JP6254519B2 - 垂直接合システムおよびこれに関連する面被覆システム - Google Patents

垂直接合システムおよびこれに関連する面被覆システム Download PDF

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Description

本発明は、基板を隣接した様態で接合することを可能にする垂直接合システムに関する。このような基板の非限定的例を挙げると、床、壁または天井張りとして用いることが可能な木製ボードまたはパネルがある。本発明はまた、この接合システムを採用した基板を用いた面被覆システムに関する。
「クリック」型の床仕上げ材は、複数の基板を含む。これら複数の基板にはそれぞれ、隣接基板の接続を促進するための類似の接合システムが設けられる。これらの接合システムは、第1の接合部および第2の接合部を含むことが多い。第1の接合部および第2の接合部は、基板の2つの両側部に沿って延びる。これらの接合部は、1つの基板上の第1の接合部が隣接基板上の第2の接合部と係合することができるように、構成される。これらの接合部は、特定の構成の舌部、溝部、突起、凹部および刺部に依存することにより、インターロッキング係合を提供する。
床張り材のための接合システムは、主に水平(または「載置」)型接合システムまたは垂直接合システムの2種類に分類される。水平接合システムの場合、床張り材基板の主要面(すなわち、水平面)を含む面に対して実質的に平行な面内を移動させて、隣接基板上において接合部係合を行う必要がある。一方、垂直接合システムの場合、基板の主要面に対して垂直な面内において移動および/または力付加を行って、接合部の係合を行う必要がある。そのため、この種の接合システムの文脈において「垂直」という用語を用いる場合および本明細書中において用いる場合基板の主要面に対して絶対的に垂直という意味ではなく、ほぼ垂直である意味であることが理解されるべきである。基板が水平表面上に載置された場合、この文脈における「垂直」は、絶対垂直である。しかし、当業者であれば理解するように、基板は、他の配置の表面上に載置してもよく、例えば、垂直面(例えば、垂直壁上または傾斜面上(例えば、傾斜した天井上)に載置してもよい。このような状況下において、垂直接合システムは、接合システムとして機能し、基板の主要面に対して垂直な面内における動きおよび/または力により、動作/係合する。
また、「疑似」垂直接合システムもある。「疑似」垂直接合システムの場合、製造業者は垂直システムであると主張する場合もあるが、先ず隣接パネルの接合部の係合を行うためには、接合部を相互に横方向に挿入した後、パネルを相互に回転させて、その各主要面を同一平面上とする必要がある。
以上、背景について言及したが、これは、当該分野が当業者の一般的知識の一部を形成することを認めるものではない。上記の記載はまた、本明細書中に開示のような接合システムの用途を限定することも意図しない。
本発明の局面により、基板のための垂直接合システムが提供される。垂直接合システムにより、面被覆システムの提供が促進される。この面被覆システムにより、取り付けが極めて容易になり、特に修理が容易になる。この目的のため、損傷パネルを垂直方向に持ち上げることにより修理を達成することができ、損傷パネルに最近接する壁から余分な床張り材を引きはがす必要がない。
本発明の他の局面により、基板のための垂直接合システムが提供される。係合基板は、係合を維持しつつ、正方向または負方向(すなわち、時計回りまたは反時計回り)において相互に回転または旋回することができる。
本発明の一局面において、対向する第1の主要面および第2の主要面を有する基板の両側部に沿って延びる雄接合部と雌接合部とを備えた垂直接合システムが提供される。この垂直接合システムにおける雄接合部および雌接合部は、両者の係合時においていくつかの空間が係合した前記接合部間に形成されるように、非対称とされている。
雄接合部には、第1の主要面から略垂直方向において第2の主要面へ向かって延びる雄突起と、雄突起内に形成された雄凹部とが設けられているとともに、雌接合部には、第2の主要面から略垂直方向において第1の主要面へ向かって延びる雌突起と、雌突起内に形成された雌凹部とが設けられている。
また、雄突起は、雄接合部の外側である、雄凹部から離れた側に、横方向に延びる面を有し、雄凹部は、雄接合部の内側である、雄突起から離れた側に、横方向に延びる面を有し、雌突起は、雌接合部の外側である、雌凹部から離れた側に、横方向に延びる面を有し、そして、雌凹部は、雌接合部の内側である、雌突起から離れた側に、横方向に延びる面を有している。
また、横方向に間隔を空けて配置された2つの横方向に延びる面が、第1の基板の雄接合部が第2の基板の雌接合部と係合できるように構成され、雄接合部の2つの横方向に延びる面が、雌接合部の2つの横方向に延びる面に相対して配置され、これにより、各接合部の最内および最外側部上に第1の係合面および第2の係合面をそれぞれ形成し、各係合面が係合方向に対して平行に配置され、各係合面が関連付けられた横方向に延びる面が、係合面の両側部から相互に横方向に延び、雌接合部の横方向に延びる面が、雄接合部の横方向に延びる面の上に突出している。
さらに、類似の接合システムをそれぞれ有する2つ以上の基板を主要面に対して垂直な係合方向において付加された力に応じて相互に係合させることができるとともに、第1の基板を係合方向と反対方向に持ち上げて、隣接する係合基板を第1の基板の両側部に対して相対的に回転させて、係合基板を、持ち上げられた第1の基板から所定の角度で下方に傾斜した平面に配置した後、係合基板の雌接合部に対して係合方向の力を付加することにより、2つ以上の基板の係合解除が行われる。
一実施形態において、横方向に延びる表面は、係合している2つの基板の係合を維持しつつ、2つの基板が3°まで相対的に回転することが可能なように、構成される。
一実施形態において、横方向に延びる表面は、係合基板のうち1つが他方に対して7°〜10°の角度で基板のうち1つの表面内への方向において相対的に回転することを可能にするように構成され、2つの基板は、2つの基板の係合を維持しつつ配置される。
一実施形態において、第1の接合部および第2の接合部の非対称構成に起因して、各係合面の少なくとも1つの側部上に空間が生成される。
一実施形態において、係合面のうち少なくとも1つと関連付けられた横方向に延びる表面のうち少なくとも1つは、外形が連続的凸曲面状である。
一実施形態において、係合面のうち少なくとも1つにおいて、横方向に延びる表面のうち1つは、外形が連続的凸曲面状であり、他方の外形は1つ以上の直線を含む。
一実施形態において、横方向に延びる表面はそれぞれ、外形が連続的凸曲面状である。
一実施形態において、横方向に延びる表面のうち2つ以上の外形は、異なる連続的凸曲面状である。
一実施形態において、各接合部は、係合方向に延びる突起と、基板の各側部に沿って形成された隣接凹部とを含み、横方向に延びる表面は、各突起の最外表面および各凹部の最内面上に形成される。
一実施形態において、第1の接合部の突起は、首部の幅が小さい球根状外形を有し、第1の接合部の突起上の横方向に延びる表面の一部は、首部の最外側部に隣接する。
一実施形態において、第2の接合部の凹部は、首部の幅が小さい球根状外形を有し、第2の接合部の凹部上の横方向に延びる表面の一部は、首部の最外側部に隣接する。
一実施形態において、各首部上における距離が最短である線を含む面は、主要面に相対して傾斜する。
一実施形態において、各首部上における距離が最短である線を含む面は、主要面に対して傾斜した面内に設けられる。
一実施形態において、各首部上における距離が最短である各線は、互いに平行である。
一実施形態において、各首部上における距離が最短である線は、共線である。
一実施形態において、各横方向に延びる表面は、各湾曲面の一部を構成する。
一実施形態において、第1の接合部および第2の接合部はそれぞれ、横方向に延びる第3の表面と共に形成され、第3の表面は、接合部の2つの横方向に延びる表面間に配置され、横方向に延びる第3の表面は相対的に配置されて、第1の係合面と第2の係合面との中間に配置された第3の係合面を形成し、第3の係合面と関連付けられた横方向に延びる第3の表面は、第3の係合面の両側部から横方向において相互に向かって延び、第2の接合部の第3の横方向に延びる表面は、第1の接合部の第3の横方向に延びる表面と合致するかまたは第1の接合部の第3の横方向に延びる表面の上に突出する。
一実施形態において、第1の接合部および第2の接合部は、第3の係合面の周囲において相互に係合するように相互に構成されて、係合した接合部が係合方向に対して平行な方向において分離する事態を回避し、第3の係合面は、第1の係合面および第2の係合面に対して平行に第1の係合面と第2の係合面との間に配置される。
一実施形態において、第1の接合部および第2の接合部はそれぞれ、横方向に延びる第3の表面を含み、横方向に延びる第3の表面は、係合した接合部内において、第3の係合面の両側部へ向かって延びる。
本発明の第2の局面において、対向する主要な第1の表面および第2の表面を有する、基板のための垂直接合システムが提供される。接合システムは、以下を含む:
基板の両側部に沿って延びる第1の非対称接合部および第2の非対称接合部であって、第1の接合部および第2の接合部は、主要面に対して垂直な係合方向において付加された力に応答して、類似の接合システムを備えた2つの基板が相互に係合することを可能にするようい構成される、第1の非対称接合部および第2の非対称接合部。
第1の接合部および第2の接合部はそれぞれ、横方向に間隔を空けて配置された湾曲面を2つ備え、湾曲面は、1つの基板の第1の接合部が第2の基板の第2の接合部と係合することを可能にするように構成され、第1の接合部の2つの湾曲面は、各接合部の最内側部および最外側部上において第2の接合部の2つの湾曲面と係合して、第1の係合面および第2の係合面をそれぞれ形成し、第1の係合面および第2の係合面はそれぞれ、係合方向に対して平行な方向において係合した接合部が分離する事態を独立的に抑制し、各係合面は係合方向に対して平行に配置され、各係合面と関連付けられた湾曲面は、係合面の両側部上に配置される。
一実施形態において、湾曲面は、2つの基板の相対的な回転を3°まで可能にする2つの基板の係合を維持しつつ係合するように構成される。
一実施形態において、湾曲面は、係合基板のうち1つが他方に対して7°〜10°の角度で基板のうち1つの表面内への方向において相対的に回転することを可能にするように構成され、2つの基板は、2つの基板の係合を維持しつつ配置される。
一実施形態において、各接合部は第3の湾曲面を含み、第3の湾曲面はそれぞれ、相互に係合して第3の係合面を形成するように相対的に構成され、第3の係合面は、第1の係合面と第2の係合面との間に配置される。
一実施形態において、第1の接合部および第2の接合部の非対称構成に起因して、各係合面の少なくとも1つの側部上に空間が生成される。
一実施形態において、各係合面と関連付けられた湾曲面のうち少なくとも1つの外形は、連続的曲線状である。
一実施形態において、1つの係合面と関連付けられた1つの湾曲面の外形は連続的曲線状であり、係合面の他方の湾曲部の外形は1つ以上の直線を含む。
一実施形態において、湾曲面それぞれの外形は、連続的曲線状である。
一実施形態において、各接合部は、係合方向に延びる突起および基板の各側部に沿って形成された隣接凹部を含み、第1の係合面および第2の係合面と関連付けられた湾曲面は、各突起の最外表面および各凹部の最内面上に形成される。
一実施形態において、第1の接合部の突起は、幅の小さな首部を有する球根状外形を有し、第1の接合部の突起上の湾曲面の一部は、首部の最外側部に沿って形成される。
一実施形態において、第2の接合部の凹部は、幅の小さな首部を有する球根状外形を有し、第2の接合部の凹部上の湾曲面の一部は、首部の最外側部に沿って形成される。
一実施形態において、各首部上における距離が最短である線を含む面は、主要面に対して傾斜する。
一実施形態において、各首部上における距離が最短である線を含む面は、主要面に対して傾斜した面内に配置される。
一実施形態において、各首部上における距離が最短である各線は、互いに対して平行である。
一実施形態において、各首部上における距離が最短である線は共線である。
本発明の第3の局面において、対向する主要な第1の表面および第2の表面を有する、基板のための垂直接合システムが提供される。接合システムは、以下を含む:
主要面に対して垂直な係合方向において付加された力に応答して、類似の接合システムを備えた2つの基板が相互に係合することを可能にするように構成された、基板の両側部に沿って延びる非対称な雄接合部および雌接合部。
雄接合部は、第1の主要面から概して垂直方向において第2の主要面へ向かって延びる雄突起と、雄突起内に形成された雄凹部とを含み、雌接合部は、第2の主要面から概して垂直方向において第1の主要面へ向かって延びる雌突起と、雌突内に形成された雌凹部とを含み、雄接合部は、雌凹部から最離隔位置にある雄突起の側部上に形成された第1の雄係合面と、雄突起から最離隔位置にある雌凹部の側部上に形成された第2の雄係合面と、雄突起および雄凹部に共通する表面である第3の雄係合面と、を有し、雌接合部は、雄突起から最離隔位置にある雌凹部の側部上に形成された第1の雌係合面と、雌凹部から最離隔位置にある雄突起の側部上に形成された第2の雌係合面と、雌突起および雌凹部に共通する表面である第3の雌係合面と、を有し、係合面は、2つの基板の雄および雌接合部が係合した際、第1の雄および第1の雌係合面が係合して第1の係合面を形成し、第2の雄および第2の雌係合面が係合して第2の係合面を形成し、第3の雄および第3の雌係合面が係合して、第1の係合面と第2の係合面との間に配置された第3の係合面各係合面を形成して、係合方向に対して平行な方向における係合した接合部の分離を抑制するような構成である。
一実施形態において、係合面は、2つの基板の係合を維持しつつ、係合している2つの基板の相対的な回転を3°まで可能にするように構成される。
一実施形態において、係合面は、1つの表面内への方向において係合基板のうち1つが他方に対して7°〜10°の角度だけ相対的に回転することを可能にするように構成され、2つの基板は、2つの基板の係合を維持しつつ配置される。
一実施形態において、第1の雄係合面および第1の雌係合面のうち少なくとも1つは、滑らかな曲線状の横方向に延びる部分を備え、第2の雄係合面および第2の雌係合面のうち少なくとも1つは、滑らかな曲線状の横方向に延びる部分を備える。
一実施形態において、第1の雄係合面および第1の雌係合面のうち他方は、横方向に延びる部分を備え、横方向に延びる部分は、少なくとも1つの平面を含む。
一実施形態において、第2の雄係合面および第2の雌係合面のうち他方は、横方向に延びる部分を備え、横方向に延びる部分は、少なくとも1つの平面を含む。
一実施形態において、第1の雄係合面および雌係合面ならびに第2の雄係合面および雌係合面はそれぞれ、滑らかな曲線状の横方向に延びる部分を含む。
一実施形態において、第1の雄係合面、第1の雌係合面、第2の雄係合面および第2の雌係合面はそれぞれ、湾曲と共に形成され、第1の係合面および第2の係合面の周囲において相互に係合する。
一実施形態において、第3の雄係合面および第3の雌係合面のうち少なくとも1つは、湾曲と共に形成される。第4の局面において、対向する主要な第1の表面および第2の表面を有する、基板のための垂直接合システムが提供される。接合システムは、基板の両側部に沿って延びる第1の非対称接合部および第2の非対称接合部を含む
第1の接合部および第2の接合部は、主要面に対して垂直な係合方向において付加された力に応答して、2つ以上基板が類似の接合システムによって相互に係合することを可能にしかつ係合基板を係合解除することを可能にするように構成され、係合解除は、第1の基板を係合方向と反対方向に持ち上げて、隣接する係合基板の第1の基板の両側部に沿った回転を促進させて、係合基板を第1の基板から下降した面内に配置した後、係合基板の第2の接合部に対して係合方向の力を付加することにより、行われる。
一実施形態において、第1の接合部および第2の接合部はそれぞれ、横方向に間隔を空けて配置された横方向に延びる表面部分を2つ備え、2つの横方向に延びる表面部分は、1つの基板の第1の接合部が第2の基板の第2の接合部と係合することを可能にするように構成され、第1の接合部の2つの横方向に延びる表面は、第2の接合部の2つの横方向に延びる表面に相対して配置され、各接合部の最内および最外側部上に第1の係合面および第2の係合面をそれぞれ形成し、各係合面は係合方向に対して平行に配置され、横方向に延びる部分が関連付けられた各係合面は、係合面の両側部から相互に横方向に延び、第2の接合部の横方向に延びる部分は、第1の接合部の横方向に延びる部分の上に突出する。
一実施形態において、係合面のうち少なくとも1つと関連付けられた横方向に延びる表面のうち少なくとも1つは、外形が連続的凸曲面状である。
一実施形態において、第1の接合部および第2の接合部はそれぞれ、横方向に間隔を空けて配置された湾曲面を2つ備え、2つの湾曲面は、1つの基板の第1の接合部が第2の基板の第2の接合部と係合することを可能にするように構成され、第1の接合部の2つの湾曲面は、各接合部の最内側部および最外側部上の第2の接合部の2つの湾曲面と係合して、第1の係合面および第2の係合面をそれぞれ形成し、第1の係合面および第2の係合面はそれぞれ、係合方向に対して平行な方向における係合した接合部の分離を独立的に抑制し、各係合面は係合方向に対して平行に配置され、各係合面と関連付けられた湾曲面は、係合面の両側部上に配置される。
一実施形態において、第1の接合部は雄接合部であり、第2の接合部は雌接合部であり、雄接合部は、第1の主要面から概して垂直方向において第2の主要面へ向かって延びる雄突起と、雄突起内に形成された雄凹部とを含み、雌接合部は、第2の主要面から概して垂直方向において第1の主要面へ向かって延びる雌突起と、雌突内に形成された雌凹部とを含み、雄接合部は、雌凹部から最離隔位置にある雄突起の側部上に形成された第1の雄係合面と、雄突起から最離隔位置にある雌凹部の側部上に形成された第2の雄係合面と、雄突起および雄凹部に共通する表面である第3の雄係合面とを有し、雌接合部は、雄突起から最離隔位置にある雌凹部の側部上に形成された第1の雌係合面と、雌凹部から最離隔位置にある雄突起の側部上に形成された第2の雌係合面と、雌突起および雌凹部に共通する表面である第3の雌係合面とを有し、係合面は、2つの基板の雄および雌接合部が係合した場合、第1の雄および第1の雌係合面が係合して第1の係合面を形成するように構成され、第2の雄および第2の雌係合面は係合して、第2の係合面を形成し、第3の雄および第3の雌係合面は係合して、第1の係合面と第2の係合面との間に配置された第3の係合面各係合面を形成して、係合方向に対して平行な方向における係合した接合部の分離を抑制する。
一実施形態において、第1の接合部および第2の接合部は、相互係合した際に3つの係合面を生成するように構成され、各係合面は、係合方向に対して平行に配置されて、係合方向と反対方向において係合接合部の分離を抑制する。
一実施形態において、基板は、4つの側部を有する平面状の矩形または正方形の基板の構成である場合、第1の接合部は、2つの隣接側部に向かって延び、第2の接合部は、残りの2つの隣接側部に向かって延びる。
なお、雄接合部は、第1の主要面に対して垂直に延びる平面状の当接面を備えていてもよく、その場合、空間の一つが平面状の当接面の下方かつ横方向に延びる面に対向して形成されている。また、空間の一つが横方向に延びる面と雌凹部の間に形成されていてもよく、その場合、第1の係合面が空間の一つを通過するように構成されている。
さらに、一つ目の空間が、横方向に延びる面と雄突起の間に形成されていてもよく、その場合、空間が一つ目の空間の下方且つ横方向に延びる面と雌凹部の間に形成されている。あるいは、雄接合部が、第1の主要面に対して垂直に延びる平面状の当接面を備えていてもよく、その場合、平面状の当接面より横方向に突き出して延びないものとされている。
本発明の第5の局面において、複数の基板を含む面被覆システムが提供される。各基板は、第1〜第4〜第10の局面のうちいずれか1つに記載の垂直接合システムを備える。
本発明の第6の局面において、半浮動式面被覆システムが提供される。この半浮動式面被覆システムは
複数の基板であって、各基板は、第1〜第4の局面および第10の局面のうちいずれか1つに記載の垂直接合システムを有する、基板と、
第1の主要面へ接合された複数の再接着可能な接着剤と、
再接着可能な接着剤を被覆する1つ以上の解放ストリップと、を備えている
一実施形態において、複数の再接着可能な接着剤は、2つ以上の間隔を空けて配置された線へ塗布され、2つ以上の間隔を空けて配置された線は、基板の長手方向において延びる。
一実施形態において、複数の再接着可能な接着剤は、間隔を空けて配置された線のうち少なくとも1つの中へ、連続的なストリップまたはビードとして塗布される。
