JP6248027B2 - 光伝送路二重化装置および方法 - Google Patents
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Description
[一実施形態]
(構成)
図1は、この発明の一実施形態に係る光伝送路二重化装置の構成を含むシステム伝体の構成を示すブロック図である。
同図において、100は局舎内に設けられた局側伝送装置(OLT:Optical Line Terminal)、101は加入者宅内に設けられた加入者側伝送装置(ONU:Optical Network Unit)をそれぞれ示しており、この局側伝送装置100と加入者側伝送装置101との間には現用光ファイバ102が敷設されている。
次に、以上のように構成された光伝送路二重化装置の動作を説明する。
(1)現用光ファイバ102で通信を行っている状態で、当該現用光ファイバ102と迂回路との間の光路長差を調整する場合
図7はこの場合の信号光の流れを示す図である。同図において、加入者側の伝送装置101から送信された上り信号光2000および局側の伝送装置100から送信された下り信号光はいずれも現用光ファイバ102を介して伝送され、それぞれ局側の伝送装置100および加入者側の伝送装置101で受信される。
先ず上り光路長差を所定長以下にするための遅延量の調整について述べる。
上記下部迂回用光ファイバ104を介して迂回路構成ユニット10に伝送された迂回路上り信号光2000は、上り信号光可変減衰器18により減衰されて迂回路上り試験信号光2001となる。そして、当該迂回路上り試験信号光2001は、現用光ファイバ102を介して伝送された上り信号光2000と共に、上部迂回用光ファイバ103を介して上り信号光路差長検出器21に導入される。
上部迂回用光ファイバ103を介して迂回路構成ユニット10に伝送された迂回路下り信号光3000は、下り信号光可変減衰器14により減衰されて迂回路下り試験信号光3001となる。そして、当該迂回路下り試験信号光3001は、現用光ファイバ102を介して伝送された下り信号光3000と共に、下部迂回用光ファイバ104を介して下り信号光路差長検出器30に導入される。
上記(1)による調整により、現用光ファイバ102と迂回路との間の上り光路長差および下り光路長差が許容値以下(理想的にはゼロ)に調整されると、制御器23は、上り信号光可変減衰器18および下り信号光可変減衰器14の減衰量を初期値(ゼロ)に戻す。この結果、局側の伝送装置100と加入者側の伝送装置101との間の光通信は、迂回路を介して維持される。
以上詳述したように一実施形態では、現用光ファイバ102と迂回路との間の光路長差を一致させるための遅延制御を行う際に、迂回路構成ユニット10において、加入者側の伝送装置101から送信された上り信号光2000および局側の伝送装置100から送信された下り信号光3000の光強度を、それぞれ上記上り信号光可変減衰器18および下り信号光可変減衰器14により減衰させて、この減衰された信号光を迂回路上り試験信号光2001および迂回路下り試験信号光3001として伝送するようにしている。このため、下り信号光3000と迂回路下り試験信号光3001との波長の相違を考慮することなく、また上り信号光2000と上り試験信号光2001との波長の相違を考慮することなく、簡単且つ高精度の遅延量調整が可能となる。
前記実施形態では、迂回路構成ユニット10において、制御器23から上り信号光可変減衰器18および下り信号光可変減衰器14に対し予め設定された減衰量を設定するようにした。しかし、上り信号光可変減衰器18および下り信号光可変減衰器14に入力される直前の上り信号光および下り信号光の光強度を測定し、その測定値に応じて最適な減衰量を可変設定するようにしてもよい。
Claims (8)
- 上流側の伝送装置と下流側の伝送装置との間を接続する第1の光伝送路に対し並行して迂回用の第2の光伝送路を敷設し、この第2の光伝送路中に可変遅延器を配置することで、前記第1の光伝送路と前記第2の光伝送路との間の光路長差を調整する光伝送路二重化装置であって、
前記第2の光伝送路中に配置され、前記上流側の伝送装置から下流側の伝送装置へ伝送される下り信号光の光強度を予め設定されたレベルまで減衰させ、当該減衰された信号光を下り試験信号光として下流側の伝送装置へ送出する下り信号光減衰器と、
前記第2の光伝送路中に配置され、前記下流側の伝送装置から上流側の伝送装置へ伝送される上り信号光の光強度を予め設定されたレベルまで減衰させ、当該減衰された信号光を上り試験信号光として上流側の伝送装置へ送出する上り信号光減衰器と、
前記第1の光伝送路を介して伝送された下り信号光と前記第2の光伝送路を介して伝送された前記下り試験信号光とをもとに、前記第1の光伝送路と前記第2の光伝送路との間の下り光路長差を検出する下り光路長差検出器と、
前記第1の光伝送路を介して伝送された上り信号光と前記第2の光伝送路を介して伝送された前記上り試験信号光とをもとに、前記第1の光伝送路と前記第2の光伝送路との間の上り光路長差を検出する上り光路長差検出器と、
前記下り光路長差検出器により検出された下り光路長差を所定の許容範囲内にするべく、前記可変遅延器により前記下り試験信号光を遅延制御すると共に、前記上り光路長差検出器により検出された上り光路長差を所定の許容範囲内にするべく、前記可変遅延器により前記上り試験信号光を遅延制御する遅延制御器と
を具備することを特徴とする光伝送路二重化装置。 - 上流側の伝送装置と下流側の伝送装置との間が、光路長差が許容範囲内に調整された第1の光伝送路および迂回用の第2の光伝送路を用いて接続された後、前記第1の光伝送路に代えて新規の第3の光伝送路が接続された場合に、前記第2の光伝送路中に配置した可変遅延器を用いて前記第3の光伝送路と前記第2の光伝送路との間の光路長差を調整する光伝送路二重化装置であって、
前記第3の光伝送路中に配置され、前記上流側の伝送装置から下流側の伝送装置へ伝送される下り信号光の光強度を予め設定されたレベルまで減衰させ、当該減衰された信号光を下り試験信号光として下流側の伝送装置へ送出する下り信号光減衰器と、
前記第3の光伝送路中に配置され、前記下流側の伝送装置から上流側の伝送装置へ伝送される上り信号光の光強度を予め設定されたレベルまで減衰させ、当該減衰された信号光を上り試験信号光として上流側の伝送装置へ送出する上り信号光減衰器と、
前記第2の光伝送路を介して伝送された下り信号光と前記第3の光伝送路を介して伝送された前記下り試験信号光とをもとに、前記第2の光伝送路と前記第3の光伝送路との間の下り光路長差を検出する下り光路長差検出器と、
前記第2の光伝送路を介して伝送された上り信号光と前記第3の光伝送路を介して伝送された前記上り試験信号光とをもとに、前記第2の光伝送路と前記第3の光伝送路との間の上り光路長差を検出する上り光路長差検出器と、
前記下り光路長差検出器により検出された下り光路長差を所定の許容範囲内にするべく、前記可変遅延器により前記下り信号光を遅延制御すると共に、前記上り光路長差検出器により検出された上り光路長差を所定の許容範囲内にするべく、前記可変遅延器により前記上り信号光を遅延制御する遅延制御器と
を具備することを特徴とする光伝送路二重化装置。 - 前記遅延制御器により上り光路長差および下り光路長差の調整が終了した状態で、前記下り信号光減衰器および上り信号光減衰器の各減衰量を減衰前の初期値に戻す減衰制御器を、さらに具備し、
前記遅延制御器は、前記下り信号光減衰器および上り信号光減衰器の各減衰量が初期値に戻された状態で、前記下り光路長差検出器により検出された下り光路長差を所定の許容範囲内に維持するべく前記下り信号光に対し与える遅延量を制御し直すと共に、前記上り光路長差検出器により検出された上り光路長差を所定の許容範囲内に維持するべく前記上り信号光に対し与える遅延量を制御し直す手段を、さらに備えることを特徴とする請求項2記載の光伝送路二重化装置。 - 前記下り信号光減衰器および上り信号光減衰器は、
下り信号光と上り信号光とを分離する光波長分離器と、
前記分離された下り信号光および上り信号光をそれぞれ減衰させる第1及び第2の可変減衰器と、
前記分離された下り信号光の光強度および上り信号光の光強度をそれぞれ測定する第1及び第2の光強度測定器と、
前記第1及び第2の光強度測定器により測定された各光強度に基づいて、前記第1及び第2の可変減衰器の減衰量を可変制御する減衰制御器と
を備えることを特徴とする請求項1または2記載の光伝送路二重化装置。 - 上流側の伝送装置と下流側の伝送装置との間を接続する第1の光伝送路に対し並行して迂回用の第2の光伝送路を敷設し、この第2の光伝送路中に可変遅延器を配置することで、前記第1の光伝送路と前記第2の光伝送路との間の光路長差を調整する光伝送路二重化装置が実行する光伝送路二重化方法であって、
