JP6239681B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

この発明は、MIS構造を有するSiC半導体装置に関する。
SiC(炭化シリコン:シリコンカーバイト)は、Si(シリコン)よりも絶縁破壊耐性および熱伝導率などに優れている。そのため、SiCは、たとえば、ハイブリッド自動車のインバータなどの用途に好適な半導体として注目されている。具体的には、SiCを用いたMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)は、ハイブリッド自動車のインバータなどに好適な高耐圧デバイスとして期待されている。
SiCを用いたMISFETの一例として、特許文献1は、n型のSiC基板と、当該SiC基板上に形成されたn型ドリフト層と、ドリフト層に形成されたp型ウェル領域と、p型ウェル領域に形成されたn型ソース領域と、ドリフト層の表面に形成されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極とを含むSiC半導体装置を開示している。
特開2009−16530号公報
SiCの熱酸化により形成された酸化シリコン膜は、SiC−MISFETを高温動作させたときに大きなヒステリシスを生じるという不具合がある。その結果、デバイスの特性が変動しやすくなるという問題が予想される。この原因として、酸化シリコン膜中に可動イオンが存在していると考えられる。
絶縁膜中に可動イオンが存在すると、トランジスタのしきい値電圧がシフトしてしまうという問題が生じる。この場合、ノーマリオフなのにノーマリオンになってしまうなどして、安定動作上好ましくない。
そこで、この発明の目的は、ゲート絶縁膜中の可動イオンを低減することにより、高温動作の安定化を達成することができる、SiC半導体装置を提供することである。
本発明の一実施形態に係る半導体装置は、SiCからなる半導体層と、前記半導体層に接する酸化シリコン膜を含むゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極とを含むMIS構造を有し、負バイアス温度ストレス試験により得られるC−V曲線のフラットバンド電圧VFB(NBTS)と、正バイアス温度ストレス試験により得られるC−V曲線フラットバンド電圧VFB(PBTS)との差の絶対値で示されるフラットバンド電圧のシフト量ΔVFBが10V以下であり、前記ゲート絶縁膜は、前記酸化シリコン膜からなる下層膜と、前記下層膜上に形成され、酸化シリコンとは異なる絶縁材料からなる上層膜とを含む積層膜からなり、前記ゲート絶縁膜中の正の可動イオンの面密度Q が1×10 12 cm −2 以下である
図1は、この発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断面図である。 図2は、図1の半導体装置にバイアス温度ストレス試験を行ったときに得られるC−V曲線である。 図3は、図1の半導体装置の製造工程の一例を説明するための流れ図である。 図4Aは、正の可動イオンの引き寄せに関連する工程を説明するための断面図であって、正の可動イオンの引き寄せ前の状態を示している。 図4Bは、正の可動イオンの引き寄せに関連する工程を説明するための断面図であって、正の可動イオンの引き寄せ後の状態を示している。 図5Aは、ゲート絶縁膜(酸化シリコン膜)のエッチングに関連する工程を説明するための断面図である。 図5Bは、ゲート絶縁膜(酸化シリコン膜)のエッチングに関連する工程を説明するための断面図である。 図6は、この発明の第2の実施形態に係る半導体装置の断面図である。 図7は、図6の半導体装置の製造工程の一例を説明するための流れ図である。 図8は、図1のゲート絶縁膜の変形例を説明するための断面図である。 図9は、図6のゲート絶縁膜の変形例を説明するための断面図である。 図10は、検証例(EOT=40nm)で用いた半導体装置の(a)平面図(b)断面図である。 図11は、検証例(EOT=40nm)の半導体装置において、室温および200℃において測定を行ったときに得られるC−V曲線である。 図12は、検証例(EOT=40nm)の半導体装置において、バイアス温度ストレス試験を行ったときに得られるC−V曲線である。 図13(a)(b)(c)は、検証例で行ったPBTSに関連する工程を説明するための断面図である。 図14(a)(b)(c)は、検証例で行ったNBTSに関連する工程を説明するための断面図である。 図15は、バイアス温度ストレス試験後の酸化シリコン膜中の電荷分布を説明するためのグラフである。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断面図である。図2は、図1の半導体装置にバイアス温度ストレス試験を行ったときに得られるC−V曲線である。
