JP6246854B2 - オーディオ出力システムへの接続時のスマートオーディオ再生 - Google Patents
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Description
−アペンディックス−
特許出願
検出されたトリガーイベントに基づくアプリケーションの推薦
発明者:
カリフォルニア州クパチーノ在住のアメリカ合衆国市民である
ジョンソンJガウチ
カリフォルニア州サンノセ在住のスイス市民であるルカスMマーチ
カリフォルニア州サンタクララ在住の大韓民国市民であるヒョゼオンシン
カリフォルニア州サンノセ在住のアメリカ合衆国市民である
デビッドRスタイツ
カリフォルニア州サニーベール在住のルーマニア市民である
リビーTポパスク
カリフォルニア州サニーベール在住の中華人民共和国市民である
リリカオ
譲受人: アップルインク
1インフィニットループ
アメリカ合衆国95014カリフォルニア州クパチーノ
企業体: 大
検出されたトリガーイベントに基づくアプリケーションの推薦
関連出願の相互参照
[0001]本願は、ガウチ氏等による“Segmentation Techniques for Learning User Pattern to Suggest Applications Responsive to an Event on a Device”と題する共通所有の米国特許出願(代理人管理番号90911−P26712US1−939087)に関連しており、その開示を全ての目的でここにそのまま援用する。
背景技術
[0002]近代的な移動装置(例えば、スマートホン)は多数のアプリケーションを含む。各アプリケーションは、1つ以上の特定の機能を遂行するように設計される。例えば、アプリケーションは、音楽又はビデオを再生するように設計される。近代的な移動装置が近代の日常の生活と益々一体化されるにつれて、移動装置に記憶されるアプリケーションの数が増加する。近代的な移動電話が数百のアプリケーションをもつことは、稀ではない。多数のアプリケーションをもつことで、移動装置は、ユーザにとって特に有用となるが、ユーザが利用可能な全てのアプリケーションの中で希望のアプリケーションを見つけて実行することが困難で且つ時間のかかることである。
簡単な概要
[0003]トリガーイベントに基づいてアプリケーションを推薦するための改善された装置及び方法が実施形態により提供される。例えば、幾つかのイベントが装置によって検出されそしてトリガーイベントとして識別される。異なるトリガーイベントは、より正確な推薦を許す異なる予想モデルを有する。選択された予想モデルは、コンテキスト情報(例えば、イベントが検出される前又は後に収集される)を使用して、容易にアクセスするために、例えば、ロックスクリーン上でのアクセスを許すために、ユーザに提示するアプリケーションを識別する。
[0004]ある実施形態では、1つ以上の入力装置がトリガーイベントについて監視される。トリガーイベントが検出されると、1つ以上のソース(例えば、コンテキスト情報を既に得た装置の別のアプリケーション)からコンテキスト情報が収集される。コンテキスト情報は、位置又は1日の時刻のようなトリガーイベントの発生時又はその付近での装置のコンテキストに関連している。コンテキスト情報が受け取られると、履歴イベントデータベースから履歴情報が収集される。このデータベースは、ユーザと装置との間の履歴的相互作用の記録を維持する。トリガーイベントに鑑み、コンテキスト情報及び履歴情報を使用して、ユーザのための1つ以上のアプリケーションのセットを識別する。その識別されたアプリケーションは、次いで、その識別されたアプリケーションが、通常、どのように、いつ、又はどこで、アクセスされるかとは異なる仕方でユーザインターフェイスを(例えば、ホームスクリーン上に)与えることにより、ユーザに示唆され、それにより、必要に応じてアプリケーションを実行するための選択肢をユーザに与える。
[0005]他の実施形態は、ここに述べる方法に関連したシステム、ポータブル消費者装置、及びコンピュータ読み取り可能な媒体に向けられる。
[0006]本発明の実施形態の特徴及び効果を良く理解するために以下の詳細な説明及び添付図面を参照する。
図面の簡単な説明
[0007]図1は、本発明の実施形態によりトリガーイベントに基づいてアプリケーションを識別するための方法を示すフローチャートである。
[0008]図2は、本発明の実施形態によりトリガーイベントを決定するためのシステムのブロック図である。
[0009]図3は、本発明の実施形態によりトリガーイベントに基づいてユーザのアプリケーションを識別するためのシステムのブロック図である。
[0010]図4は、本発明の実施形態により複数の予想モデルをもつアプリケーションを識別するためのシステムのブロック図である。
[0011]図5は、本発明の実施形態による装置でトリガーイベントに基づいてアプリケーションを識別する方法のフローチャートである。
[0012]図6は、本発明の実施形態により音楽アプリケーションのためのユーザインターフェイスを有する装置の簡単な図である。
[0013]図7A及び7Bは、本発明の実施形態によりユーザインターフェイスから識別されたアプリケーションを除去するための方法のフローチャートである。
[0014]図8は、本発明の実施形態による規範的装置のブロック図である。
用語
[0015]「ユーザインターフェイス」は、ユーザが装置と相互作用するためのインターフェイスに対応する。アプリケーションのためのユーザインターフェイスは、ユーザがアプリケーションと相互作用するのを許す。ユーザインターフェイスは、アプリケーションが実行されるときのアプリケーションのインターフェイスである。別の例として、ユーザインターフェイスは、ユーザがアプリケーションを使用し易くするようにユーザが選択するアプリケーションの減少セットを与えるシステムインターフェイスである。
[0016]「ホームスクリーン」は、装置が最初に電源オンされたときに現れる装置のスクリーンである。移動装置では、ホームスクリーンは、装置で実行できる種々のアプリケーションに対応するアイコンのアレイをしばしば示す。ホームスクリーン上に現れない他のアプリケーションにブラウズするために付加的なスクリーンにアクセスしてもよい。
[0017]「ロックスクリーン」は、ユーザが認証されないとき、それ故、装置がほとんどの使用からロックされたときに示されるスクリーンである。ある機能、例えば、カメラが露出される。幾つかの実施形態では、示唆されたアプリケーションに対応するユーザインターフェイスがロックスクリーンに露出される場合に、示唆されたアプリケーションに関連したある機能を得ることができる。例えば、アプリケーションを実行することができる。その機能は、アプリケーションがロックスクリーンから実行される場合には制限され、そしてその制限された機能は、ユーザが認証されたときに拡張される。
[0018]「コンテキスト情報」は、装置のコンテキストを定義するのに使用できるデータを総体的に指す。所与のコンテキストに対するコンテキスト情報は、装置の異なるプロパティに各々対応する1つ以上のコンテキストデータを含む。潜在的なプロパティは、時間カテゴリー又は位置カテゴリーのような異なるカテゴリーに属する。コンテキストデータがモデル(又はサブモデル)の特徴として使用されるときに、モデルを訓練するのに使用されるデータは、同じカテゴリーの異なるプロパティを含む。特定のコンテキストは、装置のプロパティの特定の組み合わせ又は1つのプロパティのみに対応する。
詳細な説明
[0019]現在の移動装置は、多数のアプリケーションをそのソリッドステートドライブに記憶している。あるケースでは、移動装置は、数百のアプリケーションをそのソリッドステートドライブに記憶している。ユーザは、自分の移動装置でアプリケーションを実行したいときに、装置をアンロックし、装置内の全てのアプリケーションをサーチして希望のアプリケーションを識別し、次いで、アプリケーションの実行を開始しなければならない。希望のアプリケーションを見つけるプロセスを進めることは、非常に時間がかかり、そして特に、他のものより頻繁に繰り返し使用されるアプリケーションについては、冗長なことである。
[0020]ユーザは、特定の条件が満足される(例えば、トリガーイベントが生じる)ときに所定のアプリケーションの特定アクションを自動的に遂行するように装置を事前にプログラムすることができる。例えば、装置は、トリガーイベントが生じるときに所定のアプリケーションを示唆するようにプログラムされる。しかし、そのようなオペレーションは、静的であり、ユーザによる構成を要求する。
[0021]所定のアプリケーションを自動的に示唆するのではなく、本発明の実施形態は、予想モデルを使用して、トリガーイベントが生じたときにユーザによりおそらく実行されるアプリケーションを所与のコンテキストにおいて示唆することができる。同じトリガーイベントの異なるコンテキストについて異なるアプリケーションが識別されてもよい。一例として、あるアプリケーションが第1のコンテキストにおいて示唆されるが、別のアプリケーションが第2のコンテキストにおいて示唆される。
[0022]おそらくユーザが使用するアプリケーションを識別することは、多数の利益がある。ユーザインターフェイスは、好都合なやり方で又は好都合なスクリーンでユーザに与えることができ、これは、時間を節約すると共に、装置の動作を合理化することができる。ユーザは、使用するアプリケーションを識別するために多数のアプリケーションをサーチする必要がない。アプリケーションのユーザインターフェイスは、ユーザがアプリケーションを使用する確率がどれほど高いかに基づき種々の仕方で与えることができる。更に、予想モデルは、特定のアクションが実行される確率が高い場合には特定のユーザインターフェイスを与えてもよい。従って、幾つかの実施形態では、使用する確率が高いほど、より積極的なアクションを取ることができ、例えば、アプリケーションをオープンし易いメカニズムを与えるだけではなくて、対応するユーザインターフェイス(例えば、視覚又は音声コマンド)でアプリケーションを自動的にオープンすることができる。
I.アプリケーションの予想
[0023]幾つかの実施形態では、トリガーイベントに基づいてアプリケーションを示唆することができる。例えば、ヘッドホンがヘッドホンジャックに挿入されたときには音楽アプリケーションを示唆することができる。幾つかの実施形態では、コンテキスト情報をトリガーイベントに関連して使用して、ユーザに示唆するアプリケーションを識別する。例えば、ヘッドホンのセットがヘッドホンジャックに挿入されたときには、位置に関連したコンテキスト情報が使用される。例えば、装置がジムにある場合には、ヘッドホンがヘッドホンジャックに挿入されると、アプリケーションAが示唆される。或いは又、装置が家にある場合には、ヘッドホンがヘッドホンジャックに挿入されると、アプリケーションBが示唆される。従って、あるコンテキストのもとでおそらく使用されるアプリケーションが好都合な時間に示唆され、従って、ユーザの経験を向上させる。
[0024]図1は、本発明の実施形態によりトリガーイベントに基づいてアプリケーションを示唆するための方法100のフローチャートである。この方法100は、移動装置(例えば、電話、タブレット)により遂行され、そして装置の1つ以上のユーザインターフェイスを使用する。
[0025]ブロック102において、トリガーイベントが検出される。装置において生じる全てのイベントがトリガーイベントではない。トリガーイベントは、充分な確率で装置の独特なオペレーションに相関するものとして識別することができる。トリガーイベントであるイベントのリストが装置に記憶される。そのようなイベントは、デフォールトリストであり、オペレーティングシステムの一部分として維持され、そしてユーザにより構成できてもできなくてもよい。
