JP2013160545A - 形状測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光放射部11(発光部)は、光を放射する。MEMSミラー21(走査部)は、光放射部11が放射した光の進行方向を曲げて、所定の範囲内を走査させる。受光素子32(受光部)は、MEMSミラー21が走査させた光が反射した反射光を受光する。高反射部51(第一基準部)は、MEMSミラー21が光を走査させる範囲内に位置し、MEMSミラー21が走査させた光を反射する。低反射部52(第二基準部)は、MEMSミラー21が光を走査させる範囲内に位置し、高反射部51に隣接している。低反射部52は、MEMSミラー21が走査させた光を受光素子32の方向へ反射する反射率が高反射部51よりも小さい。
【選択図】図2
Description
光を走査させる方式には、例えば微小電気機械素子(MEMS)によって構成された微小ミラー(MEMSミラー)を用いる方式などがある。
例えば、MEMSミラーは、逆起電力を測定することによりミラーの向きを知る技術がある。しかし、湿度や温度などの条件によりMEMSミラーの共振周波数が変化することから、正しい向きを知るのは困難である。
上記発光部は、光を放射し、
上記走査部は、上記発光部が放射した光の進行方向を曲げて、所定の範囲内を走査させ、
上記受光部は、上記走査部が走査させた光が反射した反射光を受光し、
上記第一基準部は、上記走査部が光を走査させる範囲内に位置し、上記走査部が走査させた光を反射し、
上記第二基準部は、上記走査部が光を走査させる範囲内に位置し、上記第一基準部に隣接し、上記走査部が走査させた光を上記受光部の方向へ反射する反射率が上記第一基準部よりも小さく、
上記基準算出部は、上記受光部が受光した反射光の強度が所定の閾値をまたいで変化した時刻のうち少なくともいずれかの時刻を、上記第一基準部と上記第二基準部との境界がある方向を走査した境界時刻であると判定し、
上記方向算出部は、上記基準算出部が判定した上記境界時刻に基づいて、上記走査部が走査させた光を反射した反射点の方向を算出することを特徴とする。
実施の形態1について、図1〜図6を用いて説明する。
形状測定装置80は、発光部10と、走査部20と、受光部30と、方向測定部61と、位相検波部62と、基準算出部63と、方向算出部64と、距離算出部65とを有する。
基準反射板50の設置位置は、あらかじめわかっている。したがって、基準反射板50に反射した光の伝播距離がわかる。これと、位相検波部62が測定した位相差とを比較することにより、位相差と伝播距離との関係を把握できる。距離算出部65は、把握した関係に基づいて、光の伝播距離を算出する。
仕切板41は、遮光部40の内部の空間を2つに仕切る。仕切板41が仕切った空間の一方は、光放射部11やMEMSミラー21などを内蔵し、もう一方は、レンズ31や受光素子32などを内蔵する。これにより、光放射部11が放射した光を、受光素子32が直接受光するのを防ぐ。
出射窓42は、略スリット状の開口である。走査部20が走査させた光は、出射窓42を介して遮光部40の外部に出射する。走査部20は、線状の範囲に光を走査させるので、出射窓42は、その範囲に合わせて設けられている。
入射窓43は、略円状の開口である。出射窓42から外部に出射した光が反射した反射光は、入射窓43を介して遮光部40のなかに入射する。入射窓43から入射する反射光の光量が多いほど、位相差の検出精度が高くなるので、入射窓43の面積は、広いほうが好ましい。
出射窓42と、入射窓43とは、繋がっている。
高反射部51(第一基準部)は、走査部20が光を走査させる範囲の端に位置する。高反射部51は、例えば、MEMSミラー21から見て矢印85で示される方向に位置する。高反射部51は、走査部20が走査させた光を受光部30の方向へ反射する。
低反射部52(第二基準部)は、高反射部51に隣接し、高反射部51よりも、走査部20が光を走査させる範囲の内側に位置する。低反射部52は、走査部20が走査させた光を受光部30の方向へ反射する反射率が、高反射部51よりも低い。
