JP5873706B2 - 光伝送路二重化装置及び方法 - Google Patents
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Description
さらに、光試験信号用の迂回線路を用いて現用光伝送路と迂回線路との間の線路長の差に相当する遅延時間を検出し、この検出結果に基づいて光通信信号の迂回線路に遅延量を設定することができる。しかも、遅延時間を検出する際に、光試験信号用の可変遅延手段の遅延量を変化させながら、上記現用光伝送路を伝搬した光試験信号と上記光試験信号用の迂回線路を伝搬した光試験信号の各受信結果を比較して線路長差の有無を判定するようにしているので、安定にかつ精度良く線路長差に対応する遅延量を検出することができる。
このように構成すると、上記した第1の観点により得られる効果に加え、次のような効果が奏せられる。すなわち、光通信信号をもとに光試験信号を生成することができるので、発振器などの能動回路が不要となり、これにより光試験信号生成手段の構成を簡単化することができる。
第1の態様は、制御手段により、上記検出手段による検出の結果上記線路長の差が有る場合に、上記光試験信号用の可変遅延手段の遅延量を単位量ずつ複数回に渡り変化させ、この遅延量の変化により前記線路長の差が無くなったとき、このときの光試験信号用の可変遅延手段の遅延量を上記光通信信号用の可変遅延手段に設定するようにしたものである。
このように構成すると、遅延時間を検出する際に、光試験信号用の可変遅延手段の遅延量を単位量ずつ複数回に渡り変化させながら線路長差の有無を判定するようにしているので、安定にかつ精度良く線路長差に対応する遅延量を検出することができる。
このように構成すると、可変遅延デバイスが光通信信号用の光−電気変換手段と光通信信号用の電気−光変換手段との間に接続されていない状態で、当該可変遅延デバイスに対する遅延量の設定が行われる。このため、光通信信号に対し影響を及ぼすことなく遅延量を設定することができる。
このように構成すると、一般に比較的大きな値となる線路長差に相当する遅延量は、単位遅延量が大きく設定された第1の可変遅延回路を用いることで効率良く設定することができる。これに対し、比較的小さい値となる可変遅延手段間の個体差を吸収するための遅延量は、単位遅延量が小さく設定された第2の可変遅延回路を用いることで高精度に設定することができる。
このように構成すると、第1の可変遅延回路の遅延線として光ファイバが用いられるため、例えば同軸ケーブルを使用する場合に比べ簡単かつ小型で安価に構成できる。
このように構成すると、単位遅延量が小さい第2の可変遅延回路を用いて、可変遅延手段間の個体差の調整ばかりでなく、第1の可変遅延回路に設定された遅延量の微調整も行うことができる。
[一実施形態]
(構成)
図1は、この発明の一実施形態に係る光伝送路二重化装置の構成を示すブロック図である。
この実施形態の光伝送路二重化装置は、局側伝送装置(OLT)100と加入者側伝送装置(ONU)との間を接続する現用光ファイバ102の、支障移転工事区間に設置される。この支障移転工事区間のOLT100側の端部及びONU101側の端部にはそれぞれ上部光分岐カプラ201及び下部光分岐カプラ202が配置される。これらの光分岐カプラ201,202は、それぞれ現用光ファイバ102から光信号を分岐させて迂回用光ファイバ103,104へ出力する機能と、上記迂回用光ファイバ103,104により伝搬された光信号を現用光ファイバ102に合波させる機能を有する。
試験信号発生器40は、WDMカプラ41と、光−電気変換器(O/E)42と、電気−光変換器(E/O)43を有する。そして、OLT100から現用光ファイバ102を介して伝搬されたのち下部光分岐カプラ201により分岐された波長λDownの光信号を、WDMカプラ1で分波して光−電気変換器42により電気信号に変換し、この変換された電気信号を電気−光変換器43により波長λsenseの光試験信号に変換してWDMカプラ41から送出する。この光試験信号は、下部光分岐カプラ201を通じて現用光ファイバ102および下部迂回用光ファイバ104に送られる。
