JP6237590B2 - 現像装置、画像形成装置 - Google Patents

現像装置、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6237590B2
JP6237590B2 JP2014235805A JP2014235805A JP6237590B2 JP 6237590 B2 JP6237590 B2 JP 6237590B2 JP 2014235805 A JP2014235805 A JP 2014235805A JP 2014235805 A JP2014235805 A JP 2014235805A JP 6237590 B2 JP6237590 B2 JP 6237590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
developer
unit
reverse rotation
developing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014235805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016099473A (ja
Inventor
康 今西
康 今西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2014235805A priority Critical patent/JP6237590B2/ja
Publication of JP2016099473A publication Critical patent/JP2016099473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6237590B2 publication Critical patent/JP6237590B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、電子写真方式により静電潜像を顕像化する現像装置、及び前記現像装置を備えた画像形成装置に関する。
一般に、複合機などの画像形成装置に搭載される現像装置において二成分現像剤が用いられる場合、現像剤担持体の表面に形成される前記二成分現像剤の層厚がブレードと称される層厚制限部材によって制限される。その際、粉煙状に飛散したトナーが前記層厚制限部材の表面に堆積する。このトナーの堆積物が大きくなった場合、前記層厚制限部材から感光体に転移し、画質に悪影響を及ぼす虞がある。
上記の問題に対し、次のような対策が採られる場合がある。すなわち、前記画像形成装置は、前記現像剤担持体を現像動作時の回転方向とは逆の方向に回転させることにより、前記トナーを前記現像剤担持体の表面に形成される磁気ブラシで掻き落とす(例えば特許文献1参照)。前記二成分現像剤に含まれるキャリアが、前記現像剤担持体の表面に前記磁気ブラシを形成する。
特開2013−171104号公報
ところで、前記トナーは、前記現像剤担持体の撹拌によるキャリアとの摩擦によって帯電する。帯電した前記トナーが放置されると、時間の経過とともに電荷が前記トナーから放出していく。この現象は、電荷減衰又は静電気拡散などと称される。前記トナーにおける電荷減衰特性、即ち、電荷の放出速度は、前記トナーの種類によって異なる。前記現像装置には、このように電荷減衰速度が異なる種々のトナーが装填され得る。
ここで、トナーの種類に拘わらず前記現像剤担持体の逆回転量が一定値に固定されていると、次のような不具合が生じる。
前記電荷減衰が速いトナーは、前記電荷減衰が遅いトナーよりも周囲に飛散し易いという性質を有する。そのため、前記電荷減衰が速いトナーが前記現像装置に装填された場合には、前記層厚制限部材の前記表面に大きな前記堆積物が生成され易い。この場合、前記堆積物が大きいほど前記現像剤担持体の逆回転量を多くしなければ、前記堆積物を前記層厚制限部材から十分に除去することができない。
しかしながら、前記現像剤担持体の逆回転量を多くすると、前記現像装置に電荷減衰が遅いトナーが装填された場合に、前記堆積物の除去動作が必要以上に行われることになる。すなわち、前記逆回転量は過剰な逆回転量となる。
前記現像剤担持体の逆回転量が過剰である場合、前記除去動作に要する時間及び電力に無駄が生じる。さらに、新たな画像形成ジョブが発生したときに、前記堆積物の除去動作が終わるまでその画像形成ジョブを実行できず、前記画像形成ジョブが完了するまでに要する時間が長くなることも考えられる。
本発明の目的は、前記層厚制限部材の表面に堆積するトナーを前記現像剤担持体の逆回転によって除去しようとする場合に、トナーの電荷減衰速度に応じて過不足なく堆積物の除去動作を行うことのできる現像装置及び前記現像装置を有する画像形成装置を提供することである。
本発明の一の局面に係る現像装置は、現像剤担持体と、層厚制限部材と、取得部と、逆回転量設定部と、第1回転制御部と、第2回転制御部とを備える。前記現像剤担持体は、現像剤収容部内で回転可能に支持され、第1回転方向へ回転することにより、二成分現像剤を表面で担持しつつ前記二成分現像剤に含まれるトナーを第1位置において次段のトナー担持体に供給する。前記層厚制限部材は、前記現像剤担持体の外周における前記第1位置よりも前記第1回転方向における上流側の第2位置において前記現像剤担持体の前記表面に対し隙間を隔てて設けられ、前記第1回転方向へ回転する前記現像剤担持体が担持する前記二成分現像剤の層厚を制限する。前記取得部は、予め定められた位置に対して取り外し可能に装着されたトナー供給部であって前記現像剤収容部へ前記トナーを供給する前記トナー供給部に収容される前記トナーの前記電荷減衰特性に関するトナー情報を取得する。前記逆回転量設定部は、前記トナーの前記電荷減衰速度が大きい場合は前記電荷減衰速度が小さい場合に比べて前記現像剤担持体の逆回転量が大きくなるように、前記トナー情報が示す前記トナーの前記電荷減衰特性に基づいて前記現像剤担持体の逆回転量の指標値を設定する。前記第1回転制御部は、現像処理が行われるときに前記現像剤担持体を前記第1回転方向へ回転させる。前記第2回転制御部は、前記現像処理が行われないときに、前記現像剤担持体を、前記逆回転量設定部により設定された前記指標値が示す逆回転量だけ前記第1回転方向とは逆の第2回転方向へ回転させる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、感光体と、現像装置と、転写部とを備える。前記感光体は、表面に静電潜像が形成される。前記現像装置は、前記感光体に前記トナーを供給することによって前記静電潜像をトナー像へ顕像化する。前記転写部は、前記感光体に形成された前記トナー像を記録シートに転写する。