開放期間92は、MEMSミラー21両端に駆動信号を印加せず、開放する期間である。MEMSミラー21には、基準角度(0度)に戻ろうとする応力が加わるので、開放期間92において、MEMSミラー21は、基準角度を中心とする振り子運動をする。このとき、MEMSミラー21の両端には、MEMSミラー21の角速度に比例する逆起電力が発生する。
振り子運動の周波数(共振周波数)は、MEMSミラー21の回転モーメントや応力の大きさなどによって定まり、MEMSミラー21ごとに固有の値をとる。また、湿度や温度などの条件によっても、共振周波数が変わる場合がある。
ミラー駆動回路は、MEMSミラー21の両端電圧に基づいて、駆動信号を印加するタイミングを決定し、適切なタイミングで駆動信号を印加する。
光放射部11が放射してMEMSミラー21が反射した光は、線状の範囲を往復走査し、高反射部51は、その範囲の端に位置するから、固定期間97において、光放射部11が放射してMEMSミラー21が反射した光は、まず、低反射部52に当たり、その後、高反射部51に当たり、その後再び低反射部52に当たる。すなわち、固定期間97において、位相検波部62が算出する反射波の強度は、まず、閾値99より小さい値をとり、その後、閾値99より大きい値をとり、その後再び閾値99より小さい値をとるという一定のパターンになる。1つの固定期間97において、位相検波部62が算出する反射波の強度が閾値99をまたいで変化する時刻は、2つ存在する。
基準算出部63は、推定した時刻93を基準としてその前後を探索し、位相検波部62が算出した反射波の強度が閾値99をまたいで変化した2つの時刻(境界時刻)を判定する。時刻93において、位相検波部62が算出した反射波の強度は閾値99より大きいので、基準算出部63は、時刻93より前の時刻であって、位相検波部62が算出した反射波の強度が閾値99より小さい時刻のうち、時刻93にもっとも近い時刻を判定して、第一の境界時刻とする。また、基準算出部63は、時刻93より後の時刻であって、位相検波部62が算出した反射波の強度が閾値99より小さい時刻のうち、時刻93にもっとも近い時刻を判定して、第二の境界時刻とする。
例えば、方向算出部64は、基準算出部63が判定した2つの境界時刻のちょうど中間の時刻を、MEMSミラー21が一番下に振れた時刻であると判定する。あるいは、方向算出部64は、基準算出部63が判定した2つの境界時刻の間で、位相検波部62が算出した反射波の強度がもっとも大きい時刻を、MEMSミラー21が一番下に振れた時刻であると判定する。受光部30は、受光部30の正面方向から受光した光に対する受光感度がもっとも高く、受光する光の入射方向が受光部30の正面方向から離れるほど受光感度が落ちる傾向にあるので、固定期間97において、高反射部51上の反射点が受光部30の正面方向にもっとも近くなる時刻において、位相検波部62が算出した反射波の強度がもっとも大きくなるからである。
方向算出部64は、判定した時刻に、MEMSミラー21が一番下に振れたものとして、方向測定部61が測定した方向に含まれる誤差を検出する。例えば、方向算出部64は、方向測定部61が測定した方向に基づいてMEMSミラー21が一番下に振れたとみなされる時刻を算出し、算出した時刻と、判定した時刻との差を計算して、時刻誤差とする。方向算出部64は、ある時刻について、算出した時刻誤差をその時刻に加えた時刻について方向測定部61が測定した方向を、その時刻における走査方向とする。
例えば、距離算出部65は、基準算出部63が判定した2つの境界時刻の間で、位相検波部62が算出した反射波の強度がもっとも大きい時刻を判定する。距離算出部65は、判定した時刻について、位相検波部62が算出した位相差を基準位相差とする。光放射部11が放射してMEMSミラー21が反射した光が高反射部51に当たっている限りにおいて、高反射部51のどこに当たったとしても、光の伝播距離に大きな差はない。反射波の強度が大きいほど、位相差の算出誤差が小さくなるので、反射波の強度がもっとも大きい時刻について算出した位相差を基準位相差とする。
