JP6242209B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両が登坂路上に存在しているときにエンジン回転数の嵩上げを行いクリープ力を増強する制御装置に関する。
車両が登坂路上に存在しており、ブレーキ装置による制動が行われていないときに、その路面の上り勾配の大きさに応じてエンジン回転数の嵩上げを行い、駆動輪(車軸)に伝達されるクリープ力の大きさを調整して車両のずり下がりを抑止することが公知である(例えば、下記特許文献を参照)。
実開平04−017139号公報
従前の制御では、路面の上り勾配とエンジン回転数の嵩上げ量とが一対一に対応している。即ち、登坂路上におけるクリープ力の増強に際して、現在の搭乗人員数や搭載荷重の大きさは考慮されていない。実際には、車両が運用される都度、搭乗人員数や搭載荷重は増減するのであり、それに伴い車両の自重が変動して、登坂路上で車両がずり下がらない最適なクリープ力の大きさも変化する。
にもかかわらず、登坂路上におけるエンジン回転数の嵩上げ量を、所定の搭乗人員数または搭載荷重を仮定して設定していることから、その仮定よりも少ない人数または荷重しか搭載されていない場合、運転者がブレーキペダルから足を離した瞬間にクリープ力が過剰となって車両が前方に飛び出すかのような挙動をする可能性を否定できない。逆に、仮定よりも多い人数または荷重が搭載されている場合には、登坂路上でクリープ力の不足により車両が後方にずり下がる懸念が生じる。
以上の問題に初めて着目してなされた本発明は、搭乗人員数や搭載荷重が増減することを前提として、登坂路上で適正な大きさのクリープ力を発揮し、車両のずり下がりを防止し、また車両の再発進性を向上させることを所期の目的としている。
本発明では、内燃機関と駆動輪とをトルクコンバータを介して接続している車両を制御するものであって、当該車両が登坂路上に所在しておりブレーキ装置による制動が行われていないときに、車両が後退したことを感知した場合、車両の後退を感知しなくなるまでエンジン回転数を嵩上げするとともにその嵩上げ量をそのときの路面の上り勾配の大きさとともに学習値としてメモリに記憶しておくか、または、車両の後退を感知してから車両の後退を感知しなくなるまでの間のエンジン回転数の上昇量、アクセルペダルの踏込量の増加量若しくは吸気絞りバルブの開度の拡大量をそのときの路面の上り勾配の大きさとともに学習値としてメモリに記憶しておき、その後に再び車両が登坂路上に所在しかつブレーキ装置による制動が行われない状況が生じた際に、先に記憶した現在の路面の上り勾配の大きさに対応する学習値を用いてエンジン回転数の嵩上げまたは吸気絞りバルブの開度の拡大を行い、なおかつ、あるトリップ中に学習した学習値を、そのトリップの終了後にメモリから消去する制御装置を構成した。
本発明によれば、搭乗人員数や搭載荷重が増減したとしても、登坂路上で適正な大きさのクリープ力を発揮でき、車両のずり下がりの防止、車両の再発進性の向上を実現することが可能となる。
本発明の一実施形態における内燃機関及び制御装置の構成を示す図。 同実施形態における駆動系の構成を示す図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。この内燃機関は、火花点火式の4ストロークガソリンエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、吸気絞りバルブである電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
本実施形態の車両には、ブレーキブースタ5が付帯している。ブレーキブースタ5は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側の部位、より具体的にはサージタンク33から吸気負圧を導き入れ、その負圧を用いてブレーキペダルの踏力を倍力する、この分野では広く知られているものである。ブレーキブースタ5は、負圧を蓄える定圧室と、大気圧が加わる変圧室とを有し、定圧室が負圧管路51を介してサージタンク33に接続している。負圧管路51は、スロットルバルブ32の下流側の吸気負圧を定圧室へと導く。負圧管路51上には、負圧を定圧室内に留め、定圧室に正圧が加わることを防止するためのチェックバルブ52を設けてある。
運転者によりブレーキペダルが操作されていないとき、定圧室と変圧室とが連通し、かつ変圧室が大気圧から隔絶される。ブレーキペダルが操作されると、定圧室と変圧室との間が遮断され、かつ変圧室に大気が導入される。結果、定圧室と変圧室との圧力差が、ブレーキペダルの踏力を倍力する制御圧力となる。ブレーキブースタ5により増幅されたブレーキ踏力は、マスタシリンダ6において液圧力に変換される。マスタシリンダ6が出力する作動液圧は、液圧回路(図示せず)を介してブレーキキャリパやホイールシリンダといったブレーキ装置(図示せず)に伝達され、当該ブレーキ装置による車両の制動に用いられる。
