以下、本発明の実施の形態にかかる扇風機の制御装置、及び扇風機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる扇風機100を模式的に示す図である。図1に示すように、扇風機100は、ファン1と、ファン1を回転させるファンモータ2と、ファン1を支持する支持部材14と、ファン1を往復動作させる首振り駆動装置15と、操作されることにより指令信号を生成する操作装置16と、扇風機100を制御する制御装置10とを備えている。
首振り駆動装置15は、ファン1を往復動作させるための動力を発生する。ファン1の往復動作とは、所謂、ファン1の首振り動作をいう。ファン1は、首振り範囲である往復範囲において、往復動作する。
扇風機100は、頭部8を有する。頭部8は、ファン1と、ファン1を回転させるファンモータ2と、ファン1を保護する保護カバー6と、ファンモータ2を保持するモータハウジング3とを含む。首振り駆動装置15は、頭部8を往復動作させるための動力を発生する。頭部8が往復動作することによって、ファン1が往復動作する。
首振り駆動装置15は、ファン1を上下方向に往復動作させる縦首振りモータ7と、ファン1を左右方向に往復動作させる横首振りモータ9とを含む。
操作装置16は、本体操作装置11と、リモコン操作装置12とを含む。
支持部材14は、ファンモータ2に接続され、ファン1を支持するシャフト部材13と、ファンモータ2を支持するモータハウジング3と、モータハウジング3を支持する支柱4と、支柱4を支持する土台5とを含む。
ファン1は、回転軸AXfを中心に回転可能である。シャフト部材13は、ファン1を回転可能に支持する。ファンモータ2は、回転軸AXfを中心にファン1を回転させるための動力を発生する。ファンモータ2は、シャフト部材13を介して、ファン1を回転する。
モータハウジング3は、ファンモータ2を保持する。モータハウジング3は、ファンモータ2が配置される内部空間を有する。ファンモータ2は、モータハウジング3に収容される。
支柱4は、モータハウジング3の下部に接続される。支柱4は、モータハウジング3を上下方向に移動可能に支持する。支柱4は、回転軸AX2を中心にモータハウジング3を回転可能に支持する。
土台5は、支柱4の下部に接続される。土台5は、回転軸AX1を中心に支柱4を回転可能に支持する。
土台5は、床面のような支持面に支持される。支持面に土台5が支持された状態で、回転軸AX1は、水平面と直交する。回転軸AX2は、水平面と平行である。回転軸AX1と回転軸AX2とは直交する。
支柱4が回転軸AX1を中心に回転すると、支柱4に支持されているモータハウジング3、モータハウジング3に支持されているファンモータ2、及びシャフト部材13を介してファンモータ2に支持されているファン1は、支柱4と一緒に、回転軸AX1を中心に回転する。ファン1は、回転軸AX1の外側に配置されている。支柱4が回転軸AX1を中心に回転すると、ファン1は、左右方向に移動する。支柱4が回転軸AX1を中心とする回転方向の正方向及び逆方向の両方向に回転することによって、ファン1は、左右方向に往復動作する。
モータハウジング3が回転軸AX2を中心に回転すると、モータハウジング3に支持されているファンモータ2、及びシャフト部材13を介してファンモータ2に支持されているファン1は、モータハウジング3と一緒に、回転軸AX2を中心に回転する。ファン1は、回転軸AX2の外側に配置されている。モータハウジング3が回転軸AX2を中心に回転すると、ファン1は、上下方向に移動する。モータハウジング3が回転軸AX2を中心とする回転方向の正方向及び逆方向の両方向に回転することによって、ファン1は、上下方向に往復動作する。
保護カバー6は、ファン1の周囲に配置される。保護カバー6は、ファン1を包囲する。保護カバー6は、モータハウジング3に支持される。頭部8は、ファン1、ファンモータ2、モータハウジング3、及び保護カバー6を含む。首振り駆動装置15の作動により、ファン1、ファンモータ2、モータハウジング3、及び保護カバー6は、一緒に移動する。
縦首振りモータ7は、ファン1を上下方向に往復動作させるための動力を発生する。縦首振りモータ7は、支柱4の上部に配置される。縦首振りモータ7は、回転軸AX2を中心にモータハウジング3を回転する。縦首振りモータ7は、正転及び逆転可能な回転体を含む。縦首振りモータ7の回転体が正転することによって、ファン1は、上方向に移動する。縦首振りモータ7の回転体が逆転することによって、ファン1は、下方向に移動する。上方向は、ファン1の上下方向の往復動作の正方向である。下方向は、ファン1の上下方向の往復動作の逆方向である。なお、下方向が正方向であり、上方向が逆方向でもよい。
横首振りモータ9は、ファン1を左右方向に往復動作させるための動力を発生する。横首振りモータ9は、土台5に配置される。横首振りモータ9は、回転軸AX1を中心に支柱4を回転する。回転軸AX1を中心に支柱4が回転することによって、支柱4に支持されている頭部8のファン1は、支柱4と一緒に、回転軸AX1を中心に回転する。横首振りモータ9は、正転及び逆転可能な回転体を含む。横首振りモータ9の回転体が正転することによって、ファン1は、右方向に移動する。横首振りモータ9の回転体が逆転することによって、ファン1は、左方向に移動する。右方向は、ファン1の左右方向の往復動作の正方向である。左方向は、ファン1の左右方向の往復動作の逆方向である。なお、左方向が正方向であり、右方向が逆方向でもよい。
制御装置10は、土台5の内部に配置される。制御装置10は、扇風機100を制御する。制御装置10は、コンピュータを含む。制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサと、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)のようなメモリとを含む。メモリにコンピュータプログラムが記録される。制御装置10は、コンピュータプログラムに基づいて、扇風機100を制御する。制御装置10は、ファンモータ2、縦首振りモータ7、及び横首振りモータ9を制御するための制御信号を出力する。
本体操作装置11は、土台5の上面に配置される。本体操作装置11は、使用者によって操作される。本体操作装置11は、使用者に操作されることによって、指令信号を生成する。本体操作装置11が操作されることにより生成された指令信号は、制御装置10に送信される。
リモコン操作装置12は、扇風機100を遠隔操作可能である。リモコン操作装置12は、使用者によって操作される。リモコン操作装置12は、使用者に操作されることによって、指令信号を生成する。リモコン操作装置12が操作されることにより生成された指令信号は、制御装置10に無線で送信される。
図2は、実施の形態1にかかる本体操作装置11を示す図である。図2に示すように、本体操作装置11は、ファン1が単位時間当たりに移動させる空気量を調整するための風量スイッチ24と、ファンモータ2の作動と作動停止とを切り替えるための入/切スイッチ25と、ファン1の往復範囲を調整するための首振り範囲変更スイッチ29と、ファン1の往復範囲の中心位置を調整するための中心位置変更スイッチ28とを有する。
首振り範囲変更スイッチ29は、左右方向のファン1の往復範囲を調整するための横首振りスイッチ26と、上下方向のファン1の往復範囲を調整するための縦首振りスイッチ27とを含む。
中心位置変更スイッチ28は、ファン1の往復範囲の中心位置を左方向に移動するための左方向変更スイッチ20と、ファン1の往復範囲の中心位置を右方向に移動するための右方向変更スイッチ21と、ファン1の往復範囲の中心位置を上方向に移動するための上方向変更スイッチ22と、ファン1の往復範囲の中心位置を下方向に移動するための下方向変更スイッチ23とを含む。
入/切スイッチ25は、ファンモータ2の作動と作動停止とを切り替えるための指令信号を生成する。入/切スイッチ25が操作されることにより、ファンモータ2を作動するための指令信号、及びファンモータ2を作動停止するための指令信号が生成される。ファンモータ2を作動するための指令信号が生成されると、制御装置10は、ファンモータ2を作動するための制御信号を出力する。ファンモータ2を作動停止するための指令信号が生成されると、制御装置10は、ファンモータ2を作動停止するための制御信号を出力する。ファンモータ2を作動するための制御信号が出力されると、ファンモータ2は、作動する。ファンモータ2を作動停止するための制御信号が出力されると、ファンモータ2は、作動停止する。
風量スイッチ24は、ファンモータ2の出力を調整して、ファン1が単位時間当たりに移動させる空気量を調整するための指令信号を生成する。ファンモータ2の出力は、単位時間当たりのファンモータ2の回転体の回転数を含む。風量スイッチ24が操作されることにより、ファンモータ2の出力を調整するための指令信号が生成される。ファンモータ2の出力を調整するための指令信号が生成されると、制御装置10は、ファンモータ2の出力を調整するための制御信号を出力する。ファンモータ2の出力を調整するための制御信号が出力されると、ファンモータ2の出力が調整される。これにより、ファン1が単位時間当たりに移動させる空気量である風量が調整される。
首振り範囲変更スイッチ29は、首振り駆動装置15の作動と作動停止とを切り替えて、ファン1の往復動作と往復動作停止とを切り替えるための指令信号を生成する。首振り範囲変更スイッチ29が操作されることにより、首振り駆動装置15を作動するための指令信号、及び首振り駆動装置15を作動停止するための指令信号が生成される。首振り駆動装置15を作動するための指令信号が生成されると、制御装置10は、首振り駆動装置15を作動するための制御信号を出力する。首振り駆動装置15を作動停止するための指令信号が生成されると、制御装置10は、首振り駆動装置15を作動停止するための制御信号を出力する。首振り駆動装置15を作動するための制御信号が出力されると、首振り駆動装置15は、作動する。首振り駆動装置15を作動停止するための制御信号が出力されると、首振り駆動装置15は、作動停止する。
首振り範囲変更スイッチ29は、首振り駆動装置15の駆動量を調整して、ファン1の往復範囲を調整するための指令信号を生成する。首振り範囲変更スイッチ29が操作されることにより、首振り駆動装置15の駆動量を調整するための指令信号が生成される。首振り駆動装置15の駆動量を調整するための指令信号が生成されると、制御装置10は、首振り駆動装置15の駆動量を調整するための制御信号を出力する。首振り駆動装置15の駆動量を調整するための制御信号が出力されると、首振り駆動装置15の駆動量が調整される。これにより、ファン1の往復範囲が調整される。
首振り範囲変更スイッチ29の横首振りスイッチ26は、横首振りモータ9の作動と作動停止とを切り替えて、左右方向のファン1の往復動作と往復動作停止とを切り替えるための指令信号を生成する。横首振りスイッチ26が操作されることにより、横首振りモータ9を作動するための指令信号、及び横首振りモータ9を作動停止するための指令信号が生成される。横首振りモータ9を作動するための指令信号が生成されると、制御装置10は、横首振りモータ9を作動するための制御信号を出力する。横首振りモータ9を作動停止するための指令信号が生成されると、制御装置10は、横首振りモータ9を作動停止するための制御信号を出力する。横首振りモータ9を作動するための制御信号が出力されると、横首振りモータ9は、作動する。横首振りモータ9を作動停止するための制御信号が出力されると、横首振りモータ9は、作動停止する。
首振り範囲変更スイッチ29の横首振りスイッチ26は、横首振りモータ9の駆動量を調整して、左右方向のファン1の往復範囲を調整するための指令信号を生成する。横首振りスイッチ26が操作されることにより、横首振りモータ9の駆動量を調整するための指令信号が生成される。横首振りモータ9の駆動量を調整するための指令信号が生成されると、制御装置10は、横首振りモータ9の駆動量を調整するための制御信号を出力する。横首振りモータ9の駆動量を調整するための制御信号が出力されると、横首振りモータ9の駆動量が調整される。これにより、左右方向のファン1の往復範囲が調整される。