本発明によれば、前記層厚制限部材の表面に堆積するトナーを前記現像剤担持体の逆回転によって除去しようとする場合に、トナーの電荷減衰速度に応じて過不足なく堆積物の除去動作を行うことのできる現像装置及び前記現像装置を有する画像形成装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の画像形成部における感光ドラムおよび現像装置の構成図である。 図3は、ブレードの表面にトナーが堆積している状態を示す図である。 図4(A)は、磁気ローラーを逆回転している状態を示す図、図4(B)は、磁気ローラーの逆回転によって磁気ブラシがブレードの表面に堆積しているトナーを掻き落とす状態を示す図である。 図5は、制御部による逆回転駆動時間の設定処理を示すフローチャートである。 図6は、制御部による逆回転駆動制御に関する処理を示すフローチャートである。 図7は、電荷減衰定数に応じた逆回転駆動時間を規定する制御テーブルを示す図である。 図8(A)は、現像装置における撹拌機構と磁気ローラーとを共に1つの駆動モーターで駆動する構成を示す図、図8(B)は、駆動モーターと撹拌機構との間の動力伝達経路上に動力伝達機構が設けられた構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
まず、図1,2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。画像形成装置10は、電子写真方式の画像形成装置である。図1で示されるように、画像形成装置10は、筐体100内にシート供給部2、シート搬送部3、トナー補給部40、画像形成部4、光走査部5および定着部6などを備える。
図1に示される画像形成装置10は、タンデム型画像形成装置であり、カラープリンターである。そのため、画像形成部4は、中間転写ベルト48、二次クリーニング装置480および二次転写装置49をさらに備える。
また、画像形成部4は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色に対応した複数の単色画像形成部4xを備える。さらに、画像形成装置10は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色のトナーを後述する現像装置43各々の後述する現像層4300(図2参照)に供給する複数のトナー補給部40を備える。トナー補給部40は、画像形成装置10の前記予め定められた位置に対して取り外し可能に装着される。本実施形態では、トナー補給部40は、画像形成部4の上方位置に装着される。トナー補給部40は、トナー供給部に相当する。
なお、画像形成装置10は、例えば、プリンター、コピー機、ファクシミリーまたは複合機などである。前記複合機は、前記プリンターの機能および前記コピー機の機能などを併せ持つ。
シート供給部2は、シート受部21およびシート送出部22を備えている。シート受部21は、複数の記録シート9を重ねて載置可能に構成されている。記録シート9は、紙、コート紙、ハガキ、封筒、およびOHPシートなどのシート状の画像形成媒体である。
シート送出部22は、記録シート9に接して回転することにより記録シート9をシート受部21から搬送路30へ向けて送り出す。
シート搬送部3は、レジストローラー31、搬送ローラー32および排出ローラー33などを備える。レジストローラー31および搬送ローラー32が、シート供給部2から供給される記録シート9を画像形成部4の二次転写装置49へ向けて搬送する。さらに、排出ローラー33が画像形成後の記録シート9を搬送路30の排出口から排出トレイ101上へ排出する。
中間転写ベルト48は、環状に形成された無端の帯状部材である。中間転写ベルト48は、2つのローラーに架け渡された状態で回転する。画像形成部4において、単色画像形成部4x各々は、回転する中間転写ベルト48の表面に各色の画像を形成する。これにより、各色の画像が重ねられたカラー画像が中間転写ベルト48に形成される。
二次転写装置49は、中間転写ベルト48に形成されたトナー像を記録シート9に転写する。二次クリーニング装置480は、中間転写ベルト48における二次転写装置49を経た後の部分に残存するトナーを除去する。
単色画像形成部4x各々は、トナー像を担持する感光ドラム41、帯電装置42、現像装置43、一次転写装置45および一次クリーニング装置47などを備える。感光ドラム41は、回転しつつトナー像を担持する感光体の一例である。一次転写装置45及び二次転写装置49は、感光ドラム41に形成された前記トナー像を記録シート9に転写する転写部に相当する。
感光ドラム41各々は、中間転写ベルト48の周速度(移動速度)に応じた周速度で回転する。例えば、感光ドラム41が有機感光体であることが考えられる。また、感光ドラム41がアモルファスシリコン感光体であることも考えられる。
単色画像形成部4x各々において、感光ドラム41が回転し、帯電装置42が感光ドラム41の表面を一様に帯電させる。さらに、光走査部5がレーザー光を走査することにより帯電した感光ドラム41の表面に静電潜像を書き込む。
現像装置43は、感光ドラム41にトナーを供給することにより、前記静電潜像を現像する。本実施形態における現像装置43は、トナーおよびキャリアを含む二成分現像剤90を撹拌することによってトナーを帯電させ、帯電したトナーを感光ドラム41に供給する。
帯電装置42は、感光ドラム41における静電潜像が書き込まれる前の部分を帯電させる帯電ローラー420を備える。
図2に示されるように、現像装置43は、現像槽4300、磁気ローラー430、現像ローラー432、撹拌機構437およびブレード438を備える。磁気ローラー430、現像ローラー432、撹拌機構437は、互いに平行な回転軸心を中心として回転可能に支持されている。
現像槽4300は、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤90を収容する。現像槽4300は、現像剤収容部に相当する。前記トナーは、トナー補給部40(図1参照)からトナーが供給される。前記トナーは樹脂を主成分とする粒体であり、前記キャリアは磁性材料を含む粒体である。また、前記トナーの粒径は、前記キャリアの粒径より小さい。前記トナーは、前記キャリアに比べて重量が小さい。前記キャリアの磁性材料は、例えばフェライト等である。後述するように、前記トナーは、前記キャリアと混合された状態で撹拌されることにより前記キャリアとの摩擦で生じる静電気によって帯電する。前記キャリアの存在によって、二成分現像剤90は、トナーのみからなる一成分現像剤と比べて前記トナーを帯電させやすく、画像の高品質化を図ることができる。
撹拌機構437は、現像槽4300の内部に回転可能に設けられている。撹拌機構437は、現像槽4300内の二成分現像剤90を撹拌する。
撹拌機構437は、回転軸部4371と、撹拌部材4372とを備えている。
回転軸部4371は、図2の紙面に直交する方向に長い形状に形成された軸部材である。回転軸部4371は、現像槽4300の図2の紙面に直交する方向の両端にある側壁(不図示)に回転可能に支持されている。
撹拌部材4372は、フィルム形状に形成された可撓性を有する部材である。例えば、撹拌部材4372は、PET(ポリエチレンテレフタラート)樹脂などの合成樹脂を含む部材である。撹拌部材4372の主な材料は、PET樹脂に限られず、塩化ビニルやポリカーボネートなどの合成樹脂であることも考えられる。
撹拌部材4372は、回転軸部4371に取り付けられている。撹拌部材4372は、回転軸部4371の長手方向に沿って延びて形成されているとともに、回転軸部4371からその長手方向に交差する方向へ張り出して形成されている。本実施形態では、回転軸部4371は、平面状の接着面(不図示)を有する。撹拌部材4372は、その一縁部が回転軸部4371の前記接着面に接着剤で接着されている。
撹拌部材4372は、回転軸部4371の回転に連動して回転し、現像槽4300内の二成分現像剤90内を移動する。これにより、現像槽4300内の二成分現像剤90が撹拌される。この撹拌によって前記トナーと前記キャリアとが摩擦し、この摩擦で生じる静電気によってトナーが予め定められた極性に帯電する。また、キャリアは、トナーの帯電極性とは逆極性で帯電する。そして、静電気力により、トナーはキャリアに付着する。
磁気ローラー430は、現像槽4300の内部に回転可能に設けられている。磁気ローラー430は、撹拌機構437によって撹拌された二成分現像剤90を現像槽4300から磁力によって引き寄せてその表面で担持する。
磁気ローラー430は、スリーブ部430S1と、磁石430Mとを有する。
スリーブ部430S1は、円筒形状を有し、磁石430Mを内包する。スリーブ部430S1は、非磁性部材により構成されている。スリーブ部430S1は、正逆方向に回転可能である。スリーブ部430S1は、現像動作時、一方向に回転する。以下の説明において、スリーブ部430S1の現像処理時における回転方向X1を現像時回転方向X1という。現像時回転方向X1は、第1回転方向に相当する。本実施形態では、現像時回転方向X1は、図2に向かって反時計周りの方向である。
磁石430Mは、スリーブ部430S1の内部に複数設けられている。複数の磁石430Mは、周方向に所定の間隔を隔てて並設されている。磁石430Mの位置は、スリーブ部430S1の内部において固定されている。複数の磁石430Mには、磁石430M−1、磁石430M−2、磁石430M−3、磁石430M−4が含まれる。
磁石430M−1は、現像槽4300内の二成分現像剤90に対面する位置に設けられている。磁石430M−1は、現像槽4300に収容された二成分現像剤90を引き寄せる。これにより、磁気ローラー430におけるスリーブ部430S1の表面のうち磁石430M−1に対面した部分に二成分現像剤90が付着する。図2における位置L1は、現像槽4300に収容された二成分現像剤90がスリーブ部430S1に転移する現像剤転移位置L1を示している。
磁石430M−2は、磁石430M−1より現像時回転方向X1の下流側で磁石430M−1と隣り合う位置に設けられている。磁石430M−2は、スリーブ部430S1に二成分現像剤90を担持させる。
磁石430M−1及び磁石430M−2の磁力によって、スリーブ部430S1の表面には、現像剤層が形成される。この現像剤層には、磁気ブラシB1(図4参照)が形成されている。本実施形態において、磁気ローラー430のスリーブ部430S1は、二成分現像剤90を担持する現像剤担持体の一例である。
磁気ブラシB1は、二成分現像剤90に含まれる複数個のキャリアが磁石430M−1、430M−2の磁力によって磁気ローラー430の表面から鎖状に連なり、その鎖状体が複数条形成されたものである。
磁気ローラー430及び現像ローラー432各々にはバイアスが印加されており、磁気ローラー430と現像ローラー432との間には予め定められた電位差が設けられている。この電位差により、磁気ローラー430に担持される二成分現像剤90に含まれるトナーが現像ローラー432へ転移する。図2における位置L2は、磁気ローラー430に担持される二成分現像剤90に含まれるトナーが現像ローラー432へ転移するトナー転移位置L2を示している。トナー転移位置L2は、第1位置に相当する。
このように、磁気ローラー430は、現像槽4300内で回転可能に支持され、現像時回転方向X1へ回転することにより、二成分現像剤90を表面で担持しつつ二成分現像剤90に含まれるトナーをトナー転移位置L2において次段の現像ローラー432に供給する。
磁石430M−3は、現像ローラー432に対面する位置に設けられており、トナー転移位置L2で前記トナーが現像ローラー432へ転移することにより磁気ローラー430に残留する前記キャリアをスリーブ部430S1に引き付けておく。磁石430M−3によってスリーブ部430S1に引き付けられた前記キャリアは、磁気ブラシB1を形成した状態を維持する。
磁石430M−4は、トナー転移位置L2でトナーが現像ローラー432に転移した後に、磁気ローラー430の表面に残留する前記キャリアを磁力によって前記表面から分離させ、下方の現像槽4300に落下させる。図2における位置L3は、磁気ローラー430の表面に残留するキャリアを磁力によって前記表面から分離させる分離位置L3を示している。
