JP6258033B2 - 速硬性膨張セメント混練物の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)セメントと、膨張材と、骨材と、水とを混合装置で混練することで製造した膨張性セメント混練物に、CaO/Al 2 O 3 モル比(C/A)が0.5〜3.0であるカルシウムアルミネート類を主成分とする速硬性混和材(但し、急結剤を除く。)を添加した後に混合装置で混練することを特徴とし、更に、膨張性セメント混練物と速硬性混和材とを混練した速硬性膨張セメント混練物及び/又は膨張性セメン ト混練物に凝結遅延剤を添加することを特徴とする速硬性膨張セメント混練物の製造方法。
(2)上記膨張材が、石灰系膨張材であることを特徴とする上記(1)の速硬性膨張セメント混練物の製造方法。
(3)上記凝結遅延剤がクエン酸、クエン酸塩、酒石酸、酒石酸塩、アルカリ金属炭酸塩 の群の中から選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする上記(1)又は(2)の速硬性膨張セメント混練物の製造方法。
表1に示した配合の膨張コンクリート(ベースコンクリート)を強制2軸式コンクリートミキサで混練し製造した。製造した膨張コンクリートに凝結遅延剤13.5kg/m3をミキサ内に添加後30秒間混練した。その後、速硬性混和材150kg/m3をミキサ内に添加した後に120秒間混練することで、速硬性膨張コンクリート(速硬性膨張セメント混練物)を製造した。製造した速硬性膨張コンクリートの性能を各種試験を行い評価した。用いた材料を以下に示すとともに、行った試験も以下に示した。試験の環境温度は20℃とした。試験結果を表2に示した。
<使用材料>
・セメント(記号;C):普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製)
・細骨材(記号;S):静岡県産陸砂、表乾密度2.58g/cm3
・粗骨材(記号;G):茨城県産砕石、表乾密度2.65g/cm3
・減水剤(記号;Ad):リグニン系高性能AE減水剤
・膨張材(記号;EX):石灰系膨張材「太平洋ハイパーエクスパン」(商品名、太平洋マテリアル社製、記号;HEX)
・速硬性混和材(記号;F):カルシウムアルミネート系速硬材(市販品、カルシウムアルミネート類のC/A(モル比):1.4)
・凝結遅延剤(記号;R) :クエン酸(1級試薬)(粉末状)7質量部に水20質量部を加え溶解した水溶液
・水(記号;W):佐倉市上水(水道水)
<品質評価試験>
・スランプ試験
JIS A 1101「コンクリートのスランプ試験方法」に準拠し、混練直後のスランプを測定した。
・凝結試験
JIS A 1147「コンクリートの凝結試験方法」に準拠し、始発時間を求めた。
・圧縮強度試験
JIS A 1108「コンクリートの圧縮強度試験方法」に準拠し、アンボンドキャッピングで材齢4時間及び材齢6時間(速硬性膨張コンクリートの混練後4時間及び6時間)における圧縮強度を測定した。
・拘束膨張試験
JIS A 6202「コンクリート用膨張材」付属書2に示される拘束膨張及び収縮試験方法(A法)に準拠し、拘束膨張試験を実施し、材齢7日の膨張率を求めた。
実施例1で用いた膨張材と異なる膨張材(エトリンガイト系膨張材「デンカパワーCSAタイプS」(商品名、電気化学工業社製、記号;P−CSA))を用い、実施例1と同様に速硬性膨張コンクリートを製造し、製造した速硬性膨張コンクリートについて同様に品質評価試験を行った。このとき、試験結果を表2に実施例1の結果と合わせて示した。
表3に示した配合のコンクリート(普通コンクリート(ベースコンクリート))を強制2軸式コンクリートミキサで混練し製造した。製造した普通コンクリートに凝結遅延剤13.5kg/m3をミキサ内に添加後(投入後)30秒間混練した。その後、速硬性混和材150kg/m3及び実施例1で用いた膨張材20/m3をミキサ内に添加した後に120秒間混練することで、速硬性膨張コンクリート(速硬性膨張セメント混練物)を製造した。製造した速硬性膨張コンクリートの性能を実施例1と同様に品質評価試験を行った。このとき、試験結果を表4に示した。
実施例2で用いた膨張材と同じ膨張材を用い、比較例1と同様に速硬性膨張コンクリートを製造し、製造した速硬性膨張コンクリートについて比較例1と同様に品質評価試験を行った。このとき、試験結果を表4に比較例1の結果と合わせて示した。
比較例1で用いた膨張材と同じ膨張材を用い、速硬性混和材及び膨張材を普通コンクリートに添加する前に予め乾式混合(プレミックス)した。それ以外は比較例1と同様に速硬性膨張コンクリートを製造し、製造した速硬性膨張コンクリートについて比較例1と同様に品質評価試験を行った。このとき、試験結果を表4に比較例1の結果と合わせて示した。
比較例1で製造した普通コンクリートに、速硬性混和材(150kg/m3)のみ添加し速硬性コンクリート(速硬性セメント混練物)を製造した。製造した速硬性コンクリートについて比較例1と同様に品質評価試験を行った。このとき、試験結果を表4に比較例1の結果と合わせて示した。
Claims (3)
- セメントと、膨張材と、骨材と、水とを混合装置で混練することで製造した膨張性セメント混練物に、CaO/Al 2 O 3 モル比(C/A)が0.5〜3.0であるカルシウムアルミネート類を主成分とする速硬性混和材(但し、急結剤を除く。)を添加した後に混合装置で混練することを特徴とし、更に、膨張性セメント混練物と速硬性混和材とを混練した速硬性膨張セメント混練物及び/又は膨張性セメン ト混練物に凝結遅延剤を添加することを特徴とする速硬性膨張セメント混練物の製造方法。
- 上記膨張材が、石灰系膨張材であることを特徴とする請求項1記載の速硬性膨張セメント混練物の製造方法。
- 上記凝結遅延剤がクエン酸、クエン酸塩、酒石酸、酒石酸塩、アルカリ金属炭酸塩 の群の中から選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の速硬性膨張セメント混練物の製造方法。
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