JP6253502B2 - 多点式熱電対 - Google Patents

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    • G01K7/00Measuring temperature based on the use of electric or magnetic elements directly sensitive to heat ; Power supply therefor, e.g. using thermoelectric elements
    • G01K7/02Measuring temperature based on the use of electric or magnetic elements directly sensitive to heat ; Power supply therefor, e.g. using thermoelectric elements using thermoelectric elements, e.g. thermocouples

Description

本発明は、熱電対に関する。
半導体製造装置の炉のように、広範囲にわたって厳しい温度制御が求められる場合があり、温度制御には、通常、一本の保護管内に複数対の熱電対が収容された多点式熱電対が使用される。多点式熱電対では、保護管の軸方向における測温接点の位置の違いはもちろん、保護管の周方向(横断面)における測温接点の位置の違いが、測定温度に影響して問題となる場合がある。保護管内には、クリアランスがあり、そのクリアランス内で測温接点が動いて位置がずれると、測定温度にずれが生じてしまう。あるいは、一の熱電対がクリアランス内を動いて他の熱電対の測温接点と熱源との間に位置した場合、他の熱電対では、一の熱電対によって熱が遮られて測定温度にずれが生じてしまう。
保護管内における温度センサの感応部を保護管の長さ方向の配置だけでなく、保護管内の断面上の配置をも特定して厳密な測定対象位置の温度測定を可能とするために、保護管内に棒状部材を設置した温度計が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。保護管内に、測温接点を保護管内部中心に位置させるガイド部材を設けた熱電対が提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2006−234734号公報 特開平10−153494号公報
特許文献1では、各熱電対の周方向における位置ずれを防止するために、例えば、熱電対の数に合わせて凸部を形成する必要があり、棒状部材の形状が複雑になる。また、棒状部材の断面形状を多角形、円形などの単純な形状にした場合は、多点式熱電対の先端側では熱電対の数が少なくなるため、クリアランスが大きくなり、棒状部材の位置が定まらない。その結果、測温接点の位置もずれやすくなる。特許文献2では、一対の熱電対に対して複数の部材を用いるため、組立作業性が劣る。さらに、複数の部材の寸法誤差が、保護管の軸方向における測温接点の位置に影響するため、保護管軸方向において測温接点を正確に配置することが難しい。
本発明の目的は、組立作業性に優れ、各測温接点の位置ずれが少ない多点式熱電対を提供することである。
本発明に係る多点式熱電対は、芯棒と、該芯棒の外周面の少なくとも一部を拡径させた段付き部と、一対の金属素線を、絶縁管の一対の貫通孔にそれぞれ挿通させるとともに前記絶縁管の一方の端部から延出させ、延出された部分同士を接合して形成された測温接点を有し、該測温接点の位置を前記芯棒の軸方向で相互にずらして前記芯棒の周囲に配置されるn本(ただし、nは2以上の整数)の熱電対と、前記絶縁管の前記測温接点側とは反対側の端部に配置され、前記金属素線又は前記絶縁管を挿通させる複数個の周辺孔を有する多穴絶縁管部と、少なくとも、前記芯棒、前記段付き部及び前記熱電対を収容する保護管と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る多点式熱電対では、前記段付き部は、前記多点式熱電対の軸方向に垂直な断面において前記熱電対の数が1個以上(n−1)個以下となる部位に配置され、かつ、前記断面に存在する熱電対を係止する溝を有することが好ましい。保護管の横断面上での各熱電対の位置ずれを抑制することができる。