[0026]トリガーイベントは、ユーザ及び/又は外部装置により誘発されるイベントである。例えば、トリガーイベントは、付属装置を移動装置に接続するときである。例えば、ヘッドホンをヘッドホンジャックに挿入し、Bluetooth接続を行い、等々である。この例において、それらの各々が異なるトリガーイベントとして分類されてもよいし、或いはトリガーイベントは、総体的に、付属装置を移動装置に接続することでもよい。例えば、ユーザは、移動装置をランニングと一貫した仕方で動かすことができ、この場合、装置のランニング状態がトリガーイベントである。そのようなランニング状態(又は他の状態)は、装置のセンサに基づいて決定される。
[0027]ブロック104において、トリガーイベントに関連したアプリケーションが識別される。例えば、ヘッドホンがヘッドホンジャックに挿入されたときには、音楽アプリケーションが識別される。ある実施形態では、2つ以上のアプリケーションが識別される。予想モデルは、関連アプリケーションを識別し、予想モデルは、特定のトリガーイベントについて選択される。予想モデルは、例えば、異なるアプリケーションがおそらく異なるコンテキストに使用されるので、コンテキスト情報を使用して、アプリケーションを識別する。幾つかの実施形態では、例えば、ユーザと装置との履歴的な相互作用から決定されるように、ユーザにより選択される確率が充分であるときだけアプリケーションが識別される。種々の形式の予想モデルが使用される。予想モデルは、例えば、ニュートラルネットワーク、判断ツリー、マルチレベル論理的回帰、及びその組み合わせを含む。
[0028]ブロック106において、アプリケーションに関連してアクションが遂行される。一実施形態では、アクションは、ユーザに対してユーザインターフェイスを与えてアプリケーションを実行することである。ユーザインターフェイスは、種々の仕方で与えられ、例えば、装置のスクリーンに表示し、表面に投影し、又は音声インターフェイスを与えることにより与えられる。
[0029]他の実施形態では、アプリケーションが実行され、そしてアプリケーション特有のユーザインターフェイスがユーザに与えられる。例えば、ロックスクリーン上でアプリケーションを識別するのに応答していずれかのユーザインターフェイスが与えられる。他の具現化では、ユーザが(例えば、パスワード又はバイオメトリックにより)認証された後に、アプリケーションと相互作用するユーザインターフェイスが与えられる。ユーザインターフェイスが表示されるとき、そのようなユーザインターフェイスは、ホームスクリーンのみよりも特定のものとなり、即ちホームスクリーン上よりも実行のために示唆されるリストが小さくなる。ユーザインターフェイスは、トリガーイベントが検出された後に装置のディスプレイに直ちに表示される。他の実施形態では、ユーザインターフェイスは、ユーザがある程度の入力(例えば、1つ以上のクリックジェスチャー)を与えた後に表示され、これでも、アプリケーションが示唆されない場合よりユーザ入力(例えば、クリックの数)は少ない。
II.イベント開始予想
[0030]トリガーイベントは、ユーザに与える1つ以上のアプリケーションの識別をトリガーするイベントの所定セットである。イベントは、装置のコンポーネントによって発生される信号を使用して検出される。トリガーイベントをどのように検出するかの詳細は、以下に述べる。
[0031]図2は、本発明の実施形態によりトリガーイベントを決定するための検出システム200の簡単なブロック図である。検出システム200は、トリガーイベントが決定される装置内に存在する。図示されたように、検出システム200は、複数の異なるイベントを検出することができる。検出されたイベントの1つ以上は、検出システム200により、トリガーイベントであると決定される。他の処理モジュールは、次いで、トリガーイベントを使用して処理を遂行する。
A.イベントの検出
[0032]実施形態において、検出システム200は、イベントを検出するためのハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを含む。一例として、検出システム200は、入力装置202のような複数の入力装置を備えている。入力装置202は、イベントに応答して信号を発生できる適当な装置である。例えば、入力装置202は、装置接続入力装置204、ユーザ相互作用入力装置206、及び位置入力装置208を含み、これらは、各々、装置接続イベント、ユーザ相互接続イベント、及び位置イベントを検出することができる。入力装置においてイベントが検出されると、入力装置は、特定のイベントを指示する信号を更なる分析のために送信する。
[0033]ある実施形態では、コンポーネントの集合体が単一のイベントに貢献する。例えば、ある個人が、モーションセンサ及びGPS位置装置に基づいて、ランニングしていると検出される。
1.装置接続イベント
[0034]装置接続イベントは、装置に他の装置が接続されたときに生じるイベントである。例えば、装置接続入力装置204は、装置が装置に通信結合された場合にイベントを検出することができる。外部装置へのワイヤード又はワイヤレス接続を形成する適当な装置コンポーネントを装置接続入力装置204として使用することができる。装置接続入力装置204は、例えば、ヘッドホンジャック210及びデータ接続部212、例えば、ワイヤレス接続回路(例えば、Bluetooth、Wi−Fi、等)又はワイヤード接続回路(例えば、イーサネット、等)を含む。
[0035]ヘッドホンジャック210は、ヘッドホンのセットを装置に結合するのを許す。例えば、ヘッドホンジャック210に挿入する再に電気的接続を生成することによりヘッドホンが結合されるときに信号が発生される。より複雑な実施形態では、ヘッドホンジャック210は、ヘッドホンジャックのタイプを識別する識別信号を装置に与える回路を含む。従って、イベントは、種々の仕方で検出され、そして信号は、種々の仕方で発生され及び/又は通信される。
[0036]データ接続部212は、例えば、ワイヤレス接続を経て外部装置と通信結合される。例えば、Bluetooth接続部は、乗物のコンピュータ又はワイヤレスヘッドセットのコンピュータに結合される。従って、外部装置がデータ接続部212を経て移動装置に結合されたときに、外部装置が接続されたことが決定され、そしてそれに対応する装置接続イベント信号が発生される。
2.ユーザ相互作用イベント
[0037]ユーザ相互作用入力装置206は、ユーザ相互作用イベントの検出に使用される。ユーザ相互作用イベントは、ユーザが装置と相互作用するときに生じる。ある実施形態では、ユーザは、表示されるユーザインターフェイスを、ユーザ相互作用入力装置206の1つを経て直接アクチベートすることができる。他の実施形態では、ユーザインターフェイスは、表示されないが、例えば、ユーザが装置を振動させるか又は他の形式のジェスチャーを与えることにより、依然、ユーザにとってアクセス可能である。更に、相互作用は、例えば、状態エンジンが装置のセンサからの値を使用するときには、ユーザインターフェイスを含まない。
[0038]ユーザインターフェイスの適当な装置コンポーネントは、ユーザ相互作用入力装置206として使用される。適当なユーザ相互作用入力装置は、例えば、ボタン214(例えば、ホーム又は電源ボタン)、タッチスクリーン216、及び加速度計218である。例えば、移動装置のボタン214、例えば、ホームボタン、電源ボタン、ボリュームボタン、等は、ユーザ相互作用入力装置204である。更に、サイレントモードスイッチのようなスイッチは、ユーザ相互作用入力装置204である。ユーザが装置と相互作用するとき、ユーザがユーザ入力を与えたことが決定され、そしてそれに対応するユーザ相互作用イベントが発生される。そのようなイベントは、例えば、装置が最初にターンオンされたとき又は朝に(又は他の長いインアクティビティ期間に)アクチベートされたとき、装置の現在状態に依存する。そのような情報は、イベントがトリガーイベントであるかどうか決定するときにも使用される。
[0039]タッチスクリーン216は、ユーザがディスプレイスクリーンを経てユーザ入力を与えるのを許す。例えば、ユーザは、ディスプレイを横切って自分の指をスワイプさせ、ユーザ入力信号を発生する。ユーザがアクションを遂行するとき、それに対応するユーザ相互作用イベントが検出される。
[0040]加速度計218又は他のモーションセンサは、振動又は傾斜のような移動装置の動きを(例えば、ジャイロメータ又はコンパスを使用して)検出する受動的コンポーネントである。移動装置のそのような動きは、動きが特定形式のものであることを決定できるイベントマネージャー230により検出される。イベントマネージャー230は、装置の所与の状態においてユーザ相互作用イベントの特定形式に対応するイベント信号232を発生する。装置の状態は、状態エンジンによって決定され、その詳細は、参考としてここにそのまま援用する“Activity Detection”と題する米国特許公告第2012/0310587号及び“Determining Exit From A Vehicle”と題する米国特許公告第2015/0050923号に見られる。
[0041]1つの例は、ユーザがランニングをしているときであり、加速度計は、振動を感知し、そしてイベントマネージャー230に送られる信号を発生する。イベントマネージャー230は、加速度計信号を分析して、イベントのタイプを決定する。イベントのタイプが決定されると、イベントマネージャー230は、イベントのタイプに対応するイベント信号232を発生する。移動装置は、ユーザがランニングしていることを指示するように動くことができる。従って、この特定のユーザ相互作用は、ランニングイベントとして識別される。イベントマネージャー230は、次いで、ランニングイベントが検出されたことを指示するイベント信号232を発生しそして送信する。
3.位置イベント
[0042]位置入力装置208は、位置イベントを発生するのに使用される。位置イベントを発生するのに適当なポジショニングシステムが使用される。例えば、位置イベントを発生するのにグローバルポジショニングシステム(GPS)が使用される。位置イベントは、特定の地理的位置に対応するイベントである。例えば、移動装置が特定の位置に到着した場合には、GPSコンポーネントは、位置イベントに対応する入力信号を発生する。典型的に、移動装置は、1日当たり数十又は数百の位置へ移動し、そのほとんどは、位置イベントとして考えるに充分なほど重要ではない。従って、検出される各位置が位置イベントになるのではない。これらの実施形態において、位置イベントは、他のものより頻繁に生じる位置である。例えば、イベントは、ある期間に少なくともスレッシュホールド回数だけ頻繁に生じ、例えば、6ヶ月から1年のスパンで5回生じる場合に、位置イベントとなる。従って、重要な位置は、重要でない位置から分離され、そして位置イベントであると決定される。
B.トリガーイベントの決定
[0043]図2に更に示すように、入力装置202は、検出されたイベント222を、例えば、いずれかの対応イベントの結果として出力する。検出されたイベントは、検出されたイベント222に対する信号をどの入力装置が送信するかに関する情報、特定のイベントに対するサブタイプ(例えば、どのタイプのヘッドホンか又はどのタイプのデータ接続か)を含む。そのような情報は、検出されたイベント222がトリガーイベントであるかどうか決定するのに使用され、そして示唆されたアプリケーションに対してどの予想モデルを使用するか又はどのアクションを遂行するか決定するため後のモジュールへ送られる。
[0044]検出されたイベント222は、イベントマネージャー230によって受け取られる。イベントマネージャー230は、入力装置202から信号を受け取り、そしてどんなタイプのイベントが検出されるか決定する。イベントのタイプに基づいて、イベントマネージャー230は、信号(例えば、イベント信号232)を異なるエンジンへ出力する。異なるエンジンは、それらの機能にとって重要な特定のイベント信号232を受け取るようにイベントマネージャー230と契約する。例えば、トリガーイベントエンジン224は、入力装置202からの検出されたイベント222に応答して発生されるイベント信号232を受け取るように契約される。イベント信号232は、検出されたイベント222から決定されたイベントのタイプに対応する。
