JP6255751B2 - 画像処理プログラムおよび画像処理装置 - Google Patents

画像処理プログラムおよび画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6255751B2
JP6255751B2 JP2013140435A JP2013140435A JP6255751B2 JP 6255751 B2 JP6255751 B2 JP 6255751B2 JP 2013140435 A JP2013140435 A JP 2013140435A JP 2013140435 A JP2013140435 A JP 2013140435A JP 6255751 B2 JP6255751 B2 JP 6255751B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
frame
image processing
group
interlaced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013140435A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014033438A (ja
Inventor
由紀子 村田
由紀子 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Precision Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Precision Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritsu Precision Co Ltd filed Critical Noritsu Precision Co Ltd
Priority to JP2013140435A priority Critical patent/JP6255751B2/ja
Publication of JP2014033438A publication Critical patent/JP2014033438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6255751B2 publication Critical patent/JP6255751B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • H04N7/0117Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving conversion of the spatial resolution of the incoming video signal
    • H04N7/012Conversion between an interlaced and a progressive signal

Description

本発明は、画像のインターレースを解除するための画像処理プログラムおよび画像処理装置に関する。
従来より、画像のインターレースを解除するための、言い換えると、インターレース画像をプログレッシブ画像に変換するための様々な技術が知られている。ここで、周知のとおり、インターレース画像とは、異なるタイミングで撮像されたトップフィールド画像(最初の行を奇数番号からナンバリングする場合には、奇数行の画像であり、偶数番号からナンバリングする場合は、偶数行の画像)と、ボトムフィールド画像(最初の行を奇数番号からナンバリングする場合には、偶数行の画像であり、偶数番号からナンバリングする場合は、奇数行の画像)とを組み合わせた画像である。そして、この時間差により、インターレース画像には、奇数行と偶数行とで同じ被写体が横方向に互い違いにずれて写り、その結果、インターレース縞と呼ばれる横方向の縞模様が現れがちである。
このインターレース縞は、人の目にはギザギザやちらつきとして写るため、インターレース画像が静止画として管理される場合等、インターレースの解除が望まれる場面は多い。特許文献1は、動画の中から静止画をキャプチャする装置に関するものであるが、この装置は、キャプチャしようとするフレームがインターレース画像であるか否を自動的に判断し、インターレース画像であると判断されたフレームのインターレースを自動的に解除する。
特開2010−141717号公報
しかしながら、特許文献1の装置は、フレームがインターレース画像であるか否を判断するために、動画データ中の所定のデータエリア内に各フレームに対し記録されている所定のフラグを参照している。このフラグは、動画データ中のフレームがインターレース画像であるか、プログレッシブ画像であるかを「0」又は「1」で表すフラグであり、動画データ中においてフレームのデータ本体に多重化されたメタデータである。
従って、特許文献1の装置では、上述のフラグが記録されていない動画データのフレームに対しては、インターレース画像であるか否かを自動的に判断することはできない。さらに、動画データ中において上述のフラグが記録されるデータエリアは、動画データを圧縮したエンコーダのアルゴリズムにより決まるものである。従って、動画データ中に上述のフラグが記録されていたとしても、どのようなアルゴリズムのエンコーダが用いられたのかが分からなければ、このフラグは参照され得ない。すなわち、特許文献1の装置では、どのようなデータ形式のフレームに対してもインターレース画像であるか否かを正しく判断できるわけではなく、インターレース画像であるか否かを正しく判断することが可能なデータ形式は限られている。
本発明は、多種多様なデータ形式のフレームに対し、インターレース画像であるか否かを正しく判断することが可能な画像処理プログラムおよび画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係る画像処理プログラムは、インターレース判断ステップと、インターレース解除ステップとをコンピュータに実行させる。インターレース判断ステップは、フレームの本体データを画像処理することにより、フレームがインターレース画像であるか否かを判断するステップである。インターレース画像には、タイムライン上の異なるタイミングのトップフィールド画像及びボトムフィールド画像が含まれる。インターレース解除ステップは、フレームがインターレース画像であると判断された場合には、フレームをインターレース解除し、新たなフレームを生成するステップである。
ここでは、フレームのインターレースが解除される前提として、フレームがインターレース画像であるか否か、言い換えると、フレームのデータ本体がインターレース解除を必要としているか否かが、フレームのデータ本体に基づいて自動的に判断される。従って、所定のデータエリアに所定のフラグを記録している前述のデータ形式のフレームに限らず、多種多様なデータ形式のフレームに対し、インターレース画像であるか否かを正しく判断することができる。
なお、「新たなフレームを生成する」場合には、トップフィールド画像及びボトムフィールド画像の少なくとも一方をそのままインターレース解除後のフレームとする場合が含まれるものとする。また、ここでは、元のフレーム1枚に対する新たなフレームの枚数は、何ら限定されないものとする。
本発明の第2観点に係る画像処理プログラムは、第1観点に係る画像処理プログラムであって、インターレース判断ステップは、トップフィールド画像とボトムフィールド画像とを比較し、フレーム内における移動体の存否を判断することにより、フレームがインターレース画像であるか否かを判断するステップである。
フレームがインターレース画像である場合、トップフィールド画像の属する時間と、ボトムフィールド画像の属する時間との間には、タイムラグが存在する。従って、フレーム内を移動する被写体(移動体)が存在すれば、トップフィールド画像とボトムフィールド画像との比較結果には、そのような被写体の動きが反映されることになる。なお、トップフィールド画像とボトムフィールド画像との比較結果とは、典型的には、トップフィールド画像とボトムフィールド画像との差分画像である。
ここでは、以上の点に鑑み、フレームがインターレース画像であるか否かを判断すべく、トップフィールド画像とボトムフィールド画像との比較結果から、移動体の存否が判断される。従って、フレームがインターレース画像であるか否かを精度よく判断することができる。
なお、本明細書において、トップフィールド画像とは、インターレース画像に含まれる奇数又は偶数行の画像(最初の行を奇数番号からナンバリングする場合には、奇数行の画像であり、最初の行を偶数番号からナンバリングする場合には、偶数行の画像である。以下、同様)のことだけでなく、プログレッシブ画像に含まれる奇数又は偶数行の画像のことも意味するものとする。ボトムフィールド画像についても、同様である。
本発明の第3観点に係る画像処理プログラムは、第1観点又は第2観点に係る画像処理プログラムであって、インターレース判断ステップは、タイムライン上の複数のフレームの本体データを用いて、フレーム内の非移動体の影響を低減した後、フレーム内における移動体の存否を判断することにより、フレームがインターレース画像であるか否かを判断するステップである。
上記のとおり、移動体の存在に注目することは、フレームがインターレース画像であるか否かを判断するための1つの重要なアプローチとなる。しかしながら、通常、フレーム内には、移動体だけでなく、フレーム内で静止している被写体(非移動体)が写し出され、この非移動体は、移動体の存在に注目する上でノイズとなる。従って、フレーム内の非移動体の存在は、できる限りキャンセルされることが好ましい。
ところで、タイムライン上の複数のフレームを見れば、移動体と非移動体とを区別することが容易になる。タイムライン上の複数のフレームにおいては、移動体は、異なる位置に存在するが、非移動体は同じ位置に存在するからである。
ここでは、以上の点に鑑み、タイムライン上の複数のフレームの本体データを用いて、フレーム内の非移動体の影響を低減した後、すなわち、相対的にフレーム内の移動体の存在を強調した後、フレーム内における移動体の存否が判断される。従って、フレームがインターレース画像であるか否かを精度よく判断することができる。
なお、トップフィールド画像とボトムフィールド画像とを比較する動作(第2観点)と、フレーム内の非移動体の影響を低減する動作(第3観点)との両方が実行される場合においては、両ステップの先後は問わない。