本発明に係る多点式熱電対では、前記段付き部は、前記多点式熱電対の軸方向に垂直な断面において前記熱電対の数が[0.5n]以下となる部位に配置されることが好ましい。芯棒の位置ずれを抑制することができる。
本発明に係る多点式熱電対では、前記段付き部が、前記芯棒と一体であることが好ましい。一体であることによって部材の寸法誤差が小さくなり、芯棒の位置ずれを抑制できる。また、部品点数を減らして、組立作業性をより向上させることができる。
本発明に係る多点式熱電対では、前記多穴絶縁管部が、前記保護管内に収容されていることが好ましい。各熱電対の保護管の周方向及び軸方向における位置をより確実に固定させることができる。
本発明に係る多点式熱電対では、前記多穴絶縁管部は、前記芯棒を挿通させる中央孔を更に有することが好ましい。芯棒の位置ずれを抑制することができる。
本発明は、組立作業性に優れ、各測温接点の位置ずれが少ない多点式熱電対を提供することができる。
本実施形態に係る多点式熱電対の一例を示す側面図である。 図1のA−A線切断部端面図である。 図1のB−B線切断部端面図である。 図1のC−C線切断部端面図である。 図1のC−C線切断部端面図の変形例を示す図である。
次に本発明について実施形態を示して詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
図1は、本実施形態に係る多点式熱電対の一例を示す側面図である。図2は、図1のA−A線切断部端面図である。本実施形態に係る多点式熱電対1は、芯棒10と、芯棒10の外周面の少なくとも一部を拡径させた段付き部20と、一対の金属素線31を、絶縁管32の一対の貫通孔33にそれぞれ挿通させるとともに絶縁管32の一方の端部から延出させ、延出された部分同士を接合して形成された測温接点34を有し、測温接点34の位置を芯棒10の軸方向で相互にずらして芯棒10の周囲に配置されるn本(ただし、nは2以上の整数)の熱電対30と、絶縁管32の測温接点34側とは反対側の端部に配置され、金属素線31又は絶縁管32を挿通させる複数個の周辺孔41を有する多穴絶縁管部40と、少なくとも、芯棒10、段付き部20及び熱電対30を収容する保護管50と、を備える。
本実施形態に係る多点式熱電対1は、例えば、保護管50がL字状である形態(図1に図示)、保護管が直線状である形態(不図示)を包含する。まず、保護管50がL字状である形態について説明する。
保護管50は、一端が閉塞した中空部材である。保護管50は、閉塞端50aを含む第一直線部51と、屈曲部52と、第二直線部53とを有し、全体としてL字状をなす。保護管50の他端(不図示)は開口しており、芯棒10、段付き部20及び熱電対30などを収容後、密封される。密封前にガス置換又は減圧を行ってもよい。保護管50の横断面形状は、特に限定されないが、例えば、円形、楕円形、多角形である。保護管50の材質は、例えば、セラミックス、石英、融点1700℃以上の高融点金属である。
熱電対30は、ゼーベック効果を利用した温度センサである。熱電対30は、保護管50内に収容される。一対の金属素線31の組合せは、特に限定されないが、例えば、成分の異なるPt−RhとPt−Rhとの組合せ(例えばB熱電対)、Pt−RhとPtとの組合せ(例えばR熱電対、S熱電対)、Ni−Cr−Si系合金とNi−Si系合金との組合せ(例えばN熱電対)、Ni−Cr系合金とNi−Al系合金との組合せ(例えばK熱電対)、WとReとの組合せ(W−Re熱電対)、IrとRhとの組合せ(Ir−Rh熱電対)である。一対の金属素線31は、短絡しないように、一方の端部を絶縁管32の一方の端部から延出させた状態で、絶縁管32の一対の貫通孔33にそれぞれ挿通される。測温接点34は、一対の金属素線31の絶縁管32から延出した部分同士を例えば溶接によって接合して形成される。測温接点34は、第一直線部51内に配置されることが好ましい。