半導体装置1は、n型(たとえば、濃度が1×1019〜5×1019cm−3)のSiC基板2と、SiC基板2上に形成されたn型(たとえば、濃度が1×1015〜1×1016cm−3)のSiCエピタキシャル層3とを含む。SiC基板2およびSiCエピタキシャル層3が、この発明の「半導体層」の一例である。SiC基板2およびSiCエピタキシャル層3は、半導体装置1のドレインとして機能する。n型不純物としては、リン(P)、ヒ素(As)などが含まれている。以下同じ。
SiCエピタキシャル層3には、その表面からSiC基板2へ向かって掘り下がった、ゲートトレンチ4が形成されている。ゲートトレンチ4は、たとえば、格子状、ストライプ状に形成されている。これにより、SiCエピタキシャル層3には、ゲートトレンチ4により区画された単位セル5が複数形成されている。
SiCエピタキシャル層3においてゲートトレンチ4の周囲には、n型のソース領域6およびp型(たとえば、濃度が1×1017〜5×1017cm−3)のボディ領域7が、SiCエピタキシャル層3の表面に近い側からこの順に形成されている。ボディ領域7には、p型不純物として、たとえば、ボロン(B)、アルミニウム(Al)などが含まれている。以下同じ。
ソース領域6は、SiCエピタキシャル層3の表面に露出するとともに、ゲートトレンチ4の側面の上部(一部)を形成するように、各単位セル5の表面部に形成されている。一方、ボディ領域7は、ソース領域6に対してSiC基板2側(SiCエピタキシャル層3の裏面側)にソース領域6に接するように、かつ、ゲートトレンチ4の側面の下部(一部)を形成するように形成されている。
SiCエピタキシャル層3における、ボディ領域7に対してSiC基板2側の領域は、エピタキシャル成長後のままの状態が維持された、n型のドレイン領域8となっている。ドレイン領域8は、ボディ領域7に対してSiC基板2側にボディ領域7に接しており、ゲートトレンチ4の底面を形成している。
ゲートトレンチ4の内面には、その全域を覆うように、ゲート絶縁膜9が形成されている。そして、ゲートトレンチ4において、不純物がドーピングされたポリシリコンをゲート絶縁膜9の内側に埋め込むことにより、ゲートトレンチ4内にゲート電極10が埋め込まれている。こうして、ゲートトレンチ4の内面を形成するソース領域6、ボディ領域7およびドレイン領域8に対して、ゲート絶縁膜9を挟んでゲート電極10が対向するトレンチゲート型のMIS構造が構成されている。
ゲート絶縁膜9は、この実施形態では、酸化シリコン(SiO)膜の単層膜からなり、たとえば、100Å〜1000Å(たとえば、240Å)の厚さを有している。このゲート絶縁膜9には、その内部に正の可動イオンが含まれている。正の可動イオンは、ゲート絶縁膜9(酸化シリコン膜)中を独立して動くことができる正電荷のイオンである。この実施形態では、ゲート絶縁膜9中の正の可動イオンの面密度Qは、1×1012cm−2以下(たとえば、1×1011cm−2)である。
正の可動イオンの面密度Qは、たとえば、ゲート電極10、ゲート絶縁膜9およびSiCエピタキシャル層3からなるMIS構造にバイアス温度ストレス試験を行ったときに得られるC−V曲線における最大容量Cmaxに対して、フラットバンド電圧(Flat Band Voltage)のシフトΔVFBを乗ずる(Cmax×ΔVFB)ことによって算出することができる。当該C−V曲線は、図2のように示すことができる。
図2の2つの曲線A,Bはそれぞれ、曲線Aが、負バイアス温度ストレス試験(NBTS:Negative Bias Temperature Stress)により得られるC−V曲線であり、曲線Bが、正バイアス温度ストレス試験(PBTS:Positive Bias Temperature Stress)により得られるC−V曲線である。
より具体的には、曲線Aは、200℃の条件下でNBTSを行ったときに得られるC−V曲線(具体的には、ヒステリシスループ)と、NBTSの実施後に半導体装置1を室温に戻したときに得られるC−V曲線のうち、後者(室温)のC−V曲線を表している。曲線Bも同様に、200℃の条件下でPBTSを行ったときに得られるC−V曲線(具体的には、ヒステリシスループ)と、PBTSの実施後に半導体装置1を室温に戻したときに得られるC−V曲線のうち、後者(室温)のC−V曲線を表している。また、図2の曲線Aと曲線Bに挟まれた破線の曲線は、ゲート電極10に電圧Vを与えない(バイアスなし)温度ストレス試験を200℃の条件下で行ったときに得られるC−V曲線(具体的には、ヒステリシスループ)と、当該温度ストレス試験の実施後に半導体装置1を室温に戻したときに得られるC−V曲線のうち、後者(室温)のC−V曲線を表している。
