JP6249979B2 - Frpサンドイッチ構造体の製造方法およびfrpサンドイッチ構造体 - Google Patents

Frpサンドイッチ構造体の製造方法およびfrpサンドイッチ構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP6249979B2
JP6249979B2 JP2015062454A JP2015062454A JP6249979B2 JP 6249979 B2 JP6249979 B2 JP 6249979B2 JP 2015062454 A JP2015062454 A JP 2015062454A JP 2015062454 A JP2015062454 A JP 2015062454A JP 6249979 B2 JP6249979 B2 JP 6249979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frp
sandwich structure
foam core
frp skin
core material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015062454A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016078433A (ja
Inventor
迪斉 松本
迪斉 松本
市弥 高橋
市弥 高橋
広紀 小林
広紀 小林
豊島 利之
利之 豊島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to CN201510492853.6A priority Critical patent/CN105522763B/zh
Publication of JP2016078433A publication Critical patent/JP2016078433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6249979B2 publication Critical patent/JP6249979B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

この発明は、繊維強化プラスチック(以下、FRP)の表皮材でコア材を挟んで一体化したFRPサンドイッチ構造体の製造方法およびFRPサンドイッチ構造体に関する。
従来のFRPサンドイッチ構造体の製造方法として、発泡コア材の両面に周波数選択板を少なくとも一層以上積層して一体的に形成した積層体を金属製のベース部材に載置し、この積層体上に繊維補強基材を積層させた状態で、その全体をバキュームバッグで覆い、該内部の積層体をバキュームした状態で繊維補強基材に樹脂を含浸・硬化させてサンドイッチ構造のFRP構造体を成形するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−198790号公報
しかしながら、上記のようなFRP構造体の製造方法では、バキュームバッグ内の積層体をバキュームした状態で繊維補強基材に樹脂を含浸・硬化させる際、発泡コア材のベース部材と反対側に積層された繊維補強基材が、大気圧により変形して発泡コア材の表面にある凹凸に入り込むため、繊維補強基材の表面が波打った状態で成形されてしまうことになり、厚さ方向の寸法精度が得られないという問題があった。そこで、予めFRP表皮材を成形した後、発泡コア材とFRP表皮材とを接着用樹脂を用いて接着する方法も考えられるが、この方法では発泡コア材とFRP表皮材とを接着する際、接着用樹脂に混入した気泡が樹脂硬化後も残留し、接着強度の低下を招くという問題がある。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、接着強度が良好で、厚さ方向の寸法精度が高いFRPサンドイッチ構造体を得ることができるFRPサンドイッチ構造体の製造方法を提供することを目的としている。
この発明に係るFRPサンドイッチ構造体の製造方法は、積層した繊維クロスが複数の錐状部材に貫通された状態で、複数の錐状部材の先端部を、平坦をなした弾性体で覆い、この弾性体の上に積層したバギングフィルムにより繊維クロスを密封した状態で、繊維クロス内に樹脂を含浸・硬化させて複数の貫通孔をそれぞれ有する第1および第2のFRP表皮材をそれぞれ成形する工程と、第1のFRP表皮材を独立気泡の発泡コア材の一方の面に塗布した第1の接着用樹脂上に載置し、これを密封した状態で減圧することにより、第1のFRP表皮材の貫通孔を介して第1の接着用樹脂内の気泡を排出しながら独立気泡の発泡コア材と第1のFRP表皮材とを接着させる工程と、第2のFRP表皮材を独立気泡の発泡コア材の他方の面に塗布した第2の接着用樹脂上に載置し、これを密封した状態で減圧することにより、第2のFRP表皮材の貫通孔を介して第2の接着用樹脂内の気泡を排出しながら独立気泡の発泡コア材と第2のFRP表皮材とを接着させる工程とを備えたものである。
この発明によれば、複数個の貫通孔を有するFRP表皮材を予め成形し、このFRP表皮材と発泡コア材とを接着させることにより、接着強度が良好で、厚さ方向の寸法精度が高いFRPサンドイッチ構造体を得ることができる。
この発明の実施の形態1におけるFRP表皮材を成形する工程を示す断面図である。 繊維クロスを示す上面図である。 この発明の実施の形態1におけるFRP表皮材の離型処理工程を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における第1のFRP表皮材の接着工程を示す断面図である。 図4のB部における部分拡大断面図である。 この発明の実施の形態1における第2のFRP表皮材の接着工程を示す断面図である。 図6のC部における部分拡大断面図である。 この発明の実施の形態1におけるFRPサンドイッチ構造体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1におけるFRPサンドイッチ構造体のD部を示す部分拡大断面図である。 図8のD部を示す部分拡大図である。 表皮材の成形型の例を示す断面図である。
実施の形態1.
