JP6247104B2 - サスペンションフレーム構造 - Google Patents

サスペンションフレーム構造

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本発明は、サスペンションのロアアームを支持するサスペンションフレーム構造に関する。
サスペンションフレーム構造では、ロアアームからの力を効率的に伝達させるために、本体部分の剛性を向上させることが求められている。これを実現するために、例えば特許文献1に示すように、アッパプレートとロアプレートとを重ね合わせ、各プレート間に空間を設けた閉断面構造を有するサスペンションフレーム構造が考案されている。
特許文献1に示されるサスペンションフレーム構造では、アッパプレートとロアプレートとが重ね合わせられて中空状のメンバ本体が形成されている。メンバ本体の前側左右、及び後側左右には、ロアアームが揺動可能に取り付けられている。メンバ本体の前端は、弓なりの形状に形成されている。より具体的には、メンバ本体の前端は、アッパプレートの側面部分を構成する壁面が、メンバ本体の前側左右に配設された2つのロアアーム取付部同士を結ぶ直線に対して湾曲して凹んだ曲面形状になっている。これは、エンジンの一部が配設される領域を確保するためである。
特開2008−1307号公報
しかしながら、上述したサスペンションフレーム構造のように、メンバ本体の前端を構成するアッパプレートの側面を曲面形状に形成すると、当該曲面形状の側面における変曲点において、ロアアームからメンバ本体への力の伝達にロスが発生する。
このような力の伝達のロスを考慮して、メンバ本体の剛性を確保するために、上述したようにアッパプレートとロアプレートとを重ね合わせてメンバ本体を構成し、さらに、各プレートを構成する板材の板厚を大きくするということも考えられる。しかし、このような場合には、サスペンションフレーム構造の重量が増加してしまうという問題が起こる。
上記の問題点に鑑み、本発明では、重量の増加を抑えつつ、剛性をより向上させることができるサスペンションフレーム構造を提供する。
本発明にかかるサスペンションフレーム構造は、上記の課題を解決するために、
略平板状の本体プレートと、
前記本体プレート上に配置されたエンジンマウント取付部と、
前記エンジンマウント取付部を間に挟んで前記本体プレート上の前側左右に配置され、車両ボディが取り付けられるボディ取付部を有している左右のボディ取付部材と、
を備えているサスペンションフレーム構造であって、
前記ボディ取付部材は、前記エンジンマウント取付部側から前記ボディ取付部側へ向かうにしたがって幅が広がっている板状部を有し、前記板状部が、前記本体プレートの表面に対して立設して配置されており、
前記ボディ取付部材における、前記本体プレート及び前記エンジンマウント取付部から離れる側の頂端部に、前記ボディ取付部が設けられていることを特徴とする。
本発明のサスペンションフレーム構造は、車両に取り付けられ、サスペンションのロアアームを支持し、ロアアームからの力を車両ボディ等の各部材へ伝達するためのものである。本発明のサスペンションフレーム構造には、平板状の本体プレートと、該本体プレート上に配置されたエンジンマウント取付部及び左右のボディ取付部材とが備えられている。本発明のサスペンションフレーム構造では、車両に搭載された際に、当該車両の前方側、後方側、左側、及び、右側に相当する位置を、サスペンションフレーム構造の前方側、後方側、左側、及び、右側と、それぞれ称する。
本発明では、各ボディ取付部材は、エンジンマウント取付部を間に挟んで、本体プレート上の前側左右に配置されている。各ボディ取付部材は、エンジンマウント取付部側から左右両端部側へ向かうにしたがって幅が広がっている平板状の板状部を有している。そして、各板状部の左側あるいは右側の頂端部に、車両ボディと接続されるボディ取付部が設けられている。
上記の構成によれば、エンジンマウント取付部から前方左右両端側に向かって平坦な板状部が形成されていることで、当該サスペンションフレーム構造に支持されたロアアームからの力を、サスペンションフレーム構造を介して接続される車両ボディ等の各部材へ直線的に伝達させることができる。すなわち、平坦な板状部を介して直線的にロアアームからの力を伝達させることで、伝達時の力のロスを減らすことができる。
