JP6252930B2 - 近接場光学観察装置、試料含有環境セル作製方法、走査電子光学顕微鏡及び走査電子光学顕微鏡の使用方法 - Google Patents
近接場光学観察装置、試料含有環境セル作製方法、走査電子光学顕微鏡及び走査電子光学顕微鏡の使用方法 Download PDFInfo
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Description
光学顕微鏡には、例えば、位相差顕微鏡や蛍光顕微鏡がある。位相差顕微鏡は、液中の生きたままの細胞を染色せずに観察することができる。蛍光顕微鏡は、特定の分子や組織だけを可視化でき、多くの生物学的な発見を生み出してきた。しかし、これらの光学顕微鏡の画像分解能は、回折限界により制限されている。
光学顕微鏡の分野においては、次に示す新しい技術が積極的に開発されている。
光学顕微鏡においては、レンズを用いずに、先端を細く尖らせた光ファイバの外周を金属で遮光コーティングし、先端だけに微小な開口を設けた光ファイバプローブを機械的に走査して、対象物の表面の光学特性を画像化する近接場光学顕微鏡(Scanning Near−field Optical Microscopy:SNOMと略記する。)が回折限界の壁を破り、今では、ナノ構造における光の局在の様子を観察する一般的な手法として確立している。
この10年ほどの間に、蛍光の非線形性や、単一分子検出を利用する、様々な遠方場ナノ分解能蛍光光学顕微鏡(Optical far−field fluorescence nanoscopy)が開発され、レンズを用いた伝統的な光学系で液中の生きた細胞を3次元的に、かつ、回折限界を超えた超解像観察することが可能となった。
しかし、電子顕微鏡では、試料を真空環境下に置かねばならないため、水中の生きた細胞の観察が困難となる。例えば、対象物の自然の状態を維持するために、光学顕微鏡では必要なかったような複雑な試料作製技術が必要となった。更に、光学顕微鏡において重要な情報をもたらした蛍光、光吸収、屈折率などの情報も失われた。
電子顕微鏡の分野においても、次に示す新しい技術が積極的に開発されている。
電子顕微鏡においては、電子線により光学的な特性を観察する手法が開発されてきた。電子線により励起された発光を検出するカソードルミネッセンス法(CL,電子線発光法)はその代表例で、染色あるいは無染色の生物試料(ただし、真空下に置かれた乾燥した死んだ状態に限る)の観察に古くから利用されてきた。
真空中に曝しても問題のない非生物試料に対しては、その他にも様々な電子顕微鏡技術が、種々の光学的特性を観察するために利用され、ナノフォトニクスの分野では一般的になっている。
電子顕微鏡技術におけるもう一つの特筆すべき進展が、環境セルの開発である。
液中の、無染色の、非固定の生物試料の観察は、電子顕微鏡の歴史の初期の頃からの重要課題であったが、この10年間の進歩は目覚ましいものであった。なお、非固定の生物試料とは、殺していない生物試料、すなわち、生きている生物試料のことである。
薄い膜により試料を取り囲む領域を真空環境と遮断する環境セルを用いて、透過電子顕微鏡(TEM)、走査透過電子顕微鏡(STEM)、走査電子顕微鏡(SEM)で、透過電子、散乱電子、あるいはCLを検出することにより、液中の物体の観察に成功した事例が多数報告された。
非特許文献4には、2枚のSi基板の間に、SiO2(9nm)、スペーサー(Epoxy)、SiO2(9nm)をこの順序で挟み込み、かつ、スペーサーにより設けられた空間部内に細胞を配置する構成を具備するTEM用の環境セルが記載されている。低密度電子線を貫通させ、透過電子像を投影する構成なので、光学顕微鏡ではない。
試料としては細胞やナノ粒子を用いることができ、液中の無染色で生きたままのヒト肺表皮細胞の表面構造や、細胞内に取り込まれた細胞毒性を持ったナノ粒子を観察できた。
本発明は、以下の構成を有する。
(3)前記フレーム部に一面側と他面側を連通するように孔部が形成されていることを特徴とする(2)に記載の近接場光学観察装置。
(4)前記フレーム部の一面側に前記入射窓が設けられていることを特徴とする(3)に記載の近接場光学観察装置。
(6)前記フレーム部の他面側に前記入射窓が設けられていることを特徴とする(3)に記載の近接場光学観察装置。
(7)前記フレーム部の他面側に又は前記他面側に離間して出射窓が設けられていることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の近接場光学観察装置。
