JP6245072B2 - 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法並びに該組成物を用いた成形品 - Google Patents
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Description
〔1〕
熱可塑性樹脂(I)100質量部に対し、
(i)下記一般式(1)で示されるポリオルガノシロキサンと、下記一般式(2)で示されるシランカップリング剤との共重合体と、
(ii)アクリル酸エステル単量体又はメタクリル酸エステル単量体と、
(iii)これと共重合可能な官能基含有単量体と
の混合物を乳化グラフト重合させて得られるアクリル変性ポリオルガノシロキサン(A)と、
シリコーンオイル(B)
との上記(A)及び(B)成分を含有するシリコーン系樹脂(II)0.5〜20質量部
を配合してなる熱可塑性樹脂組成物。
R 1 (4-d-e) R 3 e Si(OR 2 ) d (2)
(式中、R 1 は重合性二重結合を有する1価有機基を示す。R 2 は炭素数1〜4のアルキル基、R 3 は炭素数1〜4のアルキル基で、dは1〜3、eは0〜2の整数を示し、e+d=1〜3である。)
〔2〕
シリコーン系樹脂(II)の(A)成分100質量部に対して、(B)成分を10〜100質量部用いる〔1〕記載の熱可塑性樹脂組成物。
〔3〕
シリコーンオイルの基油動粘度が10〜1,000,000mm2/sであることを特徴とする〔1〕又は〔2〕記載の熱可塑性樹脂組成物。
〔4〕
アクリル変性ポリオルガノシロキサン(A)の(i)成分100質量部に対して、(ii)成分を10〜100質量部、(iii)成分を0.01〜20質量部用いる〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
〔5〕
アクリル変性ポリオルガノシロキサン(A)の(ii)成分のポリマーのガラス転移温度が、40℃以上である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
〔6〕
(iii)成分が、官能基として、カルボキシル基、アミド基、水酸基又はビニル基を有する単量体である〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
〔7〕
熱可塑性樹脂が、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリベンズイミダゾール樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、ポリアリーレンスルフィド樹脂、塩化ビニル樹脂、及び塩素化塩化ビニル樹脂から選ばれる〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
〔8〕
環状オルガノシロキサンを重合して〔1〕記載の一般式(1)で示される(i)ポリオルガノシロキサンを作製後、これに請求項1記載の一般式(2)で示されるシランカップリング剤を共重合させ、(ii)アクリル酸エステル単量体又はアクリル酸エステル単量体と(iii)これと共重合可能な官能基含有単量体との混合物を乳化グラフト重合してアクリル変性ポリオルガノシロキサン(A)を作製した後、エマルジョン形態のシリコーンオイル(B)と混合し、これを乾燥し、粉体化して得られたシリコーン系樹脂(II)に、熱可塑性樹脂(I)を配合する熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
〔9〕
環状オルガノシロキサンの重合時に、更にシランカップリング剤を添加して(i)ポリオルガノシロキサンを作製する〔8〕記載の熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
〔10〕
ファスナー、ファン、車両用歯車、インテークマニホールド、ラジエータタンク、キャニスター、エンジンカバー、ベアリングリテーナー、フェンダーミラーのいずれかに用いられる〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物を成形した成形品。
R1 (4-d-e)R3 eSi(OR2)d (2)
(式中、R1は重合性二重結合を有する1価有機基、特にアクリロキシ基又はメタクリロキシ基置換の炭素数1〜6のアルキル基を示す。R2は炭素数1〜4のアルキル基、R3は炭素数1〜4のアルキル基で、dは1〜3、eは0〜2の整数を示し、e+d=1〜3である。)
また、(iii)成分の使用量は、(i)成分100質量部に対し0.01〜20質量部が好ましく、より好ましくは0.01〜10質量部、更に好ましくは0.01〜5質量部である。(iii)成分が少なすぎると、得られたシリコーン樹脂と(I)熱可塑性樹脂との相溶性が悪くなり、成型不良が起こる可能性がある。(iii)成分が多すぎると、得られたシリコーン樹脂を(I)熱可塑性樹脂に過剰に添加しなければ、表面摺動性が向上しない可能性がある。
25℃のエマルジョンをB型粘度計を用い、6rpm、No.2ローターを用いて測定を行った。
[粒子径測定]
レーザー回折型粒子径測定器を用いて、エマルジョンの粒子径及び粉体の粒子径を測定した。
