JP6239425B2 - ワイヤハーネスクランプ、ワイヤハーネス及び内張部材の固定方法 - Google Patents
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Description
また、ワイヤハーネスの外側にピラートリム等の内張部材を固定する場合も、内張部材に設けた複数の係止突起を車両ボディに設けた係止孔に係止させるようになっている。
この噛み込み防止のため、ワイヤハーネスに保護材を装着したり、第1係止孔と第2係止孔とを近接させて設けたりする対策が講じられているが、保護材を採用するとコストアップに繋がる上、保護材の装着作業が新たに必要となって作業効率が低下する。係止孔を近接させると、係止孔を間違えて組み付けるおそれが生じるため、係止孔の形状を変えたりする対策が必要となり、作業者にも余計な注意が要求されてしまう。
請求項2に記載の発明は、車両ボディに設けた係止孔に差込係止可能な差込部と、ワイヤハーネスに固定可能な固定部とからなるワイヤハーネスクランプであって、差込部に、別部材に設けた係止部を差込部の差込方向と反対側から差し込み可能で、且つ差し込まれた係止部を抜け止め可能な受け入れ部が設けられていると共に、差込部は、帯状の板体をU字状に折り曲げて内側に受け入れ部を形成してなり、板体の外周側に、係止孔の外縁に係止する外突起が、内周側に、係止部が係止する内突起がそれぞれ形成されたものであることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、ワイヤハーネス及び内張部材の固定方法であって、請求項1又は2に記載のワイヤハーネスクランプの固定部にワイヤハーネスを固定し、差込部を車両ボディに設けた係止孔に差込係止させることで、車両ボディにワイヤハーネスを固定すると共に、車両の内張部材に設けた係止部を差込部の受け入れ部に差し込むことで、車両ボディに内張部材を固定することを特徴とするものである。
さらに、仕切部材の採用により、係止部が差し込まれる際のワイヤハーネスとの干渉を確実に防止でき、ワイヤハーネスの噛み込みをより効果的に防止可能となる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加えて、受け入れ部を簡単に形成可能な差込部が得られる。
図1は、ワイヤハーネスクランプの一例を示す説明図で、ワイヤハーネスクランプ1は、樹脂製の一体成形品で、車両ボディに差込係止される差込部2と、ワイヤハーネスに固定される固定部3とからなる。図1(A)の左側を前方として説明する。
まず差込部2は、帯状の板体4をU字状に折り曲げた前端部形状を有し、板体4の外面には、前側を前下がりの傾斜面、後側を上下方向の平面とした上下一対の外突起5,5が形成され、その後方には、固定対象となるピラー等の車両ボディの板厚分の間隔をおいて上下一対の板状のリブ6,6が形成されている。また、板体4の内面には、前側を前下がりの急斜面、後側を後下がりの緩斜面とした上下一対の内突起7,7が形成されている。これにより、板体4の内側に、ピラートリム等の内張部材に設けた係止ピンを後方から差し込んで抜け止め可能な受け入れ部8が形成される。
そして、固定部3は、図1(B)に示すように、上側のリブ6の後方でリブ6と平行に形成される連結片10の上端に、左右方向の帯板11を連設した正面視T字状で、左右両端には、前側へ向けた折曲部12,12が形成されている。
また、差込部2を、帯状の板体4をU字状に折り曲げて内側に受け入れ部8を形成してなり、板体4の外周側に、係止孔21の外縁に係止する外突起5を、内周側に、係止ピン31が係止する内突起7をそれぞれ形成した構造としているので、受け入れ部8を簡単に形成可能な差込部2が得られる。
一方、図5に示すワイヤハーネスクランプ1Bのように、差込部2の先端を球形として全体が先細りの円錐状となるように形成することも可能である。この場合、外突起5や内突起7、リブ6はそれぞれ差込部2の周方向に沿ってリング状に形成され、案内板9も円錐リング状となるが、これらを周方向へ断続的に形成してもよい。勿論この形態で固定部3に図4のようなバンドを設けることも考えられる。
但し、ワイヤハーネスクランプは、内張部材の固定に限定されるものではなく、例えば別部材となる他のワイヤハーネスに設けた係止部を差し込み係止させることで、1つの係止孔に2つのワイヤハーネスを固定するといった使用も考えられる。
Claims (3)
- 車両ボディに設けた係止孔に差込係止可能な差込部と、ワイヤハーネスに固定可能な固定部とからなるワイヤハーネスクランプであって、
前記差込部に、別部材に設けた係止部を前記差込部の差込方向と反対側から差し込み可能で、且つ差し込まれた前記係止部を抜け止め可能な受け入れ部が設けられていると共に、
前記固定部と前記受け入れ部との間に、両者間を仕切って前記受け入れ部に差し込まれる前記係止部と前記固定部に固定された前記ワイヤハーネスとの干渉を阻止する仕切部材が設けられていることを特徴とするワイヤハーネスクランプ。 - 車両ボディに設けた係止孔に差込係止可能な差込部と、ワイヤハーネスに固定可能な固定部とからなるワイヤハーネスクランプであって、
前記差込部に、別部材に設けた係止部を前記差込部の差込方向と反対側から差し込み可能で、且つ差し込まれた前記係止部を抜け止め可能な受け入れ部が設けられていると共に、
前記差込部は、帯状の板体をU字状に折り曲げて内側に前記受け入れ部を形成してなり、前記板体の外周側に、前記係止孔の外縁に係止する外突起が、内周側に、前記係止部が係止する内突起がそれぞれ形成されたものであることを特徴とするワイヤハーネスクランプ。 - 請求項1又は2に記載のワイヤハーネスクランプの固定部にワイヤハーネスを固定し、差込部を車両ボディに設けた係止孔に差込係止させることで、前記車両ボディに前記ワイヤハーネスを固定すると共に、車両の内張部材に設けた係止部を前記差込部の受け入れ部に差し込むことで、前記車両ボディに前記内張部材を固定することを特徴とするワイヤハーネス及び内張部材の固定方法。
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