JP6248440B2 - 電磁接触器 - Google Patents
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Description
ここで、駆動部は励磁コイルを囲むように例えば前後端面を開放した方形枠状のヨークを有し、この方形枠状のヨークの両側板部を下側ハウジングに収容され、封止接点部が上側ハウジングに固定接触子を上面から突出させて収容されている。
また、ある周波数帯で振動がハウジングに加わると、封止接点部および駆動部や上側ハウジングおよび下側ハウジングの接合部で共振が発生し、この共振によって接合が外れて封止接点部および駆動部が飛散してしまう可能性があるという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、外装ケースと駆動部となる電磁石ユニットとの結合を重量増となることなく確実に行うことができる電磁接触器を提供することを目的としている。
図1は本発明に係る電磁接触器の第1の実施形態を示す斜視図、図2は外装ケースを取り外した状態の斜視図、図3は下部ケースを上方から見た状態の斜視図、図4は図1のA−A線上の断面図である。
図中、10は電磁接触器であり、この電磁接触器10は図2に示すように接点機構を配置した接点装置100と、この接点装置100を駆動する電磁石ユニット200とが一体化された電磁接触器本体300と、この電磁接触器本体300を覆う外装ケース400とで構成されている。
左右一対の固定接触子106aおよび106bのそれぞれは、所定間隔を保って左右対象に配置された断面U字状に形成された接点部107aおよび107bと、これら接点部107aおよび107bの上端に接合された外部接続端子108aおよび108bとで構成されている。接点部107aの下板部を除く側板部および上板部の内周面が絶縁カバー109aおよび109bで覆われている。
このスプール204は、円筒状補助ヨーク203を挿通する中央円筒部205と、この中央円筒部205の下端部から半径方向外方に突出する下フランジ部206と、中央円筒部205の上端から半径方向外方に突出する上フランジ部207とで構成されている。そして、中央円筒部205、下フランジ部206及び上フランジ部207で構成される収納空間に励磁コイル208が巻装されている。
そして、スプール204の中央円筒部205内に、底部と後述するキャップの底部との間に復帰スプリング214を配設した可動プランジャ215が上下に摺動可能に配設されている。この可動プランジャ215には、上部磁気ヨーク210から上方に突出する上端部に半径方向外方に突出する周鍔部216が形成されている。
そして、永久磁石220の上端面に、永久磁石220と同一外形で可動プランジャ215の周鍔部216の外径より小さい内径の貫通孔224を有する補助ヨーク225が固定されている。この補助ヨーク225の下面に可動プランジャ215の周鍔部216が当接されている。
なお、永久磁石220の形状は上記に限定されるものではなく、円環状に形成することもでき、要は内周面が周鍔部216の形状に合わせた形状であれば外形は円形、多角形等の任意形状とすることができる。
また、可動プランジャ215の上端面には上述した可動接触子120を支持する連結軸131が螺着されている。
下部ケース400aは、上端面を開放した有底角筒状に形成されている。この下部ケース400aには、少なくとも外面の前端面下部に図1に示すようにネジ挿通孔が下部ケース400aの長手方向に形成された取付用板部401が形成され、内周面には図3に示すように四隅に電磁石ユニット200の嵌合凸部を嵌合する嵌入部としての断面L字状の嵌入用角筒部402が形成されている。また、図5に示すように、左右側板部404aおよび404bの上端側における前後端部寄り位置に4つの係合孔405が形成されている。
今、固定接触子106aの接点部107aに接続された外部接続端子108aが例えば大電流を供給する電力供給源に接続され、固定接触子106bの接点部107bに接続された外部接続端子108bが負荷に接続されているものとする。
この状態で、電磁石ユニット200における励磁コイル208が非励磁状態にあって、電磁石ユニット200で可動プランジャ215を下降させる励磁力を発生していない釈放状態にあるものとする。この釈放状態では、可動プランジャ215が復帰スプリング214によって、上部磁気ヨーク210から離れる上方向に付勢される。これと同時に、永久磁石220の磁力による吸引力が補助ヨーク225に作用されて、可動プランジャ215の周鍔部216が吸引される。このため、可動プランジャ215の周鍔部216の上面が補助ヨーク225の下面に当接している。
このように、可動プランジャ215が下降することにより、可動プランジャ215に連結軸131を介して連結されている可動接触子120も下降し、その接点部120aが固定接触子106a及び106bの接点110aに接触スプリング132の接触圧で接触する。
この接点機構の閉極状態から、負荷への電流供給を遮断する場合には、電磁石ユニット200の励磁コイル208の励磁を停止する。
これによって、電磁石ユニット200で可動プランジャ215を下方に移動させる励磁力がなくなることにより、可動プランジャ215が復帰スプリング214の付勢力によって上昇し、周鍔部216が補助ヨーク225に近づくに従って環状永久磁石220の吸引力が増加する。
アークは固定接触子106a及び106bの接点部107a及び107bの左右両側に引き伸ばされて消弧される。
このとき、電磁石ユニット200の磁気ヨーク201の側板部201b及び201cにおける幅狭部201dに形成された鋸歯状の嵌合凸部201fが下部ケース400aの内周面四隅に形成された嵌入用角筒部402に食い込んで嵌合される。したがって、電磁石ユニット200と下部ケース400aとが強固に連結された状態となっている。このため、電磁石ユニット200が下部ケース400aから上方に抜け出すことが確実を防止することができる。
さらに、有底角筒状の下部ケース400aの底部側で嵌合凸部201fと嵌入用角筒部402とを嵌合させるので、嵌合凸部201fを嵌入用角筒部402に嵌合させる際に、下部ケース400aが外方に開くことがなく、嵌合凸部201fと嵌入用角筒部402との嵌合を確実に行うことができる。
しかしながら、本実施形態では、上述したように、電磁石ユニット200に形成した嵌合凸部201fを下部ケース400aの嵌入用角筒部402に嵌合させるだけでよく、簡易な構成で電磁石ユニット200と下部ケース400aとを強固に一体化することができる。
この第2の実施形態では、電磁石ユニット200の磁気ヨーク201の幅狭部に嵌合凸部を形成する場合に代えて幅広部に嵌合凸部を形成するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図8に示すように、電磁石ユニット200の磁気ヨーク201の側板部201b及び201cの幅狭部201dに鋸歯状の嵌合凸部201fを形成する場合に代えて、側板部201b及び201cの幅広部201eの左右両端部面に鋸歯状の嵌合凸部250を形成するようにしたものである。
その他の構成については前述した第1の実施形態と同様の構成を有し、図5との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
この第2の実施形態によると、図8に示すように、下部ケース400aに電磁石ユニット200を挿入することにより、電磁石ユニット200の磁気ヨーク201の側板部201b及び201cにおける幅広部201eの左右両端面に形成した鋸歯状の嵌合凸部250が下部ケース400aの左右側板部404a及び404bの内周面に嵌合される。
この第2の実施形態においても、下部ケース400aに電磁石ユニット200の磁気ヨーク201における側板部201b及び201cに形成された鋸歯状の嵌合凸部250が下部ケース400aの内周面に嵌合している。このため、電磁石ユニット200に下部ケース400aから上方に抜け出す力が作用したときに、嵌合凸部250の嵌合によって電磁石ユニット200の抜け出しを阻止することができる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、下部ケース400aの前後方向の下部側に取付用板部401が形成されて下部ケースが取付面に対して直角な方向に延長する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ネジ挿通孔が下部ケース400aの長手方向と直行する方向となるように形成するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、磁気ヨーク201の側板部201b及び201cの双方に嵌合凸部201f及び250を形成した場合について説明したが、何れか一方の側板部に嵌合凸部201f及び250を形成するようにしてもよく、さらには、磁気ヨーク201の底板部201aの外側端面又は外側端面に形成した嵌合片に嵌合凸部201f及び250を形成するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、外装ケース400を下部ケース400a及び上部ケース400bで分割構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、下部ケース400aと上部ケース400bとを一体化して、上端面又は下端面を開放した角筒状に形成し、上端面又は下端面を閉塞する閉塞板部を設けるようにしてもよい。
Claims (5)
- 固定接触子に対して可動接触子が接離可能に配置された接点装置と、
該接点装置の可動接触子を可動する電磁石ユニットと、
少なくとも前記電磁石ユニットを収納保持する外装ケースとを備え、
前記電磁石ユニットは、電磁石を構成する励磁コイルを囲む底板部と一対の側板部とを有する磁気ヨークを有し、
前記一対の側板部は、下端側に形成された幅狭部と上端側に形成された幅広部とを有し、前記幅狭部および前記幅広部の少なくとも一方に前記外装ケースの嵌入部に嵌合する嵌合凸部を形成した
ことを特徴とする電磁接触器。 - 前記嵌合凸部は、前記幅狭部に前記嵌合凸部が形成され、前記外装ケースの四隅に前記嵌合凸部が嵌合する嵌入用突出部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁接触器。
- 前記嵌合凸部は鋸歯形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁接触器。
- 前記外装ケースは、前記電磁石ユニットを収容する下部ケースと、前記接点装置を収容する上部ケースとを備えていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の電磁接触器。
- 前記上部ケースは、前記外装ケースの上端を外方から挟持するように係合する係合板部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の電磁接触器。
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