在庫システムは、在庫を保管及び管理するための多くのエンティティによって用いられる。例えば、一部の小売業者は、在庫アイテムを種々の大箱に保管するラックの倉庫を使用することがある。小売業者が特定の在庫アイテムの注文に応える必要があるときに、作業者が通常は在庫アイテムが保管される大箱から在庫アイテムを捜し出す。
本開示の在庫システムは、倉庫ストレージから在庫ホルダを自動的に捜し出すために1つ以上のモバイル駆動ユニットを使用してもよい。在庫ホルダは、棚のラック全体であってもよく、各棚は種々の在庫アイテムの大箱を有する。モバイル駆動ユニットは、倉庫の方々を自由に移動するように構成された電源内蔵式のロボット装置であってもよい。ラックは、モバイル駆動ユニットによって在庫動作を行うためのステーションに輸送されてもよい。ステーションは、在庫ホルダから所望の在庫アイテムを取り出し、注文を完了するために、人間のオペレータ及び/又は自動機器を含んでもよい。モバイル駆動ユニットが在庫動作を行うためのステーションに在庫アイテムを輸送する能力は、作業者が据え置き型のラックから在庫アイテムを手動で捜し出すことよりも又はこれに加えて、在庫システムの効率及び生産性を大いに増加させることがある。例えば、モバイル駆動ユニットを用いることによって、在庫システムは、以前のソリューションよりも1時間あたりより多くの注文に応えることができる場合がある。モバイル駆動ユニットは、自動ガイダンスシステムから受信したコマンド及び/又は命令に応答して倉庫の方々を移動し、及び/又は在庫ホルダを捜し出してもよい。例えば、管理モジュールは、倉庫内の或る要素及び/又はタスクの指揮及び調整を制御してもよい。管理モジュールは、倉庫内の在庫アイテムの注文を受信し、かつ注文を完了するためにリクエストされた在庫アイテムを有するラックを在庫ステーションに輸送する命令をモバイル駆動ユニットに与えることを含む、注文に応えるためのタスクの割り当てを調整してもよい。管理モジュールはまた、在庫ステーションでどのようにして注文がアセンブルされるべきかに関するガイダンスを提供してもよい。
簡単な例証を用いるために、事務用品店の流通倉庫において、管理モジュールは、プリンタと、数個のインクカートリッジと、一箱の紙の注文を受信してもよい。管理モジュールは、流通倉庫のストレージのラック内のこれらのアイテムの場所を突き止めてもよい。これらのアイテムは、例えば、3つの別個のラックの棚にある場合がある。管理モジュールは、3つの異なるモバイル駆動ユニットの、それぞれプリンタ、インクカートリッジ、及び紙を保持する各ラックを捜し出すタスク、及びモバイル駆動ユニットの、これらのアイテムを保持するラックを在庫ステーションに輸送するタスクを発行してもよく、そこで3つのアイテムの注文が出荷のために箱詰めされてもよい。そうすることで、管理モジュールは、管理モジュールによって受信された注文のすべてに効率的な様態で応えられるように、種々のタスクを調整してもよい。
多くの在庫システムでは、少ない割合の高速及び/又は大体積在庫が、システム全体のアクティビティの多くの割合を担う。高速在庫は、多くの割合の注文によってリクエストされる人気のある在庫を指すことがあり、一方、大体積在庫は、注文によって大量にリクエストされる在庫を指すことがある。体積は、或る在庫アイテムが倉庫内で必要とする立方スペースの物理的量を指すことがある。大体積在庫アイテムは、大きい又はかさばるアイテム及び/又は個々の注文によって大量購入されるアイテムを指すことがある。特定の在庫システムでは、上位1%の在庫アイテムがシステム全体のアクティビティの20%強を占めることがある。非常に人気のあるアイテムは、それに対応して在庫ホルダを在庫ステーションに輸送するのにモバイル駆動ユニットの高頻度の使用を必要とすることがある。同様に、大体積在庫は、こうしたアイテムを保管する在庫ホルダを補充するのに比較的より多くの労力を必要とすることがあり、ゆえにこうしたアイテムを在庫ホルダにばらす(break down)ことは、卸売業者から入荷する様態で注文の在庫を単に用いることよりも効率的でない場合がある。こうしたアイテムの注文に応じるより効率的な方法は、在庫ピア(inventory pier)を用いて実現されることがある。在庫ピアは、非常に人気のある在庫及び/又は大体積在庫を保管してもよい。人気のある在庫又は大体積在庫を保管する在庫ホルダは、在庫ピアの一方の側部に沿って位置決めされてもよい。在庫ピアは、したがって、上位在庫アイテムのための設定可能な数の定位置を含むように構成されてもよい。3,000個の固有の在庫アイテムを保管する例示的な在庫システムでは、わずか30個の固有の在庫アイテムが、こうしたアイテムの高い速度又は大体積に起因してシステムアクティビティの多くの割合を占めることがある。したがって、このような在庫システムでは、在庫ピアは、在庫ピアで30個の上位在庫アイテムを保管するのに十分な量の画定された領域を含んでもよい。注文ホルダは、例えば、在庫アイテムの注文に応じるのに用いられることになるボックス又はコンテナを保持するように構成される棚のラックであってもよい。各ボックス又はコンテナは、特定の注文に関連付けられてもよい。例えば、注文ホルダは、数個のインクカートリッジと数リームの紙の注文を出荷するのに用いられるべきボール紙ボックスを保管してもよい。こうしたアイテムを必要とする注文を有する注文ホルダは、注文によって必要とされる在庫アイテムを保管する在庫ホルダに対応する在庫ピアに沿ったいくつかの位置を訪れてもよい。オペレータは、在庫ホルダからアイテムを取り出し、それらを注文ホルダの中の適切なボックス又はコンテナに入れてもよい。必要であれば、注文ホルダは、次いで、注文の残りのアイテムを注文ホルダのボックス又はコンテナの中に入れるために在庫ステーションに搬送されてもよい。
例証するために、上述の事務用品の例では、紙は大体積在庫アイテムであってもよく、インクカートリッジは非常に人気のあるアイテムであってもよい。したがって、紙のパレットと、種々のインクカートリッジを保管する在庫ホルダが、在庫ピアに据え置かれてもよい。数パックの紙と1個のインクカートリッジの注文は、紙を保管するパレットとは反対の在庫ピアに沿った場所に注文ホルダを移動することによって応じられてもよく、そこでオペレータが紙を注文ホルダに移してもよい。注文ホルダは、次いで、インクカートリッジを保管する在庫ホルダとは反対の場所に移動してもよく、そこで同じ又は異なるオペレータがインクカートリッジを注文ホルダに移してもよい。リクエストされたプリンタがまだ在庫ピアに保管されていない場合、注文に応じることができるようにモバイル駆動ユニットが注文ホルダを在庫ステーションに輸送してもよく、そこで別のモバイル駆動ユニットがプリンタを収容している在庫ホルダを輸送してもよい。
本開示の或る実施形態の技術的利点は、在庫ピアを用いて注文に応えるためのシステム及び方法を提供する能力を含む。技術的利点は、在庫ピアに大体積及び/又は高速アイテムを据え置く能力を含んでもよい。在庫システム内の在庫アイテムの需要が変化するので、管理モジュールは、在庫ピアでの在庫を置き換える能力を含んでもよく、したがって、時が経っても最高速度及び/又は大体積のアイテムを在庫ピアで確実に入手可能である。別の技術的利点は、在庫ピアに存在する注文のアイテムに基づいて種々の注文を1つの注文ホルダにグループ化する能力を含んでもよい。したがって、単一のモバイル駆動ユニットによって輸送される単一の注文ホルダによっていくつかの注文が実質的に同時に応えられてもよい。加えて、複数の注文ホルダが、在庫ピアに沿って同時に及び/又は並行して移動してもよく、複数の注文ホルダでの注文に実質的に同時に応じることができる。したがって、在庫システムは、伝統的な技術を用いて他の方法で実現されるよりも高い動作効率を達成することができる場合がある。注文に応えるために在庫ピアを用いる在庫システムは、在庫ステーション及び/又は伝統的なピッキング方法のみを用いた在庫システムよりも少ないモバイル駆動ユニットを注文に応えることにあてることができる場合がある。さらに、他の方法では高速アイテムの注文に応じるために複数の在庫ホルダを輸送することを要求されるモバイル駆動ユニットの駆動時間が減少する場合があり、及び/又は在庫システム内の他のタスクにあてられる場合がある。本発明の或る実施形態のさらなる技術的利点は、システムの成長及び修正に適応するように容易に適合可能な融通性のあるスケール変更可能な在庫ストレージソリューションを提供することを含んでもよい。本発明の或る実施形態のさらなる技術的利点は、システムの成長及び修正に適応するように容易に適合可能な融通性のあるスケール変更可能な在庫ストレージソリューションを提供することを含んでもよい。本発明の他の技術的利点は以下の図面、説明、及び請求項から当業者にはすぐに分かるであろう。
特定の利点を有する具体例が本明細書で論じられるが、種々の実施形態は、列挙された利点のすべて又はいくつかを含んでも又は含まなくてもよい。本発明の実施形態及びその利点は、種々の図面の同様の数字が同様の対応する部分を指す図1〜図9を参照することで最もよく理解される。
図1は、例示的な実施形態に係る在庫ピア50を含む在庫システム10のコンポーネントを示す斜視図である。図示されるように、在庫システム10はまた、管理モジュール15、種々のモバイル駆動ユニット20、在庫ホルダ30、パレットホルダ34、ごみホルダ36、及び注文ホルダ40を含む。図示されるように、在庫ホルダ30、パレットホルダ34、及びごみホルダ36は、在庫ピア50の一方の側部に沿って画定された領域80に据え置かれる。在庫ホルダ30及びパレットホルダ34は、在庫アイテム42を保持し、在庫ピア50で1人以上のオペレータによって注文が応じられる間、画定された領域80に概して据え置かれたままであってもよい。しかしながら、モバイル駆動ユニット20は、在庫ホルダ30及びパレットホルダ34を、画定された領域80に及び画定された領域80から種々の時点で輸送してもよい。例えば、図示されるように、1つのモバイル駆動ユニット20が在庫ピア50から空のパレットホルダ34を移動し、一方、別のモバイル駆動ユニット20が空のパレットホルダ34をさらなる在庫アイテム42のパレットを保持する新しいパレットホルダ34に交換してもよい。注文に応じるために、注文ホルダ40が、モバイル駆動ユニット20によって在庫ピア50の反対の側部に沿った場所に移動される。在庫ピア50でのオペレータ及び/又は自動機器が在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34からリクエストされた在庫アイテム42を取り出し、それらを注文ホルダ40のコンテナ60に入れてもよいように、種々の場所で、モバイル駆動ユニット20は低速になっても及び/又は止まってもよい。いくつかの実施形態では、在庫ピア50のオペレータは、自動機器及び/又は人間の作業者であってもよい。図示されるように、注文ホルダ40は、在庫ピア50の一方の端で出発し、反対端に到着するまで側部に沿って移動してもよい。いくつかの実施形態では、注文ホルダ40は、在庫ピア50に沿った場所に直接移動してもよく、そこで在庫アイテム42を受け入れてもよい。注文ホルダ40は、次いで、在庫ピア50の側部に沿って別の在庫アイテム42を受け入れることができる場所に移動してもよく、及び/又は、在庫アイテム42を受け入れた後で在庫ピア50から離れる方に移動してもよい(例えば、図1の破線矢印で示されるように)。在庫ピア50を訪れた後で、注文ホルダ40は、在庫システム10内の他の適切な場所に輸送されてもよい。例えば、注文ホルダ40での注文が完了する場合に、注文ホルダ40は出荷ステーションに輸送されてもよい。
管理モジュール15は、リクエストを受信及び/又は生成し、モバイル駆動ユニット20、在庫ホルダ30、パレットホルダ34、注文ホルダ40、在庫アイテム42、在庫ピア50、及び/又は在庫システム10の他の要素に関係する特定の動作を開始してもよい。管理モジュール15は、在庫システム10のコンポーネントを選択し、種々の動作を行い、これらの動作の完了を容易にするためにコマンド、命令、及び/又は他の適切な情報を選択されたコンポーネントに通信してもよい。管理モジュール15は、種々の在庫アイテム42の注文を受信し、注文に応じるために種々の適切なタスクを調整及び指揮してもよい。管理モジュール15は、任意の適切なシステム又はコンポーネントから注文を受信してもよく、代替的に又は加えて、任意の適切な技術を用いてタスクを生成し、タスクを在庫システム10の種々のコンポーネントに割り当ててもよい。特定の実施形態では、管理モジュール15は、管理モジュール15が在庫システム10の他のコンポーネントから及び/又は管理モジュール15と通信する外部コンポーネントから受信する在庫アイテム42のリクエストを含む注文に部分的に基づいてタスクの割り当てを生成する。注文に基づいて、管理モジュール15は、在庫システム10内に保管される又は保管されるべき在庫アイテムに関係する完了されるべき特定の動作を識別してもよく、任意の適切な形態の通信を表わしてもよい。例えば、特定の実施形態では、注文は、顧客によって購入されている、顧客に出荷するために在庫システム10から捜し出すべき特定の在庫アイテム42を特定してもよい。
1つ以上のタスクの割り当てを生成した後で、管理モジュール15は、該当するタスクの完了をトリガするために、特定のタスクを完了するのに適切なコンポーネントを選択し、選択されたコンポーネントにタスクの割り当てを伝送する。該当するコンポーネントは、次いで、それらの割り当てられたタスクを実行する。各タスクの割り当ては、特定のコンポーネントによって完了されるべき1つ以上のタスクを定義する。これらのタスクは、在庫アイテムの検索、保管、補充、及び計数、及び/又は、モバイル駆動ユニット20、在庫ホルダ30、パレットホルダ34、注文ホルダ40、在庫ピア50、及び在庫システム10の他のコンポーネントの管理に関係していてもよい。コンポーネント及び完了されるべきタスクに応じて、特定のタスクの割り当ては、対応するタスク及び/又は割り当てられたタスクを完了する際に該当するコンポーネントによって用いられるべき任意の他の適切な情報に関連した場所、コンポーネント、及び/又はアクションを識別してもよい。
在庫システム10の適切なコンポーネントが割り当てられたタスクを完了する間、管理モジュール15は、在庫システム10で利用可能なスペース、機器、人的労働力、及び他のリソースの効率的な使用を保証するために該当するコンポーネントと対話してもよい。例えば、管理モジュール15は、システム10の種々のコンポーネントからそれらの現在の場所、状態、及び/又は他の特徴に関する情報を受信してもよい。その在庫システム10の種々のコンポーネントの場所、現在の状態、及び/又は他の特徴の知識と、現在完了されているタスクの認識に基づいて、管理モジュール15は、タスクを生成し、システムリソースの使用を割り振り、システム全体の観点から動作を最適化する様態で個々のコンポーネントによるタスクの完了を他の方法で誘導することができる。さらに、集中されたシステム全体の管理とローカライズされたコンポーネント特有(component−specific)の意思決定との両方の組み合わせに依拠することによって、在庫システム10の特定の実施形態は、在庫システム10の動作の種々の態様を効率よく実行するための多数の技術をサポートすることができる場合がある。
結果として、管理モジュール15のいくつかの実施形態は、後述の1つ以上の管理技術を実施することによって、在庫システム10の効率を高め、及び/又は他の動作上の利点を提供する場合がある。例えば、管理モジュール15は、在庫ピア50にあるときにシステム全体のアクティビティが低下する場合があるという判断に基づいて、在庫ピア50に据え置かれるべき特定の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を決定してもよい。同様に、管理モジュール15は、注文に応えるアクティビティが最適化されるように、在庫ピア50で注文に応えるために注文を注文ホルダ40にグループ化し、タスクを割り当ててもよい。管理モジュール15の例示的な動作のより詳細な説明が図3〜図8に関連して後述される。
モバイル駆動ユニット20は、在庫ホルダ30、パレットホルダ34、及び/又は注文ホルダ40を、在庫システム10に関連した作業空間内の場所間で輸送する。モバイル駆動ユニット20は、在庫ホルダ30、パレットホルダ34、注文ホルダ40、及び/又は在庫システム10の他の要素の特徴及び構成に基づいて在庫システム10で用いるのに適する任意のデバイス又はコンポーネントを表すことがある。在庫システム10の特定の実施形態では、モバイル駆動ユニット20は、関連する作業空間の方々を自由に移動するように構成された、独立した電源内蔵式のロボット装置を表す。代替的な実施形態では、モバイル駆動ユニット20は、関連する作業空間を横行するトラック、レール、ケーブル、又は他のガイダンス要素に沿って在庫ホルダ30を移動するように構成されたトラック付き在庫システム10の要素を表す。こうした実施形態では、モバイル駆動ユニット20は、パワードレール(powered rail)などのガイダンス要素への接続を通じて電力を受け入れてもよい。いくつかの実施形態では、在庫システム10は、種々の適切な機能及び仕様を有する2つ以上の異なるタイプのモバイル駆動ユニット20を含んでもよい。さらに、モバイル駆動ユニット20は特定のタイプのモバイル駆動ユニットであるように図示及び説明されるが、モバイル駆動ユニット20は、適宜、種々のタイプのモバイル駆動ユニットを指すことがある。例えば、1つのタイプのモバイル駆動ユニット20は、パレットホルダ34及び/又は比較的大きい、重い、又はかさばる在庫アイテム42を輸送するように動作可能であってもよい。別のタイプのモバイル駆動ユニット20は、在庫ホルダ30、注文ホルダ40、及び/又は比較的より軽い及び/又はより小型の在庫アイテム42を輸送するように動作可能であってもよい。したがって、モバイル駆動ユニット20は、在庫システム10内の種々のタイプの在庫ホルダの中で特定の在庫アイテム42を輸送するために、種々のパワートレイン、積載量、及び他の適切な仕様を有してもよい。
モバイル駆動ユニット20は、選択された在庫ホルダ30を識別する情報を受信し、モバイル駆動ユニット20の場所を送信し、又は動作中に管理モジュール15又はモバイル駆動ユニット20によって用いられる任意の他の適切な情報を交換するために管理モジュール15と通信することができてもよい。モバイル駆動ユニット20は、無線で、モバイル駆動ユニット20と管理モジュール15との間の有線接続を用いて、及び/又は任意の他の適切な様態で管理モジュール15と通信してもよい。一例として、モバイル駆動ユニット20のいくつかの実施形態は、Wi−Fi(IEEE802.11)、Bluetooth(登録商標)(IEEE802.15)、赤外線データ通信協会規格、又は任意の他の適切な無線通信プロトコルを用いて管理モジュール15と及び/又は互いと通信してもよい。別の例として、トラック付き在庫システム10において、モバイル駆動ユニット20がその上で移動するトラック又は他のガイダンス要素は、モバイル駆動ユニット20と在庫システム10の他のコンポーネントとの間の通信を容易にするために有線接続(wired)されてもよい。
在庫ホルダ30は在庫アイテム42を保管する。いくつかの実施形態では、在庫ホルダ30は複数のストレージ大箱を含み、各ストレージ大箱は、異なるタイプの在庫アイテム42を保持することができる。在庫ホルダ30は、モバイル駆動ユニット20によって運ぶ、転がす、又は他の方法で移動することができる。各在庫ホルダ30は、複数の面を有してもよく、各大箱は、該当する在庫ホルダ30の特定の面を通じてアクセス可能であってもよい。モバイル駆動ユニット20は、在庫ホルダ30の特定の面及び関連する大箱を在庫システム10のオペレータ又は他のコンポーネントに提示するために適切な時点で在庫ホルダ30を回転させるように構成されてもよい。在庫ホルダ30の例示的な実施形態が図2にかなり詳細に示される。
パレットホルダ34は、在庫アイテム42のパレットを保管するように動作可能な或る種の在庫ホルダ30を表す。いくつかの実施形態では、パレットホルダ34は、モバイル駆動ユニット20によって運ぶ、転がす、又は他の方法で移動することができる。パレットホルダ34は、大口及び/又は大体積在庫アイテム42のコンテナを保管してもよい。したがって、パレットホルダ34は、特定の実施形態では、単一のSKUを有する大量の在庫アイテム42を含んでもよい。いくつかの実施形態では、パレットホルダ34は、在庫アイテム42が特定の在庫アイテム42の卸売業者又は販売者から受け入れられる際に在庫アイテム42を保持するコンテナを表す。したがって、パレットホルダ34は、いくつかの動作モードでは、特定のパレットホルダ34上の在庫アイテム42の体積及び/又は速度に応じて、在庫システム10への入口ポイントから在庫ピア50に直接移動されてもよい。
ごみホルダ36は、ごみ及び/又は廃棄物を保管する。ごみホルダ36は、その動作の結果として在庫ピア50で生じることがある在庫ピア50によって生じる一般的なタイプの廃棄物を保管するように構成された大箱、容器、コンテナ、又は他の構造体を表すことがある。例えば、パレットがばらされる際に収縮包装及び/又は他の廃棄物がパレットホルダ34上のパレットから外れることがある。別の例として、注文に応じるのに在庫アイテム42が用いられる際に、パッケージング又は他の使い捨てコンテナから個々の在庫アイテム42が取り出されてもよい。このパッケージング又は他の使い捨てコンテナが空になった後で、これは廃棄するためにごみホルダ36に入れられてもよい。ごみホルダ36は、いくつかの実施形態では、それらがモバイル駆動ユニット20によって輸送されてもよいように構成されてもよい。ごみホルダ36は、図2に関連して以下でかなり詳細に説明されるように、在庫ホルダ30と同様の様態でモバイル駆動ユニットと相互作用してもよい。時には、管理モジュール15が、ごみホルダ36を空にされるべき在庫ピア50から離れる方に輸送することをモバイル駆動ユニット20のうちの1つに指示してもよい。
注文ホルダ40は、在庫アイテム42が注文にパッケージされてもよい、コンテナ60の群を保持する。コンテナ60は、種々の在庫アイテム42の注文を保管するように構成されてもよい。注文ホルダ40は、任意の適切な構造を有してもよく、在庫システム10に用いられるコンテナ60のタイプ又は任意の他の適切な因子に基づいて任意の適切な方法でコンテナ60を保管するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、注文ホルダ40は、パレットを運ぶように構成され、モバイル駆動ユニット20によって移動することができる、一種の在庫ホルダ30を表す。注文ホルダ40は、コンテナ60が置かれる1つ以上のプラットフォーム又は棚を含んでもよい。加えて又は代替的に、注文ホルダ40は、異なるサイズ又はタイプのコンテナ60をそれぞれ保持する複数の大箱を含んでもよい。注文ホルダ40及び/又はコンテナ60は、出荷先などの遠隔の場所への出荷に関して指定されてもよい。コンテナ60は、保管、出荷、又は他の適切な目的のために在庫アイテム42を入れる又は置くことができる任意の適切な形態のコンテナを表す。コンテナ60の例は、ボックス、パレット、大箱、カートン、及び封筒を含むがこれらに限定されない。特定の実施形態では、コンテナ60は、コンテナ60が保管される注文ホルダ40から独立しており、結果として、コンテナ60は、処理する又は他の注文ホルダ40に移すために注文ホルダ40から取り出されてもよい。一例として、コンテナ60は、特定の注文に関連した在庫アイテム42が送達のために保管されてもよく、次いで、該当するコンテナ60が該注文に関連した顧客に発送されてもよい、ボックス又はパレットを表すことがある。別の例として、コンテナ60は、在庫アイテム42が長期保管のために入れられ、次いで、出荷場所に移動され及び/又は在庫システム10から取り出されてもよい、大箱又は他のコンテナを表してもよい。注文ホルダ40及びコンテナ60の例示的な実施形態が図2にかなり詳細に示される。モバイル駆動ユニット20、在庫ホルダ30、及び注文ホルダ40のより詳細な例が図2に関連して後述される。
