JP2022083584A - エンジンの冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却水の水温をより適切に求める。
【解決手段】エンジン流路の出口部に取り付けられた第1水温センサの検出値およびエンジン流路における出口部よりも燃焼室に近い位置に取り付けられた第2水温センサの検出値のうちの少なくとも1つに基づく冷却水の代表水温が閾値未満のときには、バルブを閉弁するバルブ閉弁制御を実行し、バルブ閉弁制御の実行中に代表水温が閾値以上に至ると、バルブを開弁するバルブ開弁制御に移行する。そして、バルブ閉弁制御を実行しているときには、第2水温センサの検出値を代表水温に設定し、バルブ開弁制御を開始した後には、第1水温センサの検出値と第2水温センサの検出値との平均値に基づいて代表水温を設定する。
【選択図】図2
【解決手段】エンジン流路の出口部に取り付けられた第1水温センサの検出値およびエンジン流路における出口部よりも燃焼室に近い位置に取り付けられた第2水温センサの検出値のうちの少なくとも1つに基づく冷却水の代表水温が閾値未満のときには、バルブを閉弁するバルブ閉弁制御を実行し、バルブ閉弁制御の実行中に代表水温が閾値以上に至ると、バルブを開弁するバルブ開弁制御に移行する。そして、バルブ閉弁制御を実行しているときには、第2水温センサの検出値を代表水温に設定し、バルブ開弁制御を開始した後には、第1水温センサの検出値と第2水温センサの検出値との平均値に基づいて代表水温を設定する。
【選択図】図2
Description
本発明は、エンジンの冷却装置に関する。
従来、この種のエンジンの冷却装置としては、エンジンのシリンダブロックやシリンダヘッドに形成されたエンジン流路を含んで構成される冷却水の循環流路と、循環流路の冷却水を圧送するポンプと、循環流路におけるエンジンの下流側に設けられたバルブと、エンジン流路の冷却水の水温を検出する水温センサと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この冷却装置では、水温センサにより検出される冷却水の水温が閾値未満のときには、バルブを閉弁し、冷却水の水温が閾値以上のときには、バルブを開弁する。
上述のエンジン装置では、エンジンを運転しているときにおいて、バルブを閉弁しているときには、エンジン流路の冷却水が滞留してその冷却水の温度が上昇する。そして、この状態からバルブを開弁すると、エンジン流路にその上流側から比較的低温の冷却水が流通すると共にエンジン流路のある程度温められた冷却水がその下流側に流通する。このため、バルブを開弁すると、エンジン流路におけるシリンダヘッドに形成された部分などの冷却水の水温が急低下すると共にエンジン流路の出口部の冷却水の水温が急上昇する可能性がある。このため、バルブの制御に用いる冷却水の水温をどのように求めるかが課題となる。
本発明のエンジンの冷却装置は、冷却水の水温をより適切に求めることを主目的とする。
本発明のエンジンの冷却装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のエンジンの冷却装置は、
燃焼室を有するエンジンに形成されたエンジン流路を含んで構成される冷却水の循環流路と、
前記循環流路の冷却水を圧送するポンプと、
前記エンジン流路を流通する冷却水の流量を調節可能なバルブと、
前記エンジン流路の出口部に取り付けられた第1水温センサと、
前記エンジン流路における前記出口部よりも前記燃焼室に近い位置に取り付けられた第2水温センサと、
前記第1水温センサの検出値および前記第2水温センサの検出値のうちの少なくとも1つに基づく冷却水の代表水温が閾値未満のときには、前記バルブを閉弁するバルブ閉弁制御を実行し、前記バルブ閉弁制御の実行中に前記代表水温が前記閾値以上に至ると、前記バルブを開弁するバルブ開弁制御を開始する制御装置と、
を備えるエンジンの冷却装置であって、
前記制御装置は、前記バルブ開弁制御を開始した後には、前記第1水温センサの検出値と前記第2水温センサの検出値との平均値に基づいて前記代表水温を設定する、
ことを要旨とする。
燃焼室を有するエンジンに形成されたエンジン流路を含んで構成される冷却水の循環流路と、
前記循環流路の冷却水を圧送するポンプと、
前記エンジン流路を流通する冷却水の流量を調節可能なバルブと、