以下に、本発明の実施の形態1を図1乃至図11に基づいて説明する。本実施の形態で用いる表皮材の成形型10には、図1(a)に示すように円錐型の突起10a、すなわち錐状部材が一体に成形されている。表皮材の成形型10の突起10aは、高さが約3mm、直径が約1mmであり、一定間隔で格子状に配列されている。なお、突起10aの形状は錐型であれば角錐でもよい。また、上記したように突起10aの直径および隣接する突起10aとの相互間隔は一定であるが、後述する接着用樹脂中の気泡排出を効果的に行うことと、後述する繊維クロス20の繊維特性低下を抑制することとを両立する観点から、繊維クロス20の中央部を貫通する突起10aの直径を、繊維クロス20の外周部を貫通する突起10aの直径よりも大きくしたり、繊維クロス20の中央部を貫通する突起10aの配置を、繊維クロス20の外周部を貫通する突起10aの配置よりも密にしたりしてもよい。そして、繊維クロス20の繊維特性低下を抑制する観点から、突起10aの直径は、図2(a)に示す繊維束間隔Aの1/10倍以上2倍未満であることが好ましい。また、ここでは表皮材の成形型10の上表面は平面であるが、これに限るものではなく、曲面であってもよい。
一方、繊維クロス20は繊維を束ねた繊維束を2次元面内に織った織物であればよく、織組織によって限定されない。また、ここでは繊維クロス20における繊維の材質は炭素繊維であるが、これに限らずガラス繊維など他の繊維でもよい。また、積層する繊維クロス20の枚数は、積層された繊維クロス20の厚さが突起10aの高さを超えない範囲であればよい。
次に、FRP表皮材を成形する工程について説明する。まず、図1(a)に示すような表面に離型処理を施した表皮材の成形型10の上に、図1(b)に示すように炭素繊維を平織にした繊維クロス20を積層させる。この際、突起10aは繊維クロス20を貫通するが、突起10aは図2(a)に示す繊維束20aの相互間に形成される隙間20bを通り、図2(b)に示すように周囲の繊維束20aが屈曲するので、繊維が破断されることはなくその連続性は維持される。このため、突起10aに貫通されたことによって強度低下を招くことはない。
次に、積層した繊維クロス20の上に、図1(c)に示すようにピールプライ71およびフローメディア72を順に積層させ、突起10aの先端をフローメディア72の上から突出させる。
次に、積層したフローメディア72の上に、図1(d)に示すように例えばポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂からなり、上面が平坦をなした弾性体73を積層し、この弾性体73により突起10aの先端部を隙間なく覆う。さらに、繊維クロス20の周囲にシーラントテープ75を敷設して、一方の端に樹脂注入口761を設置し反対側の端に吸引口762を設置する。そして、平坦をなした弾性体73の上にバギングフィルム74を積層し、このバギングフィルム74の外縁部をシーラントテープ75により密封する。樹脂吸入口761は樹脂槽(図示せず)に接続し、吸引口762は真空ポンプ(図示せず)に接続する。その後、真空ポンプの吸引によりバギングフィルム74で覆われた内部を減圧することにより繊維クロス20の賦型を行う。
そして、繊維クロス20の賦型後は内部を減圧した状態のまま、図1(e)に示すように例えばビニルエステル樹脂である充填用樹脂77を樹脂注入口761から注入する。充填用樹脂77を繊維クロス20全体に含浸・充填させた後、充填用樹脂77の種類に応じ常温または加熱下で充填用樹脂77を硬化させる。
なお、弾性体73の厚さはフローメディア72から突出している突起10aの先端部の高さ以上である。弾性体73の材質は摩擦係数や表面張力が小さく離型性に優れると共に、充填用樹脂77の硬化温度に耐えられる程度の耐熱性を持つものであればよい。また、弾性体73の硬度はJIS規格K6253のタイプAデュロメータで硬さ50以下であることが好ましい。また、充填用樹脂77は低粘度の樹脂であれば特に限定されるものではなく、ビニルエルテル樹脂の他にもエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂などを用いてもよい。その中でもビニルエステル樹脂のように常温で硬化可能なものが好ましい。
上記のように充填用樹脂77を硬化させた後は、充填用樹脂77が充填された繊維クロス20を表皮材の成形型10から脱型しピールプライ72およびフローメデイア72を引き剥がすことで、図1(f)に示すように貫通孔101aを有する第1のFRP表皮材101を得る。第1のFRP表皮材101は表皮材の成形型10に対向していた面が外側表面101cとなり、外側表面101cと反対側の面が接着面101bとなる。また、貫通孔101aは錐型台形状であるので、接着面101b側の底面よりも外側表面101c側の底面の方が大きい。
なお、これまでは第1のFRP表皮材101を成形する工程について説明したが、これと同様のプロセスにより第2のFRP表皮材102も成形することができる。図1(f)に示すように第2のFRP表皮材102も第1のFRP表皮材101と同様に貫通孔102aを有すると共に、表皮材の成形型10に対向していた面が外側表面102cとなり、外側表面102cと反対側の面が接着面102bとなる。また、貫通孔102aは錐型台形状であるので、接着面102b側の底面よりも外側表面102c側の底面の方が大きい。
次に、離型処理工程について説明する。上記のようにして成形された第1および第2のFRP表皮材101、102を図3のようにそれぞれ上下さかさまにし、外側表面101c、102cに離型剤78をそれぞれ塗布する。
次に、第1のFRP表皮材101と発泡コア材103との接着工程について説明する。図4に示すように、ピールプライ81を介して成形型30の上に載置された発泡コア材103と、接着用樹脂82を介して発泡コア材103の一方の面上に載置された第1のFRP表皮材101とをバギングフィルム83で覆い、発泡コア材103の外周に配置され、ブリーダー861を備えた治具863と共にシーラントテープ85によって密封する。そして、一方のシーラントテープ85に備えられた吸引口862を真空ポンプ(図示せず)に接続し、この真空ポンプにより内部を減圧することによって発泡コア材103の一方の面に第1のFRP表皮材101を接着させる。以下、この接着工程について具体的に説明する。
図5は図4のB部における接着工程を示す部分拡大断面図である。図5(a)に示すように、発泡コア材103を、ピールプライ81を介して成形型30の上に載置し、成形型30とは反対側の面に例えばビニルエステル樹脂である接着用樹脂82を塗布する。また、図5(b)に示すように、上記離型処理工程において離型処理された第1のFRP表皮材101の接着面101bに接着用樹脂82を塗布し、この接着面101bを発泡コア材103に対向させて第1のFRP表皮材101を発泡コア材103に塗布された接着用樹脂82の上に載置する。この後、第1のFRP表皮材101を上から加圧し接着用樹脂82に含まれる気泡の一部を排出する。
次に、ブリーダー861を備えた治具863を発泡コア材103の外周部に設置し、さらにその周囲にシーラントテープ85を敷設する。また、一方のシーラントテープ85に吸引口862を設置し、この吸引口862を真空ポンプ(図示せず)に接続する。
吸引口862の設置後、図5(c)に示すように、発泡コア材103の上に載置された状態の第1のFRP表皮材101の上にバギングフィルム83を重ねてその全体を覆い、バギングフィルム83の外縁部をシーラントテープ85で密封する。
次に、真空ポンプの吸引によりバギングフィルム83で覆った内部を減圧することで、図5(d)に示すように接着用樹脂82の内部に残留している気泡84が貫通孔101aを介して上部へ排出される。この時、接着用樹脂82が貫通孔101aの内部に充填されると共に、その一部が第1のFRP表皮材101とバギングフィルム84との間に染み出して余剰樹脂82aとなる。なお、外周部においては外縁部からも気泡84が排出される。
上記のように気泡84が排出された後に吸引口862を閉じ、減圧された状態を維持しながら接着用樹脂82の種類に応じ常温または加熱下で接着用樹脂82を硬化させ、接着層104を形成する。次に、図5(e)に示すように発泡コア材103を成形型30から脱型しピールプライ81を引き剥がす。そして、図5(f)に示すように第1のFRP表皮材101上の余剰樹脂82aを離型剤78と共に除去する。貫通孔101a上には離型剤78が塗布されていないため余剰樹脂82aが残留するので、必要に応じて研磨などにより貫通孔101a上の余剰樹脂82aを除去する。
なお、発泡コア材103は厚さが5mm〜10cm程度であり、独立気泡の発泡材であれば種類は限定されず、アクリル、フェノール、ポリスチレンなどを用いることができる。また、接着用樹脂82は、低粘度で、かつ常温で液状の樹脂であれば種類は限定されない。常温で硬化可能なビニルエステル樹脂であれば好ましく、充填用樹脂77と同じ種類の樹脂であればさらに好ましい。
次に、第2のFRP表皮材102と発泡コア材103との接着工程について説明する。上記のように第1のFRP表皮材101と発泡コア材103とを接着させた後、図6に示すように、一方の面に第1のFRP表皮材101が接着された発泡コア材103を、ピールプライ81を介して成形型30の上に載置する。そして、この発泡コア材103と、接着用樹脂82を介して発泡コア材103の他方の面上に載置された第2のFRP表皮材102とをバギングフィルム83で覆い、発泡コア材103の外周に配置され、ブリーダー861を備えた治具863と共にシーラントテープ85によって密封する。そして、一方のシーラントテープ85に備えられた吸引口862を真空ポンプ(図示せず)に接続し、この真空ポンプにより内部を減圧することによって発泡コア材103の他方の面に第2のFRP表皮材102を接着させる。以下、この接着工程について具体的に説明する。
図7は、図6のC部における接着工程を示す部分拡大断面図である。図7(a)に示すように、第1のFRP表皮材が接着された発泡コア材103を、ピールプライ81を介して成形型30の上に載置し、第1のFRP表皮材101との接着面とは反対側の面に接着用樹脂82を塗布する。また、図7(b)に示すように、上記離型処理工程において離型処理された第2のFRP表皮材102の接着面102bに接着用樹脂82を塗布し、接着面102bを発泡コア材103に対向させて第2のFRP表皮材102を発泡コア材103に塗布された接着用樹脂82の上に載置する。この後、第2のFRP表皮材102を上から加圧し、接着用樹脂82に含まれる気泡の一部を排出する。
次に、ブリーダー861を備えた治具863を発泡コア材103の外周部に設置し、さらにその周囲にシーラントテープ85を敷設する。また、一方のシーラントテープ85に吸引口862を設置し、この吸引口862を真空ポンプ(図示せず)に接続する。
吸引口862の設置後、図7(c)に示すように、発泡コア材103の上に載置された状態の第2のFRP表皮材102の上にバギングフィルム83を重ねてその全体を覆い、バギングフィルム83の外縁部をシーラントテープ85で密封する。
次に、真空ポンプの吸引によりバギングフィルム83で覆った内部を減圧することで、図7(d)に示すように接着用樹脂82の内部に残留している気泡84が貫通孔102aを介して上部へ排出される。この時、接着用樹脂82が貫通孔102aの内部に充填されると共に、その一部が第2のFRP表皮材102とバギングフィルム84との間に染み出して余剰樹脂82aとなる。なお、外周部においては、外縁部からも気泡84が排出される。
上記のように気泡84が排出された後、吸引口862を閉じ、減圧された状態を維持しながら接着用樹脂82の種類に応じ常温または加熱下で充填用樹脂82を硬化させ、接着層104を形成する。次に、図7(e)に示すように第1のFRP表皮材が接着された発泡コア材103を成形型30から脱型し、ピールプライ81を引き剥がす。そして、図7(f)に示すように第2のFRP表皮材102上の余剰樹脂82aを離型剤78と共に除去する。貫通孔102a上には離型剤78が塗布されておらず余剰樹脂82aが残留するため、必要に応じて研磨などにより貫通孔102a上の余剰樹脂82aを除去する。以上のようにしてFRPサンドイッチ構造体100を得る。
図8は本実施の形態で得られるFRPサンドイッチ構造体の斜視図、図9はこのFRPサンドイッチ構造体のD部を示す部分拡大断面図であり、図10は図8のD部を示す部分拡大図である。図のように、FRPサンドイッチ構造体100は第1のFRP表皮材101、接着層104、発泡コア材103、接着層104、第2のFRP表皮材102の順に積層されて一体化している。また、貫通孔101aおよび102aには接着用樹脂82が充填されている。本実施の形態では貫通孔101a、102aは格子状に配置されているが、貫通孔101a、102aの配置はこれに限定されない。第1および第2のFRP表皮材101、102を構成する繊維クロス20の隙間には充填用樹脂77が充填されており、貫通孔101a周りの繊維束20aは屈曲してその連続性を維持している。
上記実施の形態1によれば、複数の貫通孔をそれぞれ有する第1および第2のFRP表皮材を予め成形し、このFRP表皮材と発泡コア材とを接着させることにより、接着強度が良好で、厚さ方向の寸法精度が高いFRPサンドイッチ構造体を得ることができる。
また、FRP表皮材を成形する際に、繊維クロスを貫通する突起の先端部を平坦をなした弾性体で覆い、繊維クロスを均一に加圧した状態で充填用樹脂を含浸・硬化させるため、厚さ方向の寸法精度が高いFRP表皮材を得ることができる。
また、予め繊維クロスに突起を貫通させた状態で充填用樹脂を含浸・硬化させて貫通孔を有するFRP表皮材をそれぞれ成形することにより、繊維クロスにおける繊維の連続性が維持され、繊維の破断による強度低下を防ぐことができる。
また、発泡コア材とそれぞれのFRP表皮材とを接着する際に、FRP表皮材の外表面に染み出た接着用樹脂をそれぞれ除去することにより、それぞれのFRP表皮材の外表面を平滑にすることができる。
また、それぞれのFRP表皮材を発泡コア材に塗布された接着用樹脂上に載置する前に、それぞれのFRP表皮材の外表面に離型剤をそれぞれ塗布するので、FRP表皮材の外表面に染み出た余剰樹脂を容易に除去することができる。
なお、上記実施の形態1においては、突起10aが第1および第2のFRP表皮材の成形型10と一体成形されているが、例えば、図11に示すように突起と成形型とを別体に構成してもよい。以下、具体的に説明する。
図11(a)に示すように表皮材の成形型11には複数個のピン穴11aが設けられており、図11(b)に示すようにそれぞれのピン穴11aに突起11bが着脱可能に装着されている。このため、万一、突起が破損した場合でも、破損した突起を新しい突起に交換するのみで表皮材の成形型11をそのまま使用することができる。
また、図11(c)、図11(d)に示すように突起11bを先端部の径が異なる突起11c、11dに取り替えることにより、貫通孔の孔径を容易に変更することができる。
さらに、図11(e)に示すように、上記成形型に設けられた複数個のピン穴11aのうち一部にピン穴11aと大きさが同じピン11eを装着することにより、貫通孔の数、配置および間隔を容易に変更することができる。
そして、図11(f)に示すように、表皮材の成形型12をピン孔12aを有する上板12bと底板12cとに分割することにより、成形されたFRP表皮材を表皮材の成形型12から脱型する際に、まず底板12cを外し、上板12bの下方から突起12dを抜き取った後、上板12bを横方向へずらして外すことで脱型を容易に行うことができる。
10、11、12 表皮材の成形型、10a、11b、11c、11d、12d 突起(錐状部材)、20 繊維クロス、73 弾性体、74、83 バギングフィルム、77 充填用樹脂、78 離型剤、82 接着用樹脂、84 気泡、100 FRPサンドイッチ構造体、101 第1のFRP表皮材、102 第2のFRP表皮材、101a、102a 貫通孔、101b、102b 接着面、103 発泡コア材。

Claims (11)

  1. 積層した繊維クロスが複数の錐状部材に貫通された状態で、前記複数の錐状部材の先端部を、平坦をなした弾性体で覆い、この弾性体の上に積層したバギングフィルムにより前記繊維クロスを密封した状態で、前記繊維クロス内に樹脂を含浸・硬化させて複数の貫通孔をそれぞれ有する第1および第2のFRP表皮材をそれぞれ成形する工程と、
    前記第1のFRP表皮材を独立気泡の発泡コア材の一方の面に塗布した第1の接着用樹脂上に載置し、これを密封した状態で減圧することにより、前記第1のFRP表皮材の貫通孔を介して前記第1の接着用樹脂内の気泡を排出しながら前記独立気泡の発泡コア材と前記第1のFRP表皮材とを接着させる工程と、
    前記第2のFRP表皮材を前記独立気泡の発泡コア材の他方の面に塗布した第2の接着用樹脂上に載置し、これを密封した状態で減圧することにより、前記第2のFRP表皮材の貫通孔を介して前記第2の接着用樹脂内の気泡を排出しながら前記独立気泡の発泡コア材と前記第2のFRP表皮材とを接着させる工程と
    を備えたことを特徴とするFRPサンドイッチ構造体の製造方法。
  2. 前記第1および第2のFRP表皮材を前記独立気泡の発泡コア材に塗布された接着用樹脂上に載置する前に、前記第1および第2のFRP表皮材の前記独立気泡の発泡コア材と反対側の面に離型剤をそれぞれ塗布する工程を備えたことを特徴とする請求項1に記載のFRPサンドイッチ構造体の製造方法。
  3. 前記第1および第2のFRP表皮材と前記独立気泡の発泡コア材とを接着させる際に、前記第1および第2の接着用樹脂の一部が前記第1および第2のFRP表皮材の貫通孔にそれぞれ充填されることを特徴とする請求項1または2に記載のFRPサンドイッチ構造体の製造方法。
  4. 前記第1および第2のFRP表皮材と前記独立気泡の発泡コア材とを接着させる際に、前記貫通孔から染み出た接着用樹脂を、前記第1および第2のFRP表皮材と前記接着用樹脂との界面にせん断力加えることにより除去することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のFRPサンドイッチ構造体の製造方法。
  5. 前記第1および第2のFRP表皮材は、前記複数の錐状部材を有する成形型を用いて成形することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のFRPサンドイッチ構造体の製造方法。
  6. 前記複数の錐状部材の太さは、繊維束間隔の1/10倍以上2倍未満であることを特徴とする請求項5に記載のFRPサンドイッチ構造体の製造方法。
  7. 前記複数の錐状部材の太さは、前記繊維クロスの中央部を貫通する錐状部材の方が、外周部を貫通する錐状部材よりも太いことを特徴とする請求項6に記載のFRPサンドイッチ構造体の製造方法。
  8. 前記複数の錐状部材の配置は、前記繊維クロスの中央部を貫通する錐状部材の方が、外周部を貫通する錐状部材よりも密であることを特徴とする請求項6に記載のFRPサンドイッチ構造体の製造方法。
  9. 前記複数の錐状部材は、前記第1および第2のFRP表皮材の成形型と着脱可能に装着されていることを特徴とする請求項5から8までのいずれか1項に記載のFRPサンドイッチ構造体の製造方法。
  10. 前記第1および第2のFRP表皮材の成形型は、上板と底板とに分割され、
    前記第1および第2のFRP表皮材は、成形型から脱型する際に底板を外し、上板の下方から前記複数の錐状部材を抜き取った後、上板を横方向へずらして脱型することを特徴とする請求項9に記載のFRPサンドイッチ構造体の製造方法。
  11. 請求項1から10までのいずれか1項に記載のFRPサンドイッチ構造体の製造方法によって製造されたFRPサンドイッチ構造体であって、独立気泡の発泡コア材の両側にそれぞれ接着され、接着用樹脂の一部が充填された複数の貫通孔をそれぞれ有する第1および第2のFRP表皮材を備えたことを特徴とするFRPサンドイッチ構造体。
JP2015062454A 2014-10-17 2015-03-25 Frpサンドイッチ構造体の製造方法およびfrpサンドイッチ構造体 Expired - Fee Related JP6249979B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201510492853.6A CN105522763B (zh) 2014-10-17 2015-08-12 Frp夹层结构体的制造方法及frp夹层结构体

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014212179 2014-10-17
JP2014212179 2014-10-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016078433A JP2016078433A (ja) 2016-05-16
JP6249979B2 true JP6249979B2 (ja) 2017-12-20

Family

ID=55957303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015062454A Expired - Fee Related JP6249979B2 (ja) 2014-10-17 2015-03-25 Frpサンドイッチ構造体の製造方法およびfrpサンドイッチ構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6249979B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10532537B2 (en) * 2015-12-28 2020-01-14 Toray Industries, Inc. Sandwich structure, shaped product, and production processes therefor

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05309792A (ja) * 1992-05-14 1993-11-22 Hamaguchi Keiki Kogyo Kk Frp複合板およびその製造方法
JP4644920B2 (ja) * 2000-09-12 2011-03-09 東レ株式会社 Frp構造体の製造方法
JP2006015611A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Toho Tenax Co Ltd サンドイッチ積層板の製造方法
JP4720189B2 (ja) * 2005-01-18 2011-07-13 横浜ゴム株式会社 周波数選択板を積層させた繊維強化プラスチックパネルの製造方法
JP5436468B2 (ja) * 2011-01-27 2014-03-05 三菱電機株式会社 インサート構造を有するサンドイッチパネルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016078433A (ja) 2016-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101850194B1 (ko) 섬유 강화 복합 재료 구조체 및 그것을 이용한 복합 재료 성형체, 및 그의 제조 방법
EP2612754B1 (en) Fiber reinforced molded article and manufacturing method therefor
JP2015518772A5 (ja)
US7347961B2 (en) Method and system having a flowable pressure pad for consolidating an uncured laminate sheet in a cure process
JP5721557B2 (ja) 補強ハニカムコア及びサンドイッチパネルの製造方法
US10427361B2 (en) Fiber-reinforced sheet and structure
US20060170127A1 (en) Pressing bag and its production method, and method for producing composite body using such pressing bag
JP4193983B2 (ja) 基板保持具
JP2001062932A (ja) 繊維強化樹脂構造体およびその製造方法
JP6249979B2 (ja) Frpサンドイッチ構造体の製造方法およびfrpサンドイッチ構造体
CA3017455C (en) Method for manufacturing composite material
JP2020157768A (ja) 繊維強化樹脂構造体の製造方法
US7727587B2 (en) Method of manufacturing honeycomb and foam composite material
JP2005212383A (ja) 樹脂トランスファー成形法、及びサンドイッチ積層板の製造方法
US20040195716A1 (en) Method and system for utilizing low pressure for perforating and consolidating an uncured laminate sheet in one cycle of operation
JP4494168B2 (ja) Frpサンドイッチ成形物及びその製造方法
JP5843686B2 (ja) 樹脂拡散媒体の製造方法、及び繊維強化プラスチック成形体の製造方法
CN105522763B (zh) Frp夹层结构体的制造方法及frp夹层结构体
JP6568445B2 (ja) 繊維強化シートの製造方法及び構造体の製造方法
JP3190533U (ja) 繊維強化シート
JP6646175B1 (ja) ドーム化接着層によるハニカム材の製造方法及び製造装置
JP2006192629A (ja) 構造部材、構造部材の形成方法
JP6038309B2 (ja) 繊維強化プラスチック、エレベータ用整風カバーおよび繊維強化プラスチックの製造方法
CN112848527A (zh) 复合板材及制作方法
EP4140686A1 (en) Method for combining foam with reinforced core and article thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170815

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6249979

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees