JP6251405B2 - イオン発生機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気中の放電によってイオンを発生するイオン発生機に関する。
イオン発生機では、空気中での放電により正イオンおよび負イオンを発生し、発生したイオンが空気中に放出される。放出された正イオンおよび負イオンが帯電している物体に当たると、物体表面の静電気が中和され、物体が除電される。
このようなイオン発生機が正常に動作しているかを確認するために、イオン発生機は、イオンの発生の有無を検出するイオンセンサを備えている。イオンセンサは、例えば特許文献1に記載されているように、通風路に横一列の並ぶように配置されたイオン発生装置よりも吹出口側に配されている。
特開2013−45700号公報
ところで、正イオンおよび負イオンをバランスよく、かつ高いイオン濃度で広範囲にイオンを到達させるために、横一列に配置されたイオン発生装置が送風方向に沿って並んで配置される。このように配置された複数のイオン発生装置に対して、風下側に設けられた1つのイオンセンサでは、イオン発生機自身でのイオン発生の有無を検出できる。しかし、各イオン発生装置から発生するイオンを個別に検出することはできない。そのため、イオン発生装置に異常が生じても、いずれのイオン発生装置であるか特定することができない。そこで、各イオン発生装置に対して、それぞれイオンセンサを設ければよいが、多数のイオンセンサが必要となって、コスト的にもスペース的にも最善の策ではない。
本発明は、上記に鑑み、イオンセンサの配置を考慮することにより、複数のイオン発生装置が設けられていても、各イオン発生装置の異常を確実に検出できるイオン発生機の提供を目的とする。
本発明のイオン発生機は、放電によりイオンを発生するイオン発生装置と、イオンの発生の有無を検出するイオンセンサとを備え、通風路内に発生したイオンを送風により吹出口から吹き出すものである。複数のイオン発生装置が一定間隔で送風方向に沿って並んで配置され、イオンセンサは、送風方向の上流側に位置するイオン発生装置と下流側に位置するイオン発生装置の間に設けられる。
前後方向に隣り合うイオン発生装置の間にイオンセンサが設けられることにより、1つのイオンセンサで少なくとも2つのイオン発生装置から発生したイオンが検出可能とされる。
イオン発生装置は、正イオンを発生させるための正放電電極と負イオンを発生させるための負放電電極とを有し、送風方向の上流側に位置するイオン発生装置の放電電極と下流側に位置するイオン発生装置の放電電極とは逆極性とされ、イオンセンサは、正イオンおよび負イオンを検出する。1つのイオンセンサにより、極性の異なるイオンを検出できる。
イオン発生装置は、通風路に面するように設けられ、イオンセンサは、通風路を挟んでイオン発生装置に対向して配される。イオンセンサがイオン発生装置に対向していることにより、複数のイオン発生装置から発生して広がるイオンを検出することができる。
送風方向に沿って並んだ2つのイオン発生装置は、交互に動作し、2つのイオン発生装置の動作タイミングに応じてイオンの検出が行われる。イオンセンサは、上流側のイオン発生装置からのイオンを検出した後、下流側のイオン発生装置からのイオンを検出する。これにより、個別にイオン発生装置のイオン発生の有無を検出できる。
イオン発生装置が動作を開始した後に、イオンの検出が開始される。イオン発生装置の動作タイミングとイオンセンサの検出タイミングとをずらすことにより、検出開始時のノイズの影響を排除できる。
本発明によると、隣り合うイオン発生装置の間にイオンセンサを設けることにより、できる限り少ないイオンセンサで複数のイオン発生装置に対するイオン発生の有無を検出することができる。
本発明のイオン発生機の斜視図 イオン発生機の正面図 イオン発生機の背面図 イオン発生機の断面図 イオン発生装置が設けられた通風路を示す図 イオン発生機の制御ブロック図 イオン発生装置に対するイオンセンサの位置を示す図 イオン発生装置から発生したイオンの分布を示す図 イオン発生装置の動作タイミングとイオンセンサの出力を示す図 イオン発生装置の動作タイミングに対して検出タイミングをずらしたときのイオンセンサの出力を示す図 イオンを検出可能なイオンセンサの位置の範囲を示す図 イオンセンサの上流側の限界位置を示す図 イオン発生装置の動作タイミングとイオンセンサの出力を示す図 イオンセンサの下流側の限界位置を示す図 イオン発生装置の動作タイミングとイオンセンサの出力を示す図 風量が中のときのイオン発生装置の動作タイミングとイオンセンサの出力を示す図 風量が弱のときのイオン発生装置の動作タイミングとイオンセンサの出力を示す図 風量が強のときのイオン発生装置の動作タイミングとイオンセンサの出力を示す図
(第1実施形態)
本実施形態のイオン発生機を図1〜5に示す。イオン発生機は、イオンを発生するイオン発生装置1と、発生したイオンを外部に放出するファン2と、イオン発生装置1およびファン2を収納するハウジング3と、ハウジング3を回動可能に支持するスタンド4とを備えている。スタンド4は、回動されたハウジング3の角度を保持する機能を有し、ハウジング4の角度を調整できる。イオン発生装置1は、正イオンおよび負イオンを発生する。正イオンおよび負イオンが物体の表面に帯びている電荷を除去することにより、被対象物体を除電できる。すなわち、本イオン発生機は、除電装置として使用される。
ハウジング3の上面に吸込口5が形成され、前面に吹出口6が形成される。ハウジング3内に、吸込口5から吹出口6に至る通風路7が形成される。送風路7内の吸込口5の近くにフィルタが設けられる。
通風路7の入口側に、ファン2が配される。ファン2は、クロスフローファンとされ、ハウジング3に回動可能に保持される。クロスフローファンは、複数の羽根車10が軸方向に連結されてなり、一端に配されたモータ11によって回転される。したがって、ファン2による送風方向は、前後方向において後側から前側に向かう方向となる。
ファン2よりも下流側では、通風路7は、四方を壁に囲まれて、下方から水平になるように湾曲し、ハウジング3の前面に向かってほぼ水平に形成される。通風路7の左右の側壁15は、互いに平行にかつ下壁16に対して垂直に形成される。通風路7の上壁17は、前側に向かって斜め上に傾斜している。通風路7は、左右方向の幅は変わらない、すなわち上流側から下流側にかけて左右方向の幅は同じである。そして、下流側に向かうにつれて上方に広がる。
ハウジング3の前面に凹部20が形成され、凹部20の奥側が開口され、通風路7に連通している。この凹部20が吹出口6とされる。通風路7の左右の側壁15が延長されて、吹出口6の左右の側壁とされる。吹出口6の左右方向の幅は通風路7の左右方向の幅と同じである。吹出口6は、前側に向かうにつれて上下に広がっている。吹出口6に、左右方向の風向きを決めるルーバ21が設けられる。なお、22は左右方向に延びた水平板である。
イオン発生装置1は、2つの放電電極25、26を有し、針状の2つの放電電極25、26が樹脂製のケース27に収容される。ケース27内に、各放電電極25、26に高電圧を印加する高電圧発生回路28が設けられている。放電電極25、26は、正イオンを発生する正放電電極25と、負イオンを発生する負放電電極26とされ、各放電電極25、26が左右方向に所定の間隔をあけて並べて配置される。
イオン発生機は、複数のイオン発生装置1を備えている。イオン発生装置1は、通風路7の上壁17に設けられる。イオン発生装置1の下部は、通風路7内に位置し、放電電極25、26が通風路7に臨む。図5に示すように、複数のイオン発生装置1が一定間隔で前後左右に並んで配置される。すなわち、3つのイオン発生装置1が左右方向に一列に並べられる。また、2列のイオン発生装置1が送風方向に沿って前後に並べられる。通風路7において、後列のイオン発生装置1は、前列のイオン発生装置1よりも低い位置にある。送風方向の上流側では、イオンは低い位置で発生し、下流側では、上流側よりも高い位置で発生する。これにより、吹き出されるイオンは上下方向に均等に広がる。