(9)前記孔部に面する前記フレーム部の壁面が光反射性の高い材料で被覆されていることを特徴とする(8)のいずれかに記載の近接場光学観察装置。
(10)前記入射窓が、2層以上で形成されており、高強度材料からなる構造層と、前記構造層に積層され、電子線励起により発光可能な発光材料を有している発光層と、を有していることを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の近接場光学観察装置。
(12)前記発光層が、前記発光材料に電子線励起により発光可能な別の発光材料が添加されて形成されていることを特徴とする(11)に記載の近接場光学観察装置。
(13)前記構造層が、SiN、SiO2、SiC,Si、ポリイミド、パリレン、カーボン、コロジオン、フォルムバール、トリアセチルセルロースのいずれかの高強度材料からなるメンブレンであることを特徴とする(10)〜(12)のいずれかに記載の近接場光学観察装置。
(15)前記出射窓が、ガラス、ポリエステル、ポリイミド、SiN、SiO2、SiC,Si、パリレン、カーボン、コロジオン、フォルムバール、トリアセチルセルロースのいずれかの材料からなることを特徴とする(1)〜(14)のいずれかに記載の近接場光学観察装置。
(16)前記入射窓が複数設けられていることを特徴とする(1)〜(15)のいずれかに記載の近接場光学観察装置。
(18)前記発光測定モジュールが、前記環境セルと離間して配置されており、前記環境セルの出射窓側と前記発光測定モジュールの光電面とを結ぶ光路システムが設けられていることを特徴とする(1)〜(16)のいずれかに記載の近接場光学観察装置。
(19)前記光路システムが、レンズと、ミラーと、光ファイバの群から選択される二以上の光部品を組み合わせて形成されていることを特徴とする(18)に記載の近接場光学観察装置。
(20)前記発光測定モジュールが光電子倍増管を有するモジュール、分光測定システム、多波長発光測定モジュールのいずれかであることを特徴とする(1)〜(19)のいずれかに記載の近接場光学観察装置。
(23)重ね合わせる工程で、第1の基板又は第2の基板に設けられた充填媒体排出用孔部から、余分な充填媒体を排出・除去してから、前記充填媒体排出用孔部の充填媒体排出側に設けられた封止シールに別の封止シールを重ねて接着することを特徴とする(21)又は(22)に記載の試料含有環境セル作製方法。
(24)重ね合わせる工程後、第1の基板と第2の基板を第3の基板にねじ止め固定することを特徴とする(21)〜(23)のいずれかに記載の試料含有環境セル作製方法。
(26)前記近接場光学観察装置が、電子顕微鏡の真空槽内に配置されていることを特徴とする(25)に記載の走査電子光学顕微鏡。
(27)前記近接場光学観察装置の環境セルが、環境セル保持部に保持されており、前記近接場光学観察装置の発光測定モジュールが、保持部に保持されており、前記保持部に対して前記環境セル保持部の位置合わせ移動機構が備えられていることを特徴とする(25)又は(26)に記載の走査電子光学顕微鏡。
(28)前記位置合わせ移動機構により、前記保持部から前記環境セル保持部を取り外して、電子顕微鏡の真空槽に接続された別の真空槽に移動可能であることを特徴とする(27)に記載の走査電子光学顕微鏡。
(30)0.8kV以上1.2kV以下のエネルギーの電子線を環境セルの入射窓に照射することを特徴とする(29)に記載の走査電子光学顕微鏡の使用方法。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態である近接場光学観察装置、試料含有環境セル作製方法,走査電子光学顕微鏡及び走査電子光学顕微鏡の使用方法について説明する。
まず、本発明の第1の実施形態である走査電子光学顕微鏡について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態である走査電子光学顕微鏡の一例を示す模式図(a)と、そのシステム全体のブロック図(b)である。
図1(a)に示すように、本発明の第1の実施形態である走査電子光学顕微鏡101は、近接場光学観察装置11と、電子顕微鏡とを有して概略構成されている。
具体的には、内部を減圧可能な略筒状の真空槽103と、真空槽103内部の先端側に配置された電子源(電子銃)102と、電子源102から放射された電子線91の進行方向を制御する走査コイル104と、真空槽103内部の基端側に配置された近接場光学観察装置11とを有している。
真空槽103には、別の真空槽105が接続されている。真空槽103と真空槽105の間は開閉自在とされている。
