JP3263594B2 - X線による異物検出装置 - Google Patents

X線による異物検出装置

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  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線による異物検出
装置に関し、缶詰やハム等の食品中の異物検査や、溶接
中のタングステン巻込み等の検査に関する非破壊検査、
或いは、これら異物混入等の検査以外に、電子部品等に
おける内部構造の非破壊検査等にも適用可能なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の検査装置の構成図を示す。
同図において、従来の検査装置では、X線源1及び同X
線源1の照射タイミングや時間等を制御するX線源制御
装置19と、X線検出器4及び同X線検出器4を制御す
るX線検出器制御装置5とを、更に撮影制御装置3によ
って制御しながら、台13上の被検体12及び参照20
という2種類の対象についてX線透過画像を撮影する。
詳しくは、下記の通りである。
【0003】まず、被検体12の代わりに参照20とし
て、通常は、異常が無い被検体と同等な物を撮影し、そ
の結果(参照画像)を参照画像記憶装置21に記録す
る。
【0004】次に、参照20を撮影したと同じ条件で、
被検体12を撮影し、その結果(検査画像)を検査画像
記憶装置22に記録する。
【0005】基本的に、これら被検体12と参照20の
撮影では、撮影条件を一致させる。そのために、同じX
線源1及び同じX線検出器4を用い、更に、X線源1と
X線検出器4間の距離や、X線源1及びX線検出器4の
動作条件を同一にして、参照20と被検体12の撮影を
順番に行う。
【0006】次に、それぞれの画像記憶装置22、21
に記録された検査画像から参照画像を減算する演算処理
を演算処理装置9で行い、処理結果を表示装置10に出
力し表示すると共に、処理結果記録装置11に記録し保
存を行う。
【0007】ここで、参照画像は基本的に異常の無い状
態でのX線透過の分布を表しているので、異常の有無が
不明である検査画像から参照画像を減算することによ
り、X線透過分布の異なる範囲が抽出され、異常が検出
できる。
【0008】つまり、被検体12に異物が混入している
等の異常が有る場合は、その部分を透過するX線の減衰
量が異物の種類によって増減するので、異物が無い場合
とは異なるX線透過量(=画像の輝度値)の変化として
現れる。
【0009】但し、被検体の形状が一様でなく厚みが変
化する部分でも、X線の透過量が異なり画像の輝度値が
変化するため、検査画像のみでは異物の混入による輝度
変化なのか、被検体12の形状変化による輝度変化なの
か判別が出来ない。
【0010】そこで、異物混入等の無い被検体と同様な
対象(=参照20)を撮影することにより、被検体12
の形状変化に起因する輝度変化を、参照画像として予め
求めておき、この参照画像を検査画像から引算すること
で異物の混入等による異常部分のみを抽出する。
【0011】従って、被検体12と参照20は、形状変
化の場所をも一致させて撮影するか、演算処理において
位置合わせを行う必要がある。
【0012】なおX線検出器4としては、X線が当たる
ことによって可視光を発生する蛍光体を用いたイメージ
インテンシファイアや、X線カメラ等といった検出装置
がこれに相当する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のように
構成された従来の異物検出のための検査装置では、異常
が無い被検体に相当する”参照20”の選択の仕方によ
って、異物検出性能が大きく左右されるという問題があ
る。
【0014】また、被検体12が缶詰のように、内容物
が一様で無いばかりか、個々の被検体でも内容物に大き
なばらつきがある場合は、どのような物を”参照20”
として選択しても、缶詰の中身の偏り等による輝度変化
が生じるので、このような輝度変化が参照画像との減算
処理によって抽出されてしまい、異物として誤検出され
ることとなる。
【0015】更に、同様に、缶詰など容器を開けるため
の爪やリップルがある場合には、参照20の撮影時と、
検査対象である被検体12の撮影時において、画像上に
映る爪等の位置を合わせておく必要がある。この位置が
ずれると、中身の偏りの場合と同様に、検査画像と参照
画像との演算処理によってこの位置ずれによる輝度変化
が抽出され、異物として誤検出されることとなる。
【0016】特に、被検体の形状変化の位置ずれに起因
する輝度変化については、これを合わせるために、撮影
後の画像について画像の回転や移動を行い、形状変化の
場所を一致させる方法が取られることもあるが、単純な
