JP2001254815A - 変速比無限大無段変速機の駆動力制御装置 - Google Patents

変速比無限大無段変速機の駆動力制御装置

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JP2001254815A
JP2001254815A JP2000070093A JP2000070093A JP2001254815A JP 2001254815 A JP2001254815 A JP 2001254815A JP 2000070093 A JP2000070093 A JP 2000070093A JP 2000070093 A JP2000070093 A JP 2000070093A JP 2001254815 A JP2001254815 A JP 2001254815A
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Japan
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torque
transmission
vehicle
continuously variable
ratio
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JP2000070093A
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English (en)
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Hiromasa Sakai
弘正 酒井
Motoharu Nishio
元治 西尾
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車庫入れなどの低速走行時に、ブレーキ操作
によるクリープトルクの調整を可能にするとともに、坂
道発進時での後退を防ぐ。 【解決手段】 変速比無限大無段変速機を制御する変速
制御コントロールユニット80は、アクセルペダルが解
放状態で予め設定した運転条件となったときにクリープ
トルクの制御を行い、車速VSPが低下するにつれて進
行方向に応じたクリープトルクを増大させるとともに、
進行方向とは逆方向への車速VSPが増大したときに
は、進行方向側へ向けてクリープトルクを増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などに採用さ
れる変速比無限大無段変速機の駆動力制御装置の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から車両の変速機として、ベルト式
やトロイダル型の無段変速機構が知られており、このよ
うな無段変速機構の変速領域をさらに拡大するために、
無段変速機構に一定変速機構と遊星歯車機構を組み合わ
せて変速比を無限大まで制御可能とする変速比無限大無
段変速機が知られており、例えば、特開平10−325
456号公報などがある。
【0003】これは、エンジンに連結される変速比無限
大無段変速機のユニット入力軸に、変速比を連続的に変
更可能なハーフトロイダル型の無段変速機構と、一定変
速機構(減速機構)を並列的に連結するとともに、これ
らの出力軸を遊星歯車機構で結合したもので、無段変速
機構の出力を遊星歯車機構のサンギアに、一定変速機構
の出力軸は動力循環モードクラッチを介して遊星歯車機
構のキャリアに連結される。
【0004】サンギアと連結した無段変速機構の出力軸
は、直結モードクラッチを介して変速比無限大無段変速
機の出力軸であるユニット出力軸と選択的に結合される
一方、遊星歯車機構のリングギアはユニット出力軸に結
合される。
【0005】このような変速比無限大無段変速機では、
図13に示すように、動力循環モードクラッチを締結す
る一方、直結モードクラッチを解放することにより、無
段変速機構と一定変速機構の変速比の差に応じて、ユニ
ット変速比(以下、IVT比iiでユニット入力軸回転
数/ユニット出力軸回転数)を負の値から正の値まで無
限大(1/ii=0でギアードニュートラルポイントG
NPという)を含んで連続的に変速制御を行う動力循環
モードと、動力循環モードクラッチを解放する一方、直
結モードクラッチを締結して無段変速機構の変速比(以
下、CVT比ic)に応じて変速制御を行う直結モード
の2つの運転モードを選択的に使用することができる。
【0006】そして、上記のものでは、伝達トルクの制
御によってクリープトルクの制御もも行っているが、ブ
レーキペダルが踏まれたときには、クリープトルクを減
少するように制御を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トルクコン
バータを備えた従来の自動変速機では、停車中にアクセ
ルペダルを解放した状態であっても、エンジンのアイド
ル制御に応じた駆動力(以下、クリープトルク)を伝達
するクリープ現象があり、車庫入れなどの低速走行時で
は、クリープトルクによる走行中にブレーキ操作を行う
ことで所望の車速や駆動力に調整することができ、変速
比無限大無段変速機においても、伝達トルクの制御によ
ってクリープトルクを発生させることができる。
【0008】しかしながら、上記従来例では、ブレーキ
ペダルが踏まれたときには駆動力が低下するように設定
されるため、車庫入れなどで、クリープトルクによって
走行し、ブレーキ操作によって車速や駆動力を調整しよ
うとすると、クリープトルクが急減してしまい、任意の
車速や駆動力を得るのが難しく、車庫入れや縦列駐車な
ど、低速走行時の運転性が低下するという問題があっ
た。
【0009】また、坂道発進の際では、停車中にブレー
キペダルを踏み込むことでクリープトルクが低減されて
いるため、ブレーキペダルの解放時にクリープトルクが
立ち上がっていないため、路面勾配が大きい場合には後
退する可能性がある。
【0010】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、変速比無限大無段変速機において、車庫入
れなどの低速走行時に、ブレーキ操作によるクリープト
ルクの調整を可能にするとともに、坂道発進時での後退
を防いで運転性を向上させることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、変速比を
連続的に変更可能な無段変速機構と一定変速機構とをユ
ニット入力軸にそれぞれ連結するとともに、無段変速機
構と一定変速機構の出力軸を遊星歯車機構、動力循環モ
ードクラッチ及び直結モードクラッチを介してユニット
出力軸に連結した変速比無限大無段変速機と、運転レン
ジを設定する運転レンジ選択手段と、車両の運転状態に
応じて前記無段変速機構の伝達トルクを制御する伝達ト
ルク制御手段とを備えた変速比無限大無段変速機の駆動
力制御装置において、前記伝達トルク制御手段は、アク
セルペダルが解放状態で予め設定した運転条件となった
とき、車速が低下するにつれて運転レンジに応じた駆動
側での伝達トルクを増大させるとともに、前記運転レン
ジで設定された進行方向とは逆方向への車速が増大した
ときには、運転レンジに応じた駆動側の伝達トルクを増
大させるクリープトルク制御手段を備える。
