JP6258359B2 - 遅延を挿入する装置、核医学イメージング装置、遅延を挿入する方法および較正する方法 - Google Patents

遅延を挿入する装置、核医学イメージング装置、遅延を挿入する方法および較正する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6258359B2
JP6258359B2 JP2015562403A JP2015562403A JP6258359B2 JP 6258359 B2 JP6258359 B2 JP 6258359B2 JP 2015562403 A JP2015562403 A JP 2015562403A JP 2015562403 A JP2015562403 A JP 2015562403A JP 6258359 B2 JP6258359 B2 JP 6258359B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delay
signal
modules
tdc
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015562403A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016519281A (ja
Inventor
グレゴリー・ジェイ・マン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Medical Systems Corp
Publication of JP2016519281A publication Critical patent/JP2016519281A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6258359B2 publication Critical patent/JP6258359B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F10/00Apparatus for measuring unknown time intervals by electric means
    • G04F10/005Time-to-digital converters [TDC]

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Nuclear Medicine (AREA)
  • Pulse Circuits (AREA)
  • Radiation-Therapy Devices (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Description

本発明の実施形態は、遅延を挿入する装置、核医学イメージング装置、遅延を挿入する方法および較正する方法に関する。
時間デジタル変換器(Time−to−Digital Converter:TDC)は、ガンマ線検出器(検出器)でタイミングの測定に使用されることが多い。TDCは、イベントの実現を、イベントが発生した時間に関連付けできる数に正確に変換する。このタスクを達成するために、さまざまな方法が存在する。数ある中でも、粗いクロック周期の間に多数の超高速論理遷移を計数するステップが、このタスクを達成するために使われてきた。場合によっては、連続して発生すると分かっている一連のイベントの発生を示すことが望ましい場合もある。例えば、上昇信号が事前設定のしきい値に到達するまでにかかる時間は、非常に有効な情報になり得る。
時間デジタル変換器はまた、直列に接続された同一の遅延素子からなる単一の列を有するクラシック遅延列、またはバーニア遅延列などのさまざまな構造で実装されている。
飛行時間型のポジトロン放射断層撮影(Positron Emission Tomography:PET)システムの重要な構成要素は、検出器で検出された光子の到達時間を測定するのに用いられる時間デジタル変換器である。測定された時間は、応答線上に境界を作るのに使用できる。該境界は、ポジトロン放射イベントが起きた位置の推定に使用できる。TDCの精度が上がるにつれて、境界は、より緊密になり、より正確な位置情報を提供する。
遅延列ベースのTDCの精度は、遅延列のサンプリングステップの時間の長さに依存している。遅延列TDCでは、サンプリングステップは、回路の物理的制限に依存する相当量によって変動する可能性がある。場合によっては、最高10回の変動が、観察されることもある。
単一エッジ遅延列ベースのTDCにわたるタイミング精度を向上させるために、粗いオフセットを、TDCに組み込んで利用できるが、オンチップ回路の速度に著しい製造ベースの変動が存在する。これらの変動は、TDC回路総体から最大限の精度を抽出するのに用いられるべきエッジ間の最適遅延に影響を及ぼす。したがって、あらゆるチップに実装されたTDCのタイミング精度を上げるように製造変動を補正する必要がある。
特開2012−100252号公報
本発明が解決しようとする課題は、TDCのタイミング精度を向上させることを可能とする遅延を挿入する装置、核医学イメージング装置、遅延を挿入する方法および較正する方法を提供することである。
実施形態の遅延を挿入する装置は、時間デジタル回路(TDC)の開始信号に遅延を挿入する装置であって、信号生成回路と、複数の搬送素子と、遅延列回路とを含む。信号生成回路は、開始信号を生成するように構成される。複数の搬送素子は、列状に接続され、搬送素子のそれぞれは、停止信号を受信する入力を備えるものである。遅延列回路は、複数の搬送素子から選択された1つまたは複数の遅延モジュールと、遅延モジュールのうちの少なくとも1つと信号生成回路との間に接続された少なくとも1本のフィードバック線と、複数のイネーブル入力と、を含み、ここで、複数のイネーブル入力のそれぞれは、遅延モジュールのそれぞれ対応する1つに設けられているものである。遅延列回路は、イネーブル入力で受信され、かつ遅延量を選択する遅延選択信号に基づいて遅延量を生成するように構成され、および開始信号に遅延を組み込むようにさらに構成される信号生成回路に選択された量の遅延を提供するように構成される。
図1は、一実施形態による列ベースの準安定性リング発振器の時間デジタル回路(TDC)に伝播遅延を導入する装置の概略図である。 図2は、一実施形態による列ベースの準安定性リング発振器の時間デジタル回路(TDC)に伝播遅延を導入する装置の動作を示す概略図である。 図3は、一実施形態による列ベースの準安定性リング発振器の時間デジタル回路(TDC)に伝播遅延を導入する装置の別の概略図である。 図4は、実施形態にかかる核医学イメージング装置の一例を示す説明図である。 図5は、実施形態にかかるコンソール装置の構成の一例を示すブロック図である。 図6Aは、準安定性リング発振器列ベースの時間デジタル回路(TDC)の開始信号に遅延を挿入する工程を示す流れ図である。 図6Bは、決定された遅延が組み込まれた後、時間デジタル変換を実行する工程を示す流れ図である。 図7は、一実施形態による最適遅延を決定する工程を示す流れ図である。 図8は、一実施形態によるコンピューターデバイスを示す図である。
本明細書に記載の実施形態のより完全な認識とその付随する利点の多くは、添付の図面に関連して考察するとき、以下の詳細な説明を参照することによって、よりよく理解されるので、容易に得られるであろう。本明細書に記載の実施形態は、全体として、準安定性リング発振器の時間デジタル変換器(TDC)デバイスのための遅延回路と、測定精度および分解能を向上させる関連技法とに関するものである。なお、本出願は、米国特許第8,222,607号明細書に関連し、それの内容は、参照することにより、本明細書に援用される。
一実施形態には、準安定性リング発振器列ベースの時間デジタル回路(TDC)の開始信号に遅延を挿入する装置の記載がある。遅延を挿入する装置は、開始信号を生成する信号生成回路と、列状に接続された複数の搬送素子と、ここで、搬送素子のそれぞれは、停止信号を受信する入力を備えるものであり、複数の搬送素子から選択された1つまたは複数の遅延モジュールを含む遅延列回路と、遅延モジュールのうちの少なくとも1つおよび信号生成回路の間に接続された少なくとも1本のフィードバック線と、複数のイネーブル入力と、を含み、各入力は、遅延モジュールのそれぞれ対応する1つに設けられているものである。遅延列回路は、イネーブル入力で受信されて遅延量を選択する遅延選択信号に基づいて遅延量を生成する。遅延列回路はまた、選択された量の遅延を信号生成回路にも提供する。信号生成回路は、遅延を開始信号に組み込む。
また、一実施形態には、時間デジタル回路(TDC)の開始信号を生成するように構成された信号生成回路と、列状に接続され、それぞれが停止信号を受信する入力を備える複数の搬送素子と、前記複数の搬送素子から選択された1つまたは複数の遅延モジュールと、前記遅延モジュールのうちの少なくとも1つと前記信号生成回路との間に接続された少なくとも1本のフィードバック線と、前記遅延モジュールのそれぞれ対応する1つに設けられている複数のイネーブル入力とを含む遅延列回路と、を備え、前記遅延列回路は、前記イネーブル入力で受信され、かつ遅延量を選択する遅延選択信号に基づいて遅延量を生成するように構成され、および前記開始信号に前記遅延を組み込むようにさらに構成される前記信号生成回路に前記選択された量の遅延を提供するように構成される装置の記載がある。
遅延を挿入する装置の別の実施形態によると、信号生成回路は、信号のエッジ間の開始信号に遅延を組み込む。
遅延を挿入する装置の別の実施形態によると、装置は、遅延素子のそれぞれから転送される状態情報に基づいてイベントが発生する時間を決定する時間決定回路をさらに含む。
