JP6258789B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、重荷重用空気入りタイヤに関するものであり、特に、整地、及び鉱山や砕石場などの不整地で土砂や鉱石を運搬する車両に用いるタイヤに関するものである。
従来、アーテキュレートダンプ等の建設現場や鉱山などの不整地を走行する車両に用いるタイヤは、図1に示すように、泥濘地での走破性に鑑みて、トレッド踏面91に溝幅の大きいラグ溝92を配置したラグパターンを基調としている。ところが、走行箇所が全て不整地であるわけではなく、フラットな路面を走行する場合もあり、その際にはラグパターンによる振動が問題となる。
従来は、これに対し、図1に示すように、ショルダー部の陸部93のピッチをトレッド幅方向半部間でトレッド周方向にずらすことにより、タイヤ回転時の踏面内での陸部93から溝部92への変化がトレッド踏面全体で小さくなるように設計していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−55017号公報
しかしながら、建設現場や鉱山などの不整地を走行する車両は、積車時には、後輪のタイヤに100%の荷重が負荷され、トレッド踏面の接地形状は、図2に示すように、タイヤのショルダー部までほぼ矩形となるが、空車時には、後輪にかかる荷重は、最大負荷荷重の約30%と大幅に軽くなるため、トレッド踏面の接地形状は、図3に示すように、ほぼセンター部でしか接地していない形状となる。
このため、従来の手法では、積車時においては、走行時の陸部93と溝部92との割合の変化が少なく、振動が低減されていたが、空車時においては、センター部のみ接地するため、走行中の陸部と溝部との割合の変化が大きく、ラグパターンによる振動が大きくなっていた。
これに対し、単に、センター部のブロックのトレッド周方向の長さを長くすると、ネガティブ率が低下し、泥はけ性が悪化するという問題が生じる。
本発明は、上記の課題を解決しようとするものであり、その目的は、泥はけ性を確保しつつも、積車時及び空車時において走行時の振動の発生を抑制した重荷重用空気入りタイヤを提供することにある。
本発明の要旨構成は、以下の通りである。
本発明の重荷重用空気入りタイヤは、トレッド踏面に、トレッド周方向に連続して延びる2本の周方向溝と、トレッド幅方向に延びて、トレッド端及び前記周方向溝に開口する複数本のラグ溝と、を有し、前記トレッド端、前記周方向溝、及び前記ラグ溝により、複数のショルダー陸部が区画され、前記2本の周方向溝により区画されるセンター陸部列内に、トレッド幅方向に延びる複数本の幅方向溝を有し、前記2本の周方向溝及び前記複数本の幅方向溝により、複数のセンターブロックが区画形成され、前記ショルダー陸部は、タイヤ赤道面を中心とするトレッド幅方向半部間でトレッド周方向にずらして配置され、前記センターブロックは、タイヤ赤道面を境界とした2つの小ブロックに分割した際に、一方の小ブロックのトレッド周方向一方側の端点とタイヤ赤道面との交点P1と、他方の小ブロックの前記トレッド周方向一方側の端点とタイヤ赤道面との交点P2とが、トレッド周方向にずれていることを特徴とする。
この構成によれば、泥はけ性を確保しつつも、積車時及び空車時において走行時の振動の発生を抑制することができる。
ここで、「周方向溝」とは、略トレッド周方向に延びる溝をいい、その形状は特に限定されず、例えば、直線状、ジグザグ状、湾曲状など様々な形状のものを含むものである。
また、「トレッド踏面」は、適用リムに組み付けるとともに規定内圧を充填したタイヤを、最大負荷能力に対応する負荷を加えた状態で転動させた際に、路面に接触することになる、タイヤの全周にわたる外周面を意味する。また、「トレッド端」は、前記トレッド踏面の、トレッド幅方向の最外位置をいう。なおここで、「適用リム」とは、タイヤサイズに応じて下記の規格に規定された標準リム(下記TRAのYEAR BOOKでは"Design Rim"と規定。下記ETRTOのSTANDARDS MANUALでは"Measuring Rim"と規定。)