図2に、車両が備える駆動系の例を示す。この駆動系は、トルクコンバータ7及び自動変速機8、9を備えてなる。特に、本実施形態では、自動変速機8、9の構成要素として、遊星歯車機構を利用した前後進切換装置8、及び無段変速機の一種であるベルト式CVT(Continuously Variable Transmission)9を採用している。
内燃機関が出力する回転トルクは、内燃機関のクランクシャフトからトルクコンバータ7の入力側のポンプインペラ71に入力され、出力側のタービンランナ72に伝達される。タービンランナ72の回転は、前後進切換装置8を介してCVT9の駆動軸94に伝わり、CVT9における変速を経て従動軸95を回転させる。従動軸95の回転は、出力ギア101に伝達される。出力ギア101は、デファレンシャル装置のリングギア102と噛合し、デファレンシャル装置を介して車軸103及び車軸103に接続した駆動輪(図示せず)を回転させる。
トルクコンバータ7は、ロックアップ機構を備える。ロックアップ機構は、この分野では既知のもので、トルクコンバータ7の入力側と出力側とを相対回動不能に締結するロックアップクラッチ73と、ロックアップクラッチ73を断接切換駆動するための作動液圧(油圧)を制御するロックアップソレノイドバルブ(図示せず)とを要素とする。
CVT9を搭載した車両においては、車速が所定値(例えば、10km/h)以上である場合、ほぼ常時トルクコンバータ7をロックアップする。車速が所定値以下となれば、トルクコンバータ7のロックアップを解除する。ロックアップ時、ロックアップクラッチ73はトルクコンバータカバー74に押し付けられ、トルクコンバータカバー74と一体となって回転する。ロックアップ時、トルクコンバータ7の入力側(のドライブプレート)に入力された機関のトルクは、トルクコンバータカバー74からロックアップクラッチ73を経由してトルクコンバータ7の出力側、ひいては前後進切換装置8に直接伝達される。ロックアップ時、トルクコンバータ7の出力側回転数の入力側回転数に対する比である速度比は1となる。
翻って、非ロックアップ時には、ロックアップクラッチ73がトルクコンバータカバー74から離反する。非ロックアップ時、トルクコンバータ7の入力側に入力された機関のトルクは、トルクコンバータカバー74からポンプインペラ71、タービン72へと伝わり、前後進切換装置8に伝達される。非ロックアップ時、トルクコンバータ7の速度比は、駆動状態に応じて1よりも小さくなったり大きくなったりする。
前後進切換装置8は、そのサンギア81がタービンランナ72と連絡し、リングギア82が駆動軸94と連絡している。プラネタリギア831を支持するプラネタリキャリア83と変速機ケースとの間には、断接切換可能な液圧クラッチたるフォワードブレーキ84を介設している。また、プラネタリキャリア83とサンギア81(または、トルクコンバータ7の出力側)との間にも、断接切換可能な液圧クラッチたるリバースクラッチ85を介設している。
走行レンジのうちのDレンジでは、フォワードブレーキ84を締結し、リバースクラッチ85を切断する。これにより、トルクコンバータ7の出力軸の回転が逆転されかつ減速されて駆動軸94に伝達され、前進走行となる。翻って、Rレンジでは、リバースクラッチ85を締結し、フォワードブレーキ84を切断する。これにより、サンギア81とプラネタリキャリア83とが一体的に回転し、トルクコンバータ7の出力軸と駆動軸94とが直結して後進走行となる。
非走行レンジであるNレンジ、Pレンジでは、フォワードブレーキ84及びリバースクラッチ85をともに切断する。
CVT9は、駆動プーリ91及び従動プーリ92と、両プーリ91、92に巻き掛けられたベルト93とを要素とする。駆動プーリ91は、駆動軸94に固定した固定シーブ911と、駆動軸91上にローラスプラインを介して軸方向に変位可能に支持させた可動シーブ912と、可動シーブ912の後背に配設された液圧サーボ913とを有しており、液圧サーボ913を操作し可動シーブ912を変位させることを通じて変速比を無段階に変更できる。並びに、従動プーリ92は、従動軸95に固設した固定シーブ921と、従動軸95上にローラスプラインを介して軸方向に変位可能に支持させた可動シーブ922と、可動シーブ922の後背に配設された液圧サーボ923とを有しており、液圧サーボ923を操作し可動シーブ922を変位させることを通じてトルク伝達に必要なベルト推力を与える。
本実施形態の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、内燃機関の冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号e、ブレーキペダルが踏まれているか否かまたはブレーキペダルの踏込量を検出するセンサから出力されるブレーキスイッチまたは踏量信号f、ブレーキペダルに加えられる踏力をマスタシリンダ6において変換して得られる液圧力であるマスタシリンダ圧を検出するセンサから出力されるマスタシリンダ圧信号g、車両が所在している路面の勾配を検出する傾斜角センサ(または、加速度センサ)から出力される傾斜角(または、加速度)信号h等が入力される。