本発明の第4観点に係る画像処理プログラムは、第1観点から第3観点のいずれかに係る画像処理プログラムであって、インターレース判断ステップは、タイムライン上のフレーム群に含まれる少なくとも一部のフレームの本体データを画像処理することにより、前記フレーム群がインターレース画像群であるか否かを判断するステップである。インターレース解除ステップは、前記フレーム群がインターレース画像群であると判断された場合に、前記フレーム群をインターレース解除し、新たなフレーム群を生成するステップである。
通常、同じタイムラインに属するフレーム群は、全てインターレース画像であるか、全てプログレッシブ画像であるかのどちらかであることが多く、同じタイムライン上のフレーム群の一部のみがインターレース画像であることは少ないと考えられる。
そのため、ここでは、フレームがインターレース方式であるか否かの判断が、タイムライン上のフレーム群全体に対して行われる。そして、全体としてインターレース方式であると判断された場合には、そのようなフレーム群全体に対してインターレース解除が行われる。従って、合理的にインターレース解除を行うことができる。
本発明の第5観点に係る画像処理プログラムは、第1観点から第4観点のいずれかに係る画像処理プログラムであって、フィールドオーダー判断ステップをさらにコンピュータに実行させる。フィールドオーダー判断ステップは、フレームがインターレース画像であると判断された場合には、フレームの本体データを画像処理することにより、トップフィールド画像及びボトムフィールド画像のフィールドオーダーを判断するステップである。
ここでは、インターレース画像であると判断されたフレームのフィールドオーダーが自動的に判断される。従って、フィールドオーダーを考慮しながら、フレームのインターレース解除を行うことができる。なお、フィールドオーダーとは、同じフレームに属するトップフィールド画像の属する時間とボトムフィールド画像の属する時間の順番である。
本発明の第6観点に係る画像処理プログラムは、第5観点に係る画像処理プログラムであって、フィールドオーダー判断ステップは、第1差分と、第2差分とを比較し、第1差分及び第2差分の大小に応じて、フィールドオーダーを判断するステップである。第1差分は、タイムライン上の第1フレームのトップフィールド画像と、タイムライン上の第2フレームのボトムフィールド画像との差分である。第2差分は、第1フレームのボトムフィールド画像と、第2フレームのトップフィールド画像との差分である。
2つのフレームから、異なるフレームの異なるフィールドどうしがペアになるように、フィールド画像のペアを2組規定したとする。このとき、一方の組に属する2枚のフィールド画像間の時間差は、他方の組に属する2枚のフィールド画像間の時間差よりも、必ず大きくなる。その結果、時間差の大きい方の組に属する2枚のフィールド画像間の差分は、通常、時間差の小さい方の組に属する2枚のフィールド画像間の差分よりも大きくなる。
従って、第1フレームが第2フレームよりもタイムライン上で早い時間に属するものとした場合、トップフィールド画像が先となるフィールドオーダーであれば、通常、第1差分は、第2差分よりも大きくなる。一方、トップフィールド画像が後となるフィールドオーダーであれば、通常、第1差分は、第2差分よりも小さくなる。ここでは、かかる点に鑑み、フィールドオーダーを判断すべく、第1差分及び第2差分の大小が判断される。従って、フィールドオーダーを精度よく判断することができる。
本発明の第7観点に係る画像処理プログラムは、第1観点から第6観点のいずれかに係る画像処理プログラムであって、インターレース解除ステップは、新たなフレームとして、トップフィールド画像及びボトムフィールド画像の少なくとも一方に対応するフレームを生成するステップである。
ここでは、インターレース解除の結果、トップフィールド画像及びボトムフィールド画像の少なくとも一方に対応するフレームが生成される。
なお、トップフィールド画像及びボトムフィールド画像に対応するフレームを生成する場合には、トップフィールド画像及びボトムフィールド画像のどちらにも対応する1枚のフレームを生成する場合と、トップフィールド画像及びボトムフィールド画像にそれぞれ対応する2枚のフレームを生成する場合とが含まれるものとする。また、トップフィールド画像に対応するフレームを生成する場合には、トップフィールド画像をそのまま新たなフレームとする場合と、トップフィールド画像の欠落している行をボトムフィールド画像を用いることなく補完した画像を生成する場合と、トップフィールド画像の欠落している行をボトムフィールド画像を用いて補完した画像を生成する場合とが含まれるものとする。ボトムフィールド画像に対応するフレームを生成する場合についても、同様である。
本発明の第8観点に係る画像処理プログラムは、第1観点から第7観点のいずれかに係る画像処理プログラムであって、インターレース解除ステップは、新たなフレームとして、トップフィールド画像及びボトムフィールド画像にそれぞれ対応する2枚のフレームを生成するステップである。
ここでは、インターレース解除の結果、トップフィールド画像及びボトムフィールドにそれぞれ対応する2枚のフレームが生成される。従って、新たなフレームにおいて、元のフレームの有する情報の欠損が抑制される。
本発明の第9観点に係る画像処理プログラムは、第5観点又は第6観点に係る画像処理プログラムであって、インターレース解除ステップは、新たなフレームとして、トップフィールド画像及びボトムフィールド画像にそれぞれ対応する2枚のフレームを生成し、判断されたフィールドオーダーに従って、2枚のフレームを順序付けるステップである。
すなわち、ここでは、正しいフィールドオーダーに従って、新たなフレームの属するタイムライン上において、フレームの配列の整合性が維持される。その結果、新たなフレームのタイムライン上では、真っ直ぐ進む移動体は、真っ直ぐ進んでいるものとして記録され、行きつ戻りつしながら進むように記録されることはない。
本発明の第10観点に係る画像処理装置は、インターレース判断部と、インターレース解除部とを備える。インターレース判断部は、フレームの本体データを画像処理することにより、フレームがインターレース画像であるか否かを判断する。インターレース画像は、タイムライン上の異なるタイミングのトップフィールド画像及びボトムフィールド画像を含む画像である。インターレース解除部は、フレームがインターレース画像であると判断された場合には、フレームをインターレース解除し、新たなフレームを生成する。
ここでは、フレームのインターレースが解除される前提として、フレームがインターレース画像であるか否か、言い換えると、フレームのデータ本体がインターレース解除を必要としているか否かが、フレームのデータ本体に基づいて自動的に判断される。従って、所定のデータエリアに所定のフラグを記録している前述のデータ形式のフレームに限らず、多種多様なデータ形式のフレームに対し、インターレース画像であるか否かを正しく判断することができる。
本発明によれば、フレームのインターレースが解除される前提として、フレームがインターレース画像であるか否か、言い換えると、フレームのデータ本体がインターレース解除を必要としているか否かが、フレームのデータ本体に基づいて自動的に判断される。従って、所定のデータエリアに所定のフラグを記録している前述のデータ形式のフレームに限らず、多種多様なデータ形式のフレームに対し、インターレース画像であるか否かを正しく判断することができる。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置のブロック図。 画像データが取り込まれる前の基本画面の図。 画像データが取り込まれた後の基本画面の図。 1のタイムラインに属する静止画群を示す図。 環境設定ウィンドウの図。 データ取込み処理の流れを示すフローチャート。 図6の続きで、データ取込み処理の流れを示すフローチャート。 インターレース検出処理を示すフローチャート。 フィールドオーダー検出処理を示すフローチャート。 インターレース検出処理のアルゴリズムを示す概念図。 (a)インターレース画像の例を示す図。(b)プログレッシブ画像の例を示す図。 (a)インターレース画像に対するインターレース検出処理の中で生成される別のフレームの例を示す図。(b)プログレッシブ画像に対する同様の図。 (a)インターレース画像に対するインターレース検出処理の中で生成される別のフレームの例を示す図。(b)プログレッシブ画像に対する同様の図。 (a)インターレース画像に対するインターレース検出処理の中で生成される別のフレームの例を示す図。(b)プログレッシブ画像に対する同様の図。 フィールドオーダー検出処理のアルゴリズムを示す概念図。 (a)トップフィールドを先に並べた場合の外側の組に対応する差分画像の例を示す図。(b)トップフィールドを先に並べた場合の内側の組に対応する差分画像の例を示す図。 変形例に係るインターレース検出処理のアルゴリズムを示す概念図。 変形例に係るフィールドオーダー検出処理のアルゴリズムを示す概念図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る画像処理プログラムおよび画像処理装置について説明する。
<1.画像処理装置の概要>
図1に示す画像処理装置1は、本発明に係る画像処理装置の一実施形態である。画像処理装置1は、汎用のパーソナルコンピュータである。画像処理装置1には、本発明に係る画像処理プログラムの一実施形態である画像処理プログラム2が、これを格納するCD−ROM等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体等から提供され、インストールされている。画像処理プログラム2は、動画および静止画に対する画像処理を支援するためのアプリケーションソフトウェアである。画像処理プログラム2は、画像処理装置1に後述する動作に含まれるステップを実行させる。
画像処理プログラム2は、特に本発明に関連する機能として、インターレース画像をインターレース解除する機能を有している。ここで、インターレース画像とは、タイムライン上の異なる時間に属するトップフィールド画像とボトムフィールド画像とを含む画像である。従って、同じインターレース画像に含まれるトップフィールド画像が撮像されたタイミングと、ボトムフィールド画像が撮像されたタイミングとの間には、タイムラグが存在する。画像処理プログラム2のインターレース解除機能は、インターレース画像からこのタイムラグにより生じるインターレース縞を除去したプログレッシブ画像を生成する機能である。