環境セル12と電子銃102との間にはシャッター108が配置されている。シャッター108は必要に応じて電子線91が環境セル12に照射されないように、電子線91を電磁的あるいは機械的に開閉する装置で、電極間に電界を生じさせて電子線を遮断するビームブランカーが一般的である。本願装置では、ビームブランカーの代わりに機械的シャッターを用いている。
電子線91としては、0.8〜1.2kVという低エネルギー電子線を用いる。これにより、試料に与える損傷を低減できる。
環境セル12は環境セル保持部110に保持されており、発光測定モジュール13は発光測定モジュールの保持部109に保持されている。保持部109に対して前記環境セル保持部110の位置合わせ移動機構(図示略)が備えられている。
前記位置合わせ移動機構(図示略)により、保持部109から前記環境セル保持部110を取り外して、電子顕微鏡の真空槽103に接続された別の真空槽105に移動可能とされている。これにより、真空槽103中の真空を破らずに、試料交換が可能とされている。
次に、本発明の実施形態である近接場光学観察装置について説明する。
図2は、本発明の実施形態である近接場光学観察装置の一例を示す模式図である。図3は、本発明の実施形態である近接場光学観察装置の環境セルに試料を充填した状態の一例を示す模式図である。
環境セル12は、試料を密封保持可能な空間部19と、空間部19の一方に設けられた入射窓30と、空間部19の他方に設けられた出射窓34とを備えた環境セル12と、発光測定モジュール13とを有している。
なお、出射窓34は、図2、3に示すように、フレーム部35の他面側に又は前記他面側に離間して設けられていればよく、フレーム部35の他面に接して配置してもよい。
発光層32自体が電子線励起により発光可能な発光材料となりうる材料としては、PPV誘導体などのπ共役高分子、ポリイミド、Alqなどの有機EL材料、BC400などのプラスチックシンチレータ,SiN,ZnOの群から選択されるいずれか一の材料を挙げることができる。また、添加され、電子線励起により発光可能な別の発光材料は、Alq、Bbq、Zn−PBO、ルブレン、Ir(ppy)3、クマリンやDCMなどのレーザー色素の群から選択されるいずれか一の発光材料を挙げることができる。具体的には、PVKにクマリンを添加した発光層(クマリン分散PVK)や、ZnSにAgを添加した発光層等を挙げることができる。クマリンとしては、バンドギャップが2.3eVのクマリン6などを挙げることができる。
また、別の組み合わせとしては、SUS,Cu、Mo、Pt、Ni、Auの群から選択されるいずれか一の金属からなるフレーム部に、ポリイミド、パリレン、カーボン、コロジオン、フォルムバール、トリアセチルセルロースの群から選択されるいずれか一の有機材料のメンブレンからなる構造層を挙げることができる。
入射窓30の発光層32の平面視径が、5μm以上1mm以下であることが好ましい。これにより、この範囲で2次元観測することができる。
出射窓34の平面視径は、例えば、5μm以上10mm以下とする。
本発明の実施形態である近接場光学観察装置の原理について説明する。
図4は、本発明の実施形態である近接場光学観察装置の原理の一例を示す模式図である。
充填媒体42は、例えば、液体としてはPBSであり、気体としては空気(Air)である。
出射窓34の厚さは、5nm以上1mm以下とする。これにより、試料と発光測定モジュールとの距離を短くして、広い角度範囲の光93を効率良く捕捉することができる。
次に、本発明の実施形態である試料含有環境セル作製方法であって、試料がナノ粒子である場合について説明する。
図5〜12は、本発明の実施形態である試料含有環境セル作製方法の一例を示す工程図である。
本発明の実施形態である試料含有環境セル作製方法は、第1の基板の入射窓への試料付着・充填媒体滴下工程S1と、第2の基板の出射窓への充填媒体滴下工程S2と、第1の基板と第2の基板の重ね合わせ工程S3とを有して、概略構成されている。
この工程では、まず、図5に示す、一面側と他面側を連通する孔部35cを有するフレーム部35の一面側に入射窓30を設けた第1の基板21を用意する。フレーム部35は第1の基板21の孔部21c1に外周側で接着され、固定されている。また、第1の基板21は、基板本体部21Aにねじ用の孔部21c2が備えられている。
入射窓30は、フレーム基板35の一面側に接着された構造層31と、構造層31の他面側に接着された発光層32とから構成されている。
次に、図6に示すように、試料41を覆うように充填媒体42を滴下する。