をいい、「規定内圧」とは、下記の規格において、最大負荷能力に対応して規定される空気圧をいい、「最大負荷能力」とは、下記の規格でタイヤに負荷されることが許容される最大の質量をいう。そして、その規格とは、タイヤが生産または使用される地域に有効な産業規格によって決められたものであり、例えば、アメリカ合衆国では、"THE TIRE AND RIM ASSOCIATION INC.(TRA)"の"YEAR BOOK"であり、欧州では、"The European Tyre and Rim Technical Organization(ETRTO)"の"STANDARDS MANUAL"であり、日本では、"日本自動車タイヤ協会(JATMA)"の"JATMA YEAR BOOK"である。
ここで、本発明の重荷重用空気入りタイヤにあっては、前記2つの小ブロック間に、トレッド周方向に延びる周方向細溝が設けられていることが好ましい。
泥はけ性及び放熱性を向上させることができるからである。
本発明によれば、泥はけ性を確保しつつも、積車時及び空車時において走行時の振動の発生を抑制した重荷重用空気入りタイヤを提供することができる。
従来の重荷重用空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 積車時の接地形状を示す図である。 空車時の接地形状を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる重荷重用空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 本発明の他の実施形態にかかる重荷重用空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 本発明の一実施形態のタイヤ内部構造を示す、タイヤ幅方向断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に例示説明する。
図4は、本発明の一実施形態にかかる重荷重用空気入りタイヤ(以下、単にタイヤとも称する)のトレッドパターンを示す展開図である。図4は、タイヤを適用リムに装着し、規定内圧を充填し、無負荷状態とした際のトレッド踏面を展開して示す図である。
図4に示すように、このタイヤは、トレッド踏面1に、トレッド周方向に連続して延びる2本の周方向溝2と、トレッド幅方向に延びて、トレッド端TE及び周方向溝2に開口する複数本のラグ溝3と、を有している。なお、図示例では、2本の周方向溝2は、トレッド周方向に連続してジグザグ状に延びているが、直線状、湾曲状などの形状とすることもできる。
また、図4に示すように、トレッド端TE、周方向溝2、及びラグ溝3により、複数のショルダー陸部4が区画されている。
さらに、図4に示すように、2本の周方向溝2により区画されるセンター陸部列6内に、トレッド幅方向に延びる複数本の幅方向溝5を有し、2本の周方向溝2、複数本の幅方向溝5、(及び後述する周方向細溝7)により、複数のセンターブロック6a、6bが区画形成されている。
ここで、本実施形態のタイヤにおいては、図4に示すように、ショルダー陸部4は、タイヤ赤道面CLを中心とするトレッド幅方向半部間でトレッド周方向にずらして配置されている。
具体的には、タイヤ赤道面CLを中心とする一方のトレッド幅方向半部におけるショルダー陸部4の重心位置g1と、他方のトレッド幅方向半部におけるショルダー陸部4の重心位置g2とがトレッド周方向にずれている。
そして、本実施形態のタイヤは、図4に示すように、センターブロック6a、6bは、タイヤ赤道面CLを境界とした2つの小ブロック6a、6bに分割した際に、一方の小ブロック6aのトレッド周方向一方側の端点とタイヤ赤道面CLとの交点P1と、他方の小ブロック6bのトレッド周方向一方側の端点とタイヤ赤道面CLとの交点P2とが、トレッド周方向にずれていることを特徴とするものである。
以下、本実施形態の作用効果について説明する。
まず、本実施形態のタイヤによれば、ショルダー陸部4を、タイヤ赤道面CLを中心とするトレッド幅方向半部間でトレッド周方向にずらして配置していることから、ショルダー陸部4が接地する積車時において、タイヤ回転時のトレッド踏面1内でのショルダー陸部4からラグ溝3への変化がトレッド踏面1全体で小さくなり、従って、積車時の振動を低減することができる。