減算処理ではない複雑な信号処理を行う必要がある他、
完全には一致しないこと、及び異物による輝度変化部と
は逆に合わせてしまうケースが生じること等、問題があ
った。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明では、前述の問題
点を解決するため、被検体のばらつき等に影響されない
X線による異物検出装置として、X線源と、このX線源
を制御するX線源制御装置と、前記X線源から照射さ
れ、被検体を透過するX線の透過量を検出するX線検出
器と、このX線検出器を制御するX線検出器制御装置
と、前記X線源と前記X線検出器との間の距離を変える
移動機構と、前記移動機構を制御して前記X線源と前記
X線検出器との距離を変更させることにより、撮影条件
を被検体の形状及び異物の両方を撮影できる第一撮影条
件と、異物には充分な輝度が得られないが、被検体の形
状は或る程度の輝度で撮影できる第二撮影条件に変え、
前記X線源制御装置及び前記X線検出器制御装置を制御
しながら、同一の被検体に対して、第一撮影条件と第二
撮影条件とで2つのX線画像の撮影を行う撮影制御装置
と、第一撮影条件で得られる第一画像と第二撮影条件で
得られる第二画像を記録するための画像記憶装置と、予
め異物の無い被検体についてのこれら撮影条件が異なる
第一、第二2つの画像間の関係を演算係数として記憶し
ておく演算係数記憶装置と、検査対象の被検体について
第一画像と第二画像を先の演算係数で減算処理を行い異
物を検出する演算処理装置とで構成されることを特徴と
する。
【0018】更に、撮影条件を変更する手段として、例
えば、前記X線源制御装置が前記X線源に供給する線源
電圧及び線源電流のうち少なくとも一方が可変の回路を
有し、前記撮影制御装置で前記X線源制御装置を制御し
て線源電圧及び線源電流のうち少なくとも一方を変更さ
せることにより、撮影条件を変えて第一画像と第二画像
2つのX線画像の撮影を行うものであることを特徴と
し、或いは、X線に対するフィルタと、このフィルタを
前記X線源と前記X線検出器との間に出し入れするフィ
ルタ挿入装置とを備え、前記撮影制御装置で前記フィル
タ挿入装置を制御して前記フィルタを出し入れさせるこ
とにより、撮影条件を変えて第一画像と第二画像2つの
X線画像の撮影を行うものであることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】このように構成されたX線による
異物検出装置では、X線源とX線検出器をそれぞれX線
源制御装置及びX線検出器制御装置を通じて撮影制御装
置により制御して被検体のX線画像を撮影するが、その
際、撮影制御装置が移動機構を制御してX線源とX線検
出器との距離を変更させ、或いは、この距離変更に加え
て、X線源制御装置を制御してX線源に供給する線源電
圧及び線源電流のうち少なくとも一方を変更させ、或い
は、Xフィルタ挿入装置を制御してX線源とX線検出器
との間にフィルタを出し入れさせる等の調整をすること
で、同じ被検体について撮影条件を第一撮影条件と第二
撮影条件の2つに変えて撮影することができる。これに
より、形状変化等が同じ場所に存在する状態で、第一画
像及び第二画像という2種類のX線画像を得ることが可
能となり、形状変化の位置合わせ等が不要となる。
【0020】第一画像としては、被検体の形状と異物の
両方が撮影できる第一撮影条件でX線撮影を行い、被検
体に対し混入する恐れのある異物等と、被検体の内容物
の偏り等による輝度差及び形状変化とを共に得て、画像
記録装置例えば、第一画像記録装置に記録する。
【0021】第二画像としては、なるべく被検体の形状
のみが撮影できるように、異物には充分な輝度が得られ
ないが、被検体の形状は或る程度の輝度で撮影できる第
二撮影条件でX線撮影を行うことにより、被検体に対し
混入する恐れのある異物等はなるべく低い輝度で、被検
体の内容物の偏りや形状変化はなるべく高い輝度変化で
得て、画像記録装置例えば、第二画像記録装置に記録す
る。
【0022】実際の検査に先立ち、予め、異物が混入し
ていないことが明らかな被検体を用いて第一画像と第二
画像を撮影し、得られた第一画像と第二画像を用いて、
第一画像と第二画像に演算係数を掛けて減算した結果が
0(ゼロ)となるような当該演算係数を求め、演算係数
記憶装置に記憶しておく。
【0023】次に、実際の検査において、異物の混入の
有無が不明な被検体に対して第一画像と第二画像を撮影
し、得られた第一画像と第二画像について、先の演算係
数記憶部に記憶された演算係数を用いて演算処理装置で
減算処理を行い、混入した異物による輝度変化のみを抽
出して異物の有無を判定する。必要あれば、表示装置に
結果を出力し表示すると共に、処理結果記録装置に結果
を記録し保管する。
