JP6245193B2 - H形鋼の切断方法、h形鋼の切断装置及びh形鋼の製造設備 - Google Patents

H形鋼の切断方法、h形鋼の切断装置及びh形鋼の製造設備 Download PDF

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Description

本発明は、H形鋼の切断方法及びH形鋼の切断装置、さらにはH形鋼の製造設備に関する。
従来、H形鋼を切断する方法として、回転鋸の刃を回転させる電動機の制御電流の値から、刃の前進速度を制御することで、低負荷の被切断材を切断する方法(特許文献1、2参照)が知られている。
特開2008−296346号公報 特開平01−281814号公報 特開昭59−102519号公報 実開平05−016050号公報
しかし、上記いずれの技術を用いても、H形鋼に対して接近して移動する回転鋸の刃が、まず移動方向の手前側に位置するH形鋼の1本目のフランジ、次にウェブを切断した後、移動方向の奥側に位置する2本目のフランジにウェブから移る際に、刃への負荷が急激に増加し、刃の移動が制御不能に陥る場合がある。
本発明は上記の問題に着目して為されたものであって、移動する回転鋸でH形鋼を横断するように、すなわちH形鋼の長さ方向と直交方向に回転鋸の刃を移動させて切断する際、回転鋸がウェブから移動方向奥側に位置する2本目のフランジに移行する際等、回転鋸の負荷が増大する時に、刃の移動の制御性を損なうことなく切断できるH形鋼の切断方法、H形鋼の切断装置及びH形鋼の製造設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のH形鋼の切断方法に係るある態様は、H形鋼に対して、側方から回転鋸の刃を該H形鋼の長さ方向と直交方向に移動させて、H形鋼を切断する方法であって、刃の移動方向に対して、H形鋼の長さ方向に直交する面内でH形鋼を傾斜させて、H形鋼のフランジと前記刃が接触を開始する時点での刃とフランジとの接触点における刃の接線と、接触を開始するフランジの表面との角度を、傾斜をさせない時よりも大きくする工程、を含むことを要旨とする。
また本発明のH形鋼の切断装置に係るある態様は、H形鋼に対して、側方から回転鋸の刃を該H形鋼の長さ方向と直交方向に移動させて、H形鋼を切断する鋸断装置を有する、H形鋼の切断装置であって、H形鋼を、H形鋼の長さ方向に直交する面内で傾斜させる傾斜手段を有することを要旨とする。
さらに、本発明のH形鋼の製造設備に係るある態様は、粗圧延設備および中間圧延設備を有するH形鋼の製造設備であって、該粗圧延設備および中間圧延設備との間に、粗圧延設備により断面略H形に粗造形されたH形鋼を切断する切断装置を有し、切断装置は、H形鋼に対して、側方から回転鋸の刃を該H形鋼の長さ方向と直交方向に移動させて、切断を行う鋸断装置と、H形鋼を、H形鋼の長さ方向に直交する面内で傾斜させる傾斜手段とを有することを要旨とする。
したがって本発明によれば、移動する回転鋸でH形鋼を横断するように切断する際、回転鋸の負荷変化を低減することができ、刃の移動の制御性を損なうことなくH形鋼を切断できる。
本発明の実施の形態に係るH形鋼の切断方法を模式的に説明する一部断面図である。 本発明の実施の形態に係るH形鋼の切断方法が用いられる製造設備を模式的に示す図である 本発明の実施の形態に係るH形鋼の切断方法で用いられるH形鋼のフランジ押上装置が配置された状態を説明する上面図である。 本発明の実施の形態に係るH形鋼の切断方法の動作原理を、H形鋼を傾斜させない状態で説明する一部断面図である。 本発明の実施の形態に係るH形鋼の切断方法で用いられるH形鋼を模式的に説明する一部断面図である。 本発明の実施の形態に係るH形鋼の切断方法を模式的に説明する正面図である(その1)。 本発明の実施の形態に係るH形鋼の切断方法を模式的に説明する正面図である(その2)。 本発明の実施の形態に係るH形鋼の切断方法を模式的に説明する正面図である(その3)。 図9(a)は、本発明の実施例に係るH形鋼の切断方法を用いた場合の回転鋸の刃の接触弧長の時間変化を示す図であり、図9(b)は、比較例に係るH形鋼の切断方法を用いた場合の回転鋸の刃の接触弧長の時間変化を示す図である。 図10(a)は、本発明の他の実施の形態に係るフランジ押上装置(第1変形例)を模式的に説明する一部断面図であり、図10(b)は、本発明の他の実施の形態に係るフランジ押上装置(第2変形例)を模式的に説明する一部断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るH形鋼の切断方法(第3変形例)が、図11(a)→図11(b)→図11(c)→図11(d)の順に行われる状態を説明する一部断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るH形鋼の切断方法(第4変形例)を模式的に説明する一部断面図である。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各装置や各部材の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。また以下の説明における「左右」や「上下」の方向は、単に説明の便宜上の定義であって、本発明の技術的思想を限定するものではない。よって、例えば、紙面を90度回転すれば「左右」と「上下」とは交換して読まれ、紙面を180度回転すれば「左」が「右」に、「右」が「左」になることは勿論である。
本発明の実施の形態に係るH形鋼の切断方法は、図1に示すように、H形鋼1に対して側方からH形鋼1の長さ方向と直交する方向に移動して接近する回転鋸の刃5aを、H形鋼1を横断させて切断する。図1の例では、刃5aの移動方向手前側に位置する1本目のフランジ3a(図1中の左側)、ウェブ2、移動方向奥側に位置する2本目のフランジ3b(図1中の右側)、の順に接触させながらH形鋼1を切断する。このとき、2本目のフランジ3bが1本目のフランジ3aよりも上方に位置するようにH形鋼1を傾斜させて切断が行われる。H形鋼1を切断する際には、H形鋼1の傾斜手段として2本目のフランジ3bを押し上げるフランジ押上装置4aが、回転鋸を備えた鋸断装置と共にH形鋼1の製造設備の中で用いられる。
まずH形鋼1の製造設備について説明する。H形鋼1の製造設備には、全体として図2に示すように、最終的にH形鋼製品となるブルームやビームブランク等の被切断材(H形鋼1)に粗圧延を施す設備であるブレークダウンミル7と、このブレークダウンミル7から送り出されたH形鋼1に中間圧延を施す設備である中間圧延機8と、この中間圧延機8の後段に設けられたエッジング圧延機9と、このエッジング圧延機9から送り出されたH形鋼1に仕上げ圧延を施す仕上げ圧延機10とが設けられている。
本発明の実施の形態に係る切断方法は、ブレークダウンミル7と中間圧延機8との間で、で粗圧延後により断面略H形に粗造形されたH形鋼1の先端に生じた変形領域(クロップ)1a,及び尾端に生じた変形領域(クロップ)1bを切断して、H形鋼1の先端及び尾端の形状を整えるために行われる。先端及び尾端の形状が整えられたH形鋼1は中間圧延機8に送り込まれる。特に先端の形状を整えることは、中間圧延機8のH形鋼1の噛み込み性を高める点で重要である。
ブレークダウンミル7と中間圧延機8との間には、粗圧延後のH形鋼1を載置して支持するテーブルローラ16が設けられ、テーブルローラ16の側方に2台の鋸断装置15a,15bが設けられている。また図2中では図示されていないが、H形鋼1の鋸断装置15a,15bと遠い側の2本目のフランジ3bの下方に、このフランジ3bを押し上げるフランジ押上装置が設けられている。
テーブルローラ16は、図3に示すように、複数のローラ6a〜6gが間隔を空けてそれぞれ回転自在に、且つ地面(床面)から同じ一定の高さで支持されて構成されている。図2中では7本のローラ6a〜6gが例示されているが、ローラの本数は適宜変更されてよい。
図2中には、尾端のクロップ1aを切断するための尾端側の鋸断装置15aと、先端のクロップ1bを切断するための先端側の鋸断装置15bの2台の鋸断装置が例示されている。2台の鋸断装置15a,15bは、H形鋼1を切断する円形の回転鋸の刃5a,5bをそれぞれ有し、刃5a,5bを主面がH形鋼1の長手方向に直交する向きで回転自在に支持している。回転鋸の刃5aの半径rは、図6に示すように、回転鋸の刃5aを支持する軸受5a1が切断中のH形鋼1に干渉しないように、軸受5a1の半径を除いた長さが少なくともフランジ幅以上とされている。また2台の鋸断装置15a,15bには、回転鋸の刃5a,5bを回転させる電動機がそれぞれ設けられている。