在庫アイテム42は、自動在庫システム10での保管、検索、及び/又は処理に適する任意の物体を表す。この説明の目的上、「在庫アイテム」は、在庫システム10内に保管される特定のタイプの任意の1つ以上の物体を表すことがある。例えば、所与の在庫アイテム42は、固有の在庫アイテムの単一の在庫管理単位(stock keeping unit:SKU)を表すことがある。したがって、在庫アイテム42は、適宜、特定のアイテムを指すことがあり、及び/又は特定のSKUを有する或る量のアイテムを指すことがある。一例として、在庫システム10は、食料雑貨店などの小売設備のための大口在庫アイテム42を保管する小売流通倉庫及び/又は商品倉庫を表すことがある。別の例として、在庫システム10は、電子商取引の倉庫設備を表すことがあり、在庫アイテム42は、倉庫設備内で保管される商品を表すことがある。動作中に、モバイル駆動ユニット20は、顧客に送達するために梱包されるべき注文でリクエストされた1つ以上の在庫アイテム42を収容する在庫ホルダ30を捜し出してもよい。さらに、在庫システム10の特定の実施形態では、完了した注文を収容するボックス自体が在庫アイテムを表してもよい。
在庫ピア50は、在庫システム10に出入りする在庫アイテム42の流動を監視するためのスキャナなどの在庫アイテム42を処理する又は取り扱うための任意の適切なコンポーネント、管理モジュール15と通信するための通信インターフェース、及び/又は任意の他の適切なコンポーネントを表す。在庫ピア50は、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34が据え置かれてもよいいくつかの画定された領域80を含む。在庫ピア50は、注文ホルダ40が在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の画定された領域80とは反対の側部に沿って移動されるように動作可能であるように配列される。在庫ピア50に沿って移動する注文ホルダ40は、人間のオペレータ及び/又は自動機器から在庫アイテム42を受け入れてもよい。在庫ピア50での人間のオペレータ及び/又は自動機器は、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34から在庫アイテム42を取り出し、それらを注文ホルダ40の適切なコンテナ60に移動するように動作可能であってもよい。在庫ピア50は、したがって、どの在庫アイテム42をどのコンテナ60に入れるかをオペレータに示すために適切なディスプレイ装置及び/又は信号機器を含んでもよい。加えて又は代替的に、在庫ピア50は、作動されるときに、特定の注文ホルダ40が特定の在庫アイテム42を受け入れるためにどこで在庫ピア50に沿って止まる及び/又は減速することが期待されるかの表示をオペレータに提供する、1つ以上のインジケータを含んでもよい。インジケータは、在庫ピア50のオペレータに情報を提供することができるディスプレイインターフェース、光、レーザ、又は他の適切なデバイスなどの任意の適切な音声及び/又は視覚信号デバイスであってもよい。
在庫ピア50は、人間のオペレータによって全体的に又は部分的に制御されてもよく、又は完全に自動化されてもよい。さらに、在庫ピア50の人間のオペレータ又は自動オペレータは、在庫システム10の動作の一部として在庫アイテム42のパッキング又は計数などの在庫アイテム42への或るタスクを行うことができてもよい。在庫ピア50は、各オペレータに対応する適切な数の作業区域に分割されてもよい。オペレータは各作業区域内で作業してもよい。作業区域は、在庫ピア50での割り当てのバランスをとる及び/又は調整するために管理モジュール15によって用いられてもよい。例えば、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34は、種々の区域間の在庫アイテム42の相対速度のバランスをとることに基づいて作業区域に割り当てられてもよい。別の例として、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34は、種々の作業区域間の在庫アイテム42の速度をランダム化することに基づいて作業区域に割り当てられてもよい。在庫ピア50は、オペレータと在庫ホルダ30、パレットホルダ34、ごみホルダ36、及び/又は注文ホルダ40との相互作用を容易にするように構成された1つ以上の高い面及び/又は平面を含んでもよい。加えて又は代替的に、在庫ピア50は、本開示で説明されるアクティビティのうちの1つ以上に関して指定される作業空間領域を表すことがある。したがって、在庫ピア50は、本開示で説明されるアクティビティが行われる在庫システム10の仮想領域を表すことがある。在庫ピア50を画定する仮想領域は、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を一方の側部に位置決めすること及び/又は注文ホルダ40を反対の側部に沿った位置に移動することを含む本開示で説明されるアクティビティに関して指定される2つ以上の側部上で事実上境界付けられてもよい。管理モジュール15は、在庫ピア50として指定される作業空間の仮想領域を画定する及び/又はこれと相互作用するようにプログラムされてもよい。
画定された領域80は、在庫ピア50で注文が応じられる間、在庫ホルダ30、パレットホルダ34、及び/又はごみホルダ36が位置決めされてもよい在庫ピア50に隣接するスペースを表すことがある。画定された領域80は、在庫ホルダ30、パレットホルダ34、及び/又はごみホルダ36の寸法に対応する領域を有してもよい。画定された領域80は、在庫ピア50の一方の側部に沿って存在する固定の場所を表すことがある。画定された領域80は、管理モジュール15によって画定される仮想スペースを表すことがある。寸法が互いに実質的に類似している連続したスペースとして図示されるが、画定された領域80は、異なる寸法を有してもよく、及び/又は在庫ピア50に対して任意の適切な場所に位置決めされてもよいことに留意されたい。例えば、画定された領域80は、在庫ホルダ30、パレットホルダ34、及び/又はごみホルダ36のそれぞれの寸法に応じて異なる寸法を有してもよい。したがって、いくつかの実施形態では、画定された領域80は、特定のタイプのホルダに関して指定される異なるタイプを有してもよい。他の実施形態では、画定された領域80は、それらが在庫ピア50で位置決めされてもよい異なるタイプのホルダ間で実質的に交換可能であるように寸法設定されてもよい。いくつかの実施形態では、画定された領域80は、在庫ホルダ30、パレットホルダ34、及び/又はごみホルダ36を配置するために確保される在庫ピア50の側部に沿った領域を単純に表してもよい。
一般に、在庫アイテム42の注文は、在庫ピア50を用いて応じられる。在庫アイテム42、在庫ホルダ30、及び/又はパレットホルダ34は、管理モジュール15によって在庫アイテム42の需要に基づいて在庫ピア50に割り当てられてもよい。種々の在庫アイテム42の注文は、注文のために種々のコンテナ60を運ぶ注文ホルダ40を在庫ピア50に輸送することによって応じられてもよく、そこで注文に関する在庫アイテム42がコンテナ60の中に入れられてもよい。いくつかの実施形態では、注文ホルダ40は、在庫ピア50から在庫アイテム32を受け入れる前及び/又は受け入れた後で他のタイプの在庫ステーションから在庫アイテム32を受け入れてもよい。在庫ピア50を訪れた後で、注文ホルダ40は、さらなるアイテムを受け入れるために在庫ステーションに輸送されてもよく、及び/又は以下でより詳細に説明されるように別の設備又はエンドユーザへの出荷のために出荷ステーションに輸送されてもよい。在庫システム10の動作の詳細な例が図3〜図8に関連して後述される。特に、在庫ピア50で注文に応えるのを容易にするための技術が図5に関連して後述され、在庫ピア50に据え置くべく高速在庫及び/又は大体積在庫を選択するためのさらなる技術と、種々の注文を注文ホルダ40にグループ化するためのさらなる技術も図6〜図8に関連して後述される。
図2は、在庫ピア50を用いて注文に応じることができる在庫システムの種々のコンポーネントの側面図を示す。特に、図2は、在庫ホルダ30を在庫ストレージ48から在庫ピア50に輸送する特定のモバイル駆動ユニット20を示す。別のモバイル駆動ユニット20が、注文のための種々のコンテナ60を収容する注文ホルダ40を在庫ピア50に輸送する。図のように、注文ホルダ40は、注文ホルダ40上にコンテナ60を配列する一種のステーションであってもよい注文導入ステーション54から輸送される。在庫ピア50で、在庫アイテム42が在庫ホルダ30から取り出され、注文ホルダ40の適切なコンテナ60の中に入れられる。注文ホルダ40は、別の在庫アイテム42を受け入れるために在庫ピア50の側部に沿った別の場所に移動されてもよく、又は在庫システム10内の別の適切な場所に移動してもよい。
モバイル駆動ユニット20は、特定のホルダとドッキング及び/又は結合し、ドッキングされた状態でホルダを移動することによって、在庫ホルダ30、パレットホルダ34、及び/又は注文ホルダ40を輸送してもよい。例えば、図示されるように、モバイル駆動ユニット20は、それぞれ在庫ホルダ30及び注文ホルダ40を輸送する。簡潔さのために、在庫ホルダ30の輸送がより詳細に説明されるが、以下の説明は、パレットホルダ34及び/又は注文ホルダ40のいくつかの実施形態に同様にあてはめてもよい。モバイル駆動ユニット20は、在庫ホルダ30の下に移動し、在庫ホルダ30の一部とインターフェースするドッキングヘッドを持ち上げることによって在庫ホルダ30を輸送する。ドッキングヘッドは、ドッキングされたときに在庫ホルダ30を持ち上げるように動作可能なモバイル駆動ユニット20のアクチュエータによって制御されてもよい。モバイル駆動ユニット20のドッキングヘッドは、モバイル駆動ユニット20を在庫ホルダ30に結合してもよく、及び/又はモバイル駆動ユニット20が在庫ホルダ30にドッキングされるときに在庫ホルダ30を支持してもよい。モバイル駆動ユニット20は、在庫ホルダ30を持ち上げること、在庫ホルダ30を推進すること、在庫ホルダ30を回転させること、及び/又は在庫ホルダ30を任意の他の適切な様態で移動することなどによって在庫ホルダ30を操縦するのにドッキングヘッドを使用してもよい。モバイル駆動ユニット20のドッキングヘッドはまた、在庫ホルダ30のこうした操作を容易にするためにコンポーネントの任意の適切な組み合わせを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、高摩擦部分が、モバイル駆動ユニット20が在庫ホルダ30にドッキングされる間、在庫ホルダ30の一部と当接するドッキングヘッドのすべて又は一部を形成することがある。こうした実施形態では、モバイル駆動ユニット20がドッキングヘッドを作動するときに、ドッキングヘッドの高摩擦部分と在庫ホルダ30の表面との間に生じた摩擦力が、在庫ホルダ30での並進運動及び回転移動を誘起することがある。
いくつかの実施形態では、モバイル駆動ユニット20は、移動している間及び/又は止まっている間に在庫ホルダ30を回転させるためにそのドッキングヘッドを回転させることができてもよい。加えて又は代替的に、モバイル駆動ユニット20は、ドッキングヘッドを、独立して又はモバイル駆動ユニット20の全体としての移動の一部として回転させることができてもよい。例えば、モバイル駆動ユニット20は、在庫ホルダ30が元の移動方向に面し続けるように、モバイル駆動ユニット20がターンを実行する際に在庫ホルダ30を回転させてもよい。持ち上げられる間、モバイル駆動ユニット20は、そのホイールに動力を与える別の1つ以上のアクチュエータを制御してもよい。ホイールアクチュエータを用いて、モバイル駆動ユニット20は、ドッキングヘッドが在庫ホルダ30を持ち上げている間又はモバイル駆動ユニットが在庫ホルダ30からドッキング解除される及び/又は結合解除される間、在庫ホルダ30を輸送することができてもよい。図示されるように、モバイル駆動ユニット20は、1つ以上のアクチュエータによって動力を与えられる電動ホイールに加えて、一対のスタビライザホイールを含む。
在庫ホルダ30とドッキングする特定の方法が示されるが、モバイル駆動ユニット20は、ドッキングされたときにモバイル駆動ユニット20が在庫ホルダ30に結合され及び/又はこれを支持し、在庫ホルダ30を移動することができるように、在庫ホルダ30に接続すること、これを持ち上げること、及び/又は他の方法でこれと任意の他の適切な様態で相互作用することによって、在庫ホルダ30とドッキングしてもよいことに留意されたい。以下の説明は特定の様態でドッキングするように構成されるモバイル駆動ユニット20及び在庫ホルダ30の特定の実施形態に焦点をあてているが、モバイル駆動ユニット20及び在庫ホルダ30の代替的な実施形態は、在庫システム10内でモバイル駆動ユニット20が在庫ホルダ30を移動できるようにするのに適した任意の様態でドッキングするように構成されてもよい。加えて、後述するように、特定の実施形態では、モバイル駆動ユニット20は在庫ホルダ30のすべて又は一部を表す。こうした実施形態では、モバイル駆動ユニット20は、在庫ホルダ30を輸送する前に在庫ホルダ30とドッキングしなくてもよく、及び/又はモバイル駆動ユニット20は、それぞれ特定の在庫ホルダ30と継続的にドッキングしたままであってもよい。
図3は、在庫ピア50を用いて注文に応じることができる在庫システム10の別の例示的な実施形態の上から見た図を示す。在庫システム10は、作業空間内に配列される図1及び図2に関連して上述した種々のコンポーネントを含む。上述の在庫ピア50に加えて、在庫システム10は、在庫ストレージ48内に保管される種々の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を含む。在庫システム10はまた、受入ステーション52、導入ステーション54、在庫ステーション56、及び/又は出荷ステーション58などの1つ以上のステーションを含む。一般に、在庫システム10内の在庫アイテム42の注文は、注文ホルダ40を在庫ピア50及び種々の他のステーションに輸送することによって応じられる。在庫ピア50に据え置かれる在庫アイテム42は、注文を完了する及び/又は注文に寄与するのに用いられてもよい。加えて又は代替的に、注文ホルダ40は、在庫ホルダ30の中のさらなる在庫アイテム42を受け入れるために在庫ステーション56に輸送されてもよく、この場合、在庫ホルダ30はモバイル駆動ユニット20によって在庫ステーション56に輸送されてもよく、及び/又は他の在庫アイテム42よりも高い立方体積を有する。したがって、大体積在庫アイテム42の量は比較的より高速のアイテム42の量よりも少ない場合があるが、大体積在庫アイテム42の総体積は、より高速のものよりも大きい場合がある。
在庫システム10は、任意の適切なタイプの注文に応える設備を表すことがある。例えば、在庫システム10は、在庫を管理する及び/又は注文に応えるために在庫システムを採用してもよい電子商取引倉庫、小売チェーン店の流通センター、製造設備、又は任意の他の設備を表すことがある。多くの実施形態では、在庫アイテム42は、異なる注文率で注文される。したがって、いくつかの在庫アイテム42は、他の在庫アイテム42よりもはるかに高頻度に注文される。同様に、いくつかの在庫アイテム42は、他の在庫アイテム42よりもはるかに多い量で注文されることがある。
受入ステーション52、導入ステーション54、在庫ステーション56、及び出荷ステーション58は、在庫システム10に出入りする在庫アイテム42の流動を監視するためのスキャナなどの在庫アイテム42を処理する又は取り扱うための任意の適切なコンポーネント、管理モジュール15と通信するための通信インターフェース、及び/又は任意の他の適切なコンポーネントを含むステーションを表す。ステーションは、在庫アイテムに関係する特定のタスクの完了に関して指定される場所を表す。こうしたタスクは、在庫ホルダ30からの在庫アイテムの取り出し、在庫ホルダ30への在庫アイテムの導入、在庫ホルダ30の中の在庫アイテムの計数、在庫アイテムの分解(例えば、パレット又はケース規模のグループから個々の在庫アイテムへ)、及び/又は在庫アイテムの任意の他の適切な様態での処理又は取り扱いを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ステーションは、在庫システム10内の在庫アイテムに関係する特定のタスクを完了することができる物理的場所を単に表すことがある。代替的に又は加えて、ステーションは、物理的場所と、また、在庫システム10に出入りする在庫アイテムの流動を監視するためのスキャナなどの在庫アイテムを処理する又は取り扱うための任意の適切な機器、管理モジュール15と通信するための通信インターフェース、及び/又は任意の他の適切なコンポーネントとの両方を表すことがある。ステーションは、人間のオペレータによって全体的に又は部分的に制御されてもよく、又は完全に自動化されてもよい。いくつかの実施形態では、オペレータは自動機器であってもよい。さらに、在庫ピア50の人間のオペレータ又は自動オペレータは、在庫システム10の動作の一部として在庫アイテムのパッキング又は計数などの在庫アイテムへの或るタスクを行うことができてもよい。さらに、在庫ピア50の人間のオペレータ又は自動オペレータは、在庫システム10の動作の一部として在庫アイテム42のパッキング又は計数などの在庫アイテム42への或るタスクを行うことができてもよい。受入ステーション52、導入ステーション54、在庫ステーション56、及び出荷ステーション58は、在庫システム10によってサポートされる特定のタイプの処理タスクを行うのに適した特化されたステーションを表す。しかしながら、いくつかの実施形態の在庫システム10は、一般に複数のタイプのタスクを取り扱うことができるが、任意の所与の時点で特定のタイプのタスクを取り扱うように構成されるステーションを含んでもよい。
受入ステーション52は、補充及び/又は交換在庫アイテム42の受け入れに関連したタスクが行われるステーションを表す。例えば、受入ステーション52は、新しい在庫アイテム42を在庫システム10に取り入れるために商品積み下ろし場及び適切な処理装置を含んでもよい。受入ステーション52で、新しい在庫が受け入れられ、ばらされ、取り扱われ、在庫システム10に入力され、及び/又は在庫アイテム42を在庫システム10に受け入れることに関連した任意の他の適切なタスクが行われてもよい。
導入ステーション54は、注文ホルダ40をアセンブルすること及び/又は構築すること及び/又は在庫アイテムのコンテナ60をアセンブルすることに関連したタスクが行われるステーションを表す。例えば、導入ステーション54は、コンテナ60をアセンブルする及び/又はコンテナ60を注文ホルダ40にグループ化するために適切な材料及び機器を含んでもよい。導入ステーション54でのインターフェースは、パッキングリスト、パッキング材、出荷ラベル、並びに他の適切な出荷タスク及びパッケージングタスクに関係した材料などの、コンテナ60をアセンブルするための任意の適切なコンポーネントを提供してもよい。導入ステーション54は、いくつかの実施形態では、どのようにしてコンテナ60をアセンブルするか及び/又はコンテナ60を注文ホルダ40にグループ化するかを導入ステーション54のオペレータに指示するために適切なデバイス及び/又はインターフェースを含むことがある。例えば、所与の注文は、いくつかの在庫アイテム42を含んでもよい。オペレータは、どのようなサイズのコンテナ60を用いるか及びどの注文ホルダ40にコンテナ60を入れるかの指示を与えられてもよい。特定のコンテナ60は、導入ステーション54での特定の注文に関連付けられてもよい。したがって、コンテナ60が在庫アイテム42を受け入れるときに、「注文」は、同様に又は代替的に在庫アイテム42を受け入れることとして呼ばれる場合がある。
在庫ステーション56は、在庫ピア50に加えて又は代替的に、注文に応えることに関係したタスクが行われるステーションを表す。在庫ステーション56で、在庫アイテム42は、注文ホルダ40のコンテナ60の中にピックされ及び/又は入れられてもよい。在庫ステーション56は、在庫ホルダ30から特定の在庫アイテム42を取り出し、在庫アイテム42を注文ホルダ40のコンテナ60に入れるようにオペレータに指示するのに適切な機器を含んでもよい。いくつかの実施形態では、在庫ステーション56は、コンテナ60を出荷のために出荷ステーション58に輸送することができる運搬機器とインターフェースしてもよい。したがって、特定の注文が完了するときに、その関連するコンテナ60は、注文ホルダ40から取り出され、出荷ステーション58に送達するための運搬機器上に置かれてもよい。加えて又は代替的に、モバイル駆動ユニット20は、注文ホルダ40を在庫ステーション56から離れる方に移動し、注文ホルダ40を出荷ステーション58に輸送してもよい。
出荷ステーション58は、注文が注文に関するエンドユーザ及び/又は規定の出荷先などの宛先に出荷されてもよい場所を表す。例えば、出荷ステーション58は、在庫システム10からコンテナ60を発送するために、商品積み下ろし場及び適切な処理装置を含んでもよい。いくつかの実施形態では、出荷ステーション58と受入ステーション52は類似の場所又は同じ場所にあってもよい。
動作時に、在庫システム10内の在庫アイテム42の注文は、在庫ピア50を用いて応じられる。在庫が受入ステーション52で在庫システム10に受け入れられる際に、在庫アイテム42のパレットが、在庫システム10に補充するためにパレットホルダ34上に置かれ及び/又はばらされ、在庫ホルダ30に入れられてもよい。選択された在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34が、モバイル駆動ユニット20によって在庫ピア50に沿った画定された領域80に移動されてもよい。画定された領域80に据え置かれる在庫ホルダ30及びパレットホルダ34は、比較的高速及び/又は大体積の在庫アイテム42を保持してもよい。
注文が在庫システム10によって受信される際に、注文ホルダ40が導入ステーション54で適切なコンテナ60とアセンブルされる。注文ホルダ40は、在庫ピア50に沿った画定された領域80で在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34によって保管される在庫アイテム42を受け入れるためにモバイル駆動ユニットによって在庫ピア50に沿って移動される。在庫ピア50を訪れた後で特定の注文ホルダ40上の注文が完了する場合、注文ホルダ40は出荷ステーション58に移動されてもよい。注文が完了しない場合、注文ホルダ40は、モバイル駆動ユニット20によって1つ以上の在庫ステーション56に移動されてもよい。例として、注文が在庫ピア50で保管されない1つ以上の比較的あまり人気のない及び/又は小体積のアイテムを含む場合、注文ホルダ40での注文が、在庫ピア50を訪れた後で完了しないことがある。在庫ステーション56で、注文ホルダ40での注文によってリクエストされた特定の在庫アイテム42を保持する特定の在庫ホルダ30が、モバイル駆動ユニット20によって在庫ストレージ48から在庫ステーション56に輸送されてもよい。ピックステーション56で注文が完了した後で、注文ホルダ40は出荷ステーション58に輸送されてもよい。図示された例はモバイル駆動ユニット20が注文ホルダ40を導入ステーション54から在庫ピア50に輸送することを示すが、必ずしもそうとは限らないことに留意されたい。いくつかの実施形態では、モバイル駆動ユニット20は、注文ホルダ40を在庫ピア50に輸送する前に、所与の注文ホルダ40を1つ以上の在庫ステーション56又はシステム10内の他の場所に輸送してもよい。