すなわち、各可変遅延器30,31,32は、A系統及びB系統をそれぞれ構成する2個の可変遅延デバイス302,303と、これらの可変遅延デバイス302,303を択一的に可変遅延器入力端子300と可変遅延器出力端子306との間に接続する選択スイッチ301,304と、上記A系統及びB系統の各可変遅延デバイス302,303から出力された遅延処理後の電気信号を合成するAB系統合成回路305とを備えている。AB系統合成回路305はOR論理回路からなる。上記可変遅延デバイス302,303の遅延量は制御装置60により制御される。また選択スイッチ301,304も制御装置60により切り替え制御される。
半導体遅延部330は、複数(m個)の可変遅延半導体素子310を直列に接続したもので、個々の可変遅延半導体素子310は固定遅延時間Δtsemiを有している。
次に、以上のように構成された装置の動作を説明する。
局側伝送装置(OLT)100から送出された波長λDownの下り光通信信号(以後下り信号光とも呼ぶ)は、上部光分岐カプラ201により現用光ファイバ102および上部迂回用光ファイバ103に分岐される。上部迂回用光ファイバ103を伝搬した波長λDownの下り信号光は、上部WDMカプラ1でさらに分波されて、下り信号光−電気変換器10に入射し電気信号に変換される。この変換された電気信号は下り信号可変遅延器30において、制御装置60により設定された遅延時間だけ遅延処理されたのち下り信号電気−光変換器20により再度波長λDownの下り信号光に変換される。そしてこの波長λDownの下り信号光は、下部WDMカプラ2により合波されたのち、下部迂回用光ファイバ104を介して下部光分岐カプラ202に導かれ、ここで現用光ファイバ102により伝搬されてきた波長λDownの下り信号光と合波されて、加入者側伝送装置(ONU)101へ伝搬される。
先ず光路長調査工程ST700では、試験信号可変遅延器32の遅延時間を変化させながら光路長差検出器50において光路長差の有無を確認し、光路長差が無くなった時の遅延時間を計測する。
T=0 (1)
とおく。
次にステップST702において、遅延時間Tの時に必要な試験信号可変遅延器32の個体差調整用補正値Ts(T)を用いて、試験信号可変遅延器32の遅延時間として、T+TS(T)を設定する。続いてステップST703により、光路長差検出器50から通知される検出信号により光路長差の有無を確認し、光路長差があればステップST704により遅延時間Tを
T=T+α (2)
とし、前述の工程を繰り返す。ただし、αは上りおよび下り伝送信号に影響を与えない伝搬時間である。例えば、伝送速度1Gbpsのシステムの場合、100ps程度となる。
Td=T (3)
として一時保存し、遅延時間設定工程ST710に移行する。
遅延時間設定工程710においては、ステップST711でT=Ti に初期設定したのち、ステップST712においてA系統選択スイッチをONにしたまま(ステップST7121)、B系統選択スイッチをOFFにする(ステップST7122)。この状態で、ステップST713によりB系統可変遅延デバイス303の遅延時間を設定する。遅延時間は、遅延時間Tの時に必要な個体差調整用補正値TB(T)を用いて、T+TB(T)とする。
T=T+α (4)
とし、前述のステップST712〜ST716の工程を繰り返す。なお、αは先に光路長調査工程ST700の場合と同様に、上りおよび下り伝送信号に影響を与えない伝搬時間であり、伝送速度1Gbpsのシステムの場合には100ps程度となる。
以上の処理動作を繰り返し、ステップST716の判定の結果、遅延時間T=TdとなればステップST718により遅延時間設定工程ST710を終了する。
いま例えば、可変遅延半導体素子の可変遅延時間をΔTsemi、固定遅延時間をΔtsemiとし、半導体マルチプレクサ311、電気−光変換器312、光−電気変換器313および光ファイバ314で構成される1つの光遅延器における可変遅延時間の最小変化時間ΔToptを、固定遅延時間Δtoptをとするとき、可変遅延デバイス302,303全体の可変遅延時間Tは、