また2台の鋸断装置15a,15bには、符号の付記を省略するが、鋸断装置15a,15bを前後動可能に支持する車輪がそれぞれ設けられている。また図示を省略するが、車輪に連結された車軸、駆動装置等が設けられ、回転鋸の刃5a,5bがH形鋼1の長手方向に直交する方向に前後動可能となるように構成されている。
また2台の鋸断装置15a,15bには、図示を省略した2台の鋸断装置15a,15bの移動速度を制御する制御装置がそれぞれ設けられている。この制御装置は、回転鋸の刃5a,5bにかかる負荷の大きさを検出すると共に、負荷の大きさに応じて電動機の回転速度を調整し、鋸断装置15a,15bの前進速度すなわち回転鋸の刃5aの前進速度を一定に保つようにフィードバック制御する。鋸断装置15a,15bが、刃5a,5bを回転させつつ一定速度でH形鋼に対して側方から前進して接近し、H形鋼1のクロップ1a,1bより内側の所定の切断予定位置に刃5a,5bを押し付けることによりH形鋼1が切断される。
鋸断装置15a,15bは必ずしもH形鋼1の先端と尾端の両方に配置する必要はなく、いずれか一方にのみ設けられてもよい。例えば1台の鋸断装置15bをH形鋼1の先端側にのみ配置し、この鋸断装置15bが対応する1箇所の切断位置で先端のクロップ1bを切断した後、H形鋼1を先端側に移動させ、尾端のクロップを切断してもよい。しかし2台の鋸断装置15a,15bをH形鋼1の先端側及び尾端側に1台ずつ配置する場合、両端のクロップ1a,1bを同時に切断したり、同時に切断しない場合であっても、先端側或いは尾端側の一方を切断してから、次に他方を切断するまでの位置合わせの時間を削除したりできるので作業効率が向上する。
フランジ押上装置4aは、図1中の右側に示す2本目のフランジ3bを載置して保持する保持部4a1と、この保持部4a1の下側に設けられた可動部4a2と、可動部4a2を下側から支持する支持台4a3とを備える。保持部4a1は、図1に示すように、2本目のフランジ3bの下部の形状に近似した内面を有し、内面が2本目のフランジ3bの下面を覆うように接触する。可動部4a2は、例えば油圧シリンダー等で構成でき、上方に伸長可能であると共に、伸長した長さを維持して保持部4a1を任意の高さで固定できるように構成されている。
図3中には、H形鋼1の尾端側に、回転鋸の刃5aで切断されるH形鋼1の切断予定位置をH形鋼1の長手方向に沿って挟むように、2個のフランジ押上装置4a,4bが配置されている。また先端側も尾端側と同様に、回転鋸の刃5bで切断される先端側の切断予定位置をH形鋼1の長手方向に沿って挟むように、2個のフランジ押上装置4c,4dが配置されている。
尾端側の2個のフランジ押上装置4a,4bは、図3中の上側に示す回転鋸の刃5aを挟むように隣接する図中最上段に位置するローラ6aの下流側(図3中の上側)と、このローラ6aのひとつ上流側(図3中の下側)に位置するローラ6bの更に上流側に配置されている。すなわち上側のフランジ押上装置4a、上側の回転鋸の刃5a、下側のフランジ押上装置4bは、ローラを一本ずつ介して連続して配置されている。このように2個のフランジ押上装置4a,4bの間隔が最小限に抑えられることにより、クロップ1a以外の領域の切断部分を最小とすることができる。また先端側の2個のフランジ押上装置4c,4dの配置に関しても、尾端側と同様である。尚、図1は、図3中のA−A線の位置において回転鋸の刃5aが前進した状態を模式的に示している。
フランジ押上装置4aは、図1に示すように、可動部4a2が伸長して保持部4a1を押し上げることで、1本目のフランジ3aの上端面3a2よりも2本目のフランジ3bの上端面3b2が高い位置となるように2本目のフランジ3bを上方に押し上げることができる。このときテーブルローラ16(ローラ6a)上で、1本目のフランジ3aの下側の外側コーナー部が支点となり、図1中にウェブ2の高さ方向に平行な1点鎖線の仮想線Lwで示したように、ウェブ2の高さ方向と回転鋸の刃5aの進行方向(図中の左から右に向かう方向)とが角度θ1をなすように、H形鋼1が傾斜する。尚、図1中では、説明のため刃5aの進行方向と平行である、ローラ6aの水平な上面を用いて、刃5aの進行方向とウェブ2の高さ方向とがなす角度θ1を例示している。
