JP6244290B2 - き裂評価方法 - Google Patents

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Description

本開示は、検査対象部のき裂の深さを評価するためのき裂評価方法に関する。
一般に、検査対象部のき裂を検査するための方法として、非破壊検査方法が広く用いられている。例えば火力発電プラントにおいては、壁面に配設された伝熱管が高温雰囲気(場合によっては腐食性雰囲気)に晒されるため、伝熱管にき裂が発生することがある。特に、伝熱管が溶接部を有する場合には、溶接部の近傍に熱疲労によるき裂が発生しやすい。例えば、伝熱管に対して耐火材を支持するために伝熱管の外表面にスタッドが溶接されることがあり、このスタッドの溶接部の近傍にはき裂が発生しやすい。き裂の有無やき裂の深さを把握することは、伝熱管の健全性を評価する上で重要である。
こういったき裂の深さを評価する非破壊検査方法として、超音波検査方法が知られている。しかし、超音波検査方法では、密集したき裂に対しては定量的な評価が困難であり、き裂の検出自体も精度が低かった。
一方、非破壊検査方法の一つであるX線透過検査は、X線が波長の短い電磁波であることから検査対象部(特に金属体)の透過能力が高く、特に溶接部などの健全性の評価に適した方法として知られている。X線透過検査のうちデジタルX線画像を用いたCR法(Computed Radiography)においては、X線像をデジタル化して画像処理を行うことにより、密集したき裂に対しても精度よく検出可能である。例えば、特許文献1には、検査対象の表面のデジタルX線画像を画像処理することにより検査対象の表面のき裂を抽出し、き裂の輝度とき裂深さとの関係を示すき裂深さ評価曲線を用いて検査対象のき裂深さの推定を行う方法が記載されている。
特開2008−51659号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、き裂の状態によっては計測誤差が発生することがある。例えば、伝熱管に溶接されたスタッドの溶接部近傍に発生したき裂を検出する場合、き裂が伝熱管の厚さ方向(すなわち伝熱管表面に垂直な方向)に対して傾いていると、き裂がスタッドに隠れてしまい、き裂を検出し難いことがある。また、き裂の傾きの影響によって、き裂の定量評価値の誤差が大きくなる可能性もある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、検査対象部の厚さ方向に対して傾きを有するき裂のように検出困難なき裂であっても精度よく検出し得るき裂評価方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るき裂評価方法は、
検査対象部の基準位置とX線源とを結ぶ直線Lが前記基準位置における前記検査対象部の表面の法線Nに対してなす角度が異なる複数の条件で、前記検査対象部のX線画像を複数取得する撮像ステップと、
前記検査対象部の各位置について、前記撮像ステップで取得された複数の前記X線画像の中から輝度が最大になる最適画像を選択する最適画像選択ステップと、
前記最適画像の輝度に基づいて、前記検査対象部のき裂の深さを評価するき裂評価ステップと、を備えることを特徴とする。
上記(1)の実施形態に係るき裂評価方法は、検査対象部のX線画像の輝度に基づいて検査対象部のき裂の深さを評価するものであり、き裂の深さの評価に用いる画像として、複数のX線画像の中から選択された最適画像を用いている。この際、複数のX線画像は、撮像ステップにおいて、検査対象部の基準位置とX線源とを結ぶ直線Lが基準位置における検査対象部の表面の法線Nに対してなす角度が異なる複数の条件で検査対象部を撮像することによって取得される。なお、X線画像はデジタル画像であってもよい。このように、複数の撮像角度条件によって複数のX線画像を取得するようにしたので、少なくともいずれかのX線画像は、き裂を適正に検出し得る角度で撮像された画像である可能性が高く、このX線画像ではき裂発生箇所において特に輝度が大きくなる。このX線画像、すなわち輝度が最大になるX線画像を最適画像として選択し、最適画像の輝度に基づいてき裂の深さを評価することによって、検査対象部の厚さ方向に対して傾きを有するき裂のように検出困難なき裂であっても計測誤差を低減し、精度よく評価できる。なお、き裂評価ステップでは、検査対象部の健全部における輝度と、き裂における輝度との輝度差を用いてもよい。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の方法において、前記き裂評価ステップでは、前記検査対象部のために予め作成された検量線に前記最適画像の輝度を当てはめて、前記検査対象部におけるき裂の深さを求めることを特徴とする。
