JP6256544B1 - サーバ、更新管理プログラム、更新管理システム及び画像処理装置 - Google Patents

サーバ、更新管理プログラム、更新管理システム及び画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】デグレードによる画像処理装置の機能における不具合を回避しつつ、円滑に画像処理装置のプログラムを更新するサーバ、更新管理プログラム及び更新管理システムを提供する。【解決手段】サーバ10は、外部装置50から更新プログラムを受信すると、画像処理装置30に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断するとともに、更新プログラムによって改修される画像処理装置30の機能を把握する。そして、更新プログラムによって改修される機能と、予約ジョブの実行に使用される機能とが異なる場合、サーバ10は、予約ジョブが設定された画像処理装置30にプログラムを更新するよう指示するにあたって、更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置30に予約ジョブを実行させる制御を行い、予約ジョブが設定された画像処理装置30にプログラムを更新するよう指示する。【選択図】図6

Description

本発明は、外部から更新プログラムを取得して、画像処理装置に格納されているプログラムを更新するためのサーバ、更新管理プログラム、更新管理システム及び画像処理装置に関する。
近年、画像処理装置のための更新プログラムを外部から取得し、画像処理装置に格納されているプログラムを更新させるサーバが一般的に普及されている。このプログラムの更新は、画像処理装置の一部の機能に不具合が生じる場合、この不具合が生じないようにプログラムを修正するために行われる。
しかしながら、プログラム更新前に稼働されていたプログラム(旧プログラムとする)下で正常に動作する機能において、プログラム更新後に稼働するプログラム(新プログラムとする)下では不具合が生ずるといった、所謂、デグレードが発生する場合がある。
このデグレードは、更新プログラムの配信時に配信元のメーカ等によって発見されることが少なく、特に予約機能を使用するジョブ(以下、「予約ジョブ」といい、例えば、指定実行時刻に印刷を開始する印刷ジョブ(予約印刷ジョブ)、指定実行時刻にファクシミリ送信を開始するファクシミリ送信ジョブ(予約ファクシミリ送信ジョブ)等がある)に大きな影響を及ぼすことがある。
例えば、図13のように、予約ジョブが2016年3月31日9時に複合機(MFP)に設定される場合を想定する。ここでは、予約ジョブは、機能C(FAXタイマー送信)を使用して実行される予約ファクシミリ送信ジョブであり、この予約ファクシミリ送信ジョブの指定実行時刻は2016年4月1日9時とする。この状況において、予約ファクシミリ送信ジョブの設定時から当該予約ファクシミリ送信ジョブの指定実行時刻の間(図13では、2016年3月31日22時)に更新プログラムが配信され、複合機に格納されたプログラムが更新された場合、予約ファクシミリ送信ジョブの実行時に動作する機能Cに不具合が生じる可能性がある。
予約ジョブとデグレードとの関係については、図14のように、予約ジョブの設定時から当該予約ジョブの実行時までにプログラムが更新されない場合には、予約ジョブに対応する機能に不具合は生ぜず、正常に当該機能は動作する。しかしながら、予約ジョブの設定時から当該予約ジョブの実行時までにプログラムが更新される場合には、デグレードにより、予約ジョブの実行時に当該予約ジョブに対応する機能に不具合が生ずる可能性がある。その結果、予約ジョブの設定時には想定されなかった不具合が、当該予約ジョブの実行時に生ずる可能性があるといった問題があった。
この問題に対処するために、特許文献1に開示されているような技術が提案されている。特許文献1には、プログラム更新時に、新プログラムで画像処理装置を試運転できるようにし、試運転の結果、画像処理装置のプログラムを新プログラムに完全に移行するか、旧プログラムに復旧させるかを選択することが可能な技術が開示されている。
具体的には、画像処理装置は、第1記憶部と、第2記憶部を備え、両者の記憶部に旧プログラムを格納する。プログラムの更新時に、新プログラムを第2記憶部に上書きし、新プログラムの下で画像処理装置を試運転させる。
そして、試運転の結果、画像処理装置のプログラムを新プログラムに移行させたい場合には、第1記憶部に新プログラムを上書きする。一方、画像処理装置のプログラムを旧プログラムに復旧させたい場合には、第2記憶部に旧プログラムを上書きする。
特開2003−122574号公報
特許文献1では、一台の画像処理装置の中で新旧両方のプログラムを記憶管理することで、記憶されている何れのプログラムに基づいて当該画像処理装置を稼働することが可能である。しかしながら、プログラムを切り替えるときに画像処理装置の再起動処理が必要となり、ジョブをタイムリーに実行することができなくなる。また、画像処理装置の中に新旧両方のプログラムを格納しているので、記憶部のメモリ領域を圧迫させていた。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、デグレードによる画像処理装置の機能における不具合を回避しつつ、円滑に画像処理装置のプログラムを更新するサーバ、更新管理プログラム、更新管理システム及び画像処理装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]1以上の画像処理装置を管理するサーバであって、
外部装置から更新プログラムを受信する更新プログラム受信部と、
前記画像処理装置との通信を行う通信部と、
前記通信部を介して前記画像処理装置の状態を認識し、前記画像処理装置の状態に応じて前記画像処理装置のプログラムを更新するよう前記画像処理装置に指示する制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記更新プログラム受信部が前記外部装置からプログラムの更新通知を受信した場合、前記画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断し、
前記画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されていると判断した場合、前記更新プログラムによって改修される前記画像処理装置の機能を把握するとともに、前記予約ジョブの実行で使用される前記画像処理装置の機能を認識し、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とを比較し、
前記比較の結果、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示するにあたって、更新される前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる制御を行い、
前記予約ジョブが設定された画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示する
ことを特徴とするサーバ。
上記発明では、サーバは、外部装置からプログラムの更新通知を受信すると、画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断するとともに、更新プログラムによって改修される画像処理装置の機能を把握する。そして、更新プログラムによって改修される機能と、予約ジョブの実行に使用される機能とが異なる場合、サーバの管理の下、画像処理装置は、更新前のプログラムに基づいて当該予約ジョブを実行する。
[2]前記制御部は、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、指定実行時刻における前記予約ジョブの実行が完了してから、前記プログラムを更新するよう指示する
ことを特徴とする[1]に記載のサーバ。
上記発明では、更新プログラムによって改修される機能と、予約ジョブの実行に使用される機能とが異なる場合、予約ジョブが設定された画像処理装置は、指定実行時刻に予約ジョブを実行してから、プログラムの更新を行う。
[3]前記制御部は、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更するよう指示し、変更された指定実行時刻における前記予約ジョブの実行が完了してから、前記プログラムを更新するよう指示する
ことを特徴とする[1]に記載のサーバ。
上記発明では、更新プログラムによって改修される機能と、予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、予約ジョブが設定された画像処理装置は、予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更し、変更された指定実行時刻に予約ジョブを実行した後に、プログラムの更新を行う。
[4]前記制御部は、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記サーバが管理している画像処理装置の中で、前記予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、当該画像処理装置に前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示する
ことを特徴とする[1]に記載のサーバ。
上記発明では、更新プログラムによって改修される機能と、予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、予約ジョブが設定されている画像処理装置から、指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に予約ジョブが転送される。そして、予約ジョブの転送先の画像処理装置は、転送された予約ジョブを実行する。
[5]前記サーバは、
(1)前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記プログラムの更新を前記予約ジョブの実行完了まで待機させ、指定実行時刻に前記予約ジョブを実行させる方法、
(2)前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更させ、変更された指定実行時刻に前記予約ジョブを実行させる方法、及び
(3)前記サーバが管理している画像処理装置の中で、前記予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、当該画像処理装置に前記予約ジョブを転送することによって、当該画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる方法
のうち、ユーザが選択した予約ジョブ実行方法を認識し、
前記制御部は、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合には、前記ユーザが選択した予約ジョブ実行方法に基づき、画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる
ことを特徴とする[1]に記載のサーバ。
上記発明では、予約ジョブ実行方法の選択を受け付け、更新プログラムによって改修される機能と、予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、画像処理装置は、選択された実行方法により予約ジョブを実行する。