[0045]トリガーイベントエンジン224は、検出されたイベント222がトリガーイベントであるかどうか決定するように構成される。この決定を行うために、トリガーイベントエンジン224は、トリガーイベントエンジン224に結合される指定トリガーイベントデータベース226を参照する。この指定トリガーイベントデータベース226は、トリガーイベントとして指定される所定のイベントのリストを含む。
[0046]トリガーイベントエンジン224は、受け取った検出イベント222を所定イベントのリストと比較し、そして検出イベント222が指定トリガーイベントデータベース226にリストされた所定イベントに一致する場合にトリガーイベント228を出力する。例えば、所定イベントのリストは、(1)ヘッドホンをヘッドホンジャックに挿入すること、(2)Bluetooth接続を経て外部装置を接続すること、(3)ある期間が経過した後に(例えば、朝目が覚めた際に)ボタンを押すこと、(4)装置のあるタイプの動きを感知すること、及び(5)ある位置に到着すること、の1つ以上を含む。(5)については、指定トリガーイベントデータベース226は、ある位置の仕様を含む。
[0047]ここに述べるように、本発明の技術の1つの観点は、ユーザにアプリケーションを示唆するために種々のソースから利用できるデータを収集して使用することである。本開示は、幾つかの例において、この収集されたデータが、特定の個人を独特に識別し或いは連絡又は探索するのに使用できる個人情報データを含むことを意図している。そのような個人的な情報データは、位置ベースのデータ、ホームアドレス、又は他の識別情報を含む。
[0048]本開示は、そのような個人的情報データを、本発明技術において、ユーザの利益のために使用できることを認識する。例えば、個人的情報データは、ユーザに非常に感心のあるアプリケーションを示唆するのに使用できる。従って、そのような個人的情報データの使用は、配信されるコンテンツの計算された制御を可能にする。更に、本開示では、ユーザに利益を与える個人的情報データの他の使用も意図される。
[0049]本開示は、更に、そのような個人的情報データを収集し、分析し、開示し、転送し、記憶し、又は他に使用する役割を果たすエンティティは、充分に確立されたプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣習に合致することを意図している。特に、そのようなエンティティは、個人的情報データを内密に且つ安全に維持するための工業的又は政治的要件を満足し又はそれを越えるものとして一般的に認識されるプライバシーポリシー及び慣例を具現化しそして一貫して使用しなければならない。例えば、ユーザからの個人的情報は、エンティティの合法的及び合理的使用のために収集されるべきであって、合法的使用以外の共有や販売があってはならない。更に、そのようなエンティティは、そのような個人的情報データへのアクセスを保護し且つ厳重保管し、そして個人的情報データにアクセスする他のものがそのプライバシーポリシー及び手順を遵守することを保証するのに必要なステップを取る。更に、そのようなエンティティは、広く受け容れられるプライバシーポリシー及び慣習に対する遵守を証明するために彼ら自身が第三者による評価を受けることができる。
[0050]以上のことにも関わらず、本開示は、ユーザが個人的情報データの使用又はそこへのアクセスを選択的に阻止する実施形態も意図している。即ち、本開示は、そのような個人的情報データへのアクセスを防止し又は阻止するためにハードウェア及び/又はソフトウェア要素が設けられることを意図している。例えば、ユーザは、ターゲットとするコンテンツ配信サービスに対して位置情報を与えないように選択することができる。更に別の例では、ユーザは、正確な位置情報を与えないが、位置ゾーン情報の転送は許すように選択することができる。
III.示唆されるアプリケーションの決定
[0051]トリガーイベントが検出されると、トリガーイベントに基づいてアプリケーションが識別される。ある実施形態では、アプリケーションの識別は、事前にプログラムされたアクションではない。むしろ、アプリケーションの識別は、付加的な情報に基づき変化する動的なアクションである。例えば、示唆されるアプリケーションの識別は、コンテキスト情報及び/又は履歴情報、並びに他の情報に基づいて決定される。
A.トリガーイベントに基づきアプリケーションを決定するためのシステム
[0052]図3は、本発明の実施形態によりトリガーイベント及びコンテキスト情報に基づいてアプリケーション及びそれに対応するアクションコマンドを識別するための予想システム300の簡単なブロック図である。予想システム300は、アプリケーションを識別する装置内に存在する。予想システム300は、ハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを含む。
[0053]予想システム300は、示唆されたアプリケーションを識別するための予想エンジン302を備えている。予想エンジン302は、図2に示すトリガーイベント228のようなトリガーイベントを受け取る。予想エンジン302は、トリガーイベント228から収集した情報を使用して、示唆されたアプリケーション304を識別する。図示されたように、予想エンジン302は、トリガーイベント228に加えて、コンテキストデータ306も受け取る。予想エンジン302は、トリガーイベント228及びコンテキスト情報306から収集した情報を使用して、示唆されたアプリケーション304を識別する。又、予想エンジン302は、実行すべきアクションも決定し、例えば、示唆されたアプリケーションと相互作用するためにユーザに対してユーザインターフェイスをいつどのように与えるかも決定する。
[0054]ある実施形態では、示唆されたアプリケーション304は、移動装置のソリッドステートドライブに存在するアプリケーションである。従って、予想エンジン302は、トリガーイベントが検出されたときにアプリケーションを示唆する能力を有する。或いは又、ある実施形態では、予想エンジン302は、トリガーイベントが検出されたとき全部より少ないアプリケーションを示唆する能力を有してもよい。例えば、ユーザは、予想エンジン302に対してアクセス不能な幾つかのアプリケーションを選択してもよい。従って、予想エンジン302は、トリガーイベントが検出されたときにそれらのアプリケーションを示唆することができない。
1.コンテキスト情報
[0055]コンテキスト情報は、コンテキストデータから収集される。ある実施形態において、コンテキスト情報は、いつでも受け取られる。例えば、コンテキスト情報は、トリガーイベント228が検出される前及び/又は後に受け取られる。それに加えて、コンテキスト情報は、トリガーイベント228の検出中に受け取られる。コンテキスト情報は、あるコンテキストに対して装置の1つ以上のプロパティを特定する。コンテキストは、トリガーイベント228が検出されたときの装置の周囲環境(コンテキストのタイプ)である。例えば、コンテキスト情報は、トリガーイベント228が検出された1日の時刻である。別の例では、コンテキスト情報は、トリガーイベント228が検出されたときの装置のある位置である。更に別の例では、コンテキスト情報は、トリガーイベント228が検出されたときの日付である。加えて、コンテキスト情報は、カレンダーから収集されたデータでもよい。例えば、現在時刻とイベント時刻との間の時間量(例えば、何日又は何時間)でもよい。そのようなコンテキスト情報は、予想エンジン302がそのコンテキストにおいてユーザによりおそらく使用されるアプリケーションを正確に示唆するように装置のコンテキストに関する有意義な情報を与える。従って、コンテキスト情報を使用する予想エンジン302は、コンテキスト情報が使用されない場合より正確にアプリケーションをユーザに示唆する。
[0056]コンテキストデータ306は、コンテキストソース308により発生される。コンテキストソース308は、移動装置の現在状態に関連したデータを与える移動装置のコンポーネントである。例えば、コンテキストソース308は、1日の時刻、装置の位置、及び年月日に各々関連した情報を与えるために内部デジタルクロック310、GPS装置312及びカレンダー314として動作するハードウェア装置及び/又はソフトウェアコードである。他のコンテキストソースを使用してもよい。
[0057]予想エンジン302のためのコンテキストデータ306の収集は、電力効率的に遂行される。例えば、GPS312を連続的にポーリングして装置の位置を決定することは、著しく電力集中的であり、バッテリ寿命を低下させる。バッテリ寿命の低下を回避するために、予想エンジン302は、GPS312以外のソースから装置の位置を要求することにより装置の位置を決定する。位置情報のための別のソースは、装置の位置に対してGPS312を最近ポーリングしたアプリケーションである。例えば、アプリケーションAが装置の位置に対してGPS312をポーリングした最も直近のアプリケーションである場合には、予想エンジン302は、GPS312を個別にポーリングするのではなく、アプリケーションAから位置データを要求しそして受け取る。
2.履歴情報
[0058]コンテキストソース308に加えて、ある実施形態では、履歴的イベントデータベース316も予想エンジン302により使用される。履歴的イベントデータベース316は、トリガーイベント228が検出された後のユーザと移動装置との間の以前の相互作用の履歴情報を含む。
[0059]履歴的イベントデータベース316は、あるトリガーイベントに続いてアプリケーションがオープンした回数の記録を保持する。例えば、データベース316は、ヘッドホンをヘッドホンジャックに差し込んだ後に10回のうち8回ユーザがアプリケーションAをオープンしたことを指示する記録を保持する。従って、予想エンジン302は、この情報を履歴的データ318として受け取って、ヘッドホンのセットがヘッドホンジャックに挿入されたときにユーザに対してアプリケーションAを識別すべきであることを決定する。
[0060]又、履歴的イベントデータベース316は、トリガーイベントが検出されたときに異なるコンテキストのもとでアプリケーションがオープンした回数の記録も保持する。例えば、データベース316は、ユーザが家にいるときはヘッドホンをヘッドホンジャックに差し込んだ後に10回のうち9回、そしてユーザがジムにいるときは10回のうち1回、ユーザがアプリケーションAをオープンしたことを指示する記録を保持する。従って、予想エンジン302は、この情報を履歴的データ318として受け取り、そして家にいてヘッドホンが装置に挿入されたときはアプリケーションAを識別するが、ジムにいるときは識別しないと決定する。ここに述べる例は、「家」又は「ジム」として位置を示すが、「家」又は「ジム」を表すコンテキストデータ306は、数値座標の形態でもよいことが明らかである。又、当業者であれば、他のアプリケーションを識別するのと同様に位置に代って1日の時刻及び年月日に関する情報を使用してもよいことが理解されよう。
[0061]又、履歴的イベントデータベース316は、どれほど頻繁に、及びどんな環境のもとで、ユーザが識別されたアプリケーションをランニングしないと判断するかの記録も保持する。例えば、データベース316は、ユーザが家でヘッドホンを装置に挿入したときユーザに示唆されたアプリケーションBを10回のうち2回選択しなかったことを指示する記録を保持する。従って、予想エンジン302は、この情報を履歴的データ318として受け取って、ユーザが家でヘッドホンを装置に挿入したときにアプリケーションBを示唆する確率を調整する。
[0062]ある実施形態では、コンテキスト情報306及び/又は履歴情報(ここで更に説明する)は、トリガーイベントが検出されたときに利用不能となるか又は制限される。そのようなケースでは、トリガーイベントが検出されたときデフォールトアプリケーションが示唆される。デフォールトアプリケーションは、トリガーイベントのタイプに通常関連したアプリケーションのタイプである。例えば、音楽アプリケーションは、ヘッドホンのセットがヘッドホンジャックに挿入される場合に、示唆される。或いは又、Bluetooth接続が車でなされたときには、マップアプリケーションが示唆される。再度履歴情報が得られると、デフォールトアプリケーションに代って、示唆されるアプリケーションが与えられる。