一実施形態において、再接着可能な接着剤は複数の線として塗布され、複数の線は、相互に均等間隔を空けて配置され、基板の長手中心線の周囲に対称に配置される。
一実施形態において、再接着可能な接着剤の厚さは、第1の主要面に対して垂直方向に測定された場合、1〜6mmである。
一実施形態において、再接着可能な接着剤の厚さは、2〜4mmである。
一実施形態において、複数の接着剤は、複数の接合部接着剤を含み、複数の接合部接着剤は、基板へ接合させ、解放ストリップで被覆され、接合部接着剤が配置される位置は、被覆ストリップが除去された状態で1つの基板の接合システムが別の基板の接合システムへ接合された場合、1つの基板上の接合部接着剤が他方の基板接合部へ接着されるような位置である。
一実施形態において、基板は、一枚板、加工木材、積層板、竹材、プラスチックおよびビニールからなる群から選択された材料から構成される。
本発明の第7の局面において、半浮動式面被覆基板の製造方法が提供される。この方法は、
第5の局面に係る面被覆システムを設ける工程と、
複数の再接着可能な接着剤を第1の主要面へ接合させる工程と、
接着剤を解放ストリップで被覆する工程
を含む。
一実施形態において、接着剤を接合させる工程は、接着剤を2つ以上の間隔を空けて配置された線へ付加することを含み、2つ以上の間隔を空けて配置された線は、基板の長手方向において延びる。
一実施形態において、接合する工程は、間隔を空けて配置された線のうち少なくとも1つの内部の連続的なストリップまたはビードとして接着剤を第1の主要面上へ付加することを含む。
一実施形態において、方法は、主要面に対して垂直な方向において測定された厚さが1〜6mmの均等な厚さである接着剤を塗布する工程を含む。
一実施形態において、方法は、厚さが2〜4mmの均等な厚さである接着剤を塗布する工程を含む。
一実施形態において、方法は、複数の再接着可能な接着剤を接合部のうち少なくとも一部と接合する工程と、接合部中の接着剤を解放ストリップで被覆するこ工程を含み、第1の基板の接合部中の接着剤を被覆する解放ストリップが除去された状態で第1の基板および第2の基板の垂直接合システムが相互に結合された場合、再接着可能な接着剤は、第1の基板上の位置において塗布され、記接着剤は、第2の基板の接合部へ接着する。
第8の局面において、複数の基板を含む面被覆システムが提供される。各基板は、対向する第1の主要面および第2の主要面を有し、第1の主要面は、システムによって被覆されるべき下側支持部に対向するように配置され、垂直接合システムは、基板の両側部に沿って延びる第1の非対称接合部および第2の非対称接合部を含む。
第1の接合部および第2の接合部は、主要面に対して垂直な係合方向において付加された力に応答して2つ以上の基板が相互に係合することを可能にするとともに係合基板を係合解除することを可能にするように構成され、契合解除は、(a)第1の基板を係合方向と反対方向に持ち上げて、隣接する係合基板の第1の基板の両側部に沿った回転を促進させて、係合基板を第1の基板から下降した面内に配置した後、(b)係合基板の第2の接合部に対して係合方向の力を付加することにより、行われる。
一実施形態において、面被覆システムは、第1の基板に対して取り外し可能な様態で取り付け可能であるジャッキを少なくとも1つ含み、ジャッキはシャフトを含み、シャフトは、第1の基板中に形成された穴を通過して下側支持部を支持するように配置され、ジャッキは、シャフトを穴を通じて延ばすことで第1の基板を下側支持部から持ち上げるように、動作可能である。
面被覆システムの一実施形態は、第1〜第4の局面および第10の局面のうちいずれか1つに記載の垂直接合システムである。
一実施形態において、面被覆システムは、第1の主要面へ接合された複数の再接着可能な接着剤と、再接着可能な接着剤を被覆する1つ以上の解放ストリップとを含む。
一実施形態において、面被覆システムは、複数の再接着可能な接着剤を含み、複数の再接着可能な接着剤は、第1の接合部および第2の接合部ならびに接合部上に接合された再接着可能な接着剤上に載置された各解放ストリップのうち1つまたは双方へ接合される。
一実施形態において、垂直接合システムは、複数の再接着可能な接着剤を含み、複数の再接着可能な接着剤は、第1の接合部および第2の接合部ならびに接合部上に接合された再接着可能な接着剤上に載置された各解放ストリップのうち1つまたは双方へ接合される。
第9の局面において、面被覆システムのための基板が提供される。基板は、第1〜第4の局面および第10の局面のうちいずれか1つに記載の垂直接合システムを含む。
一実施形態において、基板は、複数の再接着可能な接着剤を含み、複数の再接着可能な接着剤は、第1の接合部および第2の接合部ならびに接合部上に接合された再接着可能な接着剤上に載置された各解放ストリップのうち1つまたは双方へ接合される。
基板の一実施形態において、接合された再接着可能な接着剤によって設けられた各接合部は凹部を備え、凹部は、接合された再接着可能な接着剤を受容する。
一実施形態において、基板は、第1の主要面へ接合された複数の再接着可能な接着剤と、第1の主要面上の再接着可能な接着剤を被覆する1つ以上の解放ストリップと、を含む。
一実施形態において、垂直接合システムは、接合部の表面上に設けられたワックス層を含み、表面が同様の接合部と係合した場合、係合して第1の係合面および第2の係合面を形成する。
垂直接合システムの一実施形態において、1つの基板の各凹部は、弾性的に開口して、第2の基板の対応する突起を類似の接合システムによって凹部と同様に進入および係合させることを可能にするように構成される。
第10の局面において、対向する主要な第1の表面および第2の表面を有する、基板のための垂直接合システムが提供される。接合システムは、基板の両側部に沿った第1の非対称接合部および第2の非対称接合部を含む。
第1の接合部および第2の接合部は、主要面に対して垂直な係合方向において付加された力に応答して、類似の接合システムを備えた2つの基板が相互に係合することを可能にするように構成される。
第1の接合部および第2の接合部は、2つの基板の係合を維持しつつ、係合している2つの基板の相対的回転を3°まで可能にするように構成される。
第10の局面の一実施形態において、第1の接合部および第2の接合部はそれぞれ、横方向に間隔を空けて配置された概して凸状の表面を2つ備え、凸状の表面は、1つの基板の第1の接合部が第2の基板の第2の接合部と係合することを可能にするように構成され、第1の接合部の2つの概して凸状の表面は、第2の接合部の2つの概して凸状の表面に相対して配置され、各接合部の最内および最外側部上に第1の係合面および第2の係合面をそれぞれ形成し、各係合面は係合方向に対して平行に配置され、各係合面と関連付けられた概して凸状の表面は、係合面の両側部から横方向に相互に延び、第2の接合部の概して凸状の表面は、第1の接合部の概して凸状の表面の上に突出して、係合した接合部の分離を抑制し、各係合面と関連付けられた概して凸部状のうち少なくとも1つは、曲線状の外形を有する。
第10の局面の一実施形態において、各接合部は、係合方向に延びる突起と、基板の各側部に沿って形成された隣接凹部とを含み、横方向に延びる表面は、各突起の最外表面および各凹部の最内面上に形成される。
第10の局面の一実施形態において、各凹部は、弾性的に開口して、基板の突起を類似の接合システムにより同様に凹部に進入および係合することを可能にするように構成される。
第10の局面の一実施形態において、第1の接合部および第2の接合部は、第1の係合面と第2の係合面との間の中間に第3の係合面を形成するように構成される。
上記要旨に記載のような接合システムの範囲内には任意の形態が含まれ得るが、以下においては、ひとえに例示目的のために、特定の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1aは、本発明の一実施形態に係る垂直接合システムを用いたパネルの断面図である。 図1bは、垂直接合システムを用いた2つのパネルが係合状態にある様子を示す部分断面図である。 図2は、垂直接合システムを用いた2つのパネルが係合解除状態にある様子の一部の等角図である。 図3aは、垂直接合システムを用いた係合状態のパネルが相互に第1の方向において回転可能である様子を示す図である 図3bは、垂直接合システムを用いた係合状態のパネルが第2の反対方向において相互に回転することが可能である様子を示す図である 図4aは、支持面内の凹部または中空部上の基板の横方向湾曲部の作用を示す図である 図4bは、図4a上に記載された詳細Aの拡大図である。 図4cは、下側面中のハンプまたは隆起上に載置されているパネルの横方向湾曲部の作用を示す図である 図4dは、図4c上に記載された詳細Bの拡大図である。 図4eは、表面aハンプまたは隆起を表面内において収容できる能力について、先行技術の接合システムと、本発明の実施形態による垂直接合システムとの間での比較を示す模式図である。 図4fは、図4e上に記載される詳細Cの拡大図である。 図4gは、表面において中空部または窪みを収容できる能力について、先行技術の接合システムと、本発明の実施形態による垂直接合システムとの間での比較 を示す模式図である。 図4hは、図4g上に記載される詳細Dの拡大図である。 図5aは、係合準備完了となっている本垂直接合システムを用いたパネルの相対的並置を示す図である 図5b〜図5eは、図5bにおける初期接触から図5eにおける係合完了まで、垂直接合システムの実施形態を用いたパネルの係合を連続的に示す図である 図5b〜図5eは、図5bにおける初期接触から図5eにおける係合完了まで、垂直接合システムの実施形態を用いたパネルの係合を連続的に示す図である 図5b〜図5eは、図5bにおける初期接触から図5eにおける係合完了まで、垂直接合システムの実施形態を用いたパネルの係合を連続的に示す図である 図5b〜図5eは、図5bにおける初期接触から図5eにおける係合完了まで、垂直接合システムの実施形態を用いたパネルの係合を連続的に示す図である 図5f〜図5kは、垂直接合システムの実施形態の自己合致機能を連続的に示す図である 図5f〜図5kは、垂直接合システムの実施形態の自己合致機能を連続的に示す図である 図5f〜図5kは、垂直接合システムの実施形態の自己合致機能を連続的に示す図である 図5f〜図5kは、垂直接合システムの実施形態の自己合致機能を連続的に示す図である 図5f〜図5kは、垂直接合システムの実施形態の自己合致機能を連続的に示す図である 図5f〜図5kは、垂直接合システムの実施形態の自己合致機能を連続的に示す図である 図5l〜図5uは、本発明の実施形態および先行技術によって可能とされる自己合致機能の作用の模式的比較を示す図である 図5l〜図5uは、本発明の実施形態および先行技術によって可能とされる自己合致機能の作用の模式的比較を示す図である 図5l〜図5uは、本発明の実施形態および先行技術によって可能とされる自己合致機能の作用の模式的比較を示す図である 図5l〜図5uは、本発明の実施形態および先行技術によって可能とされる自己合致機能の作用の模式的比較を示す図である 図5l〜図5uは、本発明の実施形態および先行技術によって可能とされる自己合致機能の作用の模式的比較を示す図である 図5l〜図5uは、本発明の実施形態および先行技術によって可能とされる自己合致機能の作用の模式的比較を示す図である 図5l〜図5uは、本発明の実施形態および先行技術によって可能とされる自己合致機能の作用の模式的比較を示す図である 図5l〜図5uは、本発明の実施形態および先行技術によって可能とされる自己合致機能の作用の模式的比較を示す図である 図5l〜図5uは、本発明の実施形態および先行技術によって可能とされる自己合致機能の作用の模式的比較を示す図である 図5l〜図5uは、本発明の実施形態および先行技術によって可能とされる自己合致機能の作用の模式的比較を示す図である 図6aは、本垂直接合システムの実施形態によって相互接合された基板によって被覆された領域の拡大図であり、取り外すべきパネルを示す図である 図6bは、図6aからの断面A−Aを示す断面図である 図6cは、パネル除去を可能にするジャッキが取り付けられたパネルの上立面図である。 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す。 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図6d〜図6sは、図6a中の強調表示パネルの取り外しおよび交換のための工程を連続的に示す図である 図7aは、図6cに示すジャッキの側部立面図である。 図7bは、図6cに示すジャッキの上立面図である。 図8aは、係合状態のパネルを取り出すためにジャッキと共に用いられるくさびの側部立面図である。 図8bは、図8aに示すくさびの立面図である。 図9a〜図9fは、接合状態のパネルの係合解除について、図9aに示す初期の完全係合状態から図9fに示す完全係合解除状態を連続的に示す図である 図9a〜図9fは、接合状態のパネルの係合解除について、図9aに示す初期の完全係合状態から図9fに示す完全係合解除状態を連続的に示す図である 図9a〜図9fは、接合状態のパネルの係合解除について、図9aに示す初期の完全係合状態から図9fに示す完全係合解除状態を連続的に示す図である 図9a〜図9fは、接合状態のパネルの係合解除について、図9aに示す初期の完全係合状態から図9fに示す完全係合解除状態を連続的に示す図である 図9a〜図9fは、接合状態のパネルの係合解除について、図9aに示す初期の完全係合状態から図9fに示す完全係合解除状態を連続的に示す図である 図9a〜図9fは、接合状態のパネルの係合解除について、図9aに示す初期の完全係合状態から図9fに示す完全係合解除状態を連続的に示す図である 図10aは、垂直接合システムの第2の実施形態を用いたパネルを示す図である 図10bは、垂直接合システムの第2の実施形態を用いたパネルの係合を示す図である 図11aは、垂直接合システムの第3の実施形態を用いたパネルを示す図である 図11bは、垂直接合システムの第3の実施形態を用いたパネルの係合を示す図である 図11cは、垂直接合システムの第3の実施形態を用いた係合状態のパネルが第1の方向において相互に回転することができる能力を示す図である 図11dは、垂直接合システムの第3の実施形態を用いた係合状態のパネルが第2の反対方向において相互に回転することができる能力を示す図である 図12aは、垂直接合システムの第4の実施形態を用いたパネルを示す図である 図12bは、垂直接合システムの第4の実施形態を用いた2つのパネルの係合を示す図である 図13aは、垂直接合システムの第5の実施形態を用いたパネルを示す図である 図13bは、垂直接合システムの第5の実施形態を用いた2つのパネルの係合を示す図である 図14aは、垂直接合システムの第6の実施形態を用いたパネルを示す図である 図14bは、垂直接合システムの第6の実施形態を用いた2つのパネルの係合を示す図である 図15aは、垂直接合システムの第7の実施形態を用いたパネルを示す。 図15bは、垂直接合システムの第7の実施形態を用いた2つのパネルの係合を示す図である 図16aは、垂直接合システムの第8の実施形態を用いたパネルを示す。 図16bは、垂直接合システムの第8の実施形態を用いた2つのパネルの係合を示す図である 図17aは、垂直接合システムの第9の実施形態を用いたパネルを示す。 図17bは、垂直接合システムの第9の実施形態を用いた2つのパネルの係合を示す図である 図17cは、垂直接合システムの第9の実施形態を用いた異なる厚さのパネルの模式図である。 図17dは、図17cに示す2つのパネルの係合を示す図である 図17eは、垂直接合システムの第9の実施形態を用いた、別個の一対の異なる厚さのパネルの係合を示す一連の図である 図18aは、垂直接合システムの第10の実施形態を用いたパネルを示す図である 図18bは、垂直接合システムの第10の実施形態を用いた2つのパネルの係合を示す図である 図19aは、垂直接合システムの第11の実施形態を用いたパネルを示す図である 図19bは、垂直接合システムの第11の実施形態を用いた2つのパネルの係合を示す図である 図20aは、垂直接合システムの第12の実施形態を用いたパネルを示す図である 図20bは、垂直接合システムの第12の実施形態を用いた2つのパネルの係合を示す図である 図21aは、垂直接合システムの第13の実施形態を用いたパネルを示す図である 図21bは、垂直接合システムの第13の実施形態を用いた2つのパネルの係合を示す図である 図22は、垂直接合システムの第13の実施形態を用いた2つのパネルの係合を示す図である 図23aは、垂直接合システムの第15の実施形態を用いたパネルを示す図である 図23bは、垂直接合システムの第14の実施形態を用いた2つのパネルの係合を示す図である 図23c〜図23iは、再接着可能な接着剤を用いた垂直接合システムの第14の実施形態の係合および係合解除を連続的に示す図である 図23c〜図23iは、再接着可能な接着剤を用いた垂直接合システムの第14の実施形態の係合および係合解除を連続的に示す図である 図23c〜図23iは、再接着可能な接着剤を用いた垂直接合システムの第14の実施形態の係合および係合解除を連続的に示す図である 図23c〜図23iは、再接着可能な接着剤を用いた垂直接合システムの第14の実施形態の係合および係合解除を連続的に示す図である 図23c〜図23iは、再接着可能な接着剤を用いた垂直接合システムの第14の実施形態の係合および係合解除を連続的に示す図である 図23c〜図23iは、再接着可能な接着剤を用いた垂直接合システムの第14の実施形態の係合および係合解除を連続的に示す図である 図23c〜図23iは、再接着可能な接着剤を用いた垂直接合システムの第14の実施形態の係合および係合解除を連続的に示す図である 図24aは、垂直接合システムの任意の実施形態を用いたパネルを示し、再接着可能な接着剤がストリップとして配置されている。 図24bは、図24aに示すパネルの断面AAを示す図である 図24cは、図24aおよび図24bのパネルを下側支持面へ接着した様子を示す図である 図25aは、垂直接合システムの任意の実施形態を用いたパネルを示し、再接着可能な接着剤がビードして配置されている図である 図25bは、図25aのパネルを下側支持面に接着した様子を示す図である 図26a〜図26eは、下側支持部に接着された図25aおよび図25bに示す種類のパネルを取り外す様子を連続的に示す図である 図26a〜図26eは、下側支持部に接着された図25aおよび図25bに示す種類のパネルを取り外す様子を連続的に示す図である 図26a〜図26eは、下側支持部に接着された図25aおよび図25bに示す種類のパネルを取り外す様子を連続的に示す図である 図26a〜図26eは、下側支持部に接着された図25aおよび図25bに示す種類のパネルを取り外す様子を連続的に示す図である 図26a〜図26eは、下側支持部に接着された図25aおよび図25bに示す種類のパネルを取り外す様子を連続的に示す図である 図27aおよび図27bは、接合されたパネルを用いて床を配置する方法を示す図である 図27aおよび図27bは、接合されたパネルを用いて床を配置する方法を示す図である
図1a〜図2は、基板のための垂直接合システム10(以下、「接合システム10」という)の第1の実施形態を示す。この基板を断面図に示し、本実施形態において、基板は、細長矩形パネル12の形態である。基板またはパネル12は、対向する主要な第1の表面14および第2の表面16をそれぞれ有する。表面14,16はそれぞれ平面であり、互いに対して平行に設けられる。1つの方位において、表面14はパネル12の露出表面であり、表面16は、支持面または構造(例を非限定的に挙げると、コンクリート、木材、タイルまたはビニール床または木材バテン)によって支持される。接合システム10は、第1の接合部Jmおよび非対称第2の接合部Jfを含む。第1の接合部Jmは概念的に雄接合部としてみなすことができ、第2の接合部Jfは概念的には雌接合部としてみなすことができる。接合部の意味について、以下に手短に説明する。
基板が四辺形であると仮定した場合、接合部Jmは2つの隣接側部に沿って延び、Jfは残りの2つの隣接側部に沿って延びる。例えば、基板が図1bおよび図1cに示すような細長矩形床ボードである場合、接合部Jmは、1つの長手側部および隣接する横側部に沿って延び、接合部Jfは、他方の(すなわち、反対側の)長手側部および他方の(すなわち、反対側の)隣接横側部に沿って延びる。
図1bは、第1のパネル12aの第1の接合部Jmが第2のパネル12bの第2の接合部Jfと係合する様子を示す。第2のパネル12bは、同一の接合システム10を有する。記載を簡単にするために、パネル12a,12bを「パネル12」と総称する。