さらに、本実施形態のタイヤによれば、一方の小ブロック6aのトレッド周方向一方側の端点とタイヤ赤道面CLとの交点P1と、他方の小ブロック6bのトレッド周方向一方側の端点とタイヤ赤道面CLとの交点P2とが、トレッド周方向にずれているため、空車時において、センターブロック6a、6bを中心に接地する際にも、走行時において、センターブロック6a、6bから幅方向溝5への変化が小さくなり、従って、空車時の振動を低減することができる。
さらに、本実施形態のタイヤによれば、センターブロック全体の面積(小ブロック6aの面積と小ブロック6bの面積との和)を変えずに済むため、ネガティブ率を低下させることもなく、よって泥はけ性を確保することもできる。
以上のように、本実施形態のタイヤによれば、泥はけ性を確保しつつも、積車時及び空車時において走行時の振動の発生を抑制することができる。
ここで、本発明にあっては、図4に示すように、2つの小ブロック6a、6b間に、トレッド周方向に延びる周方向細溝7を設けることが好ましい。
泥はけ性及び放熱性を向上させることができるからである。
なお、周方向細溝の溝幅w(mm)は、ネガティブ率を大きくし過ぎずに、泥はけ性を向上させるべく、トレッド幅TW(mm)の2〜5%とすることが好ましい。
なお、「トレッド幅TW」とは、タイヤを適用リムに装着し、規定内圧を充填し、最大負荷能力に対応する負荷を加えた状態でのトレッド端TE間のトレッド幅方向の距離をいうものとする。
また、本発明では、泥はけ性を確保する観点から、幅方向溝5は、トレッド幅方向に対して5°以下の角度で傾斜して延びていることが好ましい。
さらに、本発明では、トレッド踏面1のネガティブ率は、陸部の剛性と泥はけ性との両立の観点から、40〜60%とすることが好ましい。
なお、「ネガティブ率」とは、トレッド踏面1全体の面積に対する、トレッド踏面1内で地面と接触しない部分の面積の割合を指す。「トレッド踏面1内で地面と接触しない部分」は、トレッド踏面1内の各種の溝等で構成される。溝幅及びネガティブ率は、タイヤを適用リムに装着し、規定内圧を充填し、無負荷状態で、トレッド踏面1に沿って計測した値とする。
また、図4に示すように、ショルダー陸部列4のトレッド周方向のピッチ間隔をA(mm)とし、タイヤ赤道面CLを中心とする一方のトレッド幅方向半部におけるショルダー陸部4の重心位置g1と、他方のトレッド幅方向半部におけるショルダー陸部4の重心位置g2とのトレッド周方向のずれ量をB(mm)とするとき、比B/Aは、0.3〜0.7とすることが好ましい。
比B/Aを0.3以上とすることにより、積車時の振動をより低減することができる。一方で、本発明においては、センターブロックにおいても、小ブロック6a、6b間のトレッド周方向の位置をずらしているため、比B/Aが0.7以下でも十分に積車時の振動を低減することができるからである。
さらに、図4に示すように、センターブロック6a、6bのトレッド周方向のピッチ間隔をPL(mm)とし、上記点P1と点P2とのトレッド周方向のずれ量をd(mm)とするとき、比d/PLは、0.3〜0.7とすることが好ましい。
点P1と点P2とは、ピッチ間隔PLの半分程度ずらすことで、空車時の振動を低減する効果を最も有効に得ることができ、従って、比d/PLを上記の範囲とすることにより、センターブロック6a、6bから、幅方向溝5への変化が小さくなり、空車時の振動を有効に低減することができるからである。
また、図4に示すように、ショルダー陸部4及びセンターブロック6a、6bをトレッド幅方向に投影した際に、いずれかが重なり、溝部分がなくなるように配置することが好ましい。これにより、振動をより一層低減することができるからである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、周方向細溝7を有しない構成とすることもできる。その他、様々な変形が可能である。