画像処理装置1は、ディスプレイ10、入力部20、記憶部30および制御部40を有する。ディスプレイ10と、入力部20と、記憶部30と、制御部40とは、互いにバス線やケーブル等5で接続されており、適宜、通信可能である。本実施形態では、ディスプレイ10は、液晶ディスプレイである。入力部20は、マウスおよびキーボート等から構成される。記憶部30は、ハードディスク等から構成される。制御部40は、CPU、ROMおよびRAM等から構成される。ディスプレイ10は、後述する画面等をユーザに対し表示する。入力部20は、画像処理装置1に対するユーザからの操作を受け付ける。
画像処理プログラム2は、記憶部30内に格納されている。記憶部30内には、ソフトウェア管理領域50が確保されている。ソフトウェア管理領域50は、画像処理プログラム2が使用する領域である。ソフトウェア管理領域50内には、オリジナル画像領域51および加工ファイル領域52が確保されている。各領域51,52の役割については、後述する。
制御部40は、記憶部30内に格納されている画像処理プログラム2を読み出して実行することにより、仮想的に画像処理部41、表示制御部42、インターレース判断部43、フィールドオーダー判断部44及び設定受付部45として動作する。各部41〜45の動作については、後述する。
<2.画像処理装置の構成および動作の詳細>
制御部40は、ユーザが入力部20を介して所定の操作を行ったことを検知すると、画像処理プログラム2を起動する。画像処理プログラム2が起動されると、基本画面W1(図2参照)がディスプレイ10上に表示される。なお、ディスプレイ10上に表示される画面、ウィンドウ、ボタンその他の全ての要素の表示は、表示制御部42により制御される。
<2−1.画像データの取込み>
基本画面W1は、オリジナル画像領域51への画像データの取込みの命令をユーザから受け付ける。オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データは、後述する再生処理及び画像処理の対象になる。制御部40は、静止画ファイル又は動画ファイルから、オリジナル画像領域51へ画像データを取り込む。なお、本明細書において、静止画ファイルとは、静止画形式のデータファイルであり、動画ファイルとは、動画形式のデータファイルである。
静止画ファイルから画像データを取り込む場合、ユーザは、入力部20を操作することにより、1の静止画ファイルを指定するか、又は1のフォルダを指定する。前者の場合、制御部40は、その静止画ファイルの記憶部30内のアドレスパスおよびファイル名をユーザに入力させる。後者の場合、制御部40は、そのフォルダの記憶部30内のアドレスパスおよびフォルダ名をユーザに入力させる。その後、制御部40は、指定された1の静止画ファイル又は指定された1のフォルダ内の全ての静止画ファイルを、オリジナル画像領域51に静止画ファイル群として保存する。ただし、後述するとおり、静止画ファイル群の取込み元となる静止画ファイルがインターレース画像に由来するものである場合には、オリジナル画像領域51に保存される静止画ファイル群は、インターレース解除後の静止画ファイル群となり得る。なお、本明細書において、「群」という場合には、その要素数は複数とは限らず、1つであってもよい。
一方、動画ファイルから画像データを取り込む場合、ユーザは、入力部20を操作することにより、1の動画ファイルの記憶部30内のアドレスパスおよびファイル名を入力する。表示制御部42は、ユーザが動画ファイルを指定したことを検知すると、基本画面W1上に動画取込みウィンドウ(図示されない)を重ねて表示させる。動画取込みウィンドウは、指定された動画ファイルのタイムラインの全区間うち、任意の長さの区間の選択をユーザから受け付ける。制御部40は、ユーザが入力部20を介して特定の区間を選択したことを検知すると、指定された動画ファイルのその区間に含まれるフレーム群に対応する静止画ファイル群を生成する。その後、制御部40は、この静止画ファイル群をオリジナル画像領域51に保存する。なお、このとき、静止画ファイル群の取込み元となる動画ファイルがインターレース画像に由来するものである場合には、オリジナル画像領域51に保存される静止画ファイル群は、インターレース解除後の静止画ファイル群となり得る。
従って、本実施形態では、後述する再生処理及び画像処理の対象となる画像データは、動画ファイルではなく、静止画ファイルであり、オリジナル画像領域51へ静止画ファイル単位、フォルダ単位、あるいは動画ファイルの全部又は一部の区間単位で取り込まれる。
なお、制御部40は、オリジナル画像領域51へ取り込まれた静止画ファイル群が動画ファイルに由来するものではなく、静止画ファイルに由来するものであっても、静止画ファイル群をタイムラインに沿って配列されているものと認識する。配列は、ファイルの属性(ファイル名、作成日時、更新日時等)から自動的に判断される。
<2−2.静止画ファイル群の再生処理>
オリジナル画像領域51へ静止画ファイル群が取り込まれると、表示制御部42は、基本画面W1上に表示ウィンドウW2(図3参照)を重ねて表示させる。表示ウィンドウW2は、オリジナル画像領域51へ取り込まれた静止画ファイル群のタイムラインの数だけ作成される。
表示ウィンドウW2内には、まず、オリジナル画像領域51へ取り込まれた静止画ファイル群に含まれる1の静止画ファイル(例えば、タイムライン上で先頭のフレームの静止画ファイル)が表示される。その後、後述するとおり、表示ウィンドウW2内に表示されるフレームは、ユーザの操作を受けて切り替わる。
表示制御部42は、表示ウィンドウW2内で、その表示ウィンドウW2に対応するタイムラインに属するフレーム群を、動画として再生可能である。ここで、図3に示すとおり、基本画面W1上には、ウィンドウ選択プルダウンメニューT1、再生ボタンT2、コマ送りボタンT3、コマ戻しボタンT4、タイムラインバーT5およびFPS設定エリアT6が配置されている。
表示ウィンドウW2が複数存在する場合であっても、アクティブな表示ウィンドウW2は1つである。ウィンドウ選択プルダウンメニューT1は、どの表示ウィンドウW2をアクティブとするかの選択をユーザから受け付ける。以下、アクティブな表示ウィンドウW2に対応するタイムラインを、アクティブタイムラインと呼び、アクティブタイムラインに属するフレーム群を、アクティブフレーム群と呼ぶ。また、アクティブな表示ウィンドウW2内に現在表示されているフレームを、アクティブ表示フレームと呼ぶ。
再生ボタンT2は、アクティブフレーム群の動画としての再生の命令をユーザから受け付ける。表示制御部42は、ユーザが入力部20を介して再生ボタンT2を押下したことを検知すると、アクティブな表示ウィンドウW2内に、アクティブフレーム群に含まれるフレームを、タイムラインに沿って順次コマ送りの形式で表示させる。なお、再生は、再生ボタンT2が押下された時点のアクティブ表示フレームから開始する。また、再生ボタンT2は、再生の停止の命令をユーザから受け付ける。表示制御部42は、再生中にユーザが入力部20を介して再生ボタンT2を押下したことを検知すると、アクティブな表示ウィンドウW2内の表示を、その時点のアクティブ表示フレームに固定する。
コマ送りボタンT3、コマ戻しボタンT4はそれぞれ、アクティブ表示フレームを、アクティブタイムラインに沿って1つ後、1つ前のフレームへ切り替える命令をユーザから受け付ける。
タイムラインバーT5は、アクティブタイムラインを図式的に示すオブジェクトである。タイムラインバーT5は、そのバーが延びる方向に、アクティブフレーム群のフレーム数で等分に分割されている。タイムラインバーT5上の左からn番目の分割領域は、アクティブタイムライン上でn番目のフレームに対応する(nは、自然数)。
図3に示すように、タイムラインバーT5は、選択フレーム群に対応する分割領域A1と、非選択フレーム群に対応する分割領域A2とを異なる態様で表示する。選択フレーム群とは、アクティブタイムライン上で現在選択されている区間に対応するフレーム群である。非選択フレーム群とは、アクティブタイムライン上で現在選択されていない区間に対応するフレーム群である。
タイムラインバーT5は、アクティブタイムライン上の任意の区間の選択をユーザから受け付ける。言い換えると、ユーザは、入力部20を介してタイムラインバーT5上の分割領域を操作することにより、アクティブフレーム群の中から、任意のフレームを任意の数だけ選択することができる。画像処理部41は、選択フレーム群を後述される画像処理の対象として認識する。なお、ユーザによりタイムラインバーT5上の分割領域が選択される度に、アクティブ表示フレームは、最新に選択された分割領域に対応するフレームに切り替わる。
FPS設定エリアT6は、アクティブフレーム群の動画としての再生時のフレームレートを表示しつつ、その変更をユーザから受け付ける。
<2−3.画像処理>
以下、選択フレーム群に対する画像処理について説明する。画像処理部41は、ノイズ除去、シャープネス、明るさ/コントラスト/彩度調整、画像解像度、回転、文字/矢印/モザイクの付加などの複数の画像処理モジュールを実行可能である。画像処理モジュールは、画像処理プログラム2に組み込まれている。
ユーザは、入力部20を介して基本画面W1を操作することにより、画像処理モジュールの中から任意のものを、任意の順番に、任意の回数だけ選択することが可能である。画像処理部41は、ユーザが画像処理モジュールを選択したことを検知する度に、選択フレーム群に対しその画像処理モジュールを実行する。なお、選択フレーム群に対し画像処理モジュールを実行するとは、選択フレーム群に含まれる各フレームに対しその画像処理モジュールを実行することである。
フレームに対し画像処理モジュールが1回、2回、3回,・・・と、順次実行されてゆくにつれて、そのフレームは、第1次、第2次、第3次,・・・と、順次加工されてゆく。第0次フレームは、オリジナル画像領域51に保存されている静止画ファイルに対応する。第(m+1)次フレームは、第m次フレームに対応する静止画ファイルに対し画像処理モジュールを1回実行した後の静止画ファイルに対応する(mは、0以上の整数)。画像処理部41は、第1次以降のフレームに対応する静止画ファイルを順次生成し、これらの静止画ファイルを加工ファイル領域52内にそれぞれ別個に保存する。