遅延を挿入する装置の別の実施形態によると、遅延選択信号は、各遅延モジュールが遅延を生成する状態になっているか否かを各遅延モジュールに示す。
遅延を挿入する装置の別の実施形態によると、信号生成回路は、少なくとも1つのフリップフロップを含む。
遅延を挿入する装置の別の実施形態によると、各遅延モジュールは、少なくとも1つのハードウェアベースのルックアップテーブル(Look Up Table:LUT)を含む。
遅延を挿入する装置の別の実施形態によると、各遅延モジュールは、少なくとも1つのフリップフロップを含む。
遅延を挿入する装置の別の実施形態によると、遅延選択信号は、ユーザー入力によって決定される。
遅延を挿入する装置の別の実施形態によると、遅延選択信号は、TDCのために最適の伝播遅延を決定するアルゴリズムによって決定される。
一実施形態では、準安定性リング発振器列ベースの時間デジタル回路(TDC)の開始信号に遅延を挿入する方法が記載されている。遅延を挿入する方法は、開始信号に組み込むべき遅延量の決定を示す遅延選択信号を受信するステップと、遅延選択信号に基づいて1つまたは複数の遅延モジュールを活性化するステップと、ここで、1つまたは複数の遅延モジュールは、列状に接続された複数の搬送素子から選択されるものであり、1つまたは複数の遅延モジュールのうちの活性化された1つに遅延信号を送ることによって遅延を生成するステップと、開始信号を生成して遅延信号を組み込むように構成された信号生成回路に遅延信号を転送するステップと、を含む。
遅延を挿入する方法の別の実施形態によると、遅延を挿入する方法は、信号生成回路において遅延信号を受信するステップと、遅延信号を開始信号に包含している開始信号を生成するステップと、生成ステップによって生成された開始信号を列状に接続された複数の搬送素子へ転送するステップと、複数の搬送素子のそれぞれにおいて停止信号を受信するステップと、搬送素子のそれぞれに対する状態情報を、状態情報に基づいてイベントが発生する時間を決定する時間決定回路へ転送するステップと、をさらに含む。
遅延を挿入する方法の別の実施形態によると、生成ステップは、遅延信号を1つまたは複数の遅延モジュールのうちの活性化された1つに通し、遅延信号が最終遅延モジュールとして指定された遅延モジュールに到達するまで、各遅延モジュールが、1つまたは複数の遅延モジュールのうちの活性化された1つに続くことによって遅延を生成するステップをさらに含む。
遅延を挿入する方法の別の実施形態によると、最終の遅延モジュールには、フィードバック線が接続されている。
遅延を挿入する方法の別の実施形態によると、フィードバック線は、信号生成回路に接続されている。
遅延を挿入する方法の別の実施形態によると、遅延生成ステップは、1つまたは複数の遅延モジュールのうちの活性化された1つの論理アレイブロックルックアップテーブル(LUT)に開始信号を通すことによって遅延を生成するステップをさらに含む。
一実施形態には、準安定性リング発振器列ベースの時間デジタル回路(TDC)を較正する方法が記載されている。方法は、開始信号に組み込む遅延量の決定を示す遅延選択信号を受信するステップと、遅延選択信号に基づいて1つまたは複数の遅延モジュールを活性化するステップと、ここで、1つまたは複数の遅延モジュールは、列状に接続された複数の搬送素子から選択されるものであり、1つまたは複数の遅延モジュールのうちの活性化された1つに遅延信号を通すことによって遅延を生成するステップと、開始信号を生成し遅延信号を組み込むように構成されているTDCの信号生成回路に遅延信号を転送するステップと、遅延選択信号に対する評価値を得るために、遅延選択信号を使ってTDCの性能を測定するステップと、考えられる各遅延選択信号に対する対応する評価値を得るために、考えられる各遅延選択信号に対する受信ステップ、活性化ステップ、生成ステップ、転送ステップ、および測定ステップを反復するステップと、考えられる遅延選択信号のうちのどの信号が、最高評価値をもたらすかを決定するステップと、を含む。
一般に、本実施形態による時間デジタル変換器(TDC)デバイスは、それぞれ、開始信号および停止信号に対応する時間周期に対応する値を生成する少なくとも1つの遅延列回路を含む。
本実施形態では、プログラム可能な論理デバイス、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Arrays:FPGA)に実装された準安定性リング発振器遅延列として実装されたTDCのために較正路を提供する。
準安定性リング発振器は、信号上に多重遷移を生成するのに使用される。多重遷移のそれぞれは、リング発振器入力との一定時間関係を有する。遅延列ベースのTDCの精度は、遅延列のサンプリングステップの時間の長さに依存する。遅延列TDCのFPGAベースの実施では、これらのサンプリングステップは、かなりの量まで変動する可能性がある。準安定性リング発振器を利用することによって、複数のエッジは、多重衝突TDCの列を介して伝播されることになる。1つのエッジが、大きなビンで測定されるにつれて、それに続くエッジまたは複数のエッジは、より小さなビンで測定されることになる。
本実施形態では、プログラム可能な論理デバイス(すなわち、FPGA)上の列の先頭にトリガー可能な準安定性リング発振器を備えた単一の多重衝突検出可能遅延列として実装されたTDCを較正できる方法を提供する。製造変動、ならびに遅延列のタップ遅延の不均一性(例えば、内部論理アレイブロック遅延対FPGA上の内部論理アレイブロック遅延)に起因するシリコンデバイスに対する伝播遅延の固有の違いのために、固定リング発振器周期が、異なる物理的ダイの全域で最適性能を必ずしも与えるというわけではない。本実施形態では、準安定性リング発振器回路の周期を修正できる方法を提供する。したがって、リング発振器周期を調節することによって、伝播されるエッジ間の時間を較正し最適間隔を提供して、遅延列の構造的非線形性に対する補正を提供できる。
以下で図面を参照すると、類似の参照番号は、いくつかの図面を通して、同一または対応する部品を示す。図1は、一実施形態による列ベースの準安定性リング発振器の時間デジタル回路(TDC)に伝播遅延を導入する装置の概略図である。より具体的には、図1は、FPGAベースの準安定性リング発振器の時間デジタル回路の概略図である。この回路は、振動信号に遅延を導入するための較正路を提供することと、時間デジタル変換を実行することとの両方に使用できる。
図1に示すように、多数の高速搬送列素子10A−nを含むTDC列が提供される。各高速搬送列素子10A−nは、少なくとも1つのFPGA実装のnビットルックアップテーブル(LUT)6、標準的な全加算器回路、およびDタイプフリップフロップ7などの論理素子を含む。フリップフロップは、TDCの停止機能を実行する。停止信号は、フリップフロップへのクロック信号である。準安定性発振器信号は、生成回路2によって生成される。
図1の高速搬送列素子10A−nは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、FPGA、または他の複合プログラム可能論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)として、別々の論理ゲートで実装されてもよい。FPGAまたはCPLDの実装例では、デバイスは、組になったコンピュータ可読命令として、VHDL(VHSIC Hardware Description Language:超高速集積回路ハードウェア記述言語)、Verilog(ベリログ)、または任意の他のハードウェア記述言語でコード化できる。コンピュータ可読命令は、直接FPGAやCPLDの電子記憶部に、または独立した電子記憶部に格納できる。さらに、電子メモリは、ROM(Read Only Memory:読み出し専用メモリ)、EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory:電気的プログラム可能読み取り専用メモリ)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory:電気的消去書込み可能読み出し専用メモリ)またはフラッシュ(FLASH、登録商標)メモリなどの不揮発性であるとよい。電子メモリはまた、スタティックRAMまたはダイナミックRAMなどの揮発性であってもよい。マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサーなどの処理装置は、電子メモリ、ならびにFPGAまたはCPLDと電子メモリとの間の相互作用を管理するために設けられるとよい。
高速搬送列素子10A−nのうちの少なくとも1つは、入力として有効信号8A−nを含む。有効信号8A−nは、振動信号に遅延を導入するのに利用される。信号線14は、遅延を導入するフィードバック線の例を提供する。フィードバック線14は、高速搬送列素子10A−nのうちのいずれかまたはそれぞれに配置されてもよい。各高速搬送列素子10A−nは、信号に特定のまたは所定の量の遅延を導入するのに使われる。
図2に示すように、「RO_Start」信号入力5は、TDC列10A−nの先頭に入力される。各高速搬送列素子10A−nは、各イネーブル信号8A−nがアサートされるとき、高速搬送列素子の実行出力に「RO_Start」信号を通すように構成されている少なくとも1つのFPGA LUTを含む。ワンホット方式でアサートされたイネーブル信号8A−nによって、考えられる各組み合わせは、「RO_Start」入力からリング発振器フィードバックへ異なる伝播遅延を与える。イネーブル信号8A−nアサーションの異なる組み合わせを利用して、全体としてTDCのために最適タイミング精度性能を提供する組み合わせが得られる。
図2に示すように、イネーブル信号「1000」は、第1の高速搬送列素子10Aがイネーブルされていることを示す。図2に示す第1の例では、信号は、そのとき、遅延21を提供する高速搬送列素子10A−10Dを通過する。イネーブル信号「0010」と関連する第2の例では、より少ない量の遅延22を生成する第3の高速搬送列素子10Cがイネーブルされる。これらの例では、フィードバック線14が、高速搬送列素子10Dに配置される。しかし、フィードバック線14は、高速搬送列素子10A−nのうちのいずれかまたはそれぞれに配置できる。別の例では、イネーブル信号の第1の「1」は、遅延列への入力を示し、イネーブル信号の第2の「1」は、遅延列の出力を示す。したがって、イネーブル信号が、「1001」である場合、第1の高速搬送列素子10Aは、入力として活性化し、高速搬送列素子10Dは、遅延列の最後の素子として活性化されることになる。
出願人は、単一のリング発振器列を示したが、複数の列をシステムに含むことができることを確認している。そのような実施形態では、マイクロプロセッサーまたは他の計算回路に最終時間値で到達するために、異なる列からの結果を、例えば、平均化する方法によって組み合わすことができる。
FPGAベースの実装例では、FPGAデバイスの高速搬送列アーキテクチャを利用する。これらの高速搬送列は、TDCで使われる遅延列の遅延タップとして利用する。準安定性リング発振器出力を多重論理アレイブロック(Logic Array Block:LAB)ルックアップテーブル(LUT)6に送ることによって、LUT6に送られた別々のイネーブル信号8A−nは、準安定性リング発振器へのフィードバック経路14につながる異なる伝播遅延の経路を活性化し、準安定性リング発振器出力の上昇エッジと下降エッジとの間にプログラム可能な遅延をもたらすことができる。
図2に示した多重論理アレイブロック(LAB)ルックアップテーブル(LUT)6は、FPGAを使って実装され、各イネーブル信号8A−nが活性化されたとき、「RO_Start」信号5を高速搬送列素子10A−nに通すように構成されるものである。イネーブル8A−n活性化の考えられるすべての組み合わせを利用することによって、全体としてTDCの最適タイミング精度性能を提供する組み合わせを決定できる。TDC回路の精度は、既知のタイミング(例えば、関数生成器から)の開始と停止の信号対を導入することによって測定される。上述のようにイネーブル信号8A−nの各構成の場合、所与の構成においてTDCによって測定される通りに開始と停止との間の時間のヒストグラムが生成される。タイミング値の分布は、ヒストグラムに由来する。分布は、分析され、構成の品質は、分布で計算されるいくつかの測定基準に基づく。測定基準の例には、標準偏差または半値全幅(Full Width Half Max:FWHM)を含むが、これに限定されるものではない。これらの測定基準は、分布の「幅」を測定する。この場合、より小さい「幅」が望ましい。
伝播のために使われる経路は、構成を動的に変更するため、先験的に既知である。外部ソース(例えば、所定のソフトウェアアプリケーション)が、構成を設定する。ソースが、構成を設定しているので、ソースは、現在の構成を知っている。
図3は、一実施形態による列ベースの準安定性リング発振器の時間デジタル回路(TDC)に伝播遅延を導入する装置の別の概略図である。より具体的には、図3は、高速搬送列(FCC)素子10A−nを用いた時間デジタル変換を実行するシステムを示す図である。図に示すように、図2に示した遅延工程によって生成された遅延をその中に包含した開始信号TDC_startは、入力30で受信される。準安定性リング発振器は、多重エッジを有する信号を列10A−nに入力する。停止信号は、クロック信号として提供され、クロック信号が停止信号を提供した瞬間に高速搬送列素子の状態を「フリーズ」させる。高速搬送列素子10A−nのそれぞれの状態は、次に、イベントのタイミングを決定するために、CPU(Central Processing Unit:中央処理ユニット)、または若干の他の超小型演算処理装置または回路へ出力される。CPU、超小型演算処理装置または回路は、高速搬送列素子10A−nのそれぞれの状態情報に基づいてイベントが発生した時間を決定する時間決定回路を実装している。
上述のTDC列は、例えば、PETシステムに実装できる。しかし、上記のTDC列は、PETシステム内での使用に限定されるものではない。そのような飛行時間型のPETシステムでは、TDC列は、一般的にps(picosecond:ピコ秒)のレンジの精度でタイムスタンプを付与する。
PETシステム用などの市販のガンマ線検出器は、透明な光導体に連結されたシンチレータ結晶のアレイを含む。該結晶は、透明な光導体一面に配列された光電子増倍管(Photomultiplier Tube:PMT)のアレイ一面にシンチレーション光を分布させる。同じ領域にあるPMTからの信号は、ほぼアナログ領域で合計され、次に、合計された信号またはイベントの前縁に基づいてタイミングが測定される。
図4は、核医学イメージング装置の一例を示す説明図である。図4に示すように、PETシステムである核医学イメージング装置の一例として、PET−CT装置100がある。図4において、200はPETスキャナを示し、300はX線CTスキャナを示し、400は寝台を示し、401は被検体が載せられる天板を示し、402は、被検体を示す。PET−CT装置100は、PETスキャナ200と、X線CTスキャナ300と、寝台400と、コンソール装置500とを有する。図4におけるX方向は、図4の天板401に載せられた被検体402の体軸方向を示す。Y方向は、X方向と直行する水平面上の方向を示す。Z方向は、垂直方向を示す。
寝台400は、被検体402が載せられる天板401を有する。また、図4には図示していないが、寝台400は、天板401を移動させる寝台制御部を有する。寝台制御部は、コンソール装置500により制御され、天板401に載せられた被検体402をPET−CT装置100の撮影口内に移動させる。
PETスキャナ200は、PET画像を再構成するためのガンマ線に由来する光を計数するフォトンカウンティング(Photon Counting)方式のガンマ線検出器を複数内蔵する。複数あるガンマ線検出器は、被検体402の体軸を中心としてリング上に配置される。例えば、ガンマ線検出器は、天板401に載せられた被検体402の体外から、被検体402の体内から放出された一対のガンマ線(対消滅ガンマ線)を検出する。
具体的には、PETスキャナ200は、ガンマ線検出器がガンマ線を計数するごとに、ガンマ線を検出したガンマ線検出器の位置を示す検出位置と、ガンマ線がガンマ線検出器に入射した時点におけるエネルギー値と、ガンマ線検出器がガンマ線を検出した検出時間とを含む計数情報を収集する。この検出時間の収集において、上述したTDCが用いられる。これにより、PET−CT装置100は、重粒子線の経路が描出されたPET画像を再構成する。
X線CTスキャナ300は、X線CT画像を再構成するためのX線を照射するX線管と、X線管により照射されたX線を検出するX線検出器とを有する。X線CTスキャナ300では、X線管がX線を被検体402に照射し、被検体402を透過したX線をX線検出器が検出する。具体的には、X線CTスキャナ300は、被検体402の体軸を中心として回転しながら、X線管がX線を照射し、X線検出器がX線を検出する。言い換えると、X線CTスキャナ300は、被検体402の体軸を中心として回転しながら多方向からX線を被検体に照射し、被検体402を透過することで被検体402に吸収されて減弱したX線を検出する。X線検出器により検出されたX線に対して増幅処理やAD変換処理などを行うことで生成されるデータを「X線投影データ」とも称する。X線CTスキャナ300は、X線投影データと、X線投影データを生成する際に用いられたX線を検出した検出位置とを収集する。
図5は、実施形態にかかるコンソール装置の構成の一例を示すブロック図である。コンソール装置500は、X線CTスキャナ300により収集された情報によりX線CT画像を再構成する。また、コンソール装置500は、PETスキャナ200により収集された計数情報を用いて同時計数情報を生成し、生成した同時計数情報に基づいてPET画像を再構成する。以下では、コンソール装置500によるPET画像を再構成する処理やX線CT画像を再構成する処理については、任意の手法を用いて実行して良く、説明を簡潔に行う。
図5に示す例では、説明の便宜上、コンソール装置500に加えて、PETスキャナ200とX線CTスキャナ300と放射線照射装置600とを併せて示した。図5に示すように、コンソール装置500は、入出力部510と、制御部540とを有する。また、コンソール装置500は、X線CT画像を再構成するために、X線投影データ記憶部530と、X線CT画像再構成部531とを有する。また、コンソール装置500は、PET画像を再構成するために、計数情報収集部520と、計数情報記憶部521と、同時計数情報生成部522と、位置情報記憶部523と、同時計数情報記憶部524と、PET画像再構成部525とを有する。なお、実施形態では、1台のコンソール装置500においてX線CT画像とPET画像とが再構成される場合について説明する。しかし、実施形態は、X線CT画像の再構成とPET画像の再構成とが別々のコンソール装置において行なわれる場合であっても適用可能である。
入出力部510は、制御部540と接続される。入出力部510は、放射線治療装置を利用する利用者から各種指示を受け付け、受け付けた各種指示を制御部540に送信する。また、入出力部510は、制御部540から情報を受信し、受信した情報を利用者に出力する。例えば、入出力部510は、キーボードやマウス、マイクなどが該当し、モニタやスピーカなどが該当する。なお、入出力部510によって受け付けられる情報や指示の詳細や、入出力部510によって出力される情報の詳細については、ここでは説明を省略する。