【0012】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記クリープトルク制御手段は、路面の勾配を検
出する勾配検出手段と、ブレーキの作動状態を検出する
制動状態検出手段を有し、前記ブレーキが作動中で停車
しているときには、少なくとも前記路面勾配によって車
両が運転レンジで設定された進行方向とは逆方向へ進む
のを防止する停車時伝達トルクを設定する。
【0013】また、第3の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記クリープトルク制御手段は、前記ブレーキが
非作動となったときに、前記路面勾配に応じた停車時伝
達トルクが、車速に応じた伝達トルクよりも大きい場
合、路面勾配に応じた停車時伝達トルクと車速が0のと
きの伝達トルクの差を、車速に応じた伝達トルクへ加え
る。
【0014】また、第4の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記クリープトルク制御手段は、前記ブレーキが
非作動となったときに、車速に応じた伝達トルクへ、前
記路面勾配に応じた停車時伝達トルクを加える。
【0015】また、第5の発明は、前記第1または第2
の発明において、前記クリープトルク制御手段は、ユニ
ット入力軸に連結されたエンジンのアイドル制御で実現
可能な値以内に前記伝達トルクを制限する。
【0016】また、第6の発明は、前記第2または第3
の発明において、前記クリープトルク制御手段は、前記
ブレーキが非作動となったときに、車両が運転レンジで
設定された進行方向とは逆方向へ進んだことを検出する
逆走検出手段を備え、逆方向へ進んだときには、運転レ
ンジで設定された進行方向への伝達トルクを増大させ
る。
【0017】また、第7の発明は、前記第6の発明にお
いて、前記逆走検出手段は、無段変速機構の変速比が、
ギアードニュートラルポイントから運転レンジで設定さ
れた進行方向とは逆側に変化したときに、車両の逆走を
検出する。
【0018】
【発明の効果】したがって、第1の発明は、変速比無限
大無段変速機では、無段変速機構の伝達トルクを制御す
ることによって、アクセルペダル踏み込み量が解放状態
で予め設定した運転条件となったときにクリープトルク
を制御することができる。そして、クリープトルクの制
御は、車速が低下するにつれて運転レンジに応じた駆動
側(前進レンジであれば前進方向)の伝達トルクを増大
させることで、従来のトルクコンバータを備えた自動変
速機と同様に、ブレーキによって任意の車速に調整する
ことができ、車庫入れなどの低速走行時の運転性を向上
させることができる。
【0019】また、運転レンジで設定された進行方向と
は逆方向への車速が増大したとき、例えば、前進レンジ
で坂道発進する際に、後退したときには、後退方向の車
速に応じて伝達トルク=クリープトルクが増大されるた
め、円滑に発進することができる。
【0020】また、第2の発明は、ブレーキを作動させ
た停車中には、車両が運転レンジで設定された進行方向
とは逆方向へ進むのを防止するように、クリープトルク
(停車時伝達トルク)を設定するため、前進レンジであ
れば坂道での後退を防止することができ、さらに、路面
勾配に応じてクリープトルクを設定するようにしたた
め、平坦路でブレーキを作動させた停車中では、クリー
プトルクを0にすることができ、アイドル運転中のエン
ジン負荷を低減して燃費を向上させることができる。
【0021】また、第3の発明は、路面勾配に応じた停
車時伝達トルクが、車速が0のときの伝達トルクよりも
大きい場合には、これら伝達トルクの差分を車速に応じ
た伝達トルク=クリープトルクへ加えることで、ブレー
キを作動させた停車状態から、ブレーキを非作動にした
ときに、クリープトルクの段差が解消されて、運転者に
違和感を与えることがなく、また、坂道での逆走を効果
的に防止できる。
【0022】また、第4の発明は、路面勾配に応じた停
車時伝達トルクが、車速が0のときの伝達トルクよりも
大きい場合には、車速に応じた伝達トルクに停車時伝達
トルクを加えることで、坂道での停車状態から、ブレー
キを非作動にしたときに、クリープトルクにより発進す
ることができ、運転性を向上させることができる。
【0023】また、第5の発明は、伝達トルクをエンジ
ンのアイドル制御で実現可能な値以内に制限すること
で、急勾配などでのクリープトルク制御で、エンジン負
荷が過大になってストールするのを回避できる。
【0024】また、第6の発明は、ブレーキが非作動と
なったときに、車両が運転レンジで設定された進行方向
とは逆方向へ進んだことき、例えば、前進レンジでの坂
道発進等で後退したときには、前進方向へのクリープト
ルクを増大させることで、後退方向への逆走を確実に防
止できる。
【0025】また、第7の発明は、変速比無限大無段変
速機では、無段変速機構の変速比がギアードニュートラ
ルポイントGNPからずれた量に応じて、車両の進行方
向と変速比に応じた車速を求めることができ、例えば、
前進レンジの坂道発進などで、無段変速機構の変速比が
ギアードニュートラルポイントから後退側へずれれば、
車両が逆送したことを迅速かつ正確に検出することが可
能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0027】図1、図2に示すように、変速比無限大無
段変速機は、エンジンへ連結されるユニット入力軸1
に、変速比を連続的に変更可能な無段変速機構2と、ギ
ア3a、ギア3bから構成された一定変速機3(減速
機)を並列的に連結するとともに、これらの出力軸4、
3cをユニット出力軸6に同軸的に配設するとともに遊
星歯車機構5で連結したもので、無段変速機構2の出力
軸4は遊星歯車機構5のサンギア5aと直結モードクラ
ッチ10に連結されるとともに、一定変速機3の出力軸
3cは動力循環モードクラッチ9を介して遊星歯車機構
5のキャリア5bに連結される。
【0028】サンギア5aと連結した無段変速機出力軸
4は、スプロケット4a及びチェーン4bから無段変速
機構2の駆動力を受け、直結モードクラッチ10を介し
て変速比無限大無段変速機の出力軸であるユニット出力
軸6と選択的に結合される。
【0029】一方、動力循環モードクラッチ9を介して
一定変速機3の出力軸3cと選択的に結合するキャリア
5bは、リングギア5cを介してユニット出力軸6に連
結される。
【0030】ユニット出力軸6には変速機出力ギア7が
設けられ、この変速機出力ギア7はディファレンシャル
ギア8のファイナルギア12と歯合し、ディファレンシ
ャルギア8に結合する駆動軸11は、所定の総減速比で
駆動力が伝達される。
【0031】無段変速機構2は、図1に示すように、2
組の入力ディスク21、出力ディスク22で、パワーロ
ーラ20、20をそれぞれ挟持、押圧するダブルキャビ
ティのハーフトロイダル型で構成され、一対の出力ディ
スク22の間に介装された出力スプロケット2aは、チ
ェーン4bを介してユニット入力軸1と平行して配置さ
れたユニット出力軸6の無段変速機出力軸4に形成した
スプロケット4aと連結する。
【0032】また、ユニット入力軸1とCVTシャフト
1bは、図示しないローディングカム装置を介して回転
