JP6250448B2 - 粒状物の供給装置及び供給方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本願第一の発明は、
「所定サイズの粒状物を供給するための供給装置であって、前記サイズよりも大きな孔22を複数有する板状体と、当該板状体の上面側に近接して羽根状部材が掃過する機構を含む粒状物の供給装置。」、である。
すなわち、本願第二の発明は、
「前記羽根状部材を掃過させるための駆動部を含む請求項1に記載の粒状物供給装置。」、である。
すなわち、本願第三の発明は、
「所定サイズの粒状物を供給するための供給方法であって、前記サイズよりも大きな孔を複数有する板状体の上部に前記粒状物を積層させ、前記板状体の上面側に近接して羽根状部材を掃過させることによって前記粒状物を板状体の下部に通過させることを特徴とする粒状物の供給方法。」、である。
4 スプロケット
5 固定錘
8 仕切部
10 羽根状部材
12 ブッシュ
14 スラストベアリング
16 支持体
18 板状体
19 筒状体
20 脚部
22 孔
24 中心棒
50 容器
60 粒状物
100 本体部
200 動力部
前記収納体2は筒状になっており、上部及び底部は開放されている。当該底部付近には、側面部の下方の開放部付近の内面周回りに等間隔に三枚の羽根状部材10が装着されている。収納体2の中段付近には、後述する駆動部200から回転力の伝達のためにスプロケット4が設けられている。また、スプロケット4の位置の調整のため仕切部8が設けられており、スプロケット4の高さ位置を規定している。仕切部8の上部には収納体2の長手方向に沿って棒状の凸部が設けられており、固定用錘5とスプロケット4の周回りの位置を規定している。
また、上記収納体2部全体とは別に駆動部200が設けられている。前記収納体2と駆動部200はチェーンを介して連結されており、駆動部200における回転力がチェーンを介して収納体2の回転に変換される。図1〜図3には具体的な駆動のためのモータ等は示していない。
さらに、本第一の実施態様においては、孔22を有する板状体18を収納体2に対して固定するタイプについて記載している。本タイプであると粒状物を収納体2内に供給する際に板状体18から粒状物が落下する場合がある。そこで、図5に示すように孔22を有しない板状体18の部分と適宜スライドさせる態様でもよい。
図1及び図2には、羽根状部材10に回転力を付与する駆動部200も明示しているが、本発明は図1及び2に示すようなタイプ以外の駆動部200でもよいし、駆動部200を用いず手動であってもよいことはもちろんである。
1)粒状物
本発明にいう粒状物とは、揚げ玉や乾燥具材、梅干し等食品の他、プラスチック、金属等の種々の概ね形状や大きさが均一の粒状物に適用することができる。尚、形状の均一性については厳密なものでなく、全ての粒子が所定の範囲の大きさに含まれることまでの要求するものではない。例えば、食品の揚げ玉であれば、形状については略球状であるが、形がいびつなものやほぼ球形状のもの等種々の形状を有する。また、大きさについてもイレギュラーに小さい粒子や逆に大きな粒子が存在する場合があり、このような場合も当然に含む趣旨である。
板状体18には、図6に示すように複数のほぼ均一なサイズの孔22が設けられている。板状体18は鉄、ステンレス等の種々の金属板、プラスチック等の素材を用いることができる。当該板状体18には、均一な半径を有する複数の孔22が設けられている。当該孔22のサイズは、収納する粒状物のサイズよりも大きくすることが必要となる。実際のサイズは落下させたい粒状物の数や収納する粒状物の形状や物性によって適宜変更することができる。すなわち、落下させる粒状物の数を多くするのであれば、孔22のサイズを粒状物のサイズよりもやや大きめに設定することが可能である。
さらに、本発明では粒状物の形は一般的には略球形を想定しているが、これに限定されず例えば、楕円形の形状であっても可能である。楕円サイズの粒状物であれば、当該楕円形のサイズよりも大きなサイズとするとともに、後述する羽根状部材10の回転時間、回転半径等で調整することができる。
また、供給する粒状物にイレギュラーな大きさの粒子物が含まれている可能性がある場合には、本粒状物供給装置に供給する前に、大きめのフィルターを通過させておいてもよい。
収納体2は、前記板状態の上部に配置されており、粒状物質を収納する。図7に示すように本実施態様での収納体2の上面部及び底面部は開放されており筒体を形成している。当該収納体2が前記板状体18の上部に配置されている。収納体2の下端部にはその内面に次に述べる羽根状部材10が溶接されて設けられている。
