JP6242325B2 - 水温計測装置および水温計測方法 - Google Patents
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実施の形態1に係る水温計測装置の構成を図1から図3を参照しながら説明する。
図1は実施の形態1に係る水温計測装置10の構成および測定方法を模式的に示した図である。
図1に示すように、水温計測装置10はレーザ距離計測部100および温度導出部200によって構成され、レーザ距離計測部100からある地点A(測定地点)に向けて異なる2つの波長のパルスレーザ光20,30が照射される。地点Aは例えば海底面などである。照射された2つの波長のパルスレーザ光20,30の反射光(不図示)をレーザ距離計測部100で再度受信し、反射光の光学的距離である光路長を測定する。温度導出部200は、測定された2つの反射光の光路長の比が伝搬媒質である水の2つの波長における屈折率の比であることから、当該屈折率の比と、伝播媒質が水である場合の屈折率比の温度特性に基づいて、水温計測装置10から地点Aまでのパルスレーザ光の伝搬往復経路の平均水温を算出する。
図2は実施の形態1に係る水温計測装置10のレーザ距離計測部100の構成を示す図であり、図3は実施の形態1に係る水温計測装置10の温度導出部200の構成を示すブロック図である。
送信部100aは、第1のパルスレーザ光源101、第2のパルスレーザ光源102、第1の送信レンズ103、第2の送信レンズ104、送信側ミラー105、送信側ダイクロイックミラー106、第1の送信側集光レンズ107、第2の送信側集光レンズ108、第1のモニタ用受光器109および第2のモニタ用受光器110で構成されている。
第1の距離計測回路119は、第1のモニタ用受光器109から入力される第1のパルスレーザ光20の出射タイミングを示す電気信号と、第1の受光器115から入力される第1の反射光40の受信を示す電気信号との差分に基づいて、第1の反射光40の光路長を計測し、当該光路長を第1の距離計測値として出力する。第2の距離計測回路120は、第2のモニタ用受光器110から入力される第2のパルスレーザ光30の出射タイミングを示す電気信号と、第2の受光器116から入力される第2の反射光50の受信を示す電気信号との差分に基づいて、第2の反射光50の光路長を計測し、当該光路長を第2の距離計測値として出力する。
屈折率比算出部201は、第1の距離計測回路119から入力される第1の距離計測値と、第2の距離計測回路120から入力される第2の距離計測値との比を算出することにより、第1のパルスレーザ光20の波長と第2のパルスレーザ光30の波長とにおける伝搬媒質の屈折率比が算出される。温度算出部202は、屈折率比算出部201が算出した屈折率比と伝搬媒質の温度特性とに基づいて、水温計測装置10から地点Aまでのレーザパルス光の伝搬往復経路の平均水温を算出する。
まず、第1、第2のパルスレーザ光源101,102において第1、第2のパルスレーザ光20,30を発生させ、第1、第2の送信レンズ103,104、送信側ミラー105、送信側ダイクロイックミラー106を介して地点Aに照射する。第1、第2のパルスレーザ光20,30の出射タイミングを第1、第2のモニタ用受光器109,110で測定する。出射された第1、第2のパルスレーザ光20,30は地点Aによって反射される。
なお、第1のパルスレーザ光20と第2のパルスレーザ光30の波長は、互いに離れた波長であることが望ましく、且つ水中での減衰係数が小さい可視光領域において選定される。例えば、第1のパルスレーザ光20の波長λ1を400nm帯に設定し、第2のパルスレーザ光30の波長λ2を500nm帯に設定する。以下の説明では、波長λ1=400nmおよび波長λ2=589nmに設定した場合を例に説明する。
D1=Dn1、D2=Dn2 (1)
式(1)においてn1,n2はそれぞれ波長λ1,λ2における伝搬物質の屈折率であり、温度に依存して変化する。
例えば、水温が20℃である場合、伝搬物質の屈折率は波長λ01=400nmでn01=1.3433、波長λ02=589nmでn02=1.3330であることが知られている。
屈折率n2/n1の比で表される屈折率比Δnは、例えば図4で示すような温度特性を有しており、水温が高いほど屈折率比Δnが大きくなる特性を有している。
T=aΔn+b (3)
式(3)において、係数aは水温に対する屈折率特性の傾き、bはオフセットに相当する。
さらに、第1、第2のパルスレーザ光源101,102が出射したパルスレーザ光を、レーザ距離計測部100外に設けたミラーなどを用いて受信レンズ111に折り返して受信させ、第1、第2の受光器115,116を用いて出射タイミングを検出するように構成してもよい。この場合、距離計測部100cにおいて、パルスレーザ光の出射タイミングを示す電気信号、すなわち第1、第2の受光器115,116で一番初めに検出された電気信号と、それ以降に検出された電気信号との差分に基づいて各反射光の光路長を計測する。
この実施の形態2では、水中の高温部分を特定する水温計測装置10aの構成を示す。実施の形態2に係る水温計測装置10aの構成を図5および図6を参照しながら説明する。
図5は、実施の形態2に係る水温計測装置10aの構成および測定方法を模式的に示した図である。実施の形態2の水温計測装置10aは、例えば無人潜水艦、潜水艇(UUV:Unmanned Underwater Vehicle)などに搭載して機能させ、水中の高温部分を検出することにより熱水鉱床の存在および熱水鉱床の位置などを推定する。
図5に示すように海底面に熱水鉱床Bが存在し、当該熱水鉱床Bから熱水が噴出している場合に高温部分Cが存在する。熱水鉱床B付近にレーザパルス光を照射した場合に、熱水鉱床B周辺の高温部分Cにより計測される水温が、高温部分C以外の地点で計測された水温よりも高い値を示す。そこで、あらかじめ設定された温度閾値と、計測された水温とを比較することにより、熱水鉱床Bの存在を推定することができる。