したがって、1枚の本体プレートをサスペンションフレーム構造の土台としても、所望とする剛性を確保することができる。すなわち、本発明によれば、重量の増加を抑えつつ、剛性をより向上させたサスペンションフレーム構造を提供することができる。
本発明のサスペンションフレーム構造において、左右の前記ボディ取付部材の前記板状部には、前記頂端部から下方の位置に存在する角部分に、左右のロアアームがそれぞれ取り付けられるロアアーム取付部が設けられていてもよい。
上記の構成によれば、ボディ取付部とロアアーム取付部が、同一部材である板状部に設けられる。そのため、ロアアームからサスペンションフレーム構造に対して入力された力を、板状部を介してロアアーム取付部からボディ取付部へと効率的に伝達させることができる。これにより、ロアアームからの力の伝達のロスをより減らすことができる。
本発明のサスペンションフレーム構造において、前記ロアアーム取付部には、貫通孔が形成されており、前記ロアアーム取付部の前方側には、前記ロアアーム取付部に対する前記ロアアームの支持を補助するための左右のロアアーム取付補助部材が設けられており、前記ロアアーム取付補助部材には、前記ロアアーム取付部の前記貫通孔と対向する位置に第2の貫通孔が形成されていてもよい。
上記の構成によれば、ロアアーム取付部の貫通孔とそれに対応する位置の設けられた第2の貫通孔との間にロアアームの支持軸を通すことによって、当該支持軸を中心としてロアアームを揺動可能に支持することができる。
本発明のサスペンションフレーム構造において、前記本体プレート上の後方の左右端部には、前記車両ボディが取り付けられる後側取付部材が設けられており、前記後側取付部材は、前記エンジンマウント取付部から前記車両ボディの取り付け位置に向かって延びる線状部を備えていてもよい。
上記の構成によれば、ロアアームから板状部を介してエンジンマウント取付部へ伝達された力を、上記の線状部を介してエンジンマウント取付部から車両ボディへ効率的に伝達させることができる。これにより、ロアアームからの力の伝達のロスをさらに減らすことができ、サスペンションフレーム構造の剛性をより高めることができる。
本発明のサスペンションフレーム構造において、前記本体プレート上には、前記板状部の背面側から前記本体プレート上の後方の左右端部側に向かって左右の補強部材が設けられており、前記補強部材は、前記板状部の背面側から、前記本体プレートの後方側の前記車両ボディの取り付け位置へ向かって延びる線状部を備えていてもよい。
上記の構成によれば、ロアアームからボディ取付部材の板状部へ伝わった力を、上記の線状部を介して板状部の背面から本体プレート後方側の車両ボディ取り付け位置へ効率的に伝達させることができる。これにより、ロアアームからの力の伝達のロスをさらに減らすことができ、サスペンションフレーム構造の剛性をより高めることができる。
本発明の一実施形態にかかるサスペンションフレーム構造の構成を示す平面図である。図1は、サスペンションフレーム構造を上側から見た図である。 図1に示すサスペンションフレーム構造を前方左側から見た場合の斜視図である。 図1に示すサスペンションフレーム構造を後方左側から見た場合の斜視図である。 図1に示すサスペンションフレーム構造を前方側から見た場合の側面図である。 図1に示すサスペンションフレーム構造を後方側から見た場合の側面図である。 図1に示すサスペンションフレーム構造を構成する各部品を分解して示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、本実施形態にかかるサスペンションフレーム構造が車両に搭載された際に、当該車両の前方側、後方側、左側、及び、右側に相当する位置を、サスペンションフレーム構造の前方側、後方側、左側、及び、右側と、それぞれ称する。
図1〜図6に示すように、サスペンションフレーム構造1は、本体プレート11、エンジンマウント取付部材(エンジンマウント取付部)12、(左側の)ボディ取付部材13、(右側の)ボディ取付部材14、(左側の)後側ボディ取付部材15、(右側の)後側ボディ取付部材16、(左側の)ロアアーム取付補助部材17、(右側の)ロアアーム取付補助部材18、(左側の)補強部材19、(右側の)補強部材20、(左側の)背面取付部材21、及び、(右側の)背面取付部材22を、主な構成部材として備えている。