この工程では、出射窓34を有する第2の基板22を用意する。第2の基板22は、基板本体部22Aに、環境セル用の孔部22c1と、充填媒体排出用孔部22c2と、出射光用の孔部22c3と、ねじ用の孔部22c4が形成されてなる。充填媒体排出用孔部22c2には、孔部38Acが設けられた封止シール38Aが貼られている。また、環境セル用の孔部22c1にはOリング37が嵌合されている。Oリング37は、ゴム・パッキングである。
次に、図8に示すように、出射窓34を覆うように、かつ、環境セル用孔部22c1を充填するように、充填媒体42を滴下する。
この工程では、図9に示すように、第1の基板21と第2の基板22を充填媒体42が混じり合うように重ね合わせる。矢印が重ね合わせる方向である。Oリング37が配置されているので、充填媒体42の漏れは防止される。
次に、図11に示すように、排出された充填媒体42を、ろ紙等で除去する。
同じ材質同士であれば短時間に高強度で接着する接着剤が広く存在するので、封止シール同士を重ねて接着することにより、短時間でかつ確実に密閉することができる。
以上の工程により、試料含有環境セルを容易に、短時間で作製できる。
試料含有環境セルにより、無機、有機、半導体など様々な組成の粒子を任意の溶液あるいは気体中で観察することができる。
次に、本発明の実施形態である試料含有環境セル作製方法であって、試料が生きた細胞である場合について説明する。
図13〜18は、本発明の実施形態である試料含有環境セル作製方法の一例を示す工程図である。
本発明の実施形態である試料含有環境セル作製方法は、第1の基板の入射窓への試料付着・充填媒体滴下工程S1が異なる。
次に、別のフラスコで培養していた細胞47を培養液46に懸濁させた状態でシリコーンリング45のリング内に滴下する。図14に示すように、シリコーンリング45のリング内に滴下した培養液46中、細胞47は浮遊する。
次に、図16に示すように、培養液46を充填液体42に交換する。充填液体42中、細胞47は数時間生き続ける。
次に、図17に示すように、シリコーンリング45を取り除く。
図18は、生きた細胞の試料含有環境セルの一例を示す図である。
無染色、非固定に限らず、染色した細胞、固定した細胞も対象とすることができる。また、バクテリア、ウィルス、細胞壁を有する酵母細胞などの生物試料を、液中ではなく、空気や任意の組成の気体中で観察することもできる。
本発明の実施形態である走査電子光学顕微鏡の使用方法は、走査電子光学顕微鏡101の使用方法である。
0.8kV以上1.2kV以下のエネルギーの電子線を環境セルの入射窓に照射する。0.8kV以上1.2kV以下のエネルギーは、このエネルギーの電子線は、入射窓を透過できず、空間部内の、液中の、無染色の、非固定の生物試料を痛めたり、破壊することなく、高分解能で光学観察することができる。
次に、本発明の第2の実施形態である走査電子光学顕微鏡について説明する。
図19は、本発明の第2の実施形態である走査電子光学顕微鏡の一例を示す模式図である。
図19に示すように、本発明の第2の実施形態である走査電子光学顕微鏡1102は、環境セル12と発光測定モジュール13との間に光路システム1201を有しており、発光測定モジュール13が真空槽の外に配置されている他は本発明の第1の実施形態である走査電子光学顕微鏡101と同様の構成とされている。
近接場光学観察装置1211は、環境セル12と発光測定モジュール13と光路システム1201とから構成されている。
具体的には、光路システム1201において、環境セル12から発せられた光は、色収差補正対物レンズ1122にて一度平行光にされ、ミラー1119で向きを変えて再度色収差補正レンズ1123にて光ファイバ1125端面に集光される。光ファイバ1125はフィードスルーを介して真空槽外に接続されており、大気下に置いた発光測定モジュール13に光を入射される。
なお、光路システム1201のうち色収差補正対物レンズ1122、ミラー1119、色収差補正レンズ1123は保持部109に取り付けられている。
図20は、多波長発光測定モジュールの一例を示す模式図である。
図20に示すように、光ファイバ1125からの光をレンズ1121で平行光に変換し、ダイクロイックミラー1117、1118で、青、緑、赤の3つの光路に分割する。それぞれの先に、光検出器1113、1114、1115を設けることにより、カラーの近接場光学観察が可能となる。