隣り合うイオン発生装置1において、前後左右の放電電極25、26は逆極性となる。すなわち、前後に並んだイオン発生装置1において、送風方向の上流側(後列)に負放電電極26あるとき、下流側(前列)には正放電電極25がくる。また、左右方向に並んだイオン発生装置1において、一方のイオン発生装置1に正放電電極25があるとき、隣のイオン発生装置1では負放電電極26がくる。
図6に示すように、イオン発生機は、運転スイッチ30および風量スイッチ31と、イオン発生装置1およびファンを駆動制御する制御装置32とを備えている。制御装置32は、運転スイッチ30のオンによりイオン発生装置1およびファン2を動作させる。運転スイッチ30がオンされると、制御装置32は、各イオン発生装置1の高電圧発生回路28の駆動を制御する。また、風量スイッチ31が操作されると、制御装置32は、設定された風量に応じてファン2の回転数を変える。これにより、風量の強弱が切り替えられる。
高電圧発生回路28は、正放電電極25および負放電電極26に対し、同レベルの高電圧を印加する。制御装置32は、一定の周期で印加と印加停止とを繰り返すように高電圧発生回路28を制御する。これにより、1つのイオン発生装置1において、一定の周期で同量の正イオンおよび負イオンが同時に発生する。
そして、前列のイオン発生装置1の高電圧発生回路28と後列のイオン発生装置1の高電圧発生回路28とは、半周期ずれて駆動される。すなわち、後列のイオン発生装置1がイオンを発生しているとき、前列のイオン発生装置1は停止している。前列のイオン発生装置1がイオンを発生しているとき、後列のイオン発生装置1は停止している。前後のイオン発生装置1は交互に同量の正イオンおよび負イオンを発生する。発生したイオンは、ファン2の駆動によって発生する風によって通風路7内を運ばれる。そして、正イオンおよび負イオンは、吹出口6から被対象物体に向かって吹き出される。
このように、前後左右に正負の放電電極25、26が交互に並び、周期的に放電することにより、空間的にも時間的にも正イオンおよび負イオンが均等に発生することになり、均一なイオンバランスを実現できる。したがって、除電装置としての機能を十分に発揮させることができる。
ところで、イオン発生装置1に異常が発生すると、イオンが発生しなくなったり、あるいは発生するイオン量が少なくなる。また、フィルタが目詰まりすると、ファン2による風量が低下して、検出されるイオン量が少なくなる。このような異常を検出するために、イオン発生機は、イオンの発生の有無を検出するイオンセンサ33を備えている。
イオンセンサ33は、イオンを捕集して、捕集したイオン量に応じて電位を発生する。この電位に応じた検出値が制御装置32に出力される。検出値はイオン量に比例する。また、イオンセンサ33が正イオンを検出したときの検出値は、負イオンを検出したときの検出値とは逆極性となる。
制御装置32は、検出値に基づいてイオンの発生の有無を判断する。イオンが発生していないとき、あるいは発生したイオン量が少ないとき、検出値は規定値より低くなる。検出値が規定値より低いとき、制御装置32は、イオンが発生していないと判断し、検出値が規定値以上のとき、制御装置32は、イオンが発生していると判断する。イオンの発生無しと判断されたとき、制御装置32は、運転を停止して、異常を報知する。ユーザは、イオン発生装置1のクリーニング、イオン発生装置1の交換、フィルタの交換あるいはクリーニングといった対処を行う。
イオンの検出は、全てのイオン発生装置1が対象とされる。そのため、イオンセンサ33は複数設けられる。できる限りイオンセンサ33の使用個数を少なくするために、1つのイオンセンサ33は、複数のイオン発生装置1を検出対象とする。そこで、図7に示すように、イオンセンサ33は、前後に並んだイオン発生装置1の間に設けられる。イオンセンサ33は、通風路7の下壁16に設けられ、通風路7を挟んでイオン発生装置1と対向する。3つのイオンセンサ33が、左右方向に等間隔に並んで配置される。