図4は、1のタイムラインに属する静止画群が画像処理プログラム2によりどのように管理されるかを示す概念図である。図4において、横軸のN軸は、タイムライン上のフレームの順番を示しており、縦軸のM軸は、加工の順番を示している。図4のN−M空間内の座標(n,m)に対応する四角形は、静止画I(n,m)を表している。静止画I(n,m)は、タイムライン上でn番目のフレームの第m次の静止画である(nは、自然数であり、mは、0以上の整数である)。
制御部40は、各フレームについて、現在選択されている座標mの値をパラメータmsとして管理する。オリジナル画像領域51へ静止画ファイル群が取り込まれた直後、座標msは、初期値0である。その後、画像処理モジュールが1回実行される度に、そのフレームの座標msは1ずつインクリメントされる。また、ユーザは、入力部20を介して所定の操作を行うことにより、選択フレーム群の座標msを自在に変更することができる。なお、フレームに対し画像処理モジュールを実行するとは、そのフレームの第ms次の静止画に対し画像処理モジュールを実行することである。従って、座標msを変更することには、画像処理モジュールの実行の対象を変更するという意味がある。
ところで、フレームを表示するとは、そのフレームの座標msの静止画を表示することである。従って、座標msを変更することには、アクティブな表示ウィンドウW2に表示される対象を変更するという意味もある。
<2−4.インターレース解除処理及びスクイーズ拡大処理>
次に、インターレース解除処理及びスクイーズ拡大処理について説明する。インターレース解除処理及びスクイーズ拡大処理は、オリジナル画像領域51への静止画ファイル群の取込み処理(以下、データ取込み処理)の中で自動的に実行される処理である。
上記のとおり、ユーザは、データ取込み処理を開始させるに当たり、静止画ファイル群の取込み元となる画像データ(以下、対象画像データ)を指定する。インターレース解除処理は、ユーザにより指定された対象画像データに含まれるフレーム群(以下、対象フレーム群)がインターレース画像群であるか否かを判断し、対象フレーム群がインターレース画像群であると判断されると、対象フレーム群のインターレースを自動的に解除する処理である。なお、インターレース解除処理は、インターレース解除設定がONになっている場合には実行されるが、OFFになっている場合にはスキップされる。
一方、スクイーズ拡大処理は、対象フレーム群が所定の画像サイズであるか否かを判断し、対象フレーム群が所定の画像サイズであると判断されると、対象フレーム群を自動的に横方向に拡大する処理である。また、スクイーズ拡大処理も、インターレース解除処理と同様、スクイーズ拡大設定がONになっている場合にのみ実行される。
以下、インターレース解除設定及びスクイーズ拡大設定のON/OFFの設定処理について説明した後、インターレース解除処理及びスクイーズ拡大処理を含む、データ取込み処理の詳細について説明する。
<2−4−1.インターレース解除設定及びスクイーズ拡大設定>
表示制御部42は、ユーザが入力部20を介して所定の操作を行ったことを検知すると、基本画面W1上に環境設定ウィンドウW3(図5参照)を重ねて表示させる。環境設定ウィンドウW3は、インターレース解除設定及びスクイーズ拡大設定のON/OFFの設定をユーザから受け付ける。
具体的には、ユーザが、環境設定ウィンドウW3上の設定エリアC1の選択ボックスにチェックを入れた状態で、同じく環境設定ウィンドウW3上のOKボタンB1を押すと、設定受付部45によりその旨が検知され、インターレース解除設定フラグが「1」に設定される。同様に、ユーザが、設定エリアC1の選択ボックスのチェックを外した状態でOKボタンB1を押すと、設定受付部45によりその旨が検知され、インターレース解除設定フラグが「0」に設定される。なお、インターレース解除設定フラグとは、インターレース解除設定がONであるかOFFであるかを示すフラグであり、ソフトウェア管理領域50内の所定のエリア内で管理されている。
スクイーズ拡大設定についても同様に、ユーザが、環境設定ウィンドウW3上の設定エリアC2の選択ボックスにチェックを入れた/外した状態でOKボタンB1を押すと、設定受付部45によりその旨が検知され、スクイーズ拡大設定フラグがそれぞれ「1」/「0」に設定される。スクイーズ拡大設定フラグは、スクイーズ拡大設定がONであるかOFFであるかを示すフラグであり、インターレース解除設定フラグと同様、ソフトウェア管理領域50内の所定のエリア内で管理されている。
<2−4−2.データ取込み処理の詳細>
以下、図6及び図7を参照しつつ、データ取込み処理の詳細について説明する。なお、上記のとおり、データ取込み処理は、ユーザが入力部20を介して対象画像データを指定しつつ、その取込みの命令を入力した時に開始する。
まず、ステップS1では、画像処理部41が、対象画像データをデコードし、対象フレーム群をRAM上に展開する。
続くステップS2では、インターレース判断部43が、インターレース解除設定フラグを参照し、ステップS3〜S12に係るインターレース解除処理を実行するか否かを判断する。ここでは、インターレース解除設定フラグの値が「1」であれば、処理はステップS3に進められる。一方、「0」であれば、処理はステップS13に進められ、インターレース解除処理に係るステップS3〜S12がスキップされる。
次に、ステップS3では、インターレース判断部43が、対象フレーム群に2枚以上のフレームが含まれているか否かを判断する。そして、対象フレーム群に2枚以上のフレームが含まれていると判断されると、処理はステップS4に進められる。一方、対象フレーム群にフレームが1枚しか含まれていないと判断されると、処理はステップS13に進められ、インターレース解除処理に係る残りのステップS4〜S12がスキップされる。なお、ここでこのような判断がされるのは、インターレース解除処理に係る残りのステップS4〜S12の中で、2枚以上の対象フレームが必要になるからである。以下、K枚のフレームからなる対象フレーム群を、対象フレーム群F1,・・・,FKと表す(Kは、1以上の整数)。なお、対象フレーム群F1,・・・,FKは、タイムライン上でこの順に配列されているものとする。
次に、ステップS4では、インターレース判断部43が、対象フレーム群F1,・・・,FKの本体データを画像処理することにより、対象フレーム群F1,・・・,FKがインターレース画像群であるか否かを判断する。対象フレーム群F1,・・・,FKがインターレース画像群であるか否かの判断のアルゴリズム(図8参照)については、後述する。ここで、対象フレーム群F1,・・・,FKがインターレース画像群であると判断された場合には、処理はステップS5に進められる。一方、対象フレーム群F1,・・・,FKがノンインターレース画像群(プログレッシブ画像群)であると判断された場合には、処理はステップS13に進められ、インターレース解除処理に係る残りのステップS5〜S12がスキップされる。
ステップS5では、フィールドオーダー判断部44が、対象フレーム群F1,・・・,FKの本体データを画像処理することにより、対象フレーム群F1,・・・,FKのフィールドオーダーを判断する。対象フレーム群F1,・・・,FKのフィールドオーダーを判断するアルゴリズム(図9参照)については、後述する。なお、フィールドオーダーとは、同じフレームに含まれるトップフィールド画像及びボトムフィールド画像のタイムライン上での順番である。従って、トップフィールドファーストのフィールドオーダーであれば、トップフィールド画像が先に撮像されたことになり、ボトムフィールドファーストのフィールドオーダーであれば、ボトムフィールド画像が先に撮像されたことになる。ここでは、トップフィールドファーストのフィールドオーダーであると判断されると、処理がステップS6に進められ、ボトムフィールドファーストのフィールドオーダーであると判断されると、処理がステップS7に進められる。
ステップS6及びステップS7では、画像処理部41が、対象フレーム群F1,・・・,FKに含まれるK枚のトップフィールド画像群O1,・・・,OKと、K枚のボトムフィールド画像群E1,・・・,EKとを、タイムライン上に配列する。具体的には、トップフィールドファーストのフィールドオーダーであると判断された後に実行されるステップS6では、O1,E1,O2,E2,・・・,OK,EKの順に配列される。一方、ボトムフィールドファーストのフィールドオーダーであると判断された後に実行されるステップS7では、E1,O1,E2,O2,・・・,EK,OKの順に配列される。以下、説明の便宜上、配列後の2K枚のフィールド画像群O1,E1,O2,E2,・・・,OK,EK又はフィールド画像群E1,O1,E2,O2,・・・,EK,OKを、フィールド画像群G1,・・・,G2Kと表す。フィールド画像群G1,・・・,G2Kは、タイムライン上でこの順に配列されているものとする。
ステップS6及びステップS7が終了すると、処理はステップS8に進められる。ステップS8では、画像処理部41が、スクイーズ拡大設定フラグを参照し、ステップS9,S10に係るスクイーズ拡大処理を実行するか否かを判断する。ここでは、スクイーズ拡大設定フラグの値が「1」であれば、処理はステップS9に進められる。一方、「0」であれば、処理はステップS11に進められ、スクイーズ拡大処理に係るステップS9,S10がスキップされる。
ステップS9では、画像処理部41が、対象フレーム群F1,・・・,FKの画像サイズが横1440ピクセル×縦1080ピクセルであるか否かを判断する。そして、対象フレーム群F1,・・・,FKの画像サイズが上記サイズであれば、処理はステップS10に進められ、上記サイズでなければ、ステップS11に進められる。なお、ここでこのような判断がされるのは、対象フレーム群F1,・・・,FK(より正確には、フィールド画像群G1,・・・,G2K)をスクイーズ拡大する必要があるか否かを判断するためである。すなわち、横1440ピクセル×縦1080ピクセル(アスペクト比4:3)である対象フレーム群F1,・・・,FKは、データ容量を削減する目的等でそのような画像サイズで記録されているものの、本来、横1920ピクセル×縦1080ピクセル(アスペクト比16:9)のフルHDで表示することを目的として撮像された画像である可能性が高い。その結果、そのような対象フレーム群F1,・・・,FKをスクイーズ拡大せずに再生すると、現実よりも被写体が横方向に1440/1920(=3/4)の割合で圧縮された映像が得られることになる。従って、縦1080ピクセルでありながら、アスペクト比が4:3である画像データについては、スクイーズ拡大することが望ましくなる。