磁気ローラー430は、現像処理時、磁石430M−1の磁力により現像剤転移位置L1で現像槽4300から二成分現像剤90を受け取り、現像時回転方向X1へのスリーブ部430S1の回転によって二成分現像剤90を搬送する。二成分現像剤90がトナー転移位置L2まで搬送されると、磁気ローラー430と現像ローラー432との間の電位差によって、二成分現像剤90に含まれるトナーが次段の現像ローラー432に転移する。このとき、磁気ローラー430の表面には、前記キャリアが残留する。
磁気ローラー430は、現像時回転方向X1へのスリーブ部430S1の更なる回転によって、前記キャリアを分離位置L3へ搬送する。そして、磁気ローラー430は、前記キャリアを分離位置L3まで搬送すると、前記キャリアと磁石430M−4との間で働く斥力によって、前記キャリアを磁気ローラー430から離脱させる。これにより、分離したキャリアは、下方の現像槽4300に落下する。
ブレード438は、磁気ローラー430の外周におけるトナー転移位置L2よりも現像時回転方向X1における上流側の層厚制限位置L4において磁気ローラー430の表面に対し隙間を隔てて設けられている。ブレード438は、現像時回転方向X1へ回転する磁気ローラー430が担持する二成分現像剤90の層厚を制限する。ブレード438は、層厚制限部材の一例である。本実施形態では、分離位置L3と層厚制限位置L4とは、磁気ローラー430の回転軸心に対し互いに略反対側の位置に配置されている。層厚制限位置L4は、第2位置に相当する。
現像ローラー432は、磁気ローラー430に担持される二成分現像剤90に含まれるトナーを磁気ローラー430から受け取る。現像ローラー432の表面には、そのトナーによりトナー層が形成される。
現像ローラー432は、感光ドラム41に対して非接触の状態で対向する。現像ローラー432に印加されるバイアスによって、現像ローラー432上のトナーは、感光ドラム41の外周面に形成される前記静電潜像の部分へ前記トナーを転移する。現像ローラー432は、表面に静電潜像が形成される感光ドラム41に対して前記トナーを供給することによって前記静電潜像を顕像化する。現像ローラー432は、トナー担持体の一例である。
現像ローラー432は、現像処理時に磁気ローラー430と同方向へ回転する。これにより、磁気ローラー430および現像ローラー432の外周面における相互に対向する部分はそれぞれ逆方向へ移動する。
また、現像処理時、現像ローラー432と感光ドラム41とは互いに逆方向へ回転する。これにより、現像ローラー432および感光ドラム41の外周面における相互に対向する部分はそれぞれ同じ方向へ移動する。
このように、二成分現像剤90に含まれる前記トナーは現像処理時に消費される。そのため、前記トナーは、トナー補給部40から現像槽4300に補給され、前記消費分が補われる。一方、二成分現像剤90に含まれる前記キャリアはほとんど消費されることなく現像槽4300内に残留し、現像槽4300に補給されるトナーに流動性等を付与する。
現像装置43は、駆動モーター203を有する。駆動モーター203は、磁気ローラー430を回転駆動する。駆動モーター203は、直流ブラシレスモーター、或いはステッピングモーターなどであることが考えられる。
現像装置43は、制御部200を有する。制御部200は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備える。
前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶部である。制御部200は、前記CPUが前記ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、画像形成装置10の動作を制御する。
制御部200の前記ROMには、制御部200の前記CPUに後述の処理(図5、図6のフローチャート参照)を実行させる為の処理プログラムが記憶されている。前記処理プログラムは、画像形成装置10の出荷時点で前記ROMに記憶されていてもよい。或いは、前記処理プログラムがCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な情報記録媒体に記録されており、前記出荷後に、前記処理プログラムが前記情報記録媒体から制御部200の前記ROMに記憶されてもよい。なお、制御部200が有する機能の一部又は複数が電子回路として設けられる構成も他の実施形態として考えられる。
前述したように、ブレード438によって磁気ローラー430の表面に形成される二成分現像剤90の層厚が制限される。その際、飛散したトナーがブレード438の表面に堆積する(図3参照)。このトナーの堆積物Q1が大きくなった場合、ブレード438から感光ドラム41に転移し、画質に悪影響を及ぼす虞がある。
上記の問題に対し、次のような対策が採られる場合がある。すなわち、画像形成装置10は、図4(A)で示されるように、磁気ローラー430を現像動作時の回転方向とは逆の方向に回転させる。これにより、図4(B)で示されるように、前記トナーを磁気ローラー430の表面に形成される磁気ブラシB1で掻き落とす。
ところで、前記トナーは、磁気ローラー430の撹拌による前記キャリアとの摩擦によって帯電する。帯電した前記トナーが放置されると、時間の経過とともに電荷が前記トナーから放出していく。この現象は、電荷減衰又は静電気拡散などと称される。前記トナーにおける電荷減衰特性、即ち、電荷の放出速度は、前記トナーの種類によって異なる。現像装置43には、このように電荷減衰速度が異なる種々のトナーが装填され得る。
ここで、トナーの種類に拘わらず磁気ローラー430の逆回転量が一定値に固定されていると、次のような不具合が生じる。
前記電荷減衰が速いトナーは、前記電荷減衰が遅いトナーよりも周囲に飛散し易いという性質を有する。そのため、前記電荷減衰が速いトナーが現像装置43に装填された場合には、ブレード438の前記表面に大きな前記堆積物が生成され易い。この場合、前記堆積物が大きいほど磁気ローラー430の逆回転量を多くしなければ、堆積した前記トナーをブレード438から十分に除去することができない。
しかしながら、磁気ローラー430の逆回転量を多くすると、現像装置43に電荷減衰が遅いトナーが装填された場合に、前記堆積物の除去動作が必要以上に行われることになる。すなわち、前記逆回転量は過剰な逆回転量となる。