左右方向のファン1の往復範囲は、回転軸AX1と直交する面内のファン1の回転軸AXfの可動範囲を含む。左右方向のファン1の往復範囲は、回転軸AX1と直交する面内においてファン1が最も右方向に移動したときのファン1の回転軸AXfと、ファン1が最も左方向に移動したときのファン1の回転軸AXfとがなす角度αを含む。左右方向のファン1の往復範囲の調整は、角度αの調整を含む。
横首振りスイッチ26の操作回数が1回である場合、左右方向のファン1の往復範囲を角度α1に調整して横首振りモータ9を作動するための指令信号が生成される。横首振りスイッチ26の操作回数が2回である場合、左右方向のファン1の往復範囲を角度α2に調整して横首振りモータ9を作動するための指令信号が生成される。横首振りスイッチ26の操作回数が3回である場合、左右方向のファン1の往復範囲を角度α3に調整して横首振りモータ9を作動するための指令信号が生成される。横首振りスイッチ26の操作回数が4回である場合、横首振りモータ9を作動停止するための指令信号が生成される。横首振りスイッチ26の操作回数が5回である場合、左右方向のファン1の往復範囲を角度α1に調整して横首振りモータ9を作動するための指令信号が生成される。横首振りスイッチ26の操作回数とは、使用者によって横首振りスイッチ26が連続的に押された回数を含む。
横首振りスイッチ26の操作回数が1回増す度に、往復範囲を角度α1に調整して横首振りモータ9を作動するための指令信号、往復範囲を角度α2に調整して横首振りモータ9を作動するための指令信号、往復範囲を角度α3に調整して横首振りモータ9を作動するための指令信号、及び横首振りモータ9を作動停止するための指令信号が、順次生成される。
なお、角度α1は、例えば50[°]である。角度α2は、例えば90[°]である。角度α3は、例えば100[°]である。なお、角度α1の値、角度α2の値、及び角度α3の値は、任意に設定可能である。
なお、横首振りモータ9を作動停止するための指令信号は、左右方向のファン1の往復範囲を角度0[°]に調整する指令信号とみなされてもよい。
往復範囲を角度α1に調整して横首振りモータ9を作動するための指令信号が生成されると、制御装置10は、横首振りモータ9を作動するための制御信号を出力する。横首振りモータ9は、ファン1を左右方向に角度α1で往復動作させるための動力を発生する。ファン1は、左右方向に角度α1で往復動作する。往復範囲を角度α2に調整して横首振りモータ9を作動するための指令信号が生成されると、制御装置10は、横首振りモータ9を作動するための制御信号を出力する。横首振りモータ9は、ファン1を左右方向に角度α2で往復動作させるための動力を発生する。ファン1は、左右方向に角度α2で往復動作する。往復範囲を角度α3に調整して横首振りモータ9を作動するための指令信号が生成されると、制御装置10は、横首振りモータ9を作動するための制御信号を出力する。横首振りモータ9は、ファン1を左右方向に角度α3で往復動作させるための動力を発生する。ファン1は、左右方向に角度α3で往復動作する。横首振りモータ9を作動停止するための指令信号が生成されると、制御装置10は、横首振りモータ9を作動停止するための制御信号を出力する。横首振りモータ9は、動力を発生しない。ファン1は、左右方向の往復動作を停止する。
首振り範囲変更スイッチ29の縦首振りスイッチ27は、縦首振りモータ7の作動と作動停止とを切り替えて、上下方向のファン1の往復動作と往復動作停止とを切り替えるための指令信号を生成する。縦首振りスイッチ27が操作されることにより、縦首振りモータ7を作動するための指令信号、及び縦首振りモータ7を作動停止するための指令信号が生成される。縦首振りモータ7を作動するための指令信号が生成されると、制御装置10は、縦首振りモータ7を作動するための制御信号を出力する。縦首振りモータ7を作動停止するための指令信号が生成されると、制御装置10は、縦首振りモータ7を作動停止するための制御信号を出力する。縦首振りモータ7を作動するための制御信号が出力されると、縦首振りモータ7は、作動する。縦首振りモータ7を作動停止するための制御信号が出力されると、縦首振りモータ7は、作動停止する。
首振り範囲変更スイッチ29の縦首振りスイッチ27は、縦首振りモータ7の駆動量を調整して、上下方向のファン1の往復範囲を調整するための指令信号を生成する。縦首振りスイッチ27が操作されることにより、縦首振りモータ7の駆動量を調整するための指令信号が生成される。縦首振りモータ7の駆動量を調整するための指令信号が生成されると、制御装置10は、縦首振りモータ7の駆動量を調整するための制御信号を出力する。縦首振りモータ7の駆動量を調整するための制御信号が出力されると、縦首振りモータ7の駆動量が調整される。これにより、上下方向のファン1の往復範囲が調整される。
上下方向のファン1の往復範囲は、回転軸AX2と直交する面内のファン1の回転軸AXfの可動範囲を含む。上下方向のファン1の往復範囲は、回転軸AX2と直交する面内においてファン1が最も上方向に移動したときのファン1の回転軸AXfと、ファン1が最も下方向に移動したときのファン1の回転軸AXfとがなす角度βを含む。上下方向のファン1の往復範囲の調整は、角度βの調整を含む。
縦首振りスイッチ27の操作回数が1回である場合、上下方向のファン1の往復範囲を角度β1に調整して縦首振りモータ7を作動するための指令信号が生成される。縦首振りスイッチ27の操作回数が2回である場合、上下方向のファン1の往復範囲を角度β2に調整して縦首振りモータ7を作動するための指令信号が生成される。縦首振りスイッチ27の操作回数が3回である場合、縦首振りモータ7を作動停止するための指令信号が生成される。縦首振りスイッチ27の操作回数が4回である場合、上下方向のファン1の往復範囲を角度β1に調整して縦首振りモータ7を作動するための指令信号が生成される。縦首振りスイッチ27の操作回数とは、使用者によって縦首振りスイッチ27が連続的に押された回数を含む。
縦首振りスイッチ27の操作回数が1回増す度に、往復範囲を角度β1に調整して縦首振りモータ7を作動するための指令信号、往復範囲を角度β2に調整して縦首振りモータ7を作動するための指令信号、及び縦首振りモータ7を作動停止するための指令信号が、順次生成される。
なお、角度β1は、例えば50[°]である。角度β2は、例えば100[°]である。なお、角度β1の値及び角度β2の値は、任意に設定可能である。
なお、縦首振りモータ7を作動停止するための指令信号は、上下方向のファン1の往復範囲を角度0[°]に調整する指令信号とみなされてもよい。
往復範囲を角度β1に調整して縦首振りモータ7を作動するための指令信号が生成されると、制御装置10は、縦首振りモータ7を作動するための制御信号を出力する。縦首振りモータ7は、ファン1を上下方向に角度β1で往復動作させるための動力を発生する。ファン1は、上下方向に角度β1で往復動作する。往復範囲を角度β2に調整して縦首振りモータ7を作動するための指令信号が生成されると、制御装置10は、縦首振りモータ7を作動するための制御信号を出力する。縦首振りモータ7は、ファン1を上下方向に角度β2で往復動作させるための動力を発生する。ファン1は、上下方向に角度β2で往復動作する。縦首振りモータ7を作動停止するための指令信号が生成されると、制御装置10は、縦首振りモータ7を作動停止するための制御信号を出力する。縦首振りモータ7は、動力を発生しない。ファン1は、上下方向の往復動作を停止する。
なお、左右方向の往復範囲を示す角度αは、角度α1、角度α2、及び角度α3の3段階に設定されてもよいし、2段階に設定されてもよいし、4段階以上の複数段階に設定されてもよい。
なお、上下方向の往復範囲を示す角度βは、角度β1、及び角度β2の2段階に設定されてもよいし、3段階以上の複数段階に設定されてもよい。
なお、横首振りスイッチ26及び縦首振りスイッチ27の少なくとも一方を含む首振り範囲変更スイッチ29の操作とは、首振り範囲変更スイッチ29が押されることを含む。首振り範囲変更スイッチ29が押下後、その押下が解除される動作が、首振り範囲変更スイッチ29の1回の操作である。
中心位置変更スイッチ28は、ファン1の往復範囲の中心位置を調整するための指令信号を生成する。中心位置変更スイッチ28は、ファン1の往復範囲の中心位置を移動するための指令信号を生成する。中心位置変更スイッチ28は、ファン1の往復範囲の中心位置をシフトさせて、中心位置を変更するための指令信号を生成する。
中心位置変更スイッチ28が操作されることにより、首振り駆動装置15の駆動量を調整して、ファン1の往復範囲の中心位置を調整するための指令信号が生成される。ファン1の往復範囲の中心位置を調整するための指令信号が生成されると、制御装置10は、首振り駆動装置15を制御するための制御信号を出力する。首振り駆動装置15を制御するための制御信号が出力されると、ファン1が移動する。これにより、ファン1の往復範囲の中心位置が調整される。
本体操作装置11の中心位置変更スイッチ28は、左右方向の往復範囲の中心位置を往復動作の正方向に移動させる指令信号を生成可能な第1操作部である左方向変更スイッチ20と、左右方向の往復範囲の中心位置を往復動作の逆方向に移動させる指令信号を生成可能な第2操作部である右方向変更スイッチ21とを含む。また、本体操作装置11の中心位置変更スイッチ28は、上下方向の往復範囲の中心位置を往復動作の正方向に移動させる指令信号を生成可能な第1操作部である上方向変更スイッチ22と、上下方向の往復範囲の中心位置を往復動作の逆方向に移動させる指令信号を生成可能な第2操作部である下方向変更スイッチ23とを含む。
中心位置変更スイッチ28の左方向変更スイッチ20は、ファン1の往復範囲の中心位置を左方向に移動するための指令信号を生成する。左方向変更スイッチ20が操作されることにより、ファン1の往復範囲の中心位置を左方向に移動するための指令信号が生成される。ファン1の往復範囲の中心位置を左方向に移動するための指令信号が生成されると、制御装置10は、横首振りモータ9を制御するための制御信号を出力する。横首振りモータ9を制御するための指令信号が出力されると、ファン1は、左方向にシフトする。これにより、左右方向のファン1の往復範囲の中心位置が調整される。
中心位置変更スイッチ28の右方向変更スイッチ21は、ファン1の往復範囲の中心位置を右方向に移動するための指令信号を生成する。右方向変更スイッチ21が操作されることにより、ファン1の往復範囲の中心位置を右方向に移動するための指令信号が生成される。ファン1の往復範囲の中心位置を右方向に移動するための指令信号が生成されると、制御装置10は、横首振りモータ9を制御するための制御信号を出力する。横首振りモータ9を制御するための指令信号が出力されると、ファン1は、右方向にシフトする。これにより、左右方向のファン1の往復範囲の中心位置が調整される。
左右方向のファン1の往復範囲の中心位置の移動量は、回転軸AX1と直交する面内のファン1の回転軸AXfの角度変化量を含む。左右方向の中心位置の移動量は、回転軸AX1と直交する面内において、変更前の中心位置に配置されるファン1の回転軸AXfと、変更後の中心位置に配置されるファン1の回転軸AXfとがなす角度θを含む。
左方向変更スイッチ20の操作回数が1回である場合、往復範囲の中心位置を左方向に角度θaだけ移動させるための指令信号が生成される。左方向変更スイッチ20の操作回数が2回である場合、往復範囲の中心位置を左方向に角度2θaだけ移動させるための指令信号が生成される。左方向変更スイッチ20の操作回数がn回である場合、往復範囲の中心位置を左方向に角度nθaだけ移動させるための指令信号が生成される。