出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング等といった運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、kを出力インタフェースを介して印加する。
ECU0は、運転者がアクセルペダルを踏んでいるとき、そのアクセルペダルの踏込量に応じてスロットルバルブ32の開度を操作し、気筒1に充填される吸気量及び燃料噴射量、ひいてはエンジン回転数及びエンジントルクを、要求負荷に対応した大きさに調整する。
他方、運転者がアクセルペダルを操作していないときには、現在のエンジン回転数と目標アイドル回転数との偏差に応じてスロットルバルブ32の開度を操作し、気筒1に充填される吸気量及び燃料噴射量を上記の偏差を縮小するように調整する。即ち、アイドル回転数のフィードバック制御を実施する。
さらに、本実施形態のECU0は、現在車両が登坂路上に所在していることを傾斜角センサ(加速度センサ)を介して感知しており、かつブレーキ装置による制動が行われていない、即ち運転者がブレーキペダルを操作していない(ブレーキスイッチがOFFとなっているか、ブレーキペダルの踏込量またはマスタシリンダ圧が0または0に近い閾値以下となっている)ときに、目標アイドル回転数を、車両が平坦路上または降坂路上に所在しているときよりも高く設定する。これにより、内燃機関が出力するエンジントルクを増大させ、駆動輪に伝達されるクリープ力の増強を図る。
車両が登坂路上に所在し、ブレーキ装置による制動が行われていないときの目標アイドル回転数の基本値は、そのときの路面の上り勾配の大きさに応じて可変とすることが好ましい。具体的には、路面の上り勾配が大きいほど、目標アイドル回転数の基本値を高く設定する。
その上で、本実施形態のECU0は、登坂路上において車両が後方にずり下がったことを車速センサを介して感知した場合、車両のずり下がりを感知しなくなるまで目標アイドル回転数を嵩上げする。そして、車両のずり下がりを感知しなくなったときの嵩上げ量を、そのときの路面の上り勾配の大きさとともに、学習値としてメモリに記憶保持する。
メモリに記憶した目標アイドル回転数の嵩上げ量の学習値は、後に再び車両が登坂路上に所在し、かつブレーキ装置による制動が行われない状況が生じた際の目標エンジン回転数の決定に用いる。ECU0は、現在の路面の上り勾配の大きさに対応した過去の学習値がメモリに記憶されている場合、その学習値をメモリから読み出す。
そして、この学習値を以て、目標アイドル回転数を嵩上げする。結果として、目標アイドル回転数は、平坦路上または降坂路上における目標アイドル回転数よりも高い基本値(既述の通り、この基本値もまた、路面の上り勾配が大きいほど高い)に、メモリから読み出した学習値(嵩上げ量)を加味した値となる。登坂路上において運転者がブレーキペダルから足を離した瞬間に、予め目標アイドル回転数を嵩上げすることにより、車両の後方へのずり下がりを予防することができる。
なお、登坂路上で目標エンジン回転数の嵩上げを実行するにあたり、現在の路面の上り勾配の大きさに対応した過去の学習値がメモリに記憶されていない、換言すればその上り勾配について学習が完了していない場合には、既に学習が完了している上り勾配についての学習値をメモリから読み出し、この学習値を現在の上り勾配の大きさに対応した嵩上げ量に換算して、目標エンジン回転数の決定に用いる。
学習が完了している路面の勾配をθ、学習が完了していない現在の路面の勾配をθ’とおくと、勾配θの路面上で車両を後退させようとする力Fと、勾配θ’の路面上で車両を後退させようとする力F’との間には、F’/F=sinθ’/sinθの関係が成立する。勾配θ’の路面上で車両がずり下がらないようにするためには、勾配θの路面上で車両がずり下がらないエンジントルクの(sinθ’/sinθ)倍のエンジントルクが必要になると推考される。よって、そのようなエンジントルクを具現できるよう、勾配θに対応した学習値、勾配θ及び勾配θ’から、勾配θ’に対応した目標エンジン回転数の嵩上げ量を推算すればよい。
目標エンジン回転数の嵩上げ量の学習及び更新は、一トリップ中に最低一回行う。トリップとは、イグニッションスイッチがONに操作されて内燃機関を始動してから、イグニッションスイッチがOFFに操作されて内燃機関を停止するまでの期間の意である。また、あるトリップ中に学習した学習値は、そのトリップの終了後にメモリから消去し、次回以降のトリップには持ち越さない。今回のトリップにおける車両の搭乗人員数または搭載荷重と、次回のトリップにおける搭乗人員数または搭載荷重とが同等であることは保証されないからである。
目標エンジン回転数の嵩上げ量の学習及び更新を、車両が登坂路に到達する都度実行してもよいことは言うまでもない。一トリップ中にも、途中で人が降車したり、新たに荷物が積み増されたりして、車両の自重が変化することがあり得るからである。