B.複数の予想モデル
[0063]異なるトリガーイベントが異なるアプリケーションの示唆を生じるので、ある実施形態では、異なるトリガーイベントに対して異なる予想モデルが使用される。このように、予想モデルは、特定のトリガーイベントに対してより正確な示唆を与えるように洗練化される。
[0064]図4は、本発明の実施形態による予想エンジン302を詳細に示す。予想エンジン302は、メモリ装置に記憶されたプログラムコードである。ある実施形態において、予想エンジン302は、1つ以上の予想モデルを含む。例えば、予想エンジン302は、予想モデル1ないしNを含む。各予想モデルは、特定のトリガーイベント228のためのアプリケーションを識別するように特に設計されたコード及び/又はデータのセクションである。例えば、予想モデル1は、ヘッドホンのセットがヘッドホンジャックに挿入されるトリガーイベントのためのアプリケーションを識別するように特に設計される。予想モデル2は、Bluetooth装置が接続されるトリガーイベントのためのアプリケーションを識別するように設計される。
[0065]予想モデル3は、長い期間の後にユーザが装置のユーザインターフェイスと相互作用する場合にトリガーイベントのためのアプリケーションを識別するように設計される(例えば、朝目覚めた後にユーザが移動装置と最初に相互作用するとき)。他の予想モデルは、あるパターンの検出された動き(例えば、ユーザが移動装置と共にランニングしているとき)、特定位置への到着、及び特定のアプリケーションの選択(例えば、車のコンピュータと通信するアプリケーションの選択)に関連したトリガーイベントのためのアプリケーションを識別するように設計される。トリガーイベント228の数に基づいて予想エンジン302には多数の予想モデルが含まれる。
[0066]図示されたように、各予想モデル1ないしNは、コンテキストソース及び履歴的イベントデータベースに結合されて、コンテキストデータ306及び履歴データ318を受け取る。従って、各予想モデルは、ここに述べる実施形態によれば、コンテキストデータ306及び履歴データ318を使用して、示唆されたアプリケーション304を識別する。
[0067]図3に戻ると、予想エンジン302は、示唆されたアプリケーション304を専門センターモデル320に送信する。ある実施形態において、イベントマネージャー320は、サーチスクリーン又は他のスクリーンがオープンするとき、装置、例えば、ロックスクリーンに何が表示されるか管理するコードのセクションである。例えば、専門センター320は、どの情報、例えば、示唆されたアプリケーション、示唆された連絡先、及び/又は他の情報がユーザに表示されるかを整合する。又、専門センター320は、そのような情報をユーザにいつ与えるかも決定する。
IV.ユーザインターフェイス
[0068]示唆されたアプリケーションをユーザへ出力するのに好都合な時間であることをイベントマネージャー320が決定した場合に、イベントマネージャー320は、アプリケーション322をユーザインターフェイス324へ出力する。ある実施形態において、出力されたアプリケーション322は、示唆されたアプリケーション304に対応する。ユーザインターフェイス324は、出力されたアプリケーション322をユーザに通信し、そして出力されたアプリケーション322に関してユーザから応答を求める。
[0069]ある実施形態において、ユーザインターフェイス324は、ユーザが相互作用する装置コンポーネントの組み合わせである。例えば、ユーザインターフェイス324は、ユーザに情報を出力し及び/又はユーザが装置に信号を入力できるようにする能力を有する装置コンポーネントの組み合わせである。
A.ディスプレイ
[0070]ユーザインターフェイス324は、装置のディスプレイに表示される。ディスプレイは、ディスプレイとの物理的な相互作用により入力信号を発生できるように、タッチを感知する。そのような実施形態では、ディスプレイは、ディスプレイに対するユーザのタッチを検出するために画像表示層に重畳されたタッチ感知層を含む。従って、ディスプレイは、ユーザへ情報を出力すると共にユーザからの情報を入力することのできるユーザインターフェイス324の一部分である。例えば、ディスプレイは、ユーザがディスプレイパネルの対応位置をタップしたときに、示唆されたアプリケーションに対してアイコンを示し、そしてそのアプリケーションをランする信号を入力する。
[0071]近代的な装置は、装置の無断使用を防止するセキュリティ手段を有する。そのような装置は、装置に記憶された全てのアプリケーションにユーザがアクセスする前に装置をアンロックすることをユーザに要求する。装置は、装置のセキュリティ状態に基づいて全てのアプリケーションのアクセス性を制限する。例えば、装置は、装置が全てのアプリケーションへのアクセスを許す前に装置をアンロックするようにユーザに要求する。アンロックされた装置は、ホームスクリーンを示すディスプレイを有する。ホームスクリーンは、装置の全てのアプリケーションへのアクセスを表示し及び/又は与えることができる。しかしながら、ロックされた装置は、ロックスクリーンを示すディスプレイを有する。ディスプレイのある領域は、装置をアンロックするためにプロンプトにより占有される。従って、ロックスクリーンは、装置のセキュリティ増強状態及び表示スペース制限のためにホームスクリーンより少数のアプリケーションとの相互作用しか許さない。例えば、ロックスクリーンは、装置の全部より少ないアプリケーション、例えば、3つのうちの1つのアプリケーションへのアクセスしか許さない。ある実施形態では、図3を参照してここに述べる示唆されたアプリケーション304がロックスクリーンに表示される。
B.他の入力及び出力装置コンポーネント
[0072]ディスプレイは、ユーザへの情報の出力及びユーザからの情報の入力の両方を実行できるユーザインターフェイス324の一部分であるが、ユーザインターフェイス324の他の部分は、そのように制限されない。例えば、ここに示す実施形態では、ユーザから情報を入力できる他の装置コンポーネントも考えられる。例えば、ボタン及びスイッチは、ユーザインターフェイス324の一部分である。ボタンは、ユーザがそこに圧力を加えたときに入力を発生する装置コンポーネントである。スイッチは、ユーザがレバーを別の位置へ入れたときに入力を発生する装置コンポーネントである。従って、ボタン及び/又はスイッチは、ここに述べる実施形態に基づいて、示唆されたアプリケーション304をランさせるようにユーザによりアクチベートされる。
[0073]ここに示す実施形態では、ユーザから情報を出力する装置コンポーネントも考えられる。例えば、スピーカ又は触覚装置は、ユーザに情報を出力するユーザインターフェイスの部分である。スピーカは、指示されたアプリケーションが示唆されたことを示すために音声通知を出力する。触覚装置は、指示されたアプリケーションが示唆されたことを示すために触覚通知を出力する。そのような装置は、単なる実施形態に過ぎず、そして他の実施形態は、そのような装置に制限されないことが明らかである。
C.相互作用のレベル
[0074]ユーザインターフェイス324は、出力されたアプリケーション322をユーザがランするために異なるレベルの相互作用を要求する。種々のレベルは、示唆されたアプリケーション304をユーザがランする確率の程度に対応する。例えば、示唆されたアプリケーション304がユーザによりランされる確率がスレッシュホールド確率より高いことが予想エンジン302により決定された場合には、ユーザインターフェイス324は、ユーザが中間ステップをスキップすることによりアプリケーションをより迅速に実行するのを許すプロンプトを出力する。
[0075]一例として、示唆された音楽アプリケーションをユーザがランする確率が上限スレッシュホールド確率より高いことが予想エンジン302により決定された場合には、その示唆された音楽アプリケーションが自動的にランされ、従って、ユーザインターフェイス324は、音楽アプリケーションのためのコントロール、例えば、再生、休止及び早送り/逆転を表示する。それ故、ユーザは、アプリケーションをランするのに中間クリックステップを遂行する必要がない。
[0076]或いは又、音楽アプリケーションをユーザがランする確率が上限スレッシュホールド確率より低いが、下限スレッシュホールド確率よりは依然高いことが予想エンジン302により決定された場合には、音楽アプリケーションがアイコンとして表示される。下限スレッシュホールド確率は、基線スレッシュホールド確率より高い。基線スレッシュホールド確率は、対応するアプリケーションが示唆される最小確率を確立する。従って、ユーザは、示唆された音楽アプリケーションをランするためにアイコンにおいて余計なクリックステップを遂行しなければならない。しかしながら、クリックの回数は、ユーザにアプリケーションが示唆されないときに要求されるクリックの回数より依然少ない。これらの実施形態では、スレッシュホールド確率は、アプリケーションのタイプによって変化する。種々の実施形態において、上限スレッシュホールド確率は、75%ないし100%の範囲であり、下限スレッシュホールド確率は、50%ないし75%の範囲であり、そして基線スレッシュホールドは、25%ないし50%の範囲である。特定の実施形態では、上限スレッシュホールド確率が75%であり、下限スレッシュホールド確率が50%であり、そして基線確率が25%である。
[0077]それら実施形態において、より高い確率は、より積極的なアプリケーション示唆を生じる。例えば、アプリケーションが約90%の高い確率である場合には、予想エンジン302は、装置のロックスクリーンにアイコンを与え、ユーザがアイコンの1回のクリックでそのアプリケーションにアクセスするのを許す。アプリケーションが約95%の更に高い確率である場合には、予想エンジン302は、ユーザが何のクリックもせずに、ユーザのための示唆されたアプリケーションを自動的にランすることができる。そのような場合に、予想エンジン302は、示唆されたアプリケーションの出力を行うだけでなく、そのアプリケーションに特有のコマンド、例えば、音楽アプリケーションにおいて選択された音楽を再生するコマンド、又はマップアプリケーションにおいて特定ルートの誘導を開始するコマンドの出力も行う。
[0078]本発明の実施形態によれば、予想エンジン302は、どんなレベルの相互作用が要求されるか決定し、そしてその情報をイベントマネージャー320に出力する。イベントマネージャー320は、次いで、この情報を、ユーザインターフェイス324へ送信して、ユーザに出力する。
[0079]これら実施形態において、ユーザインターフェイス324は、ディスプレイスクリーンにおいてユーザに通知を表示する。この通知は、例えば、プッシュ通知により送信される。この通知は、示唆されたアプリケーションをユーザに通知する絵及び/又はテキストを含む視覚通知でもよい。この通知は、ユーザが自分の余暇に選択してランするためのアプリケーションをユーザに示唆する。選択されると、アプリケーションが実行される。ある実施形態では、より積極的な予想のために、通知は、示唆されたアプリケーション内の示唆されたアクションも含む。即ち、通知は、示唆されたアプリケーション及び示唆されたアプリケーション内の示唆されたアクションをユーザに通知する。従って、ユーザには、示唆されたアプリケーションをランするか、又は示唆されたアプリケーション内の示唆されたアクションを遂行する選択肢が与えられる。一例として、通知は、示唆されたアプリケーションが音楽アプリケーションであり且つ示唆されたアクションが音楽アプリケーション内のある歌を再生することをユーザに通知する。ユーザは、示唆された歌を示すアイコンをクリックすることにより歌を再生したいことを指示する。或いは又、ユーザは、スクリーンを横切って通知をスワイプすることにより別の歌を再生するようにアプリケーションをランすることを指示してもよい。