このような点に鑑み、スクイーズ拡大が必要とされる場合に実行されるステップS10では、フィールド画像群G1,・・・,G2Kの画像サイズを横1440ピクセルから横1920ピクセルへと拡大しながら、フィールド画像群G1,・・・,G2Kのインターレース補完を行う。一方、スクイーズ拡大が必要とされない場合に実行されるステップS11では、フィールド画像群G1,・・・,G2Kの横方向の画像サイズを変更することなく、フィールド画像群G1,・・・,G2Kのインターレース補完を行う。なお、いずれにせよ、ステップS10,S11では、2K枚のフィールド画像群G1,・・・,G2Kにそれぞれ対応する2K枚の新たなフレーム群(以下、プログレッシブフレーム群)H1,・・・,H2Kが生成される。すなわち、ステップS10,S11では、対象フレーム群F1,・・・,FKのインターレースが解除される。
より具体的には、ステップS10では、画像処理部41が、フィールド画像群G1,・・・,G2Kに含まれる各フィールド画像に対し、横方向の画像サイズを1440ピクセルから1920ピクセルへと拡大すべく3列に1列の割合で画素データを補完しながら、2行に1行の割合で欠落している行の画素データを補完してゆく。ところで、一般に、横方向に画素データを補完し、その値を確定させた後、縦方向の画素データの補完を行うと、補完された画素データがさらに別の画素データの補完に用いられることになり、画像の劣化が目立つようになる。縦方向に画素データを補完し、その値を確定させた後、横方向の画素データの補完を行う場合も、同様である。しかしながら、ステップS10では、縦方向の補完と横方向の補完とが同時に行われるため、補完された画素データがさらに別の画素データの補完に用いられることを抑制することができる。ステップS10では、画素データの補完には、その画素データを含むフィールド画像にもともと存在していた画素データのみが用いられ、もともと存在しておらず、補完により生成された画素データは用いられない。
画像処理部41は、2K枚のプログレッシブフレーム群H1,・・・,H2Kにそれぞれ対応する2K個の静止画ファイル群を、オリジナル画像領域51に保存する。そして、ステップS10が終了すると、処理はステップS12に進められる。
一方、ステップS11では、画像処理部41は、フィールド画像群G1,・・・,G2Kに含まれる各フィールド画像に対し、横方向の画像サイズを変更することなく、欠落している行の画素データを補完してゆく。その後、画像処理部41は、ステップS10と同様に、2K枚のプログレッシブフレーム群H1,・・・,H2Kにそれぞれ対応する2K個の静止画ファイル群を、オリジナル画像領域51に保存する。そして、ステップS11が終了すると、処理はステップS12に進められる。
なお、ステップS10,S11において用いられる画素データの補完のアルゴリズムとしては、ニアレストネイバー、バイリニア、バイキュービック等の公知の技術の中から任意のものを適宜選択し得る。また、本実施形態では、画素データの補完には、同じ画像に含まれる画素データが用いられるが、別の画像に含まれる画素データを用いてもよい。その場合、ステップS6,S7で判断されたフィールド画像群G1,・・・,G2Kの配列上で隣接する又は近傍の画像の画素データを用いることが好ましい。このとき、同じフレームの異なるフィールドの画像の画素データを用いてもよいし、異なるフレームの同じ又は異なるフィールドの画像の画素データを用いてもよいし、これらを任意に組み合わせて用いてもよい。
次に、ステップS12では、画像処理部41は、プログレッシブフレーム群H1,・・・,H2Kのフレームレートを計算する。すなわち、本実施形態では、対象フレーム群F1,・・・,FKをインターレース解除することで、2倍の枚数のフレーム群が生成されるため、画像処理部41は、対象フレーム群F1,・・・,FKのフレームレートを2倍し、プログレッシブフレーム群H1,・・・,H2Kのフレームレートとする。なお、対象フレーム群F1,・・・,FKのフレームレートは、例えば、対象画像データ内にメタデータとして記録されている値を参照することにより特定される。そして、ステップS12が終了すると、データ取込み処理が終了する。
次に、ステップS13について説明する。ステップS13は、上記のとおり、インターレース解除設定が「OFF」であると判断された場合(ステップS2)、対象フレーム群F1,・・・,FKにフレームが1枚しか含まれていないと判断された場合(ステップS3)、又は対象フレーム群F1,・・・,FKがプログレッシブ画像群であると判断された場合(ステップS4)に実行されるステップである。ステップS13では、ステップS8と同様に、画像処理部41が、スクイーズ拡大設定フラグを参照し、ステップS14,S15に係るスクイーズ拡大処理を実行するか否かを判断する。ここでは、スクイーズ拡大設定フラグの値が「1」であれば、処理はステップS14に進められ、「0」であれば、処理はステップS16に進められる。
次に、ステップS14では、ステップS9と同様に、画像処理部41が、対象フレーム群F1,・・・,FKの画像サイズが横1440ピクセル×縦1080ピクセルであるか否かを判断し、対象フレーム群F1,・・・,FKの画像サイズが上記サイズであれば、処理をステップS15に進め、上記サイズでなければ、ステップS16に進める。
ステップS15では、ステップS10と同様に、画像処理部41が、対象フレーム群F1,・・・,FKに含まれる各フレームに対し、横方向の画像サイズを1440ピクセルから1920ピクセルへと拡大すべく、3列に1列の割合で画素データを補完してゆく。ただし、ステップS15が実行されるのは、対象フレーム群F1,・・・,FKがインターレース画像ではない、又はインターレース画像か否かを判断できない、あるいはユーザがインターレース解除を望まない場合であるため、縦方向の補完は実行されない。そして、スクイーズ拡大が完了すると、画像処理部41は、スクイーズ拡大後のK枚の対象フレーム群F1,・・・,FKにそれぞれ対応するK個の静止画ファイル群を、オリジナル画像領域51に保存する。そして、ステップS15が終了すると、データ取込み処理が終了する。
一方、ステップS16では、画像処理部41は、K枚の対象フレーム群F1,・・・,FKをそのままK個の静止画ファイル群としてオリジナル画像領域51に保存する。そして、ステップS16が終了すると、データ取込み処理が終了する。
<2−4−3.インターレース検出処理>
次に、図8を参照しつつ、上述のステップS4に含まれる、対象フレーム群F1,・・・,FKがインターレース画像群であるか否かを判断するための処理(以下、インターレース検出処理)について説明する。
まず、ステップS21では、インターレース判断部43が、対象フレーム群F1,・・・,FKの中から、タイムライン上で隣り合うフレーム対のうち、変化の大きい上位L組のフレーム対を特定する。なお、Lは、所定の値(例えば、5)であるが、所定の値が(K−1)より大きい場合には、(K−1)となる。
具体的には、インターレース判断部43は、K枚の対象フレーム群F1,・・・,FKから、(K−1)枚の差分画像P1,・・・,PK-1を生成する。差分画像Piは、フレームFiとフレームFi+1との差分画像であり(i=1,2,・・・,K−1)、各画素について、フレームFiのその画素の画素値からフレームFi+1のその画素の画素値を減算することにより生成される。なお、以下では、差分画像がしばしば算出されるが、同様の方法によるものとする。続いて、インターレース判断部43は、差分画像P1,・・・,PK-1に含まれる各差分画像Piに対し、全ての画素値の絶対値を加算した差分度Diを算出する。差分度Diは、フレームFiとフレームFi+1との変化の度合いを表す指数となる。そして、インターレース判断部43は、(K−1)個の差分度D1,・・・,DK-1の中から、値の大きい上位L個の差分度Diを選択し、これらL個の差分度Diにそれぞれ対応するL組のフレーム対Fi,Fi+1を特定する。
次に、インターレース判断部43は、ステップS21で特定されたL組のフレーム対に含まれる各フレーム対に対し、ステップS22〜S25を繰り返す。以下、図10を参照しつつ、1組のフレーム対FI,FI+1に対し、ステップS22〜S25が実行される様子を説明する。なお、図11(a)は、インターレース画像であるフレームFIの例であり、図11(b)は、プログレッシブ画像であるフレームFIの例である。
まず、ステップS22では、インターレース判断部43が、フレームFIをトップフィールド画像OIとボトムフィールド画像EIとに分離する。続いて、インターレース判断部43は、フィールド画像OI,EIを、ステップS10,S11と同様の方法でそれぞれインターレース補完し、フレームOI’,EI’を生成する。また、同様に、インターレース判断部43は、フレームFI+1から2枚のフレームOI+1’,EI+1’を生成する(図10の矢印a1参照)。なお、図12(a)は、フレームFIがインターレース画像である場合のフレームOI’の例であり、図12(b)は、フレームFIがプログレッシブ画像である場合のフレームOI’の例である。
続くステップS23では、インターレース判断部43は、フレームOI’とフレームEI’との差分画像QIと、フレームOI+1’とフレームEI+1’との差分画像QI+1を生成する(図10の矢印a2参照)。なお、図13(a)は、フレームFIがインターレース画像である場合の差分画像QIの例であり、図13(b)は、フレームFIがプログレッシブ画像である場合の差分画像QIの例である。
ここで、フレームFIがインターレース画像である場合、トップフィールド画像OIの属する時間と、ボトムフィールド画像EIの属する時間との間には、タイムラグが存在する。従って、フレームFI内を移動する被写体(移動体)が存在すれば、トップフィールド画像OIをインターレース補完したフレームOI’と、ボトムフィールド画像EIをインターレース補完したフレームEI’との比較結果である差分画像QIには、そのような被写体の動きが反映されることになる。差分画像QI+1についても、同様である。すなわち、差分画像QI,QI+1を生成するステップS23は、フレームFI,FI+1がインターレース画像であるか否かを判断できるように、差分画像QI,QI+1上に移動体の存在を浮かび上がらせるためのステップである。なお、本実施形態では、差分画像QI,QI+1を、フレームOI’,OI+1’と、フレームEI’,EI+1’との差分画像としたが、インターレース補完前のトップフィールド画像OI,OI+1と、ボトムフィールド画像EI,EI+1との差分画像としても、同様の効果が期待される。