以下に手短に詳細を述べるように、第1の接合部Jmおよび第2の接合部Jfは、(圧力または力F(図5を参照)が主要面14,16に対して垂直な係合方向Dにおいて付加されるのに応答して)2つのパネル12(すなわち、パネル12a,12b)が相互に係合することを可能にするように、構成される。パネル12が床パネルである場合、方向Dは垂直面内にある(より詳細には、方向Dは、パネルが載置された表面に向かって下方に方向付けられる)。これは、1つの接合部(または基板)が他方に対して主要面を含む面に対して垂直な方向に移動することに起因して接合部Jm,Jfが係合することに相当する。
接合部Jmは、雄突起Pmおよび雄凹部Rmを含み、接合部Jfは、雌突起Pfおよび雌凹部Rfを含む。第1の接合部Jmは、上面14からの突起Pmを有するため、概念的には雄接合部として指定される。凹部Rfは突起Pmを受容するように構成されるため、第2の接合部Jfは概念的には雌接合部として指定される。
全突起に共通する特徴または特性について述べる際、本明細書中、単数形または複数形で「突起P」と表記する。全凹部に共通する特徴または特性について述べる際、本明細書中、単数形または複数形で「凹部R」と表記する。全接合部に共通する特徴または特性について述べる際、本明細書中、単数形または複数形で「接合部J」と表記する。
雄接合部Jmは、第1の雄係合面ML1、第2の雄係合面ML2および第3の雄係合面ML3をそれぞれ有する(以下、「雄係合面ML」と総称する)。これらの雄係合面MLはそれぞれ、主要面に対して概して垂直な方向において連続的に延びる。同様に、雌接合部Jfは、第1の雌係合面FL1、第2の雌係合面FL2および第3の雌係合面FL3をそれぞれ有する(以下、「雌係合面FL」と総称する)。これらの雄係合面および雌係合面を係合面Lと総称する。
係合面Lはそれぞれ、主要面に対して概して垂直な方向において連続的に延びる。「主要面に対して概して垂直な方向において連続的に延びる」という表現を雄係合面および雌係合面の文脈において用いる場合には、対向する主要面間において表面が概して(generally)延びているが、1方向のみに連続的に延びていること、すなわち、表面14から表面16への方向またはその逆において常に延びている様子を意図したものであり、したがって、表面内にバーブまたはフック状の構造が含まれる場合のように方向転換しない。
雄係合面ML1は、突起Pmに隣接する主要面14の縁部から突起Pmの隣接側部を下方に延びて、突起Pmの表面の前方において止まって、主要面14に対して垂直方向から45°を超えて回転する。係合面ML1は、主要面14に対して垂直方向において連続的に延び、自身上に方向転換しない点に留意されたい。したがって、表面ML1上の各点は、異なる水平面上に配置される。これとは対照的に、フックまたはバーブ状の構造が設けられた場合、対応する表面が自身の上に方向転換し、主要面14に対して平行な面は、3つの異なる位置において表面と交差する。
雄係合面ML2は、第2の主要面16から上方において凹部Rmの隣接側部に沿って延びて、凹部Rmの最深部分の前方の地点まで到達し、突起Pmへ向かって45°を超えて方向転換する。最後に、第3の雄表面ML3は、共通または共通表面に沿って延びる。この共通または共通表面は、突起PmおよびRm間にあり、端点によって示される。そして、第3の雄表面ML3は、表面の前方において、凹部Rmの最深部分または突起Pmの最離隔部分において垂直方向に対して45°を超えて方向転換する。
以下に簡潔に述べるように、第1の雄係合面および雌係合面ならびに第2の雄係合面および雌係合面は、各係合面と隣接および係合して、係合接合部Jm,Jfの垂直分離を抑制する。第3の雄係合面ML3および雌係合面FL3も、第3の係合面を形成するように構成される。また、多様な実施形態における係合面Lは、湾曲面を含む。この湾曲面は、横方向および外側方向に延びる表面を含み得、凹面またはカム面またはバルジの形態をとり得る。係合面Lの湾曲面と、横方向および外側方向に延びる表面との間の関係は、以下の記載から明らかとなる。
第1の接合部Jmおよび第2の接合部Jf(「接合部J」と総称する)の構成をより詳細に検討すると、これらの接合部はそれぞれ、横方向に間隔を空けて配置されかつ横方向に外方に延びる表面またはバルジを2つ備えることが分かる。横方向に延びる表面バルジは、「カム面」として見なすことができる。なぜならば、これらの表面バルジは、相互に接触しながら移動し、時には回転または旋回するからである。これらの横方向に延びる表面は、第1の接合部Jm上のCm1およびCm2,接合部Jf上のCf1,Cf2として指定される。多くの実施形態において、横方向に延びる表面は、滑らかな曲線状の凹表面である。しかし、以下の記載から明らかであるように、いくつかの実施形態において、これらの横方向に延びる表面は異なる構成を有する。例えば、横方向に延びる表面を概して凸状とすることで、表面を全体長さにわたって連続的なまたは滑らかな曲線状とし、1つ以上の直線状面/平面によって構成する。参照を容易にするため、雄接合部Jm上の横方向に延びる表面を「表面Cmi」と呼ぶ(i=1、2、3)。同様に、雌接合部Jf上の横方向に延びる表面を「表面Cfi」と呼ぶ(i=1、2、3)。
表面Cm1は、第1の接合部Jmの突起Pm上に形成され、表面Cm2は、接合部Jmの凹部Rm内に形成される。同様に、表面Cf2は、接合部Jfの突起Pf上に形成され、表面Cf1は、第2の接合部Jfの凹部Rf上に形成される。(記載を容易にするため、表面Cm2およびCm1を「表面Cm」と総称し、表面Cf1およびCf2を「表面Cf」と総称し、表面Cm2,Cm1,Cf1およびCf2を「表面C」と総称する)。
図1bは、係合状態の接合部Jを示す。明らかであるように、接合部Jが係合すると、各横方向に延びる表面が相互に配置されて、各第1の係合面18および第2の係合面20が形成され、これにより、係合した接合部が係合方向と反対方向Dにおける分離が抑制される。
各係合面18および20は、係合方向Dに対して平行に配置される。各係合面と関連付けられた横方向に延びる表面Cm1,Cf1,Cm2およびCf2は、係合面の両側部から相互に横方向に延び、第2の接合文脈または雌接合部の横方向に延びる表面(すなわち、Cf1,Cf2)は、第1のまたは雄接合部の横方向に延びる表面(すなわち、Cm1,Cm2)上に突出する。その結果、係合した接合部Jm,Jfの分離が抑制される。また、各係合面と関連付けられた横方向に延びる表面のうち少なくとも1つは、曲線状の外形を有する点に留意されたい。この場合、係合面18と関連付けられた表面Cf1と、双方の表面Cf2,Cm2と関連付けられた係合面20とは、曲線状の外形を有する。
接合部Jm,Jfの係合時において、表面Cm1,Cm2は、表面Cf1,Cf2上を通過して表面Cf1,Cf2上にスナップされる。この動作は、力Fの付加に応答して表面Cmが表面Cfを通過して、突起PmおよびPfの弾性圧縮ならびに凹部Rm,Rfの弾性張力のうちいずれかまたは双方により、可能となる。突起Pm,Pfの弾性圧縮ならびに凹部Rm,Rfの弾性張力のうちいずれかまたは双方が発生するかは、パネル12の構成材料によって異なる。例えば、パネルが極めて高剛性かつ硬質の材料(例えば、ストランド竹材)から構成されている場合、突起Pはほとんど圧縮しないが、凹部Rは張力するため、係合のための開口または幅増加が可能となる。潤滑剤(例えば、ワックス)を接合部Jm,Jf上に設けることにより、突起Pが凹部Rに進入する能力が支援される。また、潤滑剤および(特にワックス)を用いることにより、接合ノイズが実質的に無くなり、隣接する係合接合部Jが相対的に回転出来ない状態も支援される。この回転動きについては、本明細書中後述する。
突起Pを各凹部R内に配置することにより、係合接合部Jm,Jf間の水平分離を抑制する。接合部Jm,Jfは、各平面状の隣接面24,26も備える。表面24,26は、主要面14の反対縁部から延び、主要面14に対して垂直である。各表面Cm,Cfは、表面24,26間に横方向圧縮力を発生させるように構成され、これにより、表面24,26の接触状態を維持し、これにより、接合されたパネル12a,12b間に隙間が発生することを回避する。
したがって、上述したように、表面Cm,Cfは、各接合部Jm,Jfが係合した場合、協働してパネル12a,12bの垂直捕捉および水平捕捉双方を可能にする。しかし、これに加えて、表面CmおよびCfにより、パネル12の係合を維持しつつ、パネル12a,12bの相対的な回転が制限される。これを図3aおよび図3bに示す。
図3aは、パネル12aがパネル12bに相対して+3°(反時計回り方向において3°)だけ回転している様子を示す。この回転は、表面26上の表面24の上側角部において旋回することにより、促進される。その結果、突起Pmが凹部Rf内において回転し、表面カムCm2が乗り上げるかまたは巻き上がるが、表面Cf2の頂点は通過しない。ここで、突起Pfを表面Cm2,Cm3の間に有効にピンチする。この構成において、基板12a,12b間の垂直分離は、このピンチ作用と、表面Cf1の下側に残留している表面Cm1とによって抑制される。水平捕捉は、各凹部Rm,Rf内に残っている突起Pm,Pfによって維持される。
図3bを参照して、パネル12aは、パネル12bに相対して−3°(時計回り方向において3°)だけ回転される。これは、表面Cm2を下方に回転させて、表面Cm2と接触している接合部Jfの側部に対する旋回点または支点として機能させることにより、促進される。その結果、表面24,26が分離して、上側主要面14において隙間が発生する。それにも関わらず、パネル12a,12bは、垂直方向および水平方向に係合したままである。表面Cm2,Cf2ならびに表面Cm1,Cf1の係合により、基板間の垂直捕捉が維持される。突起Pm,Pfを凹部Rf,Rm内に維持することにより、水平捕捉が可能になる。
パネル12aおよび12bを相対的に回転させることにより、特に段差のある表面(例えば、起伏のあるコンクリート床)上に基板を取り付ける場合において大きな支援が得られる。これは、「日曜大工」のユーザにとって極めて重要であるが、専門家のフローにおいても有用である。例えば、例えば先行技術接合システムを用いたクリック型床仕上げ材を段差のある起伏のある表面上に載置する場合について検討する。先行技術接合システムにおいては、横方向においてまたは傾斜角度において溝部または凹部中に挿入する。起伏は、パネル幅よりも数倍大きい幅の表面の一部において、凹部または浅い凹部の形態をと
り得る。凹面の度または傾斜に応じて、不可能ではないにしろ、先に配置されたパネルの溝部中に「取り付けるべき」パネル舌部を挿入することが極めて困難である場合がある。なぜならば、2つのパネルが同一面内に配置されず、凹面に起因して相対的に角度をもって配置されるからである。
さらに、長さが約1m以上である床ボードをまたは段差のある表面上に取り付ける場合、取り付け作業者が次の床ボードを配置しようとして当該床ボード上にひざまずいたことに起因して、先行して取り付けられた床ボードにおいてバナナ状湾曲または横方向湾曲が発生する。ボード上にひざまずいたことに起因して、段差のある下側面に起因して、取り付け作業者の体重下において湾曲が発生する。この作用を図4a〜図4dに示す。図4aおよび図4bは、段差のある表面が凹状または中空である場合において、パネル12xが外方に横方向に湾曲する様子を示す。図4cおよび図4dは、段差のある表面がハンプである場合における、パネル12xの横方向内側湾曲部を示す。この湾曲部により、隙間無しでは、隣接パネルとの完全な長手係合を行うことが困難になることが理解される。これらの状況においては、専門家の取り付け作業者であっても、床の貼り付けが困難となり、そのため実質的な肉体労作および経験に頼らざるをえない事態となる。日曜大工の取り付け作業者の場合、このような床貼り付けをあきらめて、床張り材を小売店に返品することになる。なぜならば、この床張り材は相互に「クリック」できないため、最終的に専門の取り付け作業者に支払うしかなくなるからである。
接合システム10の相対的回転能力の作用について、先行技術との比較を図4e〜図4hを参照して説明する。従来の床張り材システムは、下側の基板(例えば、業界標準である、3〜5mmで長さが1mであるコンクリート床)中に凹面またはハンプ(hump)を収容することができる。起伏がこれよりも大きくなった場合、多くの先行技術システムにおける使用が不可能になるか、または少なくとも取付が極めて困難になる。多くの先行技術システムの取付が可能である場合でも、起伏に起因して、先行技術接合システムが水平方向に係合解除し、その結果余分な隙間が発生する。すなわち、起伏がハンプまたは起伏状である場合、隣接パネル間において完全な水平分離および/または接合部の分離または剪断のいずれかの可能性が発生する。起伏が凹面である場合、接合部に余分な張力がかかるため、先行技術の接合部は剪断または破断する可能性がある。
図4e〜図4h(これらはひとえに模式図であり、縮尺通りではない)において、先行技術システムによって収容することが可能な3〜5mmの表面起伏を影付き領域30として図示している。図4eおよび図4fは、起伏した3〜5mmの隆起またはハンプを示し、図4gおよび図4hは、起伏した3〜5mm凹部または中空部を示す。これとは対照的に、実施形態の接合システム10は、1mの長さにわたって+または−3°の回転が可能であるため、合計で52mmの変位が可能である。+3°の回転を図4eおよび図4fに示し、−3°の回転を図4gおよび図4hに示す。これにより、床に例えば(1メートルを超える距離にわたって床の隣接平面部分から52mmだけ下降している)凹状起伏が有る場合において、水平方向の係合解除または分離を引き起こすことなく、接合システム10の実施形態を用いた基板を床上に上首尾に配置することが可能になる。水平係合を維持することにより、床の構造完全性が維持される。このようにした場合、床の外観において有利であり、その結果、家屋の付加価値も高まる。
当業者であれば、このようにすることで、本接合システムの実施形態を用いた床張り材システムを、業界標準により決定された長さ1mにわたって3〜5mm起伏の下側にある基板上に配置することが可能になることがわかる。このような構成により、実際的かつ商用的な点において大きな利点が得られる。実際的利点として、日曜大工レベルの取り付け作業者でも専門家の取り付け作業者でも、(従来のクリック型床張り材では不適切であった)基板上に床張り材を上首尾かつ容易に配置することが可能となる点がある。商用的な利点として、床張り材システムを配置することが可能であるため、取り付け作業者が床張り材システムについて自分の目からみて上手く機能しないと不満を抱いて小売店に返金を求める事態が回避される。従来のシステムの場合、基板が世界業界標準として指定されている狭帯内に入るものであれば、システムは機能する。しかし、取り付け作業者は標準について無知であることが多く、いずれにしても、基板が適合するかどうかを知らない。しかし、本発明の実施形態の場合、これは問題にならない。なぜならば、本発明の実施形態の場合、世界業界標準から外れた基板上にも、分離することなく取り付けることが可能であるからである。
図1および図2に戻って、表面Cm,Cfは各湾曲面の一部を構成し、これらの部分一部は各係合面Lの部分を形成することが分かる。詳細には、表面Cm1は、湾曲面Im1(極細線によって示す)の一部を構成する。湾曲面Im1(極細線によって示す)の一部は、突起Pmの第1の雄係合面ML1(点線によって示す)の一部を形成する。湾曲面Im1は、隣接面24から概して方向Dにおいて延びる。
同様に、表面Cm2は、湾曲面Im2(極細線によって示す)の一部を構成する。湾曲面Im2(極細線によって示す)の一部は、第2の雄係合面ML2(点線によって示す)の一部を形成する。表面ML2は、凹部Rmの表面上に形成され、凹部Rmの根元部32の近隣から方向Dに概して依存する。
表面Cf2は、湾曲面If2(極細線によって示す)の一部を構成し、湾曲面If2(極細線によって示す)の一部は、第2の雌係合面FL2(点線によって示す)の一部を形成する。第2の雌係合面FL2(点線によって示す)の一部は、突起Pfの最外側部上に形成され、方向Dに対して平行な方向に概して延びる。
表面Cf1は、湾曲面If1(極細線によって示す)の一部を構成し、湾曲面If1(極細線によって示す)の一部は、第1の雌係合面FL1(点線によって示す)の一部を形成する。表面FL1は、隣接面26から延び、方向Dに対して概して平行な方向において凹部Rfの根元部34に向かって延びる。
図1bを参照して、接合部JmおよびJfが係合すると、表面Cm1,Im1およびML1は、表面Cf1,If1およびFL1とそれぞれ係合し、表面Cm2,Im2およびML2は、表面Cf2、If2およびFL2と係合することが分かる。これらの表面が係合することにより、第1の係合面18および第2の係合面20が形成または生成される。異なる部分のロックLにより、湾曲Iおよび横方向に延びる表面Cは、接合部Jm,Jfの係合および係合解除の多様な段階において係合および回転表面として機能する。
隣接する係合基板間の回転動作を可能にするために、表面Cの少なくとも1つ、および実際は各一対の係合または関連面内の湾曲面Iのうち1つが、連続的なまたは平滑な曲線の外形と共に形成される。例えば、表面Cm1,Cf1と、対応する湾曲面Im1,If1とについて考える。接合部Jm,Jfが係合すると、表面Cm1,Cf1は、対応する湾曲面Im1,If1として第1の係合面18の周囲に、または第1の係合面18に隣接して配置される。この場合、面Cf1および対応する湾曲面If1の外形は、連続的なまたは平滑な曲線となる。しかし、表面Cm1および対応する湾曲面Im1の外形は、直線36を含む。この直線は比較的短く、表面Cm1および湾曲面Im1上に小型のリッジまたはピーク38を形成する。リッジ38は、湾曲面If1に対して比較的小さな接触領域を提供し、これにより、表面間の摩擦を最小化し、相対的回転動き時における固着の可能性を最小化する。
これとは対照的に、表面Cm2,Cf2と、第2の係合面20の周囲において第2の係合面20から配置された対応する湾曲面Im2,If2とはそれぞれ、連続的曲線の外形を有する。しかし、後述する他の実施形態においては、表面Cm2/Im2またはCf2/If2のうち1つは、1つ以上の直線を含む外形を有する。
第1の雄係合面ML1および第2の雄係合面ML2と、実際の関連付けられた表面Cm1,Cm2および対応する湾曲面Im1,Im2とは、第1の(雄)接合部Jmの最端の(すなわち、最内および最外)の横方向に延びる湾曲面を構成する。第1の雌係合面FL1および第2の雌係合面FL2と、実際の関連付けられた表面Cf1,Cf2および湾曲面If1,If2とは、第2の(雌)接合部Jfの最端の横方向に延びるおよび湾曲面。これらの最端の横方向に延びるおよび湾曲面によって形成される各表面対により、最端(すなわち、最内および最外の)係合面18および20が相互係合接合部Jm,Jf中に形成される。これは、図1bから明らかである。詳細には、表面対は、本実施形態において、Im1,If1またはCm1,Cf1ならびにIm2,If2またはCm2,Cf2である。接合システム10の実施形態を用いたパネル間の上記した相対的回転は、各表面対内において1つの表面を平滑なまたは連続的な曲線状表面として形成することにより、促進される。
表面Cm1,Im1は、突起Pmの外側周囲面40の一部を形成する。突起Pmは、概して球状または球根状の外形を有し、この外形は、主要面14からの方向Dに依存する。湾曲面Im1の後の外面40は、凹部Rmに向かって曲線状となる。表面40は、最離隔主要面14の位置において凹部42を備える。図1bに示すように、接合部Jm,Jfが係合すると、凹部42は、凹部Rfの表面46の最下部分に対してリザーバ44を形成する。凹部42のために、凹部Rf1の下部に対向する突起Pmの端部は、丸み付け状または曲線状である。第1の雄係合面ML1は、表面24および湾曲面Im1の組み合わせを含む。
凹部42および対応するリザーバ44は、多様な異なる目的のために用いられ得る。目的の例を非限定的に挙げると、接着剤の受容および/または封止用コンパウンド、取り付け時において凹部Rf中に落下し得る破片のリザーバのための機能、またはこれら双方がある。この点について、凹部42は、凹部Rf中の表面46の下部に対向する。凹部Rf中に落下する殆どの破片は、表面46上の最下点に集まることが予測される。垂直動きによって接合部Jm,Jfが係合すると、実質的な比率の任意の破片が、後に発生するリザーバ44中に捕捉される。このような機能が無い場合、凹部Rfを清浄する必要が発生し得る。このような清浄において、例えば、圧縮空気による送風、真空の使用、またはほうきを用いて、除去しないと係合プロセスと干渉し得る破片を除去する。凹部42/リザーバ44は、接合部J中の膨張および収縮に対応することもできる。
凹部42の後の表面40は、凹部Rm周囲において曲線状に延び、さらなる湾曲面Im3を含む。湾曲面Im3は、突起Pmと凹部Rmとの間の「共通」表面であり、表面Cm3を含む。表面Cm3は、表面40を概して水平の配置から概して垂直の配置へと遷移させる。第3の雄係合面ML3は、湾曲面Im3と実質的に同延である。