本体プレート11は、サスペンションフレーム構造1の土台を構成するものであり、各部品が当該本体プレート上に載置される。本体プレート11は、その全域にわたって略一定の厚みを有する平板状の部材であり、例えばプレス加工によって形成される。また、本体プレート11の形状は、サスペンションフレーム構造1が搭載される車両の仕様に応じて適宜変更することができる。なお、本実施の形態では、本体プレート11の前端の輪郭は、左右両端側から中央に向かうにしたがって湾曲して凹んだ曲線形状になっている。これは、エンジンの一部が配設される領域を確保するためである。
図6に示すように、本体プレート11上の後方の左右両側には、図1に模式的に示すロアアーム100と接続されるロアアーム取付点101,102がそれぞれ設けられている。ロアアーム取付点101,102には貫通孔が形成されており、ロアアーム100に形成された支持軸(図示せず)が当該貫通孔に挿入される。これにより、ロアアーム100の後方側は、支持軸を中心として揺動可能に支持される。また、本体プレート11上の後方の左右両側には、車両ボディと接続される位置に貫通孔103,105が、また、図示しないステアリングと接続される位置に貫通孔104,106が、それぞれ形成されている。そして、貫通孔103及び105の周囲にはそれぞれ、サスペンションフレーム構造1と車両ボディとを接続するためのボルトが通るパイプ状のボディ支持部材103a,105aが、例えば溶接により取り付けられる。また、貫通孔104及び105の周囲にはそれぞれ、サスペンションフレーム構造1とステアリングとを接続するためのボルトが通るパイプ状のステアリング支持部材104a,106aが、例えば溶接により取り付けられる。
エンジンマウント取付部材12(本発明のエンジンマウント取付部に相当)は、図示しないエンジンマウントが取り付けられる部材であり、本体プレート11上の略中央部分に配置される。エンジンマウント取付部材12のエンジンマウント取り付け位置には、ナット81が配置されている。なお、本体プレート11上に対するエンジンマウント取付部材12の配置位置は、車両の仕様によって適宜変更することができる。エンジンマウント取付部12は、板材を例えばプレス加工によって、図6に示すような断面がU字形状を有する形状に成形することができる。エンジンマウント取付部12は、本体プレート11の表面に溶接固定されている。なお、エンジンマウント取付部12を本体プレート11に対して溶接し易くするために、エンジンマウント取付部12の端部(本体プレート11と接触する端部)に、エンジンマウント取付部12の本体部分の金属板が折り曲げられて形成されたフランジ部などが形成されていてもよい。
左右のボディ取付部材13,14は、エンジンマウント取付部材12を間に挟んで、本体プレート11上の前方側の左右にそれぞれ配置されている。左側のボディ取付部材13及び右側のボディ取付部材14は、エンジンマウント取付部12から左右両端に向かってそれぞれ延出している。ボディ取付部材13,14には、サスペンションフレーム構造1の上方に配置される車両ボディと接続するためのボディ取付部33,34がそれぞれ設けられている。また、ボディ取付部材13,14には、図1に模式的に示すロアアーム100(左側のロアアームについては図示せず)がそれぞれ取り付けられる前側ロアアーム取付部35,36がそれぞれ設けられている。
図4,6などに示すように、ボディ取付部材13,14は、エンジンマウント取付部材12側からボディ取付部33,34の方へ向かうにしたがって幅が広がっている板状部31,32を含んでいる。板状部31,32は、その全体にわたって略一定の厚さを有している平坦な板状の部材である。ボディ取付部材13,14は、板材を例えばプレス加工によって、図6に示すような形状に形成することができる。