各ストレス試験では、所定の温度条件(この実施形態では、室温および200℃)下において、半導体装置1のドレイン領域8をソース領域6と同電位またはオープンにし、ゲート電極10に電圧Vを与えた状態でゲート・ソース間の容量値を測定する。
図2において、最大容量Cmaxは、曲線A,Bの最大容量の値であるが、半導体装置1の構造に基づいて算出することができる。具体的には、ゲート絶縁膜9の誘電率をεとし、ゲート絶縁膜9の面積(ゲートトレンチ4の内面の面積)をSとし、ゲート絶縁膜9の厚さをdとしたときに、Cmax=ε・S/dである。
また、フラットバンドキャパシタンスCFBも、半導体装置1の構造に基づいて算出することができる。フラットバンドキャパシタンスCFBは、一般的には、酸化膜の容量COX(=εOXε/dOX)と、半導体界面にデバイ長(λ)程度の厚さを持つ容量成分CFBS(=εε/λ)の直列容量として、CFB=CFBSOX/(CFBS+COX)で表すことができる。なお、上記式において、εOXは酸化膜の誘電率、dOXは酸化膜の厚さ、εは半導体の誘電率をそれぞれ示している。
ΔVFBは、フラットバンドキャパシタンスCFBにおける、曲線Aのフラットバンド電圧VFB(NBTS)と、曲線Bのフラットバンド電圧VFB(PBTS)との差の絶対値である(ΔVFB=|VFB(NBTS)−VFB(PBTS)|)。
したがって、正の可動イオンの面密度Qは、Q=(ε・S/d)×|VFB(NBTS)−VFB(PBTS)|で表すことができる。
そして、この実施形態では、ゲート電極10、ゲート絶縁膜9およびSiCエピタキシャル層3からなるMIS構造にバイアス温度ストレス試験を行った後の室温でのC−V曲線におけるフラットバンド電圧のシフトΔVFBは、たとえば、ゲート絶縁膜9の膜厚が50nm(500Å)以下の場合に、10V以下である。また、ゲート絶縁膜9中の正の可動イオンによる電界強度Eを、5MV/cm以下にすることができ、好ましくは、2MV/cmにすることができる。
このことから、ゲート絶縁膜9中の正の可動イオンの面密度Qが1×1012cm−2以下であるため、高温で動作させたときのMIS構造のヒステリシスを小さく抑えることができる。その結果、半導体装置1の高温動作を安定させることができる。特に、SiC半導体装置のように高耐圧パワーデバイスとして利用されるデバイスは、自己発熱等により高温の状態で使用されることが多いので、正の可動イオンの面密度Qが1×1012cm−2以下であることによる効果が非常に大きい。
各単位セル5には、SiCエピタキシャル層3の表面からソース領域6を貫通し、最深部がボディ領域7に達するp型(たとえば、濃度が1×1019〜1×1020cm−3)のボディコンタクト領域11が形成されている。
SiCエピタキシャル層3上には、層間絶縁膜12が形成されている。層間絶縁膜12には、ボディコンタクト領域11およびソース領域6(一部)を露出させるコンタクトホール13が形成されている。
層間絶縁膜12上には、ソース電極14が形成されている。ソース電極14は、各コンタクトホール13を介して、すべての単位セル5(ソース領域6およびチャネルコンタクト領域20)に一括して接している。すなわち、ソース電極14は、すべての単位セル5に対して共通の配線となっている。
また、SiC基板2の裏面には、その全域を覆うようにドレイン電極15が形成されている。ドレイン電極15は、すべての単位セル5に対して共通の電極となっている。
図3は、図1の半導体装置の製造工程の一例を説明するための流れ図である。
CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法、LPE(Liquid Phase Epitaxy:液相エピタキシ)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシ)法などのエピタキシャル成長法により、SiC基板2上に、n型不純物をドーピングしながらSi結晶を成長させる。これにより、SiC基板2上にn型のSiCエピタキシャル層3(ドレイン領域8)が形成される(ステップS1)。
次に、SiCエピタキシャル層3の表面へ向け、p型不純物およびn型不純物を順に注入する。注入後、アニール処理(たとえば、1500℃〜1800℃で、3分〜30分)することによって、注入された各不純物が活性化されて、ボディ領域7およびソース領域6が同時に形成される(ステップS2)。
次に、SiCエピタキシャル層3を選択的にエッチングする。これにより、SiCエピタキシャル層3が表面からドライエッチングされてゲートトレンチ4が形成される(ステップS3)。同時に、SiCエピタキシャル層3に複数の単位セル5が形成される。
次に、たとえば、熱酸化法(たとえば、1100℃〜1300℃)により、ゲートトレンチ4の内面およびSiCエピタキシャル層3の表面にゲート絶縁膜9(酸化シリコン膜)が形成される(ステップS4)。
次に、図4Aに示すように、たとえば、CVD法により、ドーピングされたポリシリコン(電極材料)を、SiCエピタキシャル層3の上方から堆積する。ポリシリコンの堆積は、少なくともゲート絶縁膜9が隠れるまで続ける。これにより、ゲートトレンチ4においてゲート絶縁膜9の内側に埋め込まれた仮電極16が形成される(ステップS5)。このとき、SiCエピタキシャル層3の熱酸化時にゲート絶縁膜9の内部に発生した正の可動イオン17は、ゲート絶縁膜9中に不規則に分布している。
次に、図4Bに示すように、仮電極16とSiCエピタキシャル層3との間に負電源18を接続し、仮電極16に負バイアス(たとえば、−5V〜−20V)を印加する(ステップS6)。これにより、不規則に分布していた正の可動イオン17が一様にゲート絶縁膜9の表面部(仮電極16に接している部分)に引き寄せられる。正の可動イオン17は正電荷を有している。
次に、図5Aに示すように、ドライエッチングにより仮電極16をエッチングすることにより、仮電極16が完全に除去される(ステップS7)。エッチングガスとしては、たとえば、SF、CF等を用いる。ゲート絶縁膜9の表面部(正の可動イオン17が集まっている部分)が、当該ドライエッチングを利用して削り取られて、ゲート絶縁膜9が薄膜化される(ステップS8)。たとえば、100Å〜1000Å厚さのゲート絶縁膜9の10Å〜20Åを削り取れば、ゲート絶縁膜9中の正の可動イオン17を十分に除去することができる。このように、仮電極16を除去するためのドライエッチングを利用すれば、仮電極16の除去に引き続いて、ゲート絶縁膜9の表面部を連続して削り取ることができるので、製造工程を簡単にすることができる。
この後、図5Bに示すように、ウエットエッチングにより、ゲート絶縁膜9の表面部をさらにエッチングしてもよい。ドライエッチングとウエットエッチングを併用してゲート絶縁膜9の表面部を削り取ることにより、ゲート絶縁膜9の正の可動イオン17が集まっている部分を確実に除去できるとともに、ドライエッチングによりダメージを受けたゲート絶縁膜9の表面の状態を、ウエットエッチングにより改善することができる。なお、仮電極16が除去された時点でドライエッチングを止め、ウエットエッチングのみによりゲート絶縁膜9の表面部をエッチングしてもよい。
図5Aおよび図5Bに示したゲート絶縁膜9の薄膜化により、ゲート絶縁膜9中の正の可動イオン17の絶対量を低減できるので、ゲート絶縁膜9全体に含まれる正の可動イオン17の面密度Qを1×1012cm−2以下にすることができる。
なお、仮電極16への負バイアスの印加による正の可動イオン17の引き寄せ後、ゲート絶縁膜9の表面部のエッチング(ゲート絶縁膜9の薄膜化)までの工程は、室温で行うことが好ましい。ゲート絶縁膜9が高温環境下に晒されると、その熱エネルギにより、ゲート絶縁膜9の表面部に沿って規則正しく分布している正の可動イオン17が、ゲート絶縁膜9中に拡散して再び不規則に分布するおそれがある。そこで、ゲート絶縁膜9の周囲の温度を室温に保持することにより、そのような不具合の発生を防止することができる。
次に、たとえば、CVD法により、ドーピングされたポリシリコン(電極材料)を、SiCエピタキシャル層3の上方から堆積する。ポリシリコンの堆積は、少なくともゲート絶縁膜9が隠れるまで続ける。その後、堆積したポリシリコンを、エッチバック面がSiCエピタキシャル層3の表面に対して面一になるまでエッチバックする。これにより、ゲートトレンチ4内に残存するポリシリコンからなるゲート電極10が形成される(ステップS10)。エッチング後のゲート絶縁膜9に直接ゲート電極10が形成されるので、半導体装置1のゲート絶縁膜9は、酸化シリコン膜の単層膜として形成される。
その後、SiCエピタキシャル層3上に層間絶縁膜12が形成され(ステップS10)、その上にソース電極14が形成された(ステップS11)後、SiC基板2の裏面にドレイン電極15が形成される(ステップS12)。こうして、図1に示す構造の半導体装置1が得られる。
図6は、この発明の第2の実施形態に係る半導体装置21の断面図である。図6において、前述の図1に示された各部と対応する部分には同一の参照符号を付して示す。
