JP6246317B2 - スケール捕捉器及び給湯器 - Google Patents
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Description
図1は本発明の実施の形態1に係る給湯器を示す概略構成図である。
まず、図1に示す給湯器1の構成について簡単に説明する。図1に示すように、給湯器1は、主として、水を加熱する熱を生成する熱源2、熱源2で生成された熱と水とを熱交換させて水を加熱する熱交換器4、熱交換器4で加熱された水(以下、加熱された水を湯水ともいう)を貯留する給湯タンク3、及び、熱交換器4を流れる水からスケール(スケール粒子)を捕捉するスケール捕捉器5を備えている。
図2に示すように、スケール捕捉器5は、両端部に水の入出口が開口した(換言すると、両端部に配管接続部が形成された)ケーシング5a、及び該ケーシング5aに充填されたスケール付着体8等を備えている。より詳しくは、スケール捕捉器5は、片方の端部の底面中央部に、底面に垂直な方向に開口した入口を持ち、他方の端部に開口した出口を持つ。なお、図2に示すスケール捕捉器5のケーシング5aは、下側の端部底面の中央部にに水の入口が形成されており、上側の端部に水の出口が形成されている。また、本実施の形態1では、スケール付着体8をケーシング5aから流出することを防止するため、スケール付着体8をスケール付着体保持容器7に充填し、該スケール付着体保持容器7をケーシング5a内に収容している。スケール付着体保持容器7の少なくとも両端部(ケーシング5aの開口と対向する部分であり、水の入口又は出口となる部分)は、例えばメッシュ等のような開口部を有する形状となっている。そして、当該開口部は、スケール粒子よりも十分に大きい形状となっている。当該開口部が小さいと、スケール付着体保持容器7自身がフィルターの役割を果たし、スケール粒子によってスケール付着体保持容器7の開口部分が目詰まりし、スケール捕捉器5が閉塞されてしまう可能性があるためである。
スケール付着体保持容器7に充填されているスケール付着体8の全体構造は、例えば図3に示すようなメッシュ目が開口部10となるメッシュ状の板状部材、及び図4に示すような開口部10が複数形成された板状部材(以下、スケール付着体8を構成する部材を部分構造8aと称する)等のような板状部材をスケール捕捉器5内の水の流れに沿う方向(例えば、図2のスケール捕捉器5の場合、上下方向)に複数枚(本実施の形態1の場合10枚以上)積層することにより構成されている。変形例としては、このような板状部材を捻ったり曲げたりすることによって積層させてもよい。また、部分構造8aの積層については、湯水中のスケール粒子と部分構造8aとの衝突確率を高めるために、部分構造8aの開口部10が、湯水の流れの方向に対し一列に並ぶことのないよう10層以上積層すると好ましい。例えば、開口部10が互い違い、又は不規則になるよう、部分構造8aを10層以上積層すると好ましい。
図3及び図4に示すように、スケール付着体8の部分構造8aは、メッシュ状又は円状の穴(開口部10)が複数空いた平板形状のものであり、開口率が大きいものを使用することができる。開口部10の形状については、上述した以外の他にも三角、四角及び多角形、並びに星形等の開口率が大きくできる形状であれば限定されるものではない。
なお、代表長さは以下のように定義される。例えば、開口部10が真円形状の場合、開口部10の直径が代表長さLdとなる。また、開口部10が真円形状以外の場合、開口部10の面積をS、外周をPとした場合、代表長さLdはLd=4S/Pで定義される。
一方、スケール付着体8の部分構造8aの他の構造として、例えば図5に示すような螺旋状に巻かれた繊維(カール状繊維)を用いることもできる。図5の部分構造8aのように円状に巻かれた繊維の積層方向(巻の中心線)と垂直な断面形状が略真円形状の場合、このようなカール状繊維の部分構造8aで構成されるスケール付着体8は、断面形状の開口部の代表長さLdに相当するカール径D1(開口部の内径)、カール状繊維の繊維径D2、部分構造8aの外径(及び当該部分構造8aから構成される集合体の外径)、並びに部分構造8aの高さ等の特性因子によって規定される。部分構造8aの上記断面形状が真円形状でない場合、断面形状の開口部の面積をT、外周をQとすると、代表長さLdはLd=4T/Qで定義される。
カール状繊維は所定のステンレス線(例えばSUS304)を専用ローラーで平坦に圧縮することで作成できる。
なお、スケール付着体8の材料としては、上述の材料に限定されず、炭酸カルシウムの核生成に必要なエネルギーが同程度であればスケール付着体8の材料として使用することが可能である。好ましくは、表面における炭酸カルシウムのスケール粒子の核生成エネルギーが2.0×10−20(J)以下となる材料から構成される材料を挙げることができる。
本実施の形態1では、スケール粒子よりも大きな開口部を有する部分構造8aで構成されたスケール付着体8によってスケールを捕捉するスケール捕捉器5において、捕捉したスケールによってスケール捕捉器5の圧力損失が大きくなっていく現象を明らかにした。
なお、スケール粒子のサイズは水質・運転温度(湯水の沸き上げ温度)・給湯器1の運転時間等によって異なるが、本実施の形態1においては1mm以下の粒子を想定している。通常、給湯器において温められたタンク内の湯は、数日中には使用されて入れ替わるため、粒子が1mm以上まで成長することは極めて少ないと考えられる。
本実施の形態1に係るスケール捕捉器5では、数百μm以上の粒子径の大きなスケール粒子がスケール捕捉器5の上流側で捕捉されやすい傾向があることが明らかになった。これは、粒子径の大きなスケール粒子程、スケール付着体8とのファンデルワールス力が大きくなるため、粒子径の大きなスケール粒子は上流側で優先的に捕捉される傾向があるためだと考えられる。以下、本実施の形態1に係るスケール捕捉器5でのスケール粒子の捕捉されていく様子を、図7を参照しながら説明する。
また、空洞領域の機能を十分に考慮せずに、スケール捕捉器入口構造を設計すると、空洞領域を十分に活用することができない。
実施の形態1で示したスケール捕捉器5の空洞領域を以下のように形成してもよい。なお、本実施の形態2で記載されていない構成は実施の形態1と同様とし、実施の形態1と同様の構成には実施の形態1と同じ符号を付している。
なお、スケール捕捉器5内のスケール付着体8(換言するとスケール付着体保持容器7)及び空洞領域9の形状が異なる以外は、前述の実施の形態1と同様の構成である。スケール付着体8を構成する部分構造8aの構造、材料及び充填方法等に関しても実施の形態1と同様である。
本実施の形態3は、給湯器1のスケール捕捉器5の空洞径D3と空洞長さL(ケーシング5aの円筒部の長さ、図2参照)の設計指針を示すものである。ある一定以上の流量を湯水循環回路Bに確保するためには、スケール捕捉器5の圧力損失を設定値以下にする必要がある。その場合、スケール捕捉器5の形状及び体積によって、空洞径D3の下限値と空洞長さLの上限値が決まる。同じ体積のスケール捕捉器5でも、スケール捕捉器5自身の圧力損失が小さくなるよう空洞径D3及び空洞長さLを設計することで、スケール堆積によって圧力損失が増加しても一定以上の流量をより長い期間確保することが可能となる。
なお、スケール捕捉器5の空洞径D3及び空洞長さLが異なる以外は、前述の実施の形態1又は実施の形態2と同様の構成である。
実施例1.
実施例1は、図1に示す実施の形態1の給湯器1を用いた場合の、空洞領域9の体積Xとスケール付着体8領域の体積Yとの体積比X/Yに対する、スケール捕捉器5におけるスケールによる閉塞防止効果、及び熱交換器4内の伝熱面に形成されるスケール付着防止効果の実験に関する。
スケール捕捉器5閉塞までの年数は、スケール付着に伴うスケール捕捉器5の圧力損失増加量が20kPaに到達する年数を示す。この実験では、スケール捕捉器入口配管11の内径は20mmであり、25mmかけて徐々に縮管加工している。体積比X/Yが0.005以上のとき、スケール捕捉器5の閉塞までの使用年数が著しく大きくなった。
スケール捕捉器5の熱交換器4へのスケール付着抑制効果持続年数とは、給湯器1のCOPを初期の85%以上に維持できる年数である。本実験は、捕捉したスケールによってスケール捕捉器5が閉塞され評価不可にならないように、スケール付着体8の上流側に直径80mm、長さ100mmの空洞領域を、スケール捕捉器5の長さ200mmとは別に設けた。体積比X/Yが大きくなるほど、つまりスケール付着体8の充填量が小さくなるほど、スケール捕捉器5のスケール捕捉性能が低下し、熱交換器4へのスケール付着を抑制しにくくなっていることがわかった。
図11からわかるように、空洞領域9の体積Xとスケール付着体8領域の体積Yとの体積比X/Yが0.005以上1.5以下のときに、空洞がない従来例X/Y=0と比較するとスケール捕捉器5のスケール抑制効果持続年数は大きく改善された。図11ではX/Yが0以上0.01以下の時はスケール捕捉器5のスケール捕捉性能が低下し、熱交換器4へのスケール付着を抑制できなくなる前に空洞領域9にスケール詰まりが起こることを示している。X/Yが0.01以上の時は空洞領域9にスケール詰まりは起こらないがスケール捕捉器5のスケール捕捉性能が低下し、熱交換器4へのスケール付着を抑制できなくなることを示している。X/Yが0.005以上1.5以下の時はスケール詰りによる湯水循環回路Bの流量低下を招くことなく、スケール捕捉性能を維持したスケール捕捉器5が使用可能となることがわかった。
なお、給湯器1で加熱する湯水の温度が低下すれば、スケールの析出量が減少するため、スケール捕捉器5の使用可能年数はさらに長くなる(図11において、折れ線がy軸方向上側に平行移動する。傾向は変わらない。)。実用上、一般的な給湯器は40℃以上の沸き上げが必要になるが、本実施の形態3に係るスケール捕捉器5も上述のように40℃以上で勿論使用可能である。
実施例2は、実施の形態2のスケール捕捉器5を用いた場合の、スケール捕捉器5のスケールによる閉塞防止効果の実験に関する。
比較例2では、スケール付着体保持容器7に、開き目2mmのメッシュを使用し、スケール付着体8における水の入口側となる端部の形状は、水流方向に対して略垂直で平坦である(図2に示す形状)。
実施例2−1では、スケール付着体保持容器7に、開き目2mmのメッシュを使用した。スケール付着体8における水の入口側となる端部の形状は、図8のようにスケール捕捉器5下流側に40mm凹んだお椀形状になっている(図8)。
実施例2−2では、スケール付着体保持容器7に、開き目2mmのメッシュを使用した。スケール付着体8における水の入口側となる端部の形状は、スケール捕捉器5下流側に40mm凹んだ円錐形状になっている(図14参照)。
スケール付着体8における水の入口側となる端部の形状を下流方向に向かって凹んだ凹形状にしたことで閉塞までの年数が増加することがわかった。これは、スケール付着体8における水の入口側となる端部の形状が下流方向に凹となることで、平坦の場合と同体積の空洞領域9においてもスケール堆積に伴うスケール捕捉器5の入口部付近のスケール堆積層表面積を大きく保つことができるため、圧力損失の低下を抑制できたと考えられる。
実施例3では、スケール捕捉器5の容積を1Lとした場合の空洞径D3と空洞長さLの変化によるスケール捕捉器5自身の圧力損失変化に関する検討である。
スケール捕捉器5は空洞径D3及び空洞長さLを変化させ、D3×Lで表される容積は1Lと固定した。空洞径D3が決まれば、空洞長さLは一義的に決まる。
図13のようにスケール捕捉器自身の圧力損失を20kPa以下にするには、D3は14mm以上(長さL6.5m以下に対応)である必要がある。同じ体積のスケール捕捉器5でも、スケール捕捉器5自身の圧力損失がより小さくなるよう空洞径D3及び空洞長さLを設計することで、スケール堆積によって圧力損失が増加しても一定以上の流量をより長い期間確保することが可能となる。本実施例3においては25mm以上が望ましい。
スケール付着体8を保持する構成はスケール付着体保持容器7に限定されるものではないことを上述した。本実施の形態4では、スケール付着体8を保持する構成の一例を説明する。なお、本実施の形態4で記載されていない構成は実施の形態1〜実施の形態3のいずれかと同様とし、実施の形態1〜実施の形態3のいずれかで示した構成と同様の構成には上記の実施の形態と同じ符号を付している。
例えば、実施の形態1で示したように、スケール付着体8の端部形状を水流方向に対して略垂直で平坦な形状とする場合、例えば図15に示すような金網等で形成された平板状のストレーナ7aを用いてもよい。詳しくは、図16に示すように、スケール付着体8における空洞領域9を形成したい側の端部に図15に示すストレーナ7aを固定し、ストレーナ7a及びケーシング5aでスケール付着体8を保持してもよい。
また、スケール付着体8の一方の端部側のみに空洞領域9を形成する場合、ケーシング5a内にストレーナ7aを取り付けた後にスケール付着体8を充填してもよいし、ケーシング5a内にスケール付着体8を充填した後にストレーナ7aを取り付けてもよい。
例えば、実施の形態2で示したように、スケール付着体8の端部形状を下流側となる当該スケール付着体8の中央部に向かって凹んだ凹形状とする場合、例えば図17又は図18に示すような金網等で形成されたストレーナ7aを用いてもよい。なお、図17及び図18は共に、凹形状の底部に向かうにしたがって直径が狭くなっていく形状をしている。例えば図17に示すストレーナ7aを用いる場合、図19に示すように、スケール付着体8における空洞領域9を形成したい側の端部に図17に示すストレーナ7aを配置し、ストレーナ7a及びケーシング5aでスケール付着体8を保持すればよい。
また、スケール付着体8の一方の端部側のみに空洞領域9を形成する場合、ケーシング5a内にストレーナ7aを取り付けた後にスケール付着体8を充填してもよいし、ケーシング5a内にスケール付着体8を充填した後にストレーナ7aを取り付けてもよい。
スケール捕捉器5の端部は円錐台形の縮管構造に限定されるものではない。本実施の形態5では、スケール捕捉器5の構成の一例を説明する。なお、本実施の形態5で記載されていない構成は実施の形態1〜実施の形態4のいずれかと同様とし、実施の形態1〜実施の形態4のいずれかで示した構成と同様の構成には上記の実施の形態と同じ符号を付している。
図20に示すスケール捕捉器5は、入口部分を円錐台形、出口部分を円柱の構造としている。このようにスケール捕捉器5を構成しても、スケール捕捉器入口配管11がケーシング5aの水の入口側の端部底面に対して垂直な方向から、該入口側の端部の底面の中央部に接続され、スケール捕捉器入口配管11、空洞領域9、スケール付着体8が直線上に配置され、水が一定の方向で流れれば本発明の効果を発揮できる。さらに、スケール捕捉器5の出口部分を円柱としたことで、出口部分が円錐台形である実施の形態1と比較して、スケール捕捉器5の高さ(長さ)を等しくしてもスケール付着体8の体積が大きくなるので、スケール捕捉性能が低下するまでの時間を長くする効果がある。
図21に示すスケール捕捉器5は、入口部分を円柱、出口部分を円錐台形の構造としている。このようにスケール捕捉器5を構成しても、スケール捕捉器入口配管11がケーシング5aの水の入口側の端部底面に対して垂直な方向から、該入口側の端部の底面の中央部に接続され、スケール捕捉器入口配管11、空洞領域9、スケール付着体8が直線上に配置され、水が一定の方向で流れれば本発明の効果を発揮できる。さらに、スケール捕捉器5の入口部分を円柱としたことで、入口部分が円錐台形である実施の形態1と比較して、空洞領域9の高さが同じでも体積が大きくなるので、スケール詰まりが起きるまでの時間を長くする効果がある。
図22に示すスケール捕捉器5は、入口部分及び出口部分を円柱の構造としている。このようにスケール捕捉器5を構成しても、スケール捕捉器入口配管11がケーシング5aの水の入口側の端部底面に対して垂直な方向から、該入口側の端部の底面の中央部に接続され、スケール捕捉器入口配管11、空洞領域9、スケール付着体8が直線上に配置され、水が一定の方向で流れれば本発明の効果を発揮できる。さらに、スケール捕捉器5の入口部分を円柱としたことで、入口部分が円錐台形である実施の形態1と比較して、空洞領域9の高さが同じでも体積が大きくなるので、スケール詰まりが起きるまでの時間を長くすることができる。また、スケール捕捉器5の出口部分を円柱としたことで、出口部分が円錐台形である実施の形態1と比較して、スケール捕捉器5の高さを等しくしてもスケール付着体8の体積が大きくなるので、スケール捕捉性能が低下するまでの時間を長くする効果がある。
図23に示すスケール捕捉器5は、入口部分を円錐台形、出口部分を円柱の構造としている。そして、スケール捕捉器出口配管12を、スケール捕捉器5の出口側の端部底面に水平な方向に配置している。このようにスケール捕捉器5を構成しても、スケール捕捉器入口配管11がケーシング5aの水の入口側の端部底面に対して垂直な方向から、該入口側の端部の底面の中央部に接続され、スケール捕捉器入口配管11、空洞領域9、スケール付着体8が直線上に配置され、水が一定の方向で流れれば本発明の効果を発揮できる。さらに、スケール捕捉器出口配管12の配置方向を水の流れ方向に対して垂直にしたことで、スケール捕捉器5を配置するために必要な高さが小さくなるため、必要な設置スペースを小さくする効果がある。また、スケール捕捉器5の設置スペースが十分に存在する場合は、スケール付着体保持容器7の体積を大きくし、スケール付着体8と空洞領域9の体積を大きくする効果がある。
図24に示すスケール捕捉器5は、入口部分及び出口部分を円柱の構造としている。そして、スケール捕捉器出口配管12を、スケール捕捉器5の出口側の端部底面に水平な方向に配置している。このようにスケール捕捉器5を構成しても、スケール捕捉器入口配管11がケーシング5aの水の入口側の端部底面に対して垂直な方向から、該入口側の端部の底面の中央部に接続され、スケール捕捉器入口配管11、空洞領域9、スケール付着体8が直線上に配置され、水が一定の方向で流れれば本発明の効果を発揮できる。さらに、スケール捕捉器5の入口部分を円柱としたことで、入口部分が円錐台形である実施の形態1と比較して、空洞領域9の高さが同じでも体積が大きくなるので、スケール詰まりが起きるまでの時間を長くする効果がある。また、スケール捕捉器出口配管12の配置方向を水の流れ方向に対して垂直にしたことで、スケール捕捉器5を配置するために必要な高さが小さくなるため、必要な設置スペースを小さくする効果がある。また、スケール捕捉器5の設置スペースが十分に存在する場合は、スケール付着体保持容器7の体積を大きくし、スケール付着体8と空洞領域9の体積を大きくする効果がある。
Claims (12)
- 両端部に水の出入口が形成されたケーシングと、
スケール粒子よりも代表長さが大きな開口部が複数形成され、前記ケーシングに充填されたスケール付着体と、
を備え、
前記ケーシングは、水の入口とすべく縮管されて円錐台形状に一体形成された水入口部と、前記スケール付着体を前記水入口部から離隔する空洞領域とを備え、
前記空洞領域の体積をX、及び、前記スケール付着体が存在する領域の体積をYとした場合、
0.005≦X/Y≦1.5
となっていることを特徴とするスケール捕捉器。 - 前記スケール付着体と前記空洞領域との間に配置された金網状のストレーナを備えることを特徴とする請求項1に記載のスケール捕捉器。
- 前記ケーシングは、
水の出口となる水出口部と、
前記水出口部と前記スケール付着体との間に配置された金網状のストレーナとを更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のスケール捕捉器。 - 前記水入口部は、底面の中央に、前記底面に対して垂直方向に接続してあり、前記水入口部は、前記空洞領域及び前記スケール付着体と直線上に配置され、水を一定の方向に流すことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のスケール捕捉器。
- 前記スケール付着体は、前記スケール粒子と付着する付着力を有し、湯水によって高温に保たれた前記スケール付着体に前記スケール粒子が付着した場合、前記スケール粒子は前記スケール付着体の表面で結晶化することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のスケール捕捉器。
- 前記水入口部の側にある前記スケール付着体の端部は、前記水出口部の側にある当該スケール付着体の中央部側に向かって凹んだ凹形状となっていることを特徴とする請求項3に記載のスケール捕捉器。
- 前記空洞領域は前記ケーシング内の両端部に形成され、
前記スケール付着体は、両端部が当該スケール付着体の中央部に向かって凹んだ凹形状となっていることを特徴とする請求項6に記載のスケール捕捉器。 - 前記代表長さが1mm以上20mm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のスケール捕捉器。
- 前記代表長さをLd、前記開口部の面積をS、及び、前記開口部の外周長さをPとした場合、
Ld=4S/P
であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のスケール捕捉器。 - 前記スケール付着体は、前記開口部が形成された板状部材が複数積層されて構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載のスケール捕捉器。
- 前記スケール付着体は、螺旋状に巻かれた繊維体で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載のスケール捕捉器。
- 給湯タンクと、該給湯タンクに貯留される水を加熱する熱交換器とを備え、
前記給湯タンクと前記熱交換器とが配管接続されて湯水循環回路が形成される給湯器において、
前記湯水循環回路の少なくとも1箇所に、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載のスケール捕捉器を設けたことを特徴とする給湯器。
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