[0080]示唆されたアプリケーション及び示唆されたアクションを1つの通知でユーザインターフェイス324へ出力するのではなく、予想エンジン302は、2つの示唆されたアクションを1つの通知でユーザインターフェイス324へ出力してもよい。例えば、予想エンジン302は、第1の歌を再生するための示唆されたアクション、及び第2の歌を再生するための第2の示唆されたアクションを出力してもよい。ユーザは、どの歌を再生するかを、通知の各アイコンをクリックすることで選択してもよい。それら実施形態において、示唆されたアクションは、異なる基準に基づいて決定される。例えば、1つの示唆されたアクションは、コンテキスト情報に関わりなく最も直近に再生された歌を再生するためのものであるが、他の示唆されたアクションは、同じ又は同様のコンテキスト情報のもとで最後に再生された歌を再生するためのものである。一例として、ユーザが自分の車に入りそしてトリガーイベントで予想エンジン302がある歌の再生に関連した2つのアクションを示唆するようにさせる環境では、歌Aは、家で行われた最後の再生の歌であるが、歌Bは、ユーザが車で最後に再生した歌である。再生すべき歌をユーザが選択すると、歌は、始めから続くか、又は最後に停止されたところから(例えば、歌の中間点)から続く。
[0081]予想エンジン302がアクションを示唆できるようにするために、予想エンジン302は、装置のアクティブな状態に関する情報を記憶するメモリ装置にアクセスする。装置のアクティブな状態は、示唆されるアプリケーションの選択に続いて遂行されるアクションを表す。例えば、音楽アプリケーションのアクティブな状態は、ある歌を再生することである。アクティブな状態は、いつ歌が最後に停止されたかを追跡する。それら実施形態において、図3からの履歴的データベース316は、装置のアクティブな状態に関する履歴的データを記録する。従って、予想エンジン302は、示唆されたアプリケーションによりランされるアクションを示唆する。
V.示唆されるアプリケーションを決定する方法
[0082]図5は、本発明の実施形態によりトリガーイベントに基づいてアプリケーションを識別する方法500のフローチャートである。この方法500は、装置によって完全に又は部分的に遂行される。種々の例として、装置は、既に述べた電話、タブレット、ラップトップ、又は他の移動装置である。
[0083]ブロック502において、装置、例えば、移動装置がイベントを検出する。例えば、ヘッドホンのセットが装置のヘッドホンジャックに挿入される。別の例として、ワイヤレスハンドセットがBluetooth接続を経て装置に結合される。図2の入力装置202は、イベントを検出するのに使用される。イベントは、移動装置が外部装置又はユーザのような外部エンティティと相互作用するアクションである。
[0084]ブロック504において、装置は、検出されたイベントがトリガーイベントであるかどうか決定する。検出されたイベントがトリガーイベントであるかどうか決定するために、検出されたイベントは、所定のイベントリスト、例えば、図2の指定トリガーイベントデータベース226におけるイベントリストと比較される。検出されたイベントが所定のイベントリストの1つに一致する場合には、検出されたイベントは、トリガーイベントであると決定される。
[0085]ブロック506において、装置は、予想モデル、例えば、図4の予想モデル1ないしNの1つを選択する。選択された予想モデルは、トリガーイベントに依存する。例えば、Bluetooth接続のために設計された予想モデルは、トリガーイベントが外部装置とのBluetooth接続の確立に関連するときに選択される。別の例として、ヘッドホン接続のために設計された予想モデルは、トリガーイベントがヘッドホンジャックへのヘッドホンセットの挿入に関連するときに選択される。
[0086]ブロック508において、装置は、コンテキスト情報を受け取る。コンテキスト情報は、種々のソース、例えば、図3のコンテキストソース308から受け取られる。それらの実施形態において、コンテキスト情報は、装置の周囲状態に関連している。例えば、コンテキスト情報は、1日の時刻、年月日、又は装置の位置に関連している。更に、履歴情報も装置により受け取られる。履歴情報は、データベース、例えば、履歴的イベントデータベース316に記憶された装置とユーザとの間の相互作用の履歴に関連している。
[0087]ブロック510において、装置は、少なくともユーザによりアクセスされるスレッシュホールド確率を有する1つ以上のアプリケーションを識別する。ここに既に述べたように、複数のスレッシュホールドがある。ある実施形態では、スレッシュホールド確率は、基線スレッシュホールド確率、下限スレッシュホールド確率、又は上限スレッシュホールド確率である。例えば、1つ以上のアプリケーションは、スレッシュホールド確率より高い確率を各々有する。別の例において、1つ以上のアプリケーションは、スレッシュホールド確率より高い合成確率を有する。1つ以上のアプリケーションは、最上位確率を有するアプリケーションであり、種々の基準に対して選択される(例えば、全部がスレッシュホールドより高い確率を有し、必要とされる多数のアプリケーションがスレッシュホールドより高いが最大数に制限され、等々)。ある実施形態では、基線スレッシュホールド確率より低い確率を有するアプリケーションは、無視される。
[0088]ユーザによりアクセスされる確率は、予想モデルにより決定される。予想モデルは、コンテキスト情報及び履歴情報を使用することにより確率を決定する。これら実施形態では、識別されるアプリケーションは、図3及び4を参照してここに述べるアプリケーションである。
[0089]幾つかの実施形態では、アプリケーションが等しい確率を有する場合に、それらは無視され、即ち識別されない。それらの状態では、装置は、1つ以上のアプリケーションを適切に識別するために付加的な履歴情報を発生する必要がある。より多くの履歴情報が収集されるほど、装置が正しいアプリケーション、例えば、所与のコンテキストにおいてユーザがアクセスを希望するアプリケーションをより正確に識別することになる。他の実施形態では、例えば、両アプリケーションが最上位の2つの確率を有することで生じるが、それらの合成確率が充分に高い場合に、両アプリケーションが与えられる。
[0090]ブロック512において、装置は、ユーザにユーザインターフェイスを与える。例えば、装置は、ユーザが相互作用するインターフェイスを経て、識別されたアプリケーションをユーザに表示して、ユーザがその識別されたアプリケーションにアクセスしたいかどうか指示する。例えば、ユーザインターフェイスは、1つ以上の識別されたアプリケーションをユーザに示すタッチ感知ディスプレイを備え、これは、ユーザがそのタッチ感知ディスプレイとの相互作用で装置により識別される1つ以上のアプリケーションにアクセスするのを許す。
[0091]ある実施形態では、ユーザインターフェイスは、ロックスクリーン又はホームスクリーンに設けられる。ホームスクリーンは、アンロック状態においてホームボタンを押した後に表示されるスクリーンである。ロックスクリーンは、長いインアクティビティ期間の後に装置をウェイクアップするためにホームボタンを押した後に表示されるスクリーンである。それらの実施形態では、ロックスクリーンは、アプリケーションを表示するのに利用できる表示スペースがホームスクリーンより少ない。というのは、ロックスクリーンの一部分が、装置をアンロックするために予約されているからである。ある実施形態では、ユーザインターフェイスは、既にランニング中のアプリケーションに関連している。例えば、ユーザインターフェイスは、図6に示すように、ランニング中の音楽アプリケーションに関連した音声コントロールを有する音楽プレーヤインターフェイスである。
[0092]図6は、既にランニング中のアプリケーションに関連した装置602の規範的なユーザインターフェイス600を示す。ユーザインターフェイス600は、音楽アプリケーションのためのユーザインターフェイスであるが、異なるアプリケーションのための別のユーザインターフェイスも考えられる。ユーザインターフェイス600は、タッチスクリーンディスプレイ604により設けられる。タッチスクリーンディスプレイ604は、音声コントロール608、ボリュームコントロール610、歌の題名612、及び/又はアルバムアート614を表示する。音声コントロール608は、歌を早送り、巻き戻し、再生及び休止するためのユーザインターフェイスをなす。ボリュームコントロール610は、ユーザが出力される音響のボリュームを調整するのを許す。歌の題名612及びアルバムアート614は、現在再生中の歌に関する情報を表示する。これらの実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ604によりユーザインターフェイス600が表示されると、装置602のバックライトが点灯される。バックライトの点灯で、ユーザは、ランニング中のアプリケーションを見ることができ、そして示唆されたアプリケーションを装置602がランさせたことに気付く。音楽アプリケーションを自動的にランさせそしてユーザインターフェイス600をユーザに与えることで、装置602は、ユーザが1つ以上のアイコンをクリックすることなく自分の希望のアプリケーションにアクセスするのを許すことにより、ユーザの経験を向上させる。
[0093]ある状態においてユーザインターフェイス600の幾つかの部分が隠される。例えば、装置602の専門センター、例えば、図3の専門センター320が、別のアプリケーションがその示唆されたアプリケーションより高いプライオリティを有すると判断した場合に、アルバムアート614が隠され、それに代って、他のアプリケーションが表示される。他のアプリケーションは、他のアプリケーションをランさせるためにディスプレイ604にアクセス可能なアイコンとして表示される。他の実施形態では、他のアプリケーションは、ユーザが通知をクリックしたときに他のアプリケーションのアイコンへのアクセスを許す通知として表示される。そのような状態では、通知は、アルバムアート614に変わって表示される。これら実施形態では、ユーザインターフェイスがロックスクリーンに表示される場合に、通知もロックスクリーンに表示される。従って、ユーザは、プライオリティが高いと思われるアプリケーションに気付き、そしてそれをランする機会が与えられる。
VI.アプリケーションをランする時間限界
[0094]これら実施形態において、識別されたアプリケーションがある期間内にアクセスされない場合に、装置は、第1の場所にユーザインターフェイスが設けられなかったかのようにユーザインターフェイスを除去する。ある期間内にユーザがアプリケーションにアクセスしない場合には、ユーザがアプリケーションのアクセスに関心がないと仮定する。従って、ユーザが識別されたアプリケーションにアクセスできないようにユーザインターフェイスが除去され、そしてユーザは、気を散らされることがない。
[0095]図7A及び7Bは、幾つかの実施形態によりユーザインターフェイスを除去するための方法を示すフローチャートである。特に、図7Aは、ある期間が経過した後にユーザインターフェイスを除去する方法700を示すフローチャートである。図7Bは、スレッシュホールド期間内にトリガーイベントが除去された後にユーザインターフェイスを除去する方法703を示すフローチャートである。これら方法700及び703は、装置により完全に又は部分的に遂行される。
[0096]図7Aを参照すれば、方法700は、ブロック701において、ユーザにユーザインターフェイスを与えることで開始される。ブロック701は、図5のブロック512で述べたように遂行される。
[0097]ブロック702において、装置は、ユーザインターフェイスがユーザに最初に与えられて以来、スレッシュホールド期間が経過したかどうか決定する。ユーザインターフェイスは、ロックされたスクリーン又はホームスクリーンのいずれかにおいてユーザに与えられる。これらの実施形態では、スレッシュホールド期間は、ユーザが装置と相互作用しない場合にユーザにユーザインターフェイスを与えた直後に始まる所定の期間を表す。