【0024】このように、撮影条件を変えて得られる同
じ被検体の第一画像と第二画像を演算処理に用いること
により、個々の被検体のばらつきが2つの画像間で無く
なるために、ばらつきの影響を取り除くことができ、誤
検出が生じにくくなる。
【0025】異物混入の無い被検体の2つのX線画像か
ら演算係数を求める方法としては、前述の「第一画像と
第二画像に演算係数を掛けて減算した結果が0(ゼロ)
となるような当該演算係数」を求めることであるため、
考え方によって幾つかの方法がある。
【0026】その方法として、一つは単純に、2つの画
像を画像と画像とすると、これら2つの画像の
同一の画素(x,y)の値「画像(x,y)、画像
(x,y)」を用いて、下記数1の式のように個々の画
素毎に係数(x,y)を求める方法が有る。或いは下記
数2の式のように個々の画素で求められた係数を画像全
体で平均して一つの係数を求める方法が有り、その他、
画像の縦横を配列と見なし、係数も配列として求める方
法等が有る。後者の画像データを配列と見なす方法で
は、画像の配列を「配列:A」と表し、画像の配列
を「配列:B」と表し、係数配列を「配列:K」と表す
と、下記数3の式のように「配列:A」と「配列:B」
の逆行列とから係数配列Kを求める。
【0027】
【数1】 係数(x,y)=画像(x,y)/画像(x,y) ・・・式(1)
【0028】
【数2】 係数=[Σ{画像(x,y)/画像(x,y)}]/N ・・・式(2) 但し、Nは画像の画素数。
【0029】
【数3】 配列:K=(配列:A)×(配列:Bの逆行列) ・・・式(3)
【0030】また、2つの画像間の減算処理は、下記数
4の式となる。
【0031】
【数4】 減算処理結果画像=画像−画像×演算係数 ・・・式(3)
【0032】次に、図に示す具体的実施例を用いて、本
発明に係るX線による異物検出装置を説明する。
【0033】図1は、本発明に係るX線による異物検出
装置の構成例を示し、この例の異物検出装置は、撮影条
件が変更可能なX線源1及びX線源制御装置2と、被検
体12を透過するX線の透過量を検出するX線検出器4
及びX線検出器制御装置5と、これらを制御しながら、
同一の被検体に対し、被検体の形状と異物の両方が撮影
できる第一撮影条件と、被検体の形状のみが撮影できる
第一撮影条件とで、異なる2つのX線画像の撮影を行う
撮影制御装置3と、得られた2つのX線画像を記録する
ための第一、第二各画像記録装置6、7と、予め異物の
無い被検体でこれら2つのX線画像間の関係を求めた演
算係数を記憶しておく演算係数記憶装置8と、検査対象
の被検体の2つのX線画像を先に求めた演算係数で減算
処理を行い異物を検出する演算処理装置9と、検出結果
を表示する表示装置10と、検出結果を記録する処理結
果記録装置11とで構成される。被検体12は台13に
設置される。
【0034】X線源1は、X線照射タイミングや時間等
の制御機能に加えてX線を発生するための線源電圧及び
線源電流の可変回路を持つX線源制御装置2の制御によ
って、同X線源1の撮影条件が変更可能なものである。
例えば、線源電圧を高くすることにより、発生するX線
のエネルギを高めることができ、X線が被検体12を透
過し易くなる。従って、例えばX線のエネルギの大小に
より、同一の被検体に対して、被検体の形状及び異物の
両方を撮影できる第一撮影条件と、異物には充分な輝度
が得られないが、被検体の形状は或る程度の輝度で撮影
できる第二撮影条件とを選択して設定することができ
る。
【0035】X線検出器4はX線源1から照射されて被
検体12を透過したX線の量を検出するものであり、X
線検出器制御装置5の制御によって、被検体12を透過
したX線の強度分布を輝度の明暗値とする画像が得られ
る。
【0036】撮影制御装置3は、X線源制御装置2に対
して線源電圧等を変更させてX線源1の撮影条件等を制
御すると共に、X線検出器4並びにX線検出器制御装置
5を制御することによって、被検体12を透過したX線
の強度分布を輝度の明暗値とするX線画像を、撮影条件
を変えて取り込み、第一画像は第一画像記憶装置6に記
録し、第二画像は第二画像記憶装置7に記録するもので
ある。
【0037】そして実際に検査を行う前に、予め、異物
等が混入していない被検体を用いて、撮影制御装置3の
制御により上述した被検体の形状と異物の両方が撮影で
きる第一撮影条件と、異物には充分な輝度が得られない
が、被検体の形状は或る程度の輝度で撮影できる第二撮
影条件で、撮影条件の異なる2つのX線画像を撮影し、
第一画像及び第二画像を第一、第二各画像記憶装置6、
7に記録する。ここでは、得られた第一画像及び第二画
像を用いて、演算処理装置9において、これら2つの画
像間の関係を前述した数1〜3の式等の方法で減算処理