距離算出部65は、ある時刻について位相検波部62が算出した位相差と、基準位相差との差を算出する。距離算出部65は、光の速度と変調信号の周波数とに基づいて、算出した差を伝播距離の差に変換する。光放射部11が放射してMEMSミラー21が反射した光が高反射部51に当たった場合における光の伝播距離は、あらかじめわかっているので、距離算出部65は、その伝播距離と、算出した伝播距離の差とを合計することにより、その時刻に受光部30が受光した反射光の伝播距離を算出する。
基準算出処理S70は、例えば、時刻推定工程S71と、強度判定工程S72と、前方探索工程S73と、後方探索工程S74と、異常終了工程S75とを有する。
基準算出部63は、方向測定部61が測定した結果に基づいて、走査部20が走査させた光が高反射部51に当たった時刻を推定する。
反射波の強度が閾値99より小さい場合、最大振れ幅が小さくなって走査した光が高反射部51に当たっていないなど何らかの異常が発生していると考えられる。基準算出部63は、異常終了工程S75へ処理を進める。
反射波の強度が閾値99より大きい場合、基準算出部63は、前方探索工程S73へ処理を進める。
時刻推定工程S71で推定した時刻から、あらかじめ定めた時間遡っても、反射波の強度が閾値99より大きいままである場合、何らかの異常が発生していると考えられる。基準算出部63は、異常終了工程S75へ処理を進める。
反射波の強度が閾値99より小さくなる時刻が見つかった場合、基準算出部63は、その時刻を第一の境界時刻とし、後方探索工程S74へ処理を進める。
前方探索工程S73で見つけた第一の境界時刻から、あらかじめ定めた時間進んでも、反射波の強度が閾値99より大きいままである場合、何らかの異常が発生していると考えられる。基準算出部63は、異常終了工程S75へ処理を進める。
反射波の強度が閾値99より小さくなる時刻が見つかった場合、基準算出部63は、その時刻を第二の境界時刻とし、基準算出処理S70を終了する。
また、境界時刻の探索を、方向測定部61が測定した結果に基づいて走査部20が走査させた光が高反射部51に当たったと推定される時刻から開始するのではなく、前回の走査時に検出したずれを使って補正した時刻から開始する構成であってもよい。
走査部20による走査が正弦波で行われるとすると、次の式が成り立つ。
Δj1とΔj2は、異なった値であってもよく、いずれか一方あるいは両方が0であってもよい。ただし、Δj1とΔj2とが等しいことが好ましい。
あるいは、方向算出部64は、j−≦j≦j+であるjのなかから、基準算出部63が算出した移動平均ajが最大であるjを選択して、jNとする構成であってもよい。
2つの差の間の差の絶対値が所定の閾値より小さい場合、方向算出部64は、振り角が正常であると判定する。2つの差の間の差の絶対値が閾値より大きい場合、方向算出部64は、振り角が異常であると判定する。
振り角が異常であると判定した場合、例えば、発光部10が発光を停止する。
なお、方向算出部64は、過去に算出したシフト量SFTに基づいて、正常シフト量を算出する構成であってもよい。例えば、方向算出部64は、前回の走査時に算出したシフト量SFTを正常シフト量とする。なお、前回の走査時に算出したシフト量SFTが異常であると判定されたものである場合、方向算出部64は、更にその前の走査時に算出したシフト量SFTを正常シフト量とする構成であってもよい。
また、方向算出部64は、位相検波部62が算出した位相差を使って、算出したシフト量が正常範囲内であるか否かを判定する構成であってもよい。基準反射板50の位置は固定されているから、走査部20が走査させた光が高反射部51に当たったとき位相検波部62が算出する位相差は変化しないはずである。方向算出部64は、位相検波部62が算出したjN番目のデータにおける位相差と、正常位相差とを比較する。例えば、方向算出部64は、位相検波部62が算出したjN’番目のデータ(jN’は、前回の走査時に方向算出部64が算出したjN。)における位相差を正常位相差として用いる。あるいは、方向算出部64は、過去の複数回の走査時における位相差を平均することにより正常位相差を算出する構成であってもよい。