図4には、サスペンションフレーム構造1の前方側の側面図を示す。この図に示されるように、板状部31,32のより具体的な形状は、それぞれのエンジンマウント取付部12との接続箇所から左右両側へそれぞれ向かうにしたがって、その上端部が曲線を描くような輪郭となっている。すなわち、板状部31,32の幅の広がり方は、エンジンマウント取付部12に近い側よりも、左右の頂端部のボディ取付部33,34に近い側の方が大きくなっている。これにより、図4に示すように、サスペンションフレーム構造1の前方側には、板状部31,32による平坦な壁面が形成される。また、上記したような板状部31,32の上端部の輪郭により、エンジンマウント取付部12を間に挟んで、各頂端部に対して凹みを有した形状となっている。これにより、エンジンの配設領域を確保することができる。本実施の形態では、板状部31及び板状部32において、各ボディ取付部33及び34周辺の形状、並びに、各ロアアーム取付部35及び36周辺の形状は、左右対称となっている。しかし、本発明はこのような形状に限定はされない。
そして、該板状部31,32が、本体プレート11の表面に対して略垂直になるように本体プレート11に対して立設して溶接固定されている。なお、板状部31,32を本体プレート11の表面に対して溶接し易くするために、板状部31,32の一端部(本体プレート11と接触する端部)に、板状部から金属板が折り曲げられて形成されたフランジ部などが形成されていてもよい。
また、ボディ取付部材13,14において、ボディ取付部33,34は、板状部31,32を本体プレート11に対して立設配置した場合に、最も上方に位置する頂端部に配置されている。ボディ取付部33,34の構造は、接続される車両ボディ側の取付部の構造に応じて適宜変更可能である。本実施形態では、ボディ取付部33,34は、板状部31,32の頂端部から略直角に折り曲げられたフランジ部に貫通孔を形成することによって構成されている。
また、ボディ取付部材13,14において、前側ロアアーム取付部35,36は、板状部31,32の一つの角部分に形成されている。より具体的には、前側ロアアーム取付部35,36は、板状部31,32における、ボディ取付部33,34が設けられた頂端部から下方の位置に存在する角部分に、貫通孔を形成することによって形成されている。当該角部分は、板状部31における本体プレート11との接続位置近傍であり、かつ、左端の角部分ということもできる。また、板状部32においては、当該角部分は、本体プレート11との接続位置近傍であり、かつ、右端の角部分ということもできる。
左右それぞれのボディ取付部材13,14の前方側には、左右それぞれのロアアーム取付補助部材17,18がそれぞれ取り付けられている。図2,6などに示すように、ロアアーム取付補助部材17,18は、ボディ取付部材13,14のロアアーム取付部35,36(すなわち、貫通孔)を前方側から塞ぐような形で取り付けられている。ロアアーム取付補助部材17,18は、一枚の板状の部材をプレス加工によって、例えば、図6に示す形状に加工することができる。また、ロアアーム取付補助部材17,18は、ボディ取付部材13,14などと同様に、本体プレート11上に溶接固定されている。
そして、ロアアーム取付補助部材17,18には、前方側から見て、ボディ取付部材13,14のロアアーム取付部35,36(すなわち、貫通孔)に対応する位置に、それぞれ第2の貫通孔41,42が形成されている。ロアアーム取付部35の貫通孔及び第2の貫通孔41には、左側のロアアームに形成された前方側の支持軸(図示せず)が挿入される。同様に、ロアアーム取付部36の貫通孔及び第2の貫通孔42には、右側のロアアームに形成された前方側の支持軸(図示せず)が挿入される。これにより、各ロアアームの前方側は、当該支持軸を中心として揺動可能に支持される。
以上のように、本実施形態のサスペンションフレーム構造1においては、エンジンマウント取付部12から前方左右両端側に向かって平坦な板状部31,32が形成されている。これにより、図1の破線矢印Aに示すように、ロアアームからの力を、サスペンションフレーム構造1を介して接続される各部材へ直線的に伝達させることができる。平坦な板状部31,32を介して直線的に力を伝達させることで、伝達時の力のロスを減らすことができる。なお、図1では、右側のロアアーム100からの力の伝達を模式的に示しているが、左側のロアアームからも、同様に力が伝達される。したがって、従来のサスペンションフレーム構造のように、アッパプレートの前面側の側面を曲面状に形成した場合と比較して、ロアアームからサスペンションフレーム構造1を介して車両ボディ等の各部材に伝達される力のロスを減らすことができる。そのため、従来のようにメンバ本体をアッパプレートとロアプレートという2つの部材で構成することなく、1枚の本体プレート11で、サスペンションフレーム構造1の剛性を確保することができる。