このような複雑なモジュールを狭隘なSEMの試料室に直接組み込むのは困難であるが、光ファイバ1125を介して光信号を真空槽外に取り出すことにより、発光測定モジュール13のスペースの制約がなくなり、このような自由度を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施形態である走査電子光学顕微鏡について説明する。
図21は、本発明の第3の実施形態である走査電子光学顕微鏡に備えられる環境セルの一例を示す模式図である。本発明の第3の実施形態である走査電子光学顕微鏡は、図21に示す環境セルを備える他は本発明の第1の実施形態である走査電子光学顕微鏡101と同様の構成とされている。
入射窓2030は、帯電防止層2053、発光層2052とから構成されている。
空間部2019内では、試料2041は発光層側に配置されており、充填媒体2042が充填されている。
図21では、スペーサーと出射窓との間は接着剤で接合しているが、スペーサーと出射窓との間にOリングを挟みこんだ状態で、先に記載のねじ止めにより、固定してもよい。
発光層2052の材料としては、ポリイミドメンブレンを挙げることができる。膜厚は100〜1000nmとする。電子線照射により、ポリイミドは、ピーク波長550nmの蛍光を発するので、これを光源にできる。
出射窓の材料としては、PETフィルムを挙げることができる。膜厚は1〜10μmとする。
帯電防止層2053の材料としては、カーボンを挙げることができる。膜厚は1〜100nmとする。これにより、ポリイミドの帯電を防止できる。
スペーサー2055はリング状の部品であり、スペーサー2055の材料としては、ポリスチレン、SUS、Al、Cuを挙げることができる。これにより、環境セルの空間部を気密性を保ちつつ機械的に安定に維持できる。
充填媒体2042としては、空気を挙げることができる。
次に、本発明の第4〜8の実施形態である走査電子光学顕微鏡について説明する。
図22(b)〜(e)は、本発明の第4〜8の実施形態である走査電子光学顕微鏡に備えられる環境セルの一例を示す模式図である。本発明の第4〜8の実施形態である走査電子光学顕微鏡は、図22(b)〜(e)に示す環境セルを備える他は本発明の第1の実施形態である走査電子光学顕微鏡101と同様の構成とされている。なお、比較のため、図22(a)に、本発明の第1の実施形態である走査電子光学顕微鏡101の環境セルを示している。
次に、本発明の第9、10の実施形態である走査電子光学顕微鏡について説明する。
図23(d)〜(f)、(g)〜(i)は、本発明の第9、10の実施形態である走査電子光学顕微鏡に備えられる環境セルの構造層とフレーム部の組み合わせの一例を示す模式図である。本発明の第9、10の実施形態である走査電子光学顕微鏡は、図23(d)〜(f)、(g)〜(i)に示す環境セルの構造層とフレーム部の組み合わせを備える他は本発明の第1の実施形態である走査電子光学顕微鏡101と同様の構成とされている。 なお、比較のため、図23(a)〜(c)に、本発明の第1の実施形態である走査電子光学顕微鏡101の環境セルの構造層とフレーム部の組み合わせを示している。
なお、図23(a)、(d)、(g)が平面図であり、図23(b)、(e)、(h)が平面図(a)、(d)、(g)の背面図であり、図23(c)、(f)、(i)が平面図(a)、(d)、(g)の一点鎖線における断面図である。
近接場光学観察装置の光取り出し効率を高めるために、空間部を規定するフレーム部の傾斜面の光反射効果をシミュレーションした。
図24は、傾斜角度の光反射効果の評価結果の一例を示す図である。
入射窓(Entrance window)中の光源からの発光は、空間部の中で、フレーム部の傾斜面で反射され、出射窓(Exit window)へ出射される。
出射窓中で、一部の光は一面側界面と他面側界面で複数回反射され、側壁方向から放射される。
大部分の光は他面側からPMT方向に出射され、PMTの接地窓(Shield window)を通過して、PMTに取り込まれる。
傾斜面の角度を鉛直方向から35.3度とすることにより、側壁部へ出射される光の割合を小さくして、PMTに取り込まれる光の割合を大きくし、感度を高めることができた。
図25は、入射窓中での電子線拡散領域のシミュレーション結果の一例を示す図である。
tmは構造層の厚さであり、teは発光層の厚さである。
図25では、構造層の厚さtmを20nm、発光層の厚さteを0nm、30nm、60nmとした場合に、それぞれ、電子線エネルギー0.6kV、0.9kV、1.0kVで入射した場合の電子線の拡散領域を示している。この領域が光源92となる。図25の結果は、入射窓の厚さに応じて、適切なエネルギーの電子線を入射すれば、電子線は入射窓を透過せずに内部で停止し、直径数10nmの近接場光源を形成することを示している。