ところで、上記のとおり、差分画像QI,QI+1は、異なるフィールドに由来する画像どうしの差分画像である。従って、差分画像QI,QI+1には、移動体だけでなく、フレームFI,FI+1内で静止している被写体(非移動体)の存在(特に、横方向に延びる輪郭線)が比較的大きく残ってしまうことがあるが、この非移動体の存在は、差分画像QI,QI+1上で移動体を検出する上でノイズとなる。従って、差分画像QI,QI+1上で移動体を精度よく検出するためには、その前に、差分画像QI,QI+1上の非移動体の存在をできる限りキャンセルしておくことが好ましい。
そこで、続くステップS24では、インターレース判断部43が、差分画像QIと差分画像QI+1との差分をさらにとり、差分画像RIを生成する(図10のa3参照)。タイムライン上の複数のフレームFI,FI+1においては、移動体は異なる位置に存在するが、非移動体は同じ位置に存在するため、複数のフレームFI,FI+1にそれぞれ由来する差分画像QI,QI+1の差分画像RI上では、非移動体の影響がさらに低減されることが期待されるからである。従って、ステップS24では、相対的に移動体の存在を強調することができる。なお、図14(a)は、フレームFIがインターレース画像である場合の差分画像RIの例であり、図14(b)は、フレームFIがプログレッシブ画像である場合の差分画像RIの例である。
続くステップS25では、インターレース判断部43は、差分画像RIを二値化し、この二値化画像上に所定の閾値よりも大きな連続した領域が存在するか否かを判断する(ラベリング処理)。そして、そのような連続した領域が存在すれば、差分画像QI,QI+1上に移動体が存在したものと判断できるから、フレームFI,FI+1をインターレース画像であると判断し、インターレースフラグを1つインクリメントする。一方、そのような連続した領域が存在しなければ、差分画像QI,QI+1上に移動体が存在しなかったものと判断できるから、フレームFI,FI+1をプログレッシブ画像であると判断し、プログレッシブフラグを1つインクリメントする。なお、図8に示すとおり、インターレースフラグ及びプログレッシブフラグは、ステップS21の前に0に設定されているものとする。
従って、L組のフレーム対に対するステップS22〜S25のループを抜けた時、インターレースフラグ及びプログレッシブフラグは、対象フレーム群F1,・・・,FKがインターレース画像であるか否かのL回の判断の結果を示している。その結果、ステップS25の終了後、図8に示すインターレース検出処理を抜け、図6のステップS4に戻った時に、これらのフラグを参照することにより、対象フレーム群F1,・・・,FKがインターレース画像群であるか否かを判断することができる。本実施形態では、インターレースフラグの値がプログレッシブフラグの値よりも所定の値(0以上の整数)だけ大きい場合に、対象フレーム群F1,・・・,FKがインターレース画像群であると判断するものとする。
<2−4−4.フィールドオーダー検出処理>
以下、図9を参照しつつ、上述のステップS5に含まれる、対象フレーム群F1,・・・,FKのフィールドオーダーを判断するための処理(以下、フィールドオーダー検出処理)について説明する。
まず、ステップS31では、フィールドオーダー判断部44が、対象フレーム群F1,・・・,FKの中から、タイムライン上で隣り合うフレーム対のうち、変化の大きい上位L組のフレーム対を特定する。なお、ここでは、ステップS21の結果が流用される。
次に、フィールドオーダー判断部44は、ステップS31で特定されたL組のフレーム対に含まれる各フレーム対に対し、ステップS32〜S34を繰り返す。以下、図15を参照しつつ、1組のフレーム対FI,FI+1に対し、ステップS32〜S34が実行される様子を説明する。
まず、ステップS32では、フィールドオーダー判断部44が、ステップS22の結果を流用し、フレームOI’,EI’,OI+1’,EI+1’を取得する(図15のb1参照)。
続くステップS33では、フィールドオーダー判断部44が、フレームOI’とフレームEI+1’との差分画像UIと、フレームEI’とフレームOI+1’との差分画像UI+1を生成する(図15のb2参照)。なお、図16(a)は、差分画像UIの例であり、図16(b)は、差分画像UI+1の例である。
すなわち、ステップS33では、2枚の差分画像UI,UI+1を生成するための2組のフレームのペア(すなわち、フレームOI’,EI+1’のペアとフレームEI’,OI+1’のペア)を規定するに当たり、異なるフレームFI,FI+1の異なるフィールドに由来するフレームどうしをペアにしている。従って、差分画像UIに対応する2枚のフレームOI’,EI+1’間の時間差と、差分画像UI+1に対応する2枚のフレームEI’,OI+1’間の時間差とでは、必ずどちらかが大きくなる。その結果、通常、時間差の大きい方の組に属する2枚のフレームの差分画像に現れる変化は、時間差の小さい方の組に属する2枚のフレームの差分画像に現れる変化よりも大きくなる。そのため、通常、トップフィールドが先となるフィールドオーダーであれば、差分画像UIに現れる変化が差分画像UI+1に現れる変化よりも大きくなり、トップフィールドが後となるフィールドオーダーであれば、差分画像UIに現れる変化が、差分画像UI+1に現れる変化よりも小さくなる。
そこで、続くステップS34では、フィールドオーダー判断部44は、フィールドオーダーを判断すべく、差分画像UIに現れる変化と、差分画像UI+1に現れる変化との大小を比較する。具体的には、フィールドオーダー判断部44は、差分画像UI,UI+1をそれぞれ二値化し、この2枚の二値化画像上に現れる領域の大小を比較する。そして、差分画像UI上の領域の方が大きければ、トップフィールドファーストのフィールドオーダーであると判断し、トップフラグを1つインクリメントする。この場合、差分画像UIに現れる変化の方が、差分画像UI+1に現れる変化よりも大きく、差分画像UIに対応するフレームOI’,EI+1’ 間の時間差が、差分画像UI+1に対応するフレームEI’,OI+1’間の時間差よりも大きいと判断できるからである。一方、差分画像UI+1上の領域の方が大きければ、ボトムフィールドファーストのフィールドオーダーであると判断し、ボトムフラグを1つインクリメントする。この場合、差分画像UI+1に現れる変化の方が、差分画像UIに現れる変化よりも大きく、差分画像UI+1に対応するフレームEI’,OI+1’間の時間差が、差分画像UIに対応するフレームOI’,EI+1’ 間の時間差よりも大きいと判断できるからである。なお、図9に示すとおり、トップフラグ及びボトムフラグは、ステップS31の前に0に設定されているものとする。
従って、L組のフレーム対に対するステップS32〜S34のループを抜けた時、トップフラグ及びボトムフラグは、フィールドオーダーのL回の判断の結果を示している。その結果、ステップS34の終了後、図9に示すフィールドオーダー検出処理を抜け、図6のステップS5に戻った時に、これらのフラグを参照することにより、対象フレーム群F1,・・・,FKのフィールドオーダーを判断することができる。本実施形態では、トップフラグの値の方が大きければ、トップフィールドファーストであり、ボトムフラグの方が大きければ、ボトムフィールドファーストであると判断するものとする。
<3.用途>
画像処理プログラム2は、多種多様な静止画及び動画に対する画像処理を取り扱うことができるが、例えば、警察等の機関が事件の捜査のために防犯カメラの監視映像を解析するのにも利用され得る。防犯カメラの監視映像を解析していくためには、監視映像を静止画単位で画像処理していくことが重要になり得るが、インターレース画像に現れるギザギザやちらつきは、静止画において問題となり易い。従って、画像データの取込み時にインターレース解除処理を自動的に実行する画像処理プログラム2の上記機能は、防犯カメラの監視映像を画像処理するのに特に有用である。
<4.特徴>
<4−1>
上記実施形態では、対象フレーム群の本体データを画像処理することにより、対象フレーム群がインターレース画像群であるか否かが自動的に判断される。そして、対象フレーム群がインターレース画像群であると判断された場合には、自動的にインターレース解除される。従って、インターレース画像であることを示すフラグをメタデータとして記録しているようなデータ形式のフレームに限らず、多種多様なデータ形式のフレームに対し、インターレース画像であるか否かを正しく判断することができる。
<4−2>
上記実施形態では、同じ対象フレームのトップフィールド画像とボトムフィールド画像とを比較し(ステップS23)、また、異なる複数の対象フレームを用いて非移動体の影響を低減した(ステップS24)後、移動体の存否が判断される(ステップS25)。すなわち、移動体が強調され、非移動体のノイズが低減された後、移動体の存否が判断される。従って、対象フレーム群がインターレース画像であるか否かを精度よく判断することができる。
<4−3>
上記実施形態では、インターレース画像群であると判断された対象フレーム群のフィールドオーダーが自動的に判断される(ステップS5)。また、ステップS10,S11で生成されるプログレッシブフレーム群は、ステップS6,S7により、ステップS5で判断されたフィールドオーダーに従って正しく順序付けられることになる。従って、プログレッシブフレーム群の配列は、時間の流れと整合し、真っ直ぐ進む移動体は、真っ直ぐ進んでいるものとして記録され、行きつ戻りつしながら進むように記録されることはない。
<4−4>
上記実施形態では、インターレース解除の結果、対象フレーム群に含まれる各フレームに対し、トップフィールド画像及びボトムフィールド画像にそれぞれ対応する2枚のフレームが生成される。従って、新たなプログレッシブフレーム群において、元の対象フレーム群の有する情報の欠損が抑制される。
<4−5>
上記実施形態では、対象フレーム群が全体としてインターレース方式であるか否かを判断するために、対象フレーム群に含まれる一部のフレーム(L組のフレーム対)に対してのみステップS22〜S25が実行される。従って、計算の負荷を下げることができる。そして、全体としてインターレース方式であると判断された場合には、そのような対象フレーム群全体がインターレース解除される(ステップS10,S11)。従って、一部の対象フレームのみがインターレース解除され、フレームレートに歪みが生じてしまうことがない。
<5.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。
