JP6250471B2 - 刈払機 - Google Patents
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Description
また、操作桿には、U字型ハンドルおよびスロットルレバーが設けられるとともに、肩掛けバンドが取り付けられる。
しかしながら、刈払機では、操作桿の基端部に駆動装置が支持されており、駆動装置の重量が大きいため、防振ゴムの硬度を低く設定すると、防振ゴムを起点として、駆動装置が操作桿の軸方向に対して傾き易くなるという問題がある。さらに、駆動装置が傾いたり大きく振動したりすることで、駆動伝達軸の摩耗が大きくなるという問題もある。
したがって、従来の刈払機では、防振ゴムの硬度を高く設定する必要があるが、防振ゴムの硬度が高くなると、駆動装置の回転速度の低中速領域において、駆動装置から操作桿に伝わる振動を低減する効果が小さくなるという問題がある。
また、本発明では、両取付部材の間にスペーサが介設されているため、駆動装置の振動によって、第二取付部材に対して、第一取付部材および操作桿が軸回りに僅かに揺動(回動)する。すなわち、駆動装置に対して操作桿が軸回りに僅かに揺動(回動)する。
なお、駆動装置の回転速度の低中速領域において、駆動装置から操作桿に伝わる振動は、取付部材の軸周りの回転方向における振動に起因していることが実験等により分かっている。したがって、前記したように、駆動装置に対して操作桿が軸回りに揺動することで、駆動装置から操作桿に伝わる振動を低減することができる。特に、駆動装置の回転速度の低中速領域において、駆動装置から操作桿に伝わる振動を効果的に低減することができる。
したがって、本発明では、防振ゴムの硬度が高くても、駆動装置の回転速度の低中速領域において、駆動装置から操作桿に伝わる振動を効果的に低減することができる。そして、防振ゴムの硬度を高めることで、操作桿に対する駆動装置の傾きを防ぐとともに、駆動装置の回転速度の高速領域において駆動装置から操作桿に伝わる振動を低減することができ、駆動伝達軸の摩耗を抑制することができる。
本実施形態の刈払機1は、図1に示すように、駆動装置10と、駆動装置10が収容されたケーシング20と、基端部がケーシング20に連結される操作桿30と、操作桿30の先端部に取り付けられた回転刃40と、を備えている。
駆動伝達軸50の基端部は、駆動装置10の出力軸(図示せず)に連結されている。そして、駆動装置10の出力軸の回転駆動力が、駆動伝達軸50を介して、回転刃40(図1参照)に伝達されることで、回転刃40が回転するように構成されている。
そして、作業者は、肩掛けバンド33およびU字型ハンドル31を使用して刈払機1を携帯し、スロットルレバー32を操作することで、回転刃40を回転させ、回転刃40によって草や低木を刈り払うことができる。
また、挿通穴21には、駆動伝達軸50が挿通されており、駆動伝達軸50は軸受22に回転自在に支持されている。
パイプ連結部25は、ケーシング20の外面に突設されたカバー23と、カバー23内に収容された第一取付部材61および第二取付部材65と、を備えている(図2参照)。
カバー23の基端部は、ケーシング20の外面にボルト(図示せず)によって固定されている。カバー23の内部とケーシング20の内部とは、挿通穴21を通じて連通している。
第一取付部材61および第二取付部材65は、駆動伝達軸50の軸方向に連設され、第一取付部材61と第二取付部材65との間にはスペーサ80が介設されている。
第二取付部材65は、第一取付部材61よりも拡径されており、先端壁部65aが形成されている。先端壁部65aの中心部には、先端開口部65bが開口している。
さらに、第二防振ゴム75の基端面とケーシング20の外面との間には、環状の第三防振ゴム76が介設されている(図2参照)。第三防振ゴム76は、ケーシング20と第二取付部材65との間で振動を吸収する弾性部材である。
円筒部81は、第二取付部材65の先端開口部65bに内嵌されている。円筒部81の基端部には、径方向の内側に突出した係止部81aが形成されている。