管理モジュール15が、在庫ホルダ30及びパレットホルダ34を在庫ピア50の画定された領域80に割り当ててもよい。管理モジュール15は、在庫ピア50の画定された領域80に据え置かれるべき特定の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を指定してもよい。指定は、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34にそれぞれ保管される在庫アイテム42の製品速度及び/又は体積に基づいていても及び/又はこれに応じてもよい。いくつかの実施形態では、管理モジュール15は、在庫ピア50で保管するのに在庫アイテム42の最良の組み合わせを判断するために在庫システム10内の種々の注文を分析してもよい。最良の組み合わせは、いくつかの実施形態では、特定の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を使用して最高総数の注文が在庫ピア50で完了され得るとの判断に基づいていてもよい。例えば、紙とインクカートリッジがそれぞれ最大体積のアイテム及び最高速度のアイテム42であり、かつ在庫ピア50に据え置かれるように選択されている場合、管理モジュール15は、多くの注文が紙とインクカートリッジとプリンタとの組み合わせをリクエストするので、在庫ピア50に据え置くべく特定の良く売れているプリンタを選択してもよい。いくつかの実施形態では、このプリンタは、このプリンタが在庫ピア50でより多くの総注文を完了することになるという判断に基づいて別のより人気の高いアイテムを抑えて選択されてもよい。
管理モジュール15は、任意の適切なアルゴリズム、論理、及び/又は意思決定プロセスに従って、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を在庫ピア50の画定された領域80に割り当ててもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫システム10内の種々の在庫アイテム42の製品速度を計算してもよい。管理モジュール15は、在庫アイテム42の製品速度統計に応じて在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を在庫ピア50の画定された領域80に割り当ててもよい。一部の在庫システムは製品速度の大きな変動に直面する。例えば、新製品のリリースが、これらのアイテムの注文の殺到を引き起こすことがある。別の例として、休日及び/又は季節在庫アイテム42が、時期に応じて異なる比率で売れることがある。製品速度は、所与の時間内にシステム10内の特定の在庫アイテム及び/又は在庫アイテムのタイプを必要とする注文の頻度を指すことがある。いくつかの実施形態では、製品速度は、システム10内の注文によって必要とされる及び/又は必要とされることが予想される各在庫アイテム及び/又は在庫アイテムのタイプの相対数を指すことがある。例えば、在庫アイテムは、この在庫アイテムが他の在庫アイテムと比べてシステム10内の注文40によってより頻繁に必要とされる場合に比較的高い製品速度を有することがある。いくつかの実施形態では、製品速度は、所与の時間内の所与の在庫アイテムの需要量を指すことがある。代替的に又は加えて、製品速度は、在庫システム10内の見計らい注文及び/又は受信した注文40によってリクエストされた在庫アイテム42の量を単純に指すことがある。いくつかの実施形態では、速度は、ヒストリカル速度、既知の需要、及び期待される需要のうちのいくつかの適切な組み合わせを指すことがある。
製品体積は、特定の注文によってリクエストされた在庫アイテム42の相対量を指すことがある。例えば、特定の製品は、ケース及び/又はパレットなどによって大口の量で注文されることがある。こうした在庫アイテム42については、ケース及び/又はパレットを在庫ストレージ48に入れるためにばらすのは効率的でないことがある。製品体積は、加えて又は代替的に、在庫システム10内で注文される特定の在庫アイテム42の立方体積を指すことがある。大きい及び/又はかさばる在庫アイテム42は、あまり大きくない及び/又はかさばらないアイテムよりも在庫ホルダ30に集積するのに比較的より多くの労力を要することがある。したがって、管理モジュール15は、種々の在庫アイテム42の製品体積を計算し、こうしたアイテムを保持するパレットホルダ34を在庫ピア50に据え置くことを決定してもよい。いくつかの実施形態では、管理モジュール15は、種々の在庫アイテム42の製品速度及び製品体積を判定し、製品速度及び製品体積の統計に基づいて在庫アイテム42を在庫ピア50に据え置くかどうかを判断してもよい。
管理モジュール15は、したがって、在庫アイテム42の製品速度及び/又は製品体積の統計を計算してもよい。製品速度は、在庫システム10内の在庫アイテム42の既知の又は期待される需要を判断するのに有用な、過去の注文情報、ヒストリカル注文トレンド、在庫システム10内の現在の注文、現在の注文情報、既知の及び/又は期待される需要、及び/又は予想される将来の注文情報、売上情報、及び/又は任意の他の適切な情報に基づいて判定されてもよい。製品速度及び/又は製品体積に基づいて、管理モジュール15は、比較的高い人気及び/又は大体積を有する在庫アイテム42を判定してもよい。人気の高い在庫アイテム42は、複数の注文によって比較的高頻度にリクエストされるアイテムを指すことがある。こうした在庫アイテム42は、一般に、結果的にこうした在庫アイテム42の注文に応えるために対応して高い数のタスクの割り当てを生成する管理モジュール50をもたらすことがある。管理モジュール15は、その割り当てが在庫ピア50を用いてこうしたアイテムの注文に応えるために生成されるタスクの割り当ての量を減らすことになるという判断に基づいてパレットホルダ34及び/又は在庫ホルダ30を割り当ててもよい。
管理モジュール15は、在庫ピア50に据え置くべく在庫アイテム42を選択する際に在庫アイテム42の需要に関連した種々のこうしたメトリクスを考慮してもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫ピア50に割り当てるべく最高の製品速度及び/又は製品体積を有するいくつかの在庫アイテム42を判定してもよい。別の例として、管理モジュール15は、最高の既知の又は期待される需要を有するいくつかの製品を判定してもよい。選定されるいくつかの在庫アイテム42は、在庫ピア50での在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34のためのいくつかの画定された領域80に対応していてもよい。いくつかの実施形態では、管理モジュール15は、在庫アイテム42が在庫ピア50に据え置かれるべきかどうかを判断するために速度を所定の閾値と比較してもよい。例えば、在庫アイテム42は、在庫ピア50に配置するのに適格となるのに少なくとも所定の量のシステムアクティビティ及び/又はタスクの割り当てを生成することを必要とされることがある。加えて又は代替的に、管理モジュール15は、最高速度を有するものを判定するために種々の製品の速度の比較、ソート、又は他の方法での解析に基づいて最高速度を有する在庫アイテム42を判定してもよい。
より具体的な例を提供するために、在庫ピア50の特定の実施形態は、30個の画定された領域80を含むことがある。管理モジュール15は、在庫ピア50での30箇所の場所を在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34で埋めるのに適切な多数の在庫アイテム42を判定してもよい。例えば、パレットホルダ34は、大口の量の1つの特定のSKUの特定の在庫アイテム42を保持してもよい。その一方で、在庫ホルダ30の特定の実施形態は、いくつかのSKUの種々の在庫アイテム42を運んでもよい。高速アイテム42は、複数の在庫アイテム42が在庫ホルダ30の中で在庫ピア50での1つの画定された領域80で保管され得るように、在庫ホルダ30の中に一緒に保管されてもよい。前述の事務用品の例に戻ると、在庫ホルダ30は、種々のSKUの人気のあるインクカートリッジを保持してもよく、一方、パレットホルダ34は、単一のSKUを有する大体積の紙のボックスを保持してもよい。結果として、例えば、在庫ピア50に30個の画定された領域80が存在することがあるが、管理モジュール15は、より多くの数の在庫アイテム42を画定された領域80で保管することを決定してもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫ピア50に据え置かれるべき50〜60又はそれ以上のSKUの在庫アイテム42を指定してもよい。
しかしながら、本明細書での特定の数は単に例証する目的で提供され、在庫ピア50の画定された領域80、在庫ホルダ30、及び/又はパレットホルダ34の構成及び配列に応じて任意の適切な数の在庫アイテム42が在庫ピア50に据え置かれてもよいことに留意されたい。例えば、管理モジュール15は、画定された領域80が存在するよりも少ない在庫アイテム42を保管することを決定してもよく、及び/又は、したがって、同じ1つ以上のSKUの在庫アイテム42を保持する複数の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を割り当ててもよい。別の例として、在庫ピア50の画定された領域80の数は、在庫システム10のシステムアクティビティに応じて変えてもよい。したがって、例示的な数の画定された領域80が論じられているが、任意の適切な数の画定された領域80が用いられてもよい。加えて又は代替的に、在庫ピア50は、いくつかの実施形態では、特定の時点で在庫システム10内の最小閾値を上回る非常に人気のある及び/又は大体積在庫アイテム42の数に応じて設定可能な数の画定された領域80を有してもよい。管理モジュール15は、在庫アイテムが在庫システム10に受け入れられる時点で高速アイテムを受入ステーション52で在庫ホルダ30にグループ化するように動作可能であってもよいことにも留意されたい。管理モジュール15は、特定の在庫アイテム42を在庫ホルダ30に入れる指示を受入ステーション52に与えてもよい。したがって、在庫ホルダ30は、高速在庫アイテム42が適切な時点で在庫ピア50に配置され得るように、高速在庫アイテム42を含むように予め構成されてもよい。
選択された在庫アイテム42に基づいて、管理モジュール15は、選択された在庫アイテム42を保持する在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を選択してもよい。管理モジュール15は、次いで、このホルダを在庫ピア50の画定された領域80に輸送するために、モバイル駆動ユニット20に関するタスクの割り当てを生成及び/又は発行してもよい。在庫システム10が5,000SKUの固有の在庫アイテム42を保管し、かつ在庫ピア50に30個の画定された領域80が配列される例示的な実施形態では、管理モジュール15は、在庫ピア50に据え置くべく30個までの在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の組み合わせを選択してもよい。管理モジュール15は、いくつかの実施形態では、在庫ピア50に据え置くべく在庫アイテム42の最良の組み合わせを保管する在庫ホルダ30を選択してもよい。加えて又は代替的に、在庫ホルダ30の選択は、在庫ピア50で高い数の注文のラインを完了するという判断に基づいていてもよい。注文の「ライン」は、この注文での個々のラインアイテムを指すことがある。ラインは、注文での特定のSKUを指すことがある。例えば、3つの異なるSKUの注文は3つのラインを有することがある。管理モジュール15は、在庫ピア50に割り当てる在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の選択を行うときに特定の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34によって完了されることが期待される注文でのラインの総数を求めてもよい。完了されるラインの総数に基づいて、管理モジュール15は、特定の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34にスコアを割り当ててもよい。管理モジュール15は、したがって、在庫システム10内の種々の在庫ホルダにスコアを割り当ててもよく、及び/又は在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34のそれぞれの最高相対スコアを判定してもよい。ベストスコアを有する在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34に基づいて、管理モジュール15は、この在庫ホルダ30又はパレットホルダ34を選択してもよい。管理モジュール15は、加えて又は代替的に、受入ステーション52で在庫ホルダ30を補充するときにどのようにして及びどのような在庫アイテム42の組み合わせを在庫ホルダ30に入れるかを判断するときに類似の因子を考慮してもよい。例示的な実施形態では管理モジュール15によって完了される合計ラインが考慮されるが、管理モジュール15は、加えて又は代替的に、完了される注文の総数に基づいて特定の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を選択してもよいことに留意されたい。
管理モジュール15は、したがって、在庫ピア50に関する在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を選択するときに製品速度及び/又は完了される総注文を考慮に入れてもよい。例えば、在庫アイテム42の既知の需要及びヒストリカル注文トレンドの分析に基づいて、管理モジュール15は、在庫ピア50でのほとんどの注文に応える及び/又はほとんどの注文を完了するように計算される在庫アイテム42の組み合わせを選択してもよい。一例では、在庫システム10での5つの上位売れ筋アイテムは、それぞれ、紙、インクカートリッジ、鉛筆、紙、及びプリンタであることがある。上記の製品の最もよく注文される組み合わせはインクカートリッジ、紙、及びプリンタであるという判断に基づいて、管理モジュール15は、したがって、在庫ピア50で保管するのに紙、インク、及びプリンタを選択してもよい。
管理モジュール15は、いくつかの実施形態では、在庫ピア50に配置するために特定の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を予定してもよい。管理モジュール15は、在庫アイテム42に関連したメトリクスに基づいて在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を在庫ピア50に輸送する計画を立ててもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫アイテム42の期待される需要を判断してもよい。期待される需要に基づいて、管理モジュール15は、他の在庫ホルダの在庫アイテム42の期待される需要が現在在庫ピア50にある在庫ホルダ30の中の在庫アイテム42よりも高くなることが期待されるときに、将来の或る時点で特定の在庫ホルダ30を在庫ピア50の別の在庫ホルダ30と置き換えるべきであると判断してもよい。したがって、管理モジュール15は、種々の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34が在庫ピア50で利用可能となるスケジュールを築いてもよい。管理モジュール15はまた、種々の注文での在庫アイテム42を一緒にグループ化することができるように、或る注文に将来応える及び/又は注文に応じるのを遅らせることを決定してもよい。したがって、より多くの数のこれらのアイテム42が将来の時点でリクエストされることになり、これらのアイテムを保持する在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34がその時点で在庫ピア50に移動されてもよい。管理モジュール15はまた、種々の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34がいつ在庫ピア50に輸送されることを予定されるかの判断に基づいて、どのようにして及び/又はいつ在庫ピア50で注文に応じるかを決定してもよい。
管理モジュール15は、いくつかの実施形態では、特定の在庫ホルダ30又はパレットホルダ34を配置するべく在庫ピア50の特定の画定された領域80を選択してもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫ピア50での期待される作業配分に基づいて特定の画定された領域80を選択してもよい。例えば、在庫ピア50は、在庫ピア50のそれぞれの作業区域内から各アイテム42を取り出す種々のオペレータを含むことがある。在庫ピア50の作業区域の期待される又は実際の作業負荷に基づいて、管理モジュール15は、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34をこれらの特定の区域に配分してもよい。1時間当たりのピック数又は1分間当たりのピック数又は在庫ピア50でのアクティビティレベルを測ることができる他の適切なメトリックなどの作業負荷の任意の適切なメトリックが用いられてもよい。管理モジュール15は、在庫ピア50の種々の作業区域にわたる作業配分のバランスをとってもよい。他の実施形態では、管理モジュール15は、作業区域にわたって種々の速度の在庫アイテム42を有する在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34をランダムに割り当ててもよい。いくつかの実施形態では、管理モジュール15は、在庫ホルダ30を画定された領域80の別のサブセットに割り当てている間、パレットホルダ34を画定された領域80の特定のサブセットに割り当ててもよい。例えば、パレットホルダ34は、在庫ピア50でグループ化されても及び/又は一緒に配置されてもよい。パレットホルダ34は、例えば、特定の作業区域にグループ化されてもよい。別の例として、在庫ホルダ30は、在庫ピア50でグループ化されても及び/又は一緒に配置されてもよく、これはパレットホルダ34とは異なる作業区域内であってもよい。
管理モジュール15は、それぞれの在庫ホルダ30又はパレットホルダ34内の在庫アイテムの相対速度に基づいて、在庫ピア50の種々の画定された領域80への注文ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の最適な配分を決定してもよい。在庫ピア50は、特定の持続時間で在庫ピア50で完了されることが期待される総作業量に応じて設定可能な数の作業区域を有してもよいことにも留意されたい。例えば、在庫システム10の作業が特に集中する期間、注文が特に集中する期間、及び/又はシステムアクティビティレベルの特に高い期間中は、より多くのオペレータが在庫ピア50に割り当てられてもよい。したがって、在庫管理モジュール15は、在庫ピア50でのオペレータの人数に基づいて作業配分のバランスをとっても及び/又は在庫ピア50で注文が応じられる比率を設定してもよい。管理モジュール15は、したがって、オペレータの人数に基づいてより多くの作業及び/又はより高速のアイテムを割り当ててもよい。より詳細に後述されるように、オペレータの人数は、注文に応えるために在庫ピア50に輸送される注文ホルダ40の数及び/又はタイプにも影響することがある。在庫ピア50のアクティビティレベルを考慮に入れることで、在庫ピア50でのオペレータが過労にならない及び/又は物理的に可能であるよりも多くの完了するべきタスクが与えられないことが保証されることがある。管理モジュール15はまた、在庫ピア50に適切な量の作業を割り当てることができてもよい。加えて、製品速度に基づいて在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を種々の画定された領域80に分配することは、注文ホルダ40が在庫ピア50に沿って移動する際に注文ホルダ40のより整然とした及び/又はバランスのとれた流動を可能にすることがある。
時々、在庫システム10内で、在庫アイテム42の需要が変化することがある。例えば、在庫アイテムは、新製品及び新バージョンの製品がリリースされる際に徐々に人気を失う及び/又は他の在庫アイテム42と置き換えられることがある。例えば、DVDでリリースされる新しい映画は、最初は非常に人気がある場合があるが、時間が経つにつれて及び/又は新しいDVDがリリースされる際に人気が減少する場合がある。したがって、管理モジュール15は、在庫アイテム42の製品速度及び/又は製品を経時的に追跡することができてもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫アイテム42の既知の需要及び/又は期待される需要を追跡してもよい。在庫アイテム42の需要が変化する際に、管理モジュール15は、変化に基づいて在庫ピア50で保管される在庫アイテム42を他の在庫アイテム42に置き換えるために適切なタスクの割り当てを発行してもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫ピア50で保管される在庫アイテム42の人気が現在在庫ストレージ48に保管される別の在庫アイテム42よりも減少したと判断する場合がある。管理モジュール15は、在庫ピア50から在庫アイテム42を取り出し、これを現在在庫ストレージ48にあるものと置き換えるために適切なタスクを発行してもよい。加えて、在庫ピア50が種々の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34から在庫アイテム42を用いる際に、これらのそれぞれのホルダの中に保管される在庫アイテムが減少することがある。したがって、管理モジュール15は、所与の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の中の在庫アイテム42の量が所定の量よりも低下したという或る表示を検出、判断、及び/又は受信してもよい。所定の量は、例えば、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34が低い量の在庫アイテム42で稼働している及び/又は在庫アイテム42を切らしたことを示してもよい。管理モジュール15は、したがって、交換在庫アイテム42を在庫ピア50に輸送するタスクの割り当てを発行してもよい。管理モジュール15は、欠品した在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を同じタイプの在庫アイテム42を保管するホルダに置き換えてもよく、及び/又は欠品したホルダを欠品した在庫アイテム42よりも比較的高い速度を有する異なる在庫アイテム42に置き換えてもよい。
いくつかの実施形態では、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34は、在庫ピア50に面する側でより速い速度で欠品することがある。例えば、パレットホルダ34は、在庫ピア50のオペレータの及ぶ範囲内の在庫アイテム42のものが最初に欠品することがある。したがって、在庫ピア50に最も近いパレットホルダ34の側で欠品することがあり、一方、在庫ピア50から離れる方に面する側は依然として容認できる量の在庫アイテム42を含むことがある。したがって、管理モジュール15は、在庫ピア50の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34が回転されるべきであるという状態表示を受信してもよい。管理モジュール15は、したがって、適切な在庫ホルダ30又はパレットホルダ34を回転させるべくモバイル駆動ユニット20に関する適切なタスクの割り当てを発行してもよい。これを達成するための特定の動作及び技術のさらなる詳細が図5に関連して後述される。