方向で結合しており、ユニット入力軸1はエンジン71
と結合されるとともに、一定変速機3のギア3aを形成
し、CVTシャフト1bは2組の入力ディスク21、2
1に連結されて、ユニット入力軸1からの入力トルクに
応じて、ローディングカム装置が発生した軸方向の押圧
力によって、パワーローラ20、20を入出力ディスク
の間で挟持、押圧する。
【0033】この変速比無限大無段変速機では、動力循
環モードクラッチ9を解放する一方、直結モードクラッ
チ10を締結して無段変速機構2の変速比ic(以下、
CVT比icとする)に応じて駆動力を伝達する直結モ
ードと、動力循環モードクラッチ9を締結する一方、直
結モードクラッチ10を解放することにより、無段変速
機構2と、一定変速機3の変速比の差に応じて、変速比
無限大無段変速機全体のユニット変速比ii(ユニット
入力軸1とユニット出力軸6の変速比、以下、IVT比
iiとする)を負の値から正の値まで無限大を含んでほ
ぼ連続的に制御を行う動力循環モードとを選択的に使用
することができる。
【0034】そして、IVT比iiが無限大となる動力
循環モードのギアードニュートラルポイントGNPで
は、停車状態からIVT比iiを変更することで、車両
の発進を行うことができる。
【0035】また、上記動力循環モードと直結モードの
切り換えは、例えば、図11、図13の変速マップに示
すように、無段変速機構2の出力軸4と、一定変速機3
の出力軸3cの回転数が一致する回転同期点RSPで行
われる。
【0036】ここで変速及び駆動力制御は、図2に示す
ように、マイクロコンピュータを主体に構成された変速
制御コントロールユニット80によって行われ、変速制
御コントロールユニット80は、図11の変速マップに
基づいて、運転状態に応じたIVT比iiに設定すると
ともに、後述するように、発進時や車庫入れなどの低車
速時では、クリープトルクを発生させる。
【0037】このため、変速制御コントロールユニット
80には、ユニット入力軸1の回転数Ni、すなわちエ
ンジン回転数Neを検出する入力軸回転数センサ81か
らの出力、無段変速機構2の出力軸回転数Ncoを検出
するCVT出力軸回転数センサ82からの出力、ユニッ
ト出力軸6の回転数Noを車速VSPとして検出する車
速センサ83からの出力、アクセルペダル踏み込み量A
PS(または、スロットル開度TVO)を検出するアク
セル操作量センサ85、ブレーキペダルが踏み込まれた
ことを検出するブレーキスイッチ84からの出力BR
K、車体の前後加速度を検出するGセンサ86からの出
力g1、図示しないセレクトレバーまたはセレクトスイ
ッチに応動するインヒビタスイッチ87が検出した運転
レンジPOS等がそれぞれ入力される。なお、本実施形
態では、運転レンジPOSとして、Dレンジ(前進レン
ジ)、Rレンジ(後退レンジ)、Nレンジ(ニュートラ
ルレンジ)、Pレンジ(パーキングレンジ)から構成さ
れる。
【0038】なお、車速VSPは、検出したユニット出
力軸6の回転数Noに、所定の定数を乗じて演算する。
また、本実施形態において、Gセンサ86は、道路の勾
配を検出する手段として用いるものである。
【0039】変速制御コントロールユニット80は、こ
れら各種センサの検出値を運転状態として処理し、アク
セルペダル踏み込み量APSと車速VSPに基づいて、
例えば、図11に示す変速マップから、目標エンジン回
転数tNe(=目標入力軸回転数)を求め、これをユニ
ット出力軸回転数No(車速VSP)で除して目標IV
T比tiiを決定して、無段変速機構2の変速機構を制
御するステップモータ36を駆動するとともに、運転状
態に応じた目標出力トルクTtを求めて、+トルクソレ
ノイド50または−トルクソレノイド55を駆動し、変
速比無限大無段変速機の伝達トルクの制御を行う。
【0040】また、エンジン71は、エンジン制御コン
トロールユニット70によって制御されており、アクセ
ルペダル踏み込み量APSとエンジン回転数Neに応じ
て燃料噴射量制御や点火時期制御等を行っており、運転
レンジPOSがDレンジ(前進位置)またはRレンジ
(後退位置)のときでは、アクセルペダル踏み込み量A
PSが0/8で、車速VSPまたはエンジン回転数Ne
が予め設定した値を下回ったときや、運転レンジPOS
がNレンジ(ニュートラル位置)、Pレンジ(駐車位
置)のときに、エンジン回転数Neが所定のアイドル回
転数Nidleとなるように、アイドル回転数制御を行
う。
【0041】ここで、トロイダル型の無段変速機構2
は、図1に示すように、2組の入力ディスク21、出力
ディスク22で、パワーローラ20をそれぞれ挟持、押
圧するダブルキャビティのトロイダル型で構成される。
【0042】パワーローラ20は、図3、図4に示すよ
うに、下端を油圧シリンダ30に結合して軸方向へ変位
可能かつ軸まわりに回転可能なトラニオン23(パワー
ローラ支持部材)によって軸支され、複数のトラニオン
23のうちの一つのトラニオン23の下端には、トラニ
オン23の軸方向変位量とパワーローラ20の傾転角
(トラニオン23の回転角≒実変速比)をシフトコント
ロールバルブ46にフィードバックするためのプリセス
カム35が設けられる。
【0043】そして、プリセスカム35は、図3に示す
ように円周方向に所定の傾斜を備えたカム面35A(ま
たはカム溝)を備えており、このカム面35Aに揺動自
在なフィードバックリンク38の一端が摺接する。
【0044】図3、図4に示すように、フィードバック
リンク38は、例えば、L字状に形成されるとともに揺
動軸39を中心に揺動自在に支持されており、一端でカ
ム面35Aと摺接する一方、他端で変速リンク37の一
端と係合し、トラニオン23の回転量及び軸方向変位
量、すなわちパワーローラ20の傾転角を変速リンク3
7の一端に伝達する。
【0045】変速リンク37は、図4に示すように、中
央部でシフトコントロールバルブ46のスプール46S
と連結する一方、フィードバックリンク38と連結した
変速リンク37の他端はステップモータ36(アクチュ
エータ)と連結し、変速リンク37はステップモータ3
6の駆動によって、シフトコントロールバルブ46(変
速制御弁)のスプール46Sを軸方向へ変位させ、ま
た、トラニオン23の回動と軸方向変位に応じてシフト
コントロールバルブ46のスプール46Sが軸方向に変
位する。
【0046】ここで、変速比無限大無段変速機の変速比
及び伝達トルクの制御を行う制御装置の油圧回路につい
て、図4を参照しながら詳述する。
【0047】油圧ポンプ110から供給された油圧は、
PLソレノイド90からの信号圧に基づいて、プレッシ
ャレギュレータ100が所定の供給圧PLに調整した後
に、ライン圧回路101へ供給される。なお、PLソレ
ノイド90はパイロット圧回路102からのパイロット
圧Ppを元圧として信号圧を調圧する。このパイロット
圧Ppは、プレッシャレギュレータ100からの供給圧
PLに比例して、パイロットバルブ103が調圧したも
のである。
【0048】そして、ライン圧回路101には、トロイ
ダル型無段変速機構2の変速比及び伝達トルクを制御す
るため、シフトコントロールバルブ46(変速制御弁)
と圧力制御弁で構成された+トルクコントロールバルブ
40(第1油圧制御弁)及び−トルクコントロールバル
ブ45(第2油圧制御弁)が直列的に接続されて、トラ
ニオン23を軸方向へ駆動する油圧シリンダ30の2つ
の油室30A(第1油室)、油室30B(第2油室)に
供給される油圧を調整する。
【0049】なお、図3に示すように、対向するトラニ
オン23、23の油圧シリンダ30、30’は、トラニ
オン23、23を互いに逆方向へ駆動するため、ピスト
ン31で画成された油室30A、30Bの配置が逆転し
ている。
【0050】次に、シフトコントロールバルブ46に
は、ライン圧回路101に連通した供給ポート46P
と、油圧シリンダ30の油室30Aと連通したLo側ポ
ート46Lと、油圧シリンダ30の油室30Bと連通し
たHi側ポート46Hと、この供給ポート46Pを挟ん
で+トルクコントロールバルブ40に連通したポート4
6incと、−トルクコントロールバルブ45に連通し
たポート46decが形成される。
【0051】そして、上記したように、変速リンク37
によって駆動されるスプール46Sが、油室30Aをポ
ート46decと供給ポート46Pのうちの一方に接続
するとともに、油室30Bをポート46incと供給ポ
ート46Pのうちの一方に接続する。
【0052】圧力制御弁で構成された+トルクコントロ
ールバルブ40及び−トルクコントロールバルブ45
は、後述する変速制御コントロールユニット80によっ
て駆動される+トルクソレノイド50及び−トルクソレ
ノイド55からの信号圧Psig+、Psig−に応じ
て、ポート46incとポート46decへ供給する制
御圧を調整するもので、+トルクソレノイド50及び−
トルクソレノイド55は、例えば、変速制御コントロー
ルユニット80によってデューティ制御され、連続的に
信号圧Psig+、Psig−を変更する。
【0053】なお、+トルクソレノイド50及び−トル
クソレノイド55は、ノーマルクローズタイプで構成さ
れ、信号がない場合には、信号圧Psig+及びPsi
g−は0となって、+トルクコントロールバルブ40と
−トルクコントロールバルブ45はそれぞれ出力する制
御圧Pc1、Pc2を供給圧PLに設定する。
【0054】一方、パイロット圧回路102には、直結
モードクラッチ10を制御するソレノイド91と、動力
循環モードクラッチ9を制御するソレノイド92が配設
される。
【0055】ソレノイド91は、変速制御コントロール
ユニット80によってデューティ制御されて信号圧を出
力し、直結モードクラッチ10と連通した制御弁93
は、信号圧に応じてマニュアルバルブ60から供給され
たライン圧PLを調圧して直結モードクラッチ10の締
結、解放を制御する。
【0056】同様に、ソレノイド92は、変速制御コン
トロールユニット80によってデューティ制御されて信
号圧を出力し、動力循環モードクラッチ9と連通した制
御弁94は、信号圧に応じてマニュアルバルブ60から
供給されたライン圧PLを調圧して動力循環モードクラ
ッチ9の締結、解放を制御する。
【0057】上記ソレノイド91、92は後述する変速
制御コントロールユニット80によって制御され、動力
循環モードクラッチ9及び直結モードクラッチ10のう
ちの一方が締結されて、動力循環モードと直結モードが
選択的に切り換えられる。
【0058】次に、シフトコントロールバルブ46のポ
ート46incとポート46decへの差圧を制御する
一対の圧力制御弁、+トルクコントロールバルブ40及
び−トルクコントロールバルブ45について説明する。
【0059】ここでは、+トルクコントロールバルブ4
0及び−トルクコントロールバルブ45も同様に構成さ
れるため、以下、+トルクコントロールバルブ40側に
ついてのみ説明する。
【0060】この+トルクコントロールバルブ40は、
+トルクソレノイド50の信号圧Psig+が、スプー
ル40sの図中上端側で開口したポート40aに接続さ
れている。
【0061】+トルクソレノイド50の信号圧Psig
+は、ポート40aを介して+トルクコントロールバル
ブ40のスプール40sを図中下方へ付勢し、これに加
えて、ポート40bには出力ポート40dからの制御圧
Pc1がスプール40sを下方へ付勢するようフィード
バックされる。
【0062】そして、スプール40sの図中下端には、
円筒状の可動プラグ40pが当接しており、この可動プ
ラグ40pの外周に面した所定の位置には、信号圧Ps
ig+に対向してスプール40sを上方へ付勢するよ
う、供給圧PLを導くポート40fが形成されて供給圧
PLがフィードバックされるのに加え、ポート40f側
にはスプール40sを図中上方へ付勢するスプリング4
0rが収装される。
【0063】そして、信号圧Psig+が所定値以内で
は、ライン圧回路101と連通した供給圧ポート40c
が、出力ポート40dを介してシフトコントロールバル
ブ46のポート46incと連通するように構成され、
信号圧Psig+が増大すると、スプール40sがスプ
リング40rに抗して図中下方へ変位し、出力ポート4
0dがドレーンポート40eに連通して、出力ポート4
0dからの制御圧Pc1がドレーンポート40eに接続
されるように構成される。
【0064】ここで、スプール40sが制御圧Pc1の
フィードバックを受けるポート40b側の受圧面積と、
供給圧PLを受けるとともにスプール40sに当接した
可動プラグ40pの受圧面積は等しい値Asに設定され
ており、供給圧PLと制御圧Pc1の差圧がスプール4
0sを図中上方へ付勢するようにフィードバックされ
る。
【0065】スプール40sがポート40aからの信号
圧Psig+を受ける受圧面積をAsol、スプリング4
0rの付勢力をFsとして、釣り合いの式を示すと、 Psig+・Asol=(PL−Pc1)・As+Fs ………(1) となる。よって、a=Asol/As、b=Fs/As
(定数)として上記(1)式を変形すると、 PL−Pc1=a・(Psig+)−b ………(2) で表され、図5に示すように、信号圧Psig+に対応
して、供給圧PLと制御圧Pc1の差圧ΔP1=PL−
Pc1が制御可能になる。
【0066】また、信号圧Psig+=0のとき、差圧
PL−Pc1<0となるが、制御圧Pc1の元圧がライ
ン圧回路101の供給圧PLのため、制御圧Pc1が供
給圧PL以上になることはなく、このときスプール40
sは調圧状態にはならず、スプリング力Fsで図中上方
に押しきられ、供給圧ポート40cと出力ポート40d
が連通したPc1=PLの状態となる。
【0067】したがって、スプリング力Fsにより調圧
開始までの不感帯が作られることなり、制御圧Pc1の
特性は、信号圧Psig+に対して供給圧PLが一定だ
と仮定した場合では、図5に示すようになり、信号圧P
sig+=0から図中破線間での区間が上記不感帯とな
る。
【0068】すなわち、+トルクソレノイド50からの
信号圧Psig+が増大すると、差圧PL−Pc1が増
大し、また、スプリング力Fsによって、Psig+=
b/a=Fs/Asol以下では、上記したように、Pc
1=PLである。
【0069】一方、信号圧Psig+が最大値(=パイ
ロット圧Pp)になると、供給圧ポート40cが遮断さ
れて、出力ポート40dがドレーンポート40eと連通
することになる。
【0070】上記差圧ΔP1=PL−Pc1の特性は、
供給圧PLが変化した場合であっても制御圧Pc1も同
様に変化するため変わらない。ただし、0≦Pc1≦P
Lの範囲内でしかPc1の値は存在しないため、供給圧
PLが低下すると差圧ΔP1=PL−Pc1の値は、供
給圧PLの値により制限されることはある。
【0071】つまり、この+トルクコントロールバルブ
40は、供給圧PLと制御圧Pc1の差圧ΔP1=PL
−Pc1を、0を含んで制御することが可能となり、か
つ、+トルクソレノイド50が非通電時では制御圧Pc
1が供給圧PLに等しくなるという特徴を持っている。
【0072】なお、−トルクコントロールバルブ45
も、上記+トルクコントロールバルブ40と同様に構成
され、各ポート45a〜45f、スプール45s及びス
プリング45rも+トルクコントロールバルブ40と同
様に形成されており、出力ポート45dからは制御圧P
c2が供給され、供給圧PLと制御圧Pc2の差圧ΔP
2=PL−Pc2を、0を含んで制御することが可能と
なる。
【0073】これらの2つの圧力制御弁で構成された、
+トルクコントロールバルブ40及び−トルクコントロ
ールバルブ45からの制御圧Pc1、Pc2は、シフト
コントロールバルブ46のドレーン側を介して油圧シリ
ンダ30の油室30A、30Bの一方へ供給され、供給
圧PLとの間で油圧シリンダ30のピストン31表裏の
差圧ΔPを制御することで、パワーローラ20の伝達ト
ルクを調整することが可能となる。
【0074】トロイダル型の無段変速機構2では、本願
出願人が提案した特願平10−53187号などにも示
したように、油圧シリンダ30のピストン31に加わる
差圧ΔPの大きさが、パワーローラ20の伝達トルクの
大きさを決定しており、制御圧Pc1または制御圧Pc
2を供給圧PLから0の間で変化させることで、供給圧
PLとドレーン圧(制御圧Pc1、2)との差圧ΔP
1、ΔP2を任意に設定でき、伝達トルクを制御するこ
とができる。
【0075】差圧制御による無段変速機構2の伝達トル
クの制御は、油圧シリンダ30が支持するトルクの方向
に応じて、シフトコントロールバルブ46を切り換えれ
ばよく、例えば、図4において、油室30B側に供給圧
PLが供給されている場合には、図3に示すように入力
ディスク21が回転しているとすると、正の伝達トルク
(入力ディスク21から出力ディスク22へトルクが伝
達される方向を正とする。以下同様)を制御圧Pc2と
の差圧ΔP2によって制御できる。
【0076】逆に、図4において、油室30A側に供給
圧PLが供給されている場合には、図3に示すように、
入力ディスク21が回転しているとすると、負の伝達ト
ルク(出力ディスク22から入力ディスク21へのトル
ク。以下同様)を制御圧Pc1との差圧ΔP1によって
制御できる。
【0077】ここで、直結モードでは、無段変速機構2
からのトルクがユニット出力軸6へ伝達されるため、正
方向のトルクで車両の駆動が行われる一方、負方向のト
ルクでエンジンブレーキが作用する。
【0078】したがって、直結モードでは、無段変速機
構2を通過する正のトルクを制御することで、駆動側の
伝達トルクを制御でき、油室30Bに供給される供給圧
PLと、油室30Aに供給される制御圧Pc2との差圧
ΔP2を制御すればよい。
【0079】一方、動力循環モードでは、動力循環モー
ドクラッチ9が締結される一方、直結モードクラッチ1
0が解放されるため、図1において、一定変速機構3に
駆動されるキャリア5bのピニオンの公転速度と、無段
変速機構2のCVT比に応じたサンギア5aの回転速度
の差によって、車両の前後進とギアードニュートラルポ
イントGNPが決定され、この動力循環モードでは、車
両の進行方向によって、無段変速機構2を通過するトル
クの方向が変化する。
【0080】まず、動力循環モードにおける前進時は、
キャリア5bのピニオンの公転速度がサンギア5aの回
転速度よりも大きい場合、すなわち、無段変速機構2の
CVT比icが、図13に示すギアードニュートラルポ
イントGNPより大側(Lo側)にあるときで、キャリ
ア5bに伝達されたトルクは、リングギア5cとサンギ
ア5aに伝達されるため、無段変速機構2への入力トル
クは、チェーン4bを介して出力ディスク22側から入
力され、負の方向となる。ちなみに、出力ディスク22
から入力ディスク21へ伝達されたトルクは、ユニット
入力軸1から一定変速機構3へ伝達されて、駆動力が循
環することになる。
【0081】一方、動力循環モードにおける後進時で
は、サンギア5aの回転速度がキャリア5bのピニオン
の公転速度よりも十分大きい場合、すなわち、無段変速
機構2のCVT比が、図13に示すギアードニュートラ
ルポイントGNPよりも小側(Hi側)にあるときで、
このとき、サンギア5aに伝達されたトルクは、キャリ
ア5bとリングギア5cに伝達されるため、無段変速機
構2への入力トルクは、入力ディスク21から出力ディ
スク22へ伝達される正方向となり、サンギア5aを介
してキャリア5bに伝達されたトルクは、一定変速機構
3を介して再び入力ディスク21へ循環する。
【0082】したがって、動力循環モードの前進時で
は、無段変速機構2を通過する負のトルクを制御するこ
とで、駆動側の伝達トルクを制御でき、すなわち、図
3、図4に示したように、油室30Aに供給される供給
圧PLと、油室30Bに供給される制御圧Pc1との差
圧ΔP1を制御すればよい。
【0083】また、動力循環モードの後進時では、上記
の関係が逆になって、無段変速機構2を通過する正のト
ルクを制御することで、駆動側の伝達トルクを制御で
き、油室30Bに供給される供給圧PLと、油室30A
に供給される制御圧Pc2との差圧ΔP2を制御すれば
よい。
【0084】次に、変速制御コントロールユニット80
では、伝達トルクの制御によって停車中または低車速時
でのクリープトルクの制御を行う。
【0085】この制御の一例を、図6のフローチャート
を参照しながら以下に詳述する。なお、このフローチャ
ートは運転レンジPOSがDレンジのときに、所定時間
毎、例えば、10msec毎に実行されるものである。
【0086】まず、ステップS1では、アクセル操作量
センサ85が検出したアクセル踏み込み量APS、入力
軸回転数センサ81が検出した入力軸回転数Ni(=エ
ンジン回転数Ne)、出力軸回転数センサ82が検出し
た無段変速機構2の出力軸回転数Nco、ユニット出力
軸6の回転数Noに応じた車速VSP、ブレーキスイッ
チ84の出力BRK、Gセンサ86が検出した車体の前
後加速度g1をそれぞれ読み込む。
【0087】ステップS2では、エンジン制御コントロ
ールユニット70がエンジン71のアイドル制御を行っ
ているときに、出力可能な限界出力トルクTolmt
を、図7に示すように、予め設定したマップから車速V
SPに応じて算出する。
【0088】そして、ステップS3では、クリープトル
クの制御を開始するか否かを判定するため、アクセルペ
ダル踏み込み量APSが0となって解放され、かつ、エ
ンジン回転数Neが予め設定した値N1以下となったか
を判定し、踏み込まれているとき、またはアクセルペダ
ルが解放されてもエンジン回転数Neが所定値N1を超
えている間は、ステップS11へ進んで通常の変速制御
を行う一方、解放状態(APS=0)で、かつ、エンジ
ン回転数Neが所定値N1以下になれば、クリープトル
ク制御を行うためステップS4へ進む。
【0089】なお、エンジン回転数Neを判定する所定