磁気ローラー430の逆回転量が過剰である場合、前記除去動作に要する時間及び電力に無駄が生じる。さらに、新たな画像形成ジョブが発生したときに、前記堆積物の除去動作が終わるまでその画像形成ジョブを実行できず、前記画像形成ジョブが完了するまでに要する時間が長くなることも考えられる。そこで、本実施形態では、以下のような構成を備える。
トナー補給部40は、トナー情報保持部501を有する。トナー情報保持部501は後述するトナー情報を保持する。トナー情報保持部501は、前記現像剤収容部に取り付けられた情報記録媒体に相当する。
現像装置43は、トナー情報取得部305を有する。トナー情報取得部305は、トナー情報保持部501との間で通信可能である。本実施形態では、トナー補給部40が画像形成装置10の前記予め定められた装着位置に装着されると、トナー情報保持部501とトナー情報取得部305との間で前記トナー情報の通信を行って、前記トナー情報を取得する。
トナー情報保持部501とトナー情報取得部305との間で行われる通信の方式は、有線通信方式或いは電磁界や電波などを用いた無線通信方式であることが考えられる。また、前記無線通信方式は、RFID(Radio Frequency IDentifier)方式であることが考えられる。この場合、トナー情報保持部501は、RFIDタグである。
また、トナー情報取得部305がトナー情報保持部501との間で通信を行うことにより前記トナー情報を取得する形態に限らず、トナー情報保持部501に形成されたコードをトナー情報取得部305が読み取ることにより、トナー情報取得部305が前記トナー情報を取得する形態も考えられる。
トナー情報取得部305がトナー情報保持部501との間で前記RFID方式による前記無線通信を行う構成の場合、トナー補給部40が画像形成装置10の予め定められた装着位置に装着されると、トナー情報取得部305及びトナー情報保持部501の各々に設けられている不図示のアンテナ同士が電磁結合する。
トナー情報取得部305は、トナー情報保持部501へ前記トナー情報の送信を要求する旨の要求信号を送信する。トナー情報保持部501は、トナー情報取得部305のアンテナから送信されてきた前記要求信号を受信する。トナー情報保持部501は、受信した要求信号を基に電力を発生させる。トナー情報保持部501は、この電力を基に駆動し、トナー情報取得部305に前記トナー情報を無線通信により送信する。そして、トナー情報取得部305は、トナー情報保持部501から送信されてきた前記トナー情報を受信する。
このように、トナー情報取得部305は、トナー補給部40に収容される前記トナーの前記電荷減衰特性に関するトナー情報を取得する取得部の一例である。
トナー情報保持部501により保持されている前記トナー情報は、トナー補給部40に収容されているトナーの電荷減衰速度に関する情報である。
トナーの電荷減衰速度に関する情報は、株式会社ナノシーズ製のNS−D100型等静電気拡散率測定装置を用いて以下のようにして測定されるトナーの電荷減衰定数Dの情報であることが考えられる。
まず、例えば10mmの内径、例えば1mmの深さを有する凹部が形成された金属製の測定セルの前記凹部にトナーを入れて、前記トナーをスライドガラスで上から押し込む工程が行われる。このとき、前記凹部に充填されるトナー量が予め定められた範囲の量、例えば0.04g以上0.06g以下となるように、スライドガラスによる押し込み量が調整される。そして、前記スライドガラスを前記測定セルの表面で往復動させることにより、前記測定セルからあふれたトナーを除去する工程が行われる。
次に、前記凹部に前記トナーが充填された前記測定セルを、例えば温度32.5℃相対湿度80%の環境下で例えば12時間放置する工程が行われる。その後、前記トナーを接地した状態で、前記静電気拡散率測定装置内に置き、接地状態の前記トナーに対してコロナ放電を行う工程が行われる。そして、コロナ放電終了後0.7秒経過した後から、トナーの表面電位を連続的に測定する工程が行われる。この測定結果に基づいて、下記式(1)から、電荷減衰定数Dが算出される。
V(t)=V1exp(−D√t) ・・・(1)
上記式(1)において、V(t)は、前記トナーの測定表面電位を示し、V1は、コロナ放電終了後0.7秒経過時における前記トナーの測定表面電位を示す。tは、コロナ放電終了後0.7秒経過時からの経過時間を示し、単位は秒である。
制御部200は、第1回転制御部201と、逆回転量設定部202と、第2回転制御部203とを有する。
第1回転制御部201は、現像処理が行われるときに磁気ローラー430を現像時回転方向X1へ回転させる。
逆回転量設定部202は、トナー情報取得部305により前記トナー情報がトナー情報保持部501から取得されると、磁気ローラー430の逆回転量の指標値を設定する。具体的には、逆回転量設定部202は、前記トナーの前記電荷減衰速度が大きい場合は前記電荷減衰速度が小さい場合に比べて磁気ローラー430の逆回転量が大きくなるように、前記トナー情報が示す前記トナーの前記電荷減衰特性に基づいて前記指標値を設定する。本実施形態では、逆回転時の回転速度は一定速度であるため、逆回転駆動時間Tが、逆回転量の指標値として用いられている。
第2回転制御部203は、前記現像処理が行われないときに、磁気ローラー430を、逆回転量設定部202により設定された前記指標値が示す逆回転量だけ現像時回転方向X1と逆の回転方向X2へ回転させる。回転方向X2は、第2回転方向に相当する。
次に、図5を用いて、制御部200による逆回転駆動時間の設定処理について説明する。なお、図5のフローチャートにおいてステップS501、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。
<ステップS501>
ステップS501において、制御部200は、トナー情報取得部305から前記トナー情報を受信したか否かを判定する。制御部200は、トナー情報取得部305から前記トナー情報を受信していないと判定した場合は(ステップS501でNO)、再度ステップS501の処理を実行する。一方、制御部200は、トナー情報取得部305から前記トナー情報を受信した場合は(ステップS501でYES)、処理をステップS502に進める。