在庫ピア50の固定のステーションに据え置かれるべき在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を選択した後で、管理モジュール15は、特定の実施形態では、選択された在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を在庫ピア50に沿った画定された領域80に輸送するべく特定のモバイル駆動ユニット20に関するタスクを割り当ててもよい。例えば、管理モジュール15は、選択されたモバイル駆動ユニット20に、選択された在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の場所を識別するタスクの割り当てを通信してもよい。管理モジュール15は、特定の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34に対する選択されたモバイル駆動ユニット20の場所又は状態、選択されたモバイル駆動ユニット20が以前に割り当てられたタスクを完了したという表示、所定のスケジュール、及び/又は任意の他の適切な考慮事項に基づいて、該当するタスクを割り当てるモバイル駆動ユニット20を選択してもよい。管理モジュール15は、モバイル駆動ユニットの現在の場所から選択された在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34までのモバイル駆動ユニット20がとる経路を計画してもよい。割り当てられたタスクに応じて、モバイル駆動ユニット20は、特定の在庫ホルダ30又はパレットホルダ34の宛先への経路をリクエストしてもよい。管理モジュール15は、リクエストしているモバイル駆動ユニット20の現在の場所とリクエストされた宛先との間の経路を選択し、経路を識別する情報をモバイル駆動ユニット20に通信してもよい。管理モジュール15は、リクエストしているモバイル駆動ユニット20が宛先に着くまでにたどる最適な経路を選択するために、現在の混雑、ヒストリカルトラフィックトレンド、タスクの優先順位、及び/又は他の適切な考慮事項の知識を使用してもよい。加えて、経路をスケジュールするにあたり(タスクを割り当てるにあたり)、管理モジュール15は、在庫システム10内の該当するモバイル駆動ユニット20の移動を容易にするために、リフト、コンベヤ、傾斜路、トンネル、及び/又は他の運搬機器又は在庫システム10の特徴の使用に関する情報に基づく決定を行ってもよい。
管理モジュール15から経路を受信した後で、リクエストしているモバイル駆動ユニット20は、次いで、経路をセグメント毎に横断して、選択された在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の宛先に移動してもよい。特定のセグメントを始める前に、該当するモバイル駆動ユニット20は、管理モジュール15からセグメントを用いる許可をリクエストしてもよい。結果として、管理モジュール15は、このモバイル駆動ユニット20の使用のためにセグメントを確保してもよい。結果として、管理モジュール15は、在庫システム10の特定の部分の使用への競合するリクエストを解決することも担当することがある。在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34に到着した後で、モバイル駆動ユニット20は、ホルダに結合、ドッキング、又は他の方法で接続してもよい。例えば、モバイル駆動ユニット20は、該当するホルダの下に移動し、モバイル駆動ユニットのドッキングヘッドを用いてホルダを持ち上げてもよい。ホルダの下に移動するときに、モバイル駆動ユニット20は、ドッキングヘッド及び/又はモバイル駆動ユニット20の中心垂直軸がホルダの中心垂直軸と実質的に位置合わせされるようにホルダの一部と自身で位置合わせしてもよい。ホルダに結合、ドッキング、及び/又は接続した後で、モバイル駆動ユニット20は、選択された画定された領域80に特定のホルダを輸送してもよい。選択された画定された領域で、モバイル駆動ユニット20は、在庫ホルダ30からドッキング解除し、在庫ホルダ30を下ろし、在庫ホルダ30から結合解除し、又は在庫ホルダ30から他の方法で接続解除してもよい。モバイル駆動ユニット20は、次いで、在庫ホルダ30から離れる方に移動してもよく、及び/又は別のタスクの割り当てを受信するために管理モジュール15にその可用性を表示してもよい。
上記の原理によれば、選択された在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34のそれぞれは、モバイル駆動ユニット20によって在庫ピア50に輸送されてもよい。しかしながら、どのようにして在庫ホルダ30及びパレットホルダ34が在庫ピア50に輸送されるかの具体例が示されるが、任意の適切な方法が用いられてもよいことに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、在庫ホルダ30は、モバイル駆動ユニット20によって在庫ピア50に輸送されてもよく、一方、パレットホルダ34は、在庫アイテム42のパレットを輸送することができるクレーン、フォークリフト、コンベヤ、又は他の産業用移動機器などのいくつかの他の輸送手段によって輸送されてもよい。いくつかの実施形態では、管理モジュール15は、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を在庫ピア50に輸送することと併せて1つ以上のドリフト場所を用いることができてもよい。ドリフト場所と、どのようにしてそれらが在庫ピア50で注文に応えるのに用いられ得るかのより詳細な説明が図5に関連して後述される。
在庫システム10の動作中に、管理モジュール15は、種々の在庫アイテム42をリクエストする注文を種々の時点で受信することがある。管理モジュール15によって受信された在庫アイテム42の注文に応えるために、管理モジュール15は、注文ホルダ40上に2つ以上の注文を配列してもよい。注文ホルダ40は、例えば、導入ステーション54に配列されてもよい。導入ステーション54で、1つ以上の注文がコンテナ60にグループ化され、注文ホルダ40上に配列されてもよい。コンテナ60は、コンテナ60のサイズ、コンテナ60の中に受け入れられることが期待される在庫アイテム42のタイプ、在庫ピア50から注文の在庫アイテム42を受け入れる能力、又は他の種々の適切な因子を含む任意の数及びタイプの因子に基づいて注文ホルダ40上に配列されてもよい。加えて又は代替的に、管理モジュール15は、在庫ピア50の所与の在庫ホルダ34内の注文の期待される完了に基づいて種々の注文をグループ化することを決定してもよい。
管理モジュール15は、コンテナ60に関連した注文を注文ホルダ40に任意の適切な様態でグループ化することを決定してもよい。例えば、管理モジュール15は、1つ以上の在庫アイテムの注文に対応する1つ以上の在庫アイテム42を識別するために在庫システム10内の未処理注文を分析してもよい。管理モジュール15は、どの在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34がこれらの在庫アイテム42を保管するかを判断してもよい。管理モジュール15は、受注している在庫アイテム42が在庫ピア50で及び/又は在庫ストレージ48の中で保管されるかどうかを判断してもよい。管理モジュール15は、異なる注文によってリクエストされた1つ以上の在庫アイテム42がそれぞれ在庫ピア50の画定された領域80に存在するという判断に基づいて注文をグループ化してもよい。注文は、受注している在庫アイテム42を受け入れるために関連するコンテナ60を有してもよい。例えば、コンテナ60は、上述のように出荷するのに適した適切に寸法設定されたボール紙ボックス又は他のコンテナであってもよい。したがって、注文ホルダ40は、在庫ピア50に沿った種々の場所での在庫アイテム42を受け入れることを指定される注文に関連したコンテナ60の種々の群を保持するように配列されてもよい。
管理モジュール15は、在庫システム10の未処理注文及び/又は種々のアクティビティレベルに応じて注文ホルダ40の種々の構成を配列することができてもよい。例えば、管理モジュール15は、すべて在庫ピア50に存在する在庫アイテム42の注文を含むように注文ホルダ40を配列してもよい。こうした注文ホルダ40が注文ホルダ40で受注している在庫アイテム42を受け入れるために在庫ピア50に輸送されるときに、この注文ホルダ40での注文のすべてが在庫ピア50で完了されることがある。管理モジュール15はまた、注文ホルダ40を、在庫ピア50に存在する在庫アイテム42の注文と在庫ストレージ48内に保管される在庫アイテム42の注文を含むように配列してもよい。こうした注文ホルダ40は、在庫ピア50で部分的に完了されることがあり、かつ、在庫ストレージ48の中の在庫アイテム42がモバイル駆動ユニット20によってこれらの在庫ステーション56に輸送され得るように、種々の在庫ステーション56に輸送されてもよい。管理モジュール15はまた、注文ホルダ40を、在庫ストレージ48内にのみ存在する在庫アイテム42の注文を含むように配列してもよい。こうした注文ホルダは在庫ステーション56で完了されることがある。注文ホルダ40のこれらの構成は、それぞれ、在庫ピアオンリー注文ホルダ40、ミックス注文ホルダ40、及び/又は在庫ステーションオンリー注文ホルダ40と呼ばれることがある。
管理モジュール15は、任意の適切な考慮事項に基づいてどのような数及び/又は構成の注文ホルダ40をアセンブルするかを決定してもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫ピア50のアクティビティレベル及び/又はオペレータの作業配分及び/又は在庫ピア50の全作業負荷を考慮に入れてもよい。管理モジュール15が、在庫ピア50の作業負荷が所定のレベルを上回ると判断する場合、管理モジュール15は、ミックス注文ホルダ40及び/又は在庫ステーションオンリー注文ホルダ40を構築することを決定してもよい。作業負荷は、割り当てられる1時間あたりのピック数、割り当てられる作業量、又は在庫ピア50のアクティビティレベルを測るための他の適切なメトリックを指すことがある。例えば、在庫ピア50のオペレータは、所定の及び/又は最大作業レートまで在庫ピア50で働くことができてもよい。管理モジュール15は、在庫ピア50のオペレータが実質的に所定の及び/又は最大作業レートで働くように計算される作業負荷を在庫ピア50に割り当ててもよい。いくつかの実施形態では、最大作業レートは、在庫ピア50に割り当てられてもよい最適な及び/又は最大作業負荷を判断するのに用いられてもよい。管理モジュール15は、最適な及び/又は最大作業負荷を達成するために在庫ピア50での作業を減少及び/又は増加させることを決定してもよい。決定に基づいて、管理モジュール15は、注文ホルダ40の数及び構成を選択してもよい。例えば、在庫ピア50での作業負荷が最小を上回るが最大を下回る場合、管理モジュール15は、所定のスケジュールに基づいてミックス注文ホルダ40及び/又は在庫ピアオンリー注文ホルダ40の混合体を配列することを決定してもよい。所定のスケジュールは、作業のバランスをとり、作業負荷を最小よりも高くかつ最大よりも低く保つことを試みること、在庫ピア50でのオペレータの人数、及び/又は任意の他の適切な因子に基づいて決定されてもよい。在庫ピア50での作業負荷が最小を下回る場合、管理モジュール15は、別個の注文ホルダ40の中で在庫ストレージ48内に存在する在庫アイテム42のために注文ホルダ40を配列しながら、可能ならば在庫ピアオンリー注文ホルダ40のみからなる注文ホルダ40をアセンブルすることを決定してもよい。
管理モジュール15は、上記の原理に従って注文及び/又は注文ホルダ40の配列に優先順位を付けてもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫ピア50で応えることができる注文に、在庫ストレージ48内に存在していてもよい比較的よりまれな又はあまり人気のないアイテムからなる注文よりも上位の優先順位を付けてもよい。代替的に又は加えて、別個の導入ステーション54が、あまり人気のない在庫アイテム42の注文の取り扱いに関して指定されてもよい。管理モジュール15は、注文ホルダ40をこうした他のアイテムのための他の導入ステーションでアセンブルされるように誘導してもよい。いくつかの実施形態では、管理モジュール15は、在庫ピア50によって保管される在庫アイテム42を含む注文ホルダ40を配列してもよいが、それにもかかわらず、上述のアクティビティレベルの考慮事項などの種々の因子に基づいて在庫ピア50でではなく在庫ステーション56からこれらの注文に応えることを決定してもよい。
管理モジュール15は、加えて又は代替的に、注文ホルダ40を配列するときに、種々の注文によってリクエストされた特定の在庫アイテム42が在庫ピア50のどこで保管されるかを考慮に入れてもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫ピア50の種々の作業区域にわたる作業負荷の配分のバランスをとることを試みてもよい。管理モジュール15は、特定の注文ホルダ40が在庫ピア50の種々の場所に沿って移動する際に該注文ホルダ40によって受け入れられる在庫アイテム42の数を均等に分配すること、及び/又は在庫ピア50に移動する注文ホルダ40の流動のバランスをとることを試みてもよい。例証するために、1つの画定された領域80で1つの在庫ホルダ30から5つの在庫アイテム42を受け入れるのではなく、管理モジュール15は、在庫ピア50に沿った5つの異なる画定された領域80に5つの異なる在庫アイテム42を含む注文を配列してもよい。いくつかの実施形態では、1つのSKUの特定の在庫アイテム42が2つの異なる場所に保管されてもよい。管理モジュール15は、在庫ピア50での作業の流れのバランスをとる及び/又は在庫ピア50上の特定の時点及び/又は場所での在庫ピア50のアクティビティレベルの瞬時的上昇を防ぐために、在庫ピア50で保管される2つの異なる在庫ホルダ30を用いて同じSKUをリクエストする注文ホルダ40での注文に応えることを決定してもよい。しかしながら、この例は単に例証する目的であることを理解されたい。管理モジュール15は、任意の適切な様態で在庫ピア50での作業を分配しても及び/又はそのバランスをとってもよい。
管理モジュール15は、在庫ピア50に輸送される注文ホルダ40の数を最小にするために注文ホルダ40に配列するコンテナ60の任意の適切な組み合わせを決定してもよい。いくつかの実施形態では、管理モジュール15は、モバイル駆動ユニット20によって必要とされるトリップの総数を減らすことに基づいて注文をグループ化することを決定してもよい。上述のように、管理モジュール15によってモバイル駆動ユニット20に割り当てられるタスクの割り当ては、宛先への特定の経路の横断を含むことがある。注文ホルダ40が在庫ピア50に輸送されるときに、モバイル駆動ユニット20は、注文ホルダ40を導入ステーション54から在庫ピア50に輸送することを必要とされることがある。その後、モバイル駆動ユニット20は、注文ホルダ40を在庫ステーション56及び/又は出荷ステーション58に輸送してもよい。注文は、モバイル駆動ユニット20によって必要とされるトリップの数を最小にする及び/又はモバイル駆動ユニット20によって必要とされるトリップの全長を減少させる及び/又は最小にするために注文ホルダ40にグループ化されてもよい。したがって、管理モジュール15は、注文ホルダ40を配列しているときにモバイル駆動ユニット20によって必要とされる全トリップを最小にすることを試みてもよい。
注文ホルダ40がアセンブルされた後で、モバイル駆動ユニット20は、注文ホルダ40を在庫ピア50及び/又は在庫システム10内の他の宛先に輸送してもよい。モバイル駆動ユニット20は、管理モジュール15からの適切なタスクの割り当てに応答して注文ホルダ40を輸送してもよい。管理モジュール15は、上述のタスクの割り当て技術及び/又は経路計画技術のいずれかを用いて注文ホルダ40を在庫ピア50に輸送するタスクをモバイル駆動ユニット20に割り当ててもよい。モバイル駆動ユニット20は注文ホルダ40を在庫ピア50に沿って移動する。注文ホルダ40が在庫ピア50に沿って移動する際に、在庫アイテム42が在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の中に保管される画定された領域80とは反対の側部に沿った在庫ピア50に沿った場所で、注文ホルダ40が在庫アイテム42を受け入れる。いくつかの実施形態では、在庫ピア50のオペレータは、在庫アイテム42を在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34から注文ホルダ40の適切なコンテナ60の中に移してもよい。管理モジュール15は、在庫アイテム42が受け入れられるべき種々の場所で注文ホルダ40が減速する及び/又は止まることをどこで期待するかをオペレータに表示するために、在庫ピア50で光又は他の視覚インジケータなどのインジケータを作動してもよい。代替的に又は加えて、管理モジュール15は、どのような在庫アイテム42をピックし、注文ホルダ40の該在庫アイテム42を配置するべくどのようなコンテナ60に入れるかをオペレータに指示するために適切な情報を在庫ピア50に伝送してもよい。
注文ホルダ40は、オペレータが注文ホルダ40と相互作用するのを容易にする様態に従って、在庫ピア50の画定された領域80とは反対の側部に沿って輸送されてもよい。いくつかの実施形態では、注文ホルダ40は、オペレータが自分の特定の作業区域の端に到着するまで所与の注文ホルダ40と共に一次方向に移動するように、在庫ピア50の側部に沿って輸送されてもよい。所与の注文ホルダ40が次の作業区域に到着するときに、次の区域のオペレータが、適宜、アイテムを注文ホルダ40の中に入れ始めてもよい。第1の区域のオペレータは、次いで、区域の遠端に戻り、次いで、新しい注文ホルダ40が在庫ピア50に沿って一次方向に移動する際に在庫アイテム42を新しい注文ホルダ40の中に入れることを続行してもよい。特定の作業区域の開始点での注文ホルダ40の到着は、いつオペレータが作業区域の開始点に戻るかに従って時間調整されてもよい。在庫ピア50に沿って移動する注文ホルダ40、並びにどのようにして在庫ピア50でのインジケータがオペレータに在庫アイテム42を移すことを指示し得るかのより詳細な説明が図5に関連して後述される。
適切な在庫アイテム42が注文ホルダ40のコンテナ60に受け入れられた後で、モバイル駆動ユニット20が注文ホルダ40を在庫システム10内の適切な場所に移動し続けてもよい。注文が完了しない場合、注文ホルダ40は、さらなるアイテム42が受け入れられ得るように、モバイル駆動ユニット20によって適切な在庫ステーション56に輸送されてもよい。在庫ステーション56にある間にさらなる在庫アイテム42が注文ホルダ40での注文によって受け入れられてもよい。加えて又は代替的に、在庫ステーション56は、エンドユーザ及び/又は出荷先に出荷するために注文ホルダ40の中にコンテナ60を準備してもよい。例えば、オペレータは、保護パッキング材をコンテナ60に付加すること及び/又は閉じること、テープを貼ること、封じること、及び/又はコンテナ60を出荷するための準備に際した他のタスクを行うことなどの注文完成タスクを行ってもよい。注文が完了すると、注文ホルダ40は、モバイル駆動ユニット20によって出荷のために出荷ステーション58に輸送されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、在庫ステーション56は、注文を完了し、発送するのに用いられてもよいことに留意されたい。加えて又は代替的に、出荷ステーション58は、前述の注文完成タスクを行ってもよい。
注文ホルダ40が在庫ステーション56に据え置かれる間、管理モジュール15は、在庫ストレージ48内のさらなる在庫アイテム42を捜し出してもよい。管理は、コンテナ60の注文によって必要とされる残りの在庫アイテム42を保管している特定の在庫ホルダ30を在庫ステーション56に輸送するべく在庫システム10内のモバイル駆動ユニットに関するタスクを割り当てる。例えば、在庫ストレージ48内に存在する在庫ホルダ30から注文ホルダ40のコンテナ60へのアイテムの移送を容易にするために、在庫ステーション56で任意の適切な技術が用いられてもよい。1つ以上の在庫ステーション56で注文が完了した後で、注文ホルダ40及び/又はコンテナ60は、エンドユーザ及び/又は出荷先に出荷するために出荷ステーション58に移動及び/又は輸送されてもよい。モバイル駆動ユニット20は、注文ホルダ40を上述のように最終出荷準備のために出荷ステーション58に輸送してもよい。
図4は、在庫ピア50を用いて注文に応じることができる在庫システム10の別の例示的な実施形態の上から見た図を示す。図4では、在庫システム10は、複数の在庫ピア50a、50b、及び50cと共に配列される。組み合わせて用いられるときに、在庫ピア50a〜50cは、在庫システム10の在庫ストレージ48内に保管される在庫アイテム42の実質的にすべての注文を完了することができる。図示されるように、在庫システム10は、いくつかの在庫ピア50をサポートするべく任意の適切な修正を伴って、図3に関連して上述したのと実質的に類似の様態で動作してもよい。
在庫ストレージ48は、モバイル駆動ユニットが、上記の技術に従って製品速度及び/又は体積に基づいて在庫ホルダ30及び/又はパレット34を退避することができ得るように在庫ピア50間に配列されてもよい。加えて、受入ステーション52は、在庫システム10内の注文ホルダ40がたどる経路が短くなるように配列されてもよい。したがって、受入ステーション52は、これらの特定の受入ステーション52によって受け入れられる在庫アイテム32を保管する在庫ストレージ48の領域の近傍に存在してもよい。図示されるように、受入ステーション52は、それらが在庫ストレージ48の特定の領域の近傍で動作するモバイル駆動ユニット20によってアクセス可能であるように、在庫ピア50間に位置決めされる。加えて又は代替的に、受入ステーション52は、オペレータがモバイル駆動ユニット20の経路を横切らずに在庫ピア50に出入りする経路を有し得るように配列されてもよい。しかしながら、在庫ピア50、導入ステーション54、出荷ステーション58、及び受入ステーション52の特定の配列が示されるが、在庫システム10の任意の特定の幾何学的形状及びレイアウトが適切な場合があり、用いられてもよいことに留意されたい。さらに、任意の適切な数及び/又はタイプの在庫ピア50が用いられてもよい。
動作時に、モバイル駆動ユニット20が在庫ピア50aを訪れた後で、注文ホルダ40が、在庫ピア50bに保管される在庫アイテム42をリクエストする注文を有する場合、モバイル駆動ユニット20は注文ホルダ40を在庫ピア50bに輸送してもよい。在庫ピア50bから在庫アイテム42を受け入れた後で、及び在庫50bを訪れた後で、モバイル駆動ユニット20は注文ホルダ40を在庫ピア50cに輸送してもよい。代替的に、在庫ピア50bでの在庫アイテム42が注文ホルダ40によって必要とされない場合、モバイル駆動ユニット20は、在庫ピア50bを訪れずに在庫ピア50cに進んでもよい。いくつかの実施形態では、モバイル駆動ユニット20は、在庫ピア50a及び/又は50bを訪れた後で、注文ホルダ40での注文がすべてのリクエストされたアイテムを受け入れた及び/又はこれらの在庫ピア50のうちの1つ以上を訪れた後で出荷に向けて完成される準備ができている場合に、出荷ステーション58に進んでもよい。したがって、注文ホルダ40は、いくつかの実施形態では、注文ホルダ40での注文によってリクエストされた在庫アイテム42を有する在庫ピア50a、50b、50cのみを訪れてもよい。加えて又は代替的に、管理モジュール15は、最大量を超える及び/又は最小量を下回る作業負荷が回避されるように、在庫システム10内の各在庫ピア50a〜50c間の作業配分のバランスをとるように動作可能であってもよい。例えば、在庫ピア50a及び50bは、それぞれ特定の在庫アイテム42を保管してもよい。管理モジュール15は、在庫ピア50bでの作業負荷が在庫ピア50aでの作業負荷よりも低いという判断に基づいて、特定の注文ホルダ40が在庫ピア50aではなく在庫ピア50bからその特定の在庫アイテム42を受け入れるべきであると判断してもよい。作業配分のバランスをとる具体例は例証する目的で論じられ、管理モジュール15は、任意の適切な様態で在庫ピア50a〜50cでの作業負荷のバランスをとることを決定してもよいことに留意されたい。管理モジュール15はまた、前述のバランスをとる技術に従って在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を種々の在庫ピア50の種々の画定された領域80に配分してもよい。