値N1は、例えば、エンジン制御コントロールユニット
70の燃料カット制御において、燃料カットリカバリー
回転数などに設定される。また、エンジン回転数Neに
代わって、エンジン制御コントロールユニット70から
燃料カット信号を受け、この信号に基づいてクリープト
ルク制御開始の判定を行っても良く、あるいは、車速V
SPが所定の車速以下のときに判定を行うようにしても
良い。
【0090】ステップS4では、ブレーキスイッチ84
の出力BRKがONで車速VSPが0Km/hの停車状態で
あるか否かを判定する。車速VSP=0Km/hで、かつ、
図示しないブレーキペダルが踏み込まれているとき(B
RK=ON)には、ステップS5へ進む一方、そうでな
い場合には、ブレーキペダルを解放した状態または走行
中であるため、ステップS12へ進む。
【0091】ブレーキペダルが踏まれた停車状態と判定
されたステップS5では、車速VSP=0Km/hとなって
から所定時間t1が経過したか否かを判定し、所定時間
t1が経過していれば、完全に停車したと判定してステ
ップS6へ進む一方、車速VSP=0Km/hとなってから
所定時間t1が経過していなければ、ステップS12へ
進む。なお、所定時間t1は、例えば、1秒ないし2秒
などの値に設定され、この時間は誤検出の防止のために
設定される。
【0092】完全に停車したステップS6では、図8に
示すように、Gセンサ86が検出した車両の前後加速度
g1と、重力加速度Gから路面勾配θを、 tanθ=g1/G として演算する。なお、θが正の値で上り勾配とする。
【0093】次に、ステップS7では、上記路面勾配θ
によって、車両が重力により後退するのを阻止可能な出
力トルクTs(停車時伝達トルク)を、図9に示すよう
に、予め設定したマップより、路面勾配θに応じて演算
する。
【0094】そして、ステップS8では、この後退を阻
止可能な出力トルクTsを仮目標値Ttdへ代入し、ス
テップS9において、上記ステップS2で求めたアイド
ル制御による限界出力トルクTolmtと仮目標値Tt
dのうち、小さい方を目標出力トルクTtとして選択
し、停車中に発生させるクリープトルクを、路面勾配θ
により後退しないような目標値が、アイドル制御で達成
可能な限界トルク以内となるように制限する。
【0095】ステップS10では、こうして求めた目標
出力トルクTtに基づいて、上記図4の+トルクソレノ
イド50または−トルクソレノイド55を駆動して、パ
ワーローラ20の伝達トルクを制御することで、クリー
プトルクの制御を行う。
【0096】一方、上記ステップS4、S5の判定で、
ブレーキペダルの解放状態または走行中が判定された
り、車速VSP=0Km/hとなってから所定時間t1未満
の場合に実行するステップS12では、クリープトルク
によって走行する際の伝達トルク=クリープトルクを決
定するため、図10に示すように、予め設定したマップ
から、車速VSPに応じた目標出力トルクTotを演算
する。なお、このマップは、予め設定した路面勾配θ1
以下でのクリープトルクの目標値を示す。
【0097】次に、ステップS13では、図10のマッ
プにおいて、車速VSP=0Km/hのときの目標出力トル
クをT0とし、停車中に検出した路面勾配θに対抗して
後退を阻止可能な出力トルクTsから、 ΔT=Ts−T0 として、路面勾配θに応じた補正量ΔTを演算する。な
お、目標出力トルクT0は、路面勾配θ=0でのクリー
プトルクの目標値=目標出力トルクTotを示す。
【0098】ステップS14では、上記ステップS12
で求めた目標出力トルクTotに、この補正量ΔTを加
えたものを目標値として仮目標値Ttdへ代入する。た
だし、 Ttd=Tot+max(ΔT、0) であり、ΔTが負の場合には、0に設定され、路面勾配
θに応じた出力トルクTsが小さいときに、クリープト
ルクの目標値(Ttd)が図10のマップよりも減少す
るのを防ぐ。
【0099】すなわち、ステップS13、S14では、
停車中に求めた路面勾配θに対向する出力トルクTs
が、車速VSP=0のときの目標出力トルクT0よりも
大きい場合には、その差分ΔTを求めて、車速VSPに
応じた目標出力トルクTotに加えることで、路面勾配
θに応じたクリープトルクを設定することができ、例え
ば、図12に示すように、停車中に検出した路面勾配が
θ2(>θ1)のときには、所定の路面勾配θ1以下で
の目標出力トルクTotに、上記補正量ΔTを加算した
ものが、路面勾配がθ2のときに用いる目標出力トルク
Totとなる。
【0100】このため、ブレーキペダルを踏み込んだ停
車状態から、ブレーキペダルを解放したときに、クリー
プトルクの段差が解消されて、運転者に違和感を与える
ことがない。
【0101】また、上記ステップS3の判定で、アクセ
ルペダル踏み込み量APSが0を超え、またはエンジン
回転数Neが所定値N1を超えている場合には、ステッ
プS11へ進み、図11に示すように、予め設定された
変速マップに基づいて、車速VSPとアクセルペダル踏
み込み量APSに応じた目標エンジン回転数tNe(=
目標入力軸回転数tNi)を求め、これを出力軸回転数
Noで除したものを目標IVT比tiiとして、通常の
変速制御を行う。
【0102】まず、エンジン始動直後では、ブレーキペ
ダルを踏み込んだ状態で停車しており、このとき、アク
セルペダルが解放状態(APS=0)で上記ステップS
5の所定時間t1が経過すれば、上記ステップS6以降
で、Gセンサ86の検出値g1に基づいて路面勾配θを
求め、この路面勾配θに応じた出力トルクTsが図9の
マップによって、目標出力トルクTtとして演算され
る。
【0103】したがって、図12に示すように、ブレー
キペダルを踏み込んだ停車時では、路面勾配θが0から
所定値θ1を超えて、図中θ2、θ3へ向けて増大する
と、図中A点からD点へ向けて、目標出力トルクTt、
換言すればクリープトルクの目標値もB、C、D点へ増
大し、路面勾配θに対抗して車両の後退を阻止すること
ができ、ブレーキペダルの踏み込み量が足りない場合な
どであっても、路面勾配θに応じたクリープトルクによ
って、停車状態を確実に維持することができる。
【0104】なお、図12において、A点〜D点は、そ
れぞれ車速VSP=0Km/hかつブレーキペダルを踏み込
んだ状態での目標出力トルクTtで、A点は路面勾配θ
=0、B〜D点はそれぞれ路面勾配θ1、θ2、θ3の
ときに、少なくとも車両の後退を阻止できるようなクリ
ープトルクに設定される。
【0105】図9のマップでは、路面勾配θ=0の平坦
路において、停車中のクリープトルクの目標値となる出
力トルクTsが0となるように設定されているため、平
坦路での信号待ち等で不要なクリープトルクが発生する
のを抑制でき、クリープトルクを抑制した分、エンジン
71の負荷を低減して燃費を向上させることができる。
【0106】なお、路面勾配θの増大に応じて出力トル
クTsも大きくなるが、この出力トルクTsは、車両の
後退を防止可能なクリープトルクに設定されているた
め、従来の自動変速機のように、余分なクリープトルク
をブレーキによって抑制する必要がなく、その分、燃費
の向上も可能となるのである。
【0107】また、目標出力トルクTtは、エンジン7
1のアイドル制御で実現可能な限界出力トルクTolm
t以内に制限されるため、路面勾配θが非常に大きい急