さらに、本実施形態のサスペンションフレーム構造1においては、板状部31,32にボディと接続するボディ取付部33,34、及び、ロアアームと接続するロアアーム取付部35,36がそれぞれ設けられている。これにより、ロアアームから車両ボディへの力の伝達をより効率的に行うことができる。
なお、図5に示すように、ボディ取付部材13,14の板状部31,32の背面(後側の面)には、ボディ取付部材13,14を補強するための背面取付部材21,22がそれぞれ取り付けられていてもよい。背面取付部材21,22は、板状部31,32の背面における、特に、ロアアーム取付部35,36の周辺を覆うように配置されている。
続いて、サスペンションフレーム構造1の後方側の構成について説明する。
サスペンションフレーム構造1の後方には、エンジンマウント取付部12を間に挟んで左右両側に、後側ボディ取付部材(後側取付部材)15,16がそれぞれ設けられている。
また、図3に示すように、サスペンションフレーム構造1の左右両側には、ボディ取付部材13,14の背面から後側端部にかけて補強部材19,20がそれぞれ設けられている。補強部材19,20は、サスペンションフレーム構造1の剛性をより強化するための部材である。図5に示すように、補強部材19,20は、板状部31,32の背面側であり、かつ、本体プレート11と後側ボディ取付部材15,16との間に配置されている。図3に示すように、補強部材19,20は、その前側端部が、ロアアーム取付部35,36近傍において、板状部31,32の背面と接触するようにそれぞれ配置されている。また、補強部材19,20は、その後側端部が、本体プレート11の車両ボディ接続用の貫通孔103,105を覆うようにそれぞれ配置されている。
図4及び図6に示すように、補強部材19,20は、上面61,62及び側面63,64をそれぞれ有している。上面61,62及び側面63,63は、一枚の金属板をそれぞれ略直角に折り曲げることによって形成されている。なお、上面61と側面63と間の折り曲げ箇所は、略直線状の線状部19aとなっている。また、上面62と側面64との間の折り曲げ箇所は、略直線状の線状部20aとなっている。
補強部材19,20の上面61,62には、ボディ取付点65,66、ステアリング取付用貫通穴67,68、及び、スタビライザ取付点71,72が、それぞれ設けられている。本実施形態では、これらの取付点は、貫通孔の形態で実現される。ボディ取付点65,66は、図示しない車両ボディとの接続位置に設けられている。ボディ取付点65,66は、本体プレート11上に配置されたボディ支持部材103a,105aと対応する位置に設けられている。ステアリング取付用貫通穴67,68は、図示しないステアリングとの接続位置に設けられている。ステアリング取付用貫通穴67,68は、本体プレート11上に配置されたステアリング支持部材104a,106aと対応する位置に設けられている。ステアリング取付用貫通穴67,68には、ステアリング支持部材104a,106aがそれぞれ通る。スタビライザ取付点71,72は、図示しないスタビライザとの接続位置に設けられている。これらの取付点の配置位置は、サスペンションフレーム構造1が搭載される車両の仕様に応じて適宜変更することができる。
本実施形態では、線状部19a及び線状部20aは、ボディ取付部材13,14のロアアーム取付部35,36の近傍から後側のボディ取付位置(具体的には、各ボディ取付点65,66)へ向かってそれぞれ延びている。
補強部材19,20は、他の部材と同様に、本体プレート11上に溶接固定されている。そして、補強部材19,20上に、後側ボディ取付部材15,16が配置されている。後側ボディ取付部材15,16は、補強部材19,20の上面上に溶接固定されている。
後側ボディ取付部材15,16には、ロアアーム取付点51,52、ボディ取付点53,54、及び、ステアリング取付点55,56がそれぞれ設けられている。ロアアーム取付点51,52は、ロアアームの後方側の接続部が取り付けられる箇所であり、例えば貫通孔として実現される。そして、当該各貫通孔は、上述した本体プレート11上に設けられたロアアーム取付点101,102の各貫通孔と、上方側から見て対応する位置に配置されている。これにより、ロアアーム取付点101,102の各貫通孔と同様に、ロアアーム100に形成された支持軸(図示せず)が当該貫通孔に挿入される。これにより、ロアアーム100の後方側は、支持軸を中心として揺動可能に支持される。