本実施形態では、内燃機関と駆動輪とをトルクコンバータ7を介して接続している車両を制御するものであって、当該車両が登坂路上に所在しておりブレーキ装置による制動が行われていないときに、車両が後退したことを感知した場合、車両の後退を感知しなくなるまでエンジン回転数を嵩上げするとともに、その嵩上げ量を学習値として記憶しておき、その後に再び車両が登坂路上に所在しかつブレーキ装置による制動が行われない状況が生じた際に、先に記憶した嵩上げ量の学習値を用いてエンジン回転数の嵩上げを行う制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、搭乗人員数や搭載荷重が増減したとしても、登坂路上で適正な大きさのクリープ力を発揮でき、車両のずり下がりの防止、車両の再発進性の向上を実現することが可能となる。登坂路上において一度は車両のずり下がりが発生したとしても、その後に再び車両が登坂路上にさしかかったときには、先に学習した学習値を用いて目標アイドル回転数の嵩上げが行われ、クリープ力が加増されるため、登坂路上における車両のずり下がりが予防される。
また、学習を実行することで、そのときの搭乗人員数や搭載荷重に応じて目標アイドル回転数の嵩上げ量が好適値に調整されることから、多人数または大重量の搭載を想定して予め目標アイドル回転数の基本値を大幅に引き上げておく必要がなくなり、車両の飛び出し感の発生の防止や燃料消費量の抑制に寄与し得る。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。上記実施形態では、車両が登坂路上に所在しておりブレーキ装置による制動が行われていないときに、車両が後退したことを感知した場合、車両の後退を感知しなくなるまでエンジン回転数を嵩上げするとともに、その嵩上げ量を学習値として記憶していた。
他方、登坂路上で車両が少しでもずり下がったときには、運転者がアクセルペダルを踏み込んで吸気絞りバルブ(スロットルバルブ32)を拡大操作し、エンジントルクを高めて車両のそれ以上のずり下がりを阻止しようとすることが普通である。そこで、ECU0が、車両の後退を感知してから車両の後退を感知しなくなるまでの間のエンジン回転数の上昇量、アクセルペダルの踏込量の増加量若しくは吸気絞りバルブの開度の拡大量を学習値として記憶しておき、その後に再び車両が登坂路上に所在しかつブレーキ装置による制動が行われない状況が生じた際に、先に記憶した学習値を用いてエンジン回転数の嵩上げまたは吸気絞りバルブの開度の拡大を行うようにすることも考えられる。この場合、ECU0は、登坂路上における初回の車両のずり下がりに対しては、必ずしもエンジン回転数の嵩上げを行わない。
また、上記実施形態では、運転者がアクセルペダルを操作していないときのエンジン回転数の(目標アイドル回転数への)フィードバック制御において、スロットルバルブ32を操作して吸気量を増減調整するようにしていたが、内燃機関の吸気通路3にアイドルスピードコントロールバルブが実装されている場合には、このアイドルスピードコントロールバルブを操作することで吸気量を増減調整することができる。周知の通り、アイドルスピードコントロールバルブは、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の上流側と下流側とを連通するバイパスを開閉する吸気絞りバルブ(流量制御バルブ)である。
その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両に搭載される内燃機関の制御に適用することができる。
0…制御装置(ECU)
1…気筒
11…インジェクタ
3…吸気通路
32…吸気絞りバルブ(スロットルバルブ)
7…トルクコンバータ
103…車軸

Claims (1)

  1. 内燃機関と駆動輪とをトルクコンバータを介して接続している車両を制御するものであって、
    当該車両が登坂路上に所在しておりブレーキ装置による制動が行われていないときに、車両が後退したことを感知した場合、車両の後退を感知しなくなるまでエンジン回転数を嵩上げするとともにその嵩上げ量をそのときの路面の上り勾配の大きさとともに学習値としてメモリに記憶しておくか、または、車両の後退を感知してから車両の後退を感知しなくなるまでの間のエンジン回転数の上昇量、アクセルペダルの踏込量の増加量若しくは吸気絞りバルブの開度の拡大量をそのときの路面の上り勾配の大きさとともに学習値としてメモリに記憶しておき、
    その後に再び車両が登坂路上に所在しかつブレーキ装置による制動が行われない状況が生じた際に、先に記憶した現在の路面の上り勾配の大きさに対応する学習値を用いてエンジン回転数の嵩上げまたは吸気絞りバルブの開度の拡大を行い、
    なおかつ、あるトリップ中に学習した学習値を、そのトリップの終了後にメモリから消去する制御装置。
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