羽根状部材10は、孔22を設けた板状体18の上部に羽根状部材10が位置するように配置される。本実施態様では、図8(ア)に示すように収納体2の下端部の内部の三カ所に羽根部が溶接により設けた場合を示している。但し、これに限定されず例えば、図8(イ)に示すように羽根状部材10を収納体2の上部から挿入した形態等でも可能である。さらに、図6(ウ)に示すように第一収納体2の下方部の内部三カ所に羽根状部材10を溶接するとともに、中心部には、底面の中央付近に粒状物が停滞しないように、中心棒24を設けることによって粒状物の停滞を防止する態様でも可能である。尚、本実施態様においては羽根状部材10と孔22を有する板状体18との間隔は約1〜2mmに設定されている。
羽根状部材10は、前述の板状体18の孔22部の上面を掃通するように設置すればよい。羽根状部材10の形状は特に限定されない。また、羽根の数や大きさ、向き等については限定されない。板状体18に設けられた複数の孔22上を掃過できるように配置していればよい。
羽根状部材10が板状体18の表面を掃過する方法としては特に限定されるものではなく、本実施態様では、円面上を3枚の羽根状部材10で掃過する態様を示しているが、掃過する態様は限定されるものでない。
尚、間欠的な動作とする場合、羽根状部材10の回転時に孔22を通じて粒状物が落下するため、落下した粒状物を供給する対象であるカップ等の容器50に回転時に適量を供給し、回転を停止した状態で次の容器50に移し替える方法が可能である。回転→停止→回転を順次行い、これと同期して板状体18下の容器50を順次入れ替えることにより、容器50に順番に粒状物を供給することができる。
本実施例においては、上述の板状体18を支持する脚部20が設けられている。当該脚部20により設けられた下部空間に、粒状物を供給する対象となるカップ等の容器50を配置し、羽根状部材10を回転させる際に板状体18の孔22より粒状物を落下させて、当該容器50に供給する。
駆動部200については任意に設けることができる。当該駆動部200において前記羽根状部材10に回転力を与えることができる。本実施態様では、チェーンを介して回転力を与える態様を示しているがこれに限定されるものではない。尚、回転方向も限定されない。回転方向を同じにしてもよいし、交互に回転方向を変えてもよい。また、回転の速度についても適宜設定することができる。
本第一の実施態様では上記以外のスプロケット4、スラストベアリング14等を構成としているが、本発明の供給装置においては必ずしもこれらの部材を必須とするものではない。これらの構成については、適宜選択することができる。
図9の(1)に示すように供給対象となる粒状物60について収納体2に充填する。この際、前記収納体2の中に粒状物60を多数供給して羽根状部材10よりも上部まで粒状物60が積層するようにする。この場合、粒状物60が多数であると密集して収納されているために粒状物同士が互い干渉し合って押し合うことで相互の位置が決まってしまい、少量の粒子は通過したとしてもすぐに前記板状体18の孔22を通過できなくなる。
次に、図9の(4)に示すように容器1を容器2に入れ替えて、先と同様にして羽根状部材10を回転させると容器2に粒状物60を落下させることができる。以下、同様に供給を連続することができる。
尚、本供給装置を連続生産の場合には、本供給装置を複数並行に配置してもよい。複数配置することで複数の生産ラインにも対応することができる。
Claims (4)
- 大きさ2mm〜2cmの所定サイズの食品粒状物を供給するための供給装置であって、前記サイズよりも大きな孔を複数有する板状体と、当該板状体の上面側に近接して羽根状部材が掃過する機構を含む食品粒状物の供給装置。
- 前記板状体と羽根状部材の間隔が前記食品粒状物のサイズよりも小さく設定されている請求項1に記載の食品粒状物供給装置。
- 前記羽根状部材を掃過させるための駆動部を含む請求項1又は2に記載の食品粒状物供給装置。
- 大きさ2mm〜2cmの所定サイズの食品粒状物を供給するための供給方法であって、前記サイズよりも大きな孔を複数有する板状体の上部に前記食品粒状物を積層させ、前記板状体の上面側に近接して羽根状部材を掃過させることによって前記食品粒状物を板状体の下部に通過させることを特徴とする食品粒状物の供給方法。
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