[6]さらに、前記予約ジョブを設定したユーザを認証する認証部を有し、
前記制御部は、
前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更するよう指示するとき、前記認証部によって認証されたユーザに対して前記指定実行時刻の変更を問い合わせ、
前記サーバが前記ユーザからの前記指定実行時刻の変更を受け付けたとき、前記指定実行時刻の変更に基づいて前記指定実行時刻を変更させる
ことを特徴とする[3]に記載のサーバ。
上記発明では、画像処理装置が予約ジョブの指定実行時刻を変更する場合、認証されたユーザに指定実行時刻の変更を問い合わせた後、ユーザからの問い合わせに応じて指定実行時刻を変更し、変更された指定実行時刻に予約ジョブを実行する。
[7]前記予約ジョブが、データを外部に送信するための送信ジョブであって、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、
前記制御部は、
前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、指定実行時刻における前記予約ジョブの実行が完了してから、前記プログラムを更新するよう指示する、または
前記サーバが管理している画像処理装置の中で、前記予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、当該画像処理装置に前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示する
ことを特徴とする[1]に記載のサーバ。
上記発明では、予約ジョブがデータを外部に送信するための送信ジョブである場合、更新プログラムによって改修される機能と、予約ジョブの実行で使用される機能とが異なるとき、予約ジョブが設定された画像処理装置は、指定実行時刻に予約ジョブを実行してから、プログラムの更新を行う。あるいは、予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、予約ジョブが設定されている画像処理装置から、指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に予約ジョブが転送され、予約ジョブの転送先の画像処理装置は、転送された予約ジョブを実行する。
[8]前記指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを転送する場合、
前記制御部は、
前記予約ジョブがデータを印刷するための印刷ジョブであるとき、ユーザに対して、前記予約ジョブの転送先の画像処理装置の選択を問い合わせ、その選択された画像処理装置へ前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示し、
前記予約ジョブがデータを外部に送信するための送信ジョブであるとき、ユーザに対して前記予約ジョブの転送先の画像処理装置の選択を問い合わせずに、前記指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置へ前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示する
ことを特徴とする[4]に記載のサーバ。
上記発明では、転送対象の予約ジョブがデータを印刷するための印刷ジョブである場合、ユーザに転送先の画像処理装置の選択を問い合わせ、そのジョブを選択された画像処理装置に転送する。一方、転送対象の予約ジョブがデータを送信するための送信ジョブである場合、ユーザに転送先の画像処理装置の選択を問い合わせずに、そのジョブを指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置へ転送する。
[9]外部装置から更新プログラムを受信する更新プログラム受信部と、1以上の画像処理装置を管理するために前記画像処理装置との通信を行う通信部とを有する情報処理装置を、前記通信部を介して前記画像処理装置の状態を認識し、前記画像処理装置の状態に応じて前記画像処理装置のプログラムを更新するよう前記画像処理装置に指示するプログラム更新管理装置として機能させる更新管理プログラムであって、
前記更新管理プログラムは、
前記更新プログラム受信部が前記外部装置からプログラムの更新通知を受信した場合、前記画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断し、
前記画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されていると判断した場合、前記更新プログラムによって改修される前記画像処理装置の機能を把握するとともに、前記予約ジョブの実行で使用される前記画像処理装置の機能を認識し、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とを比較し、
前記比較の結果、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示するにあたって、更新される前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる制御を行い、
前記予約ジョブが設定された画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示する
ように前記情報処理装置を機能させる
ことを特徴とする更新管理プログラム。
[10]前記更新管理プログラムは、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、指定実行時刻における前記予約ジョブの実行が完了してから、前記プログラムを更新するよう指示する
ように前記情報処理装置を機能させる
ことを特徴とする[9]に記載の更新管理プログラム。
[11]前記更新管理プログラムは、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更するよう指示し、変更された指定実行時刻における前記予約ジョブの実行が完了してから、前記プログラムを更新するよう指示する
ように前記情報処理装置を機能させる
ことを特徴とする[9]に記載の更新管理プログラム。
[12]前記更新管理プログラムは、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記情報処理装置が管理している画像処理装置の中で、前記予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、当該画像処理装置に前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示する
ように前記情報処理装置を機能させる
ことを特徴とする[9]に記載の更新管理プログラム。
[13]前記更新管理プログラムは、
(1)前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記プログラムの更新を前記予約ジョブの実行完了まで待機させ、指定実行時刻に前記予約ジョブを実行させる方法、
(2)前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更させ、変更された指定実行時刻に前記予約ジョブを実行させる方法、及び
(3)前記情報処理装置が管理している画像処理装置の中で、前記予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、当該画像処理装置に前記予約ジョブを転送することによって、当該画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる方法
のうち、ユーザが選択した予約ジョブ実行方法を認識し、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合には、前記ユーザが選択した予約ジョブ実行方法に基づき、画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる
ように前記情報処理装置を機能させる
ことを特徴とする[9]に記載の更新管理プログラム。
[14]前記更新管理プログラムは、
前記予約ジョブを設定したユーザを認証し、
前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更するよう指示するとき、認証されたユーザに対して前記指定実行時刻の変更を問い合わせ、
前記情報処理装置が前記ユーザからの前記指定実行時刻の変更を受け付けたとき、前記指定実行時刻の変更に基づいて前記指定実行時刻を変更させる
ように前記情報処理装置を機能させる
ことを特徴とする[11]に記載の更新管理プログラム。
[15]前記予約ジョブが、データを外部に送信するための送信ジョブであって、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、
前記更新管理プログラムは、
前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、指定実行時刻における前記予約ジョブの実行が完了してから、前記プログラムを更新するよう指示する、または
前記情報処理装置が管理している画像処理装置の中で、前記予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、当該画像処理装置に前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示する
ように前記情報処理装置を機能させる
ことを特徴とする[9]に記載の更新管理プログラム。
[16]前記指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを転送する場合、
前記更新管理プログラムは、
前記予約ジョブがデータを印刷するための印刷ジョブであるとき、ユーザに対して、前記予約ジョブの転送先の画像処理装置の選択を問い合わせ、その選択された画像処理装置へ前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示し、
前記予約ジョブがデータを前記外部装置に送信するための送信ジョブであるとき、ユーザに対して前記予約ジョブの転送先の画像処理装置の選択を問い合わせずに、前記指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置へ前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示する
ように前記情報処理装置を機能させる
ことを特徴とする[12]に記載の更新管理プログラム。
[17][1]乃至[8]のいずれか1つに記載のサーバと、
前記サーバに管理され、前記サーバからの指示に従って動作する1以上の画像処理装置と、
を有する
ことを特徴とする更新管理システム。
[18]画像データを処理する画像処理部と、
外部装置から更新プログラムを受信する受信部と、
他の画像処理装置と通信を行い、当該他の画像処理装置の状態を取得する取得部と、
前記取得した他の画像処理装置の状態に応じて当該他の画像処理装置のプログラムを更新するよう当該他の画像処理装置に指示する制御部と、
と有し、
前記制御部は、
前記受信部が前記外部装置からプログラムの更新通知を受信した場合、前記他の画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断し、
前記他の画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されていると判断した場合、前記更新プログラムによって改修される前記他の画像処理装置の機能を把握するとともに、前記予約ジョブの実行で使用される前記他の画像処理装置の機能を認識し、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とを比較し、
前記比較の結果、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された他の画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示するにあたって、更新される前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる制御を行い、
前記予約ジョブが設定された他の画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示する
ことを特徴とする画像処理装置。
[19]画像データを処理する画像処理部と、外部装置から更新プログラムを受信する受信部と、他の画像処理装置と通信を行い、当該他の画像処理装置の状態を取得する取得部とを有する画像処理装置を、前記取得した他の画像処理装置の状態に応じて当該他の画像処理装置のプログラムを更新するよう当該他の画像処理装置に指示するプログラム更新管理装置として機能させる更新管理プログラムであって、
前記更新管理プログラムは、
前記受信部が前記外部装置からプログラムの更新通知を受信した場合、前記他の画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断し、
前記他の画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されていると判断した場合、前記更新プログラムによって改修される前記他の画像処理装置の機能を把握するとともに、前記予約ジョブの実行で使用される前記他の画像処理装置の機能を認識し、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とを比較し、
前記比較の結果、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された他の画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示するにあたって、更新される前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる制御を行い、
前記予約ジョブが設定された他の画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示する
ように前記画像処理装置を機能させる
ことを特徴とする更新管理プログラム。
[20]画像データを処理する画像処理部と、
外部装置から更新プログラムを受信する受信部と、
自機の状態に応じて当該自機のプログラムを更新する制御部と、
と有し、
前記制御部は、
前記受信部が前記外部装置からプログラムの更新通知を受信した場合、自機に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断し、
自機に未実行の予約ジョブが設定されていると判断した場合、前記更新プログラムによって改修される自機の機能を把握するとともに、前記予約ジョブの実行で使用される自機の機能を認識し、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とを比較し、
前記比較の結果、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された自機に前記プログラムを更新するにあたって、更新される前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる制御を行い、
前記予約ジョブが設定された自機に前記プログラムを更新する
ことを特徴とする画像処理装置。
[21]画像データを処理する画像処理部と、外部装置から更新プログラムを受信する受信部とを有する画像処理装置を、自機の状態に応じて当該自機のプログラムを更新するプログラム更新管理装置として機能させる更新管理プログラムであって、
前記更新管理プログラムは、
前記受信部が前記外部装置からプログラムの更新通知を受信した場合、自機に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断し、
自機に未実行の予約ジョブが設定されていると判断した場合、前記更新プログラムによって改修される自機の機能を把握するとともに、前記予約ジョブの実行で使用される自機の機能を認識し、
前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とを比較し、
前記比較の結果、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された自機に前記プログラムを更新するにあたって、更新される前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる制御を行い、
前記予約ジョブが設定された自機に前記プログラムを更新する
ように前記画像処理装置を機能させる
ことを特徴とする更新管理プログラム。
本発明に係るサーバ、更新管理プログラム、更新管理システム及び画像処理装置によれば、デグレードによる画像処理装置の機能における不具合を回避しつつ、円滑に画像処理装置のプログラムを更新することができる。
本発明の実施の形態に係る更新管理システムを示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るサーバの概略構成を示すブロック図である。 画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 外部装置の概略構成を示すブロック図である。 画像処理装置が行う予約ジョブの設定を受け付けるための処理を示す流れ図である。 各画像処理装置に対してプログラムの更新指示をする際のサーバが行う処理を示す流れ図である。 各画像処理装置を管理するための管理テーブルである。 サーバからプログラムの更新指示を受けた際に、未実行の予約ジョブが設定されていない画像処理装置が行う動作を示す流れ図である。 予約ジョブの実行で使用される機能が更新プログラムによって改修される機能である場合において、プログラムの更新指示を受けた際に画像処理装置が行う動作を示す流れ図である。 図5のステップ004で選択肢1が選択された場合において、プログラムの更新指示を受けた際に画像処理装置が行う動作を示す流れ図である。 図5のステップ004で選択肢2が選択された場合において、プログラムの更新指示を受けた際に画像処理装置が行う動作を示す流れ図である。 図5のステップ004で選択肢3が選択された場合において、プログラムの更新指示を受けた際に画像処理装置が行う動作を示す流れ図である。 デグレードの発生を説明するための説明図である。 予約ジョブとデグレードとの関係を説明するための説明図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る更新管理システム5の概略図を示す。更新管理システム5は、LAN(Local Area Network)3などのネットワークを通じて、サーバ10と、このサーバ10に管理されている画像処理装置30(本実施の形態では、2台)とを通信可能に接続して構成される。また、サーバ10は、インターネットなどのネットワークを通じて、外部装置50と通信可能に接続される。
サーバ10は、画像処理装置30を管理するPC(Personal Computer)端末等のコンピュータ装置である。サーバ10は、外部装置50から画像処理装置30のための更新プログラムを受信し、各画像処理装置30の状態(例えば、画像処理装置30の稼働状況、画像処理装置30に格納されるプログラムのバージョン情報、予約ジョブの設定の有無、予約ジョブの内容、予約ジョブの指定実行時刻など)に応じて、画像処理装置30に格納されるプログラムを受信した更新プログラムに更新するよう各画像処理装置30に指示する。
画像処理装置30は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピージョブ、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部装置へ送信したりするスキャンジョブ、PCから送出されたデータに係る画像を記録紙に印刷して出力するプリントジョブ、ファクシミリ手順に従って画像データを送信するファクシミリ送信ジョブなどのジョブを実行する機能を備えた、所謂、複合機である。また、画像処理装置30は、サーバ10の指示に従って、画像処理装置30に格納されるプログラムを更新プログラムに更新する。
外部装置50は、画像処理装置30のための更新プログラムを、サーバ10を介して各画像処理装置30に配信するコンピュータ装置である。この外部装置50は、通常、画像処理装置30の製造者側などに備えられており、必要に応じて(例えば、画像処理装置30に格納されるプログラムにバグが発見されたときに、このバグを取り除く場合や、画像処理装置30の性能を向上させる場合など)、更新プログラムを各画像処理装置30に配信する。
図2は、本発明の実施の形態に係るサーバ10の概略構成を示すブロック図である。サーバ10は、当該サーバ10の動作を統括的に制御する制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11を有している。CPU11にはバスを通じてROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、不揮発メモリ14、ハードディスク装置15、ネットワーク送信部16、操作パネル20、認証部23などが接続されている。
CPU11は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。ROM12には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が各種処理を実行することでサーバ10の各機能が実現される。
RAM13は、CPU11がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリなどとして使用される。
不揮発メモリ14は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。また、不揮発メモリ14には、ユーザ認証に使用されるユーザ登録情報、ユーザに対して各種問い合わせや通知を行うためのユーザの連絡先情報(例えば、携帯端末情報)、各画像処理装置30に格納されるプログラムのバージョン情報等が記憶される。
ハードディスク装置15は、大容量不揮発の記憶装置であり、各種のプログラムやデータを記憶する。また、ハードディスク装置15は、外部装置50から配信された更新プログラムを格納する。
ネットワーク通信部16は、ネットワークを通じて各種の装置や携帯端末等と通信する機能を果たす。特に、ネットワーク通信部16は、外部装置50から更新プログラムを受信する更新プログラム受信部や、各画像処理装置30との通信を行う通信部としての機能を果たす。