なお、ここでは、制御部200は、トナー情報取得部305から前記トナー情報を受信したことをもって、トナー補給部40が画像形成装置10の前記予め定められた位置に装着されたことも認識する。ただし、制御部200は、スイッチやセンサー等を用いてトナー補給部40の装着の有無を判定することも考えられる。
<ステップS502>
制御部200がトナー情報取得部305から前記トナー情報を受信すると、逆回転量設定部202は、前記トナー情報が示す電荷減衰定数Dに基づいて逆回転駆動時間Tを設定する。
逆回転量設定部202は、図7に示されるように、トナー情報取得部305によりトナー情報保持部501から読み取られた前記トナー情報が示す前記トナーの電荷減衰定数Dと、磁気ローラー430の逆回転駆動時間Tとの対応関係が規定された制御テーブルTA1を予め記憶している。
制御テーブルTA1は、例えば、前記トナーの電荷減衰定数Dが第1閾値D1未満の値である場合には、磁気ローラー430の逆回転駆動時間TをT1秒とすべきであることを規定している。また、制御テーブルTA1は、前記トナーの電荷減衰定数Dが第1閾値D1以上第2閾値D2未満の値である場合には、磁気ローラー430の逆回転駆動時間TをT2秒とすべきであることを規定している。また、制御テーブルTA1は、前記トナーの電荷減衰定数Dが第2閾値D2以上の値である場合には、磁気ローラー430の逆回転駆動時間TをT3秒とすべきであることを規定している。
第1閾値D1は、例えば0.01であり、第2閾値D2は、例えば0.04である。また、逆回転駆動時間T1は、例えば0.5秒であり、逆回転駆動時間T2は、例えば1秒であり、逆回転駆動時間T3は、例えば1.5秒である。
逆回転量設定部202は、トナー情報取得部305から前記トナー情報を受信すると、制御テーブルTA1に基づいて逆回転駆動時間Tを設定する。例えば、前記トナー情報が示す前記トナーの電荷減衰定数Dが第1閾値D1未満の値であるとき、逆回転量設定部202は、磁気ローラー430の逆回転駆動時間TをT2秒に設定する。制御部200は、ステップS502の処理を終えると、処理を終了する。
次に、図6を用いて、制御部200による逆回転駆動制御に関する処理について説明する。なお、図6のフローチャートにおいてステップS601、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。
<ステップS601>
ステップS601において、制御部200は、画像形成ジョブが終了したか否かを判定する。制御部200は、前記画像形成ジョブが終了していないと判定した場合は(ステップS601でNO)、再度ステップS601の処理を実行する。一方、制御部200は、前記画像形成ジョブが終了したと判定した場合は(ステップS601でYES)、処理をステップS602に進める。
<ステップS602>
制御部200は、前記画像形成ジョブが終了したと判定すると、磁気ローラー430の逆回転制御を開始すべき開始条件が成立したか否かを判定する。前記開始条件として、例えば、予め定められた枚数を示す数値を超えたという条件が採用可能である。前記数値は、例えば10000である。
制御部200は、前記開始条件が成立していないと判定した場合は(ステップS602でNO)、処理をステップS601の処理に戻す。一方、制御部200は、前記開始条件が成立したと判定した場合は(ステップS602でYES)、処理をステップS603の処理に進める。
<ステップS603>
ステップS603において、制御部200は、後述するカウンター(不図示)のカウント値をリセットする。前記カウンターは、画像形成が行われた記録シート9の枚数をカウントする。前記カウンターは、制御部200に備えられることが考えられる。制御部200は、ステップS603の処理後、処理をステップS604に進める。
<ステップS604>
ステップS604において、第2回転制御部203は、磁気ローラー430に対する前記逆回転制御を開始する。ここで、磁気ローラー430の逆回転の回転速度は、現像動作時の回転速度より遅い回転速度であるのが好ましい。例えば、現像動作時の回転速度の半分の回転速度であることが考えられる。磁気ブラシB1によってブレード438の表面に堆積したトナーの除去能力を向上させるためである。第2回転制御部203は、ステップS604の処理後、処理をステップS605に進める。
<ステップS605>
ステップS605において、第2回転制御部203は、前記逆回転制御下における磁気ローラー430の駆動時間が、逆回転量設定部202により設定された逆回転駆動時間Tに達したか否かを判定する。制御部200は、磁気ローラー430の駆動時間が前記逆回転駆動時間Tに達していないと判定した場合は(ステップS605でNO)、再度ステップS605の処理を実行する。一方、第2回転制御部203は、磁気ローラー430の駆動時間が逆回転駆動時間Tに達したと判定した場合は(ステップS605でYES)、処理を終了する。
本発明者は、電荷減衰定数Dが第1閾値D1未満、第1閾値D1以上第2閾値D2未満、第2閾値D1以上のトナー各々について、磁気ローラー430の逆回転駆動時間TをT1、T2、T3(T1<T2<T3)とした場合に、ブレード438の表面に堆積したトナーの除去効果について検証した。
その結果、電荷減衰定数Dが第1閾値D1未満のトナーについては、磁気ローラー430の逆回転駆動時間Tが最短の駆動時間T1でも十分な除去効果があることが判明した。
また、電荷減衰定数Dが第1閾値D1以上第2閾値D2未満のトナーについては、磁気ローラー430の逆回転駆動時間Tが最短の駆動時間T1では不十分であり、駆動時間T2では十分な除去効果があることが判明した。また、電荷減衰定数Dが第2閾値D1以上のトナーについては、磁気ローラー430の逆回転駆動時間Tが駆動時間T1、T2では不十分であり、駆動時間T3では十分な除去効果があることが判明した。
以上のように、本実施形態では、トナーの電荷減衰速度Dに応じて磁気ローラー430の逆回転駆動時間Tが設定されることで、ブレード438の表面に堆積するトナー堆積物の除去動作を、トナーの電荷減衰速度Dに応じて過不足なく行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明の実施形態は前述した内容のものに限られず、種々の変形例が適用可能である。