均一で平滑な膜からなる発光層の作製方法の検討を行った。
まず、有機蛍光材料の分散液として、クマリン6(1wt%)分散PVKの溶液を調製した。溶媒はクロロホルムにo−ジクロロベンゼンを0.1〜1%混合した液を用い、クマリン6(1wt%)分散PVKを10〜100μg/mlの濃度とした。
次に、この分散液を用いて、ドロップ・コーティング法により、メンブレン上に発光層を形成した。マイクロインジェクション量は約0.05μlとした。
図26は、ドロップ・コーティングの外観写真(a)及びドロップ・コーティングに用いるピペット先端部の拡大写真(b)である。
図27は、ドロップ・コーティングの操作写真(a)及びドロップ・コーティング面の平滑性評価写真(b)である。
膜厚分布をFTIRで測定することにより、均一で平滑な膜が得られたことを確認した。
なお、クマリン6の濃度は0.1〜10wt%の範囲では、1wt%の膜が最も発光強度が高かった。
構造層の厚さtmを20nm、発光層の厚さteを0nm、30nm、60nmとした場合の、電子線エネルギーと電子線の透過率との関係を調べた。
図28は、その結果を示すグラフである。
発光層の厚さteの増加とともに、透過開始エネルギー値は大きくなった。つまり、発光層の厚さteを厚くするに従い、電子線は貫通しなくなることが分かった。これにより、電子線エネルギー値と、発光層の厚さteを制御することにより、電子線照射による試料の損傷を回避できることが明らかとなった。より具体的には、試料の損傷は、電子線透過率が1%を超えると顕著になるので、電子線エネルギーをそれよりも小さな値と設定すればよい。
図28には、teが60nmまでの範囲では、電子線エネルギーを1.2kV以下とすれば良いことが示唆されている。一方、te=0nm(構造層のみ)の結果から、電子線エネルギーが0.7kVでは電子線は構造層をほとんど透過せず、発光層には到達していないので、電子線エネルギーが0.8〜1.2kVの時に、発光が得られ、かつ、試料に1%を超える電子線が照射されない実用領域と求められる。
試験例1〜4の結果を利用し、表1に示す設計条件で、実施形態で示した構成の近接場光学観察装置を作製した。第1、2基板本体はステンレス製、第3基板本体はアルミニウム製とした。
図31は 、環境セル保持部の写真(a)及びその拡大写真(b)である。
図32は、引き出した環境セル保持部の写真(a)及びその拡大写真(b)である。
図33は、保持部及び環境セル保持部の写真である。
次に、これに、実施形態で示した生きた細胞の試料含有環境セル作製方法を用いて、表2に示す条件で、生きた細胞の試料含有環境セルを作製した。
次に、位置合わせ可能な移動機構を操作して、保持部から環境セル保持部を、試料交換用チャンバー内に引き出した。
次に、この試料含有環境セルを環境セル保持部に保持してから、電子顕微鏡の真空槽内部の所定の位置に正確に環境セル保持部を移動した。
次に、表4に示す条件で、電子線を照射し、発光測定を行った。
図35(a)は、真空槽内に配置した環境セル中の、液中の、無染色の、非固定のヒト肺表皮細胞を本顕微鏡で観察した画像であり、(b)はその説明図である。図35のスケールバーは10μmである。
細胞の発光層表面に密着した領域が周囲よりも明るく観察された。これは双極子放射増強現象により、発光膜の微小光源近傍にある物体、すなわち細胞が周囲の媒質よりも屈折率が高いため、光源からの発光強度が増大し、明るく観察されたと考えられる。また、細胞内の明るさは均一ではなく、わずかではあるが輝度の分布を示した。
双極子放射増強現象が起こるのは、表面から波長の10分の1程度、すなわち、50nm程度までなので、このような骨格構造が、細胞の発光層との付着界面近傍に存在すると考えられる。
図36(c)に示すように、従来顕微鏡の位相差像では顆粒は数μmにぼやけて観察され、プロファイルは半値幅としてどこを評価すればよいかわからないほどなだらかであった。
対して、本発明の走査電子光学顕微鏡では回折限界を超える半値幅205nmの明瞭な輝点として観察できた。
環境セルと発光測定モジュール(分光測定システム)との間に光路システムを配置して、本発明の第2の実施形態に示す走査電子光学顕微鏡を作製した。発光層の材料としてはクマリンを分散させたPVKを用いた。
電子線エネルギーが0.6kVの時には、SiNの微弱で波長域の広いCLが観測された。これは、電子線は構造層内部で停止したためと考えられる。
加速電圧を上げると、波長520nmをピークとするクマリンの発光の立ち上がりが観察された。これにより、電子が発光層にまで拡散したことが分かった。