右方向変更スイッチ21の操作回数が1回である場合、往復範囲の中心位置を右方向に角度θbだけ移動させるための指令信号が生成される。右方向変更スイッチ21の操作回数が2回である場合、往復範囲の中心位置を右方向に角度2θbだけ移動させるための指令信号が生成される。右方向変更スイッチ21の操作回数がn回である場合、往復範囲の中心位置を右方向に角度nθbだけ移動させるための指令信号が生成される。
左右方向の往復範囲の中心位置を移動させるための指令信号が生成されると、制御装置10は、横首振りモータ9に制御信号を出力する。横首振りモータ9は、左右方向の往復範囲の中心位置を左方向又は右方向に移動させるための動力を発生する。ファン1は、移動により位置が変更された中心位置を中心に、左右方向に角度αで往復動作することができる。
中心位置変更スイッチ28の上方向変更スイッチ22は、ファン1の往復範囲の中心位置を上方向に移動するための指令信号を生成する。上方向変更スイッチ22が操作されることにより、ファン1の往復範囲の中心位置を上方向に移動するための指令信号が生成される。ファン1の往復範囲の中心位置を上方向に移動するための指令信号が生成されると、制御装置10は、縦首振りモータ7を制御するための制御信号を出力する。縦首振りモータ7を制御するための指令信号が出力されると、ファン1は、上方向にシフトする。これにより、上下方向のファン1の往復範囲の中心位置が調整される。
中心位置変更スイッチ28の下方向変更スイッチ23は、ファン1の往復範囲の中心位置を下方向に移動するための指令信号を生成する。下方向変更スイッチ23が操作されることにより、ファン1の往復範囲の中心位置を下方向に移動するための指令信号が生成される。ファン1の往復範囲の中心位置を下方向に移動するための指令信号が生成されると、制御装置10は、縦首振りモータ7を制御するための制御信号を出力する。縦首振りモータ7を制御するための指令信号が出力されると、ファン1は、下方向にシフトする。これにより、上下方向のファン1の往復範囲の中心位置が調整される。
上下方向のファン1の往復範囲の中心位置の移動量は、回転軸AX2と直交する面内のファン1の回転軸AXfの角度変化量を含む。上下方向の中心位置の移動量は、回転軸AX2と直交する面内において、変更前の中心位置に配置されるファン1の回転軸AXfと、変更後の中心位置に配置されるファン1の回転軸AXfとがなす角度θを含む。
上方向変更スイッチ22の操作回数が1回である場合、往復範囲の中心位置を上方向に角度θcだけ移動させるための指令信号が生成される。上方向変更スイッチ22の操作回数が2回である場合、往復範囲の中心位置を上方向に角度2θcだけ移動させるための指令信号が生成される。上方向変更スイッチ22の操作回数がn回である場合、往復範囲の中心位置を上方向に角度nθcだけ移動させるための指令信号が生成される。
下方向変更スイッチ23の操作回数が1回である場合、往復範囲の中心位置を下方向に角度θdだけ移動させるための指令信号が生成される。下方向変更スイッチ23の操作回数が2回である場合、往復範囲の中心位置を下方向に角度2θdだけ移動させるための指令信号が生成される。下方向変更スイッチ23の操作回数がn回である場合、往復範囲の中心位置を下方向に角度nθdだけ移動させるための指令信号が生成される。
上下方向の往復範囲の中心位置を移動させるための指令信号が生成されると、制御装置10は、縦首振りモータ7に制御信号を出力する。縦首振りモータ7は、上下方向の往復範囲の中心位置を上方向又は下方向に移動させるための動力を発生する。ファン1は、移動により位置が変更された中心位置を中心に、上下方向に角度βで往復動作することができる。
中心位置変更スイッチ28の操作回数が1回である場合の中心位置の移動量を示す角度θは、左方向の移動量を示す角度θaと、右方向の移動量を示す角度θbと、上方向の移動量を示す角度θcと、下方向の移動量を示す角度θdとを含む。角度θaと、角度θbと、角度θcと、角度θdとは、同じ値でもよい。例えば、角度θa、角度θb、角度θc、及び角度θdが、10[°]でもよい。左方向変更スイッチ20の操作回数が1回である場合、往復範囲の中心位置を左方向に10[°]だけ移動させるための指令信号が生成される。右方向変更スイッチ21の操作回数が1回である場合、往復範囲の中心位置を右方向に10[°]だけ移動させるための指令信号が生成される。上方向変更スイッチ22の操作回数が1回である場合、往復範囲の中心位置を上方向に10[°]だけ移動させるための指令信号が生成される。下方向変更スイッチ23の操作回数が1回である場合、往復範囲の中心位置を下方向に10[°]だけ移動させるための指令信号が生成される。なお、角度θの値は、10[°]に限定されず、任意に設定可能である。
角度θaと、角度θbと、角度θcと、角度θdとは、異なる値でもよい。例えば、角度θaが10[°]、角度θbが5[°]、角度θcが15[°]、角度θdが5[°]でもよい。左方向変更スイッチ20の1回の操作により、中心位置は左方向に10[°]移動する。右方向変更スイッチ21の1回の操作により、中心位置は右方向に5[°]移動する。上方向変更スイッチ22の1回の操作により、中心位置は上方向に15[°]移動する。下方向変更スイッチ23の1回の操作により、中心位置は下方向に5[°]移動する。
図3は、実施の形態1にかかるリモコン操作装置12を示す図である。図3に示すように、リモコン操作装置12は、風量スイッチ24と、入/切スイッチ25と、中心位置変更スイッチ28と、首振り範囲変更スイッチ29とを有する。首振り範囲変更スイッチ29は、横首振りスイッチ26、及び縦首振りスイッチ27を含む。中心位置変更スイッチ28は、左方向変更スイッチ20、右方向変更スイッチ21、上方向変更スイッチ22、及び下方向変更スイッチ23を含む。
リモコン操作装置12の各スイッチの機能は、本体操作装置12の各スイッチの機能と同一である。リモコン操作装置12についての説明は省略する。
図4は、実施の形態1にかかる制御装置10を示す機能ブロック図である。図4に示すように、制御装置10は、操作装置16が操作されることにより生成された指令信号を取得する取得部30と、ファン1の往復範囲を設定する往復範囲設定部36と、取得部30に取得された指令信号に基づいて、ファン1の往復範囲の中心位置を設定する中心位置設定部35と、ファン1を中心位置設定部35で設定された中心位置に移動して、往復範囲で往復動作させる制御信号を首振り駆動装置15に出力する制御部37とを備えている。
制御装置10は、指令信号の受付期間を設定する受付期間設定部32を備えている。
制御装置10は、指令信号の取得を制限する制限部31と、時間計測を実行するタイマー33と、記憶部34とを備えている。
取得部30は、操作装置16が操作されることにより生成された指令信号を操作装置16から取得する。取得部30は、操作装置16からの指令信号を受け付ける。取得部30は、風量スイッチ24が操作されることにより生成された指令信号を取得する。取得部30は、入/切スイッチ25が操作されることにより生成された指令信号を取得する。取得部30は、左方向変更スイッチ20、右方向変更スイッチ21、上方向変更スイッチ22、及び下方向変更スイッチ23の少なくとも一つを含む中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号を取得する。取得部30は、横首振りスイッチ26及び縦首振りスイッチ27の少なくとも一つを含む首振り範囲変更スイッチ29が操作されることにより生成された指令信号を取得する。
制限部31は、取得部30による指令信号の取得を制限する。入/切スイッチ25の操作によりファンモータ2を作動するための指令信号が取得部30に取得されているとき、取得部30は、風量スイッチ24の操作により生成された、ファンモータ2の出力を調整するための指令信号を取得する。ファンモータ2を作動するための指令信号が取得部30に取得されていないとき、風量スイッチ24が操作されても、制限部31は、風量スイッチ24の操作により生成された、ファンモータ2の出力を調整するための指令信号の取得を禁止する。
入/切スイッチ25の操作によりファンモータ2を作動するための指令信号が取得部30に取得されている状態は、入/切スイッチ25が「入」である状態を含む。ファンモータ2を作動するための指令信号が取得部30に取得されていない状態は、入/切スイッチ25が「切」である状態を含む。
すなわち、入/切スイッチ25が「入」のとき、取得部30は、風量スイッチ24からのファンモータ2の出力を調整するための指令信号を受け付ける。入/切スイッチ25が「切」のとき、制限部31は、ファンモータ2の出力を調整するための指令信号の受付を禁止する。
入/切スイッチ25の操作によりファンモータ2を作動するための指令信号が取得部30に取得されているとき、取得部30は、首振り範囲変更スイッチ29の操作により生成された、往復動作を実行するための指令信号及び往復範囲を調整するための指令信号を取得する。ファンモータ2を作動するための指令信号が取得部30に取得されていないとき、首振り範囲変更スイッチ29が操作されても、制限部31は、首振り範囲変更スイッチ29の操作により生成された、往復動作を実行するための指令信号及び往復範囲を調整するための指令信号の取得を禁止する。
すなわち、入/切スイッチ25が「入」のとき、取得部30は、首振り範囲変更スイッチ29からの往復動作を実行するための指令信号及び往復範囲を調整するための指令信号を受け付ける。入/切スイッチ25が「切」のとき、制限部31は、往復動作を実行するための指令信号及び往復範囲を調整するための指令信号の受付を禁止する。
取得部30は、ファンモータ2を作動するための指令信号が取得部30に取得されているとき、及びファンモータ2を作動するための指令信号が取得部30に取得されていないときの両方において、中心位置変更スイッチ28の操作により生成された指令信号を取得可能である。入/切スイッチ25が「入」であり、入/切スイッチ25の操作によりファンモータ2を作動するための指令信号が取得部30に取得されているとき、取得部30は、中心位置変更スイッチ28の操作により生成された、往復範囲の中心位置を変更するための指令信号を取得可能である。入/切スイッチ25が「切」であり、ファンモータ2を作動するための指令信号が取得部30に取得されていないときにおいても、取得部30は、中心位置変更スイッチ28の操作により生成された、往復範囲の中心位置を変更するための指令信号を取得可能である。
受付期間設定部32は、取得部30による指令信号の受付期間を設定する。取得部30は、受付期間設定部32により設定された受付期間において、操作装置16からの指令信号を取得する。受付期間以外の期間においては、操作装置16により指令信号が生成されても、制限部31は、取得部30による指令信号の取得を禁止する。
受付期間設定部32は、操作装置16が操作されることにより生成された開始信号に基づいて、受付期間の開始時点を設定する。例えば、受付期間が設定されていない期間において、中心位置変更スイッチ28が1回操作されると、中心位置変更スイッチ28は、開始信号を生成する。中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された開始信号は、取得部30を介して、受付期間設定部32に供給される。受付期間設定部32は、供給された開始信号をトリガとして、受付期間を開始する。受付期間は、開始時点から予め定められた時間だけ経過したときに終了する。すなわち、受付期間の終了時点は、開始時点から予め定められた時間が経過した時点である。受付期間設定部32は、時間計測を実行可能なタイマー33を含む。受付期間設定部32は、タイマー33を使って、受付期間の開始時点から予め定められた時間が経過したと判断したとき、受付期間を終了する。
往復範囲設定部36は、横首振りスイッチ26及び縦首振りスイッチ27の少なくとも一方を含む首振り範囲変更スイッチ29が操作されることにより生成され、取得部30に取得された指令信号に基づいて、ファン1の往復範囲を設定する。