(1)図8(A)で示されるように、現像装置43において、撹拌機構437と磁気ローラー430とが共に1つの駆動モーター203で駆動されるように構成される場合がある。このような構成において、前述の逆回転制御が行われた場合に、次のような不具合が生じることが考えられる。
前記実施形態においては、撹拌部材4372は、その一縁部が回転軸部4371の前記接着面に接着剤で接着されている。
そして、撹拌機構437が回転すると、撹拌部材4372が現像槽4300内のトナーにより抵抗力を受ける。また、撹拌部材4372の先端部分が現像槽4300の内壁に接しながら撹拌部材4372が変位する場合には、その内壁からも抵抗力を受ける。この場合、撹拌部材4372は、それらの抵抗力によって湾曲する。
ここで、撹拌部材4372が接着面と反対側に湾曲する場合の方が接着面側に湾曲する場合よりも、撹拌部材4372を回転軸部4371から引き離す方向にかかる力が大きいため、撹拌部材4372が回転軸部4371から剥がれる可能性が高い。したがって、通常、撹拌機構437などの構造又は回転方向は、撹拌部材4372が接着面側に湾曲するように設計される。
そのため、撹拌機構437と磁気ローラー430とが共に1つの駆動モーター203で駆動される現像装置において、ブレード438に堆積したトナーを除去するべく駆動モーター203を逆回転させた場合、撹拌機構437が逆回転し、撹拌部材4372は前記抵抗力によって前記接着面と反対側に湾曲する。これにより、撹拌部材4372が回転軸部4371から剥がれる可能性がある。
そこで、図8(B)で示されるように、駆動モーター203と撹拌機構437との間の動力伝達経路上に動力伝達機構400が設けられることが考えられる。動力伝達機構400は、磁気ローラー430が現像時回転方向X1へ回転するときに駆動モーター203の動力を撹拌機構437へ伝達し、磁気ローラー430が現像時回転方向X1と反対方向X2へ回転するときには駆動モーター203の動力を撹拌機構437へ伝達しない。このような動力伝達機構400として、周知のワンウェイクラッチであることが考えられる。
動力伝達機構400が設けられることにより、撹拌部材4372が回転軸部4371から剥がれるのを防止することができる。
(2)前記実施形態に係る現像装置43は、いわゆるインタラクティブタッチダウン方式によって感光ドラム41表面の静電潜像を現像する装置である。しかし、画像形成装置10に搭載される現像装置は、これに限られるものではない。
すなわち、画像形成装置10に搭載される現像装置は、磁気ローラー430を具備せず、現像ローラー432が、現像槽4300に収容されている二成分現像剤90を受け取り、前記トナーを感光ドラム41に供給するタイプの現像装置であることも考えられる。この場合、現像ローラー432が、撹拌された二成分現像剤90を担持する現像剤担持体の一例である。
(3)現像装置43がトナー補給部40に収容される前記トナーの前記電荷減衰特性Dに関する前記トナー情報を取得する取得部は、トナー情報保持部501から前記トナー情報を通信によって取得したり読取動作によって取得したりする前述のトナー情報取得部305に限定されるものではない。例えば、前記取得部は、前記トナー情報を入力する操作を受け付ける入力操作部であることも考えられる。
(4)第2回転制御部203による制御が終わると、画像形成ジョブの発生に備えて、第1回転制御部201により磁気ローラー430を予め現像時回転方向X1へ回転させておくことが考えられる。これにより、画像形成ジョブが発生したときには磁気ローラー430の表面に前記現像剤層が既に形成されている状態となるため、発生した前記画像形成ジョブを速やかに実行することができる。
10:画像形成装置
49:二次転写装置
43:現像装置
4300:現像槽
41:感光ドラム
45:一次転写装置
90:二成分現像剤
430:磁気ローラー
432:現像ローラー
437撹拌機構
438:ブレード
4371:回転軸部
4372:撹拌部材
437:撹拌機構
430S1:スリーブ部
203:駆動モーター
201:第1回転制御部
202:逆回転量設定部
203:第2回転制御部
501:トナー情報保持部
305:トナー情報取得部

Claims (6)

  1. 現像剤収容部内で回転可能に支持され、第1回転方向へ回転することにより、二成分現像剤を表面で担持しつつ前記二成分現像剤に含まれるトナーを第1位置において次段のトナー担持体に供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体の外周における前記第1位置よりも前記第1回転方向における上流側の第2位置において前記現像剤担持体の前記表面に対し隙間を隔てて設けられ、前記第1回転方向へ回転する前記現像剤担持体が担持する前記二成分現像剤の層厚を制限する層厚制限部材と、
    予め定められた位置に対して取り外し可能に装着されたトナー供給部であって前記現像剤収容部へ前記トナーを供給する前記トナー供給部に収容されている前記トナーの電荷減衰速度を示すトナー情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記トナー情報が示す前記電荷減衰速度が予め定められた閾値よりも大きい場合は前記電荷減衰速度が前記閾値よりも小さい場合に比べて前記現像剤担持体の逆回転量が大きくなるように、前記トナー情報が示す前記電荷減衰速度に基づいて前記現像剤担持体の逆回転量の指標値を設定する逆回転量設定部と、
    現像処理が行われるときに前記現像剤担持体を前記第1回転方向へ回転させる第1回転制御部と、
    前記現像処理が行われないときに、前記現像剤担持体を、前記逆回転量設定部により設定された前記指標値が示す逆回転量だけ前記第1回転方向とは逆の第2回転方向へ回転させる第2回転制御部と、
    を備える現像装置。
  2. 前記二成分現像剤の撹拌を行う撹拌機構と前記現像剤担持体とを共に駆動する駆動モーターと、
    前記現像剤担持体が前記第1回転方向へ回転するときに前記駆動モーターの動力を前記撹拌機構へ伝達し、前記現像剤担持体が前記第2回転方向へ回転するときに前記駆動モーターの動力を前記撹拌機構へ伝達しない動力伝達機構と、
    を更に備える請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記トナー情報は、前記現像剤収容部に取り付けられた情報記録媒体に記録されており、