操作パネル20は、操作部21と表示部22を備えている。表示部22は、各種の操作画面、設定画面等を表示する機能を果たす。表示部22は液晶ディスプレイとそのドライバなどで構成される。操作部21はユーザから各種の操作を受ける機能を果たす。操作部21はスタートボタンやテンキーなどの各種ハードスイッチと、表示部22の表示面上に設けられたタッチスクリーンを備えている。タッチスクリーンは、表示部22の表示面がタッチペンや指などで接触操作された座標位置を検出する。
認証部23は、画像処理装置30を使用するユーザを認証する。特に、認証部23は、予約ジョブを画像処理装置30に設定したユーザを認証する。サーバ10におけるユーザ認証については、例えば、認証部23は、ユーザがサーバ10に入力したユーザ認証に必要な情報(ID、パスワードなど)に基づいて、ユーザ認証を行ってもよい。あるいは、予約ジョブが設定された画像処理装置30が認証したユーザのユーザ情報をサーバ10が受信し、このユーザ情報に基づいてユーザ認証を行ってもよい。また、認証方法は、パスワード、指紋、静脈などを用いた任意の方法でよい。
図3は、画像処理装置30の概略構成を示すブロック図である。画像処理装置30は、当該画像処理装置30の動作を統括的に制御するCPU31を有している。CPU31にはバスを通じてROM32、RAM33、不揮発メモリ34、ハードディスク装置35、画像読取部36、自動原稿搬送部(ADF:Auto Document Feeder)37、操作パネル38、ネットワーク通信部42、画像処理部43、プリンタ部44、ファクシミリ通信部45、認証部46などが接続されている。
CPU31は、OSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。ROM32には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU31が各種処理を実行することで画像処理装置30の各機能が実現される。
RAM33は、CPU31がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
不揮発メモリ34は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。また、不揮発メモリ34には、ユーザ認証に使用されるユーザ登録情報、ユーザに対して各種問い合わせや通知を行うためのユーザの連絡先情報などが記憶される。
ハードディスク装置35は、大容量不揮発の記憶装置であり、印刷データ、画像データなどのほか各種のプログラムやデータが記憶される。
画像読取部36は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部36は、例えば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動ユニットと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
自動原稿搬送部37は、原稿台にセットされた原稿をその最上のものから1枚ずつ順に繰り出して搬送し、画像読取部36の読み取り位置を通過させて所定の排紙位置へ排紙する機能を果たす。画像読取部36は、プラテンガラス上に載置された原稿を読み取る機能と、自動原稿搬送部37によって搬送される原稿を順次読み取る機能を備えている。
操作パネル38は、操作部39と表示部40を備えている。表示部40は各種の操作画面、設定画面等を表示する機能を果たし、その構成はサーバ10に備えられる操作パネル20の表示部22と同様である。操作部39はユーザから各種の操作を受ける機能を果たし、その構成はサーバ10に備えられる操作パネル20の操作部21と同様である。また、操作パネル38は、ユーザによるジョブの設定を受け付ける。
ネットワーク通信部42は、ネットワークを通じて各種の装置や携帯端末等と通信する機能を果たす。特に、ネットワーク通信部42は、サーバ10との通信を行い、画像処理装置30の状態をサーバ10に通知し、サーバ10から送信される更新プログラムを受信する。また、ネットワーク通信部42は、サーバ10の指示に基づいて、自装置に設定された未実行のジョブをサーバ10や他の画像処理装置30に転送する。
画像処理部43は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
プリンタ部44は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は他の方式でもかまわない。
ファクシミリ通信部45は、ファクシミリ機能を備えた装置と電話回線を通じて画像データを送受信する機能を果たす。特に、ファクシミリ通信部45は、自装置に設定されたファクシミリ送信ジョブを実行することにより、ファクシミリ機能を備えた他の装置に画像データを送信する。
認証部46は、画像処理装置30を使用するユーザを認証する。特に、認証部46は、予約ジョブを画像処理装置30に設定したユーザを認証する。また、認証方法は、パスワード、指紋、静脈などを用いた任意の方法でよい。
図4は、外部装置50の概略構成を示すブロック図である。外部装置50は、当該外部装置50の動作を統括的に制御するCPU51を有している。CPU51にはバスを通じてROM52、RAM53、不揮発メモリ54、ハードディスク装置55、ネットワーク送信部56、操作パネル60、認証部63などが接続されている。
CPU51は、OSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。ROM52には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU51が各種処理を実行することで外部装置50の各機能が実現される。
RAM53は、CPU51がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリなどとして使用される。
不揮発メモリ54は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。また、不揮発メモリ54には、更新プログラムを配信すべきサーバ10に関する情報(サーバ10のIPアドレスなど)、更新プログラムの配信履歴や配信スケジュール等が記憶される。
ハードディスク装置55は、大容量不揮発の記憶装置であり、各種のプログラムやデータを記憶する。また、ハードディスク装置55は、サーバ10に配信されるべき更新プログラムを格納する。
ネットワーク通信部56は、ネットワークを通じて各種の装置や携帯端末等と通信する機能を果たす。特に、ネットワーク通信部56は、サーバ10に対して更新プログラムを配信する。
操作パネル60は、操作部61と表示部62を備えている。表示部62は各種の操作画面、設定画面等を表示する機能を果たし、その構成はサーバ10に備えられる操作パネル20の表示部22と同様である。操作部62は、外部装置50の管理者から各種の操作を受ける機能を果たし、その構成はサーバ10に備えられる操作パネル20の操作部21と同様である。
認証部63は、外部装置50にアクセスする管理者を認証する。認証方法は、パスワード、指紋、静脈などを用いた任意の方法でよい。
次に、本実施の形態に係る更新管理システム5の概略動作について説明する。
まず、サーバ10は、外部装置50から、画像処理装置30のための更新プログラムを受信する。この更新プログラムは、例えば、画像処理装置30に格納されているプログラムにバグが発見されたときなどに、画像処理装置30の特定の機能を改修するために、サーバ10を介して各画像処理装置30に配信される。
通常、更新プログラムによって改修される機能については正常に動作するか否かのテストが厳密に行われてから更新プログラムが配信される。一方、当該更新プログラムによって改修される予定がない既に実績のある機能については、改修される機能ほど厳密にテストされない傾向にある。そのため、改修される機能に比べて、改修される予定がない機能でデグレードが生じる恐れがある。特に、予約ジョブの場合、予約ジョブの設定時点でユーザはそのようなデグレードの発生を想定していないので、ユーザに予期せぬ不利益をあたえることがある。
そこで、本実施の形態では、予約ジョブをデグレードから救済する。具体的には、サーバ10は、更新プログラムを受信したとき、各画像処理装置30に予約ジョブが設定されているかを判断し、予約ジョブがあれば、該予約ジョブの実行において、更新プログラムによって改修される機能を使用するか否かを調べる。改修される機能を使用する場合、予約ジョブは、更新プログラム(新プログラム)で稼動する画像処理装置30によって実行される。一方、改修される機能以外の機能を使用する場合、更新される前のプログラム(旧プログラム)で稼動する画像処理装置30に予約ジョブを実行させるように制御した上で、予約ジョブが設定された画像処理装置30のプログラムを更新する。
例えば、画像処理装置30が、コピー機能、スキャン機能、プリント機能及びファクシミリ送信機能を有している場合であって、更新プログラムによって改修される機能がプリント機能である場合を想定する。指定実行時刻に実行されるべき予約ジョブがプリントジョブであるとき、画像処理装置30のプリント機能は更新プログラムによって強化されるので、画像処理装置30は、指定実行時刻前に積極的にプログラムの更新を行い、新プログラムに基づいて予約ジョブを指定実行時刻に実行する。
一方、予約ジョブがファクシミリ送信ジョブである場合、その予約ジョブがデグレードの影響を受けないために、サーバ10は、旧プログラムで稼働する画像処理装置30にその予約ジョブを実行させるよう制御し、その予約ジョブが設定された画像処理装置30にプログラムを更新するよう指示する。
また、旧プログラムで稼働する画像処理装置30に予約ジョブを実行させる具体的な方法には、
(1)予約ジョブが設定されている画像処理装置30に、プログラムの更新を予約ジョブの実行完了まで待機させ、指定実行時刻に当該予約ジョブを実行させる方法(以下、選択肢1)
(2)予約ジョブが設定されている画像処理装置30に、当該予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更させ、変更された指定実行時刻に予約ジョブを実行させる方法(以下、選択肢2)
(3)サーバ10が管理している画像処理装置30の中で、予約ジョブの指定実行時刻に旧プログラムに基づいて稼働する画像処理装置30が存在するとき、その画像処理装置30に予約ジョブを転送することによって、その画像処理装置30に当該予約ジョブを実行させる方法(以下、選択肢3)
がある。
更新管理システム5は、旧プログラムで稼働する画像処理装置30に予約ジョブを実行させる方法として、上記選択肢1〜3をユーザに提示し、予約ジョブの実行方法の選択をユーザから受け付ける。サーバ10は、ユーザによって選択された予約ジョブの実行方法を認識する。更新プログラムによって改修される機能と、予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、サーバ10は、予約ジョブが設定された画像処理装置30にプログラムを更新するよう指示するにあたって、選択された予約ジョブの実行方法に基づき、旧プログラムで稼働する画像処理装置30に予約ジョブを実行させる制御を行い、予約ジョブが設定された画像処理装置30にプログラムを更新するよう指示する。
次に、予約ジョブを画像処理装置30に設定する際の画像処理装置の動作を説明する。
図5は、画像処理装置30が行う予約ジョブの設定を受け付けるための処理を示す流れ図である。
まず、画像処理装置30は、ユーザからの予約ジョブの設定を受けているか否かを判断する(ステップS001)。予約ジョブの設定については、操作パネル38を利用した予約ジョブの設定や、ユーザの携帯端末などに表示されるリモートUI(User Interface)の画面を利用した予約ジョブの設定などが挙げられる。画像処理装置30は、例えば、予約ジョブ特有の項目(指定実行時刻など)の設定を受けているかによって、予約ジョブの設定を受けているか否かを判断する。
予約ジョブの設定を受けていることを判断すると(ステップS001;Yes)、予約ジョブを設定するユーザのユーザ認証及び該ユーザの携帯端末の認証が完了したか否かを判断する(ステップS002)。
ユーザ認証及び携帯端末の認証が完了したと判断した場合(ステップS002;Yes)、操作パネル38またはユーザの携帯端末などに表示されるリモートUIの画面に、予約ジョブの実行方法として上記選択肢1〜3を表示し(ステップS003)、操作パネル38又はリモートUIの画面を介してユーザの選択を受け付ける(ステップS004)。
ユーザから実行方法の選択を受け付ける際、上記3つの選択肢のうち少なくても2つの選択肢を表示させてもよい。表示させるべき2つの選択肢は、サーバ10又は画像処理装置30の管理者によって予め決定されてよいし、予約ジョブの種類(印刷ジョブや、送信ジョブなど)によって決定されてもよい。
例えば、データを外部に送信するための送信ジョブ(例えば、ファクシミリ送信ジョブや、メール送信ジョブなど)の場合、選択肢1と選択肢3を表示させる。送信ジョブは、契約書など法的文書を外部に送信する場合に使用されることが多いので、これらの文書は所定の指定実行時刻を遵守して送信されることが望ましく、指定実行時刻を前倒しに変更することを避けるためである。
予約ジョブの実行方法の選択をユーザから受け付けたら(ステップS004;Yes)、予約ジョブの設定が全て完了したか否かを判断する(ステップS005)。
予約ジョブの設定が全て完了したと判断した場合(ステップS005;Yes)、予約ジョブの設定情報を不揮発メモリ34等に保存し(ステップS006)、本処理を終了する。
次に、プログラムの更新を管理する際のサーバ10の動作について説明する。
図6は、各画像処理装置30に対してプログラムの更新指示をする際のサーバ10が行う処理を示す流れ図である。この処理は、サーバ10が管理しているすべての画像処理装置30に対して実行される。
まず、サーバ10は、画像処理装置30の状態を管理しているか否かを判断する(ステップS011)。画像処理装置30の状態には、サーバ10が管理している画像処理装置30の台数、各画像処理装置30の型式、稼働状況(ジョブ処理状態、待機状態、スリープ状態、OFF状態等)、各画像処理装置30に格納されるプログラムのバージョン情報の他に、各画像処理装置30に設定されている予約ジョブの有無、内容、指定実行時刻などが含まれる。各画像処理装置30の状態の管理においては、図7のような管理テーブルを使用する。
サーバ10が画像処理装置30の状態を管理している場合(ステップS011;Yes)、画像処理装置30に格納されるプログラムの更新可能通知の受信を監視する(ステップS012;No)。更新可能通知は、外部装置50から送信される。
外部装置50からのプログラムの更新可能通知を受信すると(ステップS012;Yes)、外部装置50から、画像処理装置30のための更新プログラムを受信する(ステップS013)。
サーバ10は、更新プログラムを受信すると、各画像処理装置30の状態のうち、各画像処理装置30に設定された未実行の予約ジョブの有無、内容、指定実行時刻、図5のステップS004で受けた選択肢等を確認する(ステップS014)。予約ジョブに関する確認については、図7のような管理テーブルを使用してもよいし、あるいは、各画像処理装置30の不揮発メモリ34の記憶内容を直接参照してもよい。
ある画像処理装置30に未実行の予約ジョブが設定されていないことを確認した場合(ステップS015;No)、その画像処理装置30に対して、プログラムの更新指示を送信し(ステップS016)、更新プログラムを送信する(ステップS024)。その後、本処理を終了する。
プログラムの更新指示については、未実行の予約ジョブが設定されていないすべての画像処理装置30に対して、同時にプログラムの更新を行うよう指示してもよい。あるいは、デグレードが発生することを想定して、すべての画像処理装置30に対して同時にプログラムの更新を行うよう指示するのではなく、各画像処理装置30に対して、時間差(たとえば、2週間ほど)でプログラムの更新を行うよう指示してもよい。
ある画像処理装置30に未実行の予約ジョブが設定されていることを確認した場合(ステップS015;Yes)、その画像処理装置30に対して以下の処理を行う。
まず、サーバ10は、受信した更新プログラム等から、当該更新プログラムによって改修される画像処理装置30の機能を把握するとともに、予約ジョブの内容等から、当該予約ジョブの実行で使用される画像処理装置30の機能を認識する。そして、更新プログラムによって改修される機能と、当該予約ジョブの実行で使用される機能とを比較し、当該予約ジョブの実行で使用される機能が、更新プログラムによって改修される機能であるか否かを判断する(ステップS017)。
当該予約ジョブの実行で使用される機能が、更新プログラムによって改修される機能であることを判断した場合(ステップS018;Yes)、当該予約ジョブが設定されている画像処理装置30に対して、予約ジョブの実行前にプログラムの更新をするよう指示し(ステップS019)、更新プログラムを送信する(ステップS024)。その後、本処理を終了する。
当該予約ジョブの実行で使用される機能が、更新プログラムによって改修される機能と異なると判断した場合(ステップS018;No)、まず、図5のステップS004におけるユーザによる予約ジョブの実行方法の選択を認識し、その画像処理装置30に対して、選択された実行方法に基づいて当該予約ジョブを処理するよう指示する(ステップS020、S021、S022、S023)。
図5のステップS004で選択された予約ジョブの実行方法が、選択肢1である場合(ステップS020;選択肢1)、サーバ10は、指定実行時刻に開始された予約ジョブの実行が完了したことを確認した後、その画像処理装置30に対して、プログラムの更新指示を送信し(ステップS021)、更新プログラムを送信する(ステップS024)。その後、本処理を終了する。
図5のステップS004で選択された予約ジョブの実行方法が、選択肢2である場合(ステップS020;選択肢2)、サーバ10は、その画像処理装置30に対して、予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更するための実行時刻変更指示を送信する。変更された指定実行時刻に開始された予約ジョブの実行が完了したことを確認した後、プログラムの更新指示を送信し(ステップS022)、更新プログラムを送信する(ステップS024)。その後、本処理を終了する。
サーバ10は、上記実行時刻変更指示を画像処理装置30に送信する前に、認証部23によって認証された当該予約ジョブを設定したユーザに対して、当該予約ジョブの指定実行時刻の変更について問い合わせてもよい。例えば、サーバ10は、このユーザの携帯端末に当該予約ジョブの指定実行時刻の変更を促す通知を送信し、ユーザからの指定実行時刻の変更(具体的な実行時刻に変更することや、指定実行時刻を1時間前倒しにすること等)を受け付ける。サーバ10は、そのユーザからの指定実行時刻の変更を受け付けたとき、画像処理装置30に、受け付けた変更に基づいた実行時刻変更指示を送信する。
図5のステップS004で選択された予約ジョブの実行方法が、選択肢3である場合(ステップS020;選択肢3)、サーバ10は、予約ジョブが設定されている画像処理装置30に対して、プログラムの更新指示を送信し、更新プログラムを送信する(ステップS023)。
また、サーバ10は、当該予約ジョブが設定されている画像処理装置30からの問い合わせ(図12のステップS089参照)に応じて、管理下の画像処理装置30の中で、予約ジョブの指定実行時刻に旧プログラムに基づいて稼働する画像処理装置30が存在するか否かを判断する(ステップS025)。指定実行時刻に旧プログラムに基づいて稼働する画像処理装置30が存在する場合(ステップS025;Yes)、予約ジョブが設定されている画像処理装置30に対して、指定実行時刻に旧プログラムに基づいて稼働する画像処理装置30に当該予約ジョブを転送するための予約ジョブ転送処理を実行するよう指示する(ステップS026)。その後、本処理を終了する。
予約ジョブ転送処理については、例えば、サーバ10は、予約ジョブが設定されている画像処理装置30に対して、サーバ10に予約ジョブを転送させる。その後、指定実行時刻に旧プログラムに基づいて稼働する画像処理装置30に当該予約ジョブを転送する。
あるいは、予約ジョブ転送処理において、サーバ10は、予約ジョブが設定されている画像処理装置30に、直接、指定実行時刻に旧プログラムに基づいて稼働する画像処理装置30に予約ジョブを転送させてもよい。この場合、サーバ10は、予約ジョブが設定されている画像処理装置30に、各画像処理装置30に格納されるプログラムのバージョン情報を送信する。バージョン情報を受信した画像処理装置30は、このバージョン情報から、指定実行時刻に旧プログラムに基づいて稼働する画像処理装置30を把握し、その画像処理装置30に予約ジョブを転送する。
また、指定実行時刻に旧プログラムに基づいて稼働する画像処理装置30が存在しなかった場合(ステップS025;No)、サーバ10は、予約ジョブ転送処理の指示をせずに、本処理を終了する。この場合、予約ジョブが設定されている画像処理装置30は、当該予約ジョブを指定実行時刻に実行する。
次に、サーバ10からプログラムの更新指示を受けた場合において、未実行の予約ジョブが設定されていない画像処理装置30が行う処理にについて説明する。
図8は、サーバ10からプログラムの更新指示を受けた際に、未実行の予約ジョブが設定されていない画像処理装置30が行う動作を示す流れ図である。図8に示す画像処理装置30の動作は、サーバ10が実行する図7のステップS016及びS024に対応する。
まず、画像処理装置30は、サーバ10からのなんらかの指示(コマンド)の受信を監視する(ステップS031;No)。サーバ10からの指示を受信すると(ステップS031;Yes)、この指示内容を分析する(ステップS032)。
ステップS032で指示内容を分析した結果、当該指示がプログラムの更新指示でない場合(ステップS033;No)、画像処理装置30は当該指示を実行し(ステップS034)、ステップS031に戻る。
一方、当該指示がプログラムの更新指示である場合(ステップS033;Yes)、画像処理装置30は、サーバ10から送信された更新プログラムの受信完了を監視する(ステップS035;No)。更新プログラムの受信が完了したとき(ステップS035;Yes)、画像処理装置30は、自機の稼働状態をプログラムの更新可能な状態に切り替える(ステップS036)。
そして、ステップS035で受信した更新プログラムを所定の記憶領域(例えば、旧プログラムが格納された記憶領域)に書き込み(ステップS037)、プログラムの更新が完了したか否かを監視する(ステップS038;No)。
プログラムの更新が完了したら(ステップS038;Yes)、プログラムの更新に伴う再起動処理を行い、再起動処理後、新プログラムに基づいて稼働する(ステップS039)。その後、本処理を終了する。