多点式熱電対1は、熱電対30をn本(ただし、nは2以上の整数)有する。図1及び図2では、一例として熱電対30が5本である形態を示したが、本発明はこれに限定されない。n本(ただし、nは2以上の整数)の熱電対30は、図1に示すように、測温接点34の位置を芯棒10の軸方向で相互にずらして芯棒10の周囲に配置される。熱電対30は、絶縁管32の軸方向を芯棒10の軸方向に対して平行に配置されることが好ましい。各熱電対30の測温接点34の位置は、温度測定位置に応じて適宜設計される。
保護管50がL字型であるとき、熱電対30は、絶縁管32として、第一直線部51に配置される第一絶縁長管32aと、屈曲部52に配置される絶縁短管32bと、第二直線部53に配置される第二絶縁長管32cとを有することが好ましい。第一絶縁長管32aは、各熱電対30の測温接点34の近傍から多穴絶縁管部40に至る長さを有する直線状の管である。絶縁短管32bは、ビーズ状をなし、複数個を並べて配置されることで、絶縁短管32b同士の間で屈曲可能となる。第二絶縁長管32cは、第二直線部53と略同じ長さを有する直線状の管である。
絶縁管32(32a,32b,32c)は、両端が開口した中空部材である。本実施形態では、絶縁管32(32a,32b,32c)として、例えば、一つの管に二つの貫通孔33を有する二穴管を用いる(図2に図示)か、又は一つの管に一つの貫通孔33を有する管を二本一組で用いてもよい(不図示)。より好ましくは、二穴絶縁管を用いる。二穴絶縁管を用いることで、部品点数が少なくなり、組立作業性がより向上できる。絶縁管32(32a,32b,32c)の横断面の形状は、特に限定されないが、例えば、楕円形(図2に図示)、円形(不図示)、多角形(不図示)である。絶縁管32(32a,32b,32c)の材質は、絶縁性を有する材質であれば特に限定されないが、例えば、セラミックス、石英である。本明細書において、絶縁性とは、例えば、大気中で0〜1700℃における抵抗値が10Ω・cm以上であることをいう。
芯棒10は、棒状部材である。芯棒10の横断面の形状は、例えば、円形(図2に図示)、楕円形(不図示)、多角形(不図示)である。本実施形態に係る多点式熱電対1では、多穴絶縁管部40によって各熱電対30の保護管50の周方向における位置を固定させることができるため、熱電対30の保護管50の周方向における位置を固定すべく、芯棒10の横断面形状を熱電対の数に合わせて凸部を形成するなど複雑な形状にすることを必須としない。このため、芯棒10の横断面の形状を、円形(図2に図示)、楕円形(不図示)、多角形(不図示)などのように単純形状とすることができ、加工が容易になる。芯棒10の材質は、輻射熱を透過しやすい材質であることが好ましく、例えば、石英、サファイア、合成ガラス、フッ化カルシウムである。芯棒10は、保護管50内に収容される。より好ましくは、第一直線部51内に配置される。芯棒10は、図2に示すように、保護管50の横断面の中心部に配置されることが好ましい。
図3は、図1のB−B線切断部端面図である。段付き部20は、芯棒10の外周面の少なくとも一部を拡径させた部分である。段付き部20の半径rは、保護管50の半径(内径)Rよりも僅かに小さいことが好ましい。段付き部20の半径rは、芯棒10の中心部Oから段付き部20の外周までの距離である。r/Rは、0.750〜0.995であることが好ましく、0900〜0.990であることがより好ましい。段付き部20の半径rを保護管50の半径Rよりも僅かに小さくすることで、芯棒10が保護管50内でがたつくことを防止することができる。段付き部20は、図3に示すように芯棒10と一体であるか、又は芯棒10と別体であってもよい(不図示)。本実施形態に係る多点式熱電対1では、図3に示すように、段付き部20が、芯棒10と一体であることが好ましい。段付き部20と芯棒10とが一体であることによって、段付き部20が多点式熱電対の軸方向に変動することを抑制し、熱電対が段付き部から外れて動くことなく固定できる。その結果、部材の寸法誤差が小さくなりr/Rを大きくすることができる。また、部品点数を減らして、組立作業性をより向上させることができる。