上記(2)の方法では、輝度とき裂の深さとの相関関係を示す検量線を用いて、最適画像(輝度が最大となるX線画像)の輝度からき裂の深さを求めるようにしている。検量線は、検査対象部のために予め作成された輝度とき裂の深さとの相関関係を示すものである。この方法により、検査対象部に対応した適切な評価を行うことができ、最適画像から精度よくき裂の深さを求めることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の方法において、前記撮像ステップで取得された複数の前記X線画像を合成して、複数の前記X線画像の輝度を各位置において平均化した平均輝度画像を取得する画像合成ステップと、
前記平均輝度画像の輝度に基づいて、前記検査対象部におけるき裂の発生位置を特定するき裂位置特定ステップと、をさらに備え、
前記最適画像選択ステップおよび前記き裂評価ステップは、前記き裂位置特定ステップで特定された前記き裂の発生位置を含む前記検査対象部の領域に対して行われる。
上記(3)の方法によれば、画像合成ステップにおいて複数のX線画像を合成して、複数のX線画像の輝度を各位置において平均化した平均輝度画像を取得し、き裂位置特定ステップにおいて、この平均輝度画像の輝度に基づいて検査対象部におけるき裂の発生位置を特定している。これにより、X線画像のSN比を向上させることができ、き裂深さが小さい場合であっても正確にき裂の発生位置を特定できる。なお、き裂位置特定ステップで用いられる複数のX線画像は、最適画像選択ステップおよびき裂評価ステップにも用いられる画像であるため、き裂位置特定のために新たに画像を取得する必要がない。
また、き裂位置特定ステップで特定されたき裂の発生位置を含む検査対象部の領域に対して最適画像選択ステップおよびき裂評価ステップを行うようにしているので、最適画像選択ステップおよびき裂評価ステップにおける作業効率の向上が図れる。
(4)一実施形態では、上記(3)の方法において、前記画像合成ステップでは、複数の前記X線画像において前記検査対象部の特徴部位の位置を特定し、前記特徴部位の位置を基準として、前記複数のX線画像を合成する。
上記(4)の方法によれば、検査対象部のうち他の領域との画像上の差が明確で且つ一定の位置に存在する特徴部位の位置を基準とすることによって、精度よく複数のX線画像を合成することができる。
(5)一実施形態では、上記(1)乃至(4)の方法において、前記撮像ステップでは、前記検査対象部に対する前記X線源の照射角度を変化させることで、複数の前記X線画像を取得する。
上記(5)の方法によれば、検査対象部に対するX線源の照射角度を変化させることで、検査対象部の基準位置とX線源とを結ぶ直線Lが基準位置における検査対象部の表面の法線Nに対してなす角度が異なる複数の撮像角度条件を容易に実現できる。
(6)他の実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの方法において、前記撮像ステップでは、前記検査対象部の外表面に沿って前記X線源を相対的に移動させながら、ゼロよりも大きい拡がり角を有するX線を前記X線源から照射することで、複数の前記X線画像を取得する。
上記(6)の方法によれば、X線源がゼロよりも大きい拡がり角を有しているため、X線源の照射角度が一定であっても、検査対象部の外表面に沿って平行にX線源を移動させることで、検査対象部の基準位置とX線源とを結ぶ直線Lが基準位置における検査対象部の表面の法線Nに対してなす角度が異なる複数の撮像角度条件を実現できる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの方法において、前記検査対象部は、外表面にスタッドが溶接された伝熱管である。
一般に、伝熱管へのスタッドの溶接部近傍には熱疲労によりき裂が発生しやすく、また溶接部近傍のき裂は伝熱管の厚さ方向に対して傾きを有している場合が多い。き裂がスタッドの下方に向けて斜めに延びていると、き裂がスタッドに隠れてしまうことがあり、検出が困難となる。