次に、予約ジョブの実行で使用される機能が更新プログラムによって改修される機能である場合において、サーバ10からプログラムの更新指示を受けた際に、未実行の予約ジョブが設定されている画像処理装置30が行う処理について説明する。
図9は、予約ジョブの実行で使用される機能が更新プログラムによって改修される機能である場合において、プログラムの更新指示を受けた際に画像処理装置30が行う動作を示す流れ図である。図9に示す画像処理装置30の動作は、サーバ10が実行する図7のステップS019及びS024に対応する。
まず、画像処理装置30は、サーバ10からのなんらかの指示(コマンド)の受信を監視する(ステップS041;No)。サーバ10からの指示を受信すると(ステップS041;Yes)、この指示内容を分析する(ステップS042)。
ステップS042で指示内容を分析した結果、当該指示が予約ジョブの実行前にプログラムの更新をさせるための指示でない場合(ステップS043;No)、画像処理装置30は当該指示を実行し(ステップS044)、ステップS041に戻る。
一方、当該指示が予約ジョブの実行前にプログラムの更新をさせるための指示である場合(ステップS043;Yes)、画像処理装置30は、サーバ10から送信された更新プログラムの受信完了を監視する(ステップS045;No)。更新プログラムの受信が完了したとき(ステップS045;Yes)、画像処理装置30は、自機の稼働状態をプログラムの更新可能な状態に切り替える(ステップS046)。
そして、ステップS045で受信した更新プログラムを所定の記憶領域に書き込み(ステップS047)、プログラムの更新が完了したか否かを監視する(ステップS048;No)。
プログラムの更新が完了したら(ステップS048;Yes)、プログラムの更新に伴う再起動処理を行い、再起動処理後、新プログラムに基づいて稼働する(ステップS049)。
画像処理装置30は、現在の時刻が自機に設定された予約ジョブの指定実行時刻になることを監視し(ステップS050;No)、当該指定実行時刻になったとき(ステップS050;Yes)、当該予約ジョブを実行する(ステップS051)。その後、本処理を終了する。
次に、予約ジョブの実行で使用される機能が更新プログラムによって改修される機能と異なる場合において、サーバ10からプログラムの更新指示を受けた際に、未実行の予約ジョブが設定されている画像処理装置30が行う処理について、図10〜12を参照して説明する。
図10は、図5のステップ004で選択肢1が選択された場合において、プログラムの更新指示を受けた際に画像処理装置30が行う動作を示す流れ図である。図10に示す画像処理装置30の動作は、サーバ10が実行する図7のステップS021及びS024に対応する。
まず、画像処理装置30は、現在の時刻が自機に設定された予約ジョブの指定実行時刻になることを監視し(ステップS061;No)、当該指定実行時刻になったとき(ステップS061;Yes)、当該予約ジョブを実行する(ステップS062)。
予約ジョブの実行後、画像処理装置30は、プログラムの更新指示を受信し、サーバ10から送信された更新プログラムの受信完了を監視する(ステップS063;No)。更新プログラムの受信が完了したとき(ステップS063;Yes)、画像処理装置30は、自機の稼働状態をプログラムの更新可能な状態に切り替える(ステップS064)。
そして、ステップS063で受信した更新プログラムを所定の記憶領域に書き込み(ステップS065)、プログラムの更新が完了したか否かを監視する(ステップS066;No)。
プログラムの更新が完了したら(ステップS066;Yes)、プログラムの更新に伴う再起動処理を行い、再起動処理後、新プログラムに基づいて稼働する(ステップS067)。その後、本処理を終了する。
図11は、図5のステップ004で選択肢2が選択された場合において、プログラムの更新指示を受けた際に画像処理装置30が行う動作を示す流れ図である。図11に示す画像処理装置30の動作は、サーバ10が実行する図7のステップS022及びS024に対応する。
まず、画像処理装置30は、サーバ10から、予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更するための実行時刻変更指示を受信したら(ステップS070;Yes)、自機に設定されている予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更する(ステップS071)。このとき、指定実行時刻については、サーバ10からの実行時刻変更指示において指定された実行時刻に変更してもよい。あるいは、画像処理装置30は、管理者等が図示しない管理者モード画面を介して予め設定した実行時刻変更情報(例えば、指定実行時刻の前倒し時間の幅(例えば、1時間)や予約ジョブの即時実行など)に基づいて、予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更してもよい。
画像処理装置30は、現在の時刻が自機に設定された予約ジョブの変更された指定実行時刻になることを監視し(ステップS072;No)、当該指定実行時刻になったとき(ステップS072;Yes)、当該予約ジョブを実行する(ステップS073)。
予約ジョブの実行後、画像処理装置30は、プログラムの更新指示を受信し、サーバ10から送信された更新プログラムの受信完了を監視する(ステップS074;No)。更新プログラムの受信が完了したとき(ステップS074;Yes)、画像処理装置30は、自機の稼働状態をプログラムの更新可能な状態に切り替える(ステップS075)。
そして、ステップS074で受信した更新プログラムを所定の記憶領域に書き込み(ステップS076)、プログラムの更新が完了したか否かを監視する(ステップS077;No)。
プログラムの更新が完了したら(ステップS077;Yes)、プログラムの更新に伴う再起動処理を行い、再起動処理後、新プログラムに基づいて稼働する(ステップS078)。その後、本処理を終了する。
図12は、図5のステップ004で選択肢3が選択された場合において、画像処理装置30が行う動作を示す流れ図である。
まず、画像処理装置30は、プログラムの更新指示を受信し、サーバ10から送信された更新プログラムの受信を完了したか否かについて判断する(ステップS081)。更新プログラムの受信が完了していないと判断したとき(ステップS081;No)、ステップS086へ進む。
一方、更新プログラムの受信が完了した場合(ステップS081;Yes)、自機の稼働状態をプログラムの更新可能な状態に切り替える(ステップS082)。
そして、ステップS081で受信した更新プログラムを所定の記憶領域に書き込み(ステップS083)、プログラムの更新が完了したか否かを監視する(ステップS084;No)。
プログラムの更新が完了したら(ステップS084;Yes)、プログラムの更新に伴う再起動処理を行い、再起動処理後、新プログラムに基づいて稼働する(ステップS085)。
その後、画像処理装置30は、現在の時刻が自機に設定された予約ジョブの指定実行時刻になったか否かを判断する(ステップS086)。現在の時刻が当該指定実行時刻になっていないと判断した場合、ステップS081に戻る。
現在の時刻が当該指定実行時刻になった場合(ステップS086;Yes)、画像処理装置30に現在格納されているプログラム(現在のプログラム)が旧プログラムであるか否かを判断する(ステップS087)。
現在のプログラムが旧プログラムである場合(ステップS087;Yes)、予約ジョブを実行する(ステップS088)。その後、本処理を終了する。
現在のプログラムが旧プログラムでない場合(ステップS087;No)、すなわち、予約ジョブの設定後にプログラムが更新された場合、サーバ10に対して、そのサーバ10が管理する画像処理装置30の中で、当該予約ジョブの指定実行時刻に旧プログラムに基づいて稼働する画像処理装置30が存在するか否かを問い合わせる(ステップS089)。そして、サーバ10からの回答の受信を監視する(ステップS090;No)。
画像処理装置30は、サーバ10からの回答を受信した場合(ステップS090;Yes)、サーバ10からの回答を分析する。回答の分析の結果、旧プログラムに基づいて稼働する画像処理装置30が存在する場合(ステップS091;Yes)、サーバ10からの指示(図6のステップS026参照)に基づいて、その画像処理装置30に予約ジョブを転送するための予約ジョブ転送処理を実行する(ステップS093)。そして、本処理を終了する。
予約ジョブの指定実行時刻に旧プログラムに基づいて稼働する画像処理装置30が存在しない場合(ステップS091;No)、当該予約ジョブを指定実行時刻に実行する(ステップS092)。そして、本処理を終了する。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本実施の形態では、サーバ10に管理されている画像処理装置30は、2台であったが、3台以上でもよいし、1台でもよい。画像処理装置30が1台の場合、サーバ10は、画像処理装置30に対し、予約ジョブ転送処理を実施するよう指示することはできないが、指定実行時刻における予約ジョブの実行後にプログラムの更新を指示することは可能である。また、サーバ10に管理されている画像処理装置30が1台であっても、サーバ10は、画像処理装置30に対し、予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更させ、画像処理装置30が変更された指定実施時刻に予約ジョブを実施してから、プログラムの更新を指示することも可能である。
本実施の形態では、サーバ10は、画像処理装置30に対して予約ジョブ転送処理を実行するよう指示する場合、プログラムの更新指示後に、予約転送処理を実行するよう指示する。しかしながら、サーバ10は、プログラムの更新指示と同時に、あるいは、プログラムの更新指示前に、
予約転送処理を実行するよう指示してもよい。
また、サーバ10は、画像処理装置30に対して予約ジョブ転送処理を実行するよう指示する前に、認証されたユーザに対して、予約ジョブの転送先の画像処理装置30を問い合わせてもよい。このとき、例えば、認証されたユーザの携帯端末に対して、転送先の画像処理装置30の候補(指定実行時刻に旧プログラムに基づいて稼働する画像処理装置30)を提示し、ユーザからの転送先の画像処理装置30の選択を受け付けてもよい。
また、転送対象の予約ジョブがデータを印刷するための印刷ジョブ(例えば、コピージョブや、プリントジョブなど)である場合には、ユーザに対して転送先の画像処理装置30を問い合わせてもよい。一方、転送対象の予約ジョブがデータを外部に送信するための送信ジョブ(例えば、ファクシミリ送信ジョブや、メール送信ジョブなど)である場合には、ユーザに対して転送先の画像処理装置30を問い合わせなくてもよい。
印刷ジョブの場合、ユーザは、画像処理装置30から印刷物(出力物)を入手するので、ユーザに対して、事前に予約ジョブの転送先を問い合わせる必要がある。一方、送信ジョブの場合、印刷物(出力物)が出力されることはなくデータが外部に送信されるので、ユーザは予約ジョブの転送先を知る必要がない。従って、ユーザに対して事前に予約ジョブの転送先を問い合わせる必要はない。
