JPH09288072A - 割れきず用x線検査装置 - Google Patents

割れきず用x線検査装置

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JPH09288072A
JPH09288072A JP10222896A JP10222896A JPH09288072A JP H09288072 A JPH09288072 A JP H09288072A JP 10222896 A JP10222896 A JP 10222896A JP 10222896 A JP10222896 A JP 10222896A JP H09288072 A JPH09288072 A JP H09288072A
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JP
Japan
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ray
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Pending
Application number
JP10222896A
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English (en)
Inventor
Iwao Takeuchi
五輪男 竹内
Seiichi Wakayama
精一 若山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜めの割れきずをも確実に検出することがで
きる割れきず用X線検出装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 X線源1と、該X線源を移動させるX線
源移動装置3と、前記X線源1を制御するX線源制御装
置2と、前記X線源1の移動と撮影を制御する撮影制御
装置4と、各X線源位置における被検体11との透過X
線量を検出するX線検出器5と、該X線検出器5を制御
して撮影画像を取り込むX線検出器制御装置6と、前記
X線源1の位置と前記撮影画像によりX線源の移動に対
する被検体11の透過X線量の違いによる輝度変化を抽
出する輝度変化抽出演算処理装置7と、輝度変化抽出結
果よりきずの有無を判定するきず判定装置8と、結果の
表示を行う表示装置9と、結果を記録する処理結果記録
装置10とで構成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラント等の溶接
部における非破壊検査を行う割れきず用X線検査装置に
関する。その他、プラント等の溶接部以外にもコンクリ
ート等の構造物の割れの非破壊検査にも適用可能であ
る。
【0002】
【従来の技術】図4に従来の検査装置の構成図を示す。
同図に示すように、検査対象である構造物の溶接部等の
被検体11に対し、その表面に対しほぼ垂直方向にX線
源1を配し、被検体11の反対側に配置したX線検出器
5にて対象部分の撮影を行う。
【0003】このとき、X線源1の照射時間や照射強度
は、被検体11に応じて、X線源制御装置2にて制御さ
れる。X線検出器5においては、被検体11を通過した
X線の強度及びその分布を検出し、それをX線検出器制
御装置6によって読み出す。読み出しのタイミングは、
撮影制御装置4により調整を行い、読み出されたX線の
強度分布は、X線撮影画像として表示装置9に表示され
る他、処理結果記録装置10に記録され保存される。
【0004】このような構成では、X線源1と被検体1
1とX線検出器5の位置関係は、ほぼ固定となるため、
一方向からの撮影画像しか得ることができない。X線検
出器5は、X線が当たることによって、可視光を発生す
る蛍光体を用いたイメージインテンシファイアやX線カ
メラといった検出装置がこれに相当する。
【0005】被検体11のX線透過の撮影画像は、被検
体中の成分がほぼ一様であるなら、X線透過方向の厚み
に応じた濃淡画像として得られる。従って、厚い部分で
はX線の減衰がより多くなるため暗く、薄い部分ではそ
れに比べ逆に明るく写ることとなる。そのため、被検体
中に中空等のきずがある場合、その部分でのX線の透過
量が変化するため、異なる濃淡値の画像が得られ、きず
を検出することが可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように構成され
たX線検出装置では、被検体に対し一方向からしかX線
を照射することができず、基本的に、被検体の表面に対
して垂直方向からX線を透過した画像しか得られない。
そのため、被検体中にある中空状の体積のあるきずに対
して、その部分によるX線の透過量に違いが現れやすい
が、非常に幅の狭い平面状の割れといったきずに対して
は、X線の透過方向に対し、きず部分を透過する長さ、
つまり、厚みが小さいため、十分なX線の透過量の違い
が検出できず、きずを見つけることは困難となってい
る。
【0007】また、このような割れといったきずは、被
検体の溶接部分において、斜めに生じることが多く、被
検体の表面に対し垂直方向からのX線透過では、まず検
出することは不可能である。きずの傾きによるX線透過
量、即ち、輝度分布の違いの模式図を図2(a)(b)
にそれぞれ示す。
【0008】X線透過方向と平行にきずが有る場合は、
厚みの変化が大きく輝度変化も大きいが、割れきずが傾
くと、輝度変化が小さく範囲が広くなりぼやけた輝度変
化の分布となり、検出が困難となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
本発明の請求項1に係る割れきず用X線検査装置は、X
線源と、該X線源を移動させるX線源移動装置と、前記
X線源を制御するX線源制御装置と、前記X線源の移動
及び撮影を制御する撮影制御装置と、各X線源位置にお
ける被検体との透過X線量を検出するX線検出器と、該
X線検出器を制御して撮影画像を取り込むX線検出器制
御装置と、前記X線源の位置と前記撮影画像によりX線
源の移動に対する被検体の透過X線量の違いによる輝度
変化を抽出する輝度変化抽出演算処理装置と、抽出され
た輝度変化によりきずの有無を判定するきず判定装置
と、きずの有無の結果を表示する表示装置と、きずの有
無の結果を記録する処理結果記録装置とで構成されるこ
とを特徴とする。
【0010】また、上記課題を解決する本発明の請求項
2に係る割れきず用X線検査装置は、上記請求項1にお
いて、前記X線検出器は、斜めに入射するX線をも検知
可能であることを特徴とする。更に、上記課題を解決す
る本発明の請求項3に係る割れきず用X線検査装置は、
上記請求項1又は2において、前記きず判定装置は、健
全部における被検体の透過X線量に比較して、透過X線
量の顕著な変化があったときに、きずがあると判定する
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の割れきず用X線検査装置
では、X線源をX線源移動装置で移動させると共に撮影
制御装置で制御しながら、X線検出器及びX線検出器制
御装置によって、被検体のX線透過画像を各X線源位置
において撮影する。X線検出器は固定したまま、X線源
を移動させることで、被検体の同じ箇所に対して様々な
角度でX線を透過させることが可能となる。
【0012】X線を斜めに透過させるため、被検体の厚
みは見掛け上厚くなるため、X線源の移動に応じて、X
線の被検体の透過量、即ち、輝度値は図3に示すよう
に、被検体の表面に対し垂直な方向からX線を透過する
場合をピークに、X線源の移動に従って低くなってい
く。これに対し、図5に示すように、X線源を移動させ
ることにより、斜めに割れきずがあった場合、きずの傾
きとX線の透過する傾きが一致するX線源位置では、そ
の部分の輝度値が高くなる。
【0013】従って、図3(b)に示すように、きずが
無い場合の輝度値の低くなる傾向と異なり、X線源から
の方向ときずが平行となる位置で輝度値が高くなる。こ
の輝度値の変化を輝度変化抽出演算処理装置によって検
出し、きずがない場合の輝度値変化との違いにより、き
ず判定装置できずの有無を判定し、その結果を表示装置
に表示出力するとともに、処理結果記録装置に記録し保
存される。
【0014】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。図1に本発明の一実施例に係
る割れきず用X線検査装置を示す。同図に示すように、
被検体11の検査対象部の裏側に、ほぼ固定されたX線
検出器5に対して、X線源1は、X線源移動装置3に取
り付けられ、被検体11及びX線検出器5に対して移動
できる構造となっている。
【0015】先ず、X線源1を被検体11に対し、ある
範囲をX線源移動装置3によって移動させながら、撮影
制御装置4の制御指令により、X線源制御装置2で照射
時間及び照射タイミングを制御し、同じく撮影制御装置
4の制御指令によりX線検出器5により、X線検出制御
装置6によってX線透過画像を読み出す。X線検出器5
は、斜めに入射するX線も感知できるため、固定してお
いても検出可能である。
【0016】撮影制御装置4からの指令信号で、輝度変
化抽出装置7は、撮影されたX線透過画像をX線検出器
制御装置6から読み込むと共に、X線源移動装置3から
はX線源1の位置信号を読み込み、X線源1の位置の変
化に対するX線透過画像の各場所のX線透過量、即ち、
輝度変化の抽出を行う。
【0017】抽出された輝度変化は、きず判定装置8に
おいて、図3(a)に示すような、きず無しの場合の輝
度変化に対し、図3(b)に示すような輝度変化が現れ
ている場合、割れきずがあるものと判定し、その判定結
果を表示装置9に表示すると共に、処理結果記録装置1
0に記録し保存を行う。
【0018】尚、X線検出器5については、特にリアル
タイムに撮影画像が得られ、且つ、デジタル値としてX
線の透過量、即ち、輝度値が得られるX線CCDカメラ
等を用い、X線画像データはデジタル値として後段の輝
度変化抽出演算処理装置7へ送ると良い。
【0019】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて説明したよう
に、本発明の割れきず用X線検査装置では、次の効果を
奏する。 X線源をX線源移動装置で移動させると共に撮影制御
装置で制御しながら、X線検出器及びX線検出器制御装
置によって、被検体のX線透過画像を各X線源位置にお
いて撮影するため、通常のX線検査装置では、検出困難
な割れきずを検出することが可能となった。 きずが無い健全部の輝度値と、きずがある場合の輝度
値との違いにより、きず判定装置できずの有無を判定す
るため、傾いた割れきずの傾き角度をも、同時に検出す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る割れきず用X線検査装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】割れきずの傾きとX線透過量(輝度分布)の変
化を示す模式図である。
【図3】X線源の移動に伴うX線画像の各部の輝度変化
を示すグラフである。
【図4】従来のX線検査装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】割れきずの傾きとX線源を移動させた場合の輝
度分布の変化を示す模式図である。
【符号の説明】
1 X線源 2 X線源制御装置 3 X線源移動装置 4 撮影制御装置 5 X線検出器 6 X線検出器制御装置 7 輝度変化抽出演算処理装置 8 きず判定装置 9 表示装置 10 処理結果記録装置 11 被検体 12,13 きず