上記(7)の方法によれば、複数の撮像角度条件下で取得された複数のX線画像を用いることによって、スタッドの溶接部近傍に発生した傾いたき裂に対しても精度よくき裂の深さを評価することができる。
(8)一実施形態では、上記(7)の方法において、前記撮像ステップでは、前記伝熱管の管軸方向に沿った断面において、前記伝熱管に対する前記X線源の照射角度を変化させることで、複数の前記X線画像を取得する。
上記(8)の方法によれば、伝熱管の管軸方向に沿った断面において、伝熱管の表面の法線Nに対して傾いたき裂であっても精度よく評価することができる。
(9)他の実施形態では、上記(7)の方法において、前記撮像ステップでは、前記伝熱管の半径方向に沿った断面において、前記伝熱管に対する前記X線源の照射角度を変化させることで、複数の前記X線画像を取得する。
上記(9)の方法によれば、伝熱管の半径方向に沿った断面において、伝熱管の表面の法線Nに対して傾いたき裂であっても精度よく評価することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、複数の撮像角度条件によって取得した複数のX線画像から輝度が最大になるX線画像を最適画像として選択し、最適画像の輝度に基づいてき裂の深さを評価するようにしている。これにより、検査対象部の厚さ方向に対して傾きを有するき裂のように検出困難なき裂であっても計測誤差を低減し、き裂の深さを精度よく評価できる。
伝熱管(素管)に発生したき裂の一例を示す図である。 伝熱管(スタッド付管)に発生したき裂の他の一例を示す図である。 一実施形態に係るき裂の撮像状態を示す概略図である。 き裂評価方法の撮像手順の一例を示す図である。 き裂評価方法の撮像手順の他の一例を示す図である。 他の実施形態に係るき裂の撮像状態を示す概略図である。 き裂評価方法の撮像手順の一例を示す図である。 複数のX線画像の例を示す図である。 検量線の一例を示す図である。 き裂のSN比を示すグラフである。 き裂強度(輝度)を示すグラフである。 一実施形態に係るき裂評価方法の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
本実施形態に係るき裂評価方法は、検査対象部のき裂の深さを評価する方法であって、例えば、火力発電プラントのボイラ等における蒸発管などの伝熱管を検査対象部とする。
図1及び図2は、伝熱管1に発生したき裂4の一例を示す図である。本実施形態に係るき裂評価方法は、これらの図に示すようなき裂4の深さDを評価する。
図1に示す伝熱管1は外表面に付着金物が存在していない素管であり、鉛直方向に延在している。通常、ボイラ等の蒸発管などの伝熱管1は、上方で支持されて吊るされた状態にあるため、図示されるように主として水平方向へ延びる溝状のき裂4が発生する。このような伝熱管1におけるき裂4は、従来の方法でも評価可能であるが、以下に示す本実施形態に係るき裂評価方法を用いれば、き裂4の深さDをより一層精度よく評価することができる。
一方、図2に示す伝熱管1は外表面にスタッド2が溶接されたスタッド付管であり、鉛直方向に延在している。スタッド2は耐火物(不図示)を支持するために、伝熱管1の外表面に対して垂直な方向に延在するように伝熱管1に溶接される。この伝熱管1においては、スタッド2の溶接部近傍に、熱疲労等によって溝状のき裂4が発生することがある。このき裂4は、伝熱管1の厚さ方向(すなわち伝熱管表面に垂直な方向)に対して傾いていることがある。このように傾いたき裂4は、スタッド2に隠れてしまい検出し難いことがある。また、き裂4の傾きの影響によって、き裂4の定量評価値の誤差が大きくなる可能性もある。そこで、以下に示す本実施形態に係るき裂評価方法を用いれば、計測誤差を低減し、き裂4の深さDを精度よく評価可能である。
以下、一例として、検査対象部が図2に示す伝熱管(スタッド付管)1である場合について説明する。ただし、本実施形態において、検査対象部は伝熱管1に限定されるものではない。
図3は、一実施形態に係るき裂4の撮像状態を示す概略図である。図4は、き裂評価方法の撮像手順の一例を示す図である。図5は、き裂評価方法の撮像手順の他の一例を示す図である。図6は、他の実施形態に係るき裂の撮像状態を示す概略図である。図7は、き裂評価方法の撮像手順の一例を示す図である。図8は、複数のX線画像20a〜20cの例を示す図である。
幾つかの実施形態に係るき裂評価方法は、検査対象部である伝熱管1のX線画像20a〜20cを複数取得する撮像ステップと、複数のX線画像20a〜20cの中から最適画像を選択する最適画像選択ステップと、伝熱管1のき裂4の深さを評価するき裂評価ステップと、を備える。
図3及び図6に示すように、撮像ステップにおいては、伝熱管1の基準位置6とX線照射装置10のX線源12とを結ぶ直線Lが基準位置6における伝熱管1の表面の法線Nに対してなす角度θが異なる複数の条件で、伝熱管1のX線画像20a〜20c(図8参照)を複数取得する。X線照射装置10のX線源12からX線14を伝熱管1に対して照射する際に、伝熱管1を挟んでX線源12とは反対側にフィルム16が設置される。なお、X線画像20a〜20cはデジタル画像であってもよい。
図3に示すように、一実施形態において撮像ステップでは、伝熱管1に対するX線源12の照射角度を変化させることで、複数のX線画像20a〜20c(図8参照)を取得する。例えば、X線源12がゼロよりも大きい拡がり角αを有している場合には、拡がり角αの中央を通るX線光軸(図3における直線Lに一致)と、伝熱管1の外表面との角度が異なる複数のX線源12の各位置において、複数のX線画像20a〜20cを取得してもよい。撮像ステップでは、一台のX線照射装置10を用いて、直線Lが法線Nに対してなす角度θが異なるようにX線源12を移動させて各角度位置においてX線画像20a〜20cを取得してもよい。あるいは、複数台のX線照射装置10を用いて、直線Lが法線Nに対してなす角度θが異なるように複数のX線源12をそれぞれ配置し、各角度位置においてX線画像20a〜20cを取得してもよい。
このように、伝熱管1に対するX線源12の照射角度を変化させることで、伝熱管1の基準位置6とX線源12とを結ぶ直線Lが基準位置6における伝熱管1の表面の法線Nに対してなす角度θが異なる複数の撮像角度条件を容易に実現できる。
図4に示すように、撮像ステップでは、伝熱管1の管軸方向に沿った断面において、伝熱管1に対するX線源12の照射角度を変化させることで、複数のX線画像20a〜20c(図8参照)を取得してもよい。例えば、図4(a)に示すように、管軸方向において伝熱管1の基準位置6よりもX線源12が一方の側(ここでは上方)に位置する場合には、伝熱管1の基準位置6とX線源12とを結ぶ直線Lが基準位置6における伝熱管1の表面の法線Nに対してなす角度θが正の値となる。図4(b)に示すように、管軸方向において伝熱管1の基準位置6とX線源12の位置とが一致する場合には、角度θが0となる。図4(c)に示すように、管軸方向において伝熱管1の基準位置6よりもX線源12が他方の側(ここでは下方)に位置する場合には、角度θが負の値となる。このように、角度θが正の値から負の値(θからθ)まで変化するようにX線源12の照射角度を管軸方向において変化させてもよい。
上記したように伝熱管1に対するX線源12の照射角度を変化させることによって、伝熱管1の管軸方向に沿った断面において、伝熱管1の表面の法線Nに対して傾いたき裂4であっても精度よく評価することができる。
図5に示すように、撮像ステップでは、伝熱管1の半径方向に沿った断面において、伝熱管1に対するX線源12の照射角度を変化させることで、複数のX線画像20a〜20c(図8参照)を取得してもよい。例えば、図5(a)に示すように、伝熱管1の半径方向において伝熱管1の基準位置6よりもX線源12が一方の側(ここでは左側)に位置する場合には、伝熱管1の基準位置6とX線源12とを結ぶ直線Lが基準位置6における伝熱管1の表面の法線Nに対してなす角度θが正の値となる。図4(b)に示すように、伝熱管1の半径方向において伝熱管1の基準位置6とX線源12の位置とが一致する場合には、角度θが0となる。図4(c)に示すように、伝熱管1の半径方向において伝熱管1の基準位置6よりもX線源12が他方の側(ここでは右側)に位置する場合には、角度θが負の値となる。このように、角度θが正の値から負の値(θからθ)まで変化するようにX線源12の照射角度を伝熱管1の半径方向において変化させてもよい。
上記したように伝熱管1に対するX線源12の照射角度を変化させることによって、伝熱管1の半径方向に沿った断面において、伝熱管1の表面の法線Nに対して傾いたき裂4であっても精度よく評価することができる。