オクタメチルシクロテトラシロキサン499.6g、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン0.4g、ラウリル硫酸ナトリウム5gを純水45gに溶解したもの、及びドデシルベンゼンスルホン酸5gを純水45gに溶解したものを2Lのポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、水400gを徐々に加えて希釈し、圧力300kgf/cm2で高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを撹拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2Lのガラスフラスコに移し、50℃で24時間重合反応を行った後、10℃で24時間熟成してから10%炭酸ナトリウム水溶液12gでpH6.2に中和した。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.4%で、エマルジョン中のオルガノポリシロキサンは非流動性の軟ゲル状のものであった。このようにして(i)成分を約45%含有するエマルジョンを得た。
これを過酸化物とビタミンCにより室温で4時間レドックス反応を行ってメタクリル酸メチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチルと(前者/後者=98/2)の質量比率でグラフト共重合させ、約45%のアクリルシリコーン樹脂エマルジョン(アクリル変性ポリオルガノシロキサン)を得た。該アクリル変性シリコーン樹脂エマルジョンはアクリル単量体がランダムにグラフト重合されていた。この場合、ポリオルガノシロキサン(i)100部に対して、(ii)アクリル酸エステルが22.5部、(iii)これと共重合可能な単量体が2.5部で設計している。なお、(ii)成分であるアクリル成分のTgは104℃となる。エマルジョン粘度(25℃)は100mPa・s、エマルジョン平均粒子径は220nmであった。このエマルジョン75部にシリコーンオイルエマルジョン(信越化学工業社製:KM−9738A,基油粘度10,000mm2/s)25部、純水13.5部を加え混合し、これを135℃でスプレードライ乾燥することにより、平均粒子径30μmの粉体のシリコーン樹脂(製造例1)を得ることができた。
オクタメチルシクロテトラシロキサン499.6g、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン0.4g、ラウリル硫酸ナトリウム5gを純水45gに溶解したもの、及びドデシルベンゼンスルホン酸5gを純水45gに溶解したものを2Lのポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、水400gを徐々に加えて希釈し、圧力300kgf/cm2で高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを撹拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2Lのガラスフラスコに移し、50℃で24時間重合反応を行った後、10℃で24時間熟成してから10%炭酸ナトリウム水溶液12gでpH6.2に中和した。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.4%で、エマルジョン中のオルガノポリシロキサンは非流動性の軟ゲル状のものであった。このようにして(i)成分を約45%含有するエマルジョンを得た。
これを過酸化物とビタミンCにより室温で4時間レドックス反応を行ってメタクリル酸メチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチルと(98/2)の質量比率でグラフト共重合させ、約45%のアクリルシリコーン樹脂エマルジョン(アクリル変性ポリオルガノシロキサン)を得た。該アクリル変性シリコーン樹脂エマルジョンはアクリル単量体がランダムにグラフト重合されていた。この場合、ポリオルガノシロキサン(i)100部に対して、(ii)アクリル酸エステルが22.5部、(iii)これと共重合可能な単量体が2.5部で設計している。なお、(ii)成分であるアクリル成分のTgは104℃となる。エマルジョン粘度(25℃)は100mPa・s、エマルジョン平均粒子径は220nmであった。このエマルジョン75部にシリコーンオイルエマルジョン(信越化学工業社製:KM−9737A,基油粘度1,000mm2/s)25部、純水13.5部を加え混合し、これを135℃でスプレードライ乾燥することにより平均粒子径30μmの粉体のシリコーン樹脂(製造例2)を得ることができた。
オクタメチルシクロテトラシロキサン499.6g、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン0.4g、ラウリル硫酸ナトリウム5gを純水45gに溶解したもの、及びドデシルベンゼンスルホン酸5gを純水45gに溶解したものを2Lのポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、水400gを徐々に加えて希釈し、圧力300kgf/cm2で高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを撹拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2Lのガラスフラスコに移し、50℃で24時間重合反応を行った後、10℃で24時間熟成してから10%炭酸ナトリウム水溶液12gでpH6.2に中和した。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.4%で、エマルジョン中のオルガノポリシロキサンは非流動性の軟ゲル状のものであった。このようにして(i)成分を約45%含有するエマルジョンを得た。