図5は、在庫システム10内の在庫ピア50を用いて注文に応えるための特定の技術を示す。在庫システム10は、1つ以上のドリフト場所90A〜90Dを含んでもよい。管理モジュール15は、在庫システム10内の特定の領域をドリフト場所90として指定するように動作可能であってもよい。したがって、管理モジュール15は、注文に応えるのを容易にするために在庫ピア50と併せて1つ以上のドリフトスペースを用いてもよい。図5はまた、在庫ピア50の画定された領域80内に存在する在庫ホルダ30を回転する技術を示す。最後に、図5は、オペレータの各自の作業区域内の移動を容易にするために在庫ピア50がインジケータ64を作動できることを示す。インジケータ64は、所与の注文ホルダ40が在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34とは反対の場所で止まることを表示してもよい。これらの技術のそれぞれが順に述べられる。
在庫システム10は、本明細書で「ドリフティング」と呼ばれる技術を用いる注文パッキング配列に従って在庫ピア50で注文に応えるのを容易にしてもよい。ドリフティングは、該当する宛先への移動時間を減らすために、在庫システム10のコンポーネントを、この要素に関係する特定のタスクの完了中に特定の宛先の方に移動する又は他の方法で位置決めすることを可能にする場合がある。在庫ピア50で注文に応えるのを容易にすることとの関連で、ドリフティングは、画定された領域80が利用可能となるときに在庫アイテム42が近くにあるように、在庫アイテム42を在庫ピア50の近傍に集めるのに用いられてもよい。ドリフティングしている在庫アイテム42は、近い将来1つ以上の注文ホルダ40によって必要とされることが期待される場合がある。したがって、在庫ピア50に据え置かれる在庫アイテム42を退避する及び/又は置き換えるのに必要な時間が、あまり洗練されていない技術よりも減少する場合がある。
「ドリフト」場所90は、注文によって必要とされる在庫をパックするのに適切な時まで、在庫ホルダを運ぶモバイル駆動ユニットを「ドリフト」させるために指定される倉庫内の在庫ステーションの近傍の場所を表す。ドリフト場所90は、人気のある在庫アイテム42が在庫ピア50に沿った画定された領域80の内外に特定の時点で及び/又は必要に応じて退避され得る場所として用いられてもよい。例えば、ドリフト場所90は、在庫アイテム42の少ない及び/又はより高速の在庫アイテム42を保管する別の在庫ホルダ30と最近交換されている在庫ピア50の近傍に在庫ホルダ30を保つのに用いられてもよい。管理モジュール15は、こうした在庫ホルダ30を在庫ピア50の近傍に保つこと、例えば注文ホルダ40が在庫ピア50に到着するときにそれらを画定された領域80のうちの1つに配置するのに利用できるようにすることによって、種々の効率を実現する可能性がある。したがって、システム10のいくつかの実施形態は、予期されたタスクを完了するのに必要とされる時間を減らすために、完了されるべきタスクを予期し、該当するコンポーネントを配置するのにドリフティングを使用してもよい。ドリフティングは、あまり洗練されていない技術を用いることによって引き起こされる混雑を減少させることがある。ドリフト場所90の利用は、こうしたタスクを完了し、かつシステムのスループットを向上させるのに在庫システム10が費やす時間を減らしながら、在庫システム10によるいくつかのタスクの完了を含む特定の注文に応えることを可能にする場合がある。ドリフティングは、加えて又は代替的に、在庫システム10内で利用可能な限りある物理的領域のより効率的な使用を可能にする場合がある。ドリフト場所90を含む在庫システム10の例示的な実施形態が本明細書で説明される。
管理モジュール15は、第1のトリガイベント(又はいくつかのイベント)の検出に応答して特定の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を特定のドリフト場所90に送ることを決定してもよい。特定の実施形態では、該当する要素は、第2のトリガイベント(又はいくつかのイベント)が起こるまで特定のドリフトスペース90又はドリフト場所90の特定のグループ内に残ってもよい。第2のトリガイベントが起こった後で、要素は、次いで、タスクを完了するために該当するシステムリソースの方に移動してもよい。特定の実施形態では、スペースは、ドリフト場所90として静的に指定されてもよく、一方、代替的な実施形態では、スペースは、在庫システム10のリソースの必要性、スペース74の可用性、及び/又は他の適切な考慮事項に応じてドリフト場所90として動的に指定されてもよい。以下でさらに説明するように、ドリフト場所90は、限定はされないが在庫ピア50で注文に応えるのを容易にすることを含む、スループットを向上させる又は他の方法で在庫システム10の或る実施形態のシステム効率を増加させるために、種々の方法で用いられてもよい。
管理モジュール15は、それぞれのホルダの中の在庫の量が所定の量よりも低下したという判断などの第1のトリガイベントに応答して、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を在庫ピア50から離れる方に移動することを決定してもよい。いくつかの実施形態では、管理モジュール15は、もう少しで欠品する在庫ホルダ30の在庫アイテム42も人気が他の在庫アイテム42よりも落ちたことを判断してもよい。ドリフト場所90は、したがって、少ない在庫アイテム42を有する在庫ホルダ30を、これらの在庫アイテム42の注文に応えるのに必要に応じて用いることができるように、在庫ピア50の近くに保つのに用いられてもよい。別の例として、特定の在庫ホルダ30が製品速度の低下した在庫アイテム42を含み、より人気のあるアイテムが、在庫ホルダ30が以前に据え置かれていた画定された領域80に移動されてもよい。こうした在庫アイテム42を保持する在庫ホルダ30を在庫ストレージ48に移動するのではなく、例えば、この在庫ホルダ30は、将来の注文のために在庫ピア50の近傍で利用可能であるようにドリフト場所90に移動されてもよい。管理モジュール15は、しかしながら、在庫アイテム42が在庫ストレージ48内に保管される他のものよりも依然として比較的人気がある及び/又は近い将来に注文によって必要とされることが期待されると判断することがある。これらの在庫ホルダ30が近い将来必要とされる可能性がある場合、在庫ホルダ30を在庫ストレージ48に移動するのではなく、こうした在庫ホルダ30を在庫ピア50の近傍に残すことによって、より高い効率が実現される場合がある。
図のように、いくつかのドリフト場所90a〜90dが在庫ピア50の近傍に配置される。図のように、管理モジュール15に在庫ホルダ30aを画定された領域80aからドリフトスペース90aに移送させることがある上述のトリガイベントのうちの1つを管理モジュール15が検出することに応答して、特定の在庫ホルダ30aがドリフト場所90aに移動されてもよい。
他の在庫ホルダ30がドリフトする際に、在庫ホルダ30aはドリフト場所90a〜90dのうちの1つ以上でドリフトしてもよい。いくつかの実施形態では、ドリフト場所90a〜90dは、在庫ホルダ30のランダムアクセスバッファとして役立つことがある。したがって、在庫ホルダ30は、ランダムに利用可能なドリフト場所90a〜90dに割り当てられてもよい。在庫ホルダ30は、第2のトリガイベントが起こるまで割り当てられたドリフト場所90a〜90d内に残ってもよい。加えて又は代替的に、ドリフト場所は、一連のキューとして作用してもよい。在庫ホルダ30は、一連の場所が利用可能となる際に場所90a〜90dを通してドリフトしてもよい。しかしながら、ドリフト場所90a〜90dは互いに隣接するものとして示されるが、必ずしもそうである必要はないことに留意されたい。いくつかの実施形態では、ドリフト場所90は、互いに連続していても及び/又は互いから分離されてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、ドリフト場所90は、適宜、ドリフト場所90の離散的に配置されるグループで存在してもよい。第2のトリガイベントの検出に応答して、管理モジュール15は、在庫ホルダ30aを在庫ピア50に沿って画定された領域80に返送することを決定してもよい。例えば、在庫ホルダ30aによって保管される在庫アイテム42を必要とする注文ホルダ40は、在庫ピア50に輸送される場合があり、及び/又は近い将来在庫ピア50に輸送されることが期待される場合がある。図示されるように、この技術は、種々のホルダを在庫ピア50の近傍にドリフトするために適宜いくつかの在庫ホルダ30a〜30cと共に用いられてもよい。したがって、こうした在庫ホルダ30は、他の方法であまり洗練されていない技術を用いて可能となるよりも迅速に画定された領域80に据え置くのに利用可能となるであろう。
管理モジュール15に在庫ホルダ30をドリフトすることを決定させるトリガイベントの別の例として、画定された領域80bの在庫ホルダ30bが在庫アイテム42を切らす及び/又は近い将来に切らすことが期待されると判断されることがあり、したがって、在庫ホルダ30cが、在庫ホルダ30cがすぐに在庫ホルダ30bと置き換わることになるという期待とともにドリフト場所90dに輸送されてもよい。在庫ホルダ30cは、例えば、在庫ホルダ30bによって保管されるものと同じSKUのさらなる在庫アイテム42を保管してもよい。別の例として、在庫30bによる在庫アイテム42が或る相対製品速度よりも低下することが期待されると期待されることがあり、在庫ホルダ30cの中のアイテム42が比較的より高い製品速度を有することがある。在庫ホルダ30cは、適切な時に在庫ホルダ30bの中のこれらのアイテムと置き換わるためにドリフト場所90dに準備されてもよい。
管理モジュール15は、いくつかの実施形態では、1つ以上の注文ホルダ40をドリフトすることを決定してもよい。管理モジュール15は、第1のトリガイベントの検出に応答して1つ以上の注文ホルダ40をドリフトすることを決定してもよい。第1のトリガイベントは、例えば、在庫ピア50の作業負荷が所定量及び/又は最大量を超過するという判断であってもよい。例えば、在庫ピア50で利用可能な場所のすべてが他の注文ホルダ40によってとられていることがある。管理モジュール15は、注文ホルダ40を在庫ピア50の近傍のドリフト場所90に輸送することをモバイル駆動ユニット20に指示してもよい。第2のトリガイベントに応答して、管理モジュール15は、注文ホルダ40をドリフト場所90から在庫ピア50に輸送することをモバイル駆動ユニット20に指示してもよい。例えば、第2のトリガイベントは、在庫ピア50の作業負荷が所定量及び/又は最大量を下回るという判断であってもよい。注文ホルダ40のドリフティングをトリガすることがあるトリガイベントの他の例は、注文ホルダ40での1つ以上の注文によってリクエストされた在庫アイテム42を有する在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34が、在庫ピア50にないが、近い将来在庫ピア50にあることになるという判断を含む。例えば、リクエストされた在庫アイテム42を有する在庫ホルダ30自体がドリフト場所90にある場合がある。別の例として、パレットホルダ34が、より詳細に後述されるように回転操縦を経験する過程にある場合がある。したがって、管理モジュール15は、所望の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34が在庫ピア50に存在するまで注文ホルダ40をドリフトすることを決定してもよい。さらに、管理モジュール15が、注文ホルダ40によってリクエストされたさらなる在庫アイテム42が近い将来在庫ピア50に輸送されることになると判断する場合、注文ホルダ40が、在庫ピア50で在庫アイテム42を受け入れた後でドリフト場所に送られてもよい。注文ホルダ40は、ドリフト場所90に移動する前に、これらの注文ホルダ40での注文によってリクエストされたすべての入手可能な在庫アイテム42を最初に受け入れることがある。いくつかの実施形態では、しかしながら、管理モジュール15は、いくつかの条件の下で注文ホルダ40を在庫ストレージ48内の場所に送ることを決定してもよい。例えば、注文ホルダ40は、在庫ピア50でのみ入手可能であるが、所定の閾値を上回る或る量の時間が経過した後まで在庫ピア50に輸送されることを計画されない在庫アイテム42をリクエストすることがある。代替的に又は加えて、管理モジュール15は、これらの注文ホルダ40が導入ステーション54でアセンブルされてからの時間量に基づいて、在庫ピア50に輸送する特定の注文ホルダ40を選択してもよい。
図5はまた、在庫ピア50の画定された領域80に据え置かれるパレットホルダ34aを回転させるための技術を示す。最初に、管理モジュール15は、任意の適切なトリガイベントに応答してパレットホルダ34aを回転することを決定してもよい。例えば、パレットホルダ34aの他の側の他の在庫アイテムが依然として入手可能である(しかしオペレータの手の届かないところにある)が、在庫ピア50のオペレータが、在庫ピア50に最も近い側の在庫アイテム42が少ないことを表示することがある。したがって、管理モジュール15は、パレットホルダ34aに移動する及び/又は回転操縦を実行するようにモバイル駆動ユニット20に指示してもよい。モバイル駆動ユニット20は、パレットホルダ34aの下に移動してもよい。モバイル駆動ユニット20は、次いで、パレットホルダ34aにドッキング、結合、又は他の方法で接続してもよい。モバイル駆動ユニット20は、次いで、パレットホルダ34aが回転され得るようにパレットホルダ34aを在庫ピアから離れる方に移動してもよい。パレットホルダ34aは、在庫ピア50に存在する他の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34とぶつからずにパレットホルダ34aを回転するのに十分なだけのスペースが必要とされるように適切な量だけ外方に移動されてもよい。図示されるように、ステップ2で、パレットホルダ34aは180度回転されてもよい。ステップ3で、パレットホルダ34aは、在庫ピア50での位置に戻るように移動されてもよい。180度回転するものとして示されるが、パレットホルダ34aは、90度、270度、又は任意の他の適切な量を含む任意の適切な量だけ回転されてもよい。
図5はまた、在庫ピア50の1人以上のオペレータの効率を高めるために在庫ホルダ40を在庫ピア50に沿って移動するための特定の技術を示す。図示されるように、在庫ピア50は、各オペレータにつき1つである、2つの区域100及び102を含む。図のように、区域100及び102は、在庫ピア50の動作及び注文ホルダ40の到着に基づいて変化しても及び/又は重複してもよい。オペレータは、注文ホルダ40が在庫ピア50に沿って移動する際に在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34から在庫アイテムをピックするために一次方向に移動するように指示されてもよい。一次方向は、注文ホルダ40が在庫ピア50に沿って移動する方向と同じ方向であってもよい。図では、在庫ホルダ40は左から右に移動し、オペレータは主として左から右に移動する。オペレータが一次方向に移動している間に区域100の端にくると、オペレータは、在庫ピア50の左に最も遠い地点として示される区域100の開始点に戻るように指示されてもよい。区域100の開始点に戻った後で、オペレータは、在庫アイテム42を注文ホルダ40のコンテナ60に移動することに関するさらなるリクエストに応じるために、再び一次方向の移動を始めてもよい。注文ホルダ40は、注文ホルダ40での注文によってリクエストされた在庫アイテム42を保持する特定の在庫ホルダ30の画定された領域80に向かい合う場所に移動してもよい。注文ホルダ40が適切な場所にくると、注文ホルダ40は、オペレータが在庫アイテム42を注文ホルダ40の適切なコンテナ60の中に移し終わるまで、減速しても及び/又は止まってもよい。注文ホルダ40は、オペレータが一次方向に移動する際にオペレータから在庫アイテム42を受け入れてもよい。区域102を含む他の区域のオペレータに類似のパターンが用いられてもよい。いくつかの実施形態では、注文ホルダ40の到着は、オペレータが一次方向に区域100に沿って移動する際に注文ホルダ40が到着するように時間調整されてもよい。代替的に又は加えて、在庫ピア50のオペレータは、在庫アイテム42を受け入れる準備ができている注文ホルダ40に移動するために、適宜、両方向に移動してもよい。
図示されるように、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の画定された領域80とは反対の在庫ピア50に沿った種々の地点にインジケータ64が配列される。注文ホルダ40が在庫ピア50に沿って移動する際に、どこで在庫注文ホルダ40を在庫ピア50に沿って止める又は減速することを期待するかをオペレータに指示するためにインジケータが作動されてもよい。インジケータ64は、一般に、各画定された領域80とは反対側に配置されてもよい。個別のインジケータ64として図示されるが、どこに注文ホルダ40を望むかを通信する任意の適切な方法が用いられてもよいことに留意されたい。例えば、どこで注文ホルダ40が止まる及び/又は減速することを期待するかをオペレータ50に指示し、さらに、どのアイテム42を在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34から移動するかをオペレータに指示してもよいディスプレイ画面が、在庫ピア50に沿った種々の場所に配置されてもよい。
図示された実施形態では、注文ホルダ40aはインジケータ64aの近傍で止まることになる。管理モジュール15は、それに応じてインジケータ64aを作動してもよい。オペレータはインジケータ64aに進んでもよい。インジケータ64aで、オペレータは、適切な在庫アイテム42を、インジケータ64aに向かい合う在庫ホルダ30から注文ホルダ40aの適切なコンテナ60aに入れてもよい。いくつかの実施形態では、在庫ピア50のインジケータ64a又はいくつかの他の機器部分は、特定の在庫アイテム42をピックするようにオペレータに指示してもよく、及び/又は特定の在庫アイテム42を注文ホルダ40aの特定のコンテナ60に入れるようにオペレータに指示してもよい。例えば、インジケータは、どのコンテナ60が所与の在庫ホルダ50から在庫アイテム42を受け入れるべきかを示す光又は他の視覚インジケータを表示してもよい。同様に、第2の作業区域102において、他のオペレータが、注文ホルダ40bがインジケータ64bの近傍で止まる及び/又は減速することになることを示すインジケータ64bからの信号を受信してもよい。これらの技術によれば、他の方法で可能であるよりも効率的な様態で在庫ピア50で注文に応えられる場合がある。
モバイル駆動ユニット20は、在庫ピア50に沿って移動している間、他のモバイル駆動ユニット20との衝突を避けるように動作可能であってもよい。例えば、注文ホルダ40aが在庫ピア50に沿って移動する際に、管理モジュール15は、在庫アイテム42を受け入れるべき次の場所を決定してもよい。管理モジュール15は、注文ホルダ40aと次の場所との間の経路を別の注文ホルダ40bが遮っているかどうかを判断してもよい。注文ホルダ40bが遮っておらず、かつ遮るものはない場合、管理モジュール15は、次の場所のインジケータ64aを作動してもよく、モバイル駆動ユニット20は、注文ホルダ40aをインジケータ64aに輸送してもよい。注文ホルダ40bが道をふさいでいる場合、管理モジュール15は、注文ホルダ40bの宛先を判断してもよい。注文ホルダ40bの宛先が注文ホルダ40aの次の場所の先にある場合、インジケータ64aが作動されてもよい。そうでない場合、管理モジュール15は、注文ホルダ40bが注文ホルダ40aの経路に沿った遮る宛先を有さなくなる及び/又は注文ホルダ40aの意図された経路を空けるまでインジケータ64aの作動を遅延してもよい。この方法はまた、インジケータ64の作動が上記の注文ホルダ40に対応することをオペレータが知ることとなるので、オペレータの混乱を避ける。
図6は、在庫ピアを用いて注文に応じる例示的な方法600を示すフローチャートである。方法600は、管理モジュール15が在庫ピア50に据え置くべく在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を選択するステップ602で始まる。選択は、任意の適切なアルゴリズム、論理、及び/又は意思決定プロセスに従ってなされてもよい。どのようにしてステップ602が実装され得るかのより詳細な説明が、以下の図7に関連してさらに詳細に論じられる。
604で、在庫ピア50に据え置くべく適切な在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34が選択された後で管理モジュール15が在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を在庫ピア50に輸送することをモバイル駆動ユニット20に指示する。モバイル駆動ユニット20は、上述の技術に従って、選択された在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を捜し出し、それらを在庫ピア50の適切な画定された領域80に輸送してもよい。
ステップ606で、管理モジュール15は、在庫ピア50の画定された領域80が利用可能なままであるかどうかを判断してもよい。さらなる画定された領域80が埋まったままである場合、方法は、ステップ602に戻ってもよく、そこで在庫ピア50に据え置くさらなる在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ24が選択されてもよい。連続して起こるものとして示されるが、管理モジュール15は、各画定された領域80に関するすべての在庫ホルダを実質的に同時に選択してもよいことに留意されたい。さらに、ステップ602〜606は、在庫アイテム42の需要が変化する際に在庫システム10内で種々の時点で及び/又は連続的に行われてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、管理モジュール15は、いくつかの画定された領域80を埋まっていないまま残すことを決定してもよい。管理モジュール15は、在庫ピア50のすべての画定された領域80を在庫ホルダ30及びパレットホルダ34に関して指定する必要はない。例えば、管理モジュール15は、作業負荷の制約、システム全体のアクティビティ、又は他の種々の因子に起因して、いくつかの画定された領域を埋まっていないまま残してもよい。代替的に又は加えて、1つ以上の画定された領域80は、ごみホルダ36又は他の廃棄物容器用の場所として指定されてもよい。いくつかの実施形態では、ごみホルダ36及び/又は廃棄物容器は、モバイル駆動ユニット20によって輸送されるように動作可能であってもよい。したがって、在庫ピア50によってパッキング材及び/又は他の廃棄物が生じ、廃棄物は、画定された領域80のごみホルダ36の中に入れられてもよい。適切な時点で及び/又は一杯になったときに、ごみホルダ36は、モバイル駆動ユニット20によって在庫ピア50から離れる方に輸送されてもよい。
ステップ608で、管理モジュール15は、種々の在庫アイテム42の注文を受信してもよい。例えば、注文は、時には在庫システム10によって受信されてもよい。注文は、ステップ602〜606で説明される在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を画定された領域80に割り当てるプロセスの前、プロセスの間、及びプロセスの後に受信されてもよいことにも留意されたい。したがって、ステップ608は、順次に及び/又はステップ602〜606と並行して行われてもよい。さらに、注文は、適宜、新しい在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を画定された領域80に再び割り当てるときに受信されてもよい。