突起Pmは、首部48と共に形成される。首部48は、突起Pmの他の部分よりも狭い幅を有する点に留意されたいことが分かる。表面Cm1は、首部の最外側部48に隣接する。さらに、隣接面24に隣接する湾曲面Im1の一部は、は、首部48の最外側部を形成する。さらに、湾曲面Im3の一部は、首部48の反対側部を形成する。本実施形態において首部48上の最短距離の線50は、主要面14に対して傾斜する。
湾曲面Im3は、表面52中へと延びる。表面52は、凹部Rmの根元部32中に形成される。表面52は、曲線状に延びて、湾曲面Im2に到達して湾曲面Im2と接合される。表面Im2は、概して方向Dに延びて、表面54へ到達する。表面54は、主要面14および16に対して垂直に延びた後、斜角表面56へと延びる。斜角表面56は、主要面16へと延びる。第2の雄係合面は、湾曲面Im2から上方に延び、斜角表面56に沿って主要面16へ延びる。
パネル12の反対側部上の接合部Jfの構成を検討すると、表面Cf1および対応する湾曲面If1は、隣接面26から概して方向Dに延びることが分かる。第1の雌係合面FL1は、表面26,If1の組み合わせを含む。湾曲面If1は、凹部Rfの根元部34において表面46へと延びる。表面46は、突起Pmのための垂直捕捉表面を形成する。さらに、表面46は、中央に配置された実質的に水平のランド58を含む。接合部Jmが接合部Jfに挿入されると、ランド58は凹部42に対向する。ランド58は、主要面14,16に対して実質的に平行に配置される。突起Pfに向かう方向に移動して、表面46は、さらなる湾曲面If3と、対応する同延の第3の雌係合面FL3とへ延び、両者を含む。表面If3,FL3は、凹部Rfと突起Pfとの間の共通表面であり、概して反対方向Dに延びる。
湾曲面If3は、突起Pfの上側弓状表面部分60へと延びる。上側弓状表面部分60は、表面Cf2および湾曲面If2へ延びる。湾曲面If2は、平面62へ延びる。平面62は、主要面14,16に対して垂直に延びる。この表面は、傾斜表面64へと延びる。表面64は、主要面16へと延びる。第2の雌係合面は、表面If2,62および64の組み合わせを含む。
凹部Rfは、突起Pmを受容するように構成される。さらに、凹部Rfは、首部66と共に形成される。首部は、凹部Rf中への幅狭開口部を形成する。本実施形態において、首部66上の最短距離の線68は、主要面14,16に対して傾斜される。より詳細には、線66は、線50と実質的に同じ角度で傾斜される。
突起Pmに類似する突起Pfは、球状または球根状の構成である。さらに、突起Pmと同様に、突起Pfは、幅狭開口部の首部70と共に形成される。首部70上の最短距離の線72は、主要面14,16に対して傾斜される。しかし、本実施形態において、線70は、線50,68と異なる角度で傾斜する。
再度図1bを参照して、共通ロックおよび湾曲面ML3,FL3ならびにIm3,If3それぞれと、実際にその対応する表面Cm3,Cf3とは、第3の係合面74を形成するように相互に配置されることも分かる第3の係合面74に沿って、係合した接合部Jの分離が抑制される。第3の係合面74は、内側係合面18と最外係合面20との間に両者と平行に設けられる。
接合部Jm,Jfは、人体の解剖学的関節(および詳細には、股関節および肩関節)に部分的に基づく。これらの接合部Jm,Jfの設計は、水平および垂直強度を提供しかつ係合解除無しに限定範囲内において相対的回転動きが可能となるような設計である。実際、接合部Jm,Jfは、玉継ぎ型接合部とみなすことができる。本明細書中以下において記載された、接合部Jm,JF間で作用する再接着可能な可撓性接着剤、弾性および非硬化性または非凝固接着剤を含むいくつかの実施形態において、解剖学的関節との比較が向上される。このような実施形態において、接着剤は、接続を維持しつつ相対運動を可能にする腱と、クッション効果を提供する軟骨としての効果を共に提供するように機能する。接合部上にワックスを設けた場合も、接合部中の流体として潤滑を提供する機能が得られる。
図1bから、接合部Jm,Jfは非対称であるため、接合部Jm,Jfは、両者の係合時においていくつかの空間または隙間が係合接合部間に形成されるように、相対的に構成されることがさらに明らかである。空間76は、隣接面24,26および反対面Cf1の真下に形成される。空間76はまた、湾曲面Im1,If1の各上部間に形成された空間としても記述され得る。空間78は、湾曲面Im1,If1の下部間に形成される。概して垂直方向に延びる空間80は、共通湾曲面Im3,If3間に形成され、概して水平の空間82は、凹部Rmの根元部32と突起Pfの弓状表面部分60との間に形成される。これらの空間により、パネル12の熱膨張および収縮を接合部Jm,Jfの変位または破砕無しに行うことが可能になり、パネル12の相対的回転の支援も可能になる。
接合部Jm,Jfの係合および係合解除について、図5a〜図9fを参照して以下に詳述する。
図5aは、既に配置されている第1のパネル12aと、現在配置中である第2のパネル12bとを示す。パネル12a,12bは、下側の水平表面90上に形成される。パネル12aは、接合部Jfを有する。接合部Jfは、開口しており、パネル12bの接合部Jmとに接続可能な状態にある。パネル12bは、パネル12aに隣接して配置され、接合部Jmは接合部Jf上に配置される。接合部Jfを備えるパネル12bの縁部は、表面90上に配置されているだけであるため、パネル12a,12b間の角度は約1°〜3°でしかない。
図5bから、この位置において、表面Cm2,Cf2が垂直方向に分離されている状態で、表面Cm1,Cm3がそれぞれ表面Cf1,Cf3上に配置されることが分かる。この構成において、表面Cf1,Cf3の上部は、突起Pmが凹部Rf中に進入することを回避する点において、カム拘束装置としてみなすことができる。
表面JmおよびJfの係合を開始するために、下方の圧力または力Fを主要面14に対して垂直方向に付加し、下側面90へ向けて付加する。この圧力または力により、突起Pmおよび張力凹部Rfへ圧縮が付加される。この圧縮は、パネル12の構成材料によって異なり、この圧縮に起因して、突起Pmのうち一方または双方が圧縮し、凹部Rfが開口または幅狭となり、表面Cm1,Cm3は表面Cf1,Cf3をスライドし得る。ここでも、接合部Jm,Jf上にワックスを塗布することで、このスライド動作が支援される。この結果、突起Pmが首部66を通じて凹部Rf中へとスライドする。開口した凹部Rm,Rfにより、図5c中の線Tによって示す応力が接合部中に発生する。この応力は、各凹部Rf,Rmの根元部の対向端部における曲率の周囲に発生する。応力は、突起Pm,Pfが凹部Rf,Rmの首部を通過するに発生し、バネ動作を提供して、凹部を突起上に閉鎖させ、突起を凹部中へ引き込む。これにより、凹部は、弾性的に開口した後、自身で閉鎖することができる。この動作は、本明細書中に後述する接合システムの他の実施形態においても発生する。
この実施形態中の接合部は、相互に通過し合う各表面Cm,Cfが若干異なるタイミングで通過し合うように、構成される。この特定の実施形態において、表面Cm1が表面Cf1を通過した直後、表面Cm3が表面Cf3を通過する。表面Cm1,Cm3が表面Cf1,Cf3を通過した後、オーバーセンターまたはスナップ動作により残りの突起Pmが凹部Rf中へと引き込まれる。この理由として、湾曲面の相対的構成と、表面Cm1,Cm3が表面Cf1,Cf3を通過した後の突起Pm中における圧縮の解放とがある。実際、各首部48,66は、相互に一体に配置される。
この動作の発生と同時に、類似の動作が突起Pfおよび凹部Rmに関連して発生する。表面Cm2が表面Cf2を通過した直後、表面Cm3,Cf3を通過する。これを図5cに示す。下方の圧力または力Fの作用により凹部Rmが突起Pf上へと押圧されると、突起Pfが表面Cf3,Cf2間に圧縮される。これらの表面が表面Cm3,Cm2を通過した後、オーバーセンターまたはスナップ動作により、凹部Rfが突起Pf上へと引き込まれる。
圧力または力が垂直方向(すなわち、垂直主要面14、16)に付加されることに起因して接合部Jが係合している間、接合部J間の相対運動は垂直のみではなく、垂直動きおよび横方向変位の組み合わせが発生する。図5b〜図5eおよび接合部Jmを参照して、この横方向の動きは、接合部Jmの左方向への動きであり、係合プロセス時において水平隙間または表面24,26の分離Gの閉鎖によって強調される。この水平隙間Gは、図5b中の最大隙間G1から低減して、徐々に小さな隙間G2,G3となり、最終的には図5eに示すゼロの隙間G4となり、この場合、接合部Jm,Jfが完全係合すると、表面24,26間が対面接触する。接合部Jm,Jfのうちどちらが横方向に移動するかは、両者のうちどちらにおいて横方向動きにおける拘束が少ないかのみに依存する。実際、両者も、横方向に相互に向かって等しい度または異なる度まで移動することができる。この横方向動きは、係合した接合システムの垂直安定性を示す。
図5dは、完全係合の直前の接合部JmおよびJfを示す。ここで、突起Pmの下部と凹部Rfとの間に小さな隙間があり、パネル12bの主要面14がパネル12a上の主要面14に対して若干上昇していることが分かる。図5eに示すように突起Pmが凹部Rf上の捕捉表面58に衝突すると、パネル12bの相対的な下方動きが停止し、接合部が完全係合する。この構成において、リザーバ46が凹部42と捕捉表面58との間に形成される。この構成において、雄接合部Jm上の表面Cm1,Cm2およびCm3が、雌接合部上の対応する表面Cf1,Cf2およびCf3に下側に配置される。
接合部Jm,Jfが正方向の相対的回転および負方向の相対的回転双方を係合解除無しに可能にする上記の能力により、段差のある表面に対応することが可能になる。さらに、接合部Jm,Jfにより、隣接パネル12の自己合致が促進される。これらのフィーチャにより、極めて平均的な家庭の修理の上手な人でも接合システム10の実施形態を用いたパネルを容易に取り付けることが可能なレベルまで、取付が実質的簡略化が可能になる。
システム10の自己合致局面は、接合部Jf,Jmの形状および構成から発生する。この局面について、図5bおよび図5f〜図5kを参照して説明する。
図5fに示すパネル12bは、パネル12との後続係合と、係合パネルへの下方力または圧力の付加前とのために、大まかに配置されている。パネル12a,12bは、相互に傾斜している。1つの端部85において、突起Pmは、凹部Rf上に配置される。図5bおよび図5jに示すような対応する断面図において、パネル12bの接合部Jmは、パネル12aの凹部Rf上に配置される。反対端部87において、接合部は、横方向に間隔を空けて配置される。接合部Jm,Jf間の分離の度は、線形に変化する。そのため、位置AAにおいて、接合部Jm,Jfは接触するものの、突起Pmは部分的に突起Pf上に配置され、凹部Rf上に部分的に配置され、パネルは、図5iに示す距離X1だけ離隔される。パネルに沿ったさらなる位置BBにおいて、突起Pmは、突起Pf上に直接配置され、パネルは、図5hに示すより大きな距離X2だけ分離される。
ここで、下方圧力または力Fを位置85およびBB間の位置に付加することで、接合部およびパネルの係合が開始する。この力は、パネルが接触する長さに沿って(すなわち、特に位置85およびBBの間において)パネル間に伝達される。この長さに沿った殆どの点において、突起Pfは、突起Pfの頂点の左側にあり、少なくとも凹部Rfの上に突出する。また、表面Cm3およびCf3の曲率に起因して、突起Pfが凹部Rf内に自然に引き込まれる傾向となることが認識される。
その結果、力Fが接合部Jm,Jfの接触面へ伝送されると、力Fは初期に成分へ分解される。これらの成分は、横方向(横)成分を含む。横方向(横)成分は、接合部Jfを凹部中へと付勢し、よってパネル12bをパネル12aへ向かって付勢する。これにより、端部87におけるパネル間の距離が閉鎖する。力付加位置がパネル12bに沿って端部87へ向かって前進するのと共に、端部87において突起Pmが図5jに示すように凹部Rfの上方に配置され、パネルが図5kに示すように完全合致されるまで、この閉鎖効果が継続する。よって、パネルは、下方係合力の付加下において自己合致する。そのため、力Fが充分である場合、自己合致に加えて、接合部Jm,Jfも図5kに示すように完全係合する。自己合致効果と、接合部Jm,Jfの係合が組み合わさることにより、スナップロックバッグに類似するジッパー効果が得られる。
また、床には、温度および湿度の変動に起因して動的な引張負荷および圧縮負荷がかかることが多いことが理解されるべきである。また、床には、家具または他の家庭用品から一定負荷を受けている。引張負荷が接合部の負荷搬送能力を超えた場合、突起Pm,Pfのうち一方または双方が破砕または剪断し得る。その結果、いくつかの影響が発生する。すなわち、床に隣接して張力が発生する。さらに、破砕したパネルに沿って水平分離が発生して、視認可能な隙間が発生する。さらに、支配的な条件および状況によっては、隣接パネルのうち1つが垂直変位する場合もあり、その結果高さに差が発生する。
この張力が発生した後は、係合解除したパネルの再接続または新規パネルの完全接続を行うことは、不可能ではないにしろ極めて困難である。なぜならば、未だに張力している破砕部の両側部のパネルが牽引され、相互に離隔方向に移動するからである。このような床を復元するには、2つの側部を共に牽引する必要がある。先行パネル空間中に新規パネルを配置しただけの場合、隙間は残ったままとなる。その結果、所有者の中には、分離によって発生した隙間を埋めるために外見の良くない充填剤を用いるしか選択肢が無くなる者も出てくる。その結果、家屋の価値に悪影響が発生し得る。また、接合システム10の自己合致局面により、以下に述べるような損傷パネルの交換により、例えば床の自己再張力も促進される。
張力の発生と、パネルの後続移動と、自己再張力とについて、図5l〜図5u中により詳細に示す。図5lは、複数のパネル12ら構成された床を示す。2つのパネル12a,12bが、取り外され、交換されている。上記写真に示すように、パネル12間に張力があると仮定する。2つのパネル12a,12bが取り外されると、隙間31が発生し、その結果、隙間31の領域内において床に張力が発生する。その結果、隙間に隣接するパネル12は、図5m中の矢印33に示すように相互に離隔方向に移動する。その結果、隙間31が拡張する。このような幅拡張を図5nに示し、またその拡大図を図5oに示す。この幅拡張は、取り外される前のパネル12a,12b間に存在していた隣接線に沿ってさらなる長手帯35として発生する。この幅拡張は、隙間31のみにおいて発生しない。また、残りの隣接パネル間において継続帯35に沿って分離または少なくとも張力増加が発生する。なぜならば、張力に対応できるパネル数が減少しているからである。図5pおよび図5qの対応する拡大図は、パネルと、従来の載置または水平ロックシステムを有するパネルとを交換した場合の結果を示す。新規パネル12a1,12b1を隙間31へ挿入し、いずれかの側部上の隣接パネルと係合させる。しかし、隙間31の拡張に起因して、新規に取り付けられたパネル12a1,12b1を相互に完全係合させることができなくなる。このような幅拡張は、わずか0.5〜2mmのオーダーであるものの、床上においては容易に充分に視認可能である。
通常、例えば、舌部および溝部を用いたロックシステムの場合、舌部は研削されているため、パネル12a1,12b1間には機械的接合部は無い。充填剤を用いて、パネル12a1,12b1間の帯35を充填する。重大なことに、充填剤は、パネル12a1,12b1上の張力を転送することができない。その結果、床内の張力全体を復元することが不可能となる。ここで、床内の張力は、充填剤の両側部および帯35へ作用する。その結果、時間と共に、充填剤が破砕し、パネル12a1,12b1間に新規隙間37が発生する(図5r、および図5sの対応する拡大図)。
図5t、および拡大図である図5uは、本発明の実施形態による接合システムを用いたパネルまたは基板を用いた結果を示す。すなわち、図5l〜図5s中のパネル12は全て、例えば接合システム10を備えると仮定する。パネル12a,12bが取り外されると、帯35の発生に起因して、隙間31がやはり拡張する。新規パネル12a1を取り付け、パネル12cおよび12dと係合させる。ここで、パネル12b1を雌接合部Jfと共に、パネル12a1の雄接合部Jmおよびパネル12b1の雄接合部Jmの下側へと挿入する。パネル12a1の雄接合部Jmおよびパネル12b1の雄接合部Jmは、隣接パネル12eおよび12fの雌接合部Jf上に載置される。
パネル12a1の雄接合部は、パネル12b1の接合部Jf上に載置される。パネル12a1の雄接合部へ下方圧力を付加する。その結果、これらの接合部および対応するパネルが係合する。その結果、パネル12b1がパネル12e,12fから離隔方向に若干移動する。しかし、この動きは、図5hに示す距離X2よりも大きな分離は発生させない。ここで、下方圧力をパネル12b1の雄接合部Jm上へ付加することにより、パネル12b1,12eおよび12fが相互に向かって牽引される。さらに、図5tおよび図5u中の矢印33によって示すように、パネル12a1,12b1間の界面39のいずれかの側部上のパネルが内側方向に相互に牽引される。パネル12b1,12eおよび12fのさらなる接合部Jm,Jfが係合し、その結果、床全体に再度張力が付加され、構造完全性が復元する。
上記において述べた状況では、床は張力下にある。しかし、先行技術のシステムにおいても、床が圧縮下にあるため、隙間31が閉鎖する場合において、同様の問題が発生する。先行技術のシステムの場合、パネル幅を低減して隙間に適合させるために、パネルを切断する必要がある。そのため、取り付けられたパネルと既存のパネルとの間において、完全な機械的接合部は無くなる。すなわち、構造完全性が失われる。本発明の実施形態は、図5l〜図5uを参照して上記したのと実質的に同様の様態で動作可能であるが、「逆に」動作することで隙間を開き、全隣接パネル12を機械的に係合させて、構造完全性を完全に復元する。ここでも、表面Cf1の横方向において隙間を約2mmまで延ばすと効果的である。
上記の自己合致および「ジッパー」効果は、パネルが長さ周囲においてひずむかまたは捻れた場合にも、得ることができる。係合先のパネルが平坦であり、歪みまたは捻れのない場合であれば、接合システムの実施形態により、ひずんだパネルを合致および牽引することができ、パネルの歪みまたはねじれを平坦にすることができる。
接合部JmおよびJfを係合させるには、体重約70キログラム以上の人が下方圧力を接合部Jmを横断方向に付加して、軽く跳躍するかまたは片足跳びをするかまたは軽く踏みつける。このようにして、先行技術システムの場合のように常に跪くかまたは立つ必要無く、隣接パネル12の接合を達成することができる。接合部Jmの接合部Jf内への係合は、ゴム槌Mによって軽く叩くことによっても支援され得る。このように取り付けが容易であることにより、必要なスキルおよび強度レベルが低くなるため、より広範囲の日曜大工の取り付け作業者による利用が可能になるだけでなく、物理的応力および付加が最小化されるため、専門家を含む全ての取り付け作業者にとって大きな利点が得られる。雇用主または取り付け会社にとっては、労働者の怪我および病気休暇の低減が可能となる。その結果、労働者の労働可能時間が長くなり、収入が増加し、また、雇用主に請求される補償のための保険料も低減する。
パネル12が接合システム10と共に大領域(例えば、店舗)において用いられる場合、改変された圧縮機を用いて、力または圧力を係合する接合部Jm,Jfへ付加することができる。圧縮機は、砂圧縮の後に敷石を舗装する際に用いられるものと同様のものとみなされるが、軟質かつ平滑な非スクラッチベースライニングを備える。このライニングは、例えば、ゴム、発泡体、フェルトまたは段ボールシートを非限定的に含み得る。
ここで、損傷パネルを取り外すプロセスについて、特に図6a〜図9fを参照して説明する。以下の記載から明らかになるように、損傷パネルを取り外すプロセスは、接合システム10の構成によって行われる、接合されたパネル間における相対的回転に依存する。図6a〜図6sは、損傷パネルの取り外しおよび交換における多様な工程を連続して示す。このような取り外しおよび交換は、取り出しシステムによって促進される。この取り出しシステムは、図7aおよび図7bに示すジャッキ92と、図8aおよび図8bに示すくさびツール94との組み合わせを含む。
ジャッキ92は簡単な硬質ねじジャッキであり、取り外そうとされているパネルへと付加される。ねじジャッキ92には、細長ねじ軸96が設けられる。細長ねじ軸96の一端には、クロスバーハンドル98が設けられる。胴部96のねじは、ねじ式ボス100内において係合する。ねじ式ボス100は、クランププレート102上に形成される。プレート102は正方形であり、ボス100は、プレート102の中央に配置される。ボス100は、プレート102中の穴を通じて載置される。この穴を通じて、シャフト96が延び得る。プレート102の周囲には、各締結ねじ106を受容する第4の粗穴104が分配される。