これを過酸化物とビタミンCにより室温で4時間レドックス反応を行ってメタクリル酸メチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチルと(98/2)の質量比率でグラフト共重合させ、約45%のアクリルシリコーン樹脂エマルジョン(アクリル変性ポリオルガノシロキサン)を得た。該アクリル変性シリコーン樹脂エマルジョンはアクリル単量体がランダムにグラフト重合されていた。この場合、ポリオルガノシロキサン(i)100部に対して、(ii)アクリル酸エステルが22.5部、(iii)これと共重合可能な単量体が2.5部で設計している。なお、(ii)成分であるアクリル成分のTgは104℃となる。エマルジョン粘度(25℃)は100mPa・s、エマルジョン平均粒子径は220nmであった。このエマルジョン75部にシリコーンオイルエマルジョン(信越化学工業社製:KM−797,基油粘度100,000mm2/s)25部、純水13.5部を加え混合し、これをスプレードライ乾燥(135℃)することにより平均粒子径30μmの粉体のシリコーン樹脂(製造例3)を得ることができた。
オクタメチルシクロテトラシロキサン499.6g、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン0.4g、ラウリル硫酸ナトリウム5gを純水45gに溶解したもの、及びドデシルベンゼンスルホン酸5gを純水45gに溶解したものを2Lのポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、水400gを徐々に加えて希釈し、圧力300kgf/cm2で高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを撹拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2Lのガラスフラスコに移し、50℃で24時間重合反応を行った後、10℃で24時間熟成してから10%炭酸ナトリウム水溶液12gでpH6.2に中和した。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.4%で、エマルジョン中のオルガノポリシロキサンは非流動性の軟ゲル状のものであった。このようにして(i)成分を約45%含有するエマルジョンを得た。
これを過酸化物とビタミンCにより室温で4時間レドックス反応を行ってメタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸と(89/1/10)の質量比率でグラフト共重合させ、約45%のアクリルシリコーン樹脂エマルジョン(アクリル変性ポリオルガノシロキサン)を得た。該アクリル変性シリコーン樹脂エマルジョンはアクリル単量体がランダムにグラフト重合されていた。この場合、ポリオルガノシロキサン(i)100部に対して、(ii)アクリル酸エステルが22.5部、(iii)これと共重合可能な単量体が2.5部で設計している。なお、(ii)成分であるアクリル成分のTgは102℃となる。エマルジョン粘度(25℃)は150mPa・s、エマルジョン平均粒子径は210nmであった。
このエマルジョン75部にシリコーンオイルエマルジョン(信越化学工業社製:KM−9738A,基油粘度10,000mm2/s)25部、純水13.5部を加え混合し、これを135℃でスプレードライ乾燥することにより平均粒子径30μmの粉体のシリコーン樹脂(製造例4)を得ることができた。
オクタメチルシクロテトラシロキサン499.6g、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン0.4g、ラウリル硫酸ナトリウム5gを純水45gに溶解したもの、及びドデシルベンゼンスルホン酸5gを純水45gに溶解したものを2Lのポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、水400gを徐々に加えて希釈し、圧力300kgf/cm2で高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを撹拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2Lのガラスフラスコに移し、50℃で24時間重合反応を行った後、10℃で24時間熟成してから10%炭酸ナトリウム水溶液12gでpH6.2に中和した。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.4%で、エマルジョン中のオルガノポリシロキサンは非流動性の軟ゲル状のものであった。このようにして(i)成分を約45%含有するエマルジョンを得た。
これを過酸化物とビタミンCにより室温で4時間レドックス反応を行ってメタクリル酸メチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチルと(98/2)の質量比率でグラフト共重合させ、約45%のアクリルシリコーン樹脂エマルジョン(アクリル変性ポリオルガノシロキサン,比較製造例1)を得た。該アクリル変性シリコーン樹脂エマルジョンはアクリル単量体がランダムにグラフト重合されていた。この場合、ポリオルガノシロキサン(i)100部に対して、(ii)アクリル酸エステルが22.5部、(iii)これと共重合可能な単量体が2.5部で設計している。なお、(ii)成分であるアクリル成分のTgは104℃となる。エマルジョン粘度(25℃)は100mPa・s、エマルジョン平均粒子径は220nmであった。