また、ボディ取付点53,54は、車両ボディの一部が取り付けられる箇所であり、例えば貫通孔として実現される。当該各貫通孔は、本体プレート11上に配置されたボディ支持部材103a,105aと対応する位置に設けられている。例えば、ボルトが、本体プレート11に設けられた貫通孔103,105から、ボディ支持部材103a,105aの管内を通り、補強部材19,20のボディ取付点65,66の各貫通孔、さらには、後側ボディ取付部材15,16のボディ取付点53,54の貫通孔を通って、図示しない車両ボディと締結されることによって、車両ボディをサスペンションフレーム構造1に取り付けることができる。
また、ステアリング取付点55,56は、車両のステアリングと接続される箇所であり、例えば貫通孔として実現される。当該各貫通孔は、本体プレート11上に配置されたステアリング支持部材104a,106aと対応する位置に設けられている。例えば、ボルトが、本体プレート11に設けられた貫通孔104,106から、ステアリング支持部材104a,106aの管内を通り、補強部材19,20のステアリング取付用貫通穴67,68、さらには、後側ボディ取付部材15,16のステアリング取付点55,56の貫通孔を通って、図示しないステアリングと締結されることによって、ステアリングをサスペンションフレーム構造1に取り付けることができる。
さらに、後側ボディ取付部材15,16は、エンジンマウント取付部12との接続位置から車両ボディの取り付け位置(本実施形態では、ボディ取付点53,54)へと延びる略直線状の線状部15a、16aをそれぞれ備えている。このように、サスペンションフレーム構造1では、エンジンマウント取付部12から左右後方のボディ取付位置に対して直線状に延びる部材が設けられていてもよい。これにより、図1に示すように、ロアアーム100からボディ取付部材14の平坦な板状部32を介してエンジンマウント取付部12へ直線的に伝達された力(破線矢印Aで示す)が、続いて、エンジンマウント取付部12から、後側ボディ取付部材15の線状部15aを介してボディ取付点53へ直線的に伝達される(破線矢印Bで示す)。線状部を介して直線的に力を伝達させることで、伝達時の力のロスを減らすことができる。なお、図1では、右側のロアアーム100からの力の伝達を模式的に示しているが、左側のロアアームからも、同様に力が伝達される。
上記の構成により、ロアアームから入力された力を、サスペンションフレーム構造1を介して車両ボディ等の各部材へより効率的に伝達することが可能となる。したがって、一枚の本体プレート11をサスペンションフレーム構造1の土台とした構成であっても、所望とする剛性を確保することができる。
また、本実施形態では、補強部材19,20が、線状部19a及び線状部20aを備えており、当該線状部19a,20aが、ロアアーム取付部35,36の近傍側から後側のボディ取付位置へ向かって略直線状にそれぞれ延びている。これにより、図1の破線矢印Cに示すように、ロアアームから入った力を、後側のボディ取付位置に向かって効率的に伝達させることができる。なお、図1では、右側のロアアーム100から後側のボディ取付位置(具体的には、ボディ取付点54)への力の伝達を模式的に示しているが、左側のロアアームからも、同様に力が伝達される。これにより、サスペンションフレーム構造1の剛性をより高めることができる。
以上、本発明の実施形態の例について説明した。但し、本発明は上述したような実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施し得る。また、異なる実施形態を適宜組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。
1…サスペンションフレーム構造、11…本体プレート、12…エンジンマウント取付部材(エンジンマウント取付部)、13…(左側の)ボディ取付部材、14…(右側の)ボディ取付部材、15…(左側の)後側ボディ取付部材(後側取付部材)、15a…線状部、16…(右側の)後側ボディ取付部材(後側取付部材)、16a…線状部、17…(左側の)ロアアーム取付補助部材、18…(右側の)ロアアーム取付補助部材、19…(左側の)補強部材、19a…(左側補強部材の)線状部、20…(右側の)補強部材、20a…(右側補強部材の)線状部、21…(左側の)背面取付部材、22…(右側の)背面取付部材。