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源と、該X線源を移動させるX線源
    移動装置と、前記X線源を制御するX線源制御装置と、
    前記X線源の移動及び撮影を制御する撮影制御装置と、
    各X線源位置における被検体との透過X線量を検出する
    X線検出器と、該X線検出器を制御して撮影画像を取り
    込むX線検出器制御装置と、前記X線源の位置と前記撮
    影画像によりX線源の移動に対する被検体の透過X線量
    の違いによる輝度変化を抽出する輝度変化抽出演算処理
    装置と、抽出された輝度変化によりきずの有無を判定す
    るきず判定装置と、きずの有無の結果を表示する表示装
    置と、きずの有無の結果を記録する処理結果記録装置と
    で構成されることを特徴とする割れきず用X線検査装
    置。
  2. 【請求項2】 前記X線検出器は、斜めに入射するX線
    をも検知可能であることを特徴とする請求項1記載の割
    れきず用X線検査装置。
  3. 【請求項3】 前記きず判定装置は、健全部における被
    検体の透過X線量に比較して、透過X線量の顕著な変化
    があったときに、きずがあると判定することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の割れきず用X線検査装置。
JP10222896A 1996-04-24 1996-04-24 割れきず用x線検査装置 Pending JPH09288072A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104569006A (zh) * 2015-01-16 2015-04-29 成都理工大学 废物桶中放射性废物水泥固化体裂缝检测装置和方法
JP2016085199A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 三菱重工業株式会社 き裂評価方法
JP2018003461A (ja) * 2016-07-04 2018-01-11 川崎重工業株式会社 平底円筒型タンクの内槽側板建造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011204