試料がまったく吸収を示さない場合には、観測されるスペクトルは単に発光層のCLスペクトルとなった。試料が特定の波長を吸収すれば、その波長の強度は減少した。
表5に示す無機蛍光体やその他の有機蛍光体からなる試料を入射窓の材料として用いた他は試験例7と同様にして、本発明の第2の実施形態に示す走査電子光学顕微鏡により、スペクトル測定を行った。
本発明の第3の実施形態の図21に示す環境セルを作製した。
メッシュ2055の材料としては、ステンレスを用い、膜厚は25μmとした。開口は正方形とし、1辺340μmとした。
発光層2052の材料としては、ポリイミドメンブレンを用い、膜厚は200nmとした。
出射窓の材料としては、PETフィルムを用い、膜厚は1.5μmとした。
帯電防止層2053の材料としては、カーボンを用い、膜厚は10nmとした。
充填媒体2042としては、空気を用いた。
試料2041としては直径60nmの金ナノ粒子を用いた。
金は、青〜緑域にて吸収の大きな材料であるので、この場合には双極子放射増強現象ではなく、エネルギー移動によるCLの消光を起こした。
そのため、周囲に比べて暗く見えた。
この画像では約200nmに見えている。個々の粒子は60nmなので、これは1個の粒子ではなく、数個の粒子のクラスタであると思われる。個々の金ナノ粒子が識別できるほどの分解能はなかった。これは発光層として用いているポリイミドメンブレンの膜厚が200nmで、発光領域の大きさも同程度となるので、分解能が約200nmに制限されたためと考えられる。しかし、200nmというサイズは回折限界を超えており、図39もまた、本顕微鏡で従来の光学顕微鏡を超える解像度が得られることを実証する結果である。
なお、表6に、本明細書で用いた材料名とその略称の関係を示す。
Claims (30)
- 電子顕微鏡と組み合わされる近接場光学観察装置であって、
試料を密封保持可能な空間部と、前記空間部の一方に設けられた入射窓と、前記空間部の他方に設けられた出射窓とを備えた環境セルと、発光測定モジュールとを有し、
前記入射窓が、前記電子顕微鏡の電子線による励起により発光可能な発光材料を有していることを特徴とする近接場光学観察装置。 - 前記入射窓に接するようにフレーム部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の近接場光学観察装置。
- 前記フレーム部に一面側と他面側を連通するように孔部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の近接場光学観察装置。
- 前記フレーム部の一面側に前記入射窓が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の近接場光学観察装置。
- 前記孔部が前記空間部の一部であることを特徴とする請求項3又は4に記載の近接場光学観察装置。
- 前記フレーム部の他面側に前記入射窓が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の近接場光学観察装置。
- 前記フレーム部の他面側に又は前記他面側に離間して出射窓が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の近接場光学観察装置。
- 前記フレーム部の一面側と他面側を連通する前記孔部が、入射窓側から出射窓側に向けて広がるよう形成されていることを特徴とする請求項3に記載の近接場光学観察装置。
- 前記孔部に面する前記フレーム部の壁面が光反射性の高い材料で被覆されていることを特徴とする請求項8に記載の近接場光学観察装置。
- 前記入射窓が、2層以上で形成されており、高強度材料からなる構造層と、前記構造層に積層され、電子線励起により発光可能な発光材料を有している発光層と、を有していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の近接場光学観察装置。
- 前記発光層自体が、電子線励起により発光可能な発光材料からなることを特徴とする請求項10に記載の近接場光学観察装置。
- 前記発光層が、前記発光材料に電子線励起により発光可能な別の発光材料が添加されて形成されていることを特徴とする請求項11に記載の近接場光学観察装置。
- 前記構造層が、SiN、SiO2、SiC,Si、ポリイミド、パリレン、カーボン、コロジオン、フォルムバール、トリアセチルセルロースのいずれかの高強度材料からなるメンブレンであることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の近接場光学観察装置。