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はそれにより限定されるものではない。以下の実施例及び比較例において、成形品の作製摺動性、耐熱性の評価又は測定は下記の方法により行った。
Makrolon2805(ポリカーボネート樹脂)100部と製造例1で得られたシリコーン樹脂5部を二軸押出成形機でペレット化した。その後、日精樹脂工業株式会社製の80トン射出成形機を使用して、シリンダー温度280℃、及び金型温度120℃の条件下で、摺動性評価用の成形品(80mm×80mm×3mm)を作製した。
<成型品外観>
成型品を目視にて観察し、下記のように評価した。
○:表面に色むら、荒れがない(良好)
△:表面に色むら、荒れがやや観察される(やや不良)
×:表面に色むら、荒れがある(不良)
新東科学株式会社製の表面性測定機を使用し、5φmm鋼球、荷重200g、引張速度10mm/min、引張距離10mmで測定した。
静摩擦係数、動摩擦係数は、0.1以下が好ましい。
試験片は成型品を30mm×30mm×3mmに切断し作成した。
装置は株式会社エー・アンド・デイ製の摩擦摩耗試験機を使用して測定した。
試験方法はJIS K7218−A法に準拠。
相手材はS45Cリング(♯240研磨)で、23℃気中雰囲気下、荷重50N、速度0.5m/s、滑り距離3kmにて試験片の削れ量を測定した。
摩耗質量の好ましい範囲は2.0mg以下である。
表1に示す割合で配合し、実施例1同様に評価した。結果を表1に示す。
Makrolon2805:Bayer Material Science社製ポリカーボネート樹脂
A1030BRL:ユニチカ社製ポリアミド樹脂
スタイラック321:旭化成ケミカルズ社製ABS樹脂
KF−96H−1万cs:信越化学工業社製ポリジメチルシロキサンシリコーンオイル,25℃での粘度:10,000mm2/s
Claims (10)
- 熱可塑性樹脂(I)100質量部に対し、
(i)下記一般式(1)で示されるポリオルガノシロキサンと、下記一般式(2)で示されるシランカップリング剤との共重合体と、
(ii)アクリル酸エステル単量体又はメタクリル酸エステル単量体と、
(iii)これと共重合可能な官能基含有単量体と
の混合物を乳化グラフト重合させて得られるアクリル変性ポリオルガノシロキサン(A)と、
シリコーンオイル(B)
との上記(A)及び(B)成分を含有するシリコーン系樹脂(II)0.5〜20質量部
を配合してなる熱可塑性樹脂組成物。
R 1 (4-d-e) R 3 e Si(OR 2 ) d (2)
(式中、R 1 は重合性二重結合を有する1価有機基を示す。R 2 は炭素数1〜4のアルキル基、R 3 は炭素数1〜4のアルキル基で、dは1〜3、eは0〜2の整数を示し、e+d=1〜3である。) - シリコーン系樹脂(II)の(A)成分100質量部に対して、(B)成分を10〜100質量部用いる請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
- シリコーンオイルの基油動粘度が10〜1,000,000mm2/sであることを特徴とする請求項1又は2記載の熱可塑性樹脂組成物。
- アクリル変性ポリオルガノシロキサン(A)の(i)成分100質量部に対して、(ii)成分を10〜100質量部、(iii)成分を0.01〜20質量部用いる請求項1〜3のいずれか1項記載の熱可塑性樹脂組成物。
- アクリル変性ポリオルガノシロキサン(A)の(ii)成分のポリマーのガラス転移温度が、40℃以上である請求項1〜4のいずれか1項記載の熱可塑性樹脂組成物。
- (iii)成分が、官能基として、カルボキシル基、アミド基、水酸基又はビニル基を有する単量体である請求項1〜5のいずれか1項記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 熱可塑性樹脂が、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリベンズイミダゾール樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、ポリアリーレンスルフィド樹脂、塩化ビニル樹脂、及び塩素化塩化ビニル樹脂から選ばれる請求項1〜6のいずれか1項記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 環状オルガノシロキサンを重合して請求項1記載の一般式(1)で示される(i)ポリオルガノシロキサンを作製後、これに請求項1記載の一般式(2)で示されるシランカップリング剤を共重合させ、(ii)アクリル酸エステル単量体又はアクリル酸エステル単量体と(iii)これと共重合可能な官能基含有単量体との混合物を乳化グラフト重合してアクリル変性ポリオルガノシロキサン(A)を作製した後、エマルジョン形態のシリコーンオイル(B)と混合し、これを乾燥し、粉体化して得られたシリコーン系樹脂(II)に、熱可塑性樹脂(I)を配合する熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
- 環状オルガノシロキサンの重合時に、更にシランカップリング剤を添加して(i)ポリオルガノシロキサンを作製する請求項8記載の熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
- ファスナー、ファン、車両用歯車、インテークマニホールド、ラジエータタンク、キャニスター、エンジンカバー、ベアリングリテーナー、フェンダーミラーのいずれかに用いられる請求項1〜7のいずれか1項記載の熱可塑性樹脂組成物を成形した成形品。
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