    前記取得部は、前記情報記録媒体から前記トナー情報を読み出して取得する請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 表面に静電潜像が形成される感光体に対して前記トナーを供給することによって前記静電潜像を顕像化する前記トナー担持体をさらに備える請求項1乃至3の何れか一項に記載の現像装置。
  5. 前記現像剤担持体は、表面に静電潜像が形成される感光体である前記トナー担持体に対して前記第1位置で前記トナーを供給することによって前記静電潜像をトナー像へ顕像化する請求項1乃至3の何れか一項に記載の現像装置。
  6. 表面に静電潜像が形成される感光体と、
    前記感光体に前記トナーを供給することによって前記静電潜像をトナー像へ顕像化する請求項1乃至5の何れか一項に記載の現像装置と、
    前記感光体に形成された前記トナー像を記録シートに転写する転写部と、
    を備える画像形成装置。
JP2014235805A 2014-11-20 2014-11-20 現像装置、画像形成装置 Expired - Fee Related JP6237590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014235805A JP6237590B2 (ja) 2014-11-20 2014-11-20 現像装置、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014235805A JP6237590B2 (ja) 2014-11-20 2014-11-20 現像装置、画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016099473A JP2016099473A (ja) 2016-05-30
JP6237590B2 true JP6237590B2 (ja) 2017-11-29

Family

ID=56077765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014235805A Expired - Fee Related JP6237590B2 (ja) 2014-11-20 2014-11-20 現像装置、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6237590B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006053280A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006084684A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Casio Electronics Co Ltd 画像形成装置
JP5318082B2 (ja) * 2010-12-17 2013-10-16 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2013171104A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016099473A (ja) 2016-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5777255B2 (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP5847883B2 (ja) 搬送装置、現像装置および画像形成装置
JP6642487B2 (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2009300645A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP5085699B2 (ja) 現像装置及びこれを備えた画像形成装置
JP6222053B2 (ja) 現像装置、画像形成装置、現像装置の制御方法
US10901342B2 (en) Developing device and image forming apparatus
JP6237590B2 (ja) 現像装置、画像形成装置
JP5600563B2 (ja) 現像装置、画像形成装置および現像剤攪拌搬送方法
US9488930B2 (en) Developing device and image forming apparatus
US9575435B2 (en) Magnetic roll for a dual component development electrophotographic image forming device
JP6138177B2 (ja) 現像装置、画像形成装置
JP2011064766A (ja) 画像形成装置
JP2011002771A (ja) 画像形成装置
US9459559B1 (en) Developing device and image forming apparatus
JP6582802B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2014191233A (ja) 現像装置、像担持体ユニットおよび画像形成装置
JP3846466B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2006126484A (ja) 現像剤供給装置およびそれを備えた画像形成装置
JP4199822B2 (ja) 現像装置
JP4231091B2 (ja) 現像装置
JP2002040804A (ja) 現像装置
JP2019101134A (ja) 画像形成装置
JP2005164999A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2017111294A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6237590

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees