JPS5917138Y2

JPS5917138Y2 - 刈払機

Info

Publication number: JPS5917138Y2
Application number: JP1978035683U
Authority: JP
Inventors: 元文木口
Original assignee: 株式会社ニツカリ
Priority date: 1978-03-20
Filing date: 1978-03-20
Publication date: 1984-05-19
Also published as: JPS54139934U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は刈払機に関し、詳しくは、その防振構造を改良
した刈払機に関するものである。

従来知られている刈払機は、エンジン本体に取り付けら
れたクラッチハウジングに、手持ちハンドル等を備える
主管を接続し、この主管によって収容包囲された伝動軸
に、クラッチを介して、上記エンジンの動力を伝達し、
この伝動軸の先端で上記主管に軸支された回転刃体を回
転駆動させるようになっている。

このような刈払機では、エンジンの振動が直接手持ハン
ドル等に伝わらないようにするため、上記クラッチハウ
ジングと主管との間で振動伝播が行われにくいようにし
た構造で取付けられ、例えば、防振ゴムなどによるクッ
ション部材等よりなる防振構造を備えている。

しかし、従来の防振構造は、上記クッション部材の取付
けが複雑であり、組立てが容易でなかったり、その交換
が困難であるという問題があった。

そこで本考案は、クラッチハウジングとアウタパイプと
を接続する防振構造の構成を簡略化し、その取付は取外
しを容易にした刈払機を提供しようとするものである。

そのために、本考案による刈払機は、主管の管端外周に
嵌合固定されるスリーブの外周に、クラッチハウジング
に開口された取付は穴に対応する外径と長さとを有する
円筒状の防振ゴムを加硫焼付けにより一体的に装着し、
この防振ゴムの、上記取付は穴の開口側に対面する側端
には、上記スノーブに接触しない内径と」―記りラッチ
ハウジングに対する廻止め爪とを有し、上記接続穴内に
嵌挿される廻止め部材を加硫焼付けにより装着した防振
ジヨイントを設け、この防振ジヨイントにより、上記ク
ラッチハウジングとアウタパイプとを固定するようにし
た防振構造を有するものである。

以下、図面を参照して、本考案の実施例を具体的に説明
する。

第１図において符号１は刈払機全体を示し、エンジン２
に取付けられたクラッチハウジング３に、手持ちハンド
ル４を有する主管５の基端が、後述する防振構造を介し
て取付けられており、この主管の先端には減速機などを
もつ軸受は金具６を介して回転刃体７が軸支されている
。

そして、上記エンジン１の出力軸はクラッチに連結され
ており（図示省略）、その動力が、第２図で示すクラッ
チドラム８を介して伝動軸９に伝達され、その先端で、
上記回転刃体７が回転駆動されるようになっている。

ここで、本考案による防振構造を第２図に沿って説明す
る。

主管５のクラッチハウジング３側の管端（以下基端とい
う）外周には、これに対して嵌合する内径を有するスリ
ーブ１１が嵌着されており、この外周には、円筒状の防
振ゴム１２が加硫焼付により一体に固着されている。

この防振ゴム１２は、後述するクラッチハウジング３に
設けられた取付は穴３１内に収容され、防振効果を発揮
できるように、上記取付は穴３１の内径と奥行に対応し
た外径と長さを備えている。

そしてこの防振ゴム１２の、上記取付は穴３１の開口側
に対面する側端には、廻止め部材１３が加硫焼付けによ
り一体に固着されている。

この廻止め部材１３は、上記接続穴３１に嵌挿される外
径と、上記スリーブ１１に接触しない大きさの内径とを
有し、その外周に、上記クラッチハウジング３に係合す
る廻止め爪１３ａを有するものであり、これら、スリ
ーブ１１．防振ゴム１２、および廻止め部材１３が一体
に接続されて防振ジヨイント１０が形成されている。