制御部540は、各種の処理手順などを規定したプログラムを記憶する内部メモリを有し、種々の処理を制御する。制御部540は、例えば、ASIC、FPGA、CPU、MPU(Micro Processing Unit)などの電子回路が該当する。制御部540は、放射線治療装置全体の処理を制御する。具体的には、制御部540は、PETスキャナ200およびX線CTスキャナ300を制御することで、PET−CT装置100による撮影を制御する。また、制御部540は、治療計画に沿って多方向から重粒子線が連続的又は間欠的に照射されるように放射線照射装置600を制御する。
また、制御部540は、コンソール装置500におけるPET画像再構成処理およびX線CT画像再構成処理を制御する。また、制御部540は、PET画像や、X線CT画像、PET画像およびX線CT画像の重畳画像などを、入出力部510のモニタにて表示させる。
X線投影データ記憶部530は、X線CTスキャナ300から送信されたX線投影データを記憶する。X線CT画像再構成部531は、X線投影データ記憶部530が記憶するX線投影データを、例えば、FBP(Filtered Back Projection)法により逆投影処理することで、X線CT画像を再構成する。
計数情報収集部520は、複数の検出器210が出力した計数結果から計数情報を収集して計数情報記憶部521に格納する。すなわち、計数情報収集部520では、計数情報の中の検出時間の収集において、上述したTDCが用いられる。計数情報収集部520は、PETスキャナ200にて収集された計数情報を順次受信して、受信した計数情報を計数情報記憶部521に格納する。なお、計数情報収集部520は、PETスキャナ200内に設置される場合であっても良い。
計数情報記憶部521は、計数情報収集部520により格納された計数情報を記憶する。計数情報記憶部521は、例えば、RAMやフラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、又は、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置が該当する。計数情報記憶部521は、「モジュールID」に対応付けて、「シンチレータ番号」と「エネルギー値」と「検出時刻」とを記憶する。なお、「モジュールID」は、複数ある検出器それぞれを一意に特定するための情報である。
同時計数情報生成部522は、計数情報記憶部521に記憶されている計数情報のうち、検出時刻の差がタイムウィンドウにある2つ計数情報の組み合わせを、対消滅ガンマ線を略同時に計数した同時計数情報として生成する。
具体的には、同時計数情報生成部522は、操作者により指定された同時計数情報生成条件に基づいて同時計数情報を生成する。例えば、同時計数情報生成条件には、タイムウィンドウが含まれる。タイムウィンドウは、一対のガンマ線の双方を計数した場合における2つの検出時刻の差の上限を示す。
陽電子放出核種から同時に放出された一対のガンマ線であれば、一対のガンマ線に含まれるガンマ線各々の検出時刻は、同時であったり、同時でなくても2つの検出時刻の差が僅かになる。このことを踏まえ、同時計数情報生成部522は、タイムウィンドウを用いることで、誤った同時計数情報を生成するのを防止する。
例えば、タイムウィンドウ「10ナノ秒」を用いて同時計数情報生成部522が同時計数情報を生成する場合を例に説明する。この場合、同時計数情報生成部522は、「モジュールID」ごとの「検出時刻(T)」を参照し、2つの検出時刻の差が「タイムウィンドウ:10ナノ秒」以内である計数情報の組み合わせを、モジュール間で検索する。
ここで、検出時刻がタイムウィンドウ以内にある組み合わせを検索することを「Coincidence Finding」とも称する。また、同時計数情報生成部522により生成された同時計数情報のリストを「Coincidence List」とも称する。
なお、同時計数情報生成条件として、エネルギーウィンドウが設定される場合であってもよい。陽電子が消滅することで放出される一対のガンマ線のエネルギー値は予めわかっている。例えば、18Fや15O、11Cなどでは、「511keV」のガンマ線が放出される。このため、陽電子放出核種から同時に放出されたガンマ線であれば、エネルギー値が所定の範囲に入る。このことを踏まえ、同時計数情報生成部522は、エネルギーウィンドウを用いることで、陽電子放出核種から放出された一対のガンマ線ではない計数情報を除外した上で同時計数情報を生成することで、誤った同時計数情報を生成するのを防止することもできる。このように、同時計数情報生成条件の設定により、偶発同時計数を除外するためのランダム補正、散乱したガンマ線の計数情報が同時計数情報として生成されることを除外するための散乱補正、検出器間の感度の違いを補正するための感度補正などを行なうことができる。
そして、同時計数情報生成部522は、生成した同時計数情報を同時計数情報記憶部524に格納する。例えば、同時計数情報記憶部524は、RAMやフラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、又は、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置が該当する。
PET画像再構成部525は、同時計数情報生成部522により生成された同時計数情報を同時計数情報記憶部524から読み出して、読み出した同時計数情報を用いてPET画像を再構成する。具体的には、PET画像再構成部525は、同時計数情報をガンマ線の投影データとし、ガンマ線の投影データから逐次近似法を用いることで、PET画像を再構成する。なお、逐次近似法としては、MLEM(Maximum Likelihood Expectation Maximization)法や、MLEM法のアルゴリズムを改良することで大幅に収束時間を短縮したOSEM(Ordered Subset MLEM)法がある。なお、PET画像再構成部525により再構成されたPET画像は、制御部540の制御により、入出力部510のモニタに表示される。
PMTごとに、各PMTの信号の振幅を測定するのに使われる独立したエレクトロニクス経路があるとよい。この経路は、フィルタとアナログデジタル変換器(Analog−to−Digital Converter:ADC)を含むことができる。フィルタ、一般的に帯域通過フィルタは、測定値の信号対雑音比を最適化するのに用いられ、ADCによるデジタル信号への変換の前にアンチエイリアス機能を実行する。ADCは、自走型であるとよい。例えば、100MHzで実行される場合には、中央演算処理装置は、デジタル積分を実行する。あるいは、ADCは、ピーク感知型であってもよい。ADCおよびTDCの出力は、CPUに提供され処理される。処理工程は、ADC出力からのエネルギーおよび位置と、イベントごとのTDC出力からの到着時間とを推定する工程を含み、事前の較正に基づいて、いくつかの補正ステップの利用を含み、エネルギー、位置、および時間の推定精度を向上できる。
当業者には自明であるが、CPUは、ASIC、FPGA、または他のCPLDのような個別論理ゲートとして実装できる。FPGAまたはCPLDの実装は、VHDL、Verilog、または他の任意のハードウェア記述言語でコード化されるとよい。コードは、直接、FPGAまたはCPLD内に、または、個別の電子メモリとして電子メモリに格納されるとよい。さらに、電子メモリは、ROM、EPROM、EEPROMまたはフラッシュメモリなどの不揮発性であるとよい。電子メモリはまた、スタティックRAMまたはダイナミックRAMなどの揮発性であってもよい。マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサーなどの処理装置は、電子メモリ、ならびにFPGAまたはCPLDと電子メモリとの間の相互作用を管理するために設けられるとよい。
あるいは、CPUは、上記の電子メモリのうちのいずれかと、ハードディスクドライブ、CD(Compact Disc:コンパクトディスク)、DVD(Digital Versatile Disc:デジタル多用途ディスク)、フラッシュドライブまたは任意の他の既知の記憶媒体との両方または一方に格納される一組のコンピュータ可読指令として実装されてもよい。さらに、コンピュータ可読指令は、米国のIntel社からのXenonプロセッサ(登録商標)または米国のAMD(Advanced Micro Devices:アドバンストマイクロデバイシーズ)社からのOpteronプロセッサ(登録商標)、およびマイクロソフトVISTA(登録商標)、UNIX(登録商標)、Solaris(登録商標)、LINUX(登録商標)、Apple(登録商標)、MAC−OSX(登録商標)などのオペレーティングシステム、および当業者には周知の他のオペレーティングシステムなどの処理装置とともに実行するユーティリティアプリケーション、バックグラウンドデーモン、またはオペレーティングシステムの構成要素、またはそれらの組み合わせとして提供されるとよい。
一旦、CPUで処理されると、処理された信号は、電子記憶部への格納、および表示部での表示の両方または一方が行われる。当業者には自明であるが、電子記憶部は、ハードディスクドライブ、CD−ROMドライブ、DVDドライブ、フラッシュドライブ、RAM、ROM、または技術的に周知の任意の他の電子記憶部であるとよい。表示部は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示)表示装置、CRT(Cathode Ray Tube:ブラウン管)表示装置、プラズマ表示装置、OLED(Organic Light Emitting Display:有機発光表示装置)、LED(Light Emitting Display:発光表示装置)、または技術的に周知の任意の他の表示装置として実装されるとよい。そのため、本明細書に記載の電子記憶部および表示部の説明は、単なる例であり、本改善の範囲を決して限定するものではない。
