JP6241954B2 - コーナー下地材 - Google Patents
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Description
このような従来のコーナー下地材21は、図4(a)に示すように、一対のフランジ22R、22Lにより略直角のアングル型にプラスチックで押出成形されている。
このコーナー下地材21を、図4(b)に示すように建築物の屋内壁の出隅コーナー30にあてて、図4(c)に示すようにその上からパテ35を塗り、下地材21と壁面の段差を均した後、その上から壁紙などの内装仕上材34を施工するようにしている。
このコーナー下地材41は、図5(a)に示すように、略直角のアングル型に形成された一対のフランジ42R、42Lの角部43の外側に、パテ止めとなる突起44を形成したものである。
また、コーナー下地材41は、流通過程においても、施工現場においても、重ねた状態で梱包運搬されるものであるが、このタイプのコーナー下地材41を重ねた場合、図5(b)に示すように、角部43の突起44によりその高さ分の大きな隙間が空いてしまうので、フランジ42R、42L同士をコンパクトに重ね合わせることができずに、嵩張ってしまうという問題があった。
さらに、突起44の尖った先端は、コーナー下地材41を重ねたときに、そのまま施工することができない程度に傷ついたり変形したりしやすく、その場合は廃棄処分しなければならないという問題もある。
アングル型の二辺を形成するフランジが交わる角部の外側には、夫々のフランジに跨る円弧面を備えたパテ止め部がフランジの表面から突出して形成されると共に、
前記角部の内側には、同一規格のコーナー下地材を重ねたときにそのパテ止め部を収容する収容凹部が形成されたことを特徴とする。
さらに、その上から壁紙などの内装仕上材を貼るときに、パテ止め部は夫々のフランジに跨る円弧面で形成されているので、内装仕上材が破れにくい。
したがって、フランジ間に大きな隙間を形成することなく重ね合わせることができるので、流通過程や施工現場において、嵩張ることなくコンパクトに梱包運搬することができる。
コーナー下地材1は、プラスチック押出成形により、所定角度をなす一対のフランジ2R、2Lによりアングル型に形成され、建築物の屋内出隅コーナー30(図4参照)に施工される壁紙などの内装仕上材21の下地として壁面上に配されるものである。
パテ止め部4は、その先端に、夫々のフランジ2R、2Lに跨る円弧面8を備え、フランジ2R、2Lの表面から突出して形成されている。
具体的には、図2に示すように、その円弧面8から各フランジ2R、2Lに沿ってパテヘラガイド9R、9Lとなる平面部が延設されて形成されており、そのパテヘラガイド9R、9Lとフランジ2R、2Lとの間にテーパ面6でなる段差部が形成されている。
収容凹部5は、フランジ2R、2Lの内面を凹ませて形成され、フランジ2R、2Lの内面と収容凹部5との間にテーパ面7で成る段差部が形成されている。
パテ止め部4の円弧面8は半径R=0.5〜4mm程度、パテ止め部4のフランジ2R、2L方向に伸びる長さL1は片側でL1=1〜12mm程度、フランジ2R、2Lの表面からの突出段差D1=0.2〜0.8mm程度に形成されている。
ここで、収容凹部5の深さD2がパテ止め部4の段差D1より大きければ、パテ止め部4を完全に収容することができるので、角部3の外側に向かって突出形成されたパテ止め部4によって隙間が形成されることがなく、コンパクトに梱包運搬することができる。
なお、収容凹部5の深さD2がパテ止め4の段差D1より小さい場合であっても、パテ止め部4の先端が収容凹部5に収納されるので、コーナー下地材1同士を重ねたときのフランジ2R、2L間の隙間を段差D1の高さより低くすることができ、多少の隙間が形成されたとしてもコーナー下地材1をコンパクトに梱包運搬することができる。
さらに、コーナー下地材1を出隅コーナー30にあてた状態で、パテヘラガイド9R、9Lの延長線が、出隅コーナー30の壁面に徐々に近づくように、パテヘラガイド9R、9L同士のなすパテヘラガイド交差角βは80°以上で、且つ、内面交差角αより鋭角に形成されており、好ましくは85〜87°に形成されている。
流通過程において同一規格のコーナー下地材1を梱包し運搬する場合、25本を重ねてこれを一組とし、四組を一箱に入れて合計100本で取引されている。
この場合に、図1(b)に示すように、コーナー下地材1を重ねていくと、内側に重ねられたコーナー下地材1の角部3の外側に突出したパテ止め部4が、外側に重ねられたコーナー下地材1の角部3の内側に形成された収容凹部5に収まるので、パテ止め部4によってフランジ2R、2Lに大きな隙間が形成されることがなく、流通過程や施工現場において、嵩張ることなくコンパクトに重ねた状態で梱包運搬することができる。
さらに、パテ止め部4は、その先端が尖っているものではなく円弧面8で形成されていることから、その上から壁紙などの内装仕上材を施工しても破れにくく、出隅コーナー30に人がぶつかってもけがをしにくく、硬いものが当たっても出隅コーナー30が欠けにくいというメリットがある。
2R、2L……フランジ
3………………角部
4………………パテ止め部
5………………収容凹部
8………………円弧面
9R、9L……パテヘラガイド
Claims (2)
- 建築物の屋内出隅コーナーに施工される内装仕上材の下地として壁面上に配されるアングル型のコーナー下地材において、
アングル型の二辺を形成するフランジが交わる角部の外側には、夫々のフランジに跨る円弧面を備えたパテ止め部がフランジの表面から突出して形成されると共に、
前記角部の内側には、同一規格のコーナー下地材を重ねたときにそのパテ止め部を収容する収容凹部が形成されたことを特徴とするコーナー下地材。 - 建築物の屋内出隅コーナーに施工される内装仕上材の下地として壁面上に配されるアングル型のコーナー下地材において、
アングル型の二辺を形成するフランジが交わる角部の外側には、夫々のフランジに跨る円弧面を備えたパテ止め部がフランジの表面から突出して形成されており、
前記パテ止め部には、前記円弧面から各フランジに沿って延設されるパテヘラガイドとなる平面部が形成され、
前記一対のフランジの内面同士のなすフランジ内面交差角が90°以下に形成されると共に、前記パテヘラガイド同士のなすパテヘラガイド交差角が80°以上で、前記内面交差角よりも鋭角に形成されたことを特徴とするコーナー下地材。
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