前述の第1の実施形態では、MIS構造は、ゲートトレンチ4の内面を形成するソース領域6、ボディ領域7およびドレイン領域8に対して、ゲート絶縁膜9を挟んでゲート電極10が対向するトレンチゲート型で構成されている。
これに対し、この第2実施形態に係る半導体装置21のMIS構造は、プレーナゲート型で構成されている。
プレーナゲート型のMIS構造は、SiCエピタキシャル層3の表面部に選択的に形成されたp型のボディ領域22と、当該ボディ領域22に選択的に形成されたn型のソース領域23と、SiCエピタキシャル層3の表面に形成されたゲート絶縁膜24と、ゲート絶縁膜24を挟んで、SiCエピタキシャル層3の表面に露出するボディ領域22に対向するゲート電極25と、SiCエピタキシャル層3の表面からソース領域6を貫通し、最深部がボディ領域7に達するp型のボディコンタクト領域26とを含む。
この半導体装置21のゲート絶縁膜24も、第1実施形態のゲート絶縁膜9と同様に、その内部に含まれる正の可動イオンの面密度Qは、1×1012cm−2以下である。
この実施形態に係る半導体装置21の製造工程は、図7に示すように、図3に示した工程と実質的に同様である。ただし、プレーナゲート型のMIS構造であるので、図3に示したステップS3の工程(ゲートトレンチの形成工程)は省略される。
以上、この発明の実施形態を説明したが、この発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、半導体装置1,21においてゲート絶縁膜9,24は、酸化シリコン膜の単層膜である必要はなく、たとえば、図8(ゲート絶縁膜9)および図9(ゲート絶縁膜24)に示すように、酸化シリコン膜からなる下層膜31,33と、酸化シリコンとは異なる絶縁材料からなる上層膜32,34とを含む積層膜からなっていてもよい。この場合、下層膜31,33が上層膜32,34よりも相対的に薄いことが好ましい。両者の具体的な膜厚は、たとえば、下層膜31,33が20Å〜200Åであり、上層膜32,34が200Å〜1000Åである。
また、上層膜32,34の材料としては、たとえば、酸化アルミニウム(Al)、酸化窒化アルミニウム(AlO)、酸化ハフニウム(Hf)からなる群から選択された少なくとも一種からなることが好ましい。すなわち、ゲート絶縁膜9,24は、酸化シリコン膜(下層膜31,33)に、高誘電率膜(High−k膜)が上層膜32,34として積層された膜であってもよい。なお、上層膜32,34は、高誘電率膜の単層膜であってもよいし、積層膜であってもよい。
このような積層膜を有する半導体装置1,21の製造工程は、図3および図7に示した工程と実質的に同様である。ただし、エッチング後のゲート絶縁膜9,24(図3のステップS8、図7のステップS7)を下層膜31,33として、その上に上層膜32,34を形成する。
一方、図3のステップS5〜S8および図7のステップS4〜S7の工程を実施しなくても、20Å〜100Åの薄い下層膜31,33であれば、SiCエピタキシャル層3の熱酸化の処理時間を短縮することにより形成することもできる。この方法によれば、下層膜31,33(酸化シリコン膜)自体が薄いので、その膜中の正の可動イオンの絶対量を低減できる。その結果、下層膜31,33と上層膜32,34と合わせてなるゲート絶縁膜9,24全体に含まれる正の可動イオンの面密度Qを1×1012cm−2以下にすることができる。
また、半導体装置1,21において、各半導体部分の導電型を反転した構成が採用されてもよい。たとえば、半導体装置1において、p型の部分がn型であり、n型の部分がp型であってもよい。
また、前述の実施形態では、ゲート絶縁膜9を一様に形成、エッチングする構成について説明したが、これに限るものではない。たとえば、ばらつきの出やすいゲートトレンチの終端部や、ゲート電圧を印加した場合にチャネルを形成する必要のない「ゲートフィンガー」部などにおいては、熱酸化で形成したゲート絶縁膜(SiO)をそのままとし、他の箇所のみエッチングして薄化してもよい。
また、前述の実施形態では、トレンチゲート型およびプレーナゲート型のDMISFETをこの発明の一例として取り上げたが、この発明は、CMOSFET(Complementary Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等のMISトランジスタ構造にも適用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
なお、前述の実施形態の内容から、特許請求の範囲に記載した発明以外にも、以下のような特徴が抽出され得る。
たとえば、SiCからなる半導体層と、前記半導体層に接する酸化シリコン膜を含むゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極とを含むMIS構造を有し、前記ゲート絶縁膜中の正の可動イオンの面密度Qが1×1012cm−2以下である、半導体装置である(項1)。
この構成によれば、ゲート絶縁膜中の正の可動イオンの面密度Qが1×1012cm−2以下であるため、高温で動作させたときのMIS構造のヒステリシスを小さく抑えることができる。その結果、半導体装置の高温動作を安定させることができる。特に、SiC半導体装置のように高耐圧パワーデバイスとして利用されるデバイスは、自己発熱等により高温の状態で使用されることが多いので、正の可動イオンの面密度Qが1×1012cm−2以下であることによる効果が非常に大きい。正の可動イオンの面密度Qは少ない方が好ましいが、低減コスト(測定限界)等を考えると、現実的には1×1010cm−2以上となる。
正の可動イオンの面密度Qは、たとえば、前記MIS構造にバイアス温度ストレス試験を行ったときに得られるC−V曲線における最大容量Cmaxに対して、フラットバンド電圧(Flat Band Voltage)のシフトΔVFBを乗ずる(Cmax×ΔVFB)ことによって算出することができる。
最大容量Cmaxは、(ゲート絶縁膜の誘電率ε・ゲート絶縁膜の面積S)/ゲート絶縁膜の厚さdである(Cmax=ε・S/d)。一方、ΔVFBは、負バイアス温度ストレス試験(NBTS:Negative Bias Temperature Stress)により得られるC−V曲線のフラットバンド電圧VFB(NBTS)と、正バイアス温度ストレス試験(PBTS:Positive Bias Temperature Stress)により得られるC−V曲線のフラットバンド電圧VFB(PBTS)との差の絶対値である(ΔVFB=|VFB(NBTS)−VFB(PBTS)|)。
したがって、正の可動イオンの面密度Qは、Q=(ε・S/d)×|VFB(NBTS)−VFB(PBTS)|で表すことができる。
なお、ゲート絶縁膜中の正の可動イオンは、かなりの高温動作をさせた場合に初めて問題となるため、従来はよく知られていなかった。この発明において初めて、この問題と解決策を見出した。
そして、この発明により、前記ゲート絶縁膜中の正の可動イオンによる電界強度Eを、5MV/cm以下にすることができる。この電界強度Eは、好ましくは、2MV/cmである。
前記ゲート絶縁膜は、前記酸化シリコン膜の単層膜からなっていてもよいし(項3)、前記酸化シリコン膜からなる下層膜と、前記下層膜上に形成され、酸化シリコンとは異なる絶縁材料からなる上層膜とを含む積層膜からなっていてもよい(項4)。
ゲート絶縁膜が積層膜の場合、前記上層膜は、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ハフニウムからなる群から選択された少なくとも一種からなることが好ましい(項5)。
また、前記ゲート絶縁膜は、100Å〜1000Åの厚さを有していてもよい(項6)。
また、前記MIS構造は、トレンチゲート型の構造を含んでいてもよいし(項7)、プレーナゲート構造を含んでいてもよい(項8)。
そして、項1の半導体装置は、SiCからなる半導体層を熱酸化することにより形成された酸化シリコン膜を含み、その内部の正の可動イオンの面密度Qが1×1012cm−2以下であるゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成することによりMIS構造を形成する工程とを含む、半導体装置の製造方法(項9)により製造することができる。
より好ましくは、前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、前記酸化シリコン膜の表面に仮電極を形成する工程と、前記仮電極に負バイアスを印加することにより、前記酸化シリコン膜の表面部に当該酸化シリコン膜中の正の可動イオンを引き寄せる工程と、前記正の可動イオンを引き寄せた後、前記仮電極を除去する工程と、前記仮電極の除去後、前記酸化シリコン膜の前記表面部をエッチングする工程とを含んでいる(項10)。
この方法によれば、酸化シリコン膜の表面部へ正の可動イオンを引き寄せた後、その表面部(正の可動イオンが集まっている部分)がエッチングにより削り取られるので、当該表面部中の正の可動イオンを除去することができる。これにより、酸化シリコン膜中の正の可動イオンの絶対量を低減できるので、ゲート絶縁膜全体に含まれる正の可動イオンの面密度Qを1×1012cm−2以下にすることができる。