CPUはまた、別の実施形態では、TDC列に対する最良の伝播遅延を決定するための計算も実行できる。したがって、CPUは、フィードバック制御または他の類似の機構を使って、実装されたTDCのタイミング精度を上げるために、列に加える伝播遅延の量を決定できる。そのような実施形態では、イネーブル信号8A−nが、CPUによって出力され、各高速搬送列モジュールに入力される。
図6Aは、準安定性リング発振器列ベースのTDCの開始信号に遅延を挿入する方法を示す図である。例えば、このフローチャートの処理は、制御部540(図5参照)やCPU1004(図8参照)が制御して実行される。
ステップS100では、イネーブル信号8A−nに対応し、開始信号に組み込む遅延量の決定を示す遅延選択信号が受信される。
ステップS101では、1つまたは複数の遅延モジュールが、遅延選択信号に基づいて活性化され、ここで、1つまたは複数の遅延モジュールは、高速搬送列素子10A−nのうちの列から選択されるものである。
ステップS102では、遅延選択信号によって活性化される1つまたは複数の遅延モジュールのうちの少なくとも1つに遅延信号を通すことによって遅延が生成される。上述のように、活性化される遅延モジュールは、遅延信号が最初に導入される遅延モジュールであると決定できる。したがって、遅延信号が、第1のモジュール10Aからさらに下がった列の遅延モジュールに導入される場合、例えば、信号が、図2の例に示したように、モジュール10Cに導入される場合、遅延工程から得られる遅延は、より短くなる(遅延21と比較して遅延22を参照)。
ステップS103では、開始信号を生成し、その生成中に遅延信号を開始信号に組み込む信号生成回路2へ遅延信号が転送される。
図6Bは、決定された遅延が、一実施形態によって組み込まれた後、時間デジタル変換を実行する工程を示す図である。例えば、このフローチャートの処理は、制御部540(図5参照)やCPU1004(図8参照)が制御して実行される。
ステップS104では、遅延信号が、信号生成回路で受信される。
ステップS105では、遅延信号を開始信号に包含している開始信号が、信号生成回路2によって生成される。
ステップS106では、生成された開始信号が、入力5を介して高速搬送列素子10A−nの列に転送される。
ステップS107では、停止信号が、複数の高速搬送列素子10A−nのそれぞれで受信される。
ステップS108では、高速搬送列素子のそれぞれに対する状態情報が、状態情報に基づいてイベントが発生した時間を決定する時間決定回路に転送される。
図7は、準安定性リング発振器列ベースのTDCを較正する方法を示す図である。例えば、このフローチャートの処理は、制御部540(図5参照)やCPU1004(図8参照)が制御して実行される。
ステップS200では、開始信号に組み込む遅延量の決定を示す遅延選択信号(イネーブル信号8A−nに対応する)が、受信される。
ステップS201では、1つまたは複数の遅延モジュールが、遅延選択信号に基づいて活性化される。ここで、1つまたは複数の遅延モジュールは、高速搬送列素子10A−nの列から選択されるものである。
ステップS202では、遅延選択信号によって活性化された1つまたは複数の遅延モジュールのうちの少なくとも1つに遅延信号を通すことによって遅延が生成される。
ステップS203では、開始信号を生成し、その生成中に遅延信号を開始信号に組み込む信号生成回路2に、遅延信号が転送される。
ステップS204では、遅延選択信号に対する評価値を得るために、各TDCの性能が、遅延選択信号を使って測定される。遅延選択信号または選択信号の群は、(単数または複数の)遅延選択信号に対する評価値を決定するために、TDCシステムの出力結果と比較される。評価値は、(単数または複数の)遅延選択信号に関連付けて記録される。
ステップS205では、考えられる遅延選択信号ごとにまたは選択信号の群ごとに1つの評価値という状態で複数の評価値を得るために、考えられる遅延選択信号ごとにまたは組み合わせごとにステップS201〜S204が反復される。これらの評価値のそれぞれは、それぞれの信号または複数の信号に関連付けて記録される。
ステップS206では、(単数または複数の)考えられる遅延選択信号のうちのどの信号が、最高評価値をもたらすかに関する決定がなされる。上述のように、既知のタイミング(例えば、関数生成器から)の対になった開始と停止の信号をシステムに導入する技術を使用して、さまざまな遅延構成を評価できる。上述のように、イネーブル0_nおよびイネーブル1_nの対からなる各構成の場合、開始と停止との間の時間のヒストグラムは、所与の構成でTDCによって測定されるように生成される。この生成は、ヒストグラム生成プログラムを実装したマイクロプロセッサーを使って実行してもよい。タイミング値の分布は、ヒストグラムに由来する。分布は、分析され、構成の品質は、分布で計算される測定基準に基づく。測定基準の例は、標準偏差または半値全幅(FWHM)を含むが、これに限定されるものではない。最適遅延を得るために決定された選択信号または複数の信号は、次に、TDC工程に対する最適遅延を得るために使用できる。
遅延選択信号の最適化および生成などの処理のある種の部分は、少なくとも1台のマイクロプロセッサーを備える何らかのコンピュータを用いて、または、処理装置を用いて実行または支援できる。当業者には自明であるが、コンピュータ処理装置は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、または他の複合プログラム可能論理デバイス(CPLD)などの個別論理ゲートとして実装できる。FPGAまたはCPLDの実装は、VHDL、Verilog、または他の任意のハードウェア記述言語でコード化されるとよい。コードは、直接、FPGAまたはCPLD内に、または、個別の電子メモリとして電子メモリに格納されるとよい。さらに、電子メモリは、ROM、EPROM、EEPROMまたはフラッシュメモリなどの不揮発性であるとよい。電子メモリはまた、スタティックRAMまたはダイナミックRAMなどの揮発性であってもよい。マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサーなどの処理装置は、電子メモリ、ならびにFPGAまたはCPLDと電子メモリとの間の相互作用を管理するために設けられるとよい。
あるいは、コンピュータ処理装置は、本明細書に記載の機能を実行するコンピュータ可読の指令一式を含むコンピュータプログラムを実行できる。ここで、プログラムは、上記の非一過性電子メモリおよびハードディスク装置の両方または一方、CD、DVD、フラッシュドライブまたは他のあらゆる既知の記憶媒体のうちのいずれかに格納されるものである。さらに、コンピュータ可読指令は、米国のIntel社からのXenonプロセッサまたは米国のAMD社からのOpteronプロセッサ、およびマイクロソフトVISTA、UNIX、Solaris、LINUX、Apple、MAC−OSXなどのオペレーティングシステム、および当業者には周知の他のオペレーティングシステムなどの処理装置とともに実行するユーティリティアプリケーション、バックグラウンドデーモン、またはオペレーティングシステムの構成要素、またはそれらの組み合わせとして提供されるとよい。
そのうえ、実施形態のある種の特徴は、コンピュータベースのシステム(図8)を使って実行できる。コンピュータ1000は、通信情報のためのバスBまたは他の通信機構と、情報を処理するためのバスBに連結された処理装置/CPU1004とを含む。コンピュータ1000はまた、処理装置/CPU1004によって実行される指令および情報を格納するためにバスBに連結されたランダムアクセスメモリ(RAM)または他のダイナミック記憶装置(例えば、ダイナミックRAM(DRAM)、スタティックRAM(SRAM)、およびシンクロナスDRAM(SDRAM))などのメインメモリ/記憶ユニット1003も含む。さらに、記憶ユニット1003は、CPU1004による指令の実行中に一時的な変数または他の中間情報を格納するために使用できる。コンピュータ1000はまた、CPU1004のために静的情報および指令を格納するためにバスBに連結された読出し専用メモリ(ROM)または他の静的記憶デバイス(例えば、プログラム可能ROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、および電気的消去可能PROM(EEPROM))も更に含むことができる。
コンピュータ1000はまた、大容量記憶装置1002、およびドライブ装置1006(例えば、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、読出し専用コンパクトディスクドライブ、読込み・書込みコンパクトディスクドライブ、コンパクトディスクジュークボックス、テープドライブ、および取り外し可能な光磁気ドライブ)などの情報および指令を格納するための1つまたは複数の記憶デバイスを制御するためにバスBに連結されたディスクコントローラも含むことができる。記憶デバイスは、適切なデバイスインターフェース(例えば、小型コンピュータシステムインターフェース(Small Computer System Interface:SCSI)、コンピュータにハードディスクを接続するための規格(Integrated Device Electronics:IDE)、強化IDE(Enhanced IDE:EIDE)、直接メモリアクセス(Direct Memory Access:DMA)、または超DMA)を使って、コンピュータ1000に加えることができる。