往復範囲設定部36は、首振り範囲変更スイッチ29の横首振りスイッチ26が操作されることにより生成され、取得部30に取得された指令信号に基づいて、左右方向のファン1の往復範囲を設定する。横首振りスイッチ26が操作されることにより、角度α1で往復動作を実行するための指令信号、角度α2で往復動作を実行するための指令信号、角度α3で往復動作を実行するための指令信号、及び往復動作を停止するための指令信号の少なくとも一つが、往復範囲設定部36に供給される。往復範囲設定部36は、供給された指令信号に基づいて、左右方向のファン1の往復範囲を設定する。なお、角度αを0[°]として往復動作を実行させるための指令信号が、往復動作を停止するための指令信号とみなされてもよい。
往復範囲設定部36は、首振り範囲変更スイッチ29の縦首振りスイッチ27が操作されることにより生成され、取得部30に取得された指令信号に基づいて、上下方向のファン1の往復範囲を設定する。縦首振りスイッチ27が操作されることにより、角度β1で往復動作を実行するための指令信号、角度β2で往復動作を実行するための指令信号、及び往復動作を停止するための指令信号の少なくとも一つが、往復範囲設定部36に供給される。往復範囲設定部36は、供給された指令信号に基づいて、上下方向のファン1の往復範囲を設定する。なお、角度βを0[°]として往復動作を実行させるための指令信号が、往復動作を停止するための指令信号とみなされてもよい。
中心位置設定部35は、左方向変更スイッチ20、右方向変更スイッチ21、上方向変更スイッチ22、及び下方向変更スイッチ23の少なくとも一つを含む中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成され、取得部30に取得された指令信号に基づいて、ファン1の往復範囲の中心位置を設定する。
中心位置設定部35は、左方向変更スイッチ20及び右方向変更スイッチ21の少なくとも一方が操作されることにより生成され、取得部30に取得された指令信号に基づいて、左右方向のファン1の往復範囲の中心位置を設定する。
中心位置設定部35は、上方向変更スイッチ22及び下方向変更スイッチ23の少なくとも一方が操作されることにより生成され、取得部30に取得された指令信号に基づいて、上下方向のファン1の往復範囲の中心位置を設定する。
制御部37は、ファンモータ2を制御する制御信号をファンモータ2に出力可能である。制御部37は、首振り駆動装置15の縦首振りモータ7を制御する制御信号を縦首振りモータ7に出力可能である。制御部37は、首振り駆動装置15の横首振りモータ9を制御する制御信号を横首振りモータ9に出力可能である。
制御部37は、風量スイッチ24及び入/切スイッチ25の少なくとも一方が操作されることにより生成され、取得部30に取得された指令信号に基づいて、制御信号を生成する。制御部37は、風量スイッチ24及び入/切スイッチ25からの指令信号に基づいて生成した制御信号をファンモータ2に出力する。
制御部37は、ファン1を中心位置設定部35で設定された中心位置に移動して、往復範囲設定部36で設定された往復範囲で往復動作させる制御信号を、縦首振りモータ7及び横首振りモータ9の少なくとも一方を含む首振り駆動装置15に出力する。
制御部37は、ファン1を中心位置設定部35で設定された左右方向の往復範囲の中心位置に移動して、往復範囲設定部36で設定された左右方向の往復範囲で往復動作させる制御信号を横首振りモータ9に出力する。
制御部37は、ファン1を中心位置設定部35で設定された上下方向の往復範囲の中心位置に移動して、往復範囲設定部36で設定された上下方向の往復範囲で往復動作させる制御信号を縦首振りモータ7に出力する。
次に、図5、図6、図7、及び図8を参照して、実施の形態1にかかる扇風機100の動作について説明する。以下の説明においては、主に、ファン1が左右方向に往復動作を実行するときの扇風機100の動作について説明する。
以下の説明においては、往復範囲におけるファン1の位置が、ファン1の回転軸AXfの位置であることとして説明する。往復範囲設定部36は、回転軸AXfの往復範囲を示す角度αを設定する。制御部37は、中心位置設定部35で設定された往復範囲の中心位置に回転軸AXfが配置されるように、ファン1を移動する。すなわち、制御部37は、ファン1を中心位置設定部35で設定された中心位置に移動する場合、設定された中心位置とファン1の回転軸AXfとが一致するように、ファン1を移動する。
図5は、横首振りスイッチ26が操作され、角度αで往復動作が実行されているときに、左方向変更スイッチ20が操作された例を示す。左方向変更スイッチ20が操作される前においては、往復範囲の中心位置は、位置Bである。
左右方向のファン1の往復動作中に左方向変更スイッチ20が操作され、左方向変更スイッチ20が操作されることにより生成された指令信号が取得部30に取得された場合、制御部37は、現在の往復範囲を示す角度αを維持したまま、往復範囲の中心位置を、位置Bから位置Bよりも左方向の位置Cに移動する。
以下の説明においては、中心位置設定部35によって変更される前の中心位置を適宜、中心位置B又は現在の中心位置B、と称し、中心位置設定部35の設定により変更された後の中心位置を適宜、中心位置C又は変更後の中心位置C、と称する。また、中心位置Bを中心とする往復範囲を適宜、現在の往復範囲、と称し、中心位置Cを中心とする往復範囲を適宜、変更後の往復範囲、と称する。
図5は、左方向変更スイッチ20が1回だけ操作された例を示す。図5に示す例では、現在の中心位置Bに配置されている回転軸AXfと、変更後の中心位置Cに配置されている回転軸AXfとがなす角度は、θである。なお、左方向変更スイッチ20の1回の操作とは、左方向変更スイッチ20を1回押す動作を含み、1回の長押し動作も含む。
往復範囲の中心位置が中心位置Bから中心位置Cに変更された後においても、首振り範囲変更スイッチ29が操作されない限り、往復範囲を示す角度αは変更されない。現在の往復範囲を示す角度αと、変更後の往復範囲を示す角度αとは、同一である。往復範囲の中心位置が中心位置Bから中心位置Cに変更された後、ファン1は、中心位置Cを中心として、角度αで左右方向に往復動作する。
図6は、左方向変更スイッチ20が2回だけ操作された例を示す。図6に示す例では、現在の中心位置Bに配置されている回転軸AXfと、変更後の中心位置Cに配置されている回転軸AXfとがなす角度は、2θである。なお、左方向変更スイッチ20の2回の操作とは、左方向変更スイッチ20を2回押す動作を含み、2回の長押し動作も含む。
図7は、横首振りスイッチ26が操作され、角度αで往復動作が実行されているときに、右方向変更スイッチ21が操作された例を示す。右方向変更スイッチ21が操作される前においては、ファン1は、中心位置Bを中心として、角度αで往復動作する。
左右方向のファン1の往復動作中に右方向変更スイッチ21が操作され、右方向変更スイッチ21が操作されることにより生成された指令信号が取得部30に取得された場合、制御部37は、現在の往復範囲を示す角度αを維持したまま、往復範囲の中心位置を、中心位置Bから中心位置Bよりも右方向の中心位置Cに移動する。
図7は、右方向変更スイッチ21が1回だけ操作された例を示す。図7に示す例では、現在の中心位置Bに配置されている回転軸AXfと、変更後の中心位置Cに配置されている回転軸AXfとがなす角度は、θである。なお、右方向変更スイッチ21の1回の操作とは、右方向変更スイッチ21を1回押す動作を含み、1回の長押し動作も含む。
往復範囲の中心位置が中心位置Bから中心位置Cに変更された後においても、首振り範囲変更スイッチ29が操作されない限り、往復範囲を示す角度αは変更されない。現在の往復範囲を示す角度αと、変更後の往復範囲を示す角度αとは、同一である。往復範囲の中心位置が中心位置Bから中心位置Cに変更された後、ファン1は、中心位置Cを中心として、角度αで左右方向に往復動作する。
図8は、左方向変更スイッチ20が6回だけ操作された例を示す。図8に示す例では、現在の往復範囲の外側に、変更後の中心位置Cが設定される。現在の中心位置Bに配置されている回転軸AXfと、変更後の中心位置Cに配置されている回転軸AXfとがなす角度は、6θである。
図8に示すように、現在の往復範囲の外側に中心位置Cが設定され、現在の中心位置Bから変更後の中心位置Cにファン1が移動されてもよい。往復範囲の中心位置が中心位置Bから中心位置Cに変更された後においても、首振り範囲変更スイッチ29が操作されない限り、往復範囲を示す角度αは変更されない。現在の往復範囲を示す角度αと、変更後の往復範囲を示す角度αとは、同一である。往復範囲の中心位置が中心位置Bから中心位置Cに変更された後、ファン1は、中心位置Cを中心として、角度αで左右方向に往復動作する。
以上、ファン1が左右方向に往復動作を実行するときの扇風機100の動作について説明した。ファン1が上下方向に往復動作を実行するときの扇風機100の動作は、ファン1が左右方向に往復動作を実行するときの扇風機100の動作と実質的に同一である。
例えば、縦首振りスイッチ27が操作され、角度βで往復動作が実行されているときに、上方向変更スイッチ22が操作された場合、制御部37は、現在の往復範囲を示す角度βを維持したまま、往復範囲の中心位置を、現在の中心位置Bから中心位置Bよりも上方向の中心位置Cに移動する。往復範囲の中心位置が中心位置Bから中心位置Cに変更された後においても、首振り範囲変更スイッチ29が操作されない限り、往復範囲を示す角度βは変更されない。現在の往復範囲を示す角度βと、変更後の往復範囲を示す角度βとは、同一である。往復範囲の中心位置が中心位置Bから中心位置Cに変更された後、ファン1は、中心位置Cを中心として、角度βで上下方向に往復動作する。
また、縦首振りスイッチ27が操作され、角度βで往復動作が実行されているときに、下方向変更スイッチ23が操作された場合、制御部37は、現在の往復範囲を示す角度βを維持したまま、往復範囲の中心位置を、現在の中心位置Bから中心位置Bよりも下方向の中心位置Cに移動する。往復範囲の中心位置が中心位置Bから中心位置Cに変更された後においても、首振り範囲変更スイッチ29が操作されない限り、往復範囲を示す角度βは変更されない。現在の往復範囲を示す角度βと、変更後の往復範囲を示す角度βとは、同一である。往復範囲の中心位置が中心位置Bから中心位置Cに変更された後、ファン1は、中心位置Cを中心として、角度βで上下方向に往復動作する。
次に、実施の形態1にかかる扇風機100の制御方法について、図9のフローチャートを参照して説明する。図9は、ファンモータ2が作動中であり、ファン1の往復動作中において、中心位置変更スイッチ28が操作され、中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号が取得部30に取得される例を示す。
ファン1が往復動作中に、中心位置変更スイッチ28が操作される(ステップSA1)。中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号は、取得部30に取得される。
中心位置変更スイッチ28が1回操作されることにより生成された指令信号は、受付期間を開始するための開始信号として機能する。開始信号は、取得部30を介して、受付期間設定部32に供給される。受付期間設定部32は、中心位置変更スイッチ28が1回操作されることにより生成された開始信号に基づいて、受付期間の開始時点を設定する。制限部31は、指令信号の取得の制限を解除する。指令信号の受付期間が開始される(ステップSA2)。
中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号は、取得部30に取得される。
受付期間が開始された後、制御部37は、首振り駆動装置15を停止して、ファン1の往復動作を停止させる(ステップSA3)。ファン1は、停止位置に停止する。
