形態によれば、視角制限プレート30では、その後方に配されるLED23から照射された光を、各光遮断部32の隙間より前方に向けて所定の角度範囲内でのみ通すため、信号灯器10の左右方向における視認角度を所定の角度範囲内に制限することになる。ここで視角制限プレート30における各光遮断部32の配置と、基板24上におけるLED23の配置とは必ずしも一致する必要はなく、また、LED23に限らず様々な種類の光源に対しても、視角制限プレート30を汎用的に適用することができる。
前記視角制限プレート30における各光遮断部32の互いに対向する両側面には、少なくとも前方への光反射を防止する処理を施す。ここでの処理とは前述したように、視角制限プレート30を樹脂で一体成形する場合には、その成形時にプレート板31と接する光遮断部32の両側面32a,32aに、不透明な微粒子を混入させるように成形すれば良い。何れの方法にせよ、各光遮断部32の両側面32aで前方への光反射を防止することにより、光が視認角度の制限域外に無用に漏れることがなくなり、LED23からの光の視認角度を確実に制限することができる。
また、視角制限プレート30を樹脂成形品としたことにより、取り扱いが容易となり、十分な強度も確保することができると共に、各光遮断部32の隙間に異物が入り込む虞もない。しかも、視角制限プレート30は全体形状が薄板状となり、嵩張ることがなく灯器筐体11の内部に容易に納めることができる。特に、視角制限プレート30を灯器筐体11の内部に設けることにより外部に露出しないため、風や降雪の影響を受けることもなく、コンパクトに配置させることが可能となり、省スペース化への要請にも応じることができる。
さらに、視角制限プレート30を、前面カバー16のある蓋体13側ではなく、本体12側のLEDユニット20における基板24の前方に一体に組み付けても良い。かかる場合には、蓋体13を開いた際にも、LED23からの光の視認角度をそのまま制限することができる。
なお、他の実施の形態として、前面カバー16自体を、LED23からの光の視認角度を制限する視角制限プレートを兼ねるように構成しても良い。かかる場合には、部品点数を削減することができる。また、既存の信号灯器における前面カバーを本発明の視角制限プレートを兼ねた前面カバーに取り替えるだけで、簡単に実施することも可能となる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、前記各実施の形態では、3色灯(三位式)に用いるLEDユニット20に適用した例を説明したが、これに限られることなく、例えば2色灯の歩行者用信号灯器や矢印灯器や一灯点滅灯器等の他の信号灯器にも適用することができる。あるいは、3色灯(三位式)に矢印灯器や一灯点滅灯器を付加したタイプでも良い。
また、前記第2実施の形態に係る視角制限プレート30は、そのプレート板31の厚さや各光遮断部32の縦列あるいは横列の向きや寸法等については、実際の信号灯器に求められる視認角度の制限範囲に応じて適宜設定すれば良い。さらに、視角制限プレート30は、樹脂成形品に限られることなく、例えば他の構成として、薄板状の内部を囲むような矩形の枠組み内に各光遮断部を並べるように配設して構成しても良い。なお、信号灯器10,10Aは、灯器筐体11を薄型に形成したフラット型に限られるものでもない。
本発明は車両や通行人に通行許可ないし停止指示その他の交通規制情報を視認させるための様々な信号灯器に広く利用することができる。
10…信号灯器
10A…信号灯器
11…灯器筐体
12…本体
12a…リブ
12b…掛止片
13…蓋体
13a…開口部
13b…フランジ
14…ヒンジ
15…留め具
16…前面カバー
16a…フランジ
17…組端子台
18…コードブッシュ
20…LEDユニット
21…ケース
22…取付部
23…LED
24…基板
30…視角制限プレート
31…プレート板
32…光遮断部

Claims (3)