コンピュータ1000はまた、特定目的論理デバイス(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、または設定可能な論理デバイス(例えば、単純プログラム可能論理デバイス(Simple Programmable Logic Devices:SPLD)、複合プログラム可能論理デバイス(CPLD)、およびフィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA))も含むことができる。
コンピュータ1000はまた、情報をコンピュータユーザーに表示するために、ブラウン管(CRT)などのディスプレイを制御するために、バスBに連結されたディスプレイコントローラも含むことができる。コンピュータシステムは、コンピュータユーザーとの対話、および処理装置への情報提供のために、キーボードおよびポインティングデバイスなどの入力デバイスを含む。ポインティングデバイスは、例えば、方向情報および命令選択を処理装置へ通信し、ディスプレイ上のカーソルの動きを制御するためのマウス、トラックボール、またはポインティングスティックであってもよい。さらに、プリンターは、コンピュータシステムによって格納および生成の両方または一方が行われたデータの印刷リストを提供できる。
コンピュータ1000は、記憶ユニット1003などのメモリに含まれる1つまたは複数の指令のうちの1つまたは複数のシーケンスを実行するCPU1004に応じて本実施形態の処理ステップの少なくとも一部を実行する。そのような指令は、大容量記憶部1002または取り外し可能媒体1001などの別のコンピュータ可読媒体から記憶ユニットに読み込まれるものである。記憶ユニット1003に含まれる一連の指令を実行するためには、多重処理機構内に1つまたは複数の処理装置をまた採用してもよい。別の実施形態では、配線による回路をソフトウェア指令の代わりに、または、それとの組み合わせに使用してもよい。このように、実施形態は、ハードウェア回路とソフトウェアとのどんな特有の組み合わせに対しても限定されることはない。
上記のように、コンピュータ1000は、本実施形態の教示によってプログラムされた指令を格納し、かつ本明細書に記載のデータ構造、表、記録、または他のデータを含む少なくとも1つのコンピュータ可読媒体1001またはメモリを含む。コンピュータ可読媒体の例としては、コンパクトディスク、ハードディスク、フロッピーディスク、テープ、光磁気ディスク、PROM(EPROM、EEPROM、フラッシュEPROM)、DRAM、SRAM、SDRAM、または他の任意の磁気媒体、コンパクトディスク(例えば、CD−ROM)、またはコンピュータが読むことができる他の任意の媒体がある。
本実施形態は、コンピュータ可読媒体のうちのいずれか1つまたはそれらの組み合わせに格納されたソフトウェアを含み、該ソフトウェアは、本実施形態を実行するためにデバイスまたは複数のデバイスを駆動し、かつ人間ユーザーと対話するためにメイン処理ユニット1004をイネーブルするためにメイン処理ユニット1004を制御するためのものである。そのようなソフトウェアには、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、開発ツール、およびアプリケーションソフトが含まれるが、これらに限定されるものではない。そのようなコンピュータ可読媒体は、実施形態を実施する際に実行される処理工程のすべてまたは一部(処理工程が区分される場合)を実行するための本実施形態のコンピュータプログラム製品をさらに含む。
スクリプト、機械言語に翻訳可能なプログラム、動的リンクライブラリ(dynamic link libraries:DLL)、Java(登録商標)(ジャバ)クラス、および完全な実行可能プログラムを含むが、これらに限定されるものではない本実施形態の媒体のコンピュータ符号化要素は、どんな機械言語に翻訳処理可能なまたは実行可能な符号化機構であってもよい。さらに、本実施形態の処理工程の部分は、より良い性能、信頼性、および費用のすべてまたはいずれかのために区分けされてもよい。
本明細書で使用する用語「コンピュータ可読媒体」は、CPU1004に指令を提供して実行する際に関係するあらゆる媒体を指す。コンピュータ可読媒体は、不揮発性媒体または揮発性媒体を含む多くの形状をとることができるが、これらに限定されるものではない。不揮発性媒体は、例えば、大容量記憶装置1002または取り外し可能な媒体1001などの光学、磁気ディスク、および光磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、記憶ユニット1003などのダイナミックメモリを含む。
1つまたは複数の指令の1つまたは複数のシーケンスを実行する際に、実行のために、さまざまな形式のコンピュータ可読媒体をCPU1004に含むことができる。例えば、指令は、最初に、リモートコンピュータの磁気ディスクで処理されるものとする。バスBに連結された入力は、データを受信してデータをバスBに置く。バスBはデータを記憶ユニット1003へ運ぶ。CPU1004は、指令を記憶ユニットから取り出して実行する。記憶ユニット1003が受信した指令は、CPU1004が実行する前か後かに大容量記憶装置1002に任意に保存されることになる。
コンピュータ1000はまた、バスBに連結された通信インタフェース1005も含む。通信インタフェース1004は、例えば、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)、またはインターネットなどの別の通信ネットワークに接続されたネットワークに連結された双方向データ通信を備える。例えば、通信インタフェース1005は、任意のパケット交換LANに取り付けられるネットワークインターフェイスカードであってもよい。別の例として、通信インタフェース1005は、対応する種類の通信回線へのデータ通信接続を提供するための非対称型デジタル加入者回線(Asymmetrical Digital Subscriber Line:ADSL)カード、総合デジタル通信網(Integrated Services Digital Network:ISDN)カード、またはモデムであってもよい。無線リンクもまた実装できる。そのような実装例では、通信インタフェース1005は、さまざまな種類の情報を表すデジタルデータ流を運ぶ電気、電磁気、または光の信号を送受信する。
ネットワークは、一般的に、1つまたは複数のネットワークを通して別のデータデバイスへのデータ通信を提供する。例えば、ネットワークは、ローカルネットワーク(例えば、LAN)を通して、または、通信ネットワークを通して通信サービスを提供するサービスプロバイダによって運営される設備を通して別のコンピュータへの接続を提供できる。ローカルネットワークおよび通信ネットワークは、例えば、デジタルデータ流を運ぶ電気、電磁気、または光の信号と、関連する物理層(例えば、CAT5ケーブル、同軸ケーブル、光ファイバーなど)とを使用する。さらに、ネットワークは、個人用デジタル補助装置(Personal Digital Assistant:PDA)、ラップトップコンピュータ、または移動電話などのモバイル機器への接続を提供できる。
上記の説明において、流れ図内のあらゆる処理、説明、またはブロックは、特定の論理的機能、または処理におけるステップを実行するための1つまたは複数の実行可能な指令を含むモジュール、部分、または符号の一部を表すものとして理解されなければならない。当業者には自明であるが、本改善の例示実施形態の範囲内には、機能が例示あるいは検討された順序とは異なる順序で実行され、関連する機能性によっては、実質的に並行して、または、逆の順序で実行されることも含む、その他の実施例も含まれる。
特定の実施形態を記載してきたが、これらの実施形態は、単なる例として提示したのであって、本発明の範囲を限定するものではない。実際、本明細書に記載の新規の方法、装置、およびシステムは、さまざまな別の形式で具体化が可能である。さらにまた、本明細書に記載の方法、装置、およびシステムの形式においてさまざまな省略、置換、および変更は、本発明の精神を逸脱することなく行うことが可能である。添付の特許請求の範囲およびそれらの同等物は、本発明の範囲および精神の範囲内に収まるであろう形式または改変を網羅するものである。

Claims (18)

  1. 時間デジタル回路(Time−to−Digital Circuit:TDC)の開始信号に遅延を挿入する装置であって、
    前記開始信号を生成するように構成された信号生成回路と、
    列状に接続された複数の搬送素子と、ここで、前記搬送素子のそれぞれは、停止信号を受信する入力を備えるものであり、
    前記複数の搬送素子から選択された1つまたは複数の遅延モジュールと、前記遅延モジュールのうちの少なくとも1つと前記信号生成回路との間に接続された少なくとも1本のフィードバック線と、複数のイネーブル入力と、を含み、ここで、前記複数のイネーブル入力のそれぞれは、前記遅延モジュールのそれぞれ対応する1つに設けられているものである遅延列回路と、
    を含み、
    前記遅延列回路は、前記イネーブル入力で受信され、かつ遅延量を選択する遅延選択信号に基づいて遅延量を生成するように構成され、および前記開始信号に前記遅延を組み込むようにさらに構成される前記信号生成回路に前記選択された量の遅延を提供するように構成される、遅延を挿入する装置。
  2. 前記信号生成回路は、前記開始信号のエッジ間に前記遅延を組み込むようにさらに構成される、
    請求項1に記載の遅延を挿入する装置。
  3. 前記搬送素子のそれぞれから転送された状態情報に基づいてイベントが発生した時間を決定するように構成された時間決定回路をさらに含む、
    請求項1に記載の遅延を挿入する装置。
  4. 前記遅延選択信号は、各遅延モジュールに対して、前記それぞれの遅延モジュールが活性化され遅延を生成するか否かを示す、
    請求項1に記載の遅延を挿入する装置。