図8に示すように、イオン発生装置1から発生したイオンは、放電電極25、26を中心にして分布する。イオンセンサ33は、前列の放電電極25および後列の放電電極26から発生したイオンが到達する範囲内に位置する。すなわち、イオンセンサ33は、前列の放電電極25と後列の放電電極25との間であって、前後の放電電極25、26からのイオンが到達する範囲内にある下壁16に設けられる。通風路7に風が吹いていても、発生したイオンは下壁16まで到達する。ここでは、イオンセンサ33は、前列の放電電極25と後列の放電電極26との中間位置、すなわち両放電電極25、26から等距離の位置に設けられる。
このように、1つのイオンセンサ33で2つのイオン発生装置1のイオン発生の有無を検出することができる。イオン発生装置1が多数あっても、同数のイオンセンサ33を設ける必要がなく、イオンセンサ33の個数を削減できる。イオンセンサ33の削減により、センサの設置スペースが少なくてすみ、イオン発生機の小型化を図れ、コストダウンも図れる。しかも、イオンセンサ33はイオンを捕集することにより、イオンを検出するので、イオンセンサ33が少なくなると、捕集されるイオンが減る。したがって、発生したイオンが減少する割合が減り、発生したイオンを効率よく空間に放出することができる。
イオンの発生とイオンの検出は同期して行われる。図9に示すように、後列のイオン発生装置1が動作すると、イオンが発生する。負放電電極26からは負イオンが発生し、風に運ばれながら通風路7内を広がる。イオン発生装置1が正常であれば、負イオンが徐々にイオンセンサ33に到達する。イオンセンサ33から出力される検出値は、徐々に高くなっていく。イオンセンサ33が制御装置32に検出値を出力すると、制御装置32は、検出値を規定値と比べ、イオンが正常に発生していると判断する。イオン発生装置1に異常があるとき、イオンは発生しないか、あるいは発生するイオン量が少なくなる。イオンセンサ33が出力する検出値は低くなり、制御装置32は、イオンの発生が異常であると判断する。
後列のイオン発生装置1の動作が停止すると、前列のイオン発生装置1が動作を開始する。正放電電極25から正イオンが発生する。イオンセンサ33は、正イオンの発生に応じた検出値を出力する。制御装置32は、検出値に基づいてイオンの発生の有無を判断する。
ここで、イオンセンサ33の検出は、イオン発生装置1の動作タイミングに応じて行う。すなわち、イオン発生装置1の動作タイミングとイオンセンサ33の検出タイミングは同じタイミングとされる。後列のイオン発生装置1の動作が停止すると、前列のイオン発生装置1の動作が開始される。イオンセンサ33は動作し続けるが、イオン発生装置1の動作の停止に合わせてイオンセンサ33の出力がリセットされる。検出値が基準値に戻る。イオンセンサ33は、すぐにイオンを検出する。このとき、先に発生したイオンが残留しているので、検出値は先のイオンによる値となる。次に発生したイオンがイオンセンサ33に到達すると、検出値は現在のイオンによる逆極性の値となる。なお、制御装置32は、検出値の変化をチェックしており、この変化も考慮して判断する。そのため、イオンの発生の有無が誤って判断されることはない。
(第2実施形態)
本実施形態のイオン発生機では、イオン発生装置1の動作に対するイオンセンサ33の検出タイミングの変更により、誤検知の可能性を低くする。すなわち、イオン発生装置1が動作を開始した後に、イオンの検出が開始される。その他の構成は第1の実施形態と同じである。
図10に示すように、後列のイオン発生装置1が動作を停止すると、イオンセンサ33は、出力をリセットする。前列のイオン発生装置1が動作を開始すると、イオンセンサ33は、一定時間、例えば10ms経過してから検出値の出力を開始する。一定時間の間、イオンセンサ33は基準値を出力する。一定時間経過すると、イオンセンサ33は、検出値を出力する。これにより、先に発生したイオンによる検出値が出力されるのを防ぐことができ、誤った判断がされる可能性が低くなる。
なお、イオンの検出は、制御装置32において開始してもよい。イオンセンサ33は、イオン発生装置1の動作と同時にイオンを検出して、検出値を出力する。しかし、制御装置32は、イオン発生装置1の動作開始後、一定時間だけイオンセンサ33からの出力に基づく判断は行わない。一定時間経過したとき、判断を開始する。例えば、制御装置32は、一定時間経過するまでは、イオンセンサ33の出力を受け取らない、あるいは受け取った検出値を無効にするなどの処理を行い、判断処理を行わない。
(第3実施形態)
イオンセンサ33は、送風方向の上流側に位置するイオン発生装置1と下流側に位置するイオン発生装置1との間に設けられる。そして、イオン発生装置1から発生したイオンが到達する範囲内にあればよい。すなわち、図11に示すように、イオンセンサ33は、前列の放電電極25と後列の放電電極26とによって規定される位置に設けられる。例えば、イオンセンサ33は、下壁16において、後列の放電電極26に対向する位置に設けられる。あるいは、イオンセンサ33は、下壁16において、前列の放電電極25に対向する位置に設けられる。これらの位置は、イオンを検出可能な限界位置である。なお、その他の構成は第1、第2の実施形態と同じである。
イオンセンサ33が前列の放電電極25と後列の放電電極26との中間位置に対向するように下壁16に設けられているとき、イオンセンサ33から出力される検出値は、図10に示すようになる。イオンセンサ33が、図12に示すような後列の放電電極26に対向する位置に設けられているとき、イオンセンサ33から出力される検出値は、図13に示すようになる。イオンセンサ33は、後列の放電電極26に近く、前列の放電電極25からは遠い位置にある。そのため、前列のイオン発生装置1から発生したイオンに対する検出値は低くなるが、イオンの発生の有無を検出できる出力レベル以上である。
イオンセンサ33が、図14に示すような前列の放電電極25に対向する位置に設けられているとき、イオンセンサ33から出力される検出値は、図15に示すようになる。イオンセンサ33は、前列の放電電極25に近く、後列の放電電極26からは遠い位置にある。そのため、後列のイオン発生装置1から発生したイオンに対する検出値は低くなる。
このように、発生したイオンが到達可能な所定の範囲内にイオンセンサ33が設けられていれば、前後のイオン発生装置1におけるイオン発生の有無を判断できる。これにより、イオンセンサ33を他の部材に干渉されない位置に設けることが可能となり、イオン発生機内において部材の配置の自由度が増し、イオン発生機の小型化を図れる。
ところで、イオンセンサ33の位置に応じて、前後のイオン発生装置1に対する検出値の出力レベルが異なる。ここで、イオン発生の有無の判断の精度を上げるために、イオンセンサ33の位置に応じて、検出対象のイオン発生装置1に対するイオン有無の判断基準を変える。すなわち、制御装置32は、後列のイオン発生装置1に対する規定値と前列のイオン発生装置1に対する規定値とを変える。例えば、図12に示す上流側の限界位置にイオンセンサ33があるとき、後列のイオン発生装置1に対する規定値は前列のイオン発生装置1に対する規定値よりも高く設定される。また、図14に示す下流側の限界位置にイオンセンサ33があるとき、前列のイオン発生装置1に対する規定値は後列のイオン発生装置1に対する規定値よりも高く設定される。
イオンセンサ33が設置されたとき、イオンセンサ33の位置が制御装置32に登録される。イオン発生機が運転されると、制御装置32は、イオンセンサ33の位置を確認する。そして、制御装置32は、動作しているイオン発生装置1が後列か前列かをチェックして、規定値を切り替える。制御装置32は、動作中のイオン発生装置1に応じた規定値を設定し、この規定値に基づいてイオン発生の有無の判断を行う。これにより、検出値の出力レベルが低くても、発生したイオン量の多少を正しく認識できる。したがって、イオン発生の有無を精度よく判断することができる。
(第4実施形態)
イオン検出の有無は、イオン発生機の運転中に行われる。ファン2が駆動され、送風路7を風が流れているときに、イオン発生装置1は動作をして、イオンを発生する。風量は切替可能とされる。発生するイオン量が同じであっても、風量によって下壁16に到達するイオン量が異なる。風量が多いほど、通風路7内の風によってイオンが多く吹き流される。そのため、風量が強のとき、風量が弱のときよりもイオンセンサ33に到達するイオン量が少なくなる。そこで、制御装置32は、風量に応じてイオン検出の有無の判断基準を変える。なお、その他の構成は第1〜第3の実施形態と同じである。