図6及び図7は、図3〜図5とは別の実施形態における撮像ステップを説明するための図である。
図6に示すように、一実施形態において撮像ステップでは、伝熱管1の外表面に沿ってX線源12を相対的に移動させながら、ゼロよりも大きい拡がり角αを有するX線14をX線源12から照射することで、複数のX線画像20a〜20c(図8参照)を取得する。例えば、X線源12は、伝熱管1の表面に沿って平行に移動される。X線源12は、伝熱管1の表面に沿って、管軸方向に移動させてもよいし、伝熱管1の半径方向に移動させてもよいし、いずれかの方向に対して斜め方向に移動させてもよい。このとき、各角度位置におけるそれぞれのX線源12は、拡がり角αの中央を通るX線光軸の位置がそれぞれ異なる。なお、撮像ステップでは、複数台のX線照射装置10を用いて、直線Lが法線Nに対してなす角度θが異なるようにX線源12を配置させ、各角度位置においてX線画像20a〜20cを取得してもよい。この場合も、各角度位置におけるそれぞれのX線源12は、拡がり角αの中央を通るX線光軸の位置がそれぞれ異なる。
例えば、図7(a)〜図7(c)は、X線照射装置10の角度姿勢を一定に保ったままX線源12を管軸方向に移動させた場合を示している。すなわち、X線源12を、伝熱管1の外表面に沿って平行に移動させている。図7(a)に示すように、管軸方向において伝熱管1の基準位置6よりもX線源12が一方の側(ここでは上方)に位置する場合には、伝熱管1の基準位置6とX線源12とを結ぶ直線Lが基準位置6における伝熱管1の表面の法線Nに対してなす角度θが正の値となる。図7(b)に示すように、管軸方向において伝熱管1の基準位置6とX線源12の位置とが一致する場合には、角度θが0となる。図7(c)に示すように、管軸方向において伝熱管1の基準位置6よりもX線源12が他方の側(ここでは下方)に位置する場合には、角度θが負の値となる。このように、角度θが正の値から負の値(θからθ)まで変化するようにX線源12の照射角度を管軸方向において変化させてもよい。図7(a)〜図7(c)の全てのX線源12におけるX線光軸は、同一の方向すなわち互いに平行であり、且つ、全てのX線光軸は管軸方向における位置が異なる。
このように、X線源12がゼロよりも大きい拡がり角αを有しているため、X線源12の照射角度が一定であっても、伝熱管1の外表面に沿って平行にX線源12を移動させることで、伝熱管1の基準位置6とX線源12とを結ぶ直線Lが基準位置6における伝熱管1の表面の法線Nに対してなす角度θが異なる複数の撮像角度条件を実現できる。
図8(a)〜(c)は、異なる照射角度によって取得されたX線画像20a〜20cの一例を示す。一般に、伝熱管1の健全部とき裂4とでは輝度が異なるので、図6(a)〜(c)に示すように、X線画像20a〜20cにおいて健全部との輝度差によってき裂4a,4c,4dが現れる。図には一例として、スタッド2aの溶接部近傍に発生したき裂4aと、スタッド2cの溶接部近傍に発生したき裂4cと、スタッド2dの溶接部近傍に発生したき裂4dとを示している。ただし、き裂4a,4c,4dの深さ方向の傾きはそれぞれ異なるため、各X線画像20a〜20cにおいてき裂4a,4c,4dの輝度は異なる。例えば、X線画像20aにおいてき裂4aの輝度は大きく、X線画像20bにおいてき裂4aの輝度は比較的小さい。また、X線画像20cにおいては輝度の大きいき裂4dが現れているが、X線画像20bにおいてスタッド2dの溶接部近傍にき裂は現れていない。このように、照射角度が異なる複数のX線画像20a〜20cにおいて、き裂4a,4c,4dの輝度はそれぞれ異なる。
最適画像選択ステップでは、伝熱管1の各位置について、撮像ステップで取得された複数のX線画像20a〜20cの中から輝度が最大になる最適画像を選択する。例えば、伝熱管1のスタッド2aの溶接部近傍の位置においては、き裂4aの輝度が大きいX線画像20aを最適画像として選択する。伝熱管1のスタッド2cの溶接部近傍の位置においては、き裂4cの輝度が大きいX線画像20bを最適画像として選択する。伝熱管1のスタッド2dの溶接部近傍の位置においては、き裂4dの輝度が大きいX線画像20cを最適画像として選択する。
き裂評価ステップでは、最適画像選択ステップで選択された最適画像の輝度に基づいて、伝熱管1のき裂4の深さを評価する。
この際、き裂評価ステップでは、伝熱管1のために予め作成された検量線に最適画像の輝度を当てはめて、伝熱管1におけるき裂4の深さを求めるようにしてもよい。