  5. 前記信号生成回路は、少なくとも1つのフリップフロップを含む、
    請求項1に記載の遅延を挿入する装置。
  6. 前記遅延モジュールのそれぞれは、少なくとも1つのハードウェアベースのルックアップテーブル(Look Up Table:LUT)を含む、
    請求項1に記載の遅延を挿入する装置。
  7. 前記遅延モジュールのそれぞれは、少なくとも1つのフリップフロップを含む、
    請求項1に記載の遅延を挿入する装置。
  8. 前記遅延選択信号は、ユーザー入力によって決定される、
    請求項1に記載の遅延を挿入する装置。
  9. 前記遅延選択信号は、前記TDCのために最適伝播遅延を決定するアルゴリズムによって決定される、
    請求項1に記載の遅延を挿入する装置。
  10. 前記TDCは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Arrays:FPGA)に実装させる、
    請求項1に記載の遅延を挿入する装置。
  11. 被検体に投与された核種が放出する放射線を検出した際の、前記放射線の検出時間を含む計数情報を収集する計数情報収集部と、
    前記計数情報をもとに核医学画像を再構成する再構成部とを有し、
    前記計数情報収集部は、
    前記放射線の検出時間を計測する時間デジタル回路(Time−to−Digital Circuit:TDC)の開始信号を生成するように構成された信号生成回路と、
    列状に接続された複数の搬送素子と、ここで、前記搬送素子のそれぞれは、停止信号を受信する入力を備えるものであり、
    前記複数の搬送素子から選択された1つまたは複数の遅延モジュールと、前記遅延モジュールのうちの少なくとも1つと前記信号生成回路との間に接続された少なくとも1本のフィードバック線と、複数のイネーブル入力と、を含み、ここで、前記複数のイネーブル入力のそれぞれは、前記遅延モジュールのそれぞれ対応する1つに設けられているものである遅延列回路と、
    を含み、
    前記遅延列回路は、前記イネーブル入力で受信され、かつ遅延量を選択する遅延選択信号に基づいて遅延量を生成するように構成され、および前記開始信号に前記遅延を組み込むようにさらに構成される前記信号生成回路に前記選択された量の遅延を提供するように構成される、
    核医学イメージング装置。
  12. 時間デジタル回路(Time−to−Digital Circuit:TDC)の開始信号に遅延を挿入する方法であって、
    前記開始信号に組み込むべき遅延量の決定を示す遅延選択信号を受信するステップと、
    前記遅延選択信号に基づいて1つまたは複数の遅延モジュールを活性化するステップと、ここで、前記1つまたは複数の遅延モジュールは、列状に接続された複数の搬送素子から選択されるものであり、
    前記1つまたは複数の遅延モジュールのうちの活性化された1つの遅延モジュールに遅延信号を通すことによって遅延を生成するステップと、
    前記開始信号を生成して前記遅延信号を組み込むように構成された信号生成回路に前記遅延信号を転送するステップとを含む、
    遅延を挿入する方法。
  13. 前記信号生成回路において前記遅延信号を受信するステップと、
    前記遅延信号を前記開始信号に包含している開始信号を生成するステップと、
    前記生成ステップによって生成された前記開始信号を列状に接続された前記複数の搬送素子へ転送するステップと、
    前記複数の搬送素子のそれぞれにおいて停止信号を受信するステップと、
    状態情報に基づいてイベントが発生した時間を決定する時間決定回路へ前記搬送素子のそれぞれに対する前記状態情報を転送するステップと、をさらに含む、
    請求項12に記載の遅延を挿入する方法。
  14. 前記生成ステップは、前記1つまたは複数の遅延モジュールのうちの前記活性化された1つの遅延モジュールに前記遅延信号を通すことによって遅延を生成するステップをさらに含み、ここで、前記遅延モジュールのそれぞれは、前記遅延信号が最終の遅延モジュールとして指定された遅延モジュールに到達するまで、前記1つまたは複数の遅延モジュールのうちの前記活性化された1つに続くものである、
    請求項12に記載の遅延を挿入する方法。
  15. 前記最終の遅延モジュールには、フィードバック線が接続されている、
    請求項14に記載の遅延を挿入する方法。
  16. 前記フィードバック線は、前記信号生成回路に接続されている、
    請求項15に記載の遅延を挿入する方法。
  17. 前記遅延生成ステップは、
    前記1つまたは複数の遅延モジュールのうちの前記活性化された1つの遅延モジュールの論理アレイブロックルックアップテーブル(Look Up Table:LUT)に前記開始信号を通すことによって遅延を生成するステップをさらに含む、
    請求項12に記載の遅延を挿入する方法。
  18. 時間デジタル回路(Time−to−Digital Circuit:TDC)を較正する方法であって、
    開始信号に組み込むべき遅延量の決定を示す遅延選択信号を受信するステップと、
    前記遅延選択信号に基づいて1つまたは複数の遅延モジュールを活性化するステップと、ここで、前記1つまたは複数の遅延モジュールは、列状に接続された複数の搬送素子から選択されるものであり、
    前記1つまたは複数の遅延モジュールのうちの活性化された1つの遅延モジュールに遅延信号を通すことによって遅延を生成するステップと、
    前記開始信号を生成し前記遅延信号を組み込むように構成されている前記TDCの信号生成回路に前記遅延信号を転送するステップと、
    前記遅延選択信号に対する評価値を得るために、前記遅延選択信号を使って前記TDCの性能を測定するステップと、
    考えられる各遅延選択信号に対する対応する評価値を得るために、考えられる各遅延選択信号に対する前記受信ステップ、活性化ステップ、生成ステップ、転送ステップ、および測定ステップを反復するステップと、
    前記考えられる遅延選択信号のうちのどの遅延選択信号が、最高の評価値をもたらすかを決定するステップとを含む、
    較正する方法。
JP2015562403A 2013-03-15 2014-03-13 遅延を挿入する装置、核医学イメージング装置、遅延を挿入する方法および較正する方法 Active JP6258359B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/841,364 2013-03-15
US13/841,364 US8786474B1 (en) 2013-03-15 2013-03-15 Apparatus for programmable metastable ring oscillator period for multiple-hit delay-chain based time-to-digital circuits
PCT/IB2014/001176 WO2014140912A2 (en) 2013-03-15 2014-03-13 Apparatus for inserting delay, nuclear medicine imaging apparatus, method for inserting delay, and method of calibration

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016519281A JP2016519281A (ja) 2016-06-30
JP6258359B2 true JP6258359B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=51177877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015562403A Active JP6258359B2 (ja) 2013-03-15 2014-03-13 遅延を挿入する装置、核医学イメージング装置、遅延を挿入する方法および較正する方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8786474B1 (ja)
EP (1) EP2972599B1 (ja)
JP (1) JP6258359B2 (ja)
CN (1) CN104685373B (ja)
WO (1) WO2014140912A2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5753013B2 (ja) * 2011-07-06 2015-07-22 オリンパス株式会社 リングオシュレータ回路、a/d変換回路、および固体撮像装置
US9063520B2 (en) * 2013-03-15 2015-06-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus for inserting delay, nuclear medicine imaging apparatus, method for inserting delay, and method of calibration
JP5978266B2 (ja) * 2014-09-03 2016-08-24 浜松ホトニクス株式会社 時間計測装置、時間計測方法、発光寿命計測装置、及び発光寿命計測方法
CN104298150B (zh) * 2014-09-24 2017-10-17 江苏赛诺格兰医疗科技有限公司 一种基于fpga专用逻辑资源的tdc实现方法及其装置
WO2016203822A1 (ja) * 2015-06-18 2016-12-22 株式会社島津製作所 放射線検出素子の感度補正方法および放射線断層撮影装置