用の演算係数として求め、演算係数記憶装置8に記録す
る。
【0038】次に、実際に異物混入の有無の検査を行う
被検体12について、同様に、被検体の形状と異物の両
方が撮影できる第一撮影条件と、異物には充分な輝度が
得られないが、被検体の形状は或る程度の輝度で撮影で
きる第二撮影条件で、撮影制御装置3の制御により撮影
条件の異なる2つのX線画像を撮影し、第一画像及び第
二画像を第一、第二各画像記憶装置6、7に記録する。
今度は、これら記憶された第一画像及び第二画像と、先
の演算係数記憶装置8に記憶されている演算係数とを用
い、これら2つの画像の減算処理を前述した数4の式等
の方法で演算処理装置9において行い、減算処理結果の
画像を求める。
【0039】図2に示すように、形状変化等以外の異物
等の混入による濃淡が有る場合は、先の演算係数を用い
て第一画像14と第二画像15間の減算処理を行うと、
演算処理結果画像16では異物等の混入のみが強調され
て抽出される。
【0040】減算処理結果画像16に濃淡が抽出されれ
ば、演算処理装置9はその被検体12中に異物の混入が
有ると判定し、判定結果を表示装置10に出力し表示す
るとともに、処理結果記録装置11に記録し保存する。
【0041】これらにより、被検体12中の異物等の混
入の有無が判定され、リアルタイムのX線異物検出装置
として極めて有用である。
【0042】次に、図3及び図4は、本発明に係るX線
による異物検出装置のそれぞれ別の構成例のブッロク図
を示しており、図1に示したX線による異物検出装置と
は、基本的に、撮影条件の変更方法だけが異なる。
【0043】図3の例では、撮影条件をX線源1の制御
装置であるX線源制御装置により源線電圧等を変えるこ
とで変更するのではなく、X線源1を移動させる移動機
構17を用い、X線源制御装置19を通して撮影制御装
置3でX線源移動機構17を制御することにより、X線
源1を図面上で上下方向に移動させ、X線源1と被検体
12及びX線検出器4との距離を変えて撮影条件を変え
る。つまり、X線源1が発生するX線エネルギが一定で
あっても、X線源1と被検体12及びX線検出器4との
距離を変更するとX線の透過強度が変わることを利用し
て、撮影条件を変更し、同一の被検体に対して第一と第
二2つの画像を得る構成となっている。得られた第一画
像と第二画像の処理部分については、図1に示したX線
による異物検出装置と同様に行われる。
【0044】図4の例では、薄い鉄板等のフィルタ18
Aと、このフィルタ18Aを被検体12とX線検出器4
との間に挿入するフィルタ挿入装置18とを用い、撮影
制御装置3でフィルタ挿入装置18を制御してフィルタ
18Aを被検体12とX線検出器4との間に挿入したり
外させたり、或いは挿入度合を変えることにより、撮影
条件を変える。つまり、X線検出器4自体の感度が一定
であっても、フィルタ18Aの挿入によりX線検出感度
が等価的に低下することを利用して、撮影条件を変更
し、同一の被検体に対して第一と第二2つの画像を得る
構成となっている。得られた第一画像と第二画像の処理
部分については、図1に示したX線による異物検出装置
と同様に行われる。
【0045】図3の変形例として、X線源移動機構17
の代わりに、図示はしないがX線検出器4を移動させる
移動機構を用い、X線検出器制御装置5を通して撮影制
御装置3でX線検出器移動機構を制御してX線検出器4
を図面上で上下方向に移動させることにより、X線源1
と被検体12及びX線検出器4との距離を変えて撮影条
件を変える。この場合も、X線源1と被検体12及びX
線検出器4との距離の変更によりX線の透過強度が変わ
るので、撮影条件を変更することができる。
【0046】図4の変形例として、これも図示はしない
が、フィルタ18AをX線源1と被検体12との間に挿
入する構成とする。この場合もフィルタ18Aの挿入の
有無によりX線検出感度が等価的に変わり、撮影条件を
変更することができる。
【0047】図4の例に関連して、フィルタ18Aを用
いる代わりに、X線検出器4自体を感度変更可能なもの
とし、X線検出器制御装置5を通して撮影制御装置3で
X線検出器4自体の感度を電気的に変更させることによ
り撮影条件を変更するように構成しても良い。
【0048】更に、線源電圧等を変更することによりに
よりX線源1が発生するX線エネルギ自体を変更して撮
影条件を変更する図1の撮影条件変更手段、X線源1又
はX線検出器4を移動して撮影条件を変更する図3及び
その変形例の撮影条件変更手段、フィルタ18Aの出し
入れで撮影条件を変更する図4及びその変形例の撮影条
件変更手段、並びにX線検出器4自体の感度を電気的に
変更して撮影条件を変更する手段の何れか複数を併用し
て撮影条件を変更する構成としても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のX線によ