前記第2の光伝送路中に配置された下り信号光減衰器により、前記上流側の伝送装置から下流側の伝送装置へ伝送される下り信号光の光強度を予め設定されたレベルまで減衰させ、当該減衰された信号光を下り試験信号光として下流側の伝送装置へ送出する過程と、
前記第2の光伝送路中に配置され上り信号光減衰器により、前記下流側の伝送装置から上流側の伝送装置へ伝送される上り信号光の光強度を予め設定されたレベルまで減衰させ、当該減衰された信号光を上り試験信号光として上流側の伝送装置へ送出する過程と、
前記第1の光伝送路を介して伝送された下り信号光と前記第2の光伝送路を介して伝送された前記下り試験信号光とをもとに、前記第1の光伝送路と前記第2の光伝送路との間の下り光路長差を検出する過程と、
前記第1の光伝送路を介して伝送された上り信号光と前記第2の光伝送路を介して伝送された前記上り試験信号光とをもとに、前記第1の光伝送路と前記第2の光伝送路との間の上り光路長差を検出する過程と、
前記検出された下り光路長差を所定の許容範囲内にするべく、前記可変遅延器により前記下り試験信号光を遅延制御する過程と、
前記検出された上り光路長差を所定の許容範囲内にするべく、前記可変遅延器により前記上り試験信号光を遅延制御する過程と
を具備することを特徴とする光伝送路二重化方法。 - 上流側の伝送装置と下流側の伝送装置との間が、光路長差が許容範囲内に調整された第1の光伝送路および迂回用の第2の光伝送路を用いて接続された後、前記第1の光伝送路に代えて新規の第3の光伝送路が接続された場合に、前記第2の光伝送路中に配置した可変遅延器を用いて前記第3の光伝送路と前記第2の光伝送路との間の光路長差を調整する光伝送路二重化装置が実行する光伝送路二重化方法であって、
前記第3の光伝送路中に配置された下り信号光減衰器により、前記上流側の伝送装置から下流側の伝送装置へ伝送される下り信号光の光強度を予め設定されたレベルまで減衰させ、当該減衰された信号光を下り試験信号光として下流側の伝送装置へ送出する過程と、
前記第3の光伝送路中に配置された上り信号光減衰器により、前記下流側の伝送装置から上流側の伝送装置へ伝送される上り信号光の光強度を予め設定されたレベルまで減衰させ、当該減衰された信号光を上り試験信号光として上流側の伝送装置へ送出する過程と、
前記第2の光伝送路を介して伝送された下り信号光と前記第3の光伝送路を介して伝送された前記下り試験信号光とをもとに、前記第2の光伝送路と前記第3の光伝送路との間の下り光路長差を検出する過程と、
前記第2の光伝送路を介して伝送された上り信号光と前記第3の光伝送路を介して伝送された前記上り試験信号光とをもとに、前記第2の光伝送路と前記第3の光伝送路との間の上り光路長差を検出する過程と、
前記検出された下り光路長差を所定の許容範囲内にするべく、前記可変遅延器により前記下り信号光を遅延制御する過程と、
前記検出された上り光路長差を所定の許容範囲内にするべく、前記可変遅延器により前記上り信号光を遅延制御する過程と
を具備することを特徴とする光伝送路二重化方法。 - 前記上り光路長差および下り光路長差の調整が終了した状態で、前記下り信号光減衰器および上り信号光減衰器の各減衰量を減衰前の初期値に戻す過程と、
前記各減衰量が初期値に戻された後、前記検出された下り光路長差を所定の許容範囲内に維持するべく前記下り試験信号光に対し与える遅延量を制御し直す過程と、
前記各減衰量が初期値に戻された後、前記検出された上り光路長差を所定の許容範囲内に維持するべく前記上り試験信号光に対し与える遅延量を制御し直す過程と
を、さらに具備することを特徴とする請求項6記載の光伝送路二重化方法。 - 前記下り信号光減衰器および上り信号光減衰器は、
下り信号光と上り信号光とを分離する過程と、
前記分離された下り信号光の光強度および上り信号光の光強度をそれぞれ測定する過程と、
前記測定された各光強度に基づいて、前記分離された下り信号光および上り信号光をそれぞれ減衰させる過程と、
を備えることを特徴とする請求項5または6記載の光伝送路二重化方法。
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