イオンセンサ33は、図7に示す位置にある。風量は、強、中、弱の3段階に切替可能とされる。風量が中のとき、イオンセンサ33の検出値は、図16に示すように、徐々に高くなる。このとき、前後のイオン発生装置1における検出値に差はない。風量が弱のとき、イオンセンサ33の検出値は、図17に示すように、急激に高くなり、最大値で飽和してしまう。このとき、前後のイオン発生装置1における検出値に差はない。風量が強のとき、イオンセンサ33の検出値は、図18に示すように、緩やかに高くなる。このとき、前列のイオン発生装置1における検出値は、後列のイオン発生装置1における検出値よりも低くなる。
イオン発生機が運転されると、制御装置32は、風量を確認して、風量に応じた規定値を設定する。風量が多くなるほど規定値は低い値とされる。そして、制御装置32は、設定された規定値に基づいてイオン発生の有無を判断する。したがって、風量に影響を受けずに、イオン発生の有無を正しく判断できる。
ところで、風量が強のとき、前後のイオン発生装置1における検出値に差が生じる。そこで、風量に応じて設定された規定値を動作するイオン発生装置1に応じて補正する。制御装置32は、動作しているイオン発生装置1が後列か前列かをチェックする。後列のイオン発生装置1が動作しているとき、規定値はそのままとされる。前列のイオン発生装置1が動作しているとき、規定値が低めに変更される。制御装置32は、動作中のイオン発生装置1に応じて、補正後の規定値に基づいてイオン発生の有無の判断を行う。これにより、風量が切り替えられても、風量に応じて判断基準を変えることにより、イオン発生の有無を精度よく判断することができる。
以上の通り、本発明のイオン発生機は、放電によりイオンを発生するイオン発生装置1と、イオンの発生の有無を検出するイオンセンサ33とを備え、通風路7内に発生したイオンを送風により吹出口6から吹き出す。複数のイオン発生装置1が一定間隔で送風方向に沿って並んで配置され、イオンセンサ33は、送風方向の上流側に位置するイオン発生装置1と下流側に位置するイオン発生装置1の間に設けられる。
これにより、イオンセンサ33を中心にして、隣り合った複数のイオン発生装置1に対するイオン発生の有無を検出することができる。また、2つのイオン発生装置1から離れない範囲内にイオンセンサ33を設けることができ、送風方向にイオンセンサ33を設けるためのスペースを拡張しなくてよい。
イオン発生装置1は、正イオンを発生させるための正放電電極25と負イオンを発生させるための負放電電極26とを有し、送風方向の上流側に位置するイオン発生装置1の放電電極25と下流側に位置するイオン発生装置1の放電電極26とは逆極性とされ、イオンセンサ33は、正イオンおよび負イオンを検出する。このようなイオンセンサ33を用いることにより、イオン発生装置1がどのように配置されていても対応できるようにイオンセンサ33を配置することができる。
イオン発生装置1は、通風路7に面するように設けられ、イオンセンサ33は、通風路7を挟んでイオン発生装置1に対向して配される。イオン発生装置1から発生したイオンは、広がりながら対向するイオンセンサ33に向かう。これにより、イオンセンサ33を配置できる範囲が広がる。
送風方向に沿って並んだ2つのイオン発生装置1は、交互に動作し、2つのイオン発生装置1の動作タイミングに応じてイオンの検出が行われる。これにより、1つずつイオン発生装置1のイオン発生の有無を検出することができる。
イオン発生装置1が動作を開始した後に、イオンの検出が開始される。これにより、イオンの発生後、遅れてイオンを検出するので、先に発生して残留しているイオンを検出するといったノイズを排除でき、検出精度が高まる。
送風中、イオンセンサ33は検出を行う。これにより、イオン発生機の運転中に、イオン発生の有無を検出でき、イオン発生装置1の異常を検出できる。イオン発生機に異常が発生した場合、すぐに検出することができる。
