JP6245236B2 - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の冷却装置に関し、詳しくは、内燃機関の冷却装置を構成するサーモスタットの故障診断を行なう内燃機関の冷却装置に関する。
従来、この種の内燃機関の冷却装置としては、内燃機関の冷却水路の出口に取り付けられた温度センサからのセンサ値と、内燃機関の冷却水路からの冷却水をラジエータを経由して還流させる循環通路のラジエータの上流側に取り付けられた温度センサからのセンサ値とに基づいてサーモスタットの故障診断を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、内燃機関が燃焼駆動により運転されているときや、内燃機関が間欠停止中や燃料カット中でも冷却水を循環させる電動ポンプが駆動停止しているときには、良好にサーモスタットの故障診断を行なうことができると判断する。一方、内燃機関が間欠停止中や燃料カット中で電動ポンプが駆動しているときには良好にサーモスタットの故障診断を行なうことができないと判断する。
特開2015−63911号公報
上述の内燃機関の冷却装置では、内燃機関の冷却水温度が低い冷間始動時には、早期暖機のために内燃機関の始動開始から冷却水がある程度の温度に至るまで冷却水を循環させる電動ポンプの駆動を停止することが行なわれる場合がある。この場合、冷却水は循環せずに滞留するため、サーモスタットの故障診断を適正に行なうことができない。
本発明の内燃機関の冷却装置は、内燃機関の冷間始動時にサーモスタットの故障診断をより適正に行なうことを主目的とする。
本発明の内燃機関の冷却装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関の冷却装置は、
ラジエータと、
内燃機関の冷却水流路の入口に冷却水を供給する電動ポンプと、
前記内燃機関の冷却水流路からの冷却水を前記ラジエータを経由して前記電動ポンプに供給する第1流路と、
前記内燃機関の冷却水流路からの冷却水を前記ラジエータを経由せずに前記電動ポンプに供給する第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路との合流部で前記第2流路の冷却水の温度が第1所定温度に至るまでは前記第1流路に冷却水が流れないように調整するサーモスタットと、
前記第1流路の前記ラジエータの上流側に取り付けられて前記第1流路内の冷却水の温度を検出する温度センサと、
前記内燃機関の冷間始動時には、前記内燃機関の始動開始から前記電動ポンプを駆動停止状態で保持し、前記内燃機関の冷却水流路の冷却水が前記第1所定温度より低い第2所定温度に至ったときに前記電動ポンプを駆動する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記内燃機関の冷間始動時に前記電動ポンプの駆動を開始したときに、前記温度センサにより検出される温度の所定時間における変化量が所定変化量以上のときには前記サーモスタットが開故障であると診断する、
ことを特徴とする。
この内燃機関の冷却装置では、内燃機関の冷間始動時には、内燃機関の始動開始から電動ポンプを駆動停止状態で保持する。このため、内燃機関の冷却水流路や第1流路、第2流路の冷却水は流れることなく滞留し、内燃機関の冷却水流路の冷却水は早期に温度上昇する。そして、内燃機関の冷却水流路の冷却水が、第1所定温度より低い第2所定温度に至ったときに電動ポンプを駆動する。このとき、サーモスタットが正常に作動しているときには、サーモスタットは第1流路に冷却水が流れないように調整するから、内燃機関の冷却水流路からの冷却水は第2流路に流れ、第1流路には流れない。このため、第1流路のラジエータの上流側に取り付けられた温度センサにより検出される温度はほとんど変化しない。一方、サーモスタットに開故障が生じているときには、内燃機関の冷却水流路からの冷却水は第2流路だけでなく第1流路にも流れる。このため、第1流路のラジエータの上流側に取り付けられた温度センサにより検出される温度は、暖められた内燃機関の冷却水流路からの冷却水により上昇する。したがって、内燃機関の冷間始動時に電動ポンプの駆動を開始したときに、第1流路のラジエータの上流側に取り付けられた温度センサにより検出される温度の所定時間当たりの変化量が所定変化量以上のときにはサーモスタットが開故障であると診断することができる。これにより、内燃機関の冷間始動時に、サーモスタットの故障診断をより適正に行なうことができる。
ここで、「第1所定温度」としては、例えば75℃や80℃、85℃などの温度を用いることができる。また、「第2所定温度」としては、例えば45℃や50℃、55℃などの温度を用いることができる。「所定時間」としては、以下の2つの条件を満たす時間を用いることができる。第1の条件としては、サーモスタットにより第1流路が開成されている状態で電動ポンプの駆動により冷却水が内燃機関の冷却水流路の出口から第1流路のラジエータの上流側に取り付けられた温度センサまで到達するのに要する時間より長い時間であることを挙げることができる。第2の条件としては、サーモスタットが正常なときの冷間始動時に、電動ポンプを駆動開始してからサーモスタットに第2流路から流れる冷却水の温度が第1所定温度に至るまでに要する時間より短い時間であることを挙げることができる。「所定時間における変化量」としては、所定時間における単位時間当たりの変化量(所定時間開始時の温度と所定時間経過時の温度との差分を所定時間で除したもの)や、所定時間内における単位時間当たりの変化量(時間変化量)の最大値、所定時間内における最高温度と最低温度との差分としての変化量などを用いることができる。「所定変化量」としては、例えば1℃/secや2℃/sec、3℃/secなどの温度の時間変化量を用いることができる。
本発明の一実施例としての内燃機関の冷却装置20の構成の概略を模式的に示す構成図である。 エンジン10の冷間始動時にサーモスタット28の故障診断を行なう際の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての内燃機関の冷却装置20の構成の概略を模式的に示す構成図である。実施例の内燃機関の冷却装置20は、ガソリンや軽油などの燃料により駆動する複数気筒の内燃機関としてのエンジン10の冷却装置として構成されている。実施例の内燃機関の冷却装置20は、ファン24を有するラジエータ22と、エンジン10を冷却するための冷却水流路12の入口13に冷却水を供給する電動ウォーターポンプ26と、サーモスタット28と、電子制御ユニット60と、を備える。
エンジン10の冷却水流路12の出口14には、冷却水をラジエータ22を経由して電動ウォーターポンプ26側に戻す第1流路30が接続されている。第1流路30のラジエータ22の上流側(出口14とラジエータ22との間)であって、エンジン10の冷却水流路12の出口14に近い位置には、第1流路30内の冷却水の温度(ラジエータ流入水温TH)を検出する温度センサ32が取り付けられている。
エンジン10の冷却水流路12の出口14には、冷却水をラジエータ22を経由せずに電動ウォーターポンプ26側に戻す第2流路40が接続されている。実施例では、第2流路40には、内燃機関の排気を吸気側に還流する排気還流装置(図示せず)の排気を冷却するEGRクーラー50からスロットルボディ52、EGRバルブ54を流れて合流部59で合流する流路と、EGRクーラー50から排気熱回収器56、ヒータコア58を流れて合流部59で合流する流路とを有する。なお、排気還流装置やEGRクーラー50、スロットルボディ52、EGRバルブ54、排気熱回収器56、ヒータコア58については、本発明の中核をなさないため、これ以上の詳細な説明は省略する。
サーモスタット28は、第1流路30と第2流路40との合流部に取り付けられており、合流部における第2流路40の冷却水の温度が第1所定温度に至るまでは第1流路30に冷却水が流れないように調整する。ここで、第1所定温度としては、例えば75℃や80℃、85℃などの温度を用いることができる。このため、サーモスタット28は、合流部における第2流路40の冷却水の温度が第1所定温度未満のときには、第1流路30を閉じて第1流路30に冷却水が流れないようする。また、サーモスタット28は、合流部における第2流路40の冷却水の温度が第1所定温度以上のときには、第2流路40の冷却水の温度に応じた開度として第1流路30を開成し、第1流路30に流れる冷却水の流量を調整する。
電子制御ユニット60は、図示しないがCPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、ROMやRAM、フラッシュメモリ、入出力ポートなどを備える。電子制御ユニット60には、エンジン10の冷却水流路12の出口14近傍に取り付けられて冷却水流路12の出口近傍の冷却水の温度を検出する温度センサ18からのエンジン出口水温Toutや、温度センサ32からのラジエータ流入水温THなどが入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット60からは、電動ウォーターポンプ26への駆動制御信号や、ラジエータ22のファン24への駆動制御信号などが出力ポートから出力されている。
こうして構成された実施例の内燃機関の冷却装置20では、冷却水温度が−10℃〜−35℃などの冷間時にエンジン10を始動するときには、エンジン10の早期暖機のために、エンジン10の冷却水流路12内の冷却水温度が第2所定温度に至るまで電動ウォーターポンプ26を駆動停止状態で保持し、冷却水流路12内の冷却水温度が第2所定温度に至ったときに電動ウォーターポンプ26を駆動する。ここで、第2所定温度は、サーモスタット28により第1流路30を開く第1所定温度(例えば、75℃や80℃、85℃など)より低い温度であり、例えば45℃や50℃、55℃などを用いることができる。なお、エンジン10の冷却水流路12内の冷却水の温度としては、温度センサ18により検出されるものを用いることができる。エンジン10の冷間始動時に、エンジン10の始動開始から電動ウォーターポンプ26を駆動停止状態で保持すると、エンジン10の冷却水流路12や第1流路30、第2流路40の冷却水は流れることなく滞留する。このため、エンジン10の冷却水流路12の冷却水は早期に温度上昇する。エンジン10の冷却水流路12の冷却水が、第2所定温度に至ると、電子制御ユニット60は電動ウォーターポンプ26を駆動する。このとき、サーモスタット28が正常に作動しているときには、サーモスタット28に流れ込む第2流路40の冷却水の温度が第1所定温度に至るまでは、サーモスタット28により第1流路30は閉じられるから、第1流路30には冷却水が流れない。そして、サーモスタット28に流れ込む第2流路40の冷却水の温度が第1所定温度に至ると、サーモスタット28は第2流路40の冷却水の温度に応じた開度により第1流路30を開成し、第1流路30の冷却水の流量を調整する。
次に、エンジン10の冷間始動時におけるサーモスタット28の故障診断について説明する。図2は、エンジン10の冷間始動時にサーモスタット28の故障診断を行なう際に実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。本処理ルーチンは、エンジン10の冷間始動が行なわれたときに実行される。
冷間始動時のサーモスタット28の故障診断は、まず、エンジン10が運転中であるか否か(ステップS100)、電動ウォーターポンプ26の強制停止(駆動停止状態での保持)が解除されているか否か(ステップS110)、を判定する。エンジン10が運転中ではないとき、即ちエンジン10がまだ始動完了していないときや、エンジン10が運転中であっても電動ウォーターポンプ26の強制停止(駆動停止状態での保持)が行なわれているときには、電動ウォーターポンプ26の強制停止が解除されるまで待つ処理が実行される。なお、電動ウォーターポンプ26の強制停止が解除されると、上述したエンジン10の冷間始動時の処理によって電子制御ユニット60により電動ウォーターポンプ26の駆動が開始される。
電動ウォーターポンプ26の強制停止が解除されると、第1流路30に取り付けられた温度センサ32からのラジエータ流入水温THに基づいて所定時間におけるラジエータ流入水温THの単位時間当たりの変化量としての所定時間変化量ΔTHWRを算出する(ステップS120)。続いて、算出したラジエータ流入水温THの所定時間変化量ΔTHWRが予め定めた所定変化量Tref以上であるか否かを判定し(ステップS130)、所定時間変化量ΔTHWRが所定変化量Tref以上のときにはサーモスタット28に開故障が生じていると診断して(ステップS140)、本処理ルーチンを終了する。一方、ラジエータ流入水温THの所定時間変化量ΔTHWRが所定変化量Tref未満のときにはサーモスタット28は正常であると診断して(ステップS150)、本処理ルーチンを終了する。
サーモスタット28が正常な場合、電動ウォーターポンプ26の駆動が開始されても、サーモスタット28により第1流路30は閉じているため、第1流路30には冷却水は流れない。このため、第1流路30のラジエータ22の上流側に取り付けられた温度センサ32により検出されるラジエータ流入水温THはほとんど変化しない。一方、サーモスタット28に開故障が生じている場合、電動ウォーターポンプ26の駆動が開始されると、エンジン10の冷却水流路12からの冷却水は第2流路40だけでなく第1流路30にも流れる。このため、第1流路30のラジエータ22の上流側に取り付けられた温度センサ32により検出されるラジエータ流入水温THは、暖められたエンジン10の冷却水流路12からの冷却水により上昇する。したがって、エンジン10の冷間始動時に電動ウォーターポンプ26の駆動を開始したときに、第1流路30のラジエータ22の上流側に取り付けられた温度センサ32により検出されるラジエータ流入水温THの所定時間変化量ΔTHWRが所定変化量Tref以上のときにはサーモスタット28が開故障であると診断することができる。
こうしたサーモスタット28の開故障の診断を適正に行なうために、所定時間変化量ΔTHWRの算出の際の「所定時間」としては、以下の2つの条件を満たすように予め定められている。第1の条件としては、サーモスタット28により第1流路30が開成されている状態で電動ウォーターポンプ26の駆動により冷却水がエンジン10の冷却水流路12の出口14から第1流路30のラジエータ22の上流側に取り付けられた温度センサ32まで到達するのに要する時間より長い時間であることを挙げることができる。この時間より短いと、サーモスタット28に開故障が生じていても所定時間変化量ΔTHWRは値0近傍となり、サーモスタット28の開故障の診断を適正に行なうことができなくなるからである。第2の条件としては、サーモスタット28が正常なときのエンジン10の冷間始動時に、電動ウォーターポンプ26の駆動を開始してからサーモスタット28に第2流路40から流れる冷却水の温度が第1所定温度に至るまでに要する時間より短い時間であることを挙げることができる。この時間より長いと、サーモスタット28が正常であっても第2流路40から流れる冷却水の温度が第1所定温度に至ってサーモスタット28の作動により第1流路30に冷却水が流れ、所定時間変化量ΔTHWRが大きな値として算出されることにより、サーモスタット28の開故障の診断を適正に行なうことができなくなるからである。「所定時間変化量ΔTHWR」は、所定時間におけるラジエータ流入水温THの単位時間当たりの変化量であるから、所定時間の開始時に検出されたラジエータ流入水温THと所定時間の経過時に検出されたラジエータ流入水温THとの差分を所定時間で除したものとして計算することができる。また、所定変化量Trefとしては、例えば1℃/secや2℃/sec、3℃/secなどを用いることができる。
以上説明した実施例の内燃機関の冷却装置20では、エンジン10の冷間始動時に電動ウォーターポンプ26の駆動を開始したときに、ラジエータ22を経由する第1流路30に取り付けられた温度センサ32からのラジエータ流入水温THの所定時間変化量ΔTHWRを算出する。サーモスタット28に開故障が生じている場合、電動ウォーターポンプ26の駆動が開始されると、エンジン10の冷却水流路12からの冷却水は第2流路40だけでなく第1流路30にも流れるから、第1流路30に取り付けられた温度センサ32により検出されるラジエータ流入水温THは、暖められたエンジン10の冷却水流路12からの冷却水により上昇する。したがって、算出した所定時間変化量ΔTHWRが所定変化量Tref以上のときにサーモスタット28に開故障が生じていると診断することができる。これにより、エンジン10の冷間始動時でも、サーモスタット28をより適正に故障診断することができる。
実施例の内燃機関の冷却装置20では、所定時間の開始時に検出されたラジエータ流入水温THと所定時間の経過時に検出されたラジエータ流入水温THとの差分を所定時間で除して得られる所定時間変化量ΔTHWRが所定変化量Tref以上のときにサーモスタット28に開故障が生じていると診断した。しかし、所定時間内におけるラジエータ流入水温THの単位時間当たりの変化量(時間変化量)の最大値として得られる最大時間変化量が所定変化量以上のときにサーモスタット28に開故障が生じていると診断するものとしてもよい。また、所定時間内のラジエータ流入水温THにおける最高温度と最低温度との差分としての温度変化量が所定変化量以上のときにサーモスタット28に開故障が生じていると診断するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、ラジエータ22が「ラジエータ」に相当し、電動ウォーターポンプ26が「電動ポンプ」に相当し、第1流路30が「第1流路」に相当し、第2流路40が「第2流路」に相当し、サーモスタット28が「サーモスタット」に相当し、温度センサ32が「温度センサ」に相当し、電子制御ユニット60が「制御部」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関の冷却装置の製造産業などに利用可能である。
10 エンジン、12 冷却水流路、13 入口、14 出口、18 温度センサ、20 内燃機関の冷却装置、22 ラジエータ、24 ファン、26 電動ウォーターポンプ、28 サーモスタット、30 第1流路、32 温度センサ、40 第2流路、50 EGRクーラー、52 スロットルボディ、54 EGRバルブ、56 排気熱回収器、58 ヒータコア、59 合流部、60 電子制御ユニット。

Claims (2)

  1. ラジエータと、
    内燃機関の冷却水流路の入口に冷却水を供給する電動ポンプと、
    前記内燃機関の冷却水流路からの冷却水を前記ラジエータを経由して前記電動ポンプに供給する第1流路と、
    前記内燃機関の冷却水流路からの冷却水を前記ラジエータを経由せずに前記電動ポンプに供給する第2流路と、
    前記第1流路と前記第2流路との合流部で前記第2流路の冷却水の温度が第1所定温度に至るまでは前記第1流路に冷却水が流れないように調整するサーモスタットと、
    前記第1流路の前記ラジエータの上流側に取り付けられて前記第1流路内の冷却水の温度を検出する温度センサと、
    前記内燃機関の冷間始動時には、前記内燃機関の始動開始から前記電動ポンプを駆動停止状態で保持し、前記内燃機関の冷却水流路の冷却水が前記第1所定温度より低い第2所定温度に至ったときに前記電動ポンプを駆動する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記内燃機関の冷間始動時に前記電動ポンプの駆動を開始したときに、前記温度センサにより検出される温度の所定時間における変化量が所定変化量以上のときには前記サーモスタットが開故障であると診断する、
    ことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関の冷却装置であって、
    前記所定時間は、前記サーモスタットにより前記第1流路が開成されている状態で前記電動ポンプの駆動により冷却水が前記内燃機関の前記冷却水流路の出口から前記第1流路の前記ラジエータの上流側に取り付けられた前記温度センサまで到達するのに要する時間より長い時間であり、且つ、前記サーモスタットが正常なときの冷間始動時に、前記電動ポンプを駆動開始してから前記サーモスタットに前記第2流路から流れる冷却水の温度が前記第1所定温度に至るまでに要する時間より短い時間である、
    内燃機関の冷却装置。
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