る異物検出装置では、下記(1)〜(3)の効果が得られる。 (1)個々の被検体にばらつきがあっても、同じ被検体
で撮影条件の異なる2つのX線画像を撮影して減算処理
を行うため、上記ばらつきが処理結果に影響しないとい
う利点がある。 (2)同様に、被検体の形状変化等に起因するX線画像
の濃淡が、基本的に、同じ被検体に対する撮影条件の異
なる2つのX線画像中の同じ場所現れるので、従来のよ
うな被検体と参照の間で形状変化が存在する位置を合わ
せるための処理や制約が無くて済む。 (3)異物の混入によるX線画像の輝度変化(=X線透
過量の変化)のみを抽出することができるため、異物検
出の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るX線による異物検査
装置の第一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】本発明に係る画像間の減算処理を示す模式図。
【図3】本発明の実施の形態に係るX線による異物検査
装置の第二実施例の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の実施の形態に係るX線による異物検査
装置の第三実施例の構成を示すブロック図。
【図5】従来の異物検査装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 X線源 2 X線源制御装置(線源電圧及び線源電流可変回路) 3 撮影制御装置 4 X線検出器 5 X線検出器制御装置 6 第一画像記憶装置 7 第二画像記憶装置 8 演算係数記憶装置 9 演算処理装置 10 表示装置 11 処理結果記録装置 12 被検体 13 台 14 第一画像 15 第二画像 16 演算処理結果画像 17 X線源移動機構 18 フィルタ挿入装置 18A フィルタ 19 X線源制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 23/00 - 23/227 A61B 6/00 - 6/14 313

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源と、このX線源を制御するX線源
    制御装置と、前記X線源から照射され、被検体を透過す
    るX線の透過量を検出するX線検出器と、このX線検出
    器を制御するX線検出器制御装置と、前記X線源と前記
    X線検出器との間の距離を変える移動機構と、前記移動
    機構を制御して前記X線源と前記X線検出器との距離を
    変更させることにより、撮影条件を被検体の形状及び異
    物の両方を撮影できる第一撮影条件と、異物には充分な
    輝度が得られないが、被検体の形状は或る程度の輝度で
    撮影できる第二撮影条件に変え、前記X線源制御装置及
    び前記X線検出器制御装置を制御しながら、同一の被検
    体に対して、第一撮影条件と第二撮影条件とで2つのX
    線画像の撮影を行う撮影制御装置と、第一撮影条件で得
    られる第一画像と第二撮影条件で得られる第二画像を記
    録するための画像記憶装置と、予め異物の無い被検体に
    ついてのこれら撮影条件が異なる第一、第二2つの画像
    間の関係を演算係数として記憶しておく演算係数記憶装
    置と、検査対象の被検体について第一画像と第二画像を
    先の演算係数で減算処理を行い異物を検出する演算処理
    装置とで構成されることを特徴とするX線による異物検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記X線源制御装置は前記X線源に供給
    する線源電圧及び線源電流のうち少なくとも一方が可変
    の回路を有し、前記撮影制御装置は前記X線源制御装置
    を制御して線源電圧及び線源電流のうち少なくとも一方
    を変更させることにより、撮影条件を変えて第一画像と
    第二画像2つのX線画像の撮影を行うものであることを
    特徴とする請求項1に記載のX線による異物検出装置。
  3. 【請求項3】 X線に対するフィルタと、このフィルタ
    を前記X線源と前記X線検出器との間に出し入れするフ
    ィルタ挿入装置とを備え、前記撮影制御装置は前記フィ
    ルタ挿入装置を制御して前記フィルタを出し入れさせる
    ことにより、撮影条件を変えて第一画像と第二画像2つ
    のX線画像の撮影を行うものであることを特徴とする請
    求項1または2に記載のX線による異物検出装置。
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