段付き部20は、例えば、保護管50内であって、多点式熱電対1の軸方向に垂直な断面において熱電対30の数が1個以上(n−1)個以下となる部位に配置される。図3では、一例として、熱電対30の数が2個となる部位に段付き部20を配置した例を示した。段付き部20が、多点式熱電対1の軸方向に垂直な断面において熱電対30の数が1個以上(n−1)個以下となる部位に配置されるとき、段付き部20は、断面に存在する熱電対30を係止する溝21を有することが好ましい。溝21は、段付き部20において芯棒10の外周面の全周に対して一部分を拡径せずに形成された切り欠き状の部分である。熱電対30を溝21に係止させることで、保護管50の横断面上での各熱電対30の位置ずれを抑制することができる。図3では、段付き部20を設けた部分の多点式熱電対1の横断面に存在する二つの熱電対30を一つの溝21に係止させた形態を示したが、横断面に存在する二つの熱電対30間に仕切り壁(不図示)を設けて溝21を二区画に分割し、各区画に熱電対30をひとつずつ係止させてもよい。図1では、段付き部20を1個だけ設けた形態を示したが、段付き部20は2個以上設けてもよい。
段付き部20は、多点式熱電対1の軸方向に垂直な断面において熱電対30の数が[0.5n]以下となる部位に配置されることが好ましい。ここで、[]はガウス記号であり、[0.5n]は0.5nを超えない最大の整数を表す。例えば、nが5のとき、[2.5]は2である。多点式熱電対1の軸方向に垂直な断面における熱電対30の数が少なくなるほど、保護管50内のクリアランスが大きくなり、芯棒10が保護管50内でがたつきやすくなるところ、多点式熱電対1の軸方向に垂直な断面における熱電対30の数が少ない部分に段付き部20を設けることで、芯棒10の位置ずれをより効率的に抑制することができる。
段付き部20は、多点式熱電対1の軸方向に垂直な断面において熱電対30の数が0個となる部位に配置されてもよい。多点式熱電対1の軸方向に垂直な断面において熱電対30の数が0個となる部位は、最長の熱電対30の測温接点34よりも芯棒10の先端側である。段付き部20が多点式熱電対1の軸方向に垂直な断面において熱電対30の数が0個となる部位に配置されるとき、段付き部20は芯棒10の外周面の全周にわたって設けることが好ましい。
図4は、図1のC−C線切断部端面図である。多穴絶縁管部40は、蓮根状の部材である。周辺孔41は貫通孔であり、金属素線31を挿通させる。n本の熱電対30を多穴絶縁管部40でひとまとめに束ねることで、各熱電対30の保護管50の周方向における位置を固定させることができる。周辺孔41には、絶縁管32を挿通させてもよい。
図5は、図1のC−C線切断部端面図の変形例を示す図である。多穴絶縁管部40は、芯棒10を挿通させる中央孔42を更に有することが好ましい。中央孔42は、貫通孔であるか、又はくぼみであってもよい。芯棒10を中央孔42に挿通又は嵌合させることで、芯棒10の位置ずれをより抑制することができる。
多穴絶縁管部40は、保護管50内に収容されることが好ましく、第一直線部51の屈曲部52側の端部に配置されることがより好ましい。各熱電対30の保護管50の周方向および軸方向における位置をより確実に固定させることができる。
多穴絶縁管部40は2個以上配置してもよい。多穴絶縁管部40を2個以上配置する場合は、多穴絶縁管部40は、第一直線部51の屈曲部52側の端部に加えて、第二直線部53の屈曲部52側の端部に配置することが好ましい。多穴絶縁管部40を第一直線部51の屈曲部52側の端部及び第二直線部53の屈曲部52側の端部に配置することで、各熱電対30の保護管50の周方向および軸方向における位置をより確実に固定させることができる。