フランジ部82は、第一取付部材61の基端面と、第二取付部材65の先端面との間に介設されている。
このとき、操作桿30の基端部がスペーサ80の係止部81aに当接する位置まで、操作桿30を第一取付部材61に挿入する。
操作桿30の基端部がスペーサ80の係止部81aに当接した状態では、操作桿30の基端部は、第二取付部材65の先端開口部65b内に配置される。
そして、第一取付部材61のスリット61aを閉じて、第一取付部材61の内径を縮径させることで、第一取付部材61内に操作桿30の基部を挟み込む。これにより、操作桿30の基部が第一取付部材61に固定される。
なお、従来の刈払機において、駆動装置の回転速度の低中速領域において、駆動装置から操作桿に伝わる振動は、取付部材の軸周りの回転方向における振動に起因していることが実験等により分かっている。したがって、本実施形態の刈払機1では、駆動装置10に対して操作桿30が軸回りに揺動することで、駆動装置10の回転速度の低中速領域において、駆動装置10から操作桿30に伝わる振動を効果的に低減することができる。
したがって、刈払機1では、両防振ゴム71,75の硬度が高くても、駆動装置10の回転速度の低中速領域において、駆動装置10から操作桿30に伝わる振動を効果的に低減することができる。
そして、両防振ゴム71,75の硬度を高めることで、操作桿30に対する駆動装置10の傾きを防ぐとともに、駆動装置10の回転速度の高速領域において駆動装置10から操作桿30に伝わる振動を低減することができ、駆動伝達軸50の摩耗を抑制することができる。
本実施形態では、図3に示すように、スペーサ80の円筒部81がフランジ部82よりも基端側に形成され、円筒部81が第二取付部材65に内嵌されているが、円筒部をフランジ部82よりも先端側に形成し、円筒部を第一取付部材61に内嵌させてもよい。
さらに、円筒部をフランジ部82の両側に形成し、両円筒部を第一取付部材61および第二取付部材65にそれぞれ内嵌させてもよい。
10 駆動装置
20 ケーシング
21 挿通穴
22 軸受
23 カバー
25 パイプ連結部
30 操作桿
31 U字型ハンドル
32 スロットルレバー
33 肩掛けバンド
40 回転刃
50 駆動伝達軸
61 第一取付部材
61a スリット
61b 係止部
65 第二取付部材
65b 先端開口部
71 第一防振ゴム
75 第二防振ゴム
75a 係止部
76 第三防振ゴム
80 スペーサ
81 円筒部
81a 係止部
82 フランジ部
Claims (2)
- 駆動装置と、
前記駆動装置が収容されたケーシングと、
前記ケーシングに突設された筒状のカバー内に基端部が挿入された管状の操作桿と、
前記操作桿の先端部に取り付けられた回転刃と、
前記操作桿内に挿通された駆動伝達軸と、を備え、
前記駆動伝達軸の先端部は前記回転刃に連結され、前記駆動伝達軸の基端部は前記駆動装置に連結されている刈払機であって、
前記カバー内には、第一取付部材および第二取付部材が収容され、
前記第一取付部材および前記第二取付部材は前記駆動伝達軸の軸方向に連設されており、
前記操作桿の基端部は、前記第一取付部材に固定され、
前記第一取付部材の外周面と前記カバーの内周面との間に、第一防振ゴムが介設されるとともに、
前記第二取付部材の外周面と前記カバーの内周面との間に、第二防振ゴムが介設されており、
前記第一取付部材と前記第二取付部材との間にスペーサが介設され、
前記第二取付部材に対して、前記第一取付部材および前記操作桿が軸回りに揺動可能であり、
前記スペーサには、
前記第一取付部材および前記第二取付部材の少なくとも一方に内嵌される円筒部と、
前記円筒部から径方向の外側に突出したフランジ部と、が形成されており、
前記第一取付部材と前記第二取付部材との間に、前記フランジ部が介設されていることを特徴とする刈払機。 - 前記第一取付部材および前記第二取付部材は金属部材であり、
前記スペーサは樹脂部材であることを特徴とする請求項1に記載の刈払機。
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