ここで、H形鋼1の一端に配置されるフランジ押上装置の個数は2個でなく1個であってもよいが、2個のフランジ押上装置4a,4bが切断予定位置を挟んで2箇所で2本目のフランジ3bを押し上げることにより、押し上げ時のH形鋼1のねじれを抑え、安定した切断を行うことができる。尚、上述した鋸断装置15a,15bと、フランジ押上装置(傾斜手段)4a〜4dとが、本発明に係る切断装置を構成している。
(動作原理)
次に、本発明の動作原理を説明する。
(1)まず、上記した圧延設備において、ウェブ2の高さ方向を回転鋸の刃5aの進行方向に平行となるように載置したH形鋼1を切断する場合、回転鋸の刃5aはまず、1本目のフランジ3aの上側の刃5a側の角部である外側コーナー部に接触する。次に、ウェブ2、そして2本目のフランジ3bの上側の刃5aに近い側の角部である内側コーナー部P、の順に接触する。図4に示すように、刃5aが内側コーナー部Pに接触したとき、刃5aは断面視で2本目のフランジ3bと「点」で接触した状態となる。
接触後、回転鋸が微小な時間で微小な距離Δx、図4中の右側に移動すると、図中に破線状の円弧で示した回転鋸の刃5aのように、刃5a(中心:C2)は、2本目のフランジ3bの上端面3b2及び外側面との間に食い込んでH形鋼1に接触する。このとき刃5aは、図中の太線状の円弧D2で示すように、2本目のフランジ3bの内部でフランジ3bと「線」で接触した状態となる。
すなわち、回転鋸の刃5aが2本目のフランジ3bに接触した時点と、接触後に微小な距離Δx移動した時点とを比較すると、接触状態が「点」から「線」に変化することで、刃5aがフランジ3bに接触する接触弧長が飛躍的に大きくなる。そのため、フランジ3bから回転鋸の刃5aにかかる負荷の大きさがピークとなる。
この負荷のピーク値に対して、刃5aを回転させるために必要な電動機の制御電流の値が規格の上限値を超える場合、電動機は過負荷から免れるためトリップする。そのため鋸断装置15aがフィードバック制御不能となり、安定して前進させることができなくなる。電動機がトリップしないように負荷を抑えるには鋸断装置15aの前進速度を抑えることとなり、切断作業に時間がかかり、作業効率が低くなる。
(2)また上記したように、回転鋸の刃5aの半径rは、H形鋼1の各種の寸法に比べ長い。図4に示したように、2本目のフランジ3bの内側面3b1の、上端面3b2からウェブ2の平面(以下「ウェブ面」と称する。)までの長さdに対して刃5aの半径rが大きくなる程、フランジ3bに接触する刃5aの円弧D1は、より直線状に近似する。
そのため回転鋸の刃5aの接触後、微小な時間の刃5aの前進移動であっても、この間に刃5aがフランジ3bの内部に食い込む量が大きくなり、微小な時間の接触弧長の変化率が急増する。直線状に近似した刃5aの円弧がフランジ3bの内部を進行するため、接触後の接触弧長の時間変化率は非常に大きくなる。
(3)また例えば2本目のフランジ3bの内側面3b1がウェブ面に対して鉛直(略90°)に起立した状態であれば、回転鋸の刃5aがフランジ3bの内部に食い込む量が比較的抑えられる。しかし通常、粗圧延後のH形鋼1のフランジ3bは、図5に示すように、フランジ3bの厚みがフランジ幅h1方向の両端部から中央へ向かうにつれて張り出すように、内側面3b1がウェブ面に対して角度θ2をなして傾斜しているため、フランジ3bが鉛直に起立した場合よりも、内側面3b1が接近してくる刃5aに対して、より近接した状態となる。そのため刃5aの内側コーナー部Pへの接触後、内側面3b1への微小な距離Δxの前進移動であっても、刃5aがフランジ3bの内部に食い込む量が大きくなり、微小な時間の接触弧長の変化率が急増する。
そこで本発明では、回転鋸の刃5aの円弧が上記(1)のように、2本目のフランジ3bに上側の内側コーナー部Pで接触して、接触状態が断面視で「点」から「線」へと変化し、上記(2)のように、接触する円弧が直線状に近似する場合であっても、上記(3)で説明した、接近してくる刃5aに対して内側面3b1が近接した状態を緩和させるために、図1に示したようにH形鋼1を傾斜させる。
図1中には、このとき図4に示したフランジ3bの内側面3b1と接線Lcとのなす鋭角側の角度βより大きい鋭角側の角度αが、2本目のフランジ3bの内側面3b1と接線Lcとの間に形成された状態が示されている。そして回転鋸の刃5a(中心:C1)が2本目のフランジ3bの内側コーナー部Pに接触後、図中に破線状の円弧で示した回転鋸の刃5a(中心:C2)のように、図4で示した微小な距離Δxと同じ距離Δx移動して、刃5aが、2本目のフランジ3bと「線」で接触した状態が示されている。同じ距離Δxの移動であっても、H形鋼1を傾斜させた図1中の太線状の円弧D1の長さの方が、図4に示した円弧D2の長さより短い。
つまり、フランジ3bと刃5aが接触を開始する時点における刃5aとフランジ3bとの接触点を含む刃5aの接線Lcと、接触を開始するフランジ3b表面との角度αが、H形鋼1を傾斜をさせない時の角度βよりも大きくなるように、H形鋼1を傾斜させる。これにより回転鋸の刃5aの接触弧長の時間変化率の急激な増加が抑制される。ただし2本目のフランジ3bの内側面3b1と接線Lcとのなす角度αを大きくし過ぎると、2本目のフランジ3bの上端面3b2が回転鋸の刃5aに近接し過ぎて、やはり接触弧長の時間変化率が急増する。よってフランジ3bの内側面3b1と接線Lcとのなす角度αは、2本目のフランジ3bの上側の上端面3b2と内側面3b1とがなす角度θ3を用いて、α≦90°−(θ3)×0.5 となる範囲の角度で形成される。
(切断方法)
次に、本発明の実施の形態に係るH形鋼の切断方法を説明する。まず、図6に示すように、H形鋼1をテーブルローラ16(ローラ6a)上に載置した後、H形鋼1の図中左側に示す1本目のフランジ3a側から回転鋸の刃5aを接近させる。
次に図7に示すように、フランジ押上装置4aを用いて図中右側に示す2本目のフランジ3bを上方に押し上げ、テーブルローラ16(ローラ6a)上で、H形鋼1を傾斜させる。H形鋼1の傾斜により、H形鋼1のウェブ高さ方向と回転鋸の刃5aの進行方向とが角度θ1をなす。
次に回転鋸の刃5aをH形鋼1に対して一定速度で前進させ、1本目のフランジ3a、次にウェブ2、の順に刃5aを押し付けて切断を進める。その後、更に刃5aを2本目のフランジ3b側に前進させる。図8に示すように、回転鋸の刃5aが、2本目のフランジ3bの上側の内側コーナー部Pに接触した時、H形鋼1の傾斜状態により内側コーナー部Pと刃5aとの接点における接線Lcと、2本目のフランジ3bの上側の内側面3b1との間に角度αが形成される。このときの接線Lcと内側面3b1とのなす角度αは、ウェブ面がローラ6aの上面に沿って水平な状態の接線Lcと内側面3b1とのなす角度βよりも大きくなる。そしてH形鋼1に対する回転鋸の刃5aの接触弧長の時間変化率の急激な増加を抑制し、回転鋸の刃5aにかかる負荷のピーク値の急激な変化を緩和することで電動機をトリップさせずに鋸断装置15aのフィードバック制御を持続させ、H形鋼1の高速切断を中断することなく継続する。
そしてH形鋼1の傾斜状態を保持したまま更に回転鋸の刃5aを前進させ、刃5aを2本目のフランジ3bの内部へと進行させる。このとき回転鋸の刃5aは、2本目のフランジ3bと同時に、1本目のフランジ3aの下部の一部と、ウェブ2とに同時に接触している。そして、刃5aが2本目のフランジ3bの下側の外側コーナー部を通過して、H形鋼1のクロップ1bが切断される。
尚、H形鋼1の鋸断にあたって、H形鋼を図1に示したように傾斜させることにより、刃5aとフランジ3bとの接触開始時の刃5aとフランジ3b表面との角度を小さくすることはできるが、刃5aとウェブ2との接触開始時においては、ウェブ2上面と刃5aとの接触点における刃5aの接線とウェブ2上面との角度は大きくなってしまう。このことで、ウェブ2の切断開始時に刃5aにかかる負荷の時間変化は、傾斜させない時よりも上昇する。しかしながら、このときの負荷の時間変化は、フランジ3bの切断開始時における負荷の時間変化に比較すると小さいので、問題は生じない。つまり、H形鋼1の切断開始から切断終了までの間において、最も刃とH形鋼表面との接触角が小さくなる部分について、接触角が大きくなるようにH形鋼1を傾斜させればよい。
次に、本発明の実施例を説明する。実施例で用いたH形鋼1は、建築構造用圧延鋼材(SN材)向け製品となるH形鋼1であり、ブレークダウンミル7で粗圧延後、中間圧延機8による中間圧延前に、H形鋼1を傾斜させて先端及び尾端のクロップ1a,1bを回転鋸(タングソー)で切断した。このときのH形鋼1の温度は約900°であった。
またH形鋼1の形状は、図5に示すように上下及び左右がそれぞれ略対称的に、ウェブ2及び1本目及び2本目のフランジ3a,3bを有し、各部の寸法は、下記のとおりであった。
フランジ幅h1:410mm程度、
ウェブ厚みh2:100mm程度、
ウェブ高さw1:720mm程度、
フランジの上端面(又は下端面)の幅wf:130mm程度、
フランジの内側面(又は下端面)の水平方向の幅ws:75mm程度、
ウェブのフランジ間の幅wm:310mm程度、
フランジの内側面の長さd:170mm程度、
ウェブ面とフランジの内側面とのなす角度θ2:65°程度、
フランジの上端面(又は下端面)と内側面とのなす角度θ3:115°程度、
また実施例で用いた回転鋸の刃5aの半径rは1200mm程度であり、フランジ3bの内側面3b1の長さdの約7倍程度に設定した。また図6中に示した回転鋸の刃5aの中心とテーブルローラのローラ6aの上面とのレベル差Δhは、1030mm程度、回転鋸の刃5aの進行速度は、20mm/sec程度の一定速度にそれぞれ設定した。
そして、H形鋼1のウェブ面と回転鋸の刃5aの進行方向とが角度θ1をなすように、H形鋼1を傾斜させ、傾斜状態を保持した。角度θ1=約10°とした。そして図6〜図8に示したように、図中左から右方向に前進する回転鋸の刃5aを、1本目のフランジ3a、ウェブ2、2本目のフランジ3b、の順に接触させながら、H形鋼1を切断した。刃5aと、2本目のフランジ3bの上側の内側コーナー部Pと接触した時点の接点における接線Lcと、2本目のフランジ3bの上側の内側面3b1とのなす角度αは、約15°であった。
また刃5aの2本目のフランジ3bとの接触弧長は、図9(a)に示すように、接触時(t=t1)から約1.8秒の間(T1=1.8sec)に、約135mmから約280mmへと約145mm増加し(L1=145mm)、接触弧長の時間変化率は約81mm/secとなった。実施例では、H形鋼1の切断作業の間、回転鋸の刃5aの前進速度を途切れることなくフィードバック制御することができ、1箇所のクロップの切断を約45秒で完了できた。
一方、比較例においては、実施例と同寸法のH形鋼1を傾斜させることなくウェブ面を水平とした状態(θ1=0°)で、実施例と同じ鋸断装置を用いて切断を行った。刃5aと、2本目のフランジ3bの上側の内側コーナー部Pとの接点における接線Lcと、2本目のフランジ3bの上側の内側面3b1とのなす角度βは、10°であった。また刃5aの2本目のフランジ3bとの接触弧長は、図9(b)に示すように、接触時(t=t2)から約1.5秒の間(T2=1.8sec)で、約135mmから約327mmへと約192mm増加し(L2=192mm)、接触弧長の時間変化率は約128mm/secであった。
比較例では、回転鋸の刃5aと2本目のフランジ3bの上側の内側面3b1との接触後、刃5aに大きな負荷がかかり、電動機がトリップして、図9(b)中の破線で示すように、作業が一時中断した。その後、電動機を再度ONすると共にシステムを再起動して以降の切断作業を再開して継続した。その結果、比較例では1箇所のクロップの切断に約90秒かかった。
上記のように本発明の実施例では、比較例のようにH形鋼1を傾斜させない場合に比べ、回転鋸の刃5aと2本目のフランジ3bの上側の内側面3b1との接点における接線Lcと、2本目のフランジ3bの内側面3b1とのなす角度αを約5°(10°→15°)大きくすることにより、接触弧長の時間変化率の急激な増加を抑制し、電動機への負荷の急激な変化が緩和された。そして安定したフィードバック制御を行い、H形鋼1の高速切断を行うことができた。
本発明は上記のとおり開示した実施の形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになると考えられるべきである。
(第1変形例)
例えば図10(a)に示すように、H形鋼1全体を支える載置プレート15を用いてH形鋼1を傾斜させてもよい。図10(a)に示した切断方法では、H形鋼1の下部の形状に応じた内面を有し、この内面でH形鋼1の下面全体を覆うようにH形鋼1を載置する載置プレート15と、この載置プレート15の、図中左側に示す1本目のフランジ3a側の下部を支持するH形鋼1支持ブロック14が用いられる。
またH形鋼1の図中右側に示す他方のフランジ3b側を下方から押し上げる、図1に示したフランジ押上装置4aと同等の構造を有するフランジ押上装置4xが用いられる。図示を省略するが、回転鋸の刃は、図10(a)中の左側から右側へ移動し、ウェブ2から2本目のフランジ3bの内側コーナー部Pに接触後、2本目のフランジ3bを切断する。図10(a)に示した切断方法により、H形鋼1の傾斜状態を安定的に保持して切断することが可能となる。