また、本実施の形態では、画像処理装置30は、ユーザが予約ジョブを画像処理装置30に設定するときに、旧プログラムで稼働する画像処理装置30に予約ジョブを実行させる方法の選択を受け付け(図5のステップS003及びS004参照)、サーバ10は、その受け付けた選択を認識する。しかしながら、サーバ10は、外部装置50から受信した更新プログラムによって改修される機能と、予約ジョブの実行に使用される機能とが異なることを判断したときに、認証されたユーザに対して予約ジョブ実行方法の選択を問い合わせることによって、ユーザが選択した予約ジョブ実行方法を認識してもよい。
また、本実施形態では、サーバ10が画像処理装置30のプログラムの更新を管理したが、画像処理装置自体が自機あるいは他の画像処理装置のプログラムの更新を管理してもよい。
例えば、互いに通信可能な2以上の画像処理装置のうち、一の画像処理装置が外部装置から更新プログラムを受信してもよい。この場合、一の画像処理装置は、他の画像処理装置と通信を行い、当該他の画像処理装置の状態を取得し、その取得した他の画像処理装置の状態に応じて他の画像処理装置のプログラムを更新するよう当該他の画像処理装置に指示してもよい。他の画像処理装置のプログラムの更新処理は、本実施形態におけるサーバ10で実行されるプログラムの更新処理と同様である。
あるいは、画像処理装置は、外部装置から更新プログラムを受信し、自機の状態に応じて自機のプログラムを更新してもよい。自機のプログラムの更新処理は、本実施形態におけるサーバ10で実行されるプログラムの更新処理と同様である。
また、本発明に係るプログラムの更新処理については、情報処理装置または画像処理装置に、当該更新処理を実行するための更新管理プログラムを動作させることにより実現されてもよい。
5…更新管理システム
3…LAN
10…サーバ
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不揮発メモリ
15…ハードディスク装置
16…ネットワーク通信部
20…操作パネル
21…操作部
22…表示部
23…認証部
30…画像処理装置
31…CPU
32…ROM
33…RAM
34…不揮発メモリ
35…ハードディスク装置
36…画像読取部
37…自動原稿搬送部
38…操作パネル
39…操作部
40…表示部
42…ネットワーク通信部
43…画像処理部
44…プリンタ部
45…ファクシミリ通信部
46…認証部
50…外部装置
51…CPU
52…ROM
53…RAM
54…不揮発メモリ
55…ハードディスク装置
56…ネットワーク通信部
60…操作パネル
61…操作部
62…表示部
63…認証部

Claims (21)

  1. 1以上の画像処理装置を管理するサーバであって、
    外部装置から更新プログラムを受信する更新プログラム受信部と、
    前記画像処理装置との通信を行う通信部と、
    前記通信部を介して前記画像処理装置の状態を認識し、前記画像処理装置の状態に応じて前記画像処理装置のプログラムを更新するよう前記画像処理装置に指示する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記更新プログラム受信部が前記外部装置からプログラムの更新通知を受信した場合、前記画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断し、
    前記画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されていると判断した場合、前記更新プログラムによって改修される前記画像処理装置の機能を把握するとともに、前記予約ジョブの実行で使用される前記画像処理装置の機能を認識し、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とを比較し、
    前記比較の結果、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示するにあたって、更新される前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる制御を行い、
    前記予約ジョブが設定された画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示する
    ことを特徴とするサーバ。
  2. 前記制御部は、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、指定実行時刻における前記予約ジョブの実行が完了してから、前記プログラムを更新するよう指示する
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
  3. 前記制御部は、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更するよう指示し、変更された指定実行時刻における前記予約ジョブの実行が完了してから、前記プログラムを更新するよう指示する
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
  4. 前記制御部は、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記サーバが管理している画像処理装置の中で、前記予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、当該画像処理装置に前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示する
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
  5. 前記サーバは、
    (1)前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記プログラムの更新を前記予約ジョブの実行完了まで待機させ、指定実行時刻に前記予約ジョブを実行させる方法、
    (2)前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更させ、変更された指定実行時刻に前記予約ジョブを実行させる方法、及び
    (3)前記サーバが管理している画像処理装置の中で、前記予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、当該画像処理装置に前記予約ジョブを転送することによって、当該画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる方法
    のうち、ユーザが選択した予約ジョブ実行方法を認識し、
    前記制御部は、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合には、前記ユーザが選択した予約ジョブ実行方法に基づき、画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
  6. さらに、前記予約ジョブを設定したユーザを認証する認証部を有し、
    前記制御部は、
    前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更するよう指示するとき、前記認証部によって認証されたユーザに対して前記指定実行時刻の変更を問い合わせ、
    前記サーバが前記ユーザからの前記指定実行時刻の変更を受け付けたとき、前記指定実行時刻の変更に基づいて前記指定実行時刻を変更させる
    ことを特徴とする請求項3に記載のサーバ。
  7. 前記予約ジョブが、データを外部に送信するための送信ジョブであって、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、
    前記制御部は、
    前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、指定実行時刻における前記予約ジョブの実行が完了してから、前記プログラムを更新するよう指示する、または
    前記サーバが管理している画像処理装置の中で、前記予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、当該画像処理装置に前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示する
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
  8. 前記指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを転送する場合、
    前記制御部は、
    前記予約ジョブがデータを印刷するための印刷ジョブであるとき、ユーザに対して、前記予約ジョブの転送先の画像処理装置の選択を問い合わせ、その選択された画像処理装置へ前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示し、
    前記予約ジョブがデータを外部に送信するための送信ジョブであるとき、ユーザに対して前記予約ジョブの転送先の画像処理装置の選択を問い合わせずに、前記指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置へ前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示する
    ことを特徴とする請求項4に記載のサーバ。
  9. 外部装置から更新プログラムを受信する更新プログラム受信部と、1以上の画像処理装置を管理するために前記画像処理装置との通信を行う通信部とを有する情報処理装置を、前記通信部を介して前記画像処理装置の状態を認識し、前記画像処理装置の状態に応じて前記画像処理装置のプログラムを更新するよう前記画像処理装置に指示するプログラム更新管理装置として機能させる更新管理プログラムであって、
    前記更新管理プログラムは、
    前記更新プログラム受信部が前記外部装置からプログラムの更新通知を受信した場合、前記画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断し、
    前記画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されていると判断した場合、前記更新プログラムによって改修される前記画像処理装置の機能を把握するとともに、前記予約ジョブの実行で使用される前記画像処理装置の機能を認識し、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とを比較し、
    前記比較の結果、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示するにあたって、更新される前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる制御を行い、
    前記予約ジョブが設定された画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示する
    ように前記情報処理装置を機能させる
    ことを特徴とする更新管理プログラム。
  10. 前記更新管理プログラムは、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、指定実行時刻における前記予約ジョブの実行が完了してから、前記プログラムを更新するよう指示する
    ように前記情報処理装置を機能させる
    ことを特徴とする請求項9に記載の更新管理プログラム。