図9は、検量線の一例を示す図である。同図において、縦軸は輝度であり、横軸はき裂深さである。検量線は、輝度とき裂深さとの関係を示すものである。なお、輝度は、伝熱管1の健全部における輝度とき裂4の輝度との輝度差であってもよい。この検量線は、実験的に作成してもよいし、経験値に基づいて作成してもよいし、あるいはシミュレーションによって作成してもよい。図9では、実際のき裂深さの計測値と、そのときの輝度とに基づいて検量線が作成された場合を例示している。すなわち、複数の計測値をプロットし、これらの近似直線(又は近似曲線)を検量線として用いている。
このように、き裂評価ステップにおいて、輝度とき裂4の深さとの相関関係を示す検量線を用いて、最適画像(輝度が最大となるX線画像)の輝度からき裂4の深さを求めることによって、伝熱管1に対応した適切な評価を行うことができ、最適画像から精度よくき裂4の深さを求めることができる。
上述したように、本実施形態に係るき裂評価方法は、伝熱管1のX線画像20a〜20cの輝度に基づいて伝熱管1のき裂4の深さを評価するものであり、き裂4の深さの評価に用いる画像として、複数のX線画像20a〜20cの中から選択された最適画像を用いている。この際、複数のX線画像20a〜20cは、撮像ステップにおいて、伝熱管1の基準位置6とX線源12とを結ぶ直線Lが基準位置における伝熱管1の表面の法線Nに対してなす角度θが異なる複数の条件で伝熱管1を撮像することによって取得される。このように、複数の撮像角度条件によって複数のX線画像20a〜20cを取得するようにしたので、少なくともいずれかのX線画像20a〜20cは、き裂4を適正に検出し得る角度で撮像された画像である可能性が高く、このX線画像20a〜20cではき裂発生箇所において特に輝度が大きくなる。このX線画像20a〜20c、すなわち輝度が最大になるX線画像20a〜20cを最適画像として選択し、最適画像の輝度に基づいてき裂4の深さを評価することによって、伝熱管1の厚さ方向に対して傾きを有するき裂4のように検出困難なき裂4であっても計測誤差を低減し、精度よく評価できる。
本実施形態に係るき裂評価方法は、上述したステップに加えて、以下のステップをさらに備えていてもよい。
幾つかの実施形態において、き裂評価方法は、撮像ステップで取得された複数のX線画像20a〜20cを合成する画像合成ステップと、き裂4の発生位置を特定するき裂位置特定ステップと、をさらに備える。
画像合成ステップは、撮像ステップで取得された複数のX線画像20a〜20cを合成して、複数のX線画像20a〜20cの輝度を各位置において平均化した平均輝度画像を取得する。この際、画像合成ステップでは、複数のX線画像20a〜20cにおいて伝熱管1の特徴部位の位置を特定し、特徴部位の位置を基準として、複数のX線画像20a〜20cを合成してもよい。例えば、特徴部位としてスタッド2を用いることができる。これにより、伝熱管1のうち他の領域との画像上の差が明確で且つ一定の位置に存在する特徴部位の位置を基準とすることができ、精度よく複数のX線画像20a〜20cを合成することができる。
き裂位置特定ステップは、平均輝度画像の輝度に基づいて、伝熱管1におけるき裂4の発生位置を特定する。
最適画像選択ステップおよびき裂評価ステップは、き裂位置特定ステップで特定されたき裂4の発生位置を含む伝熱管1の領域に対して行われる。
画像合成ステップにおいて、複数のX線画像20a〜20cを合成して、複数のX線画像20a〜20cの輝度を各位置において平均化した平均輝度画像を取得し、き裂位置特定ステップにおいて、この平均輝度画像の輝度に基づいて伝熱管1におけるき裂4の発生位置を特定する。
これにより、X線画像20a〜20cのSN比を向上させることができ、き裂深さが小さい場合であっても正確にき裂4の発生位置を特定できる。なお、き裂位置特定ステップで用いられる複数のX線画像20a〜20cは、最適画像選択ステップおよびき裂評価ステップにも用いられる画像であるため、き裂位置特定のために新たに画像を取得する必要がない。
また、き裂位置特定ステップで特定されたき裂4の発生位置を含む伝熱管1の領域に対して最適画像選択ステップおよびき裂評価ステップを行うようにしているので、最適画像選択ステップおよびき裂評価ステップにおける作業効率の向上が図れる。