(第2変形例)
また図10(b)に示すように、H形鋼1を載置するテーブルローラ16を構成するローラ6aを傾斜させることにより、フランジ押上装置とローラ6aとを一体化した構成を用いてH形鋼1を傾斜させてもよい。図10(b)に示した切断方法では、H形鋼1を傾斜させる際、図中左側に示す1本目のフランジ3aの外側面に接触して、H形鋼1がテーブルローラ16から落下しないように保持するストッパー17が用いられる。
またローラ6aの長手方向の左右両端の一対のローラ軸受16a,16bのうち図中左側に示す一方のローラ軸受16aを下方から支持する軸受支持ブロック18と、油圧シリンダー等により上下に伸縮自在に構成され、図中右側に示す他方のローラ軸受16bを介してH形鋼1の他方のフランジ3b側を下方から押し上げる軸受フランジ押上装置4yとが用いられる。図示を省略するが、回転鋸の刃は、図10(a)中の左側から右側へ移動し、ウェブ2から2本目のフランジ3bの内側コーナー部Pに接触後、2本目のフランジ3bを切断する。
(第3変形例)
また図11に、本発明の他の実施の形態に係るH形鋼の切断方法を示す。ここでは、図1に示したフランジ押上装置4aを用いてH形鋼1を切断する点は同じであるが、回転鋸の刃5aがH形鋼1に接触する前に予めH形鋼1を傾斜させることなく、回転鋸の刃5aがH形鋼1の1本目のフランジ3aに接触した後、2本目のフランジ3bの内側コーナー部Pに接触するまでの間に、H形鋼1を傾斜させる点が異なる。
図11(a)に示すように、H形鋼1をローラ6aの上に載置した後、H形鋼1の側方から回転鋸の刃5aを接近させる。次に図11(b)に示すように、回転鋸をH形鋼1に対して更に前進させ、図中左側に示す1本目のフランジ3a、次にウェブ2、の順に刃5aを接触させて押し付けて切断を進める。
次に図11(c)に示すように、回転鋸の刃5aがウェブ2を切断しながら2本目のフランジ3bの内側コーナー部Pに接触するまでの間に、フランジ押上装置4aを用いて2本目のフランジ3bを上方に押し上げ、H形鋼1を傾斜させる。H形鋼1の傾斜により2本目のフランジ3bの上側の内側コーナー部Pと回転鋸の刃5aとの接点における接線と、2本目のフランジ3bの上側の内側面3b1とのなす角度が、図1に示した状態と同様に、ウェブ面が水平な状態のときより大きくなる。尚、回転鋸の刃5aは一定速度で前進を継続している。
次にH形鋼1の傾斜状態を保持したまま回転鋸の刃5aを前進させ、刃5aを2本目のフランジ3bの上側の内側コーナー部Pに接触させる。更に前進を続けて、図11(d)に示すように、回転鋸の刃5aを2本目のフランジ3bの内部へと押し付けて接触させる。そして刃5aが2本目のフランジ3bの下側の外側コーナー部を通過した時点でH形鋼1のクロップを含む端部が切断されることとなる。
(第4変形例)
また本発明は、図12に示すように、図中右側に位置する刃5aの進行方向手前側に位置する1本目のフランジ3bをフランジ押上装置4aにより2本目のフランジ3aよりも高く押し上げて、ウェブ2の高さ方向と刃5aの移動方向との間に角度θ1が形成されるようにH形鋼1を傾斜させてもよい。第4変形例では、押し上げるフランジが1本目のフランジ3bである点が、本発明の実施の形態と異なる。このとき、2本目のフランジ3aの上側の内側面3a1と、刃5aとの接点の接線Lcとのなす角度αが、ウェブ2の高さ方向と刃5aの移動方向とが平行である場合の2本目のフランジ3aの内側面3b1と刃5aとの接点の接線Lcとのなす角度βより大きくなる。
この場合、図12中の右側から左側へ向かって前進移動する刃5aはウェブ2と2本目のフランジ3aの内側面3b1との付け根部Qにおいて、ウェブ2から2本目のフランジ3aに移行する。よって図4で示した上側の内側コーナー部Pと異なり、ウェブ2の高さ方向と刃5aの移動方向とが平行であるときに、刃5aが2本目のフランジ3aに対してコーナー部(角部)の「点」で接触するものではない。しかし2本目のフランジ3aの内側面3a1が刃5aに接近することにより、刃5aが付け根部Qでフランジ3bに接触した後、接触弧長の時間変化率が大きくなる場合がある。よって図12で示したようにH形鋼1を角度θ1で傾斜させても、図1で示したH形鋼1の場合と同様に、接触弧長の時間変化率を抑制することが可能となる。
以上説明した変形例の他にも、例えば複数の作業者が適当な工具を用いて2本目のフランジ3aを上方へ押し上げて、H形鋼1を傾斜させた状態を形成しても、本発明を実施できる。また本発明は、帯状のH形鋼1の先端及び尾端のクロップ切断に限らず、H形鋼1を所定の長さに切断する場合のように、H形鋼1の切断全般に用いてもよい。以上のように、本発明は、本明細書及び図面に記載していない様々な実施の形態等を含むとともに、本発明の技術的範囲は、上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1 H形鋼
2 ウェブ
3a フランジ
3a1 内側面
3a2 上端面
3b フランジ
3b1 内側面
3b2 上端面
4a〜4d フランジ押上装置(傾斜手段)
4a1 保持部
4a2 可動部
4a3 支持台
5a,5b 回転鋸の刃
6a〜6g ローラ
15a,15b 鋸断装置
16 テーブルローラ
r 刃の半径
d 上端面からウェブ面までの長さ
θ1 ウェブの高さ方向と刃の進行方向とがなす角度
α 接線と内側面とのなす角度
β 接線と内側面とのなす角度
D1,D2 円弧
Lc 接線
Lw 仮想線
P 内側コーナー部

Claims (5)

  1. H形鋼に対して、側方から回転鋸の刃を該H形鋼の長さ方向と直交方向に移動させて、前記刃の移動方向の手前側に位置する1本目のフランジ、ウェブ、前記刃の移動方向奥側に位置する2本目のフランジ、の順に切断を行い、H形鋼を切断する方法であって、
    前記刃の移動方向に対して、前記H形鋼の長さ方向に直交する面内で前記H形鋼を傾斜させて、
    前記2本目のフランジと前記刃が接触を開始する時点での前記刃と前記フランジとの接触点における前記刃の接線と、前記接触を開始するフランジの上端面及びウェブ間の内側面との角度αを、前記傾斜をさせない時よりも大きくし、かつ、
    前記2本目のフランジの上端面と前記内側面とがなす角度をθ3とした時、
    α≦90°−(θ3)×0.5
    を満足させる工程を含むことを特徴とするH形鋼の切断方法。
  2. 前記傾斜は、前記2本目のフランジを上方に押し上げることで行うことを特徴とする請求項に記載のH形鋼の切断方法。
  3. 前記切断は、H形鋼の圧延工程における粗圧延後のH形鋼について行うことを特徴とする請求項1または2に記載のH形鋼の切断方法。
  4. H形鋼に対して、側方から回転鋸の刃を該H形鋼の長さ方向と直交方向に移動させて、前記刃の移動方向の手前側に位置する1本目のフランジ、ウェブ、前記刃の移動方向奥側に位置する2本目のフランジ、の順に切断を行い、H形鋼を切断する鋸断装置を有する、H形鋼の切断装置であって、
    H形鋼を、前記H形鋼の長さ方向に直交する面内で傾斜させ、前記2本目のフランジと前記刃が接触を開始する時点での前記刃と前記フランジとの接触点における前記刃の接線と、前記接触を開始するフランジの上端面及びウェブ間の内側面との角度αを、前記傾斜をさせない時よりも大きくし、かつ、前記2本目のフランジの上端面と前記内側面とがなす角度をθ3とした時、
    α≦90°−(θ3)×0.5
    を満足させる傾斜手段を有することを特徴とするH形鋼の切断装置。
  5. 粗圧延設備および中間圧延設備を有するH形鋼の製造設備であって、
    該粗圧延設備および中間圧延設備との間に、粗圧延設備により断面略H形に粗造形されたH形鋼を切断する切断装置を有し、
    該切断装置は、H形鋼に対して、側方から回転鋸の刃を該H形鋼の長さ方向と直交方向に移動させて、前記刃の移動方向の手前側に位置する1本目のフランジ、ウェブ、前記刃の移動方向奥側に位置する2本目のフランジ、の順に切断を行い、前記切断を行う鋸断装置と、
    前記H形鋼を、前記H形鋼の長さ方向に直交する面内で傾斜させ、前記2本目のフランジと前記刃が接触を開始する時点での前記刃と前記フランジとの接触点における前記刃の接線と、前記接触を開始するフランジの上端面及びウェブ間の内側面との角度αを、前記傾斜をさせない時よりも大きくし、かつ、前記2本目のフランジの上端面と前記内側面とがなす角度をθ3とした時、
    α≦90°−(θ3)×0.5
    を満足させる傾斜手段とを有することを特徴とするH形鋼の製造設備。
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