くさびツール94は、くさびブロック108を含む。くさびブロック108は、一端においてハンドル110へと接続される。くさびブロック108は、ベース面112および反対面114と共に形成される。ベース面112は、使用時において、パネル12が取り付けられた面を支持する。反対面114は、下側に配置され、取り外されているパネルに隣接するパネル12の主要面16と接触する。表面114は、相対的に傾斜した部分116と、平行ランド118とを含む。傾斜した部分116は、くさびブロック108の立ち上がり縁部120からハンドル110へ向かって延びる。表面116は、表面112に対して傾斜し、ランド118は表面112に対して平行に設けられ、表面116と隣接して形成される。ハンドル110を屈曲することで、ハンドル110の自由端部122を遠位端124と平行な状態で遠位端124から横方向に変位させる。遠位端124は、くさびブロック108と接続される。
図6aは、損傷パネル12bを含む床張り材の領域を示す。損傷パネル12bは、各側部に沿って隣接パネル12と接続される。損傷パネル12bを交換する方法を説明する目的のために、ここで、2つの接続されたパネル12a,12cのみを参照する。パネル12a,12cは、パネル12bの反対長手側部に沿って係合する。3つの隣接した様態で相互ロックされたパネル12a,12bおよび12cはそれぞれ、接合システム10の実施形態を備え、図6bに示すように表面90を被覆する。中央パネル12bは、主要面14を有する。主要面14は、掻き傷、切り傷または水害126に起因して損傷している。また、パネル12aまたは12cのうち1つが壁に直接隣接していない限り、他のパネル12は、パネル12a,12cそれぞれと相互ロックされていることが理解されるべきである。
損傷パネル12bを交換するには、ドリル130(図6dを参照)を用いて、パネル12b中に穴128を穿孔する。この穴128は、取り出しプロセスにおいて用いられる各ジャッキ92のために用いられる。形成された穴128の直径は、胴部96が通過できるくらいの充分な直径である。除去されるパネル12bの長さにより、必要となり得るジャッキ92の数が決定される。したがって、場合によっては、1つのジャッキ92によって取り出しを行うことができる場合もあれば、2つ以上のジャッキが必要になる場合もある。この特定の場合において、2つのジャッキ92を図6cに湿すように用いるが、記載を容易にするために、取り出しプロセスは、そのうち1つのジャッキ92のみを指す。
穴128が完成した後、クランププレート102をパネル12b上に配置し、図6eに示すようにボス100が穴128に載置される。プレート102のパネル12bへの固定は、セルフタッピンねじ106を対応する穴104に通すことにより行われる。これを図6fに示す。これらのねじは、DIY電動ねじドライバまたは手動ねじドライバを用いてねじ込まれ得る。
取り外しプロセスの次の段階を図6gおよび図6hに示す。この段階において、胴部96をねじ式ボス100と係合させた後、ハンドル98を用いてシャフト96をねじ込んで、パネル12bを表面90から持ち上げる。この動作を行うためには、隣接パネル12aおよび12cの接合部との係合を維持しつつ、パネル12bの接合部Jm,Jfの相対的回転が必要となることがすぐに認識される。この回転は、以下に簡潔に説明するように、相対的に負方向の回転である。しかし、それと同時に、パネル12a,12c、反対パネル12bのいずれかの側部と係合したパネル間の接合部の正方向回転も発生する。
ジャッキ92を作動させて、損傷パネル12bを(損傷パネル12bと隣接パネル12a,12cとの間の負方向回転を発生させるのに充分な距離にわたって)垂直方向に上方に持ち上げる。この負方向回転は、7°〜10°のオーダーである。これについて、図6hを特に参照して説明する。図6hは、パネル12a,12bの主要面14間の角度θ1と、パネル12b,12cの主要面14間の角度θ2とを示す。パネル12dを持ち上げる前に、表面90が平坦であると仮定したとき、角度θ1およびθ2は180°であることが理解されるべきである。隣接パネル12間に形成された負方向角度は、180°を超える角度θ1を示す。係合解除時において角度θ1,θ2が180°を超える量は、このプロセス時におけるパネルの負方向回転に等しい。例えば、角度θ1が例えば187°である場合、パネル12a,12b間の相対的負方向回転は7°である。
当業者であれば、隣接パネルの溝部または凹部内に設けられた横方向突起(例えば、舌部)を有する任意の先行技術システムを垂直方向に持ち上げるには、舌部を破壊するかまたは溝部付きパネルを破壊することが実質的に必要であることを理解する。そのため、この動作を先行技術システムに対して試行した場合、今まで損傷のなかったま1つ以上のパネルにおいて損傷が発生する可能性が高くなり、交換が必要となる。
接合システムの直接的結果により、本接合システムの実施形態を用いたパネルを垂直持ち上げによって取り外すことが可能である。その結果、係合解除のために持ち上げプロセスが必要となる先行技術とは全く反対に、載置するだけでパネルの係合解除プロセスが可能になる。接合システムの結果と、垂直持ち上げにより隣接パネルを損傷することなく係合解除が可能となることとにより、世界中で用いられている慣用的方法により床の修理を達成することが可能になり、法の床全体を1つの壁から損傷領域に引きはがしかつ/または専門家の取り付け作業者を呼ぶ必要無く、床の完全性を十分に復元できる。
ジャッキ92は、パネル12b、パネル12a、12cと、パネル12a,12cへ隣接するパネルとを機械的に持ち上げ、自身で支持する。そのため、取り付け作業者は、パネルを持ち上げて保持する際に自身の力に頼る必要が無くなる。これとは対照的に、いくつかの先行技術システムの場合、吸着カップ(例えば、ガラスシートを保持して取り外すべきパネルをグリップする際にガラス工によって用いられるもの)が用いられる。その後、取り付け作業者は、パネルを持ち上げるのに自身の力を用いることを強いられる。これが困難である場合、パネルが表面90へ接着されている場合、これは不可能になる。機械的利点を提供するジャッキ92は、これらの状況下において、動作することができる。加えて、ジャッキそのものがパネル12を支持しているため、取り付け作業者は、修理プロセスにおいて両手を自由に使うことができ、実際、パネル12bの近隣において自由に歩行することができる。
ジャッキ92を作動させて、パネル12bを垂直方向に上方に持ち上げて、パネル12bと隣接パネル12a,12cとの間の負方向回転が7°〜10°である位置までパネル12bを持ち上げる。これは、図6hおよび図9dに示す位置である。この位置において、パネル12a,12b間において接合部Jm,Jfが部分的に変位する。この部分的変位は、表面Cm1が表面Cf1上に回転することに起因して発生し、表面38は表面Cf1の頂点を超えてスナップ固定され、これを「ガチャリ」という音によって確認することができる。この変位にも関わらず、表面Cm2,Cm3間の突起Pfのピンチに起因して、パネルは係合したままである。
ジャッキ92にスケールを設けることにより、負方向回転が7°〜10°である旨を取り付け作業者へ通知することができる。このスケールは、例えば胴部96上の色付き帯を含み得る。胴部が下方にねじ込まれてパネルが充分に持ち上げられて上記した負方向回転が発生したとき、この色付き帯がボス100の上方において視認可能となる。異なる厚さのパネルのために、いくつかの帯が同部上へ設けられ得る。
パネル12bを係合解除するには、先ず、パネル12aまたは12cのうち雌接合部Jfがパネル12bと係合しているものを係合解除する必要がある。この場合、これはパネル12aである。パネル12上方において作業をしている際、取り付け作業者は、それがパネル12aであるとはすぐには分からない。しかし、パネル12a,12c双方を優しく叩くかまたは手で圧力を軽く付加して接合部が動くかを感じることにより、このような判断を容易に行うことが可能である。接合部の方位に起因して、このように軽く叩くことにより、叩かれた箇所の近隣のパネル12aが完全に係合解除される。その後、図6iに示すように、下方力または圧力をパネル12aに対して他の位置において長さに沿って付加すると、パネル12a,12b上の接合部Jm,Jfが完全係合解除される。
図6fに示すようなパネルが完全係合して同一面上にあるする位置から図6hに示す係合解除地点までにおけるパネル12a,12b上の接合部Jm,Jf上の各面間の相互作用について、図9a〜図9eを参照してより詳細に説明する。
図9aは、ジャッキ92を作動させる前のパネル12a,12bを示す。すなわち、パネルは、図6a、図6bおよび図6d〜図6gに示す相対的並置の状態である。ジャッキ92を作動させてパネル12bを表面90から徐々に持ち上げると、各接合部Jm,Jf間が徐々に回転する。図9bは、パネル12bの接合部Jm,パネル12aの接合部Jfがほぼ−20°だけ相対的回転している様子を示す。ここで、隣接面24,26は、表面Cm1(特に、リッジ38)から分離され始め、表面Cf1上に乗り上げ始める。それと同時に、突起Pmの表面40は、凹部Rfの表面46から持ち上がり始める。また、湾曲面およびIm3,If3の上部間における分離も若干増加する。最後に、表面Cm2が表面Cf2の下側に来る。
図9cは、パネル12a,12b間の相対的負方向回転が約5°である位置までパネル9bを継続的に持ち上げた結果を示す。ここで、隣接面24,26間の分離がより顕著になており、表面Cm1(特にリッジ38)は、表面Cf1上においてより高位置にあるが、まだ表面Cf1から係合解除していない。表面40,46間の分離が増加しており、ここで、表面Cm2が最終的に湾曲面If2内の凹面の最深部分内に配置される。これは、突起Pfの首部上の表面Cm2および表面Cf1上の表面Cm1から付加される圧力/力の増加である。
ジャッキ92を継続的に作動させると、パネル12a,12b間の角度がさらに増加して、図9dに示すように約−7°となる。この地点において、表面Cm1およびリッジ38は、表面Cf1を通過して、凹部Rfの首部66の外部へと配置される。これは通常は、作業者が「ガチャリ」という音を聞くことによって確認することができる。しかし、表面Cm3は表面Cf3の下側に係合し、表面Cm2は表面Cf2の下側に配置される。より詳細には、突起Pfはここで両側部上において表面Cm3,Cm2によって圧縮またはピンチされる。そのため、この−7°配置において、接合部Jm,Jfは未だに部分係合しており、外部力が全く無い場合、パネル12a,12bの垂直および水平ロックを維持する。さらに、接合部Jm,Jfが−7°まで回転する際、回転表面Cm2は支点として機能し、突起Pmを凹部Rfから持ち上げさせる。
下方圧力または力をパネル12aに付加すると、突起Pfまたは表面Cm3,Cm2によって形成された凹部Rmの開口部首部のうち1つまたは双方が圧縮され、その結果、突起Pfが凹部Rmから逃げる。接合部中にワックスを設けた場合、摩擦が低減し、接合部の係合解除が支援される。ここで、図9fおよび図6iに示すように、パネル12aは自由落下して、表面90へと戻る。したがって、この時点において、パネル12a,12bは完全に係合解除している。
しかし、パネル12bを取り外すには、パネル12bの接合部Jfをパネル12cの接合部Jmから係合解除することも必要になる。このプロセスを、図6j〜図6lに示す。
パネル12a,12bの係合解除の直後、ジャッキ92を用いてパネル12bを表面90の上方に保持する。交換を継続するため、クランププレート102のボス100からシャフト96をねじ締結解除することにより、プロセスパネル12b下降させて表面90へと戻す。次に、取り付け作業者は、パネル12bの接合部Jmを把持して持ち上げて、くさびツール94をパネル12a,12bの係合解除した接合部間に挿入し、表面114のランド118がパネル12cの主要面16と接触し、接合部JmおよびJfの内側に来ている位置まで押し込む。これを図6jに示す。パネル12bのパネル12cからの係合解除を行うには、先ずパネル12bを約−7°〜−10°だけ回転させて、パネル12cのの表面Cm1をパネル12bの接合部Jf中の表面Cf1から係合解除させる。くさびツール94は、取り付け作業者がこの回転を達成することを支援するように、構成される。これも図6jに示す。さらに、くさびブロック108が若干接合部Jm内に設けられたパネル12cの下側にあり、パネル12bが反時計回り方向に回転してハンドル110に向かうと、パネル12bは7°〜10°だけ回転または旋回した後、ハンドル110と隣接する。この位置に到達したことは、通常は、表面Cm1が下側から表面Cf1の上側に来て「ガチャリ」という音が聞こえてくることにより、確認される。接合部Jm,Jfのこの並置は、図9dに示すようになる。
その後、下方圧力または力を例えば図6kに示すようなゴム槌Mによって付加すると、接合部の係合パネル12b,12cの接合部Jf,Jmがそれぞれ図6lに示すように完全に係合解除する。ここで、損傷パネル12bが隣接パネル12a,12c双方から完全係合解除し、取り外し可能な状態となる。
損傷パネル12bを新規パネル12b1と交換するため、取り付け作業者はくさびツール94を取り出し、パネル12cの縁部を手で持ち上げて、新規パネル12b1を持ち上げたパネル12cの下側に挿入して、接合部Jmが接合部Jfの上に来るようにする。パネル12b1の反対側部がパネル12a上に配置される。この一連の作業を図6m〜図6pに示す。
ここで、取り付け作業者は、パネル12cをパネル12b1上に下降させる。これが発生すると、パネル12cの雄接合部Jmは、パネル12biの雌接合部Jfの首部48上に配置され、パネル12b1の接合部Jmは、先に配置されたパネル12aの接合部Jfの首部48上に配置される。これを図6qに示す。
パネル12b1を完全係合させるために、下方力または圧力をパネル12cおよび12b1の雄接合部Jmへ付加する。これは任意の順序で行うことができる(すなわち、パネル12cの次にパネル12b1またはパネル12b1、その後パネル12cなど)。図6qに示す構成において、パネル12cの接合部Jmが先ずパネル12b1の接合部Jfと係合する。図6rは、パネル12b1の接合部Jmがパネル12aの接合部Jfと係合しており、床を図6sに示すように復元している様子を示す。パネルが初期において非合致状態である場合、図5f〜図5kを参照して上記した自己合致特性の接合システムは、このプロセス時において機能する。
後側の床全体を引きはがすのではなく、損傷しているパネル12のみを容易に除去および交換することが可能であるため、実用面、商業面および環境面において大きな利点が得られる。これらの利点を以下に要約する。
修理の上手な人であれば、極めて基本的かつ低コストの装置を用いて、パネルを容易に交換することができる。その結果、専門家の取り付け作業者を雇用する必要が無くなる。
また、修理を比較的清浄に行うことができる。なぜならば、パネルまたはその一部を彫刻するかまたは切断する必要が無いからである。
損傷パネルのみを交換すればよいため、動かすのが困難かつ不便な家具を動かす必要がなくなる。
小売店の視点から見ると、初期の利点として、小売店は、購入者に対し、損傷の場合にスペアパネルを載置する際、所与の領域を被覆するために必要菜パネルを少しだけ余分に購入するよう薦めることができる点がある。例えば、小売店は、例えば1〜3平方センチメートルのパネルを購入できるという利点を説明する。これは、例えば新築の家屋において建設業者が予備の床および屋根瓦または塗料を修理目的のために残していくのと同様である。損傷した床張り材の修理における主要な問題として、取り付け後数年後に同一パネルを数枚入手することである。同一パネルが入手できなかった場合、損傷しているパネルはごく少数(例えば、2枚または3枚)であるのに、床張り材全体を交換しなければならなくなる。例えば、例えば、ある家の1階において、3つの寝室、廊下、キッチンおよび家族室が全て、連続的な床を形成する同一外観の木製床パネルによって被覆されている。家屋全体の家具および装飾は、床に似合うように選択されることが多い。このような場合、家に似合う交換用パネルが入手不可能な場合、1階の床全体を交換する必要が発生し得る。2010年3月の西オーストラリア州パースにおけるフリークストーム(freak storm)で、これは大規模な床張り材について実際に発生している。このような事態の原因となり得るより一般的な原因としては、給湯器付きの冷蔵庫からの経時的な水漏れがある。交換用パネルをすこし手元に置いておけば、床全体を交換する必要が無くなる。木製床張り材の新規な成長市場として、相対的に低コストかつ豊富なパネル材料の使用があり、バブルジェットプリンターを用いて、パターンを印刷する(例えば、上側主要面12上の外来樹の木目)。これらのパターンは極めて複雑であり得るため、インクペンによって掻き傷を修正することは実質的に不可能であることが理解される。ここでも、床張り材を初期に購入して少量のさらなるパネルを用意しておけば、数千ドルの節約に繋がり得る。
木製床張り材にまつわる同様の状況として、相対的に低コストかつ豊富な材料を用い、主要面を染色することで、より高価でエキゾチックな外観を模倣する。
上記したような、床全体を交換することに起因する商業的結果も、過小評価すべきではない。このような費用は、保険会社の負担になることが多い。その結果、当然保険料の値上げに繋がり、株主への配当は低減する。また、保険会社が損傷を評価することができないため、数ヶ月にわたって修理された状態であるときもある。
ここで、環境局面について検討する。典型的には、木製床パネルはポリウレタンまたは他のシーリング材によってコーティングされる。また、木製床パネル上には、接着剤およびのりも載置される。そのため、損傷ボードを焼却すると有毒ガスが出るため、損傷ボードを焼却して破壊することができなくなる。その結果、損傷ボードを埋め立てるしか方法が無くなる。
図1−9fに示す接合部10は、多数の可能な実施形態のうちの1つを示す。他の可能な実施形態のうち、ごく一部について下記に説明する。これらの実施形態の説明において、同一参照符号を有するシステムを接合部10のために用いるが、接合部の各特定の実施形態は、末尾にアルファベット(例えば、a、b、c、...)を付加することで、区別して示す。
図10aおよび図10bは、接合システム10aの第2の実施形態を基板12において用いた様子を示す。接合システム10aは、雄接合部Jmおよび雌接合部Jfを両側部に沿って有する。接合システム10aは、図1および図2に示す接合システム10とほぼ同じ構成であることが分かる。詳細には、雄接合部Jmは、雄係合面ML1,ML2およびML3と、湾曲面Im1,Im2およびIm3と、表面Cm1,Cm2およびCm3とを含む。同様に、雌接合部Jfは、雌係合面FL1,FL2およびFL3と、湾曲面If1、If2およびIf3と、表面Cf1,Cf2およびCf3とを含む。接合システム10aの係合面、湾曲面および表面の相対的位置は、接合システム10の場合とほぼ同じである。しかし、表面の特定の形状および深さが若干異なる。詳細には、接合部10a中の表面Cm1は、接合システム10のリッジ38を備えるのではなく、連続的な曲線状である。加えて、噛み合い湾曲面Im1,If1はより浅いため、係合面18の周囲の空間76,78は、接合システム10の場合よりも小型である。これは、図10bおよび図1bを比較することで明らかとなる。さらに、接合システム10の空間80に相当する空間が無くなる範囲まで、湾曲面Im3,If3の深さを低減している。また、接合システム10a中の湾曲面Im2,If2は、接合システム10中の対応する表面よりも浅いため、隣接パネル12の接合部Jm,Jfが係合した場合において、表面Cf2,Cm2の重複が低減することが理解される。
接合システム10aは、同一の状況において用いることができ、システム10と同じ材料を用いることができる。しかし、湾曲面Iは若干浅くなっているため、接合システム10aは、対応する凹部RmおよびRfの首部を通過する際の突起Pm,Pf2の圧縮率が制限され得るより高剛性の基板(例を非限定的に挙げると、竹材)により適している。
図11a〜図11dは、接合システム10bのさらなる実施形態を基板12の両側部上に設けた様子を示す。接合システム10b,10間の実質的な差を以下に示す。
(a)直近の湾曲面Im3およびIf3の構成。
(b)凹状凹部42の突起Pmからの除去、および凹部Rfの表面58上の類似の凹部42fの形成。
一般的に、湾曲面Im3,If3は、長さ全体にわたって平滑または曲線状ではない点において、「角度付与されている」。詳細には、表面Cm3(これは、湾曲面Im3の一部である)には、接合システム10の突起Pm上に示すリッジ38と同様の狭リッジ140が設けられる。加えて、湾曲面Im3には、「V」字型の歯車142が設けられる。歯車142は、凹部Rの根元部52に向かって延びる。雌接合部Jf上において、表面Cf3を先鋭化することにより、狭リッジ144が形成される。図11bに示すように、接合部JmおよびJfが係合すると、歯車142の頂点145は、リッジ144の下側の表面Cf3によって支持される。