ステップ610で、管理モジュール15は、在庫ピア50で受注している在庫アイテム42の1つ以上のリクエストを満たすかどうかを決定してもよい。例えば、在庫ピア50での作業配分及び/又は総作業負荷に基づいて、管理モジュール15は、在庫ピア50ではなく在庫ステーション56で注文のすべて及び/又は一部に応じることを決定してもよい。いくつかの実施形態では、管理モジュール15は、在庫ステーション56で注文の一部に応じ、かつ在庫ピア50で注文の一部に応じることを決定してもよい。管理モジュール15はまた、注文が応じられる際に訪れるべき、1つの注文に関する一連の在庫ステーション56及び/又は在庫ピア50を決定してもよい。順序は、最初に1つ以上の在庫ステーション56を訪れること又は最初に1つ以上の在庫ピア50を訪れることを含む任意の適切な順序であってもよい。代替的に又は加えて、管理モジュール15は、配列されるべき適切なタイプの注文ホルダ40を決定してもよい。例えば、注文ホルダ40は、在庫ピアオンリー注文ホルダ40、ミックス注文ホルダ40、及び/又は在庫ステーションオンリー注文ホルダ40として配列されてもよい。所与の注文をどのように取り扱うかの意思決定プロセスは、上述の作業のバランスをとる技術及び/又は配分技術のいずれかに従って行われてもよい。いくつかの実施形態では、管理モジュール15は、注文ホルダ40が在庫アイテム42を受け入れる過程で注文ホルダ40をどこに送るかを決定してもよい。例えば、管理モジュール15は、注文ホルダ40上の注文及び/又は注文の一部に、在庫ピア50に位置決めされる在庫アイテム42で応じることを決定してもよい。逆に、管理モジュール15は、在庫ステーション56で注文ホルダ40上の注文に応じる及び/又は注文の一部に応じることを決定してもよい。これらの在庫アイテム42を受け入れた後で、管理モジュール15は、在庫ピア50及び/又は在庫ステーション56で在庫アイテム42の注文ホルダ40上のさらなる注文及び/又はさらなる注文のラインに応じるかどうかを決定してもよい。例として、管理モジュール15は、まだ受け入れられていないリクエストされた在庫アイテム42に関する注文ホルダ40上の見計らい注文のラインの分析及び/又は在庫システム10内のどこにこうした在庫アイテム42が存在するかの判断に基づいて注文ホルダ40をどこに送るかを決定してもよい。加えて又は代替的に、管理モジュール15は、在庫ピア50及び在庫ステーション56のうちの1つ以上で注文に応じることを決定してもよいが、注文ホルダ40をこれらの場所のうちの1つ以上に輸送することをモバイル駆動ユニット20に指示する前に、所定量の時間だけ待つことを決めてもよい。例えば、上述の1つ以上のトリガイベントに基づいて、管理モジュール15は、注文ホルダ40上の注文に応じることを続行する前に、注文ホルダ40をドリフト場所に輸送することを決定してもよい。別の例として、管理モジュール15は、在庫システム10の1つ以上の条件に基づいて特定の注文のアセンブルを遅延することを決定してもよい。したがって、管理モジュール15は、この注文に応じるか否か及び/又は最初に別の注文に応じるか否か判断する際に、どれくらい長く注文が保留されるかも考慮に入れてもよい。
ステップ612で、管理モジュール15は、注文に応じるために在庫ピア50に輸送されるべき注文ホルダ40の配列を決定してもよい。例えば、管理モジュール15は、2つ以上の注文を、両方の注文が1つの注文ホルダ40によって完了され得るように特定の注文ホルダ40にグループ化することを決定してもよい。在庫システム10の例示的な動作に従ってどのようにしてステップ612が完了され得るかのさらなる詳細が図8に関連して後述される。注文ホルダ40が配列された後で、ステップ614で、管理モジュール15は、アイテムが注文ホルダ40のコンテナ60の中に受け入れられ得るように、注文ホルダ40を在庫ピア50に輸送することを1つ以上のモバイル駆動ユニットに指示してもよい。ステップ612は、管理モジュールがステップ610で配列することを決定する注文ホルダ40のタイプに基づいて行われてもよいことに留意されたい。さらに、ステップ612は、管理モジュール15が在庫ピア50で注文のすべて及び/又は一部に応じることを決定する場合に行われるものとして示されるが、ステップ624で管理モジュール15が在庫ステーション56で注文に応じることを決定する場合でも行われてもよい。例えば、管理モジュール15は、注文を在庫ステーション用注文ホルダ40に配列することを決定してもよく、及び/又は、注文を在庫ステーション56で応じられるように指定される他の注文と共に注文ホルダ40上にグループ化してもよい。
ステップ616で、モバイル駆動ユニット20が、注文ホルダ40がそれが保持する各コンテナ60に関連した注文に従って在庫アイテム42を受け入れてもよいように、注文ホルダ40を在庫ピア50に沿った場所に移動する。コンテナ60は、ステップ618でそれらの関連する注文に従って在庫アイテム42を受け入れてもよい。例えば、在庫ピア50のオペレータは、注文ホルダ40が止まる及び/又は減速する場所で、適切な在庫アイテム42を注文ホルダ40の適切なコンテナ60に移してもよい。
ステップ620で、在庫アイテム42が在庫ピア50で受け入れられた後で、管理モジュール15が、注文ホルダ40での注文が完了するかどうかを判断してもよい。注文が完了する場合、ステップ622で、管理モジュール15が、注文ホルダ40を在庫ステーション56に、及び/又は出荷準備及び/又は最終宛先に出荷するために出荷ステーション58に輸送することをモバイルドライブ20に指示してもよい。注文ホルダ40上の1つ以上の注文が完了されない場合、方法はステップ610に進んでもよく、そこで管理モジュール15が、在庫ピア50及び/又は在庫ステーション56で注文ホルダ40上の残りの見計らい注文のラインに応じるかどうかを決定してもよい。例えば、管理モジュール15は、ステップ610で、注文ホルダ40上の注文によってリクエストされたさらなるアイテムが在庫ピア50で近い将来入手可能となると判断することがある。管理モジュール15は、したがって、注文ホルダ40を在庫ピア50の近傍のドリフト場所90に輸送する及び/又はこの在庫が入手可能となるのを待つようにモバイル駆動ユニット20に指示してもよい。別の例として、管理モジュール15は、ステップ610で、注文ホルダ40上の見計らい注文のラインが在庫ストレージ48内に存在する在庫アイテム42をリクエストすることを判断してもよい。
管理モジュール15は、ステップ624で、注文ホルダ40のコンテナ60の中に入れられるべき任意のアイテムをステップ628で受け入れられ得るように、注文ホルダ40を在庫ステーション56に輸送することをモバイル駆動ユニット20に指示してもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫ステーション56で在庫ステーション用注文ホルダ40及び/又はミックス注文ホルダ40上の注文のラインに応じることを決定してもよい。ステップ624は、モバイル駆動ユニット20が注文ホルダ40を在庫ピア50に輸送する前、輸送した後、及び/又はこれに代えて行われてもよい。
ステップ626で、注文ホルダ40が在庫ステーション56に存在する間、管理モジュール15は、在庫ストレージ48内の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の中に保管されるリクエストされた在庫アイテム42を見つけてもよい。保管される在庫アイテム42の場所に基づいて、管理モジュール15は、在庫ストレージ48内のこれらの在庫アイテム42を保管する在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の場所に移動するように1つ以上のモバイル駆動ユニット20に指示してもよい。ステップ626で、モバイル駆動ユニット20は、リクエストされた在庫アイテム42を保管する前記在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を在庫ステーション56に輸送してもよい。
ステップ628で、在庫ステーション56に輸送された在庫ホルダ30によって保管される在庫アイテム42が、注文ホルダ40の適切なコンテナ60によって受け入れられてもよい。コンテナ60がリクエストされた在庫アイテム42を在庫ホルダ30から受け入れた後で、管理モジュール15がステップ630で注文が完了するかどうかを判断してもよい。未完了の注文が存在する場合、方法600はステップ610に戻り、管理モジュール15が在庫ピア50及び/又は在庫ステーション56で注文ホルダ40でのさらなる注文のラインに応じるかどうかを決定する。在庫ステーション56でさらなる注文のラインに応じることが決定される場合、注文ホルダ40は在庫ステーション56に残ってもよく、さらなるリクエストされた在庫アイテム42を収容するさらなる在庫ホルダ30が在庫ステーション56に輸送されてもよい。在庫ピア50でさらなる注文のラインに応じることが決定される場合、方法は、ステップ614へ続いてもよく、そこで注文ホルダ40が在庫ピア50に輸送されてもよい。方法600は、ステップ620又は630で注文ホルダ40での注文が完了するまで続く。完了すると、注文ホルダ40は、モバイル駆動ユニット20によって在庫ステーション56に、及び/又は準備する及び/又はエンドユーザ及び/又は出荷先に出荷するために出荷ステーション58に輸送される。
図7は、在庫ピアで注文に応えるのを容易にする例示的な方法700を示すフローチャートである。方法700は、在庫ピア50に据え置かれるべき在庫ホルダ30の選択が開始されるステップ702で始まる。方法700は、図6での方法600のステップ602の例示的な実装である。
在庫30を選択する方法は、速度及び/又は注文ラインの完了に基づいて進んでもよい。ステップ704で在庫ホルダ30が速度のみに基づいて選択される場合、方法はステップ706に進み、ステップ706で在庫システム10内の入手可能な在庫アイテム42の速度及び/又は体積が計算される。入手可能な在庫アイテム42の速度は、ヒストリカル注文トレンド、及び/又は現在未処理の注文及び/又は在庫システム10内で生じることが予想される期待される注文を含む任意の適切なメトリックに基づいて計算されてもよい。上述のように、速度は、注文が各在庫アイテムを含む相対レートを表すことがあり、及び/又は、在庫アイテム42が注文される体積を含むことがある。体積は、特定の注文による在庫アイテム42の注文の量を指すことがあり、加えて又は代替的に、在庫アイテム42の実際のサイズの観点での物理的体積を表すことがある。したがって、管理モジュール15は、これらの在庫アイテム42がとるスペースの実際の量に基づいて在庫アイテム42を在庫ピア50に配置することを決定してもよい。例えば、大きい及び/又はかさばるアイテムは、在庫ピア50に配置するように選択されてもよい。いくつかの実施形態では、管理モジュール15は、特定のSKU及び/又は固有の在庫アイテム42によって在庫システム10内で生じるシステム全体のアクティビティを計算してもよい。在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34は、システム全体のアクティビティを最小にすることに基づいて選択されてもよい。
ステップ708で、最高速度を有する在庫アイテム42を保管する在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ42が、在庫ピア50に据え置かれるように選択される。例示的な実施形態では、在庫ピア50は、在庫ピア50に沿った10個の画定された領域のうちの1つにそれぞれ存在する10個の在庫ホルダ30の中に位置決めされる上位50個の在庫アイテム42を有してもよく、各在庫ホルダ30は上位50個の在庫アイテム42のうちの5つを保管する。例えば、在庫ホルダ30のうちの1つが少ない在庫アイテム42で稼働する及び/又は画定された領域80のうちの1つがまだ埋まっていないため、画定された領域80のうちの1つが利用可能となる場合、管理モジュール15は、この画定された領域80に配置するべく最高速度の在庫アイテム42のうちの平均5つを保管する別の在庫ホルダ30を選択してもよい。特定の数が単なる例として提供されるが、任意の適切な数及び/又は組み合わせの在庫ホルダ30及び/又はパレット34が在庫ピア50に位置決めされてもよく、これらの在庫ホルダ30及び/又はパレット34は、任意の適切な数及び/又は組み合わせの種々の速度の在庫アイテム42を保管してもよいことに留意されたい。
ステップ704で、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34が速度のみに基づかず、期待される注文ラインの完了にも基づく場合、ステップ710で、方法はステップ712へ続き、そこで各在庫ホルダ30によって満たされる未処理注文ラインが計算される。例えば、管理モジュール15は、在庫システム10内の各在庫ホルダ30によって保管される各在庫アイテム42を判定してもよい。管理モジュール15は、この特定の在庫ホルダが在庫ピア50に据え置かれる場合に満たされることになる注文ラインの量を判定してもよい。満たされる未処理注文ラインの総数に基づいて、各在庫ホルダはスコアを割り当てられてもよい。ステップ710は、加えて又は代替的に、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の選択を、在庫システム10内の未処理注文の期待される総注文完了数に基づいてもよい。例えば、別の在庫ホルダ30よりも多くの実際の注文を完了する1つ以上の在庫アイテム42の組み合わせを含む在庫ホルダ30に優先的ウエイトが与えられてもよい。
ステップ714で、管理モジュール15は、各在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34によって満たされるべき注文のラインの期待される数を判定してもよい。例えば、在庫システム10が特定の在庫アイテム42のかなりの数の注文を受信することを期待する場合、これは各在庫ホルダ30にスコアを付けるときに考慮に入れられてもよい。ステップ712及び714で判定された合計に基づいて、ステップ716で各在庫ホルダ30によって満たされる注文のラインの総数が計算されてもよく、及び/又は各在庫ホルダ30に割り当てられたスコアを集計してもよい。ステップ714は、加えて又は代替的に、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の選択を、在庫システム10内の期待される注文の期待される総注文完了数に基づいてもよい。例えば、別の在庫ホルダ30よりも多くの将来なされることが予想される注文を完了することが期待される1つ以上の在庫アイテム42の組み合わせを含む在庫ホルダ30に優先的ウエイトが与えられてもよい。
ステップ718で、各在庫ホルダに関する合計に基づいて、ライン注文完了の最高総数及び/又はベストスコアを有する在庫ホルダ30又はパレットホルダ34が判定されてもよい。2つの最高在庫ホルダが結果的に同点である場合、方法はステップ720でステップ706に進んでもよく、そこで各在庫ホルダの中の入手可能な在庫アイテム42の相対速度が計算され、ステップ708で最高速度の在庫アイテム42を有する1つの在庫ホルダ30又はパレットホルダ34が選択されてもよい。同点が存在しない場合、方法はステップ722に進んでもよく、最高総注文完了数及び/又はベストスコアを有する在庫ホルダが選択されてもよい。ステップ718は、加えて又は代替的に、在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34の選択を、期待される完了される未処理の注文と期待される完了される予想される注文の合計に基づいてもよい。さらに、方法700は、単一の在庫ピア50に配置される単一の在庫ホルダ30を選択するように上述されるが、類似の方法が、1つ以上の在庫ピア50の画定された領域80の実質的にすべて又は大部分での複数の在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を選択するのに用いられてもよいことにも留意されたい。例えば、方法700は、在庫ピア50での30個の画定された領域80に対応する上位30個の在庫ホルダ30を選択するのに用いられてもよい。
図8は、在庫ピアで注文に応えるのを容易にする例示的な方法800を示すフローチャートである。方法800は、注文ホルダ40の配列が開始されるステップ802で始まる。方法800は、方法600のステップ612の例示的な実装である。
ステップ802で、管理モジュール15は注文ホルダ40の配列を開始する。例えば、管理モジュール15は、在庫ピア用ホルダ40、ミックス注文ホルダ40、及び/又は在庫ステーション用ホルダ40の配列を開始してもよい。ステップ806で、管理モジュール15は、注文ホルダ40に含まれるべき第1の注文を選択してもよい。例えば、各注文のいくつのラインが在庫ピア50に存在する在庫アイテム42をリクエストするか及び/又はいくつのラインが在庫ストレージ48内に存在する在庫アイテム42をリクエストするかを判断するために在庫アイテム42の未処理注文が分析されてもよい。未処理注文は、加えて又は代替的に、各注文上の合計いくつの在庫アイテム42が在庫ピア50に存在するか及び/又は各注文上の合計いくつの在庫アイテム42が在庫ストレージ48内に存在するかを判断するために分析されてもよい。在庫ピア50に存在する各注文上の在庫アイテム42の合計数及び/又はラインの合計数に基づいて、各注文にスコアが割り当てられてもよい。配列されるべき注文ホルダ40のタイプ及び各注文のスコアに基づいて、管理モジュール15は、注文ホルダ40の配列を始めるのに適切な第1の注文を選択してもよい。例えば、在庫ステーション用注文ホルダ40に関して、管理モジュール15は、ベストスコアを有する、在庫ピア50に在庫アイテム42のほとんどのラインが存在する、及び/又は在庫ピア50にほとんどすべての在庫アイテム42が存在する第1の注文を選択してもよい。在庫ステーション用ホルダ40が配列されている場合、管理モジュール15は、在庫ストレージ48内に存在する在庫アイテム42をリクエストしている適切な注文を選択してもよい。ミックス注文ホルダ40が配列されている場合、管理モジュール15は、在庫ピア50に及び/又は在庫ストレージ48内に存在する在庫アイテム42をリクエストしている適切な注文を選択してもよい。特に、上述のように、管理モジュール15は、ほとんどの注文を満たすように計算される在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34を選択してもよいので、注文は、在庫ピア50に存在する複数の在庫アイテム42を含んでもよいことに留意されたい。したがって、所与の注文のその在庫アイテム42のすべてが在庫ピア50に既に存在する可能性もある。
ステップ808で、選択された各注文に関連したコンテナ60が注文ホルダ40上に配列されてもよい。管理モジュールは、例えば、どのコンテナ60を注文ホルダ40に追加するか及び/又はどのようにして所与の注文を特定のコンテナ60と関連付けるかに関する指示を導入ステーション54のオペレータに与えてもよい。管理モジュール15は、加えて又は代替的に、注文ホルダ40上のどこにコンテナ60を配置するかをオペレータに指示してもよい。例えば、特定の注文ホルダ40は、1つの棚上に特定のサイズ及び/又はタイプのコンテナ60のためのスペースを有してもよく、かつ異なる棚上に異なる数の異なるタイプのコンテナ60のために利用可能なスペースを有してもよい。管理モジュール15は、注文ホルダ40上に注文を配列するときに種々のコンテナ60のサイズ及び/又はタイプを考慮に入れてもよい。注文ホルダ40が他の注文に関連付けられるコンテナ60を既に有する場合、管理モジュール15は、これらのコンテナ60との位置関係を保って他のコンテナ60をどのように配置するかを決定してもよい。加えて又は代替的に、管理モジュール15は、ステップ806及び/又はステップ812で注文を注文ホルダ40上に配列するかどうかを決定する際に注文に関して選ばれたコンテナ60のためにとられるスペースを考慮に入れてもよい。
ステップ810で、管理モジュール15は、注文ホルダ40の中のさらなる注文コンテナ60のためのさらなるスペースが利用可能であるかどうかを判断してもよい。利用可能なさらなるスペースが存在する場合、ステップ812で、管理モジュール812は、1つ以上の他の注文を注文ホルダ40に含めることを決定してもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫ピア50にある他の在庫アイテム42の注文を追加してもよく、及び/又は在庫システム10内の他の場所にある他の在庫アイテム42の注文を追加してもよい。
ステップ812で、管理モジュール15は、加えて又は代替的に、同じく在庫ピア50にある在庫アイテムを含む他の注文を判断してもよい。同じく在庫ピア50に存在する在庫アイテム42を含む注文に基づいて、管理モジュール15は、注文ホルダ40上に配列されるべき注文を選択してもよい。例えば、管理モジュール15は、注文ホルダ40にグループ化するべく2つ以上の注文を選択してもよい。2つ以上の注文は、ステップ806で選択される第1の注文と1つ以上の他の注文を含んでもよい。第1の注文に加えていくつかの注文が、選択された第1の注文によってリクエストされた在庫アイテム42に基づいて選択されてもよい。例えば、注文は、第1の選択された注文と同じ及び/又は類似の在庫アイテム42を有することに基づいて注文ホルダ40にグループ化されてもよい。注文ホルダ40上に配列するための選択された注文は、例えば、モバイル駆動ユニット20が在庫ピア50及び/又は在庫システム10内の他の場所でたどるように計算されるトリップの数の計算に基づいてもよい。管理モジュール15は、グループ化されない場合に注文に応えるのに他の方法では必要となるトリップの量を2つ以上の注文の選択によって生じることがあるトリップの計算された数と比較することによって計算される節約を判定してもよい。管理モジュール15は、注文を、全トリップの数を減らす及び/又は最小にするグループに選択してもよい。管理モジュール15はまた、注文を、管理モジュール15によって生成される全タスク割り当て数を減らす及び/又は最小にするグループに選択してもよい。例えば、管理モジュール15は、注文に応じるためにモバイル駆動ユニット20に割り当てられるタスクの数を減らすことを決定してもよい。
管理モジュール15は、注文が上述のように在庫ピア50に据え置かれる在庫ホルダ30及び/又はパレットホルダ34のうちの1つ以上の中に存在する在庫アイテムのみを含むという判断に基づいて、入手可能な注文上の注文から2つ以上の注文を選択してもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫ピアオンリー注文ホルダ40、ミックス注文ホルダ40、及び/又は在庫ステーションオンリー注文ホルダ40を配列することを決定してもよい。種々の理由で、管理モジュール15は、ミックス注文ホルダ40を構築するために、在庫ストレージ48などの在庫システム10内の他の場所に存在する在庫アイテム42を含む注文ホルダ40に注文を追加することを決定してもよい。この決定は、上述の因子のいずれかに基づいてなされてもよい。決定は、在庫ピア50での作業負荷に基づいていてもよい。
上で述べたように、管理モジュール15は、所与の注文ホルダ40上の注文の配列を決定するときに在庫ピア50上の在庫アイテム42の場所も考慮に入れてもよい。例えば、管理モジュール15は、在庫ピア50の異なる在庫ホルダ30の中に存在する在庫アイテム42をリクエストしている注文を選択することを決定してもよい。具体的には、管理モジュール15は、第1の注文が在庫ピア50の1つの画定された領域80に位置決めされる在庫ホルダ30によって保管される1つの在庫アイテム42に対するものであるという判断と、第2の注文が在庫ピア50の別の画定された領域80に位置決めされる別の在庫ホルダ30によって保管される別の在庫アイテム42に対するものであるという判断に基づいて、注文をグループ化することを決定してもよい。