  1. 光源を灯器筐体の内部に備えた信号灯器において、
    前記灯器筐体は、据え付け箇所に固定されるケース状の本体と、該本体の前面側に開閉可能に設けられ、前記光源からの光を前方へ透過させる前面カバーを正面側に備えた蓋体とからなり、
    前記灯器筐体の内部に収納され、前記光源の前面側に配置された、該光源からの光の視認角度を制限する視角制限プレートを有し、
    該視角制限プレートは、樹脂によって一体成形され、光が透過する薄板状内部に細幅形で長手方向に延びる遮光性の光遮断部が複数列に並ぶ状態に配置され、前記薄板状内部をなす透明樹脂から成形したプレート板の内部に、前記各光遮断部をなす不透明樹脂が所定間隔おきに積層され、前記光遮断部の両側面に、不透明な微粒子が混入されたものであり、
    前記本体の内部にて、前記蓋体を開いた際にも前記光源から光を前方へ照射可能な状態に該光源を配設したことを特徴とする信号灯器。
  2. 光源を灯器筐体の内部に備えた信号灯器において、
    前記灯器筐体は、据え付け箇所に固定されるケース状の本体と、該本体の前面側に開閉可能に設けられ、前記光源からの光を前方へ透過させる前面カバーを正面側に備えた蓋体とからなり、
    前記前面カバーが前記光源からの光の視認角度を制限する視角制限プレートを兼ね、該視角制限プレートとして、光が透過する薄板状内部に細幅形で長手方向に延びる遮光性の光遮断部が複数列に並ぶ状態に、樹脂によって一体成形され、前記薄板状内部をなす透明樹脂から成形したプレート板の内部に、前記各光遮断部をなす不透明樹脂が所定間隔おきに積層され、前記光遮断部の両側面に、不透明な微粒子が混入されたものであり、
    前記本体の内部にて、前記蓋体を開いた際にも前記光源から光を前方へ照射可能な状態に該光源を配設したことを特徴とする信号灯器。
  3. 前記光源は、基板上に実装されたLEDを備えるユニットとして構成され、
    前記本体は、前記ユニットの厚さに合わせた奥行き方向に底浅なケース状に形成され、
    前記蓋体は、前記本体の前面開口を閉じる略平板状に形成され、その正面側に同じく平板状に形成された前記前面カバーが連続した平面をなす状態に組み込まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の信号灯器。
JP2012285353A 2012-12-27 2012-12-27 信号灯器 Active JP6259567B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012285353A JP6259567B2 (ja) 2012-12-27 2012-12-27 信号灯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012285353A JP6259567B2 (ja) 2012-12-27 2012-12-27 信号灯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014127136A JP2014127136A (ja) 2014-07-07
JP6259567B2 true JP6259567B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=51406541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012285353A Active JP6259567B2 (ja) 2012-12-27 2012-12-27 信号灯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6259567B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101715743B1 (ko) * 2015-08-21 2017-03-28 김충희 교통신호등
JP6864489B2 (ja) * 2017-02-06 2021-04-28 株式会社京三製作所 収容ケース
JP7161097B2 (ja) * 2018-08-01 2022-10-26 テイ・エス テック株式会社 照明装置及びドアトリム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0896293A (ja) * 1994-09-21 1996-04-12 Susumu Nojima 交通信号機用偏向ビーム照明プリズム板
JP3014799U (ja) * 1995-02-15 1995-08-15 信号電材株式会社 信号灯用視角制御機構
JP2011039950A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Ozeki Denki:Kk 両面信号機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014127136A (ja) 2014-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6134484B2 (ja) 車両用リアパネル
US9506619B2 (en) Signaling lamps for motor vehicle
US8870425B2 (en) Lamp body and vehicle lamp body unit
JP5478467B2 (ja) 車両外装ガーニッシュ
CN105905026B (zh) 机动车辆照明装置
JP2014175199A (ja) 車両用灯具および車両のリアパネル
US20100091508A1 (en) Vehicle lamp
US7635209B2 (en) Lamp for vehicle and lamp-mounted vehicle
CN109844403B (zh) 用于车辆的灯组件
MX2008001659A (es) Lampara compuesta para vehiculo militar camuflageado.
CN104089233A (zh) 光导式汽车侧转向灯
JP6259567B2 (ja) 信号灯器
CN108386815B (zh) 一种汽车尾灯及具有该汽车尾灯的车辆
EP3572717B1 (en) Vehicular headlight
JP4782027B2 (ja) 視野角制限機能を備えた信号灯器用ledユニット
TWM549174U (zh) 汽車尾燈
JP6279831B2 (ja) 信号灯器
JP2015115205A (ja) 車両用複合ランプ
JP6485801B2 (ja) 車両用灯具
JP6088819B2 (ja) 信号灯器のフレーム構造
JP6609125B2 (ja) 信号灯器
JPH0360693B2 (ja)
JP6609126B2 (ja) 信号灯器用のレンズユニット
JP4614464B2 (ja) 車両用灯具
JP2008162417A (ja) 車両用外装部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6259567

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150