勾配などでは、無段変速機構2の伝達トルクが過大にな
って、エンジン71が負荷の急増によってストールする
のを防止できる。
【0108】この停車状態で、ブレーキペダルが解放さ
れると、上記ステップS12以降の制御が行われ、ま
ず、図10に示したマップから、車速VSPに応じたク
リープトルクの目標値である目標出力トルクTotが求
められる。
【0109】この図10のマップは、車速VSPが低下
するほど、目標出力トルクTotが大きくなるように設
定されており、車速VSP=0Km/hのときに目標出力ト
ルクTotは最大となって、この車速VSP=0Km/hの
ときの目標値が図中T0となる一方、車速VSPが増大
するにつれて目標出力トルクTotは減少し、予め設定
した車速でTot=0になる。
【0110】そして、上記ステップS13、S14で
は、停車中に求めた路面勾配θに対向して車両の後退を
阻止可能な出力トルクTsから、車速VSP=0Km/hの
ときの目標出力トルクT0を差し引いて、補正量ΔT
(≧0)を求め、路面勾配θに応じた出力トルクTs
が、車速VSPに応じた目標出力トルクTotよりも大
きい場合には、路面勾配θに対応する出力トルクTsを
目標値とする。
【0111】したがって、停車状態からブレーキペダル
が解放されると、図10に示した目標出力トルクTot
に、路面勾配θに応じた補正量ΔTが加わったものを目
標出力トルクTtとすることで、路面勾配θに係わらず
車両の後退を防止することができる。ただし、路面勾配
θが非常に大きな急坂では、エンジン71のストールを
回避するため、アイドル制御で実現可能な値Tolmt
に制限される。
【0112】また、クリープトルクによって走行してい
る際に、ブレーキペダルを踏み込んで車速VSPを調整
する場合では、上記ステップS12以降の処理が行われ
るため、路面勾配θに応じたクリープトルクを設定する
ことができ、前記従来例のように、ブレーキペダルを踏
み込むことで、クリープトルクが急減するのを防止で
き、例えば、車庫入れや縦列駐車などの低速走行時で
は、クリープトルクによって走行しながら、ブレーキ操
作により任意の車速VSPを得ることができ、変速比無
限大無段変速機を備えた車両の運転性を大幅に向上させ
ることができるのである。
【0113】また、図10に示したように、目標出力ト
ルクTotは、車速VSPが負の領域、換言すれば、後
退方向までマップが設定されており、後退方向への車速
VSPが大きくなるにつれて、目標出力トルクTotも
増大するように設定されている。
【0114】これは、上記ステップS6で求めた路面勾
配θは、前後加速度g1から求めており、この前後加速
度g1の検出誤差によっては、路面勾配θに対抗して後
退を防ぐ出力トルクTsが小さく設定される場合が考え
られる。
【0115】このような場合では、停車状態からブレー
キペダルを解放して発進するときなどに、車両が後退し
てしまうため、上記ステップS12の演算で、後退方向
の車速VSPに応じて目標出力トルクTotを増大し、
クリープトルクを増やすことで車両の後退を直ちに抑制
するのである。
【0116】ここで、車速VSPの検出について説明す
る。
【0117】図2に示した、車速センサ83は、ユニッ
ト出力軸6に設けた歯車と、歯先の通過を検出するセン
サで構成されるのが一般的で、歯先の通過に応じたパル
スをカウントして回転数を検出している。
【0118】ところで、図13に示したように、Dレン
ジで停車が可能なギアードニュートラルポイントGNP
近傍では、極めて車速VSPが低いため車速の検出精度
が非常に悪く、加えて、車速センサ83では、歯先の通
過を検出するだけであるため、回転数は検出できるもの
の前後進の区別がつかない。
【0119】一方、変速比無限大無段変速機では、ギア
ードニュートラルポイントGNPで停止している状態で
あっても、無段変速機構2の各部は回転しており、図1
3に示したように、CVT比icの大きさによって、I
VT比iiがギアードニュートラルポイントGNPより
も後進側または前進側にいるかを検出することができ、
また、動力循環モードでは、無段変速機構2のCVT比
icに応じたサンギア5aの回転数を知れば、車速VS
Pを正確に検出することができる。
【0120】そこで、CVT比icは、入力軸回転数セ
ンサ81が検出したユニット入力軸回転数Niと、CV
T出力軸回転数センサ82が検出した無段変速機出力軸
4の回転数Ncoの比であるから、 ic=Ni/Nco で求めることができる。そして、このCVT比icに基
づいて、次式から車速VSPを求めることができる。
【0121】
【数1】 ただし、α:サンギア5aとリングギア5cのギア比 ig:一定変速機構3のギア比 id:出力ディスク22から無段変速機出力軸4までの
ギア比 K:定数 である。
【0122】上記(3)式より、ユニット入力軸回転数
NiとCVT比icの大きさに応じて、車速VSP=0
Km/hを挟んで正負の車速VSPを高精度で検出すること
ができ、上記ステップS12で、目標出力トルクTot
を演算する際に、この(3)式で求めた車速VSPを用
いることで、路面勾配θによって車両が後退したことを
正確に知ることができる。
【0123】したがって、坂道での停車状態からブレー
キペダルを解放したときに、車両が後退した場合には、
迅速に検出することができ、さらに後退方向への車速V
SPの大きさに応じて、図10に示すように、目標出力
トルクTotを増大させることが可能となって、路面勾
配θの検出誤差によってクリープトルクが不足していた
場合に、車速VSPに応じてクリープトルクを増大さ
せ、車両の後退を抑制することが可能となるのである。
【0124】なお、上記実施形態では、Dレンジの前進
時の場合について述べたが、Rレンジで後退するときに
は、上記図7、図10のマップに示した車速VSPの正
負を反転して読み替えることで、坂道での後退中に停車
し、ブレーキペダルを解放したときに車両が前進するの
を防止することができる。
【0125】図14は、他の実施形態を示し、上記ステ
ップS13の補正量ΔTの演算を、ΔT=T0+Tsと
したもので、その他は上記実施形態と同様である。
【0126】この場合では、路面勾配θに応じた出力ト
ルクTsは、図9に示したように、少しでも勾配θがあ
れば0以上になり、この出力トルクTsを目標出力トル
クTotに加算することで、平坦路と同様に、坂道でも
クリープトルクによって発進することが可能としなが
ら、平坦路でブレーキペダルを踏み込んだ状態では、不
要なクリープトルクをなくして、燃費の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す変速比無限大無段変
速機の概略構成図。
【図2】同じく変速比無限大無段変速機の制御装置を示
す概念図。
【図3】トロイダル型無段変速機の概念図。
【図4】同じく、トロイダル型無段変速機の駆動力制御
装置を示す油圧回路図。
【図5】差圧とソレノイドの信号圧の関係を示すグラ
フ。
【図6】制御の一例を示すフローチャート。
【図7】車速VSPに応じたアイドル制御での限界出力
トルクTolmtのマップ。
【図8】路面勾配θの検出の様子を示す説明図。
【図9】路面勾配θに応じた出力トルクTsのマップ。
【図10】車速VSPに応じた目標出力トルクTotの