T=m×ΔTsemi + n×ΔTopt (5)
また、全体の固定遅延時間tは、
t=m×Δtsemi + n×Δtopt (6)
となる。ただし、固定遅延時間tは、可変遅延時間で設定できる遅延時間をゼロにしたときに発生する可変遅延デバイス全体の遅延時間である。光ファイバ314による可変遅延時間の最小変化時間ΔToptは
ΔTopt=m×ΔTsemi (7)
により設定される。
T=(m−p)×ΔTsemi + n×ΔTopt (8)
となる。ただし、
ΔTopt=(m−p)×ΔTsemi (9)
式(8)に示すように全体の可変遅延時間は減少するものの、光ファイバ314切断時の精度要求が緩和されるという利点がある。事前に可変遅延デバイスの遅延時間を0から式(8)のTまで変化させて、遅延時間が線形に変化するように個体差調整用のp個の可変遅延半導体素子310の遅延時間を設定し、この時の遅延時間値を調整用遅延時間として制御装置60に記憶しておくことで実現可能となる。
Rsemi=Δtsemi /ΔTsemi (10)
となる。このRsemiは、用いる可変遅延半導体素子310の数量に関係なく、用いる素子に依存した固定値となる。
Ropt=Δtopt /ΔTopt (11)
となる。
よって、可変半導体素子310から光遅延部に切り替える時の個数は、
Ropt ≦ Rsemi (12)
を満たす時が最も効率となる。
Δtopt ≦ (m−p)×Δtsemi (13)
と表すことができる。ただし、光遅延部331における可変遅延時間の最小変化時間ΔToptは、電気−光変換器312、光−電気変換器313および光ファイバ314により発生させており、ある遅延時間以下にすることは技術的に難しい。この時に実現可能な最小遅延時間をΔTopt_minとすると、
ΔTopt=(m−p)×ΔTsemi > ΔTopt_min (14)
次式を満たす必要がある。
以上の通り、式(13)および式(14)を満たす最小の(m−p)を用いることにより、可変遅延デバイス全体の固定遅延時間を最小化が可能となる。
m≧Δtopt /Δtsemi +p=2.5+2=4.5
より、m≧5となる。
次に、式(14)を満たすmは、
m>ΔTopt_min /ΔTsemi +p=35nsec/10nsec+2=5.5
より、m≧6となる。
個体差調整に用いるp個の可変遅延半導体素子310に対する遅延時間設定値は、下り信号可変遅延器30、上り信号可変遅延器31および試験信号可変遅延器32それぞれの設定遅延時間に対する遅延時間誤差を事前に計測し、個体差調整用補正値として制御装置60に記憶しておき、遅延時間設定時にこれら個体差調整用補正値を足し合わせた遅延時間を設定することにより系統別の個体差を吸収することが可能となる。
以上詳述したようにこの実施形態では、上り迂回線路、下り迂回線路及び試験用の迂回線路を、現用光ファイバ102から分岐された信号光を電気信号に変換したのち可変遅延器30,31,32に入力して遅延処理し、この遅延処理された電気信号を信号光に変換して現用光伝送路へ送出するように構成している。そして、制御装置60の制御の下で、試験用の可変遅延器32の遅延量を変化させながら、光路長差検出器50により現用光ファイバ102と上記試験用の迂回線路との間の光路長差の有無を判定し、光路長差がなくなったときの遅延量を上記下り及び上り迂回線路の可変遅延器30,31にそれぞれ設定するようにしている。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、可変遅延デバイスの構成や当該可変遅延デバイスに対する遅延量の設定方法等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
Claims (8)
- 光通信信号を伝搬する現用光伝送路に対し、当該現用光伝送路から分岐された状態で並行に配置される前記光通信信号用の迂回線路と、
前記光通信信号用の迂回線路に対し並列に配置される光試験信号用の迂回線路と、
前記光通信信号とは波長の異なる光試験信号を生成し、この生成された光試験信号を前記現用光伝送路及び前記光試験信号用の迂回線路へ送出する光試験信号生成手段と、
前記現用光伝送路と前記光通信信号用の迂回線路との間の線路長の差により生じる遅延時間を調整する遅延制御ユニットと
を具備し、
前記光通信信号用の迂回線路は、
前記現用光伝送路から分岐された光通信信号を受光して電気信号に変換する光通信信号用の光−電気変換手段と、
前記光通信信号用の光−電気変換手段により変換された電気信号を、設定された遅延量に応じて遅延処理する光通信信号用の可変遅延手段と、
前記光通信信号用の可変遅延手段により遅延処理された電気信号を光通信信号に変換し、この変換された遅延処理後の光通信信号を前記現用光伝送路へ送出する光通信信号用の電気−光変換手段と
を備え、
前記光試験信号用の迂回線路は、
前記光試験信号生成手段から送出された光試験信号を受光して電気信号に変換する光試験信号用の光−電気変換手段と、
前記光試験信号用の光−電気変換手段により変換された電気信号を、設定された遅延量に応じて遅延処理する光試験信号用の可変遅延手段と、
前記光試験信号用の可変遅延手段により遅延処理された電気信号を光試験信号に変換し、この変換された遅延処理後の光試験信号を出力する光試験信号用の電気−光変換手段と
を備え、
前記遅延制御ユニットは、
前記光試験信号用の迂回線路に設けられた前記光試験信号用の可変遅延手段の遅延量を変化させながら、前記現用光伝送路を伝搬した光試験信号の受信結果と、前記光試験信号用の迂回線路の前記光試験信号用の電気−光変換手段から出力された前記遅延処理後の光試験信号の受信結果とを比較することにより、線路長の差の有無を判定する判定手段と、
前記判定手段により線路長の差が無いと判定されたときの前記光試験信号用の可変遅延手段の遅延量を、前記光通信信号用の可変遅延手段に設定する手段と
を備えることを特徴とする光伝送路二重化装置。 - 光通信信号を伝搬する現用光伝送路に対し、当該現用光伝送路から分岐された状態で並行に配置される前記光通信信号用の迂回線路と、
前記光通信信号用の迂回線路に対し並列に配置される光試験信号用の迂回線路と、
前記現用光伝送路から分岐された光通信信号を受光して、当該受光された光通信信号をもとに当該光通信信号とは波長の異なる光試験信号を生成し、この生成された光試験信号を前記現用光伝送路及び前記光試験信号用の迂回線路へ送出する光試験信号生成手段と、
前記現用光伝送路と前記光通信信号用の迂回線路との間の線路長の差により生じる遅延時間を調整する遅延制御ユニットと
を具備し、
前記光通信信号用の迂回線路は、
前記現用光伝送路から分岐された光通信信号を受光して電気信号に変換する光通信信号用の光−電気変換手段と、
前記光通信信号用の光−電気変換手段により変換された電気信号を、設定された遅延量に応じて遅延処理する光通信信号用の可変遅延手段と、
前記光通信信号用の可変遅延手段により遅延処理された電気信号を光通信信号に変換し、この変換された遅延処理後の光通信信号を前記現用光伝送路へ送出する光通信信号用の電気−光変換手段と
を備え、
前記光試験信号用の迂回線路は、
前記光試験信号生成手段から送出された光試験信号を受光して電気信号に変換する光試験信号用の光−電気変換手段と、
前記光試験信号用の光−電気変換手段により変換された電気信号を、設定された遅延量に応じて遅延処理する光試験信号用の可変遅延手段と、
前記光試験信号用の可変遅延手段により遅延処理された電気信号を光試験信号に変換し、この変換された遅延処理後の光試験信号を出力する光試験信号用の電気−光変換手段と
を備え、
前記遅延制御ユニットは、