- 前記入射窓の膜厚が、5nm以上500nm以下であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の近接場光学観察装置。
- 前記出射窓が、ガラス、ポリエステル、ポリイミド、SiN、SiO2、SiC,Si、パリレン、カーボン、コロジオン、フォルムバール、トリアセチルセルロースのいずれかの材料からなることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の近接場光学観察装置。
- 前記入射窓が複数設けられていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の近接場光学観察装置。
- 前記発光測定モジュールが、前記環境セルの出射窓側に配置されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の近接場光学観察装置。
- 前記発光測定モジュールが、前記環境セルと離間して配置されており、前記環境セルの出射窓側と前記発光測定モジュールの光電面とを結ぶ光路システムが設けられていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の近接場光学観察装置。
- 前記光路システムが、レンズと、ミラーと、光ファイバの群から選択される二以上の光部品を組み合わせて形成されていることを特徴とする請求項18に記載の近接場光学観察装置。
- 前記発光測定モジュールが光電子倍増管を有するモジュール、分光測定システム、多波長発光測定モジュールのいずれかであることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の近接場光学観察装置。
- 電子顕微鏡と組み合わされる試料含有環境セルを作製する試料含有環境セル作製方法であって、
一面側と他面側を連通する孔部を有するフレーム部の一面側または他面側に入射窓を設けた第1の基板を用意し、前記入射窓の前記電子顕微鏡による電子線が照射される面とは他面側に試料を付着させてから、前記試料を覆うように充填媒体を滴下する工程と、
出射窓を有する第2の基板を用意し、前記出射窓を覆うように充填媒体を滴下する工程と、
前記第1の基板と前記第2の基板を充填媒体が混じり合うように重ね合わせる工程とを有することを特徴とする試料含有環境セル作製方法。 - 充填媒体を滴下する工程の前工程として、高強度材料からなる構造層上に発光層をドロップ・コーティングして、入射窓を形成することを特徴とする請求項21に記載の試料含有環境セル作製方法。
- 重ね合わせる工程で、第1の基板又は第2の基板に設けられた充填媒体排出用孔部から、余分な充填媒体を排出・除去してから、前記充填媒体排出用孔部の充填媒体排出側に設けられた封止シールに別の封止シールを重ねて接着することを特徴とする請求項21又は22に記載の試料含有環境セル作製方法。
- 重ね合わせる工程後、第1の基板と第2の基板を第3の基板にねじ止め固定することを特徴とする請求項21〜23のいずれか1項に記載の試料含有環境セル作製方法。
- 請求項1〜20のいずれか1項に記載の近接場光学観察装置と、電子顕微鏡とを有することを特徴とする走査電子光学顕微鏡。
- 前記近接場光学観察装置が、電子顕微鏡の真空槽内に配置されていることを特徴とする請求項25に記載の走査電子光学顕微鏡。
- 前記近接場光学観察装置の環境セルが、環境セル保持部に保持されており、前記近接場光学観察装置の発光測定モジュールが、保持部に保持されており、前記保持部に対して前記環境セル保持部の位置合わせ移動機構が備えられていることを特徴とする請求項25又は26に記載の走査電子光学顕微鏡。
- 前記位置合わせ移動機構により、前記保持部から前記環境セル保持部を取り外して、電子顕微鏡の真空槽に接続された別の真空槽に移動可能であることを特徴とする請求項27に記載の走査電子光学顕微鏡。
- 請求項25〜28のいずれか1項に記載の走査電子光学顕微鏡の使用方法であって、環境セルの入射窓の電子線透過率が1%以下となるエネルギーの電子線を環境セルの入射窓に照射することを特徴とする走査電子光学顕微鏡の使用方法。
- 0.8kV以上1.2kV以下のエネルギーの電子線を環境セルの入射窓に照射することを特徴とする請求項29に記載の走査電子光学顕微鏡の使用方法。
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