次に、本実施形態に係る多点式熱電対1の組立工程において、n本の熱電対30を保護管50内に挿入する工程の一例について説明する。まず、n本の熱電対30の金属素線31又は絶縁管32を、多穴絶縁管部40の周辺孔41に挿通させる。それにより、多穴絶縁管部40によってn本の熱電対30が一体となる。この多穴絶縁管部40によってn本の熱電対30が一体となったn本の熱電対30の中心に芯棒10を配置する。このとき、多穴絶縁管部40によって一体となったn本の熱電対30は、第一絶縁長管32aの長さによって測温接点34の位置が所定の温度測定位置に配置する。また、段付き部20が多点式熱電対1の軸方向に垂直な断面において熱電対30の数が1個以上(n−1)個以下となる部位に配置される場合は、溝21に熱電対30を係止させる。最後に、芯棒10の周囲に配置され、かつ、多穴絶縁管部40によってひとまとめにされたn本の熱電対30を、保護管50内に挿入する。このように、n本の熱電対30は芯棒10の周囲に配置された状態で多穴絶縁管部40によってひとまとめにされていることから、n本の熱電対30の配置を保ちながら保護管50内に容易に挿入することができ、組立作業性が高い。
本実施形態は、保護管50が屈曲部52で略90°に屈曲したL字状に限定されず、保護管50が屈曲部52で鋭角又は鈍角に屈曲した形状であってもよい。
ここまで、保護管50がL字状である形態について説明してきたが、保護管は直線状であってもよい。保護管50が直線状である形態は、保護管50が第一直線部51だけを有する形態である。
以降、実施例を示しながら本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明は実施例に限定して解釈されない。
(実施例1〜3)
図1に示す形状の多点式熱電対1を3本用意し、実施例1〜3とした。実施例1〜3について、縦振り試験、及び振動試験を行い、測温接点34の位置ずれ(軸方向・周方向)及び芯棒の位置ずれ(周方向)を確認した。実施例1〜3は、いずれも次の構成を有する。多点式熱電対1において、保護管50、芯棒10及び段付き部20の材質は石英であり、絶縁管32の材質はアルミナである。保護管50の第一直線部51の長さは1300mm、保護管50の半径R(図3に図示)は3.4mm、芯棒10の半径は1.5mm、段付き部20の半径r(図3に図示)は3.125mmであり、絶縁管32の長径は2.4mm、短径は1.5mmである。また、各熱電対30の測温接点34の位置を、図1に示すように、保護管50の閉塞端50aから近い順にV点、W点、X点(不図示)、Y点、Z点とし、第二直線部53の中心軸からV点、W点、X点(不図示)、Y点、Z点の各点までの距離をd1、d2、d3(不図示)、d4、d5とし、d1〜d5の順に1290mm、1140mm、780mm、420mm、270mmとなるように配置した(以降、各点までの距離を各点における規格値という。)。
(比較例1、2)
図1に示す形状の多点式熱電対1において芯棒10(段付き部20を含む)及び多穴絶縁管部50を有さない多点式熱電対を2本用意し、比較例1、2とした。比較例1、2について、縦振り試験、及び振動試験を行い、測温接点34の位置ずれ(軸方向・周方向)を確認した。比較例1、2は、いずれも芯棒10(段付き部20を含む)及び多穴絶縁管部50を有さない以外は、実施例1〜3と同じ構成を有する。
(縦振り試験)
まず、多点式熱電対1を、保護管50の閉塞端50aを上向きとし、次いで保護管50の閉塞端50aを下向きとし、最後に保護管50の閉塞端50aを上向きに戻すという縦振り操作を1回とし、当該縦振り操作を30回行った。
(振動試験)
輸送包装試験機(BF−100UT、アイデックス社製)を用いて、次の計測条件で振動試験を行った。
計測条件:
輸送包装モード Lo周波数 10Hz Hi周波数 40Hz
加速度 約3.6G(40Hz時) 2分掃引×5回
(約500kmのトラック輸送を想定)
(測温接点の位置ずれ)
測温接点の位置ずれは次の通り評価した。
軸方向については、縦置き・横置きで測定した。縦置きは、多点式熱電対1を保護管50の閉塞端50aを上向きとし、かつ、第一直線部51を直角台に当てて設置した。横置きは、多点式熱電対1を保護管50の閉塞端50aを横向きとし、かつ、第一直線部51を水平な台に乗せて設置した。そして、縦置き及び横置きについて、それぞれ、完成時、縦振り操作10回、20回、30回及び振動試験後の第二直線部53の中心軸からV点、W点、X点、Y点、Z点までの距離を測定し、測定値と規格値との差(測定値−規格値)を求め、規格値からのずれ量とした。V点、W点、X点、Y点、Z点の各点において、得られた規格値からのずれ量の最大値と最小値との差を求め、軸方向での最大ずれ量(単位:mm)とし、表1に示した。
周方向については、多点式熱電対1を縦置きし、V点、W点、X点、Y点、Z点の各点において、完成時、縦振り操作10回、20回、30回及び振動試験後の座標位置を確認し、最も離れた座標位置同士の直線距離を、周方向での最大ずれ量(単位:mm)とし、表2に示した。
Figure 0006253502
Figure 0006253502
表1に示すように、比較例1、2では、軸方向での最大ずれ量が横置き測定で最大2.5mm、縦置き測定で最大1mmであるのに対して、実施例1〜3では、軸方向での最大ずれ量が横置き測定及び縦置き測定ともに最大0.5mmであり、実施例1〜3は、比較例1、2よりも測温接点の軸方向における位置ずれが抑制できたことが確認された。表2に示すように、比較例1、2では、周方向での最大ずれ量が最大で5.2mmであるのに対して、実施例1〜3では、周方向での最大ずれ量が最大で2.0mmであり、実施例1〜3は、比較例1、2よりも測温接点の周方向における位置ずれが抑制できたことが確認された。
(芯棒の位置ずれ)
芯棒の位置ずれは次の通り評価した。図3に示す横断面において、完成時、縦振り操作10回、20回、30回及び振動試験後の保護管50の外周から段付き部20と溝21との境界までの距離a,bを測定した。a,bの値のうち、最大値と最小値との差を求め、芯棒のずれ量(単位:mm)とし、表3に示した。
Figure 0006253502
表3に示すように、実施例1〜3では、芯棒のずれ量が最大で1.5mmであり、芯棒のがたつきが抑制されていることが確認された。
1 多点式熱電対
10 芯棒
20 段付き部
21 溝
30 熱電対
31 金属素線
32 絶縁管
32a 第一絶縁長管
32b 絶縁短管
32c 第二絶縁長管
33 貫通孔
34 測温接点
40 多穴絶縁管部
41 周辺孔
42 中央孔
50 保護管
50a 閉塞端
51 第一直線部
52 屈曲部
53 第二直線部

Claims (6)

  1. 芯棒と、
    該芯棒の外周面の少なくとも一部を拡径させた段付き部と、
    一対の金属素線を、絶縁管の一対の貫通孔にそれぞれ挿通させるとともに前記絶縁管の一方の端部から延出させ、延出された部分同士を接合して形成された測温接点を有し、該測温接点の位置を前記芯棒の軸方向で相互にずらして前記芯棒の周囲に配置されるn本(ただし、nは2以上の整数)の熱電対と、
    前記絶縁管の前記測温接点側とは反対側の端部に配置され、前記金属素線又は前記絶縁管を挿通させる複数個の周辺孔を有する多穴絶縁管部と、
    少なくとも、前記芯棒、前記段付き部及び前記熱電対を収容する保護管と、を備えることを特徴とする多点式熱電対。
  2. 前記段付き部は、前記多点式熱電対の軸方向に垂直な断面において前記熱電対の数が1個以上(n−1)個以下となる部位に配置され、かつ、
    前記断面に存在する熱電対を係止する溝を有することを特徴とする請求項1に記載の多点式熱電対。
  3. 前記段付き部は、前記多点式熱電対の軸方向に垂直な断面において前記熱電対の数が[0.5n]以下となる部位に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の多点式熱電対。
  4. 前記段付き部が、前記芯棒と一体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の多点式熱電対。
  5. 前記多穴絶縁管部が、前記保護管内に収容されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の多点式熱電対。
  6. 前記多穴絶縁管部は、前記芯棒を挿通させる中央孔を更に有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の多点式熱電対。
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