前記仮電極の除去工程が、前記仮電極をドライエッチングにより除去する工程である場合、前記酸化シリコン膜の前記表面部のエッチング工程は、前記仮電極を除去するためのドライエッチングを利用して前記酸化シリコン膜をドライエッチングする工程を含むことが好ましい(項11)。
この方法によれば、仮電極の除去に引き続いて、酸化シリコン膜の表面部を連続して削り取ることができるので、製造工程を簡単にすることができる。
また、前記酸化シリコン膜の前記表面部のエッチング工程は、前記酸化シリコン膜をウエットエッチングする工程を含んでいてもよい(項12)。
すなわち、酸化シリコン膜の表面部は、ドライエッチングおよびウエットエッチングのどちらかの方法でエッチングしてもよいし、これら2つのエッチングを併用してもよい。併用する場合には、酸化シリコン膜の正の可動イオンが集まっている部分を確実に除去できるとともに、ドライエッチングによりダメージを受けた酸化シリコン膜の表面の状態を、ウエットエッチングにより改善することができる。
前記ゲート電極を形成する工程は、前記酸化シリコン膜のエッチング後、当該酸化シリコン膜上に前記ゲート電極を直接形成する工程であってもよい(項13)。
この方法により、ゲート絶縁膜を、酸化シリコン膜の単層膜として形成することができる。
一方、前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、前記酸化シリコン膜のエッチング後、当該酸化シリコン膜上に、酸化シリコンとは異なる絶縁材料からなる上層膜をさらに形成することにより、前記酸化シリコン膜からなる下層膜と前記上層膜との積層膜を前記ゲート絶縁膜として形成する工程を含んでいてもよい(項14)。
また、ゲート絶縁膜を形成する工程は、前記酸化シリコン膜を20Å〜100Åの厚さで形成する工程と、前記酸化シリコン膜の前記厚さを維持したまま、前記酸化シリコン膜上に、酸化シリコンとは異なる絶縁材料からなる上層膜をさらに形成することにより、前記酸化シリコン膜からなる下層膜と前記上層膜との積層膜を前記ゲート絶縁膜として形成する工程を含んでいてもよい(項15)。
この方法によれば、酸化シリコン膜を20Å〜100Åとすることにより、酸化シリコン膜中の正の可動イオンの絶対量を低減できるので、下層膜(酸化シリコン膜)と上層膜と合わせてなるゲート絶縁膜全体に含まれる正の可動イオンの面密度Qを1×1012cm−2以下にすることができる。
<検証例>
以下の検証例を行うことによって、この発明の効果を確かめた。
具体的には、まず、n型の4H−SiC基板の(0001)面を熱酸化(ドライ酸化)することによって、40nmの酸化シリコン(SiO)膜を形成した。次に、スパッタ法によってアルミニウム(Al)膜を堆積し、当該アルミニウム膜をフォトリソグラフィによってパターニングした。これにより、8×5mmの面積を有するアルミニウムパッドを形成して、図10(a)(b)に示すMIS構造(EOT(Equivalent Oxide Thickness:酸化膜の等価換算膜厚)を作製した。
次に、室温および200℃における、図10のMIS構造のC−V曲線を求めた。結果を図11に示す。
次に、図13(a)および図14(a)に示すように、アルミニウムパッドに正バイアス(+10V,2min.200℃)または負バイアス(−10V,2min.200℃)を印加することによって、PBTSまたはNBTSを行った。その後、バイアスを印加したままMIS構造を室温に戻した。そして、室温に戻した後のMIS構造のパッド−SiC間の容量値を測定した。この測定によって得られたC−V曲線を図12に実線で示す。一方、アルミニウムパッドに電圧を与えない(バイアスなし)温度ストレス試験を200℃の条件下で行った後、MIS構造を室温に戻した。そして、室温に戻した後のMIS構造のパッド−SiC間の容量値を測定した。この測定によって得られたC−V曲線を図12に破線で示す。
次に、図13(b)および図14(b)に示すように、PBTSおよびNBTS後のMIS構造のアルミニウムパッドを除去した上でさらに、HFを用いて酸化シリコン膜を傾斜状にエッチングした。これにより、4H−SiC基板の(0001)面に沿って膜厚(EOT)が連続的に変化する酸化シリコン膜を得た。また、図示は省略するが、温度ストレス試験(バイアスなし)を行った後のMIS構造についても同様に、酸化シリコン膜を傾斜状にエッチングした。