図10A及び図10Bに、実施形態として9枚のX線画像を用いてき裂評価を行った結果と、比較例として1枚のX線画像を用いてき裂評価を行った結果を示す。
実施形態では、図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)に示すように、伝熱管1に対するX線源12の照射角度を変化させることで、9枚のX線画像を取得した。このとき、伝熱管1の基準位置6とX線源12とを結ぶ直線Lが基準位置6における伝熱管1の表面の法線Nに対してなす角度θは9種類である。また、実施形態1はき裂4の深さがtの場合の結果であり、実施形態2はき裂4の深さがtの場合の結果である。ただし、深さt<深さtである。
一方、比較例では、図4(b)及び図5(b)に示すように、X線源12は伝熱管1に対して正対して位置する。すなわち、伝熱管1の基準位置6とX線源12とを結ぶ直線Lが基準位置6における伝熱管1の表面の法線Nに対してなす角度θが0であり、角度θはその1種類のみである。また、比較例1はき裂4の深さがtの場合の結果であり、比較例2はき裂4の深さがtの場合の結果である。ただし、深さt<深さtである。
図10Aは、上述した画像合成ステップにて取得された平均輝度画像におけるき裂のSN比を示すグラフである。なお、SN比とは、信号量とノイズ量との比であり、信号の分散をノイズの分散で除した値である。
同図に示すように、き裂の深さ条件が同一である比較例1と実施形態1とを比べると、実施形態1の方がSN比が向上していることがわかる。同様に、き裂の深さ条件が同一である比較例2と実施形態2とを比べると、やはり実施形態2の方がSN比が向上している。これらの結果から明らかなように、9枚のX線画像を合成した平均輝度画像の方が1枚のX線画像よりもSN比が向上するため、この平均輝度画像を用いることによってき裂の位置を明瞭に判別することができる。なお、同図において、比較例1よりもき裂深さの大きい比較例2の方がSN比が向上し、実施形態1よりもき裂深さの大きい実施形態2の方がSN比が向上する。すなわち、き裂深さが大きいほどSN比は大きくなる傾向にある。本実施形態によれば、き裂深さの小さい実施形態1においても、複数のX線画像を合成することによってSN比を向上できるため、精度よくき裂の位置を特定できる。
図10Bは、上述した最適画像選択ステップで取得された最適画像の輝度を示すグラフである。なお、き裂強度(輝度)は、伝熱管1の健全部とき裂4との輝度差を示している。
同図に示すように、比較例1及び比較例2は、輝度のばらつきが大きく、輝度が小さい場合には精度よくき裂深さを評価できない可能性がある。これに対して、実施形態1及び実施形態2は、輝度のばらつきが小さく、またこれらの輝度のうち輝度最小値は、比較例1及び比較例2の輝度最小値よりも大きい。そのため、実施形態1及び2によれば、き裂深さを精度よく評価でき、評価の信頼性を向上することができる。なお、同図において、比較例1よりもき裂深さの大きい比較例2の方が輝度が向上し、実施形態1よりもき裂深さの大きい実施形態2の方が輝度が向上する。すなわち、き裂深さが大きいほど輝度は大きくなる傾向にある。本実施形態によれば、き裂深さの小さい実施形態1においても、複数枚のX線画像から選択された最適画像を用いることで、精度よくき裂の深さを評価できる。
ここで、図11を参照して、一実施形態に係るき裂評価方法の流れを説明する。図11は、一実施形態に係るき裂評価方法の手順を示すフローチャートである。なお、図1〜図8で説明した部位については同一の符号を付して説明する。
図11に示すように、まず、撮像ステップ(S1)において、伝熱管1の基準位置とX線源12とを結ぶ直線Lが基準位置における伝熱管1の表面の法線Nに対してなす角度θが異なる複数の条件で、伝熱管1のX線画像20a〜20cを複数取得する。複数のX線画像20a〜20cの取得手順は、図3〜図7において説明した通りである。
画像合成ステップ(S2)において、撮像ステップで取得された複数のX線画像20a〜20cを合成して、複数のX線画像20a〜20cの輝度を各位置において平均化した平均輝度画像を取得する。
き裂位置特定ステップ(S3)において、画像合成ステップで取得された平均輝度画像の輝度に基づいて、伝熱管1におけるき裂4の発生位置を特定する。
次いで、最適画像選択ステップ(S4)において、伝熱管1の各位置について、撮像ステップで取得された複数のX線画像20a〜20cの中から輝度が最大になる最適画像を選択する.