US10009036B2 (en) 2016-09-09 2018-06-26 Samsung Electronics Co., Ltd System and method of calibrating input signal to successive approximation register (SAR) analog-to-digital converter (ADC) in ADC-assisted time-to-digital converter (TDC)
JP6572251B2 (ja) * 2017-03-17 2019-09-04 株式会社東芝 時間計測回路および距離計測装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4262911B2 (ja) * 2001-09-27 2009-05-13 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 半導体記憶装置
CN101013211B (zh) * 2006-01-31 2010-10-13 Nec液晶技术株式会社 显示设备、终端设备和显示面板
WO2007146587A2 (en) * 2006-06-15 2007-12-21 Koninklijke Philips Electronics, N.V. Integrated multi-channel time-to-digital converter for time-of-flight pet
JP5009919B2 (ja) * 2006-08-18 2012-08-29 パナソニック株式会社 A/d変換器
JP4849996B2 (ja) * 2006-08-23 2012-01-11 株式会社アドバンテスト 遅延回路、試験装置、プログラム、半導体チップ、イニシャライズ方法、および、イニシャライズ回路
US7564284B2 (en) * 2007-03-26 2009-07-21 Infineon Technologies Ag Time delay circuit and time to digital converter
KR100853468B1 (ko) * 2007-07-12 2008-08-21 주식회사 하이닉스반도체 온 다이 터미네이션 장치를 구비하는 반도체메모리소자 및그의 구동방법
US8159286B2 (en) * 2007-10-08 2012-04-17 General Electric Company System and method for time-to-voltage conversion with lock-out logic
US7978111B2 (en) * 2008-03-03 2011-07-12 Qualcomm Incorporated High resolution time-to-digital converter
US20100260242A1 (en) * 2008-03-04 2010-10-14 Katsuaki Abe Time digital converter, digital pll frequency synthesizer, transceiver, and receiver
US8022849B2 (en) * 2008-04-14 2011-09-20 Qualcomm, Incorporated Phase to digital converter in all digital phase locked loop
US8164493B2 (en) * 2008-05-29 2012-04-24 Realtek Semiconductor Corporation High-resolution circular interpolation time-to-digital converter
JP5407523B2 (ja) * 2009-04-24 2014-02-05 ソニー株式会社 積分型ad変換装置、固体撮像素子、およびカメラシステム
JP2010273118A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Toshiba Corp 時間デジタル変換器
US8222607B2 (en) * 2010-10-29 2012-07-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus for time to digital conversion
US8531322B2 (en) * 2011-06-15 2013-09-10 Mediatek Singapore Pte. Ltd. Time-to-digital converter

Also Published As

Publication number Publication date
EP2972599A4 (en) 2016-11-16
CN104685373A (zh) 2015-06-03
WO2014140912A3 (en) 2015-01-22
CN104685373B (zh) 2017-05-31
US8786474B1 (en) 2014-07-22
EP2972599A2 (en) 2016-01-20
JP2016519281A (ja) 2016-06-30
EP2972599B1 (en) 2017-11-29
WO2014140912A2 (en) 2014-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6258359B2 (ja) 遅延を挿入する装置、核医学イメージング装置、遅延を挿入する方法および較正する方法
JP6345713B2 (ja) 遅延させる装置、核医学イメージング装置、遅延させる方法及び校正する方法
US8866654B2 (en) Apparatus for analog-to-digital conversion with a high effective-sample-rate on the leading edge of a signal pulse
JP5771195B2 (ja) デジタル・シリコン光電子増倍管の時間分解能を向上する方法
JP6615432B2 (ja) イメージングシステムおよび校正方法
JP2014021123A (ja) データ取得装置、対消滅ガンマ線検出器及び対消滅ガンマ線検出方法
US20100084560A1 (en) Timing response improvement in light-sharing detectors
JP2013238603A (ja) 偶発イベント削減方法、偶発イベント削減装置及び非一時的コンピュータ可読記憶媒体
US10436915B2 (en) Medical image diagnosis apparatus
Piccinelli et al. Advances in single-photon emission computed tomography hardware and software
US9241678B2 (en) Random estimation in positron emission tomography with tangential time-of-flight mask
US9063520B2 (en) Apparatus for inserting delay, nuclear medicine imaging apparatus, method for inserting delay, and method of calibration
Aguilar et al. Time of flight measurements based on FPGA and SiPMs for PET–MR
JP2016180625A (ja) 放射線検出装置、入出力較正方法、及び入出力較正プログラム
JP6214994B2 (ja) タイミング遅延検出システム、タイミング遅延検出方法、アフターパルス検出装置、及びpet装置
Soriano et al. Minimization of parallax error in dedicated breast PET
JP6801906B2 (ja) Petシステムに用いられる時間補正装置
US9285486B2 (en) Method for radiation detection signal processing
Lee et al. Advancements in Positron Emission Tomography Detectors: From Silicon Photomultiplier Technology to Artificial Intelligence Applications
Belcari et al. PET/CT and PET/MR Tomographs: Image Acquisition and Processing
US20230255585A1 (en) System and method for timing calibration of a detection system of a tof-pet scanner
CN108338805B (zh) 一种用于pet系统的时间校正装置
JP2019056700A (ja) 医用画像診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160513

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160929

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6258359

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350