受付期間は、開始時点から予め定められた時間が経過したときに終了する。受付期間中に中心位置変更スイッチ28が操作された場合、取得部30は、受付期間において、中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号を取得する(ステップSA4)。
受付期間設定部32は、タイマー33の時間計測の結果に基づいて、受付期間が終了したか否かを判定する(ステップSA5)。ステップSA5において、受付期間が終了していないと判定された場合(ステップSA5:No)、取得部30による指令信号の取得は継続される。
ステップSA5において、受付期間が終了したと判定された場合(ステップSA5:Yes)、取得部30による指令信号の取得は終了する。受付期間が終了した後、制限部31は、取得部30による指令信号の取得を禁止する。
中心位置設定部35は、受付期間において取得部30に取得された指令信号に基づいて、ファン1の往復範囲の中心位置を設定する(ステップSA6)。
中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号は、ファン1を現在の中心位置Bから変更後の中心位置Cに移動する移動方向及び移動量を示す指令信号を含む。
中心位置設定部35は、中心位置変更スイッチ28が操作された操作回数に基づいて、ファン1の往復範囲の中心位置を設定する。中心位置変更スイッチ28の操作回数は、中心位置変更スイッチ28が押された回数を含む。中心位置変更スイッチ28の1回の操作は、中心位置変更スイッチ28が押下された後、その押下が解除される動作である。中心位置変更スイッチ28の操作回数に基づいて、中心位置変更スイッチ28からの指令信号を取得部30が取得する取得回数が変化する。中心位置変更スイッチ28の操作回数が1回の場合、取得部30は、受付期間において1回分の指令信号を取得する。中心位置変更スイッチ28の操作回数がn回の場合、取得部30は、受付期間においてn回分の指令信号を取得する。中心位置設定部35は、受付期間において取得部30に取得された中心位置変更スイッチ28からの指令信号の取得回数に基づいて、ファン1の往復範囲の中心位置を設定する。
受付期間において、中心位置変更スイッチ28のうち、左方向変更スイッチ20が操作された場合、移動方向に対応した、現在の中心位置Bを左方向に移動する指令信号が生成される。受付期間において、左方向変更スイッチ20が1回操作された場合、移動量に対応した、現在の中心位置Bを角度θaだけ移動する指令信号が生成される。受付期間において、左方向変更スイッチ20がn回操作された場合、移動量に対応した、現在の中心位置Bを左方向に角度nθaだけ移動する指令信号が生成される。受付期間において、左方向変更スイッチ20がn回操作された場合、取得部30は、受付期間において、左方向変更スイッチ20からの指令信号をn回取得する。
受付期間において、中心位置変更スイッチ28のうち、右方向変更スイッチ21が操作された場合、移動方向に対応した、現在の中心位置Bを右方向に移動する指令信号が生成される。受付期間において、右方向変更スイッチ21が1回操作された場合、移動量に対応した、現在の中心位置Bを角度θbだけ移動する指令信号が生成される。受付期間において、右方向変更スイッチ21がn回操作された場合、移動量に対応した、現在の中心位置Bを右方向に角度nθbだけ移動する指令信号が生成される。受付期間において、右方向変更スイッチ21がn回操作された場合、取得部30は、受付期間において、右方向変更スイッチ21からの指令信号をn回取得する。
受付期間において、中心位置変更スイッチ28のうち、上方向変更スイッチ22が操作された場合、移動方向に対応した、現在の中心位置Bを上方向に移動する指令信号が生成される。受付期間において、上方向変更スイッチ22が1回操作された場合、移動量に対応した、現在の中心位置Bを角度θcだけ移動する指令信号が生成される。受付期間において、上方向変更スイッチ22がn回操作された場合、移動量に対応した、現在の中心位置Bを上方向に角度nθcだけ移動する指令信号が生成される。受付期間において、上方向変更スイッチ22がn回操作された場合、取得部30は、受付期間において、上方向変更スイッチ22からの指令信号をn回取得する。
受付期間において、中心位置変更スイッチ28のうち、下方向変更スイッチ23が操作された場合、移動方向に対応した、現在の中心位置Bを下方向に移動する指令信号が生成される。受付期間において、下方向変更スイッチ23が1回操作された場合、移動量に対応した、現在の中心位置Bを角度θdだけ移動する指令信号が生成される。受付期間において、下方向変更スイッチ23がn回操作された場合、移動量に対応した、現在の中心位置Bを下方向に角度nθdだけ移動する指令信号が生成される。受付期間において、下方向変更スイッチ23がn回操作された場合、取得部30は、受付期間において、下方向変更スイッチ23からの指令信号をn回取得する。
中心位置設定部35は、中心位置の移動方向及び移動量を含む中心位置変更スイッチ28からの指令信号に基づいて、中心位置を設定する。
中心位置設定部35は、受付期間において取得部30に取得された指令信号に基づいて、指令信号が取得部30に取得される前の現在のファン1の往復範囲の中心位置Bから、変更後のファン1の往復範囲の中心位置Cまでの、中心位置の移動方向及び移動量を算出する。
受付期間において複数の指令信号が取得部30に取得された場合、中心位置設定部35は、受付期間において取得された複数の指令信号に基づいて、中心位置を設定する。
例えば、受付期間において、取得部30が左方向変更スイッチ20からの指令信号をh回取得した場合、中心位置設定部35は、受付期間において取得された指令信号の取得回数hに基づいて、ファン1の往復範囲の中心位置を設定する。現在の中心位置Bから変更後の中心位置Cまでの移動方向は、左方向であり、移動量は、hθaである。
受付期間において、取得部30が右方向変更スイッチ21からの指令信号をi回取得した場合、中心位置設定部35は、受付期間において取得された指令信号の取得回数iに基づいて、ファン1の往復範囲の中心位置を設定する。現在の中心位置Bから変更後の中心位置Cまでの移動方向は、右方向であり、移動量は、iθbである。
受付期間において、取得部30が上方向変更スイッチ22からの指令信号をj回取得した場合、中心位置設定部35は、受付期間において取得された指令信号の取得回数jに基づいて、ファン1の往復範囲の中心位置を設定する。現在の中心位置Bから変更後の中心位置Cまでの移動方向は、上方向であり、移動量は、jθcである。
受付期間において、取得部30が下方向変更スイッチ23からの指令信号をk回取得した場合、中心位置設定部35は、受付期間において取得された指令信号の取得回数kに基づいて、ファン1の往復範囲の中心位置を設定する。現在の中心位置Bから変更後の中心位置Cまでの移動方向は、下方向であり、移動量は、kθdである。
受付期間において、左方向変更スイッチ20がh回操作され、右方向変更スイッチ21がi回操作され、上方向変更スイッチ22がj回操作され、下方向変更スイッチ23がk回操作された場合、取得部30は、受付期間において、左方向変更スイッチ20からの指令信号をh回取得し、右方向変更スイッチ21からの指令信号をi回取得し、上方向変更スイッチ22の指令信号をj回取得し、下方向変更スイッチ23からの指令信号をk回取得する。中心位置設定部35は、受付期間において、左方向変更スイッチ20、右方向変更スイッチ21、上方向変更スイッチ22、及び下方向変更スイッチ23から取得した複数の指令信号に基づいて、演算を行って中心位置Cを設定する。角度θaと角度θbと角度θcと角度θdとが同じ角度θである場合、中心位置設定部35は、現在の中心位置Bから、左右方向に角度[(h−j)×θ]だけ移動させ、上下方向に角度[(k−i)×θ]だけ移動させた位置を、変更後の中心位置Cに設定する。
なお、中心位置設定部35は、中心位置変更スイッチ28が操作されている操作時間に基づいて、ファン1の往復範囲の中心位置を設定してもよい。中心位置変更スイッチ28の操作時間は、中心位置変更スイッチ28が押されている押下時間を含む。中心位置変更スイッチ28の操作時間に基づいて、中心位置変更スイッチ28からの指令信号を取得部30が取得する取得時間が変化する。中心位置変更スイッチ28の操作時間が長いと、受付期間において取得部30に取得される中心位置変更スイッチ28からの指令信号の取得時間は長くなる。中心位置変更スイッチ28の操作時間が短いと、受付期間において取得部30に取得される中心位置変更スイッチ28からの指令信号の取得時間は短くなる。中心位置設定部35は、受付期間において取得部30に取得された中心位置変更スイッチ28からの指令信号の取得時間に基づいて、ファン1の往復範囲の中心位置を設定してもよい。
例えば、中心位置変更スイッチ28が操作され、受付期間において取得部30に取得された指令信号の取得時間が時間Trのときに中心位置が角度θだけ移動する場合において、取得部30の指令信号の取得時間が時間Taのとき、中心位置設定部35は、中心位置Bから角度[(Ta/Tr)×θ]だけシフトさせた位置を、変更後の中心位置Cに設定してもよい。
中心位置設定部35により中心位置が設定された後、制御部37は、ファン1を設定された中心位置Cに移動するための制御信号を首振り駆動装置15に出力する。制御部37は、中心位置設定部35において算出された中心位置の移動方向及び移動量に基づいて、制御信号を出力する。
ステップSA3において停止されていた首振り駆動装置15は、制御部37から出力された制御信号に基づいて、作動を開始する。これにより、ステップSA3において往復動作が停止されていたファン1は、停止位置から設定された中心位置Cに対する移動を開始する。
このように、実施の形態1においては、制御部37は、ステップSA3においてファン1の往復動作を停止させた後、制御信号を出力して、設定された中心位置Cに対するファン1の移動を開始させる。
制御部37は、制御信号を出力して、首振り駆動装置15を制御する。この制御により、ファン1は、設定された中心位置Cに移動される(ステップSA7)。
制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、設定された中心位置Cにファン1を移動させた後、首振り駆動装置15を停止する(ステップSA8)。
制御部37は、設定された中心位置Cから、ファン1の往復動作を再開させる(ステップSA9)。制御部37は、中心位置設定部35で設定された中心位置Cを中心に、往復範囲設定部36で設定された往復範囲でファン1を往復動作させる制御信号を首振り駆動装置15に出力する。
以上説明したように、実施の形態1によれば、制御装置10は、操作装置16が操作されることにより生成された指令信号を取得する取得部30と、ファン1の往復範囲を設定する往復範囲設定部36と、取得部30に取得された指令信号に基づいて、往復範囲の中心位置を設定する中心位置設定部35と、ファン1を中心位置設定部35で設定された中心位置Cに移動して、往復範囲で往復動作させる制御信号を首振り駆動装置15に出力する制御部37とを備える。操作装置16の中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号に基づいて、ファン1の往復範囲の中心位置Cが設定され、制御部37から首振り駆動装置15に、設定された中心位置Cにファン1を移動させる制御信号が出力される。そのため、任意のタイミングで任意の位置にファン1の往復範囲の中心位置Cが設定される。例えば、往復動作中のファン1が往復範囲の望みの位置に配置されることを待つことなく、任意のタイミングで中心位置Cを設定することができる。また、図8を参照して説明したように、ファン1の現在の往復範囲の外側に中心位置Cを設定することができる。
また、実施の形態1によれば、中心位置変更スイッチ28が操作されることにより、往復範囲設定部36で設定された往復範囲は維持されたまま、往復範囲の中心位置が変更される。