イオン発生機は、放電によりイオンを発生するイオン発生装置1と、イオンの発生の有無を検出するイオンセンサ33とを備え、通風路7内に発生したイオンを送風により吹出口6から吹き出す。複数のイオン発生装置1が一定間隔で並んで配置され、イオンセンサ33は、隣り合うイオン発生装置1の間に設けられる。これにより、イオンセンサ33を中心にして、隣り合った複数のイオン発生装置1に対するイオン発生の有無を検出することができる。
イオン発生装置1は、イオンを発生させるための放電電極25,26を有し、送風方向の上流側に位置するイオン発生装置1の放電電極25と下流側に位置するイオン発生装置1の放電電極26とは送風方向に沿って配置され、イオンセンサ33は、上流側の放電電極25と下流側の放電電極26との間に設けられる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。イオン発生機は、空気調和機、空気清浄機、除湿機、加湿機、冷蔵庫、掃除機、洗濯機、照明機器、ファンヒータ、画像処理装置などの電気機器に搭載されたものであってもよい。
イオン発生装置1は、送風方向に沿って3列以上に配置されてもよい。イオンセンサ33は、2列ごとに1つ設けられる。また、イオンセンサ33を左右方向に隣り合うイオン発生装置1の間に設けてもよい。イオンセンサ33は、正イオンおよび負イオンを同時に検出可能なセンサとする。左右のイオン発生装置1は同じタイミングで動作するので、同一のタイミングで2つのイオン発生装置1のイオンを検出できる。また、前後左右の4つのイオン発生装置1の中心にイオンセンサ33を設けてもよい。このとき、各イオン発生装置1に対する検出タイミングが順にずらされる。これにより、4つのイオン発生装置1を検出対象とすることができ、イオンセンサ33の個数を減らせる。
送風が停止されているときに、イオン発生装置1を動作させて、イオン検出を行ってもよい。この場合、発生したイオンの動きに対する送風の影響がなくなるので、イオン発生装置1に対して、イオンセンサ33の配置可能な範囲が広がる。
1 イオン発生装置
2 ファン
6 吹出口
7 通風路
15 側壁
16 下壁
17 上壁
25 正放電電極
26 負放電電極
30 運転スイッチ
31 風量スイッチ
32 制御装置
33 イオンセンサ

Claims (5)

  1. 放電により正イオンを発生させるための正放電電極と負イオンを発生させるための負放電電極とを有するイオン発生装置と、正イオンおよび負イオンの発生の有無を検出するイオンセンサとを備え、通風路内に発生したイオンを送風により吹出口から吹き出すイオン発生機であって、複数のイオン発生装置が通風路に面するように設けられ、かつ一定間隔で送風方向に沿って並んで配置され、送風方向の上流側に位置するイオン発生装置の放電電極と下流側に位置するイオン発生装置の放電電極とは逆極性とされ、イオンセンサは、送風方向の上流側の放電電極に対向する位置と下流側の放電電極に対向する位置との間に設けられたことを特徴とするイオン発生機。
  2. 送風方向に沿って並んだ2つのイオン発生装置は交互に動作し、イオン発生装置の動作の停止に合わせてイオンセンサの出力がリセットされることを特徴とする請求項1記載のイオン発生機。
  3. イオンセンサの送風方向の位置に応じてイオン発生の有無の判断基準が変えられることを特徴とする請求項1または2記載のイオン発生機。
  4. イオンセンサは、送風中にイオンを検出し、風量に応じてイオン発生の有無の判断基準が変えられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のイオン発生機。
  5. イオン発生装置が動作を停止しても、イオンセンサは動作を続け、他のイオン発生装置が動作を開始すると、先に発生したイオンによる影響を受けないように一定時間だけイオンセンサからの出力に基づくイオン発生の有無の判断が行われず、一定時間経過すると、判断が開始されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイオン発生機。
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