[0098]スレッシュホールド期間は、トリガーイベントのタイプに基づき変化する。例えば、トリガーイベントが直接的なユーザ相互作用を含むイベントのタイプ(例えば、イベントを生じることが意図されたユーザによる認識アクション)である場合には、スレッシュホールド期間が比較的短く、例えば、15ないし30秒である。そのようなトリガーイベントは、例えば、ヘッドホンのセットをヘッドホンジャックに挿入することを含む。別の例は、長い期間の後にボタンを押すことにより装置をウェイクアップすることを含む。スレッシュホールド期間は、ユーザが電話と直接相互作用しそして識別されて出力されたアプリケーションに直ちに気付くと仮定するために、比較的短いものである。ユーザはその識別されたアプリケーションに直ちに気付くので、その識別されたアプリケーションがアクセスされずに短い期間が経過することは、ユーザがその識別されたアプリケーションにアクセスするつもりがないことを示す。
[0099]或いは又、トリガーイベントが直接的なユーザ相互接続を含まないタイプのイベントである場合には、スレッシュホールド期間は、直接的なユーザ相互作用を含むトリガーイベントのスレッシュホールド期間より長い。一実施形態において、直接的なユーザ相互接続を含まないトリガーイベントのスレッシュホールド期間は、比較的長く、15ないし30分である。1つのそのような例は、ある位置に到着することを含む。装置が特定の位置に到着するとき、ユーザは、移動しており、装置に集中していないと仮定する。ユーザは、識別されて出力されたアプリケーションに直ちに気付かない。従って、ユーザが装置をチェックして、識別されたアプリケーションに気付くまでに、より長い時間が経過する。
[0100]ブロック704において、スレッシュホールド期間が経過した場合に、アプリケーションが示唆されたことをユーザが全く悟らないように、ユーザインターフェイスが除去される。しかしながら、スレッシュホールド期間が経過しない場合には、ブロック706において、装置は、ユーザがアプリケーションにアクセスしたいかどうか決定する。ユーザは、例えば、タッチスクリーンと相互作用するか、ボタンを押すか、スイッチを入れるか、又はバイオメトリック装置を使用することにより、ユーザインターフェイスを経て任意の形式のユーザ入力によりアプリケーションにアクセスしたいことを指示する。
[0101]ユーザがアプリケーションへのアクセスの希望をまだ指示していないと決定された場合には、装置は、ブロック701において、ユーザにユーザインターフェイスを与え続ける。しかしながら、ユーザがアプリケーションにアクセスしたいという指示を装置が受け取る場合には、ブロック708において、装置がアプリケーションをランさせる。従って、装置は、希望のアプリケーションへのショートカットを与えることでユーザの時間をセーブし、それにより、ユーザの経験を向上させる。
[0102]ある実施形態では、ユーザインターフェイスは、スレッシュホールド期間の前に除去される。図7Bに示すように、ブロック710において、装置は、トリガーイベントが除去されたかどうか、例えば、トリガーイベントの逆のアクションが検出されたかどうか決定する。例えば、トリガーイベントが、ヘッドホンのセットをヘッドホンジャックへ挿入することである場合には、トリガーイベントの除去は、ヘッドホンのセットをヘッドホンジャックから引き出すことである。別の例において、トリガーイベントがBluetooth接続を確立することである場合には、トリガーイベントの除去は、Bluetooth接続を切断することである。トリガーイベントの除去は、ユーザが示唆された装置にアクセスしようとしないことを意味すると、装置により解釈される。従って、トリガーイベントが除去される場合には、ユーザインターフェイスは、ブロック704において、除去され、例えば、アプリケーションがクリアされ、そしてアプリケーションのためのユーザインターフェイスが隠される。
VII.トレーニングルーチン
[0103]移動装置の使用により履歴情報が累積するにつれて、予想モジュール(例えば、図4に示す予想モデル1−N)が新たな履歴情報を考慮して周期的にトレーニング(即ち、更新)される。トレーニングの後に、予想モデル1−Nは、ユーザと移動装置との間の最も直近の相互接続パターンに従ってアプリケーション及びアクションをより正確に示唆する。予想モデル1−Nのトレーニングは、多量の履歴情報が記録されたときに最も有効である。従って、トレーニングは、移動装置がユーザとの多数の相互作用を検出できるに充分長い時間間隔で生じる。しかしながら、トレーニングセッションとセッションとの間にあまり長い期間待機すると、予想エンジンの適応性を妨げる。従って、トレーニングセッションとセッションとの間の適当な期間は、15ないし20時間、例えば、18時間である。
[0104]予想モデル1−Nのトレーニングは、時間がかかり、移動装置の使用を妨げることがある。従って、トレーニングは、ユーザが装置を使用する見込みが最も低いときに行われる。ユーザが装置を使用しないことを予想する1つの方法は、装置が使用されないとき、例えば、ボタンが押されないとき及び装置が動かないときに、ある期間待機することである。これは、近い将来のある期間中にユーザが電話と相互作用しない状態にあることを指示し、例えば、ユーザが眠っているときを指示する。適当な期間は、例えば、1ないし3時間の待機期間として使用される。特定の実施形態において、待機期間は、2時間である。
[0105]2時間の終わりに予想モデル1−Nが更新される。しかしながら、2時間が終る前にユーザが移動装置と相互作用する(例えば、ボタンを押すか又は装置を動かす)場合には、2時間の期間のカウントダウンが再スタートされる。2時間のインアクティビティに到達する前にその期間がコンスタントに再スタートする場合には、移動装置は、ある絶対的期間の後に予想モデル1−Nのトレーニングを強制する。一実施形態において、その絶対的期間は、移動装置についてのユーザの親しみが古い予想モデルであるために低下し始めるところのスレッシュホールド期間であると決定される。その絶対的期間は、10から15時間の範囲であるか、又は特定の実施形態では、12時間である。従って、トレーニングとトレーニングとの間の最大時間は、28時間(18+10時間)ないし33時間(18+15時間)である。特定の実施形態では、最大時間量は、30時間(18+12時間)である。
VIII.規範的な装置
[0106]図8は、移動装置である規範的装置800のブロック図である。この装置800は、一般的に、コンピュータ読み取り可能な媒体802、処理システム804、入力/出力(I/O)サブシステム806、ワイヤレス回路808、及びオーディオ回路810を備え、このオーディオ回路は、スピーカ850及びマイクロホン852を含む。これらのコンポーネントは、1つ以上の通信バス又は信号線803により結合される。装置800は、ハンドヘルドコンピュータ、タブレットコンピュータ、モバイルホン、ラップトップコンピュータ、タブレット装置、メディアプレーヤ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、キーフォブ、車のキー、アクセスカード、マルチファンクション装置、移動電話、ポータブルゲーム機、車のディスプレイユニット、等を含む任意のポータブル電子装置で、これら品目の2つ以上を組み合わせて含んでもよい。
[0107]図7に示すアーキテクチャーは、装置800のアーキテクチャーの一例に過ぎず、そして装置800は、図示された以上又は以下のコンポーネントを有してもよいし或いは異なる構成のコンポーネントを有してもよいことが明らかであろう。図7に示す種々のコンポーネントは、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含めて、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれら両方の組み合わせで実施することができる。
[0108]ワイヤレス回路808は、ワイヤレスリンク又はネットワークを経て、1つ以上の他の装置の従来の回路、例えば、アンテナシステム、RFトランシーバ、1つ以上の増幅器、チューナ、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、メモリ、等へ情報を送信し及び受信するのに使用される。ワイヤレス回路808は、例えば、ここに述べるもののような種々のプロトコルを使用することができる。
[0109]ワイヤレス回路808は、周辺インターフェイス816を経て処理システム804に結合される。インターフェイス816は、周辺装置と処理システム804との間に通信を確立して維持するための従来のコンポーネントを含む。ワイヤレス回路808により受信されるボイス及びデータ情報(例えば、スピーチ認識又はボイスコマンドアプリケーションにおいて)は、周辺インターフェイス816を経て1つ以上のプロセッサ818に送信される。1つ以上のプロセッサ818は、媒体802に記憶された1つ以上のアプリケーションプログラム834に対する種々のデータフォーマットを処理するように構成できる
[0110]周辺インターフェイス816は、装置の入力及び出力周辺装置をプロセッサ818及びコンピュータ読み取り可能な媒体802に結合する。1つ以上のプロセッサ818は、コントローラ820を経てコンピュータ読み取り可能な媒体802と通信する。コンピュータ読み取り可能な媒体802は、1つ以上のプロセッサ818により使用するためのコード及び/又はデータを記憶できる任意の装置又は媒体である。媒体802は、キャッシュ、メインメモリ及び二次メモリを含むメモリハイアラーキーを含むことができる。
[0111]又、装置800は、種々のハードウェアコンポーネントに通電するための電源システム842も備えている。電源システム842は、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、並びに移動装置における電力の発生、管理及び配電に典型的に関連した他のコンポーネントを備えている。
[0112]ある実施形態では、装置800は、カメラ844を備えている。又、ある実施形態では、装置800は、センサ846を備えている。センサは、加速度計、コンパス、ジャイロメータ、圧力センサ、オーディオセンサ、光センサ、気圧計、等を含む。センサ846は、位置の観点、例えば、位置の聴覚又は光特性を感知するのに使用される。
[0113]ある実施形態では、装置800は、GPSユニット848とも称されるGPS受信器を備えている。移動装置は、衛星ナビゲーションシステム、例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)を使用して、位置情報、タイミング情報、高度、又は他のナビゲーション情報を得ることができる。動作中に、GPSユニットは、地球を回るGPS衛星から信号を受信することができる。GPSユニットは、信号を分析して、通過時間及び距離の推定を行う。GPSユニットは、移動装置の現在位置(現在の場所)を決定することができる。これらの推定に基づき、移動装置は、ロケーションフィックス、高度、及び/又は現在速度を決定することができる。ロケーションフィックスは、緯度及び経度情報のような地理的座標である。
[0114]1つ以上のプロセッサ818は、媒体802に記憶された種々のソフトウェアコンポーネントをランさせて、装置800の種々の機能を遂行させる。ある実施形態では、ソフトウェアコンポーネントは、オペレーティングシステム822、通信モジュール(又はインストラクションのセット)824、位置モジュール(又はインストラクションのセット)826、トリガーイベントモジュール828、予想モジュール830、及び他のアプリケーション(又はインストラクションのセット)834、例えば、カーロケータアプリケーション及びナビゲーションアプリケーションを含む。
[0115]オペレーティングシステム822は、iOS、Mac OS、Darwin、RTXC、LINUX、UNIX、OS X、WINDOWS、又は埋め込み型オペレーティングシステム、例えば、VxWorksを含む適当なオペレーティングシステムである。又、オペレーティングシステムは、一般的なシステムタスクを制御及び管理し(例えば、メモリ管理、ストレージ装置の制御、電力管理、等)、そして種々のハードウェア及びソフトウェアコンポーネント間の通信を容易にするために種々の手順、インストラクションのセット、ソフトウェアコンポーネント及び/又はドライバを備えている。
[0116]通信モジュール824は、1つ以上の外部ポート836又はワイヤレス回路808を経て他の装置と通信するのを容易にし、そしてワイヤレス回路808及び/又は外部ポート836から受信したデータを取り扱うための種々のソフトウェアコンポーネントを含む。外部ポート836(例えば、USB、FireWire、ライトニングコネクタ、60ピンコネクタ、等)は、他の装置に直接結合するか又はネットワーク(例えば、インターネット、ワイヤレスLAN、等)を経て間接的に結合するためのものである。
[0117]位置/運動モジュール826は、装置800の現在位置(例えば、座標又は他の地理的位置識別子)及び運動を決定する上で助けとなる。近代的なポジショニングシステムは、衛星ベースのポジショニングシステム、例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)、「セルID」に基づくセルラーネットワークポジショニング及びWi−Fiネットワークに基づくWi−Fiポジショニング技術を含む。又、GPSは、屋内又は「ビルの谷間」では見えない(又は信号が弱い)推定位置を決定するために複数の衛星の視野に依存する。ある実施形態では、位置/運動モジュール826は、GPSユニット848からデータを受信し、そして信号を分析して、移動装置の現在位置を決定する。ある実施形態では、位置/運動モジュール826は、Wi−Fi又はセルラー位置技術を使用して現在位置を決定することができる。例えば、移動装置の位置は、近傍のセルサイト及び/又はWi−Fiアクセスポイントの知識をそれらの位置の知識と共に使用して推定することができる。Wi−Fi又はセルラー送信器を識別する情報は、ワイヤレス回路808で受信され、そして位置/運動モジュール826へ通される。ある実施形態では、位置モジュールは、1つ以上の送信IDを受信する。ある実施形態では、送信IDのシーケンスが基準データベース(例えば、セルIDデータベース、Wi−Fi基準データベース)と比較され、これは、送信IDを、対応する送信器の位置座標にマップ又は相関させ、そしてその対応する送信器の位置座標に基づき装置800の推定位置座標を計算する。使用する特定の位置技術に関わらず、位置/運動モジュール826は、ロケーションフィックスを導出する情報を受信し、その情報を解釈し、そして位置情報、例えば、地理的座標、緯度/経度、又は他のロケーションフィックスデータを返送する。
[0118]トリガーイベントモジュール828は、例えば、図2を参照して述べたように、種々のサブモジュール又はシステムを含む。更に、予想モジュール830は、例えば、図3を参照して述べたように、種々のサブモジュール又はシステムを含む。
[0119]移動装置の1つ以上のアプリケーション834は、装置800にインストールされる任意のアプリケーションを含むことができ、これは、ブラウザ、アドレスブック、連絡先リスト、e−メール、インスタントメッセージング、ワードプロセス、キーボードエミュレーション、ウィジェット、JAVAイネーブルアプリケーション、暗号、デジタル権利の管理、音声認識、音声複写、ミュージックプレーヤ(MP3又はAACファイルのような1つ以上のファイルに記憶された記録音楽を再生する)、等を含むが、これに限定されない。
[0120]他のモジュール又はインストラクションのセット(図示せず)、例えば、グラフィックモジュール、タイムモジュール、等もある。例えば、グラフィックモジュールは、ディスプレイの表面にグラフィックオブジェクト(テキスト、ウェブページ、アイコン、デジタル画像、アニメーション、等を含むが、これに限定されない)をレンダリングし、アニメ化し及び表示するために種々の従来のソフトウェアコンポーネントを含む。別の例では、タイマーモジュールは、ソフトウェアタイマーである。又、このタイマーモジュールは、ハードウェアで実施することもできる。又、タイマーモジュールは、多数のイベントに対して種々のタイマーを維持することができる。
[0121]I/Oサブシステム806は、タッチ感知ディスプレイであるディスプレイシステム(図示せず)に結合される。このディスプレイは、視覚出力をGUIにおいてユーザに表示する。視覚出力は、テキスト、グラフィック、ビデオ、及びその組み合わせを含む。視覚出力の幾つか又は全部は、ユーザインターフェイスオブジェクトに対応する。ディスプレイは、LED(発光ダイオード)、LCD(液晶ディスプレイ)技術、又はLPD(発光ポリマーディスプレイ)技術を使用できるが、他の実施形態では、他のディスプレイ技術を使用することもできる。
[0122]ある実施形態では、I/Oサブシステム806は、ディスプレイ及びユーザ入力装置、例えば、キーボード、マウス、及び/又はトラックパッドを含む。ある実施形態では、I/Oサブシステム806は、タッチ感知ディスプレイを含む。タッチ感知ディスプレイは、触覚及び/又は触感接触に基づきユーザからの入力を受け容れることもできる。ある実施形態では、タッチ感知ディスプレイは、ユーザ入力を受け容れるタッチ感知表面を形成する。タッチ感知ディスプレイ/表面(その関連モジュール、及び媒体802におけるインストラクションのセットと共に)は、タッチ感知ディスプレイにおける接触(及び接触の移動又は解除)を検出し、そしてその検出された接触を、その接触が生じたときにタッチスクリーンに表示された1つ以上のソフトキーのようなユーザインターフェイスオブジェクトとの相互作用に変換する。ある実施形態では、タッチ感知ディスプレイとユーザとの間の接触点は、ユーザの1つ以上の指に対応する。ユーザは、スタイラス、ペン、指、等の適当な物体又は付属物を使用して、タッチ感知ディスプレイと接触する。タッチ感知ディスプレイの表面は、容量性、抵抗性、赤外線、及び表面音波技術を含む適当なタッチ感知技術、並びにタッチ感知ディスプレイとの1つ以上の接触点を決定するための他の接近センサアレイ又は他の素子を使用して、接触及びその移動又は解除を検出することができる。
[0123]更に、I/Oサブシステムは、種々の機能、例えば、電力制御、スピーカのボリューム制御、リングトーンの音量、キーボード入力、スクロール、ホールド、メニュー、スクリーンロック、通信クリア及び終了、等を制御又は遂行するために、1つ以上の他の物理的コントロール装置(図示せず)、例えば、プッシュボタン、キー、スイッチ、ロッカーボタン、ダイヤル、スライダースイッチ、スティック、LED、等に結合される。ある実施形態では、タッチスクリーンに加えて、装置800は、特定の機能をアクチベート又はデアクチベートするためのタッチパッド(図示せず)も備えている。ある実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない装置のタッチ感知エリアである。タッチパッドは、タッチ感知ディスプレイ、又はタッチ感知ディスプレイで形成されたタッチ感知表面の延長部から分離されたタッチ感知表面である。
[0124]ある実施形態では、ここに述べるオペレーションの幾つか又は全部を、ユーザ装置で実行されるアプリケーションを使用して遂行することができる。ここに述べる種々のオペレーションを遂行するように回路、論理モジュール、プロセッサ、及び/又は他のコンポーネントが構成されてもよい。当業者であれば、具現化に基づき、そのような構成は、特定のコンポーネントの設計、設定、相互接続、及び/又はプログラミングを通して遂行することができ、そして再び具現化に基づき、構成されたコンポーネントは、異なるオペレーションに対して再構成可能であってもなくてもよいことが明らかであろう。例えば、プログラム可能なプロセッサは、適当な実行可能なコードを与えることにより構成することができ;専用の論理回路は、論理ゲート及び他の回路素子を適当に接続することにより構成することができ;等々である。
[0125]本書に述べるソフトウェアコンポーネント又は機能は、いずれも、例えば、Java、C、C++、C#、オブジェクティブ−C、Swiftのような適当なコンピュータ言語、或いは例えば、従来の又はオブジェクト指向の技術を使用するPerl又はPythonのようなスクリプト言語を使用してプロセッサによって実行されるソフトウェアコードとして具現化される。ソフトウェアコードは、ストレージ及び/又は送信のためにコンピュータ読み取り可能な媒体に一連のインストラクション又はコマンドとして記憶される。適当な非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードドライブ又はフロッピーディスクのような磁気媒体、或いはコンパクトディスク(CD)又はDVD(デジタル多様性ディスク)のような光学的媒体、フラッシュメモリ、等を含む。コンピュータ読み取り可能な媒体は、そのようなストレージ又は送信装置の任意の組み合わせでよい。
[0126]本発明の種々の特徴を合体するコンピュータプログラムは、種々のコンピュータ読み取り可能なストレージ媒体にエンコードされ、適当な媒体は、磁気ディスク又はテープ、コンパクトディスク(CD)又はDVD(デジタル多様性ディスク)のような光学的ストレージ媒体、フラッシュメモリ、等を含む。プログラムコードでエンコードされたコンピュータ読み取り可能なストレージ媒体は、互換性のある装置と共にパッケージされるか、又は他の装置とは個別に準備される。更に、プログラムコードは、インターネットを含む種々のプロトコルに合致するワイヤード光学的及び/又はワイヤレスネットワークを経てエンコードされそして送信される。そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、単一のコンピュータ製品(例えば、ソリッドステートドライブ、ハードドライブ、CD、又は全コンピュータシステム)上又はその中に存在してもよく、そしてシステム又はネットワーク内の異なるコンピュータ製品上又はその中に存在してもよい。コンピュータシステムは、上述したいずれかの結果をユーザに与えるためのモニタ、プリンタ、又は他の適当なディスプレイを含む。
[0127]特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、特許請求の範囲内に含まれる全ての変更及び等効物も網羅することが明らかであろう。
特許請求の範囲
1.コンピューティング装置で実行される示唆されたアプリケーションと相互作用するためにユーザにユーザインターフェイスを与えるためのコンピュータ実施方法であって、前記コンピューティング装置において、
前記コンピューティング装置の入力装置においてイベントを検出し;
前記イベントが1つ以上の示唆されたアプリケーションを識別するために呼称されたトリガーイベントのグループのうちの1つに対応することを決定し;
前記イベントに対応する第1の予想モデルを選択し;
前記コンピューティング装置に関するコンテキスト情報を受け取り、そのコンテキスト情報は、第1のコンテキストに対する前記コンピューティング装置の1つ以上のプロパティを特定するものであり;
前記イベントが前記第1のコンテキストに関連して発生するときにユーザによりアクセスされるスレッシュホールド確率を少なくとも有する1つ以上のアプリケーションのセットを前記第1の予想モデルにより識別し、前記第1の予想モデルは、前記イベントが検出された後に前記コンピューティング装置とユーザとの履歴的相互作用を使用し;
前記1つ以上のアプリケーションのセットと相互作用するためにユーザに前記ユーザインターフェイスを与える;
ことを含む方法。
2.前記コンピューティング装置の入力装置においてイベントを検出することは、付属装置への前記コンピューティング装置の接続を検出することを含む、請求項1に記載の方法。
3.前記付属装置は、ヘッドホン又は乗物のコンピュータを含む、請求項2に記載の方法。
4.前記コンテキスト情報は、前記コンピューティング装置の位置を特定する、請求項1に記載の方法。
5.前記ユーザインターフェイスは、前記コンピューティング装置のホームスクリーンに与えられるものより少ないアプリケーションとのスクリーン上での相互作用を許す、請求項1に記載の方法。