前記現用光伝送路を伝搬した光試験信号と、前記光試験信号用の迂回線路の前記光試験信号用の電気−光変換手段から出力された前記遅延処理後の光試験信号をそれぞれ受信し、この受信された各光試験信号を比較することにより線路長の差を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された線路長の差に基づいて、前記現用光伝送路と前記光通信信号用の迂回線路との間の線路長の差を減少させるべく前記光通信信号用の可変遅延手段の遅延量を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする光伝送路二重化装置。 - 前記制御手段は、前記検出手段による検出の結果、前記線路長の差が有る場合に、前記光試験信号用の可変遅延手段の遅延量を単位量ずつ複数回に渡り変化させ、この遅延量の変化により前記線路長の差が無くなったときの光試験信号用の可変遅延手段の遅延量を前記光通信信号用の可変遅延手段に設定することを特徴とする請求項2記載の光伝送路二重化装置。
- 前記光通信信号用の可変遅延手段は、
2系統の可変遅延デバイスと、
これらの可変遅延デバイスを選択的に前記光通信信号用の光−電気変換手段と光通信信号用の電気−光変換手段との間に接続する選択スイッチと
を、有し、
前記制御手段は、前記選択スイッチを制御することにより前記2系統の可変遅延デバイスを前記光通信信号用の光−電気変換手段と光通信信号用の電気−光変換手段との間に交互に接続させ、接続されていない状態の可変遅延デバイスに対し遅延量を設定することを特徴とする請求項2記載の光伝送路二重化装置。 - 前記光通信信号用の可変遅延手段及び前記光試験信号用の可変遅延手段は、
主として前記検出された線路長の差を減少させるための遅延量を第1の単位で設定可能な第1の可変遅延回路と、
主として可変遅延手段間の遅延量の個体差を調整するための遅延量を前記第1の単位より小さい第2の単位で設定可能な第2の可変遅延回路と
を、有することを特徴とする請求項2記載の光伝送路二重化装置。 - 前記第1の可変遅延回路は、
各々が設定すべき単位遅延量を有する複数の光遅延器と、
前記複数の光遅延器の各々を遅延信号路に挿脱可能に接続する切替スイッチと
を、備え、
前記複数の光遅延器は、
遅延信号路から入力された電気信号を光信号に変換する電気−光変換器と、
前記設定すべき遅延量に対応する線路長を有し前記電気−光変換器により変換された光信号を伝搬する遅延用光ファイバと、
前記遅延用光ファイバにより伝搬された光信号を電気信号に変換して前記遅延信号路へ出力する光−電気変換器と
を有することを特徴とする請求項5記載の光伝送路二重化装置。 - 前記第2の可変遅延回路は、半導体素子からなる複数の可変遅延素子を有し、これらの可変遅延素子のうち第1の可変遅延素子群には可変遅延手段間の遅延量の個体差を調整するための遅延量が割り当てられ、他の第2の可変遅延素子群には前記第1の可変遅延回路に設定された遅延量の微調整をするための遅延量が割り当てられることを特徴とする請求項5記載の光伝送路二重化装置。
- 光通信信号を伝搬する現用光伝送路に対し当該現用光伝送路から分岐された状態で並行に配置される光通信信号用の迂回線路と、この光通信信号用の迂回線路に対し並列に配置される光試験信号用の迂回線路と、前記現用光伝送路と前記光通信信号用の迂回線路との間の線路長の差により生じる遅延時間を調整する遅延制御ユニットとを具備し、前記光通信信号用の迂回線路及び前記光試験信号用の迂回線路が、前記現用光伝送路から分岐された光信号を電気信号に変換したのち可変遅延器により遅延処理し、この遅延処理された電気信号を光信号に変換して前記現用光伝送路へ送出するように構成された光伝送路二重化装置で用いられる光伝送路二重化方法にであって、
前記遅延制御ユニットが、前記光試験信号用の迂回線路に設けられた試験用可変遅延器の遅延量を変化させながら、前記現用光伝送路を伝搬した光試験信号と前記光試験信号用の迂回線路を伝搬した光試験信号の各受信結果を比較することにより、前記線路長の差の有無を判定する工程と、
前記遅延制御ユニットが、前記線路長の差が無いと判定されたときの前記試験用可変遅延器の遅延量を、前記光通信信号用の迂回線路に設けられた可変遅延器に設定する工程と
を具備することを特徴とする光伝送路二重化方法。
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