図6は、本発明の一実施形態にかかる空気入りタイヤ、特に、建設車両等の重荷重用タイヤのタイヤ内部構造を示すタイヤ幅方向断面図である。図6に示されるように、このタイヤ100は、乗用車などに装着される空気入りタイヤと比較して、トレッド部500のゴムゲージ(ゴム厚さ)が厚い。なお、以下に説明するタイヤ内部構造は、図4、図5を参照して説明したトレッドパターンを有する各タイヤ等にそれぞれ適用可能である。
具体的には、タイヤ100は、タイヤ外径をOD、タイヤ赤道面CLの位置におけるトレッド部500のゴムゲージをDCとした場合に、DC/OD≧0.015を満たす。
タイヤ外径OD(単位:mm)とは、タイヤ100の外径が最大となる部分(一般的には、タイヤ赤道面C付近におけるトレッド部500)のタイヤ100の直径である。ゴムゲージDC(単位:mm)は、タイヤ赤道面Cの位置におけるトレッド部500のゴム厚さである。ゴムゲージDCには、ベルト300の厚さは含まれない。なお、タイヤ赤道面CLを含む位置に周方向溝が形成されている場合には、その周方向溝に隣接する位置におけるトレッド部500のゴム厚さとする。
図6に示されるように、タイヤ100は、1対のビードコア110、カーカス200及び複数のベルト層からなるベルト300を備える。なお、図9では、タイヤ100の半幅のみを示しているが、図示していない方のタイヤ100の半幅も同じ構造を有する。
ビードコア110は、ビード部120に設けられる。ビードコア110は、ビードワイヤー(図示せず)によって構成される。
カーカス200は、タイヤ100の骨格をなすものである。カーカス200の位置は、トレッド部500からバットレス部900及びサイドウォール部700を通ってビード部120に渡る。
カーカス200は、1対のビードコア110間に跨り、トロイダル形状を有する。カーカス200は、本実施形態において、ビードコア110を包む。カーカス200は、ビードコア110に接する。タイヤ幅方向twdにおけるカーカス200の両端は、一対のビード部120によって支持されている。
カーカス200は、トレッド踏面1側から平面視したときに、所定方向に延在するカーカスコードを有する。本実施形態において、カーカスコードは、タイヤ幅方向twdに沿って延在する。カーカスコードとして、例えば、スチールワイヤが用いられる。
ベルト300は、トレッド部500に配置される。ベルト300は、タイヤ径方向trdにおいてカーカス200の外側に位置する。ベルト300は、タイヤ周方向に延びる。ベルト300は、カーカスコードが延在する方向である所定方向に対して傾斜して延在するベルトコードを有する。ベルトコードとして、例えば、スチールコードが用いられる。
複数のベルト層からなるベルト300は、第1ベルト層301、第2ベルト層302、第3ベルト層303、第4ベルト層304、第5ベルト層305及び第6ベルト層306を含む。
第1ベルト層301は、タイヤ径方向trdにおいてカーカス200の外側に位置する。第1ベルト層301は、タイヤ径方向trdにおいて、複数のベルト層からなるベルト300の中で最も内側に位置する。第2ベルト層302は、タイヤ径方向trdにおいて第1ベルト層301の外側に位置する。第3ベルト層303は、タイヤ径方向trdにおいて第2ベルト層302の外側に位置する。第4ベルト層304は、タイヤ径方向trdにおいて第3ベルト層303の外側に位置する。第5ベルト層305は、タイヤ径方向trdにおいて第4ベルト層304の外側に位置する。第6ベルト層306は、タイヤ径方向trdにおいて第5ベルト層305の外側に位置する。第6ベルト層306は、タイヤ径方向trdにおいて、複数のベルト層からなるベルト300の中で最も外側に位置する。タイヤ径方向trdにおいて、内側から外側に向かって、第1ベルト層301、第2ベルト層302、第3ベルト層303、第4ベルト層304、第5ベルト層305、第6ベルト層306の順に配置される。
本実施形態において、タイヤ幅方向twdにおいて、第1ベルト層301及び第2ベルト層302の幅(タイヤ幅方向twdに沿って測った幅。以下同じ。)は、トレッド幅TWの25%以上、かつ、70%以下である。タイヤ幅方向twdにおいて、第3ベルト層303及び第4ベルト層304の幅は、トレッド幅TWの55%以上、かつ、90%以下である。タイヤ幅方向twdにおいて、第5ベルト層305及び第6ベルト層306の幅は、トレッド幅TWの60%以上、かつ、110%以下である。
本実施形態において、タイヤ幅方向twdにおいて、第5ベルト層305の幅は、第3ベルト層303の幅よりも大きく、第3ベルト層303の幅は、第6ベルト層306の幅以上であり、第6ベルト層306の幅は、第4ベルト層304の幅よりも大きく、第4ベルト層304の幅は、第1ベルト層301の幅よりも大きく、第1ベルト層301の幅は、第2ベルト層302の幅よりも大きい。タイヤ幅方向twdにおいて、複数のベルト層からなるベルト300のうち、第5ベルト層305の幅が最も大きく、第2ベルト層302の幅が最も小さい。従って、複数のベルト層からなるベルト300は、タイヤ幅方向twdにおける長さが最も短い最短ベルト層(すなわち、第2ベルト層302)を含む。
最短ベルト層である第2ベルト層302は、タイヤ幅方向twdにおける端縁であるベルト端300eを有する。
本実施形態において、トレッド踏面1側から平面視したときに、カーカスコードに対する第1ベルト層301及び第2ベルト層302のベルトコードの傾斜角度は、70°以上、かつ、85°以下である。カーカスコードに対する第3ベルト層303及び第4ベルト層304のベルトコードの傾斜角度は、50°以上、かつ、75°以下である。カーカスコードに対する第5ベルト層305及び第6ベルト層306のベルトコードの傾斜角度は、50°以上、かつ、70°以下である。
複数のベルト層からなるベルト300は、内側交錯ベルト群300Aと、中間交錯ベルト群300Bと、外側交錯ベルト群300Cと、を含む。各交錯ベルト群300A〜300Cは、該群内のそれぞれのベルト層を構成するベルトコードが、トレッド踏面1側からの平面視で、該群内において互いに隣接するベルト層間で(好ましくは、タイヤ赤道面をはさんで)互いに交錯する、複数のベルト層の群をいう。
内側交錯ベルト群300Aは、1組のベルト層からなりタイヤ径方向trdにおいてカーカス200の外側に位置する。内側交錯ベルト群300Aは、第1ベルト層301と第2ベルト層302とによって、構成される。中間交錯ベルト群300Bは、1組のベルト層からなりタイヤ径方向trdにおいて内側交錯ベルト群300Aの外側に位置する。中間交錯ベルト群300Bは、第3ベルト層303と第4ベルト層304とによって、構成される。外側交錯ベルト群300Cは、1組のベルト層からなりタイヤ径方向trdにおいて中間交錯ベルト群300Bの外側に位置する。外側交錯ベルト群300Cは、第5ベルト層305と第6ベルト層306とによって、構成される。
タイヤ幅方向twdにおいて、内側交錯ベルト群300Aの幅は、トレッド幅TWの25%以上、かつ、70%以下である。タイヤ幅方向twdにおいて、中間交錯ベルト群300Bの幅は、トレッド幅TWの55%以上、かつ、90%以下である。タイヤ幅方向twdにおいて、外側交錯ベルト群300Cの幅は、トレッド幅TWの60%以上、かつ、110%以下である。
トレッド踏面1側から平面視したときに、カーカスコードに対する内側交錯ベルト群300Aのベルトコードの傾斜角度は、70°以上、かつ、85°以下である。トレッド踏面1側から平面視したときに、カーカスコードに対する中間交錯ベルト群300Bのベルトコードの傾斜角度は、50°以上、かつ、75°以下である。トレッド踏面1側から平面視したときに、カーカスコードに対する外側交錯ベルト群300Cのベルトコードの傾斜角度は、50°以上、かつ、70°以下である。
トレッド踏面1側から平面視したときに、カーカスコードに対するベルトコードの傾斜角度は、内側交錯ベルト群300Aの傾斜角度が最も大きい。中間交錯ベルト群300Bのカーカスコードに対するベルトコードの傾斜角度は、外側交錯ベルト群300Cのカーカスコードに対するベルトコードの傾斜角度以上である。
周方向溝2は、ベルト端300eから、タイヤ100のトレッド踏面1側から平面視したときの、周方向溝2の幅方向における中心を通る溝幅中心線WLのタイヤ幅方向最内位置(すなわちタイヤ幅方向内側への折れ曲がり箇所)までの、タイヤ幅方向twdに沿った長さDLが、200mm以下であるように、形成されている。
本発明の効果を確かめるため、発明例1〜5及び比較例にかかるタイヤを試作して、タイヤの積車時及び空車時の振動及び泥はけ性を評価する試験を行った。各タイヤの諸元は、以下の表1に示している。
<振動評価>
タイヤサイズ29.5R25で、ネガティブ率50%の上記各タイヤを適用リムに装着し、規定内圧を充填して、アーテキュレートダンプに装着した。そして、平坦な路面を走行し、積車時及び空車時のそれぞれにおいて、テストドライバーにより振動レベルを評価した。評価は、「1〜5」までの5段階で表し、数値が小さい方の振動が小さく、性能に優れていることを示す。
<泥はけ性>
タイヤサイズ29.5R25で、ネガティブ率50%の上記各タイヤを適用リムに装着し、規定内圧を充填して、アーテキュレートダンプに装着した。そして、泥濘地の路面上を走行させた後、溝に残留した泥の体積を計測した。評価は、比較例の結果を100としたときの指数で示し、数値が小さい方の泥はけ性が優れていることを示す。
以下の表1にタイヤの諸元とともに評価結果を示す。
Figure 0006258789
表1に示すように、発明例1〜5にかかるタイヤは、いずれも比較例にかかるタイヤと比べて、泥はけ性を確保しつつも、積車時及び空車時において走行時の振動の発生を抑制することができていることがわかる。
特に、周方向細溝7を設けた発明例1は、周方向細溝7を有しない発明例5に比べて、泥はけ性に優れていることがわかる。
本発明によれば、泥はけ性を確保しつつも、積車時及び空車時において走行時の振動の発生を抑制した重荷重用空気入りタイヤを提供することができる。本発明は、特に、整地、及び鉱山や砕石場などの不整地で土砂や鉱石を運搬する車両に用いるタイヤとして好適である。
1 トレッド踏面
2 周方向溝
3 ラグ向溝
4 ショルダー陸部
5 幅方向溝
6 センター陸部列
6a、6b センターブロック
7 周方向細溝
CL タイヤ赤道面
TE トレッド端

Claims (3)

  1. トレッド踏面に、トレッド周方向に連続して延びる2本の周方向溝と、トレッド幅方向に延びて、トレッド端及び前記周方向溝に開口する複数本のラグ溝と、を有し、
    前記トレッド端、前記周方向溝、及び前記ラグ溝により、複数のショルダー陸部が区画され、
    前記2本の周方向溝により区画されるセンター陸部列内に、トレッド幅方向に延びる複数本の幅方向溝を有し、前記2本の周方向溝及び前記複数本の幅方向溝により、複数のセンターブロックが区画形成され、
    前記ショルダー陸部は、タイヤ赤道面を中心とするトレッド幅方向半部間でトレッド周方向にずらして配置され、
    前記センターブロックは、タイヤ赤道面を境界とした2つの小ブロックに分割した際に、一方の小ブロックのトレッド周方向一方側の端点とタイヤ赤道面との交点P1と、他方の小ブロックの前記トレッド周方向一方側の端点とタイヤ赤道面との交点P2とが、トレッド周方向にずれており、
    前記トレッド踏面の平面視において、前記一方の小ブロック及び前記他方の小ブロックのタイヤ赤道面に最も近い辺は、トレッド周方向に直線状に延び、且つ、タイヤ赤道面上又はタイヤ赤道面よりタイヤ幅方向外側に位置し、
    前記幅方向溝は、トレッド幅方向に対して5°以下の角度で傾斜して延び、
    前記トレッド踏面は、タイヤ赤道面上の所定の点に対して点対称であるパターンを有することを特徴とする、重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 前記2つの小ブロック間に、トレッド周方向に延びる周方向細溝が設けられ
    前記周方向細溝の溝幅wは、前記重荷重用タイヤを適用リムに装着し、規定内圧を充填し、最大負荷荷重に対応する荷重を加えた状態での前記トレッド端の間のトレッド幅方向の距離である、トレッド幅TWの、2〜5%である、請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッド踏面のネガティブ率は、40〜60%である、請求項1又は2に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
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