  11. 前記更新管理プログラムは、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更するよう指示し、変更された指定実行時刻における前記予約ジョブの実行が完了してから、前記プログラムを更新するよう指示する
    ように前記情報処理装置を機能させる
    ことを特徴とする請求項9に記載の更新管理プログラム。
  12. 前記更新管理プログラムは、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記情報処理装置が管理している画像処理装置の中で、前記予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、当該画像処理装置に前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示する
    ように前記情報処理装置を機能させる
    ことを特徴とする請求項9に記載の更新管理プログラム。
  13. 前記更新管理プログラムは、
    (1)前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記プログラムの更新を前記予約ジョブの実行完了まで待機させ、指定実行時刻に前記予約ジョブを実行させる方法、
    (2)前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更させ、変更された指定実行時刻に前記予約ジョブを実行させる方法、及び
    (3)前記情報処理装置が管理している画像処理装置の中で、前記予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、当該画像処理装置に前記予約ジョブを転送することによって、当該画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる方法
    のうち、ユーザが選択した予約ジョブ実行方法を認識し、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合には、前記ユーザが選択した予約ジョブ実行方法に基づき、画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる
    ように前記情報処理装置を機能させる
    ことを特徴とする請求項9に記載の更新管理プログラム。
  14. 前記更新管理プログラムは、
    前記予約ジョブを設定したユーザを認証し、
    前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、前記予約ジョブの指定実行時刻を前倒しに変更するよう指示するとき、認証されたユーザに対して前記指定実行時刻の変更を問い合わせ、
    前記情報処理装置が前記ユーザからの前記指定実行時刻の変更を受け付けたとき、前記指定実行時刻の変更に基づいて前記指定実行時刻を変更させる
    ように前記情報処理装置を機能させる
    ことを特徴とする請求項11に記載の更新管理プログラム。
  15. 前記予約ジョブが、データを外部に送信するための送信ジョブであって、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、
    前記更新管理プログラムは、
    前記予約ジョブが設定された画像処理装置に、指定実行時刻における前記予約ジョブの実行が完了してから、前記プログラムを更新するよう指示する、または
    前記情報処理装置が管理している画像処理装置の中で、前記予約ジョブの指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置が存在するとき、当該画像処理装置に前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示する
    ように前記情報処理装置を機能させる
    ことを特徴とする請求項9に記載の更新管理プログラム。
  16. 前記指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを転送する場合、
    前記更新管理プログラムは、
    前記予約ジョブがデータを印刷するための印刷ジョブであるとき、ユーザに対して、前記予約ジョブの転送先の画像処理装置の選択を問い合わせ、その選択された画像処理装置へ前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示し、
    前記予約ジョブがデータを外部に送信するための送信ジョブであるとき、ユーザに対して前記予約ジョブの転送先の画像処理装置の選択を問い合わせずに、前記指定実行時刻に更新前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置へ前記予約ジョブを転送するための処理の実行を前記予約ジョブが設定された画像処理装置に指示する
    ように前記情報処理装置を機能させる
    ことを特徴とする請求項12に記載の更新管理プログラム。
  17. 請求項1乃至8のいずれか1つに記載のサーバと、
    前記サーバに管理され、前記サーバからの指示に従って動作する1以上の画像処理装置と、
    を有する
    ことを特徴とする更新管理システム。
  18. 画像データを処理する画像処理部と、
    外部装置から更新プログラムを受信する受信部と、
    他の画像処理装置と通信を行い、当該他の画像処理装置の状態を取得する取得部と、
    前記取得した他の画像処理装置の状態に応じて当該他の画像処理装置のプログラムを更新するよう当該他の画像処理装置に指示する制御部と、
    と有し、
    前記制御部は、
    前記受信部が前記外部装置からプログラムの更新通知を受信した場合、前記他の画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断し、
    前記他の画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されていると判断した場合、前記更新プログラムによって改修される前記他の画像処理装置の機能を把握するとともに、前記予約ジョブの実行で使用される前記他の画像処理装置の機能を認識し、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とを比較し、
    前記比較の結果、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された他の画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示するにあたって、更新される前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる制御を行い、
    前記予約ジョブが設定された他の画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  19. 画像データを処理する画像処理部と、外部装置から更新プログラムを受信する受信部と、他の画像処理装置と通信を行い、当該他の画像処理装置の状態を取得する取得部とを有する画像処理装置を、前記取得した他の画像処理装置の状態に応じて当該他の画像処理装置のプログラムを更新するよう当該他の画像処理装置に指示するプログラム更新管理装置として機能させる更新管理プログラムであって、
    前記更新管理プログラムは、
    前記受信部が前記外部装置からプログラムの更新通知を受信した場合、前記他の画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断し、
    前記他の画像処理装置に未実行の予約ジョブが設定されていると判断した場合、前記更新プログラムによって改修される前記他の画像処理装置の機能を把握するとともに、前記予約ジョブの実行で使用される前記他の画像処理装置の機能を認識し、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とを比較し、
    前記比較の結果、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された他の画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示するにあたって、更新される前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる制御を行い、
    前記予約ジョブが設定された他の画像処理装置に前記プログラムを更新するよう指示する
    ように前記画像処理装置を機能させる
    ことを特徴とする更新管理プログラム。
  20. 画像データを処理する画像処理部と、
    外部装置から更新プログラムを受信する受信部と、
    自機の状態に応じて当該自機のプログラムを更新する制御部と、
    と有し、
    前記制御部は、
    前記受信部が前記外部装置からプログラムの更新通知を受信した場合、自機に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断し、
    自機に未実行の予約ジョブが設定されていると判断した場合、前記更新プログラムによって改修される自機の機能を把握するとともに、前記予約ジョブの実行で使用される自機の機能を認識し、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とを比較し、
    前記比較の結果、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された自機に前記プログラムを更新するにあたって、更新される前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる制御を行い、
    前記予約ジョブが設定された自機に前記プログラムを更新する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  21. 画像データを処理する画像処理部と、外部装置から更新プログラムを受信する受信部とを有する画像処理装置を、自機の状態に応じて当該自機のプログラムを更新するプログラム更新管理装置として機能させる更新管理プログラムであって、
    前記更新管理プログラムは、
    前記受信部が前記外部装置からプログラムの更新通知を受信した場合、自機に未実行の予約ジョブが設定されているか否かを判断し、
    自機に未実行の予約ジョブが設定されていると判断した場合、前記更新プログラムによって改修される自機の機能を把握するとともに、前記予約ジョブの実行で使用される自機の機能を認識し、
    前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とを比較し、
    前記比較の結果、前記更新プログラムによって改修される機能と、前記予約ジョブの実行で使用される機能とが異なる場合、前記予約ジョブが設定された自機に前記プログラムを更新するにあたって、更新される前のプログラムに基づいて稼働する画像処理装置に前記予約ジョブを実行させる制御を行い、
    前記予約ジョブが設定された自機に前記プログラムを更新する
    ように前記画像処理装置を機能させる
    ことを特徴とする更新管理プログラム。
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