2つの位相差の間の差の絶対値が所定の閾値以下である場合、方向算出部64は、シフト量が正常であると判定する。
2つの位相差の間の差の絶対値が閾値超である場合、方向算出部64は、シフト量が異常であると判定する。
これにより、精度の良い測距ができる。
これにより、反射板とレーザ画像計測対象とを区別し、反射板の位置を正確に把握することができる。
また、レーザ光走査光学系の異常を検知することができる。
実施の形態2について、図7を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
例えば、走査部20が光を走査する方向が、次の式によって近似できるものとする。
実施の形態3について、説明する。
なお、実施の形態1または実施の形態2と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態4について、図8〜図9を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態3と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
鏡58は、発光部10が放射した光を走査部20が一番上の方向(矢印84によって示される方向)へ走査させたとき、走査部20が走査させた光が当たる位置に配置されている。鏡58は、当たった光を鏡面反射する。鏡58は、発光部10が放射して走査部20が走査させた光が当たったとき、その光を基準反射板50が位置する方向へ反射する角度に設置されている。
また、上から下へ走査するのにかかる時間と、下から上へ走査するのにかかる時間とが異なる可能性もある。
実施の形態5について、図10〜図11を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態4と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
この場合、固定期間97における反射波の強度は、実施の形態1と逆の固定パターンとなる。すなわち、反射波の強度は、まず、閾値99より大きくなり、その後、閾値99より小さくなり、その後再び、閾値99より大きくなる。したがって、基準反射板50がこのような構成であっても、基準算出部63は、境界時刻を判定することができる。
また、走査範囲89が狭くなって一番外側の高反射部51にかからなくなった場合、固定期間97における固定パターンは、図10に示したパターンに変化する。これにより、走査範囲89のわずかな変化を検出することができる。
例えば、走査範囲89がわずかに狭くなった場合、t1からt2までの時間が長くなり、t2からt3までの時間が短くなり、t3からt4までの時間が長くなる。
方向算出部64は、例えば、t1からt2までの時間と、t2からt3までの時間と、t3からt4までの時間とを算出し、それぞれを正常値と比較する。方向算出部64は、それぞれの時間と正常値との差が閾値より大きくなった場合に、異常値であると判定する。3つの値のうち2つ以上の値が異常値になった場合に、方向算出部64は、振り角異常であると判定する。これにより、振り角異常の判定精度を高くすることができる。
また、高反射部51と低反射部52とが逆に配置された構成であってもよい。
また、形状測定装置80は、CW変調方式ではなく、パルス変調方式により、反射点までの距離を測定する構成であってもよい。その場合、位相検波部62に代えて、時間差計測部(時間差計測回路)を設ける。時間差計測部は、発光部10がパルス状の光を放射してから受光部30がパルス状の反射光を受光するまでの時間(パルスの到達時間)を計測する。
また、走査部20が光を走査させる範囲は、面状であってもよい。すなわち、走査部20は、発光部10が放射した光により、所定の二次元の範囲内を走査させる構成であってもよい。その場合、基準反射板50を、例えば、走査範囲の下端及び右端(左端でも可。)に沿って延びるL字形状とする。これにより、走査部20が光を縦横いずれの方向に走査させた場合でも、走査部20が走査させた光が基準反射板50に当たるようにすることができる。