位置算出部300は、温度導出部200が算出した温度に基づいて高温部分を検出し、レーザ距離計測部100が計測した第1、第2の距離計測値に基づいて高温部分の位置を特定する。
位置算出部300は、温度比較部301および位置特定部302で構成されている。
温度比較部301は、温度導出部200の温度算出部202が算出した温度を入力として、当該入力された温度とあらかじめ設定された温度閾値とを比較し、比較結果を出力する。位置特定部302は、温度比較部301の比較結果を参照し、算出された温度が温度閾値よりも高い領域が存在する場合に、レーザ距離計測部100から入力される第1、第2の距離計測値に基づいて温度閾値よりも高い温度を示す地点の位置を特定する。位置特定部302は、高温部分が存在することを知らせるアラームなどの報知信号、および特定した高温部分の位置情報を出力する。
レーザ距離計測部100の送信部100aは、実施の形態1と同様に異なる波長の第1のパルスレーザ光20と第2のパルスレーザ光30を出射し、当該パルスレーザ光の出射タイミングを第1、第2のモニタ用受光器109,110で測定し、第1、第2のパルスレーザ光20,30の出射タイミングを示す電気信号を得る。なお、出射する2つのパルスレーザ光の波長を、実施の形態1と同様に波長λ1=400nmおよび波長λ2=589nmに設定した場合を例に説明する。
上述した実施の形態1および実施の形態2では、パルスレーザ光をあらかじめ設定したタイミングで出射する構成を示したが、この実施の形態3では出射されたパルスレーザ光を測定面上で一次元走査させる、あるいは二次元走査させて多地点で水温を計測する構成を示す。
図10は、実施の形態3に係る水温計測装置10bの構成および測定方法を模式的に示した図である。図10に示すように実施の形態3では、図5で示した実施の形態2の水温計測装置10aにスキャナ400を追加して設けて構成している。なお、レーザ距離計測部100、温度導出部200および位置算出部300の詳細な構成は実施の形態1または実施の形態2と同一であるため、説明を省略する。
スキャナ400を用いてパルスレーザ光を測定面上で一次元走査あるいは二次元走査させて多地点で水温を計測した結果を示している。スキャナ400が一次元走査の場合には、Y軸方向にパルスレーザ光を走査し、水温計測装置10bがX軸方向に進行することにより三次元データを取得し、スキャナ400が二次元走査の場合にはビーム走査方向をXY平面上で変化させることにより三次元データを取得する。温度導出部200の温度算出部202は、取得された三次元データに基づいて測定面上での水温を示す三次元画像を生成し、位置算出部300の位置特定部302は、取得した三次元画像に基づいて、高温部分が存在する位置に加えて、高温部分の大きさを特定することができる。
Claims (7)
- 水温を計測する水温計測装置において、
水中に照射された2波長のレーザ光が測定地点で反射されて得られる反射光を受信し、受信した2波長の反射光の光路長を示す距離値を算出する距離計測部と、
前記距離計測部が算出した2波長の反射光の距離値の比から、前記レーザ光の光路の水温を算出する温度導出部とを備えたことを特徴とする水温測定装置。 - 前記温度導出部は、
前記距離計測部が算出した2波長の反射光の距離値の比から、前記2波長の反射光の屈折率比を算出する屈折率比算出部と、
前記屈折率比算出部が算出した屈折率比と水温との関係に基づいて、前記レーザ光の光路の水温を算出する温度算出部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の水温測定装置。 - 前記温度導出部が算出した前記水温が温度閾値を超えた場合に、前記距離計測部が算出した2波長の反射光の距離値と、前記温度導出部が算出した前記温度における前記2波長のレーザ光の屈折率とから、前記温度閾値を超えた水温を示す前記測定地点の位置を特定する位置算出部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の水温測定装置。
- 前記位置算出部は、前記温度導出部が算出した前記水温が前記温度閾値を超えた場合に、当該温度閾値を超えた旨を報知する報知信号と、前記温度閾値を超えた水温を示す前記測定地点の位置を示す位置情報とを出力することを特徴とする請求項3記載の水温測定装置。
- 前記距離計測部は、前記水温計測装置が前記測定地点を含んで設定された測定平面上の一方向に移動し、且つ前記照射された2波長のレーザ光が前記水温計測装置の移動方向に対して前記測定平面上で直交する方向に一次元走査されて得られる前記反射光を受信し、受信した2波長の反射光の光路長を示す距離値を算出し、
前記温度算出部は、前記測定平面上に前記算出された水温を示した三次元画像を生成することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の水温測定装置。 - 前記距離計測部は、前記照射された2波長のレーザ光が前記測定地点を含んで設定された測定平面上を二次元走査されて反射して得られる前記反射光を受信し、受信した2波長の反射光の光路長を示す距離値を算出し、
前記温度導出部は、前記測定平面上に前記算出された水温を示した三次元画像を生成することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の水温測定装置。 - 水温を計測する水温計測方法において、
距離計測部が、水中に照射された2波長のレーザ光が測定地点で反射されて得られる反射光を受信し、受信した2波長の反射光の光路長を示す距離値を算出するステップと、
温度導出部が、前記2波長の反射光の距離値の比から、前記レーザ光の光路の水温を算出するステップとを備えたことを特徴とする水温測定方法。
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