また、実施の形態1によれば、中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成される指令信号は、中心位置を移動する移動方向及び移動量を示す指令信号を含む。そのため、中心位置変更スイッチ28の操作条件が調整されることにより、中心位置を任意の位置に設定することができる。
また、実施の形態1によれば、中心位置設定部35は、中心位置変更スイッチ28からの指令信号に基づいて、指令信号が取得部30に取得される前のファン1の往復範囲の中心位置Bから中心位置Cまでの移動方向及び移動量を算出し、制御部37は、算出された移動方向及び移動量に基づいて、首振り駆動装置15に制御信号を出力する。そのため、使用者は、現在の中心位置Bから変更後の中心位置Cに移動されることにより、往復範囲が変更されたことを認識しやすい。
また、実施の形態1によれば、制御装置10は、指令信号の受付期間を設定する受付期間設定部32を備える。中心位置設定部35は、受付期間において取得された指令信号に基づいて、中心位置を設定する。これにより、受付期間中に中心位置変更スイッチ28が操作されればよいため、使用者は、良好な操作性で中心位置を設定することができる。
また、実施の形態1によれば、受付期間設定部32は、操作装置16が操作されることにより生成された開始信号に基づいて、受付期間の開始時点を設定する。そのため、使用者は、任意のタイミングで、受付期間を開始させることができる。
また、実施の形態1によれば、中心位置設定部35は、受付期間において取得された指令信号の取得回数及び取得時間の一方又は両方に基づいて、中心位置を設定する。これにより、使用者は、中心位置が望みの位置に配置されるように、操作装置16を操作性良く操作することができる。実施の形態1によれば、中心位置変更スイッチ28の操作回数又は操作時間が移動方向及び移動量に対応する。操作回数又は操作時間に基づいて、中心位置の移動方向及び移動量が決定される。そのため、使用者は、変更後の中心位置Cをイメージしやすく、感覚的に中心位置の設定を行うことができる。
また、実施の形態1によれば、中心位置設定部35は、受付期間において取得された複数の指令信号に基づいて、演算を行い、中心位置を設定する。これにより、例えば、希望する中心位置とは異なる方向に中心位置が移動するように中心位置変更スイッチ28が操作されるなど、使用者が中心位置変更スイッチ28の操作を誤っても、受付期間中に、操作の誤りを直すように中心位置変更スイッチ28を操作することができる。例えば、左方向変更スイッチ20を操作すべきところを、誤って右方向変更スイッチ21を操作してしまった場合、受付期間中に、左方向変更スイッチ20を操作すれば、誤りを直すことができる。
また、実施の形態1によれば、中心位置変更スイッチ28は、中心位置を左右方向の往復動作の正方向に移動させる指令信号を生成可能な第1操作部である左方向変更スイッチ20と、中心位置を左右方向の往復動作の逆方向に移動させる指令信号を生成可能な第2操作部である右方向変更スイッチ21とを含む。また、中心位置変更スイッチ28は、中心位置を上下方向の往復動作の正方向に移動させる指令信号を生成可能な第1操作部である上方向変更スイッチ22と、中心位置を上下方向の往復動作の逆方向に移動させる指令信号を生成可能な第2操作部である下方向変更スイッチ23とを含む。これにより、良好な操作性が得られる。
また、実施の形態1によれば、ファン1の往復動作中に取得部30が中心位置変更スイッチ28からの指令信号を取得した場合、図9のステップSA3で説明したように、制御部37は、ファン1の往復動作を停止させた後、中心位置に対するファン1の移動を開始させる。ファン1の往復動作が停止されることによって、使用者は、受付期間が開始されたことを、視覚を通じて認識することができる。
また、実施の形態1によれば、図9のステップSA8で説明したように、制御部37は、中心位置Cに移動したファン1をその場で一旦停止させ、往復動作を開始させる。
なお、設定された中心位置Cを示す中心位置データが記憶部34に記憶されてもよい。例えば、往復動作を停止後、往復動作を再開させるとき、制御部37は、記憶部34に記憶されている中心位置Cにファン1を移動した後、中心位置Cを中心にファン1を往復動作させてもよい。記憶部34が不揮発性メモリを含む場合、記憶部34に中心位置Cを示す中心位置データを記憶させることにより、扇風機100に対する電力供給の停止後、扇風機100に電力を供給して扇風機100の運転を再開するとき、制御部37は、記憶部34に記憶されている中心位置Cにファン1を移動することができる。
なお、1回の受付期間中に、中心位置変更スイッチ28が過剰に操作されると、使用者は、中心位置設定部35により演算された中心位置の移動方向及び移動量をイメージすることが困難となる可能性がある。中心位置変更スイッチ28の過剰な操作とは、中心位置変更スイッチ28を過剰な操作回数で操作すること、又は中心位置変更スイッチ28を過剰な操作時間で操作することを含む。中心位置変更スイッチ28が過剰に操作される場合、制限部31は、受付期間において取得部30が受け付ける指令信号の取得回数又は取得時間を制限してもよい。例えば、指令信号の取得回数が、5回、3回、又は2回などのように制限されてもよい。
なお、実施の形態1においては、受付期間が設定され、設定された受付期間中に取得した複数の指令信号に基づいて、中心位置設定部35において演算が実行され、中心位置の移動方向及び移動量が算出される。受付期間が終了し、中心位置の移動方向及び移動量が決定された後、受付期間設定部35は、中心位置変更スイッチ28からの指令信号を受け付ける受付期間を設定してもよい。その場合、中心位置設定部35は、一度求めた移動方向及び移動量に、新たに受け付けた移動方向及び移動量を加減算して、新たな移動方向及び移動量を決定する。制御部37は、新たに決定された移動方向及び移動量に基づいて、中心位置を移動するために首振り駆動装置15を制御してもよい。
図10は、実施の形態1にかかる扇風機100の制御方法を示すフローチャートである。図10は、ファンモータ2が作動中であり、ファン1の往復動作停止中において、中心位置変更スイッチ28が操作され、中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号が取得部30に取得される例を示す。
往復動作停止中のファン1は、停止位置に停止している。首振り駆動装置15の作動は停止している。記憶部34に、変更前の中心位置Bを示す中心位置データが記憶されている。ファン1が往復動作停止中に、中心位置変更スイッチ28が操作される(ステップSA1)。中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号は、取得部30に取得される。
受付期間設定部32は、中心位置変更スイッチ28が1回操作されることにより生成された開始信号に基づいて、受付期間の開始時点を設定する。制限部31は、受付期間設定部32により受付期間の開始時点が設定された後、指令信号の取得の制限を解除する。指令信号の受付期間が開始される(ステップSA2)。
受付期間中に中心位置変更スイッチ28が操作された場合、取得部30は、受付期間において、中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号を取得する(ステップSA4)。
受付期間設定部32は、受付期間が終了したか否かを判定する(ステップSA5)。ステップSA5において、受付期間は終了していないと判定された場合(ステップSA5:No)、取得部30による指令信号の取得は継続される。
ステップSA5において、受付期間が終了したと判定された場合(ステップSA5:Yes)、取得部30による指令信号の取得は終了する。受付期間が終了した後、制限部31は、取得部30による指令信号の取得を禁止する。
中心位置設定部35は、受付期間において取得部30に取得された指令信号に基づいて、ファン1の往復範囲の中心位置Cを設定する(ステップSA6)。
中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号は、ファン1を変更後の中心位置Cに移動する移動方向及び移動量を示す指令信号を含む。中心位置設定部35は、中心位置の移動方向及び移動量を含む中心位置変更スイッチ28からの指令信号に基づいて、中心位置Cを設定する。
中心位置設定部35は、受付期間において取得部30に取得された指令信号に基づいて、記憶部34に記憶されている、指令信号が取得部30に取得される前のファン1の往復範囲の中心位置Bから、変更後のファン1の往復範囲の中心位置Cまでの中心位置の移動方向及び移動量を算出する。
受付期間において複数の指令信号が取得部30に取得された場合、中心位置設定部35は、受付期間において取得された複数の指令信号に基づいて、中心位置Cを設定する。
中心位置設定部35により中心位置Cが設定された後、制御部37は、ファン1を設定された中心位置Cに移動するための制御信号を首振り駆動装置15に出力する。制御部37は、中心位置設定部35において算出された中心位置の移動方向及び移動量に基づいて、制御信号を出力する。
停止していた首振り駆動装置15は、制御部37から出力された制御信号に基づいて、作動を開始する。これにより、往復動作停止中であったファン1は、設定された中心位置Cに対する移動を開始する。
このように、制御部37は、停止位置に停止している往復動作停止中のファン1を、停止位置から設定された中心位置Cに移動させる。首振り駆動装置15は、制御部37から出力される制御信号に基づいて制御される。ファン1は、設定された中心位置Cに移動される(ステップSA7)。
制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、設定された中心位置Cにファン1を移動させた後、首振り駆動装置15を停止する(ステップSA8)。
中心位置設定部35で設定された変更後の中心位置Cは、記憶部34に記憶される(ステップSA10)。
以上説明したように、実施の形態1によれば、ファンモータ2が作動し、往復動作が停止している状態で、中心位置変更スイッチ28が操作されたとき、制御部37は、首振り駆動装置15に制御信号を出力して、変更後の中心位置Cにファン1を移動することができる。
ファン1が設定された中心位置Cに配置され、往復動作が停止している状態で、首振り範囲変更スイッチ29が操作され、ファン1の往復動作が開始された場合、制御部37は、記憶部34に記憶されている変更後の中心位置Cを中心に、ファン1を往復動作させることができる。
なお、図10を参照して説明した扇風機100の制御方法は、ファンモータ2が作動していることとした。ファンモータ2が停止している状態で、図10を参照して説明した制御方法が実行されてもよい。記憶部34には、中心位置Bを示す中心位置データが記憶されている。入/切スイッチ25が操作され、ファンモータ2が停止している状態で、中心位置変更スイッチ28が操作された場合、受付期間が設定される。取得部30は、設定された受付期間において中心位置変更スイッチ28からの指令信号を受け付ける。受付期間の終了後、中心位置設定部35は、受付期間において取得された指令信号に基づいて、中心位置Cを設定する。中心位置設定部35は、記憶部34に記憶されている中心位置Bから設定された中心位置Cまでファン1を移動するための移動方向及び移動量を算出する。制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、ファン1を中心位置設定部35で設定された中心位置Cに移動する。ファン1が設定された中心位置Cに配置された後、制御部37は、首振り駆動装置15を停止する。設定された中心位置Cは、記憶部34に記憶される。
入/切スイッチ25が操作され、ファンモータ2が作動し、首振り範囲変更スイッチ29が操作され、ファン1の往復動作を開始させるための指令信号が生成されると、制御部37は、記憶部34に記憶されている中心位置Cを中心として、往復範囲でファン1を往復動作させる。
実施の形態2.