注文ホルダ40が一杯になる及び/又は利用可能なさらなるスペースを有さなくなると、ステップ810で、方法が終了する。方法800は、注文を注文ホルダ40に一度に追加するものとして示されるが、管理モジュール15は、特定の注文ホルダ40に追加されることになるすべての注文及び/又はコンテナ60を前もって決定してもよいことに留意されたい。
図6〜図8のフローチャートに示される方法600、700、及び800に修正、追加、又は省略がなされてもよい。例えば、管理モジュール15は、多くのタスクを一度に及び/又は並行して割り当てることができる。したがって、管理モジュール15はまた、多くの注文を並行して及び/又は順に処理してもよい。さらに、管理モジュール15は、任意の数及びタイプの在庫設備に関する注文に応えるのに在庫ピア50を用いることができてもよい。管理モジュール15は、図4に関連して上述した原理に従って複数の在庫ピア50で注文に応えることができてもよい。種々のこれらの設備に対応する注文は、種々の在庫ステーション56及び/又は在庫ピア50を用いて管理モジュール15によって順次に及び/又は同時に処理されてもよい。加えて、図6〜図8のステップは、並行して又は任意の適切な順番で行われてもよい。さらに、本開示に関連して説明される実施形態は、十分に組み合わせ可能であり、本明細書に記載の適切な実施形態に用いるのに適することが期待される。
図9は、本明細書で開示されるシステム及び方法の1つ以上の部分のために用いられてもよい例示的なコンピュータシステム900を示す。特定の実施形態では、1つ以上のコンピュータシステム900は、本明細書で説明又は図示される1つ以上の方法の1つ以上のステップを行う。特定の実施形態では、1つ以上のコンピュータシステム900は、例えば、管理モジュール15、モバイル駆動ユニット20、及び/又は在庫ピア50などのシステム10の任意の適切なコンポーネントなどの本明細書で説明又は図示される機能を提供する。特定の実施形態では、1つ以上のコンピュータシステム900上で動作するソフトウェアは、本明細書で説明又は図示される1つ以上の方法の1つ以上のステップを行う、又は本明細書で説明又は図示される機能を提供する。特定の実施形態は、1つ以上のコンピュータシステム900の1つ以上の部分を含む。
本開示は、任意の適切な数のコンピュータシステム900を考慮する。本開示は、任意の適切な物理的形態をとるコンピュータシステム900を考慮する。例として、限定するためではなく、コンピュータシステム900は、組み込みコンピュータシステム、システム・オン・チップ(SOC)、シングルボードコンピュータシステム(SBC)(例えば、コンピュータ・オン・モジュール(COM)又はシステム・オン・モジュール(SOM)など)、デスクトップコンピュータシステム、ラップトップ又はノートブックコンピュータシステム、インタラクティブキオスク、メインフレーム、コンピュータシステム網、モバイル電話、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、サーバ、タブレットコンピュータシステム、又はこれらのうちの2つ以上の組み合わせであってもよい。適切な場合に、コンピュータシステム900は、1つ以上のコンピュータシステム900を含んでもよく、ユニット型又は分散型であっても、複数の場所にわたっても、複数のマシンにわたっても、複数のデータセンターにわたっても、又は1つ以上のネットワーク内に1つ以上のクラウドコンポーネントを含むことがあるクラウドに常駐してもよい。適切な場合に、1つ以上のコンピュータシステム900は、実質的な空間的制限又は時間的制限なしに、本明細書で説明又は図示される1つ以上の方法の1つ以上のステップを行ってもよい。例として、限定するためではなく、1つ以上のコンピュータシステム900は、本明細書で説明又は図示される1つ以上の方法の1つ以上のステップをリアルタイムで又はバッチモードで行ってもよい。1つ以上のコンピュータシステム900は、適切な場合に、本明細書で説明又は図示される1つ以上の方法の1つ以上のステップを異なる時点で又は異なる場所で行ってもよい。
特定の実施形態では、コンピュータシステム900は、プロセッサ902、メモリ904、ストレージ906、入力/出力(I/O)インターフェース908、通信インターフェース910、及びバス912を含む。本開示は、特定の配列の特定の数の特定のコンポーネントを有する特定のコンピュータシステムを説明する及び示すが、本開示は、任意の適切な配列の任意の適切な数の任意の適切なコンポーネントを有する任意の適切なコンピュータシステムを考慮する。
特定の実施形態では、プロセッサ902は、コンピュータプログラムを構成する(making up)ものなどの命令を実行するためのハードウェアを含む。例として、限定するためではなく、命令を実行するために、プロセッサ902は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ904、又はストレージ906から命令を取得し(又はフェッチし)、それらをデコードし、かつ実行し、次いで、1つ以上の結果を内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ904、又はストレージ906に書き込んでもよい。特定の実施形態では、プロセッサ902は、データ、命令、又はアドレスのための1つ以上の内部キャッシュを含んでもよい。本開示は、特定のプロセッサを説明する及び示すが、本開示は、任意の適切なプロセッサを考慮する。
特定の実施形態では、メモリ904は、実行するべきプロセッサ902に対する命令、又はプロセッサ902による処理の対象となるデータを記憶するためのメインメモリを含む。或る実施形態では、メモリ904は、管理モジュール15、モバイル駆動ユニット20、及び/又は在庫ピア50などの上述のシステム10のコンポーネントのいずれかに含まれるメモリであってもよい。メモリ904は、管理モジュール15によって受信される複数の注文及び/又は複数の注文に関連した情報などの、システム10のコンポーネントに有用な任意の適切な情報を記憶してもよい。例として、限定するためではなく、コンピュータシステム900は、ストレージ906又は別のソース(例えば、別のコンピュータシステム900など)からの命令をメモリ904にロードしてもよい。プロセッサ902は、次いで、命令をメモリ904から内部レジスタ又は内部キャッシュにロードしてもよい。例えば、プロセッサ902は、メモリ904に記憶される複数の注文に関連した情報を得てもよい。命令を実行するために、プロセッサ902は、内部レジスタ又は内部キャッシュから命令を取得し、それらをデコードしてもよい。命令の実行中又は実行後に、プロセッサ902は、1つ以上の結果(中間結果又は最終結果であり得る)を内部レジスタ又は内部キャッシュに書き込んでもよい。プロセッサ902は、次いで、これらの結果のうちの1つ以上をメモリ904に書き込んでもよい。特定の実施形態では、プロセッサ902は、1つ以上の内部レジスタ又は内部キャッシュ内の又はメモリ904内の(ストレージ906又はどこか別の場所ではなく)命令のみを実行し、1つ以上の内部レジスタ又は内部キャッシュ内の又はメモリ904内の(ストレージ906又はどこか別の場所ではなく)データでのみ動作する。1つ以上のメモリバス(それぞれアドレスバス及びデータバスを含んでもよい)は、プロセッサ02をメモリ904に結合してもよい。バス912は、後述の1つ以上のメモリバスを含んでもよい。特定の実施形態では、1つ以上のメモリ管理ユニット(MMU)が、プロセッサ902とメモリ904との間に常駐し、プロセッサ902によってリクエストされるメモリ904へのアクセスを容易にする。本開示は、特定のメモリを説明する及び示すが、本開示は、任意の適切なメモリを考慮する。
特定の実施形態では、ストレージ906は、データ又は命令のための大容量記憶装置を含む。或る実施形態では、ストレージ906は、管理モジュール15、モバイル駆動ユニット20、及び/又は在庫ピア50を含むシステム10の任意の適切なコンポーネントに含まれてもよい。ストレージ906は、管理モジュール15によって受信される複数の注文及び/又は複数の注文に関連した情報などの、システム10のコンポーネントに有用な任意の適切な情報を記憶してもよい。ストレージ906は、適切な場合に、リムーバブル又は非リムーバブル(すなわち、固定される)メディアを含んでもよい。ストレージ906は、適切な場合に、コンピュータシステム900の内部又は外部であってもよい。特定の実施形態では、ストレージ906は、不揮発性のソリッドステートメモリである。適切な場合に、ストレージ906は、1つ以上のストレージ706を含んでもよい。本開示は、特定のストレージを説明する及び示すが、本開示は、任意の適切なストレージを考慮する。
特定の実施形態では、I/Oインターフェース908は、コンピュータシステム900と1つ以上のI/Oデバイスとの間の通信のための1つ以上のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、又はこの両方を含む。コンピュータシステム900は、適切な場合に、これらのI/Oデバイスのうちの1つ以上を含んでもよい。これらのI/Oデバイスのうちの1つ以上は、人とコンピュータシステム900との間の通信を可能にしてもよい。例として、限定するためではなく、I/Oデバイスは、キーボード、キーパッド、マイクロフォン、モニタ、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、スチールカメラ、スタイラス、タブレット、タッチスクリーン、トラックボール、ビデオカメラ、別の適切なI/Oデバイス、又はこれらのうちの2つ以上の組み合わせを含んでもよい。I/Oデバイスは1つ以上のセンサを含んでもよい。本開示は、任意の適切なI/Oデバイスと、それらのための任意の適切なI/Oインターフェース908を考慮する。適切な場合に、I/Oインターフェース908は、プロセッサ902がこれらのI/Oデバイスのうちの1つ以上を駆動することを可能にする1つ以上のデバイス又はソフトウェアドライバを含んでもよい。I/Oインターフェース908は、適切な場合に、1つ以上のI/Oインターフェース908を含んでもよい。本開示は、特定のI/Oインターフェースを説明する及び示すが、本開示は、任意の適切なI/Oインターフェースを考慮する。
特定の実施形態では、通信インターフェース910は、コンピュータシステム900と1つ以上の他のコンピュータシステム900又は1つ以上のネットワークとの間の通信(例えば、パケットベースの通信など)のための1つ以上のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、又はこの両方を含む。例として、限定するためではなく、通信インターフェース910は、イーサネット(登録商標)又は他のワイヤベースのネットワークと通信するためのネットワーク・インターフェース・コントローラ(NIC)又はネットワークアダプタ、若しくはWi−Fiネットワークなどの無線ネットワークと通信するための無線NIC(WNIC)又は無線アダプタを含んでもよい。本開示は、を任意の適切なネットワークと、そのための任意の適切な通信インターフェース910考慮する。本開示は、特定の通信インターフェースを説明する及び示すが、本開示は、任意の適切な通信インターフェースを考慮する。
特定の実施形態では、バス912は、コンピュータシステム900のコンポーネントを互いに結合するハードウェア、ソフトウェア、又はこの両方を含む。本開示は、特定のバスを説明する及び示すが、本開示は、任意の適切なバス又は相互接続部を考慮する。
本明細書でのコンピュータ可読記憶媒体への言及は、1つ以上の非一時的有形の構造を有するコンピュータ可読記憶媒体を包含する。例として、限定するためではなく、コンピュータ可読記憶媒体は、適切な場合に、半導体ベースの又は他の集積回路(IC)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)又は特定用途向けIC(ASIC)など)、ハードディスク、HDD、ハイブリッドハードドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピー(登録商標)ディスク、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)、磁気テープ、ホログラフィック記憶媒体、ソリッドステートドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュアデジタルカード、セキュア・デジタルドライブ、又は別の適切なコンピュータ可読記憶媒体、若しくはこれらのうちの2つ以上の組み合わせを含んでもよい。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、適切な場合に、揮発性、不揮発性、又は揮発性と不揮発性の組み合わせであってもよい。
本開示は、任意の適切なストレージを実装する1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を考慮する。特定の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、適切な場合に、プロセッサ902の1つ以上の部分(例えば、1つ以上の内部レジスタ又はキャッシュなど)、メモリ904の1つ以上の部分、ストレージ906の1つ以上の部分、又はこれらの組み合わせを実装する。特定の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体はRAM又はROMを実装する。特定の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、揮発性又は永続性メモリを実装する。特定の実施形態では、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体は、ソフトウェアを具体化する。本明細書でのソフトウェアへの言及は、適切な場合に、1つ以上のアプリケーション、バイトコード、1つ以上のコンピュータプログラム、1つ以上の実行可能なもの、1つ以上の命令、論理、機械コード、1つ以上のスクリプト、又はソースコードを包含することがあり、逆もまた同様である。特定の実施形態では、ソフトウェアは、1つ以上のアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を含む。本開示は、任意の適切なプログラミング言語又はプログラミング言語の組み合わせで書かれる又は他の方法で表現される任意の適切なソフトウェアを考慮する。特定の実施形態では、ソフトウェアは、ソースコード又はオブジェクトコードとして表現される。
本明細書での「又は」は、他に明確に示されない限り又は文脈によって他に示されない限り、包括的であって排他的ではない。したがって、本明細書での「A又はB」は、他に明確に示されない限り又は文脈によって他に示されない限り、「A、B、又はこの両方」を意味する。さらに、「及び」は、他に明確に示されない限り又は文脈によって他に示されない限り、共同(joint)と別々(several)との両方である。したがって、本明細書での「A及びB」は、他に明確に示されない限り又は文脈によって他に示されない限り、「共同して又は別々に、A及びB」を意味する。
本開示は、当業者が理解するであろう本明細書での例示的な実施形態へのすべての変化、置換え、変形、変更、及び修正を包含する。同様に、適切な場合に、付属の請求項は、当業者が理解するであろう本明細書での例示的な実施形態へのすべての変化、置換え、変形、変更、及び修正を包含する。さらに、付属の請求項での、特定の機能を行うように適合され、配列され、行うことができ、行うように構成され、イネーブルにされ、動作可能であり、又は作動的である装置又はシステム若しくは装置又はシステムのコンポーネントへの言及は、その装置、システム、又はコンポーネントがそのように適合され、配列され、可能であり、構成され、イネーブルにされ、動作可能であり、又は作動的である(operative)限り、この又はその特定の機能が作動される、オンにされる、又はロック解除されるかどうかにかかわらず、その装置、システム、コンポーネントを包含する。
本明細書に記載のステップ、動作、又はプロセスのいずれかは、1つ以上のハードウェア又はソフトウェアモジュールと共に、単独で、又は他のデバイスと組み合わせて行われても又は実施されてもよい。一実施形態では、ソフトウェアモジュールは、説明されるいずれかの又はすべてのステップ、動作、又はプロセスを行うためのコンピュータプロセッサによって実行することができるコンピュータプログラムコードを格納するコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品と共に実装される。
本発明の実施形態は、本明細書での動作を行うための装置に関係していてもよい。この装置は、必要とされる目的のために特別に構築されてもよく、及び/又はコンピュータに記憶されるコンピュータプログラムによって選択的にアクティブ化又は再構成される汎用コンピューティングデバイスを含んでもよい。こうしたコンピュータプログラムは、電子命令を記憶するのに適する、コンピュータシステムバスに結合される有形のコンピュータ可読記憶媒体又は任意のタイプの媒体に記憶されてもよい。さらに、本明細書で言及される任意のコンピューティングシステムは、単一のプロセッサを含んでもよく、又はコンピューティング能力を増加させるために複数のプロセッサ設計を採用するアーキテクチャであってもよい。
在庫システム10の特定の実施形態が示されるが、本開示の教示は任意のタイプ及び数の在庫システムにあてはめられてもよいことを理解されたい。例えば、在庫システム10は、商品返品設備を表すことがある。こうした実施形態では、在庫アイテムは、顧客によって返品される商品を表すことがある。こうした商品は、個々の顧客から設備で受領されるときに在庫ホルダ130に保管されてもよい。適切な時点で、多数のユニットが、特定の在庫ホルダ30から取り外され、在庫ピア50で注文ホルダ40に移送されてもよく、例えば、或る在庫アイテムは、これらの在庫アイテムを大量に返品させる製品リコールに関連することがある。別の例として、システム10は、製造設備を表すことがあり、在庫アイテムは、製造キットの個々のコンポーネントを表すことがある。したがって、製造キットの個々のアイテムは、在庫ホルダ30に保管されてもよい。製造された製品の注文は、在庫ピア50で個々のアイテムからアセンブルされてもよい。最終製品は、注文ホルダを用いてモバイル駆動ユニット20によって輸送されてもよく、適切な宛先に出荷されてもよい。したがって、いくつかの例示的な実施形態が本開示で説明されるが、在庫システム10は、一般に、在庫アイテムを保管又は処理するための任意の適切な設備又はシステムを表してもよく、在庫アイテムは、特定の在庫システム10での保管、検索、及び/又は処理に適する任意のタイプの物体を表すことがある。
管理モジュール15は、いくつかの実施形態では、こうした在庫リクエストとは独立して、在庫システム10の管理及びメンテナンスの全体の一部としてタスクの割り当てを生成してもよい。例えば、管理モジュール15は、特定のイベントの発生に応答して(例えば、駐車スペースをリクエストしているモバイル駆動ユニット20に応答して)、所定のスケジュールに従って(例えば、日々開始するルーチンの一部として)、又は在庫システム10の構成及び特徴に基づいて任意の適切な時点で、タスクの割り当てを生成してもよい。加えて、管理モジュール15は、在庫システム10のコンポーネントの動作の種々の態様を管理するように構成されてもよいが、特定の実施形態では、コンポーネント自体がそれらの動作の或る態様に関係する意思決定を担当することもあり、これにより、管理モジュール15上の処理負荷を減らす。特に、個々のコンポーネントは、これらのコンポーネントが在庫システム10の全体的効率を低下させずにそれらの効果を改善できるようにする様態で或るローカライズされた状況に独立して対応するように構成されてもよい。一例として、管理モジュール15は、衝突を防ぐことをモバイル駆動ユニット20の独自の意思決定に依拠してもよい。さらに、上記の説明は、モバイル駆動ユニット20が管理モジュール15から経路をリクエストする1つ以上の実施形態に焦点をあてているが、モバイル駆動ユニット20は、代替的な実施形態では、それ自身の経路を生成してもよい。さらに、上記の説明は、注文ホルダ40を在庫ピア50の一方の側部に沿って移動することを説明するが、本開示の教示は、運搬機器が在庫ピア50の一方の側部に沿って設置される構成にも適用可能である。コンテナ60は、運搬機器に沿って移動し、注文ホルダ40に関連して上述したのと類似の様態で在庫アイテム42を受け入れるために種々の場所で止まってもよい。さらに、いくつかの実施形態では、モバイル駆動ユニット20は運搬機器を含んでもよい。
本開示の種々の実施形態を以下の付記の観点から説明することができる。
1.方法であって、管理モジュールによって、在庫ピアの第1の側部に沿った複数の画定された領域に据え置かれるべき複数の在庫ホルダを指定することと、管理モジュールによって、複数の在庫ホルダを複数の画定された領域に輸送することを1つ以上の第1のモバイル駆動ユニットに指示することと、この場合、複数の在庫ホルダは複数の注文が応えられる間複数の画定された領域に据え置かれたままであり、複数の在庫アイテムの注文を受信することと、管理モジュールによって、注文によってリクエストされた在庫アイテムが在庫ピアの画定された領域に据え置かれる在庫ホルダの中に保管されることを判断することと、この場合、在庫ホルダは複数の在庫ホルダのうちの1つであり、管理モジュールによって、注文ホルダを在庫ピアの第2の側部に輸送することを第2のモバイル駆動ユニットに指示することと、を含み、この場合、第2のモバイル駆動ユニットは、注文ホルダが在庫ホルダの画定された領域とは反対の在庫ピアの第2の側部に沿った場所で在庫アイテムを受け入れるように動作可能であるように、第2の側部に沿って移動する、方法。
2.注文がさらなる在庫アイテムをリクエストすることを判断することと、注文ホルダを在庫ステーションに輸送することを第2のモバイル駆動ユニットに指示することと、さらなる在庫アイテムを保管する在庫ホルダを在庫ストレージ場所から在庫ステーションに輸送することを第1のモバイル駆動ユニットのうちの1つに指示することとをさらに含む、付記1に記載の方法。
3.在庫ピアが第1の在庫ピアであり、方法が、注文がさらなる在庫アイテムをリクエストすることを判断することと、注文ホルダを第2の在庫ピアに輸送することを第2のモバイル駆動ユニットに指示することと、さらなる在庫アイテムを有する第2の在庫ピアで注文を完了することと、をさらに含む、付記1に記載の方法。
4.第2の側部に沿って移動する注文ホルダが画定された領域とは反対の場所で止まることになることを示す信号を在庫ピアでアクティブ化することと、信号に少なくとも部分的に基づいて画定された領域に移動するように在庫ピアのオペレータに指示することと、をさらに含む、付記1に記載の方法。
5.画定された領域が第1の画定された領域を含み、在庫ホルダが第1の在庫ホルダを含み、方法が、第1のトリガイベントに少なくとも部分的に基づいて、第1の画定された領域から第1の在庫ホルダを取り出し、第1の在庫ホルダを在庫ピアに関連したドリフト場所に輸送することを第1のモバイル駆動ユニットのうちの1つに指示することと、第2の在庫ホルダを第1の画定された領域に輸送することを第3のモバイル駆動ユニットに指示することと、第2のトリガイベントに少なくとも部分的に基づいて、第1の在庫ホルダをドリフト場所から在庫ピアの第2の画定された領域に輸送することを第1のモバイル駆動ユニットのうちの1つに指示することと、をさらに含む、付記1に記載の方法。
6.複数の在庫アイテムのそれぞれが在庫システム内で注文されるレートを判断することと、複数の在庫アイテムのそれぞれのレートを比較することと、比較に少なくとも部分的に基づいて、所定のレートを上回るいくつかの在庫アイテムを選択することと、をさらに含み、複数の画定された領域に据え置かれるべき複数の在庫ホルダを指定することが、いくつかの在庫アイテムが複数の在庫ホルダの中に保管されるという判断に少なくとも部分的に基づいている、付記1に記載の方法。