次に、図13(c)および図14(c)に示すように、それぞれの酸化シリコン膜の上面(傾斜面)に、200μm幅のゲート電極を傾斜方向に沿って等間隔に複数個形成した。また、図示は省略するが、温度ストレス試験(バイアスなし)を行った後のMIS構造についても同様に、複数個のゲート電極を形成した。そして、各MIS構造において、各ゲート電極の形成位置におけるVFBをそれぞれ求めた。結果を、図15に示す。図15は、各ゲート電極の形成位置における膜厚(EOT)と、VFBとの関係を示している。
図12に示すように、図10のMIS構造では、ε=3.9、S=8×5mm、d=40nmで、ΔVFB=10Vであった。この結果から、Q=3.7×1012cm−2であることが分かった。
これに対し、図15に示すように、NBTS後に酸化シリコン膜を除去したMIS構造では、Q=−0.384×1012cm−2であることが分かった。具体的には、C=εOX・(S/dOX)およびQ=C・ΔVFBの2式に基づいて、図15のグラフを表す関係式:ΔVFB=Q・(1/εOXS)・dOXが導かれる。この関係式を参照して、Qが図15の各グラフの傾きであることから、各グラフの傾きに基づいてQを求めることができる。同様に、PBTS後に酸化シリコン膜を除去したMIS構造ではQ=+4.937×1012cm−2であり、バイアスなしの試験後に酸化シリコン膜を除去したMIS構造ではQ=+0.468×1012cm−2であることがそれぞれ分かった。
以上より、この発明によって、高温使用時にも、酸化シリコン膜中の正の可動イオンの面密度Qを1×1012cm−2以下にできることを確認できた。また、ゲート絶縁膜の膜厚(EOT)を50nm(500Å)以下の場合に、ΔVFB=10V以下にできることを確認できた。また、ゲート絶縁膜中の正の可動イオンによる電界強度を、5MV/cm以下、好ましくは、2MV/cmにできることを確認できた。これらは、図15に示すように、酸化シリコン膜(SiO)を数nm除去しただけで効果が得られた。
1 半導体装置
2 SiC基板
3 SiCエピタキシャル層
4 ゲートトレンチ
9 ゲート絶縁膜
10 ゲート電極
16 仮電極
17 正の可動イオン
21 半導体装置
24 ゲート絶縁膜
25 ゲート電極
31 下層膜
32 上層膜
33 下層膜
34 上層膜

Claims (9)

  1. SiCからなる半導体層と、
    前記半導体層に接する酸化シリコン膜を含むゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極とを含むMIS構造を有し、
    負バイアス温度ストレス試験により得られるC−V曲線のフラットバンド電圧VFB(NBTS)と、正バイアス温度ストレス試験により得られるC−V曲線フラットバンド電圧VFB(PBTS)との差の絶対値で示されるフラットバンド電圧のシフト量ΔVFBが10V以下であり、
    前記ゲート絶縁膜は、前記酸化シリコン膜からなる下層膜と、前記下層膜上に形成され、酸化シリコンとは異なる絶縁材料からなる上層膜とを含む積層膜からなり、
    前記ゲート絶縁膜中の正の可動イオンの面密度Q が1×10 12 cm −2 以下である、半導体装置。
  2. 前記負バイアス温度ストレス試験および前記正バイアス温度ストレス試験は、200℃の条件下で行われる、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ゲート絶縁膜中の正の可動イオンによる電界強度Eが、5MV/cm以下である、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記上層膜は、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ハフニウムからなる群から選択された少なくとも一種からなる、請求項1〜3のいずれか一項に半導体装置。
  5. 前記ゲート絶縁膜は、100Å〜1000Åの厚さを有している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記下層膜は、前記上層膜よりも薄く形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記下層膜が20Å〜200Åの厚さを有し、前記上層膜が200Å〜1000Åの厚さを有している、請求項に記載の半導体装置。
  8. 前記MIS構造は、トレンチゲート型の構造を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記MIS構造は、プレーナゲート構造を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体装置。
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