また、走査部20は、MEMSミラー21ではなく、例えばポリゴンミラーなどを使って光を走査させる構成であってもよい。
また、出射窓42と入射窓43とは、分離している構成であってもよい。
また、低反射部52は、高反射部51よりも内側ではなく、高反射部51よりも外側に位置する構成であってもよい。
また、基準反射板50は、走査部20が光を走査させる範囲の端ではなく、走査部20が光を走査させる範囲内の任意の位置にある構成であってもよい。しかし、走査範囲の端では、走査方向の変化がゆっくりなので、基準反射板50が走査範囲の端に位置する構成のほうが、補正の精度が高くなり、好ましい。
また、基準算出部63は、走査部20が走査させた光が高反射部51に当たった時刻を、MEMSミラー21の両端電圧に基づいて推定するのではなく、他の方式により推定する構成であってもよい。
上記発光部は、光を放射する。
上記走査部は、上記発光部が放射した光の進行方向を曲げて、所定の範囲内を走査させる。
上記受光部は、上記走査部が走査させた光が反射した反射光を受光する。
上記第一基準部は、上記走査部が光を走査させる範囲内に位置し、上記走査部が走査させた光を反射する。
上記第二基準部は、上記走査部が光を走査させる範囲内に位置し、上記第一基準部に隣接し、上記走査部が走査させた光を上記受光部の方向へ反射する反射率が上記第一基準部よりも小さい。
上記基準算出部は、上記受光部が受光した反射光の強度が所定の閾値をまたいで変化した時刻のうち少なくともいずれかの時刻を、上記第一基準部と上記第二基準部との境界がある方向を走査した境界時刻であると判定する。
上記方向算出部は、上記基準算出部が判定した上記境界時刻に基づいて、上記走査部が走査させた光を反射した反射点の方向を算出する。
上記発光部は、光を放射する。
上記走査部は、上記発光部が放射した光の進行方向を曲げて、所定の一次元の範囲内を走査させる。
上記受光部は、上記走査部が走査させた光が反射した反射光を受光する。
上記遮光部は、上記発光部と上記走査部と上記受光部とを覆い、出射窓(42)と、入射窓(43)とを有する。
上記出射窓は、略スリット状の開口であり、上記走査部が走査させた光は、上記出射窓を介して上記遮光部の外部に出射する。
上記入射窓は、略円状の開口であり、上記出射窓の長手方向に隣接して設けられ、上記出射窓を介して出射した光が反射した反射光は、上記入射窓を介して上記遮光部のなかに入射する。
上記第一基準部は、上記遮光部の内側に設けられ、上記出射窓と上記入射窓との間に位置し、上記走査部が光を走査させる範囲内に位置し、上記走査部が走査させた光を反射する。
上記第二基準部は、上記遮光部の内側に設けられ、上記出射窓と上記入射窓との間に位置し、上記走査部が光を走査させる範囲内に位置し、上記第一基準部に隣接し、上記走査部が走査させた光を上記受光部の方向へ反射する反射率が上記第一基準部よりも小さい。
上記基準算出部は、上記受光部(30)が受光した反射光の強度が所定の閾値をまたいで変化した時刻のうち少なくともいずれかの時刻を、上記第一基準部(51)と上記第二基準部(52)との境界がある方向を走査した境界時刻であると判定する。
上記方向測定部は、上記走査部(20)が光を走査させた凡その方向を測定する。
上記基準算出部(63)は、上記方向測定部が測定した方向に基づいて、上記走査部が走査させた光が上記第一基準部(51)のある方向を走査した時刻を算出し、算出した時刻の近傍を探索して、上記受光部(30)が受光した反射光の強度が上記閾値をまたいで変化する時刻を判定し、判定した時刻を上記境界時刻とする。
上記第一基準部(51)は、上記走査部が光を走査させる範囲の端に位置する。
上記第二基準部(52)は、上記第一基準部よりも、上記走査部が光を走査させる範囲の内側に位置する。
Claims (6)
- 発光部と、走査部と、受光部と、第一基準部と、第二基準部と、基準算出部と、方向算出部とを有し、
上記発光部は、光を放射し、
上記走査部は、上記発光部が放射した光の進行方向を曲げて、所定の範囲内を走査させ、
上記受光部は、上記走査部が走査させた光が反射した反射光を受光し、
上記第一基準部は、上記走査部が光を走査させる範囲内に位置し、上記走査部が走査させた光を反射し、
上記第二基準部は、上記走査部が光を走査させる範囲内に位置し、上記第一基準部に隣接し、上記走査部が走査させた光を上記受光部の方向へ反射する反射率が上記第一基準部よりも小さく、
上記基準算出部は、上記受光部が受光した反射光の強度が所定の閾値をまたいで変化した時刻のうち少なくともいずれかの時刻を、上記第一基準部と上記第二基準部との境界がある方向を走査した境界時刻であると判定し、
上記方向算出部は、上記基準算出部が判定した上記境界時刻に基づいて、上記走査部が走査させた光を反射した反射点の方向を算出する
ことを特徴とする形状測定装置。 - 発光部と、走査部と、受光部と、遮光部と、第一基準部と、第二基準部とを有し、
上記発光部は、光を放射し、
上記走査部は、上記発光部が放射した光の進行方向を曲げて、所定の一次元の範囲内を走査させ、
上記受光部は、上記走査部が走査させた光が反射した反射光を受光し、
上記遮光部は、上記発光部と上記走査部と上記受光部とを覆い、出射窓と、入射窓とを有し、
上記出射窓は、略スリット状の開口であり、上記走査部が走査させた光は、上記出射窓を介して上記遮光部の外部に出射し、
上記入射窓は、略円状の開口であり、上記出射窓の長手方向に隣接して設けられ、上記出射窓を介して出射した光が反射した反射光は、上記入射窓を介して上記遮光部のなかに入射し、
上記第一基準部は、上記遮光部の内側に設けられ、上記出射窓と上記入射窓との間に位置し、上記走査部が光を走査させる範囲内に位置し、上記走査部が走査させた光を反射し、
上記第二基準部は、上記遮光部の内側に設けられ、上記出射窓と上記入射窓との間に位置し、上記走査部が光を走査させる範囲内に位置し、上記第一基準部に隣接し、上記走査部が走査させた光を上記受光部の方向へ反射する反射率が上記第一基準部よりも小さい
ことを特徴とする形状測定装置。 - 上記形状測定装置は、更に、基準算出部を有し、
上記基準算出部は、上記受光部が受光した反射光の強度が所定の閾値をまたいで変化した時刻のうち少なくともいずれかの時刻を、上記第一基準部と上記第二基準部との境界がある方向を走査した境界時刻であると判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の形状測定装置。 - 上記形状測定装置は、更に、方向測定部を有し、
上記方向測定部は、上記走査部が光を走査させた凡その方向を測定し、
上記基準算出部は、上記方向測定部が測定した方向に基づいて、上記走査部が走査させた光が上記第一基準部のある方向を走査した時刻を算出し、算出した時刻の近傍を探索して、上記受光部が受光した反射光の強度が上記閾値をまたいで変化する時刻を判定し、判定した時刻を上記境界時刻とする
ことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の形状測定装置。 - 上記基準算出部は、上記受光部が受光した反射光の強度の移動平均と、上記受光部が受光した反射光の強度の低周波成分とのうちのいずれかに基づいて、上記境界時刻を判定することを特徴とする請求項1または請求項3または請求項4に記載の形状測定装置。
- 上記走査部は、上記発光部が放射した光を、所定の一次元の範囲内を往復走査させ、
上記第一基準部は、上記走査部が光を走査させる範囲の端に位置し、
上記第二基準部は、上記第一基準部よりも、上記走査部が光を走査させる範囲の内側に位置する
ことを特徴とする請求項1及び請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の形状測定装置。
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