前記エンジン流路の出口部に取り付けられた第1水温センサと、
前記エンジン流路における前記出口部よりも前記燃焼室に近い位置に取り付けられた第2水温センサと、
前記第1水温センサの検出値および前記第2水温センサの検出値のうちの少なくとも1つに基づく冷却水の代表水温が閾値未満のときには、前記バルブを閉弁するバルブ閉弁制御を実行し、前記バルブ閉弁制御の実行中に前記代表水温が前記閾値以上に至ると、前記バルブを開弁するバルブ開弁制御を開始する制御装置と、
を備えるエンジンの冷却装置であって、
前記制御装置は、前記バルブ開弁制御を開始した後には、前記第1水温センサの検出値と前記第2水温センサの検出値との平均値に基づいて前記代表水温を設定する、
ことを要旨とする。
本発明のエンジンの冷却装置では、エンジン流路の出口部に取り付けられた第1水温センサの検出値およびエンジン流路における出口部よりも燃焼室に近い位置に取り付けられた第2水温センサの検出値のうちの少なくとも1つに基づく冷却水の代表水温が閾値未満のときには、バルブを閉弁するバルブ閉弁制御を実行し、バルブ閉弁制御の実行中に代表水温が閾値以上に至ると、バルブを開弁するバルブ開弁制御を開始する。そして、バルブ閉弁制御を実行しているときには、第2水温センサの検出値を代表水温に設定し、バルブ開弁制御を開始した後には、第1水温センサの検出値と第2水温センサの検出値との平均値に基づいて代表水温を設定する。これにより、バルブ開弁制御を開始した後に、冷却水の代表水温が急低下したり急上昇したりするのを抑制し、冷却水の代表水温をより適切な値とすることができる。ここで、「第2水温センサ」は、例えば、エンジン流路のうちエンジンのシリンダヘッドに形成された部分などに取り付けられる。
本発明のエンジンの冷却装置において、前記バルブ閉弁制御を実行しているときには、前記第2水温センサの検出値を前記代表水温に設定するものとしてもよい。これにより、冷却水の代表水温をエンジンの状態をより適切に反映した値とすることができる。
本発明のエンジン装置において、前記制御装置は、前記バルブ開弁制御を開始した後には、前記第1水温センサの検出値と前記第2水温センサの検出値との平均値に緩変化処理を施した値を前記代表水温に設定するものとしてもよい。こうすれば、バルブ開弁制御を開始した後に、冷却水の代表水温が急低下したり急上昇したりするのをより十分に抑制することができる。
本発明のエンジンの冷却装置において、前記制御装置は、前記バルブ開弁制御を開始してから所定条件が成立した後には、前記第1水温センサの検出値を前記代表水温に設定するものとしてもよい。この場合、前記所定条件は、前記第1水温センサの検出値と前記第2水温センサの検出値とのずれ量が第1所定量以下である条件を含むものとしてもよい。また、前記所定条件は、前記第1水温センサの検出値と前記第2水温センサの検出値と前記エンジン流路の入口部に取り付けられた第3水温センサの検出値とのずれ量が第3所定量以下である条件を含むものとしてもよい。さらに、前記所定条件は、前記バルブ開弁制御を開始してからの前記エンジン流路を流通する冷却水の積算流量が第2所定量以上である条件を含むものとしてもよい。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのエンジンの冷却装置を備えるエンジン装置10の構成の概略を示す構成図である。実施例のエンジン装置10は、エンジン12と、冷却装置20とを備える。このエンジン装置10は、エンジンからの動力を用いて走行する一般的な車両や、エンジン12に加えてモータを備える各種のハイブリッド車両などに搭載される。
エンジン12は、例えばガソリンや経由などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されており、図示しない電子制御ユニットにより運転制御される。冷却装置20は、冷却水を用いてエンジン12を冷却するための装置として構成されており、図示するように、冷却水の循環流路22と、ラジエータ24と、電動ポンプ26と、制御バルブ28と、水温センサ30(第3水温センサ)と、水温センサ32(第2水温センサ)と、水温センサ34(第1水温センサ)と、電子制御ユニット40とを備える。なお、電子制御ユニット40は、エンジン12を制御する電子制御ユニットと一体に構成されるものとしてもよい。
循環流路22は、電動ポンプ26、エンジン12、制御バルブ28、ラジエータ24、電動ポンプ26の順に冷却水を循環させるための流路であり、エンジン12のシリンダブロックやシリンダヘッドに形成されたエンジン流路23を含んで構成されている。ラジエータ24は、冷却水と空気との熱交換を行なう。電動ポンプ26は、電子制御ユニット40によって制御され、循環流路22の冷却水を圧送する。制御バルブ28は、電子制御ユニット40によって制御され、循環流路22(エンジン流路23)を流れる冷却水の流量を調節する。
水温センサ30は、エンジン流路23の入口部に取り付けられている。水温センサ34は、エンジン流路23の出口部に取り付けられている。水温センサ32は、エンジン流路23の入口部と出口部との間、具体的には入口部や出口部よりもエンジン12の燃焼室に近い位置(燃焼室からの熱伝達量が大きい位置)、例えばシリンダヘッドにおける冷却水の水温が最も高くなりやすい位置などに取り付けられている。
電子制御ユニット40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、データを記憶保持するフラッシュメモリ、入出力ポートを備える。電子制御ユニット40には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力される。電子制御ユニット40に入力される信号としては、例えば、水温センサ30,32,34からの冷却水の水温Twin,Twhd,Twotなどを挙げることができる。電子制御ユニット40からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力される。電子制御ユニット40から出力される信号としては、例えば、電動ポンプ26への制御信号や、制御バルブ28への制御信号などを挙げることができる。
こうして構成された実施例のエンジン装置10が備える冷却装置20では、エンジン装置10がシステム起動されると、電動ポンプ26の停止を保持するポンプ停止制御および制御バルブ28の閉弁を保持するバルブ閉弁制御を実行する。これは、エンジン12を運転しているときの早期暖機のためである。そして、エンジン12の運転に伴って冷却水の代表水温Twrが閾値Twref以上に至ると、電動ポンプ26を駆動するポンプ駆動制御および制御バルブ28を開弁するバルブ開弁制御を開始する。ここで、冷却水の代表水温Twrは、後述の代表水温推定ルーチンにより設定される。閾値Twrefは、エンジン10の暖機がある程度進行したと判定可能な温度やエンジン10の暖機が完了したと判定可能な温度などが用いられる。ポンプ駆動制御およびバルブ開弁制御は、冷却水の代表水温Twrなどに基づいて電動ポンプ26の回転数(吐出量)Npおよび制御バルブ28の開度Ovを制御することにより行なわれる。
次に、こうして構成された実施例のエンジン装置10が備える冷却装置20の動作、特に、冷却水の代表水温Twrの推定処理について説明する。図2は、電子制御ユニット40により実行される代表水温推定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、例えば、エンジン装置10がシステム起動されたときに実行が開始され、エンジン10の運転の有無に拘わらずに冷却水の代表水温Twrを推定する。
図2の代表水温推定ルーチンが実行されると、電子制御ユニット40は、最初に、水温センサ32からの冷却水の水温Twhdを入力し(ステップS100)、入力した冷却水の水温Twhdを代表水温Twrに設定する(ステップS110)。続いて、冷却水の代表水温Twrを上述の閾値Twrefと比較し(ステップS120)、冷却水の代表水温Twrが閾値Twref未満のときには、ステップS100に戻る。このとき、上述のポンプ停止制御およびバルブ閉弁制御を実行する。エンジン12を運転しているときにおいて、冷却水の代表水温Twrが閾値Twref未満のときには、バルブ閉弁制御を実行しており、エンジン流路23の冷却水が滞留してその冷却水の温度が上昇する。また、実施例では、水温センサ32が、水温センサ30や水温センサ34よりもエンジン12の燃焼室に近い位置(燃焼室からの熱伝達量が大きい位置)に取り付けられている。したがって、バルブ閉弁制御を実行しているときに、水温センサ32により検出される冷却水の水温Twhdを代表水温Twrに設定することにより、水温センサ30により検出される冷却水の水温Twinや水温センサ34により検出される冷却水の水温Twhdを代表水温Twrに設定するものに比して、冷却水の代表水温Twrを、エンジン12の状態をより適切に反映した値とすることができる。
ステップS120で冷却水の代表水温Twrが閾値Twref以上のときには、水温センサ30,32,34からの冷却水の水温Twin,Twhd,Twotを入力し(ステップS130)、入力した冷却水の水温Twhdおよび水温Twotの平均値Twavに緩変化処理(なまし処理やレート処理)を施して得られる値を代表水温Twrに設定する(ステップS140)。上述したように、冷却水の代表水温Twrが閾値Twref以上に至るとバルブ開弁制御を開始する。エンジン12を運転しているときにおいて、バルブ閉弁制御を実行しているときには、エンジン流路23の冷却水が滞留してその冷却水の温度が上昇し、バルブ開弁制御を開始すると、エンジン流路23にその上流側から比較的低温の冷却水が流通すると共にエンジン流路23のある程度温められた冷却水がその下流側に流通する。このため、バルブ開弁制御を開始した後には、水温センサ32により検出される冷却水の水温Twhdが急低下すると共に水温センサ34により検出される冷却水の水温Twotが急上昇する可能性がある。したがって、冷却水の水温Twhdや冷却水の水温Twotをそのまま代表水温Twrに設定すると、冷却水の代表水温Twrが急低下したり急上昇したりしてエンジン12の状態を十分に反映した値にならない可能性がある。これに対して、実施例では、バルブ開弁制御を開始した後には、冷却水の水温Twhdおよび水温Twotの平均値Twavに基づいて代表水温Twrを設定するものとした。これにより、バルブ開弁制御を開始した後に、冷却水の代表水温Twrが急低下したり急上昇したりするのを抑制し、冷却水の代表水温Twrをより適切な値とすることができる。しかも、冷却水の水温Twhdおよび水温Twotの平均値Twavに緩変化処理を施して得られる値を代表水温Twrに設定することにより、バルブ開弁制御を開始した後に、冷却水の代表水温Twrが急低下したり急上昇したりするのをより十分に抑制することができる。さらに、バルブ開弁制御を開始したときには、制御バルブ38の製造バラツキなどにより、エンジン流路23の冷却水の流通開始に時間的なバラツキが生じ、冷却水の水温Twhdの低下開始や冷却水の水温Twotの上昇開始に時間的なバラツキが生じる可能性がある。実施例では、冷却水の水温Twhdおよび水温Twotの平均値Twavに基づいて代表水温Twrを設定することにより、こうした時間的なバラツキもある程度吸収して代表水温Twrをより適切な値とすることができる。
続いて、冷却水の水温Twin,Twhd,Twotのうちの最大値から最小値を減じて水温バラツキΔTwを演算し(ステップS150)、演算した水温バラツキΔTwを閾値ΔTwrefと比較する(ステップS160)。ここで、閾値ΔTwrefは、冷却水の水温Twin,Twhd,Twotのバラツキが十分に小さくなったか否かを判定するのに用いられる閾値である。水温バラツキΔTwが閾値ΔTwrefよりも大きいときには、ステップS130に戻る。
ステップS160で水温バラツキΔTwが閾値ΔTwref以下のときには、冷却水の水温Twin,Twhd,Twotのバラツキが十分に小さくなったと判断し、水温センサ34からの冷却水の水温Twotを入力し(ステップS170)、入力した冷却水の水温Twotを代表水温Twrに設定する(ステップS180)。続いて、エンジン装置10がシステム停止されたか否かを判定し(ステップS190)、エンジン装置10がシステム停止されていないと判定したときには、ステップS170に戻る。そして、ステップS190でエンジン装置10がシステム停止されたと判定したときには、本ルーチンを終了する。
図3は、冷却水の水温Twin,Twhd,Twotおよび代表水温Twr、制御バルブ38の状態の様子の一例を示す説明図である。図示するように、エンジン装置10がシステム起動されてエンジン10が始動されると(時刻t10)、最初は、冷却水の水温Twhdを代表水温Twrに設定する。続いて、エンジン12の運転に伴って代表水温Twrが閾値Twref以上に至った後には(時刻t11~)、冷却水の水温Twhdおよび水温Twotの平均値Twavに基づいて代表水温Twrを設定する。そして、冷却水の水温Twin,Twhd,Twotから得られる水温バラツキΔTwが閾値ΔTwref以下に至った後には(時刻t12~)、冷却水の水温Twotを代表水温Twrに設定する。このようにして冷却水の代表水温Twrを設定することにより、代表水温Twrをより適切な値とすることができる。
以上説明した実施例の冷却装置20では、冷却水の代表水温Twrが閾値Twref未満のときには、バルブ閉弁制御を実行し、冷却水の代表水温Twrが閾値Twref以上に至ると、バルブ開弁制御を開始する。そして、バルブ閉弁制御を実行しているときには、冷却水の水温Twhdを代表水温Twrに設定し、バルブ開弁制御を開始した後には、冷却水の水温Twhdおよび水温Twotの平均値Twavに緩変化処理を施して得られる値を代表水温Twrに設定する。これにより、冷却水の代表水温Twrをより適切な値とすることができる。
実施例の冷却装置20では、代表水温Twrが閾値Twref以上に至ってバルブ開弁制御を開始した後には、冷却水の水温Twhdおよび水温Twotの平均値Twavに緩変化処理を施して得られる値を代表水温Twrに設定するものとした。しかし、バルブ開弁制御を開始した後には、冷却水の水温Twhdおよび水温Twotの平均値Twavを代表水温Twrに設定するものとしてもよい。
実施例の冷却装置20では、水温センサ30,32,34を備えるものとした。しかし、水温センサ30を備えないものとしてもよい。この場合、冷却水の水温Twhd,Twotの差分を水温バラツキΔTwとして演算し、この水温バラツキΔTwを閾値ΔTwrefと比較すればよい。
実施例の冷却装置20では、バルブ開弁制御を開始した後において、水温バラツキΔTwが閾値ΔTwref以下に至るまでは、冷却水の水温Twhdおよび水温Twotの平均値Twavに基づいて代表水温Twrを設定し、水温バラツキΔTwが閾値ΔTwref以下に至った後には、冷却水の水温Twotを代表水温Twrに設定するものとした。しかし、バルブ開弁制御を開始した後において、エンジン流路23を流通する冷却水の積算流量が閾値以上に至るまでは、冷却水の水温Twhdおよび水温Twotの平均値Twavに基づいて代表水温Twrを設定し、この冷却水の積算流量が閾値以上に至った後には、冷却水の水温Twotを代表水温Twrに設定するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、循環流路22が「循環流路」に相当し、電動ポンプ26が「ポンプ」に相当し、制御バルブ28が「バルブ」に相当し、水温センサ34が「第1水温センサ」に相当し、水温センサ32が「第2水温センサ」に相当し、電子制御ユニット40が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、エンジンの冷却装置の製造産業などに利用可能である。
10 エンジン装置、12 エンジン、20 冷却装置、22 循環流路、23 エンジン流路、24 ラジエータ、26 電動ポンプ、28 制御バルブ、30,32,34 水温センサ、40 電子制御ユニット。
Claims (1)
- 燃焼室を有するエンジンに形成されたエンジン流路を含んで構成される冷却水の循環流路と、
前記循環流路の冷却水を圧送するポンプと、
前記エンジン流路を流通する冷却水の流量を調節可能なバルブと、
前記エンジン流路の出口部に取り付けられた第1水温センサと、
前記エンジン流路における前記出口部よりも前記燃焼室に近い位置に取り付けられた第2水温センサと、
前記第1水温センサの検出値および前記第2水温センサの検出値のうちの少なくとも1つに基づく冷却水の代表水温が閾値未満のときには、前記バルブを閉弁するバルブ閉弁制御を実行し、前記バルブ閉弁制御の実行中に前記代表水温が前記閾値以上に至ると、前記バルブを開弁するバルブ開弁制御を開始する制御装置と、
を備えるエンジンの冷却装置であって、
前記制御装置は、前記バルブ開弁制御を開始した後には、前記第1水温センサの検出値と前記第2水温センサの検出値との平均値に基づいて前記代表水温を設定する、
エンジンの冷却装置。
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