6.前記コンピューティング装置の入力装置においてイベントを検出することは、
1つ以上の運動センサで前記コンピューティング装置の動きを検出し;及び
前記動きに基づいて前記コンピューティング装置の運動状態を決定する;
ことを含み、前記1つ以上の示唆されたアプリケーションを識別するために呼称されたトリガーイベントのグループのうちの1つは、前記コンピューティング装置の運動状態を含む、請求項1に記載の方法。
7.別のトリガーイベントが検出されたときに第2の予想モデルが選択され、前記別のトリガーイベントは、前記イベントとは異なり、前記第2の予想モデルは、前記第1の予想モデルとは異なる、請求項1に記載の方法。
8.前記1つ以上のアプリケーションのセットは、複数のアプリケーションを含み、そして前記1つ以上のアプリケーションのセットは、全体として、スレッシュホールド確率より高い確率を有する、請求項1に記載の方法。
9.前記ユーザインターフェイスは、前記コンピューティング装置のロックスクリーンに与えられ、前記ユーザインターフェイスは、前記ロックスクリーンから前記アプリケーションのセットのうちの1つを選択するのを許す、請求項1に記載の方法。
10.前記1つ以上のアプリケーションのセットをランさせることを更に含み、前記ユーザインターフェイスは、そのランされる1つ以上のアプリケーションに特有のものである、請求項1に記載の方法。
11.前記1つ以上のプロパティは、前記コンピューティング装置の位置、前記コンピューティング装置により決定された1日の時刻、及び前記コンピューティング装置により決定された年月日、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
12.スレッシュホールド期間が経過したかどうか決定し;
スレッシュホールド期間が経過したと決定されたときにユーザインターフェイスを除去し;
スレッシュホールド期間が経過していないと決定されたときには前記1つ以上のアプリケーションのセットへのアクセスをユーザが求めるかどうか決定し;及び
前記1つ以上のアプリケーションのセットへのアクセスをユーザが求めると決定されたときに前記1つ以上のアプリケーションのセットをランさせる;
ことを更に含む、請求項1に記載の方法。
13.前記スレッシュホールド期間は、直接的なユーザ相互作用を含むトリガーイベントの方が、直接的なユーザ相互作用を含まないトリガーイベントより短い、請求項12に記載の方法。
14.実行されたときに1つ以上のプロセッサを含む装置を制御する複数のインストラクションを記憶する非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータ製品において、前記インストラクションは、
前記装置の入力装置においてイベントを検出し;
前記イベントが1つ以上の示唆されたアプリケーションを識別するために呼称されたトリガーイベントのグループのうちの1つに対応することを決定し;
前記イベントに対応する第1の予想モデルを選択し;
前記装置に関するコンテキスト情報を受け取り、そのコンテキスト情報は、第1のコンテキストに対する前記装置の1つ以上のプロパティを特定するものであり;
前記イベントが前記第1のコンテキストにおいて発生するときにユーザによりアクセスされるスレッシュホールド確率を少なくとも有する1つ以上のアプリケーションのセットを前記第1の予想モデルにより識別し、前記第1の予想モデルは、前記イベントが検出されたときに前記装置とユーザとの履歴的相互作用を使用し;
前記1つ以上のアプリケーションのセットと相互作用するためにユーザに前記ユーザインターフェイスを与える;
ことを含むものである、コンピュータ製品。
15.前記装置の入力装置においてイベントを検出することは、付属装置へのコンピューティング装置の接続を検出することを含む、請求項14に記載のコンピュータ製品。
16.トリガーイベントを記憶するためのトリガーイベントストレージ;
履歴データを記憶するための履歴ストレージ;
1つ以上の入力装置;
1つ以上のコンテキストソース;及び
1つ以上のプロセッサであって、
前記1つ以上の入力装置においてイベントを検出し;
前記イベントが1つ以上の示唆されたアプリケーションを識別するために呼称されたトリガーイベントのグループのうちの1つに対応することを決定し;
前記イベントに対応する第1の予想モデルを選択し;
前記1つ以上のコンテキストソースから前記装置に関するコンテキスト情報を受け取り、そのコンテキスト情報は、第1のコンテキストに対する前記コンピューティング装置の1つ以上のプロパティを特定するものであり;
前記イベントが前記第1のコンテキストにおいて発生するときにユーザによりアクセスされるスレッシュホールド確率を少なくとも有する1つ以上のアプリケーションのセットを前記第1の予想モデルにより識別し、前記第1の予想モデルは、前記イベントが検出されたときに前記コンピューティング装置とユーザとの履歴的相互作用を使用し;
前記1つ以上のアプリケーションのセットと相互作用するためにユーザに前記ユーザインターフェイスを与える;
ように構成された1つ以上のプロセッサ;
を備えた装置。
17.前記1つ以上の入力装置は、ヘッドホンジャック、Bluetooth装置、ボタン、タッチスクリーン、加速度計、及びGPS、の少なくとも1つを含む、請求項16に記載の装置。
18.前記トリガーイベントは、所定のイベントである、請求項16に記載の装置。
19.前記ユーザインターフェイスは、前記コンピューティング装置のホームスクリーンに与えられるものより少ないアプリケーションとのスクリーン上での相互作用を許す、請求項16に記載の装置。
20.前記1つ以上のアプリケーションのセットは、複数のアプリケーションを含み、そして前記1つ以上のアプリケーションの各々は、スレッシュホールド確率より高い確率を有する、請求項16に記載の装置。
要約書
入力装置によりイベントが検出される。イベントをトリガーイベントのグループと比較することにより、イベントがトリガーイベントであると決定される。次いで、イベントに対応する第1の予想モデルが選択される。次いで、第1のコンテキストにおいてコンピューティング装置の1つ以上のプロパティを特定する装置に関するコンテキスト情報が受け取られ、そして1つ以上のアプリケーションのセットが識別される。1つ以上のアプリケーションのセットは、第1のコンテキストにおいてイベントが発生するときユーザによりアクセスされるスレッシュホールド確率を少なくとも有する。その後、1つ以上のアプリケーションのセットと相互作用するためユーザにユーザインターフェイスが与えられる。
図面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
302:コンピュータ読み取り可能な媒体
303:通信バス又は信号線
304:処理システム
306:I/Oサブシステム
308:ワイヤレス回路
310:オーディオ回路
316:周辺インターフェイス
318:プロセッサ
320:コントローラ
322:オペレーティングシステム
324:通信モジュール
326:位置/運動モジュール
328:オーディオ再生アプリケーション選択モジュール
334:アプリケーションプログラム
336:外部ポート
342:電源システム
344:カメラ
346:センサ
348:GPSユニット
350:スピーカ
352:マイクロホン
400:オーディオ出力システム
410A−Z:オーディオ再生アプリケーション
420:コントローラセレクタコンポーネント
Claims (10)
- オーディオ再生をインテリジェントにシグナリングするためのポータブルコンピューティング装置によって実行される方法において、
オーディオ出力システムとの接続がなされたことを検出し、
オーディオを最後に再生した第1のオーディオ再生アプリケーションを決定し、そしてその第1のオーディオ再生アプリケーションがオーディオを最後に再生したときに、
前記第1のオーディオ再生アプリケーションが過去に特定の時間内にオーディオを再生したかどうか決定し、及び
前記第1のオーディオ再生アプリケーションが過去に特定の時間内にオーディオを再生したとの決定に応答して、前記オーディオ出力システムとでなされた前記接続を通して、前記第1のオーディオ再生アプリケーションから前記オーディオ出力システムへオーディオ再生をシグナリングする、
ことを含む方法。 - 前記第1のオーディオ再生アプリケーションからオーディオ再生をシグナリングしながら、前記第1のオーディオ再生アプリケーションから第2のオーディオ再生アプリケーションへオーディオ再生の変化をユーザが指示するためにユーザインターフェイスを設けることを更に含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第2のオーディオ再生アプリケーションは、前記ポータブルコンピューティング装置が前記オーディオ出力システムに以前に接続されたときにオーディオを最後に再生したオーディオ再生アプリケーションである、請求項2に記載の方法。
- 前記ポータブルコンピューティング装置が前記オーディオ出力システムに以前に接続されたときオーディオを最後に再生した第2のオーディオ再生アプリケーションを決定し、及び
前記第1のオーディオ再生アプリケーションが過去に特定の時間内にオーディオを再生しなかったとの決定に応答して、前記オーディオ出力システムとでなされた前記接続を通して、前記第2のオーディオ再生アプリケーションから前記オーディオ出力システムへオーディオ再生をシグナリングする、
ことを更に含む、請求項1に記載の方法。 - 前記第2のオーディオ再生アプリケーションからオーディオ再生をシグナリングしながら、前記第2のオーディオ再生アプリケーションから前記第1のオーディオ再生アプリケーションへオーディオ再生の変化をユーザが指示するためにユーザインターフェイスを設けることを更に含む、請求項4に記載の方法。
- 前記オーディオ出力システムは乗物のヘッドユニットである、請求項1に記載の方法。
- 再生されたコンテンツの履歴、再生されたコンテンツの再生回数又はコンテキスト情報のうちの少なくとも1つの分析に基づいて前記第1のオーディオ再生アプリケーションを使用して再生されるべき推奨コンテンツを決定し、及び
前記推奨コンテンツを含む再生キューを発生する、
ことを更に含む、請求項1に記載の方法。 - 再生されたコンテンツの履歴、再生されたコンテンツの再生回数又はコンテキスト情報のうちの少なくとも1つの分析に基づいて前記第2のオーディオ再生アプリケーションを使用して再生されるべき推奨コンテンツを決定し、及び
前記推奨コンテンツを含む再生キューを発生する、
ことを更に含む、請求項2に記載の方法。 - ポータブルコンピューティング装置であって、
プロセッサ、及び
前記プロセッサによる実行時に、オーディオ出力システムと接続がなされたときを検出し、次いで、オーディオを最後に再生した第1のオーディオ再生アプリケーションを決定し、そしてその第1のオーディオ再生アプリケーションがオーディオを最後に再生したとき、その第1のオーディオ再生アプリケーションが過去に特定の時間内にオーディオを再生しているかどうか決定するインストラクションが記憶されたメモリ、
を備え、前記第1のオーディオ再生アプリケーションが過去に特定の時間内にオーディオを再生していないとの決定に応答して、前記プロセッサは、前記ポータブルコンピューティング装置が前記オーディオ出力システムに以前に接続されたとき、即ち前記接続の前に、オーディオを最後に再生した第2のオーディオ再生アプリケーションを決定し、そして前記第1のアプリケーションではなく、その第2のオーディオ再生アプリケーションから遂行されるべきオーディオ再生を、前記接続を通して前記オーディオ出力システムへシグナリングする、ポータブルコンピューティング装置。 - オーディオ再生の変化を指示するユーザ入力を受信するためのユーザインターフェイスを更に備えた、請求項9に記載のポータブルコンピューティング装置。
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