7.システムであって、
第1の側部及び第2の側部を備え、第1の側部が複数の在庫ホルダが据え置かれるように指定される複数の画定された領域を含む、在庫ピアであり、複数の画定された領域のうちの少なくとも1つで在庫ホルダのうちの少なくとも1つから在庫アイテムを受け入れるように動作可能な、在庫ピアと、
注文ホルダを在庫ピアの第2の側部に沿って輸送するように動作可能なモバイル駆動ユニットと、
を備え、注文ホルダが、在庫ピアの第2の側部に沿った場所で在庫ピアから在庫アイテムを受け入れるように動作可能である、
システム。
8.在庫ピアの第2の側部に沿った場所が、第1の側部上の画定された領域とは反対側であり、画定された領域が、在庫アイテムを保管する在庫ホルダを有する、付記7に記載のシステム。
9.モバイル駆動ユニットが第1のモバイル駆動ユニットを含み、システムが、複数の在庫ホルダのうちの1つ以上を在庫ピアの画定された領域のうちの1つ以上に輸送するように動作可能な第2のモバイル駆動ユニットをさらに含む、付記7に記載のシステム。
10.複数の在庫ホルダが、複数の在庫ホルダの中に保管される1つ以上の在庫アイテムの製品速度に少なくとも部分的に基づいて画定された領域に関して指定される、付記7に記載のシステム。
11.複数の在庫ホルダが、複数の注文が応じられる間、画定された領域に据え置かれたままである、付記7に記載のシステム。
12.注文ホルダが、複数のコンテナを保持するように動作可能であり、コンテナの少なくとも一部が、複数の在庫ホルダのうちの1つの中に保管される在庫アイテムをリクエストする1つ以上の注文と関連付けられる、付記7に記載のシステム。
13.モバイル駆動ユニットが、複数の在庫ホルダのうちの第1の在庫ホルダを画定された領域のうちの1つで第2の在庫ホルダと置き換えるようにさらに動作可能であり、第1の在庫ホルダが、第1の在庫ホルダに関連したメトリックに少なくとも部分的に基づいて置き換えられる、付記7に記載のシステム。
14.画定された領域のうちの1つ以上がごみホルダの保管に関して指定され、モバイル駆動ユニットが、ごみホルダを輸送するように動作可能である、付記7に記載のシステム。
15.第1のモバイル駆動ユニットが、複数の在庫ホルダのうちの1つを在庫ピアに関連したドリフト場所に移動するように動作可能である、付記7に記載のシステム。
16.在庫ピアが、在庫アイテムを複数の在庫ホルダのうちの1つから取り出し、在庫アイテムを注文ホルダの中に保管されるコンテナに入れることを在庫ピアのオペレータに指示するように動作可能なインターフェースをさらに含み、コンテナが注文と関連付けられる、付記7に記載のシステム。
17.在庫ピアが、第1のオペレータ区域及び第2のオペレータ区域をさらに含み、第1のオペレータ区域が、第1のオペレータが画定された領域の第1のサブセットで在庫アイテムを注文ホルダに入れることに関して指定され、第2のオペレータ区域が、第2のオペレータが画定された領域の第2のサブセットで在庫アイテムを注文ホルダに入れることに関して指定される、付記7に記載のシステム。
18.在庫ピアが、平面、高い面、及び作業空間の仮想領域のうちの1つ以上をさらに含む、付記7に記載のシステム。
19.在庫ホルダ、注文ホルダ、及びモバイル駆動ユニットを含むシステムであって、モバイル駆動ユニットが、在庫ホルダを在庫ピアの第1の側部上の画定された領域に輸送し、注文ホルダを在庫ピアに輸送し、注文ホルダを在庫ピアの第2の側部に沿って移動し、画定された領域とは反対の第2の側部に沿った場所で止まるように動作可能であり、注文ホルダが、画定された領域で在庫ホルダから在庫アイテムを受け入れるように動作可能である、システム。
20.在庫ホルダが第1の在庫ホルダであり、モバイル駆動ユニットが、第1の在庫ホルダを第2の在庫ホルダと置き換えるようにさらに動作可能であり、システムが、第1の在庫ホルダに関連した第1のメトリックを第2の在庫ホルダに関連した第2のメトリックと比較することに少なくとも部分的に基づいて第1の在庫ホルダを第2の在庫ホルダと置き換えるようにモバイル駆動ユニットに指示する管理モジュールをさらに含む、付記19に記載のシステム。
21.第1のメトリックが、第1の在庫ホルダの中に保管される在庫アイテムの量及び第1の在庫ホルダの中に保管される在庫アイテムの速度のうちの1つ以上を含む、付記20に記載のシステム。
22.第1のメトリックが第1の期待される需要を含み、第2のメトリックが第2の期待される需要を含み、管理モジュールが、第2の期待される需要が特定の時点で第1の期待される需要を超えることが予想されるという判断に少なくとも部分的に基づいて、特定の時点で第1の在庫ホルダが第2の在庫ホルダによって置き換えられることをスケジュールするようにさらに動作可能である、付記20に記載のシステム。
23.モバイル駆動ユニットが、在庫ホルダの下に移動し、在庫ホルダの表面の方にドッキングヘッドを上昇し、ドッキングヘッドを用いて在庫ホルダを持ち上げ、在庫ホルダを持ち上げながら移動することによって在庫ホルダを輸送するように動作可能である、付記20に記載のシステム。
24.在庫ホルダが回転されるべきであると判断し、在庫ホルダが回転されるべきであるという判断に少なくとも部分的に基づいて、在庫ホルダを画定された領域から離れる方に移動し、在庫ホルダを回転させ、在庫ホルダを画定された領域に返送することをモバイル駆動ユニットに指示するように動作可能な管理モジュールをさらに含む、付記19に記載のシステム。
A1.在庫ピアで注文に応えるための方法であって、管理モジュールによって複数の注文を受信することと、この場合、第1の注文が1つ以上の在庫アイテムのリクエストを含み、管理モジュールによって、在庫アイテムを識別するために複数の注文を分析することと、この場合、在庫アイテムは在庫ピアに据え置かれる在庫ホルダによって保管され、管理モジュールによって、第1の注文及び第2の注文が在庫アイテムのリクエストを含むという判断に少なくとも部分的に基づいて複数の注文のうちの第1の注文を第2の注文と共にグループ化することと、第1の注文に関連した第1のコンテナ及び第2の注文に関連した第2のコンテナを導入ステーションで注文ホルダ上に配列することと、この場合、第1のコンテナ及び第2のコンテナは在庫アイテムを受け入れるように動作可能であり、管理モジュールによって、注文ホルダを導入ステーションから在庫ピアに輸送することをモバイル駆動ユニットに指示することと、を含み、この場合、注文ホルダは在庫ホルダとは反対の場所で在庫ピアから在庫アイテムを受け入れる、方法。
A2.第1の注文及び第2の注文が在庫ピアで完了されるかどうかを判断することと、第1の注文及び第2の注文が在庫ピアで完了される場合に、注文ホルダを出荷ステーションに輸送するようにモバイル駆動ユニットに指示することと、第1の注文及び第2の注文が在庫ピアで完了されない場合に、注文ホルダを在庫ステーションに輸送するようにモバイル駆動ユニットに指示することと、をさらに含む、付記A1に記載の方法。
A3.第1のコンテナ及び第2のコンテナが追加された後で注文ホルダがさらなるコンテナのための利用可能なスペースを有するかどうかを判断することと、注文ホルダが利用可能なスペースを有する場合に、さらなるコンテナを注文ホルダに追加することと、をさらに含む、付記A1に記載の方法。
A4.在庫アイテムが第1の在庫アイテムを含み、在庫ホルダが第1の在庫ホルダを含み、方法が、複数の在庫アイテムの中の第2の在庫アイテムのリクエストを含む注文に関して複数の注文を分析することをさらに含み、第2の在庫アイテムは在庫ピアに据え置かれる第2の在庫ホルダによって保管され、第1の在庫アイテム及び第2の在庫アイテムを含む第1の注文及び第2の注文のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて第1の注文と第2の注文がグループ化される、付記A1に記載の方法。
A5.第1の注文に第1のスコア及び第2の注文に第2のスコアを割り当てることと、この場合、スコアは注文によってリクエストされた1つ以上の在庫アイテムを受け入れるのに必要とされるトリップの数と、在庫ピアに存在する受注している在庫アイテムの数と、に少なくとも部分的に基づいており、第1のスコア及び第2のスコアに少なくとも部分的に基づいて、注文ホルダ上で第1の注文を第2の注文と共にグループ化することを決定することと、をさらに含む、付記A1に記載の方法。
A6.管理モジュールであって、複数の在庫アイテムの複数の注文に関連した情報を記憶するように動作可能なメモリと、メモリに通信可能に結合され、複数の注文に関連した情報を取得し、注文ホルダを用いて応えるべく複数の注文のうちの2つ以上を選択し、注文ホルダを在庫ピアに輸送することをモバイル駆動ユニットに指示するように動作可能なプロセッサと、を含み、2つ以上の注文が、注文ホルダが在庫ピアに沿って移動する際に2つ以上の注文によってリクエストされた在庫アイテムを受け入れる、管理モジュール。
A7.プロセッサが、複数の注文に応じるのに必要とされる在庫ピアへのモバイル駆動ユニットによるトリップの数を計算し、計算されたトリップの数に少なくとも部分的に基づいて、2つ以上の注文を選択することと、モバイル駆動ユニットによって注文ホルダを在庫ピアに輸送することがトリップの数を減らすことになると判断するようにさらに動作可能である、付記A6に記載の管理モジュール。
A8.プロセッサが、2つ以上の注文が在庫ピアに据え置かれる1つ以上の在庫ホルダの中に存在する在庫アイテムのみをリクエストするという判断に少なくとも部分的に基づいて注文ホルダに追加するべく複数の注文から2つ以上の注文を選択するようにさらに動作可能である、付記A6に記載の管理モジュール。
A9.プロセッサが、在庫ピアに据え置かれる在庫ホルダの中に保管される第1の在庫アイテムを含む注文を用いて注文ホルダをアセンブルするべく第1の指示を提供し、在庫ピアに据え置かれる在庫ホルダの中に保管される第1の在庫アイテム及び在庫ピア以外の場所に保管される第2の在庫アイテムを含む注文を用いて注文ホルダをアセンブルするべく第2の指示を提供し、在庫ピア以外の場所に保管される第2の在庫アイテムを含む注文を用いて注文ホルダをアセンブルするべく第3の指示を提供するようにさらに動作可能である、付記A6に記載の管理モジュール。
A10.プロセッサが、在庫ピアの側部に沿って移動する1つ以上の注文ホルダに在庫アイテムが追加されるレートを示す情報を取得し、レートに少なくとも部分的に基づいて、第1の指示、第2の指示、及び第3の指示のうちの選択された1つを提供することを決定するようにさらに動作可能である、付記A9に記載の管理モジュール。
A11.プロセッサが、在庫ピアでの作業負荷が最大作業負荷を上回るかどうかを判断し、作業負荷が最大を上回る場合に、在庫ピアとは異なる在庫ステーションで注文に応えることを決定するようにさらに動作可能である、付記A6に記載の管理モジュール。
A12.2つ以上の注文が第1の注文及び第2の注文を含み、プロセッサが、第1の注文が在庫ピアの第1の画定された領域に据え置かれる第1の在庫ホルダによって保管される第1の在庫アイテムに対するものであるという判断と、第2の注文が在庫ピアの第2の画定された領域に据え置かれる第2の在庫ホルダによって保管される第2の在庫アイテムに対するものであるという判断に少なくとも部分的に基づいて、注文ホルダを用いて応えるべく第1の注文及び第2の注文を選択するようにさらに動作可能である、付記A6に記載の管理モジュール。
A13.プロセッサが、注文ホルダが在庫ピアに沿って移動する際に注文ホルダが在庫アイテムを受け入れることを期待する特定の場所を在庫ピアのオペレータに表示するようにさらに動作可能である、付記A6に記載の管理モジュール。
A14.論理を含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、論理が、プロセッサによって実行されるときに、2つ以上の注文のために1つの注文ホルダを使用し、注文ホルダを在庫ピアの第1の側部に沿って輸送することをモバイル駆動ユニットに指示するように動作可能であり、この場合、コンテナは各注文と関連付けられ、各コンテナは注文ホルダ内に配置され、注文ホルダ内の2つ以上のコンテナが2つ以上の注文のそれぞれに関連した在庫アイテムを受け入れる、コンピュータ可読媒体。
A15.論理が、在庫ピア上のインジケータを作動するようにさらに動作可能であり、インジケータが、在庫ピアのオペレータに、2つ以上のコンテナの中に在庫アイテムを受け入れるために注文ホルダが止まることになる場所の指示を与える、付記A14に記載のコンピュータ可読媒体。
A16.論理が、在庫ピアの複数のオペレータの作業配分に少なくとも部分的に基づいて注文ホルダを在庫ピアに輸送することを決定するようにさらに動作可能である、付記A14に記載のコンピュータ可読媒体。
A17.論理が、注文ホルダが第1の在庫アイテムを2つ以上のコンテナのうちの第1のコンテナに受け入れることになる在庫ピアに沿った場所に移動するようにオペレータに指示し、場所で複数の在庫アイテムを含む在庫ホルダから第1の在庫アイテムを第1のコンテナに移動することをオペレータに指示するようにさらに動作可能である、付記A14に記載のコンピュータ可読媒体。
A18.論理が、注文ホルダを在庫ピアに輸送することを決定するようにさらに動作可能であり、在庫ピアが複数の作業区域を含み、決定が、複数の作業区域にわたる作業負荷のバランスをとるように計算される、付記A14に記載のコンピュータ可読媒体。
A19.作業区域がいくつかの画定された領域を含み、在庫ホルダが画定された領域に据え置かれ、論理が、在庫ホルダによって保管される在庫アイテムの速度に少なくとも部分的に基づいて在庫ホルダを画定された領域に輸送することを決定する、付記A18に記載のコンピュータ可読媒体。
A20.注文ホルダが第1の注文ホルダを含み、論理が、
第1の注文ホルダが在庫ピアに沿って移動する際に、注文ホルダと注文ホルダが在庫アイテムを受け入れるべき第1の宛先との間の経路を、同じ方向に移動している第2の注文ホルダが遮っているかどうかを判断し、
第2の注文ホルダが経路を遮っている場合、第2の注文ホルダの第2の宛先を判断し、第2の宛先が第1の宛先よりも在庫ピアに沿ったさらに遠くにある場合、第1の場所でインジケータを作動し、第1の場所に進むようにモバイル駆動ユニットに指示する、
ようにさらに動作可能である、付記A14に記載のコンピュータ可読媒体。
A21.論理が、第1のトリガイベントに応答して注文ホルダを在庫ピアに関連したドリフト場所に輸送することをモバイル駆動ユニットに指示し、第2のトリガイベントに応答して注文ホルダをドリフト場所から在庫ピアに輸送することをモバイル駆動ユニットに指示するようにさらに動作可能である、付記A14に記載のコンピュータ可読媒体。
A22.第1のトリガイベントが、在庫ピアでの作業負荷が所定の作業負荷を超過するという判断を含み、第2のトリガイベントが、作業負荷が所定の作業負荷を下回るという判断を含む、付記A21に記載のコンピュータ可読媒体。
B1.方法であって、管理モジュールによって、複数の製品速度を計算することと、製品速度は在庫システム内の注文に関して入手可能な在庫アイテムの需要に関連しており、管理モジュールによって、在庫ピアに据え置かれるべき固定の数の在庫ホルダを選択することと、固定の数は、在庫ピアの第1の側部に沿った複数の画定された領域に対応し、画定された領域に据え置かれるべき在庫ホルダの選択は、在庫アイテムの製品速度に少なくとも部分的に基づいており、在庫アイテムは在庫ホルダによって保管され、管理モジュールによって、選択された在庫ホルダを画定された領域に輸送することをモバイル駆動ユニットに指示することと、管理モジュールによって、在庫アイテムの注文を受信することと、管理モジュールによって、注文に関連した注文ホルダを在庫ピアの第2の側部に輸送するようにモバイル駆動ユニットに指示することと、を含み、注文ホルダが、画定された領域とは反対の第2の側部に沿った場所で在庫アイテムを受け入れるように動作可能である、方法。
B2.在庫ホルダが第1の在庫ホルダを含み、方法が、第1の在庫ホルダが在庫ピアで満たすことになる第1の注文でのラインの総数を求めることをさらに含み、第1の在庫ホルダの選択が、第1の注文でのラインの総数が第2の在庫ホルダが在庫ピアで満たすことになる第2の注文でのラインの総数を上回るという判断に少なくとも部分的にさらに基づいている、付記B1に記載の方法。
B3.第1の在庫ホルダの選択が、第1の在庫ホルダが第2の在庫ホルダよりも在庫ピアでより多くの数の注文を完了することになるという判断にさらに基づいており、方法が、注文によってリクエストされた複数の在庫アイテムが、在庫ピアに据え置かれる1つ以上の在庫ホルダの中にすべて存在する場合に、注文が在庫ピアで完了されることになると判断することをさらに含む、付記B2に記載の方法。
B4.複数の製品速度が、在庫アイテムの複数の注文上で第1の在庫アイテムが現れる第1の頻度及び在庫アイテムの複数の注文上で第2の在庫アイテムが現れることが期待される第2の頻度のうちの1つ以上を含む、付記B1に記載の方法。
B5.在庫ホルダが第1の在庫アイテムを保管する第1の在庫ホルダを含み、方法が、第1の頻度が変化したと判断することと、第1の頻度の変化に少なくとも部分的に基づいて、第1の在庫ホルダと置き換えるために第2の在庫ホルダを第1の在庫ホルダの画定された領域に輸送することを決定することと、をさらに含む、付記B4に記載の方法。
B6.システムであって、在庫ホルダを据え置くように配列される画定された領域を備える在庫ピアと、在庫アイテムを保管する在庫ホルダと、注文ホルダを輸送するように動作可能なモバイル駆動ユニットと、管理モジュールとを備え、管理モジュールが、在庫アイテムの需要に関連したメトリックを計算し、メトリックに少なくとも部分的に基づいて、複数の在庫ホルダから、在庫ピアの画定された領域に据え置かれるべき在庫アイテムを保管する在庫ホルダを選択し、在庫アイテムの注文を受信し、注文ホルダを在庫ピアに輸送することをモバイル駆動ユニットに指示するように動作可能であり、注文ホルダが、画定された領域の近傍の在庫ホルダから在庫アイテムを受け入れるように動作可能である、システム。
B7.需要に関連したメトリックが、管理モジュールによって生成されるタスクの割り当ての量を含み、管理モジュールが、在庫アイテムの注文の受信に少なくとも部分的に基づいて生成されるタスクの割り当ての量を計算し、生成されるタスクの割り当ての量を減らすことに少なくとも部分的に基づいて画定された領域に据え置かれるべき在庫アイテムを保管する在庫ホルダを選択するようにさらに動作可能である、付記B6に記載のシステム。
B8.管理モジュールが、
注文に関して入手可能な複数の在庫アイテムのそれぞれの製品速度を比較し、比較に少なくとも部分的に基づいて、高い製品速度を有する在庫アイテムを保管するいくつかの在庫ホルダを選択し、
いくつかの在庫ホルダを在庫ピアに輸送することを1つ以上のモバイル駆動ユニットに指示する、
ようにさらに動作可能である、付記B6に記載のシステム。
B9.注文ホルダが、在庫アイテムを保管する在庫ホルダの画定された領域とは反対の場所で在庫アイテムを受け入れる、付記B6に記載のシステム。
B10.モバイル駆動ユニットが、在庫ホルダを輸送するようにさらに動作可能であり、管理モジュールが、在庫ホルダを画定された領域に輸送することをモバイル駆動ユニットに指示するようにさらに動作可能である、付記B6に記載のシステム。
B11.在庫ホルダが第1の在庫ホルダを含み、管理モジュールが、第1の在庫ホルダを第2の在庫ホルダと置き換えることをモバイル駆動ユニットに指示するようにさらに動作可能である、付記B10に記載のシステム。
B12.メトリックが、過去の注文情報、既知の需要、及び予想される将来の注文情報のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて判定される製品速度を含む、付記B6に記載のシステム。
B13.メトリックが製品体積をさらに含み、製品体積が、複数の注文によってリクエストされたいくつかの在庫アイテムの立方体積を含む、付記B12に記載のシステム。
B14.在庫ホルダが2つ以上の側部を含み、各側部は1つ以上の在庫アイテムを保管することができ、管理モジュールが、在庫ホルダの第1の側部上に保管される在庫アイテムの量が所定の量を下回ることを判断し、第1の側部は在庫ピアに面しており、在庫ホルダの第2の側部が在庫ピアに面するように在庫ホルダを回転させることをモバイル駆動ユニットに指示するようにさらに動作可能である、付記B6に記載のシステム。
B15.論理を含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、論理が、プロセッサによって実行されるときに、
在庫ホルダを在庫ピアに輸送することを第1のモバイル駆動ユニットに指示し、指示は在庫ホルダによって保管される1つ以上の在庫アイテムの速度に対応しており、
注文ホルダを在庫ピアに輸送することを第2のモバイル駆動ユニットに指示し、指示は1つ以上の在庫アイテムを含む注文に対応する、
ように動作可能であり、第2のモバイル駆動ユニットが、在庫アイテムのうちの1つ以上を受け入れるために注文ホルダを在庫ピアに沿って移動する、
非一時的コンピュータ可読媒体。
B16.論理が、複数の注文が応えられる間、在庫ピアの複数の画定された領域のうちの1つに据え置かれたままであることを在庫ホルダに指定するようにさらに動作可能である、付記B15に記載のコンピュータ可読媒体。
B17.速度が第1の速度を含み、1つ以上の在庫アイテムが1つ以上の第1の在庫アイテムを含み、在庫ホルダが第1の在庫ホルダを含み、論理が、1つ以上の第1の在庫アイテムの第1の速度を計算し、1つ以上の第1の在庫アイテムの第1の速度が第2の在庫ホルダによって保管される1つ以上の第2の在庫アイテムの第2の速度よりも高いという判断に少なくとも部分的に基づいて第1の在庫ホルダを在庫ピアに輸送することを第1のモバイル駆動ユニットに指示するようにさらに動作可能である、付記B15に記載のコンピュータ可読媒体。
B18.論理が、第1の在庫ホルダを在庫ピアに輸送するように第1のモバイル駆動ユニットに指示することの後の時点で、1つ以上の第1の在庫アイテムの第1の速度を計算し、第1の速度が第3の速度よりも低いという計算に少なくとも部分的に基づいて、第3の在庫ホルダを在庫ピアに輸送することを第1のモバイル駆動ユニットに指示するようにさらに動作可能である、付記B17に記載のコンピュータ可読媒体。
B19.速度が、ヒストリカル速度、既知の需要、及び期待される需要のうちの1つ以上をさらに含む、付記B15に記載のコンピュータ可読媒体。
B20.注文ホルダが第1の注文ホルダを含み、論理が、第2の注文ホルダを在庫ピアに沿って輸送することを第3のモバイル駆動ユニットに指示するようにさらに動作可能であり、第3のモバイル駆動ユニットと第2のモバイル駆動ユニットが同じ方向に移動し、かつ在庫ピアに沿って実質的に同時に移動する、付記B15に記載のコンピュータ可読媒体。
B21.在庫ホルダが第1の在庫ホルダを含み、注文ホルダが第1の注文ホルダを含み、論理が、1つ以上の在庫アイテムを保管する第2の在庫ホルダを在庫ピアに輸送することを第1のモバイル駆動ユニットに指示し、第2の注文ホルダを在庫ピアに輸送することを第3のモバイル駆動ユニットに指示する、ようにさらに動作可能であり、第1のホルダが第1の在庫ホルダから在庫アイテムのうちの1つ以上を受け入れる間、第2の注文ホルダが第2の在庫ホルダから在庫アイテムのうちの1つ以上を受け入れ、第1の在庫ホルダの中の在庫アイテムと第2の在庫ホルダの中の在庫アイテムが同じである、付記B15に記載のコンピュータ可読媒体。
本発明はいくつかの実施形態と共に説明されているが、無数の変化、変形、変更、変換、及び修正が当業者に想起されることがあり、本発明は、付属の請求項の範囲内に入るこうした変化、変形、変更、変換、及び修正を包含することを意図する。さらに、本開示は種々の実施形態に関連して説明されているが、本開示の教示は、適宜、単一の実施形態に組み合わされてもよいことが十分に期待される。