一方、クラッチハウジング３には、上記防振ゴム１２を
収容保持する取付は穴３１が設けられており、この穴３
１の開口端側には、前記廻止め部材１３をスラスト方向
に抜止めするストップリング３２が、また、クラッチハ
ウジング３の開口端部には、上記廻止め部材１３に設け
た廻止め爪１３ａか嵌め込まれる切欠き３３が設けら
れている。

そして、また、上記クラッチハウジングの開口から突出
するスリーブ１１の端部には、適宜スリツ１〜が形成さ
れていて、その端部外周を締付はバンド１４で締付ける
ことにより、上記スリーブ１１を、前記主管５に固定で
゛きるようになっている。

以上のように構成された刈払機では、クラッチハウジン
グ３を主管５に取付けるにあたっては、クラッチハウジ
ング３の取付は穴３１に、上記防振ジョイン１〜１０の
防振ゴム１２部を嵌合挿入し、切欠き３２に廻止め爪１
３を係合させたうえ、この防振ジヨイント１０がスラス
ト方向に抜は出ないようにストップリング３３を嵌装す
る。

そして、次に、主管５を、上記防振ジヨイント１０のス
リーブ１１に挿入し、締付はバンド１４を締付けて、上
記主管５とスリーブ１１を固定する。

すると、主管５は、クラッチハウジング３に対して、廻
止め部材１３により廻り止め、および抜は止めされたう
え、防振ゴム１２のみを介して接続される。

従って、エンジン２の振動は、クラッチハウジング３を
介して防振ゴム１２に伝わるが、ここで防振されるので
、スノーブ１１．さらに、主管５には伝わらない。

よってこの主管に装備された手持ちバンドル４には、Ｌ
記エンジン２の振動は伝わらない。

以上説明したように、本考案によれば、クラッチハウジ
ングと主管との接続を、主管の管端外周に装着されるス
リーブと、クラッチハウジングに対し廻り止め、および
、抜は止めされる廻り止め部材とを円筒状の防振ゴムに
加硫焼付して形成した防振ジヨイントにより行うように
したから、防振効果上優れていることは勿論、クラッチ
ハウジングと防振ゴムとは互に直接的な拘束関係をもた
ず、両者の端面以外は自由であるから、永年使用中に生
じる防振ゴムの破壊がなく寿命も永く、交換も容易であ
るなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は刈払機全体を示す斜視図、第２図はその防振構
造を一部破断して示す断面図、第３図は第２図における
Ａ−Ａ矢視図である。１・・・・・・刈払機、２・・・・・・エンジン、３・
・・・・・クラッチハウジング、４・・・・・・手持ち
バンドル、５・・・・・・主管、６・・・・・・軸受は
金具、７・・・・・・回転刃体、８・・・・・・クラッ
チドラム、９・・・・・・伝動軸、１０・・・・・・防
振ジヨイント、１１・・・・・・スリーブ、］２・・・
・・・防振ゴム、１３・・・・・・廻止め部材、１４・
・・・・・締付はバンド、３１・・・・・・取付は穴、
３２・・・・・・ストップリング、３３・・・・・・切
欠き。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

手持ちハンドルやグリップ等の把持部を有し伝動軸を収
容している主管の一端に、刈刃部が取付けられ、その他
端が、エンジン部に取付けられたクラッチハウジングの
端部に開口する取付は穴に、防振構造を介して取り付け
られている刈払機において、主管の取付は端外周に嵌合
固定されるスリーブと、このスリーブの外周に焼付は装
着され、かつ、上記取付は穴に対応する外径と長さとを
有する円筒状の防振ゴムと、この防振ゴムの上記刈刃部
側に焼付装着され、かつ、上記クラッチハウジングに対
する廻止め爪と上記スリーブに接触しない内径とを有す
る廻止め部材とにより形成される防振ジヨイントを設け
、この防振ジヨイントを介して上記クラッチハウジング
を主管に対して取付けるように構成したことを特徴とす
る刈払機。