31…(左側の)板状部、32…(右側の)板状部、33…(左側の)ボディ取付部、34…(右側の)ボディ取付部、35…(左側の)ロアアーム取付部(貫通孔)、36…(右側の)ロアアーム取付部(貫通孔)、41…(左側の)第2の貫通孔、42…(右側の)第2の貫通孔、51…(左後方側の)ロアアーム取付点、52…(右後方側の)ロアアーム取付点、53…(左後方側の)ボディ取付点(車両ボディの取付位置)、54…(右後方側の)ボディ取付点(車両ボディの取付位置)、55…(左側の)ステアリング取付点、56…(右側の)ステアリング取付点、61…(左側補強部材の)上面、62…(右側補強部材の)上面、63…(左側補強部材の)側面、64…(右側補強部材の)側面、65…(左側補強部材の)ボディ取付点、66…(右側補強部材の)ボディ取付点、67…(左側補強部材の)ステアリング取付用貫通穴、68…(右側補強部材の)ステアリング取付用貫通穴、71…(左側補強部材の)スタビライザ取付点、72…(右側補強部材の)スタビライザ取付点、81…ナット(エンジンマウント取付位置)。
100…ロアアーム、101…(左側の)ロアアーム取付点、102…(右側の)ロアアーム取付点、103〜106…貫通孔、103a…(左側の)ボディ支持部材、105a…(右側の)ボディ支持部材、104a…(左側の)ステアリング支持部材、106a…(右側の)ステアリング支持部材。

Claims (5)

  1. 略平板状の本体プレートと、
    前記本体プレート上に配置されたエンジンマウント取付部と、
    前記エンジンマウント取付部を間に挟んで前記本体プレート上の前側左右に配置され、車両ボディが取り付けられるボディ取付部を有している左右のボディ取付部材と、
    を備えているサスペンションフレーム構造であって、
    前記ボディ取付部材は、前記エンジンマウント取付部側から前記ボディ取付部側へ向かうにしたがって幅が広がっている板状部を有し、前記板状部が、前記本体プレートの表面に対して立設して配置されており、
    前記ボディ取付部材における、前記本体プレート及び前記エンジンマウント取付部から離れる側の頂端部に、前記ボディ取付部が設けられていることを特徴とするサスペンションフレーム構造。
  2. 左右の前記ボディ取付部材の前記板状部には、前記頂端部から下方の位置に存在する角部分に、左右のロアアームがそれぞれ取り付けられるロアアーム取付部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のサスペンションフレーム構造。
  3. 前記ロアアーム取付部には、貫通孔が形成されており、
    前記ロアアーム取付部の前方側には、前記ロアアーム取付部に対する前記ロアアームの支持を補助するための左右のロアアーム取付補助部材が設けられており、
    前記ロアアーム取付補助部材には、前記ロアアーム取付部の前記貫通孔と対向する位置に第2の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のサスペンションフレーム構造。
  4. 前記本体プレート上の後方の左右端部には、前記車両ボディが取り付けられる後側取付部材が設けられており、
    前記後側取付部材は、前記エンジンマウント取付部から前記車両ボディの取り付け位置に向かって延びる線状部を備えていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のサスペンションフレーム構造。
  5. 前記本体プレート上には、前記板状部の背面側から前記本体プレート上の後方の左右端部側に向かって左右の補強部材が設けられており、
    前記補強部材は、前記板状部の背面側から、前記本体プレートの後方側の前記車両ボディの取り付け位置へ向かって延びる線状部を備えていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のサスペンションフレーム構造。
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