き裂評価ステップ(S5)において、最適画像の輝度に基づいて、伝熱管1のき裂の深さを評価する。
上記最適画像選択ステップおよびき裂評価ステップは、き裂位置特定ステップで特定されたき裂4の発生位置を含む伝熱管1の領域に対して行われる。
なお、上記き裂評価方法において、画像合成ステップ(S2)及びき裂位置特定ステップ(S3)を省略することもできる。その場合、1枚のX線画像において特定されたき裂4の発生位置を含む伝熱管の領域に対して、上記最適画像選択ステップおよびき裂評価ステップを行ってもよい。
上述したように、本発明の実施形態によれば、複数の撮像角度条件によって取得した複数のX線画像20a〜20cから輝度が最大になるX線画像を最適画像として選択し、最適画像の輝度に基づいてき裂4の深さを評価するようにしている。これにより、検査対象部(ここでは伝熱管1)の厚さ方向に対して傾きを有するき裂4のように検出困難なき裂であっても計測誤差を低減し、き裂4の深さを精度よく検出できる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
上記実施形態では一例として、検査対象部として鉛直方向に延在する伝熱管1を用いたが、例えば水平方向に延在する伝熱管1であってもよく、その延在方向は特に限定されない。勿論、屈曲した伝熱管1であってもよい。
また、上記実施形態では一例として、伝熱管1のスタッド2側からX線14を照射する場合について説明したが、伝熱管1の周方向におけるX線14の照射方向はこれに限定されない。例えば、伝熱管1のスタッド2側とは反対側からX線14を照射してもよい。
また、上記実施形態では一例として、火力発電プラントのボイラにおける蒸発管などの伝熱管を検査対象部とした場合について説明したが、他の検査対象部であってもよい。
さらに、上記実施形態では一例として、き裂のX線像をデジタル化し、デジタルX線画像を画像処理することによってき裂の深さを評価する方法について説明したが、アナログX線画像を用いるようにしてもよい。また、デジタルX線画像を取得する際に、検出器としてフィルム16を用いた構成を例示したが、例えばX線TV、フラットパネル半導体像検出器、輝尽性蛍光体像検出器等の他の検出器を用いてもよい。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 伝熱管
2,2a,2c,2d スタッド
4,4a,4c,4d き裂
6 基準位置
10 X線照射装置
12 X線源
14 X線
16 フィルム
20a〜20c X線画像
L 直線
N 法線

Claims (9)

  1. 検査対象部の基準位置とX線源とを結ぶ直線Lが前記基準位置における前記検査対象部の表面の法線Nに対してなす角度が異なる複数の条件で、前記検査対象部のX線画像を複数取得する撮像ステップと、
    前記検査対象部の各位置について、前記撮像ステップで取得された複数の前記X線画像の中から輝度が最大になる最適画像を選択する最適画像選択ステップと、
    前記最適画像の輝度に基づいて、前記検査対象部のき裂の深さを評価するき裂評価ステップと、を備えることを特徴とするき裂評価方法。
  2. 前記き裂評価ステップでは、前記検査対象部のために予め作成された検量線に前記最適画像の輝度を当てはめて、前記検査対象部におけるき裂の深さを求めることを特徴とする請求項1に記載のき裂評価方法。
  3. 前記撮像ステップで取得された複数の前記X線画像を合成して、複数の前記X線画像の輝度を各位置において平均化した平均輝度画像を取得する画像合成ステップと、
    前記平均輝度画像の輝度に基づいて、前記検査対象部におけるき裂の発生位置を特定するき裂位置特定ステップと、をさらに備え、
    前記最適画像選択ステップおよび前記き裂評価ステップは、前記き裂位置特定ステップで特定された前記き裂の発生位置を含む前記検査対象部の領域に対して行われることを特徴とする請求項1又は2に記載のき裂評価方法。
  4. 前記画像合成ステップでは、
    複数の前記X線画像において前記検査対象部の特徴部位の位置を特定し、
    前記特徴部位の位置を基準として、前記複数のX線画像を合成することを特徴とする請求項3に記載のき裂評価方法。
  5. 前記撮像ステップでは、前記検査対象部に対する前記X線源の照射角度を変化させることで、複数の前記X線画像を取得することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のき裂評価方法。
  6. 前記撮像ステップでは、前記検査対象部の外表面に沿って前記X線源を相対的に移動させながら、ゼロよりも大きい拡がり角を有するX線を前記X線源から照射することで、複数の前記X線画像を取得することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のき裂評価方法。
  7. 前記検査対象部は、外表面にスタッドが溶接された伝熱管であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のき裂評価方法。
  8. 前記撮像ステップでは、前記伝熱管の管軸方向に沿った断面において、前記伝熱管に対する前記X線源の照射角度を変化させることで、複数の前記X線画像を取得することを特徴とする請求項7に記載のき裂評価方法。
  9. 前記撮像ステップでは、前記伝熱管の半径方向に沿った断面において、前記伝熱管に対する前記X線源の照射角度を変化させることで、複数の前記X線画像を取得することを特徴とする請求項7に記載のき裂評価方法。
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