<5−1>
上述のインターレース解除処理が実行されるタイミングは、データ取込み処理の実行時に限られない。例えば、インターレース解除処理を、選択フレーム群に対して実行可能な画像処理モジュールの1つとして実装し、画像データの取り込み後、ユーザの命令を受けて実行されるようにしてもよい。また、再生処理時に実行されるようにしてもよい。
<5−2>
上記実施形態では、対象フレーム群がインターレース画像群であるか否かを判断するために、対象フレーム群に含まれる一部のフレームに対してのみステップS22〜S25が実行されたが、全てのフレームに対して実行されてもよい。また、上記実施形態では、インターレース解除を行う場合には、対象フレーム群全体に対してのみインターレース解除が可能であったが、一部の対象フレームのみに対するインターレース解除を可能にしてもよい。
<5−3>
ステップS9で判定される、スクイーズ拡大を行うための条件は、上述したものに限られない。異なるアスペクト比で再生することを前提に、異なるアスペクト比で記録されたと考えられる画像データの画像サイズであれば、任意のものを採用し得る。
<5−4>
上記実施形態では、同じ対象フレームに属する2枚のフィールド画像どうし(より正確には、2枚のフィールド画像にそれぞれ由来する2枚のフレームどうし)を比較するステップ(ステップS23)の後に、複数の対象フレームを比較するステップS24が実行された。しかしながら、複数の対象フレームを比較するステップの後に、同じ対象フレームに属する2枚のフィールド画像どうしを比較するステップを実行してもよい。例えば、2枚の対象フレームの差分画像を生成した後に、その差分画像をインターレース解除して2枚のフィールド画像を生成し、それらの差分画像をさらに生成し、その後、ステップS25の二値化処理を行うようにしてもよい。
<5−5>
差分画像からノイズを低減する方法は、ステップS24の方法に限られず、様々な公知の技術を利用することができる。例えば、上述した方法に代えて又は加えて、膨張収縮処理を実行してもよい。これにより、非移動体に対応する比較的小さな領域は消えるが、移動体に対応する比較的大きな領域を残すことができる。
<5−6>
上記実施形態では、インターレース解除により、1枚の対象フレームから2枚のプログレッシブフレームが生成されるようになっていたが、1枚の対象フレームから生成されるプログレッシブフレームの枚数は、1枚であってもよいし、3枚以上であってもよい。
<5−7>
ステップS10,S11におけるプログレッシブフレームの生成の態様は、上述したものに限られず、対象フレームのトップフィールド画像及びボトムフィールド画像の少なくとも一方に対応するフレームを生成する限り、任意の態様を採用することができる。例えば、トップフィールド画像及びボトムフィールド画像を補完することなく、そのままインターレース解除後のフレームとしてもよい。
<5−8>
ステップS22において、まず、インターレース判断部43は、所定のルールに従って、フレームFI,FI+1から特定のエリアZ1を除外した後、この特定のエリアZ1が除外されたフレームFI,FI+1をトップフィールド画像OI,OI+1とボトムフィールド画像EI,EI+1とに分離するようにしてもよい(図17参照)。ここで、除外される特定のエリアZ1とは、例えば、フレームの下方の横に細長い領域である。この場合、特定のエリアZ1の位置を特定するための所定のルールとして、例えば、フレームの下方のX%を除外するようにする(又は、フレームの上方のX%を残すようにする)等の情報が、予め定められているものとすればよい。なお、特定のエリアZ1を除外するのは、そのようなエリアZ1には、時刻等の字幕の情報が表示されることが多いからである。言い換えると、特定のエリアZ1を残した状態では、以後のステップS23〜S25において、差分画像QI,QI+1,RI上に字幕の変化が反映されてしまい、移動体の存否を正しく判断することができなくなり得るからである。
従って、この観点からは、特定のエリアZ1としては、フレームの下方のエリアに代えて又は加えて、例えば、フレームの上方のX%を除外するようにすることもできる。あるいは、除外される特定のエリアZ1は、その位置が予め定められているものに限られず、フレームFI,FI+1を画像処理することにより、字幕等の除外すべき情報を表示するエリアが存在しているか否かを自動的に判断し、そのようなエリアが存在すると判断された場合に限り、そのようなエリアが特定のエリアZ1として除外されるようにしてもよい。あるいは、データ取込み処理を開始する前に、ユーザに特定のエリアZ1(又は、特定のエリアZ1以外の残すべきエリア)を手動で選択させるようにしてもよい。
さらに、同様の観点から、ステップS21において、インターレース判断部43が、対象フレーム群F1,・・・,FKの中から変化の大きい上位L組のフレーム対を特定する場合においても、特定のエリアZ1を除外するようにしてもよい。すなわち、インターレース判断部43が、特定のエリアZ1が除外された(K−1)枚の差分画像P1,・・・,PK-1を生成するようにしてもよい。この場合、差分画像P1,・・・,PK-1上に字幕の変化が反映されてしまい、移動体による変化の大きいフレーム対を正しく判断することができなくなる状況を回避することができる。
さらに、同様の観点から、ステップS31及び/又はステップS32〜S34においても、フィールドオーダー判断部44が、処理対象となるフレームから特定のエリアZ1を除外した後、上述の処理を実行するようにしてもよい(図18参照)。この場合も、ステップS31及び/又はステップS32〜S34において、処理対象となるフレーム上に字幕の変化が反映されてしまい、フィールドオーダーを正しく判断することができなくなる状況を回避することができる。
<5−9>
上記実施形態では、オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データは、全て静止画ファイルとして保存されるようになっていた。しかしながら、オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データを、動画ファイルとして保存するようにしてもよい。
1 画像処理装置(コンピュータ)
2 画像処理プログラム
41 画像処理部(インターレース解除部)
43 インターレース判断部
44 フィールドオーダー判断部
1,・・・,FK 対象フレーム群(フレーム)
1,・・・,OK トップフィールド画像群(トップフィールド画像)
1,・・・,EK ボトムフィールド画像群(ボトムフィールド画像)
1,・・・,H2K プログレッシブフレーム群(新たなフレーム)

Claims (10)

  1. フレームの本体データを画像処理することにより、前記フレームがタイムライン上の異なるタイミングのトップフィールド画像及びボトムフィールド画像を含むインターレース画像であるか、プログレッシブ画像であるかを判断するステップと、
    前記フレームが前記プログレッシブ画像であると判断された場合には、前記フレームをインターレース解除せず、新たなフレームを生成しないが、前記フレームが前記インターレース画像であると判断された場合には、前記フレームをインターレース解除し、新たなフレームを生成するステップと
    をコンピュータに実行させる、
    画像処理プログラム。
  2. 前記フレームが前記インターレース画像であるか否かを判断するステップは、前記トップフィールド画像と前記ボトムフィールド画像とを比較し、前記フレーム内における移動体の存否を判断することにより、前記フレームが前記インターレース画像であるか否かを判断するステップである、
    請求項1に記載の画像処理プログラム。
  3. 前記フレームが前記インターレース画像であるか否かを判断するステップは、前記タイムライン上の複数の前記フレームの前記本体データを用いて、前記フレーム内の非移動体の影響を低減した後、前記フレーム内における移動体の存否を判断することにより、前記フレームが前記インターレース画像であるか否かを判断するステップである、
    請求項1又は2に記載の画像処理プログラム。
  4. 前記フレームが前記インターレース画像であるか否かを判断するステップは、前記タイムライン上のフレーム群に含まれる少なくとも一部の前記フレームの前記本体データを画像処理することにより、前記フレーム群が一群の前記インターレース画像であるか否かを判断するステップであり、
    前記フレームをインターレース解除するステップは、前記フレーム群が一群の前記インターレース画像であると判断された場合に、前記フレーム群をインターレース解除し、前記新たなフレーム群を生成するステップである、
    請求項1から3のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  5. 前記フレームが前記インターレース画像であると判断された場合には、前記フレームの前記本体データを画像処理することにより、前記トップフィールド画像及び前記ボトムフィールド画像のフィールドオーダーを判断するステップ、
    をさらにコンピュータに実行させる、
    請求項1から4のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  6. 前記フィールドオーダーを判断するステップは、前記タイムライン上の第1フレームの前記トップフィールド画像と、前記タイムライン上の第2フレームの前記ボトムフィールド画像との第1差分と、前記第1フレームの前記ボトムフィールド画像と、前記第2フレームの前記トップフィールド画像との第2差分とを比較し、前記第1差分及び前記第2差分の大小に応じて、前記フィールドオーダーを判断するステップである、
    請求項5に記載の画像処理プログラム。
  7. 前記フレームをインターレース解除するステップは、前記新たなフレームとして、前記トップフィールド画像及び前記ボトムフィールド画像の少なくとも一方に対応するフレームを生成するステップである、
    請求項1から6のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  8. 前記フレームをインターレース解除するステップは、前記新たなフレームとして、前記トップフィールド画像及び前記ボトムフィールド画像にそれぞれ対応する2枚のフレームを生成するステップである、