湾曲面Im3,If3の構成の変更(詳細には、歯車142の提供および表面Cf3,Cm3の構成の変更)の目的および効果は、係合を維持しつつ接合部間の相対的回転を5°〜10°以上まで大きくすることで、起伏のある表面上への取り付けを支援することである。これを図11cおよび図11dに示す。回転度を増加させることが可能な能力は、パネル12aに対して雄接合されたパネル12bの正方向または上方方向において最も顕著になる。これは、歯車142の頂点145がリッジ144を通過した後、凹部Rf中の突起Pfの表面によって支持された表面Cm3によって促進される。その結果、突起Pfは表面Cm3,Cm2間において挟まれたままとなり、これにより、水平および垂直係合が維持される。接合システム10bにより、パネルが隣接水平パネルに対して上昇して、例えば隆起交差部または床トリムピースへ到達することができる。
図12aおよび図12bは、基板12において用いられる接合システム10cのさらなる実施形態を示す。接合システム10c,10は、縦横比において実質的に異なる。接合システム10cは、接合システム10よりも肉薄の基板に対して用いることができる。基板12は厚さまたは深さが小さいため、接合システム10cの雄接合部および雌接合部JmおよびJfは浅いがより幅広となる。これは、接合システム10c,10の突起Pmおよび凹部Rf間を視覚的に比較した場合いおいて最も顕著となる。接合部10cにおいて、突起Pmはより幅広であり、凹部Rfと同様により平坦な下面42を備える。突起Pmの幅広化も、Cm3の外形の鋭利化によって得られる。しかし、接合システム10cの動作方法および効果は、接合システム10の場合と同じである。詳細には、3つの垂直係合面18,20および74と、各基板12とが、相互に反対方向において3度まで回転することができる。図13aおよび図13bは、さらなる実施形態であり、接合システム10dが基板12へ適用されている様子を示す。接合システム10d,10間の実質的な差は、中間湾曲面Im3,If3の深さおよび相対的配置と、突起Pおよび凹部Rの幅とである。接合システム10dにおいて、湾曲面Im3,If3はより浅く、水平方向に対して(すなわち、主要面14,16を含む面に対して)より傾斜している。その結果、雄接合部および雌接合部Jm,Jfが係合すると、内側係合面18および外側係合面20のみが発生する。上記実施形態の接合システムから発生した第3の係合面74は存在しない。接合システム10dにおいて、湾曲面Im3上に点は存在しない。湾曲面Im3は、湾曲面If3の点の下側にあり、湾曲面If3の内側に横方向に設けられる。また、突起Pおよび凹部Rは、接合システム10dにおいてより幅広となる。その結果、主要面14および16に対して平行な突起PmおよびPfを通過する剪断面S1およびS2に沿って、水平剪断強度が向上する。これは、面S1,S2に沿った剪断が発生し易い肉薄の(例えば、7mm〜3mm)のパネルにおいて有利である。これにも関わらず、接合システム10dは、接合システム10〜10cと実質的に同様の様態で動作する。なぜならば、これは垂直システムであり、隣接する基板12は、係合解除無しに3度まで相対的に回転することができるからである。
図14aおよび図14bは、基板12に適用された接合システム10eのさらなる実施形態を示す。接合システム10eは、接合システム10と同一コンセプトを具現化し、詳細には、最端(または内側および最外)係合部と、湾曲しかつ横方向に延びる表面とを有する。この湾曲しかつ横方向に延びる表面は、各係合面18,20を形成し、接合された基板12の雄接合部および雌接合部Jf,Jm間の相対的回転を可能にする。また、全実施形態と同様に、接合システム10eは垂直システムであり、主要面14および16に対して垂直な方向において力または圧力を付加することにより、接合部を係合させる。しかし、接合システム10eと接合システム10とを比較すれば明らかであるように、雄または雌接合部Jf,Jr上の突起Pおよび凹部Rの特定の構成においては多数の差がある。
雄接合部Jmから開始して、システム10eにおいて、主要面14と側部表面24との間に斜角表面146が存在する。加えて、側部表面24と湾曲Im1との間において、接合システム10eは、直角リベート148を備える。突起Pmは、接合システム10の場合よりもより対称であり、中央スロット150を備える。中央スロット150は、主要面14,16に対して垂直方向に延びる。さらに、突起Pmの表面40は、弓状ではなく平坦である。スロット150により、一定の弾性を備えた突起Pmが得られる。この弾性は、突起Pmおよび凹部Rfの係合を付与するためのものではなく、凹部Rf内における突起Pmの回転を支援するための弾性を提供するためのものである。
突起Pfは、システム10中の対応する突起Pfよりもより曲線状であり、中央スロット152も備える。中央スロット152は、スロット150に対して平行に延びる。スロット152はまた、ソケットRm内における突起Pfの回転を支援するための弾性を提供する。凹部Rfの根元部34における表面58は平坦であり、主要面14,16に対して平行に設けられ、表面40とも平行に設けられる。正方形の肩部154が、湾曲面If1と、雌接合部Jf上の側部表面26との間に形成される。接合部Jf,Jmが図14bに示すように係合すると、肩部154がリベート148と係合する。接合システム10eの構成におけるさらなる差として、湾曲面Im2と接合部Jmにおける斜角表面56との間に傾斜面156が設けられている点がある。
図14bから、接合システム10eは、接合システム10と同様に3つの垂直係合面18、20および74を有することが分かる。雄接合部Jmが雌接合部Jfと係合すると、空間158が表面40,58間に発生する。この空間は、図1bに示す空間44と同様に破片収集のために用いられ得る。
図15aおよび図15bは、基板12上において用いられた接合システム10fのさらなる実施形態を示す。接合システム10fにおいて、雄接合部および雌接合部JmおよびJfは、システム10の場合よりも浅くかつ正方形である。雄接合部Jmは、湾曲面If1および最外表面上の対応する表面Cm1と、湾曲面Im2および最内面上の対応する表面Cm2とを含む。また、中間面Cm3は設けられるが、中間湾曲面Im3は設けられない。雌接合部Jfは、内側および最外接合部の表面それぞれ上の表面Cf1およびCf2ならびに湾曲面If2と共に形成される。しかし、接合システム10fは、中間湾曲面If3も、雌接合部の最外表面上の湾曲面If2も含まない。
接合システム10f中の突起Pおよび凹部Rは、接合システム10の場合よりも正方形である。これにより、接合システム10dの場合と同様の剪断強度が得られる。接合システム10fにおいて用いられる基板12が相互に係合すると、2つの係合面18,20が、表面Cf1,Cm1ならびにCf2,Cm2それぞれによって生成される。突起PmおよびPfそれぞれの上の平面25,27の提供により、「疑似」中間係合面が形成される。表面25,27は、主要面14に対して垂直である。接合部Jm,Jfが係合すると、表面25および27が相互に隣接する。その結果、垂直面内の接合部Jm,Jf間における相対運動に対して摩擦係合が得られる。その結果、接合システム10f中の係合面74よりも小さな度で同様の効果が得られる。接合された基板12間の垂直捕捉は、突起Pmの表面40と凹部Rf中の表面58との隣接により、生成される。
接合システム10f,10間における構成のさらなる差として、表面50,62それぞれから主要面16へと延びる斜角表面56,64の接合システム10fが存在しない点がある。したがって、接合システム10fにおいて、表面54,66は、各表面Cm2,Cf2から主要面16へと直接延びる。
図16aおよび図16bは、プラスチック材料(例えば、ビニールまたは他の比較的軟質/可撓性の材料)製のパネルに適したさらなる接合システム10gを示す。接合システム10gにおいて、多様な湾曲面または横方向に延びる表面が、1つ以上の平面を含んで形成される。しかし、最端係合面18,20それぞれの上において、少なくとも1つの弓状の横方向に外方に延びる表面が残っており、これにより、接合部パネル12間の回転を可能にする回転動きが促進される。より詳細には、接合システム10f中の突起Pmは、第1の係合面ML1を含み、隣接面24および連続する湾曲面Im1を有することが分かる。湾曲面Im1は、表面24から延びた平面状の内側に傾斜する表面160と、さらなる平面162とを含む。さらなる平面162は、表面24に対して平行に延び、表面160と連続する。その後、湾曲面Im1は、弓状または滑らかな曲線状の表面Cm1を含む。表面Cm1は、主要面14,16に対して平行な面内に配置された突起Pmの平面状の下面40へと延びる。表面40は、中間および滑らかな曲線状の表面Cm3と連続する。しかし、上記の実施形態の凹状凹部42の代わりに、スロット163が用いられる。スロット163は、主要面14に対して垂直に設けられる。スロット163により得られた突起Pmは、凹部Rm内においてより圧縮することが可能であるため、凹部Rm内における回転が促進される。
表面Cm3からは、傾斜した平面164が延びて、凹部Rmの平面52へと到達する。表面52は、主要面14に対して平行に模式図受けられる。平面164および表面Cm3は共に、中間湾曲面Im3および第3の雄係合面ML3を形成する。これは、鋭利な角部を備える。この鋭利な角部において、表面164が表面Cm3と出会う。雄接合部Jmの最内面ML2は、角度付き湾曲面Im2および平面56を含む。湾曲面Im2は、連続平面166,168を含む。これらの連続平面166,168は、相互に傾斜して、概して凹状でありかつ角度付きまたは鋭利な角部を凹部Rm中に形成する。湾曲面Im2は、別の平面170をさらに含む。この別の平面170は、主要面14,16に対して垂直に延びる。その後、この表面は斜角表面56と接合して、主要面16へと延びる。
雌接合部Jfは、第1の雌係合面FL1を有する。第1の雌係合面FL1は、隣接面26を含む。隣接面26は、主要面14および連続湾曲面If1に対して垂直に延びる。湾曲面If1は、平面172と、平面174と、滑らかな曲線状の凹状表面176とによって構成される。平面172は、凹部Rfに向かって傾斜する。平面174は、表面26に対して平行である。滑らかな曲線状の凹状表面176は、凹部Rfの根元部における表面58へと到達する。表面172,174ならびに表面176の上部は共に、概して凸状カムCf1の形態をした横方向に延びる表面を形成する。凹部Rfの根元部34における表面58は平面状であり、主要面14に対して平行である。その後、雌接合部Jfは、中間面If3を含む。中間面If3は、湾曲面Im3を逆にした形態とみなすことができる。この目的のため、湾曲面If3は、平面180と、連続した滑らかな曲線状の表面Cf3とを含む。平面180は、主要面14に向かって傾斜する。表面Cf3は、主要面14に対して平行な平面60と接続する。システム10f中の雌接合部Jfの最外側部は、第2の雌係合面FL2と共に形成される。第2の雌係合面FL2は、滑らかな曲線状の表面Cf2を有する。滑らかな曲線状の表面Cf2は、平面62へと延びた後、内側への斜角表面64へと延びる。内側への斜角表面64は、主要面16へと延びる。
接合部JmおよびJfは、主要面14,16に対して垂直な方向において力または圧力を付加することにより、係合する。図16dから明らかであるように、接合システム10fにより、表面Cf1およびCm1、Cm1およびCm2;ならびにCm3およびCf3の相対的並置の結果、3つの係合面18,20および74が得られる。さらに、係合した接合部において、表面Cm1,Cm3は、凹部Rfの角度付き角部内に設けられ、滑らかな曲線状の表面Cf2,Cf3は、凹部Rm内に形成された角度付き角部内に設けられる。この実施形態において、内側および最外係合面それぞれの上に、弓状または滑らかな曲線状の表面Cが残留している点に留意されたい。詳細には、係合面18上において、滑らかな曲線状の表面Cm1が接合部Jfの表面に対して回転することができ、係合面20上において、弓状表面Cf2は雄接合部Jmの表面上において回転することができる。また、接合部Jm,Jfの非対称構成に起因して、空間(単数または複数)が係合表面間に発生し、これにより、接合部間の相対的回転がさらに支援され、膨張が可能となる。
図17aおよび図17bは、さらなる接合システム10hを示す。さらなる接合システム10hは、接合システム10fに基づき、接合システム10fに極めて類似する。詳細には、システム10hは、システム10gとほぼ同じ形状および構成であり、両者間の実質的な差として、スロット163が省略されている点と、斜角表面56,64の長さが短い点とがある。このような短い長さは、基板12hの厚さの関数である。基板12hの厚さは、基板12gよりも薄い。非限定的例において、接合システム10gを用いた基板12gの厚さは5.2mmのオーダーであり、接合システム10hを用いた基板12hの厚さは3.5mmのオーダーである。
他の全ての点において、接合システム10hは、接合システム10gと同一構成であり、接合システム10gとして機能する。
図17c〜図17eは、1組のツールを用いて異なる厚さのシステムおよびパネルを製造する能力について、接合システムの実施形態のさらなる特長を示す。図17aおよび図17bは、ノミナル厚さが例えば3mmであるパネル12中に形成された接合システム10hを示す。図17cおよび図17dにおいて、ノミナル厚さ3mmを、最内水平線14a,16aとして示している。これらの線は、パネル12の主要面14,16を示す。次の隣接対の線14bおよび16bは、パネル12の主要面が厚さ3.5mmで構成されているかのように示す。外方に方向線対14c,16c、14d,16d、14e,16eならびに14f,16に続いて、パネル12のための主要面14,16が図示される。パネル12は、それぞれ厚さ4mm、5mm、6mmおよび7mmに形成される。図17eは、これらの異なる厚さで構成されたパネル12の斜視図である。本明細書中以下においてさらに詳細に説明するように、1組の切断ツールを用いて異なる厚さのパネル上に接合システムを製造できる能力により、先行技術よりも利点が得られる。これのさらなる特徴として、パネル12の厚さの変動にも関わらず、接合部Jm,Jfならびに係合面の物理的サイズは一定であることが分かる。したがって、パネルの厚さ変動に起因するパネル間の係合強度の妥協が回避される。
図18aおよび図18bは、接合システム10iのさらなる実施形態を示す。接合システム10iは、上記した接合システムの多様な機能をハイブリッド混合したものとしてみなすことができる。雄接合部Jfおよび雌接合部Jmはどちらとも、球状または球根状の突起Pと、平滑または連続的な曲線状表面を有する凹部Rとを含む。雄接合部および雌接合部Jf,Jmの各表面Cは、図18bに示すように相互係合した際に3つの係合面18、20,74を提供するように配置される。雄接合部および雌接合部は、補完的な平面状の段付き表面148,154を含む。これらの表面148,154は、接合システム10eと同様に主要面14に対して平行に配置される。実際、接合システム10iは、接合システム10eの改変としてみなすことができるが、以下の差がある。すなわち、各突起Pおよび凹部Rが幅広である点、表面24および26が主要面14の垂直方向から若干傾斜している点、表面Cf1の上端と表面154との間において湾曲面If1の一部が平坦である点、および斜角表面56がCm2から主要面16へと直接延びている点。図18bおよび図14bの比較から分かるように、空間82が平面40,52間において存在しており、係合した接合部Jm,Jf中の表面154,148間に空間がある点にさらに留意されたい。接合システム10iは、係合および係合解除と、接合部間の回転動作との点において、上記した接合システムと同様の様態で動作する。
図19aおよび図19bは、接合システム10jのさらなる実施形態を示す。突起PmおよびPfはそれぞれ、各スロット163,152を備える。スロット163,152は、接合システム10eと同様である。接合システム10jにおいて、表面Cm1、Cm2、Cm3,Cf1およびCf3はそれぞれ、滑らかな曲線状である。しかし、雌接合部Jf上の表面Cf2は角度付きであり、複数の連続平面によって構成される。それにも関わらず、図19bに示すように、接合部Jm,Jfが係合すると、係合面ML1,FL1;ML2,FL2;およびML3,FL3により、本明細書中に上記したような3つの係合面18,20および74が生成される。最外係合面18,20それぞれにおいて、それぞれの2つの係合面のうち1つは、連続的な曲線状である。詳細には、係合面18,20において、表面Cm1,Cm2は連続的な曲線状である。その結果、接合部が正方向および負方向において相対的に回転することが可能になり、また係合解除することが可能になり、これにより、上記実施形態に関連して述べた様態と同じ様態で接合部が移動して損傷基板を交換することが可能になる。接合システム10jは、表面146,154をさらに含む。表面146,154は、サブシステム10eに類似するが、この場合、これらの表面は、主要面14に相対して内部鋭角で傾斜する。さらなる突起Pmおよび凹部Rfは、比較的大きな空間または空間190を表面40,58間に形成するように、相対的に構成される。スロット152および163により内部懸架システムが得られ、これにより、突起PmおよびPfの圧縮により、回転動きが支援される。
図20aおよび図20bは、接合システム10kのさらなる実施形態を示す。突起Pmは、連続的な曲線状表面Cm1,Cm2およびCm3と共に形成される。雌側部上において、突起Pfが角度付き表面Cf2,Cf3と共に形成され、表面Cf1は、連続平面191,192および193を含む。表面Cf3は、連続平面194,195および196を含む。表面191,194はそれぞれ、突起Pfの表面60へと延びる。突起Pfの表面60は、主要面14に対して平行に延びる。表面192,195双方は、主要面14に対して垂直に延び、表面193,196は相互に傾斜し、表面193は、反対側の傾斜面162へと延び、反対側の傾斜面162は、斜角表面64へと延び、斜角表面64は、内側方向に切断されるが表面193に対して実質的に平行である。表面64は、主要面16へと延びる。凹部Rfのルート34は、平面46と共に形成される。平面46は、主要面14に対して平行であり、反対方向かつ外方の傾斜面197,198に対して平行である。表面198は、内側傾斜面199へと延びる。内側傾斜面199は、平面200と共に連続的に形成される。表面200は、主要面14に対して垂直に延び、表面154と接合する。表面196,197と、表面198,199との組み合わせにより、各凹状凹部が形成される。これらの各凹状凹部は、図20bに明確に示すような表面Cm1,Cm3を受容する。
雄接合部Jmを参照して、凹部Rm中の表面52の反対端部は、連続的に外方の傾斜面201,202へと延びることが分かる。次に、表面201は平面203へと延び、平面203は表面Cm2へと延びる。反対側部上において、表面202は連続的にさらなる平面204と共に形成され、次に平面204は表面Cm3へと延びる。表面203,204は、主要面14に対して垂直に延びる。表面201、203と、表面Cm2の一部との組み合わせにより、表面Cf2のための凹状凹部が形成される。同様に、表面202,204と、表面Cm3の一部との組み合わせにより、表面Cf3を受容するさらなる凹状凹部が形成される。
突起Pmはまた、平面205と共に形成される。平面205は、主要面14に対して垂直に延び、表面Cm1および表面148間に延びる。接合部Jm,Jfが係合すると、表面205,204は間隔を空けて配置される一方、各表面148,154ならびに26,24は隣接している。
図21aおよび図21bは、接合システム10lのさらなる実施形態を示す。突起Pmは、雄係合面ML1を有する。雄係合面ML1は、主要面14から開始し、小型斜角表面146を先ず備える。小型斜角表面146は、接合部10e,10iに示すものと同様であり、下方に延びて、滑らかな曲線状の表面Cm1において終端する。第1の雄係合面ML1はまた、湾曲面Im1を含む。湾曲面Im1は、平面状の部分220を含み、斜角表面146から表面Cm1へと延びる。
突起Pmはまた、接合システム10eと同様のスロット158を含む。突起Pmは、曲線状遠位表面40と共に形成され、スロット158を通過する中心線の周囲において概して対称な構成を有する。この目的のため、突起Pmの首部48上における最短距離50の線は、主要面14に対して平行な面上に存在する。突起Pm中のスロット158は、表面40の近隣において外方に拡張しており、これにより、概して円形または曲線状の端部221と共に効果2つの突起または分岐を形成する。