ファンモータ2が作動し、ファン1の往復動作が実行されているときに、中心位置変更スイッチ28が1回操作された場合、取得部30は、中心位置変更スイッチ28が操作されることによって生成された指令信号を取得する。実施の形態2においては、中心位置変更スイッチ28が1回操作されることによって生成された指令信号が取得部30に取得された後、制限部31は、指令信号の取得を禁止する。受付期間は、中心位置変更スイッチ28が1回操作されることによって生成された指令信号が取得部30に取得されたときに開始され、次の指令信号が取得される前に終了する。取得部30は、1回の操作により生成された指令信号だけを取得する。
制御部37は、首振り駆動装置15を停止して、ファン1の往復動作を停止する。中心位置設定部35は、中心位置変更スイッチ28からの指令信号に基づいて、中心位置Cを設定する。制御部37は、首振り駆動装置15を作動して、中心位置設定部35で設定された中心位置Cにファン1を移動させる。制御部37は、設定された中心位置Cにファン1が移動したとき、首振り駆動装置15を停止する。これにより、ファン1は、設定された中心位置Cに配置される。ファン1が中心位置Cで停止した後、制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、ファン1の往復動作を再開させる。ファン1の往復動作の往復範囲は、中心位置変更スイッチ28が操作される前に設定されていた往復範囲と同一である。
図11は、実施の形態2にかかる扇風機100の制御方法を示すフローチャートである。ファンモータ2が作動し、ファン1の往復動作が実行されているときに、中心位置変更スイッチ28が1回操作される(ステップSB1)。取得部30は、中心位置変更スイッチ28が操作されることによって生成された指令信号を取得する(ステップSB2)。中心位置変更スイッチ28が1回操作されることによって生成された指令信号が取得部30に取得された後、制御部37は、首振り駆動装置15を停止して、ファン1の往復動作を停止する(ステップSB3)。中心位置変更スイッチ28が1回操作されることによって生成された指令信号が取得部30に取得された後、制限部31は、指令信号の取得を禁止して、受付期間を終了させる。制限部31が指令信号の取得を禁止することにより、指令信号の受付が終了する(ステップSB4)。
中心位置設定部35は、中心位置変更スイッチ28からの指令信号に基づいて、中心位置Cを設定する(ステップSB5)。制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、中心位置設定部35で設定された中心位置Cに対するファン1の移動を開始する(ステップSB6)。
ファン1の移動が開始された後、再び、受付期間が開始される(ステップSB7)。制御部37は、設定された中心位置Cにファン1が移動したとき、首振り駆動装置15を停止する。首振り駆動装置15が停止することにより、ファン1の移動が終了する(ステップSB8)。ファン1の移動が終了すると、ファン1は設定された中心位置Cで停止する。ファン1の移動が終了した後、受付期間が終了する(ステップSB9)。
取得部30は、ステップSB7とステップSB9との間の受付期間において、中心位置変更スイッチ28からの指令信号を1回だけ受け付ける。
中心位置設定部35は、ファン1が中心位置Cに移動する移動期間に設定された、ステップSB7とステップSB9との間の受付期間中に、中心位置変更スイッチ28からの指令信号が取得部30に取得されたか否かを判定する(ステップSB10)。
ステップSB10において、指令信号が取得されていないと判定されたとき(ステップSB10:No)、制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、ファン1の往復動作を再開させる。ファン1の往復動作の往復範囲は、ステップSB1よりも前に設定されていた往復範囲と同一である。
ステップSB10において、指令信号が取得されたと判定されたとき(ステップSB10:Yes)、中心位置Cnが再設定される(ステップSB11)。中心位置設定部35は、ステップSB7とステップSB9との間の受付期間において取得された指令信号に基づいて、中心位置Cnを再設定する。中心位置設定部35は、ステップSB8において中心位置Cに停止しているファン1が再設定後の中心位置Cnに移動するための移動方向及び移動量を算出する。
制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、ステップSB11において再設定された中心位置Cnにファン1を移動する(ステップSB12)。制御部37は、再設定された中心位置Cnにファン1が移動したとき、首振り駆動装置15を停止する。これにより、ファン1の移動が終了し、ファン1は再設定された中心位置Cnに配置される。制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、ファン1の往復動作を再開させる(ステップSB13)。ファン1の往復動作の往復範囲は、ステップSB1よりも前に設定されていた往復範囲と同一である。
なお、ステップSB12におけるファン1の移動期間において、再び、指令信号の受付期間が設定されてもよい。
以上説明したように、ステップSB5において設定された中心位置Cにファン1を移動させている移動期間に、指令信号の受付期間が再設定されてもよい。再設定された受付期間中に指令信号が取得された場合、制御部37は、最初に設定された中心位置Cにファン1が配置されて停止した後、再設定された受付期間中に取得された指令信号に基づいて再設定された中心位置Cnにファン1を移動してもよい。
ステップSB2において、取得部30は、中心位置変更スイッチ28からの指令信号を1回だけ受け付ける。ステップSB7とステップSB9との間の受付期間において、取得部30は、中心位置変更スイッチ28からの指令信号を1回だけ受け付ける。すなわち、取得部30は、1回の受付期間において、複数の指令信号を取得せず、1つの指令信号だけ取得する。これにより、使用者が中心位置変更スイッチ28を多数回操作しても、使用者の混乱が抑制される。
また、制御部37は、第1のタイミングで設定された中心位置Cにファン1を移動して停止した後、第1のタイミングの後の第2のタイミングで再設定された受付期間に取得された指令信号に基づいて再設定された中心位置Cnにファン1を移動するので、使用者は、取得部30による中心位置変更スイッチ28からの指令信号の受付状態を、視覚を通じて認識することができる。そのため、使用者の混乱が抑制される。
なお、最初の受付期間で取得された指令信号に基づいて設定された中心位置Cにファン1を移動させている移動期間に受付期間が再設定され、その再設定された受付期間中に指令信号が取得された場合、制御部37は、最初に設定された中心位置Cにファン1を停止することなく、再設定された中心位置Cnにファン1を移動してもよい。
図12は、実施の形態2にかかる扇風機100の制御方法を示すフローチャートである。ファンモータ2が作動し、ファン1の往復動作が実行されているときに、中心位置変更スイッチ28が1回操作される(ステップSB1)。取得部30は、中心位置変更スイッチ28が操作されることによって生成された指令信号を取得する(ステップSB2)。取得部30は、中心位置変更スイッチ28からの指令信号を1回だけ受け付ける。指令信号が取得部30に取得された後、制御部37は、首振り駆動装置15を停止して、ファン1の往復動作を停止する(ステップSB3)。取得部30は、指令信号の受付を終了する(ステップSB4)。
中心位置設定部35は、中心位置変更スイッチ28からの指令信号に基づいて、中心位置Cを設定する(ステップSB5)。制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、中心位置設定部35で設定された中心位置Cに対するファン1の移動を開始する(ステップSB6)。
ファン1の移動が開始された後、指令信号の受付期間が再設定される。受付期間は、ファン1の移動期間に再設定される。再設定された受付期間が開始される(ステップSB7)。
ファン1の移動期間を含む受付期間において、中心位置変更スイッチ28が操作され、中心位置変更スイッチ28からの指令信号が取得部30に取得される(ステップSB7.2)。取得部30は、中心位置変更スイッチ28からの指令信号を1回だけ受け付ける。
中心位置設定部35は、再設定された受付期間において取得された指令信号に基づいて、中心位置Cnを再設定する(ステップSB7.4)。また、受付期間が終了する(ステップSB9)。
中心位置設定部35は、第1のタイミングである最初の受付期間で取得した指令信号と、第1のタイミングの後の第2のタイミングである再設定された受付期間で取得した指令信号とに基づいて、中心位置Cnを再設定する。中心位置設定部35は、ファン1の移動期間が終了する前に、中心位置Cnを再設定する。
中心位置設定部35は、ファン1が再設定後の中心位置Cnに移動するための移動方向及び移動量を算出する。
制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、ステップSB7.4において再設定された中心位置Cnにファン1を移動する(ステップSB12)。制御部37は、再設定された中心位置Cnにファン1が移動したとき、首振り駆動装置15を停止する(ステップSB12.2)。これにより、ファン1の移動が終了し、ファン1は再設定された中心位置Cnに配置される。制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、ファン1の往復動作を再開させる(ステップSB13)。ファン1の往復動作の往復範囲は、ステップSB1よりも前に設定されていた往復範囲と同一である。
なお、ステップSB12におけるファン1の移動期間において、再び、指令信号の受付期間が設定されてもよい。
このように、制御部37は、最初に設定された中心位置Cにファン1を停止することなく、再設定された中心位置Cnにファン1を移動してもよい。
なお、図11及び図12を参照して説明した扇風機100の制御方法は、ファン1の往復動作が実行されていないときに行われてもよい。また、図11及び図12を参照して説明した扇風機100の制御方法は、ファンモータ2が停止中に行われてもよい。その場合、ステップSB3及びステップSB13が省略される。
実施の形態3.
図13は、実施の形態3にかかる扇風機100の制御方法を示すフローチャートである。図14は、実施の形態3にかかる扇風機100の動作を示す図である。
記憶部34に、現在の往復範囲の中心位置Bが記憶されている。制御部37は、現在の往復範囲でファン1を往復動作させている。
記憶部34に現在の往復範囲の中心位置Bが記憶されている状態で、中心位置変更スイッチ28が操作される(ステップSC1)。
中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号が取得部30に取得される(ステップSC2)。図14に示すように、ファン1の回転軸AXfが位置Aに配置されたときに中心位置変更スイッチ28が操作され、中心位置変更スイッチ28からの指令信号が取得部30に取得されることとする。位置Aは、現在の中心位置Bとは異なる。
制御部37は、中心位置変更スイッチ28からの指令信号が取得部30に取得される前のファン1の往復範囲の中心位置Bにファン1を移動して停止させる。制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、ファン1を現在の中心位置Bに移動して停止させる(ステップSC3)。
中心位置設定部35は、ステップSC2で取得部30に取得された指令信号に基づいて、中心位置Cを設定する(ステップSC4)。
制御部37は、取得部30に取得された中心位置変更スイッチ28からの指令信号に基づいて設定された中心位置Cに対するファン1の移動を開始させる。制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、ファン1を変更後の中心位置Cに移動する(ステップSC5)。
制御部37は、ファン1を中心位置Cに移動した後、首振り駆動装置15を停止する(ステップSC6)。これにより、ファン1は、中心位置Cで停止する。
制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、ファン1の往復動作を再開させる(ステップSC7)。ステップSC7におけるファン1の往復動作の往復範囲は、ステップSC1より前におけるファン1の往復動作の往復範囲と同一である。
図14においては、現在の中心位置Bの左方向に角度θだけ離れた位置に変更後の中心位置Cが設定され、中心位置Cの左方向に位置Aが存在する。ファン1が位置Aから現在の中心位置Bへ移動中に、左方向変更スイッチ20からの指令信号が取得部30に取得された場合、制御部37は、ファン1を現在の中心位置Bへ移動して一旦停止させた後、現在の中心位置Bから左方向に角度θだけ移動させて変更後の中心位置Cに配置し、一旦停止させる。その後、制御部37は、中心位置Cを中心として往復範囲で往復動作させる。
ファン1が中心位置Bから中心位置Cへ移動中に、左方向変更スイッチ20からの指令信号が取得部30に取得された場合においても、制御部37は、ファン1を現在の中心位置Bへ移動して一旦停止させた後、現在の中心位置Bから左方向に角度θだけ移動させて変更後の中心位置Cに配置し、一旦停止させる。その後、制御部37は、中心位置Cを中心として往復範囲で往復動作させる。
以上説明したように、実施の形態3においては、制御部37は、指令信号が取得部30に取得される前のファン1の往復範囲の中心位置Bにファン1を移動して停止させた後、取得部30に取得された指令信号に基づいて設定された中心位置Cに対するファン1の移動を開始させる。ファン1が現在の中心位置Bから設定後の中心位置Cに移動するため、使用者は、変更前の中心位置Bから変更後の中心位置Cまでの移動方向及び移動量を、視覚を通じて認識することができる。また、使用者は、現在の中心位置B及び変更後の中心位置Cの両方を、視覚を通じて認識することができる。
なお、中心位置Bから中心位置Cへのファン1の移動期間中に、中心位置変更スイッチ28からの指令信号の受付期間が設定されてもよい。
なお、中心位置変更スイッチ28からの指令信号が取得部30に取得されたときのファン1の位置Aと、現在の中心位置Bとが一致してもよい。制御部37は、中心位置Bにおいてファン1を一旦停止させ、その後、中心位置Cにファン1を移動させる。制御部37は、ファン1を中心位置Cに移動して一旦停止後、ファン1の往復動作を再開する。
実施の形態4.
図15は、実施の形態4にかかる扇風機100の制御方法を示すフローチャートである。図16は、実施の形態4にかかる扇風機100の動作を示す図である。
ファン1は、中心位置Bを中心に、往復範囲で往復動作する。制御部37は、第1移動速度でファン1を往復動作させる(ステップSD1)。
中心位置変更スイッチ28が操作される(ステップSD2)。中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号は、取得部30に取得される(ステップSD3)。中心位置設定部35は、取得部30に取得された指令信号に基づいて、中心位置Cを設定する(ステップSD4)。
制御部37は、指令信号が取得部30に取得されたとき、首振り駆動装置15を停止して、ファン1の往復動作を停止させる。図16に示すように、ファン1の回転軸AXfが位置Aに配置されたときに中心位置変更スイッチ28が操作され、中心位置変更スイッチ28からの指令信号が取得部30に取得されることとする。ファン1は、位置Aで停止する。
制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、ファン1を中心位置設定部35で設定された変更後の中心位置Cに第2移動速度で移動させる(ステップSD5)。制御部37は、位置Aに停止しているファン1を中心位置Cまで第2移動速度で移動させる。
位置Aから中心位置設定部35で設定された中心位置Cにファン1を移動させる第2移動速度は、往復動作におけるファン1の第1移動速度よりも速い。第2移動速度は、例えば、第1移動速度の2倍に設定される。
制御部37は、首振り駆動装置15を停止する(ステップSD6)。首振り駆動装置15が停止することにより、中心位置Cに移動したファン1は中心位置Cで停止する。その後、制御部37は、ファン1の往復動作を再開させる(ステップSD7)。ファン1は、第1移動速度で往復動作する。
以上説明したように、実施の形態4によれば、中心位置設定部35で設定された中心位置Cにファン1を移動させる第2移動速度は、往復動作におけるファン1の第1移動速度よりも速い。そのため、中心位置を変更する処理が短時間で行われる。これにより、中心位置を変更するときの使用者の待ち時間が短縮される。
なお、中心位置設定部35で設定された中心位置Cにファン1を移動させる移動距離に基づいて、中心位置Cにファン1を移動させる第2移動速度が調整されてもよい。例えば、図16において、位置Aに配置されたファン1の回転軸AXfと中心位置Cに配置されたファン1の回転軸AXfとがなす角度が、予め定められた閾値以上の場合、制御部37は、中心位置Cにファン1を移動させる第2移動速度を、往復動作におけるファン1の第1移動速度よりも速くする。位置Aに配置されたファン1の回転軸AXfと中心位置Cに配置されたファン1の回転軸AXfとがなす角度が、予め定められた閾値未満の場合、制御部37は、中心位置Cにファン1を移動させる第2移動速度と、往復動作におけるファン1の第1移動速度とを同じ速度にする。すなわち、制御部37は、位置Aに配置されたファン1の回転軸AXfと中心位置Cに配置されたファン1の回転軸AXfとがなす角度が、予め定められた閾値未満の場合、中心位置Cにファン1を移動させる移動速度を高速化せず、往復動作におけるファン1の移動速度と同じ速度にしてもよい。なお、閾値は、例えば50[°]でもよい。
なお、中心位置Cにファン1を移動させる移動速度は、中心位置Cにファン1を移動させる移動距離に基づいて、移動距離と正比例して変更されてもよいし、段階的に変更されてもよい。中心位置Cにファン1を移動させる移動距離が移動距離L1であるとき、中心位置Cにファン1を移動させる移動速度が移動速度V1に設定され、中心位置Cにファン1を移動させる移動距離が移動距離L1よりも長い移動距離L2であるとき、中心位置Cにファン1を移動させる移動速度が移動速度V1よりも速い移動速度V2に設定される。
なお、ファン1が位置Aに配置されているときに中心位置変更スイッチ28からの指令信号が取得部30に取得された場合、制御部37は、ファン1を位置Aから中心位置Bに移動した後、中心位置Cに移動してもよい。ファン1が位置Aから中心位置Bに移動するときの移動速度、及びファン1が中心位置Bから中心位置Cに移動するときの移動速度は、往復動作におけるファン1の移動速度よりも速い。
実施の形態5.