マップ。
【図11】変速マップを示し、アクセルペダル踏み込み
量APSと車速VSPに応じた目標エンジン回転数tN
e(目標入力軸回転数)の関係を示す。
【図12】路面勾配θをパラメータとした、車速VSP
と目標出力トルクTtの関係を示すマップ。
【図13】CVT比icとIVT比iiの逆数の関係を
示すマップ。
【図14】路面勾配θをパラメータとした、車速VSP
と目標出力トルクTtの関係を示すマップ。
【符号の説明】
1 ユニット入力軸 2 無段変速機構 3 一定変速機構 5 遊星歯車機構 36 ステップモータ 40 +トルクコントロールバルブ 45 −トルクコントロールバルブ 50 +トルクソレノイド 55 −トルクソレノイド 70 エンジン制御コントロールユニット 71 エンジン 80 変速制御コントロールユニット 81 入力軸回転数センサ 82 CVT出力軸回転数センサ 83 車速センサ 84 ブレーキスイッチ 85 アクセル操作量センサ 86 Gセンサ 87 インヒビタスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16H 59:02 F16H 59:02 59:22 59:22 59:40 59:40 59:54 59:54 59:66 59:66 63:06 63:06 Fターム(参考) 3D041 AA37 AA44 AA45 AB01 AC19 AC30 AD02 AD10 AD22 AD23 AD31 AD32 AD33 AD41 AD51 AE03 AE07 AE09 AE39 AE45 AF01 3G093 AA06 BA05 BA13 BA14 BA19 CB00 CB05 DA06 DB10 DB11 DB15 EB03 EB04 3J051 AA03 BE09 DA09 ED11 ED15 FA01 3J552 MA09 MA30 NA01 NB01 PA22 PA42 PA45 PA59 RA27 RB08 RB17 RC07 RC13 SA45 TA01 TB11 UA07 VA23Z VA32Y VA32Z VA37Z VA62W VA76W VB01W VB04Z VB08Z VC01W VC06W VD02Z VD05W VD11W VE04Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速比を連続的に変更可能な無段変速機
    構と一定変速機構とをユニット入力軸にそれぞれ連結す
    るとともに、無段変速機構と一定変速機構の出力軸を遊
    星歯車機構、動力循環モードクラッチ及び直結モードク
    ラッチを介してユニット出力軸に連結した変速比無限大
    無段変速機と、 運転レンジを設定する運転レンジ選択手段と、 車両の運転状態に応じて前記無段変速機構の伝達トルク
    を制御する伝達トルク制御手段とを備えた変速比無限大
    無段変速機の駆動力制御装置において、 前記伝達トルク制御手段は、アクセルペダルが解放状態
    で予め設定した運転条件となったとき、車速が低下する
    につれて運転レンジに応じた駆動側での伝達トルクを増
    大させるとともに、前記運転レンジで設定された進行方
    向とは逆方向への車速が増大したときには、運転レンジ
    に応じた駆動側の伝達トルクを増大させるクリープトル
    ク制御手段を備えたことを特徴とする変速比無限大無段
    変速機の駆動力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記クリープトルク制御手段は、路面の
    勾配を検出する勾配検出手段と、ブレーキの作動状態を
    検出する制動状態検出手段を有し、前記ブレーキが作動
    中で停車しているときには、少なくとも前記路面勾配に
    よって車両が運転レンジで設定された進行方向とは逆方
    向へ進むのを防止する停車時伝達トルクを設定すること
    を特徴とする請求項1に記載の変速比無限大無段変速機
    の駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記クリープトルク制御手段は、前記ブ
    レーキが非作動となったときに、前記路面勾配に応じた
    停車時伝達トルクが、車速に応じた伝達トルクよりも大
    きい場合、路面勾配に応じた停車時伝達トルクと車速が
    0のときの伝達トルクの差を、車速に応じた伝達トルク
    へ加えることを特徴とする請求項2に記載の変速比無限
    大無段変速機の駆動力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記クリープトルク制御手段は、前記ブ
    レーキが非作動となったときに、車速に応じた伝達トル
    クへ、前記路面勾配に応じた停車時伝達トルクを加える
    ことを特徴とする請求項2に記載の変速比無限大無段変
    速機の駆動力制御装置。
  5. 【請求項5】 前記クリープトルク制御手段は、ユニッ
    ト入力軸に連結されたエンジンのアイドル制御で実現可
    能な値以内に前記伝達トルクを制限することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の変速比無限大無段変
    速機の駆動力制御装置。
  6. 【請求項6】 前記クリープトルク制御手段は、前記ブ
    レーキが非作動となったときに、車両が運転レンジで設
    定された進行方向とは逆方向へ進んだことを検出する逆
    走検出手段を備え、逆方向へ進んだときには、運転レン
    ジで設定された進行方向への伝達トルクを増大させるこ
    とを特徴とする請求項2または請求項3に記載の変速比
    無限大無段変速機の駆動力制御装置。
  7. 【請求項7】 前記逆走検出手段は、無段変速機構の変
    速比が、ギアードニュートラルポイントから運転レンジ
    で設定された進行方向とは逆側に変化したときに、車両
    の逆走を検出することを特徴とする請求項6に記載の変
    速比無限大無段変速機の駆動力制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005207590A (ja) * 2004-01-24 2005-08-04 Zahnradfab Friedrichshafen Ag 円錐・リング式変速機
JP2008247200A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Jatco Ltd 自動変速機のシフト機構
JP2011038647A (ja) * 2010-11-24 2011-02-24 Jatco Ltd 車両用坂道移動方向判定装置
JP2015120470A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 ダイハツ工業株式会社 制御装置
JP2019140766A (ja) * 2018-02-08 2019-08-22 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置

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