    請求項1から7のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  9. 前記フレームをインターレース解除するステップは、前記新たなフレームとして、前記トップフィールド画像及び前記ボトムフィールド画像にそれぞれ対応する2枚のフレームを生成し、前記判断されたフィールドオーダーに従って、前記2枚のフレームを順序付けるステップである、
    請求項5又は6に記載の画像処理プログラム。
  10. フレームの本体データを画像処理することにより、前記フレームがタイムライン上の異なるタイミングのトップフィールド画像及びボトムフィールド画像を含むインターレース画像であるか、プログレッシブ画像であるかを判断するインターレース判断部と、
    前記フレームが前記プログレッシブ画像であると判断された場合には、前記フレームをインターレース解除せず、新たなフレームを生成しないが、前記フレームが前記インターレース画像であると判断された場合には、前記フレームをインターレース解除し、新たなフレームを生成するインターレース解除部と
    を備える、
    画像処理装置。
JP2013140435A 2012-07-12 2013-07-04 画像処理プログラムおよび画像処理装置 Active JP6255751B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013140435A JP6255751B2 (ja) 2012-07-12 2013-07-04 画像処理プログラムおよび画像処理装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012156966 2012-07-12
JP2012156966 2012-07-12
JP2013140435A JP6255751B2 (ja) 2012-07-12 2013-07-04 画像処理プログラムおよび画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014033438A JP2014033438A (ja) 2014-02-20
JP6255751B2 true JP6255751B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=49913711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013140435A Active JP6255751B2 (ja) 2012-07-12 2013-07-04 画像処理プログラムおよび画像処理装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8749706B2 (ja)
JP (1) JP6255751B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5962278B2 (ja) * 2012-07-12 2016-08-03 ノーリツプレシジョン株式会社 画像処理プログラム、画像処理装置及び画像処理方法
JP6099132B2 (ja) * 2013-02-27 2017-03-22 Kddi株式会社 フィールドオーダ検出装置、方法及びプログラム
US9594947B1 (en) * 2014-09-30 2017-03-14 Amazon Technologies, Inc. Aspect ratio validation
JP7346124B2 (ja) * 2019-07-19 2023-09-19 日本放送協会 映像処理装置及び映像処理プログラム

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7095445B2 (en) * 2000-12-20 2006-08-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of detecting motion in an interlaced video sequence based on logical operation on linearly scaled motion information and motion detection apparatus
JP2002290927A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Toshiba Corp フィルムモード判別回路、フィルムモード判別方法、及び順次走査変換テレビジョン受像機
JP2003179884A (ja) * 2001-12-11 2003-06-27 Sony Corp プルダウン信号検出装置、プルダウン信号検出方法、高解像度化画像処理装置、高解像度化画像処理方法、画像符号化装置および画像符号化方法
JP4910579B2 (ja) * 2005-09-12 2012-04-04 ソニー株式会社 画像信号処理装置、画像信号処理方法、およびプログラム
US20080018788A1 (en) * 2006-07-20 2008-01-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods and systems of deinterlacing using super resolution technology
US7982800B2 (en) * 2007-02-02 2011-07-19 Freescale Semiconductor, Inc. Video de-interlacer using motion residue compensation
JP4983362B2 (ja) * 2007-04-16 2012-07-25 ソニー株式会社 フィルム検出装置およびその方法、並びに映像信号処理装置およびその方法
EP1990991A1 (en) * 2007-05-09 2008-11-12 British Telecommunications Public Limited Company Video signal analysis
JP5025351B2 (ja) * 2007-06-27 2012-09-12 株式会社東芝 画像処理装置および画像処理方法
JP4383477B2 (ja) * 2007-11-06 2009-12-16 シャープ株式会社 フィルムモード判定装置、判定方法、判定プログラム及び記録媒体
JP2010081461A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Hitachi Ltd 映像信号処理装置
JP2010141717A (ja) 2008-12-12 2010-06-24 Canon Inc 画像記録再生装置
US8619187B2 (en) * 2009-04-01 2013-12-31 Marvell World Trade Ltd Cadence detection in progressive video

Also Published As

Publication number Publication date
US8749706B2 (en) 2014-06-10
JP2014033438A (ja) 2014-02-20
US20140016033A1 (en) 2014-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI466543B (zh) 用於高清晰度與標準清晰度視訊之進階式解間條器
JP2004350281A (ja) 映像信号のデインターレース方法およびデインターレース装置
JP6255751B2 (ja) 画像処理プログラムおよび画像処理装置
US7499102B2 (en) Image processing apparatus using judder-map and method thereof
JP4119360B2 (ja) 映像フォーマットの変換装置及びその方法
US10789987B2 (en) Accessing a video segment
JP5208381B2 (ja) 動画像フレームレート変換装置および動画像フレームレート変換方法
JP5962278B2 (ja) 画像処理プログラム、画像処理装置及び画像処理方法
JP2006109488A (ja) フィールド選択が可能な映像処理装置及びその方法
JP4273114B2 (ja) ジャダ検出装置及びこれを用いるインターレース解除装置、並びにその方法
JP4580347B2 (ja) フリッカ映像変換装置、そのプログラム及びその方法、並びに、映像表示装置
JP5241632B2 (ja) 画像処理回路および画像処理方法
JP2007081500A (ja) 画像処理装置、動画像データのフィールド・オーダを決定する方法及びプログラム
JP4656199B2 (ja) 画像処理装置、サムネイル動画作成方法及びサムネイル動画作成プログラム
JP5409281B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4492100B2 (ja) 画像信号の処理装置および処理方法
JP2009115910A (ja) 同期変換装置、同期変換方法及びプログラム
JP2007060105A (ja) 画像データ変換方法、その装置及びそのプログラム
JP2007060104A (ja) 自己相関値算出方法及び補間画素生成方法、それらの装置並びにそれらのプログラム
KR101109153B1 (ko) 저더 검출을 이용한 디인터레이싱 방법 및 장치
US8730398B2 (en) Video output apparatus and control method therefor, and non-transitory recording (storing) medium that records program
JP2011085899A (ja) 画像表示装置及び画像表示方法
JP2017220800A (ja) 再生装置およびその制御方法、プログラム
JP5875422B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法
JP2009077029A (ja) 信号変換装置、信号変換方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6255751

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250