第3の湾曲面Im3と、湾曲面IM1に対向する突起Pmの側部上の対応する第3の雄係合面ML3とは、滑らかな曲線状であり、凹部Rmの根元部32中の平面52へと延びる。表面52は、主要面14と平行に延びる。凹部Rmの反対側部上において、接合部Jmが第2の雄係合面ML2と共に形成される。第2の雄係合面ML2は、滑らかな曲線状の湾曲面IM2を含む。滑らかな曲線状の湾曲面IM2は、その後斜角表面56へと延びる。
接合部Jf中の第1の雌係合面FL1は、短尺斜角面155を含む。短尺斜角面155は、主要面14から開始する。主要面14は、平面部分222によって追随される。平面部分222は、主要面14に対して垂直に延びる。表面222は、湾曲面If1へと延びる。湾曲面If1は、滑らかな曲線状であり、凹部Rfの根元部34に向かって延びる。根元部34は、平面46を備える。平面46は、主要面14に対して平行に延びる。そして、表面46は、第3の湾曲面If3へと延びる。第3の湾曲面If3は、滑らかな曲線状であり、第3の雌係合面FL3に対応する。雌突起Pfの遠位表面60は、第2の雌係合面FL2および第3の雌係合面FL3の間に延び、主要面14に対して平行な面内に延びる。第2の雌係合面FL2は、主要面16に向かって屈曲面IF2を超えて滑らかな曲線状の様態で連続的に延びて、その後斜角表面64へと延びる。
図21bから分かるように、各雄および雌係合面および対応する湾曲面は、各係合面18、20および74周囲において係合する。
接合システム10lの実施形態のさらなる改変例において、以下に簡潔に詳細を示す接着剤のビードB(極細線で示す)を、スロット158の口部中に収容することができる。その結果、係合状態のパネル間のさらなる垂直係合と、クッション効果とが得られる。
図22は、接合システム10mのさらなる実施形態を示す。接合部Jf,Jmが、別個の係合状態のパネル12a,12b上に図示されている。接合システム10mは、図1a〜図2に示す接合システム10と同様のものであり、主要な差として、雄突起Pf上の表面Cm3,If3の構成がある。接合システム10mにおいて、表面Cf3は、横外方ににさらに延びて、接合部Jm,Jfの係合時において表面Cf3の下側でフックする。これにより、接合システム10の場合と比較して、中間面74に沿った垂直分離に対する抵抗が向上する。さらに、表面Cf3は、小型リッジまたはピーク38’を備える。小型リッジまたはピーク38’は、表面Cm1上のピーク38と同様の構成および効果を有する。表面Cf3の構成に起因して、接合部Jmが接合部Jfに対して負方向に回転している間における、表面Cm3,Cm2間の突起Pfの把持または挟持が向上する。接合部Jmは、より軟質の材料で構成されたパネルまたは基板と共に、特に適切にかつ非排他的に用いられる。
図23aおよび図23bは、接合システム10nのさらなる実施形態を示す。接合システム10mと、図1〜図3bに示す接合システム10との間の差として、3つの凹状凹部(すなわち、凹部Rfの根元部に形成された凹状凹部42bと、凹部Rmの根元部に形成された凹状凹部42cと、突起Pfに形成された凹状凹部42d)がさらに設けられている点がある。凹部42dの配置は、接合部Jm,Jfの係合時において、凹部42,42bが相互に対向して、実質的に円筒形または楕円形の空間230を形成するような配置である。同様に、凹状凹部42c,42dの配置は、接合部JmおよびJfの係合時において凹状凹部42c,42dが相互に対向して、さらなる実質的な円筒形空間232を形成するような配置である。空間230はダムまたは空間として用いることができ、接合システムJmを用いた基板12の積層時において発生した泥および他の破片を収集する。
あるいは、凹部42,42bのうち1つに事前配置された再接着可能な可撓性接着剤を備えて、この1つが凹部42,42bのうち他方内に延びるように構成してもよい。本明細書および特許請求の範囲の全体における「再接着可能な接着剤」という表現は、除去および再接着が可能な接着剤を意味するものであり、硬化して固体剛体質量となり、f柔軟性、弾性および粘性を長期(例えば、多年にわたって)保持するものではない。再接着可能な特性が意味するところとは、接着剤を第2の表面に塗布した後、引きはがし力または剪断力の付加によって当該接着剤を除去し、その後再度接着剤を(例えば、10回まで)再度塗布することが可能であることを意味する。その際、後続接着剤の結合における実質的強度低下は無い。したがって、接着剤により、取り外し可能なまたは非永久的な固定が可能になる。柔軟性および弾性を得るためには、接着剤が凝固または硬化しないことと、接着剤が一定の柔軟性および弾性を保持することとが必要になる。このような接着剤は、フュージティブのりまたは「バガー」のりおよび感圧熱溶解のりとして一般的に公知である。本発明の実施形態において用いることが可能な市販の接着剤の例を非限定的に挙げると、SCOTCH−WELD(登録商標)ローメルトガミーグルー(Low Melt Gummy Glue)や、ウィスコンシン州のグルードッツインターナショナル(Glue DotsInternational)社によるGLUE DOTS(登録商標)がある。
再接着可能な接着剤/接着剤の製造業者は、特定の材料(例えば、木材)に接着剤が適していない旨を注意する場合がある点に留意されたい。しかし、接合システムを木製または木材パネルにおいて用いた場合、このような接着剤の使用は排除されない。なぜならば、木製または木材パネルは、ポリマーシーリング材または他のコーティングで被覆されている(かまたは被覆可能である)ことが多いからである。したがって、ポリマー表面との使用に推奨されている接着剤を、ポリマーコーティングされた木製または木材パネル上において用いることが可能である。
あるいは、凹部42,42b双方に再接着可能な接着剤を塗布することで、接合部Jm,Jfの係合時において相互に係合させることも可能である。
同様に、凹状凹部42c,42dのうち一方または双方において、本明細書中以下に記載する種類の再接着可能な接着剤のビードを設けてもよい。凹部42c,42dのうち一方または双方に接着剤を設ける場合、接着剤は、凹部42c,42dの他方中に延びるように構成される。しかし、双方に接着剤が設けられる場合、ビードの形態をとった接着剤材料をより薄い厚さまたは深さで形成することが可能である。
接着剤材料を設けることにより、複数の効果が得られる。第1に、基板12の寿命わたって、垂直または水平分離の可能性の最小化が支援される。加えて、接着剤は、基板12上の表面を通じて水分が浸透した場合において、主要面14から接合部を通じて主要面16へと移動するかまたはi逆方向に移動する水分を密封する機能も果たす。しかし、再接着可能な接着剤の存在は、1つ以上の損傷基板12を除去および交換することが可能な能力と干渉しない。なぜならば、本明細書中に上記した独自の除去システムがあるからである。接着剤は再接着可能であり、詳細には硬化しないため、除去システムは、1つ以上のパネル12が取り外された場合も機能し続け、除去されていない隣接パネル12の接合部にも損傷は発生しない。
接合システム10nの1つのさらなる機能として、係合面ML3,FL3それぞれに、平面210,212が設けられている点がある。平面210,212は、係合面74に対して平行に模式図受けられる。接合部Jm,Jfの係合時において、これらの表面は共に圧縮される。これらの表面上にワックスを配置していない場合、これらの表面により、摩擦中間係合面74が有効に得られる。このような摩擦中間係合面は、上記したもののうち他のものにおいても用いられ得る。
一実施形態において、図23c〜図23iに示すように、接着剤を雄接合部Jm中の凹部双方のみに塗布し、雌接合部Jf中には塗布しない。このような実施形態において、再接着可能な接着剤の特性に起因して、基板12が隣接基板から除去されると、除去された基板の凹部42,42c中に接着剤が残留する。さらに、接着剤の特性として、接着剤が最初に塗布された凹部中に接着剤が残留する。これを図23c〜図23iに示す。図23c〜図23iは、接合システム10nの接合部Jm,Jfの係合解除を連続的に示す。
図23cは、係合前の接合部JmおよびJfを示す。凹部42,42cはそれぞれ、再接着可能な接着剤300の各ビードB1,B2を含む。再接着可能な接着剤300の各ビードB1,B2は、解放ストリップR1およびR2によって被覆される。凹部42b,42d中には、接着剤は存在しない。
図23dは接合部Jm,Jfが完全係合しており、解放ストリップR1,R2が除去されている様子を示す。この状態においては、ビードB1,B2中の再接着可能な接着剤300は、凹部42b,42dの表面に接着する。
図23e〜図23iは、任意の接合システムの実施形態における接合部Jm,Jfの典型的な係合解除プロセスを示す。先ず、接合部Jmを接合部Jfに対して負方向(時計回り)方向に回転させて、突起Pmを凹部Rfから解放した後、下方圧力を雌接合部Jfに付加する。再接着可能な接着剤は、分離プロセス時において屈曲および移動することができ、これにより、凹部42b,42dから回転および後続牽引されて、凹部42,42c中に残留する。
接合部Jへ接合された接着剤ビードBは、ビードBが接着している凹部中に存在する破片を吸収する役割も果たす。例えば、凹部42中に接合しているビードBは、ビードBが接着している凹部42b中の破片を吸収することができる。破片は、先ずビードBの外面に付着する。通常使用時においてパネル12が移動すると、ビードBもある程度移動および回転する。その結果、破片が接着剤中へと移動し、接着剤が破片を封入して、凹部42bへ接着する新規の接着面が得られることが考えられる。
1つ以上の接着剤ビードを上記した実施形態それぞれにおいて用いて、実施形態の完全作動および利点を可能にしつつ、垂直および水平係合強度を高めることができる。これは、例えば再接着可能な接着剤のビードを受容する接合部JmまたはJfのうちの1つの中の1つ以上の凹部42の提供により、達成することができる。ビード厚さに応じて、他の接合部Jm,Jfにおいて受容凹部を設けてもよいし、あるいは設けなくてもよい。再接着可能な接着剤の使用は、接合システムに対するさらなる係合面の提供としてみなすこともできる。
典型的には、上記例と同様に、2つの相互対向する凹部42のうち1つの上に接着剤を配置する。接着剤が最初に凹部赤に配置されたときの結合は、接着剤が別の基板中の対向する凹部表面と接着したときの結合よりも強い。そのため、基板が取り外されると、当該基板に最初に塗布されていた接着剤が、当該基板上に残留する。
上記した接合システム10実施形態全てにおいて、突起Pm,Pfは同一構成ではない(すなわち、相互に置換することができない)点に留意されたい。同様に、凹部Rm,Rfも同一構成ではない(すなわち、相互に置換することができない)。より詳細には、各係合突起および凹部は、補完的構成ではない。そのため、突起Pm,Pf、凹部Rm,Rfならびに接合部Jm,Jfは非対称となる。その結果、突起Pが凹部R中と係合すると、隙間または空間が、内側係合面18および外側係合面20において雄係合面および雌係合面ML1,FL1とML2,FL2との間において発生する。これにより、接合システムの実施形態が反対方向において3°まで回転することが支援され、その結果、突起が係合解除なしに回転することが可能な空間が得られる。その結果、起伏のある床上においても接合システムを容易に用いることが支援される。この点について、取り付け成功のためには高品質の下側面を従来から必要としていた特に床張り材システムの日曜大工市場において、需要を満たすことが当業者によって認識される。
本発明の実施形態による特定の構成の接合システムの結果(詳細には、この接合システムは真なる垂直システムであるため)、製造業者は、広範囲の厚さのパネルを1組の切断ツールを用いて製造することができる。例えば、製造木または天然木基板の場合、1組の切断ツールを用いて、接合システムを20mm〜8mmのパネル上に製造することができる。調節については、切断深さを調節するだけでよい。同様に、プラスチックパネル(例えば、LVT)の場合、1組の切断ツールを用いて、図17c〜図17eを参照して上記したような7mm〜3mmのパネル上に接合システムを製造することができる。これにより、製造コストの低減という大きな商業的利点が得られ、消費者への還元が可能になる。
接合システムを切断するために用いられる1組の切断ツールのコストは、典型的には30,000米ドル〜50,000米ドルである。通常、先行技術の接合部に対して用いられる1組の切断ツールの場合、2つの異なる厚さに対して用いることが可能である。例えば、1組を厚さ7mm〜6mmのパネルの接合に用い、もう1組を厚さ5mm〜4mmのパネルの接合に用いる。1組の切断ツールを交換するのには約3時間かかり、また、切断機に器具を新しく取り付けるのにも数時間さらにかかる。その後、試験運転を数回行い、製品評価を行ってツールおよび機器設定を微調整した後、フルスケールの生産の再開が可能となる。唯一必要な調整として切断深さを変更するだけですめば、新規切断ツールのコストが不要になり、またダウンタイムも合計約1時間まで低減する。この点によるさらなる利点として、比較的小規模の製造業が可能となり、比較的少量の製造実行を低コストで行うことができるため、大規模製造業者との競合が可能になる点がある。その結果、競争力が増強され、消費者への利益還元となる。
図24a〜図26eを参照して、半浮動式/半直接接着面被覆システムが、複数の基板12によって提供され得る。複数の基板12は、上記してきた接合システム10のうち任意の1つのを用い、第1の主要面16へ接合された複数の再接着可能な接着剤300をさらに用いる。再接着可能な接着剤300は、接着剤300が接合された下側面へ塗布されたシーリング材またはシーリング膜(図示せず)と共に用いられる。この機能を果たすことのできる多数のシーリング材が市販されている。このようなシーリング材を挙げると、例えば、BONDCRETE(登録商標)またはCROMMELIN(登録商標)コンクリートシーラーがある。用いられるシーリング材の種類は、半浮動式面被覆システムが用いられる表面の種類のみに依存する。その目的は、埃の発生を回避することである。埃が発生した場合、青色接着剤300の接着強度と干渉し得る。
基板を床に接着する際、のりも従来から用いられてきた。詳細には、木製床ボードを下側面に接着するために、接着剤が用いられてきた。しかし、本発明者が知る限り、このようなシステム全てにおいて用いられるのりは、固体の下側の接合層に対して硬化するように、特定に設計されたものである。木材または木製床張り材の分野において、この種のものは、「直接接着型」床張り材として知られている。いくつかの利用が提案されている接着剤の場合、硬化するのに1〜2時間かかり、その後取り付け作業者は取り付け時に床張り材パネルを移動させて、正確な合致を得る。実際、他にも、完全に硬化するのに28日かかる接着剤の利用が提案されている。
消費者の中には、浮遊型床張り材よりもよりも直接接着型床張り材を好む者もいる。なぜならば、直接接着型床張り材の場合、より硬い感触が得られ、床の上を歩いているときの反動も無く、きしむような音もしないからである。しかし、直接接着型床張り材の不利点として、敷設するのが煩雑であり、また、特定条件下において硬化するように設計された接着剤の硬化後は、1つ以上の損傷パネルの除去および/または修理を行うことが問題になる。直接接着型パネルを除去する場合、一般的に電動ツールを用いて先ずパネルの一部を切断することが必要となり、その後の重労働として残りの厚板および接着剤を下側のサブ面からこすり落とす作業が必要になる。そのため、関連付けられた必要時間の実質的な代償として、実質的な埃および騒音ノイズが発生する。
本明細書中において上記してきた再接着可能な接着剤を接合システム10を用いた基板12と共に用いた場合、従来の浮遊型面被覆および直接接着型被覆双方の利点を確保しつつ直接接着型面被覆の実質的な不利点を排除した半浮動式面被覆システムが得られる。詳細には、再接着可能な接着剤300を用いることにより、従来の浮遊型床張り材において多くみられる反動およびノイズが無くなり、また、硬化しない接着剤の可撓性および弾性特性により、一定レベルのクッション効果も得られる。接着剤のさらなる特性により、環境条件(例えば、温度および湿度)の変化に起因する基板/パネル12の移動も可能になる。このようなことは、直接接着型床張り材を用いた場合は不可能である。実際、近年、世界市場においては、従来の接着剤による完全に硬質でありかつ非可撓性である接着に起因して、圧縮竹材基板の直接固着において問題が見つかっている。そのため、環境条件の変化に起因して圧縮竹材を移動または拡張する必要が出た場合、直接接着型接着剤を用いる方法が無かった。そのため、世界中の複数の床張り材組合から、圧縮竹材を直接基板に接着するべきではない旨が提案されているが、季節による動的変化に合わせて移動することが可能な浮遊型床システムしか選択肢がなかった。
再接着可能な接着剤を用いることにより、接着剤が塗布された下側面の起伏または変化に対応することも可能になる。これは、主要面14,16に対して垂直方向に測定された厚さが1〜6mm(より詳細には2〜4mm)であるビードまたはストリップ中に接着剤300を設けることにより、促進される。上記したような接着剤は、下側面の変化に対応するだけでなく、以下のような音響面における利点も提供する。
(a)従来の浮遊型床における反動またはたわみに起因するようなノイズおよびきしみをくす。
(b)隣接パネル間における振動(すなわち、ノイズ)の伝達を低減する。
(c)高層ビルにおける上から真下への振動(すなわち、ノイズ)の伝達を低減する。
これらによって、硬化して硬質接着剤となるため振動またはノイズ追随を全く低減しない直接接着型のりとは、対照的な結果が得られる。
本明細書中において用いられるような再接着可能な接着剤の使用による利点は、基板を含む床仕上げ材システムにおいて得られる。これらの基板は、モザイク型であることができ、表面に接着剤が塗布される。このようなシステムの場合、本明細書中に上述してきたような垂直接合システムは必ずしも必要なく、また、他の種類の接合システムとも利用可能である。実際、特定の状況下において、再接着可能な接着剤の概念は、接合部無しの基板を用いた面被覆システムにおいて用いられることが考えられる。したがって、一実施形態において、半浮動式面被覆システムが提供される。半浮動式面被覆システムは、複数の基板と、本明細書中に上記してきたような複数の再接着可能な接着剤と、接着剤を被覆する1つ以上の解放ストリップとを含む。各基板は第1の反対主要面および第2の反対主要面を有する。第1の主要面は、被覆すべき表面に対して平行に対向して配置される。本明細書中に上記してきたような複数の再接着可能な接着剤は、第1の主要面へ接合される。
一実施形態において、基板12の製造時において接着剤300が塗布されることが企図される。したがって、この実施形態において、商業製品は、例えば、基板12の箱を含む。基板12は、1つ以上の線状の接着剤材料300を含む。1つ以上の線状の接着剤材料300は、を解放ストリップ302によって被覆される。その後、取り付け作業者は、シーリングコートまたは膜(が無い場合でもそのようなシーリングコートまたは膜)を表面304へと塗布し、解放ストリップ302を除去し、基板12を下側面304上へ押圧するだけで、面被覆を取り付けることができる。基板に接合システム(例を非限定的に挙げると、本明細書中上記したような接合システム)も含まれる場合、取り付け作業者は、取り付けプロセス時において隣接パネルの接合部と係合する。
1つの例において、熱溶解感圧接着剤のストリップまたはビードを主要面16上に回転させることにより、接着剤材料302を塗布することができることが企図される。図24a〜図24cは、接着剤300が接着剤ストリップとして塗布される様子を示し、図25aおよび図25bは、接着剤300を接着剤ビードBとして塗布する様子を示す。再接着可能な接着剤が例えばGLUE DOTS(登録商標)接着剤ドットによって設けられた実施形態において、ドットはマシン16によって提供され得る。
本実施形態において、複数の再接着可能な接着剤300は、パネル12の長手方向Lにおいて延びる3つの間隔を空けて配置された線として配置される。しかし、以下により詳細に説明するように、接着剤材料300を異なる構成で塗布することも可能である。再接着可能な接着剤材料300は、1つ以上の解放ストリップ302によって被覆される。図示の実施形態において、別個の解放ストリップ302が、接着剤材料300の各個々の線へと個別に提供される。しかし、別の実施形態において、主要面16と実質的に同じ寸法の1つの解放ストリップを、複数の再接着可能な接着剤300へ付加することができる。この場合、基板12を用いる場合、取り付け作業者は、(複数の別個の解放ストリップではなく)1つの解放ストリップ302のみを引きはがせばよい。