図17は、実施の形態5にかかる扇風機100の制御方法を示すフローチャートである。図18は、実施の形態5にかかる扇風機100の動作を示す図である。
制御部37は、中心位置Bを中心に、ファン1を往復動作させる。ファン1が往復動作中に、中心位置変更スイッチ28が操作される。中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号は、取得部30に取得される。
図18に示すように、ファン1の回転軸AXfが第1位置A1に配置されたときに、中心位置変更スイッチ28が操作される(ステップSE1)。中心位置変更スイッチ28からの指令信号が取得部30に取得される(ステップSE2)。
制御部37は、指令信号が取得部30に取得されたとき、首振り駆動装置15を停止して、ファン1の往復動作を停止させる(ステップSE3)。ファン1は、第1位置A1で停止する。
中心位置設定部35は、取得部30に取得された指令信号に基づいて、第1の中心位置C1を設定する(ステップSE4)。
制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、第1位置A1に停止しているファン1を中心位置設定部35で設定された第1の中心位置C1に第3移動速度で移動させる(ステップSE5)。
制御部37は、第1の中心位置C1に移動したファン1を第1の中心位置C1で停止させる。その後、制御部37は、ファン1の往復動作を再開させる(ステップSE6)。制御部37は、第1の中心位置C1を中心に、ファン1を往復動作させる。
ファン1の往復動作中において、ファン1の中心軸AXfが第2位置A2に配置されたときに、中心位置変更スイッチ28が操作される(ステップSE7)。中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号は、取得部30に取得される(ステップSE8)。
図18に示すように、ファン1の回転軸AXfが第2位置A2に配置されたときに、中心位置変更スイッチ28が操作され、中心位置変更スイッチ28からの指令信号が取得部30に取得されることとする。
制御部37は、指令信号が取得部30に取得されたとき、首振り駆動装置15を停止して、ファン1の往復動作を停止させる(ステップSE9)。ファン1は、第2位置A2で停止する。
中心位置設定部35は、取得部30に取得された指令信号に基づいて、第2の中心位置C2を設定する(ステップSE10)。
制御部37は、首振り駆動装置15を制御して、第2位置A2に停止しているファン1を中心位置設定部35で設定された第2の中心位置C2に第4移動速度で移動させる(ステップSE11)。
制御部37は、第2の中心位置C2に移動したファン1を第2の中心位置C2で停止させる。その後、制御部37は、ファン1の往復動作を再開させる(ステップSE12)。制御部37は、第2の中心位置C2を中心に、ファン1を往復動作させる。
図18において、第1位置A1から中心位置設定部35で設定された第1の中心位置C1までのファン1の移動量は、第1移動量である。第2位置A2から中心位置設定部35で設定された第2の中心位置C2までのファン1の移動量は、第2移動量である。
第1移動量は、第1位置A1と第1の中心位置C1との距離を含む。第1移動量は、第1位置A1に配置されるファン1の回転軸AXfと、第1の中心位置C1に配置されるファン1の回転軸AXfとがなす角度を含む。第2移動量は、第2位置A2と第2の中心位置C2との距離を含む。第2移動量は、第2位置A2に配置されるファン1の回転軸AXfと、第2の中心位置C2に配置されるファン1の回転軸AXfとがなす角度を含む。
第1移動量は、第2移動量よりも小さい。
制御部37は、第2位置A2から第2の中心位置C2までファン1を移動させる移動速度を、第1位置A1から第1の中心位置C1までファン1を移動させる移動速度よりも速くする。
すなわち、中心位置設定部35で設定された第2の中心位置C2までのファン1の移動量が第2移動量であるときにファン1を第2の中心位置C2に移動させる第4移動速度は、第1の中心位置C1までのファン1の移動量が第2移動量よりも小さい第1移動量であるときにファン1を第1の中心位置C1に移動させる第3移動速度よりも速い。
以上説明したように、実施の形態5によれば、中心位置設定部35で設定された中心位置Cにファン1を移動させる移動量に基づいて、ファン1の移動速度が設定される。ファン1が第1移動量を移動するとき、制御部37は、第3移動速度でファン1を移動させる。ファン1が第1移動量よりも大きい第2移動量を移動するとき、制御部37は、第3移動速度よりも速い第4移動速度で移動させる。そのため、中心位置を変更する処理が短時間で行われる。これにより、中心位置を変更するときの使用者の待ち時間が短縮される。
なお、ファン1を移動させる移動速度は、ファン1の移動量に基づいて、移動量と正比例して変更されてもよいし、段階的に変更されてもよい。
実施の形態6.
実施の形態1から実施の形態5との相違点は、中心位置変更スイッチ28が操作されると、ファン1の往復動作のために作動している首振り駆動装置15の作動が停止され、ファン1の往復動作が一旦停止されてファン1が停止位置に停止され、ファン1が停止位置に停止した時点から予め定められた時間が経過する時点までの間に中心位置変更スイッチ28が再度操作されなければ、ファン1の停止位置を中心位置としてファン1の往復動作が再開され、ファン1が停止位置に停止した時点から予め定められた時間が経過する時点までの間に中心位置変更スイッチ28が再度操作されれば、中心位置変更スイッチ28の操作後、直ちに、中心位置変更スイッチ28が操作されることにより生成された指令信号に基づいて、中心位置の変更のためにファン1が移動して、変更後の中心位置にファン1が一旦停止し、変更後の中心位置を中心として往復動作を再開する点にある。なお、説明しない項目については、実施の形態1から実施の形態5のいずれかと同様であり、その他の説明は省略する。
図19は、実施の形態6にかかる扇風機100の動作を示す図である。中心位置Bを中心とするファン1の往復動作において、ファン1が位置Aに配置されたときに、左方向変更スイッチ20が操作されたこととする。制御部37は、横首振りモータ9の作動を停止して、ファン1を位置Aで一旦停止させる。中心位置設定部35は、往復動作の中心位置を、中心位置Bから位置Aに変更する。ファン1が位置Aに停止した時点から予め定められた時間が経過する時点までの間に中心位置変更スイッチ28が再度操作されなければ、ファン1の停止位置である位置Aを変更後の中心位置として、ファン1の往復動作が再開される。
ファン1が位置Aに停止した時点から予め定められた時間が経過する時点までの間に中心位置変更スイッチ28が再度操作された場合、制御部37は、中心位置変更スイッチ28の操作後、直ちに、中心位置変更スイッチ28からの指令信号に基づいて算出された変更後の中心位置に、ファン1を移動させる。例えば、ファン1が位置Aに停止した時点から予め定められた時間が経過する時点までの間に左方向変更スイッチ20が操作された場合、制御部37は、左方向変更スイッチ20の操作後、直ちに、左方向変更スイッチ20からの指令信号に基づいて算出された変更後の中心位置Cに、ファン1を移動させる。図19は、ファン1が位置Aに停止した時点から予め定められた時間が経過する時点までの間に左方向変更スイッチ20が1回操作された例を示す。中心位置Cは、位置Aから左方向に角度θの位置である。
制御部37は、中心位置Cにファン1を一旦停止させた後、中心位置Cを中心に、ファン1の往復動作を再開する。
ファン1が位置Aから中心位置Cに移動する移動期間において、中心位置変更スイッチ28からの指令信号を受け付ける受付期間が設定される。制限部31は、受付期間において、1回だけ指令信号を受け付ける。中心位置設定部35は、ファン1が位置Aに停止した時点から予め定められた時間が経過する時点までの間に受け付けた指令信号と、ファン1が位置Aから中心位置Cに移動する移動期間に受け付けた指令信号とに基づいて、新たな中心位置を再度設定する。中心位置設定部35は、ファン1が位置Aに停止した時点から予め定められた時間が経過する時点までの間に受け付けた指令信号に基づいて求めた移動方向及び移動量に、ファン1が位置Aから中心位置Cに移動する移動期間に受け付けた指令信号に基づいて求めた移動方向及び移動量を加減算して、新たな移動方向及び移動量を決定する。制御部37は、新たに決定された移動方向及び移動量に基づいて、中心位置を移動するために首振り駆動装置15を制御する。
また、再度設定された新たな中心位置にファン1が移動する移動期間において、1回だけ指令信号を受け付ける受付期間が設定される。
以上説明したように、実施の形態6によれば、希望する中心位置にファン1を移動することができる。
なお、ファン1が左右方向に往復動作しているときの往復動作の中心位置の変更は、左方向変更スイッチ20の操作及び右方向変更スイッチ21の操作のみで行われてもよい。すなわち、ファン1が左右方向に往復動作しているとき、左右方向の往復動作の中心位置が変更され、上下方向の往復動作の中心位置の変更はされなくてもよい。ファン1が左右方向に往復動作しているときに、上方向変更スイッチ22及び下方向変更スイッチ23が操作された場合、制御部37は、頭部8を上方向又は下方向に移動するものの、上下方向の往復動作の中心位置の変更は行わなくてもよい。
なお、ファン1が上下方向に往復動作しているときの往復動作の中心位置の変更は、上方向変更スイッチ22の操作及び下方向変更スイッチ23の操作のみで行われてもよい。すなわち、ファン1が上下方向に往復動作しているとき、上下方向の往復動作の中心位置が変更され、左右方向の往復動作の中心位置の変更はされなくてもよい。ファン1が上下方向に往復動作しているときに、左方向変更スイッチ20及び右方向変更スイッチ21が操作された場合、制御部37は、頭部8を左方向又は右方向に移動するものの、左右方向の往復動作の中心位置の変更は行わなくてもよい。
ファン1が左右方向及び上下方向の両方向に往復動作している場合、左右方向の往復動作の中心位置の変更は、左方向変更スイッチ20の操作又は右方向変更スイッチ21の操作で行われ、上下方向の往復動作の中心位置の変更は、上方向変更スイッチ22の操作又は下方向変更スイッチ23の操作で行われてもよい。
ファン1の往復動作が停止されているとき、左方向変更スイッチ20又は右方向変更スイッチ21が操作されると、制御部37は、頭部8を左方向又は右方向に移動して、左右方向の頭部8の向きを変更することができる。ファン1の往復動作が停止されているとき、上方向変更スイッチ22又は下方向変更スイッチ23が操作されると、制御部37は、頭部8を上方向又は下方向に移動して、上下方向の頭部8の向きを変更することができる。
使用者は、操作装置16の操作方法を、視覚を通じて理解することができる。
以上の実施の形態1から実施の形態6に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。