図24cおよび図25bは、接着剤を用いた面被覆システムを下側面304上において用いた様子を示す。下側面304は、例えばコンクリートパッドであり得る。パネル12を付加するために、解放ストリップ302を除去し、パネル12に表面16を付加する。表面16は、表面304に対向する。接着剤材料300を表面304と接触させ、下方圧力を付加することにより、パネル12を表面304と接着させる。さらなるパネル12を同様に表面304へ接着させ、モザイク型にして、表面被覆を形成する。接着剤材料300は、通常の使用条件下におけるパネル12および表面304間の剥がれまたは分離を回避するための充分な力で表面304に接着するだけの充分な粘性および強度を有する。接着剤をビードB(図25aおよび図25b)の形態で用いることにより、より大きな水平方向移動が可能になると考えられる。水平方向移動は典型的には、環境条件(例えば、温度および湿度)の変化と共に発生する。その原因として、ビードBは曲線状であるため、ストリップ型接着剤よりもより大きな回転または剪断回転効果が得られる点がある。
(上記したような種類の接合システム(すなわち、垂直接合システム)を用いるかまたは用いない)損傷パネルを取り外すには、図6a〜図6sに関連して本明細書中に上記したような方法と同じ方法を行えばよい。すなわち、1つ以上のジャッキ92を用いて、損傷パネルを垂直方向に取り外す。図26a〜図26eは、隣接するパネル12a,12cを含む半浮動式面被覆システムの損傷パネル12bの除去を部分的に示す。半浮動式床システム中のパネルはそれぞれ、接合システム10と共に形成される。接合システム10は、上記した接合システムの実施形態のうち任意の1つによるものであり得る。加えて、接着剤材料300のビードBは、パネル12を下側面90へと接着させる。この特定の実施形態において、接合システム10の接合部Jm,Jf間において、接着剤材料ビードは存在しない。しかし、別の実施形態において、このような接着剤材料も用いられ得る。パネル12bを取り外すプロセスにおいて、接合部Jm,Jf間にさらなる接着剤を設けた場合、結果は得られない。すなわち、接合部Jm,Jf間に接着剤材料があってもなくても、除去プロセスは同じである。
図26b〜図26eは、ジャッキ92を損傷ボード12bへと取り付け、その後ジャッキを用いてパネル12bを表面90から持ち上げる工程を連続的に示す。工程および方法の順序およびその性能は、図6d〜図6hに関連して本明細書中上記したものと同じである。しかし、この場合、接着剤300のビードBの使用により、ジャッキ92を垂直方向に用いてパネル12bを持ち上げると、ビードBが先ず屈曲および伸張して、その後ビードBが外れて下側面90から持ち上がる。これは、ジャッキを用いてパネル12bをジャッキ92の近隣の領域から外方に持ち上げて下側領域を下降させた結果、連続して発生する。したがって、表面90から外れる第1のビードBは、いずれかの側部上のものであるかまたはジャッキ92のシャフト96に最近接しているものである。ジャッキ92が徐々にパネル12bを持ち上げると、最近取り外されたビードの最近隣にある接着剤300のビードBが表面90から持ち上げられるといった具合に作業が続く。
一般的に、ビードB全体が表面90から持ち上げられ、基板12へ接合された状態となる。いくつかの場合において、接着剤300の極めて小型の部分は、下側面90上に残留し得る。ジャッキ92が作動してパネル12bが持ち上がって接着剤ビードB全てが取り外されると、図6g〜図6iに関連して述べたような通常の除去プロセスの残りと、図6j〜図6oに関連して図示および記載したような実際の交換プロセス全てとが、新規の未損傷パネルを再度挿入するために用いられるべきである。
接着剤300のビードBのうちいくつかは、隣接パネル12a,12cから分離されている点に留意されたい。復元プロセス時において、パネル12a,12c上に残留しているこれらのビードは、下側面90に再度接着する。加えて、新規パネルがパネル12a,12c上に接合されると、その新規パネル上の接着剤300も、表面90へ接着する。
当業者であれば理解するように、上記は、損傷床を適切に修理できる点において直接接着型床張り材システムと比較した場合の膨大な利点を示す。損傷床の最適な修理のための一般的な業界標準として、損傷パネルまたはパネルに最近接している壁からパネル全てを引きはがす方法がある。直接接着型システムを用いた場合、これは困難な作業であるため、修理業者は一般的には近道として損傷パネルのみを除去および交換しようとする。そのため、パネル間の機械的接合部の再接続が不可能となる。環境膨張または収縮に起因してまたは単に寸法的に対応する新規パネルが入手できなかったことに起因してパネルの寸法変更があった場合、取り付け時において、充填剤を用いて、既存パネルと新規のパネルとの間の隙間全てを埋める必要が出てくることが多い。
接合システム10の実施形態を用いた基板のさらなる特徴として、形状を逆転できる点がある。逆転敷設には、当該分野において2つの意味がある。1つ目の意味として、パネルの双方の側部からの敷設が可能な点がある。例えば、室内の平行な壁間のほぼ中間に第1のパネルがある場合を考える。逆転敷設が可能であるため、2人の取り付け作業者(または2人の取り付け作業者からなるチーム)が第1のパネルから離隔方向にある反対方向に配置することができる。その結果、取り付け時間が大幅に低下する。これは、直接接着型パネルと共に用いられ、また、利点として、部屋の対向する壁間の不足に分割的に対応して、優れた美観が得られる。直接接着型の逆転敷設が可能である理由として、のりによって部屋の近隣または中間において第1のパネルを最適な位置に固定することが可能である点があり、これにより、壁近隣における不足を最小化する。さらなるパネルを第1のパネルの反対側部から接着することができる。これは、浮遊型床の場合は不可能である。なぜならば、最適な位置に配置された第1のパネルは固定されておらず浮遊しているため、反対方向における敷設のベースとして用いることができないからである。
逆転敷設のその他の意味として、係合するパネル12が垂直方向(または平行以外の一定の方位)において相互に延びる点がある。その結果、例えば、例えば矢筈パターン状に敷設することが可能となる。
現行の先行技術の場合、直接接着型の場合であっても、床張り材を逆転敷設することは合理的に困難である。なぜならば、従来、雌接合部から離隔方向に敷設する必要があるからである。なぜならば、先行技術においては載置プロセス雄接合部は従来雌接合部よりも50+%だけ短いため、雄部分を雌部分と係合させて水平面係合を得るために必要なまたは不必要な最端角度が小さくなるからである。本接合システム10は垂直であるため、載置プロセスは不要である。すなわち、接合システム10は垂直型であるため、いずれかの側部からパネルを係合することが飛躍的に容易になり、雄接合部を露出雌接合部上に配置して、1つの方向に配置するかまたは先行配置されたパネルの雄接合部の下側から雌接合部をスライドさせて、逆転敷設を行う。
図27aおよび図27bは、上記の局面または逆転敷設の意味を図示する。図27aは、建物の見取り図400を示す。複数のパネル12を含む床が敷設されている。図27bは、図27aの拡大詳細Aを示し、建物の通路の一部を含む。従来の浮遊型床を建物内に敷設する場合を考える。壁(例えば部屋403中の壁402)うを出発壁として選択する。出発壁に対し、第1のパネル12aが敷設される。建物中の壁は完全に平行ではなく、また相互に正方形でもなく、100mm以上までの合致から外れていることが周知である。この見取り図において、壁404は、壁402に対して概してかつ不正確に平行に延び、壁402,404の反対端部間において例えば100mmの長さだけ合致から外れているl。そのため、層の積層と共に、さらなるパネル12b,12c等からパネル12pまでにおいて、壁404,402間における非合致または逸脱が明らかになる。なぜならば、パネル12pの縁部が壁404に隣接しないからである。すなわち、パネル12pの縁部と壁404との間に逸脱が発生するため、斜め方向に切断されたパネル12qを端を揃えて敷設して、パネル12pおよび壁404間の隙間を埋める必要が出てくる。(単一パネルの長さを部屋403の長さ全体にわたってのびるくらいに充分にすることは稀であると説明されるべきである。したがって、パネル12a,12bなどは、記載を容易にする目的のみのために用いたものである。通常、例えば、部屋403に示すパネル12a,12bなどは、端部において接合された複数のパネルを含む。)
壁402および404間の実質的な非合致を、斜め切断されたパネル12qによって強調表示する。また、図27aから分かるように、開口部406および408は、例えば部屋410および廊下412への出入り口として壁404中に形成される。部屋410および412中に敷設されたパネルは同一方向に延び、部屋403中のパネル12と合致する。次に、これは、パネルと家壁との間においてある程度の非合致と共に継続する。
しかし、他の領域(例えば、部屋414、416、および廊下418)において、パネル12は、他の部屋内に敷設されたパネルに対して概して垂直に敷設されることが理解される。これを、第2の形態または種類の逆転敷設として例示する。
図24a〜図25bに関連して上記したような半浮動式の半直接接着型床システムを用いることにより、例えば部屋401の中心線420を(第1のパネルを敷設した後反対方向に逆転敷設するための)出発点として用いることができる。このようにすることにより、隣接壁402,404に直近するパネル12の不足に分割的に対応することにより、壁402,404間の外観からの非合致を最小化することができる。これは、パネル12i,12jを斜め方向に通過する中心線420により分かる。パネル12i,12jは、浮遊型床における従来の積層慣習によってもたらされた位置にある様子が図示されている。
以上、垂直接合システムおよび面被覆システムの実施形態について詳述してきたが、当業者であれば、本発明の基本的概念から逸脱することなく多数の変更例および改変例が可能であることを理解する点に留意されたい。例えば、実施形態について、木製床張り材パネルに関連して述べてきた。しかし、システムは、多数の異なる材料に適用可能であり、床以外の表面または構造にも適用される。例えば、LVT(上質ビニールタイル)市場を取り扱うために、接合システムを用いたパネルをプラスチック材料によって構成することができる。あるいは、他の材料のパネル(例えば、カーペットまたはセラミックタイル)に対向して配置されるプラスチック材料によって構成されたベース基板上に配置してもよい。この実施形態において、得られたパネルは、積層板型構造を有する。この構造において、ベースは、接合システムの実施形態を含む。フェースパネルは、消費者に対して所望の仕上げを提供する。また、異なる実施形態のうち多数の特徴は相互交換であり、追加的に用いることも可能であることが明らかである。例えば、図22a中に凹部42bとして図示した種類の対向する凹部、または実際にはさらなる凹部42b,42cおよび42dのように、凹部42を接合システムの各実施形態に適用することが可能である。さらなる再接着可能な接着剤300をこのような凹部に塗布することができる。また、ジャッキ92をねじジャッキとして記述している。しかし、他の種類のジャッキまたは持ち上げシステムも利用可能である(例えば、レバージャッキあるいは空気式または油圧式システム)。さらなる接合システム10について、細長矩形パネルへの適用において主に説明してきた。しかし、接合システム10は、モザイク型の任意の形状のパネルにも適用可能である。例えば、接合システムは、正方形、六角形または三角形パネルに適用することができる。また、パネルを同一形状および/またはサイズにする必要もない。
このような変更例および改変例と、当業者にとって明らかな他の例とは、本発明の範囲内のものとしてみなされる。本発明の本質は、添付の特許請求の範囲から決定されるべである。

Claims (15)

  1. 対向する第1の主要面および第2の主要面を有する基板の両側部に沿って延びる雄接合部(Jm)と雌接合部(Jf)とを備えた垂直接合システムであって、
    (イ)前記雄接合部と前記雌接合部とが、両者の係合時においていくつかの空間が係合した前記接合部間に形成されるように、非対称とされ
    (ロ)前記雄接合部(Jm)には、前記第1の主要面から略垂直方向において前記第2の主要面へ向かって延びる雄突起(Pm)と、前記雄突起(Pm)内に形成された雄凹部(Rm)とが設けられているとともに、前記雌接合部(Jf)には、前記第2の主要面から略垂直方向において前記第1の主要面へ向かって延びる雌突起(Pf)と、前記雌突起(Pf)内に形成された雌凹部(Rf)とが設けられ
    (ハ)前記雄突起(Pm)、前記雄接合部の外側である、前記雄凹部(Rm)から離れた側に、横方向に延びる面(Cm1)を有し、
    前記雄凹部(Rm)、前記雄接合部の内側である、前記雄突起(Pm)から離れた側に、横方向に延びる面(Cm2)を有し、
    前記雌突起(Pf)、前記雌接合部の外側である、前記雌凹部(Rf)から離れた側に、横方向に延びる面(Cf2)を有し、
    前記雌凹部(Rf)、前記雌接合部の内側である、前記雌突起(Pf)から離れた側に、横方向に延びる面(Cf1)を有し、
    (ニ)横方向に間隔を空けて配置された前記2つの横方向に延びる面(Cm1,Cm2,Cf1,Cf2)第1の基板の前記雄接合部(Jm)が第2の基板の前記雌接合部(Jf)と係合できるように構成され、前記雄接合部の前記2つの横方向に延びる面(Cm1,Cm2)、前記雌接合部の前記2つの横方向に延びる面(Cf1,Cf2)に相対して配置され、これにより、各接合部の最内および最外側部上に第1の係合面(18)および第2の係合面(20)それぞれ形成され、各係合面係合方向に対して平行に配置され、各係合面が関連付けられた前記横方向に延びる面、前記係合面の両側部から相互に横方向に延び、前記雌接合部の前記横方向に延びる面(Cf1,Cf2)、前記雄接合部の前記横方向に延びる面(Cm1,Cm2)の上に突出され、かつ、
    (ホ)類似の接合システムをそれぞれ有する2つ以上の前記基板を前記主要面に対して垂直な係合方向において付加された力に応じて相互に係合させることができるとともに、第1の基板を前記係合方向と反対方向に持ち上げて、隣接する係合基板を前記第1の基板の両側部に対して相対的に回転させて、前記係合基板を、持ち上げられた前記第1の基板から所定の角度で下方に傾斜した平面に配置した後、前記係合基板の前記雌接合部に対して前記係合方向の力を付加することにより、前記2つ以上の前記基板の係合解除が行われる、垂直接合システム。
  2. 前記雄接合部および雌接合部、前記隣接する係合基板が係合解除することなく前記第1の基板から下方に7°〜10°まで回転できるように構成されている、請求項1に記載の垂直接合システム。
  3. 前記雄接合部および雌接合部、隣接する係合基板が前記第1の基板に対して傾斜した面において3°まで回転できるように構成されている、請求項1または2に記載の垂直接合システム。
  4. 前記係合面のうち少なくとも1つと関連付けられた前記横方向に延びる面のうち少なくとも1つが、連続的凸曲面状の外形を有している、請求項1ないし3のいずれか1に記載の垂直接合システム。
  5. 前記雄接合部および雌接合部それぞれ、横方向に間隔を空けて配置された湾曲面を2つ備え、前記2つの湾曲面、1つの基板の前記雄接合部が第2の基板の前記雌接合部と係合できるように構成され、前記雄接合部の前記2つの湾曲面(lm1、lm2)、各接合の最内側部および最外側部上の前記雌接合部の前記2つの湾曲面(lf1、lf2)と係合して、第1の係合面(18)および第2の係合面(20)をそれぞれ形成し、前記第1の係合面および第2の係合面それぞれ、前記係合方向に対して平行な方向における前記係合した接合部の分離を独立的に抑制し、各係合面と関連付けられた前記湾曲面、前記係合面の両側部上に配置され、
    前記雄接合部の前記横方向に延びる面(Cm1,Cm2)、前記雄接合部の各湾曲面(lm1、lm2)の一部を形成し、かつ、前記雌接合部の前記横方向に延びる面(Cf1,Cf2)、前記雌接合部の各湾曲面(lf1、lf2)の一部を形成している、請求項1ないし4のいずれか1に記載の垂直接合システム。
  6. 前記雄接合部(Jm)、雄凹部(Rm)から最離隔位置にある雄突起(Pm)の側部上に形成された第1の雄係合面(ML1)と、雄突起(Pm)から最離隔位置にある雄凹部(Rm)の側部上に形成された第2の雄係合面(ML2)と、前記雄突起(Pm)および雄凹部(Rm)に共通する面である第3の雄係合面(ML3)と、を有し、
    前記雌接合部(Jf)、雌突起(Pf)から最離隔位置にある雌凹部(Rf)の側部上に形成された第1の雌係合面(FL1)と、雌凹部(Rf)から最離隔位置にある雌突起(Pf)の側部上に形成された第2の雌係合面(FL2)と、前記雌突起(Pf)および雌凹部(Rf)に共通する面である第3の雌係合面(FL3)と、を有し、
    前記係合面、2つの基板の雄および雌接合部が係合した場合、前記第1の雄および第1の雌係合面(ML1,FL1)が係合して第1の係合面(18)を形成し、前記第2の雄および第2の雌係合面(ML2,FL2)は係合して第2の係合面(20)を形成し、
    前記第3の雄および第3の雌係合面(ML3,FL3)は係合して前記第1の係合面(18)と第2の係合面(20)との間に配置された第3の係合面(74)を形成して、前記係合方向に対して平行な方向における前記係合した接合部の分離を抑制するよう構成され、
    前記第1の雄係合面(ML1)、横方向に延びる面(Cm1)を含み、前記第2の雄係合面(ML2)、横方向に延びる面(Cm2)を含み、前記第1の雌係合面(FL1)、横方向に延びる面(Cf1)を含み、かつ、前記第2の雌係合面(FL2)、横方向に延びる面(Cf2)を含む、請求項1ないし5のいずれか1に記載の垂直接合システム。
  7. 前記雄接合部および雌接合部、相互係合した際に3つの係合面を生成するように構成され、各係合面、前記係合方向に対して平行に配置されて、前記係合方向と反対方向において係合接合部の分離を抑制する、請求項1ないし5のいずれか1に記載の垂直接合システム。
  8. 前記基板、4つの側部を有する平面状の矩形または正方形の基板として構成され
    前記雄接合部、2つの隣接側部に向かって延び、かつ、
    前記雌接合部、前記残りの2つの隣接側部に向かって延びる、請求項1ないし7のいずれか1に記載の垂直接合システム。
  9. 前記雄接合部(Jm)、前記第1の主要面に対して垂直に延びる平面状の当接面(24)を備えていて、前記空間の一つ(76)が前記平面状の当接面(24)の下方かつ横方向に延びる面(Cf1)に対向して形成されている請求項1ないし8のいずれか1に記載の垂直接合システム。
  10. 前記空間の一つ(78)が前記横方向に延びる面(Cm1)と前記雌凹部(Rf)の間に形成されていて、前記第1の係合面(18)前記空間の一つ(78)を通過する請求項1ないし8のいずれか1に記載の垂直接合システム。
  11. 一つ目の空間(76)が、前記横方向に延びる面(Cf1)と前記雄突起(Pm)の間に形成されていて、二つ目の空間(78)前記一つ目の空間の下方且つ前記横方向に延びる面(Cm1)と前記雌凹部(Rf)の間に形成されている請求項1ないし8のいずれか1に記載の垂直接合システム。
  12. 前記雄接合部(Jm)、前記第1の主要面に対して垂直に延びる平面状の当接面(24)を備えていて、前記横方向に延びる面(Cm1)前記平面状の当接面(24)より横方向に突き出して延びないものとされている、請求項1ないし11のいずれか1に記載の垂直接合システム。
  13. (イ)請求項1ないし12のいずれか1に記載の垂直接合システムをそれぞれ備える複数の基板と、
    (ロ)前記第2の主要面へ接合された多量の再接着可能な接着剤と、
    (ハ)前記再接着可能な接着剤を被覆する1つ以上の解放ストリップと、
    を備えた半浮動式面被覆システム。
  14. 複数の基板を含む面被覆システムであって、
    (イ)各基板には、対向する第1の主要面および第2の主要面と、請求項1ないし12のいずれか1に記載の垂直接合システムと、が設けられ
    (ロ)前記第2の主要面、前記システムによって被覆されるべき下側支持部に対向するように配置され、かつ、
    (ハ)前記基板の片側には、前記雄接合部が設けられているとともに、前記基板の反対側には、前記雌接合部が設けられている、面被覆システム。
  15. 前記第1の基板に対して取り外し可能な状態で取り付け可能であるジャッキ少なくとも1つ備えられ
    前記ジャッキ、前記第1の基板中に形成された穴を通過して前記下側支持部を支持するように配置されたシャフトを有しかつ、
    前記ジャッキ、前記シャフトを前記穴を通じて延ばすことで前記第1の基板を前記下側支持部から持ち上げるように動作可能とされている、請求項14に記載の面被覆システム。
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